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JP4993741B2 - 洗浄籠 - Google Patents
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Description

本発明は、機械部品、電子部品、医療器具等の被洗浄物を収納して、洗浄作業を行うための洗浄籠に関するものである。
従来、機械部品、電子部品、医療器具等の被洗浄物を洗浄する場合に、洗浄液の流通が可能な流通孔を筒状の胴部に複数個設けた洗浄籠内に被洗浄物を収納して洗浄する方法が用いられている。この洗浄方法は、洗浄液を満たした洗浄槽内に被洗浄物を収納した洗浄籠を浸漬し、この洗浄籠を回転させたり、上下動したり、揺動したり、これらを組み合わせることにより、洗浄籠内の被洗浄物を洗浄液と接触させて洗浄するものである。
また、上述の如く洗浄籠を用いて洗浄を行う場合、必要とされる被洗浄物と洗浄液の接触強度や、洗浄に好ましい被洗浄物の洗浄籠内における動き方は、被洗浄物の形状、材質、洗浄目的等によりそれぞれ異なる。そのため、洗浄籠の筒状の胴部もそれに対応して、それぞれ異なる内面形状を有するものを使用する必要があり、例えば、特許文献1に示す如く、洗浄籠の胴部を6角形の筒状に形成したものや四角形の箱形の筒状に形成したものが公知となっている。
実公昭62−25273号公報
しかしながら、前記従来技術に於ては、被洗浄物毎にそれに合った洗浄籠を個々に形成しなければならず、それぞれ異なる形状の胴部を有する洗浄籠を多種類用意しなければならないため、洗浄籠の製造コストが高価なものとなっていた。また、洗浄籠を前述の6角形等の多角形に形成する場合は高度の技術を必要とし、この面からも洗浄籠の製造コストを高価なものとしていた。
また、洗浄籠内に於て被洗浄物にどのような動きをさせると最も良い洗浄効果を得られるかを知るためには、洗浄籠の胴部形状を多種類用意し、何回も交換しながら繰り返し試験洗浄を行う必要がある。しかし、従来例の洗浄籠は上述の如く、胴部自身の形状を異なるものとして上記試験洗浄を行うものであるから、胴部形状が異なる洗浄籠を多数形成しておかなければならず、コスト高となる欠点を有していた。
そこで本発明は、上述の如き課題を解決しようとするものであって、被洗浄物と洗浄液との接触強度を被洗浄物毎に最適なものとし、優れた洗浄効果を得ることを可能とするとともに、この被洗浄物毎の多種類の洗浄作業に対応した洗浄籠を廉価で容易に製造可能とするものである。
上述の如き課題を解決するため、本発明は、被洗浄物を収納する筒状の胴部の両端外周に円形のフランジを筒状の胴部と同軸上に接続し、この胴部の内面には胴部の回転に伴って被洗浄物を接触させる接触壁を、固定リングの内周に一定間隔毎に接続固定して一体的に形成し、この固定リングにより一体的に形成した接触壁を、胴部の内方に着脱可能に突出して係合している。このように、胴部の内面に接触壁を設けることにより、洗浄の際、被洗浄物が接触壁に接触して摺動が抑制され、洗浄籠内で落下と上昇を連続的に繰り返すものとなるため、被洗浄物を洗浄籠内に於て連続的に位置移動させながら洗浄液と接触することが可能となり、洗浄効果を高めることが可能となる。
なお、上記胴部は円筒状に形成したものであっても良く、このように形成することにより、胴部自身を多角形に形成する場合と比較して、製造に高度の技術を必要とせず、製造コストを安くすることができる。
また、上記接触壁は筒状の胴部の内面に固定リングとともに着脱可能に係合したものであるから、異なる形状の他の接触壁と付け替え可能となる。そのため、接触壁の付け替えを行うことにより、洗浄籠の胴部の内面形状を、被洗浄物の形状、材質、洗浄目的等に合わせて変化させることが可能となり、一個の洗浄籠を多目的な洗浄作業に用いることができる。そのため、被洗浄物毎に異なる胴部形状を有する洗浄籠を個々に形成する必要がある従来例の洗浄籠と比較して、製造に高度の技術を必要とせず、洗浄籠の製造コストを低く抑えることが可能となる。また、接触壁を付け替えることによって、被洗浄物の洗浄に適した洗浄籠の内面形状を発見するための試験洗浄を簡易に行うことが可能となる。そのため、上記試験洗浄に際して多数の洗浄籠を作成する必要がなく、被洗浄物の洗浄コストを安くすることができる。
また、フランジは、胴部に着脱自在に接続したものであっても良いし、胴部に一体に固定接続したものであっても良い。
また、接触壁は、胴部よりも軟質な素材にて形成したものであっても良く、このように形成することにより、被洗浄物が傷つきやすい物、破損しやすい物であっても、被洗浄物と接触壁が接触する際の衝撃を和らげて、被洗浄物を傷付けたり破損するおそれのないものとなる。
また、接触壁は、胴部の内面に一定間隔で複数個連続して形成したものであっても良く、このように形成することにより、洗浄籠内に於て被洗浄物を接触壁に短い間隔で連続的に接触させることが可能となり、被洗浄物と洗浄液の接触を良好なものとして、洗浄効果をさらに高めることが可能となる。
本発明は上述の如く構成したものであって、筒状の胴部の内面に接触壁を設けているため、洗浄の際に、被洗浄物が接触壁に接触して、被洗浄物の洗浄籠内に於ける摺動が抑制され、洗浄籠内で被洗浄物が落下と上昇を連続的に繰り返すものとなる。そのため、被洗浄物を洗浄籠内に於て連続的に位置移動させながら洗浄液と接触することが可能となり、被洗浄物と洗浄液との接触を良好とし、洗浄効果を高めることが可能となる。
また、接触壁を胴部の内面に着脱可能に係合したものであるから、異なる形状の他の接触壁と付け替え可能となる。そのため、接触壁の付け替えを行うことにより、洗浄籠の胴部の内面形状を、被洗浄物の形状、材質、洗浄目的等に合わせて変化させることが可能となり、一個の洗浄籠を多目的な洗浄作業に用いることができる。そのため、被洗浄物毎に異なる胴部形状を有する洗浄籠を個々に形成する必要がある従来例の洗浄籠と比較して、製造に高度の技術を必要とせず、洗浄籠の製造コストを低く抑えることが可能となる。また、接触壁を付け替えることによって、被洗浄物の洗浄に適した洗浄籠の内面形状を発見するための試験洗浄を簡易に行うことが可能となる。そのため、上記試験洗浄に際して多数の洗浄籠を作成する必要がなく、被洗浄物の洗浄コストを安くすることができる。
本発明の実施例1を図1、図2及び図3aに於て説明すると、(1)は被洗浄物を収納するための筒状の胴部であって、洗浄液の流通が可能な円形の流通孔(2)を多数設けた薄肉のパンチングプレートにより円筒状に形成するとともに両端部を開口し、少なくとも開口の一つを被洗浄物の出入口(3)としている。また、このように胴部(1)を円筒状に形成することにより、胴部(1)自身を多角形に形成する場合と比較して、製造に高度の技術を必要とせず製造容易なものとなり、製造コストを安くすることができる。なお、本実施例に於ては上述の如く、製造容易で廉価な円筒状の胴部(1)を用いているが、胴部(1)の形状はこれに限られるものではなく、4角形、6角形等任意の形状のものを用いることができる。
また、上記胴部(1)の両端外周には、図1に示す如く、円形のフランジ(5)を胴部(1)と同軸状に突出形成し、このフランジ(5)に、胴部(1)の外径よりも大径で出入口(3)を開閉可能な円板状の蓋体(6)を形成している。また、本実施例に於ては、一方の蓋体(図示せず)を一方の開口に開閉不能に固定接続するとともに、他方の蓋体(6)を、図1に示す如くヒンジ部(7)を介して出入口(3)に開閉可能に接続している。また、この他方の蓋体(6)は、フランジ(5)に設けた係合受部(8)に係合突部(10)を係合することにより、閉止状態を持続可能としている。なお、本実施例に於ては、蓋体(6)を接続したフランジ(5)は胴部(1)に着脱不能に一体に接続しているが、他の異なる実施例に於ては、フランジ(5)を胴部(1)に着脱可能に接続することも可能である。
また、前記胴部(1)の内面軸方向には、図1に示す如く4本の接触壁(11)を着脱可能に係合している。この4本の接触壁(11)は、板材を図2、図3aに示す如くV字型に形成し、V字の開放側を固定リング(12)の内周に一定間隔毎に接続固定して、一体的に形成している。そして、このように形成した接触壁(11)を、図2に示す如く、開放した他方の蓋体(6)側から胴部(1)内に挿入することにより、図1に示す如く、固定リング(12)が胴部(1)の内周面に着脱可能に密着するとともに4本の接触壁(11)が胴部(1)の内周面上に一定間隔で突出するものとなる。本実施例に於てはこのように、固定リング(12)を用いて複数本の接触壁(11)を一体的に形成し、この一体的に形成した接触壁(11)を胴部(1)内に挿入係合しているため、複数本の接触壁(11)を一本ずつ胴部(1)の内面に係合する必要がなく、接触壁(11)の胴部(1)への係合作業を簡易なものとすることが可能となる。
また、本実施例に於ては、上記接触壁(11)は、胴部(1)と同一の素材にて形成している。一方で、他の異なる実施例に於ては、接触壁(11)を胴部(1)とは異なる素材にて形成することも可能である。例えば、接触壁(11)を胴部(1)より柔らかい素材にて形成すれば、被洗浄物が傷付きやすい物や壊れやすい物であっても、被洗浄物と接触壁(11)が接触する際の衝撃を和らげて、被洗浄物を傷付けたり破損するおそれのないものとなる。
そして、このように形成した本実施例の洗浄籠(13)に於て被洗浄物の洗浄を行うには、洗浄籠(13)内に被洗浄物を収納して他方の蓋体(6)を閉止する。そして、洗浄液を満たした洗浄槽(図示せず)内に被洗浄物を収納した本実施例の洗浄籠(13)を浸漬し、この洗浄籠(13)を回転させたり、上下動したり、揺動したり、これらを組み合わせることにより、洗浄籠(13)内の被洗浄物を洗浄液と接触させて洗浄する。なお、洗浄籠(13)を回転、上下動又は揺動させる方法としては、例えば前記特許文献1に記載のものを用いることができる。
また、本実施例の洗浄籠(13)は前述の如く、筒状の胴部(1)の内面に接触壁(11)を設けているため、洗浄の際、この接触壁(11)に被洗浄物が接触して摺動が抑制され、洗浄籠(13)内で被洗浄物が落下と上昇を連続的に繰り返すものとなる。そのため、被洗浄物を洗浄籠(13)内に於て連続的に位置移動させながら洗浄液と接触することが可能となり、洗浄効果を高めることが可能となる。また、本実施例の如く、接触壁(11)を筒状の胴部(1)の内面に1個だけでなく複数個連続して突出形成すれば、被洗浄物と接触壁(11)の接触の連続性を高めることが可能となり、洗浄効果をさらに高めることが可能となる。
また、上述の接触壁(11)は、固定リング(12)を介して円筒状の胴部(1)の内面に着脱可能に密着したものであるから、異なる形状の他の接触壁(11)と付け替え可能となる。そのため、接触壁(11)の付け替えを行うことにより、洗浄籠(13)の胴部(1)の内面形状を、被洗浄物の形状、材質、洗浄目的等に合わせて変化させることが可能となり、一個の洗浄籠(13)を多目的な洗浄作業に用いることができる。そのため、被洗浄物毎に異なる胴部(1)形状を有する洗浄籠(13)を個々に形成する必要もなく、製造工程を簡易なものとすることが可能となるとともに、洗浄籠(13)の製造コストを低く抑えることが可能となる。また、接触壁(11)を付け替えることによって、被洗浄物の洗浄に適した洗浄籠(13)の内面形状を発見するための試験洗浄を簡易に行うことが可能となる。そのため、上記試験洗浄に際して多数の洗浄籠(13)を作成する必要がなく、コストを安くすることができる。
また、前記実施例1に於ては、図3aに示す如く、接触壁(11)をV字型に形成しているが、本実施例2に於ては、図3bに示す如く、4本の板材を折曲せず固定リングの内面に放射状に固定することにより接触壁(11)を形成している。
また、前記実施例1に於ては、図3aに示す如く、接触壁(11)をV字型に形成しているが、本実施例3に於ては、図3cに示す如く、板材を略U字型に湾曲させて接触壁(11)を形成している。なお、前記実施例1、2に於ては、接触壁(11)を4本形成したが、本実施例に於ては2本のみを形成しており、この2本の接触壁(11)のU字型の開放側を固定リング(12)の内周の対向位置に接続固定して、一体的に形成している。
また、前記実施例1〜3に於ては、図3a〜cに示す如く、接触壁(11)を胴部(1)の内周面上に複数個一定間隔で連続して突出形成しているが、本実施例4に於ては、図4aに示す如く、接触壁(11)を四角形の筒状に形成している。また、接触壁(11)を4角形の筒状に形成しているため、この接触壁(11)の内部に被洗浄物を収納して洗浄を行う場合には、洗浄液が接触壁(11)の内外に流通できるよう、図4aに示す如く胴部(1)だけでなく接触壁(11)にも多数の流通孔(2)を設ける必要がある。なお、このように接触壁(11)の内部に被洗浄物を収納して洗浄を行うことも可能であるし、胴部(1)と接触壁(11)の隙間に被洗浄物を収納して洗浄を行うことも可能である。
また、前記実施例4に於ては、図4aに示す如く、接触壁(11)を四角形の箱形に形成しているが、本実施例5に於ては、図4bに示す如く、接触壁(11)を円筒状に形成するとともに、3個の接触壁(11)をまとめて胴部(1)内に挿入している。また、本実施例に於ては前記実施例4と同様に、図4bに示す如く胴部(1)だけでなく接触壁(11)にも多数の流通孔(2)を設けて、接触壁(11)内外に洗浄液を流通可能としている。また、被洗浄物を接触壁(11)の内部に収納して洗浄を行うことも可能であるし、胴部(1)と接触壁(11)の隙間に収納して洗浄を行うことも可能である。
また、本実施例6に於ては、図4cに示す如く、接触壁(11)を板材を組み合わせて断面十字型に形成している。
本発明の実施例1を示す斜視図。 接触壁を胴部に取り付ける過程を示す斜視図。 実施例1〜3の接触壁を示す斜視図。 実施例4〜6の接触壁を示す斜視図。
1 胴部
5 フランジ
11 接触壁
12 固定リング
13 洗浄籠

Claims (6)

  1. 被洗浄物を収納する筒状の胴部の両端外周に円形のフランジを胴部と同軸上に接続し、この筒状の胴部の内面には、胴部の回転に伴って被洗浄物を接触させる接触壁を、固定リングの内周に一定間隔毎に接続固定して一体的に形成し、この固定リングにより一体的に形成した接触壁を、胴部の内方に着脱可能に突出して係合し、この接触壁を固定リングとともに異なる他の接触壁と付け替え可能とすることにより、胴部の内面形状を変形可能としたことを特徴とする洗浄籠。
  2. 胴部は、円筒状に形成したことを特徴とする請求項1の洗浄籠。
  3. フランジは、胴部に着脱自在に接続したことを特徴とする請求項1の洗浄籠。
  4. フランジは、胴部に一体に固定接続したことを特徴とする請求項1の洗浄籠。
  5. 接触壁は、胴部よりも軟質な素材にて形成したことを特徴とする請求項1の洗浄籠。
  6. 接触壁は、胴部の内面に一定間隔で複数個連続して形成したことを特徴とする請求項1の洗浄籠。
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