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JP4984572B2 - 硬貨処理装置 - Google Patents
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JP4984572B2 - 硬貨処理装置 - Google Patents

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本発明は、硬貨の搬送方向をほぼ直角方向に転換する搬送方向転換手段を備えた硬貨処理装置に関し、とくに硬貨の方向転換を円滑かつ正確に行えるようにした硬貨処理装置に関する。
近年、スーパーマーケッ卜やコンビニエンスストアのレジには、POS(販売時点情報管理)システムのような上位装置に接続して、紙幣処理装置とともに受け取った硬貨を釣銭として再利用できる硬貨処理装置(釣銭払出機)が導入されている。
硬貨処理装置とは、概略的には硬貨投入口に投入された硬貨を鑑別した後、内部に自動的に取り込んで、それらを硬貨収納庫に収納するとともに、その金額情報などを外部の上位装置に送信する硬貨保管機能と、また外部の上位装置からの釣銭払出要求に応じて該当する金額の釣銭を保管している硬貨によって硬貨払出口に払い出すリサイクル機能を持つものである。
このような硬貨処理装置では、投入された硬貨を所定の案内路に沿わせて搬送するとき、投入口から内部の金種別収納庫に収納されるまでの間をベルト上に硬貨を載せて搬送するようにした搬送路構成が一般的である。また、硬貨処理装置の外形上の制約から、この種の搬送路には硬貨をほぼ直角方向に転換するための搬送方向転換機構が備えられているものがある。
特許文献1に記載されている硬貨処理装置では、図10に示すように第1の搬送路101とこれに直角方向に形成された転換搬送路102の間に、円弧状の案内面103aが形成された案内具103が設置されている。案内具103は、第1の搬送路101の終端部近傍で、その上面に近接する位置に設けられた板状部材であって、左側面輪郭が円弧状に形成された案内面103aを構成する。
第1の搬送路101では、ベルトコンベア構造の平ベルト104に硬貨Cを載せて搬送する。転換搬送路102は、平ベルト104の上端部の左側に近接して配置されたプーリ105に巻回され、横方向に伸びる円滑な表面をもった帯状体のベルト106によって構成され、このベルト106の下側部分が転換搬送路102の表面に近接して設置されて、平ベルト104から転換搬送路102に硬貨Cを受け渡すようになっている。
また、平ベルト104の左縁部に近接して斜めの誘導面107aをもつ板状の誘導具107が、さらに転換搬送路102の右端部の上縁部に近接して押圧具108がそれぞれ設置される。押圧具108の押圧レバー108aは、その右端部が転換搬送路102の表面に近接するように、振りばね108bを介して付勢される。
この際、平ベルト104によって搬送される硬貨Cは、屈曲部分の直前で誘導具107によって進路が規制され、案内具103の案内面103aに案内される。そして、平ベルト104によって上方向に搬送されてきた硬貨は、案内面103aに倣って進むことにより、その進路が第1方向である上向き方向から、第2方向である左向き方向に変えられて、転換搬送路102の平滑表面に送り込まれる。案内面103aに倣って方向変換した硬貨Cは、押圧レバー108aの右端部によって軽く押圧されて浮き上がりが防止され、続いてベルト106により押圧されて搬送力が加えられ、転換搬送路102の表面に沿って左方向に搬送される。
ここでは、平ベルト104による硬貨Cの搬送方向とベルト106による硬貨Cの搬送方向とが直交しているため、平ベルト104は案内具103の後ろ側に配置されたプーリ104aに巻掛けられている。また、硬貨Cを転換搬送路102の方向に搬送しようとする際、硬貨Cへの搬送力がベルト106から与えられて、転換搬送路102の搬送方向と直交する方向に送られるようになる。
このように従来の搬送方向変換機構は、平ベルト104から搬送方向が異なる転換搬送路102に硬貨Cをベルト106によって取り込むものである。そのため、平ベルト104を転換搬送路102との交差位置より長く敷設しないと、搬送方向を直角に転換することができない。したがって、転換搬送路102を硬貨処理装置の筐体側面に沿って配置することが困難になって、筐体の内部空間が有効利用しづらくなる。
また、この搬送方向変換機構ではベルト106の硬貨Cに対する負荷を大きくしないと、硬貨Cに対する転換搬送路102側への搬送力が不足して、硬貨Cの方向転換が円滑に行えなくなる。その一方で、ベルト106からの負荷を大きくすれば、搬送方向を転換する際に硬貨Cのエッジ部分が平ベルトの表面を傷付けやすくなって、磨耗が早まるという問題があった。
そこで、特許文献2に記載された硬貨処理装置では、さらに方向転換を円滑に行うために、以下のような工夫がなされている。すなわち、図11および図12に示すように、第1の硬貨案内路201の上に送出ベルト202が、送出ベルト202の終端側の下部に無端ベルト203がそれぞれ設けられ、この第1の硬貨案内路201と直交する方向に第2の硬貨案内路204が形成されて搬送ベルト205が設けられている。
そこには、第1の硬貨案内路201と第2の硬貨案内路204は所定の曲率を持った基準面206により円滑に連結されている。さらに、第1の硬貨案内路201と第2の硬貨案内路204との連結部分には、上プーリ207aと下プーリ207bとからなる二段構成のプーリ207が、垂直の支軸208によって回転自在に支持された硬貨搬送方向変換機構が設けられている。この二段構成のプーリ207より硬貨搬送方向の下流には、2つの従動プーリ209a,209bが設けられ、これらの従動プーリ209a,209bと二段構成のプーリ207との間に丸ベルト210が掛け渡されている。したがって、支軸208が図示しないモータにより回転駆動され、丸ベルト210が循環回転を行うように構成されている。
このような構成において、硬貨Cは送出ベルト202から無端ベルト203へと受け渡され、硬貨搬送方向変換機構の丸ベルト210に達する。丸ベルト210まで搬送された硬貨Cは、丸ベルト210に接触することで第2の硬貨案内路204の方向への搬送力を受ける。これは、第2の硬貨案内路204から第1の硬貨案内路201に向けて設けられている丸ベルト210が、下プーリ207bによって硬貨Cに接する位置から第1の硬貨案内路201の方向に進行するように案内されるからである。
したがって、無端ベルト203に搬送されて丸ベルト210に達した硬貨Cは、無端ベルト203上では基準面206に接していなくても丸ベルト210に案内されて基準面206に当接するようになる。そして、無端ベルト203による搬送力が硬貨Cに及ばなくなる位置からは、丸ベルト210それ自体によって硬貨Cが基準面206に当接した状態で第2の硬貨案内路204に搬送され、搬送ベルト205に渡される。この時、丸ベルト210は第2の硬貨案内路204と平行に配置されているため、方向転換中の硬貨Cには大きな負荷が加わらず、円滑に方向転換する。
特開平07−334728号公報(段落番号[0012]〜[0013]および図1) 特開平10−241008号公報(段落番号[0019]〜[0023]および図4、図5)
ところで、特許文献2に記載の硬貨処理装置では、無端ベルト203から搬送ベルト205に硬貨Cを円滑に受け渡すために、新たに丸ベルト210を設けて受け渡し部が構成されている。そのため、この丸ベルト210を駆動するためのモータが別途必要となるだけでなく、第1の硬貨案内路201から第2の硬貨案内路204に接続する極めて狭い領域には、上プーリ207aと下プーリ207bが設けられ、そこに丸ベルト210を巻きつけなければならず、しかも第2の硬貨案内路204に硬貨Cを取り込むための搬送ベルト205を支持するための機構も必要になる。したがって、搬送方向変換機構の構造は極めて複雑であって、組立が難しくなるという問題がある。
また、一般に硬貨処理装置では、イレギュラーに変形した硬貨が混じって投入される可能性もある。そのため、丸ベルト210ではそのような変形硬貨に対する表面接触面積が少なくなり、硬貨Cが確実に方向転換できないで、搬送方向変換部分で硬貨が詰まってしまうといった不都合が生じやすい。
さらに、特許文献1における平ベルト104と同様に、無端ベルト203が硬貨Cによって傷が生じるおそれがあって、そこにゴミや異物などが残存して、硬貨Cが基準面206に沿わなくなった場合には、第2の硬貨案内路204に正規の位置で硬貨を搬送することができない。その場合、無端ベルト203上の硬貨Cが第2の硬貨案内路204で搬送ベルト205に渡らずに、搬送ベルト205の側面にあたって弾き飛ばされるなど、第2の硬貨案内路204に設けられた硬貨振分け機構における金種毎の硬貨振分けが不可能になるという問題があった。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、搬送路面の傷や磨耗を防止して搬送方向の転換が確実に行える硬貨処理装置を提供することを目的とする。
本発明では、上記問題を解決するために、ベルト上に硬貨を載せて搬送する第1の搬送路と、前記第1の搬送路に対してほぼ直角方向に硬貨を搬送する第2の搬送路とを接続する搬送方向転換手段を備えた硬貨処理装置において、前記搬送方向転換手段は、前記第1の搬送路の硬貨搬送方向終端と前記第2の搬送路の硬貨搬送方向始端との間を接続する搬送面、および該搬送面から立ち上がって一体に形成された円弧状の案内面が配置され、前記第1の搬送路から受け渡された硬貨を前記第2の搬送路の方向へ変移させて前記第2の搬送路へ受け渡す受け渡しプレートと、外周搬送面が前記受け渡しプレートに設けられた開口から僅かに突出するよう前記受け渡しプレートの下方に配置され、前記第1の搬送路から受け渡された硬貨を前記第1の搬送路の硬貨搬送方向と同一方向にさらに搬送する送出ローラと、を有し、前記第1の搬送路から受け渡された硬貨が、前記送出ローラによる搬送力により前記受け渡しプレートの前記搬送面を前記案内面に沿って前記第2の搬送路の方向へ滑らかに変移することを特徴とする硬貨処理装置が提供される。
本発明では、第1の搬送路と直角に配置した第2の搬送路への硬貨の搬送方向転換を、硬貨を搬送路面とベルトとにより挟持して行うのではなく、送出ローラに載せて行うようにしたので、搬送路面の傷や磨耗を防止することができる。
本発明の硬貨処理装置によれば、搬送方向変換機構の構造が簡素化され、装置の小型化が可能になる。また、搬送方向変換機構は、送出ローラの搬送力だけで硬貨を方向転換することができ、しかも硬貨を搬送路面にベルトで押し付ける構成ではないので、搬送路面の傷や磨耗を確実に防止することができる。
以下、この発明の硬貨処理装置を釣銭払出機に適用した実施の形態について、図面を参照して説明する。
(釣銭払出機の外観構成)
最初に、釣銭払出機の外観構成について説明する。図1は、本発明の実施の形態に係る釣銭払出機の外観構成を示す斜視図である。
釣銭払出機1は、筐体2の上面前方右側に、複数枚の硬貨が同時に投入可能な硬貨投入口3を備えており、この硬貨投入口3の左側にはディスプレイ4と複数の操作ボタンとを備えた操作パネル5が配置されている。また、筐体2の前面には、硬貨払出口6と図示されていない投入硬貨の返却口が設けられている。
ここで、硬貨投入口3から投入された硬貨は、筐体2の内部で一時保留され、その金額が確定された後に金種別に収納庫に収容される。そのとき、投入された金額はディスプレイ4などで表示される。釣銭払出機1のディスプレイ4には、投入金額だけではなく、その動作状態や操作指示なども表示することができる。また、硬貨払出口6には、釣銭として払い出される硬貨や回収される硬貨が搬送される。
(硬貨の流れ)
図2は、釣銭払出機1に投入された硬貨の流れを示す説明図である。ここでは、釣銭払出機1の主要な構成部分だけを示している。
硬貨投入口3に投入された硬貨は、矢印Aに示すように、入金用の硬貨搬送機構7で硬貨鑑別処理部7aに搬送される。硬貨鑑別処理部7aに搬送された硬貨は、検銭部で鑑別された後、鑑別不能とされた場合に硬貨払出口6へ排出され(矢印B)、鑑別正常の場合には一時保留部8に搬送される(矢印C)。一時保留部8に搬送された硬貨は、収納動作時に硬貨振分け機構9に送り込まれる(矢印D)か、あるいは収納キャンセル時に現物返却される(矢印E)。
硬貨振分け機構9では、硬貨が金種別に選別され、金種別に設けた6つの硬貨収納庫10a〜10fからなる金種別収納庫10にそれぞれ収納される(矢印F1〜F6)。出金指令あるいは精査の指令があると、金種別収納庫10に収納された硬貨は、出金用の硬貨搬送機構11に取り出される(矢印G1〜G6)。出金用の硬貨搬送機構11に取り出された硬貨は、精査が指令されたときには、一時保留部8に搬送され(矢印H)、出金指令であれば釣銭として硬貨払出口6に出金される(矢印I)。
したがって、レジ担当者が受け取った硬貨は、硬貨投入口3から矢印A、矢印C、矢印D、矢印Fの経路で搬送され、硬貨振分け機構9から金種別収納庫10に投入される。
また、顧客に支払う釣銭を釣銭払出機1から出金する場合には、それぞれの金種別の収納庫から指定された枚数の硬貨を出金用の硬貨搬送機構11に出金して(矢印G1〜G6)、矢印Iの経路で硬貨払出口6に出金することができる。
(ハードウェアの概略構成)
次に、釣銭払出機1のハードウェアの概略構成について説明する。
図3は、釣銭払出機の内部構成を示す平面断面図である。ここでは、釣銭払出機1の主要な構成部分だけを示している。
釣銭払出機1は、硬貨投入口3に投入された硬貨を搬送する入金用の硬貨搬送機構7と、正貨として識別された硬貨を一時保留する一時保留部8と、硬貨を選別する硬貨振分け機構9と、硬貨を金種別に収容する6つの硬貨収納庫10a〜10fからなる金種別収納庫10と、釣銭を硬貨払出口6に出金する出金用の硬貨搬送機構11とから構成されている。
入金用の硬貨搬送機構7には、硬貨投入口3から異なる金種の硬貨が複数枚同時に投入される。硬貨投入口3の搬送ベルト機構7bは、投入された硬貨を図の左手方向に搬送するもので、搬送ベルト機構7c,7dは、搬送ベルト機構7bから搬送されてくる硬貨を順次、図の左手方向に搬送している。投入された硬貨の真偽および金種を識別する硬貨鑑別処理部7aは、硬貨搬送機構7の中央部に配置された検銭部7eと、硬貨をその識別結果に応じて硬貨払出口6あるいは一時保留部8のいずれかに送り出す切替機構とから構成されている。
一時保留部8では、検銭部7eで正貨として識別した硬貨が一時保留された後、硬貨振分け機構9に搬送される。この一時保留部8には、硬貨搬送機構7における搬送ベルト機構7b,7c,7dの硬貨搬送方向と並行して搬送ベルト機構8aが設けられている。搬送ベルト機構8aは、硬貨を硬貨投入口3が位置する方向に搬送するものであって、搬送方向の後端部分には硬貨ストッパ機構8b、切替ゲート機構8c、および搬送方向転換機構8dが設けられている。
硬貨ストッパ機構8bは、一時保留部8の硬貨を一時保留するかどうかを決定するものである。また、切替ゲート機構8c、および搬送方向転換機構8dは、いずれも一時保留している硬貨を返却口に現物返却するか、あるいは硬貨振分け機構9に搬送するかを制御するものである。なお、これらの詳細な構成および動作については後述する。
硬貨振分け機構9は、一時保留部8から送出された硬貨を選別するものであって、釣銭払出機1の前面から後方に向かって、その筐体2の右側面に沿って配置されている。金種別収納庫10は、たとえば1円、50円、5円、100円、10円、および500円硬貨をそれぞれ収容する6つの硬貨収納庫10a〜10fと、その硬貨振分け機構9側に形成された投入口に図示しない計数器を有している。
硬貨振分け機構9には、一時保留部8からの硬貨を一枚ずつ分離して硬貨収納庫10a〜10fの投入口まで搬送する転換搬送路9aが設けられている。転換搬送路9aにより搬送される硬貨は、硬貨振分け機構9により選別され、該当金種の入金口より硬貨収納庫10a〜10fに投入されて収納される。このとき、図示しない計数器により、投入された硬貨の枚数が計数されている。
これらの硬貨収納庫10a〜10fは、いずれも前段ベルト機構10g、後段ベルト機構10h、および出金用ベルト機構10iを有し、さらに出金用ベルト機構10iには、図示しない光学式センサまたは磁気センサが配置され、ここを通過する硬貨を検知して硬貨の繰出し枚数を計数するように構成されている。
出金用の硬貨搬送機構11は、金種別収納庫10から釣銭として取り出された硬貨を搬送して硬貨払出口6に出金するものであって、釣銭払出機1の筐体2の左側面に沿って配置され、釣銭となる硬貨を前方に搬送する搬送ベルト機構11aと、出金用の硬貨搬送機構11の終端で硬貨払出口6と一時保留部8とのいずれかを選択して出金する切換ゲート11bとを有している。
このような釣銭払出機1では、同じ大きさの筐体2内に各機構部品(7〜11)を収容する場合、筐体2の外形上の制約から、硬貨振分け機構9の転換搬送路9aを筐体2の側面に沿って配置することによって筐体の内部空間が有効利用でき、取り扱い可能な硬貨の枚数を増やすことができる。そこで、釣銭払出機1の一時保留部8に搬送された硬貨を硬貨振分け機構9に搬送する場合、以下に説明する搬送方向転換機構8dによって、硬貨を略直角に方向転換するようにしている。
(釣銭払出機の一時保留部と硬貨振分け機構)
次に、釣銭払出機1の一時保留部と硬貨振分け機構の構成について、図4ないし図7を用いて詳細に説明する。
図4ないし図6は、いずれも釣銭払出機の一時保留部と硬貨振分け機構の主要部分を示す概略構成図であり、図4には一時保留部8と硬貨振分け機構9の斜視図を、図5には、釣銭払出機1の一時保留部8のみの斜視図を、図6には、一時保留部8と硬貨振分け機構9の平面図を示している。また、図7は釣銭払出機における搬送方向転換機構の主要部分の詳細構成を示す縦断面図である。
一時保留部8の底部には平ベルト12が敷設されており、この平ベルト12は、硬貨振分け機構9側に設けられた駆動プーリ13と出金用の硬貨搬送機構11側に設けられた従動プーリ(図示せず)に巻掛けられ、硬貨を硬貨振分け機構9側に搬送することができる。一時保留部8には、硬貨が搬送される下流側に、平ベルト12を挟んで繰出しローラ14および押えローラ15が相対向する位置に設けられており、平ベルト12によって搬送された硬貨は、繰出しローラ14により一枚ずつに分離されて硬貨を硬貨振分け機構9との接続部分へ送出するように構成されている。
繰出しローラ14の下流の平ベルト12上には、ストッパ16とストッパソレノイド16aが備えられ、ストッパソレノイド16aが図示されていない制御部からの指令で動作するように構成されている。このストッパ16は、ストッパソレノイド16aによって鉛直方向に上下することで、平ベルト12の搬送路を封止するものである。すなわち、ストッパ16が下方の位置にある場合は、繰出しローラ14から送り出される硬貨の搬送が阻止され、ストッパ16が上方にあがると、硬貨の搬送路を開放する。
ストッパ16の下流側には、硬貨ガイド17が設けられている。この硬貨ガイド17は、平ベルト12を挟んで駆動プーリ13の上方位置に設けられており、平ベルト12上に搬送された硬貨の姿勢が変わらないようにして、平ベルト12の終端に配置された搬送方向転換機構8dに搬送される硬貨の姿勢を規制している。
搬送方向転換機構8dは、円筒形の送出ローラ18および受け渡しプレート19から構成されている。送出ローラ18は、平ベルト12の終端位置まで搬送された硬貨を受け渡しプレート19で受け取った後、硬貨を平ベルト12の搬送方向と同一方向にさらに搬送するものであって、受け渡しプレート19の下部に配置されている。
受け渡しプレート19には、送出ローラ18の外周面をわずかに突出させるように開口が形成され、平ベルト12の終端の搬送面と同じ高さで搬送面19aが形成され、さらに搬送面19aから立ち上がる案内面19bが送出ローラ18の下流側に近接して配置されている。搬送方向転換機構8dは、平ベルト12の終端位置まで搬送された硬貨が、送出ローラ18が平ベルト12と同じ方向に回転するとき、搬送面19a上で硬貨が同一方向にさらに搬送され、その後に案内面19bに沿って滑らかに方向転換された硬貨を硬貨振分け機構9に送り出すように構成されている。
硬貨振分け機構9は、一時保留部8の搬送方向終端に隣接して位置するものであって、転換搬送路9aの搬送ベルト9bによって硬貨を一時保留部8から受け取って、金種別に金種別収納庫10へと投入している。この搬送ベルト9bは、送出ローラ18の回転軸の軸線方向に延長形成され、硬貨押さえ込み搬送手段として機能する。すなわち、搬送プーリ9cは、受け渡しプレート19の上方で硬貨振分け機構9の端部によって支持されている。搬送プーリ9cには、搬送ベルト9bが送出ローラ18の一端をかすめる位置に巻掛けられ、さらに搬送ベルト9bには、テンションローラ9dが搬送プーリ9cの近傍に設けられている。テンションローラ9dからは、搬送ベルト9bを転換搬送路9aの方向に押付ける力が作用している。
転換搬送路9aには、金種別収納庫10の硬貨収納庫10a〜10fに対応する位置に硬貨振分け板9eが備えられている。硬貨振分け板9eは、搬送される硬貨をそれぞれ選別して、金種別収納庫10に振分け収納するように構成されている。搬送プーリ9cの支持軸は、ここに図示されていない駆動モータとギヤを介して接続され、駆動モータが回転動作することで、この搬送ベルト9bにより硬貨が転換搬送ガイド9fに沿って搬送される。
(搬送方向転換機構)
次に、釣銭払出機1の一時保留部8における硬貨搬送方向を変更する搬送方向転換機構の構成と動作の概略について、さらに図4ないし図7を用いて説明する。
受け渡しプレート19は、その搬送面19aに平ベルト12の幅より狭い開口がその幅方向に沿って形成され、さらに図4に示すように、硬貨振分け機構9の転換搬送路9aが搬送面19aと同一高さとなるように接続されている。また、受け渡しプレート19の円弧状の案内面19bは、送出ローラ18の下流側に受け渡しプレート19の搬送面19aから立ち上がって一体に形成され、硬貨の搬送方向を送出ローラ18の幅方向に次第に変移させるように設けられている。さらに、受け渡しプレート19の案内面19bには異物排出穴19cが設けられている。この異物排出穴19cは、硬貨より大きさの小さな異物を排出する開口として、送出ローラ18の下流側に形成されている。
送出ローラ18は、その外周搬送面が受け渡しプレート19の開口から僅かに突出する高さで、回転可能に軸支されていて、ストッパ16が開放された状態で搬送されてくる硬貨を、受け渡しプレート19の案内面19bが硬貨振分け機構9の方向に誘導するように構成されている。また、図6に示すように、送出ローラ18を挟んで硬貨振分け機構9の反対側には、一時保留部8に投入された硬貨を現物返却するため、受け渡しプレート19から図示しない返却口に通じるキャンセルシュート20が設けられている。
図5に示すように、平ベルト12の駆動プーリ13には、その支持軸の端部に駆動ギヤ21に接する第1のギヤ22が取り付けられている。また、駆動ギヤ21には、第2のギヤ23と第3のギヤ24を介して第4のギヤ25が接続され、第4のギヤ25が繰出しローラ14の支持軸を駆動するように配置されている。さらには、駆動ギヤ21と第5のギヤ26を介して接続された第6のギヤ27が、送出ローラ18の支持軸の端部に取り付けられている。
ここでは、駆動プーリ13の下方に配置されたモータ28が平ベルト12を搬送する方向に回転すると、この繰出しローラ14が一時保留部8に収納された硬貨を分離する方向に回転する。また、モータ28の出力軸の駆動ギヤ21が第1のギヤ22を介して駆動プーリ13を同一方向に回転することで、一時保留部8に収納されている硬貨を平ベルト12により搬送するとともに、第6のギヤ27が平ベルト12の駆動プーリ13と同一方向に回転するから、送出ローラ18は硬貨を受け渡しプレート19の案内面19bに沿って硬貨振分け機構9に送り出すことができる。
なお、受け渡しプレート19には異物排出穴19cが形成され、送出ローラ18の下方にはダストシュート29が設けられている。
一時保留部8には、図7に示すように、その端部に切換ゲート30が備えられている。切換ゲート30は、送出ローラ18の搬送方向下流側に設けられ、受け渡しプレート19の搬送面より僅かに高い位置に約90°の範囲で回動可能に支持されている。切換ゲート30は、硬貨を円弧状の案内面19bに導く案内面30aと規制面30b(図9参照)とが設けられ、硬貨進行方向を規制している。また、この切換ゲート30には、案内面30aの上方にひさし30cが設けられている。
この切換ゲート30の上方には切換えギヤ31が取り付けられ、切換えギヤ31は回転ギヤ32を介して切換えソレノイド33と接続されている。切換ゲート30は、切換えソレノイド33を動作させることで、硬貨を硬貨振分け機構9あるいはキャンセルシュート20のいずれか任意の方向に導くように動作する。
(搬送方向の変換動作)
次に、搬送方向転換機構8dによって一時保留部8から搬送された硬貨が方向転換される変換動作について、さらに図8、図9を用いて説明する。
図8および図9は、本発明の実施の形態に係る釣銭払出機の硬貨搬送方向を転換する主要部分を示す平面断面図であって、図8には、硬貨振分け方向に搬送する状態を、図9には、硬貨を返却口に搬送する状態を示している。
一時保留部8では、平ベルト12上に収納された硬貨がモータ28により搬送されると、繰出しローラ14で1枚ずつ分離されて硬貨ガイド17に送り出される。硬貨ガイド17では、平ベルト12上において搬送されてくる硬貨の姿勢を規制し、所定の姿勢で平ベルト12の端部まで搬送された硬貨が受け渡しプレート19に送り込まれる。
切換ゲート30は、搬送されてきた硬貨の搬送方向を、図示されていない制御部の指令に基づいて、受け渡しプレート19の案内面19b、あるいはキャンセルシュート20のいずれかに振分ける。
受け渡しプレート19から硬貨振分け機構9に硬貨を搬送する場合、図8に示すように、切換ゲート30はその案内面30aが受け渡しプレート19の案内面19bに硬貨を引き渡す状態に位置している。この状態で、受け渡しプレート19上に達した硬貨は、硬貨振分け機構9に設けられた搬送ベルト9bにより、転換搬送路9a内の転換搬送ガイド9fに沿って取り込まれ、硬貨それぞれ選別する硬貨振分け板9eまで搬送される。
受け渡しプレート19の開口部では、送出ローラ18が平ベルト12の搬送方向と同一方向で回転しているため、受け渡しプレート19の円弧状に形成された案内面19bに硬貨の外周端面が接触する位置まで、硬貨が同一方向に搬送される。すなわち、硬貨の先端部分がこの案内面19bに達したとき、最も小径の硬貨であっても、なお送出ローラ18に接して、その搬送力が硬貨に及んだ状態となっている。しかも、送出ローラ18上の硬貨は、切換ゲート30のひさし30cにより、跳ね上がらないで受け渡しプレート19の搬送面19aを移動する。
一方、一時保留部8の硬貨を受け渡しプレート19から返却口に排出する場合、図9に示すように、切換ゲート30はその規制面30bが送出ローラ18上でその上流方向を向くように位置している。この状態で、受け渡しプレート19上に達した硬貨は、切換ゲート30の規制面30bに導かれて、キャンセルシュート20の方向に変移していって、図示しない返却口に排出される。
また、受け渡しプレート19の開口部に配した送出ローラ18には、硬貨と同時に誤って投入された紙切れなどの異物が搬送されてくることがある。受け渡しプレート19には、下流側に異物排出穴19cを設けているので、それらはいずれもこの異物排出穴19cから送出ローラ18の下方のダストシュート29に滑り落ちて、図示しないダストボックスで回収できる。
なお、切換ゲート30の規制面30bは、キャンセルシュート20に向けて直線的に硬貨を案内する形状としたが、切換ゲート30の案内面30aと同様に上方に硬貨が跳ね上がらないようにひさしを設けてもよい。
実施の形態に係る釣銭払出機の外観構成を示す斜視図である。 釣銭払出機に投入された硬貨の流れを示す説明図である。 釣銭払出機の内部構成を示す平面断面図である。 釣銭払出機における一時保留部と硬貨振分け機構の主要部分を示す斜視図である。 釣銭払出機における一時保留部の構成を示す斜視図である。 釣銭払出機における一時保留部と硬貨振分け機構を示す平面図である。 釣銭払出機における搬送方向転換機構の主要部分を示す縦断面図である。 搬送方向転換機構における硬貨振分方向への搬送状態を示す平面断面図である。 搬送方向転換機構におけるキャンセル方向への搬送状態を示す平面断面図である。 従来の硬貨処理装置の一例における硬貨搬送方向転換機構を示す平面構成図である。 従来の硬貨処理装置の別の例を示す平面図である。 従来の硬貨処理装置の別の例を示す縦断面図である。
符号の説明
1 釣銭処理機
2 筐体
3 硬貨投入口
4 ディスプレイ
5 操作パネル
6 硬貨払出口
7 入金用の硬貨搬送機構
7a 硬貨鑑別処理部
8 一時保留部
9 硬貨振分け機構
9a 転換搬送路
9b 搬送ベルト
9c 搬送プーリ
9d テンションローラ
9e 硬貨振分け板
9f 転換搬送ガイド
10 金種別収納庫
11 出金用の硬貨搬送機構
12 平ベルト
13 駆動プーリ
14 繰出しローラ
15 押えローラ
16 ストッパ
16a ストッパソレノイド
17 硬貨ガイド
18 送出ローラ
19 受け渡しプレート
19a 搬送面
19b 案内面
19c 異物排出穴
20 キャンセルシュート
21 駆動ギヤ
22 第1のギヤ
23 第2のギヤ
24 第3のギヤ
25 第4のギヤ
26 第5のギヤ
27 第6のギヤ
28 モータ
29 ダストシュート
30 切換ゲート
30a 案内面
31 切換えギヤ
32 回転ギヤ
33 切換えソレノイド

Claims (6)

  1. ベルト上に硬貨を載せて搬送する第1の搬送路と、前記第1の搬送路に対してほぼ直角方向に硬貨を搬送する第2の搬送路とを接続する搬送方向転換手段を備えた硬貨処理装置において、
    前記搬送方向転換手段は、
    前記第1の搬送路の硬貨搬送方向終端と前記第2の搬送路の硬貨搬送方向始端との間を接続する搬送面、および該搬送面から立ち上がって一体に形成された円弧状の案内面が配置され、前記第1の搬送路から受け渡された硬貨を前記第2の搬送路の方向へ変移させて前記第2の搬送路へ受け渡す受け渡しプレートと、
    外周搬送面が前記受け渡しプレートに設けられた開口から僅かに突出するよう前記受け渡しプレートの下方に配置され、前記第1の搬送路から受け渡された硬貨を前記第1の搬送路の硬貨搬送方向と同一方向にさらに搬送する送出ローラと、
    を有し、前記第1の搬送路から受け渡された硬貨が、前記送出ローラによる搬送力により前記受け渡しプレートの前記搬送面を前記案内面に沿って前記第2の搬送路の方向へ滑らかに変移することを特徴とする硬貨処理装置。
  2. 前記送出ローラの上部に配置され、前記第1の搬送路の終端まで搬送された硬貨を、前記送出ローラに送り出すか、前記第2の搬送路とは反対側に配置された第3の搬送路に送り出すかを切り換える切換ゲートを備えていることを特徴とする請求項1記載の硬貨処理装置。
  3. 前記受け渡しプレートの上面に前記送出ローラによる硬貨の搬送を遮るよう立設されていて前記第1の搬送路から受け渡された硬貨を前記送出ローラによる搬送力で前記第2の搬送路の方向へ滑らかに変移させる円弧状の第1の案内面と、
    前記送出ローラの上部に配置され、前記第1の搬送路の終端まで搬送された硬貨を、前記送出ローラに送り出すか、前記第2の搬送路とは反対側に配置された第3の搬送路に送り出すかを切り換えることができ、前記送出ローラに送り出す位置にあるときには、前記第1の搬送路から受け渡された硬貨を前記第1の案内面に案内するよう下面に垂設された第2の案内面を有する切換ゲートと、
    を備えていることを特徴とする請求項1記載の硬貨処理装置。
  4. 前記受け渡しプレートは、前記送出ローラの下流側に前記硬貨より大きさの小さな異物を排出する開口を有していることを特徴とする請求項1記載の硬貨処理装置。
  5. 前記第1の搬送路は、複数枚の硬貨を保留または搬送する平ベルトと、前記平ベルトによって搬送される複数枚の硬貨を一枚ずつ分離して前記送出ローラに繰出す繰出しローラとを有していることを特徴とする請求項1記載の硬貨処理装置。
  6. 前記第2の搬送路は、前記受け渡しプレートの上部を始端として前記送出ローラの回転軸の軸線方向に延長形成された硬貨押さえ込み搬送手段を備えていることを特徴とする請求項1記載の硬貨処理装置。
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