JP5000735B2 - 部材割付システム - Google Patents
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Description
〈構成1〉
それぞれ所定の長さのm本の製品を、それぞれ所定の長さのk種類の原材料から切り出すときに必要な各種類の原材料の本数を求め、各原材料に割り付ける製品の組合せを最適化するものであって、求められているm本の製品の製品長データの入力を受け付けて、製品長を要素とするm次の製品長ベクトルLpと、製品要求数量を要素とする製品要求数量ベクトルbとを生成して、記憶装置に記憶させる製品長設定手段と、用意されたk種類の長さの原材料長データの入力を受け付けて、原材料長を要素とするk次の原材料長ベクトルLmを生成し、記憶装置に記憶させる原材料長設定手段と、求められている前記m本の製品の製品長データと用意された前記k種類の原材料の原材料長データとを比較して、1本または複数本の製品を経済的に割り付けることができる原材料と製品との関係を示す、m次の割付パターンベクトルを列挙する割付パターンベクトル生成手段と、前記割付パターンベクトル生成手段の生成した割付パターンベクトルを並べた割付パターン行列Aを生成して、記憶装置に記憶させる割付パターン行列生成手段と、前記割付パターン行列に含まれたn個の割付パターンから選択して該当する原材料を選択する各要素がxiの使用本数ベクトルxを定義し、前記原材料長ベクトルLmに対応するm次の費用係数ベクトルと前記使用本数ベクトルxの積の総和を示す目的関数を生成して、記憶装置に記憶させる目的関数生成手段と、前記割付パターン行列Aから選択されたn個の割付パターンで切り出した各製品数は、それぞれ求められている各製品の数量以上でなければならないとする第1制約条件式Ax≧bと使用本数ベクトルxの各要素xiが0≦xi≦1であるという緩和した第3制約条件式を生成して、記憶装置に記憶させる制約条件生成手段と、任意の方法で求められた初期実行可能解の入力を受け付けて、記憶装置に記憶させる初期設定手段と、前記初期実行可能解と前記目的関数と前記制約条件式の入力を受け付けて、シンプレックス演算処理を実行するシンプレックス演算手段と、前記シンプレックス演算処理により、xiの値が0または1のいずれかであって、それ以外のものを含まない解のときは、その解を最適解として部材割付データを出力し、それ以外の場合には、前記初期実行可能解の目的関数の値を最大値とし、前記シンプレックス演算処理の結果得られた目的関数の値を最小値として、その範囲の目的関数の値をとる原材料の使用本数の組合せを列挙し、その中から目的関数が前記最小値に近いものを選択して、前記制約条件生成手段に対して、どの長さの原材料を何本選択して割付けに使用するかを定める、原材料使用行列Cと原材料の使用本数ベクトルxの積が原材料使用予定数量ベクトルdと等しいとする第2制約条件式Cx=dの生成を依頼し、前記第1制約条件式と前記第2制約条件式と前記第3制約条件式の制約条件下で、シンプレックス演算手段に演算処理を依頼し、その後得られたシンプレックス演算処理により、xiの値が0または1のいずれかであって、それ以外のものを含まない解のときは、その解を最適解として部材割付データを出力し、それ以外の場合には、列挙された前記原材料の使用本数の組合せの中から、目的関数が前記最小値に近い次の候補を選択して、前記制約条件生成手段に対して、新たな第2制約条件式Cx=dの生成を依頼し、この新たな制約条件で、シンプレックス演算手段に演算処理を依頼するという動作を繰り返すように制御する探索制御手段を備え、前記xiが前記制約条件式を満たしながら0から1までの間の数値をとるとき、その最大値または最小値が一定値になる関数Σf(xi)を評価式に設定して、ピボット演算処理の結果複数の非整数解が得られたとき、これらの非整数解の関係を前記評価式を適用して比較する判定手段を備え、前記探索制御手段は、前記判定手段が一定の判定基準を満たすと判定した場合にはピボット演算処理を続行し、判定基準を満たさないと判定した場合には、ピボット演算処理を開始するときの初期条件を変更してピボット演算処理を再開することを特徴とする部材割付システム。
構成1に記載の部材割付システムにおいて、前記判定手段は、前記xiが前記制約条件を満たしながら0から1までの間の数値をとり、前記評価式Σf(xi)の値の最大値が一定値になる関数であるとき、後から得られた非整数解による前記評価式の値が先に得られた非整数解による前記評価式の値に比べて増加していれば、前記判定基準を満たすと判定することを特徴とする部材割付システム。
構成1に記載の部材割付システムにおいて、前記判定手段は、前記xiが前記制約条件を満たしながら0から1までの間の数値をとり、前記評価式Σf(xi)の値の最小値が一定値になる関数であるとき、後から得られた非整数解による前記評価式の値が先に得られた非整数解による前記評価式の値に比べて減少していれば、前記判定基準を満たすと判定することを特徴とする部材割付システム。
構成1に記載の部材割付システムにおいて、順次得られた非整数解による前記評価式の値を焼き鈍し法を用いて比較をする判定基準により判定することを特徴とする部材割付システム。
構成1に記載の部材割付システムにおいて、非整数解であって局所最適解を通過した場合に、評価式の値がいったん減少してから増加に転じる状態にあるときに前記判定基準を満たすと判定することを特徴とする部材割付システム。
構成1乃至5のいずれかに記載の部材割付システムにおいて、前記第1制約条件式と第3制約条件式の制約条件の下で、前記シンプレックス演算処理を実行し、非整数解を伴う実行可能解が得られたときであって、別の新たな非整数解を求めるシンプレックス演算処理を繰り返すことを特徴とする部材割付システム。
それぞれ所定の長さのm本の製品を、それぞれ所定の長さのk種類の原材料から切り出すときに必要な各種類の原材料の本数を求め、各原材料に割り付ける製品の組合せを最適化する手段と、最適化された部材割り付けデータを受け入れて、前記m本の製品を、順次供給される前記k種類の原材料から切り出すプレカット装置とを備え、求められているm本の製品の製品長データの入力を受け付けて、製品長を要素とするm次の製品長ベクトルLpと、製品要求数量を要素とする製品要求数量ベクトルbとを生成して、記憶装置に記憶させる製品長設定手段と、用意されたk種類の長さの原材料長データの入力を受け付けて、原材料長を要素とするk次の原材料長ベクトルLmを生成し、記憶装置に記憶させる原材料長設定手段と、求められている前記m本の製品の製品長データと用意された前記k種類の原材料の原材料長データとを比較して、1本または複数本の製品を経済的に割り付けることができる原材料と製品との関係を示す、m次の割付パターンベクトルを列挙する割付パターンベクトル生成手段と、前記割付パターンベクトル生成手段の生成した割付パターンベクトルを並べた割付パターン行列Aを生成して、記憶装置に記憶させる割付パターン行列生成手段と、前記割付パターン行列に含まれたn個の割付パターンから選択して該当する原材料を選択する各要素がxiの使用本数ベクトルxを定義し、前記原材料長ベクトルLmに対応するm次の費用係数ベクトルと前記使用本数ベクトルxの積の総和を示す目的関数を生成して、記憶装置に記憶させる目的関数生成手段と、前記割付パターン行列Aから選択されたn個の割付パターンで切り出した各製品数は、それぞれ求められている各製品の数量以上でなければならないとする第1制約条件式Ax≧bと使用本数ベクトルxの各要素xiが0≦xi≦1であるという緩和した第3制約条件式を生成して、記憶装置に記憶させる制約条件生成手段と、任意の方法で求められた初期実行可能解の入力を受け付けて、記憶装置に記憶させる初期設定手段と、前記初期実行可能解と前記目的関数と前記制約条件式の入力を受け付けて、シンプレックス演算処理を実行するシンプレックス演算手段と、前記シンプレックス演算処理により、xiの値が0または1のいずれかであって、それ以外のものを含まない解のときは、その解を最適解として部材割付データを出力し、それ以外の場合には、前記初期実行可能解の目的関数の値を最大値とし、前記シンプレックス演算処理の結果得られた目的関数の値を最小値として、その範囲の目的関数の値をとる原材料の使用本数の組合せを列挙し、その中から目的関数が前記最小値に近いものを選択して、前記制約条件生成手段に対して、どの長さの原材料を何本選択して割付けに使用するかを定める、原材料使用行列Cと原材料の使用本数ベクトルxの積が原材料使用予定数量ベクトルdと等しいとする第2制約条件式Cx=dの生成を依頼し、前記第1制約条件式と前記第2制約条件式と前記第3制約条件式の制約条件下で、シンプレックス演算手段に演算処理を依頼し、その後得られたシンプレックス演算処理により、xiの値が0または1のいずれかであって、それ以外のものを含まない解のときは、その解を最適解として部材割付データを出力し、それ以外の場合には、列挙された前記原材料の使用本数の組合せの中から、目的関数が前記最小値に近い次の候補を選択して、前記制約条件生成手段に対して、新たな第2制約条件式Cx=dの生成を依頼し、この新たな制約条件で、シンプレックス演算手段に演算処理を依頼するという動作を繰り返すように制御する探索制御手段を備え、前記xiが前記制約条件式を満たしながら0から1までの間の数値をとるとき、その最大値または最小値が一定値になる関数Σf(xi)を評価式に設定して、ピボット演算処理の結果複数の非整数解が得られたとき、これらの非整数解の関係を前記評価式を適用して比較する判定手段を備え、前記探索制御手段は、前記判定手段が一定の判定基準を満たすと判定した場合にはピボット演算処理を続行し、判定基準を満たさないと判定した場合には、ピボット演算処理を開始するときの初期条件を変更してピボット演算処理を再開することを特徴とする部材加工装置。
コンピュータを、構成1に記載の各手段として機能させる部材割付プログラム。
コンピュータを、構成1に記載の各手段として機能させる部材割付プログラムを記録したコンピュータで読み取り可能な記録媒体。
それぞれ所定の長さのm本の製品を、それぞれ所定の長さのk種類の原材料から切り出すときに必要な各種類の原材料の本数を求め、各原材料に割り付ける製品の組合せを最適化する方法であって、製品長設定手段が、求められているm本の製品の製品長データの入力を受け付けて、製品長を要素とするm次の製品長ベクトルLpと、製品要求数量を要素とする製品要求数量ベクトルbとを生成して、記憶装置に記憶させるステップと、原材料長設定手段が、用意されたk種類の長さの原材料長データの入力を受け付けて、原材料長を要素とするk次の原材料長ベクトルLmを生成し、記憶装置に記憶させるステップと、割付パターンベクトル生成手段が、求められている前記m本の製品の製品長データと用意された前記k種類の原材料の原材料長データとを比較して、1本または複数本の製品を経済的に割り付けることができる原材料と製品との関係を示す、m次の割付パターンベクトルを列挙するステップと、割付パターン行列生成手段が、前記割付パターンベクトル生成手段の生成した割付パターンベクトルを並べた割付パターン行列Aを生成して、記憶装置に記憶させるステップと、目的関数生成手段が、前記割付パターン行列に含まれたn個の割付パターンをから選択して該当する原材料を選択する各要素がxiの使用本数ベクトルxを定義し、前記原材料長ベクトルLmに対応するm次の費用係数ベクトルと前記使用本数ベクトルxの積の総和を示す目的関数を生成して、記憶装置に記憶させるステップと、制約条件生成手段が、前記割付パターン行列Aから選択されたn個の割付パターンで切り出した各製品数は、それぞれ求められている各製品の数量以上でなければならないとする制約条件式Ax≧bと使用本数ベクトルxの各要素xiが0≦xi≦1であるという緩和した第3制約条件式を生成して、記憶装置に記憶させるステップと、初期設定手段が、任意の方法で求められた初期実行可能解の入力を受け付けて、記憶装置に記憶させるステップと、シンプレックス演算手段が、前記初期実行可能解と前記目的関数と前記制約条件式の入力を受け付けて、シンプレックス演算処理を実行するステップと、探索制御手段が、前記シンプレックス演算処理により、xiの値が0または1のいずれかであって、それ以外のものを含まない解のときは、その解を最適解として部材割付データを出力し、それ以外の場合には、前記初期実行可能解の目的関数の値を最大値とし、前記シンプレックス演算処理の結果得られた目的関数の値を最小値として、その範囲の目的関数の値をとる原材料の使用本数の組合せを列挙し、その中から目的関数が前記最小値に近いものを選択するステップと、前記探索制御手段が、前記制約条件生成手段に対して、どの長さの原材料を何本選択して割付けに使用するかを定める、原材料使用行列Cと原材料の使用本数ベクトルxの積が原材料使用予定数量ベクトルdと等しいとする第2制約条件式Cx=dの生成を依頼するステップと、前記探索制御手段が、前記制約条件で、シンプレックス演算手段に演算処理を依頼するステップと、前記探索制御手段が、その後得られたシンプレックス演算処理により、xiの値が0または1のいずれかであって、それ以外のものを含まない解のときは、その解を最適解として部材割付データを出力し、それ以外の場合には、列挙された前記原材料の使用本数の組合せの中から、目的関数が前記最小値に近い次の候補を選択して、前記制約条件生成手段に対して、新たな第2制約条件式Cx=dの生成を依頼し、前記第1制約条件式と前記第2制約条件式と前記第3制約条件式の制約条件下で、シンプレックス演算手段に演算処理を依頼するという動作を繰り返すように制御するステップと、判定手段が、前記xiが前記制約条件式を満たしながら0から1までの間の数値をとるとき、その最大値または最小値が一定値になる関数Σf(xi)を評価式に設定して、ピボット演算処理の結果複数の非整数解が得られたとき、これらの非整数解の関係を前記評価式を適用して比較するステップと、前記探索制御手段が、前記判定手段が一定の判定基準を満たすと判定した場合にはピボット演算処理を続行し、判定基準を満たさないと判定した場合には、ピボット演算処理を開始するときの初期条件を変更してピボット演算処理を再開するステップを含むことを特徴とする部材割付方法。
図の部材割付システム10は、コンピュータ12にインストールされたコンピュータプログラムにより動作する。このシステムは、例えば、コンピュータ12に対してネットワーク14を介して接続された端末装置16により利用される。端末装置16は、例えば、建物の構造材をプレカットするプレカット工場に設けられている。部材割付システム10は、この端末装置16からプレカットのための条件データを受け付けて、計算処理を実行してその結果を返す。端末装置16は、返された部材割付データを使用して、プレカット装置17を制御する。プレカット装置17には、例えば、特許文献1に記載されたとおりのものを使用することができる。
部材割付システム10の具体的な機能を説明する前に、部材割付システム10のハードウエアを説明する。図のように、コンピュータ12の本体ケース3中に収められた内部バス110には、CPU(中央処理装置)111と、ROM(リードオンリメモリ)112と、RAM(ランダムアクセスメモリ)113と、HDD(ハードディスク)114と、入出力インタフェース115と、ネットワークインタフェース116とが接続されている。入出力インタフェース115には、ディスプレイ3とキーボード4とマウス5とが接続されている。ネットワークインタフェース116には、ネットワーク14を介して、端末装置16が接続されている。以上のハードウェアは一般的によく知られたパーソナルコンピュータに備えられているものと変わらない。端末装置16は、プレカット装置17の部材選択供給装置120に、部材割付データを53(図1)を供給する。これにより、指定された原材料が部材切断装置121に供給され、指定された割付パターンで切断される。切断された製品は製品搬送装置122により搬送され排出される。
この図を参照しながら、演算処理に使用するパラメータの定義と、上記の各コンピュータプログラムの機能を説明する。
[製品長ベクトルLp]
生産されるべき製品の数量をmとする。図の例では、m=7である。
製品長をLp1,Lp2,…,Lpmと表現する。単位は例えば、m(メートル)である。
m次の製品長ベクトルLp(行ベクトル)を下記のように定義する。
Lp=(Lp1,Lp2,…,Lpm)
但し、(Lp1≧Lp2≧…≧Lpm)
図の例では、Lp=(Lp1,Lp2,Lp3,Lp4,Lp5,Lp6,Lp7)である。
数量mの製品の生産が要求されているとき、製品要求数量ベクトルbを、下記のように定義する。なお、この実施例では、計算を単純化するために、全てbi=1として説明をする。実際には、biは任意の正の整数でよい。
b=(b1,b2,…,bm)T
(上付きTは転置を表す。即ち、bは列ベクトルである。以下も同様)
図3(a)の例では、b=(1,1,1,1,1,1,1)Tである。
製品長設定手段21は、求められているm本の製品の製品長データの入力を受け付けて、製品長を要素とするm次の製品長ベクトルLp41と、製品要求数量を要素とする製品要求数量ベクトルb42を生成して、記憶装置40に記憶させる。
原材料にはk種類の長さのものが含まれている。図の例では、k=3である。
原材料長をLm1,Lm2,…,Lmkと表現する。単位は例えば、m(メートル)である。
k次の原材料長ベクトルLm(行ベクトル)を下記のように定義する。
Lm=(Lm1,Lm2,…,Lmk)
但し、(Lm1>Lm2>…>Lmk)
図3(b)の例では、Lm=(Lm1,Lm2,Lm3)である。
原材料長設定手段22は、用意されたk種類の長さの原材料長データの入力を受け付けて、原材料長を要素とするk次の原材料長ベクトルLm43を生成し、記憶装置40に記憶させる。
原材料使用予定数量ベクトルd45(列ベクトル)は、実行可能なある解に対して、k種類の長さの材料がそれぞれ何本ずつ使用されるかを示す。これを下記のように定義する。
d=(d1,d2,…,dk)T
図3の例では、d=(d1,d2,d3)T=(1,2、1)Tである。原材料使用予定数量ベクトルd45は、後で説明する第3制約条件式で使用される。
k種類の原材料から任意に選択したn本の原材料に対して、それぞれm種類の製品のうちのいずれかの製品を割り付ける。このとき、選択したn本の原材料の使用本数を表すn次の使用本数ベクトルxを、下記のように定義する。なお、k種類の原材料からn本の原材料を選択するとき、同一の原材料を2度以上重複して選択して構わない。
x=(x1,x2,…,xn)T
なお、計算を単純化するために、製品要求数量ベクトルbの要素を全てbi=1としたので、m次の使用本数ベクトルxの各要素xiは0≦xi≦1となり、部材割付の結果として、意味を持つのは、xiが0または1の場合である。
いずれか1本の原材料から、数量mの製品のうちのいずれかを切り出すように割り付けたデータを、m次の割付パターンベクトルaj(列ベクトル)で表す。これを下記のように定義する。
aj=(a1,a2,…,am)T
下記に、図3(c)の例における割付パターンベクトルを示す。
Lm1にLp2とLp6をそれぞれ1本割付ける (0,1,0,0,0,1,0)T
Lm2にLp1を1本割付ける (1,0,0,0,0,0,0)T
Lm2にLp3とLp5をそれぞれ1本割付ける (0,0,1,0,1,0,0)T
Lm3にLp4とLp7をそれぞれ1本割付ける (0,0,0,1,0,0,1)T
Lp・aj≦L (j=1,2,…,n)
この式の左辺の積(Lp・aj)は、選択された原材料に割り付けられた、1本の製品長もしくは複数本の製品長の総和である。割付パターンベクトルajを生成するときには、この長さを割り付けることができる最小長さLmiの原材料が選択される。Lは、その選択された原材料の長さLmiを示す。なお、実加工では、矩を出すためのハナ切り長、刃物厚が考慮されるが、ここでは無視する。
図の例は、実行可能解に相当する一組の割付パターンベクトルを列挙した。シンプレックス法で最適解を求めるための準備として、必要に応じてシンプレックス演算処理の結果に基づき、割付パターンベクトルを列挙する。
k種類の原材料から任意に選択したn本の原材料に対して、それぞれm種類の製品のうちのいずれかの製品を割り付けるときには、上記の割付パターンベクトルをn個並べる。ajをn個並べたm×n次の割付パターン行列を下記に定義する。これを図3(d)に示す。
A=(aij) (i=1,2,…,m、j=1,2,…,n)
割付パターン行列生成手段25は、割付パターンベクトル生成手段24の生成した割付パターンベクトル46aをn個並べたm×n次の割付パターン行列を生成し、記憶装置40に記憶させる。
割付パターン行列Aと使用本数ベクトルxとの積は、選択された各原材料から、それぞれ該当する割り付けパターンで切り出した製品数になる。従って、割付パターン行列Aから選択された原材料から該当する割り付けパターンで切り出した各製品数は、それぞれ求められている各製品の数量以上でなければならない。求められている各製品の数量は、製品要求数量ベクトルbに相当する。従って、少なくとも、下式を満足しないと、必要な数の製品が得られない。
Σaij・xj≧bi
図3の例では、生産された製品数も必要な製品数も7であって、等号が成立する。
制約条件生成手段26は、割付パターン行列Aから選択された原材料から該当する割り付けパターンで切り出した各製品数は、それぞれ求められている各製品の数量以上であるとする第1制約条件式を生成して、記憶装置40に記憶させる。
k種類の原材料のうちのどの原材料を使用するかを示す、k次の原材料使用ベクトルcjを次のように定義する。これを図3(e)に示す。
cj=(c1j,c2j,…,ckj)T
但し、c1j,c2j,…,ckjはいずれも、0または1である。
上記のように、k種類の原材料から選択したn本の原材料を表すのに、原材料使用行列Cを用いる。これをcjをn個並べたk×n次の行列で定義する。
C=(cij)(i=1,2,…,k、j=1,2,…,n)
c1=(1、0、0)T
c2=(0,1,0)T
c3=(0,1,0)T
c4=(0,0,1)T
割付パターン行列生成手段25は、各割付パターンで、k種類の原材料のうちのどの原材料を使用するかを示す原材料使用ベクトルcjを列挙した、k×n次の原材料使用行列Cを生成して、記憶装置に記憶させる。
なお、cjはk種類の原材料のうちの一つを指定するベクトルだから、下式を満足する。
Σcij=1
k個の数字のうち1個だけが1で他は全て0ということである。
また、各原材料の長さは、割付けできる最小長さのものが選択される。
ΣLmi・cij=L
このLは、割付パターンベクトルの生成条件Lp・aj≦Lで示した値である。
従って、下式の条件が満足されなければならない。
Σcij・xj=di(i=1,2,…,k)
この制約条件式は、Cx=dと表す。
これは、どの長さの原材料を何本選択して実際の割付に使用するかを定める。なお、Ax≧bとCx=dの制約条件の具体的な関係は、実施例3でより明確に説明をする。
制約条件生成手段26は、割付パターン行列生成手段25が生成した原材料使用行列Cと原材料の使用本数ベクトルxの積が、原材料使用予定数量ベクトルdと等しいとする第2制約条件式を生成して、記憶装置に記憶させる。
上記の使用本数ベクトルxの各要素xiは0または1である。列挙された多数の割付パターンベクトルの中のいずれを選択するかどうかを決める意味をもつからである。従って、下式のような制約条件式が成立する。
xi∈{0,1}
なお、この実施例では、この制約条件を緩和する。即ち、0≦xi≦1という制約条件式を設定する。
制約条件生成手段は、使用本数ベクトルxの各要素xiが0≦xi≦1である旨を示す第3制約条件式を生成して、記憶装置に記憶させる。
長さの違う原材料ごとに、価格だけでなく、運搬費、保管費、加工賃等が異なる。計算に含めるべき全ての費用要素をn次の費用係数ベクトルfに含め、下記のように定義する。
f=(f1,f2,…,fn)
費用係数ベクトルfは選択されたn種類の原材料にのみ適用されるから、n次のベクトルになっている。なお、計算の便宜上、f1,f2,…,fnは、費用換算してしまい、単位を円とする。従って、目的関数値が小さいほど、少ないコストで製品を得ることができる。
この計算では、k種類の原材料から任意に選択したn本の原材料に対して、それぞれm種類の製品のうちのいずれかの製品を割り付ける。このとき、目的関数値が小さいほど少ないコストで製品を得ることができる。そこで、選択したn本の原材料にかかる費用の総和を示す目的関数を下記のように定義する。
Min Σfi・xi
目的関数生成手段28は、選択したn本の当該原材料にかかる費用の総和を示す目的関数を生成して、記憶装置に記憶させる。
シンプレックス法による演算処理を実行するために、目的関数と制約条件を次のように定義する。
Min Σfi・xi
subject to. Ax≧b
Cx=d
0≦xi≦1
第2番目の式は、制約条件生成手段により生成された第1制約条件式である。
第3番目の式は、制約条件生成手段により生成された第2制約条件式である。
第4番目の式は、制約条件生成手段により生成された第3制約条件式である。
目的関数は、選択したn本の当該原材料にかかる費用の総和を示す。
第1制約条件式は、割付パターン行列Aと使用本数ベクトルxと製品要求数量ベクトルbの関係を示す。
第2制約条件式は、原材料使用行列Cと原材料の使用本数ベクトルxと原材料使用予定数量ベクトルdの関係を示す。
第3制約条件式は、xiが0以上1以下であることを示す。
これらの図を用いて、上記のシステムを制御するコンピュータプログラムの実施例を説明する。
ステップS11では、原材料長設定手段22が原材料データの受け付けをする。端末装置16から、使用される全ての原材料長データの入力を受け付けて、原材料長ベクトルLm43に対応するデータを生成し、記憶装置40に記憶させる。ステップS12では、製品長設定手段21が、製品長と数量の入力受け付けをする。端末装置16から、求められている製品長データの入力を受け付けて、製品長ベクトルLp41と製品要求数量ベクトルb42に対応するデータを生成し、記憶装置40に記憶させる。
このフローチャートの動作は、探索制御手段30が制御し、シンプレックス演算処理手段29が実行する。まず、ステップS31で、初期実行可能解から、目的関数の最大値の設定をする。次に、ステップS32では、図4のステップS20の演算処理結果から、目的関数の最小値を設定する。次にステップS33で、設定された目的関数の範囲で、原材料の組合せリストの生成をする。その結果を目的関数の小さいものから並べて記憶装置40に記憶させる。ステップS34では、組合せリストの中から、目的関数値が最小のものを選択する。さらに、ステップS35では、制約条件生成手段26に依頼をして、後で説明するように制約条件の設定をする。
(原材料データ)
例えば、用意された原材料は5種類である。その長さは下記のとおりとする。長さの単位は0.1mm(ミリメートル)である。
Lm1=60000
Lm2=49000
Lm3=45000
Lm4=40000
Lm5=30000
(製品長データ)
求められている製品は7本で、その長さは下記のとおりとする。長さの単位は0.1mm(ミリメートル)である。
Lp1=53050
Lp2=44350
Lp3=30700
Lp4=26250
Lp5=21050
Lp6=17840
Lp7=17150
図6の(a)は、割付パターンベクトルの説明図である。
図の最も左側の上から下に向かう縦1列に、上記の7種類の製品長が列挙されている。また、最も上段の左から右に向かう横1列に、原材料長が列挙されている。各原材料長の下の縦一列が、それぞれ割付パターンベクトルである。例えば、原材料長が45000のものには、製品長が44350のものを1本割り付けることができる。例えば、原材料長が49000のものには、製品長が30700と17840のものを各1本割り付けることができる。この表には、この要領で、7本の製品の製品長データと5種類の原材料の原材料長データとを比較して、1本または複数本の製品を経済的に割り付けることができる原材料と製品との関係を示す7次の割付パターンベクトルを列挙した。ここで、x1〜x5は初期実行可能解から得られた割付パターンベクトルで、x6〜x18は、最初のシンプレックス演算処理の結果に基づき追加生成した割付パターンベクトルである。
説明を簡略化するために、費用係数ベクトルfの各要素を原材料長と一致させる。すなわち、長さの数値をそのまま円と読み替える。
図6(a)の原材料長の右側の18個の数値が、費用係数ベクトルfの要素である。従って、最初のシンプレックス演算処理で、初期値として入力する実行可能解の目的関数Σ(fi・xi)の値は、x1〜x5の使用原材料長の総和で、233000となる。以下の計算ではこれを改善する解を求めるのだから、目的関数の上限値を233000に定める。
図6の(b)は、同図(a)の各割付パターンベクトル対応する原材料使用ベクトルcjを示す。x1〜x18の割付パターンベクトルが選択されたときに使用される原材料を示している。従って、原材料使用ベクトルcjと原材料の使用本数ベクトルxの積は、各原材料長の原材料の使用本数の内訳を示す。
図7と図8の表では、解の値が0の割付パターンベクトルの表示を除外した。即ち、図7は、x4=x1=x16=1、x12=x9=x3=0.5で、他は0という解である。図8は、x4=x1=1、x2=x9=x10=x16=x3=0.5で、他は0という解である。例えば、図7の例では、原材料長が60000,45000,49000のものを各1本、原材料長が40000,49000,45000のものを各0.5本使用すると、目的関数値が221000になるという結果が得られた。たしかに、目的関数値は初期値よりも小さい。しかしながら、xi∈{0,1}という制約条件を0≦xi≦1というように緩和したので、xi=0.5という、実行不可能な解が得られた。
図9(a)は、No.1〜No.10の組み合わせと目的関数値の例を示す。図9(b)は得られた整数解の例を示す。
No.1では、原材料長49000が3本、45000が1本、30000が1本、という組合せにする。No.2では、原材料長49000が2本、45000が1本、40000が2本、という組合せにする。No.3では、原材料長49000が1本、45000が1本、40000が1本、30000が3本という組合せにする。No.4では、原材料長60000〜30000の全てが1本という組合せにする。最大値までは30とおり以上の組み合わせがあるが、まず、ここまで列挙して探索演算処理を開始する。
以下、さらに具体的に、シンプレックス演算処理の過程を説明する。
まず、初期実行可能解の目的関数の値の最大値と最小値とを定める方法から説明する。
始めに、既知の任意の方法で求めた初期実行可能解をシンプレックス演算処理手段29にセットする。これを、例えば、以下のような取り合わせとする。単位は0.1mm(ミリメートル)である。これは、図6で説明したものと変わらない。
原材料長49000から製品30700と17840をとる。
原材料長49000から製品26250と21050をとる。
原材料長60000から製品53050をとる。
原材料長30000から製品17150をとる。
fi(f1〜f5)は、最上段の横方向に5個配列した原材料長である。
x1〜x5は全て「1」である。
左側の列には、製品長が7種類、長い物から順に並べてある。
その右側の7行5列(全て1または0)の数値が、割付けパターン行列Aである。
シンプレックス演算処理手段29は条件を満たす実行可能解を求めるように動作する。初期設定が実行可能解であるから、必ず初期設定どおりの初期解を出力する。
この演算処理の解は、x=(1,1,1,1,1)T
である。
即ち、(x1,x2,x3,x4,x5)T
=(1,1,1,1,1)T
である。
また、目的関数値は233000である。上記の初期値のfiを集計した値である。
これは、目的関数の値の最大値である。他に実行可能解がみつからない場合には、初期設定値が最適値となる。
この演算処理は、シンプレックス乗数πを求めるために行われる。これは予備処理である。
である。これにより、新たな7行18列の割付けパターン行列Aがシンプレックス演算処理手段29に設定される。
シンプレックス演算処理手段29は、ピボット演算処理により、割付けパターン行列Aの中からいずれかの割付けパターンを選択して、上記の条件を満たす解、即ち、実行可能解を求める。xiの条件を緩和したから、xiが0.5という値を含む実行可能解が得られる。xiが全て0または1の整数である解を整数解と呼び、いずれかのxiが0でも1でもない解のことを非整数解と呼ぶことにする。
一方、出力された実行可能解で非整数解が得られたときは、そのときの目的関数Σfi・xiの値を次の演算処理に使用する。即ち、図7の例では、このときの解は、原材料長40000と49000と45000とをそれぞれ0.5本使用するというもので、目的関数Σfi・xiの値は221000である。これを下限値とする。その結果は図7に示したとおりである。以上で、目的関数の値の最大値と最小値とを求めることができた。
221000≦Σfi・xi<233000
Σfi・xiが小さいほどよいから、組み合わせた原材料の長さの総和が少ないものから順位を付ける。そして、この順番に次の演算処理を実行する。特許文献2は、このようにして探索範囲を狭めて、演算処理時間を短縮する技術を示した。
dは5行1列で(0,3,1,0,1)T
という内容になる。
ところで、実際には、例えば、製品の種類が38種類で各1本、原材料長の種類は3種類といった場合に、割付けパターンベクトルの数は526個になる。また、原材料長の種類が1種類であっても、製品の種類が200種類になると、割付けパターンベクトルの数は4247個になる。このような場合に、上記の条件でシンプレックス演算処理手段29による演算処理を実行させると、数千回とか数十万回のピボット演算を繰り返して実行可能解を求める処理をすることになる。
f(xi)をxiの2乗と定義して、評価式の意味を説明する。この評価式は、複数の非整数解が得られたときに、原材料の使用本数ベクトルxの要素xiの値の変化を観察するためのものである。即ち、それぞれの解に含まれる全てのxiが整数に近づく方向にピボット演算が進んでいるかを判定することができる。概略的には、次のような理論になる。
図11は、本発明の主要動作のフローチャートである。
この図を用いて、評価式を使用した演算処理の具体的な手順を説明する。まず、図のステップS51では、原材料本数の組み合わせを選択する。次に、ステップS52で、上記の制約条件式を用いた制約条件の設定をする。ステップS53では、初期条件の設定をする。この初期条件とは、ピボット演算の開始時の条件のことで、例えば、費用係数を全てゼロに設定する。ステップS54でシンプレックス演算処理を起動する。ステップS55では、ピボット演算を実行する。ピボット演算を繰り返してステップS56で、実行可能解の出力をする。ステップS57では、整数解かどうかという判断をする。この判断の結果がイエスのときは最適解であるから処理を終了する。ノーのときはステップS58の処理に移行する。
シンプレックス演算処理手段29によるピボット操作を最初から数えて155回繰り返して、図の第1の実行可能解を得た。
その非整数解は、x27の割り付けパターンの材料が1本、x17の割り付けパターンの材料が0.5本、x88の割り付けパターンの材料が0.5本・・・というような内容である。
ここで、Σf(xi)を計算する。使用本数ベクトルに、1が16個,0.5が12個含まれている。従って、Σf(xi)は19である。
さらに、シンプレックス演算処理手段29によるピボット操作を繰り返すと、最初から数えて157回目に新たな実行可能解を得た。上記の155回目も156回目も非整数解が得られたが、その評価式による値は増加し続けた。従って、上記の判定手段の判定により、ピボット演算を続行した。
以上の処理により、部材割付データ53が得られた。これは、プレカット工場でプレカット装置17に供給される。原材料は図14に示した順に選択されて、対応する割付パターンで切り分けられ、製品が得られる。この実施例では、初期実行可能解の場合の歩留まりが0.903であったものが、改善後に0.939になった。大量の原材料に大量の製品を割り付けて切り出すプレカット工場では、このように、約1%の歩留まり改善ができただけで多額のコストダウンが可能になる。また、廃棄物量を1%減少させることができれば、廃棄物処理のための設備や費用も節約することができる。上記の例では、原材料の種類や要求される製品の種類や量を単純化したが、多種多様の原材料と製品とを取り扱えばさらに従来法では到達できなかったレベルまで大幅な歩留まりの改善を見込むことができる。
12 コンピュータ
14 ネットワーク
16 端末装置
20 演算処理装置
21 製品長設定手段
22 原材料長設定手段
23 初期設定手段
24 割付パターンベクトル生成手段
25 割付パターン行列生成手段
26 制約条件生成手段
27 費用計数係数ベクトル生成手段
28 目的関数生成手段
29 シンプレックス演算処理手段
30 探索制御手段
31 判定手段
40 記憶装置
41 製品長ベクトルLp
42 製品要求数量ベクトルb
43 原材料長ベクトルLm
44 初期実行可能解
45 原材料使用予定数量ベクトルd
46 割付パターン行列
46a 割付パターンベクトル
47 原材料使用行列C
48 第1制約条件式
49 第2制約条件式
50 第3制約条件式
51 目的関数
52 組合せリスト
53 部材割付データ
54 評価式
Claims (10)
- それぞれ所定の長さのm本の製品を、それぞれ所定の長さのk種類の原材料から切り出すときに必要な各種類の原材料の本数を求め、各原材料に割り付ける製品の組合せを最適化するものであって、
求められているm本の製品の製品長データの入力を受け付けて、製品長を要素とするm次の製品長ベクトルLpと、製品要求数量を要素とする製品要求数量ベクトルbとを生成して、記憶装置に記憶させる製品長設定手段と、
用意されたk種類の長さの原材料長データの入力を受け付けて、原材料長を要素とするk次の原材料長ベクトルLmを生成し、記憶装置に記憶させる原材料長設定手段と、
求められている前記m本の製品の製品長データと用意された前記k種類の原材料の原材料長データとを比較して、1本または複数本の製品を経済的に割り付けることができる原材料と製品との関係を示す、m次の割付パターンベクトルを列挙する割付パターンベクトル生成手段と、
前記割付パターンベクトル生成手段の生成した割付パターンベクトルを並べた割付パターン行列Aを生成して、記憶装置に記憶させる割付パターン行列生成手段と、
前記割付パターン行列に含まれたn個の割付パターンから選択して該当する原材料を選択する各要素がxiの使用本数ベクトルxを定義し、前記原材料長ベクトルLmに対応するm次の費用係数ベクトルと前記使用本数ベクトルxの積の総和を示す目的関数を生成して、記憶装置に記憶させる目的関数生成手段と、
前記割付パターン行列Aから選択されたn個の割付パターンで切り出した各製品数は、それぞれ求められている各製品の数量以上でなければならないとする第1制約条件式Ax≧bと使用本数ベクトルxの各要素xiが0≦xi≦1であるという緩和した第3制約条件式を生成して、記憶装置に記憶させる制約条件生成手段と、
任意の方法で求められた初期実行可能解の入力を受け付けて、記憶装置に記憶させる初期設定手段と、
前記初期実行可能解と前記目的関数と前記制約条件式の入力を受け付けて、シンプレックス演算処理を実行するシンプレックス演算手段と、
前記シンプレックス演算処理により、xiの値が0または1のいずれかであって、それ以外のものを含まない解のときは、その解を最適解として部材割付データを出力し、それ以外の場合には、前記初期実行可能解の目的関数の値を最大値とし、前記シンプレックス演算処理の結果得られた目的関数の値を最小値として、その範囲の目的関数の値をとる原材料の使用本数の組合せを列挙し、その中から目的関数が前記最小値に近いものを選択して、前記制約条件生成手段に対して、どの長さの原材料を何本選択して割付けに使用するかを定める、原材料使用行列Cと原材料の使用本数ベクトルxの積が原材料使用予定数量ベクトルdと等しいとする第2制約条件式Cx=dの生成を依頼し、前記第1制約条件式と前記第2制約条件式と前記第3制約条件式の制約条件下で、シンプレックス演算手段に演算処理を依頼し、その後得られたシンプレックス演算処理により、xiの値が0または1のいずれかであって、それ以外のものを含まない解のときは、その解を最適解として部材割付データを出力し、それ以外の場合には、列挙された前記原材料の使用本数の組合せの中から、目的関数が前記最小値に近い次の候補を選択して、前記制約条件生成手段に対して、新たな第2制約条件式Cx=dの生成を依頼し、この新たな制約条件で、シンプレックス演算手段に演算処理を依頼するという動作を繰り返すように制御する探索制御手段を備え、
前記xiが前記制約条件式を満たしながら0から1までの間の数値をとるとき、その最大値または最小値が一定値になる関数Σf(xi)を評価式に設定して、ピボット演算処理の結果複数の非整数解が得られたとき、これらの非整数解の関係を前記評価式を適用して比較する判定手段を備え、
前記探索制御手段は、前記判定手段が一定の判定基準を満たすと判定した場合にはピボット演算処理を続行し、判定基準を満たさないと判定した場合には、ピボット演算処理を開始するときの初期条件を変更してピボット演算処理を再開することを特徴とする部材割付システム。 - 請求項1に記載の部材割付システムにおいて、
前記判定手段は、前記xiが前記制約条件を満たしながら0から1までの間の数値をとり、前記評価式Σf(xi)の値の最大値が一定値になる関数であるとき、
後から得られた非整数解による前記評価式の値が先に得られた非整数解による前記評価式の値に比べて増加していれば、前記判定基準を満たすと判定することを特徴とする部材割付システム。 - 請求項1に記載の部材割付システムにおいて、
前記判定手段は、前記xiが前記制約条件を満たしながら0から1までの間の数値をとり、前記評価式Σf(xi)の値の最小値が一定値になる関数であるとき、
後から得られた非整数解による前記評価式の値が先に得られた非整数解による前記評価式の値に比べて減少していれば、前記判定基準を満たすと判定することを特徴とする部材割付システム。 - 請求項1に記載の部材割付システムにおいて、
順次得られた非整数解による前記評価式の値を焼き鈍し法を用いて比較をする判定基準により判定することを特徴とする部材割付システム。 - 請求項1に記載の部材割付システムにおいて、
非整数解であって局所最適解を通過した場合に、評価式の値がいったん減少してから増加に転じる状態にあるときに前記判定基準を満たすと判定することを特徴とする部材割付システム。 - 請求項1乃至5のいずれかに記載の部材割付システムにおいて、
前記第1制約条件式と第3制約条件式の制約条件の下で、前記シンプレックス演算処理を実行し、非整数解を伴う実行可能解が得られたときであって、別の新たな非整数解を求めるシンプレックス演算処理を繰り返すことを特徴とする部材割付システム。 - それぞれ所定の長さのm本の製品を、それぞれ所定の長さのk種類の原材料から切り出すときに必要な各種類の原材料の本数を求め、各原材料に割り付ける製品の組合せを最適化する手段と、最適化された部材割り付けデータを受け入れて、前記m本の製品を、順次供給される前記k種類の原材料から切り出すプレカット装置とを備え、
求められているm本の製品の製品長データの入力を受け付けて、製品長を要素とするm次の製品長ベクトルLpと、製品要求数量を要素とする製品要求数量ベクトルbとを生成して、記憶装置に記憶させる製品長設定手段と、
用意されたk種類の長さの原材料長データの入力を受け付けて、原材料長を要素とするk次の原材料長ベクトルLmを生成し、記憶装置に記憶させる原材料長設定手段と、
求められている前記m本の製品の製品長データと用意された前記k種類の原材料の原材料長データとを比較して、1本または複数本の製品を経済的に割り付けることができる原材料と製品との関係を示す、m次の割付パターンベクトルを列挙する割付パターンベクトル生成手段と、
前記割付パターンベクトル生成手段の生成した割付パターンベクトルを並べた割付パターン行列Aを生成して、記憶装置に記憶させる割付パターン行列生成手段と、
前記割付パターン行列に含まれたn個の割付パターンから選択して該当する原材料を選択する各要素がxiの使用本数ベクトルxを定義し、前記原材料長ベクトルLmに対応するm次の費用係数ベクトルと前記使用本数ベクトルxの積の総和を示す目的関数を生成して、記憶装置に記憶させる目的関数生成手段と、
前記割付パターン行列Aから選択されたn個の割付パターンで切り出した各製品数は、それぞれ求められている各製品の数量以上でなければならないとする第1制約条件式Ax≧bと使用本数ベクトルxの各要素xiが0≦xi≦1であるという緩和した第3制約条件式を生成して、記憶装置に記憶させる制約条件生成手段と、
任意の方法で求められた初期実行可能解の入力を受け付けて、記憶装置に記憶させる初期設定手段と、
前記初期実行可能解と前記目的関数と前記制約条件式の入力を受け付けて、シンプレックス演算処理を実行するシンプレックス演算手段と、
前記シンプレックス演算処理により、xiの値が0または1のいずれかであって、それ以外のものを含まない解のときは、その解を最適解として部材割付データを出力し、それ以外の場合には、前記初期実行可能解の目的関数の値を最大値とし、前記シンプレックス演算処理の結果得られた目的関数の値を最小値として、その範囲の目的関数の値をとる原材料の使用本数の組合せを列挙し、その中から目的関数が前記最小値に近いものを選択して、前記制約条件生成手段に対して、どの長さの原材料を何本選択して割付けに使用するかを定める、原材料使用行列Cと原材料の使用本数ベクトルxの積が原材料使用予定数量ベクトルdと等しいとする第2制約条件式Cx=dの生成を依頼し、前記第1制約条件式と前記第2制約条件式と前記第3制約条件式の制約条件下で、シンプレックス演算手段に演算処理を依頼し、その後得られたシンプレックス演算処理により、xiの値が0または1のいずれかであって、それ以外のものを含まない解のときは、その解を最適解として部材割付データを出力し、それ以外の場合には、列挙された前記原材料の使用本数の組合せの中から、目的関数が前記最小値に近い次の候補を選択して、前記制約条件生成手段に対して、新たな第2制約条件式Cx=dの生成を依頼し、この新たな制約条件で、シンプレックス演算手段に演算処理を依頼するという動作を繰り返すように制御する探索制御手段を備え、
前記xiが前記制約条件式を満たしながら0から1までの間の数値をとるとき、その最大値または最小値が一定値になる関数Σf(xi)を評価式に設定して、ピボット演算処理の結果複数の非整数解が得られたとき、これらの非整数解の関係を前記評価式を適用して比較する判定手段を備え、
前記探索制御手段は、前記判定手段が一定の判定基準を満たすと判定した場合にはピボット演算処理を続行し、判定基準を満たさないと判定した場合には、ピボット演算処理を開始するときの初期条件を変更してピボット演算処理を再開することを特徴とする部材加工装置。 - コンピュータを、請求項1に記載の各手段として機能させる部材割付プログラム。
- コンピュータを、請求項1に記載の各手段として機能させる部材割付プログラムを記録したコンピュータで読み取り可能な記録媒体。
- それぞれ所定の長さのm本の製品を、それぞれ所定の長さのk種類の原材料から切り出すときに必要な各種類の原材料の本数を求め、各原材料に割り付ける製品の組合せを最適化する方法であって、
製品長設定手段が、求められているm本の製品の製品長データの入力を受け付けて、製品長を要素とするm次の製品長ベクトルLpと、製品要求数量を要素とする製品要求数量ベクトルbとを生成して、記憶装置に記憶させるステップと、
原材料長設定手段が、用意されたk種類の長さの原材料長データの入力を受け付けて、原材料長を要素とするk次の原材料長ベクトルLmを生成し、記憶装置に記憶させるステップと、
割付パターンベクトル生成手段が、求められている前記m本の製品の製品長データと用意された前記k種類の原材料の原材料長データとを比較して、1本または複数本の製品を経済的に割り付けることができる原材料と製品との関係を示す、m次の割付パターンベクトルを列挙するステップと、
割付パターン行列生成手段が、前記割付パターンベクトル生成手段の生成した割付パターンベクトルを並べた割付パターン行列Aを生成して、記憶装置に記憶させるステップと、
目的関数生成手段が、前記割付パターン行列に含まれたn個の割付パターンをから選択して該当する原材料を選択する各要素がxiの使用本数ベクトルxを定義し、前記原材料長ベクトルLmに対応するm次の費用係数ベクトルと前記使用本数ベクトルxの積の総和を示す目的関数を生成して、記憶装置に記憶させるステップと、
制約条件生成手段が、前記割付パターン行列Aから選択されたn個の割付パターンで切り出した各製品数は、それぞれ求められている各製品の数量以上でなければならないとする制約条件式Ax≧bと使用本数ベクトルxの各要素xiが0≦xi≦1であるという緩和した第3制約条件式を生成して、記憶装置に記憶させるステップと、
初期設定手段が、任意の方法で求められた初期実行可能解の入力を受け付けて、記憶装置に記憶させるステップと、
シンプレックス演算手段が、前記初期実行可能解と前記目的関数と前記制約条件式の入力を受け付けて、シンプレックス演算処理を実行するステップと、
探索制御手段が、前記シンプレックス演算処理により、xiの値が0または1のいずれかであって、それ以外のものを含まない解のときは、その解を最適解として部材割付データを出力し、それ以外の場合には、前記初期実行可能解の目的関数の値を最大値とし、前記シンプレックス演算処理の結果得られた目的関数の値を最小値として、その範囲の目的関数の値をとる原材料の使用本数の組合せを列挙し、その中から目的関数が前記最小値に近いものを選択するステップと、
前記探索制御手段が、前記制約条件生成手段に対して、どの長さの原材料を何本選択して割付けに使用するかを定める、原材料使用行列Cと原材料の使用本数ベクトルxの積が原材料使用予定数量ベクトルdと等しいとする第2制約条件式Cx=dの生成を依頼するステップと、
前記探索制御手段が、前記制約条件で、シンプレックス演算手段に演算処理を依頼するステップと、
前記探索制御手段が、その後得られたシンプレックス演算処理により、xiの値が0または1のいずれかであって、それ以外のものを含まない解のときは、その解を最適解として部材割付データを出力し、それ以外の場合には、列挙された前記原材料の使用本数の組合せの中から、目的関数が前記最小値に近い次の候補を選択して、前記制約条件生成手段に対して、新たな第2制約条件式Cx=dの生成を依頼し、前記第1制約条件式と前記第2制約条件式と前記第3制約条件式の制約条件下で、シンプレックス演算手段に演算処理を依頼するという動作を繰り返すように制御するステップと、
判定手段が、前記xiが前記制約条件式を満たしながら0から1までの間の数値をとるとき、その最大値または最小値が一定値になる関数Σf(xi)を評価式に設定して、ピボット演算処理の結果複数の非整数解が得られたとき、これらの非整数解の関係を前記評価式を適用して比較するステップと、
前記探索制御手段が、前記判定手段が一定の判定基準を満たすと判定した場合にはピボット演算処理を続行し、判定基準を満たさないと判定した場合には、ピボット演算処理を開始するときの初期条件を変更してピボット演算処理を再開するステップを含むことを特徴とする部材割付方法。
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