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JP4977097B2 - 車両の走行安全装置 - Google Patents
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Description

この発明は車両の走行安全装置に関し、より具体的には測定誤差を排除して的確に静止物判定を行なうようにした装置に関する。
レーダなどの物体検知手段を用いて先行車などの物体を検知し、自車に対する相対速度を検出し、自車の走行速度と比較して物体が静止物か否か判定する技術は種々提案されており、その例として特許文献1記載の技術を挙げることができる。
特許文献1記載の技術にあっては、静止物と判定されるとき、撮影装置の画像から進路上に存在するか否か判定し、否定されるとき、障害物としての検知対象から外すように構成される。
特開2004−171295号公報
ところで、レーダなどの物体検知手段を用いるとき、測定誤差によって静止物が速度、特に自車の車幅方向に速度を持つように判定されることがある。実際に側方からの飛び出し車両であれば、警報、ブレーキなどの衝突回避支援手段を作動させる必要があるが、測定誤差によるものであれば、そのような作動が不要となる。
従って、この発明の目的は上記した課題を解決し、簡易な構成でありながら、測定誤差を排除して的確に静止物判定を行なうようにした車両の走行安全装置を提供することにある。
上記の目的を解決するために、請求項1にあっては、所定の時間間隔で自車の周辺の物体を検知する物体検知手段と、前記物体検知手段の検知結果に基づいて自車と前記物体との相対距離と相対速度とからなる相対関係を算出する相対関係算出手段と、自車の走行速度を算出する走行速度算出手段と、前記算出された相対関係と自車の走行速度に基づいて前記物体の速度を算出すると共に、前記算出された速度がしきい値未満のとき、前記物体を静止物と判定する静止物判定手段とを備えた車両の走行安全装置において、前記物体の幅を算出する物体幅算出手段を備えると共に、前記静止物判定手段は、前記物体の幅が所定値以上のとき、前記しきい値を増加させる如く構成した。
請求項2に係る車両の走行安全装置にあっては、前記静止物判定手段は、前記物体の幅が前記所定値以上のとき、前記幅の方向に直交する方向の速度成分において前記しきい値を増加させる如く構成した。
請求項1に係る車両の走行安全装置にあっては、物体検知手段によって検知された物体の速度を算出し、算出された速度がしきい値未満のとき、物体を静止物と判定する静止物判定手段を備えた車両の走行安全装置において、物体の幅を算出すると共に、静止物判定手段は、物体の幅が所定値以上のとき、しきい値を増加させる如く構成したので、所定値を適宜設定、例えば側方からの飛び出し車両の幅を超える値に設定すると共に、物体の幅がそれ以上のとき、しきい値を増加させることで、静止物と判定され易くなる。従って、測定誤差によって物体が速度、特に自車の車幅方向に速度を持つように判定されても、静止物と判定されることになり、よって測定誤差を排除して的確に静止物判定を行なうことができる。また、速度のしきい値のみを変更すれば足るので、構成としても簡易となる。
請求項2に係る車両の走行安全装置にあっては、静止物判定手段は、物体の幅が所定値以上のとき、幅の方向に直交する方向の速度成分においてしきい値を増加させる如く構成したので、上記した効果に加え、大きな速度が発生しづらい方向の値を増加させることで、測定誤差を排除して的確に静止物判定を行なうことができる。
以下、添付図面に即してこの発明に係る車両の走行安全装置を実施するための最良の形態について説明する。
図1は、この発明の実施例に係る車両の走行安全装置を全体的に示す概略図である。
図1において、符号10は自車(車両)を示し、その前部には4気筒の内燃機関(図1で「ENG」と示し、以下「エンジン」という)12が搭載される。エンジン12の出力は自動変速機(図1で「T/M」と示す)14に入力される。自動変速機14は前進5速、後進1速の有段式であり、エンジン12の出力はそこで適宜変速されて左右の前輪16に伝えられ、左右の前輪16を駆動しつつ、左右の後輪20を従動させて車両10を走行させる。
自車10の運転席にはオーディオスピーカとインディケータからなる警報装置22が設けられ、作動させられるとき、音声と視覚によって運転者に警報する。自車10の運転席床面に配置されたブレーキペダル24は、マスタバック26、マスタシリンダ30およびブレーキ油圧機構32を介して左右の前輪16と後輪20のそれぞれに装着されたブレーキ(ディスクブレーキ)34に接続される。
運転者がブレーキペダル24を操作すると(踏み込むと)、その踏み込み力(踏力)はマスタバック26で増力され、マスタシリンダ30は増力された踏み込み力で制動圧を発生し、ブレーキ油圧機構32を介して前輪16と後輪20のそれぞれに装着されたブレーキ34を動作させ、車両10を減速させる(制動する)。
ブレーキ油圧機構32は、リザーバに接続される油路に介挿された電磁ソレノイドバルブ群、油圧ポンプ、および油圧ポンプを駆動する電動モータ(全て図示せず)などを備える。電磁ソレノイドバルブ群は駆動回路(図示せず)を介してECU(Electronic Control Unit。電子制御ユニット)40に接続される。
ECU40はCPU,RAM,ROM、入出力回路などからなるマイクロコンピュータから構成され、4個のブレーキ34は、運転者によるブレーキペダル24の操作とは別に、ECU40によって相互に独立して作動するように構成される。
上記で、警報装置22、およびブレーキ油圧機構32とブレーキ34が接触回避支援手段に、ECU40が0走行安全装置に相当する。
自車10の前部にはレーザレーダ(レーザスキャンレーダ)42が設けられる。レーザレーダ42の出力は、マイクロコンピュータからなるレーダ出力処理ECU(電子制御ユニット)42aに入力される。
図2に示す如く、レーザレーダ42は所定の時間間隔で自車10の周辺(進行方向)に向けてレーザ光を発射(電磁波を送信)し、自車10の周辺(進行方向)に存在する物体100にレーザ光を反射させて得た反射波を受信することにより、物体100を検出する。図2で符号42bはレーザレーダ42のレーザビームを示す。
図3はレーダ出力処理ECU42aの構成を機能的に示すブロック図である。図3に示す如く、レーダ出力処理ECU42aは物体検出部42a1と物体位置算出部42a2を備える。物体検出部42a1は、反射点を2次元平面に投影して得た点群の配列に基づいて物体の輪郭を構成する線分を認識すると共に、認識された線分に基づいて物体の端点を抽出して物体100を検出する。
物体位置算出部42a2は、レーザ光を発射して得られた反射波の入射方向と反射光を受信するまでの時間から物体100の位置を算出する。物体位置算出部42a2の出力はECU40に送られる。
図1の説明に戻ると、前輪16と後輪20の付近には車輪速センサ46がそれぞれ配置され、各車輪の所定回転角度ごとにパルス信号を出力する。自車10の運転席に設けられたステアリングホイール50の付近には操舵角センサ52が配置され、運転者によって入力されたステアリングホイール50の操舵角に比例する出力を生じる。また、自車10の中央位置付近にはヨーレートセンサ54が配置され、自車10の重力軸回りのヨーレート(角速度)に応じた出力を生じる。
車輪速センサ46などの出力は、ECU40に送出される。ECU40は4個の車輪速センサ46の出力をカウントし、その平均値を算出するなどして自車10の速度(走行速度)を検出する。
図4は、図1に示す装置の動作を示すフロー・チャートである。図示のプログラムは、ECU40において所定時間、例えば100msecごとに実行される。
以下説明すると、S10においてレーザレーダ42を含む各センサの検知情報を取り込み、S12に進み、物体の形状、位置、速度を判定する。即ち、レーザレーダ42のレーダ出力処理ECU42aの出力から、物体が検知されたときは、その形状、より具体的には幅dwを検知すると共に、配置を判定する。
さらに、レーダ出力処理ECU42aの検知結果に基づいて自車10と物体との相対距離と相対速度とからなる相対関係を算出すると共に、車輪速センサ46の出力から自車10の走行速度を算出する。さらに、算出された走行速度とヨーレートから自車10の進路を推定する。
次いでS14に進み、検知された物体の幅dwが所定値(車幅dv+α)以上か否か判断する。
図5と図6を参照して説明すると、図4フロー・チャートは、物体として細長い形状の例えばガードレール100が検出されたが、測定誤差を考慮すると、物体は車両102(図5では側方からの飛び出し車両、図6では先行車両)である可能性も否定できない状況を前提とする。そこで、所定値として、車幅dv(例えば1.8m)に適宜設定されるマージンαを加算した値を設定する。
S14で肯定されるときはS16に進み、しきい値Vthを増加補正する。即ち、図5あるいは図6に示す如く、幅dwの方向に直交する方向(図5では自車幅方向、図6では自車長方向)の速度成分においてしきい値Vthを増加させる。換言すれば、大きな速度が発生しづらい方向の値を増加させる。例えば、図6の場合、物体100が自車10に対して横向き状態の長車長車両(トラックなど)であることも考えられるが、横向き車両が自車長方向に大きな速度を持つ状態は発生しづらいため、自車長方向の速度Vに対する判定しきい値を増加させても、移動中の横向き車両を静止物と誤判定する恐れはない。尚、S14で否定されるときはS16をスキップする。
次いでS18に進み、物体の速度を算出し、それが前記したしきい値Vth以上か否か判断する。物体の速度は、前記した自車10の走行速度と自車10に対する物体の相対速度から算出する。
S18で肯定されるときはS20に進み、物体は移動物、図示例でいえば車両102と判定する一方、S18で否定されるときはS22に進み、物体は静止物、図示例でいえばガードレール100と判定する。
尚、S20に進むときは、図示しない別ルーチンにおいて検出された操舵角やヨーレートなどから自車10の進路を求めて物体が進路上に存在するか否か判定し、肯定されるとき、自車10に対する物体の相対距離を相対速度で除算して予想衝突時間を算出する。
そして予想衝突時間が適宜設定するリミット値になったとき、物体との接触回避を支援する接触回避支援手段(警報装置22および/またはブレーキ油圧機構32(とブレーキ34))を作動させて接触を回避する。
この実施例は上記の如く、所定の時間間隔で自車10の周辺の物体(ガードレール100あるいは車両102など)を検知する物体検知手段(レーザレーダ42、レーダ出力処理ECU42a,ECU40,S12)と、前記物体検知手段の検知結果に基づいて自車10と前記物体との相対距離と相対速度とからなる相対関係を算出する相対関係算出手段(ECU40,S12)と、自車10の走行速度を算出する走行速度算出手段(ECU40,S12)と、前記算出された相対関係と自車10の走行速度に基づいて前記物体の速度を算出すると共に、前記算出された速度がしきい値Vth未満のとき、前記物体を静止物、例えばガードレール100と判定する静止物判定手段(ECU40,S14からS22)とを備えた車両の走行安全装置において、前記物体の幅dwを算出する物体幅算出手段(ECU40,S12)を備えると共に、前記静止物判定手段は、前記物体の幅dwが所定値dv+α以上のとき、前記しきい値Vthを増加させる(ECU40,S14,S16)如く構成した。
これにより、所定値を適宜設定、例えば車両102の車幅dv+αに設定すると共に、物体の幅dwがそれ以上のとき、しきい値Vthを増加させることで、物体が静止物と判定され易くなる。従って、測定誤差によって物体が速度、特に自車10の車幅方向に速度を持つように判定されても、静止物と判定されることになり、よって測定誤差を排除して的確に静止物判定を行なうことができる。また、速度のしきい値のみを変更すれば足るので、構成としても簡易となる。
また、前記静止物判定手段は、前記物体の幅dwが前記所定値dv+α以上のとき、前記幅の方向に直交する方向の速度成分において前記しきい値Vthを増加させる(ECU40,S14,S16)如く構成したので、上記した効果に加え、大きな速度が発生しづらい方向の値を増加させることで、測定誤差を排除して的確に静止物判定を行なうことができる。
尚、上記においてレーザレーダ42の出力から物体100を検出するようにしたが、それに代え、あるいはそれに加え、ミリ波レーダを用いても良い。
この発明の実施例に係る車両の走行安全装置を全体的に示す概略図である。 図1に示すレーザレーダによる物体検知を示す説明図である。 図1に示すレーダ出力処理ECUの構成を機能的に示すブロック図である。 図1に示す装置の動作を示すフロー・チャートである。 図4フロー・チャートの動作を説明する説明図である。 同様に、図4フロー・チャートの動作を説明する説明図である。
符号の説明
10 車両(自車)、12 エンジン(内燃機関)、22 警報装置、34 ブレーキ、40 ECU(電子制御ユニット)、42 レーザレーダ、42a レーダ出力処理ECU、42a1 物体検出部、42a2 物体位置算出部、42b レーザビーム、46 車輪速センサ、100 物体、102 車両

Claims (2)

  1. 所定の時間間隔で自車の周辺の物体を検知する物体検知手段と、前記物体検知手段の検知結果に基づいて自車と前記物体との相対距離と相対速度とからなる相対関係を算出する相対関係算出手段と、自車の走行速度を算出する走行速度算出手段と、前記算出された相対関係と自車の走行速度に基づいて前記物体の速度を算出すると共に、前記算出された速度がしきい値未満のとき、前記物体を静止物と判定する静止物判定手段とを備えた車両の走行安全装置において、前記物体の幅を算出する物体幅算出手段を備えると共に、前記静止物判定手段は、前記物体の幅が所定値以上のとき、前記しきい値を増加させることを特徴とする車両の走行安全装置。
  2. 前記静止物判定手段は、前記物体の幅が前記所定値以上のとき、前記幅の方向に直交する方向の速度成分において前記しきい値を増加させることを特徴とする請求項1記載の車両の走行安全装置。
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