JP4973248B2 - 反射パターン印刷透明シート - Google Patents
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Description
それに対応して例えば、入力用電子ペン及び、入力軌跡の位置を示すための位置情報として、非可視光線を反射するパターンが印刷されたものを組み合わせることが考えられる。
例えば、特許文献1には、ディスプレイ装置の前面若しくは前方に装着される透明シートであって、入力用電子ペン等による入力軌跡の位置を示すための位置情報を提供可能なマークを所定波長の光を照射されて当該入力軌跡読取手段に読み取り可能な光を発光するインキを用いて印刷したものが開示されている。
また、特許文献2には、赤外線領域を反射する特殊インキを印刷した透明部材を用いた座標入力装置が開示されている。
しかし、特許文献1及び2には、具体的な透明シートの例示はなく、透明シートのアイデアもしくは願望が記載されているに過ぎなかった。
ところで、特許文献3及び4には、コレステリック液晶層を用いたLCDのカラーフィルタ又はカイラルスメクチックC液晶層に回折パターンを転写した液晶性フィルムから成る回折格子、円偏光板、光学フィルタ等が開示されている。
しかしながら、これら文献開示の技術においては、係る液晶層を座標検知用の点状パターンに利用することについての示唆も無く、又これらの液晶層は薄く、赤外線を反射してその反射光を画像として検知するペン型センサー等で読み取ることを想定した場合、強い反射光を得ることは困難であった。
そこで、赤外線又は紫外線反射光強度の高い反射パターン印刷透明シートが求められている。
すなわち、本発明は、透明基板の表面に非可視光線反射性の透明パターンが印刷されてなり、画像表示可能な媒体の前面に対向して装着される透明シートであって、前記透明パターンを形成するインキが非可視光線反射材料を含み、前記非可視光線反射材料が、非可視光線領域の波長に対して波長選択反射性を有する材料であり、かつ該透明パターンの厚みが6〜20μmであることを特徴とする反射パターン印刷透明シートを提供するものである。
本発明の反射パターン印刷透明シート1(以下単に透明シート1とも呼称する)は、図1〜2に示すように、透明基板2の表面に非可視光線反射性の透明パターン3が印刷されてなり、媒体5上、例えば画像表示可能なディスプレイ装置の前面に対向して装着される透明シート1であって、透明パターン3を構成するインキが非可視光線反射材料を含み、前記非可視光線反射材料が、非可視光線領域の波長に対して波長選択反射性を有する材料であり、かつ該透明パターン3の厚みが6〜20μmであることを特徴とするものである。ここで、媒体5は画像表示可能な装置又は手段であれば何でも良くディスプレイ装置でなくても良い。
透明パターン3の厚みが6μm以上あれば反射強度が大きくなり、一方、20μmを超えると液晶の配向性の乱れや透明性の低下、乾燥負荷増大を招くこととなる。この観点から、好ましくは8〜20μm程度である。
なお、本発明の非可視光線としては、赤外線又は紫外線が好ましく、近赤外線又は近紫外線が更に好ましい。
例えば、図3に示すように、透明基板2が基材21とプライマー層22とからなり、プライマー層22の表面に透明パターン3が印刷される場合において、透明パターン3を形成する液体状態のインキとプライマー層22との接触角を高くすることが挙げられる。
また、前記インキの粘度や固形分量を高くしたり、比較的低い沸点の溶剤を選択したり、個々の透明パターン3の面積を大きくして、前記インキがより盛り上がるようにしても良い。
特に、プライマー層22を構成するプライマー組成物に撥液性レベリング剤を配合することによりプライマー層22が前記インキを撥(はじ)き、それにより透明パターン3が盛り上がり、印刷された厚みが厚くなることが好ましい。
また、形成された透明パターン3の透明基板2に直交する面で切断した断面を走査型電子顕微鏡で観察した場合に、透明パターン3が一定の繰返し周期からなる多層構造を含むよう形成されていることが好ましい。前記多層構造は、固定化されたコレステリック構造を有する液晶材料により形成されていることが更に好ましい。
ここで、左旋性又は右旋性のコレステリック(カイラルネマチック)構造を有する液晶は、各液晶分子の軸は多層構造の各層面内に存在すると共に、該層面内において特定の方向に一様に配向する。且つ、該液晶分子軸の配向方向は層厚み方向の関数として順次変化し、該コレステリック構造の厚み方向に向かって進むに従って順次回転する結果、回転軸が該多層膜の厚み方向を向き、該多層膜の層面内において特定の方向に向かって回転する一定周期のらせん構造(コレステリック構造)を有する。コレステリック構造の特徴として、該らせんの回転方向と電場の回転方向が一致する円偏光成分のみ反射する円偏光選択反射性を示し、且つ該らせんピッチに対応した波長の円偏光を反射すると言う波長選択反射性がある。その為、本発明の用途に好適である。選択反射波長λ(nm)は、一般に次式で与えられる。向きに対応し、かつらせんピッチに対応した波長の円偏光を反射すると言う性質がある(選択反射)。選択反射波長λ(nm)は、一般に次式で与えられる。
λ=p・n・cosθ
p:コレステリック液晶のらせんピッチ(nm)
n:液晶の平均屈折率
θ:光の入射角(面の法線からの角度)
コレステリック構造の1ピッチとは、細長い液晶分子の軸方向が、層厚み方向(らせん軸のこと、液晶分子軸とは別)に進むに従って、らせんを描いて360°回転するに要するらせん軸軸方向の長さであるが、実際に断面を観察すると、液晶分子軸が180°回転するごとに液晶分子軸は該層面内における配向方向が同方向となる為、層厚み方向に繰り返しの層構造が見える(図5参照)。したがって、断面を観察したときに見える見掛けの層間ピッチは、液晶のらせんピッチの1/2である。それゆえ、断面観察したときに見える見掛けの層間ピッチが250nmであれば、液晶のピッチは500nmとなる。
また、円偏光を入射した場合、樹脂、硝子等の通常の物質からなる透明基材については、表面で反射する光の円偏光成分は回転方向は反転する。一方、コレステリック液晶の表面においては、表面で反射する光の円偏光成分は回転方向はそのままで不変である。よって、この性質を利用すれば、円偏光フィルター等と組み合わせることにより、非可視光線反射性透明パターンからの反射光とその背景光(パターン部以外からの反射光)のSN比を改善することが可能である。
なお、一般に、「液晶」は、狭義には流動性を有する状態のものを指すが、本願発明の明細書中においては、流動性を有する液晶材料を架橋、冷却等の手段により、液晶の有する光学特性、屈折率、異方性等の所望の性能を維持する状態で固化させ、非流動状態としたものも「液晶」と呼称することにする。
本発明で用いる透明パターン3を構成する非可視光線反射材料としては、コレステリック規則性を有するコレステリック液晶相を呈する液晶材料が好ましく、架橋可能な官能基を有する重合性のネマチック液晶に架橋可能な官能基を有する重合性のカイラル剤を混合した重合性のカイラルネマチック液晶材料(重合性モノマーもしくは重合性オリゴマー)、又は高分子コレステリック液晶材料を好適に使用することができる。該重合性のカイラルネマチック液晶材料は、紫外線、電子線等の電離放射線の照射、或いは加熱等の公知の手法により、架橋反応、等を起こさせて重合し、固化(硬化)せしめる。
本発明においては、前記重合性液晶材料の中でも、架橋性官能基を分子中に有する、架橋可能な重合性モノマー又は重合性オリゴマーを用いることが好ましく、重合性官能基としてアクリレート構造を有していると更に好ましい。
尚、前記コレステリック構造を呈する(発現する)液晶材料としては、非可視光線領域の少なくとも一部の波長において高反射率(無偏光光に対して、通常5〜50%程度)を呈するものであれば、本来、可視光線領域の波長において必ずしも高透過性は要求しない。それは、仮に前記コレステリック構造を呈する液晶材料が完全不透明であったとしても当該液晶材料の非形成部(余白部)の面積を適度に大きく取り、其処からの透過光を利用すれば、当該透明パターン全体としては、所望の透明性を得ることは可能だからである。但し、当該液晶材料自体の可視光線透過率は高い方が好ましいことは勿論である。そして、通常、斯かるコレステリック構造を呈する液晶材料は、高反射波長域を非可視光線領域に持って行くと、可視光線領域においては、数μm程度の厚みで70%程度以上の可視光線透過率を得る。一方、非可視光線領域においては無偏光光に対して、5〜50%程度の高反射率を得ることが一般的である。また、前記重合性液晶材料がコレステリック相を呈する温度範囲については特に制限はなく、コレステリック相の状態で架橋により固定化できれば良いが、コレステリック相を呈する温度が30〜140℃の範囲にある材料は、パターン印刷時の乾燥工程と、液晶の相転移を同時に行えるため好ましい。
また、高いガラス転移点を有し、加熱後冷却することにより常温でガラス状態に固化することが可能な液晶ポリマー(高分子コレステリック液晶)を用いることもできる。これらの材料も同様に、液晶分子をコレステリック規則性を有した液晶の状態のままで光学的に固定化することができ、光学シートとしての取り扱いが容易な、常温で安定したパターンを形成することができるからである。
更に、前記液晶ポリマーとしては、液晶を呈するメソゲン基を主鎖、側鎖、あるいは主鎖及び側鎖の両方の位置に導入した高分子、コレステリル基を側鎖に導入した高分子コレステリック液晶、特開平9−133810号公報に開示されているような液晶性高分子、特開平11−293252号公報に開示されているような液晶性高分子等を用いることができる。
光重合開始剤としては、ビスアシルフォスフィンオキサイド系やα−アミノケトン系の光重合開始剤等が挙げられる。ビスアシルフォスフィンオキサイド系光重合開始剤の具体例としては、ジフェニル−(2,4,6−トリメチルベンゾイル)フォスフィンオキサイド、ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)フェニルフォスフィンオキサイド等が挙げられる。α−アミノケトン系の光重合開始剤の具体例としては、2−メチル−1[4−(メチルチオ)フェニル]−2−モルフォリノプロパン−1−オンが挙げられる。
この溶媒としては、材料に対し十分な溶解性を有する限り特に限定されず公知のものを用いれば良く、例えば、アノン(シクロヘキサノン)、シクロペンタノン、トルエン、アセトン、MEK(メチルエチルケトン)、MIBK(メチルイソブチルケトン)、DMF(N,N−ジメチルホルムアミド)、DMA(N,N−ジメチルアセトアミド)、酢酸メチル、酢酸エチル、n−酢酸ブチル、酢酸3−メトキシブチル等の一般的な溶媒や、それらの混合溶媒が挙げられる。
前記基材21として、TACフィルム等の高分子フィルム等のような溶媒に溶解乃至膨潤し易い物を用いる場合には、透明パターン印刷時に使用するコーティング液中の溶媒で基板が侵されないように、基材21上にバリア層を設けても良い。この場合、バリア層が配向膜を兼ねるようにしても良く、例えば、PVA(ポリビニルアルコール)やHEC(ヒドロキシエチルセルロース)等の水溶性物質をバリア層として用いれば良い。
前記熱硬化性樹脂としては、例えば、フェノール樹脂、尿素樹脂、ジアリルフタレート樹脂、メラニン樹脂、グアナミン樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂、アミノアルキッド樹脂、メラミン−尿素共縮合樹脂、ケイ素樹脂、ポリシロキサン樹脂、硬化性アクリル樹脂等が挙げられる。熱硬化性樹脂を用いる場合、必要に応じて、架橋剤、重合開始剤等の硬化剤、重合促進剤、溶剤、粘度調整剤等を更に添加して使用することができる。
また、反応性モノマー又は反応性オリゴマーの重合開始剤としては、上述のビスアシルフォスフィンオキサイド系やα−アミノケトン系の光重合開始剤等が挙げられる。
微粒子としては、通常用いられるものを特に制限なく適量添加することができるが、例えば無機物ではα−アルミナ、シリカ、カオリナイト、酸化鉄、ダイヤモンド、炭化ケイ素等の球状粒子が挙げられる。粒子形状は、球、楕円体、多面体、鱗片形等が挙げられ、特に制限はないが、球状が好ましい。有機物では架橋アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂等の合成樹脂ビーズが挙げられる。これらの中でも、硬度が高く、耐摩耗性の向上に対する効果が大きいこと、また、球状の粒子を得やすい点で、α−アルミナ及びシリカが好ましく、球状のものが特に好ましい。また、微粒子の平均粒径は、0.01〜20μm程度である。
なお、プライマー層22の厚みは、通常0.1〜10μm程度であり、より薄いフィルムを作製し、より広い読取角度を得る観点より、0.1〜5μmが好ましい。
更に、本発明の反射パターン印刷透明シート1の背後にある媒体5の視認性を確保するために、シート表面又は内部に反射防止膜等を設けても良い。反射防止膜の材質としては、特に限定されず、通常のディスプレイ用透明シート1やレンズの分野において用いられているものが使用できる。例えば、弗化マグネシウム、弗素系樹脂等の低屈折率物質の薄膜と、酸化ジルコニウム、酸化チタニウム等の高屈折率物質の薄膜とを該低屈折率の薄膜が最表面になる様積層した誘電体多層膜等が代表的なものである。
以上のようにして得られる透明パターンは、読み取り精度向上の観点から、800nm〜950nm又は200〜400nmに選択反射ピーク波長を有することが好ましい。
そのようなパターンについては特許文献1及び2にも幾つか例示されており、例えばドットの形状を複数設定し、平面内において、所定範囲内に配置されたこれら複数形状のドットの組み合わせをパターン化したようなもの、縦横に配置した罫線の太さを変えて、所定範囲内の前記罫線の重なり部分の大きさの組み合わせをパターン化したようなもの、x、y座標の値を直接ドットの縦横の大きさと結びつけたもの等が挙げられるが、特に簡素で好適なものとしては、縦横に等間隔に並ぶ基準点を設定して、この基準点に対して上下左右に変位したドットを配置し、これらドットの当該基準点からの相対的な位置関係を利用する方法が挙げられる。この方法はドットのサイズを小さく一定にできるため入力装置の高分解能化に有利である。
本発明に係る透明パターン3は、ドットの組み合わせをパターン化したドット印刷により形成された場合において、好適に厚みを厚くすることができる。
印刷パターンがドットパターンである場合、ドット形状は隣接するドットと容易に区別できれば特に制限はなく、通常は、平面視形状が、円、楕円、多角形等の形状が用いられる。ドットの平面内での大きさ(円の場合は直径、楕円の場合は長径、多角形の場合は外接円の直径で評価)は10〜1000μm程度である。またドットの立体形状についても特に制限はなく、通常円盤状であるが、楕円半球状や凹面状であっても良い。
ここで手書き又はその他の方法で入力された入力情報を扱う情報処理装置としては、携帯電話、PDA等の各種携帯端末や、パーソナルコンピュータ、テレビ電話、相互通信機能を備えたテレビジョン、インターネット端末等が例示できる。或いは、書籍、パンフレット、カタログ、帳票、取扱説明書等が例示できる。
ペン型入力端末6の動作としては、ペン先を平面視が図2の如くのドットパターンが印刷された透明シート1の前面に接触させてなぞるように描画すると、ペン型入力端末6がペン先に加わった筆圧を検知し、CMOSカメラが作動して、ペン先近傍の所定範囲を赤外線又は紫外線照射部から発する所定波長の赤外線又は紫外線で照射するとともに、パターンを撮像する(パターンの撮像は、例えば、1秒間に数10から100回程度行われる)。ペン型入力端末6が読取データ処理装置7を具備する場合には、撮像したパターンをプロセッサで解析することにより手書き時のペン先の移動に伴う入力軌跡を数値化・データ化して入力軌跡データを生成し、その入力軌跡データを情報処理装置へ送信する。
なお、プロセッサ、メモリ、Bluetooth技術等を利用したワイヤレストランシーバ等の通信インタフェース、及びバッテリ等の部材は、図1に示すように、読取データ処理装置7として、ペン型入力端末6の外部にあっても良い。この場合には、ペン型入力端末6は読取データ処理装置7にコード8で接続されていても、電波、赤外線、紫外線等を用い無線で読取データを送信しても良い。
この他、入力端末6は、特開2001−243006号公報に記載された読取器のようなものであっても良い。
また、読取データ処理装置7は、特開2003−256137号公報のように入力端末6に内蔵されていても良く、また、媒体5を備える情報処理装置に内蔵されていても良い。また、読取データ処理装置7は、媒体5を備える情報処理装置に無線で位置情報を送信しても良く、コード等で接続された有線接続で送信しても良い。
媒体5に接続された情報処理装置は、読取データ処理装置7から送信されてきた軌跡情報に基づき、媒体5に表示する画像を順次更新することによって、入力端末6で手書き入力した軌跡を、紙の上にペンで書いたかのように媒体5上に実時間的に(或いは必要であれば適宜時間遅延させて)表示することが出来る。
本発明の反射パターン印刷透明シート1は、液晶ディスプレイに装着すれば、液晶保護シートとしても使用可能なものとなる。
このような装着手段として、例えばバックル状のものを媒体5のコーナ部に引っ掛けるようなものや、媒体5の端部を挟み込むようなものなどが挙げられるが、簡単で好適な具体的態様としては、媒体5の前面に対向して装着するような場合において、媒体5に接触する接触面側に設けられ、媒体5に貼り付けるための接着性を有する貼着具が挙げられる。また、貼着具としては、透明シート1に一体的に取り付けられた接着性を有するものや、接触面に直接塗装された接着剤等をも含むものが挙げられる。尚、接着性の中でも、特に、化学反応、或いは放射線照射、加熱等のエネルギー供給によること無く、加圧のみで接着可能であり、接着後に再剥離が可能な接着性の形態のことを特に粘着性と呼称する。又、接着剤の中で、特に、その接着性が粘着性である形態を粘着剤と呼称する。
本発明において、装着される側となる媒体5は、画像表示するディスプレイ装置又は手段に限らず、いかなる媒体でも良い。例えば、紙やプラスチック、ガラスなどでも良い。また、反射パターン印刷透明シート1の媒体5への装着の態様は、接着ではなく、媒体上に重ねて置く(配置する)だけでも良く、上述のように非接触の状態で配置されても良い。
また、このような使い方が可能であれば、位置情報を提供するパターンが印刷された一のシートを分割し、それぞれのシートが異なる座標範囲を示すようにすることが可能になる。このようなシートを用いる場合、例えば隣接した媒体5に対して連続した座標を示すシートを適用すれば、入力データに連続性を与えることが出来る。また、1つの入力装置に対し異なる座標範囲の透明シート1を複数切り替えて使用することで、それぞれの透明シート1に対し異なる意味を付与することが出来る。
実施例1
末端に重合可能なアクリロイル基を持ち、ネマチック−アイソトロピック転移温度が110℃付近であるモノマー(前記化学式(9)で示される分子構造を有するもの)100質量部と、末端に重合可能なアクリロイル基を有するカイラル剤(前記化学式(12)で示される分子構造を有するもの)3.0質量部、光重合開始剤ジフェニル−(2,4,6−トリメチルベンゾイル)フォスフィンオキサイド(商品名:ルシリンTPO、BASF社製)4質量部とを、MIBK(メチルイソブチルケトン)に溶解させた溶液を調整し、これを液晶インキとした。
一方、厚さ125μmのPET基材上に、ペンタエリスリトールトリアクリレート100質量部とアクリル酸共重合物系レベリング剤(ビックケミー社製、商標名「BYK361」)0.03質量部、重合開始剤(商品名:ルシリンTPO、BASF社製)4質量部をMEK(メチルエチルケトン)に溶解させた溶液を、バーコーターにてコーテイングし、80℃で2分乾燥し膜厚1μmのプライマー層を形成し透明基板とした。
その透明基板のプライマー層上にグラビア印刷法にて液晶インキをドット形状となるように塗工し、コレステリック構造を持つ様に配向させた後に、紫外線照射により液晶インキを架橋反応で硬化して反射パターン印刷透明シートを得た。得られた透明シートについて、反射率測定用矩形パターン(ベタ塗工部)の反射率を分光光度計(島津製作所株式会社製、入射角5°)で測定したところ、透明パターンの塗膜の赤外線における選択反射波長は850nmであり、反射率は20%であった。
また、透明パターンのドット部分の厚みを測定したところ、8μmであり、ドット部分の透明基板に直交する面で切断した断面を走査型電子顕微鏡で観察したところ、図5に示すように一定の繰返し周期からなる多層構造を含むよう形成されていた。この反射パターン印刷透明シートを用いて、赤外線を反射し、その反射光を画像として検知するペン型センサーでの読み取りを評価したところ、読取不能や位置情報(座標)認識の錯誤も無く、十分な信号レベルで読み取りが出来、非常に良好であった。
末端に重合可能なアクリロイル基を持ち、ネマチック−アイソトロピック転移温度が110℃付近であるモノマー(前記化学式(9)で示される分子構造を有するもの)100質量部と、末端に重合可能なアクリロイル基を有するカイラル剤(前記化学式(12)で示される分子構造を有するもの)9.0質量部、光重合開始剤ジフェニル−(2,4,6−トリメチルベンゾイル)フォスフィンオキサイド(商品名:ルシリンTPO、BASF社製)4質量部とを、シクロヘキサノンに溶解させた溶液を調整し、これを液晶インキとした。
一方、厚さ125μmのPET基材上に、ペンタエリスリトールトリアクリレート100質量部とアクリル酸共重合物系レベリング剤(ビックケミー社製、商標名「BYK361」)0.03質量部、重合開始剤(商品名:ルシリンTPO、BASF社製)4質量部をシクロヘキサノンに溶解させた溶液を、バーコーターにてコーテイングし、80℃で2分乾燥し膜厚1μmのプライマー層を形成し透明基板とした。
その透明基板のプライマー層上にグラビア印刷法にて液晶インキをドット形状となるように塗工し、コレステリック構造を持つ様に配向させた後に、紫外線照射により液晶インキを架橋反応で硬化して反射パターン印刷透明シートを得た。得られた透明シートについて、反射率測定用矩形パターン(ベタ塗工部)の反射率を分光光度計(島津製作所株式会社製、入射角5°)で測定したところ、透明パターンの塗膜の紫外線における選択反射波長は300nmであり、反射率は20%であった。
また、透明パターンのドット部分の厚みを測定したところ、8μmであり、ドット部分の透明基板に直交する面で切断した断面を走査型電子顕微鏡で観察したところ、図5に示すように一定の繰返し周期からなる多層構造を含むよう形成されていた。この反射パターン印刷透明シートを用いて紫外線を反射し、その反射光を画像として検知するペン型センサーでの読み取りを評価したところ、読取不能や位置情報(座標)認識の錯誤も無く、十分な信号レベルで読み取りが出来、非常に良好であった。
厚さ125μmのPET基材上にプライマー層なしに直接液晶を塗工した以外は、実施例1と同様に反射パターン印刷透明シートを作製した。得られた透明シートについて、実施例1と同様に反射率測定用矩形パターン(ベタ塗工部)の反射率を測定したところ、塗膜の選択反射波長は850nmであり、反射率は5%であった。
その時のドット部分の厚みは3μmであった。実施例1と同様にペン型センサーでの読み取りを評価したところ、実施例1と比較して赤外線反射光の強度が低く、ペン型センサーでの読み取りレベルが低かった。
厚さ125μmのPET基材上に成膜するプライマー層にレベリング剤を添加しない以外は、実施例1と同様に赤外線反射パターン印刷透明シートを作製した。得られた透明シートについて、実施例1と同様に反射率測定用矩形パターン(ベタ塗工部)の反射率を測定したところ、塗膜の選択反射波長は850nmであり、反射率は2%であった。
その時のドット部分の厚みは1μmであった。実施例1と同様にペン型センサーでの読み取りを評価したところ、比較例1と比較して赤外線反射光の強度が更に低く、ペン型センサーでの読み取りレベルが更に低かった。
厚さ125μmのPET基材上にプライマー層なしに直接液晶を塗工した以外は、実施例2と同様に反射パターン印刷透明シートを作製した。得られた透明シートについて、実施例2と同様に反射率測定用矩形パターン(ベタ塗工部)の反射率を測定したところ、塗膜の選択反射波長は300nmであり、反射率は3%であった。
その時のドット部分の厚みは3μmであった。実施例2と同様にペン型センサーでの読み取りを評価したところ、実施例2と比較して赤外線反射光の強度が低く、ペン型センサーでの読み取りレベルが低かった。
厚さ125μmのPET基材上に成膜するプライマー層にレベリング剤を添加しない以外は、実施例2と同様に赤外線反射パターン印刷透明シートを作製した。得られた透明シートについて、実施例2と同様に反射率測定用矩形パターン(ベタ塗工部)の反射率を測定したところ、塗膜の選択反射波長は300nmであり、反射率は1%であった。
その時のドット部分の厚みは1μmであった。実施例2と同様にペン型センサーでの読み取りを評価したところ、比較例3と比較して赤外線反射光の強度が更に低く、ペン型センサーでの読み取りレベルが更に低かった。
2:透明基板
21:基材
22:プライマー層
23:配向膜
3:透明パターン
5:媒体
6:入力端末(ペン型)
7:読取データ処理装置
8:コード
i:赤外線又は紫外線
r:反射光
Claims (11)
- 透明基板の表面に非可視光線反射性の透明パターンが印刷されてなり、画像表示可能な媒体の前面に対向して装着される透明シートであって、前記透明パターンを形成するインキが非可視光線反射材料を含み、前記非可視光線反射材料が、非可視光線領域の波長に対して波長選択反射性を有する材料であり、該透明パターンの厚みが6〜20μmであり、前記透明パターンが、ドット形状であり、前記透明パターンが、非可視光線の照射及び検知が可能な入力端末により非可視光線の反射パターンを読み取って、透明シート上における入力端末の位置情報を提供可能であり、前記透明パターンの透明基板に直交する面で切断した断面を走査型電子顕微鏡で観察した場合に、前記透明パターンが一定の繰返し周期からなる多層構造を含むように形成されており、かつ前記多層構造が、固定化されたコレステリック構造を有する液晶材料により形成されていることを特徴とする反射パターン印刷透明シート。
- 前記透明パターンが、入射光に対して左円偏光成分及び右円偏光成分の一方を反射する請求項1に記載の反射パターン印刷透明シート。
- 前記コレステリック構造を有する液晶材料が、ネマチック液晶にカイラル剤を混合したカイラルネマチック液晶材料からなる請求項1又は2に記載の反射パターン印刷透明シート。
- 前記ネマチック液晶及びカイラル剤がそれぞれ架橋可能な官能基を有し、これらを架橋させることによりコレステリック構造が固定化される請求項3に記載の反射パターン印刷透明シート。
- 前記ネマチック液晶及び/又はカイラル剤が、アクリレート構造を有する化合物である請求項3又は4に記載の反射パターン印刷透明シート。
- 前記透明基板が基材とプライマー層とからなり、前記プライマー層の表面に透明パターンが印刷されてなる請求項1〜5のいずれかに記載の反射パターン印刷透明シート。
- 前記透明パターンが800nm〜950nmに選択反射ピーク波長を有する請求項1〜6のいずれかに記載の反射パターン印刷透明シート。
- 前記透明パターンが200nm〜400nmに選択反射ピーク波長を有する請求項1〜6のいずれかに記載の反射パターン印刷透明シート。
- 前記媒体に装着するための装着手段を備えている請求項1〜8のいずれかに記載の反射パターン印刷透明シート。
- 前記装着手段が、前記媒体に接触する接触面側に設けられ、前記媒体に貼り付けるための接着性を有する貼着具である請求項9記載の反射パターン印刷透明シート。
- 切り離し可能なものである請求項1〜10のいずれかに記載の反射パターン印刷透明シート。
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