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JP4968466B2 - 車両用シート空調装置 - Google Patents
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本発明は、車両用シート空調装置に関し、特にシートヒータを備えた車両用シート空調装置に関する。
車室内のシートに設けられるシートヒータは、例えば下記特許文献1に記載されているように、サーモスタットおよび補助ヒータと直列に接続されている。この特許文献1に記載されたシートヒータを含む構成回路では、シートヒータの通電駆動時に補助ヒータによりサーモスタットが加熱され、サーモスタットが所定の温度以上になったとき、サーモスタットを構成する温度過昇防止用バイメタル板が反転してシートヒータの通電路が遮断され、シートヒータへの通電が禁止される。このため、シートヒータの構成回路に異常が発生しシートヒータの通電路が遮断されない事態となった場合において、シートの発熱を有効に防止することが可能である。
特開2003−109721号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載されたシートヒータを含む構成回路では、シートヒータへの通電を禁止するための手段の一つとして補助ヒータが設けられている。このため、シートヒータに使用できる電力がその分だけ減少し、より多くの電力を採暖用として効率良く使用する構成としては未だ不十分であった。なお、この問題は、シートヒータを含んでなる車両用シート空調装置についても同様に生じていた。
本発明の課題は、より多くの電力を採暖用として効率良く使用することが可能な車両用シート空調装置を提供することにある。
課題を解決するための手段及び発明の効果
上記課題を解決するために、本発明の車両用シート空調装置は、車室内のシートに設けられたシートヒータと、前記シートヒータへの通電を許容または禁止する保護リレーと、前記シートヒータを通電駆動するシート制御手段とを備え、前記シート制御手段は、前記シートヒータを通電駆動するための駆動信号に一定周期のチェックパルスを重畳させてその合成駆動信号を前記シートヒータへ出力する信号出力手段と、前記信号出力手段により出力された合成駆動信号に基づいてその合成駆動信号内のチェックパルスを検知するパルス検知手段と、前記パルス検知手段により前記チェックパルスが検知されないことを条件として、前記シートヒータへの通電が禁止されるように前記保護リレーをオフに切り替える切り替え手段とを備えたことを特徴とする。
この車両用シート空調装置では、信号出力手段によって、シートヒータを通電駆動するための駆動信号に一定周期のチェックパルスが重畳されてその合成駆動信号がシートヒータへ出力される。この場合、シートヒータの構成回路に、例えば電源ショート等の異常が発生していない場合には、パルス検知手段によって合成駆動信号内のチェックパルスが検知されることとなる。一方、シートヒータの構成回路に、例えば電源ショート等の異常が発生した場合には、チェックパルスのLレベルの消失等により、パルス検知手段によってチェックパルスが検知されなくなる。そして、この場合には、切り替え手段によって、シートヒータへの通電が禁止されるように保護リレーがオフに切り替えられる。
このため、シートヒータの構成回路に異常が発生した場合には、シートヒータへの通電が禁止されるので、シートの発熱を有効に防止することが可能である。この場合、シートヒータへの通電を禁止する構成として補助ヒータを用いなくて済むので、シートヒータに使用できる電力がその分だけ増加し、より多くの電力を採暖用として効率良く使用することが可能である。
本発明の実施に際して、前記シートヒータおよび前記シート制御手段は、複数のシート毎に設けられており、前記各シート制御手段は、対応する前記シートヒータを通電駆動する駆動信号に前記チェックパルスを重畳させてその合成駆動信号を前記シートヒータへ出力し、かつ前記各シート制御手段の前記パルス検知手段は、前記チェックパルスを相互に検知するように構成されるとよい。
これによれば、各シート制御手段のパルス検知手段によってチェックパルスが相互に検知される。このため、例えばシート制御手段の一つに異常が発生した場合であっても、正常なシート制御手段のパルス検知手段によるチェックパルスの検知機能を簡易な構成で確保することが可能である。
以下、本発明の一実施形態について図面を用いて説明する。図1は本発明の車両用シート空調装置を、D席シート(運転席シート)とP席シート(助手席シート)とに採用した一実施形態のブロック図を示していて、この車両用シート空調装置は、D席シートにおいてシートヒータ11およびDシートECU20を備え、P席シートにおいてシートヒータ31およびPシートECU40を備えている。
シートヒータ11は、D席シートのシート座部を加熱するものであり、D席シートのシート座部に埋設されていて、一端がDシートECU20を介してバッテリ50のプラス端子に接続され、他端がバッテリ50のマイナス端子に接続されている。
DシートECU20は、CPU,ROM,RAMなどからなるマイコン21と、シートヒータ11を駆動する駆動回路22とを主要構成部品としており、イグニッションスイッチIGswおよびシートヒータ駆動スイッチSHswのオン操作により、ROM等に記憶された図2のシート過熱防止プログラムを所定の短時間毎に繰り返し実行し、その実行に応じた制御信号を駆動回路22に出力する。駆動回路22は、電源供給線Ldを介してバッテリ50のプラス端子に接続されており、マイコン21の制御信号に応じた駆動信号でシートヒータ31を通電駆動する。
シートヒータ31は、P席シートのシート座部を加熱するものであり、P席シートのシート座部に埋設されていて、シートヒータ11と並列に、一端側がPシートECU40を介してバッテリ50のプラス端子に接続され、他端側がバッテリ50のマイナス端子に接続されている。
PシートECU40は、CPU,ROM,RAMなどからなるマイコン41と、シートヒータ31を駆動する駆動回路42とを主要構成部品としており、イグニッションスイッチIGswおよびシートヒータ駆動スイッチSHswのオン操作により、ROM等に記憶された図2のシート過熱防止プログラムを所定の短時間毎に繰り返し実行し、その実行に応じた制御信号を駆動回路42に出力する。駆動回路42は、電源供給線Ldを介してバッテリ50のプラス端子に接続されており、制御信号に応じた駆動信号でシートヒータ31を通電駆動する。
シートヒータ11およびシートヒータ31のバッテリ50のマイナス端子側には、電磁リレー60が設けられている。電磁リレー60(保護リレー)は、シートヒータ11またはシートヒータ31とそれぞれ直列に接続された接点部61と、接点部61を開閉(オフ・オン)するコイル部62とで構成されている。コイル部62は、コイル回路を構成するコイル通電線Lcを介して一端がバッテリ50のプラス端子に接続され、他端がマイコン21,41にそれぞれ接続されており、バッテリ50の出力電圧が図示を省略する抵抗により所定の電圧レベルに分圧されてマイコン21,41に取り込まれるようになっている。
イグニッションスイッチIGswおよびシートヒータ駆動スイッチSHswがオン操作された通常時には、コイル通電線Lcの他端が接続されたマイコン21,41の端子が何れもLレベルに設定される。これにより、コイル通電線Lcに電流が流れ、コイル部62が励磁状態となって、図1にて実線で示すように接点部61がオン(閉状態)となる。これに対して、後述するように、シートヒータ11,31の構成回路の異常時には、コイル通電線Lcの他端が接続されたマイコン21,41の端子が何れもHレベルに設定される。これにより、コイル通電線Lcに電流が流れなくなり、コイル部62が非励磁状態となって、図1にて破線で示すように接点部61がオフ(開状態)に切り替えられる。
DシートECU20の駆動回路22は、信号線L1〜L3およびダイオードD1を介してマイコン21に接続されるとともに、信号線L1,L2,L6およびダイオードD1を介してマイコン41に接続されていて、駆動回路22から出力された駆動信号がマイコン21,41にそれぞれ入力されるようになっている。
同様に、PシートECU40の駆動回路42は、信号線L4,L2,L6およびダイオードD2を介してマイコン41に接続されるとともに、信号線L4,L2,L3およびダイオードD2を介してマイコン21に接続されていて、駆動回路42から出力された駆動信号がマイコン41,21にそれぞれ入力されるようになっている。
次に、上記のように構成した本実施形態の作動について説明する。DシートECU20およびPシートECU40は、イグニッションスイッチIGswおよびシートヒータ駆動スイッチSHswのオン操作により、図2のシート過熱防止プログラムをそれぞれ所定の短時間毎に繰り返し実行する。なお、この図2のシート過熱防止プログラムの実行時には、上述したように、電磁リレー60の接点部61がオン状態にあり、シートヒータ11,31が共に通電駆動されている。このシート過熱防止プログラムの実行によるDシートおよびPシートの過熱防止の内容は同じであるので、以下では、DシートECU20によりシートヒータ11が通電駆動されているときDシートが過熱防止される場合を代表して説明する。
このシート過熱防止プログラムは、ステップS10にてその実行が開始され、ステップS11にて、DシートECU20は、図3に示すように、シートヒータ11への駆動信号に加えて、一定周期Tperiod(例えば、10ms〜20ms)でHレベルとLレベルを繰り返すチェックパルスを出力する。この場合、DシートECU20は、シートヒータ11の駆動信号がHレベルでチェックパルスがHレベルのとき、その合成駆動信号がHレベルとなり、シートヒータ11の駆動信号がHレベルでチェックパルスがLレベルのとき、その合成駆動信号がLレベルとなり、シートヒータ11の駆動信号がLレベルのときはチェックパルスのレベルの如何にかかわらずその合成駆動信号がLレベルとなるように、すなわち、合成駆動信号が両出力信号の論理積となるように両出力信号を重畳させる。なお、チェックパルスの周期は、シートヒータ11の駆動信号の周期(例えば、1分〜2分)に比して極めて短い。したがって、シートヒータ11の駆動信号にチェックパルスを重畳させた合成駆動信号をシートヒータ11へ出力するようにしても、シートヒータ11の通電駆動にはほとんど影響を与えない。
シートヒータ11へ通電駆動中であるが、現在シートヒータ11への駆動信号がLレベルの場合には、シートヒータ11によるDシートの過熱が防止された状態にあるので、ステップS12にて「No」と判定し、シートヒータ11への通電駆動が維持される。
一方、現在シートヒータ11への駆動信号がHレベルの場合(ステップS12にて「Yes」)には、ステップS13以降の処理を実行する。ステップS13では、信号線L1〜L3およびダイオードD1を介して入力された合成駆動信号内にて一定時間内にチェックパルスが検知されたか否かを判定する。ここで、一定時間は、チェックパルスの一定周期Tperiodよりも極僅かだけ長い時間に設定されている。シートヒータ11の構成回路の正常時(例えば、非ショート時)には、図4に示すように、シートヒータ11へ出力される合成駆動信号(シートヒータ11の動作時の信号)と、信号線L1〜L3およびダイオードD1を介してマイコン21に入力される合成駆動信号とが同じ波形形状となる。したがって、この場合には、マイコン21により合成駆動信号内のチェックパルスが必ず検知されるので、ステップS13にて「Yes」と判定し、シートヒータ11への通電駆動が維持される。
これに対して、シートヒータ11の構成回路の異常時、例えば図1のA部に示したように、駆動回路22への電源供給線Ldと駆動信号出力線間が半田くず等により電源ショートしたり、あるいは例えば図1のB部に示したように、シートヒータ11とコイル通電線Lc間がワイヤ噛み込み等により電源ショートした場合には、図4の合成駆動信号内の破線で示したようなチェックパルスのLレベルが消失して、合成駆動信号がHレベルを示すようになる。
したがって、この場合には、マイコン21により合成駆動信号内のチェックパルスが検知されなくなるので、ステップS13にて「No」と判定し、ステップS14にて電磁リレー60をオフに切り替える。すなわち、マイコン21は、コイル通電線Lcの他端が接続された端子をHレベルに設定する(図4参照)。これにより、コイル通電線Lcに電流が流れなくなり、コイル部62が非励磁状態となって、接点部61がオフ(開状態)に切り替えられ、シータヒート11への通電駆動が停止される。
以上の説明からも明らかなように、この実施形態では、DシートECU20(PシートECU40)によるステップS11の処理の実行によって、シートヒータ11(シートヒータ31)を通電駆動するための駆動信号に一定周期のチェックパルスが重畳されてその合成駆動信号がシートヒータ11(シートヒータ31)へ出力される。この場合、シートヒータ11(シートヒータ31)の構成回路に、例えば電源ショート等の異常が発生していない場合には、DシートECU20(PシートECU40)によって合成駆動信号内のチェックパルスが検知されることとなる(ステップS13にて「Yes」)。一方、シートヒータ11(シートヒータ31)の構成回路に、例えば電源ショート等の異常が発生した場合には、チェックパルスのLレベルの消失等により、DシートECU20(PシートECU40)によってチェックパルスが検知されなくなる(ステップS13にて「No」)。そして、この場合には、DシートECU20(PシートECU40)によるステップS14の処理の実行によって、シートヒータ11(シートヒータ31)への通電が禁止されるように電磁リレー60がオフに切り替えられる。
このため、シートヒータ11(シートヒータ31)の構成回路に異常が発生した場合には、シートヒータ11(シートヒータ31)への通電が禁止されるので、Dシート(Pシート)の発熱を有効に防止することが可能である。この場合、シートヒータ11(シートヒータ31)への通電を禁止する構成として補助ヒータを用いなくて済むので、シートヒータ11(シートヒータ31)に使用できる電力がその分だけ増加し、より多くの電力を採暖用として効率良く使用することが可能である。
また、上記実施形態では、シートヒータ11およびDシートECU20が、Dシートに対応して設けられ、シートヒータ31およびPシートECU40が、Pシートに対応して設けられている。そして、DシートECU20のマイコン21には、駆動回路22から出力された合成駆動信号が入力されることに加えて、PシートECU40の駆動回路42から出力された合成駆動信号が入力され、各合成駆動信号内のチェックパルスを検知できるように構成されている。同様に、PシートECU40のマイコン41には、駆動回路42から出力された合成駆動信号が入力されることに加えて、DシートECU20の駆動回路22から出力された合成駆動信号が入力され、各合成駆動信号内のチェックパルスを検知できるように構成されている。
これにより、例えばマイコン21,41や、駆動回路22,42に異常が発生した場合であっても、正常なマイコン21,41によるチェックパルスの検知機能を簡易な構成で確保することが可能である。
上記実施形態では、図2のステップS13にて、一定時間内にチェックパルスが検知されたか否かを判定するように構成したが、これに代えて、例えば出力される合成駆動信号と、入力される合成駆動信号とが同じ波形形状であるかを判定したり、出力される合成駆動信号と、入力される合成駆動信号とでチェックパルスの発生タイミングが同じであるかを判定したり、所定時間内におけるチェックパルスをカウントし、チェックパルスのカウント数が必要数と一致しているかを判定してもよい。
また、上記実施形態では、本発明の車両用シート空調装置を、D席シート(運転席シート)とP席シート(助手席シート)とに採用した場合について説明したが、例えばD席シートのみに本発明の車両用シート空調装置を採用してもよく、あるいはD席シート(運転席シート)とP席シート(助手席シート)に加えて、後部席シートに本発明の車両用シート空調装置を採用してもよい。
本発明の車両用シート空調装置の一実施形態を示すブロック図。 図1のDシートECUおよびPシートECUによって実行されるシート過熱防止プログラムを示すフローチャート。 図1のDシートECUおよびPシートECUから出力される合成駆動信号の説明図。 図2のシート過熱防止プログラムの実行時における合成駆動信号、コイル部が接続されたマイコン端子およびシートヒータ動作間におけるHLレベルを示すタイムチャート。
符号の説明
D席シート(運転席シート)
P席シート(助手席シート)
IGsw イグニッションスイッチ
SHsw シートヒータ駆動スイッチ
11,31 シートヒータ
20 DシートECU(シート制御手段,信号出力手段,パルス検知手段,切り替え手段)
40 PシートECU(シート制御手段,信号出力手段,パルス検知手段,切り替え手段)
21,41 マイコン
22,42 駆動回路
Ld 電源供給線
50 バッテリ
60 電磁リレー(保護リレー)
61 接点部
62 コイル部
Lc コイル通電線
L1〜L6 信号線
D1,D2 ダイオード

Claims (2)

  1. 車室内のシートに設けられたシートヒータと、
    前記シートヒータへの通電を許容または禁止する保護リレーと、
    前記シートヒータを通電駆動するシート制御手段とを備え、
    前記シート制御手段は、前記シートヒータを通電駆動するための駆動信号に一定周期のチェックパルスを重畳させてその合成駆動信号を前記シートヒータへ出力する信号出力手段と、
    前記信号出力手段により出力された合成駆動信号に基づいてその合成駆動信号内のチェックパルスを検知するパルス検知手段と、
    前記パルス検知手段により前記チェックパルスが検知されないことを条件として、前記シートヒータへの通電が禁止されるように前記保護リレーをオフに切り替える切り替え手段とを備えたことを特徴とする車両用シート空調装置。
  2. 前記シートヒータおよび前記シート制御手段は、複数のシート毎に設けられており、前記各シート制御手段は、対応する前記シートヒータを通電駆動する駆動信号に前記チェックパルスを重畳させてその合成駆動信号を前記シートヒータへ出力し、かつ前記各シート制御手段の前記パルス検知手段は、前記チェックパルスを相互に検知する請求項1に記載の車両用シート空調装置。
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