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JP4980293B2 - モニタセルリスト通知方法および通信システム - Google Patents
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JP4980293B2 - モニタセルリスト通知方法および通信システム - Google Patents

モニタセルリスト通知方法および通信システム Download PDF

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Description

本発明は、移動端末のハンドオーバ先候補のセル情報を通知するモニタセルリスト通知方法および通信システムに関する。
近年、UMTS(Universal Mobile Telecommunications System)などのセルラシステムにおいて、屋内にも無線カバレッジを拡大させるために、超小型の無線基地局を家庭や商用施設内に設置して生成するフェムトセルが注目を浴びている。フェムトセルは屋内の無線通信を提供するため、無線カバレッジは小さく、セル内で同時通信可能な端末数も少ないが、無線伝送能力は屋外をカバーするマクロセルと同等であり、有限の無線リソースを限られた空間・端末で独占使用することができる。このため、フェムトセルは、端末あたりの無線伝送速度を向上させることができ、ホットスポットとしての役割も期待されている。
フェムトセルを含む通信システムで、より高品質な無線通信を提供するために、フェムトセルが使用可能なエリアでは端末をマクロセルからフェムトセルへハンドオーバさせ、できるだけフェムトセルを使用する方が良い。また、ユーザの利便性を考慮すれば、マクロセルからフェムトセル、またはフェムトセルからマクロセルへのハンドオーバはユーザが意識せずに自動的に行われることが望ましい。従来のセルラシステム、たとえば、UMTSでは、端末が、通信中のセルとその周辺に存在するセルの無線品質を測定し、その測定結果を用いて常に良好な通信品質が保たれるようにハンドオーバを行うための技術が規格化されている(下記非特許文献1および非特許文献2参照)。このような従来技術によれば、ネットワークはハンドオーバ先候補セルのリスト(モニタセルリスト)を報知メッセージや測定要求メッセージを用いて端末に通知し、端末にモニタセルの無線品質の測定とその結果の報告を指示する。そして、ネットワークは、たとえば、端末が通信中のセルの無線品質が、その端末から報告された測定結果の中で最も品質の良いものを下回った場合、その最も品質の良いセルへ端末をハンドオーバさせる。
また、下記特許文献1では、特定の無線通信システムのカバーエリア内でホットスポットを提供する他の無線通信システムがある場合に、特定の無線通信システムで通信中の端末に対してそのホットスポットの存在を通知することにより、異なる無線通信システム間のハンドオーバを円滑に実施する技術が開示されている。
特表2007−534222号公報 3GPP,"RRC protocol specification",TS25.331,V6.16.0,2007-12 3GPP,"UE procedures in idle mode and procedures for cell reselection in connected mode",TS25.304,V6.9.0,2006-3
マクロセルのカバーエリアは、屋外の通信エリアを効率良くカバーするためにフェムトセルのカバーエリアに比べて広大であり、一般にマクロセル内またはその周辺に非常に多くのフェムトセルが存在し得る。一方、端末がハンドオーバのために無線品質を測定するセルの数は、端末の測定負荷や測定精度上の制約から有限となり、たとえば、UMTSでは32と規定されている。したがって、マクロセル内およびその周辺の全てのフェムトセルの無線品質を測定できない場合がある。このような環境下でマクロセルからフェムトセルへ端末をハンドオーバさせるためには、マクロセル内での端末の位置を特定し、端末周辺に存在するフェムトセルを選択して無線品質を測定するセル(モニタセル)として端末に通知する必要がある。
しかし、上記従来のセルラシステムでは、端末の位置に応じて通知するモニタセルを選択する方法について何ら開示されていない。そのため、マクロセルで通信中の端末は近くにフェムトセルが存在するにも関わらずハンドオーバすることができずにマクロセルでの通信を継続し、フェムトセルの無線帯域が有効に活用されない、という問題があった。また、屋外から屋内へ端末が移動した場合、マクロセルからフェムトセルへのハンドオーバが適切にできず、屋内移動時に通信が切断される、という問題があった。
一方、上記特許文献1では、無線通信システムのセルの内部または周辺に存在する異なる無線通信システムのホットスポットの存在を無線通信システムの種別によらず端末に通知することによって、端末の異種無線通信システム間ハンドオーバを円滑にすることができる。しかし、ホットスポットが端末の周辺に存在するか否かについての情報の取得方法については何ら開示されていない。このため、端末の近くに存在するセルについての情報が得られるとは限らない、という問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、マクロセル内または周辺に多数のフェムトセルが存在する場合に、端末がマクロセルからフェムトセルへの円滑なハンドオーバを行うことができるモニタセルリスト通知方法および通信システムを得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、端末と、前記端末と通信中の標準セルと、前記標準セルのカバレッジ内または周辺に前記標準セルよりセル半径の小さい小セルが存在する通信システムにおいて、前記標準セルが、前記端末を前記小セルにハンドオーバさせるために、ハンドオーバ先の候補となる候補セルの受信品質を測定するための情報を含むモニタセルリストを前記端末に通知する場合のモニタセルリスト通知方法であって、前記小セルと少なくとも一部のカバレッジが重なるランドマークセルを配置するランドマーク配置ステップと、前記端末が、前記標準セルから送信される測定要求に基づき前記ランドマークセルの受信品質を測定するランドマークセル受信品質測定ステップと、前記端末が、前記受信品質を前記標準セルに報告する受信品質報告ステップと、前記標準セルが、前記報告に基づいて受信品質が最も良いランドマークセルを選択するランドマークセル選択ステップと、前記標準セルが、前記選択したランドマークセルと少なくとも一部のカバレッジが重なる前記小セルの情報を、前記モニタセルリストに含めて前記端末に通知するモニタセルリスト通知ステップと、を含むことを特徴とする。
この発明によれば、マクロセルのカバレッジ内または周辺のフェムトセルの位置に基づいてフェムトセルをグループ分けし、端末がランドマークセルの無線品質を測定することにより端末がどのグループの近くにいるかを判断できるようにランドマークセルを配置して、マクロセルは、端末が測定した無線品質に基づいてモニタセルリストに含めて送信するフェムトセルを選択するようにしたので、端末がマクロセルからフェムトセルへの円滑なハンドオーバを行うことができる、という効果を奏する。
以下に、本発明にかかるモニタセルリスト通知方法および通信システムの実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、本発明にかかる通信システムの実施の形態1の構成例を示す図である。図1に示すように、本実施の形態の通信システムでは、移動可能な無線端末である端末1と、一般的な基地局などにより生成されるマクロセル200と、小型の基地局などにより生成されるフェムトセル300〜304と、セル半径がマクロセルより小さくフェムトセル300〜304より大きいセルであるランドマークセル400,401と、で構成される。フェムトセル300〜304のカバレッジは、マクロセル200のカバレッジ内またはマクロセル200のカバレッジと部分的に重なる位置に存在する。
本実施の形態のランドマークセル400,401は、あらかじめマクロセル200のカバレッジ内またはマクロセル200の周辺の所定の位置に配置されるセルである。本実施の形態では、ランドマーク400セルのカバレッジ内にフェムトセル300が存在し、フェムトセル301はランドマークセル400のカバレッジと一部重複する位置に存在することとする。また、ランドマークセル401の内側にフェムトセル302が存在することとする。
本実施の形態では、ランドマークセル400,401とフェムトセル300〜304との位置関係はランドマークセル400,401を配置する際に把握され、マクロセル200内で保持されていることとする(たとえば、マクロセル200の基地局が保持するなど)。
つづいて、本実施の形態の動作について説明する。ここでは、端末1は、マクロセル200のカバレッジ内かつフェムトセル300のカバレッジ内に存在していることとし、端末1が、マクロセル200からフェムトセル300へハンドオーバする場合について説明する。
まず、マクロセル200は、端末1にランドマークセル400,401の通信品質を測定させるために、モニタセルリストにランドマークセル400,401の情報を含めて端末1に通知する。モニタセルリストは、端末が測定すべきセルを指定するリストであり、端末1に測定を行わせたいセルについて、それぞれのセルに対応するセルID(Identifier),周波数,CDMA(Code Division Multiple Access)の場合のコードなど、端末が無線品質を測定するために必要な情報を含んでいる。また、モニタセルリストはマクロセル200を生成する基地局が、報知チャネルを用いてセルに在圏するすべての端末に対して同一の情報を報知しても良いし、各端末と個別に確立した無線チャネルを用いて端末それぞれに個別の情報を通知しても良い。
つぎに、端末1は、マクロセル200から通知されたモニタセルリストに含まれるランドマークセル400,401の情報に基づいてランドマークセル400,401の無線品質を測定する。そして、端末1は、マクロセル200から指定された測定結果の報告条件および周期に従ってマクロセル200にランドマークセル400,401の無線品質の測定結果を報告する。本実施の形態では測定結果の報告条件および周期はモニタセルリストに含まれていることとするが、これに限らず、報知チャネルや個別に確立した無線チャネルを用いてモニタセルリストとは別に端末1に通知するようにしても良い。測定結果の報告条件は、測定のための条件を示しているが、高い測定精度が要求される場合には報告条件を厳しくし(たとえば、測定のために用いる受信信号の量を増やす、統計処理の精度を上げるなど)、測定を迅速に行うことが要求される場合には報告条件を緩めるようにしてもよい。
図1に示すように、端末1は、ランドマークセル400のカバレッジ内に位置しており、ランドマーク401のカバレッジ内には位置していない。したがって、端末1は、ランドマーク400については無線品質が良く、ランドマークセル401については無線品質が悪いまたは測定不可であるという測定結果をマクロセル200に報告することになる。
そして、マクロセル200は、端末1から報告された測定結果に基づいて、ランドマークセル400の無線品質が良いことから端末1がランドマークセル400のカバレッジ内に位置していることを認識する。そこで、マクロセル200は、ランドマークセル400の近隣に存在する(ランドマークセル400のカバレッジ内またはランドマークセル400と一部カバレッジが重複する位置に存在する)フェムトセル300,301の情報をモニタセルに含めて端末1に通知する。
端末1は、マクロセル200から通知されたモニタセルリストに含まれるフェムトセル300,301の情報に基づいてフェムトセル300,301の無線品質を測定する。そして、その測定結果をマクロセル200から指定された測定結果の報告条件および周期に従ってマクロセル200に通知する。端末1は、図1に示すようにフェムトセル300のカバレッジ内に位置し、フェムトセル301のカバレッジ内には位置していないため、端末1は、フェムトセル300については無線品質が良く、フェムトセル301については無線品質が悪いまたは測定不可であるという測定結果をマクロセル200に報告することになる。
そして、マクロセル200は、端末1から報告された測定結果に基づいて、端末1がフェムトセル300の近隣に位置することを把握し、端末1をマクロセル200からフェムトセル300にハンドオーバさせることが適切であると判断することができる。
なお、マクロセル200が端末1に対して指定する測定結果の報告条件および周期は、ランドマークセル400,401について測定する場合と、フェムトセル300〜304について測定する場合で異なるようにしてもよい。たとえば、ランドマークセル400,401の測定結果に元に基づいて端末1の位置を把握する場合の通知条件は、フェムトセル300〜304の測定結果の報告条件より緩く設定してもよい。また、ランドマークセル400,401の測定結果の報告周期をフェムトセル300〜304の測定結果の報告周期より短く設定してもよい。このように、報告条件を緩くしたり報告周期を短くしたりすることにより、ランドマークセルを用いた端末1の位置の把握の速度を向上させることができる。
なお、ランドマークセル400,401は、通信手段を具備して他のセル(マクロセル200,フェムトセル300〜304)と同様に、端末1がランドマークセル内で通常の通信ができるように構成しても良い。また、ランドマークセル400,401は、端末1の位置を把握するための最小限の機能を具備することとし、端末1がランドマークセル400,401のカバレッジ内では通常の通信ができないようにしても良い。後者の場合、無線リソース(帯域やコード等)が有効に利用されないことから、ランドマークセル400,401を配置する数は最小限とすることが望ましい。
図1で示した例は、マクロセル200とフェムトセル300〜304の位置関係に対して、配置するランドマークセルの数を最小とする一例である。図1では、ランドマークセル400,401のカバレッジ内に位置しないフェムトセル303,304が存在する。たとえば、端末1がフェムトセル303のカバレッジ内に位置している場合には、端末1では、ランドマークセル400,401のいずれについても無線品質が悪いまたは測定不可という測定結果となる。マクロセル200は、このようにランドマークセル400,401のいずれについても無線品質が悪いまたは測定不可という測定結果が端末1から報告された場合には、端末1がランドマークセル400,401のいずれのカバレッジ内にも位置しないと判断する。この場合、マクロセル200は、端末1にフェムトセル303,304の情報を含むモニタセルリストを通知する。そして、端末1は、通知されたモニタセルリストに基づいてフェムトセル303,304の無線品質の測定を行い、フェムトセル303の無線品質が良いという測定結果をマクロセル200に報告する。したがって、マクロセル200は、報告された測定結果に基づいて端末1をマクロセル200からフェムトセル303へハンドオーバさせることが適切であると判断することができる。
なお、端末1がフェムトセル300〜304のどのカバレッジ内にも位置しない場合にも、ランドマークセル400,401の両方の無線品質の測定結果は悪いまたは測定不可となる。この場合にも、フェムトセル303,304の情報を含むモニタセルリストがマクロセル200から通知されるが、端末1から報告されるフェムトセル303,304についての無線品質の測定結果がいずれも悪いまたは測定不可となる。この場合、マクロセル200は、ハンドオーバ先の適切なフェムトセルは無いと判断し、マクロセル200による通信を継続すればよい。
ランドマークの配置は、このように、たとえば、マクロセルのカバレッジ内またはカバレッジが一部重複するフェムトセルを、位置によっていくつかのグループにわけ、そのグループが区別できるようにランドマークセルを配置すればよい。
このように、本実施の形態では、マクロセル200のカバレッジ内または周辺(カバレッジが一部重なる位置)のフェムトセル300〜304の位置に基づいてフェムトセルをグループ分けし、端末1がランドマークセル400,401の無線品質を測定することにより端末がどのグループの近くにいるかを判断できるようにランドマークセル400,401を配置するようにした。そして、マクロセル200は、無線品質の測定結果に基づいて端末1が近くにいると判断したグループをもとめ、そのグループに属するフェムトセルの情報をモニタセルリストに含めて端末1に通知するようにした。このため、端末1が無線品質を測定できるセルの数より、マクロセル200の内部および周辺のフェムトセルが多い場合でも、マクロセル200は、端末1のハンドオーバ先候補を適切に選択することができ、マクロセルからフェムトセルへの円滑なハンドオーバを行うことができる。
実施の形態2.
図2は、本発明にかかる通信システムの実施の形態2の構成例を示す図である。図2に示すように、本実施の形態では、実施の形態1の通信システムからランドマークセル400,401を削除しているが、それ以外は実施の形態1と同様である。実施の形態1と同様の構成要素は実施の形態1と同一の符号を付して説明を省略する。また、図2に示した、到達範囲100は端末1の送信信号の到達範囲であり、受信装置2はマクロセル200の中心に位置する基地局などの受信機能を有する装置である。端末1はオムニ型アンテナを備えることとして、到達範囲100のような信号の到達範囲を形成する。なお、端末1がオムニ型アンテナ以外のアンテナを備えてもよい。その場合にはアンテナの特性に応じて到達範囲の形状が変わるが、本実施の形態の動作を同様に実施することができる。
実施の形態1では、ランドマークセルをあらかじめ配置して端末1の位置を判断するようにしたが、本実施の形態ではランドマークセルを用いずに端末1が送信する無線信号を端末1の周辺に存在するフェムトセルで測定することにより端末1の位置を把握する。
マクロセル200は、端末1との通信確立時にマクロセル200のカバレッジ内および周辺に位置するフェムトセル300〜304に対して端末1からの送信信号の測定を要求する。この要求には端末1からの送信信号の測定に必要な情報,測定内容,報告条件,報告内容が含まれる。端末送信信号の測定に必要な情報とは、たとえば、CDMAによる多元接続を行っているシステムの場合には測定対象の端末1が使用しているコード等であり、また、TDDによる時分割多重を行っているシステムでは測定端末の使用する時間スロット等である。測定内容としては、たとえば、フェムトセルでの端末1からの送信信号の受信レベル,パスロス等を含むことができる。ここでは、受信レベルを測定内容とする。
報告条件としては、ここでは、一例として「端末1からの送信信号の受信レベルが、マクロセル200での端末1の受信レベル(以下、参照受信レベルという)を上回ったときおよび下回ったとき」を設定することとする。ただし、端末1からの送信信号の受信レベルが参照受信レベルより大きい場合には、報告条件の「上回った」ときとして報告要求があれば常に報告するが、端末1からの送信信号の受信レベルが参照受信レベルより小さい場合には、はじめから参照受信レベルより小さい場合には報告せず、「上回った」状態から「下回った」状態に変化したときのみ報告する。なお、参照受信レベルは、マクロセル200から各フェムトセルに通知されていることとする。報告内容としては、参照受信レベルを「上回った」または「下回った」というイベントと、端末1からの送信信号の受信レベルと、を含むこととする。
一方、フェムトセル300〜304は、マクロセル200から上述のような測定要求を受信した場合、自セル配下の端末との通信を行いながら端末1からの送信信号を受信しなければならない。フェムトセル300〜304と通信中の端末は、カバレッジの小さいフェムトセル内で信号が到達するだけの電力で信号を送信しているのに対し、端末1はカバレッジの大きいマクロセル200の受信装置2に信号が到達するように大きな電力で信号を送信している。このため、フェムトセル300〜304は、自セルと通信中の端末の送信信号を受信しようと受信感度を下げると端末1の送信信号の受信品質が劣化する。また、逆に端末1の送信信号を受信しようと受信感度を上げると自セルと通信中の端末の送信信号の受信品質に劣化が生じる。
このような問題に対処するために、マクロセル200はフェムトセル300〜304に対して、端末1の送信電力情報を測定要求に含めて送信するようにしても良い。このときの送信電力情報としては、端末1が送信した送信電力値(端末1が自身の送信電力値をマクロセル200に送信している場合)、マクロセル200の受信装置2が受信した端末1からの送信信号の受信レベルや伝搬遅延等、または受信レベルや伝搬遅延などの値から予測した端末の送信電力値等を用いることができる。そして、各フェムトセルはマクロセルから受信した端末の送信電力情報に基づいて、自身と通信中の端末の信号受信時と端末1から送信された信号の受信時とで、受信器の感度を切り替えるようにして、自身と通信中の端末についても端末1についても受信品質の劣化を防ぐことができる。なお、フェムトセル300〜304が複数の受信器を具備し、受信器の1つを端末1の送信信号の受信品質測定に使用できる場合には、マクロセル200から受信した端末1の送信電力情報に基づいてその受信器の感度設定を行う。
上述のように、フェムトセル300〜304は、マクロセル200から測定要求を受信すると、測定要求に基づいて端末1からの送信信号の測定を開始する。ここでは、測定内容を受信レベルとしているため受信レベルを測定する。受信レベルは端末1により近くに位置するセルで、より高くなる。図2の例では、フェムトセル300,301の中心部(基地局などの受信部が存在する)は、マクロセル200の受信装置2より端末1に近い位置にある。このため、「各フェムトセルでの端末の送信信号の受信レベルが、参照受信レベルを上回ったときおよび下回ったとき」に報告するという報告条件から、フェムトセル300,301がマクロセル200に対して、参照受信レベルを「上回った」というイベントと端末1の送信信号の受信レベルを報告することになる。フェムトセル302〜304は、端末1からの送信信号の受信レベルが測定開始時から参照受信レベルより低いためマクロセル200に何も報告しない。なお、ここでは、フェムトセルの中心部に受信部があるとして説明しているが、受信部が各セルのカバレッジの中心に位置しなくてもよく、その場合には受信部のある位置を中心部と考えればよい。
マクロセル200は、フェムトセル300,301から端末1からの送信信号の受信レベルが参照受信レベルを上回ったという報告を受信すると、端末1はフェムトセル300,301の近傍にいると判断できるため、フェムトセル300,301の情報をモニタセルリストに含めて端末1に通知する。なお、図2の例では、到達範囲100にフェムトセル300,301しか存在していないが、到達範囲100に多数のフェムトセルが存在し、端末1からの送信信号の受信レベルが参照受信レベルを上回るフェムトセルの数が、モニタセルリストに含めることのできるセル数を上回る数ことも考えられる。このような場合には、マクロセル200は、たとえば、受信した報告に含まれている受信レベルが大きい順にモニタセルリストに含めるフェムトセルを選択する。
つぎに、マクロセル200からモニタセルリストを通知された端末1は、以降、所定のハンドオーバ手順に従ってフェムトセル300,301の無線品質を測定しマクロセル200へ報告する。このときのハンドオーバ手順は、通常実施されるハンドオーバ手順であればどのようなものでもよい。ここでは、端末1は測定した無線品質が最も良いセルをマクロセル200に通知することとする。
たとえば、端末1がフェムトセル300のカバレッジ内に位置する場合、端末1は所定のハンドオーバ手順に従ってフェムトセル300,301の無線品質の測定結果をマクロセル200へ報告し、マクロセル200はこの報告に基づいて端末1を無線品質の良いフェムトセル300へハンドオーバさせることができる。
一方、端末1がフェムトセル300の近傍には位置するがカバレッジ内には位置していない場合、または端末1が移動によりフェムトセル300から離れて行く場合(モニタセルリスト送信までの処理ではフェムトセル300のカバレッジ内に存在したが、ハンドオーバ手順では移動によりフェムトセル300のカバレッジからはずれた場合など)には、フェムトセル300へのハンドオーバは実施されず、他のハンドオーバ先フェムトセルを決定するためのモニタセルリスト更新動作が行われる。図3は、端末1が移動した場合のモニタセルリスト更新動作を説明するための図である。以下、図3を用いてモニタセルリスト更新動作を説明する。
端末1がフェムトセル300付近から移動しフェムトセル303のカバレッジ内に位置しているとする。端末1からの送信信号が受信装置2に到達するための必要最小限の送信電力で通信が行われるようマクロセル200と端末1との間で送信電力制御が行われるとする。このとき、端末1と受信装置2の間の距離は小さく無線伝搬環境は良好であるため、端末1の送信信号の到達範囲100は図3に示すように受信装置2を含む最小限の範囲となる。
上記のような送信電力制御が行われた結果、端末1からの送信信号はマクロセル200とフェムトセル303にのみ到達可能となる。したがって、それ以前に端末1からの送信信号を受信していたフェムトセル300,301では端末1の送信信号の受信レベルが測定不能、または非常に小さくなる。このため、フェムトセル300,301はマクロセル200に対して、参照受信レベルを下回ったというイベントと端末1の送信信号の受信レベルとを報告する。
マクロセル200は、フェムトセル300,301からの報告に基づいて端末1がフェムトセル300,301の近傍から離れた位置に移動したと判断し、モニタセルリストからフェムトセル300,301を削除する。一方、フェムトセル303では、端末1が自セルのカバレッジ内に移動し、端末1の送信信号の受信レベルが参照受信レベルより大きくなるため、参照受信レベルを上回ったというイベントと端末1の受信レベルをマクロセル200に報告する。なお、ここでは、図3に示すように端末1は、受信装置2よりフェムトセル303の中心部に近い位置に移動したとする。
つぎに、マクロセル200は、フェムトセル303からの報告に基づいて、端末1がフェムトセル303の近傍に位置していると判断し、フェムトセル303の情報を含めた新たなモニタセルリストを端末1に通知する。なお、このとき通知されるモニタセルリストでは、上述のフェムトセル300,301からの参照受信レベルを下回ったという報告に基づいてフェムトセル300,301が削除されている。
新たなモニタセルリストを受信した端末1は、以降、所定のハンドオーバ手順に従ってフェムトセル303の無線品質を測定し、マクロセル200に報告する。ここでは、端末1はフェムトセル303のカバレッジ内に位置しているため、端末1はフェムトセル303の無線品質の測定結果をマクロセル200に報告し、マクロセル200はこの報告に基づいて端末1をフェムトセル303にハンドオーバさせることができる。
なお、以上の説明では、各フェムトセルと端末との位置関係を知る指標として端末の送信信号の各フェムトセルにおける受信レベルを用いるために受信レベルを測定内容としたが、この指標は各フェムトセルと端末との位置関係が相対的に判断できるものであれば何でも良く、たとえばパスロスを用いても良い。
このように、本実施の形態では、マクロセル200が、フェムトセル300〜304に、端末1からの送信信号の受信レベルを測定して測定結果を報告させるようにした。そして、マクロセルは、その報告に基づいてモニタセルリストに含めるフェムトセルを選択するようにした。このため、マクロセル200は、端末1の近傍に位置するフェムトセルを適切に選択してモニタセルリストに含めることができ、ハンドオーバ先を適切に選択することができる。
実施の形態3.
図4は、本発明にかかる通信システムの実施の形態3の構成例を示す図である。図4に示すように、本実施の形態の通信システムは、実施の形態1と同様の端末1(図4では図示していない)と、フェムトセル301〜303,310〜312,320,330,340〜342,350〜352,360,370と、実施の形態1と同様のマクロセル200とで構成される。フェムトセル301〜303,320,330,340〜342,350〜352,360,370は、位置関係は実施の形態1と異なるが実施の形態1のフェムトセル300〜304と同様のセルである。マクロセル200の内部または周辺には、多数のフェムトセルが存在するが、図4では説明に用いないフェムトセルは省略している。また、受信装置2は実施の形態2の受信装置2と同様である。以下、実施の形態1または実施の形態2と同様の機能を有する構成要素は実施の形態1または実施の形態2と同一の符号を付して説明を省略する。
実施の形態2では、マクロセル200と通信している端末1の送信信号をフェムトセル300〜304で受信し、送信信号の受信品質の測定結果が良いフェムトセルをモニタセルリストに含めるようにした。本実施の形態では、端末1の送信信号の受信品質の測定結果が良いフェムトセルに加え、それらのフェムトセルの周辺に存在しているフェムトセルもモニタセルリストに含める。
端末1は、マクロセル200と通信中であるとする。本実施の形態では、マクロセル200の内部または周辺に多数存在するフェムトセルのうち、端末1からの送信信号の測定を行うフェムトセルを図4の黒丸で示したフェムトセル310,320,…,370に限定する。本実施の形態では、これら端末1からの送信信号の測定を行うフェムトセルをランドマークセルと呼ぶこととする。実施の形態1では、ランドマークセルが信号を送信して、端末1がその信号を受信することによりマクロセル200が端末1の位置を把握した。これに対し本実施の形態では、ランドマークセルが端末1からの送信信号の測定を行い、その測定結果に基づいてマクロセル200が端末1の位置を把握する。
本実施形態では、フェムトセルをその位置に基づいて複数のグループにグループ分けする。図4の一点鎖線で示した領域600〜608は、フェムトセルのグループを定義する仮想的な領域である。たとえば、領域600内に存在するフェムトセル301〜303が1つのグループを形成し、領域601内に存在するフェムトセル310〜312が別のグループを形成する。同様に、他の領域でも、領域内に含まれるフェムトセルを1つのグループとする。領域の境界をまたいで存在するフェムトセルが存在する場合には、たとえば、領域とセルのカバレッジとが重複する部分が多い方のグループにそのフェムトセルを含めるようにすればよい。そして、グループに含まれるフェムトセルのうちの1つをランドマークセルとして選択する。
領域の分け方については、ここでは、図4のように分割したが、マクロセル200のカバレッジのどの位置に端末1が存在しても各領域のランドマークセル(後述のように受信装置2を含んでもよい)のいずれかで端末1の送信信号を漏れなく受信できるように、かつ領域に属するフェムトセル数が同程度になるように設定すれば、どのように分割してもよい。また、各領域を円,扇形などの単純な形状をもつように分割する必要はなく、実際の地形,構造物,フェムトセルの配置の偏りなどによって複雑な形状であっても良い。また、各領域は互いにオーバラップしていても良い。
つづいて、本実施の形態の動作について説明する。以下、端末1の位置によって動作が異なるため、(1)端末1がマクロセル200の中心付近に存在する場合,(2)端末1がマクロセル200の中間部に存在する場合,(3)端末1がマクロセル200の周辺部に存在する場合の3つに分けて説明する。
まず、(1)端末1がマクロセル200の中心付近に存在する場合について説明する。図5は、マクロセル200の中心付近の領域600を拡大した図であり、マクロセル200と通信中の端末1が、受信装置2の近傍に位置している場合の端末1の送信信号の到達範囲100と各フェムトセルとの位置関係を示している。
図5に示すように、端末1が受信装置2の近傍に位置している場合には、送信電力制御により到達範囲100は受信装置2を含む最小限の範囲となるため、いずれのフェムトセルにおいても端末1の送信信号を受信できない場合がある。したがって、マクロセル200の受信装置2を含む領域600にはランドマークセルを設けない。その代わりに、受信装置2自身(マクロセル200自身)が、端末1の送信信号の受信品質を測定し、端末1が領域600内に存在するか否かを判定する。この場合マクロセル200自身をランドマークセルと考えることができる。マクロセル200は端末1が領域600内に存在すると判定した場合には、領域600に対応するグループに属するフェムトセル301〜303の情報をモニタセルに含めて端末1に通知する。以降、実施の形態2と同様に所定のハンドオーバ手順が実施される。
つぎに、(2)端末1がマクロセル200の中間部に位置している場合(図4の領域601〜604に位置している場合)について説明する。マクロセル200は、端末1の送信信号の受信品質に基づいて受信装置2と端末1のおおよその距離を算出し、端末1が領域601〜604内のいずれかの範囲に位置していると判定したとする。端末1は移動可能なため、領域600の方向に移動している可能性があり、逆に領域605〜608へ向かって移動している可能性もある。そのためマクロセル200は、端末1とのおおよその距離を算出した時点で端末1が存在すると判定した領域601〜604のランドマークセル310,320,330と、端末1が移動する可能性のある領域600および領域605〜608のランドマークセル340,350,360,370に対して、実施の形態2で各フェムトセルに要求したのと同様に端末1からの送信信号の受信品質を測定するよう要求する。なお、領域600については、上述のとおりマクロセル200の受信装置2がランドマークセルの役割を持つため、要求を送信する必要はなく、マクロセル200が自身で端末1からの送信信号の受信品質を測定する。
このとき各ランドマークからマクロセル200に報告する報告条件を「端末1からの送信信号の受信レベルが、所定のしきい値を上回ったときおよび下回ったとき」とし、所定のしきい値は、マクロセル200での端末1の受信品質より一定量低い値を設定する。設定したしきい値は、マクロセル200から各ランドマークに通知する。測定の要求に含めて通知するようにしてもよい。このようにしきい値を定めるのは、本実施の形態では、後述のようにモニタセルリストに、要求に基づいて受信品質を測定するランドマークセルだけでなくランドマークセルが属する領域の他のフェムトセルも含まれ、他のフェムトセルが端末1からの送信信号の受信品質が良い可能性がある(他のフェムトセルの方がランドマークセルより端末1に近い可能性がある)ためである。
各ランドマークセルではマクロセル200からの測定の要求に従って端末1の送信信号の受信品質を測定し、受信品質が上記の報告条件を満たすときにマクロセル200へ受信品質を報告する。以降の動作は、端末1の位置によって異なるため、さらに、以下の(a)端末1が領域の中央付近に位置する場合,(b)領域600,601,602の境界付近に端末1が位置している場合の2つの代表例を用いて説明する。
まず、(a)端末1が領域の中央付近に位置する場合について説明する。図6は、端末1が領域601の中央付近に位置する場合の到達範囲100とフェムトセルとの位置関係を示す図である。ここでは、図6に示すような位置関係を仮定して説明する。ランドマークセル310は、上述のマクロセル200からの測定の要求に従って端末1の送信信号の受信品質を測定し、測定結果がしきい値を上回るため、マクロセル200に測定結果を報告する。なお、ランドマーク310以外のランドマークセルでは、端末1からの送信信号の受信品質は測定不可であるかまたは非常に悪くしきい値を満たさない。マクロセル200は、ランドマークセルから報告された端末1の受信品質が、自身が測定した端末1の受信品質より良い場合に、ランドマークセル310の属する領域601に属するフェムトセル310〜312の情報を含むモニタセルリストを端末1に送信する。
図7は、図6に示した配置例で報告される受信品質のプロファイルの一例を示す図である。しきい値Aは、上述の報告のためのしきい値(マクロセル200での端末1の受信品質より一定量低い値)を示している。このように、図6の例では、ランドマークセル310での端末1の受信品質が、マクロセル200での受信品質にくらべて大きいため、マクロセル200はフェムトセル310〜312の情報を含むモニタセルリストを端末1に送信する。
つぎに、(b)領域600,601,602の境界付近に端末1が位置している場合について説明する。図8は端末1が3つの領域(領域600,601,602)の境界付近に位置している場合の到達範囲100と各フェムトセルの位置関係を示す図である。図8に示す位置関係にある場合、端末1の送信信号の受信品質を測定できるランドマークセルはランドマークセル310とランドマークセル320である。したがって、マクロセル200は、ランドマークセル310,320から受信品質の報告を受ける。
図9は、図8で示した配置例で報告される受信品質のプロファイルの一例を示す図である。図9に示すように、ランドマークセル310とランドマークセル320とマクロセル200での受信品質が同等となっているため、マクロセル200は、ランドマークセル310,320とマクロセル200の受信装置2が属する領域600〜602に属するフェムトセル301〜303,310〜312,320の情報をモニタセルリストに含めて端末1に送信する。なお、受信品質が同等を判定する条件は、完全に数値が一致する場合だけでなく、受信品質の差が所定の範囲内にはいる場合にも含むようにしてもよい。
この例のようにモニタセルリストに含めるフェムトセルが複数の領域に渡る場合、候補となるフェムトセル数がモニタセルリストに含めることができる最大セル数を上回る可能性がある。その場合にはモニタセルリストに含めることができる数の任意のフェムトセルを選択してモニタセルリストに含めようにしてもよいし、または、モニタセルリストに含むべきフェムトセルに対して、実施の形態2と同様に測定の要求を行い、さらにモニタセルリストに含めるモニタセルリストを選ぶようにしてもよい。
以上のようにモニタセルリストが端末1に送信された後は、実施の形態2と同様に所定のハンドオーバ手順が実行される。
つぎに、(3)端末1がマクロセル200の周辺部に位置している場合について説明する。マクロセル200は、(2)端末1がマクロセル200の中間部に位置している場合と同様に、端末1の送信信号の受信品質に基づいてマクロセル200と端末1とのおおよその距離を算出する。そして、マクロセル200は、算出した距離に基づいて端末1が領域605〜608のいずれかの領域に位置していると判定する。端末1は移動可能なため、領域600〜603の方向に移動している可能性があり、逆にマクロセル200のカバレッジから遠ざかる方向へ向かって移動している可能性もある。
(3)の場合には、上記の(2)の場合と異なり、端末1がマクロセル200のカバレッジから遠ざかる方向へ移動している場合には、マクロセル200内のフェムトセルにハンドオーバさせる必要はなく、マクロセル200に隣接する他のマクロセルがハンドオーバ先候補となる。したがって、マクロセル200は、距離を算出した時点で端末1が存在すると思われる領域605〜608のランドマークセル340,350,360,370と、端末1が移動する可能性のある領域601〜604のランドマークセル310,320,330に対して、実施の形態2と同様に端末1の受信品質の測定を要求する。
このとき各フェムトセルからマクロセル200に報告する条件を「端末1からの送信信号の受信レベルが、所定のしきい値を上回ったときおよび下回ったとき」とする。所定のしきい値は、(2)の場合とは異なり、マクロセル200での端末1の受信品質より一定量高い値を設定する。設定したしきい値は、マクロセル200から各ランドマークに通知する。測定の要求に含めて通知するようにしてもよい。このようにしきい値を設定するのは、送信電力制御が行われている(3)の場合には、領域605〜608,601〜604内に存在するフェムトセルのうち、端末1の送信信号が到達するどのフェムトセルでも、受信品質がマクロセル200での端末1の送信信号の受信品質を下回ることがないためである。
各ランドマークセルではマクロセル200からの測定の要求に従って端末1の送信信号の受信品質を測定し、受信品質が上記の報告条件を満たすときにマクロセル200へ受信品質を報告する。以降の動作は、端末1の位置によって異なるため、さらに、以下の(c)端末1が領域605の中央付近に位置する場合,(d)端末1が領域601,605の境界付近に位置している場合の2つの代表例を用いて説明する。
まず、(c)端末1が領域605の中央付近に位置する場合について説明する。図10は、端末1が領域605の中央付近に位置している場合の到達範囲100とフェムトセルの位置関係を示す図である。このとき端末1の送信信号の受信品質が良いランドマークセルはランドマークセル310とランドマークセル340である。したがって、マクロセル200はランドマークセル310,340から受信品質の報告を受ける。図11は、図10で示した配置例で報告される受信品質のプロファイルの一例を示す図である。図11に示すように、ランドマークセル340での受信品質がランドマークセル310での受信品質より大きいため、マクロセル200はランドマークセル340の属する領域605に属するフェムトセル340〜342の情報を含むモニタセルリストを端末1に送信する。
つぎに、(d)端末1が領域601,605の境界付近に位置している場合について説明する。図12は、端末1が領域601と領域605の境界付近に位置しているときの到達範囲100とフェムトセルの位置関係を示す図である。このとき端末1の送信信号の受信品質が良いランドマークセルは、ランドマークセル310とランドマークセル340である。したがって、マクロセル200はランドマークセル310,340から受信品質の報告を受ける。図13は、図12で示した配置例で報告される受信品質のプロファイルの一例を示す図である。図13に示すように、ランドマークセル340での受信品質が最も良く、また、ランドマークセル310の受信品質とランドマークセル340の受信品質との差が所定の範囲以内であるため(大きな差はない)ため、マクロセル200はモニタセルリストに領域605,601に属するフェムトセル340〜342,310〜312の情報を含むモニタセルリストを端末1に送信する。
このように、モニタセルリストに含めるフェムトセルが複数の領域に渡る場合に、候補となるフェムトセル数がモニタセルリストに含むことができる最大数を上回る場合には、上記(2)と同様にフェムトセルを選択するようにすればよい。
以上のようにモニタセルリストが端末1に送信された後は、実施の形態2と同様に所定のハンドオーバ手順が実行される。
以上(1)〜(3)の例で説明したように、本実施の形態では、モニタセルリストに情報を含ませるフェムトセルを決定する方法は、受信装置2と端末1との距離によって異なるため、マクロセル200は端末1の受信品質を測定して(マクロセル200は端末1と通信しているので常時受信品質を測定できる)、測定結果に基づいてマクロセル200と端末1の距離を算出する。測定は、所定の周期で行ってもよいし、不定期に行ってもよい。そして、算出した距離に応じて、上記(1)〜(3)で説明した動作のうちのいずれの動作手順を実施するかを決定する。受信装置2と端末1との距離が変わった場合にはその距離に応じて動作手順を切替えて実施する。なお、端末1がマクロセル200との距離をあまり変えずに移動する場合、たとえば、マクロセル200の中間部601〜604内で移動して端末1の送信信号の受信品質を報告するセルが変わった場合には、実施の形態2と同様にモニタセルリスト更新動作を実施するようにすればよい。
なお、本実施の形態では、マクロセル200と端末1の距離を算出して、算出結果に基づいて動作手順を切替えるようにしたが、マクロセル200と端末1の距離を算出せずに、受信品質が所定のしきい値を上回ったランドマークセルが属する領域に属するフェムトセルの情報をモニタセルリストに含むようにしてもよい。この場合には、端末1の移動を考慮した領域のフェムトセルを通知しないことになるため、端末1がモニタセルリスト通知後からハンドオーバ実施前に移動した場合には、実施の形態2と同様にモニタセルリスト更新動作を実施すればよい。
なお、本実施の形態でも、各フェムトセルは、自セルと通信中の端末と通信を行いつつ、端末1の測定を行う可能性があるため、実施の形態2と同様に、マクロセル200が各フェムトセルに対して、端末1の送信電力情報を測定要求に含めて送信するようにして、各フェムトセルが受信感度を切り替えられるようにしもてよい。
このように、本実施の形態では、マクロセル200の内部および周辺に存在するフェムトセルを位置に基づいてグループ分けし、グループ内の1つのフェムトセルをランドマークセルとして選択しておくようにした。そして、マクロセル200は、自セルと通信中の端末1の送信信号の受信品質を測定して測定結果に基づいて受信装置2の距離を算出し、距離に基づいて動作手順を決定するようにした。また、各動作手順では、マクロセル200は、ランドマークセルが測定した端末1の受信品質に基づいて、端末1が存在すると思われるグループを推定し、そのグループとそのグループの周辺のグループに属するフェムトセルをモニタセルリストに含めて端末1に通知するようにした。このため、端末1が無線品質を測定できるセルの数より、マクロセル200の内部および周辺のフェムトセルが多い場合でも、マクロセル200は、端末1のハンドオーバ先候補を適切に選択することができ、マクロセルからフェムトセルへの円滑なハンドオーバを行うことができる。
なお、本実施の形態ではランドマークセルを固定したが、複数のランドマークセルの集合を定義しておき、ハンドオーバ制御を行う端末毎に使用するランドマークセルの集合を使い分けるようにしてもよい。この場合、モニタセルリストを更新するための受信品質の測定を行うための負荷を分散させることができる。
以上のように、本発明にかかるモニタセルリスト通知方法および通信システムは、移動端末にハンドオーバ先候補のセル情報を通知する通信システムに有用であり、特に、マクロセル内および周辺に多数のフェムトセルを含む通信システムに適している。
本発明にかかる通信システムの実施の形態1の構成例を示す図である。 本発明にかかる通信システムの実施の形態2の構成例を示す図である。 端末が移動した場合のモニタセルリスト更新動作を説明するための図である。 本発明にかかる通信システムの実施の形態3の構成例を示す図である。 マクロセルの中心付近の領域を拡大した図である。 端末が領域の中央付近に位置する場合の到達範囲とフェムトセルとの位置関係を示す図である。 図6に示した配置例で報告される受信品質のプロファイルの一例を示す図である。 端末が3つの領域の境界付近に位置している場合の到達範囲と各フェムトセルの位置関係を示す図である。 図8で示した配置例で報告される受信品質のプロファイルの一例を示す図である。 端末が領域の中央付近に位置している場合の到達範囲とフェムトセルの位置関係を示す図である。 図10で示した配置例で報告される受信品質のプロファイルの一例を示す図である。 端末が領域と領域の境界付近に位置しているときの到達範囲とフェムトセルの位置関係を示す図である。 図12で示した配置例で報告される受信品質のプロファイルの一例を示す図である。
符号の説明
1 端末
2 受信装置
100 到達範囲
200 マクロセル
300〜304,311,312,341,342,351,352 フェムトセル
310,320,330,340,350,360,370,400,401 ランドマークセル
600〜608 領域
A しきい値

Claims (13)

  1. 端末と、前記端末と通信中の標準セルと、前記標準セルのカバレッジ内または周辺に前記標準セルよりセル半径の小さい小セルが存在する通信システムにおいて、前記標準セルが、前記端末を前記小セルにハンドオーバさせるために、ハンドオーバ先の候補となる候補セルの受信品質を測定するための情報を含むモニタセルリストを前記端末に通知する場合のモニタセルリスト通知方法であって、
    前記小セルと少なくとも一部のカバレッジが重なるランドマークセルを配置するランドマーク配置ステップと、
    前記端末が、前記標準セルから送信される測定要求に基づき前記ランドマークセルの受信品質を測定するランドマークセル受信品質測定ステップと、
    前記端末が、前記受信品質を前記標準セルに報告する受信品質報告ステップと、
    前記標準セルが、前記報告に基づいて受信品質が最も良いランドマークセルを選択するランドマークセル選択ステップと、
    前記標準セルが、前記選択したランドマークセルと少なくとも一部のカバレッジが重なる前記小セルの情報を、前記モニタセルリストに含めて前記端末に通知するモニタセルリスト通知ステップと、
    を含むことを特徴とするモニタセルリスト通知方法。
  2. 前記測定要求に基づく測定結果の報告を、前記モニタセルリストに基づく測定結果の報告より短周期で行うよう、前記測定要求で要求する測定内容、報告条件および報告周期を設定することを特徴とする請求項1に記載のモニタセルリスト通知方法。
  3. 端末と、前記端末と通信中の標準セルと、前記標準セルのカバレッジ内または周辺に前記標準セルよりセル半径の小さい小セルが存在する通信システムにおいて、前記標準セルが、前記端末を前記小セルにハンドオーバさせるために、ハンドオーバ先の候補となる候補セルの受信品質を測定するための情報を含むモニタセルリストを前記端末に通知する場合のモニタセルリスト通知方法であって、
    前記標準セルが、前記小セルに前記端末の受信品質を測定するよう指示する測定指示を送信する測定指示ステップと、
    前記小セルが、前記測定指示に基づいて前記端末の受信品質を測定する受信品質測定ステップと、
    前記小セルが、前記受信品質を前記標準セルに報告する受信品質報告ステップと、
    前記標準セルが、前記受信品質に基づいて前記候補セルを選択する小セル選択ステップと、
    前記標準セルが、前記候補セルの情報を前記モニタセルリストに含めて前記端末に通知するモニタセルリスト通知ステップと、
    を含むことを特徴とするモニタセルリスト通知方法。
  4. 前記小セル選択ステップでは、前記受信品質が所定のしきい値を超える小セルを前記候補セルとして選択することを特徴とする請求項3に記載のモニタセルリスト通知方法。
  5. 前記小セル選択ステップでは、前記受信品質が所定のしきい値を超える小セルのうち、前記受信品質が良い順に所定の数の小セルを、前記候補セルとして選択することを特徴とする請求項3に記載のモニタセルリスト通知方法。
  6. 前記標準セルを複数の領域に分割して、前記小セルの中から、前記領域ごとに1つのランドマークセルを選択し、
    前記測定指示ステップでは、前記測定指示の送信対象を前記ランドマークセルとし、
    前記小セル選択ステップでは、前記受信品質が所定のしきい値を超えるランドマークセルと、そのランドマークセルと同一の領域に属しかつランドマークセルとして選択されていない小セルと、を前記候補セルとして選択することを特徴とする請求項3に記載のモニタセルリスト通知方法。
  7. 前記標準セルが、前記端末の受信品質を測定し、その測定結果に基づいて前記端末との距離を算出する距離算出ステップと、
    前記標準セルが、前記距離に基づいて端末が存在する可能性のある領域を前記複数の領域から推定領域として求める領域推定ステップと、
    をさらに含み、
    前記測定指示ステップでは、前記測定指示の送信対象を、前記推定領域に属するランドマークセルと、前記推定領域に隣接する領域のランドマークセルとすることを特徴とする請求項6に記載のモニタセルリスト通知方法。
  8. 前記標準セルが、前記端末の受信品質を測定する端末受信品質測定ステップ、
    をさらに含み、
    前記標準セルが、前記端末受信品質測定ステップで測定した受信品質に基づいて、前記しきい値を決定することを特徴とする請求項4〜6のいずれか1つに記載のモニタセルリスト通知方法。
  9. 前記標準セルが、前記距離算出ステップで測定した受信品質に基づいて、前記しきい値を決定することを特徴とする請求項7に記載のモニタセルリスト通知方法。
  10. 前記標準セルが、前記端末の受信品質の測定に必要な測定情報を、前記標準セルのカバレッジ内または周辺の小セルに送信することを特徴とする請求項の3〜9のいずれか1つに記載のモニタセルリスト通知方法。
  11. 前記測定情報に前記標準セルが前記端末から受信した前記端末の送信電力情報を含み、
    前記受信品質測定ステップでは、前記小セルが、前記送信電力情報に基づいて受信感度を調整することを特徴とする請求項10に記載のモニタセルリスト通知方法。
  12. 端末と、前記端末と通信中の標準セルと、前記標準セルのカバレッジ内または周辺に前記標準セルよりセル半径の小さい小セルが存在し、前記標準セルが、前記端末を前記小セルにハンドオーバさせるために、ハンドオーバ先の候補となる候補セルの受信品質を測定するための情報を含むモニタセルリストを前記端末に通知する通信システムであって、
    前記小セルと少なくとも一部のカバレッジが重なるランドマークセルを含み、
    前記端末が、前記標準セルから送信される測定要求に基づき前記ランドマークセルの受信品質を測定し、また、前記受信品質を前記標準セルに報告し、
    前記標準セルが、前記報告に基づいて受信品質が最も良いランドマークセルを選択し、前記選択したランドマークセルと少なくとも一部のカバレッジが重なる前記小セルの情報を前記モニタセルリストに含めて前記端末に通知することを特徴とする通信システム。
  13. 端末と、前記端末と通信中の標準セルと、前記標準セルのカバレッジ内または周辺に前記標準セルよりセル半径の小さい小セルが存在し、前記標準セルが、前記端末を前記小セルにハンドオーバさせるために、ハンドオーバ先の候補となる候補セルの受信品質を測定するための情報を含むモニタセルリストを前記端末に通知する通信システムであって、
    前記小セルが、前記標準セルからの指示に基づいて前記端末の受信品質を測定し、前記受信品質を前記標準セルに報告し、
    前記標準セルが、前記受信品質に基づいて前記候補セルを選択し、前記候補セルの情報を前記モニタセルリストに含めて前記端末に通知することを特徴とする通信システム。
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