JP4971015B2 - 推定装置 - Google Patents
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Description
そして、推定手段が、形状モデル設定手段にて設定された形状モデル、及び特徴点抽出手段にて抽出された特徴点に基づいて、特定対象物体の向きを推定する。
これと共に、エネルギー算出手段が、推定手段にて試験分布q(S),q(M)の推定結果が得られる毎に、運動行列M及び形状行列Sに基づいて推定される特徴点の位置と、観測行列Wが表す観測により得られた特徴点の位置とが近いほど大きな値となる試験事後分布q(S,M)=q(S)q(M)に関する自由エネルギーを算出する。
そして、終了手段が、エネルギー算出手段での算出結果が、予め設定されたエネルギー閾値より大きいことを終了条件として、この終了条件が満たされている場合に、推定手段を終了させ、最終的に得られた形状行列の試験分布q(S)が形状行列の分布であるものとして、その形状行列の分布から形状行列を取得する。但し、モデル切替手段は、終了手段での終了条件を切替条件として使用する。
この場合、分解手段は、変分ベイズ推定法を実現するものであり、第1のステップがEステップ、第2のステップがMステップに相当する。
このように構成された請求項1に記載の推定装置によれば、運動行列Mや形状行列Sがベイズ推定によって確率的に求められることになるため、画像面上で追跡した特徴点の位置に重畳されているノイズの影響を、大幅に軽減することができる。
また、変分ベイズ推定法では、自由エネルギーが最大となるように運動行列や形状行列を推定しているため、この自由エネルギーを終了条件として用いることにより、所望の精度を有した形状行列を確実に取得することができる。
即ち、推定手段が、事後確率P(M,S|W)と尤度P(W|M,S)との関係を規定するベイズ推定の式に基づき、前記尤度P(W|M,S)を最大にする前記運動行列の試験分布q(M)および前記形状行列の試験分布q(S)を求める確率的な因子分解計算を、観測行列生成手段にて観測行列が生成される毎に、運動行列の試験分布q(M)を固定して形状行列の試験分布q(S)を推定する第1のステップ、及び、形状行列の試験分布q(S)を固定して運動行列の試験分布q(M)を推定する第2のステップを、互いの推定結果を用いて実行することで実現し、更新手段が、推定手段にて推定された形状行列の試験分布q(S)に基づいて、出力とする形状行列の分布を更新する。
これと共に、エネルギー算出手段が、推定手段にて試験分布q(S),q(M)の推定結果が得られる毎に、運動行列M及び形状行列Sに基づいて推定される特徴点の位置と、観測行列Wが表す観測により得られた特徴点の位置とが近いほど大きな値となる試験事後分布q(S,M)=q(S)q(M)に関する自由エネルギーを算出する。
そして、終了手段が、エネルギー算出手段での算出結果が、予め設定されたエネルギー閾値より大きいことを終了条件として、この終了条件が満たされている場合に、推定手段及び更新手段を終了させ、更新手段によって最終的に得られた形状行列の分布から形状行列を得る。但し、モデル切替手段は、終了手段での終了条件を切替条件として使用する。
[第1実施形態]
図1は、本発明を適用した推定装置としての画像処理装置1の全体構成を示すブロック図である。なお、画像処理装置1は、車両に搭載され、ドライバの頭部を撮影した画像から、ドライバのわき見や居眠り等を検出するための情報である頭部姿勢を時系列的に求める処理を実行する装置である。
画像処理装置1は、ドライバシートの前面上部又は下部(例えば、メータ内)に設置され、図1に示すように、ドライバの頭部を含む画像を取得するカメラ2と、カメラ2が取得した画像を取り込む画像取込装置3と、初期化指令が入力された場合に、画像取込装置3を介して取り込んだ入力画像zt (tは時刻を表す)から、ドライバの顔の特徴を表す複数(Nf個)の特徴点の位置(画像面上での二次元座標:以下、特徴点位置という)p(n) (n=1,2,…Nf)を抽出する初期特徴点抽出部4と、初期特徴点抽出部4が抽出した特徴点位置p(n) のそれぞれについて、その特徴点位置p(n) を中心とする予め設定された大きさの画像をテンプレートtp(n) として切り出して記憶するテンプレート生成・記憶部5と、特徴点の三次元位置(ひいては、頭部の三次元形状)を規定する顔モデル(形状行列)Ca を供給する顔モデル供給部6と、入力画像zt ,テンプレートtp(n) ,顔モデルCa に基づいて、時系列ベイズ推定を行うことにより、頭部姿勢を表すアフィンパラメータAt を推定すると共に、その推定の過程で算出される各特徴点の位置の分布を規定するための特徴点推定分布パラメータ(平均値xt ,分散Vt )を、顔モデル供給部6に供給する推定部8と、推定部8が推定したアフィンパラメータAt に従って、頭部姿勢θx,θy,θzを算出する頭部姿勢算出部9から構成される。
<推定部の構成>
ここで、図4は、推定部8が扱う状態空間モデルを表すグラフである。
なお、あるパラメータfの確率分布がガウス分布(正規分布)に従う場合、その確率分布は、平均をμ,分散をΣとすると、(21)式で表すことができる。つまりこの場合、パラメータの確率分布の計算は、実際には、その平均μと分散Σを求めれば十分である。
なお、このような推定部8を実現する具体的な構成は、例えば、特願2005−368124号等に詳述されているため、ここではその詳細についての説明を省略し、以下では、特徴点推定分布パラメータの生成に関係する追跡器BK(n) の概要についてのみ説明する。
まず、特徴点追跡部10を構成する追跡器BK(n) は、パーティクルフィルタによって一つの特徴点を追跡するものである。ここでは、そのパーティクルフィルタの動作概要を、図7に示す説明図を参照して説明する。
次に、本発明の主要部である顔モデル供給部6について詳述する。
顔モデル供給部6は、図1に示すように、頭部を撮影した複数人分の映像から、それぞれ特徴点を抽出し、その抽出した結果に基づいて設定された平均的な特徴点の配置を表す平均顔モデルSAを記憶する平均顔モデル記憶部61と、初期化指令が入力されると起動し、推定部8から逐次供給される特徴点推定分布パラメータxt ,Vt に基づいて、カメラ2に被写体(ドライバ)の特徴点の配置を表す個人顔モデルSPを、学習,生成する個人顔モデル学習部62と、個人顔モデル学習部62からの切替信号に従って、平均顔モデル記憶部61に記憶された平均顔モデルSA、個人顔モデル学習部62にて生成された個人顔モデルSPのいずれかを、顔モデルCaとして選択して推定部8に供給する顔モデル切替部63とを備えている。
なお、個人顔モデル学習部62では、以下に示す手法により学習を実行する。
即ち、求めるべき三次元形状(即ち、個人顔モデルSP)を表す形状行列をS,特徴点推定分布パラメータxt の系列に基づいて生成される観測行列をW,形状行列Sの運動を表す運動行列をMとすると、これらは、W=MSの関係を有する。そして、事後確率P(M,S|W)と尤度P(W|M,S)との関係を規定するベイズ推定の式に基づき、尤度P(W|M,S)が最大となる運動行列の試験分布q(M),形状行列の試験分布q(S)を求めることにより、運動行列M及び形状行列Sを推定する。
ここで、個人顔モデル学習部62が実行する処理を、図8に示すフローチャートに沿って説明する。なお、本処理は、初期化指令の入力により起動される。
なお、形状行列の試験分布q(S)は、形状行列Sとその分散を表すΣS (以下、形状行列の分布パラメータという)によって規定され、運動行列の試験分布q(M)は、運動行列Θとその分散を表すVΘ (以下、運動行列の分布パラメータという)によって規定される。そして、運動行列の分布パラメータΘ,VΘ は、この初期化によって、全ての要素が、同じ一定値(例えば、0又は1又は0.5)に設定される。
そして規定個数Tの特徴点推定分布パラメータxt ,Vt の取得を完了すると、S140に移行し、その取得した特徴点推定分布パラメータxt ,Vt に基づいて、観測行列Wおよび信頼度行列Qを生成して、S150へ進む。
以上説明したように、画像処理装置1では、頭部姿勢θx,θy,θzを推定する処理を開始した直後は、平均顔モデルSAを用いてアフィンパラメータAt の算出(顔向き推定)を行い、これと並行して、個人顔モデルSPの学習を実行し、その個人顔モデルSPの精度が十分に向上した時点で、平均顔モデルSAから個人顔モデルSPへの切替を行うようにされている。
次に、第2実施形態について説明する。
なお、本実施形態では、個人顔モデル学習部62での処理内容の一部が、第1実施形態のものとは異なるだけであるため、この相違する部分を中心に説明する。
図8は、個人顔モデル学習部62が実行する処理の内容を示すフローチャートである。
第1実施形態の場合と同様に、本処理は、初期化指令の入力により起動され、S210〜S250は、第1実施形態のS110〜S150と同様であるため説明を省略する。
そして、S260では、運動行列の試験分布q(M)を算出する、変分ベイズMステップとしての処理を実行して、S270に進む。
以上説明したように、本実施形態では、観測行列Wの次数(即ち、規定個数T)を少ない数に制限して、Eステップ,Mステップを1回ずつ実行して運動行列の試験分布p(M)及び形状行列の試験分布p(S)を求める処理を繰り返し、その結果を過去のデータほど比率が低下するような係数を乗じて足し合わせていく、いわゆるオンライン化した変分ベイズ推定法を用いて、因子分解を行っている。
[他の実施形態]
以上本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、様々な態様での実施が可能である。
また、因子分解を終了させる際の終了条件として、平均顔モデルSAから求めた自由エネルギーをエネルギー閾値として、学習中の個人顔モデルSPから求めた自由エネルギーがそのエネルギー閾値より大きいことを用いているが、エネルギー閾値は予め設定された固定値であってもよい。
Claims (3)
- 形状に個体差のある対象物体について、該対象物体の三次元形状を表す形状モデルを設定する形状モデル設定手段と、
前記対象物体の一つを特定対象物体として、該特定対象物体を撮影した画像系列を入力し、前記対象物体上に存在する複数の特徴点を抽出する特徴点抽出手段と、
前記形状モデル設定手段にて設定された形状モデル、及び前記特徴点抽出手段にて抽出された特徴点に基づいて、前記特定対象物体の向きを推定する推定手段と、
を備え、
前記形状モデル設定手段は、
前記対象物体の平均的な形状を表す平均モデルを記憶する記憶手段と、
前記特徴点抽出手段での抽出結果に基づいて、前記特定対象物体の形状を表す個別モデルを学習する学習手段と、
当該装置の起動時には前記記憶手段に記憶された平均モデルを前記形状モデルとして設定し、前記学習手段にて学習された個別モデルが前記平均モデルより信頼性が高くなったことを表す切替条件が成立すると、前記平均モデルの代わりに前記個別モデルを前記形状モデルとして設定するモデル切替手段と、
からなり、
前記学習手段は、
前記特徴点抽出手段にて抽出された特徴点の位置を時系列的に並べてなる観測行列を生成する観測行列生成手段と、
前記観測行列生成手段にて生成された観測行列を因子分解して、前記特定対象物体の三次元形状を表す形状行列および前記対象物体の運動を表す運動行列を生成する分解手段と、
からなり、前記分解手段により生成された形状行列を前記個別モデルとし、
前記観測行列をW,前記運動行列をM,前記形状行列をSとし、行列Xの各要素の値を確率的に示した分布をq(X)で表記するものとして、
前記分解手段は、
事後確率P(M,S|W)と尤度P(W|M,S)との関係を規定するベイズ推定の式に基づき、前記尤度P(W|M,S)を最大にする前記運動行列の試験分布q(M)および前記形状行列の試験分布q(S)を求める確率的な因子分解計算を、前記運動行列の試験分布q(M)を固定して前記形状行列の試験分布q(S)を推定する第1のステップ、及び、前記形状行列の試験分布q(S)を固定して前記運動行列の試験分布q(M)を推定する第2のステップを、互いの推定結果を用いて交互に繰り返し実行することで実現する推定手段と、
前記推定手段にて試験分布q(S),q(M)の推定結果が得られる毎に、運動行列M及び形状行列Sに基づいて推定される特徴点の位置と、観測行列Wが表す観測により得られた特徴点の位置とが近いほど大きな値となる試験事後分布q(S,M)=q(S)q(M)に関する自由エネルギーを算出するエネルギー算出手段と、
前記エネルギー算出手段での算出結果が、予め設定されたエネルギー閾値より大きいことを終了条件として、該終了条件が成立している場合に、前記推定手段を終了させる終了手段と、
からなり、最終的に得られた前記形状行列の試験分布q(S)が前記形状行列の分布であるものとして、該形状行列の分布から形状行列Sを取得し、
前記モデル切替手段は、前記終了条件を前記切替条件として使用することを特徴とする推定装置。 - 形状に個体差のある対象物体について、該対象物体の三次元形状を表す形状モデルを設定する形状モデル設定手段と、
前記対象物体の一つを特定対象物体として、該特定対象物体を撮影した画像系列を入力し、前記対象物体上に存在する複数の特徴点を抽出する特徴点抽出手段と、
前記形状モデル設定手段にて設定された形状モデル、及び前記特徴点抽出手段にて抽出された特徴点に基づいて、前記特定対象物体の向きを推定する推定手段と、
を備え、
前記形状モデル設定手段は、
前記対象物体の平均的な形状を表す平均モデルを記憶する記憶手段と、
前記特徴点抽出手段での抽出結果に基づいて、前記特定対象物体の形状を表す個別モデルを学習する学習手段と、
当該装置の起動時には前記記憶手段に記憶された平均モデルを前記形状モデルとして設定し、前記学習手段にて学習された個別モデルが前記平均モデルより信頼性が高くなったことを表す切替条件が成立すると、前記平均モデルの代わりに前記個別モデルを前記形状モデルとして設定するモデル切替手段と、
からなり、
前記学習手段は、
前記特徴点抽出手段にて抽出された特徴点の位置を時系列的に並べてなる観測行列を生成する観測行列生成手段と、
前記観測行列生成手段にて生成された観測行列を因子分解して、前記特定対象物体の三次元形状を表す形状行列および前記対象物体の運動を表す運動行列を生成する分解手段と、
からなり、前記分解手段により生成された形状行列を前記個別モデルとし、
前記観測行列をW,前記運動行列をM,前記形状行列をSとし、行列Xの各要素の値を確率的に示した分布をq(X)で表記するものとして、
前記分解手段は、
事後確率P(M,S|W)と尤度P(W|M,S)との関係を規定するベイズ推定の式に基づき、前記尤度P(W|M,S)を最大にする前記運動行列の試験分布q(M)および前記形状行列の試験分布q(S)を求める確率的な因子分解計算を、前記観測行列生成手段にて観測行列が生成される毎に、前記運動行列の試験分布q(M)を固定して前記形状行列の試験分布q(S)を推定する第1のステップ、及び、前記形状行列の試験分布q(S)を固定して前記運動行列の試験分布q(M)を推定する第2のステップを、互いの推定結果を用いて実行することで実現する推定手段と、
前記推定手段にて推定された前記形状行列の試験分布q(S)の系列に基づいて、出力とする前記形状行列の分布を更新する更新手段と、
前記推定手段にて試験分布q(S),q(M)の推定結果が得られる毎に、運動行列M及び形状行列Sに基づいて推定される特徴点の位置と、観測行列Wが表す観測により得られた特徴点の位置とが近いほど大きな値となる試験事後分布q(S,M)=q(S)q(M)に関する自由エネルギーを算出するエネルギー算出手段と、
前記エネルギー算出手段での算出結果が、予め設定されたエネルギー閾値より大きいことを終了条件として、該終了条件が満たされている場合に、前記推定手段及び更新手段を終了させる終了手段と、
からなり、前記更新手段によって最終的に得られた前記形状行列の分布から形状行列Sを取得し、
前記モデル切替手段は、前記終了条件を前記切替条件として使用することを特徴とする推定装置。 - 前記対象物体とは人間の頭部であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の推定装置。
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