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JP5007607B2 - 自動車のサンルーフ排水構造 - Google Patents
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Description

本発明は、自動車のサンルーフの排水構造に関するものである。
従来、自動車のサンルーフでは、図6に示すように、ルーフパネルRの裏面に、サンルーフ開口1の周縁に沿ってサンルーフハウジング2が設置されている。サンルーフハウジング2には、サンルーフ開口1の左右の両側縁に沿って、サンルーフ開口1を開閉するサンルーフパネル3を前後方向に開閉案内するレール部2a,2aが設けられている。
レール部2a,2aは、サンルーフパネル3の開閉案内の他、サンルーフ開口1の側縁から垂れる水を受けて車内への侵入を防止する役割をなし、受けた水を排水する排水溝を兼ねている。
レール部2a,2aは、後端末にエンドキャップ4a,4aを設けて閉じるとともに、エンドキャップ4a,4aには円筒状の排水ノズル49,49が設けられ、これにドレーンホース6,6を連結して、レール部2a,2aからの水をノズル49,49からドレーンホース6,6へ流通させて車外へ排水することが行なわれている(例えば、特許文献1,2参照。)。
サンルーフハウジング2や、エンドキャップ4a,4aとドレーンホース6,6からなる排水構造は、ルーフパネル1の裏面に設けられて車室の天井を構成する天井トリム7で覆い隠されている。
特開2004−98805号公報 特開2006−143092号公報
ところでワゴン車等には、ルーフパネルRと天井トリム7との間に、天井トリム7の左右側縁および後縁に沿ってほぼコ字形に空調ダクト9(図6)を設けたものがある。この種の車両では製造ラインにおいて、サンルーフハウジング2、空調ダクト9および天井トリム7を個別にルーフパネルRの裏面に設置することがなされており、これらの設置作業は狭い車室側での作業となるので作業手間がかかる。
そこで、天井トリム7の上に空調ダクト9を予め組付けておき、サンルーフハウジング2をルーフパネルRの裏面に設置した後に、天井トリム7と空調ダクト9とを一体にルーフパネル2の裏面に取付けることが考えられる。
しかしながら、サンルーフハウジング2には一般にドレーンホース6が連結されているので、上記手順で天井トリム7と空調ダクト9とを一体にルーフパネルRに取付けると、ドレーンホース6が空調ダクト9の上を迂回するように横切り、ホース6が山形に湾曲して排水性が悪くなるといった問題が生じる。
一方、ドレーンホース6を空調ダクト9の下側で天井トリム7との間を通すには、天井トリム7側にドレーンホース6を設けておき、天井トリム7をルーフパネルRに組付け、ドレーンホース6の先端をサンルーフハウジング2の排水ノズル49へ連結することとなるが、サンルーフハウジング2とドレーンホース6の連結部はルーフ後方位置であり、車室側からでは作業者の手が届かず連結作業は困難である。
そこで本発明は、サンルーフハウジングとドレーンホースとをワンタッチで作業性良好に連結することができ、特に、サンルーフハウジングをルーフパネルに設置した後で、天井トリムと空調ダクトとを一体にルーフパネルへ組付ける構造に好適な自動車のサンルーフ排水構造を提供することを課題としてなされたものである。
本発明は、車体のルーフパネルのサンルーフ開口の周縁に沿って設置されたサンルーフハウジングには上記サンルーフ開口の周縁から車内へ侵入する水を受ける排水溝を備え、該排水溝の端末に排水ノズルを備えたドレーン部材を取付け、該ドレーン部材の排水ノズルにドレーンホースを連結して上記排水溝から上記ドレーンホースを介して車外へ排水するようになした自動車のサンルーフ排水構造において、
上記排水溝はその端末を、端壁を備えた端末部材で閉じるとともに、上記端末部材の底面部に排水口を設け、
上記ドレーン部材上記排水口に対応して排水を受ける受け口と、該受け口から上記ノズルへ連通する排水路とを備え、該ドレーン部材およびドレーンホースにはこれらを、上記サンルーフハウジングとともにルーフパネルの下面を覆う天井トリムの上面に設置し、
かつ上記ドレーン部材と上記端末部材の底面部には、互いに嵌合する位置決め手段を設けるとともに、位置決め状態で上記両部材を係止固定する係止手段を設け、
上記位置決め手段として、上記排水溝の端末部材の底面部または上記ドレーン部材のいずれか一方に、相手側に向けて突出する位置決め突起を設けるとともに、他方に上記位置決め突起を嵌入せしめる位置決め嵌合部を設け、
上記係止手段として、上記底面部と上記ドレーン部材のいずれか一方に、相手側に向けて突出し、先端に係止爪を備えた係止突起を突設するとともに、他方に上記係止突起を嵌入せしめて上記係止爪を係止せしめる係止穴を設け、
上記位置決め突起は先端を先細りのテーパー状に形成し、
上記位置決め突起はその突出量を上記係止突起よりも長くし、位置決め突起が上記位置決め嵌合部に嵌合した状態で、上記係止爪を上記係止穴に係止せしめるようになし、
上記ドレーン部材を設けた上記天井トリムを下方から上記ルーフパネルに取付けることで上記端末部材の底面部に上記ドレーン部材を連結せしめる(請求項1)。
本発明によれば、サンルーフハウジングに設けた排水溝に端末部材を設け、これと連結させるドレーン部材およびドレーンホースはこれらを天井トリムに設け、かつ両部材は、互いに嵌合して両部材を位置決めする位置決め手段と、互いに係止せしめる係止手段とを具備する構造としたから、天井トリムのルーフパネルへの取付けと、端末部材へのドレーン部材の連結による排水溝の形成がワンタッチの作業で行い得る。
上記ドレーン部材はその下面を、厚肉の弾性パッド材を介して上記天井トリムの上面に接着せしめる(請求項)。
弾性パッド部材により、天井トリムへ接着したドレーン部材の位置とサンルーフハウジングの端末との位置ズレを吸収し、ドレーン部材をサンルーフハウジングへ確実に連結することができる。
本発明のサンルーフ排水構造は、図1に示すように、ルーフパネルRの裏面側にサンルーフハウジング2を設置しておき、その後にルーフパネルRの裏面を被覆する天井トリム7と、予めその左右の両側縁および後縁に沿ってほぼコ字形に組付けた空調ダクト9とを一体にルーフパネルRへ取付ける際に、天井トリム7側に組付けたドレーンホース6,6の先端のドレーン部材4,4をサンルーフハウジング2の後端末へ連結する構造としてある。
ルーフパネルRには中央部に角形のサンルーフ開口1が形成してある。
サンルーフハウジング2は合成樹脂製で、サンルーフ開口1に沿う枠状に形成してあり、左右両側にはサンルーフ開口1の左右両側縁に沿って前後方向に延びるレール部2a,2aを備え、両レール部2a,2aはサンルーフ開口1の両側縁よりも後方へ延ばしてある。
左右のレール部2a,2aはサンルーフ開口1をスライド式に開閉するサンルーフパネル3を前後方向に案内する。また両レール部2a,2aは、車内側の側縁がサンルーフ開口1の側縁よりも若干車内側へ張り出しており、サンルーフ開口1の側縁から垂れる水を受け、受けた水をレール部2a,2a内の底面部に設けられた排水用の溝部に沿ってレール後端側へ流通せしめる。両レール部2a,2aの後端末には別部材の端末部材2b,2bを結合して上記排水溝の後端末を閉じてある。
天井トリム7は合成樹脂の板体で、中央にサンルーフ開口1に対応する開口が形成してある。
空調ダクト9は合成樹脂をブロー成形した角形筒体で、天井トリム7の上面に載置固定してある。図は省略したが空調ダクト9には天井トリム7を貫通して車室内へ向けてエアーを吹き出す複数のエアー吹出口を備えている。
天井トリム7の上面には空調ダクト9の左右両側の後端コーナー部付近の所定の位置に、サンルーフハウジング2の端末部材2b,2bに対応してドレーンホース6,6の先端に連結したドレーン部材4,4が設けてある。ドレーンホース6,6は天井トリム7と空調ダクト9との間を通って空調ダクト9を横切り、天井トリム7の後部コーナーから下方へ延ばしてある。
そして、天井トリム7を下からルーフパネルRの裏面に取付けるときに、各ドレーン部材4,4を下からサンルーフハウジング2の各端末部材2b,2bに連結する。以下、図2ないし図5に基づいて、ドレーン部材4と端末部材2bとの連結構造の詳細を説明する。尚、左右のドレーン部材4,4および部端末材2b,2bは左右対称の構造で、片側の構造を中心に説明する。
図2ないし図5に示すように、端末部材2bは底面部22とその左右両側縁から起立する左右の側壁21,21とで上方へ開口する断面ほぼ逆ハット形をなす。端末部材2bはその前端部を下方からレール部2aの端末に重合接着して一連に連結してある。また端末部材2bの後端には縦壁状の端壁23が形成してあり、これによりレール部2aの後端末が閉じてある。
端末部材2bの底面部22には、後端寄りの位置に角形の排水口24が形成してある。また底面部22には排水口24の前側に角形の係止穴26が形成してある。両者24,26は前後方向に互いに間隔をおいてある。
端末部材2bの左右両側には、排水口24および係止穴26の左右両側位置に、左右の側壁21,21をそれぞれ、両者が互いに接近する方向に凹状に屈曲形成して、両側壁21,21の屈曲部により互いに外側方向へ開口する水平断面ほぼコ字形をなす左右一対の位置決め嵌合部25a,25bが形成してある。両位置決め嵌合部25a,25bはそれぞれ上下方向に同一断面としてあり、一方の位置決め嵌合部25aはその上部が側壁21の幅広に形成した上縁フランジを貫通して開口している。
ドレーン部材4は、端末部材2bの底面部22の下面を覆う合成樹脂のブロック体で、その上面には端末部材2bの排水口24に対向する位置に上方へ向かって開口する角形凹状の受け口41が形成してある。受け口41は排水口24よりもひとまわり大きくしてある。受け口41はドレーン部材4の後面から後方へ突出する排水ノズル49と連通する排水路48が形成してある。排水ノズル49にはドレーンホース6(図1)の先端に嵌入してこれと連結する。
ドレーン部材4の上面には受け口41の前側に、係止穴26へ挿入する係止突起43が立設してあり、係止突起43にはその後面側に後方かつ斜め下方へ張り出す弾性の係止爪44が設けてある。係止爪44は係止突起43前面と後面とを覆うように上から被せた断面ほぼ逆U字形の金属片431の後面を後方へ舌片状に切り起して形成してある。尚、金属片431はその前面を内側へ切り起した固定片を係止突起43の中間の抜き孔に嵌合して固定してある。
ドレーン部材4の上面の左右両側位置にはそれぞれ、左右の位置決め嵌合部25a,25bに対応する位置に、上面から垂直に上方へ突出する左右対称の位置決め突起42a,42bが立設してある。各位置決め突起42a,42bは各位置決め嵌合部25a,25b内へほぼ隙間なく嵌入可能な外形状をなし、これらのドレーン部材4の上面からの突出量は係止突起43のそれより長く設定してあり、係止突起43の約1.5倍ないし2倍としてある。
各位置決め突起42a,42bは、それらの外側面を除く、前面、内側面および後面の上半部を先端へ向けて傾斜面とし、突起42a,42bの先端を先細りのテーパー状に形成してある。
ドレーン部材4の下面には弾性を有する肉厚のスポンジ等からなるパッド材5が重ね合わせて接着してある。ドレーン部材4はパッド材5の下面を両面テープ等により天井トリム7の上面の上記所定の位置に接着して設置してある。
またドレーン部材4の上面には受け口41および係止突起43を囲むように角形環状のスポンジ等からなるシール材51が接着してある。
ドレーン部材4は、ルーフパネルRの裏面に天井トリム7を取付けるためにこれを上方へ押し上げると、まず、左右の位置決め突起42a,42bが下方から端末部材2bの左右の位置決め嵌合部25a,25bへ嵌入しつつ、係止突起43が係止穴26に挿入可能でかつ受け口41と排水口24とが連通する所定の位置へドレーン部材4が位置決めされる。
この場合、両位置決め突起42a,42bの先端をテーパー状に先細りとしたので、ルーフパネルRへの天井トリム7の取付け誤差により端末部材2bとドレーン部材4との位置ズレが生じても容易に各位置決め突起42a,42bの先端を各位置決め嵌合部25a,25bへ嵌入せしめて位置ズレを修正できる。
この場合、ドレーン部材4と天井トリム7との間に介在する弾性パッド材5が撓み変形して位置ズレを吸収する。
更に押し上げることで、係止突起43が係止穴26へ進入し、受け口41と排水口24とが連なるとともに、シール材51が底面部22下面の排水口24および係止穴26の周囲に圧接して、この状態で係止突起43の係止爪44が係止穴26の後縁に係止され、ドレーン部材4が端末部材2bにその下面を覆うように連結される。
ドレーン部材4は端末部材2bの下面に連結したとき、左右の位置決め突起42a,42bが左右の位置決め嵌合部25a,25b内へ嵌合しており、ドレーン部材4を前後、左右方向に規制するので、一つの係止爪44を係止穴26の開口縁に係止するのみで連結後の位置ズレも起こらない。
またドレーン部材4と端末部材2bとの間で圧接されたシール材51の反力で係止爪44が係止穴26の開口縁に確実に係止される。
端末部材2bの底面部22の係止穴26へも水が浸入するが、ドレーン部材4の上面のシール材51で囲まれた範囲に限られるので受け口41からノズル49側へ排水できシール性も良好である。
本実施形態によれば、サンルーフハウジング2の端末部材2bにドレーン部材4を下方からワンタッチで連結できるので、サンルーフハウジング2をルーフパネルRに設置した後で、天井トリム7と空調ダクト9とを組み付けてこれらを一体にルーフパネルへ組付ける構造において、天井トリム7上面のサンルーフハウジング2の端末に対応する所定の位置にドレーン部材4を設置しておき、天井トリム7をルーフパネルRの裏面へ下から取付けることでサンルーフハウジング2の端末とドレーン部材4を好適に連結することができる。
尚、上述の実施形態は例示であって本発明の範囲を限定するものではなく、本発明は上述の実施形態を様々に変形、変更したものも含まれる。例えば、上述の実施形態ではドレーン部材4の左右両側に位置決め突起42a,42bを設け中央に係止突起43を設けたが、これに限らず、中央に位置決め突起を、左右両側に係止突起を設け、これに対応してサンルーフハウジング2の端末部材2bの底面部の中央に位置決め嵌合部を、左右両側に係止穴を設けてもよい。
また、端末部材2bに下方へ突出する位置決め突起を設けるとともに、ドレーン部材4にこれらを嵌合する位置決め嵌合部を設けてもよい。更に係止突起を端末部材2bに設け、これに対応する係止穴をドレーン部材4に設けてもよい。
本発明のサンルーフ排水構造を示すもので、サンルーフハウジングの端末に、天井トリムに設けたドレーン部材を連結する構造の分解斜視図である。 図2(A)は上記サンルーフ排水構造の要部のサンルーフハウジングの端末とドレーン部材の連結構造を示す分解斜視図、図2(B)はドレーン部材の斜視図である。 上記サンルーフ排水構造の要部平面図である。 図3のIV−IV線に沿う断面図である。 図3のV−V線に沿う断面図である。 従来のサンルーフ排水構造の平面図である。
符号の説明
R ルーフパネル
1 サンルーフ開口
2 サンルーフハウジング
2a レール部材(排水溝)
2b 端末部材
22 底面部
23 端壁
24 排水口
25a,25b 位置決め嵌合部(位置決め手段)
26 係止穴(係止手段)
4 ドレーン部材
41 受け口
42a,42b 位置決め突起(位置決め手段)
43 係止突起(係止手段)
44 係止爪
48 排水路
49 排水ノズル
5 弾性パッド材
7 天井トリム
9 空調ダクト

Claims (2)

  1. 車体のルーフパネルのサンルーフ開口の周縁に沿って設置されたサンルーフハウジングには上記サンルーフ開口の周縁から車内へ侵入する水を受ける排水溝を備え、該排水溝の端末に排水ノズルを備えたドレーン部材を取付け、該ドレーン部材の排水ノズルにドレーンホースを連結して上記排水溝から上記ドレーンホースを介して車外へ排水するようになした自動車のサンルーフ排水構造において、
    上記排水溝はその端末を、端壁を備えた端末部材で閉じるとともに、上記端末部材の底面部に排水口を設け、
    上記ドレーン部材上記排水口に対応して排水を受ける受け口と、該受け口から上記ノズルへ連通する排水路とを備え、該ドレーン部材およびドレーンホースにはこれらを、上記サンルーフハウジングとともにルーフパネルの下面を覆う天井トリムの上面に設置し、
    かつ上記ドレーン部材と上記端末部材の底面部には、互いに嵌合する位置決め手段を設けるとともに、位置決め状態で上記両部材を係止固定する係止手段を設け、
    上記位置決め手段として、上記排水溝の端末部材の底面部または上記ドレーン部材のいずれか一方に、相手側に向けて突出する位置決め突起を設けるとともに、他方に上記位置決め突起を嵌入せしめる位置決め嵌合部を設け、
    上記係止手段として、上記底面部と上記ドレーン部材のいずれか一方に、相手側に向けて突出し、先端に係止爪を備えた係止突起を突設するとともに、他方に上記係止突起を嵌入せしめて上記係止爪を係止せしめる係止穴を設け、
    上記位置決め突起は先端を先細りのテーパー状に形成し、
    上記位置決め突起はその突出量を上記係止突起よりも長くし、位置決め突起が上記位置決め嵌合部に嵌合した状態で、上記係止爪を上記係止穴に係止せしめるようになし、
    上記ドレーン部材を設けた上記天井トリムを下方から上記ルーフパネルに取付けることで上記端末部材の底面部に上記ドレーン部材を連結せしめてなる自動車のサンルーフ排水構造。
  2. 上記ドレーン部材はその下面を、厚肉の弾性パッド材を介して上記天井トリムの上面に接着せしめた請求項1に記載の自動車のサンルーフ排水構造。
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