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JP4977677B2 - エッジノードおよび帯域制御方法 - Google Patents
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JP4977677B2 - エッジノードおよび帯域制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、端末間でネットワークを介してデータを送受信するシステムにおけるフロー制御に関する。
パソコンなどの端末の間ではインターネットなどのコンピュータネットワークを介した通信が行われる。この通信によってファイル等のデータが転送される。この種のデータ転送システムでは、トランスポート層のプロトコルとして、標準的なトランスポートプロトコルであるTCP(Transmission Control Protocol)が用いられることが多い。
また、データ転送においては大容量のデータを高速に転送することが要求されることがある。これに対してTCPのウィンドウサイズを一定に制御することでスループットを向上させる検討がなされている。
服部 恭太、外5名, "エッジルータにおけるTCPフローレート制御方式の検討", 電子情報通信学会総合大会(B−6−54), 2007年3月, p.54
TCPでは、ウィンドウサイズをパケット廃棄に従って自律的に変化させる帯域制御が行われる。しかし、保証された帯域以上のトラヒックがネットワークに流入するのを防ぐためにネットワークの入り口でバーストサイズを規定したトークンバケット型の流入制限を行っている帯域保証ネットワークでのデータ転送においては、スループットが鋸歯状になり、保証された帯域を十分に活用できないという課題があった。
上述したTCPプロトコルに変更を加えることで保証された帯域に合わせて一定のスループットでデータを送信する技術や広告ウィンドウサイズを一定に制御する技術には、この課題に対する対策がある。
しかし、非特許文献1に記載された、広告ウィンドウサイズを一定に制御する技術では、フローが多重化されることが考慮されていなかった。そのため、帯域制御の対象となるフローが高多重化されるほど、算出したフローのパケット送信タイミングと実際に送信が可能なパケット送信タイミングとのずれが大きくなる。その結果、ネットワークの入り口で、設定されたバーストサイズを超えるバースト性のあるフローとなるために、流入制限によりパケットの廃棄が発生し、フロー毎に保証された帯域の利用効率が低下するという問題があった。
本発明の目的は、帯域保証ネットワークでのデータ転送において、帯域制御の対象フローが多重化された場合においても、保証した帯域を効率よく利用することを可能にする技術を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明のエッジノードは、
データ送信端末からデータ受信端末へ送信できる帯域が保証された帯域保証ネットワークにおいて前記データ送信端末と前記データ受信端末の間に配置されるエッジノードであって、
前記帯域保証ネットワークにて前記データ送信端末から前記データ受信端末へのサービス対象フローに割り当てられた保証帯域を保持する帯域情報保持部と、
前記サービス対象フローの伝搬遅延時間を計測する伝搬遅延時間算出部と、
前記帯域情報保持部に保持されている前記サービス対象フローの保証帯域と、前記伝搬遅延時間算出部で計測された前記サービス対象フローの伝搬遅延時間とから、前記サービス対象フローのデータが前記保証帯域以内の帯域となるウィンドウサイズを算出するウィンドウサイズ算出部と、
前記データ受信端末から受信したACKパケットに書かれていたACK番号である到着済ACK番号と、前記データ送信端末に前回送信したACKパケットに書き込んだACK番号である送信済ACK番号との差であるACK番号差が大きいサービス対象フローを優先して、前記データ送信端末に送信する前記サービス対象フローのACKパケットの送信タイミングをスケジューリングするACKスケジューリング部と、
前記ウィンドウサイズを前記ACKパケットに書き込む広告ウィンドウサイズ書き込み部と、
を有している。
本発明によれば、複数のサービス対象フローのACKパケットをスケジューリングし、そのスケジューリングにおいて、到着済ACK番号と送信済ACK番号の差であるACK番号差が大きいサービス対象フローを優先するので、フロー多重時に発生するフローのバースト化を緩和するとともに、データ受信端末がより多くのデータを受信できる状態のサービス対象フローを優先させ、データを効率よく転送することができる。
また、前記サービス対象フローのそれぞれについてデータパケット送信権であるトークンを管理しており、前記サービス対象フローの前記保証帯域に応じたレートで前記トークンを追加し、前記データ送信端末にACKパケットが送信されるとき、該ACKパケットに付与されたACK番号と、該データ送信端末の送信済ACK番号との番号差だけ前記トークンを減算するトークン管理部を更に有することにしてもよい。
また、前記ACKスケジューリング部は、前記サービス対象フローのACKパケットを送信するとき、該サービス対象フローの前記ACK番号差と前記トークンの量を比較し、いずれか少ない方の分だけデータを送出することを許可するACK番号を前記ACKパケットに付与することにしてもよい。
また、前記ACKスケジューリング部は、前記サービス対象フローの前記ACK番号差が前記トークンの量より大きければ、該サービス対象フローの前記送信済ACK番号に前記トークンを加算した値を次回のACKパケットのACK番号とし、該ACKパケットを前記データ送信端末に送信することにしてもよい。
これによれば、データ送信端末は、保証帯域とデータ受信端末からの許可の両方を順守しながら最大限のデータを送信することができるので、保証帯域を効率よく利用してスループットを向上させることができる。
また、フローの振り分けを行い、前記データ受信端末から受信した前記サービス対象フローのACKパケットを前記ACKスケジューリング部に送るフロー識別・振り分け部を更に有することにしてもよい。
また、前記伝搬遅延時間算出部で計測された前記伝搬遅延時間を、サービス対象フローのコネクション情報と対応付けて保持するフロー情報保持部を更に有することにしてもよい。
本発明によれば、フロー多重時に発生するフローのバースト化を緩和するとともに、データ受信端末がより多くのデータを受信できる状態のサービス対象フローを優先させ、データを効率よく転送することができる。
一般的なTCPでは広告ウィンドウと輻輳ウィンドウという2つのウィンドウが定義される。広告ウィンドウのサイズは受信側で受信バッファの状態に依存して決定される。輻輳ウィンドウのサイズはデータ送信側でパケット廃棄の状況に応じて決定される。フロー制御に用いるウィンドウサイズには広告ウィンドウサイズと輻輳ウィンドウサイズのうちいずれか小さいほうが選択される。このウィンドウサイズはACKが到着したときに更新される。
本実施形態では、データの送信側となるデータ送信端末と、データの受信側となるデータ受信端末との間は、帯域保証ネットワークによって帯域が保証される構成である。従って、保証帯域以下でデータを送出している限りパケットの廃棄が生じないことが想定される。
それゆえ、データが保証帯域以下で送出されるように広告ウィンドウサイズを調節すればパケットの廃棄を防ぐことができる。パケットの廃棄が生じなければ輻輳ウィンドウサイズが小さくならないので常に広告ウィンドウサイズがTCPウィンドウサイズに採用されることになる。その結果、スループットが鋸歯状に変動しなくなり保証帯域の効率的な利用が可能となる。
そこで、本実施形態では、データ送信端末とデータ受信端末の間でエッジノードがデータ送信側とデータ受信側の間の伝搬遅延時間を測定し、その伝搬遅延時間と、帯域保証ネットワークによる保証帯域とから、データが保証帯域以内で送出されるようなウィンドウサイズを算出し、算出したウィンドウサイズを、データ送信端末へ送信するACKパケットに広告ウィンドウサイズとして書き込む。
これにより、データ送信端末からデータ受信端末へ送信するデータの帯域を保証帯域内で安定的に制御できるので、保証帯域を効率よく利用することができる。
また、エッジノードは、データ受信端末から受信したデータ送信端末宛てのACKパケットに付与されていたACK番号と、データ送信端末に前回送信したACKパケットに付与したACK番号とのACK番号差を算出し、ACK番号差の大きなサービス対象フローのACKパケットを優先的に転送する。
したがって、本実施形態によれば、複数のサービス対象フローのACKパケットをスケジューリングするので、サービス対象フローが多重化される場合でもフローのバースト化を緩和することができる。その結果、流入制限によるパケット廃棄が低減され、保証帯域を効率よく利用して高いスループットを維持することができる。また、例えば、TCPを用いた帯域保証サービスの運用において、データ送信端末のTCPプロトコルスタックを変更する必要が無い。
更に、本実施形態によれば、複数のサービス対象フローに関するACKパケットのスケジューリングにおいて、到着済ACK番号と送信済ACK番号の差であるACK番号差が大きいサービス対象フローを優先する。その結果、データ受信端末がより多くのデータを受信できる状態のサービス対象フローを優先させ、データを効率よく転送することができる。
また、エッジノードは、サービス対象フローのACKパケットを送信するとき、そのサービス対象フローのACK番号差とトークンの量を比較し、いずれか少ない方の分だけデータを送出することを許可するACK番号をACKパケットに付与する。これにより、データ送信端末は、保証帯域とデータ受信端末からの許可の両方を順守しながら最大限のデータを送信することができる。その結果、保証帯域を効率よく利用してスループットを向上させることができる。
以下、本実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本実施形態によるデータ送信システムの構成を示すブロック図である。図1を参照すると、本実施形態のデータ送信システムは、エッジノード11,12および、帯域管理サーバ13を有している。帯域管理サーバ13は図面上ではRACSと表記する。RACSはResource and Admission Control Sub−systemの略である。
データ送信端末14はエッジノード11に接続され、データ受信端末15はエッジノード12に接続されている。エッジノード11とエッジノード12は帯域保証ネットワーク16上でデータを送受信することができる。これによりデータ送信端末14からのデータがエッジノード11とエッジノード12を介してデータ受信端末15へ転送される。
帯域管理サーバ13は帯域保証ネットワーク16の全リンクの帯域情報を集中的に管理する装置である。帯域情報にはリンクに割り当てられた保証帯域の情報が含まれている。帯域管理サーバ13は管理している各リンクの帯域情報をエッジノード11,12に通知する。帯域管理サーバ13による帯域管理によって、データ送信端末14からデータ受信端末15へのリンクは帯域保証ネットワーク16での保証帯域が確保される。その結果、データ送信端末14が保証帯域以下でデータを送出する限り帯域保証ネットワーク16内でのパケット廃棄は発生しない。
図2は、本実施形態のエッジノードの構成を示すブロック図である。図2を参照すると、エッジノード11は、データ受信部21、フロー識別・振り分け部22、伝搬遅延時間算出部23、データ送信部24、帯域情報保持部25、フロー情報保持部26、ウィンドウサイズ算出部27、広告ウィンドウサイズ書き込み部28、およびACKスケジューリング部29を有している。
データ受信部21は、データパケットやACKパケットなどのパケットを受信し、フロー識別・振り分け部22に送る。
フロー識別・振り分け部22は、帯域情報保持部25に帯域情報とともに保持されているユーザ情報を元に、帯域を保証したデータ転送のサービスの対象となるフロー(サービス対象フロー)と、帯域を保証したデータ転送のサービスの対象とならないフロー(サービス非対象フロー)とを識別する。サービス非対象フローは、例えばサービスに非加入のユーザのパケットである。
さらにフロー識別・振り分け部22は、サービス対象フローのACKパケットを、経路22aを通して、ACKスケジューリング部29へ振り分ける。また、フロー識別・振り分け部22は、サービス非対象フローのパケット、およびサービス対象フローのデータパケットを、経路22bを通してデータ送信部24へ振り分ける。
伝搬遅延時間算出部23は、データ送信端末14とデータ受信端末15の間の往復伝搬遅延時間(以下、単に「往復伝搬遅延時間」という)17を計測する。
データ送信部24は、フロー識別・振り分け部22からのパケットと、広告ウィンドウサイズ書き込み部29からのパケットとを、帯域保証ネットワーク16を介してエッジノード12へ送信する。
帯域情報保持部25は、帯域管理サーバ13から通知されたサービス対象ユーザの帯域情報とユーザ情報(宛先・送信元IPアドレス、宛先・送信元ポート番号)とを対応付けて保持する。帯域情報には、サービス対象フローに割り当てられた保証帯域の情報が含まれている。サービス対象フローは、ユーザ情報により識別することができる。
フロー情報保持部26は、フロー識別・振り分け部22で識別されるサービス対象フローのコネクション情報と、伝搬遅延時間算出部23で算出された往復伝搬遅延時間17とを対応付けて保持する。
ウィンドウサイズ算出部27は、フロー情報保持部26に保持されている往復伝搬遅延時間17と、帯域情報保持部25に保持されている帯域情報の保証帯域とを用いて、データの送出帯域が保証帯域以内となるようなウィンドウサイズを算出する。
広告ウィンドウサイズ書き込み部28は、ACKスケジューリング部29で作成されたデータ送信端末14宛のACKパケットのウィンドウフィールドに、ウィンドウサイズ算出部27で算出されたウィンドウサイズの値を書き込み、そのACKパケットをデータ送信部24に送る。
ACKスケジューリング部29は、データ受信端末から到着済のACKパケットのACK番号とデータ送信端末に送信済のACKパケットのACK番号の差であるACK番号差と、ACKトークン管理部30内にサービス対象フロー毎に保持されているトークン量とを参照し、ACK番号差とトークン量のいずれか少ない方の分だけのデータがデータ送信端末14から送信されるようなACK番号を算出し、そのACK番号を付与したACKパケットを作成して広告ウィンドウサイズ書き込み部28に送る。トークン量の分だけのデータが送信されるようなACK番号は、データ送信端末14へ送信済みのACKパケット内のACK番号にトークン量の値を加算した値である。
ACKトークン管理部30は、サービス対象フロー毎にトークン量を管理する。具体的には、ACKトークン管理部30は、帯域情報保持部25から通知された保証帯域に従ってトークンを追加するとともに、ACKスケジューリング部29でACKパケットが作成されたとき、前回のACKパケットのACK番号と今回のACKパケットのACK番号の差分だけトークンを減算する。
図3は、フロー識別・振り分け部22によるパケット振り分けを説明するための図である。図3を参照して、フロー識別・振り分け部22によるパケット振り分けを詳細に説明する。
データ送信端末14とデータ受信端末15間でコネクションが確立されると、データの転送が開始される。エッジノード11のフロー識別・振り分け部22は、データ受信端末15からのACKパケットを受信すると、サービス対象フローのACKパケットであるか否か判定をする。サービス対象フローのACKパケットであれば、フロー識別・振り分け部22は、そのACKパケットを、経路22aを通してACKスケジューリング部29に送る。サービス非対象フローのパケットやサービス対象フローのデータパケットに関しては、フロー識別・振り分け部22は、そのパケットを、経路22bを通してデータ送信部24に送る。
図4は、往復伝搬遅延時間を計測する時のエッジノード内のブロック間の信号のやりとりを示すシーケンス図である。図4を参照すると、データ送信端末14側のエッジノード11において、フロー識別・振り分け部22がSYNパケットを観測すると(ステップ101)、サービス対象フローのユーザ情報と共に、往復伝搬遅延時間計測開始要求を伝搬遅延時間算出部23に送る(ステップ102)。これにより伝搬遅延時間算出部23は往復伝搬遅延時間17の計測を開始する。その後、フロー識別・振り分け部22は、前記SYNに対するSYN/ACKパケットを観測する(ステップ103)。その後、フロー識別・振り分け部22は、前記SYN/ACKに対するACKパケットを観測すると(ステップ104)、ユーザ情報と共に往復伝搬遅延時間計測終了要求を伝搬遅延時間算出部23に送る(ステップ105)。これにより伝搬遅延時間算出部23は往復伝搬遅延時間17の計測を終了する。
往復伝搬遅延時間17の計測を終えた伝搬遅延時間算出部23は、計測した往復伝搬遅延時間17を、ユーザ情報と共に、往復伝搬遅延時間報告としてフロー情報保持部26に通知する(ステップ106)。
図5は、ウィンドウサイズを算出するときのエッジノード内のブロック間の信号のやりとりを示すシーケンス図である。フロー情報保持部26が、伝搬遅延時間算出部23からの往復伝搬遅延時間報告を受信すると(ステップ201)、ウィンドウサイズ算出部27に対して、往復伝搬遅延時間17およびユーザ情報と共に、帯域保証ウィンドウ計算要求を送る(ステップ202)。
帯域保証ウィンドウ計算要求を受けたウィンドウサイズ算出部27は、そのユーザ情報を基に、そのユーザ情報に対応する保証帯域を帯域情報保持部25に対して要求する(ステップ203)。帯域情報保持部25は、ウィンドウサイズ算出部27からの要求に応じて保証帯域を返送する(ステップ204)。
ウィンドウサイズ算出部27は、帯域情報保持部25から取得した保証帯域と、フロー情報保持部26から取得した往復伝搬遅延時間とを基に、データ送信端末14が保証帯域以内でデータを送出するようなウィンドウサイズを算出する(ステップ205)。このとき保証帯域と一致する帯域でデータが送出されるようなウィンドウサイズが好適である。
ウィンドウサイズの求め方は、例えば式(1)により求めることができる。
Figure 0004977677
上記ヘッダサイズには、イーサネット(登録商標)、IP、TCPのヘッダサイズが含まれる。
図6は、ACKパケットに広告ウィンドウサイズを書き込む時のエッジノード内のブロック間の信号のやりとりを示すシーケンス図である。図6を参照すると、まずウィンドウサイズ算出部27がサービス対象フローのウィンドウサイズを算出する(ステップ301)。続いて、ウィンドウサイズ算出部27は算出したウィンドウサイズと、そのサービス対象フローのユーザ情報を広告ウィンドウサイズ書き込み部28に通知する(ステップ302)。広告ウィンドウサイズ書き込み部28は、ウィンドウサイズ算出部27から通知されたウィンドウサイズの値を、ACKスケジューリング部29からのACKパケットのウィンドウフィールドに書き込む(ステップ303)。広告ウィンドウサイズ書き込み部28で広告ウィンドウサイズが書き込まれたACKパケットはデータ送信部24に送られる。
図7は、ユーザ(サービス対象フロー)毎にトークンレートが設定される際の機能ブロック間の信号のやりとりを示すシーケンス図である。トークンレートは、ACKトークン管理部30で管理されているトークンに追加されるトークンのレートである。トークンレートは保証帯域に依存した値となる。
図7を参照すると、帯域情報保持部25からACKトークン管理部30に保証帯域とユーザ情報とが通知される(ステップ401)。その際、更にパケットサイズが通知されてもよい。
ACKトークン管理部30は、ユーザ情報により識別されるサービス対象フローのトークンレートを保証帯域に基づいて設定する(ステップ402)。
トークンレートの求め方は例えば式(2)により求めることできる。
Figure 0004977677
時間粒度は時間の細分化の単位である。トークン追加のタイミングは、例えば、ACKスケジューリング部29がACKトークン管理部30のトークンを参照したときとしてもよい。そのときに追加されるトークン量は、ACKスケジューリング部29からトークンの参照が行われた時刻と前回トークンの参照が行われた時刻との差に、上記トークンレートを乗算した値を用いてもよい。
なお、イーサネット(登録商標)、IP、TCPのヘッダサイズを考慮する場合にはパケットサイズからヘッダとデータの比率を求め、その比率に基づいて保証帯域の値を調整すればよい。
図8は、ACKスケジューリング部29がスケジューリングに用いるフロー情報テーブル33の一例を示すイメージ図である。図8を参照すると、フロー情報テーブル33には、フロー番号41、送信済ACK番号42、到着済ACK番号43、およびACK番号差44が含まれている。
フロー番号41はサービス対象フロー毎に割り当てられた番号である。送信済ACK番号42は、データ送信端末14に送信済のACKパケットに付与したACK番号を記憶する領域である。到着済ACK番号43は、データ受信端末15から到着したACKパケットに付与されていたACK番号を記憶する領域である。ACK番号差44は、到着済ACK番号43に記載されている値から送信済ACK番号42に記載されている値を減算した値を記憶する領域である。
図9は、ACKスケジューリング部29の構成を示すブロック図である。また図9には、ACKスケジューリング部29とACKトークン管理部30の連携によりACKパケットの送信制御を行う際の機能ブロック間の信号のやりとりが示されている。
図9を参照すると、ACKスケジューリング部29は、ACKパケット作成部31、ACKパケット送信制御管理部32、およびACK番号記憶部34−1〜34−Nを有している。ACKパケット送信制御管理部32は、各サービス対象フローのACKパケットの送信タイミングを制御するためのフロー情報テーブル33を備えている。フロー情報テーブル33の内容については図8に示した通りである。
ACK番号記憶部34−1〜34−Nは各サービス対象フローに対応しており、フロー識別・振り分け部22から振り分けられたACKパケット500のACK番号を記憶する。また、ACK番号記憶部34は、ACKパケット送信制御管理部32に対して、到着したACKパケットのACK番号を通知するためのACK番号通知501を送る。
ACKパケット送信制御管理部32は、通知されたACK番号の値で、フロー情報テーブル33における当該サービス対象フローの到着済ACK番号43のフィールドを更新する。同時に、ACKパケット送信制御管理部32は、到着済ACK番号43から送信済ACK番号を減算し、ACK番号差44のフィールドも更新する。
いずれかのサービス対象フローのACK番号差を更新したとき、ACKパケット送信制御管理部32は、複数のサービス対象フローのうちACK番号差が最も大きな値のサービス対象フローを選出しなおす。
ACKトークン管理部30には、複数のサービス対象フローのそれぞれのトークン35−1〜35−Nが管理されている。ACKパケット送信制御管理部32は、ACKトークン管理部30に対するトークン参照502を実施することにより、選出したサービス対象フローについてACKトークン管理部30で管理されているトークンの値を参照する。また、その際、ACKパケット送信制御管理部32は、ACKトークン管理部30の管理しているトークンの値に対し、今回のトークンを参照した時刻と前回のトークンを参照した時刻との差にトークンレートを乗算した値を追加する。また、その際、ACKパケット送信制御管理部32は、自身内部のフロー情報テーブル33に保持されているACK番号差の値をACKトークン管理部30に通知する。
ACKトークン管理部30は、管理しているトークンの値と、ACKパケット送信制御管理部30から通知されたACK番号差とを比較する。
トークンの値がACK番号差44の値より大きければ、ACKトークン管理部30は、ACK番号差44の値をトークン通知503によってACKパケット送信制御管理部32に通知し、管理しているトークンの値からACK番号差44を減算する。一方、ACK番号差44の方がトークンの値より大きければ、ACKトークン管理部30は、トークンの値をトークン通知503によってACKパケット送信制御管理部32に通知し、管理しているトークンの値を0にする。
ACKパケット送信制御管理部32は、ACKトークン管理部30からのトークン通知503で得た値をフロー情報テーブル33の送信済ACK番号42に加算するとともに、加算結果として得られた送信済ACK番号42をACK番号とするACKパケットの送信を指示するためのACK送信指示504を当該ACK番号記憶部34に送る。
ACK送信指示504を受けたACK番号記憶部34は、指示されたACK番号のACKパケットの作成を要求するためのACKパケット作成要求505をACKパケット作成部31に送る。
ACKパケット作成部31は、ACKパケット作成要求505における要求に応じたACKパケットを作成し、広告ウィンドウサイズ書き込み部28に送る。
本実施形態によるデータ通信システムの構成を示すブロック図である。 本実施形態のエッジノードの構成を示すブロック図である。 フロー識別・振り分け部によるパケット振り分けを説明するための図である。 往復伝搬遅延時間を計測する時のエッジノード内のブロック間の信号のやりとりを示すシーケンス図である。 ウィンドウサイズを算出する時のエッジノード内のブロック間の信号のやりとりを示すシーケンス図である。 ウィンドウサイズ算出時のエッジノード内のブロック間の信号のやりとりを示すシーケンス図である。 ACKトークン管理部において、ユーザ毎にトークンレートが設定される際の機能ブロック間の信号のやりとりを示すシーケンス図である。 ACKスケジューリング部がスケジューリングに用いるフロー情報テーブルの一例を示すイメージ図である。 ACKスケジューリング部29の構成を示すブロック図である。
符号の説明
11,12 エッジノード
13 帯域管理サーバ
14 データ送信端末
15 データ受信端末
16 帯域保証ネットワーク
17 往復伝搬遅延時間
21 データ受信部
22 フロー識別・振り分け部
23 伝搬遅延時間算出部
24 データ送信部
25 帯域情報保持部
26 フロー情報保持部
27 ウィンドウサイズ算出部
28 広告ウィンドウサイズ書き込み部
29 ACKスケジューリング部
30 ACKトークン管理部
31 ACKパケット作成部
32 ACKパケット送信制御管理部
33 フロー情報テーブル
34 ACK番号記憶部
41 フロー番号
42 送信済ACK番号
43 到着済ACK番号
44 ACK番号差

Claims (9)

  1. データ送信端末からデータ受信端末へ送信できる帯域が保証された帯域保証ネットワークにおいて前記データ送信端末と前記データ受信端末の間に配置されるエッジノードであって、
    前記帯域保証ネットワークにて前記データ送信端末から前記データ受信端末へのサービス対象フローに割り当てられた保証帯域を保持する帯域情報保持部と、
    前記サービス対象フローの伝搬遅延時間を計測する伝搬遅延時間算出部と、
    前記帯域情報保持部に保持されている前記サービス対象フローの保証帯域と、前記伝搬遅延時間算出部で計測された前記サービス対象フローの伝搬遅延時間とから、前記サービス対象フローのデータが前記保証帯域以内の帯域となるウィンドウサイズを算出するウィンドウサイズ算出部と、
    前記データ受信端末から受信したACKパケットに書かれていたACK番号である到着済ACK番号と、前記データ送信端末に前回送信したACKパケットに書き込んだACK番号である送信済ACK番号との差であるACK番号差が大きいサービス対象フローを優先して、前記データ送信端末に送信する前記サービス対象フローのACKパケットの送信タイミングをスケジューリングするACKスケジューリング部と、
    前記ウィンドウサイズを前記ACKパケットに書き込む広告ウィンドウサイズ書き込み部と、
    を有するエッジノード。
  2. 前記サービス対象フローのそれぞれについてデータパケット送信権であるトークンを管理しており、前記サービス対象フローの前記保証帯域に応じたレートで前記トークンを追加し、前記データ送信端末にACKパケットが送信されるとき、該ACKパケットに付与されたACK番号と、該データ送信端末の送信済ACK番号との番号差だけ前記トークンを減算するトークン管理部を更に有する、請求項1に記載のエッジノード。
  3. 前記ACKスケジューリング部は、前記サービス対象フローのACKパケットを送信するとき、該サービス対象フローの前記ACK番号差と前記トークンの量を比較し、いずれか少ない方の分だけデータを送出することを許可するACK番号を前記ACKパケットに付与する、請求項2に記載のエッジノード。
  4. 前記ACKスケジューリング部は、前記サービス対象フローの前記ACK番号差が前記トークンの量より大きければ、該サービス対象フローの前記送信済ACK番号に前記トークンを加算した値を次回のACKパケットのACK番号とし、該ACKパケットを前記データ送信端末に送信する、請求項3に記載のエッジノード。
  5. フローの振り分けを行い、前記データ受信端末から受信した前記サービス対象フローのACKパケットを前記ACKスケジューリング部に送るフロー識別・振り分け部を更に有する、請求項1から4のいずれか1項に記載のエッジノード。
  6. 前記伝搬遅延時間算出部で計測された前記伝搬遅延時間を、サービス対象フローのコネクション情報と対応付けて保持するフロー情報保持部を更に有する、請求項1から5のいずれか1項に記載のエッジノード。
  7. データ送信端末からデータ受信端末へ送信できる帯域が保証された帯域保証ネットワークにおける前記データ送信端末から前記データ受信端末へのデータ送信の帯域を制御するための帯域制御方法であって、
    前記帯域保証ネットワークにて前記データ送信端末から前記データ受信端末へのサービス対象フローに割り当てられた保証帯域を予め保持し、
    前記サービス対象フローの伝搬遅延時間を計測し、
    前記サービス対象フローの保証帯域と伝搬遅延時間から、前記サービス対象フローのデータが前記保証帯域以内の帯域となるウィンドウサイズを算出し、
    前記データ受信端末から受信したACKパケットに書かれていたACK番号である到着済ACK番号と、前記データ送信端末に前回送信したACKパケットに書き込んだACK番号である送信済ACK番号との差であるACK番号差が大きいサービス対象フローを優先して、前記データ送信端末に送信する前記サービス対象フローのACKパケットの送信タイミングをスケジューリングし、
    前記ウィンドウサイズを前記ACKパケットに書き込む広告ウィンドウサイズ書き込む、帯域制御方法。
  8. 前記サービス対象フローのそれぞれについてデータパケット送信権であるトークンを管理しており、
    前記サービス対象フローの前記保証帯域に応じたレートで前記トークンを追加し、
    前記データ送信端末にACKパケットが送信されるとき、該ACKパケットに付与されたACK番号と、該データ送信端末の送信済ACK番号との番号差だけ前記トークンを減算する、
    請求項7に記載の帯域制御方法。
  9. 前記サービス対象フローの送信済ACK番号に、該サービス対象フローの前記トークンを加算した値を、該サービス対象フローの次回のACKパケットのACK番号とし、該ACKパケットを前記データ送信端末に送信する、請求項8に記載の帯域制御方法。
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