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JP4990725B2 - 蒸気調理器 - Google Patents
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JP4990725B2 - 蒸気調理器 - Google Patents

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Description

本発明は、着脱自在の水タンクから給水して発生した蒸気を加熱室内に噴出して被加熱物の調理を行う蒸気調理器に関する。
従来の蒸気調理器は特許文献1に開示されている。この蒸気調理器は過熱蒸気を加熱媒体とし、加熱室内に配された受皿上に被加熱物が載置される。加熱室の側方には水タンク室が設けられ、水タンク室内には把手部を前端に有して着脱自在の水タンクが配される。加熱室及び水タンク室は扉によって開閉される。
扉を閉じて調理を開始すると水タンクから給水路を介して蒸気発生装置に給水される。蒸気発生装置は供給された水によって蒸気を生成して蒸気昇温装置に送出する。蒸気昇温装置は蒸気を更に加熱して過熱蒸気を生成し、過熱蒸気を加熱室に噴出して低酸素状態で被加熱物の調理が行われる。
特開2005−61816号公報
しかしながら、上記従来の蒸気調理器によると、水タンク室は加熱室の側方に隣接して配されるため温度が上昇して水タンクの把手部が高温になる。このため、水タンクを脱着する際に把手部が熱く把持することが困難となり、蒸気調理器の使用性が悪い問題があった。
本発明は、使用性を向上できる蒸気調理器を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、被加熱物を収納する加熱室と、前記加熱室に隣接する水タンク室と、水を貯水する貯水部と前記貯水部から前方に突出する把手部とを有して前記水タンク室に着脱自在に配される水タンクと、前記加熱室及び前記水タンク室の前面を開閉する扉とを備え、前記水タンクから給水して発生する蒸気を用いて被加熱物を加熱する蒸気調理器において、前記扉を閉じた際に前記水タンク室内の前記貯水部よりも前方に冷却用の気流路を設けたことを特徴としている。
この構成によると、貯水部に貯水した水タンクを水タンク室に装着して加熱室内に被加熱物を設置し、扉を閉じて調理が開始される。水タンクからの給水によって蒸気が発生し、蒸気を加熱室に供給して調理が行われる。水タンク室内には貯水部の前方を通る冷却用の気流路が形成される。調理中に気流路を流通する気流により把手部が冷却される。調理が終了すると扉を開いて被加熱物が取り出され、把手部を把持して水タンクが脱着される。
また本発明は上記構成の蒸気調理器において、前記気流路は前記水タンク室の底面及び天面に第1、第2開口部を有することを特徴としている。この構成によると、水タンク室内は加熱室の熱によって昇温される。水タンク室の昇温によって上昇気流が発生し、空気が第1開口部から流入して第2開口部から流出する。
また本発明は上記構成の蒸気調理器において、第1、第2開口部が外気と通気可能であることを特徴としている。この構成によると、第1開口部から外気が流入し、第2開口部から流出して把持部が冷却される。
また本発明は上記構成の蒸気調理器において、前記把手部は前記貯水部から前方に延びる延設部と、前記延設部の前部から下方に延びて手指を掛ける前面部とを有し、前記延設部に貫通孔を設けたことを特徴としている。この構成によると、第1開口部から水タンク室に流入した空気が貫通孔を通り、第2開口部から流出する。
また本発明は上記構成の蒸気調理器において、前記貫通孔を前記前面部に隣接したことを特徴としている。
また本発明は上記構成の蒸気調理器において、前記貫通孔は直径7mmを超える円柱を挿通できない大きさに形成されることを特徴としている。この構成によると、例えば、貫通孔は奥行が7mm以下で左右に延びた長孔に形成される。
また本発明は上記構成の蒸気調理器において、第1開口部は前記扉側が開放されることを特徴としている。この構成によると、第1開口部は水タンク室の前端を切欠いて形成され、閉じた扉によって前面側が塞がれる。
また本発明は上記構成の蒸気調理器において、第1開口部の下方に前記扉の結露水を回収する排水トレイを設けたことを特徴としている。この構成によると、調理中に扉に発生する結露水は扉を開いた際に流下して排水トレイに回収される。
また本発明は上記構成の蒸気調理器において、前記水タンク室は前記水タンクが着脱時に挿通される挿通口を前面に有するとともに、前記挿通口よりも上方に配される段部を天面の前部に有し、前記段部に第2開口部を設けたことを特徴としている。この構成によると、水タンクを着脱する挿通口から離れた位置に第2開口部が開口する。
また本発明は上記構成の蒸気調理器において、前記気流路に連通して外部に臨むダクト内に送風機を設けたことを特徴としている。この構成によると、水タンク室に連通するダクト内の送風機を駆動することにより気流路を外気が流通する。
本発明によると、冷却用の気流路を水タンクの貯水部の前方に設けたので、水タンクの把手部を気流路を流通する気流により冷却することができる。従って、水タンクを脱着する際に把手部を容易に把持することができ、蒸気調理器の使用性を向上することができる。
また本発明によると、水タンク室の底面及び天面に第1、第2開口部を設けたので、加熱室に隣接した水タンク室の昇温による上昇気流によって容易に水タンク室内に空気を流通させることができる。
また本発明によると、第1、第2開口部が外気と通気可能であるので、上昇気流によって容易に水タンク室内に外気を流通させることができる。
また本発明によると、貯水部から前方に延びる延設部に貫通孔を設けたので、水タンク室の底面の第1開口部から天面の第2開口部に容易に空気を流通させることができる。
また本発明によると、貫通孔を手指を掛ける前面部に隣接したので空気が前面部に沿って流通し、前面部をより冷却することができる。
また本発明によると、貫通孔は直径7mmを超える円柱を挿通できない大きさに形成されるので、幼児の指つめを防止することができる。
また本発明によると、第1開口部は扉側が開放されるので、水タンク室の前端から空気が流入し、把手部をより冷却することができる。
また本発明によると、第1開口部の下方に扉の結露水を回収する排水トレイを設けたので、排水トレイ内の水が気化する際に第1開口部を介して水タンク室から熱が奪われる。従って、把手部をより冷却することができる。
また本発明によると、挿通口よりも上方の段部に第2開口部を設けたので、第2開口部を介して使用者の手指が加熱室の壁面に直接接触することを防止できる。これにより、蒸気調理器の安全性を向上することができる。また、段部によって第2開口部を水タンクの貯水部の上方まで延びて形成することができる。これにより、第2開口部の開口面積を広くして気流路の圧力損失を低減することができる。
また本発明によると、気流路に連通して外部に臨むダクト内に送風機を設けたので、気流路に容易に外気を流通させることができる。
以下に本発明の実施形態を図面を参照して説明する。図1、図2は一実施形態の蒸気調理器を示す正面図及び側面図である。蒸気調理器1は過熱蒸気によって被加熱物を調理する。蒸気調理器1は直方体形状のキャビネット10を備えている。キャビネット10の外面は化粧鋼板から成り、ルーバー加工等により形成される通気孔10aが両側面に設けられる。
キャビネット10の正面には扉11が設けられる。扉11は下端を中心に垂直面内で回動可能に枢支され、上部には扉11を開閉するためのハンドル12が設けられている。扉11の中央部11Cには耐熱ガラスをはめ込んで内部を視認できる透過部11a(図3参照)が設けられる。
中央部11Cの左右には金属製装飾板を表面に設けた左側部11L及び右側部11Rが対称的に配置されている。扉11の右側部11Rには入力操作を行う操作パネル13が設けられている。操作パネル13には表示部が設けられ、蒸気調理器1の動作状況を表示する。
図3は扉11を開いた状態の蒸気調理器1の正面図を示している。扉11はハンドル12を把持して手前に引くと回動し、垂直な閉鎖状態から水平な開放状態へと90゜姿勢を変えることができる。扉11を開くとキャビネット10の正面が露出する。
扉11の中央部11Cに対応する箇所には加熱室20が設けられる。扉11の左側部11Lに対応する箇所には水タンク室70が設けられ、蒸気発生用の水を貯水する水タンク71が収納される。扉11の右側部11Rに対応する箇所には特に開口部は設けられていないが、内部に制御基板(不図示)が配置されている。
加熱室20は略直方体に形成され、扉11に面した正面側の全面が被加熱物F(図5参照)を出し入れするための開口部20dになっている。扉11の回動により開口部20dが開閉される。加熱室20の壁面はステンレス鋼板で形成され、加熱室20の外周面には断熱対策が施されている。
図4は加熱室20内の詳細を示す正面図である。加熱室20の側壁には複数の受皿支持部20b、20cが異なる高さに設けられる。上段の受皿支持部20bは反射部68よりも下方に設けられる。受皿支持部20b、20cの一方または両方にはステンレス鋼板製の受皿21が係止される。受皿21上には被加熱物F(図5参照)を載置するステンレス鋼線製のラック22が設置される。
過熱蒸気により調理を行う場合は、上段の受皿支持部20bに受皿21が設置される。これにより、後述するように反射部68の反射によって被加熱物Fの下面に過熱蒸気を導くことができる。上段及び下段の受皿支持部20b、20cに受皿21を設置してもよい。これにより、一度に多くの被加熱物Fを調理することができる。
この時、受皿支持部20bに配される受皿21は通気性を有するように形成され、下段の受皿21上の被加熱部の上面に過熱蒸気が供給される。また、下段の受皿21上の被加熱部の下面は加熱室20の底面に配された加熱ヒータ101(図5参照)により加熱される。
加熱室20の奥側の背壁には左右方向の略中央部に吸気口28が設けられ、左方下部に排気口32aが設けられる。反射部68は加熱室20の両側壁に凹設され、表面が曲面により形成されている。後述する噴出カバー61から反射部68に向けて側方に噴き出された過熱蒸気は反射部68で反射して被加熱物Fの下方に導かれるようになっている。
反射部68は加熱室20の側方に突出するため、加熱室20に隣接する水タンク室70(図3参照)は反射部68よりも低い位置に設けられる。これにより、水タンク室70の上方には通気孔10a(図2参照)に連通するダクト25(図8参照)が形成される。
加熱室20の天面には、過熱蒸気を噴き出すステンレス鋼板から成る噴出カバー61が取り付けられる。噴出カバー61の右側部の手前側には加熱室20内を照明する照明装置69が設けられる。
噴出カバー61は平面視が矩形に対して前部の両コーナーが面取りされた略六角形に形成されている。噴出カバー61は上下両面とも塗装等の表面処理によって暗色に仕上げられている。これにより、蒸気加熱ヒータ41(図5参照)の輻射熱を吸収して噴出カバー61の下面から加熱室20に輻射される。
噴出カバー61の底面及び周面には複数の噴気口65、66(図5参照)が設けられる。各噴気口65、66の周縁は筒状に形成され、噴気口65、66の軸方向に気流を案内することができる。
図5は蒸気調理器1の内部の概略構造を示している。同図において、加熱室20は側面から見た図になっている。水タンク71は前述の図3に示すように加熱室20の左方に配され、ジョイント部58を介してタンク水位検出容器91と連通する。これにより、キャビネット10(図2参照)に対して水タンク71が着脱自在になっている。
タンク水位検出容器91には水位センサ56が設けられる。水位センサ56は複数の電極を有し、電極間の導通により水位を検知する。本実施形態ではGND電極と3本の検知電極によって水位を3段階に検知している。水位センサ56の検知によって水タンク71の水位が所定水位よりも低下すると、給水を促すように報知される。
タンク水位検出容器91には給水路55が底部まで延びて浸漬される。給水路55は経路途中に給水ポンプ57が設けられ、蒸気発生装置50に接続される。蒸気発生装置50は軸方向が垂直な筒型のポット51を有し、給水ポンプ57の駆動によって水タンク71からポット51に給水される。
ポット51は金属、合成樹脂、セラミック或いはこれらの異種材料の組み合わせ等により筒型に形成され、耐熱性を有している。ポット51内には螺旋状のシーズヒータから成る蒸気発生ヒータ52が浸漬される。蒸気発生ヒータ52の通電によってポット51内の水が昇温され、蒸気が発生する。
ポット51内には上面から螺旋状の蒸気発生ヒータ52内に延びた筒状の隔離壁51aが設けられる。隔離壁51aにより蒸気発生ヒータ52と隔離される水位検知室51bが形成される。隔離壁51aはポット51の底面に対して隙間を有するように形成され、水位検知室51bの内部と外部とが連通して同じ水位に維持される。
水位検知室51b内にはポット51内の水位を検知するポット水位検知部81が設けられる。ポット水位検知部81は複数の電極を有し、電極間の導通によりポット51内の水位を検知する。蒸気発生ヒータ52と水位検知室51bとが隔離壁51aで隔離されるため、蒸気発生ヒータ52に接した水の沸騰による発泡がポット水位検知部81に伝えられにい。これにより、発泡による電極の導通を回避し、ポット水位検知部81の検知精度を向上することができる。
尚、ポット51の外周面にヒータ等を密着してポット51内の水を昇温してもよい。この時、ポット51の周壁はポット51内の水を加熱する加熱手段を構成し、水位検知室51bはポット51の周壁に対して隔離して設けられる。また、蒸気発生ヒータ52をIHヒータにより形成してもよい。
ポット51の上面には後述する循環ダクト35に接続した蒸気供給ダクト34が導出される。ポット51の周面の上部にはタンク水位検出容器91に連結される溢水パイプ98が設けられる。これにより、ポット51の溢水が水タンク71に導かれる。溢水パイプ98の溢水レベルはポット51内の通常の水位レベルよりも高く、蒸気供給ダクト34よりも低い高さに設定されている。
ポット51の下端には排水パイプ53が導出される。排水パイプ53の経路途中には排水バルブ54が設けられている。排水パイプ53は水タンク71内に設けた排水部71aに向かって所定角度の勾配を有している。これにより、排水バルブ54を開いてポット51内の水を排水部71aに排水して貯水し、水タンク71を取り外して廃棄することができる。
加熱室20の外壁には背面から上面に亙って循環ダクト35が設けられる。循環ダクト35は加熱室20の背壁に形成された吸気口28を開口し、加熱室20の上方に配された蒸気昇温装置40に接続される。蒸気昇温装置40の下面は噴出カバー61で覆われ、上面は上カバー47で覆われる。
循環ダクト35内には遠心ファンから成る送風ファン26が設置され、蒸気供給ダクト34は送風ファン26の上流側に接続される。送風ファン26の駆動によって蒸気発生装置50により発生した蒸気は蒸気供給ダクト34を介して循環ダクト35に流入する。また、加熱室20内の蒸気は吸気口28から吸引され、循環ダクト35を通って噴出カバー61の噴気口65、66から噴き出されて循環する。蒸気の噴出しと吸引とを共通の送風ファン26により行うので、蒸気調理器1のコスト増加を抑制することができる。
尚、通常の場合加熱室20内の気体は空気であるが、蒸気調理を始めると空気が蒸気で置き換えられる。以下の説明において、加熱室20内の気体が蒸気に置き換わっているものとする。
循環ダクト35の上部には電動式のダンパ48を介して分岐する排気ダクト33が設けられる。排気ダクト33は外部に臨む開放端を有し、ダンパ48を開いて送風ファン26を駆動することにより加熱室20内の蒸気を強制排気する。また、加熱室20の下部には排気口32aを介して連通する排気ダクト32が導出される。排気ダクト32はステンレス鋼等の金属から成り、外部に臨む開放端を有して加熱室20内の蒸気を自然排気する。
蒸気昇温装置40はシーズヒータから成る蒸気加熱ヒータ41を備え、蒸気発生装置50で発生した蒸気を更に加熱して過熱蒸気を生成する。蒸気昇温装置40は平面的に見て加熱室20の天井部の中央部に配置される。また、加熱室20の天面に対して面積が狭く、小さい容積に形成して高い加熱効率が得られるようになっている。
加熱室20の側方の下部には加熱室20の底面20aに溜まる結露水を排水する排水部110が設けられる。排水部110は排水トレイ114、配管111、113及びチューブポンプ120を備えている。排水トレイ114は扉11の下方に着脱自在に配され、排水部110で搬送された結露水を貯水する。また、扉11の内面に付着した結露水が扉11を開いた際に流下して排水トレイ114に貯留されるようになっている。
配管111は加熱室20の側壁に突設して屈曲した樹脂製のパイプから成る(解りやすくするため図5では背壁に描いている)。配管111の先端は加熱室20の底面20aと隙間を介して離れ、下向きに開口した排水孔111aを形成する。排水孔111aには網状のフィルター(不図示)が設けられている。配管113は樹脂製のパイプから成り、排水トレイ114に対向して開口する。配管111、113の間はシリコンゴム等から成る可撓性のチューブ112により連結される。
チューブポンプ120は有底筒状のハウジング123内に回転板124が設けられ、回転板124の周部に複数のローラー125が突設される。チューブ112はハウジング123の内周壁に沿って環状に配される。ハウジング123とローラー125との間はチューブ112の外径よりも狭く形成され、チューブ112がローラー125により押圧される。
チューブポンプ120の駆動によって回転板124が矢印Aの方向に回転すると、チューブ112の長手方向に沿ってローラー125が回転しながらチューブ112を順次押圧する。これにより、チューブ112内の流体が一方向に順次押し出されて搬送され、逆方向の流体の流通が阻止される。
加熱室20の底面20aに溜まる結露水は排水孔111aから吸引され、排水トレイ114に搬送される。排水トレイ114に溜まった水は排水トレイ114を脱着して廃棄される。これにより、加熱室20内の気密性を保持して排水を行うことができる。尚、チューブポンプ120により結露水を水タンク71の排水貯水部71aに搬送してもよい。
図6は水タンク室70の斜視図を示している。水タンク室70は樹脂成形品から成る箱型のタンクカバー72により周囲を覆って形成される。これにより、金属により形成して高温となる加熱室20の側壁に使用者の手指を直接接触させず、蒸気調理器1の安全性が確保されている。
タンクカバー72の前面は水タンク71が着脱時に挿通される挿通口72aが形成される。タンクカバー72の底面の前端には切欠きによって第1開口部73が形成される。タンクカバー72の天面には挿通口72aよりも上方に配された段部74が前端に形成される。段部74の天面には第2開口部75が形成される。
挿通口72aよりも上方の段部74に第2開口部75を設けるため、第2開口部75を介して使用者の手指が加熱室20の側壁に直接接触することを防止できる。これにより、蒸気調理器1の安全性を向上することができる。第2開口部75を挿通口72aから更に離れた段部74の後方に配置してもよい。また、段部74によって第2開口部75を水タンク71の貯水部77(図7参照)の上方まで延びて形成することができる。これにより、第2開口部75の開口面積を広くすることができる。
尚、タンクカバー72を後部と前面部とに分割し、前面部を形成する前面パネルに挿通口72a及び第1開口部73を形成してもよい。これにより、タンクカバー72を容易に成形加工できる。また、前面パネルのみに容易に装飾を施すことができ、容易に蒸気調理器1の美観を向上することができる。
図7は水タンク71の斜視図を示している。水タンク71は半透明の樹脂成形品から成り、本体部76及び蓋部79を有している。本体部76は上面を開口して蒸気発生用の水を貯水する箱状の貯水部77を有している。貯水部77の前面には水タンク71を引き出す把手部78が設けられる。
蓋部79は貯水部77の上面開口部を覆って着脱自在に設けられ、蓋部79を脱着して貯水部77に給水が行われる。また、蓋部79には排水パイプ53(図5参照)からポット51(図5参照)の排水が流入する流入口79aが設けられる。
図8は水タンク71の装着状態を示す水タンク室70の側面断面図である。水タンク71の把手部78は延設部78a及び前面部78bを有している。延設部78aは貯水部77の上端から前方に延び、上下方向を遮蔽するように形成される。これにより、貯水部77の前方の空間が上下に仕切られる。前面部78bは延設部78aの前端から屈曲して下方に延び、使用者が手指を掛けるようになっている。
また、延設部78aには貫通孔78cが形成される。貯水部77の前方の空間は延設部78aによって上下に仕切られ、貫通孔78cによって上下が連通する。貫通孔78cは前面部78bに隣接して形成される。また、貫通孔78cは奥行D(図7参照)よりも左右方向の幅W(図7参照)が大きい長孔形状になっている。奥行Dは7mm以下に形成される。これにより、幼児の指つめを防止することができる。貫通孔78cは直径7mmを超える円柱を挿通できない大きさであれば他の形状でもよい。
扉11を閉じた状態では水タンク室70の開口部72aは扉11により閉塞される。この時、水タンク室70の底面に設けた第1開口部73は前面が扉11に遮蔽され、下方に開口して外部に臨む。また、排水トレイ114は第1開口部73の下方に設置される。水タンク室70の天面に設けた第2開口部75はダクト25及びキャビネット10の通気孔10a(図2参照)を介して外部に連通する。
このため、水タンク室70内には貯水部77の前方に外気が流通できる気流路70aが形成される。即ち、水タンク室70は高温の加熱室20に隣接するため昇温され、水タンク室70内に上昇気流が発生する。これにより、第1開口部73から外気が水タンク室70内に流入し、気流路70aを上昇する。
気流路70aを上昇する空気は把手部78の貫通孔78bを通り、第2開口部75を介して水タンク室70から流出する。水タンク室70から流出した空気はダクト25を流通し、通気孔10aを介して外部に排気される。従って、貯水部77の前方の把手部78は気流路70aを流通する外気によって冷却される。
上記構成の蒸気調理器1において、扉11を開けて水タンク71を水タンク室70から引き出して、水タンク71内に水が入れられる。満水状態にした水タンク71は水タンク室70に押し込まれ、ジョイント部58によりタンク水位検出容器91に連結される。被加熱物Fをラック22上に載置して扉11を閉じ、操作パネル13を操作して調理メニューが選択される。
そして、スタートキー(不図示)を押下することにより調理メニューに対応した調理シーケンスが開始する。これにより、給水ポンプ57が運転を開始し、蒸気発生装置50に給水される。この時、排水バルブ54は閉じられている。
給水ポンプ57の駆動により給水路55を介してポット51内に給水され、ポット51が所定の水位になるとポット水位検知部81の検知によって給水が停止される。この時、タンク水位検知部56により水タンク71の水位が監視され、水タンク71に調理に必要十分な水がない場合は警告が報知される。
所定量の水がポット51に入れられると蒸気発生ヒータ52に通電され、蒸気発生ヒータ52はポット51内の水を直接加熱する。蒸気発生ヒータ52の通電と同じ時期、またはポット51内の水が所定温度に到達する時期に、送風ファン26及び蒸気加熱ヒータ41が通電される。
送風ファン26の駆動により吸気口28から加熱室20内の蒸気が循環ダクト35に吸い込まれる。また、ポット51内の水が沸騰すると100℃且つ1気圧の飽和蒸気が発生し、飽和蒸気が蒸気供給ダクト34を介して循環ダクト35に流入する。この時、ダンパ48は閉じられている。送風ファン26から圧送された蒸気は循環ダクト35を流通して蒸気昇温装置40に流入する。
蒸気昇温装置40に流入した蒸気は蒸気加熱ヒータ41により熱せられて100℃以上の過熱蒸気となる。通常、150℃から300℃にまで昇温した過熱蒸気が使用される。また、蒸気発生ヒータ52の供給電力が蒸気加熱ヒータ41の供給電力よりも大きいため、大量の過熱蒸気が加熱室20に供給されて第1調理工程が行われる。
過熱蒸気の一部は噴気孔65から真下方向(矢印B)に噴き出される。これにより、被加熱物Fの上面が過熱蒸気と接触する。また、過熱蒸気の一部は噴気口66から側方の斜め下方向に向けて噴き出される。側方に噴き出された過熱蒸気は反射部68で反射し、被加熱物Fの下方に導かれる。これにより、被加熱物Fの下面が過熱蒸気と接触する。
被加熱物Fの表面が100℃以下の場合は、過熱蒸気が被加熱物Fの表面で凝縮する。この凝縮熱(潜熱)は、539cal/gと大きいため、対流伝熱に加えて被加熱物Fに大量の熱を与えることができる。これにより、被加熱物Fは内部温度が急激に上昇する。
また、噴出カバー61の前部に形成される噴気口66から扉11に向けて斜め下方向に過熱蒸気の一部が噴き出される。加熱室20内の蒸気は送風ファン26によって吸気口28から吸引される。この吸引力によって前方に向けて噴き出された過熱蒸気の気流が曲げられて後方に導かれる。これにより、過熱蒸気は一部が被加熱物Fの上面の前部に衝突するとともに、一部が前方から被加熱物Fの下方に導かれる。その結果、過熱蒸気が加熱室20の前部に行き渡って被加熱物Fの前部の加熱不足を防止し、被加熱物Fを均一に調理することができる。
また、加熱室20内の過熱蒸気が吸気口28から吸引されるため、扉11に直接当たる高温の過熱蒸気を減らすことができる。従って、扉11の加熱を抑制して耐熱性の高い扉11を使用する必要がなく、蒸気調理器1のコスト増加を防止することができる。
時間の経過に伴って加熱室20内の蒸気量が増加すると、余剰となった蒸気は排気ダクト32を通じて外部に放出される。
噴気口65、66から噴き出された過熱蒸気は被加熱物Fに熱を与えた後、吸気口28から循環ダクト35内に吸引され、蒸気昇温装置40に流入する。これにより、加熱室20内の蒸気は循環を繰り返して調理が行われる。
調理が終了すると操作パネル13の表示部に調理の終了を表示するとともに合図音が報知される。調理終了を知らされた使用者によって扉11が開かれると、ダンパ48が開いて加熱室20内の蒸気が排気ダクト33から急速に強制排気される。これにより、使用者は高温の蒸気に触れずに、安全に加熱室20内から被加熱物Fを取り出すことができる。
この時、扉11の表面に発生した結露水は流下して排水トレイ114に溜められる。また、調理中の加熱室20底面の結露水がチューブポンプ120によって排水トレイ114に溜められる。
本実施形態によると、水タンク室70内を外気が流通する冷却用の気流路70aを水タンク71の貯水部77の前方に設けたので、水タンク71の把手部78を外気により冷却することができる。従って、水タンク71を脱着する際に把手部78を容易に把持することができ、蒸気調理器1の使用性を向上することができる。
特に、貫通孔78cを前面部78bに隣接したので外気が前面部78bに沿って流通し、手指を掛ける前面部78bをより冷却することができる。また、第1開口部73は扉11側が開放されて水タンク室70の前端に配されるため、水タンク室70の前端から外気が流入して前方に配される把手部78をより冷却することができる。
また、排水トレイ114は第1開口部73の下方に設置される。これにより、排水トレイ114内の水が気化する際に第1開口部73を介して水タンク室70から熱が奪われる。従って、把手部78をより冷却することができる。
本実施形態において、ダクト25内に送風機を設けてもよい。これにより、水タンク室70の気流路70aに容易に外気を流通させることができる。また、水タンク室70が加熱室20の上方や下方に配された場合も、外気が流通する気流路70aを貯水部77の前方に形成することにより同様の効果を得ることができる。
尚、蒸気調理器1のキャビネット10内を循環する空気を水タンク室70に導いて冷却用の気流路70aを形成してもよい。この時、水タンク室70で熱を受けとった空気はキャビネット10内を循環する際にキャビネット10の壁面を介して外部と熱交換して冷却される。
本発明は、着脱自在の水タンクから給水して発生した蒸気を加熱室内に噴出して被加熱物の調理を行う蒸気調理器に利用することができる。
本発明の実施形態の蒸気調理器を示す正面図 本発明の実施形態の蒸気調理器を示す側面図 本発明の実施形態の蒸気調理器の扉を開いた状態を示す正面図 本発明の実施形態の蒸気調理器の加熱室を示す正面図 本発明の実施形態の蒸気調理器の内部構造を示す図 本発明の実施形態の蒸気調理器の水タンク室を示す斜視図 本発明の実施形態の蒸気調理器の水タンクを示す斜視図 本発明の実施形態の蒸気調理器の水タンクを装着した水タンク室を示す側面断面図
符号の説明
1 蒸気調理器
10 キャビネット
10a 通気孔
11 扉
20 加熱室
21 受皿
25 ダクト
26 送風ファン
28 吸気口
31 排気ファン
32、33 排気ダクト
34 蒸気供給ダクト
35 循環ダクト
40 蒸気昇温装置
41 蒸気加熱ヒータ
48 ダンパ
50 蒸気発生装置
51 ポット
52 蒸気発生ヒータ
54 排水バルブ
55 給水路
56 タンク水位検知部
57 給水ポンプ
61 噴出カバー
65、66 噴気口
68 反射部
70 水タンク室
70a 気流路
71 水タンク
72 タンクカバー
73 第1開口部
74 段部
75 第2開口部
76 本体部
77 貯水部
78 把手部
78a 延設部
78b 前面部
78c 貫通孔
79 蓋部
81 ポット水位検知部
91 タンク水位検出容器
101 加熱ヒータ
110 排水部
111、113 配管
111a 排水孔
112 チューブ
114 排水トレイ
120 チューブポンプ
123 ハウジング
124 回転板
125 ローラー
F 被加熱物

Claims (4)

  1. 被加熱物を収納する加熱室と、前記加熱室に隣接する水タンク室と、水を貯水する貯水部と前記貯水部から前方に突出する把手部とを有して前記水タンク室に着脱自在に配される水タンクと、前記加熱室及び前記水タンク室の前面を開閉する扉とを備え、前記水タンクから給水して発生する蒸気を用いて被加熱物を加熱する蒸気調理器において、
    前記扉を閉じた際に前記水タンク室内の前記貯水部よりも前方に冷却用の気流路を設け
    前記気流路は外気と通気可能である第1、第2開口部を前記水タンク室の底面前部及び天面前部に有するとともに、前記把手部は前記気流路を上昇する空気が通る貫通孔を有することを特徴とする蒸気調理器。
  2. 前記把手部は前記貯水部から前方に延びる延設部と、前記延設部の前部から下方に延びて手指を掛ける前面部とを有し、前記貫通孔を前記延設部に設けたことを特徴とする請求項1に記載の蒸気調理器。
  3. 被加熱物を収納する加熱室と、前記加熱室に隣接する水タンク室と、水を貯水する貯水部と前記貯水部から前方に突出する把手部とを有して前記水タンク室に着脱自在に配される水タンクと、前記加熱室及び前記水タンク室の前面を開閉する扉とを備え、前記水タンクから給水して発生する蒸気を用いて被加熱物を加熱する蒸気調理器において、
    前記扉を閉じた際に前記水タンク室内の前記貯水部よりも前方に冷却用の気流路を設け、
    前記気流路は前記水タンク室の底面及び天面に第1、第2開口部を有し、
    前記水タンク室は前記水タンクが着脱時に挿通される挿通口を前面に有するとともに、前記挿通口よりも上方に配される段部を天面の前部に有し、前記段部に第2開口部を設けたことを特徴とする蒸気調理器。
  4. 第1開口部の下方に前記扉の結露水を回収する排水トレイを設けたことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の蒸気調理器。
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