以下、本発明の実施の形態の認証対象装置及び携帯無線装置について詳細に説明する。
[携帯無線装置と認証対象装置の間での無線認証シーケンス]
まず、無線認証を開始していない携帯無線装置及び認証対象装置による処理、及び、相手装置と無線認証を開始し、無線認証を継続する携帯無線装置及び認証対象装置による一連の処理について、説明する。図1に、本発明の実施の形態の携帯無線装置及び認証対象装置によるサーチモード時のシーケンスを示す。携帯無線装置11は、当該携帯無線装置11と対に設定されている認証対象装置のうち、一台でも無線認証を行っていない認証対象装置がある場合、無線認証を行っていない認証対象装置から送信されてくる信号を受信すべく、ある周期Tでサーチチャネルのキャリアセンスを繰り返す(携帯無線装置11は、図1における「○」で示す時点で、サーチチャネルのキャリアセンスを実施している。)。一方、認証対象装置21は、少なくとも携帯無線装置11のキャリアセンス周期T以上の期間、サーチ要求信号を送信する(図1におけるサーチ要求信号を表す太矢印の幅が、キャリアセンス周期T以上の期間に対応)。携帯無線装置11と同期がとれていない、無線認証を開始する前の認証対象装置21は、携帯無線装置11のキャリアセンスT以上の期間、サーチ要求信号を送信することによって、携帯無線装置11にサーチ要求信号を受信させることができるようにしている。認証対象装置21は、そのサーチ要求信号を受信した携帯無線装置11から送信されるサーチ信号を受信するまで、サーチ要求信号を定期的に送信し続ける。なお、認証対象装置21は、携帯無線装置11から送信されるサーチ信号を受信することが無いまま所定の回数サーチ要求信号を送信した場合、サーチ要求信号の送信を停止する、あるいはサーチ要求信号を送信する周期を長くすることによって、認証対象装置21の省電力化を図るようにしてもよい。
携帯無線装置11は、認証対象装置21からのサーチ要求信号を受信することがなければ、サーチチャネルのキャリアセンスを繰り返す。一方、携帯無線装置11は、キャリアセンス実行時に、無線通信圏内にいる認証対象装置21からサーチ要求信号を受信すると、認証対象装置21にサーチ信号を送信する。そして、認証対象装置21は、サーチ信号を受信し、サーチ応答を携帯無線装置11に送信する。サーチ応答を受信した携帯無線装置11は、自機(携帯無線装置11)を識別する識別符号を含むキーID信号を認証対象装置21に送信する。そのキーID信号を受信した認証対象装置21は、そのキーID信号に含まれる識別符号と、自機(認証対象装置21)がデータとして予め記憶している識別符号(この識別符号は、無線認証を行う上で認証対象装置と対になる携帯無線装置の識別符号である。)と、が一致するか否かを判定し、一致していれば自機(認証対象装置21)を識別する識別符号を含む端末ID信号を携帯無線装置11に送信する。なお、携帯無線装置11及び認証対象装置21は、無線認証を開始する前に、ペアリング処理を実施してお互いの識別符号を交換し、自装置の識別符号と相手装置の識別符号とを一対のものとして登録している。
端末ID信号を受信した携帯無線装置11は、以後、認証対象装置21との間でチャレンジアンドレスポンス方式を用いた信号の送受信を行う。すなわち、端末ID信号を受信した携帯無線装置11は、チャレンジリクエスト信号を認証対象装置21に送信する。チャレンジリクエスト信号を受信した認証対象装置21は、8byteの乱数を発生させて生成したチャレンジ信号を携帯無線装置11に送信するとともに、そのチャレンジ信号を携帯無線装置11と共通の暗号化処理によって暗号化した暗号化信号を記憶する。チャレンジ信号を受信した携帯無線装置11は、このチャレンジ信号に対して認証対象装置21と共通の暗号化処理を行って生成したレスポンス信号を認証対象装置21に送信する。レスポンス信号を受信した認証対象装置21は、そのレスポンス信号と、チャレンジ信号を携帯無線装置11に送信したときに記憶しておいた暗号化信号と、を比較し照合する。認証対象装置21は、それらの信号が一致していれば、携帯無線装置11との認証に成功したと判定し、認証に成功した旨を知らせるACK信号を携帯無線装置11に送信する。
キーID信号以後の信号を所定の時間、相手側装置から受信できなければ、認証対象装置21はサーチ要求信号の送信を再度開始し、一方携帯無線装置11は認証対象装置21から送信されてくるサーチ要求信号のキャリアセンスを再度開始する。上述したシーケンスのうち、認証対象装置21がサーチ要求信号の送信を開始してから携帯無線装置11がACK信号を受信するまでの期間をサーチモードと称する(なお、認証対象装置21がサーチ要求信号の送信を開始してから携帯無線装置11が端末ID信号を受信するまでの期間をサーチモード、携帯無線装置11がチャレンジリクエスト信号を送信してから携帯無線装置11がACK信号を受信するまでの期間を初期認証モード、とそれぞれ称されることがある。)。また、ACK信号を送信または受信した以降、認証対象装置21及び携帯無線装置11は、後述する認証モードに遷移することになる。
ところで、認証対象装置21は、上述のシーケンスで示した各種信号の送受信を行うと共に、携帯無線装置11から受信した各種信号のうち、一部の信号(または全ての信号)の受信強度を計測する、または、認証対象装置21から受信した信号の受信強度を計測する携帯無線装置11からその受信強度を通知されている。レスポンス信号を受信した認証対象装置21は、携帯無線装置11との認証に成功したと判定した場合、そのレスポンス信号を受信するまでに計測したまたは通知された信号の受信強度が所定値未満であれば、ACK信号を携帯無線装置11に送信して認証モードに遷移するものの、認証対象装置21に備わる機能の少なくとも一部に対する制限を継続する。一方、認証対象装置21は、そのレスポンス信号を受信するまでに計測したまたは通知された信号の受信強度が所定値以上であれば、ACK信号を携帯無線装置11に送信して認証モードに遷移し、認証対象装置21に備わる機能の少なくとも一部に対する制限を解除する。
続いて、認証対象装置21がサーチモードにおいてレスポンス信号を送信した以後のシーケンスについて、説明する。図2に、本発明の実施の形態の携帯無線装置及び認証対象装置による認証モード時のシーケンスを示す。携帯無線装置11及び認証対象装置21は、相手装置との同期をとるために、携帯無線装置11が、レスポンス信号を認証対象装置21に送信した時点を起点として計時を開始し、一方、認証対象装置21が、レスポンス信号を携帯無線装置11から受信した時点を起点として計時を開始するものとする。なお、携帯無線装置11及び認証対象装置21がレスポンス信号を送受信した時点を起点として計時を開始するよう説明したが、他の信号を同期信号に用いても構わない。また、認証対象装置21は、携帯無線装置11から受信する各種信号のフレーム同期に合わせて、計時時刻を補正するものとする。
携帯無線装置11は、認証対象装置21から送信される信号を受信すべく、計時を開始してから2Tの周期で認証チャネルのキャリアセンスを繰り返す(携帯無線装置11は、図2における「○」で示す時点で、認証チャネルのキャリアセンスを実施している。)。認証モードに遷移した認証対象装置21は、以後、携帯無線装置11が認証チャネルのキャリアセンスするタイミングに合わせるために、同期をとった時点から2Tの周期の任意の時点で、任意の要求信号を携帯無線装置11に送信することがある。また、携帯無線装置11は、計時を開始してからTの周期で、サーチチャネルのキャリアセンスを実施する場合がある。携帯無線装置11によるサーチチャネルのキャリアセンスは、携帯無線装置11と対に設定されている認証対象装置が複数台携帯無線装置11に登録されており、一台でも無線認証を行っていない認証対象装置がある場合、無線認証を行っていない認証対象装置から送信されてくる信号を受信するために、実施される。なお、認証チャネルのキャリアセンスを実施するタイミングとサーチチャネルのキャリアセンスを実施するタイミングとが重複する場合があるが、このような場合、携帯無線装置11は、認証チャネルのキャリアセンスを先に行い、認証対象装置からの電波を検出できない場合にサーチチャネルのキャリアセンスを行う、という処理で対応する。
認証対象装置21は、レスポンス信号を受信してから時間2Tが経過したとき、その時点までに8byteの乱数を発生させて生成しておいたチャレンジ信号(Full)を携帯無線装置11に送信するとともに、その8byteのチャレンジ信号と、そのチャレンジ信号(Full)を携帯無線装置11と共通の暗号化処理によって暗号化した8byteの暗号化信号と、を記憶する。チャレンジ信号(Full)を受信した携帯無線装置11は、このチャレンジ信号(Full)と、このチャレンジ信号(Full)に対して認証対象装置21と共通の暗号化処理を行って生成した8byteのレスポンス信号と、を記憶するとともに、そのレスポンス信号のうちの、先頭から1byte(レスポンス信号1/8)を認証対象装置21に送信する。レスポンス信号(1/8)を受信した認証対象装置21は、そのレスポンス信号(1/8)と、チャレンジ信号(Full)を携帯無線装置11に送信したときに記憶しておいた暗号化信号のうちの先頭から1byteと、を比較し照合する。認証対象装置21は、それらの信号が一致していれば、携帯無線装置11との認証に成功したと判定する。
さらに、認証対象装置21は、チャレンジ信号(Full)を携帯無線装置11に送信してから16Tが経過したときに、記憶しておいた8byteのチャレンジ信号のうちの、1byte目の終わりからの1byte(チャレンジ信号2/8)を携帯無線装置11に送信する。チャレンジ信号(2/8)を受信した携帯無線装置11は、記憶しておいた8byteのレスポンス信号のうちの、1byte目の終わりからの1byte(レスポンス信号2/8)を認証対象装置21に送信する。レスポンス信号(2/8)を受信した認証対象装置21は、そのレスポンス信号(2/8)と、チャレンジ信号(Full)を携帯無線装置11に送信したときに記憶しておいた暗号化信号のうちの、1byte目の終わりからの1byteと、を比較し照合する。認証対象装置21は、それらの信号が一致していれば、携帯無線装置11との認証に成功したと判定する。同様に、認証対象装置21は、チャレンジ信号(2/8)を携帯無線装置11に送信してから16Tが経過したときに、記憶しておいた8byteのチャレンジ信号のうちの、2byte目の終わりからの1byte(チャレンジ信号3/8)を携帯無線装置11に送信する。チャレンジ信号3/8を受信した携帯無線装置11は、記憶しておいた8byteのレスポンス信号のうちの、2byte目の終わりからの1byte(レスポンス信号3/8)を認証対象装置21に送信する。レスポンス信号(3/8)を受信した認証対象装置21は、そのレスポンス信号(3/8)と、チャレンジ信号(Full)を携帯無線装置11に送信したときに記憶しておいた暗号化信号のうちの、2byte目の終わりからの1byteと、を比較し照合する。認証対象装置21は、それらの信号が一致していれば、携帯無線装置11との認証に成功したと判定する。
図2では、認証対象装置21が、チャレンジ信号(Full)を携帯無線装置11に送信してからチャレンジ信号(2/8)を携帯無線装置11に送信するまでの16Tの期間をブロック1と称している。以後、認証対象装置21が、チャレンジ信号(n/8)(n=2、3・・・7)を携帯無線装置11に送信してからチャレンジ信号((n+1)/8)を携帯無線装置11に送信するまでの16Tの期間をブロックnと称している。さらに、認証対象装置21が、チャレンジ信号(8/8)を携帯無線装置11に送信してから、再度8byteの乱数を発生させて生成したチャレンジ信号(Full)を携帯無線装置11に送信するまでの16Tの期間をブロック8と称している。ブロック8において、認証対象装置21は、チャレンジ信号(8/8)を携帯無線装置11に送信してから16T経過したとき、その時点までに再度8byteの乱数を発生させて生成しておいたチャレンジ信号(Full)を携帯無線装置11に送信するとともに、その8byteのチャレンジ信号と、そのチャレンジ信号(Full)を携帯無線装置11と共通の暗号化処理によって暗号化した8byteの暗号化信号と、を記憶する。そして、ブロック1、2・・・nそれぞれの期間に応じた、チャレンジ信号(n/8)及びレスポンス信号(n/8)が送受信される。以降、認証対象装置21は、128T毎に、上述の処理を繰り返す。なお、ブロックの順番nに合わせて、8byteのチャレンジ信号、及びレスポンス信号のうちの(n−1)の終わりからの1byteを、チャレンジ信号(n/8)、及びレスポンス信号(n/8)とするように説明したが、ブロックの順番nに合わせない構成であっても構わない。例えば、8byteのチャレンジ信号、及びレスポンス信号の最後からの1byteをチャレンジ信号(1/8)及びレスポンス信号(1/8)とし、以下チャレンジ信号、及びレスポンス信号の最後からの1byte単位でチャレンジ信号(n/8)及びレスポンス信号(n/8)としてもよいし、予めお互いの間で決められたランダムな順序(例えば、8、3、2、5、7、6、1、4)を決めておき、または、チャレンジ信号(Full)に順番を表す情報を載せてその順序を共有化しておき、その順序に対応する1byteをチャレンジ信号(n/8)及びレスポンス信号(n/8)としてもよいし、「最後から・・・」と「先頭から・・・」を交互に入れ替えるようにしてもよい。これにより、携帯無線装置11及び認証対象装置21間の信号の送受信における秘匿性が高まる。
各ブロックn(n=1、2、・・・8)において、チャレンジ信号(Full)またはチャレンジ信号(n/8)を送信した認証対象装置21は、その後携帯無線装置11から受信するレスポンス信号(n/8)の受信強度を計測する、または、認証対象装置21から受信した信号の受信強度を計測する携帯無線装置11からレスポンス信号を用いてその受信強度を通知されている。レスポンス信号(n/8)を受信した認証対象装置21は、携帯無線装置11との認証に成功したと判定した場合、そのレスポンス信号(n/8)から計測したまたは通知された信号の受信強度が所定値未満であれば、認証モードを維持するものの、認証対象装置21に備わる機能の少なくとも一部に対する制限を継続する。一方、認証対象装置21は、そのレスポンス信号(n/8)から計測したまたは通知された信号の受信強度が所定値以上であれば、認証モードを維持し、認証対象装置21に備わる機能の少なくとも一部に対する制限を解除する。なお、認証対象装置21は、ブロック1からブロック8においてそれぞれ計測したまたは通知された信号の受信強度に基づいて、総合的に受信強度が所定値以上か未満かを判定するようにしてもよい。例えば、ブロック1〜8における受信強度の最大値(または最小値)や平均化した数値を算出し、その数値が受信強度の所定値以上か未満かを判定する手法が考えられる。また、認証対象装置21は、そのレスポンス信号(n/8)の受信強度を計測する機能と、携帯無線装置11からレスポンス信号(n/8)を用いてその受信強度を取得する機能と、を有している場合には、それぞれの機能から得た受信強度のうちの、大きいもの(または小さいもの)が、所定値以上か未満かを判定するようにしてもよい。
ところで、認証モードに遷移した認証対象装置21は、以後、携帯無線装置11がキャリアセンスするタイミング(周期2T)に合わせるために、同期をとった時点から2Tの周期にある任意の時点で、任意の要求信号を携帯無線装置11に送信することがあると説明した。この「任意の要求信号」には、例えば、報知機能が設けられた携帯無線装置11に報知を要求する信号(この信号を送信する具体的なタイミングとしては、認証対象装置が当該認証対象装置に備わる機能の少なくとも一部に対して制限を加えるとき)、LEDが設けられた携帯無線装置11にそのLEDの点灯を要求する信号(この信号を送信する具体的なタイミングとしては、認証対象装置が携帯電話である場合、その携帯電話が音声電話の着信や電子メールの受信を検出したとき)、表示機能が設けられた携帯無線装置11に文字列や画像を表示することを要求する信号(この信号を送信する具体的なタイミングとしては、認証対象装置が携帯電話である場合、その携帯電話が着信した音声電話の相手先の情報や受信した電子メールの相手先の情報を携帯無線装置に送信し、携帯無線装置に表示させるとき)、または、携帯無線装置11に受信強度の測定を要求する信号(この信号を送信する具体的なタイミングとしては、認証対象装置21が計測する、または携帯無線装置11から通知される受信強度が通信可能な限界の数値に極めて近く、受信強度を検出する頻度を大きくするために、レスポンス信号の受信周期16Tのタイミングに加えて、さらに別のタイミングで受信強度を検出したいとき)、などが挙げられる。
この「任意の要求信号」を、認証対象装置21は、ブロック1からブロック8のいずれかの期間に送信することになる。認証対象装置21は、例えば、ブロック1の期間に任意の要求信号を携帯無線装置11に送信すると、記憶しておいた8byteのチャレンジ信号のうちの、先頭からの1byte(チャレンジ信号1/8)を付与した任意の要求信号(1/8)を携帯無線装置11に送信する。任意の要求信号(1/8)を受信した携帯無線装置11は、その任意の要求信号(1/8)に付与されている1byteと、チャレンジ信号(Full)を携帯無線装置11に送信したときに記憶しておいた信号のうちの、先頭からの1byteと、を比較し照合する。携帯無線装置11は、それらの信号が一致していれば、その要求に応じた処理を実行できるか否かを判定し、実行できると判定した場合には、その任意の要求信号(1/8)に応答する旨を通知するACK信号(1/8)を認証対象装置21に送信する。なお、携帯無線装置11は、ACK信号(1/8)を認証対象装置21に送信する際には、記憶しておいた8byteのレスポンス信号のうちの、先頭からの1byteを付与したACK信号(1/8)を送信する。ACK信号(1/8)を受信した認証対象装置21は、そのACK信号(1/8)に付与されている1byteと、チャレンジ信号(Full)を携帯無線装置11に送信したときに記憶しておいた暗号化信号のうちの、先頭からの1byteと、を比較し照合する。認証対象装置21は、それらの信号が一致していれば、携帯無線装置11が要求した処理を実行するものと判定する。認証対象装置21が、他のブロックにおいて任意の要求信号を送信する場合も、任意の要求信号及びACKに付与される信号が、そのブロックに対応する1byteに変わる点を除いて、同様である。
続いて、認証対象装置21が認証モードにおいてレスポンス信号を受信できない場合のシーケンスについて、説明する。図3に、本発明の実施の形態の携帯無線装置及び認証対象装置による認証モード時のシーケンスの他例を示す。認証対象装置21は、16Tの周期で、チャレンジ信号(Full)またはチャレンジ信号(n/8)を送信するが、それらのチャレンジ信号に対する携帯無線装置11からのレスポンス信号(n/8)を受信できない場合、最初のチャレンジ信号(Full)またはチャレンジ信号(n/8)を送信した時点から2T後に、同じチャレンジ信号(Full)またはチャレンジ信号(n/8)を再送する(図2及び図3では、チャレンジ信号(Full)再送1またはチャレンジ信号(n/8)再送1と表記している。)。認証対象装置21は、チャレンジ信号(Full)再送1またはチャレンジ信号(n/8)再送1に対する携帯無線装置11からのレスポンス信号(n/8)を受信することができれば、最初のチャレンジ信号(n/8)を携帯無線装置11に送信してから16Tが経過したときに、チャレンジ信号(n+1)/8を携帯無線装置11に送信する。
一方、認証対象装置21は、チャレンジ信号(Full)再送1またはチャレンジ信号(n/8)再送1を送信した後、それらのチャレンジ信号に対する携帯無線装置11からのレスポンス信号(n/8)を受信できない場合、チャレンジ信号(Full)再送1またはチャレンジ信号(n/8)再送1を送信した時点から2T後に、同じチャレンジ信号(Full)またはチャレンジ信号(n/8)を再送する(図2及び図3では、チャレンジ信号(Full)再送2またはチャレンジ信号(n/8)再送2と表記している。)。認証対象装置21は、チャレンジ信号(Full)再送2またはチャレンジ信号(n/8)再送2に対する携帯無線装置11からのレスポンス信号(n/8)を受信することができれば、最初のチャレンジ信号(n/8)を携帯無線装置11に送信してから16Tが経過したときに、チャレンジ信号(n+1)/8を携帯無線装置11に送信する。
さらに、認証対象装置21は、チャレンジ信号(Full)またはチャレンジ信号(n/8)を送信した後、チャレンジ信号(Full)再送1またはチャレンジ信号(n/8)再送1を送信した後、及びチャレンジ信号(Full)再送2またはチャレンジ信号(n/8)再送2を送信した後、いずれのチャレンジ信号に対しても携帯無線装置11からのレスポンス信号(n/8)を受信できない場合、サーチ要求信号の送信を開始し、サーチモードに遷移する。そして、認証対象装置21は、認証対象装置21に備わる機能の少なくとも一部に対する制限を加える、または、既に制限を加えた状態であればその制限を継続することになる。他方、携帯無線装置11は、認証対象装置21から最初のチャレンジ信号(Full)またはチャレンジ信号(n/8)を受信すべき時点から4T経過すると(つまり、認証対象装置21が一連の3度のチャレンジ信号の送信にかかる時間経過すると)、2T間隔の認証対象装置21に対する認証チャネルのキャリアセンスを中止し、同時点ではサーチチャネルのキャリアセンスを行うことになる。なお、ここでは、認証対象装置21がチャレンジ信号の再送を最大2回送信するシーケンスについて説明したが、再送する回数は何回でもよい(再送なしでもよい)。
なお、携帯無線装置11は、認証対象装置21からのチャレンジ信号(Full)またはチャレンジ信号(n/8)を受信できたものの、認証対象装置21が、携帯無線装置11から送信されたレスポンス信号(n/8)を受信できない場合もある。携帯無線装置11は、レスポンス信号(n/8)を送信した後、認証対象装置21からのチャレンジ信号(Full)再送1、再送2またはチャレンジ信号(n/8)再送1、再送2を受信すれば、レスポンス信号(n/8)を再送することになる。
認証対象装置21は、以上のようなシーケンスによって携帯無線装置11との間で無線認証を行い、認証対象装置21に備わる各種機能の一部または全てに対して制限を加え、またはその制限を解除する。
[認証モードにある認証対象装置による報知出力動作期間中のシーケンス]
次に、認証対象装置21が報知出力を開始した場合における、携帯無線装置11及び認証対象装置21による処理について説明する。まず、携帯無線装置11との間で認証モードにて認証を行う認証対象装置21が報知出力を開始した場合における、携帯無線装置11及び認証対象装置21による処理について説明する。図4に、本発明の実施の形態の携帯無線装置及び認証対象装置による、認証モードにある認証対象装置が報知出力動作期間中のシーケンスの一例を示す。
認証対象装置21が、携帯電話である場合を例にとって説明する。認証対象装置21は、音声通話を着信したときや電子メールを受信したときに報知音の音出力を開始する(図4では、認証対象装置21が、実線で囲まれる「報知動作開始」の時点で報知音の音出力を開始するよう記載している。)。このとき、認証対象装置21は、報知音の音出力を開始した時点から、所定の期間、認証チャネルのキャリアセンスを行う(認証対象装置21は、図4における「□」で示す期間、認証チャネルのキャリアセンスを実施している。)。
一方、携帯無線装置11は、当該携帯無線装置11に備わる操作ボタンの押下を検出したとき、その時点を含むブロックに対応する1byte(図4では、ブロック2に対応するレスポンス信号(2/8))を付与した報知停止要求信号(図4では、報知停止要求信号(2/8))を認証対象装置21に送信する。
認証対象装置21は、認証チャネルのキャリアセンスを行っている期間に、報知停止要求信号(2/8)を受信すると、その時点を含むブロックに対応する1byte(図4では、ブロック2に対応するチャレンジ信号(2/8))を付与したACK信号(2/8)を携帯無線装置11に送信し、報知音の音出力を停止するとともに、それまで継続していた認証チャネルのキャリアセンスを停止する(図4では、認証対象装置21が、点線で囲まれる「報知動作終了」の時点で報知音の音出力を終了するよう記載している。)。認証対象装置21が報知音の音出力を開始した時点から認証チャネルのキャリアセンスを行う所定の期間は、利用者による報知を停止する指示を認証対象装置21が許容できる時間の最大値に相当する。この所定の期間は、利用者が認証対象装置21に適宜設定する構成であってもよい。認証対象装置21が所定の期間のみ認証チャネルのキャリアセンスを行うことによって、認証対象装置21は携帯無線装置11から報知停止要求信号が送信される可能性が高い期間のみ認証チャネルのキャリアセンスを行えばよく、その結果、キャリアセンスに伴う認証対象装置21の電力消費を低減することができる。
また、携帯無線装置11は、認証対象装置21が報知停止要求信号(2/8)を確実に受信するために、認証対象装置21からACK信号(2/8)を受信するまで報知停止要求信号(2/8)を所定の回数、認証対象装置21に送信する(図4では、携帯無線装置11が、報知停止要求信号(2/8)の初送、及び報知停止要求信号(2/8)の1度目の再送に対してはACK信号(2/8)を受信することができず、報知停止要求信号(2/8)の2度目の再送に対して認証対象装置21からACK信号(2/8)を受信した場合を記載している。)。なお、携帯無線装置11は、所定の回数、報知停止要求信号(2/8)を認証対象装置21に送信しても、ACK信号(2/8)を認証対象装置21から受信することができない場合は、以後、報知停止要求信号(2/8)の送信を停止し、さらに携帯無線装置11がLEDやスピーカを搭載している場合には、LEDを点滅させたりスピーカに音出力させるなどして、認証対象装置21による報知音出力を停止することに失敗した旨を利用者に知らせるようにしてもよい。
図4に示すシーケンスは、認証対象装置21が出力する報知音に気付いた利用者が、携帯無線装置11に備わる操作ボタンを押下することによって、認証対象装置21による報知音の出力を停止する状況を想定したものである。携帯無線装置11及び認証対象装置21による一連の処理により、例えば、ワイヤレスキーは衣服のポケットに、携帯電話はカバンの中に、それぞれ入れるなどして、ワイヤレスキーを手元に、携帯電話を手元から離れたところに、所持して持ち運ぶ状況において、利用者は、携帯電話が着信によって報知音の出力を開始すると、すぐに認証対象装置21による報知音の出力を停止させることができる。
また、携帯無線装置11との間で認証モードにて認証を行う認証対象装置21が報知出力を開始した場合における、携帯無線装置11及び認証対象装置21による処理の別の例について説明する。図5に、本発明の実施の形態の携帯無線装置及び認証対象装置による、認証モードにある認証対象装置が報知出力動作期間中のシーケンスの他例を示す。
認証対象装置21が、携帯電話である場合を例にとって説明する。認証対象装置21は、音声通話を着信したときや電子メールを受信したときに報知音の音出力を開始する(図5では、認証対象装置21が、実線で囲まれる「報知動作開始」の時点で報知音の音出力を開始するよう記載している。)。
さらに、認証対象装置21は、報知音の音出力を開始した時点後、項目[携帯無線装置と認証対象装置の間での無線認証シーケンス]にて説明した任意の要求信号の一形態として、認証対象装置21が報知音の音出力を開始したことを通知するための報知開始通知信号(図5では、ブロック2にて認証対象装置21が送信する報知開始通知信号を報知開始通知信号(2/8)と記載。)を携帯無線装置11に送信する。報知開始通知信号(2/8)を受信した携帯端末装置11は、報知開始通知信号(2/8)に付与されている1byteと、チャレンジ信号(Full)を携帯無線装置11に送信したときに記憶しておいた信号のうちの、先頭からの1byteと、を比較し、一致していれば、その報知開始通知信号(2/8)に応答する旨を通知するACK信号(2/8)を認証対象装置21に送信する。認証対象装置21は、報知開始通知信号(2/8)に対するACK信号(2/8)を受信することができない場合には、先に報知開始通知信号(2/8)を送信した時点から2T後のタイミングで、所定の回数、報知開始通知信号(2/8)を再送する(図5では、認証対象装置21が、報知開始通知信号(2/8)を二度送信した後、携帯無線装置11からACK信号(2/8)を受信する場合について記載している。)。認証対象装置21は、所定の回数、報知開始通知信号(2/8)を携帯無線装置11に送信しても、ACK信号(2/8)を携帯無線装置11から受信することができない場合は、以後、報知開始通知信号(2/8)の送信を停止する。報知開始通知信号(2/8)を再送するタイミングが2T後になるのは、認証対象装置21がACK信号(2/8)を受信できない理由が、携帯無線装置11が報知開始通知信号(2/8)を受信できていないことに起因する場合があり、この場合、携帯無線装置11は、2T毎のキャリアセンスを短くすることはできないためである。
また、認証対象装置21は、報知音の音出力を開始した時点後の、次のブロックにて送信するチャレンジ信号(例えば、図5では、チャンレンジ信号(3/8))に、認証対象装置21が報知音の音出力を開始したことを通知する情報を搭載して、当該チャレンジ信号(3/8)を携帯無線装置11に送信するようにしてもよい。認証対象装置21が報知音の音出力を開始したことを通知する情報をチャレンジ信号(3/8)に搭載する場合、その通知に対する応答は、レスポンス信号(3/8)によって行われる(つまり、レスポンス信号(3/8)が、上述した報知開始通知信号(2/8)に応答する旨を通知するACK信号(2/8)の役割を兼ねる。)。認証対象装置21が任意の要求信号を利用して報知開始通知信号を携帯無線装置11に送信する構成により、携帯無線装置11は最大2Tの遅れで報知開始通知信号を受信することができ、認証対象装置21が出力する報知音に対してリアルタイム性をもって応答することができる。認証対象装置21は、報知開始通知信号(2/8)に応答する旨を通知するACK信号(2/8)を受信した時点、または、ACK信号(2/8)の役割を兼ねるレスポンス信号(3/8)を受信した時点から、所定の期間、認証チャネルのキャリアセンスを行う(認証対象装置21は、図5における「□」で示す期間、認証チャネルのキャリアセンスを実施している。)。
一方、携帯無線装置11は、報知開始通知信号(2/8)またはチャレンジ信号(3/8)を認証対象装置21から受信すると、当該携帯無線装置11に備わるディスプレイ、スピーカ、バイブレーションなどの報知デバイスに、認証対象装置21が報知音を音出力中である旨を出力させる。そして、携帯無線装置11は、当該携帯無線装置11に備わる操作ボタンの押下を検出したとき、その時点を含むブロックに対応する1byte(図5では、ブロック2に対応するレスポンス信号(2/8))を付与した報知停止要求信号(図5では、報知停止要求信号(2/8))を認証対象装置21に送信する。
認証対象装置21は、報知停止要求信号(2/8)を受信すると、その時点を含むブロックに対応する1byte(図4では、ブロック2に対応するチャレンジ信号(2/8))を付与したACK信号(2/8)を携帯無線装置11に送信し、報知音の音出力を停止するとともに、それまで継続していた認証チャネルのキャリアセンスを停止する(図5では、認証対象装置21が、点線で囲まれる「報知動作終了」の時点で報知音の音出力を終了するよう記載している。)。
また、携帯無線装置11は、認証対象装置21が報知停止要求信号(2/8)を確実に受信するために、認証対象装置21からACK信号(2/8)を受信するまで報知停止要求信号(2/8)を所定の回数、認証対象装置21に送信する(図5では、携帯無線装置11が、報知停止要求信号(2/8)の初送、及び報知停止要求信号(2/8)の1度目の再送に対してはACK信号(2/8)を受信することができず、報知停止要求信号(2/8)の2度目の再送に対して認証対象装置21からACK信号(2/8)を受信した場合を記載している。)。なお、携帯無線装置11は、所定の回数、報知停止要求信号(2/8)を認証対象装置21に送信しても、ACK信号(2/8)を認証対象装置21から受信することができない場合は、以後、報知停止要求信号(2/8)の送信を停止し、さらに携帯無線装置11がLEDやスピーカを搭載している場合には、LEDを点滅させたりスピーカに音出力させるなどして、認証対象装置21による報知音出力を停止することに失敗した旨を利用者に知らせるようにしてもよい。
図5に示すシーケンスは、携帯無線装置11による報知により認証対象装置21が報知音を出力していることに気付いた利用者が、携帯無線装置11に備わる操作ボタンを押下することによって、認証対象装置21による報知音の出力を停止する状況を想定したものである。携帯無線装置11及び認証対象装置21による一連の処理により、例えば、利用者は、携帯電話が報知方法に制限がなされた状態(すなわち、マナーモード)に設定されている場合にも、携帯無線装置11による報知により携帯電話の着信に気付くことができ、その気付いた時点ですぐに認証対象装置21による報知音の出力を停止させることができる。
以上、本発明の実施の形態の携帯無線装置及び認証対象装置によれば、認証対象装置と対になる携帯無線装置を所持する者(すなわち、携帯無線装置と認証対象装置との間での認証により、これらの装置の利用者本人と認証された者)のみが、携帯無線装置を手元に、認証対象装置を手元から離れたところに、所持して持ち運ぶ状況や、認証対象装置が報知方法に制限がなされた状態(すなわち、マナーモード)に設定されている場合であっても、すぐに認証対象装置21による報知音の出力を停止させることができる。
なお、項目[認証モードにある認証対象装置による報知出力動作期間中のシーケンス]では、携帯無線装置11が操作ボタン(広義には、利用者からの指示を受け付けることができるデバイス)を備えることを前提にして図4、図5に示すシーケンスを説明したが、携帯無線装置11がこの操作ボタンを備えていない場合も想定される。認証対象装置21は、操作ボタンを備えていない携帯無線装置11と対に登録されている場合、携帯無線装置11から報知停止要求信号が送信されることがないにもかかわらず、報知音の出力を開始したときに認証チャネルのキャリアセンスを開始しても、無駄に電力を消費してしまうことになる。このため、認証対象装置21は、当該認証対象装置21の消費電力を低減するために、対に登録されている携帯無線装置11が操作ボタンを備えているか否かを識別し、その携帯無線装置11が操作ボタンを備えている場合に、項目[認証モードにある認証対象装置による報知出力動作期間中のシーケンス]にて説明した処理を実施することが好ましい。
対に登録されている携帯無線装置11が操作ボタンを備えているか否かを認証対象装置21が識別する処理の例としては、例えば、認証対象装置21は、携帯無線装置11との登録処理(ペアリング処理)時に携帯無線装置11の識別符号を取得するが、このときに、携帯無線装置11のバージョン情報や携帯無線装置11の製品種別情報を取得し、それらの情報を基に対に登録されている携帯無線装置11が操作ボタンを備えているか否かを識別し、その結果に応じて報知音の出力を開始したときの認証チャネルのキャリアセンスを開始するようにしてもよい。別の例としては、認証対象装置21は、サーチモードにて携帯無線装置11と認証を行っているときに、認証用の各種信号に搭載される携帯無線装置11のバージョン情報や携帯無線装置11の製品種別情報を取得し、それらの情報を基に認証モードにて認証を行っている携帯無線装置11が操作ボタンを備えているか否かを識別し、その結果に応じて報知音の出力を開始したときの認証チャネルのキャリアセンスを開始するようにしてもよい。
また、認証対象装置21には、報知を開始する原因となるトリガの種別に応じて、報知音の出力を開始したときの認証チャネルのキャリアセンスを行う、行わないを設定しておき、報知を開始する原因となるトリガが発生したときに、その設定に応じて、報知音の出力を開始したときの認証チャネルのキャリアセンスを行う、行わないを決定するようにしてもよい。認証対象装置21が携帯電話である場合、上記トリガの種別として、次のようなものがある。すなわち、音声通話の着信、電子メールの受信、アラームの鳴動、電池残量の低下、などである。トリガの種別のうち、音声通話の着信や電子メールの受信に関しては、発信元や送信元に応じて、さらに細分化することができる。利用者は、トリガの種別のうちの音声通話の着信に関して報知音の出力を開始したときの認証チャネルのキャリアセンスを行う、行わないを設定する場合、ある発信元Aからの音声通話の着信に関しては、報知音の出力を開始したときの認証チャネルのキャリアセンスを行うよう設定し、また別の発信元Bからの音声通話の着信に関しては、報知音の出力を開始したときの認証チャネルのキャリアセンスを行わないよう設定しておく。認証対象装置21が、報知を開始する原因となるトリガが発生し、そのトリガの種別が報知音の出力を開始したときの認証チャネルのキャリアセンスを行わないと設定されたものであれば、認証チャネルのキャリアセンスを行わないことにより、利用者が携帯無線装置11の操作ボタンを不用意に押下することによって、利用者が認証対象装置21を取り出して確認しなければならない、報知音を開始した重要度の高い原因を見落とすことを防ぐことができる。
また、認証対象装置21が報知を開始する原因となったトリガに関する情報について携帯無線装置11が報知しないときには、携帯無線装置11を所持する利用者は、認証対象装置21による報知を停止してもよいか迷うことも考えられる。例えば、認証対象装置21が携帯電話の場合であってその携帯電話が音声通話を着信したときに、音声通話の着信であることや発信元の携帯電話に関する情報などの報知を開始したトリガを携帯無線装置11が報知することができなければ、結局は、利用者は、認証対象装置21による報知を停止してもよいか判断できず、携帯電話を取り出してそのトリガを特定しなければならない。このため、認証対象装置21は、報知を開始したトリガに関する情報を搭載した報知開始通知信号(あるいは、報知音の音出力を開始した時点後の次のブロックにて送信するチャレンジ信号)を携帯無線装置11に送信し、一方、その信号を受信した携帯無線装置11は、当該携帯無線装置11に備わるディスプレイ、スピーカ、バイブレーションなどの報知デバイスによって、そのトリガに関する情報を出力するようにする、ことが好ましい。この構成により、携帯無線装置11を所持する利用者は、報知を開始する原因となったトリガを確認して認証対象装置21による報知を停止してもよいかを判断した後、その報知を停止するための操作を行うことができる。
また、項目[認証モードにある認証対象装置による報知出力動作期間中のシーケンス]では、報知停止要求信号によって携帯無線装置11から報知音を停止するよう要求された認証対象装置21が、報知音を停止する処理について説明したが、認証対象装置21が携帯電話である場合には、携帯無線装置11は、報知音を停止することを要求する以外に、例えば次の処理を要求してもよい。
例えば、認証対象装置21は、音声通話の着信をトリガとして報知音の出力を開始し、携帯無線装置11から報知切替要求信号を受信すると、その音声通話に対する応答を拒否し(着信拒否を有効に切り替える。)、さらに、携帯無線装置11から再度、報知切替要求信号を受信すると、応答を拒否していたその音声通話に対して応答する(着信拒否を無効に切り替える)。または、認証対象装置21は、音声通話の着信をトリガとして報知音の出力を開始し、携帯無線装置11から自動メッセージ要求信号を受信すると、その着信に応答して、「今電話に出ることができません。」などの音声ガイダンスを発信元に知らせる。または、認証対象装置21は、電子メールの受信をトリガとして報知音の出力を開始し、携帯無線装置11から自動メッセージ要求信号を受信すると、タイトルに「今返信できません。」などの定型文を入力した電子メールを送信元に送信する。携帯無線装置11に複数個の操作ボタンやダイヤルが設けられていれば、認証対象装置21に報知音を停止することを要求するためのボタン、認証対象装置21に着信拒否の有効、無効の切替を要求するためのボタン、認証対象装置21に音声ガイダンスやメッセージなどを出力することを要求するためのボタン、などを割り当て、押下されたボタンに応じて、報知停止要求信号、報知切替要求信号、自動メッセージ要求信号などの信号を認証対象装置21に送信する構成であっても構わない。
認証対象装置21によって報知音を開始する原因となるトリガが、別の利用者が利用する装置からの要求によるものである場合(例えば、上記の例のように、音声通話の着信や電子メールの受信をトリガとする場合)、報知音を停止する処理以外にも上記のような処理を実行することによって別の利用者に配慮することができるため、本発明の携帯無線装置及び認証対象装置を利用する利用者の利便性を向上することができる。
また、1台の携帯無線装置によって複数台の認証対象装置が認証を行っている場合も考えられる。このような場合、携帯無線装置に備わる操作部が複数個の操作ボタンやダイヤルで構成されていれば、複数台の認証対象装置毎に各操作ボタンまたはダイヤルを割り当て、ある認証対象装置が割り当てられたボタンまたはダイヤルを操作したときに特定の認証対象装置へのみ報知停止要求信号を送信する構成によって、特定の認証対象装置による報知動作を停止するようにしてもよい。逆に、携帯無線装置に備わる一つの操作ボタンを押下することによって、複数台の認証対象装置全てに一斉同報通信で報知停止要求信号を送信する構成によって、所定の期間、認証チャネルでのキャリアセンスを行っている認証対象装置が報知動作を停止するようにしてもよい。
[サーチモードにある認証対象装置による報知出力動作期間中のシーケンス]
項目[認証モードにある認証対象装置による報知出力動作期間中のシーケンス]では、携帯無線装置11と認証対象装置21とが認証モードにて認証している場合のシーケンスについて説明した。項目[サーチモードにある認証対象装置による報知出力動作期間中のシーケンス]では、携帯無線装置11との間でサーチモードにて認証を行う認証対象装置21が報知出力を開始した場合における、携帯無線装置11及び認証対象装置21による処理について説明する。図6に、本発明の実施の形態の携帯無線装置及び認証対象装置による、サーチモードにある認証対象装置が報知出力動作期間中のシーケンスの一例を示す。
認証対象装置21が、携帯電話である場合を例にとって説明する。認証対象装置21は、音声通話を着信したときや電子メールを受信したときに報知音の音出力を開始する(図6では、認証対象装置21が、実線で囲まれる「報知動作開始」の時点で報知音の音出力を開始するよう記載している。)。認証対象装置21は、報知音の音出力を開始するまでの期間、サーチモードによる認証を維持している、すなわち、サーチモードにおける一連の信号の送受信が完了しておらず、定期的にサーチ要求信号を送信しているものとする(仮に、認証対象装置21が報知音の音出力を開始するまでに携帯無線装置11及び認証対象装置21との間でサーチモードにおける一連の信号の送受信が完了していれば、認証モードに遷移していることになり、項目[認証モードにある認証対象装置による報知出力動作期間中のシーケンス]にて説明したシーケンスを実行することになる。)。
携帯無線装置11を所持する利用者が、認証対象装置21からの報知音に気付き認証対象装置21に近づいた結果、携帯無線装置11と認証対象装置21とが無線通信可能な距離に位置したとすると、携帯無線装置11は、認証対象装置21から送信されたサーチ要求信号を受信し、認証対象装置21との間でサーチモードにおける一連の信号の送受信を開始することになる。さらに、携帯無線装置11は、サーチモードにおける一連の信号の送受信している期間に当該携帯無線装置11に備わる操作ボタンの押下を検出、あるいは、サーチ要求信号を受信する以前に既に当該携帯無線装置11に備わる操作ボタンの押下を検出していたとすると、サーチモードにおける一連の信号のうちの携帯無線装置11から認証対象装置21へ送信される信号(サーチ信号、キーID信号、チャレンジリクエスト信号、及びレスポンス信号)のいずれかに、認証対象装置21による報知音の音出力を停止することを要求する報知停止要求信号を搭載して送信する。図6では、キーID信号に報知停止要求信号を搭載している。なお、サーチ要求信号を受信する以前に既に当該携帯無線装置11に備わる操作ボタンの押下を検出していた場合にも、報知停止要求信号が搭載された信号(図6ではキーID信号)を送信するのは、携帯無線装置11を所持する利用者が報知音に気付いてから携帯無線装置11がサーチ要求信号を受信するまでの間に、利用者が操作ボタンを押下していることも想定されるためである。
認証対象装置21は、サーチ要求信号を送信した後、携帯無線装置11との間でサーチモードにおける一連の信号の送受信を開始すると、サーチモードにおける一連の信号のうちの携帯無線装置11から認証対象装置21へ送信される信号(サーチ信号、キーID信号、チャレンジリクエスト信号、及びレスポンス信号)のいずれかに、報知停止要求信号が搭載されているか否かを判別する。携帯無線装置11は、携帯無線装置11から受信した信号に報知停止要求信号が搭載されていれば、報知音の音出力を停止する(図6では、認証対象装置21が、点線で囲まれる「報知動作終了」の時点で報知音の音出力を終了するよう記載している。)。なお、認証対象装置21は、報知音の出力を開始した後、サーチ要求信号を送信する周期を報知音の出力を開始する以前よりも短くしてもよい。図6では、認証対象装置21は、報知音の出力を開始する前は8Tの周期で、報知音の出力を開始した後は4Tで、サーチ要求信号を送信している場合を示している。このようにサーチ要求信号を送信する周期を短くすることにより、携帯無線装置11及び認証対象装置21がサーチモードにおける一連の信号の送受信を開始する時点を早めることができ、その結果、利用者が認証対象装置21による報知音の出力に気付いてからその報知音を停止するまでに要する時間を短縮することができる。
図6に示すシーケンスは、認証対象装置21が出力する報知音に気付いた利用者が、携帯無線装置11に備わる操作ボタンを押下することによって、認証対象装置21による報知音の出力を停止する状況を想定したものである。携帯無線装置11及び認証対象装置21による一連の処理により、例えば、利用者の所持する携帯無線装置11と認証対象装置21とが無線通信可能な距離に位置していないものの、利用者が認証対象装置21からの報知音を聞き取れる位置にいる場合、利用者は、携帯電話が着信によって出力を開始する報知音に気付くと、すぐに認証対象装置21による報知音の出力を停止させることができる。また、携帯無線装置11から認証対象装置21へ送信される信号(サーチ信号、キーID信号、チャレンジリクエスト信号、及びレスポンス信号)のいずれかに報知停止要求信号を搭載することにより、報知停止要求信号が搭載された信号に応答する応答信号(サーチ応答、端末ID信号、チャレンジ信号、ACK信号)が、項目[認証モードにある認証対象装置による報知出力動作期間中のシーケンス]で説明した、報知停止要求信号に応答するACK信号の役割を果たすため、その報知停止要求信号に応答するACK信号をサーチモードにおける一連のシーケンスに新たに加える必要がない。
また、携帯無線装置11との間でサーチモードにて認証を行う認証対象装置21が報知出力を開始した場合における、携帯無線装置11及び認証対象装置21による処理の別の例について説明する。図7に、本発明の実施の形態の携帯無線装置及び認証対象装置による、サーチモードにある認証対象装置が報知出力動作期間中のシーケンスの他例を示す。
認証対象装置21が、携帯電話である場合を例にとって説明する。認証対象装置21は、音声通話を着信したときや電子メールを受信したときに報知音の音出力を開始する(図7では、認証対象装置21が、実線で囲まれる「報知動作開始」の時点で報知音の音出力を開始するよう記載している。)。認証対象装置21は、報知音の音出力を開始するまでの期間、サーチモードによる認証を維持している、すなわち、サーチモードにおける一連の信号の送受信が完了しておらず、定期的にサーチ要求信号を送信しているものとする(仮に、認証対象装置21が報知音の音出力を開始するまでに携帯無線装置11及び認証対象装置21との間でサーチモードにおける一連の信号の送受信が完了していれば、認証モードに遷移していることになり、項目[認証モードにある認証対象装置による報知出力動作期間中のシーケンス]にて説明したシーケンスを実行することになる。)。さらに、認証対象装置21は、携帯無線装置11に送信するサーチ要求信号に、認証対象装置21が報知音の音出力を開始したことを通知するための報知開始通知信号を搭載し、当該サーチ要求信号を送信する。
携帯無線装置11を所持する利用者が、認証対象装置21からの報知音に気付き認証対象装置21に近づいた結果、携帯無線装置11と認証対象装置21とが無線通信可能な距離に位置したとすると、携帯無線装置11は、認証対象装置21から送信されたサーチ要求信号を受信し、認証対象装置21との間でサーチモードにおける一連の信号の送受信を開始することになる。ここで、携帯無線装置11は、認証対象装置21から受信したサーチ要求信号に報知開始通知信号が搭載されているか否かを判別し、搭載されていると判別すると、当該携帯無線装置11に備わるディスプレイ、スピーカ、バイブレーションなどの報知デバイスに、認証対象装置21が報知音を音出力中である旨を出力させる。
さらに、携帯無線装置11は、サーチモードにおける一連の信号の送受信している期間に当該携帯無線装置11に備わる操作ボタンの押下を検出していたとすると、サーチモードにおける一連の信号のうちの携帯無線装置11から認証対象装置21へ送信される信号(サーチ信号、キーID信号、チャレンジリクエスト信号、及びレスポンス信号)のいずれかに、認証対象装置21による報知音の音出力を停止することを要求する報知停止要求信号を搭載して送信する。図7では、キーID信号に報知停止要求信号を搭載している。なお、サーチ要求信号を受信する以前に既に当該携帯無線装置11に備わる操作ボタンの押下を検出していた場合にも、報知停止要求信号が搭載された信号(図7ではキーID信号)を送信するのは、携帯無線装置11を所持する利用者が報知音に気付いてから携帯無線装置11がサーチ要求信号を受信するまでの間に、利用者が操作ボタンを押下していることも想定されるためである。
認証対象装置21は、サーチ要求信号を送信した後、携帯無線装置11との間でサーチモードにおける一連の信号の送受信を開始すると、サーチモードにおける一連の信号のうちの携帯無線装置11から認証対象装置21へ送信される信号(サーチ信号、キーID信号、チャレンジリクエスト信号、及びレスポンス信号)のいずれかに、報知停止要求信号が搭載されているか否かを判別する。認証対象装置21は、携帯無線装置11から受信した信号に報知停止要求信号が搭載されていれば、報知音の音出力を停止する(図7では、認証対象装置21が、点線で囲まれる「報知動作終了」の時点で報知音の音出力を終了するよう記載している。)。なお、認証対象装置21は、報知音の出力を開始した後、サーチ要求信号を送信する周期を報知音の出力を開始する以前よりも短くしてもよい。図7では、認証対象装置21は、報知音の出力を開始する前は8Tの周期で、報知音の出力を開始した後は4Tで、サーチ要求信号を送信している場合を示している。このようにサーチ要求信号を送信する周期を短くすることにより、携帯無線装置11及び認証対象装置21がサーチモードにおける一連の信号の送受信を開始する時点を早めることができ、その結果、利用者が認証対象装置21による報知音の出力に気付いてからその報知音を停止するまでに要する時間を短縮することができる。
図7に示すシーケンスは、携帯無線装置11による報知により認証対象装置21が報知音を出力していることに気付いた利用者が、携帯無線装置11に備わる操作ボタンを押下することによって、認証対象装置21による報知音の出力を停止する状況を想定したものである。携帯無線装置11及び認証対象装置21による一連の処理により、例えば、利用者は、携帯電話が報知方法に制限がなされた状態(すなわち、マナーモード)に設定されている場合にも、携帯無線装置11による報知により携帯電話の着信に気付くことができ、その気付いた時点ですぐに認証対象装置21による報知音の出力を停止させることができる。また、認証対象装置21から携帯無線装置11に送信されるサーチ要求信号に報知開始通知信号を、携帯無線装置11から認証対象装置21へ送信される信号(サーチ信号、キーID信号、チャレンジリクエスト信号、及びレスポンス信号)のいずれかに報知停止要求信号を、それぞれ搭載することにより、報知開始通知信号の場合にはその報知開始通知信号が搭載されたサーチ要求信号に応答するサーチ信号が、報知停止要求信号の場合にはその報知停止要求信号が搭載された信号に応答する応答信号(サーチ応答、端末ID信号、チャレンジ信号、ACK信号)が、項目[認証モードにある認証対象装置による報知出力動作期間中のシーケンス]で説明した、報知開始通知信号に応答するACK信号、報知停止要求信号に応答するACK信号の役割を果たすため、報知開始通知信号または報知停止要求信号に応答するACK信号をサーチモードにおける一連のシーケンスに新たに加える必要がない。
以上、本発明の実施の形態の携帯無線装置及び認証対象装置によれば、認証対象装置と対になる携帯無線装置を所持する者(すなわち、携帯無線装置と認証対象装置との間での認証により、これらの装置の利用者本人と認証された者)のみが、携帯無線装置を手元に、認証対象装置を手元から離れたところに、所持して持ち運ぶ状況や、認証対象装置が報知方法に制限がなされた状態(すなわち、マナーモード)に設定されている場合であっても、すぐに認証対象装置21による報知音の出力を停止させることができる。
また、認証対象装置21には、報知を開始する原因となるトリガの種別に応じて、報知停止要求信号を受信したときに、その報知音を停止する要求に従うか否かを設定しておき、報知を開始する原因となるトリガが発生したときに、その設定に応じて、報知音の出力を開始したときに携帯無線装置11から受信した報知停止要求信号に従って報知音を停止するか否かを決定するようにしてもよい。認証対象装置21が携帯電話である場合、上記トリガの種別として、次のようなものがある。すなわち、音声通話の着信、電子メールの受信、アラームの鳴動、電池残量の低下、などである。トリガの種別のうち、音声通話の着信や電子メールの受信に関しては、発信元や送信元に応じて、さらに細分化することができる。利用者は、トリガの種別のうちの音声通話の着信に関して報知音を停止する要求に従うか否かを設定する場合、ある発信元Aからの音声通話の着信に関しては、報知音の出力を開始したときに報知音を停止する要求に従うよう設定し、また別の発信元Bからの音声通話の着信に関しては、報知音の出力を開始したときに報知音を停止する要求に従わないよう設定しておく。認証対象装置21が、報知を開始する原因となるトリガが発生し、そのトリガの種別が報知音の出力を開始したときに報知音を停止する要求に従わないと設定されたものであれば報知音を停止しないことにより、利用者が携帯無線装置11の操作ボタンを不用意に押下することによって、利用者が認証対象装置21を取り出して確認しなければならない、報知音を開始した重要度の高い原因を見落とすことを防ぐことができる。
また、認証対象装置21が報知を開始する原因となったトリガに関する情報について携帯無線装置11が報知しないときには、携帯無線装置11を所持する利用者は、認証対象装置21による報知を停止してもよいか迷うことも考えられる。例えば、認証対象装置21が携帯電話の場合であってその携帯電話が音声通話を着信したときに、音声通話の着信であることや発信元の携帯電話に関する情報などの報知を開始したトリガを携帯無線装置11が報知することができなければ、結局は、利用者は、認証対象装置21による報知を停止してもよいか判断できず、携帯電話を取り出してそのトリガを特定しなければならない。このため、認証対象装置21は、報知を開始したトリガに関する情報を搭載した報知開始通知信号を、サーチ要求信号を用いて携帯無線装置11に送信し、一方、その信号を受信した携帯無線装置11は、当該携帯無線装置11に備わるディスプレイ、スピーカ、バイブレーションなどの報知デバイスによって、そのトリガに関する情報を出力するようにする、ことが好ましい。この構成により、携帯無線装置11を所持する利用者は、報知を開始する原因となったトリガを確認して認証対象装置21による報知を停止してもよいかを判断した後、その報知を停止するための操作を行うことができる。
また、項目[サーチモードにある認証対象装置による報知出力動作期間中のシーケンス]では、報知停止要求信号によって携帯無線装置11から報知音を停止するよう要求された認証対象装置21が、報知音を停止する処理について説明したが、認証対象装置21が携帯電話である場合には、携帯無線装置11は、報知音を停止することを要求する以外に例えば次の処理を要求してもよい。
例えば、認証対象装置21は、音声通話の着信をトリガとして報知音の出力を開始し、携帯無線装置11から報知切替要求信号を受信すると、その音声通話に対する応答を拒否し(着信拒否を有効に切り替える。)、さらに、携帯無線装置11から再度、報知切替要求信号を受信すると、応答を拒否していたその音声通話に対して応答する(着信拒否を無効に切り替える)。または、認証対象装置21は、音声通話の着信をトリガとして報知音の出力を開始し、携帯無線装置11から自動メッセージ要求信号を受信すると、その着信に応答して、「今電話に出ることができません。」などの音声ガイダンスを発信元に知らせる。または、認証対象装置21は、電子メールの受信をトリガとして報知音の出力を開始し、携帯無線装置11から自動メッセージ要求信号を受信すると、タイトルに「今返信できません。」などの定型文を入力した電子メールを送信元に送信する。携帯無線装置11に複数個の操作ボタンやダイヤルが設けられていれば、認証対象装置21に報知音を停止することを要求するためのボタン、認証対象装置21に着信拒否の有効、無効の切替を要求するためのボタン、認証対象装置21に音声ガイダンスやメッセージなどを出力することを要求するためのボタン、などを割り当て、押下されたボタンに応じて、報知停止要求信号、報知切替要求信号、自動メッセージ要求信号などの信号を認証対象装置21に送信する構成であっても構わない。
認証対象装置21によって報知音を開始する原因となるトリガが、別の利用者が利用する装置からの要求によるものである場合(例えば、上記の例のように、音声通話の着信や電子メールの受信をトリガとする場合)、報知音を停止する処理以外にも上記のような処理を実行することによって別の利用者に配慮することができるため、本発明の携帯無線装置及び認証対象装置を利用する利用者の利便性を向上することができる。
また、1台の携帯無線装置によって複数台の認証対象装置が認証を行っている場合も考えられる。このような場合、携帯無線装置に備わる操作部が複数個の操作ボタンやダイヤルで構成されていれば、複数台の認証対象装置毎に各操作ボタンまたはダイヤルを割り当て、ある認証対象装置が割り当てられたボタンまたはダイヤルを操作したときに特定の認証対象装置へのみ報知停止要求信号を送信する構成によって、特定の認証対象装置による報知動作を停止するようにしてもよい。逆に、携帯無線装置に備わる一つの操作ボタンを押下することによって、複数台の認証対象装置全てに一斉同報通信で報知停止要求信号を送信する構成によって、所定の期間、認証チャネルでのキャリアセンスを行っている認証対象装置が報知動作を停止するようにしてもよい。
また、サーチモードにおける一連のシーケンスを変えることなく、当該シーケンスの各種信号に報知開始通知信号または報知停止要求信号を搭載することによって、その各種信号を受信する認証対象装置は、その各種信号に予め搭載されているID情報により自機宛てに送信された信号であるのか他機宛てに送信された信号であるのかを判別することができる。この結果、一台の携帯無線装置によって複数台の認証対象装置が認証を行っている場合に、ある認証対象装置が、他機宛てに送信された信号によって誤って報知動作を停止するなどの誤動作をすることを防ぐことができる。
[本発明の実施の形態の携帯無線装置及び認証対象装置の構成]
次に、本発明の実施の形態の携帯無線装置及び認証対象装置の構成について説明する。図8に、本発明の実施の形態の携帯無線装置及び認証対象装置の機能ブロック図を示す。本発明の実施の形態の携帯無線装置1は、無線部101、タイマ102、無線制御部103、各種インタフェース104を含んで構成される。また、本発明の認証対象装置2は、無線認証部20、駆動部30、駆動制御部40、ディスプレイ50、操作部60、報知部70を含んで構成される。
携帯無線装置1において、無線部101は、アンテナを介して、400MHz帯特定小電力無線、RFID(Radio Frequency Identification:無線周波数識別)で使用される短距離通信用の電波やUWB(Ultra Wide Band:超広帯域無線)等を用いて、ペアリング処理により当該携帯無線装置1と対に設定した認証対象装置2の識別コードが含まれる電波の送受信を行う。
無線制御部103は、所定の通信プロトコル(すなわち、上記[携帯無線装置11との無線認証]、[認証モードにある認証対象装置による報知出力動作期間中のシーケンス]、[サーチモードにある認証対象装置による報知出力動作期間中のシーケンス]にて説明した通信プロトコル)に基づき、無線部101に送受信させる信号を制御する。無線制御部103には、増幅回路、変調回路、復調回路、エンコード回路、デコード回路などの回路が含まれる。また、無線制御部103は、無線通信で使用される電波の受信強度(例えば、復調回路に入力される電波の電圧レベルやS/N比、デコード回路によりデコードされたデータの誤り率などを基に算出される)を計測するとともに、その受信強度が予め設定された閾値(認証エリアおよび非認証エリアを区分けするための数値)以上か未満かを判別する。
タイマ102は、無線部101が認証対象装置2にレスポンス信号を送信した時点から計時を開始する。
インタフェース104は、例えば操作ボタンであり、携帯無線装置1の外部から入力される信号を適宜無線制御部103に出力するデバイスで構成される。
認証対象装置2の無線認証部20において、無線部201は、アンテナを介して、400MHz帯特定小電力無線、RFID(Radio Frequency Identification:無線周波数識別)で使用される短距離通信用の電波やUWB(Ultra Wide Band:超広帯域無線)等を用いて、ペアリング処理により認証対象装置2と対に設定した携帯無線装置1の識別コード信号が含まれる電波の送受信を行う。
無線制御部203は、所定の通信プロトコル(すなわち、上記[携帯無線装置11との無線認証]、[認証モードにある認証対象装置による報知出力動作期間中のシーケンス]、[サーチモードにある認証対象装置による報知出力動作期間中のシーケンス]にて説明した通信プロトコル)に基づき、無線部201に送受信させる信号を制御する。無線制御部203には、増幅回路、変調回路、復調回路、エンコード回路、デコード回路などの回路が含まれる。また、無線制御部203は、無線通信で使用される電波の受信強度(例えば、復調回路に入力される電波レベルの電圧やS/N比、デコード回路によりデコードされたデータの誤り率などを基に算出される)を計測するとともに、その受信強度が予め設定された閾値(認証エリアおよび非認証エリアを区分けするための数値)以上か未満かを判別する。無線制御部203は、携帯無線装置1との認証に失敗した場合、または、携帯無線装置1から受信した電波の受信強度が所定値未満である場合、使用制限要求信号を駆動制御部40に出力して、認証対象装置2に備わる機能の少なくとも一部に対して制限を施す。一方、無線制御部203は、携帯無線装置1との認証に成功し、かつ、携帯無線装置1から受信した電波の受信強度が所定値以上である場合、使用制限解除信号を駆動制御部40に出力し、認証対象装置21に備わる機能に施されている制限を解除する。
タイマ202は、無線部201が携帯無線装置1からレスポンス信号を受信した時点から計時を開始する。また、タイマ202は、携帯無線装置1から受信する各種信号のフレーム同期に合わせて、計時時刻を携帯無線装置1のタイムに合わせて補正するものとする。
駆動制御部40は、無線制御部203から使用制限要求信号を通知されている期間中、認証対象装置2により実行可能な各種駆動部30に対して、その機能の実行に制限を加える。また、駆動制御部40は、報知部70による報知出力を制御する。
なお、本発明の携帯無線装置の一形態としては、ワイヤレスキーが考えられるが、ワイヤレスキーに限るものではなく、携帯電話、PDA、無線カードなどの電子機器が一機能として本発明の携帯無線装置を含む形態であっても構わない。
以上、本発明の実施の形態の携帯無線装置及び認証対象装置によれば、認証対象装置と対になる携帯無線装置を所持する者(すなわち、携帯無線装置と認証対象装置との間での認証により、これらの装置の利用者本人と認証された者)のみが、携帯無線装置を手元に、認証対象装置を手元から離れたところに、所持して持ち運ぶ状況や、認証対象装置が報知方法に制限がなされた状態(すなわち、マナーモード)に設定されている場合であっても、すぐに認証対象装置21による報知音の出力を停止させることができる。