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JP4983183B2 - ノード装置、情報分割保存システム、情報処理プログラム及び情報利用方法 - Google Patents
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JP4983183B2 - ノード装置、情報分割保存システム、情報処理プログラム及び情報利用方法 - Google Patents

ノード装置、情報分割保存システム、情報処理プログラム及び情報利用方法 Download PDF

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本発明は、複数のノード装置が参加しており、一の全体情報を複数に分割した各分割情報が複数のノード装置に保存されている情報分割保存システム及び方法等の技術分野に関する。
近年、ピアツーピアという技術が注目されてきている。ピアツーピア型の情報通信システムにおいて、例えば、分散ハッシュテーブル(以下、DHT(Distributed Hash Table)という)を利用して論理的に構築されたオーバーレイネットワークでは、各ノード装置が、当該オーバーレイネットワークに参加している全てのノード装置へのリンク情報(例えば、IPアドレス)を認識しているわけではなく、参加の際などに得られる一部のノード装置へのリンク情報だけを保持しており、かかるリンク情報に基づき、データの問い合わせ等を行うようになっている。
コンテンツ情報の利用に用いられるピアツーピア型のシステムにおける各ノード装置は、通常、1のコンテンツ情報全体を1のノード装置が保存している。これに対して、コンテンツ情報の流出を困難にするために、コンテンツ情報を分割して、分割された各ファイルを別々のノード装置に保存する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。コンテンツ情報が分割された各ファイルは、一つずつでは内容を判別できず、一つのファイルのコンテンツ情報が流出した場合にも、コンテンツ情報全体の内容を読み取られることはない。特許文献1に記載の技術においては、分割されたファイルを定期的に複数のノード装置間で移動させることにより、分割ファイルを保持しているノード装置が特定されることを防いでいる。
特開2005−275937号公報
しかしながら、ノード装置においてコンテンツ情報を利用(視聴)する際には、全ての分割されたファイルが一のノード装置に集まっているため、コンテンツ情報を利用するタイミングで当該コンテンツ情報が流出した場合には、当該ノード装置に不正にアクセスした者に、コンテンツ情報全体の内容を読み取られてしまう可能性がある。
そこで、本発明は、コンテンツ情報を利用するタイミングにおいて当該コンテンツ情報が他の装置に流出した場合にも、コンテンツ情報全体の内容を読み取られることを防止する手法を提案するものであり、これに適したノード装置、情報分割保存システム及び方法等を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、複数のノード装置が参加している情報分割保存システムであって、一の全体情報を複数に分割した各分割情報が複数の前記ノード装置に保存されており、一の前記ノード装置が他の前記ノード装置からの要求に応じて前記一のノード装置が保存している前記分割情報を通信手段を介して送信するようにした情報分割保存システムに備えられるノード装置であって、前記全体情報における少なくとも利用する部分に該当する前記分割情報を他の前記ノード装置から取得する情報部分取得手段と、少なくとも利用する部分に該当する前記分割情報を記憶し、記憶した前記分割情報を含む前記全体情報における他の部分の一部の前記分割情報を記憶し、前記他の部分のその他の前記分割情報を削除するように制御する記憶制御手段と、利用するために記憶した前記分割情報のうち、一の前記全体情報における前記分割情報の数を示す分割情報数未満の数の前記分割情報を保存する情報部分保存手段であり、前記記憶制御手段が記憶した前記分割情報を保存し、前記記憶制御手段が削除した前記分割情報に対応する分割情報を削除する情報部分保存手段と、前記情報部分保存手段が前記分割情報を保存した場合に、前記情報部分保存手段が保存した前記分割情報を前記情報部分保存手段を備える前記ノード装置が保存した旨のメッセージを他の前記ノード装置に向けて送信する保存公開手段と、前記情報部分保存手段が前記分割情報を削除した場合に、前記情報部分保存手段が削除した前記分割情報を前記情報部分保存手段を備える前記ノード装置が削除した旨のメッセージを他の前記ノード装置に向けて送信する削除公開手段と、を有することを特徴とする。
これによれば、コンテンツ等の全体情報を利用するタイミングにおいても、一のノード装置に全ての分割情報が集まることがないため、当該ノード装置から分割情報が流出した場合にも、不正アクセス者に全ての分割情報、すなわち全体情報が取得され、復元されることを防止でき、コンテンツ全体の内容を読み取られることが防止される。また、ノード装置が全ての分割情報を記憶しないことから、全体情報の大きさが一つの記録媒体や一つのノード装置の記録領域の記録容量を超えるほどの大きさであった場合にも、ノード装置において当該全体情報の利用が可能となる。
また、ノード装置において分割情報を保存し、分割情報を保存した旨のメッセージを他のノード装置に向けて送信する(公開する)ことにより、分割情報のレプリカを作成でき、情報分割保存システムに参加する他のノード装置においても分割情報を利用しやすくなる。また、ノード装置において分割情報数未満の分割情報を保存することにより、一のノード装置に全ての分割情報が保存されることがなく、当該ノード装置から分割情報が流出した場合にも、コンテンツ全体の内容を読み取られることが防止される。
また、記憶した分割情報を順次保存し、公開していき、かつ、削除した分割情報は順次削除して、削除メッセージを送信することとし、このような態様で本発明を実施することができる。
上記課題を解決するために、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のノード装置であって、前記全体情報に含まれる前記分割情報の中から、前記分割情報数未満の数である保存数分の前記分割情報をランダムに、保存する前記分割情報として選択する選択手段を有し、前記情報部分保存手段は、前記選択手段により選択された前記分割情報を削除しないことを特徴とする。
上記課題を解決するために、請求項3に記載の発明は、請求項2に記載のノード装置であって、前記選択手段は、前記情報部分保存手段が保存した前記分割情報が利用された後、利用された前記分割情報を前記保存数/前記分割情報数の確率で前記保存する分割情報として選択することを特徴とする。
上記課題を解決するために、請求項に記載の発明は、請求項1乃至3のいずれか一項に記載のノード装置であって、前記情報分割保存システムにおいては、前記全体情報に対して各分割情報がどの前記ノード装置に保存されているかが示されたガイド情報が一の前記ノード装置に保存されており、前記ノード装置は、一の全体情報の前記ガイド情報を取得するガイド情報取得手段を有し、前記情報部分取得手段は、取得した前記ガイド情報に示される前記分割情報を他の前記ノード装置から取得することを特徴とする。
これによれば、ガイド情報をもとに各分割情報を取得することとなるため、分割情報の管理の負荷を分散できる。例えば、コンテンツをリストにしたカタログを用いる場合には、ガイド情報に相当する情報をカタログに含める必要がないため、カタログサイズを小さくすることができ、また、コンテンツをWebサーバを用いて提供する場合には、Webサーバの負荷を軽くすることができる。
上記課題を解決するために、請求項に記載の発明は、請求項1乃至4のいずれか一項に記載のノード装置であって、前記分割情報には順序があり、前記情報部分取得手段は、利用する前記分割情報に前側の情報がある場合には一つ前の前記分割情報を取得し、利用する前記分割情報に後側の情報がある場合には一つ後の前記分割情報を取得し、他に任意に決められた順番の前記分割情報を取得し、前記記憶制御手段は、利用する前記分割情報に前側の情報がある場合には一つ前の前記分割情報を記憶し、利用する前記分割情報に後側の情報がある場合には一つ後の前記分割情報を記憶し、他に任意に決められた順番の前記分割情報を記憶し、その他の前記分割情報を削除するように制御することを特徴とする。
これによれば、利用する分割情報及びその前後の分割情報に加えて、他に任意に決めた分割情報(例えば三つ前まで、三つ後まで等、又は、後述する保存する分割情報等)がある場合には、これらを取得し、それ以外は削除することにより、一のノード装置に全ての分割情報が集まることがない。そのため、当該ノード装置から分割情報が流出した場合にも、コンテンツ全体の内容を読み取られることが防止される。また、ノード装置が少なくとも利用する分割情報及びその前後の分割情報を記憶しているため、利用する分割情報が後の分割情報に切り替わる際に途切れることがなく、少し前側の情報を再度利用したい場合にも、スムーズに利用することができる。
上記課題を解決するために、請求項に記載の発明は、請求項1乃至4のいずれか一項に記載のノード装置であって、前記情報部分保存手段は、保存する前記分割情報の個数を前記分割情報数未満の所定数に予め決定されており、決定された所定数の前記分割情報を保存することを特徴とする。
これによれば、保存する前記分割情報の個数が前記分割情報数未満の所定数に予め決定されているため、ノード装置はこの個数に応じて保存する分割情報を決めることができる。
上記課題を解決するために、請求項に記載の発明は、請求項1乃至6のいずれか一項に記載のノード装置であって、前記情報部分保存手段は、順序がある前記分割情報における所定の数おきの前記分割情報、又は、任意の前記分割情報、を保存することを特徴とする。
これによれば、上記各例により保存する分割情報を決めることができる。
上記課題を解決するために、請求項8に記載の発明は、請求項1乃至7のいずれか一項に記載のノード装置であって、取得すべき前記分割情報を保存している前記ノード装置の所在を検索するための検索情報を、前記情報分割保存システムにおける前記分割情報の所在を管理する管理元のノード装置に向けて送信する検索手段と、前記管理元のノード装置から前記分割情報の所在を示すノード情報を受信した場合に、受信した前記ノード情報に対応する前記ノード装置に前記分割情報の送信を要求する送信要求情報を送信する要求送信手段と、を有し、前記情報部分取得手段は、前記送信要求情報の送信先の前記ノード装置から前記分割情報を取得することを特徴とする。
これによれば、ノード装置は検索情報を利用して分割情報を取得する。各分割情報の所在等を各ノード装置が分散して記憶しているので、ノード装置の記憶の負担が低減される。
上記課題を解決するために、請求項9に記載の発明は、請求項に記載のノード装置であって、前記ガイド情報を保存している前記ノード装置の所在を検索するための検索情報を、前記情報分割保存システムにおける前記ガイド情報の所在を管理する管理元のノード装置に向けて送信する検索手段と、前記管理元のノード装置から前記ガイド情報の所在を示すノード情報を受信した場合に、受信した前記ノード情報に対応する前記ノード装置に前記ガイド情報の送信を要求する送信要求情報を送信する要求送信手段と、を有し、前記ガイド情報取得手段は、前記送信要求情報の送信先の前記ノード装置から前記ガイド情報を取得することを特徴とする。
これによれば、ノード装置は検索情報を利用してガイド情報を取得する。ガイド情報の所在等を各ノード装置が分散して記憶しているので、ノード装置の記憶の負担が低減される。
上記課題を解決するために、請求項10に記載の発明は、複数のノード装置が参加している情報分割保存システムであって、一の全体情報を複数に分割した各分割情報が複数の前記ノード装置に保存されており、一の前記ノード装置が他の前記ノード装置からの要求に応じて前記一のノード装置が保存している前記分割情報を通信手段を介して送信するようにした情報分割保存システムに備えられるノード装置に含まれるコンピュータに、前記全体情報における少なくとも利用する部分に該当する前記分割情報を他の前記ノード装置から取得する情報部分取得ステップと、少なくとも利用する部分に該当する前記分割情報を記憶し、記憶した前記分割情報を含む前記全体情報における他の部分の一部の前記分割情報を記憶し、前記他の部分のその他の前記分割情報を削除するように制御する記憶制御ステップと、利用するために記憶した前記分割情報のうち、一の前記全体情報における前記分割情報の数を示す分割情報数未満の数の前記分割情報を保存する情報部分保存ステップであり、前記記憶制御ステップにおいて記憶された前記分割情報を保存し、前記記憶制御ステップにおいて削除された前記分割情報に対応する分割情報を削除する情報部分保存ステップと、前記情報部分保存ステップにおいて前記分割情報が保存された場合に、前記情報部分保存ステップにおいて保存された前記分割情報を前記情報部分保存ステップを実行した前記ノード装置が保存した旨のメッセージを他の前記ノード装置に向けて送信する保存公開ステップと、前記情報部分保存ステップにおいて前記分割情報が削除された場合に、前記情報部分保存ステップにおいて削除された前記分割情報を前記情報部分保存ステップを実行した前記ノード装置が削除した旨のメッセージを他の前記ノード装置に向けて送信する削除公開ステップと、を実行させることを特徴とする
上記課題を解決するために、請求項11に記載の発明は、複数のノード装置が参加している情報分割保存システムであって、一の全体情報を複数に分割した各分割情報が複数の前記ノード装置に保存されており、一の前記ノード装置が他の前記ノード装置からの要求に応じて前記一のノード装置が保存している前記分割情報を通信手段を介して送信するようにした情報分割保存システムにおいて、前記ノード装置は、前記全体情報における少なくとも利用する部分に該当する前記分割情報を他の前記ノード装置から取得する情報部分取得手段と、少なくとも利用する部分に該当する前記分割情報を記憶し、記憶した前記分割情報を含む前記全体情報における他の部分の一部の前記分割情報を記憶し、前記他の部分のその他の前記分割情報を削除するように制御する記憶制御手段と、利用するために記憶した前記分割情報のうち、一の前記全体情報における前記分割情報の数を示す分割情報数未満の数の前記分割情報を保存する情報部分保存手段であり、前記記憶制御手段が記憶した前記分割情報を保存し、前記記憶制御手段が削除した前記分割情報に対応する分割情報を削除する情報部分保存手段と、前記情報部分保存手段が前記分割情報を保存した場合に、前記情報部分保存手段が保存した前記分割情報を前記情報部分保存手段を備える前記ノード装置が保存した旨のメッセージを他の前記ノード装置に向けて送信する保存公開手段と、前記情報部分保存手段が前記分割情報を削除した場合に、前記情報部分保存手段が削除した前記分割情報を前記情報部分保存手段を備える前記ノード装置が削除した旨のメッセージを他の前記ノード装置に向けて送信する削除公開手段と、を有することを特徴とする。
上記課題を解決するために、請求項12に記載の発明は、複数のノード装置が参加している情報分割保存システムであって、一の全体情報を複数に分割した各分割情報が複数の前記ノード装置に保存されており、一の前記ノード装置が他の前記ノード装置からの要求に応じて前記一のノード装置が保存している前記分割情報を通信手段を介して送信するようにした情報分割保存システムに備えられるノード装置における情報利用方法であって、前記全体情報における少なくとも利用する部分に該当する前記分割情報を他の前記ノード装置から取得する情報部分取得ステップと、少なくとも利用する部分に該当する前記分割情報を記憶し、記憶した前記分割情報を含む前記全体情報における他の部分の一部の前記分割情報を記憶し、前記他の部分のその他の前記分割情報を削除するように制御する記憶制御ステップと、利用するために記憶した前記分割情報のうち、一の前記全体情報における前記分割情報の数を示す分割情報数未満の数の前記分割情報を保存する情報部分保存ステップであり、前記記憶制御ステップにおいて記憶された前記分割情報を保存し、前記記憶制御ステップにおいて削除された前記分割情報に対応する分割情報を削除する情報部分保存ステップと、前記情報部分保存ステップにおいて前記分割情報が保存された場合に、前記情報部分保存ステップにおいて保存された前記分割情報を前記情報部分保存ステップを実行した前記ノード装置が保存した旨のメッセージを他の前記ノード装置に向けて送信する保存公開ステップと、前記情報部分保存ステップにおいて前記分割情報が削除された場合に、前記情報部分保存ステップにおいて削除された前記分割情報を前記情報部分保存ステップを実行した前記ノード装置が削除した旨のメッセージを他の前記ノード装置に向けて送信する削除公開ステップと、を有することを特徴とする。
本発明によれば、コンテンツデータ等の情報を利用するタイミングにおいて他の装置等に情報が流出した場合にも、当該装置等に情報全体の内容を読み取られることを防止できる。
以下、本発明の最良の実施形態を図面に基づいて説明する。以下に説明する実施の形態は、DHTを利用したコンテンツ分割保存システムに本発明の情報分割保存システムを適用した場合の実施形態である。本発明における全体情報をコンテンツデータの全体情報として説明する。なお、本発明の情報分割保存システム等の各発明は、以下に説明する実施形態に限定されず、本発明の技術思想の範囲内で適宜変更して実施される。
[1.コンテンツ分割保存システムの概略等]
始めに、図1を参照して、コンテンツ分割保存システムSの概要構成等について説明する。
図1は、本実施形態に係るコンテンツ分割保存システムSにおける各ノード装置の接続態様の一例を示す図である。
図1の下部枠101内に示すように、IX(Internet eXchange)3、ISP(Internet Service Provider)4、DSL(Digital Subscriber Line)回線事業者(の装置)5、FTTH(Fiber To The Home)回線事業者(の装置)6、および通信回線(例えば、電話回線や光ケーブル等)7等によって、インターネット等のネットワーク(現実世界のネットワーク)8が構築されている。
コンテンツ分割保存システムSは、このようなネットワーク8を介して相互に接続された複数のノード装置1a,1b,1c・・・1x,1y,1z・・・を備えて構成されることになり、ピアツーピア方式のネットワークシステムとなっている。各ノード装置1a,1b,1c・・・1x,1y,1z・・には、ノード装置を示す情報としての固有の製造番号およびIP(Internet Protocol)アドレスが割り当てられている。なお、製造番号およびIPアドレスは、複数のノード装置1間で重複しないものである。なお、以下の説明において、ノード装置1a,1b,1c・・・1x,1y,1z・・・のうち何れかのノード装置を示す場合には、便宜上、ノード装置1という場合がある。
[1.1.DHTの概要]
以下に、本実施形態のコンテンツ分割保存システムSに係る分散ハッシュテーブル(以下、DHT(Distributed Hash Table)という)を利用したアルゴリズムについて説明する。
上述したコンテンツ配信システムSにおいて、当該ノード装置1同士が、互いに情報をやり取りする際には、お互いのノード情報としてのIPアドレスを知っていなければならない。
例えば、コンテンツを互いに共有するシステムにおいては、ネットワーク8に参加している各ノード装置1が互いにネットワーク8に参加している全てのノード装置1のIPアドレスを知っておくのが単純な手法であるが、端末数が何万何十万と多数になると、その全てのノード装置1のIPアドレスを覚えておくのは現実的ではない。また、任意のノード装置の電源がON或いはOFFとすると、各ノード装置1にて記憶している当該任意のノード装置のIPアドレスの更新が頻繁になり、運用上困難となる。
そこで、1台のノード装置1では、ネットワーク8に参加している全てのノード装置1のうち、必要最低限のノード装置1のIPアドレスだけを覚えて(記憶して)おいて、IPアドレスを知らない(記憶していない)ノード装置1については、各ノード装置1間で互いに情報を転送し合って届けてもらうというシステムが考案されている。
このようなシステムの一例として、DHTを利用したアルゴリズムによって、図1の上部枠100内に示すような、オーバレイネットワーク9が構築されることになる。つまり、このオーバレイネットワーク9は、既存のネットワーク8を用いて形成された仮想的なリンクを構成するネットワークを意味する。
本実施形態においては、DHTを利用したアルゴリズムによって構築されたオーバレイネットワーク9を前提としており、このオーバレイネットワーク9上に配置されたノード装置1を、コンテンツ分割保存システムSに参加(言い換えれば、オーバレイネットワーク9に参加)しているノード装置1という。なお、コンテンツ分割保存システムSへの参加は、未だ参加していないノード装置が、既に参加している任意のノード装置1に対して参加要求を送ることによって行われる。
コンテンツ分割保存システムSに参加している各ノード装置1のノードIDは、それぞれのノード装置毎にユニーク(固有)な番号を付与する。この番号は、ノード装置の最大運用台数を収容できるだけのbit数を持たせる必要がある。例えば、128bitの番号とすれば、2^128=340×10^36台のノード装置を運用できる。
より具体的には、各ノード装置1のノードIDは、それぞれのノード装置のIPアドレスあるいは製造番号等のノード装置毎に固有の値を、共通のハッシュ関数(ハッシュアルゴリズム)によりハッシュ化して得たハッシュ値であり、一つのID空間に偏りなく分散して配置されることになる。このように共通のハッシュ関数により求められた(ハッシュ化された)ノードIDは、当該IPアドレスあるいは製造番号が異なれば、同じ値になる確率が極めて低いものである。なお、ハッシュ関数については公知であるので詳しい説明を省略する。なお、本実施形態では、IPアドレス(グローバルIPアドレス)を共通のハッシュ関数によりハッシュ化した値をノードIDとする。
また、コンテンツ分割保存システムSに参加している複数のノード装置1には、1のノード装置1から他のノード装置1に配信されるコンテンツデータ(例えば、映画や音楽等のデータ)が分散して記憶(保存)されているが、当該コンテンツデータにも、それぞれのコンテンツデータ毎にユニーク(固有)な番号(以下、コンテンツIDという。)を付与する。
そして、当該コンテンツIDは、ノードIDと同様の長さ(例えば、128bit等)とし、例えば、コンテンツの名称(コンテンツタイトル)やコンテンツの概要情報(あらすじ)等のキーワードが、上記ノードIDを得るときと共通のハッシュ関数によりハッシュ化され(つまり、ノード装置1のIPアドレスのハッシュ値と同一のID空間に配置)、そのハッシュ値と最も近い(例えば、上位桁がより多く一致する)ノードIDを有するノード装置1が、当該コンテンツデータが記憶(保存)するか、あるいは、コンテンツデータを保持するノード装置へのリンク情報(コンテンツ保持ノードのIPアドレス)を保持する。これにより、コンテンツデータを偏りなくコンテンツ分割保存システムS上に分散させることが可能となる。なお、異なるコンテンツデータであっても、同一のキーワード(例えば、コンテンツの名称)になる場合が想定されるが、この場合、同じハッシュ値になってしまうので、これを避けるために、ハッシュ化するキーワードを、例えば、コンテンツの名称と著作権情報(例えば、出演者名、監督名、原作者名、歌手名、作曲者名、または作詞者名等)の組み合わせとすればよい。
このように、各ノード装置1および各コンテンツデータに付与されたノードIDおよびコンテンツIDは、共通のハッシュ関数によって生成したため、図2に示す如く、同一のリング状のID空間上にさほど偏ることなく、散らばって存在するものとして考えることができる。同図は32bitでノードIDおよびコンテンツIDを付与し、図示したものである。図中黒点はノードIDを、黒ひし形はコンテンツIDを示し、反時計回りでIDが増加するものとする。
次に、どのノード装置1に、どのコンテンツデータの所在が記憶されるかを、一定の規則の下に決定する。本実施形態においては、「あるコンテンツIDを有するコンテンツデータを管理するノード装置は、そのコンテンツIDに近いノードIDを有するノード装置1である」という規則とする。ここで、「近い」ことの定義は、当該コンテンツIDを超えず、コンテンツIDとノードIDとの差が一番少ないものとするが、実際には、各コンテンツデータの管理を各ノード装置1に割り振る際に、一貫していればよい。同図に示す例では、この定義に基づいて、コンテンツIDaは、ノードIDaを有するノード装置1に管理され、コンテンツIDbは、ノードIDbを有するノード装置1に管理され、コンテンツIDcは、ノードIDcを有するノード装置1に管理される。
なお、ここで「管理」というのは、コンテンツデータを保存(保持)していることを意味するのではなく、「コンテンツデータが何れのノード装置1に保存されているかを知っている」ことを言う。すなわち、図2において、ノードIDaを有するノード装置1は、コンテンツIDaを有するコンテンツデータが何れのノード装置1に保存されているかを知っており、ノードIDbを有するノード装置1およびノードIDcを有するノード装置1も同様にそれぞれコンテンツIDbを有するコンテンツデータおよびコンテンツIDcを有するコンテンツデータが何れのノード装置1に保存されているかを知っている、ということになる。このように、あるコンテンツデータが何れのノード装置1に保存されているかを知っているノード装置を、そのコンテンツデータのルートノードと言う。つまり、ノードIDaを有するノード装置1は、コンテンツIDaを有するコンテンツデータのルートノードであって、ノードIDbを有するノード装置1は、コンテンツIDbを有するコンテンツデータのルートノードであって、ノードIDcを有するノード装置1は、コンテンツIDcを有するコンテンツデータのルートノードである。また、コンテンツデータを保持(保存)しているノード装置1をコンテンツノードという。
[1.2.ルーティングテーブルの作成]
ここで、図3を参照して、DHTで用いるルーティングテーブルの作成手法の一例について説明する。
図3は、DHTによってルーティングテーブルが作成される様子の一例を示す図である。
まず、図3(A)に示す如く、ID空間を幾つかのエリアに分割する。実際には、16分割程度が良く用いられるが、説明を簡単にするためここでは4分割とし、IDをビット長16Bitの4進数で表すこととした。そして、ノード装置1NのノードIDを「10230210」とし、このノード装置1Nのルーティングテーブルを作る例について説明する。
(レベル1のルーティング)
まず、ID空間を4分割とすると、それぞれのエリアは4進数で表すと最大桁が異なる4つのエリア「0XXXXXXX」「1XXXXXXX」、「2XXXXXXX」、「3XXXXXXX」(Xは0から3の自然数、以下同様。)で分けられる。ノード装置1Nは、当該ノード装置1N自身のノードIDが「10230210」であるため、図中左下「1XXXXXXX」のエリアに存在することになる。そして、ノード装置1Nは、自分の存在するエリア(すなわち、「1XXXXXXX」のエリア)以外のエリアに存在するノード装置1を適当に選択し、当該ノードIDのIPアドレスをレベル1のテーブルに記憶する。図4(A)がレベル1のテーブルの一例である。2列目はノード装置1N自身を示しているため、IPアドレスを記憶する必要は無い。
(レベル2のルーティング)
次に、図3(B)に示す如く、上記ルーティングによって4分割したエリアのうち、自分の存在するエリアを更に4分割し、更に4つのエリア「10XXXXXX」「11XXXXXX」、「12XXXXXX」、「13XXXXXX」と分ける。そして、上記と同様に自分の存在するエリア以外のエリアに存在するノード装置1を適当に選択し、当該ノードIDのIPアドレスをレベル2のテーブルに記憶する。図4(B)がレベル2のテーブルの一例である。1列目はノード装置1N自身を示しているため、IPアドレスを記憶する必要は無い。
(レベル3のルーティング)
さらに、図3(C)に示す如く、上記ルーティングによって4分割したエリアのうち、自分の存在するエリアを更に4分割し、更に4つのエリア「100XXXXX」「101XXXXX」、「102XXXXX」、「103XXXXX」と分ける。そして、上記と同様に自分の存在するエリア以外のエリアに存在するノード装置1を適当に選択し、当該ノードIDのIPアドレスをレベル1のテーブルに記憶する。図4(C)がレベル3のテーブルの一例である。3列目はノード装置1N自身を示しているため、IPアドレスを記憶する必要は無く、2列目、4列目はそのエリアにノード装置が存在しないため空白となる。
このようにして、レベル4以下レベル8まで同様にルーティングテーブル図4(D)に示す如く作成することにより、16bitのID全てを網羅することができる。レベルが上がる毎にテーブルの中に空白が目立つようになる。
以上説明した手法に従って作成したルーティングテーブルを、全てのノード装置1が夫々作成して所有することになる。
[1.3.コンテンツデータの検索方法及び取得方法]
次に、図5を参照して、コンテンツデータの保存元であるノード装置1の検索方法及び取得方法の一例について説明する。これは、後述するノード装置1における情報部分取得手段、ガイド情報取得手段、検索手段及び要求送信手段により行われるものである。
図5は、DHTによりコンテンツデータを保存しているノード装置1が検索される様子及びコンテンツデータが取得される様子の一例を示す図である。
ここでは、ノードID「12003030」のノード装置1−1(以下、このようにコンテンツデータを探し、コンテンツデータの受信を要求するノード装置を「リクエストノード」と言う。)が、コンテンツID「31330012」を有するコンテンツデータを探す際の手順について説明する。
リクエストノードは、自己が保持しているルーティングテーブルのレベル1のテーブルを参照して、コンテンツID「31330012」と同じエリアのノードIDを持つノード装置に対してコンテンツの在処を問い合わせる検索情報(以下、本発明の「検索情報」(所望のコンテンツデータを記憶しているノード装置を検索するための検索情報)を「クエリ」と言う。)を送信する。つまり、コンテンツID「31330012」は「3XXXXXXX」のエリアであるため、当該「3XXXXXXX」のエリアに属すノード装置1のうち、IPアドレスを知っている(すなわち、自己が保持しているルーティングテーブルにIPアドレスが記憶されている)ノード装置1−2に対してクエリを送信する。このように、クエリはコンテンツに対応する固有の識別情報であるコンテンツIDを含むものである。
図5に示す例に拠れば、ノードIDが「30100000」であるノード装置1−2のIPアドレスがリクエストノードのルーティングテーブルに記憶されていたので、リクエストノードは、ノードIDが「30100000」であるノード装置1−2に対してクエリを送信する。
次に、クエリを受信したノード装置1−2は、当該ノード装置1−2自身が保持しているルーティングテーブルのレベル2のテーブルを参照して、「31XXXXXX」のエリアに属すノード装置1のうち、IPアドレスを知っているノード装置1−3(ノードID「31012001」)に対してクエリを転送する。
このように、コンテンツIDの桁を上から順に適合していく要領でクエリの転送が進み、最終的に当該コンテンツデータを管理するノード装置1−5、すなわちルートノード(本発明におけるコンテンツ分割保存システムにおけるコンテンツデータの所在を管理する管理元のノード装置を示す。)に辿り着くと、当該ルートノードは、クエリに含まれるコンテンツID「31330012」を、自身が管理しているコンテンツインデックス情報(後述する)の中から検索し、当該コンテンツデータを所有しているノード装置1のIPアドレス等のノード情報をリクエストノードに返信するようになっている。
こうして、リクエストノード(ノード装置1−1)は、上記ルートノード(ノード装置1−5)から、コンテンツID「31330012」のコンテンツデータの所在、即ち、当該データを保存しているコンテンツノード(ノード装置1−6)のIPアドレスを受信して知ることになる。このようにして検索されたコンテンツノードに、リクエストノードは、コンテンツデータの送信を要求する送信要求情報を送信し、当該コンテンツノードから、そのコンテンツデータを取得(ダウンロード)することになる。
また、コンテンツノードは、リクエストノードからコンテンツデータの送信を要求する送信要求情報を受信し、リクエストノードから送信要求情報を受信した場合に、当該送信要求情報に応じてコンテンツデータを送信する。
なお、図示しないが、リクエストノードが送信したクエリを受信したルートノードは、該当するコンテンツデータを保存するコンテンツノードに対して、リクエストノードにコンテンツデータを配信するように指示する旨の情報を送信してもよい。この場合には、コンテンツノードは送信要求情報を送信することなく、コンテンツノードから所望のコンテンツデータを取得することができる。
また、コンテンツノードが当該コンテンツデータをリクエストノードに配信できない場合には、ピアツーピア型の情報配信ができないため、図5に破線で示すようにリクエストノードがコンテンツ投入サーバにコンテンツデータを要求し、取得してもよい。
[1.4.コンテンツデータの公開方法]
このような構成のコンテンツ分割保存システムSの中で、例えば、あるノード装置(上述のノード装置1−6とする)が新しいコンテンツデータを、コンテンツ分割保存システムS上の他のノード装置1に所在がわかるように公開する際の手法について、図6を参照して述べる。これは、後述するノード装置1における記憶制御手段、情報部分保存手段及び保存公開手段により行われるものである。このノード装置1−6がコンテンツデータを保存するコンテンツノードとなる。
図6に示すように、まず、コンテンツ分割保存システムSに投入されるコンテンツデータの種類や数等を管理するコンテンツ投入サーバから、新たなコンテンツデータがノード装置1−6に投入される。
こうしてコンテンツノードとなったノード装置1−6は、コンテンツのタイトル等からコンテンツID;31330012を求め、当該コンテンツIDと同じノードIDを持つノード装置に向けて(このノード装置が実在するか否かはこの時点ではわからない。)自ノード装置がコンテンツデータを保存していることを示す公開情報(以下、本発明の公開情報をコンテンツ公開メッセージという。)を送信する。そして、このコンテンツ公開メッセージも、上記クエリと同様にルーティングテーブルに従って、次々と転送されていき、当該コンテンツ公開メッセージに含まれるコンテンツIDに最も近いノードIDを有するノード装置1まで転送されたところで、そのノード装置1はもはや送信先のノード装置が他にないと判断すると、当該ノード装置1自身がそのコンテンツデータのルートノードとなるべきだと判断し、当該コンテンツID、補助情報(タイトル、ジャンル等の属性情報や、監督名等の著作権情報等)およびコンテンツノードのIPアドレスをコンテンツインデックス情報として記憶する。
なお、コンテンツノードは、一つに限られず、同じコンテンツデータを保存し、公開したノード装置1(以下、レプリカノードともいう。)が他に存在していてもよい。この場合にも、二つ目以降のレプリカノードが同様に公開メッセージを送信すると、一のコンテンツデータに対して同じルートノードがその所在を管理することとなる。
更にまた、ルートノードに至る経路の途中のノード装置が、当該ルートノードが記憶しているコンテンツインデックス情報をキャッシュとして保持しておいてもよい。このコンテンツインデックス情報をキャッシュとして保持するノード装置をキャッシュノードという。これにより、ルートノードがクエリを受信するより前に、より早くキャッシュノードにクエリが転送された時点でキャッシュノードがコンテンツノードのIPアドレスを、コンテンツの所在を問い合わせたリクエストノードに返信することが可能になる。なお、キャッシュノードの台数や公開メッセージが転送されるノード装置1の全てをキャッシュノードとするか否か、等はそのコンテンツ分割保存システムSにおいて自由に決定することができる。
なお、後述するように、コンテンツノードが保存しているコンテンツデータを削除した場合には、コンテンツ削除メッセージを同様に送信し、ルートノードまで次々に転送され、当該コンテンツ削除メッセージを受信したルートノードやキャッシュノードは、コンテンツインデックス情報から当該コンテンツデータのコンテンツノードのうち、当該コンテンツ削除メッセージを送信したノード装置1の各種情報を削除する。これは、後述するノード装置1における記憶制御手段及び削除公開手段により行われるものである。
[2.本実施形態のコンテンツ分割保存システムの概要]
上述のようなコンテンツ分割保存システムSを前提として、本発明は、図7に示すように、全体情報としてのコンテンツデータが一のノード装置1に保存されているのではなく、当該コンテンツデータが分割されて、複数の分割情報となり、複数のノード装置1に保存されている。各分割情報について、図2に示すように、ルートノードが存在する。また、全体情報に対して各分割情報がどのノード装置1に保存されているかが示されたガイド情報が他のノード装置1に保存されている。ガイド情報についても、図2に示すようにルートノードが存在する。
本実施形態においては、図7に示すように、ABCDEFGHIからなる全体情報が、Aからなる分割情報(1)、Bからなる分割情報(2)、Cからなる分割情報(3)、Dからなる分割情報(4)、Eからなる分割情報(5)、Fからなる分割情報(6)、Gからなる分割情報(7)、Hからなる分割情報(8)、Iからなる分割情報(9)、に分割されて各ノード装置1に保存されており、これらの復元に必要な情報がガイド情報(メタ情報とも呼ばれる。)として他のノード装置1に保存されている。この全体情報と分割情報との関係は、例えば、135分間の映像からなる全体情報としてのコンテンツデータを、15分間の映像からなる9個の分割情報に分割したイメージである。なお、全体情報の分割の仕方は、このように等分に分割することに限定されず、公知の手法で分割することができる。
リクエストノードは、各コンテンツデータのガイド情報のIDがリストになったカタログを所有し、又は、参照できるようになっており、ユーザからのリクエストにより、所望のコンテンツのガイド情報のIDをカタログから取得する。
リクエストノードは、取得した当該ガイド情報のIDを用いて、上述のDHTによるコンテンツを検索、取得する要領でガイド情報を取得し、ガイド情報に基づいて、必要な分割情報を取得する。なお、分割情報を取得、と記載した場合には、ノード装置1が少なくとも当該分割情報を記憶していることとする。このとき、リクエストノードは、一部の分割情報を取得するようにし、言い換えると、全ての分割情報を取得しないようにする。ここでは、再生する分割情報と、順番がその前の分割情報、順番がその後の分割情報を取得するものとする。分割情報を取得する際にも、ガイド情報と同様に、上述のDHTにより取得する。
まず、リクエストノードは、一番初めの分割情報(1)のAとその次の分割情報(2)のBを取得する。そして、当該各分割情報を順次再生し、分割情報(1)の再生が終わると、再生中となる分割情報(2)の次の分割情報(3)のCを取得する。次いで、分割情報(2)の再生が終わると、再生中となる分割情報(3)の次の分割情報(4)のDを取得し、再生中の分割情報(3)とその前後である分割情報(2)(4)を除いて他の分割情報、ここでは分割情報(1)、を削除する。次いで、分割情報(3)の再生が終わると、再生中となる分割情報(4)の次の分割情報(5)のEを取得し、再生中の分割情報(4)とその前後である分割情報(3)(5)を除いて他の分割情報(ここでは分割情報(2))を削除する。図7には、この状態が示されており、リクエストノードが一度記憶したコンテンツデータのうち、削除された分割情報(1)のAと分割情報(2)のBとにX印が付されている。リクエストノードが現在記憶している分割情報は、再生中の分割情報(4)のD、その一つ前の分割情報(3)のC、その一つ後の分割情報(5)のEである。
その後もコンテンツデータの再生が進むに従って、同様に処理が行われ、最後から2番目の分割情報(8)のHの再生が終わると、再生中となる分割情報(9)の次の分割情報がないため、再生中の分割情報(9)とその前の分割情報(8)を除いて他の分割情報(ここでは分割情報(7))を削除する。次いで、最後の分割情報(9)のIの再生が終わると、当該最後の分割情報(9)を除いて他の分割情報(ここでは分割情報(8))を削除する。そして、所定の時間が経過した後、最後の分割情報(9)を削除する。コンテンツデータの再生終了後、最後の分割情報を削除するタイミングは、所定の時間経過後と上記しているが、再生終了と同時でもよいし、ノード装置1毎に任意に決められていてもよい。
このように、全ての分割情報が一のノード装置1に集まることがないように制御することで、コンテンツデータを再生する際に当該コンテンツデータが他の装置等に流出したとしても、不正にコンテンツデータを取得した装置において、全ての分割情報を取得することができないため、当該分割情報から全体情報を復元することは困難となる。また、ノード装置1をこのような構成とすることにより、一つの記録媒体の記録容量や一つのノード装置1の記録容量を超えるような大きなサイズのコンテンツデータであっても、このように分割されて複数のノード装置に保存されており、かつ、ノード装置1がコンテンツデータを再生する際に一部の分割情報のみを記憶することにより、大きなサイズのコンテンツデータの再生が容易となる。
なお、リクエストノードが分割情報を保存する場合には、一部の分割情報を保存するようにし、言い換えると、全ての分割情報を保存しないようにする。保存することが決められた分割情報について、リクエストノードは再生後も削除せずに保存し、図6を用いて説明したように、当該分割情報を保存したことを他のノード装置1に公開する。フローチャートを用いて後述するように、リクエストノードは、取得した分割情報について全て保存して保存公開メッセージを送信し、その後削除した分割情報についてはその際に保存削除メッセージを送信してもよい。
[3.ノード装置の構成等]
次に、図8を参照して、ノード装置1の構成および機能について説明する。尚、各ノード装置1の構成は同じである。図8は、ノード装置1の概要構成例を示す図である。
各ノード装置1は、図8に示すように、演算機能を有するCPU,作業用RAM,各種データおよびプログラムを記憶するROM等から構成されたコンピュータとしての制御部11と、コンテンツデータ等の分割情報、ガイド情報、インデックス情報、上記DHTおよびプログラム等を記憶保存(格納)するためのHD等から構成された記憶部12(上記分割情報やガイド情報は、保存されていないノード装置1もある)と、受信されたコンテンツデータ等の分割情報やガイド情報を一時蓄積するバッファメモリ13と、コンテンツデータに含まれるエンコードされたビデオデータ(映像情報)およびオーディオデータ(音声情報)等をデコード(データ伸張や復号化等)するデコーダ部14と、当該デコードされたビデオデータ等に対して所定の描画処理を施しビデオ信号として出力する映像処理部15と、当該映像処理部15から出力されたビデオ信号に基づき映像表示するCRT,液晶ディスプレイ等の表示部16と、上記デコードされたオーディオデータをアナログオーディオ信号にD(Digital)/A(Analog)変換した後これをアンプにより増幅して出力する音声処理部17と、当該音声処理部17から出力されたオーディオ信号を音波として出力するスピーカ18と、ネットワーク8を通じて他のノード装置1との間の情報の通信制御を行うための通信部20と、ユーザからの指示を受け付け当該指示に応じた指示信号を制御部11に対して与える入力部(例えば、キーボード、マウス、或いは、操作パネル等)21と、を備えて構成され、制御部11、記憶部12、バッファメモリ13、デコーダ部14および通信部20はバス22を介して相互に接続されている。
そして、制御部11におけるCPUが記憶部12等に記憶された各種プログラムを実行することにより、ノード装置1全体を統括制御するようになっており、また、入力部21からの指示信号に応じて、コンテンツデータ取得処理等を行うようになっている。ノード装置1は、実行されるプログラムに応じて、分割情報等を取得したり、各情報を受信、送信(転送)する。また、ノード装置1の制御部11は、本発明の情報部分取得手段、記憶制御手段、ガイド情報取得手段、情報部分保存手段、保存公開手段、削除公開手段、検索手段、要求送信手段として機能する。
情報部分取得手段としての制御部11は、全体情報における少なくとも利用する部分に該当する分割情報を他のノード装置1から取得する。当該制御部11は、取得したガイド情報に示される分割情報を他のノード装置1から取得することができる。また、分割情報に順序がある場合には、当該制御部11は、利用する分割情報に前側の情報がある場合には一つ前の分割情報を取得し、利用する分割情報に後側の情報がある場合には一つ後の分割情報を取得し、他に任意に決められた順番の分割情報を取得することができる。さらに、当該制御部11は、後述する送信要求情報の送信先のノード装置1から分割情報を取得することもできる。
記憶制御手段としての制御部11は、少なくとも利用する部分に該当する分割情報をバッファメモリ13に記憶し、当該分割情報を含む全体情報における他の部分の一部の分割情報をバッファメモリ13に記憶するように制御する。分割情報に順序がある場合には、当該制御部11は、利用する分割情報に前側の情報がある場合には一つ前の分割情報を記憶し、利用する分割情報に後側の情報がある場合には一つ後の分割情報を記憶し、他に任意に決められた順番の分割情報を記憶し、その他の分割情報を削除するように制御することができる。
ガイド情報取得手段としての制御部11は、一の全体情報のガイド情報を取得することができる。また、当該制御部11は、後述する送信要求情報の送信先のノード装置1からガイド情報を取得することができる。
情報部分保存手段としての制御部11は、利用するために記憶した分割情報のうち、一の全体情報における分割情報の数を示す分割情報数未満の数の分割情報を記憶部12に保存する。当該制御部11は、保存する分割情報の個数を分割情報数未満の所定数に予め決定されており、決定された所定数の分割情報を保存することもできるし、保存する全体情報によってランダムな個数とすることも、任意の一定の確率又はランダムな確率で保存する分割情報の個数を決めることもできる。当該制御部11は、順序がある分割情報における所定の数おきの分割情報、又は、任意の分割情報、を保存することとしてもよい。当該制御部11は、記憶制御手段としての制御部11が記憶した分割情報を保存し、記憶制御手段としての制御部11が削除した分割情報に対応する分割情報を削除するようにしてもよい。
保存公開手段としての制御部11は、上記情報部分保存手段としての制御部11が分割情報を保存した場合に、自ノード装置が当該分割情報を保存した旨のメッセージを他のノード装置1に向けて送信する。削除公開手段としての制御部11は、上記情報部分保存手段としての制御部11が分割情報を削除した場合に、自ノード装置が当該分割情報を削除した旨のメッセージを他のノード装置に向けて送信する。
検索手段としての制御部11は、取得すべき分割情報を保存しているノード装置の所在を検索するための検索情報を、コンテンツ分割保存システムSにおける分割情報の所在を管理する管理元のノード装置1(ルートノード)に向けて送信する。また、検索手段としての制御部11は、ガイド情報を保存しているノード装置1の所在を検索するための検索情報を、コンテンツ分割保存システムSにおけるガイド情報の所在を管理する管理元のノード装置1に向けて送信する。
要求送信手段としての制御部11は、管理元のノード装置1から分割情報の所在を示すノード情報を受信した場合に、当該ノード情報に対応するノード装置1に分割情報の送信を要求する送信要求情報を送信する。要求送信手段としての制御部11は、管理元のノード装置1からガイド情報の所在を示すノード情報を受信した場合に、当該ノード情報に対応するノード装置1にガイド情報の送信を要求する送信要求情報を送信する。
[4.本実施形態のコンテンツ分割保存システムの動作]
次に、本実施形態のコンテンツ分割保存システムSの動作について図9乃至図11を用いて説明する。
この動作は、図7を用いて上述したように、ノード装置1がガイド情報に基づいて再生する分割情報及びその前後の分割情報を取得し、これらと予め保存することを決定した分割情報を保存する態様についての動作である。
図9に示すように、ノード装置1の電源が入れられたことを制御部11が認識すると(スタート;電源オン)、制御部11は、ノード装置1がシャットダウンしたか否かを判断する(ステップS1)。通常、電源が入れられた直後はシャットダウンしないため、制御部11はシャットダウンしていないと判断し(ステップS1;NO)、当該ノード装置1のユーザから、入力部21を用いてコンテンツデータのリクエストがあったか否かを判断する(ステップS2)。コンテンツデータのリクエストがあった場合には(ステップS2;YES)、制御部11は、コンテンツ再生処理を行い(ステップS3)、ステップS1に戻る。なお、コンテンツ再生処理は、図10を用いて後述する。
ステップS2において、コンテンツのリクエストがなかった場合には(ステップS2;NO)、制御部11は、分割情報やガイド情報等の情報を検索するクエリを受信したか否かを判断する(ステップS4)。情報を検索するクエリを受信した場合には(ステップS4;YES)、当該情報を保存しているノード装置1(コンテンツノード)を知っているか、即ち、自ノード装置がルートノード又はキャッシュノードであるか否かを判断する(ステップS5)。コンテンツノードを知らない場合には(ステップS5;NO)、受信したクエリをルートノードに向けて、他のノード装置1に転送し(ステップS6)、ステップ1に戻る。
ステップS5において、コンテンツノードを知っている場合には(ステップS5;YES)、制御部11は、当該情報を保存しているノード装置1(コンテンツノード)のノード情報をクエリ送信元のノード装置に送信し(ステップS7)、ステップ1に戻る。
ステップS4において、情報を検索するクエリを受信していない場合には(ステップS4;NO)、制御部11は、分割情報やガイド情報等の情報の送信要求情報を受信したか否かを判断する(ステップS8)。当該情報の送信要求情報を受信した場合には(ステップS8;YES)、制御部11は、現在、当該情報の配信が可能か否かを判断する(ステップS9)。なお、配信可能であるか否かは、自ノード装置1のCPU負荷やネットワーク負荷等の状況から判断される。現在、当該情報の配信が可能でない場合には(ステップS9;NO)、制御部11は、送信要求の送信元のノード装置1に対して情報の送信不可の通知を送信し(ステップS10)、ステップS1に戻る。
ステップS9において、現在、当該情報の配信が可能である場合には(ステップS9;YES)、制御部11は、送信要求の送信元のノード装置1に対して要求された情報を送信し(ステップS11)、ステップS1に戻る。なお、ステップS4からS11の動作については、図5における各ノード装置の動作となる。
なお、ステップS8において、情報の送信要求情報を受信していない場合には(ステップS8;NO)、ステップS1に戻る。
一方、ステップS1において、制御部11は、ノード装置1がシャットダウンしたと判断した場合には(ステップS1;YES)、一連の動作を終了する(エンド)。
次いで、ステップS3のコンテンツ再生処理について、図10を参照して説明する。
図10に示すように、コンテンツ再生処理(ステップS3)が始まると(スタート)、ガイド情報取得手段としての制御部11は、当該コンテンツデータのガイド情報について情報要求・取得処理を行う(ステップS21)。このステップS21の情報要求・取得処理については、図11を用いて後述する。
次いで、制御部11は、取得したガイド情報から分割情報を認識し(ステップS22)、全部でN個の分割情報のうち、最終的に保存するM個(M<N)の分割情報のIDをランダムに選択する(ステップS23)。ここでは、例えば、図7における分割情報(3)と(7)を保存することとし、これらのIDを選択することとする。次いで、制御部11は、再生位置をコンテンツの先頭(0)と決定し、状態を「ポーズ」と決定する(ステップS24)。
次いで、制御部11は、コンテンツデータの再生が終了か否かを判断する(ステップS25)。コンテンツ再生処理を始めたばかりの段階では、通常、コンテンツデータの再生は終了しないため、制御部11はコンテンツデータの再生が終了でないと判断し(ステップS25;NO)、情報部分取得手段としての制御部11は、ガイド情報から再生位置が含まれる分割情報及びその前後の分割情報のIDを取得する(ステップS26)。図7を参照すると、再生し始める段階では、コンテンツの先頭である分割情報(1)と、その直後の分割情報(2)のIDを取得する。
次いで、記憶制御手段としての制御部11は、再生しているコンテンツのうち記憶している分割情報の中で、最終的に保存する分割情報、再生位置が含まれる分割情報、その前後の分割情報以外の不要な分割情報があるか否かを判断する(ステップS27)。このとき、制御部11は、まだ再生を開始しておらず、分割情報を記憶・保存していないため、不要な分割情報はないと判断し(ステップS27;NO)、ステップS28に進む。
情報部分取得手段としての制御部11は、再生位置が含まれる分割情報(1)及びその前後の分割情報、ここでは後の分割情報(2)について、情報要求・取得処理を行う(ステップS28)。このステップS28の情報要求・取得処理については、図11を用いて後述する。また、これから取得すべき分割情報がない場合には、このステップ28を省略してステップS29に進む。
次いで、制御部11は、現在、「ポーズ」状態か否かを判断する(ステップS29)。このとき、上述のステップS24に記載したように、「ポーズ」状態となっているため、制御部11は、現在「ポーズ」状態であると判断し(ステップS29;YES)、コンテンツの再生を開始して(ステップS30)、ステップS25に戻る。
次いで、制御部11は、分割情報(1)を再生している間、ステップS25;NO、S26、S27;NO、S28(省略)を経て、ステップS29において、再生を開始して「ポーズ」状態ではなくなっているため(ステップS29;NO)、ステップS25に戻る。制御部11は、分割情報(1)を再生している間、これらのステップを繰り返す。
分割情報(1)の再生が終了して分割情報(2)の再生が始まると、ステップS26において分割情報(1)、(2)、(3)のIDを取得する。次いで、ステップS27;NOを経て、取得していない分割情報(3)の情報要求・取得処理を行う(ステップS28)。次いで、同様に、分割情報(2)を再生している間、ステップS25;NO、S26、S27;NO、S28(省略)、ステップS29;NOを経て、ステップS25に戻る。制御部11は、分割情報(2)を再生している間、これらのステップを繰り返す。
分割情報(2)の再生が終了して分割情報(3)の再生が始まると、ステップS26において分割情報(2)、(3)、(4)のIDを取得する。次いで、ステップS27において、保存する分割情報(3)、再生している分割情報(3)及びその前後の分割情報(2)、(4)以外の不要な分割情報(1)があるため、制御部11はそのように判断し(ステップS27;YES)、記憶制御手段及び情報部分保存手段としての制御部11は保存していた不要な分割情報(1)を削除し(ステップS31)、削除公開手段としての制御部11は、分割情報(1)を削除した旨の保存削除メッセージを他のノード装置1に送信する(ステップS32)。次いで、制御部11は、取得していない分割情報(4)の情報要求・取得処理を行う(ステップS28)。次いで、同様に、分割情報(3)を再生している間、ステップS29;NO、S25;NO、S26、S27;NO、S28(省略)、ステップS29;NOを経て、ステップS25に戻る。制御部11は、分割情報(3)を再生している間、これらのステップを繰り返す。
分割情報(4)〜(9)の再生中においても、同様の処理が行われる。なお、分割情報(3)と(7)については、ステップS23において保存することを決定しているため、これらの分割情報(3)と(7)は、ステップS27において不要な分割情報と判断されず(ステップS27;NO)、ノード装置1において削除されない。
ここで、ステップS25において、分割情報(9)の再生が終了し、又は、ユーザが入力部21を用いて再生終了を指示した場合には、制御部11は再生が終了したと判断し(ステップS25;YES)、記憶制御手段及び情報部分保存手段としての制御部11は、最終的に保存する分割情報(3)、(7)以外の全ての分割情報を削除する(ステップS33)。次いで、削除公開手段としての制御部11は、当該分割情報を削除した旨の保存削除メッセージを他のノード装置1に送信し(ステップS34)、コンテンツ再生処理を終了する(エンド)。
次いで、ステップS21、S28の情報要求・取得処理について、図11を参照して説明する。ステップS21においてはガイド情報を対象とし、ステップS28においては分割情報を対象としているが、いずれも共通の処理であり、この説明においては、分割情報(1)の要求・取得処理として説明する。なお、この情報要求・取得処理の対象となる分割情報のIDは、上述のステップS26等により取得されたものであり、情報要求・取得処理の対象となるガイド情報のIDは、上述したようにコンテンツデータのカタログから得られるものである。
図11に示すように、制御部11は、分割情報(1)の情報要求・取得処理(ステップS21、S28)が始まると(スタート)、制御部11は、当該分割情報(1)を既に保存し、又は記憶しているか否かを判断する(ステップS41)。既に分割情報(1)を保存し、又は記憶している場合には(ステップS41;YES)、この処理を終了する(エンド)。
一方、ステップS41において、分割情報(1)を保存も記憶もしていない場合には、検索手段としての制御部11は、DHTにより、取得すべき分割情報(1)を保存しているノード装置1の所在を検索するための検索情報を、コンテンツ分割保存システムSにおける分割情報の所在を管理する管理元のノード装置1(ルートノード)に向けて送信し、分割情報(1)を保存しているノード装置1(コンテンツノード)のノード情報を取得する(ステップS42)。次いで、制御部11は、取得したノード情報に対応するノード装置1が分割情報(1)を配信可能であるかを判断する(ステップS43)。なお、配信可能であるか否かは、分割情報(1)を保存しているノード装置1のCPU負荷やネットワーク負荷等の状況から判断される。
当該ノード装置1が、分割情報(1)を配信可能である場合には(ステップS43;YES)、要求送信手段としての制御部11は、当該ノード装置1に分割情報(1)の送信要求情報を送信し(ステップS44)、当該ノード装置1から分割情報(1)を受信する(ステップS45)。なお、ステップS42、S44からS46の動作については、図5におけるリクエストノードの動作となる。
次いで、情報部分保存手段としての制御部11は、受信した分割情報(1)を記憶部12に保存し(ステップS46)、保存公開手段としての制御部11は、保存したことを公開するための保存公開メッセージを分割情報(1)のルートノードに向けて送信し(ステップS47;図6参照)、処理を終了する(エンド)。
一方、ステップS43において、当該ノード装置1が、分割情報(1)を配信可能でない場合(ステップS43;NO)について説明する。ステップS43において、分割情報(1)を保存しているコンテンツノードが複数ある場合もあるが、全てのノード装置1が配信不可の場合に、ステップS43;NOとなる。この場合、制御部11は、ピアツーピア型の情報配信ができないため、上述のコンテンツ投入サーバに分割情報(1)の送信要求情報を送信し(ステップS48)、当該コンテンツ投入サーバから分割情報(1)を受信する(ステップS49)。次いで、制御部11は、ステップS46に進み、受信した分割情報(1)を記憶部12に保存し(ステップS46)、保存したことを公開するための保存公開メッセージを分割情報(1)のルートノードに向けて送信し(ステップS47;図6参照)、処理を終了する(エンド)。
[5.変形形態]
本発明の一例として上述の実施形態を説明したが、本発明はこれに限定されず、例えば、以下の変形形態とすることもできる。
本発明の情報分割保存システムは、複数のノード装置が参加している情報分割保存システムであって、一の全体情報を複数に分割した各分割情報が複数のノード装置に保存されており、一のノード装置が他のノード装置からの要求に応じて自己が保存している分割情報を通信手段を介して送信するようにした情報分割保存システムにおいて、ノード装置1は、全体情報における少なくとも利用する部分に該当する分割情報を他のノード装置から取得する情報部分取得手段(制御部11)と、少なくとも利用する部分に該当する分割情報を記憶し、当該分割情報を含む全体情報における他の部分の一部の分割情報を記憶するように制御する記憶制御手段(制御部11)と、を有していればよく、他の構成は限定されない。
本発明の情報分割保存システムは、このような構成を備えていることにより、コンテンツデータ等の情報を利用するタイミングにおいて他の装置等に情報が流出した場合にも、当該装置等に分割情報が全て流出することがないため、情報全体の内容を読み取られることを防止できる。
上述の実施形態においては、DHTを用いたコンテンツ分割保存システムSとして説明したが、これに限定されず、複数のノード装置が参加している情報分割保存システムであって、一の全体情報を複数に分割した各分割情報が複数のノード装置に保存されており、一のノード装置が他のノード装置からの要求に応じて自己が保存している分割情報を通信手段を介して送信するようにした情報分割保存システムであれば、どのような構成であってもよい。そのため、ガイド情報や分割情報を検索せずに、カタログやガイド情報を元に分割情報を直接取得する態様であっても本発明を適用できる。
また、上述の実施形態においては、情報としてコンテンツデータを例に説明したが、情報は映像情報、音楽情報、画像情報等のコンテンツデータの他に、文書情報やプログラム情報等であってもよく、利用(再生)できる情報であれば特に限定されない。
また、上述の実施形態においては、取得した分割情報等は全て記憶部12に保存し、保存公開メッセージを送信する形態としたが、これに限定されず、取得した分割情報等はバッファメモリ13に記憶して再生・利用し、保存することが決定された分割情報のみ、記憶部12に保存して保存公開メッセージを送信してもよい。この場合、図10のステップS32、S34、図11のステップS47がなくなり、S34の段階で、保存した分割情報についての保存公開メッセージを送信することとなる。
上述の実施形態においては、コンテンツデータのカタログからガイド情報のIDを知ることによりガイド情報を取得し、当該ガイド情報を用いて各分割情報のIDを知ることができる態様としたが、各分割情報を取得するための手法は、これに限定されず、ガイド情報を用いなくてもよい。なお、本発明のガイド情報は、全体情報に対して各分割情報がどのノード装置に保存されているかが示された情報としているが、各分割情報がどのノード装置に保存されているかを検索するための各分割情報のコンテンツIDのみが示された情報であってもよい。
上述の実施形態においては、分割情報に順序がある場合に、記憶している分割情報を、再生している分割情報、その前後の分割情報、他に任意に決められた順番の分割情報としているが、これらは記憶する分割情報の一例であり、他の手法で記憶する分割情報を決めてもよい。任意に決められた順番の分割情報は、例えば、再生中の分割情報の三つ前から三つ後まで等としてもよいし、保存する分割情報を示してもよい。
図10を用いたフローチャートの説明においては、一の全体情報における分割情報の数を示す分割情報数N未満の数Mの分割情報を保存する例として、保存する分割情報をランダムに選択することを説明したが(ステップS23参照)、保存する分割情報の選択の仕方は、特に限定されない。例えば、上述の保存する個数Mの値を、0<M<Nの範囲で、任意に決めておいてもよいし、ランダムに決めてもよい。また、保存する分割情報を予め決めておくのではなく、分割情報を削除する段階(図10においては、ステップS27)において、任意に決められたM/Nの確率、又は、ランダムなM/Nの確率で、分割情報を削除するか否かを決めてもよい。
また、人気の高い全体情報(コンテンツデータ等)の分割情報については、保存する確率M/Nの値や保存する個数Mの値を大きくして、レプリカを多く作成できるようにしてもよい。また、全体情報のコンテンツデータ等が初めに利用できるようになってから間もない場合には、保存する確率M/Nの値や保存する個数Mの値を大きくして、レプリカを多く作製できるようにし、初めに利用できるようになってから1年以上等、時間が経っている場合には、保存する確率M/Nの値や保存する個数Mの値を小さくして、レプリカを多く作成しないようにしてもよい。
また、保存する分割情報は、順序がある分割情報における所定の数おき(等間隔)の分割情報、例えば、3n+1(nは0以上の整数)番目等の分割情報としてもよいし、任意の分割情報としてもよい。保存する分割情報を特定する際には、上述の個数Mや確率M/Nを基準に決めてもよい。
このように、保存する分割情報の数Mや確率M/Nは、その全体情報の需要(人気)や性質、時期によって変動させてもよい。これらの分割情報の保存に関する管理は、コンテンツ投入サーバが行って、ガイド情報や分割情報等に保存に関する情報を付加してもよいし、当該管理をノード装置1が行って、自己の記録容量等に応じて決めてもよく、特に限定されない。
上述のノード装置1の各動作に対応するプログラムをフレキシブルディスク又はハードディスク等の情報記録媒体に記録しておき、或いはインターネット等のネットワークを介して取得して記録しておき、これをマイクロコンピュータ等により読み出して実行することにより、当該マイクロコンピュータを各実施形態に係る制御部11等として機能させることも可能である。
本実施形態に係るコンテンツ分割保存システムにおける各ノード装置の接続態様の一例を示す図である。 DHTによるID空間及びコンテンツIDとこれに対するルートノードを説明する図である。 本実施形態に係るコンテンツ分割保存システムにおけるDHTによるID空間及びルーティングテーブルが作成される様子の一例を示す図である。 (A)レベル1のテーブルの一例である。(B)レベル2のテーブルの一例である。(C)レベル3のテーブルの一例である。(D)完成したルーティングテーブルの一例である。 DHTによるID空間及びコンテンツの検索方法、取得方法を説明する図である。 DHTによるID空間及び保存された第1コンテンツデータの公開方法を説明する図である。 本実施形態に係るコンテンツ分割保存システムの概要を説明する図である。 ノード装置1の概要構成例を示す図である。 ノード装置1における基本処理を示すフローチャートである。 ノード装置1におけるコンテンツ再生処理を示すフローチャートである。 ノード装置1における情報要求・取得処理を示すフローチャートである。
符号の説明
1 ノード装置
8 ネットワーク
9 オーバレイネットワーク
11 制御部
12 記憶部
13 バッファメモリ
14 デコーダ部
15 映像処理部
16 表示部
17 音声処理部
18 スピーカ
20 通信部
21 入力部
22 バス
S コンテンツ分散保存システム

Claims (12)

  1. 複数のノード装置が参加している情報分割保存システムであって、一の全体情報を複数に分割した各分割情報が複数の前記ノード装置に保存されており、一の前記ノード装置が他の前記ノード装置からの要求に応じて前記一のノード装置が保存している前記分割情報を通信手段を介して送信するようにした情報分割保存システムに備えられるノード装置であって、
    前記全体情報における少なくとも利用する部分に該当する前記分割情報を他の前記ノード装置から取得する情報部分取得手段と、
    少なくとも利用する部分に該当する前記分割情報を記憶し、記憶した前記分割情報を含む前記全体情報における他の部分の一部の前記分割情報を記憶し、前記他の部分のその他の前記分割情報を削除するように制御する記憶制御手段と、
    利用するために記憶した前記分割情報のうち、一の前記全体情報における前記分割情報の数を示す分割情報数未満の数の前記分割情報を保存する情報部分保存手段であり、前記記憶制御手段が記憶した前記分割情報を保存し、前記記憶制御手段が削除した前記分割情報に対応する分割情報を削除する情報部分保存手段と、
    前記情報部分保存手段が前記分割情報を保存した場合に、前記情報部分保存手段が保存した前記分割情報を前記情報部分保存手段を備える前記ノード装置が保存した旨のメッセージを他の前記ノード装置に向けて送信する保存公開手段と、
    前記情報部分保存手段が前記分割情報を削除した場合に、前記情報部分保存手段が削除した前記分割情報を前記情報部分保存手段を備える前記ノード装置が削除した旨のメッセージを他の前記ノード装置に向けて送信する削除公開手段と、
    を有することを特徴とするノード装置。
  2. 請求項1に記載のノード装置であって、
    前記全体情報に含まれる前記分割情報の中から、前記分割情報数未満の数である保存数分の前記分割情報をランダムに、保存する前記分割情報として選択する選択手段を有し、
    前記情報部分保存手段は、前記選択手段により選択された前記分割情報を削除しないことを特徴とするノード装置。
  3. 請求項2に記載のノード装置であって、
    前記選択手段は、前記情報部分保存手段が保存した前記分割情報が利用された後、利用された前記分割情報を前記保存数/前記分割情報数の確率で前記保存する分割情報として選択することを特徴とするノード装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれか一項に記載のノード装置であって、
    前記情報分割保存システムにおいては、前記全体情報に対して各分割情報がどの前記ノード装置に保存されているかが示されたガイド情報が一の前記ノード装置に保存されており、
    前記ノード装置は、一の全体情報の前記ガイド情報を取得するガイド情報取得手段を有し、
    前記情報部分取得手段は、取得した前記ガイド情報に示される前記分割情報を他の前記ノード装置から取得することを特徴とするノード装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれか一項に記載のノード装置であって、
    前記分割情報には順序があり、前記情報部分取得手段は、利用する前記分割情報に前側の情報がある場合には一つ前の前記分割情報を取得し、利用する前記分割情報に後側の情報がある場合には一つ後の前記分割情報を取得し、他に任意に決められた順番の前記分割情報を取得し、
    前記記憶制御手段は、利用する前記分割情報に前側の情報がある場合には一つ前の前記分割情報を記憶し、利用する前記分割情報に後側の情報がある場合には一つ後の前記分割情報を記憶し、他に任意に決められた順番の前記分割情報を記憶し、その他の前記分割情報を削除するように制御することを特徴とするノード装置。
  6. 請求項1乃至4のいずれか一項に記載のノード装置であって、
    前記情報部分保存手段は、保存する前記分割情報の個数を前記分割情報数未満の所定数に予め決定されており、決定された所定数の前記分割情報を保存することを特徴とするノード装置。
  7. 請求項1乃至6のいずれか一項に記載のノード装置であって、
    前記情報部分保存手段は、順序がある前記分割情報における所定の数おきの前記分割情報、又は、任意の前記分割情報、を保存することを特徴とするノード装置。
  8. 請求項1乃至7のいずれか一項に記載のノード装置であって、
    取得すべき前記分割情報を保存している前記ノード装置の所在を検索するための検索情報を、前記情報分割保存システムにおける前記分割情報の所在を管理する管理元のノード装置に向けて送信する検索手段と、
    前記管理元のノード装置から前記分割情報の所在を示すノード情報を受信した場合に、受信した前記ノード情報に対応する前記ノード装置に前記分割情報の送信を要求する送信要求情報を送信する要求送信手段と、
    を有し、
    前記情報部分取得手段は、前記送信要求情報の送信先の前記ノード装置から前記分割情報を取得することを特徴とするノード装置。
  9. 請求項に記載のノード装置であって、
    前記ガイド情報を保存している前記ノード装置の所在を検索するための検索情報を、前記情報分割保存システムにおける前記ガイド情報の所在を管理する管理元のノード装置に向けて送信する検索手段と、
    前記管理元のノード装置から前記ガイド情報の所在を示すノード情報を受信した場合に、受信した前記ノード情報に対応する前記ノード装置に前記ガイド情報の送信を要求する送信要求情報を送信する要求送信手段と、
    を有し、
    前記ガイド情報取得手段は、前記送信要求情報の送信先の前記ノード装置から前記ガイド情報を取得することを特徴とするノード装置。
  10. 複数のノード装置が参加している情報分割保存システムであって、一の全体情報を複数に分割した各分割情報が複数の前記ノード装置に保存されており、一の前記ノード装置が他の前記ノード装置からの要求に応じて前記一のノード装置が保存している前記分割情報を通信手段を介して送信するようにした情報分割保存システムに備えられるノード装置に含まれるコンピュータに、
    前記全体情報における少なくとも利用する部分に該当する前記分割情報を他の前記ノード装置から取得する情報部分取得ステップと、
    少なくとも利用する部分に該当する前記分割情報を記憶し、記憶した前記分割情報を含む前記全体情報における他の部分の一部の前記分割情報を記憶し、前記他の部分のその他の前記分割情報を削除するように制御する記憶制御ステップと、
    利用するために記憶した前記分割情報のうち、一の前記全体情報における前記分割情報の数を示す分割情報数未満の数の前記分割情報を保存する情報部分保存ステップであり、前記記憶制御ステップにおいて記憶された前記分割情報を保存し、前記記憶制御ステップにおいて削除された前記分割情報に対応する分割情報を削除する情報部分保存ステップと、
    前記情報部分保存ステップにおいて前記分割情報が保存された場合に、前記情報部分保存ステップにおいて保存された前記分割情報を前記情報部分保存ステップを実行した前記ノード装置が保存した旨のメッセージを他の前記ノード装置に向けて送信する保存公開ステップと、
    前記情報部分保存ステップにおいて前記分割情報が削除された場合に、前記情報部分保存ステップにおいて削除された前記分割情報を前記情報部分保存ステップを実行した前記ノード装置が削除した旨のメッセージを他の前記ノード装置に向けて送信する削除公開ステップと、
    を実行させることを特徴とする情報処理プログラム。
  11. 複数のノード装置が参加している情報分割保存システムであって、一の全体情報を複数に分割した各分割情報が複数の前記ノード装置に保存されており、一の前記ノード装置が他の前記ノード装置からの要求に応じて前記一のノード装置が保存している前記分割情報を通信手段を介して送信するようにした情報分割保存システムにおいて、
    前記ノード装置は、
    前記全体情報における少なくとも利用する部分に該当する前記分割情報を他の前記ノード装置から取得する情報部分取得手段と、
    少なくとも利用する部分に該当する前記分割情報を記憶し、記憶した前記分割情報を含む前記全体情報における他の部分の一部の前記分割情報を記憶し、前記他の部分のその他の前記分割情報を削除するように制御する記憶制御手段と、
    利用するために記憶した前記分割情報のうち、一の前記全体情報における前記分割情報の数を示す分割情報数未満の数の前記分割情報を保存する情報部分保存手段であり、前記記憶制御手段が記憶した前記分割情報を保存し、前記記憶制御手段が削除した前記分割情報に対応する分割情報を削除する情報部分保存手段と、
    前記情報部分保存手段が前記分割情報を保存した場合に、前記情報部分保存手段が保存した前記分割情報を前記情報部分保存手段を備える前記ノード装置が保存した旨のメッセージを他の前記ノード装置に向けて送信する保存公開手段と、
    前記情報部分保存手段が前記分割情報を削除した場合に、前記情報部分保存手段が削除した前記分割情報を前記情報部分保存手段を備える前記ノード装置が削除した旨のメッセージを他の前記ノード装置に向けて送信する削除公開手段と、
    を有することを特徴とする情報分割保存システム。
  12. 複数のノード装置が参加している情報分割保存システムであって、一の全体情報を複数に分割した各分割情報が複数の前記ノード装置に保存されており、一の前記ノード装置が他の前記ノード装置からの要求に応じて前記一のノード装置が保存している前記分割情報を通信手段を介して送信するようにした情報分割保存システムに備えられるノード装置における情報利用方法であって、
    前記全体情報における少なくとも利用する部分に該当する前記分割情報を他の前記ノード装置から取得する情報部分取得ステップと、
    少なくとも利用する部分に該当する前記分割情報を記憶し、記憶した前記分割情報を含む前記全体情報における他の部分の一部の前記分割情報を記憶し、前記他の部分のその他の前記分割情報を削除するように制御する記憶制御ステップと、
    利用するために記憶した前記分割情報のうち、一の前記全体情報における前記分割情報の数を示す分割情報数未満の数の前記分割情報を保存する情報部分保存ステップであり、前記記憶制御ステップにおいて記憶された前記分割情報を保存し、前記記憶制御ステップにおいて削除された前記分割情報に対応する分割情報を削除する情報部分保存ステップと、
    前記情報部分保存ステップにおいて前記分割情報が保存された場合に、前記情報部分保存ステップにおいて保存された前記分割情報を前記情報部分保存ステップを実行した前記ノード装置が保存した旨のメッセージを他の前記ノード装置に向けて送信する保存公開ステップと、
    前記情報部分保存ステップにおいて前記分割情報が削除された場合に、前記情報部分保存ステップにおいて削除された前記分割情報を前記情報部分保存ステップを実行した前記ノード装置が削除した旨のメッセージを他の前記ノード装置に向けて送信する削除公開ステップと、
    を有することを特徴とする情報利用方法。
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