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JP5007256B2 - パワーウィンドウ用スイッチ装置 - Google Patents
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Description

本発明は、自動車の窓の開閉に使用されるパワーウィンドウ用スイッチ装置に係り、特に、揺動操作可能な2つの操作ノブが並列に配置されているパワーウィンドウ用スイッチ装置に関するものである。
従来の一般的なパワーウィンドウ用スイッチ装置は、揺動操作可能な操作ノブの下方のスペースに作動部材や接点切換え機構等が組み込まれており、操作者によって操作ノブが揺動操作されると、作動部材を介して接点切換え機構の可動接点が固定接点に接触して所定の電気信号が出力されるようになっている。また、かかるパワーウィンドウ用スイッチ装置は自動車のドアに設置されるため、操作ノブが露出するケースの開口部を介して装置内部へ雨水や飲料水等が侵入することがあり、それゆえ操作ノブの下方に組み込まれている接点切換え機構には防水対策が不可欠となる。そこで従来より、作動部材によって押圧可能な中空凸部を突設したシート状ゴムを、固定接点等を配設した基板上に載置して該基板を被覆すると共に、中空凸部内に設けた可動接点を基板上の固定接点と接離可能に対向させ、揺動操作された操作ノブが作動部材を介して中空凸部を押し込むと、該中空凸部が弾性変形して可動接点が固定接点に接触するように構成したパワーウィンドウ用スイッチ装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許第3128443号公報
しかしながら、前述した従来のパワーウィンドウ用スイッチ装置では、操作ノブの下方に作動部材や接点切換え機構等を組み込むスペースを確保しなければならないため、装置全体の薄型化が困難であるという問題があった。また、運転席側のドアに設置されるパワーウィンドウ用スイッチ装置のように複数の操作ノブが並列に配置されている場合、基板上に組み付ける部品点数が増えるため組立性が悪いという問題もあった。さらに、接点切換え機構を保護する防水対策が不完全であると短絡事故や導通不良が発生しやすくなるため、経年変化による防水対策の劣化で信頼性が損なわれやすいという問題もあった。
本発明は、このような従来技術の実情に鑑みてなされたもので、その目的は、薄型化が容易で信頼性向上が図りやすく、かつ組立性が良好なパワーウィンドウ用スイッチ装置を提供することにある。
上記の目的を達成するために、本発明のパワーウィンドウ用スイッチ装置は、回転可能な外軸と、この外軸に一体化されて揺動操作可能な第1の操作ノブと、前記外軸の端部に配設された第1の被検出体と、前記外軸に挿通されて回転可能な内軸と、この内軸のうち前記外軸の他端部から突出する部分に一体化されて揺動操作可能な第2の操作ノブと、前記内軸の端部に配設された第2の被検出体と、前記外軸と前記内軸の端面と対向する位置に配置された基板と、この基板に実装されて前記第1および第2の被検出体の回転位置情報を個別に検出可能な検知手段と、前記第1および第2の操作ノブを個別に露出させる開口部を有するケースとを備え、前記外軸および前記内軸の軸線方向に沿って前記第1の操作ノブと前記第2の操作ノブとが並列に配置されているという構成にした。
このように構成されたパワーウィンドウ用スイッチ装置は、並列に配置された2つの操作ノブがそれぞれ外軸と内軸に一体化されており、第1の操作ノブが揺動操作されると外軸および第1の被検出体が一体的に回転し、第2の操作ノブが揺動操作されると内軸および第2の被検出体が一体的に回転するため、各被検出体の回転位置情報に基づいて各操作ノブの揺動操作位置を検知できる。そして、このパワーウィンドウ用スイッチ装置では、各被検出体やその回転位置情報を検出する検知手段が外軸と内軸の軸線方向の端部に配設されているので、各操作ノブの下方に部品を組み込む必要がなくなって装置全体が容易に薄型化できる。また、このパワーウィンドウ用スイッチ装置は、各操作ノブや各被検出体が外軸または内軸に一体化されており、かつ組立時に内軸を外軸に挿通した状態で取り扱うことができるため、複数の操作ノブを有するユニット構造でありながら良好な組立性が期待できる。また、このパワーウィンドウ用スイッチ装置は、ケースの開口部を介して装置内部へ雨水や飲料水等が侵入した場合にも、各操作ノブの下方には部品が組み込まれていないので、特別な防水対策を講じなくても信頼性が損なわれない。
上記の構成において、第1および第2の被検出体が永久磁石であり、かつ検知手段が磁気抵抗素子であると、塵埃等が付着しても高い精度が維持できて摩耗や酸化による性能劣化も回避できるため、長期に亘って高信頼性が維持しやすくなる。ただし、他の非接触方式の検出機構、例えば光学式や容量式などを採用しても良く、可動接点を有する接触式の検出機構を採用することも可能である。
また、上記の構成において、ケースが外軸および内軸を回転可能に支持していると共に、このケースの底部に水抜き孔が設けられていると、外軸や内軸の軸受構造を簡素化できると共に、ケースの開口部から侵入した雨水や飲料水等を水抜き孔を介して外部へ速やかに排出させることができる。
また、上記の構成において、第1の被検出体と第2の被検出体がそれぞれ外軸と内軸の各一端部側に配設されていると、各被検出体やその回転位置情報を検出する検知手段が外軸と内軸の軸線方向の一端部に集約して配設されるので、軸方向の寸法の小型化を図ることができる。また、密閉構造とする場合に効率良く行うことができる。
また、上記の構成において、検知手段をケースで密閉して収納すると、より確実にパワーウィンドウスイッチの出力を得ることができる。
本発明のパワーウィンドウ用スイッチ装置は、並列に配置された2つの操作ノブがそれぞれ外軸と内軸に一体化されており、各被検出体やその回転位置情報を検出する検知手段が外軸と内軸の軸線方向の端部に配設されているため、各操作ノブの下方に部品を組み込む必要がなくなって装置全体が容易に薄型化できる。また、各操作ノブや各被検出体が外軸または内軸に一体化されており、かつ組立時に内軸を外軸に挿通した状態で取り扱うことができるため、複数の操作ノブを有するユニット構造でありながら良好な組立性が期待できる。また、ケースの開口部を介して装置内部へ雨水や飲料水等が侵入した場合にも、各操作ノブの下方には部品が組み込まれていないので、特別な防水対策を講じなくても信頼性が損なわれない。
発明の実施の形態を図面を参照して説明すると、図1は本発明の実施形態例に係るパワーウィンドウ用スイッチ装置の平面図、図2は該スイッチ装置の内部構造を示す平面図、図3は図2のA−A線に沿う断面図、図4は該スイッチ装置で用いられる外軸と内軸の一端部の構造を示す分解斜視図、図5は該スイッチ装置の非操作時における永久磁石の基板に対する位置を示す説明図、図6は該スイッチ装置の操作時における永久磁石の回転位置を示す説明図、図7は図2のB−B線に沿う断面図、図8は図2のC−C線に沿う断面図、図9は図8に示す操作ノブを揺動操作した状態を示す断面図である。
これらの図に示すパワーウィンドウ用スイッチ装置は、自動車の運転席側のドアに設置されて窓の開閉に使用されるものであり、揺動操作可能な計4つの操作ノブ1〜4が並列に配置されて、それぞれケース5の開口部5a〜5dに露出している。ここで、操作ノブ1は運転席側の窓を開閉する際に揺動操作され、操作ノブ2は助手席側の窓、操作ノブ3,4は後部座席の右と左の窓をそれぞれ開閉する際に揺動操作される。ケース5の内部には、操作ノブ1と一体の外軸6と、操作ノブ2と一体で外軸6を貫通する内軸7と、操作ノブ3と一体の外軸8と、操作ノブ4と一体で外軸8を貫通する内軸9とが、それぞれ回転可能に組み込まれている。なお、外軸6と内軸7は互いの軸心を合致させており、外軸8と内軸9も互いの軸心を合致させている。また、ケース5内の一側面には、プリント基板10が設置されている。外軸6と内軸7はそれぞれの一端部に永久磁石11,12を固定しており、各永久磁石11,12の回転位置を検出するための磁気抵抗素子13,14がプリント基板10に実装されている。同様に、外軸8と内軸9はそれぞれの一端部に永久磁石15,16を固定しており、各永久磁石15,16の回転位置を検出するための磁気抵抗素子17,18がプリント基板10に実装されている。
各操作ノブ1〜4は、所定の角度範囲内でプル方向への揺動操作とプッシュ方向への揺動操作とが行えるようになっている。このうち操作ノブ1だけは、プルとプッシュのいずれにおいても浅い揺動操作と深い揺動操作の2段操作が行えるように設定されている。すなわち、操作ノブ1を浅くプル操作(またはプッシュ操作)することによって運転席側の窓のマニュアル的な閉動作(または開動作)が可能となり、操作ノブ1を深くプル操作(またはプッシュ操作)することによって該窓の全閉動作(または全開動作)が可能となる。これ以外の操作ノブ2〜4は、プルとプッシュのいずれにおいても浅い揺動操作のみが行えるように設定されており、各操作ノブ2〜4をプル操作(またはプッシュ操作)することによって対応する窓のマニュアル的な開動作(または閉動作)が可能となる。また、操作ノブ1〜4の両側面には、揺動操作時に後述するクリックばね部19b〜22b等の凸部を係脱させるための凹状のクリック溝が形成されている。例えば2段操作が可能な操作ノブ1には、両側面に中立位置用1個とプル操作用2個およびプッシュ操作用2個の合計5個ずつクリック溝1aが形成されている。他の操作ノブ2〜4には、両側面に中立位置用1個とプル操作用1個およびプッシュ操作用1個の合計3個ずつクリック溝が形成されている。なお、これら各クリック溝の一部は図示省略されている。
図3と図7に示すように、ケース5は天板部を含む上ケース51と底板部を含む下ケース52とを組み合わせて構成される筐体であり、このケース5の内部に外軸6,8と内軸7,9とプリント基板10および板ばね19〜22等が組み込まれている。ケース5の天板部には開口部5a〜5dが設けられており、ケース5の底板部には複数の水抜き孔5e(図3参照)が設けられている。図1に示すように、開口部5a内には操作ノブ1が露出し、開口部5b内には操作ノブ2が露出し、開口部5c内には操作ノブ3が露出し、開口部5d内には操作ノブ4が露出している。また、ケース5には、外軸6,8や内軸7,9を回転可能に支持する複数の軸受部5fと、板ばね19〜22等が取り付けられた複数のばね固定部5gとが設けられている。
図2や図7〜図9に示すように、板ばね19,20,21,22にはそれぞれ、プル方向へ揺動操作された操作ノブ1,2,3,4を操作後に初期位置へ復帰させるための戻しばね部19a,20a,21a,22aが延出形成されていると共に、凸部を有するクリックばね部19b,20b,21b,22bが起立片として形成されている。これらクリックばね部19b〜22bはそれぞれ、その凸部を操作ノブ1〜4の一側面に設けられたクリック溝に係脱させてクリック感を生起させるためのものである。図8は2段操作が可能な操作ノブ1の中立位置の状態を示し、破線で示すクリック溝1a内にクリックばね部19bの凸部19cが入り込んだ状態となっている。その状態から、例えば、操作ノブ1がプル方向へ浅く揺動操作されると、図9に破線で示すクリック溝1a内にクリックばね部19bの凸部19cが入り込んでクリック感が生起される。図示は省略するが、操作ノブ1がプル方向へ深く揺動操作されると、クリック溝1a内に凸部19cが入り込んでクリック感が生起されるようになっている。そして、プル方向の浅い揺動操作および深い揺動操作のいずれの場合も、その操作後は戻しばね部19aの弾発力によって操作ノブ1は初期位置へ押し戻される。また、操作ノブ3がプル方向へ揺動操作(図9参照)されると、図8に破線で示すクリック溝3a内にクリックばね部21bの凸部21cが入り込んでクリック感が生起されるようになっており、操作後は戻しばね部21aの弾発力によって操作ノブ3は初期位置へ押し戻される。操作ノブ2,4がプル方向へ揺動操作されたときの動作も操作ノブ3の場合と同様である。なお、図示していないが、プッシュ方向へ揺動操作された各操作ノブ1〜4を操作後に初期位置へ復帰させるための戻しばね部を設けた別の4つの板ばねが、各操作ノブ1〜4の回転中心を挟んだ反対側の下面側に配置されている。
外軸6は略円筒状に形成されているが、そのプリント基板10側の一端部は切欠き6a(図4参照)によって半円筒形状部となっており、該半円筒形状部の外周面に永久磁石11が固着されている。この外軸6には操作ノブ1が外嵌等によって一体化されており、操作ノブ1が揺動操作されると外軸6も一体的に回転する。また、内軸7は略円柱状に形成されており、そのプリント基板10側の一端部が外軸6の切欠き6aに露出して、該露出部分の外周面に永久磁石12が固着されている。この内軸7は外軸6よりも長く、内軸7のうちプリント基板10寄りの約半分は外軸6に挿通されているが、内軸7の残りの部分は外軸6の他端部から突出している。そして、この内軸7の突出部分に操作ノブ2が外嵌等によって一体化されており、操作ノブ2が揺動操作されると内軸7も一体的に回転する。なお、外軸6と内軸7は互いに独立に回転できるようになっている。また、永久磁石11と永久磁石12はいずれも図3の紙面と直交する方向が着磁方向となっており、操作ノブ1,2が揺動操作されていないときには、図3と図5に示すように、永久磁石11,12は上下に約180度離れた位置に配置されている。
外軸8は外軸6と同形状であり、そのプリント基板10側の一端部の外周面に永久磁石15が固着されている。外軸8には操作ノブ3が一体化されており、操作ノブ3が揺動操作されると外軸8も一体的に回転する。また、内軸9は内軸7と同形状であり、そのプリント基板10側の一端部の外周面に永久磁石16が固着されている。この内軸9には操作ノブ4が一体化されており、操作ノブ4が揺動操作されると内軸9も一体的に回転する。これら外軸8と内軸9の相互の位置関係は、外軸6と内軸7の相互の位置関係と同様である。また、永久磁石15,16の着磁方向や相互の位置関係は、永久磁石11,12の着磁方向や相互の位置関係と同様である。
プリント基板10は横長で低背な矩形状に形成されており、外軸6,8や内軸7,9の各一端面と対向している。図5と図6に示すように、プリント基板10のうち外軸6および内軸7の一端面と対向する領域の周囲には、永久磁石11に対向可能な磁気抵抗素子13と永久磁石12に対向可能な磁気抵抗素子14とが上下に振り分けて実装されている。同様に、プリント基板10のうち外軸8および内軸9の一端面と対向する領域の周囲には、永久磁石15に対向可能な磁気抵抗素子17と永久磁石16に対向可能な磁気抵抗素子18とが上下に振り分けて実装されている。これら磁気抵抗素子13,14,17,18は巨大磁気抵抗効果素子、いわゆるGMR素子(Giant Magneto Resistance Element)である。ただし、磁気抵抗素子としてAMR素子(Anisotropic Magneto Resistance Element)を用いても良い。
このように構成されたパワーウィンドウ用スイッチ装置において、操作ノブ1〜4が揺動操作されると、それぞれ外軸6と内軸7と外軸8と内軸9が一体的に回転して永久磁石11,12,15,16の位置が変化するため、磁気抵抗素子13,14,17,18に作用する磁界の向きが変化し、この磁界変化に伴う磁気抵抗素子13,14,17,18の抵抗値変化に基づいて対応する操作ノブ1,2,3,4の揺動操作位置を検知できるようになっている。例えば、操作ノブ1が揺動操作されると、外軸6と永久磁石11が一体的に回転して磁気抵抗素子13に作用する永久磁石11の磁界の向きが変化するため、磁気抵抗素子13の出力電圧に基づいて操作ノブ1の揺動操作位置を検知できる。また、操作ノブ2が揺動操作されると、内軸7と永久磁石12が一体的に回転して磁気抵抗素子14に作用する永久磁石12の磁界の向きが変化するため、磁気抵抗素子14の出力電圧に基づいて操作ノブ2の揺動操作位置を検知できる。同様の動作原理で、操作ノブ3,4の揺動操作位置も検知できる。なお、図6は各操作ノブ1〜4がプル操作されたときの磁気抵抗素子13,14,17,18に対する永久磁石11,12,15,16の回転位置を示しており、操作ノブ1は深くプル操作したときの状態なので揺動角度が約30度となっているが、他の操作ノブ2〜4の揺動角度は約15度となっている。
また、操作ノブ1〜4にはそれぞれ複数のクリック溝が形成されており、非操作時に各操作ノブ1〜4は対応するクリックばね部19b〜22b等の凸部を所定のクリック溝に係合させているため、安定的に支持されている。そして、操作ノブ1〜4が揺動操作されたときには、対応するクリックばね部の凸部が別のクリック溝に入り込んでクリック感が生起されるため、操作者は操作ノブ1〜4が所定の揺動操作位置に到達したことを手指で感得することができ、操作力を取り除けば操作ノブ1〜4は対応する戻しばね部19a〜22a等に付勢されて初期位置へ自動復帰する。また、操作ノブ1〜4が所定の揺動操作位置に到達したときに、対応する磁気抵抗素子13,14,17,18から出力される電気信号に基づいて所望の窓開閉動作が行われるようになっている。
以上説明したように、本実施形態例に係るパワーウィンドウ用スイッチ装置は、操作ノブ1と一体の外軸6の一側部に永久磁石11が固着され、かつ操作ノブ2と一体で外軸6に挿通された内軸7の一側部に永久磁石12が固着されており、永久磁石11,12の回転位置情報をそれぞれ磁気抵抗素子13,14で検出可能なため、並列に配置された2つの操作ノブ1,2の揺動操作位置を磁気抵抗素子13,14の出力電圧に基づいて検知することができる。同様に、並列に配置された2つの操作ノブ3,4の揺動操作位置を磁気抵抗素子17,18の出力電圧に基づいて検知することができる。また、永久磁石11,12や磁気抵抗素子13,14が外軸6と内軸7の軸線方向一端側に集約されているので、各操作ノブ1,2の下方に部品を組み込む必要がない。同様に、永久磁石15,16や磁気抵抗素子17,18が外軸8と内軸9の軸線方向一端側に集約されているので、各操作ノブ3,4の下方に部品を組み込む必要がない。したがって、このパワーウィンドウ用スイッチ装置は、装置全体の薄型化が容易である。
また、本実施形態例に係るパワーウィンドウ用スイッチ装置は、操作ノブ1,2や永久磁石11,12が外軸6または内軸7に一体化されており、かつ組立時に内軸7を外軸6に挿通した状態で取り扱うことができる。同様に、操作ノブ3,4や永久磁石15,16が外軸8または内軸9に一体化されており、かつ組立時に内軸9を外軸8に挿通した状態で取り扱うことができる。この組立工程について詳述すると、まず、外軸6と内軸7にそれぞれ永久磁石11,12を固着して、外軸6の一端側から内軸7を挿入して軸ユニットを形成する。次に、この状態において、外軸6と内軸7の他端側から操作ノブ1,2を挿通し、これらを所定位置に固着して操作ノブユニットを作成する。また、磁気抵抗素子13,14等の電気部品をプリント基板10上に実装し、これを上ケース51に保持して上ケースユニットとする。次いで、上ケースユニットの底面から、内軸7の他端が上ケース51の軸受け孔に挿入されるようにし、外軸6が上ケース51の軸受け部分に位置するように操作ノブユニットを組み付ける。その後、板ばね19,20を上ケース51に取り付け、最後に上ケース51に下ケース52を取り付ける。なお、上ケース51には外軸6を挿入可能な切欠きが形成されており、上ケース51に下ケース52を組み込んで下から外軸6を支えて回転可能に保持する。操作ノブ3,4側の外軸8と内軸9についても同様の手順で組み立てる。したがって、このパワーウィンドウ用スイッチ装置は、4つの操作ノブ1〜4を有するユニット構造でありながら組立性が良好である。
また、本実施形態例に係るパワーウィンドウ用スイッチ装置は、ケース5の開口部5a〜5dを介して装置内部へ雨水や飲料水等が侵入した場合にも、各操作ノブ1〜4の下方に部品が組み込まれておらず、かつケース5の底部に水抜き孔5eが設けられているので、侵入した水分を速やかに外部へ排出することができて信頼性が損なわれない。しかも、特別な防水対策を講じる必要がないため低コスト化が図りやすい。さらに、このケース5には外軸6,8や内軸7,9を回転可能に支持する複数の軸受部5fが設けられているので、外軸6,8や内軸7,9の軸受構造が簡素であり、この点でも低コスト化が図りやすい。
また、本実施形態例に係るパワーウィンドウ用スイッチ装置では、図2および図3に示すように、永久磁石や磁気抵抗素子がケースで密閉されている。よって、水抜き孔で完全に排出できない場合であっても、確実に所定の電気信号の出力を得ることが可能となる。さらに、戻しばね(板ばね)とクリック溝および軸受けとの摩擦力によって、操作ノブの中立位置での姿勢を安定的に保つことができると共に、内軸と外軸に一体化された一対の操作ノブのいずれか一方が揺動操作されときに他方の操作ノブが一緒に回転しないようにし、両操作ノブを独立して動作させることができる。
なお、上記実施形態例では、永久磁石11,12の回転位置情報を個別に磁気抵抗素子13,14で検出するという構成にしているが、1つの磁気抵抗素子で永久磁石11,12の回転位置情報を検出することも可能である。同様に、1つの磁気抵抗素子で永久磁石15,16の回転位置情報を検出することも可能である。
また、上記実施形態例では、操作ノブに連動して回転する永久磁石の回転位置情報を磁気抵抗素子で検出するという磁気式の検出機構を採用しているが、他の非接触方式の検出機構、例えば光学式や容量式などを採用しても良く、可動接点を有する接触式の検出機構を採用することも可能である。ただし、検出機構が磁気式であると、塵埃等が付着しても高い精度が維持できて摩耗や酸化による性能劣化も回避できるという利点がある。
また、上記実施形態例では、内軸と外軸の各一端側に永久磁石や磁気抵抗素子を集約して配置したので、軸方向の寸法を小型化できるようになっているが、内軸用の永久磁石や磁気抵抗素子と外軸用の永久磁石や磁気抵抗素子とを軸方向の両端側に振り分けて配置しても良い。
本発明の実施形態例に係るパワーウィンドウ用スイッチ装置の平面図である。 該スイッチ装置の内部構造を示す平面図である。 図2のA−A線に沿う断面図である。 該スイッチ装置で用いられる外軸と内軸の一端部の構造を示す分解斜視図である。 該スイッチ装置の非操作時における永久磁石の基板に対する位置を示す説明図である。 該スイッチ装置の操作時における永久磁石の回転位置を示す説明図である。 図2のB−B線に沿う断面図である。 図2のC−C線に沿う断面図である。 図8に示す操作ノブを揺動操作した状態を示す断面図である。
符号の説明
1,2,3,4 操作ノブ
5 ケース
5a,5b,5c,5d 開口部
5e 水抜き孔
5f 軸受部
6,8 外軸
7,9 内軸
10 プリント基板
11,12,15,16 永久磁石(被検出体)
13,14,17,18 磁気抵抗素子(検知手段)
19,20,21,22 板ばね

Claims (5)

  1. 回転可能な外軸と、この外軸に一体化されて揺動操作可能な第1の操作ノブと、前記外軸の端部に配設された第1の被検出体と、前記外軸に挿通されて回転可能な内軸と、この内軸のうち前記外軸の他端部から突出する部分に一体化されて揺動操作可能な第2の操作ノブと、前記内軸の端部に配設された第2の被検出体と、前記外軸と前記内軸の端面と対向する位置に配置された基板と、この基板に実装されて前記第1および第2の被検出体の回転位置情報を個別に検出可能な検知手段と、前記第1および第2の操作ノブを個別に露出させる開口部を有するケースとを備え、前記外軸および前記内軸の軸線方向に沿って前記第1の操作ノブと前記第2の操作ノブとが並列に配置されていることを特徴とするパワーウィンドウ用スイッチ装置。
  2. 請求項1の記載において、前記第1および第2の被検出体が永久磁石であり、かつ前記検知手段が磁気抵抗素子であることを特徴とするパワーウィンドウ用スイッチ装置。
  3. 請求項1または2の記載において、前記ケースが前記外軸および前記内軸を回転可能に支持していると共に、前記ケースの底部に水抜き孔が設けられていることを特徴とするパワーウィンドウ用スイッチ装置。
  4. 請求項1の記載において、前記第1の被検出体と前記第2の被検出体がそれぞれ前記外軸と前記内軸の各一端部側に配設されていることを特徴とするパワーウィンドウ用スイッチ装置。
  5. 請求項1の記載において、前記検知手段を前記ケースで密閉して収納したことを特徴とするパワーウィンドウ用スイッチ装置。
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