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JP4964582B2 - 重水素ランプ光源 - Google Patents
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JP4964582B2 - 重水素ランプ光源 - Google Patents

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Description

本発明は、重水素ランプ光源に関し、特に、真空又は低圧雰囲気中で使用される重水素ランプ光源に関する。
従来、真空又は低圧雰囲気中での除電用光源や半導体分野の検査用光源として、重水素ランプ光源が用いられている。この重水素ランプ光源には、下記の特許文献1及び特許文献2に記載されたものがある。これらの重水素ランプ光源では、真空室内(真空又は低圧雰囲気中)へ光を出射することができるように重水素ランプの光出射窓が配置されると共に、真空室内の真空状態を維持するように重水素ランプが真空室外壁等に固定されている。
例えば、特許文献1に記載された重水素ランプ光源では、放電を発生させる放電部と、この放電部の軸線方向に直交する方向に連通され光の光軸方向に延在する突出部と、を有する密封容器を備え、突出部の前端には光出射窓が設けられている。この突出部は、その外表面の環状の凹溝にOリングが装着され、真空室における光線入射口に嵌合されている。また、特許文献2に記載された重水素ランプ光源では、放電部を収容する筒状の密封容器を備え、密封容器の一端側に光出射窓が形成されている。この重水素ランプ光源は、一端側に口金を有し、この口金によって真空室の壁に固定されている。
実開昭54−156976号公報 特開平6−215734号公報
しかしながら、上述した重水素ランプ光源では、以下の問題がある。すなわち、一般的に、重水素ランプはガラス等の非常に脆い材料を含むことから、例えば重水素ランプを交換する際に、その取扱いが困難となる。また、真空室の外部(大気側)に重水素ランプを接地して動作させる必要があるため、真空室中に接地される試料に重水素ランプを近接させて光を照射することができないおそれがある。
そこで、本発明は、重水素ランプを容易に取り扱うことができ、且つ真空又は低圧雰囲気中に接地される試料に重水素ランプを十分に近接させて光を照射することが可能となる重水素ランプ光源を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明に係る重水素ランプ光源は、真空又は低圧雰囲気中で使用される重水素ランプ光源であって、ガスが封入された密封容器を具備し、密封容器は、放電を発生させる放電部、及び放電部に連通し放電による光の出射方向に突出する突出部を含み、当該突出部の先端部に設けられた光出射窓から出射光を出射する重水素ランプと、第1端と第2端との間に貫通孔を有し、当該貫通孔に重水素ランプを収納する収納部材と、収納部材を保持する保持部材と、収納部材の第1端側に保持部材を着脱自在に連結する連結手段と、を備え、収納部材の貫通孔の内面と重水素ランプの外面との間には、収納部材の貫通孔を第1端側の第1領域と第2端側の第2領域とに気密に画成するように、当該貫通孔に重水素ランプを固定する気密固定部が設けられており、連結手段には、収納部材の第1端側と保持部材との間を気密に封止する封止手段が設けられていることを特徴とする。
この重水素ランプ光源では、重水素ランプが収納部材における第1端と第2端との間の貫通孔に収納されると共に、この重水素ランプが気密固定部で貫通孔に固定されている。そして、連結手段により保持部材が収納部材の第1端側に着脱自在に連結されている。これらにより、収納部材を交換することで重水素ランプを交換することができ、よって、重水素ランプの交換に際して、当該重水素ランプに直接に触れる必要が無くなる。従って、重水素ランプを容易に取り扱うことが可能となる。加えて、気密固定部により収納部材の貫通孔が第1端側の第1領域と第2端側の第2領域とに気密に画成されると共に、連結手段の封止手段により収納部材の第1端側と保持部材との間が気密に封止されている。そのため、重水素ランプを冷却する際、例えば第1領域内にて冷却風により冷却することにより、この冷却風が外部に漏洩するのが抑止される。従って、真空又は低圧雰囲気において真空気密を保つように重水素ランプを収納部材に固定してこの収納部材を保持部材で保持することができ、真空又は低圧雰囲気中に接地される試料に重水素ランプを十分に近接させて光を照射することが可能となる。
ここで、収納部材は、収納された重水素ランプの放電部と電気的に接続する第1コネクタ部を備え、連結手段は、第1コネクタ部に保持部材が有する第2コネクタ部を電気的に連結することが好ましい。この場合、連結手段により、重水素ランプが保持部材と好適に電気的に接続される。
また、連結手段は、収納部材の他端側に保持部材を螺合して連結することが好ましい。この場合、連結手段により、収納部材の第1端側に保持部材を好適に着脱自在に連結することができる。
また、封止手段は、Oリングを含む場合があり、ガスケットを含む場合がある。また、保持部材は、具体的には、ベローズ形伸縮管を含む場合が挙げられる。この場合、収納部材の位置を可変にして保持部材で保持することができる。この保持部材は、以下の発明における保持部材も同様である。
また、本発明に係る重水素ランプ光源は、真空又は低圧雰囲気中で使用される重水素ランプ光源であって、ガスが封入された密封容器を具備し、密封容器は、放電を発生させる放電部、及び放電部に連通し放電による光の出射方向に突出する突出部を含み、当該突出部の先端部に設けられた光出射窓から出射光を出射する重水素ランプと、第1端と第2端との間に貫通孔を有し、当該貫通孔に重水素ランプを収納する収納部材と、を備え、収納部材の第1端側には、当該収納部材を保持する保持部材と着脱自在に連結される連結部が設けられ、収納部材の貫通孔の内面と重水素ランプの外面との間には、収納部材の貫通孔を第1端側の第1領域と第2端側の第2領域とに気密に画成するように、当該貫通孔に重水素ランプを固定する気密固定部が設けられ、連結部には、収納部材の第1端側と保持部材との間を気密に封止する封止部が設けられていることを特徴とする。
この重水素ランプ光源では、重水素ランプが収納部材に収納されると共に、当該重水素ランプが気密固定部で収納部材の内部に固定されている。よって、収納部材の第1端側に設けられた連結部に保持部材を着脱自在に連結して重水素ランプ光源を使用する場合、収納部材を交換することで重水素ランプを交換することができ、重水素ランプの交換に際して当該重水素ランプに直接に触れる必要が無くなる。従って、重水素ランプを容易に取り扱うことが可能となる。加えて、気密固定部により収納部材の貫通孔が第1端側の第1領域と第2端側の第2領域とに気密に画成されると共に、連結手段の封止部により収納部材の第1端側と保持部材との間が気密に封止されている。そのため、重水素ランプを冷却する際、例えば第1領域内にて冷却風により冷却することにより、この冷却風が外部に漏洩するのが抑止される。従って、真空又は低圧雰囲気において真空気密を保つように重水素ランプを収納部材に固定することができる。よって、この収納部材を保持部材で保持して使用すると、真空又は低圧雰囲気中に接地される試料に重水素ランプを十分に近接させて光を照射することが可能となる。
ここで、収納部材は、収納された重水素ランプの放電部と電気的に接続する第1コネクタ部を備え、連結部では、第1コネクタ部が保持部材の第2コネクタ部と電気的に連結されることが好ましい。この場合、連結手段により、重水素ランプが連結部で連結される保持部材と好適に電気的に接続される。
また、連結部には、保持部材が螺合されて連結されることが好ましい。この場合、連結部に保持部材を好適に着脱自在に連結することができる。
また、封止部は、Oリングを含む場合があり、ガスケットを含む場合がある。
また、気密固定部は、接着剤又はOリングからなることが好ましい。気密固定部が接着剤からなる場合、収納部材を交換して重水素ランプを交換した前と後との間で、出射光の光軸の位置を精度良く一致させることができる。また、気密固定部がOリングからなる場合、収納部材に収納された重水素ランプを容易に交換することができ、例えば交換された使用済みの収納部材であっても、重水素ランプを交換することにより繰り返し使用することができる。
本発明によれば、重水素ランプを容易に取り扱うことができ、且つ真空又は低圧雰囲気中に接地される試料に重水素ランプを十分に近接させて光を照射することが可能となる。
以下、図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、図面の説明において、同一又は相当要素には同一符号を付し、重複する説明は省略する。
[第1実施形態]
図1は、本発明の第1実施形態に係る重水素ランプ光源を示す一部断面図であり、図2は図1の重水素ランプ光源の要部を示す断面図である。図1に示すように、重水素ランプ光源1は、真空又は低圧雰囲気中で使用され、例えば、除電用光源や半導体分野の検査用光源として用いられるものである。この重水素ランプ光源1は、重水素ランプ2と、重水素ランプ2を収納する収納部材3と、収納部材3に着脱自在に連結されるフレキシブル管(保持部材)4と、を備えている。
重水素ランプ2は、いわゆるヘッドオン型の重水素ランプ(D2ランプ)であり、そのヘッドから所定波長の紫外光を出射する。この重水素ランプ2は、重水素ガスが数百Pa程度封入されたガラス製の密封容器5を具備している。
密封容器5は、放電部組立体6を収納する円筒状の放電部7と備えている。放電部7の軸線方向における一端はステム8により封止され、他端には突出部9が連結されている。突出部9は、放電部7に連通し光の出射方向(重水素ランプ2の光軸方向;図中の左方)に突出する円筒状を呈している。ステム8には、所定の円周上に沿って複数の開口が形成され、各開口に導電性のステムピン20が各々通されて固定されている。
図2に示すように、放電部組立体6は、アーク放電により紫外光を発生するものある。この放電部組立体6は、放電に寄与する熱電子を発生させる陰極部10、この陰極部10からの熱電子を受容する陽極部11、陰極部10と陽極部11との間の放電路を制限する放電路制限部12、この放電路制限部12を支持する放電路制限部支持部材13、これらの突出部9側を覆うと共に紫外光が通過する光通過口が形成されたフロントカバー15を備えている。
放電路制限部支持部材13は、電気絶縁性を有するセラミックス等から形成され、ステムピン20により支持され、中央の開口部内に放電路制限部12を支持している。放電路制限部12は、例えば、モリブデン、タングステン、あるいはこれらからなる合金等の高融点金属から形成されて導電性を有し、ステムピン20に電気的に接続されている。放電路制限部12のステム8側には陽極部11が配置され、この陽極部11は、ステムピン20によって支持されると共に電気的に接続されている。
陰極部10はタングステン製のコイルから成り、その表面には熱電子を発生させるべく電子放出物質が塗布されている。この陰極部10は、ステムピン20に電気的に接続されている。また、陰極部10はその突出部9側がフロントカバー15によって覆われている。そして、ステムピン20には、コネクタ(第1コネクタ部)16が取り付けられている。つまり、コネクタ16は、ステムピン20を介して陽極部11及び陰極部10と電気的に接続されている。
突出部9は、その前半部9aがフッ化マグネシウムから成り、放電部に連結された後半部9bが例えば硼珪酸ガラスによって構成されている。これらのフッ化マグネシウムと硼珪酸ガラスとは互いの熱膨張率が大きく異なり、フッ化マグネシウムと硼珪酸ガラスとを直接融着させると、この融着部に割れやクラックが生じる虞があるため、前半部9aと後半部9bとの間の中間部には、段シール部17が設けられている。この段シール部17は、複数種類の中間ガラスを用いて、熱膨張率が徐々に変化するようにシールする構成とされている。そして、突出部9の先端側は、紫外光を出射する光出射窓18によって封止され、この光出射窓18は、例えば、フッ化マグネシウム(MgF2)から構成されている。
収納部材3は、ステンレス製の管からなり(円筒形状を呈し)、その長手方向の一端である第1端3aから他端である第2端3bとの間に貫通孔19を有している。この収納部材3は、貫通孔19に重水素ランプ2を略同軸に内挿して収納する。具体的には、収納部材3は、第2端3b側に重水素ランプ2の光出射窓18が位置するようにして、重水素ランプ2の放電部7及び突出部9の後半部9bを貫通孔19に収納する。貫通孔19の内面19aと突出部9の外周面9c(重水素ランプ2の外面)との間には、接着層(気密固定部)21が形成されている。この接着層21は、収納部材3の貫通孔19が第1端3a側の第1領域R1と第2端3b側の第2領域R2とに画成されるように、重水素ランプ2を貫通孔19に気密に固定する。
収納部材3の第1端3a側には、フレキシブル管4と着脱自在に連結する収納部材連結部(連結部)22が設けられている。収納部材連結部22は、貫通孔19の内面19aに雌螺子が形成されてなる螺子部23と、収納部材3の第1端3a側及びフレキシブル管4の間を気密に封止する封止部(封止手段)24とを有し、これらがこの順で第1端3aから設けられている。一方、収納部材3の第2端3b側には、図1に示すように、カバー25が例えば螺子により取り付けられており、収納された重水素ランプ2の突出部9が保護されている。カバー25は、カップ状を呈し、底壁25a及び側壁25bにより構成されている。この底壁25aには、重水素ランプ2からの出射光が通るための開口26が形成されている。
フレキシブル管4は、収納部材3を保持するものであり、軸線方向や曲がりなどの変位をベローズ(蛇腹)の伸縮及び屈曲により吸収する。つまり、フレキシブル管4は、収納部材3の位置を可変にして当該収納部材3を保持する。このフレキシブル管4の長手方向における一端部には、フランジ27が設けられている。フランジ27は、例えば真空又は低圧雰囲気の真空室(不図示)に固定される。一方、フレキシブル管4の他端部には、収納部材3の第1端3a側と連結する保持部材連結部28が設けられている。保持部材連結部28は、収納部材3に差し込まれる差込部29、外周面に雄螺子が形成されてなる螺子部30、及び収納部材3の第1端3a側の端面31と当接する当接部32を有し、これらがこの順でフレキシブル管4の他端から設けられている。
このフレキシブル管4は、その内部に重水素ランプ2へ電力を供給するための配線33を収納すると共に、重水素ランプ2を冷却するための冷却風を収納部材3の第1領域R1へ供給する。具体的には、フレキシブル管4の一端には、例えば電源装置や冷却風供給装置に接続するための接続部34が設けられている。一方、フレキシブル管4の他端は、第1領域R1に連通しており、配線33の他端側には、上記コネクタ16と連結されるコネクタ(第2コネクタ部)35が取り付けられている。つまり、フレキシブル管4を収納部材3の第1端3a側に連結した際、コネクタ16,35を電気的に互いに連結することで、重水素ランプ2とフレキシブル管4とが電気的に互いに接続される。
ここで、重水素ランプ光源1は、上述のように、螺子部23と封止部24とを有する収納部材連結部22、及び差込部29と螺子部30と当接部32とを有する保持部材連結部28を備えている。螺子部23,30は、互いに螺合するように構成されており、連結部22,28を互いに着脱自在に固定して、収納部材3の第1端3a側とフレキシブル管4とを着脱自在に固定する。封止部24は、図2に示すように、径方向内側に突出する凸部36と、凸部36において第1端3a側の面36a及び貫通孔19の内面19aに当接するように配置されたOリング37と、からなっている。
凸部36は、その径方向内側の面36bにより差込孔38を形成し、この差込孔38には、保持部材連結部28の差込部29が遊挿又は嵌挿される(図1参照)。Oリング37は、収納部材3の第1端3a側にフレキシブル管4を連結した状態(以下、単に「連結状態という」)において連結部22,28の間を気密に封止する。当接部32は、図1に示すように、リング状の板形状を呈し、連結状態において、収納部材3の第1端3a側の端面31と当接することにより、連結部22,28の間を一層気密に封止する。なお、収納部材連結部22及び保持部材連結部28が本発明における連結手段に相当する。
また、上述したように、接着層21にあっては、図2に示すように、貫通孔19の内面19aと突出部9の外周面9cとの間に形成され、収納部材3の貫通孔19が第1領域R1と第2領域R2とに画成されるように重水素ランプ2を貫通孔19に気密に固定する。この接着層21は、気密性が高い封止用の接着剤からなり、例えばエポキシ系の真空接着剤で真空中において脱ガスが少ないものが用いられている。ここでは、好ましいとして、
真空システムのリークシール剤として用いられ長時間の使用に充分な信頼性を有するトールシール(バリアン社製、商品名)を用いている。この接着層21は、突出部9の後半部9bにおいて放電部7側に周方向の全周にわたり形成されている。つまり、接着層21は、段シール部17より後方に位置しており、段シール部17は、接着層21に覆われていない状態となっている。或いは、図3に示すように、接着層を、突出部9の後半部9bにおいて段シール部17側に形成された接着層41とする場合もある。
このように構成された重水素ランプ光源1では、重水素ランプ2に電力が供給され、陽極部11と陰極部10との間で放電が発生し、放電路制限部12によって放電が収束し、光出射窓18から紫外光が出射されることとなる。
以上、重水素ランプ光源1では、重水素ランプ2が収納部材3の貫通孔19に収納されると共に、この重水素ランプ2が接着層21で貫通孔19に固定されている。そして、螺子部23,30によりフレキシブル管4が収納部材3の第1端3a側に着脱自在に連結されている。これにより、収納部材3を交換することで重水素ランプ2を交換することができ、重水素ランプ2の交換に際して、重水素ランプ2に直接に触れる必要が無くなる。従って、従来、重水素ランプのガラス部分は非常に脆いことからその取り扱いには細心の注意が必要であるため、重水素ランプ光源において重水素ランプの交換は熟練者のみが可能な作業とされていたが、本実施形態の重水素ランプ光源1によれば、重水素ランプ2の交換を手軽に且つより安全に行なうことができ、重水素ランプ2を容易に取り扱うことができる。
加えて、上述したように、接着層21により収納部材3の貫通孔19が第1領域R1と第2領域R2とに気密に画成されると共に、Oリング37により収納部材3の第1端3a側とフレキシブル管4との間が気密に封止されている。そのため、重水素ランプ2を冷却する際、例えば第1領域R1内にて冷却風により冷却することにより、この冷却風が外部に漏洩するのが抑止される。従って、真空又は低圧雰囲気において真空気密を保つように重水素ランプ2を収納部材3に固定し、この収納部材3をフレキシブル管4で保持することができ、真空又は低圧雰囲気中に接地される試料(被照射物)に重水素ランプ2を十分に近接させて光を照射することが可能となる。すなわち、本実施形態の重水素ランプ光源1は、その重水素ランプ2を真空又は低圧雰囲気下に設置し使用可能とし、試料への真空紫外光を近接照射可能とした光源であるといえる。
また、上述したように、重水素ランプ2が接着層21で貫通孔19に固定されていることにより、収納部材3を交換して重水素ランプ2を交換した前と後との間で、出射光の光軸の位置を精度良く一致させることができる。その結果、例えば、重水素ランプ2を交換した後であっても試料に対して精度良くピンポイントで光を照射することが可能となる。
なお、従来の重水素ランプ光源においては、多数部品を組み合わせて真空気密を保つものが一般的であるが、重水素ランプ光源1では、上述したように、接着層21及びOリング37で真空気密が可能としている。すなわち、重水素ランプ光源1は、少ない部品でより一層簡易に真空気密を可能とするものである。
ちなみに、上述したように、重水素ランプ2を収納した収納部材3がフレキシブル管4と着脱自在に構成されていることにより、保持部材としては、フレキシブル管4に限定されずに多種多様なものへの対応が可能となっている。
[第2実施形態]
図4は、本発明の第2実施形態に係る重水素ランプ光源の要部を示す断面図である。図4に示すように、この第2実施形態の重水素ランプ光源50が上記第1実施形態の重水素ランプ光源1と異なる点は、重水素ランプ2(図2参照)に代えて重水素ランプ54を備え、収納部材3(図2参照)に代えて収納部材51を備え、接着層21(図2参照)に代えて接着層52を備えた点である。
重水素ランプ54は、段シール部55が上記段シール部17よりも放電部7側に位置している。収納部材51は、その長手方向の長さが上記収納部材3よりも長くなっており、貫通孔53に重水素ランプ54全体を略同軸に内挿して収納する。具体的には、重水素ランプ54の放電部7及び突出部9を貫通孔53に収納する。接着層52は、突出部9の前半部9aに周方向の全周にわたり形成されている。
このような重水素ランプ光源50においても、上記実施形態と同様の効果、すなわち、重水素ランプ2を容易に取り扱うことができ、且つ真空又は低圧雰囲気中に接地される試料に重水素ランプ2を十分に近接させて光を照射することができるという効果を奏する。
[第3実施形態]
図5は、本発明の第3実施形態に係る重水素ランプ光源を示す一部断面図である。図5に示すように、この第3実施形態の重水素ランプ光源60が上記第1実施形態の重水素ランプ光源1と異なる点は、収納部材連結部22を有する収納部材3(図1参照)に代えて収納部材連結部61を有する収納部材62を備え、保持部材連結部28を有するフレキシブル管4(図1参照)に代えて保持部材連結部63を有するフレキシブル管64を備えた点である。
連結部61,63は、ボルト65により着脱自在に互いに固定され、これらの連結部61,63には、互いに連通する開口部66,67がそれぞれ設けられている。そして、連結状態において連結部61,63の間には、これらの間を気密に封止する金属ガスケット68が設けられている。
このような重水素ランプ光源60においても、ボルト65によりフレキシブル管64を収納部材62の第1端62a側に着脱自在に連結することができると共に、金属ガスケット68により収納部材62の第1端62a側とフレキシブル管64との間を気密に封止することができる。従って、上記実施形態と同様の効果、すなわち、重水素ランプ2を容易に取り扱うことができ、且つ真空又は低圧雰囲気中に接地される試料に重水素ランプ2を十分に近接させて光を照射することができるという効果を奏する。
[第4実施形態]
図6(a),(b)は、本発明の第4実施形態に係る重水素ランプ光源を示す図である。同図に示すように、この第4実施形態の重水素ランプ光源70が上記第3実施形態の重水素ランプ光源60と異なる点は、収納部材連結部61を有する収納部材62(図5参照)に代えて、収納部材連結部71を有する収納部材72を備え、保持部材連結部63を有するフレキシブル管64(図5参照)に代えて保持部材連結部73を有するフレキシブル管74を備えた点である。
連結部71,73は、クランプ75(図6(b)参照)により着脱自在に互いに固定され、連結状態において連結部71,73の間には、これらの間を気密に封止するOリング76(図6(a)参照)が設けられている。
このような重水素ランプ光源70においても、クランプ75によりフレキシブル管74を収納部材72の第1端72a側に着脱自在に連結すると共に、Oリング76により収納部材72の第1端72a側とフレキシブル管74との間を気密に封止することができる。従って、上記実施形態と同様の効果、すなわち、重水素ランプ2を容易に取り扱うことができ、且つ真空又は低圧雰囲気中に接地される試料に重水素ランプ2を十分に近接させて光を照射することができるという効果を奏する。
[第5実施形態]
図7は、本発明の第5実施形態に係る重水素ランプ光源を示す図である。図7に示すように、この第5実施形態の重水素ランプ光源80が上記第1実施形態の重水素ランプ光源1と異なる点は、収納部材連結部22を有する収納部材3(図1参照)に代えて収納部材連結部81を有する収納部材82を備え、保持部材連結部28を有するフレキシブル管4(図1参照)に代えて保持部材連結部83を有するフレキシブル管84を備えた点である。
連結部81,83は、いわゆるワンタッチロックにより互いに着脱自在に連結される。具体的には、保持部材連結部83には、径方向外側に突出するロックピン89が設けられており、収納部材連結部81には、このロックピン89と着脱自在に係合されるロック孔85が設けられている。ロック孔85は、ロックピン89を挿入するための挿入部86、及びロックピン89と係合するための係合部87を含んで構成されている。挿入部86は、収納部材82の第1端82a側の端面88に開口し、長手方向に延在している。係合部87は、挿入部86に連続し、且つ周方向に向けて曲がるように延在している。
このような重水素ランプ光源80においても、ロックピン89をロック孔85に挿入し、収納部材82をフレキシブル管84に対して相対的に周方向に回転することにより、ロックピン89がロック孔85に係合され、フレキシブル管84が収納部材82の第1端82a側に着脱自在に連結される。従って、上記実施形態と同様の効果、すなわち、重水素ランプ2を容易に取り扱うことができ、且つ真空又は低圧雰囲気中に接地される試料に重水素ランプ2を十分に近接させて光を照射することができるという効果を奏する。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。
例えば、上記実施形態では、接着層により重水素ランプを貫通孔に気密に固定したが、Oリングにより重水素ランプを貫通孔に気密に固定してもよい。この場合、収納部材に収納された重水素ランプを容易に交換することができ、例えば交換された使用済みの収納部材であっても、重水素ランプを交換することにより繰り返し使用することができる。
また、上記実施形態では、円筒の収納部材を備えているが、収納部材は、その長手方向断面の外形形状が矩形等の多角形形状を呈するものであってもよい。
また、上記実施形態では、螺子部、ボルト、又はクランプにより、フレキシブル管を収納部材の第1端側に連結したが、種々の連結構造を採用してもよい。
また、上記第1,2及び第4,5実施形態では連結部の間にOリングを設け、上記第3実施形態では連結部の間に金属ガスケットを設けたが、Oリング及び金属ガスケットの双方を連結部の間に設けてもよい。
また、上記実施形態において、重水素ランプをヘッドオン型の重水素ランプとしたが、サイドオン型の重水素ランプであってもよい。
本発明の第1実施形態に係る重水素ランプ光源を示す一部断面図である。 図1の重水素ランプ光源の要部を示す断面図である。 図1の重水素ランプ光源の接着層の変形例を示す図2に対応する断面図である。 本発明の第2実施形態に係る重水素ランプ光源の要部を示す断面図である。 本発明の第3実施形態に係る重水素ランプ光源を示す一部断面図である。 本発明の第4実施形態に係る重水素ランプ光源を示す図である。 本発明の第5実施形態に係る重水素ランプ光源を示す図である。
符号の説明
1,50,60,70,80…重水素ランプ光源、2,54…重水素ランプ、3,51,61,71,81…収納部材、3a,61a,71a,81a…第1端、3b…第2端、4,64,74,84…フレキシブル管(保持部材)、5…密封容器、7…放電部、9…突出部、9c…外周面(重水素ランプの外面)、16…コネクタ(第1コネクタ部)、18…光出射窓、18,53…貫通孔、19a…貫通孔の内面、21,41,52…接着層(気密固定部)、22,61,71,81…収納部材連結部(連結部)、23,30…螺子部、24…封止部(封止手段)、28,63,73,83…保持部材連結部、35…コネクタ(第2コネクタ部)、37,76…Oリング、68…金属ガスケット、R1…第1領域、R2…第2領域。

Claims (11)

  1. 真空又は低圧雰囲気中で使用される重水素ランプ光源であって、
    ガスが封入された密封容器を具備し、前記密封容器は、放電を発生させる放電部、及び前記放電部に連通し放電による光の出射方向に突出する突出部を含み、当該突出部の先端部に設けられた光出射窓から出射光を出射する重水素ランプと、
    第1端と第2端との間に貫通孔を有し、当該貫通孔に前記重水素ランプを収納する収納部材と、
    前記収納部材を保持する保持部材と、
    前記収納部材の前記第1端側に前記保持部材を着脱自在に連結する連結手段と、を備え、
    前記収納部材の前記貫通孔の内面と前記重水素ランプの外面との間には、前記収納部材の前記貫通孔を前記第1端側の第1領域と前記第2端側の第2領域とに気密に画成するように、当該貫通孔に前記重水素ランプを固定する気密固定部が設けられており、
    前記連結手段には、前記収納部材の前記第1端側と前記保持部材との間を気密に封止する封止手段が設けられていることを特徴とする重水素ランプ光源。
  2. 納された前記重水素ランプの前記放電部と電気的に接続する第1コネクタ部を備え、
    前記連結手段は、前記第1コネクタ部に前記保持部材が有する第2コネクタ部を電気的に連結することを特徴とする請求項1記載の重水素ランプ光源。
  3. 前記連結手段は、前記収納部材の前記第1端側に前記保持部材を螺合して連結することを特徴とする請求項1又は2記載の重水素ランプ光源。
  4. 前記封止手段は、Oリング又はガスケットの少なくとも一方を含むことを特徴とする請求項1〜3の何れか一項記載の重水素ランプ光源。
  5. 前記保持部材は、ベローズ形伸縮管を含むことを特徴とする請求項1〜4の何れか一項記載の重水素ランプ光源。
  6. 真空又は低圧雰囲気中で使用される重水素ランプ光源であって、
    ガスが封入された密封容器を具備し、前記密封容器は、放電を発生させる放電部、及び前記放電部に連通し放電による光の出射方向に突出する突出部を含み、当該突出部の先端部に設けられた光出射窓から出射光を出射する重水素ランプと、
    第1端と第2端との間に貫通孔を有し、当該貫通孔に前記重水素ランプを収納する収納部材と、を備え、
    前記収納部材の前記第1端側には、当該収納部材を保持する保持部材と着脱自在に連結される連結部が設けられ、
    前記収納部材の前記貫通孔の内面と前記重水素ランプの外面との間には、前記収納部材の前記貫通孔を前記第1端側の第1領域と前記第2端側の第2領域とに気密に画成するように、当該貫通孔に前記重水素ランプを固定する気密固定部が設けられ、
    前記連結部には、前記収納部材の前記第1端側と前記保持部材との間を気密に封止する封止部が設けられていることを特徴とする重水素ランプ光源。
  7. 納された前記重水素ランプの前記放電部と電気的に接続する第1コネクタ部を備え、
    前記連結部では、前記第1コネクタ部が前記保持部材の第2コネクタ部と電気的に連結されることを特徴とする請求項6記載の重水素ランプ光源。
  8. 前記連結部には、前記保持部材が螺合されて連結されることを特徴とする請求項6又は7記載の重水素ランプ光源。
  9. 前記封止部は、Oリング又はガスケットの少なくとも一方を含むことを特徴とする請求項6〜8の何れか一項記載の重水素ランプ光源。
  10. 前記保持部材は、ベローズ形伸縮管を含むことを特徴とする請求項6〜9の何れか一項記載の重水素ランプ光源。
  11. 前記気密固定部は、接着剤又はOリングからなることを特徴とする請求項1〜10の何れか一項記載の重水素ランプ光源。
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