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JP5011990B2 - Egrシステムの故障判定方法及びegrシステムの故障判定システム - Google Patents
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JP5011990B2 - Egrシステムの故障判定方法及びegrシステムの故障判定システム - Google Patents

Egrシステムの故障判定方法及びegrシステムの故障判定システム Download PDF

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Description

本発明は、EGRシステムにおいて、EGRクーラの故障の有無と、EGRクーラとEGRクーラを迂回するバイパス通路とへ流入するEGRガスの流量比を調整するバイパス制御弁の固着による故障の有無を判定できるEGRシステムの故障判定方法及びEGRシステムの故障判定システムに関する。
車両に搭載する内燃機関等においては、排気ガス中のNOx(窒素酸化物)の低減と燃費の向上のために、排気ガスの一部を吸気側に再循環させて、吸入空気と混合することで、燃焼室内の酸素濃度を抑制し、燃焼を穏やかにして燃焼温度を低下させるEGR(Exhaust Gas Recirculation :排気再循環)が行なわれている。この燃焼温度の低下により、高温燃焼時に生成されるNOxを減少させることができる。
このEGRシステムでは、排気系通路から吸気系通路へ排気ガスの一部であるEGRガスを流すためにEGR通路が設けられ、このEGR通路にはEGRガスを冷却するためのEGRクーラとEGRガス量(EGR率)を調整するためのEGR弁が配設されている。EGRクーラは、通常は多数の微小管で構成され、微小管内にEGRガスを流し、外部に冷却用媒体(空気や冷却水)を流して、EGRガスを冷却している。
最近のEGRシステムでは、このEGRクーラによりEGRガスの過冷却を防止するために、EGRクーラを迂回するバイパス通路とバイパス制御弁が設けられ、このバイパス制御弁の弁の開閉制御により、EGRクーラに流れるEGRガスの割り合いを調整してEGRガスの温度調整を行なっている。
しかしながら、このバイパス制御弁が、排気ガス中の煤等により固着したりして故障すると、エンジン暖気後に、EGRクーラを迂回できなくなる等、EGRガスの温度調整ができなくなり、内燃機関の燃焼状態が悪化し、排気ガスの状態も悪化するという問題がある。また、EGRクーラも微小管で形成されるため、目つまり等が発生する恐れもある。そのため、これらのバイパス制御弁の故障やEGRクーラの故障を検出する必要がある。
このバイパス制御弁の固着を検出する方法として、吸気絞り弁及びEGR弁が全開であるときに、バイパス通路を全開及び全閉させるようにバイパス制御弁を制御し、全開制御時の吸入空気量と全閉制御時の吸入吸気量とが略等しいときにバイパス制御弁が固着していると判定する内燃機関のEGR機構が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
しかしながら、この判定方法では、バイパス通路とEGRクーラの両方で排気圧力損失があることを前提としており、EGRクーラ側の排気通過面積を大きくして排気圧力損失をバイパス通路と等しくした場合には使用できないという問題がある。また、吸気絞り弁及びEGR弁が全開であるときに、バイパス通路を全開及び全閉させるようにバイパス制御弁を制御するため、内燃機関が正常状態であるにもかかわらず、排気圧力が異なるバイパス通路とEGRクーラとを切り替えるので、排気音が変化し、ドライバーへの印象が悪化するという問題もある。
特開2003−247459号公報
本発明は、上記の問題を解決するためになされたものであり、その目的は、EGRシステムにおいて、EGRクーラとバイパス通路の排気圧力損失が等しい場合でも使用でき、エンジンが正常なときにEGRクーラとバイパス通路との切り替えを行なうことなく、EGRクーラの故障の有無と、バイパス制御弁の固着による故障の有無を判定できるEGRシステムの故障判定方法及びEGRシステムの故障判定システムを提供することにある。
上記の目的を達成するための本発明のEGRシステムの故障判定方法は、内燃機関の排気系から吸気系への排気の一部であるEGRガスを循環させるEGR通路にEGRガスを冷却するEGRクーラを設置し、該EGRクーラを迂回するバイパス通路を設け、該バイパス通路に流れるEGRガスの流量を調整するバイパス制御弁と、該バイパス制御弁を制御する弁制御部を備えたEGRシステムの故障判定方法において、前記バイパス通路と前記EGR通路との合流部位よりも下流側のガスの温度を測定すると共に、車両にて検出した状態に基づいて前記ガスの温度を測定する位置のガスの温度を推定し、前記弁制御部が前記EGRクーラ側にEGRガスを流すように前記バイパス制御弁に制御信号を出している時の前記測定温度と前記推定温度を比較し、前記測定温度が、前記推定温度よりも所定の第1判定値以上高い場合に、該EGRシステムが故障であると判定することを特徴とする。この制御信号を出している時とは、バイパス制御弁の操作用信号を出した後から次の操作用信号を出すまでの間をいう。
この車両にて検出した状態に基づいてとは、外気温度、排気温度、吸気圧、EGR弁の開度等によって推定温度を算出することを言い、言い換えれば、これらを引数とする関数で推定温度を算出することをいう。
この故障判定方法によれば、弁制御部がEGRクーラを排気ガスに流すように、バイパス制御弁に制御信号を出しているときに、EGRガス又は混合ガスのガスの温度をモニターすることで、EGRクーラの故障やバイパス制御弁の固着を検出するので、EGRクーラ側の排気通過面積を大きくして排気圧力損失をバイパス通路と等しくした場合でも使用でき、また、バイパス制御弁の故障のみならず、EGRクーラの故障も検出できる。
また、EGRクーラの搭載目的であるEGRクーラ通過後のEGRガス又は混合ガスのガスの温度が意図した温度になっているかをモニターするので、吸気弁やEGR弁が開等の前提条件が不要となり、EGRシステムの稼働中に簡易に故障を判定することができる。
更に、排気圧力が異なる通路、すなわち、EGRクーラの有る通路とバイパス通路を切り換えるバイパス制御弁を故障判定のためだけに作動させる必要が無くなる。そのため、排気圧力損失の異なる通路への切り替えが無いので、この切り替えに伴う排気音の変化が無くなり、バイパス制御弁を切り替え作動させることで故障判定を行なう故障判定システムと比較して不用意に耳障りな排気音の変化を発生させることがない。
この故障判定方法は、実際のバイパス制御弁の弁開閉に基づくものではなく、弁制御部のバイパス制御弁への弁開閉のための制御信号に基づいて行なわれる。従って、バイパス制御弁が故障している場合には、弁制御部から弁開閉の制御信号を出したものの、バイパス制御弁自体は動作しないことも考えられる。この故障判定ではこのバイパス制御弁の故障判定も行なう。
この測定温度と推定温度の比較により、EGRシステムが故障していることが分かる。つまり、EGRクーラの故障か、あるいは、EGRガスがEGRクーラを通過するようにバイパス制御弁を制御しているはずであるが、EGRクーラを通過しないバイパス通路側にガスが流れているというバイパス制御弁の故障かのいずれかの可能性から、EGRクーラの故障に絞ることができる。なお、この所定の第1判定値は、予め行なわれる実験や計算などにより設定しておくことができる。
上記のEGRシステムの故障判定方法において、前記弁制御部が前記EGRクーラ側にEGRガスを流すように前記バイパス制御弁に制御信号を出している時の測定温度と、前記弁制御部が前記バイパス通路側にEGRガスを流すように前記バイパス制御弁に制御信号を出している時の測定温度との測定温度差の絶対値が所定の第2判定値以下のときに、バイパス制御弁に異常があると判定する。
この2つの制御信号を出している時の測定温度差から、バイパス制御弁が故障しているものと判定できる。つまり、EGRクーラが故障して正常に機能していない場合であっても、EGRクーラの構造上ある程度、通過するEGRガスは冷却されるので、バイパス制御弁が正常に作動している場合には、EGRクーラを通過したEGRガスとEGRクーラが無いバイパス通路を通過したEGRガスとでは、所定の第2判定値以上の温度差が生じる。そのため、2つの測定温度の差が所定の第2判定値以下である場合には、バイパス制御弁の故障に絞ることが判定できる。なお、この所定の第2判定値は、予め行なわれる実験や計算などにより設定しておくことができる。
上記のEGRシステムの故障判定方法において、前記弁制御部が前記バイパス通路側にEGRガスを流すように前記バイパス制御弁に制御信号を出している時の測定温度が、推定温度よりも所定の第3判定値以上低い場合に、前記バイパス制御弁に異常があると判定する。
バイパス通路でEGRガスが冷却される量は少ないので、推定温度よりも所定の第3判定値以上低い場合には、制御信号にもかかわらず、EGRガスはEGRクーラを通過していると見なすことができるので、バイパス制御弁に異常があると判定できる。なお、この所定の第3判定値は、予め行なわれる実験や計算などにより設定しておくことができる。
そして、上記の目的を達成するためのEGRシステムの故障判定方法は、内燃機関の排気系から吸気系への排気の一部であるEGRガスを循環させるEGR通路にEGRガスを冷却するEGRクーラを設置し、該EGRクーラを迂回するバイパス通路を設け、該バイパス通路に流れるEGRガスの流量を調整するバイパス制御弁と、該バイパス制御弁を制御する弁制御部を備えたEGRシステムに、前記バイパス通路と前記EGR通路との合流部位よりも下流側に配置され、ガスの温度を測定する温度センサと、車両にて検出した状態に基づいて前記温度センサが配置された位置のガスの温度を推定する温度推定部と、前記バイパス制御弁の弁開閉の制御信号と、前記温度センサで測定した測定温度と、前記温度推定部で推定した推定温度とに基づいて、該EGRシステムの故障の有無を判定する故障判定部を備えると共に、前記故障判定部が、前記弁制御部が前記EGRクーラ側にEGRガスを流すように前記バイパス制御弁に制御信号を出している時の前記測定温度と前記推定温度を比較し、前記測定温度が、前記推定温度よりも所定の第1判定値以上高い場合に、該EGRシステムが故障であると判定するように構成される。
また、上記のEGRシステムの故障判定システムにおいて、前記故障判定部が、前記弁制御部が前記EGRクーラ側にEGRガスを流すように前記バイパス制御弁に制御信号を出している時の測定温度と、前記弁制御部が前記バイパス通路側にEGRガスを流すように前記バイパス制御弁に制御信号を出している時の測定温度との測定温度差の絶対値が所定の第2判定値以下のときに、バイパス制御弁に異常があると判定するように構成される。
更に、上記のEGRシステムの故障判定システムにおいて、前記故障判定部が、前記弁制御部が前記バイパス通路側にEGRガスを流すように前記バイパス制御弁に制御信号を出している時の測定温度が、推定温度よりも所定の第3判定値以上低い場合に、前記バイパス制御弁に異常があると判定するように構成される。
上記のEGRシステムの故障判定システムにおいて、前記故障判定部が、前記弁制御部が前記EGRクーラ側にEGRガスを流すように前記バイパス制御弁に制御信号を出している時の前記測定温度と前記推定温度を比較し、前記測定温度が、前記推定温度よりも所定の第1判定値以上高い場合に、該EGRシステムが故障であると判定するように構成される。
上記のEGRシステムの故障判定システムにおいて、前記故障判定部が、前記弁制御部が前記EGRクーラ側にEGRガスを流すように前記バイパス制御弁に制御信号を出している時の測定温度と、前記弁制御部が前記バイパス通路側にEGRガスを流すように前記バイパス制御弁に制御信号を出している時の測定温度との測定温度差の絶対値が所定の第2判定値以下のときに、バイパス制御弁に異常があると判定するように構成される。
これらの構成によれば、上記したEGRシステムの故障判定方法を実施することができ、同様の作用効果を奏することができる。
本発明のEGRシステムの故障判定方法及びEGRシステムの故障判定システムによれば、EGRクーラとバイパス通路の排気圧力損失が等しい場合でも使用でき、EGRシステムの稼働中に簡易に、不用意に耳障りな排気音の変化の発生を伴う、EGRクーラとバイパス通路との切り替え操作を行なうことなく、EGRクーラの故障の有無と、バイパス制御弁の固着による故障の有無の両方を判定することができる。
また、EGRシステム全体の異常を検出してから、バイパス制御弁に切り替え制御信号を出すことで、EGRクーラ側の故障であるか、バイパス制御弁側の故障であるかを検出できる。
以下、本発明に係る実施の形態のEGRシステムの故障判定方法及びEGRシステムの故障判定システムについて、図面を参照しながら説明する。
図1に示すように、本発明に係わる実施の形態のEGRシステムの故障判定システム1が設けられるEGRシステム10は、エンジン(内燃機関)Eの排気マニホールド11aや排気管11b等の排気系通路11から、吸気マニホールド12aや吸気管12b等の吸気系通路12へ、排気ガスG1の一部であるEGRガスGe(=G1−G2)を還流させるEGR通路13を設けると共に、このEGR通路13にEGRガスGe1を冷却するEGRクーラ14と、このEGRクーラ14を迂回するバイパス通路15を設けて構成される。また、このバイパス通路15に流れるEGRガスGe2の流量を調整するバイパス制御弁16と、EGRガス量全体Ge(=Ge1+Ge2)を制御するEGR弁17と、このバイパス制御弁16とEGR弁17を制御する弁制御部31を備えて構成される。
このEGR弁17は、低温のEGRガスGeが通過するように、バイパス通路15とEGR通路13との合流部位(図1の構成ではバイパス制御弁16の位置)13bよりも下流側のEGR通路13に設けられる。また、バイパス制御弁16は、図1の実施の形態では、EGRクーラ14よりも下流側のEGR通路13とバイパス通路15との合流部位13bに配置しているが、EGRクーラ14よりも上流側のEGR通路13とバイパス通路15との分岐部位13aでも良く、また、バイパス通路15部分でも、EGR通路13におけるバイパス通路15の分岐部位13aと合流部位13bの間のEGRクーラ14の前後のEGR通路13部分であってもよい。そして、弁制御部31は、エンジンE全体を制御するエンジン制御装置(ECU)30に設けられる。
そして、EGRシステムの故障判定システム1は、このEGRシステム10において、バイパス通路15とEGR通路13との合流部位13bよりも下流側のEGR通路13又は吸気系通路12にEGRガスの温度を測定する温度センサ18(又は(18))が配置される。更に、この温度センサ18の検出値から測定温度Tmを求める温度測定部21と、エンジンEを搭載した車両にて検出した状態に基づいて温度センサ18が配置された位置のガスGe(又は温度センサ(18)が配置された位置の新気(吸入空気)AとEGRガスGeが混合した混合ガスGm(=A+Ge))の温度を推定する温度推定部22と、バイパス制御弁16の弁開閉の制御信号と、温度センサ18で測定し温度測定部21で得られた測定温度Tmと、温度推定部22で推定した推定温度Tsとに基づいて、EGRシステム10の故障の有無を判定する故障判定部23を備えて構成される。
これらの温度測定部21と温度推定部22と故障判定部23は、通常は、図1に示すように、エンジン制御装置(ECU)30内に設けるが、エンジン制御装置(ECU)30内の弁制御部31の制御信号と温度センサ18の温度検出信号とを入力できる故障判定装置に設けてもよい。この故障判定装置をエンジン制御装置30と別に設けることで、既存の車両にも容易に追加して設けることができる。また、車両点検時の故障診断時だけ接続して設けて、故障診断後は取り外すことも可能となる。
次に、上記の故障判定部23における故障判定方法について説明する。この故障判定は、図2及び図3に例示された制御フローに従って実行される。この図2及び図3の制御フローは、EGRシステムの故障判定が必要な時に、上級の制御フロー、例えば、エンジンの制御を行うメインの制御フロー等から呼ばれて実行され、実行後は、リターンするものとして示してある。
エンジンのキーがオン(ON)されて、エンジンが運転開始されると、エンジンの制御プログラムから必要に応じて呼ばれるか、エンジン全体の制御から切り離された故障判定装置から呼ばれるかして、この図2の制御フローがスタートする。このスタートにより、スッテプS11で、バイパス制御弁16への弁制御部31の制御信号をチェックする。つまり、この制御信号が、EGRクーラ14側にEGRガスGeを流す制御信号であるか、否かをチェックする。
このステップS11のバイパス制御弁16への制御信号チェックで、制御信号がEGRクーラ14側にEGRガスGeを流す制御信号であれば(YES)、ステップS12で温度センサ18による測定温度Tm1を入力し、次のステップS13で、推定温度Tsを算出する。この推定温度Tsは、外気温度、排気温度、吸気圧、EGR弁開度等を引数とした関数で算出される。この関数は予め実験や計算等で求めておき、記憶しておく。なお、関数の代りにマップデータを利用して算出するようにしてもよい。
この推定温度Tsの算出について、例えば、推定吸気温度の算出の場合には、例えば、エンジン始動時の外気温度、吸入温度、及び水温等から、吸気温度のベース温度を算出し、それに対して、エンジン回転数と燃料噴射量と経過時間から、温度上昇分を算出する。更に、排気温度、バイパス制御弁16のON,OFF,車速、エンジン温度(水温、燃焼温度)、外気温度、室内用ヒータなどのON,OFFおよび経過時間情報から、温度下降分を算出し、「ベース温度+温度上昇分+温度下降分」より推定温度Tsを算出する。
次のステップS14で、測定温度Tm1のチェックを行なう。つまり、この測定温度Tm1と、推定温度Tsに所定の第1判定値Tc1を加えた判定値(Ts+Tc1)とを比較する。この比較のステップS14で、測定温度Tm1が、判定値(Ts+Tc1)未満の場合(NO)には、ステップS15にいく。ステップS15では、EGRシステム10のEGRクーリングシステムが正常であると判定し、故障判定を終了してリターンする。なお、再度故障判定が必要になれば、この図2の制御フローが呼ばれてスタートする。
このステップS14の比較で、測定温度Tm1が、判定値(Ts+Tc1)以上の場合(YES)には、ステップS16にいく。ステップS16では、EGRシステム10のEGRシステムが、より詳細にはEGRクーリングシステムが故障であると判定し、EGRクーリングシステム異常時処理を行なう。つまり、エラーコード(バルブ異常時の診断コード)を出力したり、異常発生時の各種データの保存等バックアップ処理を行なったり、排ガス処理能力が低下するので出力制限を行い警告ランプを表示したりする。そして、次のステップS20の異常部分の判定に行く。
このステップS20では、図3の制御フローに示すように、最初のステップS21で、測定温度Tm1を入力する。この測定温度Tm1は、バイパス制御弁16へEGRクーラ14側にEGRガスGeを流すように弁制御部31が制御信号を出している時の測定温度となる。次のステップS22で、弁制御部31からバイパス制御弁16へバイパス通路15側にEGRガスを流すように制御信号を出す。つまり、制御信号を切り替える。そして、次のステップS23で測定温度Tm2を入力する。この測定温度Tm2は、バイパス制御弁16へバイパス通路15側にEGRガスGeを流すように弁制御部31が制御信号を出している時の測定温度となる。
次のステップS24で、これらの測定温度Tm1,Tm2の差(Tm2−Tm1)の絶対値と所定の第2判定値Tc2とを比較する。このステップS24の比較で、測定温度差(Tm2−Tm1)の絶対値(|Tm2−Tm1|)が所定の第2判定値Tc2以下であれば(YES)、ステップS25に行き、バイパス制御弁16が故障していると判定し、バイパス制御弁の異常時処理を行なって、ステップS20を終了する。この異常時処理では、バイパス制御弁16への通電を停止したり、スタック(固着)が直ったときに復帰できるように、定期的に通電して診断を行なう等する。
また、このステップS24の比較で、測定温度差(Tm2−Tm1)の絶対値(|Tm2−Tm1|)が所定の第2判定値Tc2以上であれば(NO)、ステップS26に行き、バイパス制御バルブ16は故障していないと判定し、つまり、バイパス制御弁16以外の部分(例えば、EGRクーラ14)が故障していると判定し、バイパス制御弁の正常時処理を行なって、ステップS20を終了する。この正常時処理では、バルブ異常時から正常時になった場合には、正常動作させたり、バルブ異常時の診断コードを消去したりする。ステップS20が終了すると、図2の制御フローに戻って、故障判定を終了してリターンする。なお、再度故障判定が必要になれば、この図2の制御フローが呼ばれてスタートする。
ステップS11のバイパス制御弁16への制御信号チェックで、制御信号がEGRクーラ14側にEGRガスGeを流す制御信号でなければ(NO)、ステップS31で温度センサ18による測定温度Tm2を入力し、次のステップS32で、推定温度Tsを算出する。この推定温度Tsは、ステップS13と同様に、外気温度、排気温度、吸気圧、EGR弁開度等を引数とした関数で算出される。
次のステップS33で、測定温度Tm2のチェックを行なう。つまり、この測定温度Tm2と、推定温度Tsに所定の第3判定値Tc3を差し引いた判定値(TsーTc3)とを比較する。
この比較のステップS33で、測定温度Tm2が、判定値(Ts−Tc3)以上の場合(YES)には、ステップS15に行く。ステップS15では、EGRシステム10のEGRクーリングシステムが正常であると判定し、故障判定を終了してリターンする。なお、再度故障判定が必要になれば、この図2の制御フローが呼ばれてスタートする。
このステップS33の比較で、測定温度Tm2が、判定値(Ts−Tc3)未満の場合(NO)には、ステップS34に行く。ステップS34では、バイパス制御弁16が故障であると判定し、バイパス制御弁の異常時処理を行なう。つまり、エラーコードを出力したり、バックアップ処理を行なったりする。そして、故障判定を終了してリターンする。なお、再度故障判定が必要になれば、この図2の制御フローが呼ばれてスタートする。
このEGRシステムの故障判定方法によれば、弁制御部31がEGRクーラ14側にEGRガスを流すようにバイパス制御弁16に制御信号を出している時の測定温度Tm1と推定温度Tsを比較し、測定温度Tm1が、推定温度Tsよりも所定の第1判定値Tc1以上高い場合に、EGRシステムが故障であると判定する(S16)。
また、弁制御部31がEGRクーラ14側にEGRガスを流すようにバイパス制御弁16に制御信号を出している時の測定温度Tm1と、弁制御部31がバイパス通路15側にEGRガスを流すようにバイパス制御弁16に制御信号を出している時の測定温度Tm2との測定温度差の絶対値(|Tm2−Tm1|)が所定の第2判定値Tc2以下のときに、バイパス制御弁に異常があると判定する(S25)。
更に、弁制御部31がバイパス通路15側にEGRガスを流すようにバイパス制御弁16に制御信号を出している時の測定温度Tm2が、推定温度Tsよりも所定の第3判定値Tc3以上低い場合に、バイパス制御弁16に異常があると判定する(S34)。
従って、本発明のEGRシステムの故障判定方法及びEGRシステムの故障判定システム1によれば、EGRクーラ14とバイパス通路15の排気圧力損失が等しい場合でも使用でき、EGRシステム10の稼働中に簡易に、不用意に耳障りな排気音の変化の発生を伴う、EGRクーラ14とバイパス通路15との切り替え操作を行なうことなく、EGRクーラ14の故障の有無と、バイパス制御弁16の固着による故障の有無の両方を判定することができる。
また、EGRシステム10全体の異常を検出してから、バイパス制御弁16に切り替え制御信号を出すことで、EGRクーラ14側の故障であるか、バイパス制御弁16側の故障であるかを検出できる。つまり、EGRシステム10の故障判断において、バイパス制御弁16の故障と他に起因する故障とを切り分けることができる。
本発明に係る実施の形態のEGRシステム及びEGRシステムの故障判定システムの構成を示す図である。 本発明に係る実施の形態のEGRシステムの故障判定方法の制御フローの一例を示す図である。 図2の異常部分の判定の制御フローを示す図である。
符号の説明
E エンジン
1 EGRシステムの故障判定システム
10 EGRシステム
11 排気系通路
12 吸気系通路
13 EGR通路
13a 分岐部位
13b 合流部位
14 EGRクーラ
15 バイパス通路
16 バイパス制御弁
17 EGR弁
18 温度センサ
21 温度測定部
22 温度推定部
23 故障判定部
30 エンジン制御装置(ECU)
31 弁制御部
A 新気(吸入空気)
G1,G2 排気ガス
Ge,Ge1,Ge2 EGRガス
Gm 混合ガス
Tm,Tm1.Tm2 測定温度
Ts 推定温度
Tc1 所定の第1判定値
Tc2 所定の第2判定値
Tc3 所定の第3判定値

Claims (6)

  1. 内燃機関の排気系から吸気系への排気の一部であるEGRガスを循環させるEGR通路にEGRガスを冷却するEGRクーラを設置し、該EGRクーラを迂回するバイパス通路を設け、該バイパス通路に流れるEGRガスの流量を調整するバイパス制御弁と、該バイパス制御弁を制御する弁制御部を備えたEGRシステムの故障判定方法において、
    前記バイパス通路と前記EGR通路との合流部位よりも下流側のガスの温度を測定すると共に、車両にて検出した状態に基づいて前記ガスの温度を測定する位置のガスの温度を推定し、
    前記弁制御部が前記EGRクーラ側にEGRガスを流すように前記バイパス制御弁に制御信号を出している時の前記測定温度と前記推定温度を比較し、前記測定温度が、前記推定温度よりも所定の第1判定値以上高い場合に、該EGRシステムが故障であると判定することを特徴とするEGRシステムの故障判定方法。
  2. 前記弁制御部が前記EGRクーラ側にEGRガスを流すように前記バイパス制御弁に制御信号を出している時の測定温度と、前記弁制御部が前記バイパス通路側にEGRガスを流すように前記バイパス制御弁に制御信号を出している時の測定温度との測定温度差の絶対値が所定の第2判定値以下のときに、前記バイパス制御弁に異常があると判定することを特徴とする請求項1記載のEGRシステムの故障判定方法。
  3. 前記弁制御部が前記バイパス通路側にEGRガスを流すように前記バイパス制御弁に制御信号を出している時の測定温度と、推定温度よりも所定の第3判定値以上低い場合に、前記バイパス制御弁に異常があると判定することを特徴とする請求項1又は2記載のEGRシステムの故障判定方法。
  4. 内燃機関の排気系から吸気系への排気の一部であるEGRガスを循環させるEGR通路にEGRガスを冷却するEGRクーラを設置し、該EGRクーラを迂回するバイパス通路を設け、該バイパス通路に流れるEGRガスの流量を調整するバイパス制御弁と、該バイパス制御弁を制御する弁制御部を備えたEGRシステムに、
    前記バイパス通路と前記EGR通路との合流部位よりも下流側に配置され、ガスの温度を測定する温度センサと、
    車両にて検出した状態に基づいて前記温度センサが配置された位置のガスの温度を推定する温度推定部と、
    前記バイパス制御弁の弁開閉の制御信号と、前記温度センサで測定した測定温度と、前記温度推定部で推定した推定温度とに基づいて、該EGRシステムの故障の有無を判定する故障判定部を備えると共に、
    前記故障判定部が、前記弁制御部が前記EGRクーラ側にEGRガスを流すように前記バイパス制御弁に制御信号を出している時の前記測定温度と前記推定温度を比較し、前記測定温度が、前記推定温度よりも所定の第1判定値以上高い場合に、該EGRシステムが故障であると判定することを特徴とするEGRシステムの故障判定システム。
  5. 前記故障判定部が、前記弁制御部が前記EGRクーラ側にEGRガスを流すように前記バイパス制御弁に制御信号を出している時の測定温度と、前記弁制御部が前記バイパス通路側にEGRガスを流すように前記バイパス制御弁に制御信号を出している時の測定温度との測定温度差の絶対値が所定の第2判定値以下のときに、前記バイパス制御弁に異常があると判定することを特徴とする請求項4記載のEGRシステムの故障判定方法。
  6. 前記故障判定部が、前記弁制御部が前記バイパス通路側にEGRガスを流すように前記バイパス制御弁に制御信号を出している時の測定温度が、推定温度よりも所定の第3判定値以上低い場合に、前記バイパス制御弁に異常があると判定することを特徴とする請求項4又は5記載のEGRシステムの故障判定システム。
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