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JP4988222B2 - 加熱調理器 - Google Patents
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Description

本発明は、電気式のスチームオーブンレンジやオーブン,電子レンジ等の加熱調理器に関するものである。
最近、真空調理が注目されている。真空調理はフランスで始まった調理法で、料理に必要な食材と調味料を容器や袋に入れて空気を抜き、適温の湯の中に一定時間漬けて調理する方法である。その特徴としては、容器や袋の内部を真空にするので、素材の持つ風味や旨みが閉じ込められ、均一に味がしみ込むことなどがあげられる。
従来の真空調理に関連する業務用の加熱調理装置(製品)としては、真空にする機械,湯煎機等を揃えたものがある。
また、真空調理に関連する家庭用の加熱調理器としては、特許文献1に示すように、高周波照射で真空調理を行うことを目的とし、従来では食品内部まで熱が到達せず、調理不可能と考えられていた60℃程度の温度で真空パックされた食品を均一加熱し、温度差および温度精度を1℃程度に仕上げる高周波加熱調理システムがある。
また、特許文献2に示すように、低温保管信号に応じてあらかじめ設定された時間、調理室全体を真空状態にし、調理室の温度を下降させることにより調理物を低温に保管するモードと、前記設定された時間が経過すると前記保管モードを終了し、調理物を加熱する調理モードとを含む真空調理器具の調理方法がある。
特開平6−241465号公報 特開2005−80658号公報
上記従来技術において、業務用加熱調理装置では、かなりの真空度を確保でき、プロ並みの調理を実現できるが、装置全体が大きく、価格も小規模なものでも百万円を超え、電気式オーブンレンジ等の家庭用加熱調理器としては非常に高価で、設置場所の確保も難しい。
また、特許文献1に示すものは、あらかじめ真空パックされた食品を加熱するものであって、食品を入れた容器等を真空にする設備は有していない。
また、真空パック食品を購入するだけなので、利用者が状況に応じて調味料等を調整したオリジナルの真空調理を実現することができない。
さらに、特許文献2に示すものは、調理室(加熱室)全体を真空状態にするため、調理室の真空度が要求されて設備が大掛かりとなり、調理室を構成する壁等がかなり頑丈なものにならざるを得ない。
また、熱風オーブン加熱等を行おうとすると、調理室に外気と連動する給気口や排気口を設ける必要があり、オーブンレンジでは調理室全体を真空状態にすることはできない。
本発明は、上記課題のうち少なくとも1つを解決することを目的としている。
上記課題を解決するために、加熱室内に収容される被調理物を加熱する蒸気発生手段と、該蒸気発生手段に供給する水を入れた給水タンクと接続する接続部と、該接続部と接続された給水タンク内の水を前記蒸気発生手段に供給するポンプと、前記被調理物を封入可能で前記接続部と接続できる挿入口と該挿入口に可動弁と弁受けを有した容器とを備え、前記ポンプは、加熱調理スタートボタンが押されたことにより、前記接続部に前記給水タンクが接続されていると判断したときは該給水タンク内の水を前記蒸気発生手段へ供給し、吸引スタートボタンが押されたことにより、前記接続部に前記容器が接続されていると判断したときは該容器内の空気を前記蒸気発生手段へ供給することで該容器の内圧を負圧にするものである。
本発明によれば、電気式オーブンレンジ等の家庭用加熱調理器の本体内に、被調理物である食材を入れた密閉可能な容器や袋の内圧を負圧にする(大気圧より低くする)吸引手段を備えているので、コンパクトであるとともに、状況に応じて調味料等を調整した利用者オリジナルの真空調理を家庭内のキッチンで、しかも、加熱調理器のみで実現することができる。
以下、本発明の加熱調理器を、電気式オーブンレンジを例にとって説明する。本発明の加熱調理器は家庭用であり、電気式のスチームオーブンレンジやオーブン,電子レンジ等の加熱調理器にも適用できる。
参考例1
図1は、本発明に関する参考例を示す電気式オーブンレンジの斜視図で、側面と上部に設けたカバーを取り外した状態である。
1は電気式オーブンレンジの本体、2は図4に示す加熱室20内に加熱する被調理物を出し入れする開閉自在な縦開きドア、3はドア2の前面下部に配置された操作・表示パネルである。ここで、ドア2や操作・表示パネル3の位置は、図1の位置に限定されるものではない。
4は本発明の吸引手段であり、負圧ポンプ又は真空ポンプからなり、本体1内の右側壁1aに設けている。但し、この吸引手段4の設置場所は右側壁1aに限定されるものではなく、左側壁や底面,天井面等であってもよい。
また、吸引手段4は、オーブンレンジが必要とする圧力レベル(真空度)によって負圧ポンプか、若しくは真空ポンプが用いられるもので、特に負圧レベルが真空に近い場合には、真空ポンプが最適である。ただし、真空ポンプは、比較的大きさが大きくなるため、本発明のオーブンレンジでは、コンパクト性と価格を考慮して負圧ポンプを用いるのが望ましい。
ここで、負圧レベルとしては、真空に近い圧力まで吸引できる吸引手段が望ましいが、オーブンレンジの本体1への実装を考えると、負圧レベルが−50〜−100kPa(キロパスカル)程度の吸引手段を搭載しても真空調理に近い家庭での調理を提供することができる。
5は吸引口で、ドア2の前面下部の一側(図では右側)設けられており、吸引手段4から伸びる吸引ホース6に連なっている。ただし、この吸引口5はこの位置に限定されるものではない。7は吸引口5の近傍に設けられた吸引スタートボタンである。
ここで、吸引ホース6(後記する吸引ホース6の接続部6aを含む)及び吸引口5は、本体1から着脱して利用者が洗うことができる等の衛生面が配慮されている。
図2は、図1のドア2の前面下部に設けられた操作・表示パネル3の平面図で、5及び7は前記した吸引口と吸引スタートボタンである。
8はドア2の下部に設けた押しボタンで、利用者が真空調理を選択する操作手段である。9は同じくドア2の下部に設けた表示手段で、本体1が真空調理できることを表示している。該真空調理は、自動調理メニュー(オートメニュー)であってもよいし、手動調理メニュー(マニュアルメニュー)であってもよい。
また、本発明の真空調理に関する一連の作業は、前記したように、本体1のドア2に設けた操作・表示パネル3上で行うのではなく、リモコン等を利用して離れて操作できるようにしてもよい。
10はダイヤルで、吸引手段4による負圧レベルを設定する操作手段であり、ドア2の下部に設けた押しボタン8の近傍に設けられている。
12は液晶パネルで、吸引手段4による負圧レベルを表示する表示手段である。ここで、当然ではあるが、操作手段や表示手段は前記ダイヤル10や液晶パネル12に限る必要はない。
図3は、図1による吸引作業の一例を説明する斜視図である。
13は、被調理物である食材の入った容器であり、ジッパー付きの耐熱性ポリエチレン袋(ポリ袋)などを利用する。ここでは、圧力に応じて形が変形する変形自在の軟らかいポリ袋を利用するが、硬いポリ容器等で構成してもよい。
次に、前記した図1から図3を用いて作業手順を説明する。ここでは、吸引手段4による被調理物を封入した容器13の吸引工程が本体1の外部で行われる。
まず、食材(たとえば肉,魚)と、それを味付けするための調味料を調合し、ジッパー付きポリ袋からなる容器13に入れる。
次に、オーブンレンジの本体1の前に進み、押しボタン8により真空調理を選択すると、ダイヤル10が点滅して利用者に負圧レベルを設定するように報知する。ダイヤル10を回して負圧レベルを設定すると、その圧力レベルは表示手段である液晶パネル12に表示され、設定圧力レベルになったら、ダイヤル10の回転を停止する。
ここで、設定する負圧レベルは、圧力の絶対値でもよいが、各食材の調理内容に応じた設定数値であってもよい。例えば、肉じゃがであれば負圧レベルは「2」となっており、利用者はダイヤル10を回して負圧レベルを「2」に設定する。なお、これら各食材の調理内容と負圧レベルの関係は、本体1に添付される調理ブック等に記載されていればよい。また、食材や調理内容を設定すると、自動調理メニューで負圧レベルが自動的に決まるようになっていてもよい。
次に、吸引口5から吸引ホース6を引き出し、該吸引ホース6を容器13のジッパー部分から中に挿入する。ここで、吸引ホース6は、押しボタン8により真空調理を選択したとき自動で出るようになっていてもよい。容器13内に吸引ホース6を挿入したら、ジッパーを閉じて吸引スタートボタン7を押して吸引をスタートさせる。
所定の負圧レベルまで吸引が終わったら、吸引ホース6を引き出すと同時に容器13のジッパーを閉じ、容器13を密閉状態とする。ここで、所定の負圧レベルまで吸引が終わったかどうかの判断は、本体1内に組み込んだ報知手段(図示せず)により報知音か音声等で利用者に知らせるとよい。
そして、密閉状態となった容器13を本体1内の加熱室20に入れ、真空調理をスタートさせる。
なお、本発明のオーブンレンジでは、加熱室20内に収容される被調理物を加熱する手段として、少なくともマグネトロン18で構成されるレンジ加熱手段と、電気ヒータ21と熱風ファン22(後述する図5参照)で構成される熱風オーブン加熱手段が具備されているが、それ以外の加熱手段として、電気ヒータ33で構成されるグリル加熱手段や、蒸気発生手段25で構成される水蒸気加熱手段を具備したものでもよく、これら4つの加熱手段のうち少なくともいずれか一つを利用して、それぞれの真空調理に適した調理法が選択される。
ここで、吸引ホース6の接続部6aを有する吸引口5は、図1に示すようにドア2の操作・表示パネル3部に設けてもよいが、後述する図8の点線で示すように、加熱室20を構成する前面枠体20aに吸引口5aを設けてもよい。
なお、これらに類する操作手順は、図6でも後述する。
参考例2
図4は、本発明に関する参考例を示すオーブンレンジの斜視図で、側面と上部に設けたカバーを取り外し、かつドア2を開けた状態を示しており、図5は、図4の複数個の質量検出手段14を有するオーブンレンジの側面断面図である。
オーブンレンジの本体1は、加熱室20の中に収容される被調理物(容器13)を加熱する手段として、マグネトロン18で構成されるレンジ加熱手段と、電気ヒータ21と熱風ファン22で構成される熱風オーブン加熱手段が具備されているが、それ以外の加熱手段として、電気ヒータ33で構成されるグリル加熱手段や蒸気発生手段25で構成される水蒸気加熱手段を具備していてもよく、これら4つの加熱手段のうち少なくともいずれか一つを利用して、それぞれの真空調理に適した調理法が選択される。
図において、被調理物を封入する容器13の内圧を負圧にする吸引手段4として、前記と同様の負圧ポンプもしくは真空ポンプを利用し、さらに、加熱室20の底面に設置されて被調理物を載置する回転しないテーブル15(図では一部をカットしている)と、該テーブル15を支持するようにテーブル15の下面に設置されて被調理物の質量を検出する複数個の質量検出手段14と、前記4つの加熱手段を制御する制御手段26を備えている。
参考例では、テーブル15の下部に質量検出手段14が3個設置されており、加熱室底面の後方中央部の質量検出手段14aと、加熱室底面の前方左側部の質量検出手段14bと、加熱室底面の前方右側部の質量検出手段14cによりテーブル15が安定して3点支持されている。なお、質量検出手段14によるテーブル15の支持は3点に限る必要はなく、4点であってもよく、さらには、それ以外の個数による支持であってもよい。
ここで、質量検出手段14は、例えば、薄板の金属材で作られた可動電極と固定電極から構成される静電容量式の検出手段であってもよい。その測定原理は、固定電極と可動電極を略平行に対向させて所定の隙間、すなわち検出空間を保持し、固定電極と可動電極との間にコンデンサを形成する。そして、テーブル15に載置された被調理物が入った容器13の重さに応じて移動する可動電極と静置している固定電極との検出空間の変化を静電容量の変化に変換し、静電容量変化の検出から被調理物が入った容器13の重さを算出する方法である。
なお、本発明の質量検出手段14は、静電容量式に限る必要はなく、歪式や光学式センサ等であっても差し支えない。
また、本発明の加熱室20の底面に置かれたテーブル15は加熱室20とは分離されており、加熱室20から着脱自在で、取り出して洗うこともできる。
本構成によれば、複数個の質量検出手段14a,14b,14cの総和によってテーブル15上の被調理物、すなわち、容器13の質量を検出し、該質量検出手段14a,14b,14cの質量検出値に基づいて、制御手段26によって4つの加熱手段の少なくともいずれか一つの出力を制御し、被調理物の調理内容に応じた最適な圧力で加熱制御を行う。
図5は、図4の複数個の質量検出手段14を有するオーブンレンジの本体1の側面断面図である。質量検出手段14の夫々から制御手段26に出ている信号線が質量検出信号29,制御手段26から回転アンテナ16に出ている信号線がレンジ加熱手段を構成するアンテナ制御信号30,制御手段26から熱風ユニットを構成する電気ヒータ21,モータを有する熱風ファン22、及び蒸気発生手段25等に出ている信号線がそれぞれ加熱量と蒸気量制御信号31であり、それ以外にも電気ヒータ33等からなるグリル加熱手段を構成する加熱量制御信号(図示せず)も有している。なお、ここに示した検出信号,制御信号以外の信号線や動力線は省略している。
さらに、図5において、21,22は、熱風オーブン加熱手段を構成する電気ヒータと熱風ファンで、熱風ユニットダクト23内に収められている。
27,28は、熱風オーブン加熱手段や水蒸気加熱手段が運転されているときの循環空気流の熱風ユニットダクト23への流入空気と流出空気である。
16はレンジ加熱手段のアンテナで、モータ32によって回転駆動させられる。24はマグネトロン18からの導波管である。
ここで、オーブンレンジの本体1が具備している4つの加熱手段を説明する。
(1)レンジ加熱手段:加熱源であるマグネトロン18,マイクロ波を導く導波管24,加熱室20にマイクロ波を照射する回転アンテナ16及びアンテナモータ32等で構成されている。
(2)熱風オーブン加熱手段:熱風ユニットダクト23と、その熱風ユニットダクト23内のほぼ中央に回転自在に設けられた熱風ファン22,該熱風ファン22の外周、すなわち空気流の流出側に設けられた電気ヒータ21およびファンモータ等で構成されている。
(3)グリル加熱手段:加熱室20の上面壁に設けられた電気ヒータ33で構成されており、該電気ヒータ33は平面状ヒータでもよいし、棒状のシーズヒータや石英管ヒータであってもよい。
(4)水蒸気(スチーム)加熱手段:熱風ユニットダクト23の外側、つまり外壁面に設けられた蒸気発生手段25で構成されており、該蒸気発生手段25は、水が供給される容器と、該容器を加熱するヒータおよびサーミスタ等の温度検出器(いずれも図示せず)等から構成されている。そして、蒸気発生手段25から出た飽和水蒸気は、熱風ファン22から流出する空気流に向けて噴き付けられ、熱風ユニットダクト23内において空気流の流出風と混合し、電気ヒータ21によりさらに加熱され、高温水蒸気(例えば、200から300℃)となって加熱室20内に供給される。
次に、図4と図5および図2に示した質量検出手段14を有するオーブンレンジの本体1における真空調理の作業手順を図6を用いて説明する。図6で*印は利用者が行う手作業である。
まず、ステップ1で、下処理(手作業)を行う。食材と調味料等を調合し、ジッパー付きポリ袋からなる容器13に入れる。
次に、ステップ2で、押しボタン8(図2参照)により真空調理を選択する。
そして、ステップ3で、ダイヤル等により調理メニュー(例えば、鯖の味噌煮)を設定すると、ダイヤル10が点滅して利用者に負圧レベルを設定するように報知する。そして、ダイヤル10を回して負圧レベルを設定するが、その圧力レベルは表示手段である液晶パネル12に表示され、所定の圧力レベルになったら、ダイヤル10を停止する。
ここで、前記したように、設定する負圧レベルは圧力の絶対値でもよいが、各食材の調理内容に応じた設定数値であってもよい。
次に、ステップ4で、吸引口5から吸引ホース6を引き出し、該吸引ホース6を容器13のジッパー隅部分から中に挿入する。ここで、吸引ホース6は、押しボタン8により真空調理を選択したとき自動で出るようにしてもよい。
容器13内に吸引ホース6を挿入したら、ステップ5で容器13のジッパーを閉じて吸引スタートボタン7を押し、吸引(真空引き)をスタートさせる。
ステップ6で、所定の負圧レベルまで吸引が終わったら、吸引ホース6を容器13から引き出すと同時に、ジッパーを閉じ、容器13を密閉状態とする。
そして、ステップ7で、本体1のドア2を開けて、密閉状態となった容器13を加熱室20のテーブル15に載置し、ステップ8で、真空調理をスタートさせる。
すると、ステップ9のように、3個の質量検出手段14a,14b,14cの検出値の総和によってテーブル15上の容器13の質量を検出し、該質量検出手段14a,14b,14cの質量検出値に基づいて加熱時間を決定する。ここで、質量検出から加熱時間決定までは自動で行われる。
そして、ステップ10で、4つの加熱手段の少なくともいずれか一つの出力を制御し、容器13内の被調理物の調理内容に応じた最適な圧力で加熱制御を行う。
本発明のオーブンレンジでは、加熱室20内に収容される容器13内の被調理物を加熱する手段として、前記したように、レンジ加熱手段,熱風オーブン加熱手段,グリル加熱手段および水蒸気加熱手段が具備されており、該4つの加熱手段のうち少なくともいずれか一つを利用してそれぞれの真空調理に適した調理法が選択される。
加熱時間が設定値に達すると、ステップ11で、調理終了となる。
前記した調理方法に加え、本発明の複数個の質量検出手段14を具備したオーブンレンジでは、さらに以下のことができるようになる。
つまり、テーブル15の下部に設けた3個の質量検出手段14a,14b,14cによってそれぞれの支持点での重さWa,Wb,Wcを検出した後、その質量検出手段14a,14b,14cの重さの総和(W=Wa+Wb+Wc)によってテーブル15上の容器13の重さを算出すると共に、前記した3つの支持点での重さWa,Wb,Wcの検出値の割合(重さのかかり方)から被調理物が入った容器13の載置されているテーブル15上の位置を算出することができるので、その載置位置を目掛けて加熱パワーを集中させることができる。
なお、以上は質量検出手段14を有し、テーブル15が着脱自在の実施例であるが、例えば図7に示すように、質量検出手段14がなく、テーブル15が加熱室20の底面に固定されている場合であっても4つの加熱手段のうち少なくともいずれか一つを利用してそれぞれの真空調理に適した調理法が選択できる。
参考例3
参考例は、吸引手段4による被調理物を封入した容器13の吸引工程が、本体1の加熱室20内で行われ、容器13を外部に取り出すことなく連続して真空調理工程が行われる場合である。
図7はその一例で、吸引手段4である負圧ポンプ若しくは真空ポンプから伸びている吸引ホース6の吸引口6aが加熱室20の内部まで伸びている。
作業手順としては、ドア2を開けた後、被調理物を封入した容器13のジッパー部に吸引口6aを挿入し、加熱室20底面のテーブル15上に載せる。そして、ドア2を閉めて、図2に示した押しボタン8により真空調理を選択し、ダイヤル10を回して負圧レベルを設定後、吸引スタートボタン7を押して吸引工程に入る。該吸引工程が終了すると、そのままの状態で自動的に真空調理が開始される。
ここで、図4,図5に示した質量検出手段14を具備したオーブンレンジの本体1を利用すると、容器(被調理物)13の重さを自動で測定できるので、その検出された重さに応じて、きめ細かな圧力制御と加熱制御が可能になる。
図8は、本発明の実施例を示すもので、吸引手段4である負圧ポンプ若しくは真空ポンプから伸びている吸引ホース6の接続部6aは、加熱室20の下部を通り、下部の左前部まできている。そして、その接続部6aは図では見えないが、固定されており、そこに図9に示す箱状の容器50をオーブンレンジの本体1の前方から押し込んで、容器50の挿入口51を接続部6aに差し込んで接続する。
ここで、箱状容器50は、例えばポリエチレン製で、容器本体50aと容器フタ50bで構成されており、食材封入後に両者を合わせて密閉状態とする。その後の吸引作業は前記と同様である。
ここで、本体1が、前記(4)の高温水蒸気による加熱手段を具備している場合、給水タンクが必要となるが、図8において、箱状の容器50の挿入場所を給水タンクの挿入場所として共用してもよい。
例えば、吸引手段4で箱状容器50の吸引作業を行う場合は、そこに箱状容器50を挿入して吸引工程を実施し、別の高温水蒸気による加熱手段による加熱を行う場合は、そこに給水タンクを挿入して加熱工程を実施するのである。
吸引工程か加熱工程か、言い換えると容器50が挿入されているか、給水タンクが挿入されているかの判断は利用者に委ねられるが、それは利用者の操作内容(例えば、吸引スタートボタン7を押したか、加熱調理スタートボタンを押したか)により判別可能である。また、この場合、吸引手段4であるポンプと給水手段であるポンプが一台のポンプで利用できるとさらによい。
参考例4
図10は、本発明に関する参考例を示すもので、今までの参考例、実施例と同様に被調理物を封入する容器13(または容器50でも可)の内圧を負圧にする吸引手段4を有しているが、加熱室20の中央に設けた容器13を載せる回転テーブル34が自在に回転するターンテーブル方式の電気式オーブンレンジである点で相違し、マグネトロン18から出たマイクロ波は導波管24を介して加熱室20の側面から容器13に照射される構成である。
回転テーブル34は、その下部にあるテーブルモータ35により回転し、その同軸端部に1個の質量検出手段14が設置されており、該質量検出手段14により回転テーブル34上に載置された容器13の重さを検出することができ、その質量検出信号29は制御手段26に送られる。
調理方法は上記で説明した内容と同様で、質量検出手段14の質量検出値に基づいて制御手段26によって前記した4つの加熱手段の少なくともいずれか一つの出力を制御し、容器13内の被調理物の調理内容に応じた最適な圧力で加熱制御を行うことができる。
図11(a)は、袋状の容器13(または箱状の容器50)と吸引ホース6の接続部6aの他の実施例を示す断面図である。
容器13の吸引ホース6の吸引部には、可動弁36と弁受け37が設けられており、吸引手段4によって吸引ホース6で真空引きされる(矢印方向の流れ)と、可動弁36がその圧力によって図のように開き、吸引工程が行われる。そして、吸引工程が終了すると、可動弁36は元に戻り、弁受け37に接触して空気の流れを阻止する。
このとき、容器13内は負圧になっているので、その負圧で可動弁36は弁受け37に引き付けられ、負圧レベルが緩むことはない。つまり、可動弁36は図示したように揺動し、吸引工程時には開口して容器13内が吸引され、吸引工程が終了した時には閉口して容器13の圧力レベルを維持することができる。
さらに、図11(b)のように、可動弁36と弁受け37の構造を吸引ホース6の接続部6aに施してもよい。また、可動弁36と弁受け37の構造を吸引ホース6の接続部6aと容器13のホースの吸引部の両方に設けてもよい。
また、接続部6aの構造は、袋状の容器13(または箱状の容器50)と吸引ホース接続部6aをねじで締め付けるようになっていてもよい。
以上説明したように、本発明は、加熱室20内に収容される被調理物を加熱する手段として、マグネトロン18で構成されるレンジ加熱手段と、電気ヒータ21と熱風ファン22で構成される熱風オーブン加熱手段と、電気ヒータ33で構成されるグリル加熱手段及び蒸気発生手段25で構成される水蒸気加熱手段の4つの加熱手段のうち少なくとも一つを備えた家庭用の加熱調理器において、該加熱調理器の本体1内に、被調理物である食材を入れた密閉可能な容器13や袋の内圧を負圧にする(大気圧より低くする)吸引手段4を備えているので、コンパクトであるとともに、状況に応じて調味料等を調整した利用者オリジナルの真空調理を家庭内のキッチンで、しかも加熱調理器のみで実現することができる。
参考例1のオーブンレンジのカバーを取り外した状態の斜視図である。 参考例1のオーブンレンジの操作・表示パネルの平面図である。 参考例1のオーブンレンジの吸引作業の一例を説明する斜視図である。 参考例2の質量検出手段を有するターンテーブルレス式オーブンレンジのカバーを取り外した状態の斜視図である。 図4の質量検出手段を有するオーブンレンジの側面断面図である。 参考例2の調理手順のフローチャートである。 参考例3のオーブンレンジの吸引作業を説明する斜視図である。 実施例1の同箱状容器を有するオーブンレンジの斜視図である。 図8の箱状容器の斜視図である。 参考例4の質量検出手段を有するターンテーブル式オーブンレンジの側面断面図である。 実施例2の吸引ホース接続部を示す側面断面図である。
1…本体、2…ドア、3…操作・表示パネル、4…吸引手段、5…吸引口、6…吸引ホ
ース、7…吸引スタートボタン、10…ダイヤル、12…液晶パネル、13,50…容器
、14…質量検出手段、15…テーブル、16…回転アンテナ、18…マグネトロン、
20…加熱室、21…電気ヒータ、22…熱風ファン、23…熱風ユニットダクト、25
…蒸気発生手段、26…制御手段、33…電気ヒータ、34…回転テーブル、36…可動
弁、37…弁受け。

Claims (1)

  1. 加熱室内に収容される被調理物を加熱する蒸気発生手段と、
    該蒸気発生手段に供給する水を入れた給水タンクと接続する接続部と、
    該接続部と接続された給水タンク内の水を前記蒸気発生手段に供給するポンプと、
    前記被調理物を封入可能で前記接続部と接続できる挿入口と該挿入口に可動弁と弁受けを有した容器とを備え、
    前記ポンプは、
    加熱調理スタートボタンが押されたことにより、前記接続部に前記給水タンクが接続されていると判断したときは該給水タンク内の水を前記蒸気発生手段へ供給し
    吸引スタートボタンが押されたことにより、前記接続部に前記容器が接続されていると判断したときは該容器内の空気を前記蒸気発生手段へ供給することで該容器の内圧を負圧にすることを特徴とする加熱調理器。
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