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JP4964530B2 - コンパクト容器の開蓋機構 - Google Patents
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Description

本発明は、コンパクト容器の開蓋機構、とくに蓋係止機構を外した際に蓋体が自動的に開蓋する開蓋機構に関する。
ケース本体と、ケース本体に蝶番軸により取着された蓋体と、ケース本体に装着された蓋体の係止機構とを具えたコンパクト容器において、蓋体とケース本体との係止を外した際に、蓋体を自動的に開蓋させるコンパクト容器の開蓋機構は、従来より知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−339428号公報
しかしながら、上記従来のコンパクト容器の開蓋機構では、蝶番軸に巻きバネを装着し、巻きバネの弾性により開蓋するとともに、蝶番軸にケース本体に設けた制動部材を作動させるようにしているので、パーツ数が多くなり、かつ構造が複雑となるので、コストが高くなるという問題があった。
また、巻きバネは、金属製であるので、異種材料が混入するという問題があった。
さらにまた、巻きバネの弾性が強いと、開蓋時に、一気に開蓋して、ケース内の内容物を撒き散らすこともあった。
本発明は、上記問題を解決することを課題として、ケース本体の両側より挿入する二つの蝶番軸が、ケース本体、および蓋体とそれぞれ嵌合することによって、蓋体をケース本体に装着するとともに、蝶番軸により、蓋体を開蓋方向に付勢することが可能なコンパクト容器の開蓋機構を提供することを目的とする。
本発明は、上記の課題を解決するため、コンパクト容器の開蓋機構として、ケース本体と、蓋体と、ケース本体に蓋体を装着させる蝶番廻動軸と、ケース本体に取着され開蓋操作する蓋係止部材とからなるコンパクト容器において、ケース本体は、一端側に中央を切欠部により切り欠いて両側に配設される軸受孔を穿設した軸受部を具え、蓋体は、ケース本体の切欠部に係合し、装着される取付片を具え、取付片の両側から、ケース本体の軸受孔に対応して位置する軸受穴を穿設し、軸受穴には、内方の内側内周と、外方の拡径内周とを設けており、蝶番廻動軸は、軸部材と、軟材質のエラストマーで形成されたばね部材とを具え、軸部材は、蓋体の軸受穴の内側内周に嵌合する内軸部と、ケース本体の軸受孔の内周に嵌合する外軸部と、内軸部と、外軸部とを連設する連設軸部とを具えていることを特徴とする構成を採用する。
蝶番廻動軸の実施態様として、蝶番廻動軸は、ばね部材が、軸部材の連設軸部付近、および外軸部の先端にインサート成形により一体成形され、内軸部と外軸部とを連設していることを特徴とする構成を採用する。
開蓋機構の実施態様として、蓋体が、開蓋状態でケース本体に蝶番廻動軸により装着され、閉蓋時に、蝶番廻動軸のばね部材の板ばね部がねじれて維持され、開蓋時に、ねじれた板ばね部が復元し、内軸部を外軸部に対して廻動させ、蓋体がケース本体に対して開蓋方向に廻動させることを特徴とする構成を採用する。
開閉蓋時の蝶番廻動軸の実施態様として、蝶番廻動軸のばね部材にブレーキ部が設けられ、開蓋時に蓋体の軸受穴の拡径内周に一定の弾力をもって摺接し、蓋体が、ケース本体に対して開蓋方向にゆっくり廻動させることを特徴とする構成を採用する。
また、蝶番廻動軸の軸部材の連設軸部が、蝶番廻動軸のねじれにより破断して、蝶番廻動軸の内軸部と外軸部とが、ねじれたばね部材により連設されることを特徴とする構成を採用する。
蓋体が、開蓋状態でケース本体に両側からの蝶番廻動軸により装着され、閉蓋時に、蝶番廻動軸のばね部材がねじれて維持され、開蓋時に、ねじれたばね部材の復元力により、蓋体をケース本体に対して自動的に開蓋方向に廻動できるようになり、コンパクト容器のパーツ数を減らすことができるようになった。
また、蝶番廻動軸のばね部材のブレーキ用突条が、開蓋時に蓋体の軸受穴の拡径内周に一定の弾力をもって摺接し、蓋体をゆっくり廻動することができるようになった。
次に、本発明のコンパクト容器の実施形態について、図面を参照して説明する。
図1において、Aはケース本体、Bは蓋体、Cはケース本体Aに装着された蓋係止部材、Dはケース本体Aに蓋体Bを回転可能に装着する二つの蝶番廻動軸である。
ケース本体Aは、内ケースA1と外ケースA2とからなっている。
内ケースA1は、図1、2に示すように、底壁1と周壁2とを具え、ケース内に化粧料などの収納部が設けられている。
周壁2の前部、および両側部の外周上端部には、前部上壁3aと、両側の側部上壁3b、3cが設けられ、前部上壁3aの中央には、周壁2の前側とともに、蓋係止部材Cと係合し、蓋体Cを開閉する蓋係止部4が形成されている。
周壁2の後部の外周には、中央が切欠部5により切り欠かれ、切欠部5を挟んで、上面部が側部上壁3b、3cの上面部と連続して形成される軸受部6a、6bが配設されている。
軸受部6a、6bの所定の位置には、軸受孔7a、7bが穿設されており、軸受孔7a、7bの両外側端は、拡径された係合部8が形成されている。
軸受孔7a、7bの内周には、回転止め9が設けられている。
外ケースA2は、底壁10と、内ケースA1の前部上壁3a、および側部上壁3b、3cの外縁下面に係合する前側の前部周壁11aと、両側の側部周壁11b、11cを具えている。
底壁10の後側中央には、内ケースA1の切欠部5に対応する切欠部12が形成されている。
前部周壁11aの中央には、内ケースA1の蓋係止部4に対応する切込み部13が形成されている。
蓋体Bは、図1、3に示すように、頂壁15と、閉蓋時に、内ケースA1の前部上壁3a、側部上壁3b、3c、および軸受部6a、6bの外縁上面に接合する周壁16とを具えており、頂壁15の下面中央には鏡が装着されている。
頂壁15の前側の中央部には、閉蓋時に、内ケースA1の蓋係止部4、および蓋係止部材Cに係合し、閉蓋を維持させる係止片17が垂設されている。
頂壁15の後側の中央部には、内ケースA1の軸受部6a、6bの内方に係合し、ケース本体Aに、蓋体Bを蝶番廻動軸Dにより軸支される取付片18が垂設されている。
取付片18の所定の位置には、両側より、内ケースA1の軸受孔7a、7bの内径より小径の軸受穴20a、20bが配設されている。
軸受穴20a、20bには、内方の内側内周21と、内側内周21の端部から段部22を介して拡径され、開口方向へ延びる拡径内周23とを具えており、内側内周21には、回転止め24が設けられている。
蓋係止部材Cは、ケース本体Aの蓋係止部4、および切込み部13に係合し、ケース本体Aの前側に装着され、閉蓋時には、蓋体Bの係止片17に係合し、閉蓋を維持でき、開蓋時には、蓋係止部材Cを押圧操作することにより、係止片17との係合を外し、開蓋できるようになっている。
つまり、蓋係止部材C、およびケース本体Aの蓋係合部4と、蓋体Bの係止片17との構成は、閉蓋を維持でき、蓋係止部材Cを押圧操作することにより開蓋できる構成であればよいので、本願発明の図面に示された構成、その他の構成に限定されない。
蝶番廻動軸Dは、図1、4に示すように、ケース本体Aに蓋体Bを装着させるために二つ用意され、それぞれ、図4に示すように、ある程度の剛性を有する材質で形成された軸部材D1と、軸部材D1の中程にインサート成形により一体成形される軟材質のエラストマーで形成されたばね部材D2とからなっている。
軸部材D1は、内軸部D1aと外軸部D1bと、内軸部D1aと外軸部D1bとを連設する連設軸部D1cとを具えている。
内軸部D1aは、蓋体Bの取付片18の軸受穴20a、20bに挿入され、内側内周21に嵌合する嵌合軸部25と、嵌合軸部25の連設軸部D1c側に設けられ、軸受穴20a、20bの段部22に内面が当接するフランジ部26とを具えている。
嵌合軸部25の外周には、内側内周21の回転止め24と嵌合する回転止め27が設けられている。
外軸部D1bは、連設軸部D1cを介して内軸部D1aに連設される係合軸部28と、先端部が蓋体Bの取付片18の軸受穴20a、20bの拡径内周23に挿入されるガイド軸部29と、内ケースA1の軸受部6a、6bの軸受孔7a、7bに挿入され、嵌合する嵌合軸部30と、軸受孔7a、7bの係合部8に嵌合するフランジ部31とを具えている。
嵌合軸部30の外周には、軸受孔7a、7bの回転止め9と嵌合する回転止め32が設けられている。
連設軸部D1cは、廻動により軸部自体が破断するようになっており、また、廻動により破断しやすいように、所定の位置に弱化部を設けてもよい。
また、蝶番廻動軸Dの材質によっては、ねじれるだけで、破断しないものであってもよい。
ばね部材D2は、軸部材D1の連設軸部D1cを中心軸として板状に形成され、端部が内軸部D1aのフランジ部26側端面に連設される板ばね部35と、外軸部D1bの係合軸部28の外周に係合して形成される係合筒部36とを具えている。
係合筒部36の外周には、蓋体Bの取付片18の軸受穴20a、20bの拡径内周23内周に一定の弾力をもって摺接するブレーキ部が設けられており、実施例として、ブレーキ用突条37を形成しているが、ブレーキ部は、係合筒部36の拡径部であってもよく、その形状は、適宜設定できる。
次に、本実施例コンパクト容器の使用態様と作用効果について説明する。
コンパクト容器の組立方法は、まず、蓋体Bを内ケースA1に対して所定の位置に開蓋した状態で、蓋体Bの取付片18を内ケースA1の軸受部6a、6bの間に載置し、二つの蝶番廻動軸Dを軸受部6a、6bの軸受孔7a、7b内に両側から嵌入し、蓋体Bを内ケースA1に装着する。
その際、蝶番廻動軸Dは、内軸部D1aの嵌合軸部25が、蓋体Bの取付片18の軸受穴20a、20bの内側内周21と嵌合し、また、外軸部D1bの嵌合軸部30が、内ケースA1の軸受部6a、6bの軸受孔7a、7b内周と嵌合して、蓋体Bを内ケースA1に枢支させる。
また、内軸部D1aのフランジ部26が、蓋体Bの軸受穴20a、20bの段部22と係合するとともに、外軸部D1bのフランジ部31が、内ケースA1の軸受孔7a、7bの係合部8と係合して、蝶番廻動軸Dが、蓋体Bの軸受穴20a、20b内、および内ケースA1の軸受孔7a、7b内で、内側にずれることを防止することができる。
次に、内ケースA1の下部に外ケースA2を装着する。
その際、内ケースA1の軸受部6a、6bの外側面に、外ケースA2の側部周壁11b、11cが係合して覆われることにより、内ケースA1の軸受孔7a、7b、および蝶番廻動軸Dの外軸部D1bの端部を、ケース本体Aの外部から隠すことができ、また、蝶番廻動軸Dが蓋体Bの軸受穴20a、20b内、および内ケースA1の軸受孔7a、7b内で、外側にずれることを防止することができる。
最後に、ケース本体Aに蓋係止部材Cを装着する。
次に、本実施例のコンパクト容器の使用にあたって、蓋体Bを閉蓋させるときには、まず、蓋体Bをケース本体Aに対して蝶番廻動軸D側を支点に廻動させる。
その際、蝶番廻動軸Dは、内軸部D1aが蓋体Bとともに廻動するのに対して、外軸部D1bが内ケースA1の軸受部6a、6bに嵌合して廻動しないので、図5(a)に示すように、連設軸部D1c、およびばね部材D2の板ばね部35にねじれが生じる。
ねじれにより、連設軸部D1cは破断するが、ばね部材D2は軟材質のエラストマーであるため、板ばね部35がねじれ、蝶番廻動軸Dは、内軸部D1aと、外軸部D1bとがばね部材D2のねじれた板ばね部35で連設された状態となる。
最後に、蓋体Bの係止片17を、蓋係止部材C、またはケース本体Aの蓋係止部4に係止させて閉蓋状態を維持する。
その際、蝶番廻動軸Dは、ばね部材D2の板ばね部35がねじれた状態で維持される。
蓋体Bを開蓋させるときには、蓋係止部材Cを操作して、蓋体Bの係止片17と、蓋係止部材Cまたはケース本体Aの蓋係止部4の係止を外す。
蓋体Bの係止を外すと、蝶番廻動軸Dのばね部材D2のねじれた板ばね部35が元の形に戻ろうとし、内軸部D1aを外軸部D1bに対して廻動させる。
蝶番廻動軸Dの内軸部D1aが外軸部D1bに対して廻動することにより、内軸部D1aに係合した蓋体Bが、外軸部D1bに係合したケース本体Aに対して開蓋方向に廻動して、図5(b)に示すように、蓋体Bを自動的に開蓋することができる。
また、蓋体Bが自動的に開蓋する際に、蝶番廻動軸Dのばね部材D2のブレーキ用突条37が、蓋体Bの軸受穴20a、20bの拡径内周23の周面に一定の弾力をもって摺接するため、抵抗となり、蓋体Bがゆっくりと開蓋することができる。
ばね部材D2のブレーキ用突条37、および外軸部D1bのガイド軸部29の先端部が、蓋体Bの軸受穴20a、20bの拡径内周23の周面に係合しているため、ばね部材D2の板ばね部35がねじれて変形したとしても、蓋体Bの取付片18と、内ケースA1の軸受部6a、6bがずれることを防止している。
本発明の蝶番廻動軸Dは、変形しない内軸部D1aと、外軸部D1bとを変形するばね部材D2で連設しているので、蝶番廻動軸Dがねじれることで、内軸部D1aと外軸部D1bの形が変わることなく、蝶番廻動軸Dと蓋体B、およびケース本体Aとの嵌合を確実に維持することができる。
本発明のコンパクト容器は、蓋体の係止機構を外すことで、ケース本体に蓋体を装着する蝶番廻動軸の復元力により、自動的に蓋体がゆっくりと確実に開蓋できるようになったので、種々の形状のコンパクトに広く利用できる。
本発明のコンパクト容器を説明する図で、(a)は断面側面図、(b)はA−A線における断面上面図である。 ケース本体と、蓋係止部材との説明図で、(a)は上面図、(b)は断面側面図である。 蓋体の説明図で、(a)は側面図、(b)は下面図である。 蝶番廻動軸の説明図で、(a)は断面図、(b)は斜視図である。 ケース本体と蓋体と蝶番廻動軸との関係を説明する図で、(a)は閉蓋時、(b)は開蓋時の横断面上面図である。
符号の説明
A ケース本体
A1 内ケース
A2 外ケース
B 蓋体
C 蓋係止部材
D 蝶番廻動軸
D1 軸部材
D1a 内軸部
D1b 外軸部
D1c 連設軸部
D2 ばね部材
1、10 底壁
2、16 周壁
3a 前部上壁
3b、3c 側部上壁
4 蓋係止部
5、12 切欠部
6a、6b 軸受部
7a、7b 軸受孔
8 係合部
9、24、27、32 回転止め
11a 前部周壁
11b、11c 側部周壁
13 切込み部
15 頂壁
17 係止片
18 取付片
20a、20b 軸受穴
21 内側内周
22 段部
23 拡径内周
25、30 嵌合軸部
26、31 フランジ部
28 係合軸部
29 ガイド軸部
35 板ばね部
36 係合筒部
37 ブレーキ用突条

Claims (5)

  1. ケース本体と、蓋体と、ケース本体に蓋体を装着させる蝶番廻動軸と、ケース本体に取着され開蓋操作する蓋係止部材とからなるコンパクト容器において、
    ケース本体は、一端側に中央を切欠部により切り欠いて両側に配設される軸受孔を穿設した軸受部を具え、
    蓋体は、ケース本体の切欠部に係合し、装着される取付片を具え、
    取付片の両側から、ケース本体の軸受孔に対応して位置する軸受穴を穿設し、
    軸受穴には、内方の内側内周と、外方の拡径内周とを設けており、
    蝶番廻動軸は、軸部材と、軟材質のエラストマーで形成されたばね部材とを具え、
    軸部材は、蓋体の軸受穴の内側内周に嵌合する内軸部と、ケース本体の軸受孔の内周に嵌合する外軸部と、内軸部と、外軸部とを連設する連設軸部とを具えていることを特徴とするコンパクト容器の開蓋機構。
  2. 蝶番廻動軸は、ばね部材が、軸部材の連設軸部付近、および外軸部の先端にインサート成形により一体成形され、内軸部と外軸部とを連設していることを特徴とする請求項1記載のコンパクト容器の開蓋機構。
  3. 蓋体が、開蓋状態でケース本体に蝶番廻動軸により装着され、
    閉蓋時に、蝶番廻動軸のばね部材の板ばね部がねじれて維持され、
    開蓋時に、ねじれた板ばね部が復元し、内軸部を外軸部に対して廻動させ、蓋体がケース本体に対して開蓋方向に廻動させることを特徴とする請求項1または2記載のコンパクト容器の開蓋機構。
  4. 蝶番廻動軸のばね部材にブレーキ部が設けられ、開蓋時に蓋体の軸受穴の拡径内周に一定の弾力をもって摺接し、蓋体が、ケース本体に対して開蓋方向にゆっくり廻動させることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のコンパクト容器の開蓋機構。
  5. 蝶番廻動軸の軸部材の連設軸部が、蝶番廻動軸のねじれにより破断して、蝶番廻動軸の内軸部と外軸部とが、ねじれたばね部材により連設されることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のコンパクト容器の開蓋機構。
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