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JP4980199B2 - 携帯電子機器及びその制御方法 - Google Patents
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JP4980199B2 - 携帯電子機器及びその制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、加速度センサを内蔵した携帯電子機器及び制御方法に関する。
従来、携帯電話機等の携帯電子機器では、本体の傾斜角度を測定する加速度センサを内蔵し、本体の傾斜角度に応じた制御を行う技術が知られている。このような携帯電子機器では、加速度センサにより本体の傾斜角度を検出することにより、これを各種アプリケーションや制御プログラム等への入力とし、発光素子を発光制御したりディスプレイの表示画像を変化させたりといった、多様な制御や演出を可能としている。
例えば、特許文献1には、予め定めた基準角度ではない状態から基準角度の状態に変化した場合にバックライトを点灯させる携帯電話機が提案されている。
ここで、加速度センサとして3軸加速度センサを用い、携帯電話機の筐体の外部から視認される位置にLED(Light Emitting Diode)を複数設け、加速度センサによって検出される筐体の傾斜角度に応じてLEDの点灯位置を制御する場合、例えば、各軸で検出されるそれぞれの傾斜角度に対応したテーブルによりLEDの点灯位置を決定する方法が考えられる。
特開2006−14056号公報
ここで、上述のLEDの点灯位置を決定する方法の具体例について、図8及び図9を参照しながら説明する。なお、携帯電話機100は、表示部側筐体101の表示部裏側の外周部にLED102a〜102nが設けられているものとする。また、携帯電話機100は、図8に示すように、水辺面Aに対して垂直に置かれ、B方向(時計回り方向)に回転させた場合に、制御部の制御により携帯電話機100の外部から視認される位置に設けられたLEDの点灯位置が、携帯電話機100の傾斜角度に応じて移動する場合を想定する。また、図9は、制御部が携帯電話機100の傾斜角度に対応した制御対象となるLEDの点灯位置を決定する際に参照するテーブルの一例である。
図8(a)は、携帯電話機1が水平面Aに対して垂直に置かれた状態(以下、静止状態という)のLED102a〜102nの点灯位置を示している。ここで、制御部は、図9に示す傾斜角度に対するLED点灯位置のテーブルを参照することで、制御対象となるLEDの点灯位置はLED102aとなる。
次に、図8(b)は、携帯電話機100が図8(a)の静止状態からB方向(時計回り方向)に回転させたときのLEDの点灯位置を示している。このときのLEDの点灯位置は、制御部が図9に示す傾斜角度に対するLED点灯位置のテーブルを参照すると、制御対象となるLEDはLED102bとなる。次に、図8(c)は、携帯電話機100が図8(b)の傾斜状態からさらにB方向(時計回り方向)に回転させたときのLEDの点灯位置を示している。このときのLEDの点灯位置は、制御部が図8に示す傾斜角度に対するLED点灯位置のテーブルを参照すると、制御対象となるLEDはLED102cとなる。
図9は、携帯電話機100の傾斜角度に対応した制御対象となるLEDの点灯位置を決定する際に参照されるテーブルの一例である。制御部は、このテーブルを用いて加速度センサにより検出されるX軸方向、Y軸方向それぞれの加速度値からX軸方向、Y軸方向それぞれの傾斜角度を決定し、これらの傾斜角度に対応する図8に示す制御対象となるLEDを決定する。
このように、加速度センサにより検出されるX軸、Y軸、それぞれの傾斜角度に対応したテーブルを参照することにより制御対象となるLEDの点灯位置を決定することができる。
しかしながら、上述の方法においては、LEDの点灯位置を決定するために、LEDの位置と各軸で検出されるそれぞれの傾斜角度に対応したテーブルを有し、検出される傾斜角度がいずれの項目に該当するか判定する必要がある。この場合、携帯電話機100のとり得る全ての傾斜角度を網羅しようとすると、多数のテーブルを作成する必要がある。したがって、制御部の演算処理量が増加し、演算処理に利用されるメモリ容量も増加するため、制御部の演算処理に負担がかかり、処理速度が遅延してしまう可能性がある。
また、図10は、加速度センサにより検出される加速度値と制御対象となるLEDの点灯位置との対応関係を、仮に座標として扱う場合の例を示す図である。図10において、加速度センサにより検出されるX軸方向、Y軸方向それぞれの加速度値が(x1、y1)(座標Aとする)のときの制御対象となるLEDの点灯位置は、LED102fと決定し、加速度値が(x2、y2)(座標Cとする)のときの制御対象となるLEDの点灯位置は、LED102dと決定し、座標A及び座標Cのいずれの場合もLEDの点灯位置は一意に決定される。しかし、加速度値が(x1、y2)(座標Bとする)及び加速度値が(x2、y1)(座標Dとする)では、制御対象となるLEDの点灯位置は、LED102eとLED102fとの境界上に位置しており、いずれにも該当するためLEDの点灯位置を一意に決定することができないという問題が生じる。
したがって、加速度センサにより検出されるX軸方向、Y軸方向それぞれの加速度値に基づいてテーブルを参照し、制御対象となるLEDの点灯位置を決定する方法を採用した場合、筐体の傾斜角度が一定の角度(任意の点灯位置と次の点灯位置との境界線上にある角度)であったときに、筐体の傾斜角度がいずれの点灯位置にも該当し、点灯位置を一意に決定できない場合が生じる可能性がある。
そこで、本発明では、上述した課題を解決するために、制御部の演算処理やメモリ容量への負担を低減し、表示手段の表示態様を一意に決定することができる携帯電子機器及び制御方法を提供することを目的とする。
本発明に係る携帯電子機器は、上記課題を解決するために、表示手段と、少なくとも互いに直交するX軸方向の加速度値xとY軸方向の加速度値yをそれぞれ検出する加速度センサと、前記加速度センサにより検出された、前記加速度値xと、前記加速度値yとに応じて前記表示手段の制御を行う制御手段と、を備える携帯電子機器であって、前記制御手段は、前記加速度センサにより検出された加速度値x及び加速度値yに基づいてθ=tan−1(y/x)の式を満たす偏角θの値を算出する偏角算出手段と、前記加速度値x及び前記加速度値yに基づいてr=√(x +y )の式を満たす動径rの値を算出する動径算出手段を備え、前記動径rが所定値を超えたと判定した場合には、前記偏角θの値にかかわらず前記表示手段を第1の表示態様で動作させ、前記動径rが所定値を超えないと判定した場合には、前記偏角θの値に基づいて前記表示手段を第2の表示態様で動作させる
また、前記加速度センサは、前記X軸方向と前記Y軸方向に直交するZ軸方向の加速度値zを検出し、前記制御手段は、前記偏角θの値及び前記加速度センサにより検出された前記加速度値zに基づいて前記表示手段の動作を前記第2の表示態様とするか、当該第2の表示態様と異なる他の表示態様とするかを決定することが好ましい。
また、前記制御部は、前記第2の表示態様による前記表示手段の動作を行った後、新たに検出される加速度値に基づいて、前記表示手段の表示態様を前記第2の表示態様から順次変更することが好ましい。
また、前記表示手段は、複数の発光素子を含んでおり、前記制御手段は、前記第2の表示態様による制御を行う際、前記偏角θが、360°を前記発光素子の数にて分割した範囲角度のいずれかに属するか判定し、判定された範囲角度に基づいて前記複数の発光素子のいずれかを発光させることが好ましい。
また、本発明に係る制御方法は、上記課題を解決するために、少なくとも互いに直交するX軸方向とY軸方向の加速度をそれぞれ検出する加速度センサにより検出された前記X軸方向の加速度値x及び前記Y軸方向の加速度値yに基づいて、θ=tan−1(y/x)の式を満たす偏角θの値を算出する偏角算出工程と、前記加速度値x及び前記加速度値yに基づいてr=√(x +y )の式を満たす動径rの値を算出する動径算出工程と、を備え、動作制御工程は、前記動径rが所定値を超えたと判定した場合には、前記偏角θの値にかかわらず前記表示手段を第1の表示態様で動作させ、前記動径rが所定値を超えないと判定した場合には、前記偏角θの値に基づいて前記表示手段を第2の表示態様で動作させる動作制御工程と、を備える。
本発明によれば、制御部の演算処理やメモリ容量への負担を低減し、表示手段の表示態様を一意に決定することができる。
以下、本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明に係る携帯電子機器の一例である携帯電話機1の外観斜視図を示す。なお、図1は、いわゆる折り畳み型の携帯電話機の形態を示しているが、本発明に係る携帯電話機の形態はこれに限られない。例えば、両筐体を重ね合わせた状態から一方の筐体を一方向にスライドさせるようにしたスライド式や、重ね合せ方向に沿う軸線を中心に一方の筐体を回転させるようにした回転式(ターンタイプ)や、操作部と表示部とが1つの筐体に配置され、連結部を有さない形式(ストレートタイプ)でもよい。
携帯電話機1は、操作部側筐体2と、表示部側筐体3と、を備えて構成される。操作部側筐体2は、表面部10に、操作部11と、携帯電話機1の使用者が通話時に発した音声が入力されるマイク12と、を備えて構成される。操作部11は、各種設定機能や電話帳機能やメール機能等の各種機能を作動させるための機能設定操作ボタン13と、電話番号の数字やメールの文字等を入力するための入力操作ボタン14と、各種操作における決定やスクロール等を行う決定操作ボタン15と、から構成されている。
また、表示部側筐体3は、表面部20に、各種情報を表示するためのLCD(Liquid Crystal Display)表示部21と、通話の相手側の音声を出力するスピーカ22と、を備えて構成されている。
また、操作部側筐体2の上端部と表示部側筐体3の下端部とは、ヒンジ機構4を介して連結されている。また、携帯電話機1は、ヒンジ機構4を介して連結された操作部側筐体2と表示部側筐体3とを相対的に回転することにより、操作部側筐体2と表示部側筐体3とが互いに開いた状態(開放状態)にしたり、操作部側筐体2と表示部側筐体3とを折り畳んだ状態(折り畳み状態)にしたりできる。
また、図2は、携帯電話機1の機能を示すブロック図である。携帯電話機1は、操作部11と、マイク12と、メインアンテナ40と、RF(Radio Frequency)回路部41と、LCD制御部42と、音声処理部43と、メモリ44と、加速度センサ45と、LED(Light Emitting Diode)46と、電源制御回路部47と、バイブレーションモータ48と、CPU49と、充電池50とが操作部側筐体2に備えられ、LCD表示部21と、スピーカ22と、ドライバIC23とが表示部側筐体3に備えられている。
なお、本実施形態では、傾斜センサとして加速度センサ45を利用し、携帯電話機1の傾斜角度を算出する。
メインアンテナ40は、所定の使用周波数帯(例えば、800MHz)で外部装置と通信を行う。なお、本実施形態では、所定の使用周波数帯として、800MHzとしたが、これ以外の周波数帯であってもよい。また、メインアンテナ40は、所定の使用周波数帯の他に、他の使用周波数帯(例えば、2GHz)に対応できる、いわゆるデュアルバンド対応型による構成であってもよい。
RF回路部41は、メインアンテナ40によって受信した信号を復調処理し、処理後の信号をCPU49に供給し、また、CPU49から供給された信号を変調処理し、メインアンテナ40を介して外部装置(基地局)に送信する。また、その一方で、メインアンテナ40によって受信している信号の強度をCPU49に通知を行う。
LCD制御部42は、CPU49の制御にしたがって、所定の画像処理を行い、処理後の画像データをドライバIC23に出力する。ドライバIC23は、LCD制御部42から供給された画像データをフレームメモリに蓄え、所定のタイミングでLCD表示部21に出力する。
音声処理部43は、CPU49の制御にしたがって、RF回路部41から供給された信号に対して所定の音声処理を行い、処理後の信号をスピーカ22に出力する。スピーカ22は、音声処理部43から供給された信号を外部に出力する。
また、音声処理部43は、CPU49の制御にしたがって、マイク12から入力された信号を処理し、処理後の信号をRF回路部41に出力する。RF回路部41は、音声処理部43から供給された信号に所定の処理を行い、処理後の信号をメインアンテナ40に出力する。
メモリ44は、例えば、ワーキングメモリを含み、CPU49による演算処理に利用される。具体的には、後述する振動パターンデータを記憶することができる。なお、メモリ44は、着脱可能な外部メモリを兼ねていてもよい。
加速度センサ45は、携帯電話機1に与えられた加速度を検出し、検出結果をCPU49に出力する。この加速度センサ45は、傾斜検出手段の一例である。
加速度センサ45は、互いに直交するX軸方向、Y軸方向及びZ軸方向の加速度を検出する3軸(3次元)タイプであって、外部から加わった力(F)と質量(m)に基づいて、加速度(a)を測定する(加速度(a)=力(F)/質量(m))。
また、加速度センサ45は、例えば、圧電素子によって所定の質量に加わる力を計測して軸ごとの加速度を求め、数値データ化してバッファリングする。そして、CPU49は、周期的にバッファリングされた加速度データを読み出す。なお、加速度センサ45は、圧電素子(圧電式)に限らず、ピエゾ抵抗型、静電容量型、熱検知型等によるMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)式や、可動コイルを動かしてフィードバック電流によってもとに戻すサーボ式や、加速度によって生じる歪を歪ゲージによって測定する歪ゲージ式等により構成されてもよい。
LED46は、電源制御回路部47から供給される電圧に基づいて発光するように構成されている。なお、図2では、簡単のために、単一のLED46を示すが、実際には後述の図4に示すように複数の異なるLEDを有している。
電源制御回路部47は、充電池50が接続されており、充電池50から供給される電源電圧を所定の電源電圧に変換し、変換後の電源電圧をLED46等に供給する。なお、電源制御回路部47は、他の電子部品や機能ブロック等にも電源供給することは勿論のことである。
CPU49は、携帯電話機1の全体を制御しており、特に、RF回路部41、LCD制御部42、音声処理部43及びカメラ(図示せず)に対して所定の制御を行う。また、CPU49は、先に述べたメインアンテナ40による電波状態や充電池50の残量、不在着信及び未読メールの有無等の内部状態を監視しており、この結果に基づいて、LED46の発光色を変更したり、LCD表示部21の表示内容を変更したりする制御も行う。
また、通信手段としてのRF回路部41により、自装置に対する呼出信号が検出されると、LCD表示部21とLED46とバイブレーションモータ48とスピーカ22とを駆動して、着信を報知する。なお、この着信に対して操作部11による応答操作が生じると、RF回路部41を通信、通話に移行させる。
ここで、加速度センサ45とCPU49の動作について説明する。
加速度センサ45は、電源制御回路部47から一定の電源電圧が供給されており、携帯電話機1の傾斜が変化する際に、その変化を定期的に加速度データとして検出している。そして、CPU49は、これを読み出す。また、CPU49は、読み出した加速度データに基づいて3軸ごとの傾斜角度を求める所定の演算を行い、携帯電話機1がどの方向に向いているのかを把握する。
CPU49は、加速度センサ45が検出した加速度データにより、携帯電話機1の傾斜角度を求め、この傾斜角度に基づいて、LCD表示部21やLED46による演出を制御する。例えば、電話の着信時に、複数設けられたLED46の点灯箇所を傾斜角度に応じて決定したり、ゲーム等のアプリケーションにおいて、傾斜角度に応じて表示画像を変更したりする。
ここで、携帯電話機1に搭載した加速度センサ45は、図3に示すように、X軸方向、Y軸方向、Z軸方向の3軸方向の加速度データを検出するものとする。
次に、加速度センサ45により検出される携帯電話機1の傾斜角度に応じてLED46を制御する方法について説明する。
図4は、携帯電話機1が水平面Aに対して垂直に置かれた状態(以下、静止状態という)から、B方向(時計回り方向)に回転させたときのLED46a〜46nの点灯位置を示している。図4(a)では、携帯電話機1は静止状態にあり、LED46a、LED46b、及びLED46nが点灯しており、中心となる位置のLED46aは、濃い色で点灯し、LED46aに隣接するLED46b及びLED46nは、淡い色で点灯している様子を示している。次に、図4(b)は、携帯電話機1が図4(a)の静止状態からB方向(時計回り方向)に回転させたときのLEDの点灯位置を示している。ここでは、LED46a、LED46b、及びLED46cが点灯しており、中心となる位置のLED46bは、濃い色で点灯し、LED46bに隣接するLED46a及びLED46cは、淡い色で点灯している。次に、図4(c)は、携帯電話機1が図4(b)の傾斜状態からさらにB方向(時計回り方向)に回転させたときのLEDの点灯位置を示している。ここでは、LED46b、LED46c、及びLED46dが点灯しており、中心となる位置のLED46cは、濃い色で点灯し、LED46cに隣接するLED46b及びLED46dは、淡い色で点灯している。
本発明に係る携帯電話機1では、テーブルによる方法(加速度センサ45により検出されるX軸、Y軸それぞれの傾斜角度に対応した多数のテーブルを参照することによりLEDの点灯位置を決定する方法)ではなく、加速度センサ45により検出されるX軸方向の加速度値x及びY軸方向の加速度値yに基づいてθ=tan−1(y/x)により算出される偏角θの値によりLEDの点灯位置を決定する。また、加速度センサ45により検出されるX軸方向の加速度値x及びY軸方向の加速度値yに基づいてr=√(x+y)により算出される動径rの値によりLEDの点灯する態様を決定する。
これにより、制御対象となるLEDの点灯位置を偏角θの値によって決定し、LEDの点灯する態様を動径rの値により決定するため、テーブルを有する必要がない。したがって、簡易な処理で制御対象となるLEDの点灯位置を決定できるため、CPU49の演算処理やメモリ44の容量への負担を低減することができる。
また、本発明に係る携帯電話機1では、テーブルを参照して制御対象となるLEDの点灯位置を決定するのではなく、偏角θの値に応じて制御対象となるLEDの点灯位置を決定するため、LEDの点灯位置を一意に決定することができる。
図5及び図6を参照して、携帯電話機1の傾斜角度に応じた制御対象となるLEDの点灯位置の制御について説明する。
図5は、加速度センサ45により検出された加速度値から算出された偏角θ及び動径rと点灯対象であるLED46a〜46nとの関係を示す図である。図5では、LED46a〜46nの点灯位置は、偏角θの値に応じて±15°刻みでそれぞれ割り当てられている様子を示している。例えば、偏角θの値が0°〜±15°の範囲のときには、LED46a及びLED46nが点灯対象として決定される。
ここで、LED46a〜46nの数と、点灯対象となるLEDを決定するときの範囲角度との関係について考察する。本実施形態においては、図5に示すように、LED46a〜46nの数は合計14である。しかし、図5の例においてはLED46gとLED46h、LED46aとLED46nはそれぞれ同じ制御を行うものであり、実質制御上はLED46gとLED46hで1つ、LED46aとLED46nで1つと扱われ得る。すなわち、点灯制御対象となるLEDの数は実質12である。この数12にて360°を等分すると、30°(すなわち±15°)となり、本実施形態ではこれを範囲角度として取り扱うことにより、傾きの量に応じて発光するLEDを違和感無く特定することができるものである。以下にその具体例を示す。
図6は図5に示す関係から、偏角θ及び動径rの値に基づいて決定された制御対象となるLED46a〜46nの点灯位置を示す。例えば、図6(1)は、偏角θの値が0°〜15°及び345°〜360°の範囲のときには、LED46a及びLED46nが点灯対象として決定され、LED46aとLED46nとが点灯している様子を示している。また、図6(2)は、偏角θの値が15°〜45°の範囲のときには、LED46bが点灯することが表されている。また、図6(3)は、偏角θの値が45°〜75°の範囲のときには、LED46cが点灯することが表されている。また、図6(4)は、偏角θの値が75°〜105°の範囲のときには、LED46dが点灯することが表されている。また、図6(5)は、偏角θの値が105°〜135°の範囲のときには、LED46eが点灯することが表されている。また、図6(6)は、偏角θの値が135°〜165°の範囲のときには、LED46fが点灯することが表されている。また、図6(7)は、偏角θの値が165°〜195°の範囲のときには、LED46g及びLED46hが点灯することが表されている。また、図6(8)は、偏角θの値が195°〜225°の範囲のときには、LED46iが点灯することが表されている。また、図6(9)は、偏角θの値が225°〜255°の範囲のときには、LED46jが点灯することが表されている。また、図6(10)は、偏角θの値が255°〜285°の範囲のときには、LED46kが点灯することが表されている。また、図6(11)は、偏角θの値が285°〜315°の範囲のときには、LED46lが点灯することが表されている。また、図6(12)は、偏角θの値が315°〜345°の範囲のときには、LED46mが点灯することが表されている。
また、LEDの点灯態様は、動径rの値に応じて決定される。ここで、動径rの最大値rmaxと最小値rminが予め定められており、動径rの値がrmin以上であり、rmax以下である場合(rmin≦r≦rmax)には、CPU49は、携帯電話機1の傾斜角度がLED46a〜46nの点灯位置を決定できる範囲内であると判断して、偏角θの値に応じたLEDの点灯位置を決定する。また、動径rの値がrmin未満である場合(r<rmin)には、CPU49は、携帯電話機1の傾斜角度が微小な傾斜であると判断して、所定の態様でLEDを点灯させる(例えば、LED46a〜46nを全て消灯させる)。また、動径rの値がrmaxより大きい場合(r>rmax)には、CPU49は、携帯電話機1の傾斜角度が大きすぎるため、LED46a〜46nの点灯位置を決定できる範囲外であると判断して、所定の態様でLEDを点灯させる(例えば、LED46a〜46nを全て点灯させる)。
なお、上述の説明では、制御対象となるLEDの点灯位置は、偏角θの値に応じて等間隔(±15°ごと)に割り当てられているものとしたが、特にこれに限られない。また、本実施形態では、LED46a〜LED46nの配置間隔が、LED46a〜LED46g及びLED46h〜LED46nでは等間隔であるが、LEDの配置間隔が等間隔でない場合でも、偏角θの値を割り当てる間隔をLEDの配置間隔に対応させることで、簡易にLEDの点灯位置を決定できる。
本発明に係る携帯電話機1では、このように、制御対象となるLEDの点灯位置を偏角θ及び動径rの値に基づいて決定することで、LEDの点灯位置を一意に決定することができる。また、簡易な処理で制御対象となるLEDの点灯位置を決定でき、CPU49の演算処理やメモリ44の容量への負担を低減することができる。さらに、制御対象となるLEDの点灯位置を、従来のようにテーブルを用いて決定するのではなく、偏角θの値に応じて決定することにより、LEDの個数を変動させた場合でも、仕様の変更を容易に行うことができる。
図7は、本発明に係る携帯電話機1の制御対象となるLED点灯位置決定の制御方法の流れを示すフローチャートである。
初めに、ステップS1では、使用する変数を定義する。ここで、X軸方向の加速度値をx_accと定義し、Y軸方向の加速度値をy_accと定義し、Z軸方向の加速度値をz_accと定義する。また、X軸方向の加速度値及びY軸方向の加速度値に基づく極座標を(r,θ)と定義する。また、動径rの最大値をrmax、動径rの最小値をrminと定義する。
次に、ステップS2では、CPU49は、加速度センサ45により検出される加速度値x_acc、y_acc及びz_accを取得する。
ステップS3では、CPU49は、ステップS2で取得したx_acc及びy_accに基づいてr=√((x_acc)+(y_acc))により動径rの値を算出する。ここで、極座標系において、(x_acc)+(y_acc)=rが成り立つことから、r=√((x_acc)+(y_acc))により動径rの値を算出することができる。
ステップS4では、CPU49は、ステップS2で取得したx_acc及びy_accに基づいてθ=tan−1(y_acc/x_acc)により偏角θの値を算出する。ここで、極座標系において、tanθ=y_acc/x_accが成り立つことから、θ=tan−1(y_acc/x_acc)により偏角θの値を算出することができる。
ステップS5では、CPU49は、ステップS3で取得した動径rの値がrminからrmaxの間であるか否か判定する。動径rの値がrminからrmaxの間である場合(YES)には、携帯電話機1がある傾斜をもって保持される状態であると判断して、ステップS6へ移る。一方、動径rの値がrminからrmaxの間にない場合(No)には、携帯電話機1のそれぞれの検出軸における加速度が大きすぎるため、携帯電話機1が静止状態にないと判断して、ステップS7へ移る。
ステップS6では、CPU49は、ステップS4で算出した偏角θ及びステップS2で取得したZ軸方向の加速度値z_accに基づいてLED点灯位置を決定する。ここで、z_accは、携帯電話機1の上下方向の向き(図3、図4、及び図6における紙面裏表方向、つまりLED46a〜46nの配される面が鉛直方向に対して上向きか、下向きか)の判定に用いられる。本工程においては、携帯電話機1の傾斜角度がLED46a〜46nの点灯位置を決定できる範囲外であるので、例えば、携帯電話機1の操作部側筐体2及び表示部側筐体3の両面にLEDを設け、表示部側筐体3が上面にあるときのz_accを正の値とし、また、表示部側筐体3が下面にあるときのz_accを負の値と設定すると、閉状態では操作部側筐体2と表示部側筐体3とのいずれかが鉛直上向きか判定し、上面にあるときに該当する筐体面に設けられたLEDを点灯するように制御することができる。
ステップS7では、CPU49は、所定の態様でLEDを動作させる。例えば、LEDを全て点灯させたり、LEDを全て消灯させたりする等の態様でLEDを動作させる。そして、所定の態様でLEDを動作させた後、ステップS2へ戻る。
ステップS8では、CPU49は、ステップS4で決定された偏角θの値及びz_accの値の正、負に応じた位置のLEDを点灯させ、ステップS2へ戻る。
このようにして、本発明に係る携帯電話機1によれば、加速度センサ45により検出されるX軸方向の加速度値x及びY軸方向の加速度値yに基づいてθ=tan−1(y/x)により算出される偏角θの値よりLEDの点灯位置を決定することができ、また、加速度センサ45により検出されるX軸方向の加速度値x及びY軸方向の加速度値yに基づいてr=√(x+y)により算出される動径rの値によりLEDの点灯する態様を決定することができる。すなわち、加速度センサの出力値に基づいて、静止状態にあるか否かを判定し、静止状態又はそれに近い状態のときには、どのような傾斜角度にて保持されるかを判断し、LEDの点灯態様を高速に決定できる。
なお、上述した本実施形態においては、連続する一連の動作において、LEDの点灯位置の決定に際して、偏角θと動径rに基づいて行うと説明したが、特にこれに限られない。例えば、初回の動作についてのみ本発明による方法を採用し、以降の連続する動作については、その他の方法(例えば、偏角θのみを参考にして、点灯位置の決定を行う)を採用してもよい。このような構成にすることにより、CPU49の負担を軽減することができ、消費電力の低減を図ることができる。
また、表示制御方法によっては、LED等の表示態様を、携帯電話機1の保持状態の変化に伴う加速度の発生時に、その加速度の内容に応じた表示処理を行うという制御方法もある。すなわち、第1の状態から第2の状態に遷移する際の加速度をもって、加速度の向きと大きさを判断して表示制御している。この場合、第1の状態がいかなる状態に有るのか、すなわち加速度がほとんど無いときの状態(基準状態)の判定をすることができない。本発明は、初期位置(基準とする状態)の特定を高速に行うことができるため、このような加速度に基づいての制御、いわば状態遷移時の差分制御方式に対して非常に有用である。特に、加速度センサを用いる場合には、加速度を特定するデバイスであるため、その時々の加速度(動き)を特定し、特定された動きの分、前の表示態様に変化を与える方式での表示制御が容易であるといえる。本発明は、テーブルに照らし合わせて初期位置を特定する場合に比して、非常に高速に初期位置を特定できるため、加速度に基づいたリニアな表示制御処理との組み合わせにより、スムーズな表示制御を提供することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限るものではない。また、本発明の実施形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施形態に記載されたものに限定されるものではない。
例えば、本発明においては、3軸の検出軸を有する加速度センサを例に用いて説明したが、Z軸方向に関しては省略してもよい。すなわち、少なくとも直交する2軸を検出軸として有する加速度センサであれば、本発明は実施可能である。また、表示態様の一例として、複数配されたLEDの点灯を個別制御するものを示したが、これに限定されるものではなく、LCD表示器等の表示デバイスに描画される画像に変化を与えることによって、本発明を実施可能であることは言うまでもない。すなわち、360°を等分した所定の範囲角を予め特定しておき、加速度値に基づいて算出された偏角θの値が、どの範囲角に属するか判定する処理までは複数のLEDの点灯態様を異ならせる場合と共通である。その後、偏角θの属する範囲角に応じて異なる表示を行うようにすることにより実現可能である。また、一度このような表示態様による動作を行った後に、加速度値の検出に応じて、表示内容を変化させることによって、表示態様の変化を継続させることも可能である。
本発明に係る携帯電話機の外観を示す斜視図である。 本発明に係る携帯電話機の機能を示すブロック図である。 本発明に係る加速度センサのX、Y、Zの3軸方向を示す図である。 本発明に係る携帯電話機のLEDの点灯位置が移り変わる様子を示す図である。 本発明に係る携帯電話機のLEDの点灯位置と偏角θ及び動径rの関係を示す図である。 本発明に係る携帯電話機のLEDの点灯位置を示す図である。 本発明に係る携帯電話機のLED点灯位置決定の制御方法の流れを示すフローチャートである。 従来の携帯電話機のLEDの点灯位置を示す図である。 従来の携帯電話機のLEDの点灯位置を決定するテーブルである。 従来の携帯電話機の加速度値とLEDの点灯位置との関係を示す図である。
符号の説明
1 携帯電話機
2 操作部側筐体
3 表示部側筐体
11 操作部
12 マイク
21 LCD表示部
22 スピーカ
23 ドライバIC
40 メインアンテナ
41 RF回路部
42 LCD制御部
43 音声処理部
44 メモリ
45 加速度センサ
46a〜46n LED
47 電源制御回路部
48 バイブレーションモータ
49 CPU
50 充電池
100 携帯電話機
101 表示部側筐体
102a〜102n LED

Claims (5)

  1. 表示手段と、
    少なくとも互いに直交するX軸方向の加速度値xとY軸方向の加速度値yをそれぞれ検出する加速度センサと、前記加速度センサにより検出された、前記加速度値xと、前記加速度値yとに応じて前記表示手段の制御を行う制御手段と、を備える携帯電子機器であって、
    前記制御手段は、
    前記加速度センサにより検出された加速度値x及び加速度値yに基づいてθ=tan−1(y/x)の式を満たす偏角θの値を算出する偏角算出手段と、
    前記加速度値x及び前記加速度値yに基づいてr=√(x +y )の式を満たす動径rの値を算出する動径算出手段を備え、
    前記動径rが所定値を超えたと判定した場合には、前記偏角θの値にかかわらず前記表示手段を第1の表示態様で動作させ、前記動径rが所定値を超えないと判定した場合には、前記偏角θの値に基づいて前記表示手段を第2の表示態様で動作させることを特徴とする携帯電子機器。
  2. 前記加速度センサは、前記X軸方向と前記Y軸方向に直交するZ軸方向の加速度値zを検出し、
    前記制御手段は、前記偏角θの値及び前記加速度センサにより検出された前記加速度値zに基づいて前記表示手段の動作を前記第2の表示態様とするか、当該第2の表示態様と異なる他の表示態様とするかを決定することを特徴とする請求項に記載の携帯電子機器。
  3. 前記制御手段は、
    前記第2の表示態様による前記表示手段の動作を行った後、新たに検出される加速度値に基づいて、前記表示手段の表示態様を前記第2の表示態様から順次変更することを特徴とする請求項に記載の携帯電子機器。
  4. 前記表示手段は、複数の発光素子を含んでおり、
    前記制御手段は、前記第2の表示態様による制御を行う際、前記偏角θが、360°を前記発光素子の数にて分割した範囲角度のいずれかに属するか判定し、判定された範囲角度に基づいて前記複数の発光素子のいずれかを発光させることを特徴とする請求項からのいずれか一項に記載の携帯電子機器。
  5. 少なくとも互いに直交するX軸方向とY軸方向の加速度をそれぞれ検出する加速度センサにより検出された前記X軸方向の加速度値x及び前記Y軸方向の加速度値yに基づいて、θ=tan−1(y/x)の式を満たす偏角θの値を算出する偏角算出工程と、
    前記加速度値x及び前記加速度値yに基づいてr=√(x +y )の式を満たす動径rの値を算出する動径算出工程と、を備え、
    動作制御工程は、前記動径rが所定値を超えたと判定した場合には、前記偏角θの値にかかわらず表示手段を第1の表示態様で動作させ、前記動径rが所定値を超えないと判定した場合には、前記偏角θの値に基づいて前記表示手段を第2の表示態様で動作させる動作制御工程と、を備える携帯電子機器の制御方法。
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