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JP5013482B2 - 加工シミュレーション装置 - Google Patents
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JP5013482B2 - 加工シミュレーション装置 - Google Patents

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Description

本発明は、加工機で工具によりワーク(被加工物)を加工するときの工具軌跡やワークの切削状態をシミュレーション表示する加工シミュレーション装置に関するものである。
一般に、工作機械におけるワークの加工は数値制御装置において加工プログラムを実行しつつ行われるが、実際に加工を行うと加工形状を取り過ぎたり、取り残したりすることがある。このため、このような取り過ぎ等の不適切な加工状態を回避すべく、例えば加工プログラムに基づいてシミュレーションを行い事前に加工状態を把握する等している。このような場合の具体的な技術は、例えば、特許文献1に開示されている。
特開平02−019906号公報
ところで、上述したシミュレーションの際に不適切な加工状態を発見したときは、通常、前の不適切な状態の表示に戻り、その状態を詳細に確認する等する。しかしながら、従来は、シミュレーションの際に生成したデータを加工シミュレーション装置において記憶させることは行っておらず、前に戻って表示する場合は、最初からその状態までシミュレーションデータを生成し直す必要があり、シミュレーションを効率よく行うことができなかった。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、効率よくシミュレーションを行うことができる加工シミュレーション装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1の加工シミュレーション装置に係る発明は、工具がワークを加工する工具位置を複数の軸方向に移動させる加工機を用いてワークを所定の形状に加工する際の予め指定された指定工具軌跡を記憶する工具軌跡記憶手段と、工具がワークを加工する際の予め指定された指定工具移動速度を記憶する工具移動速度記憶手段と、最大加速度を加工機の加速の許容限度を示すパラメータとして記憶するパラメータ記憶手段と、指定工具軌跡を、該指定工具軌跡の曲率が小さい部分は大きい間隔で分割し、該指定工具軌跡の曲率が大きくなるに従って小さい間隔で分割して複数の分割軌跡を求める分割軌跡算出手段と、工具移動速度を変えながら工具位置を分割軌跡上で移動させる加工機の駆動部に出力するための、工具位置を指定工具移動速度に従った速度で各分割軌跡上を移動させてワークを加工するときの該分割軌跡上における始点の各軸位置、該各軸位置から曲率に応じて加速の許容限度を超えないように所定の時間間隔Δtで求めた各軸方向の工具移動速度と、を軸制御データとして求める軸制御データ算出手段と、工具がワークを加工する際の工具軌跡または該工具軌跡に対応するワークの切削状態をシミュレーション表示するためのシミュレーションデータを軸制御データに基づいて生成するデータ生成手段と、シミュレーションデータを記憶するデータ記憶手段と、データ記憶手段により記憶されたシミュレーションデータに基づいて工具軌跡またはワークの切削状態をシミュレーション表示するシミュレーション手段と、を備え、所定の時間間隔Δtで求めた各軸方向の工具移動速度が、分割軌跡上の接線方向に工具が移動するよう決められたものであり、駆動部が、軸制御データの所定の時間間隔Δtで求めた時間Tiにおける各軸方向の工具移動速度Viが次の時間Ti+1(=Ti+Δt)までに次の時間Ti+1(=Ti+Δt)における各軸方向の工具移動速度Vi+1になるように各軸方向の工具移動速度を変えるものであることを特徴とする。
本発明によれば、シミュレーションで生成されたシミュレーションデータを記憶し、該記憶されたシミュレーションデータに基づいて工具軌跡またはワークの切削状態をシミュレーション表示することとしたので、例えば再シミュレーションの際にシミュレーションデータを生成し直す必要がなくなる等、効率よくシミュレーションを行うことができる。
請求項2の加工シミュレーション装置に係る発明は、工具がワークを加工する工具位置を複数の軸方向に移動させる加工機を用いてワークを所定の形状に加工する際の予め指定された指定工具軌跡を記憶する工具軌跡記憶手段と、工具がワークを加工する際の予め指定された指定工具移動速度を記憶する工具移動速度記憶手段と、最大加速度を加工機の加速の許容限度を示すパラメータとして記憶するパラメータ記憶手段と、指定工具軌跡を、該指定工具軌跡の曲率が小さい部分は大きい間隔で分割し、該指定工具軌跡の曲率が大きくなるに従って小さい間隔で分割して複数の分割軌跡を求める分割軌跡算出手段と、工具移動速度を変えながら工具位置を分割軌跡上で移動させる加工機の駆動部に出力するための、工具位置を指定工具移動速度に従った速度で各分割軌跡上を移動させてワークを加工するときの該分割軌跡上における始点の各軸位置、該各軸位置から曲率に応じて加速の許容限度を超えないように所定の時間間隔Δtで求めた各軸方向の工具移動速度と、を軸制御データとして求める軸制御データ算出手段と、工具がワークを加工する際の工具軌跡または該工具軌跡に対応するワークの切削状態をシミュレーション表示するためのシミュレーションデータを軸制御データに基づいて生成するデータ生成手段と、シミュレーションデータに基づいて工具軌跡またはワークの切削状態をシミュレーション表示するシミュレーション手段と、シミュレーションデータを記憶するデータ記憶手段と、データ記憶手段に記憶されたシミュレーションデータに基づいて工具軌跡またはワークの切削状態を再度シミュレーション表示する再シミュレーション手段と、を備え、所定の時間間隔Δtで求めた各軸方向の工具移動速度が、分割軌跡上の接線方向に工具が移動するよう決められたものであり、駆動部が、軸制御データの所定の時間間隔Δtで求めた時間Tiにおける各軸方向の工具移動速度Viが次の時間Ti+1(=Ti+Δt)までに次の時間Ti+1(=Ti+Δt)における各軸方向の工具移動速度Vi+1になるように各軸方向の工具移動速度を変えるものであることを特徴とする。
本発明によれば、シミュレーションで生成されたシミュレーションデータを記憶し、該記憶されたシミュレーションデータに基づいて工具軌跡またはワークの切削状態を再度シミュレーション表示することとしたので、シミュレーションデータを生成し直すことなく効率よく再シミュレーションを行うことができる。
請求項3の加工シミュレーション装置に係る発明は、工具がワークを加工する工具位置を複数の軸方向に移動させる加工機を用いてワークを所定の形状に加工する際の予め指定された指定工具軌跡を記憶する工具軌跡記憶手段と、工具がワークを加工する際の予め指定された指定工具移動速度を記憶する工具移動速度記憶手段と、最大加速度を加工機の加速の許容限度を示すパラメータとして記憶するパラメータ記憶手段と、指定工具軌跡を、該指定工具軌跡の曲率が小さい部分は大きい間隔で分割し、該指定工具軌跡の曲率が大きくなるに従って小さい間隔で分割して複数の分割軌跡を求める分割軌跡算出手段と、工具移動速度を変えながら工具位置を分割軌跡上で移動させる加工機の駆動部に出力するための、工具位置を指定工具移動速度に従った速度で各分割軌跡上を移動させてワークを加工するときの該分割軌跡上における始点の各軸位置、該各軸位置から曲率に応じて加速の許容限度を超えないように所定の時間間隔Δtで求めた各軸方向の工具移動速度と、を軸制御データとして求める軸制御データ算出手段と、工具がワークを加工する際の工具軌跡または該工具軌跡に対応するワークの切削状態をシミュレーション表示するために必要なシミュレーションステップ単位のデータを軸制御データに基づいてステップデータとして生成するステップデータ生成手段と、ステップデータに基づいて工具軌跡またはワークの切削状態をシミュレーション表示するシミュレーション手段と、ステップデータを所定のシミュレーションステップ数ごとにステップデータ群として区分し、該ステップデータ群の区分けと該ステップデータ群に含まれるステップデータとを関連させて記憶するデータ記憶手段と、データ記憶手段に記憶されたステップデータに基づいて工具軌跡またはワークの切削状態を再度シミュレーション表示する再シミュレーション手段と、を備え、所定の時間間隔Δtで求めた各軸方向の工具移動速度が、分割軌跡上の接線方向に工具が移動するよう決められたものであり、駆動部が、軸制御データの所定の時間間隔Δtで求めた時間Tiにおける各軸方向の工具移動速度Viが次の時間Ti+1(=Ti+Δt)までに次の時間Ti+1(=Ti+Δt)における各軸方向の工具移動速度Vi+1になるように各軸方向の工具移動速度を変えるものであることを特徴とする。
本発明によれば、シミュレーションで生成されたステップデータを記憶し、該記憶したステップデータに基づいて工具軌跡またはワークの切削状態を再度シミュレーション表示することとしたので、シミュレーション表示に必要なデータを生成し直すことなく効率よく再シミュレーションを行うことができる。
また、本発明によれば、シミュレーションで生成されたステップデータを所定のステップ数ごとにステップデータ群として区分けし、該ステップデータ群の区分けと該ステップデータ群に含まれるステップデータとを関連させて記憶することとしたので、再シミュレーションに必要なステップデータを読み出す際には、必要なステップデータを含むステップデータ群の区分けをまず検索し、次いで該区分けの中から必要なステップデータを検索する等、膨大にステップデータが生成される場合にあってもデータ検索の効率化が図られ更に効率よく再シミュレーションを行うことができる。
請求項4の加工シミュレーション装置に係る発明は、工具がワークを加工する工具位置を複数の軸方向に移動させる加工機を用いてワークを所定の形状に加工する際の予め指定された指定工具軌跡を記憶する工具軌跡記憶手段と、工具が前記ワークを加工する際の予め指定された指定工具移動速度を記憶する工具移動速度記憶手段と、最大加速度を加工機の加速の許容限度を示すパラメータとして記憶するパラメータ記憶手段と、指定工具軌跡を、該指定工具軌跡の曲率が小さい部分は大きい間隔で分割し、該指定工具軌跡の曲率が大きくなるに従って小さい間隔で分割して複数の分割軌跡を求める分割軌跡算出手段と、工具移動速度を変えながら工具位置を分割軌跡上で移動させる加工機の駆動部に出力するための、工具位置を指定工具移動速度に従った速度で各分割軌跡上を移動させてワークを加工するときの該分割軌跡上における始点の各軸位置、該各軸位置から曲率に応じて加速の許容限度を超えないように所定の時間間隔Δtで求めた各軸方向の工具移動速度と、を軸制御データとして求める軸制御データ算出手段と、工具がワークを加工する際の工具軌跡または該工具軌跡に対応するワークの切削状態をシミュレーション表示するために必要なシミュレーションステップ単位のステップデータを軸制御データに基づいてステップデータとして生成するステップデータ生成手段と、ステップデータに基づいて工具軌跡およびワークの切削状態をシミュレーション表示するシミュレーション手段と、ステップデータを積算して積算データを生成する積算データ生成手段と、積算データを記憶するデータ記憶手段と、データ記憶手段に記憶された積算データに基づいて工具軌跡およびワークの切削状態を再度シミュレーション表示する再シミュレーション手段と、を備え、所定の時間間隔Δtで求めた各軸方向の工具移動速度が、分割軌跡上の接線方向に工具が移動するよう決められたものであり、駆動部が、軸制御データの所定の時間間隔Δtで求めた時間Tiにおける各軸方向の工具移動速度Viが次の時間Ti+1(=Ti+Δt)までに次の時間Ti+1(=Ti+Δt)における各軸方向の工具移動速度Vi+1になるように各軸方向の工具移動速度を変えるものであることを特徴とする。
本発明によれば、シミュレーションで生成された積算データを記憶し、該記憶した積算データに基づいて工具軌跡またはワークの切削状態を再度シミュレーション表示することとしたので、シミュレーション表示に必要なデータを生成し直すことなく効率よく再シミュレーションを行うことができる。
また、本発明によれば、積算データに基づいて再度シミュレーション表示することで、再シミュレーションの際にデータ処理時間の短縮が図られ、膨大にステップデータが生成される場合にあっても更に効率よく再シミュレーションを行うことができる。
ここで、積算データ生成手段は、加工工程ごとに積算データを生成することとすれば、各加工工程終了時の加工状態を効率よく再シミュレーションすることができる(請求項5)。
また、積算データ生成手段は、シミュレーションを中断した場合において該中断時までのステップデータを積算した積算データを生成することとすれば、シミュレーション中断後の再シミュレーションも効率よく行うことができる(請求項6)。
なお、上記において「工具位置」とは、工具がワークを加工するときの工具のワークに対する相対的な位置をいい、ワークが移動せず工具のみが移動して加工が行なわれる場合は工具自体の位置を、ワークも移動して加工が行なわれる場合にはワークの工具に対する相対的移動を加味した工具の位置をいう。
「工具軌跡」とは、ワーク上を工具位置が移動した軌跡をいう。「工具軌跡」は、工具を移動させてワーク上の工具位置を移動させた軌跡であっても、ワークを移動させてワーク上の工具位置を移動させた軌跡であっても、ワークと工具の双方を移動させながらワーク上の工具位置を移動させた軌跡であってもよい。
「工具移動速度」とは、工具位置がワーク上を移動する速度をいう。また、指定工具移動速度は1のみ指定される場合に限られず、工具軌跡の場所に応じて複数の指定工具移動速度が指定される場合がある。
「指定工具軌跡の曲率が小さい部分は大きい間隔で分割し、該指定工具軌跡の曲率が大きくなるに従って小さい間隔で分割」とは、工具軌跡の曲率が大きくなるに従って、曲率の小さい部分を分割する大きい間隔よりも小さい間隔で分割することをいう。
「軸制御データ」とは、分割軌跡に従って工具位置を移動させるときに加工機の各軸を制御するためのデータをいう。
「指定工具移動速度に従った速度」とは、指定工具移動速度に近くなるように工具位置を移動させる速度をいい、指定工具移動速度と同じ速度でない場合を含む。
本発明によれば、効率よくシミュレーションを行うことができる。
以下、本発明の第1実施形態について、図面を用いて説明する。図1は本発明の加工制御装置を含む加工システムの概略構成図である。
本発明の加工システム1は、加工形状を作成するCAD装置2と、加工機を制御する加工制御装置3と、ワーク(被加工物)をテーブルに載置して工具でワークを加工する加工機4とからなる。また、CAD装置2と加工制御装置3とはネットワーク5で接続されている。
加工機4は、工具が取り付けられる主軸41と、ワークが載置されるテーブル42と、テーブル42を移動させる送り軸(不図示)と、各軸(主軸、送り軸)を駆動させる駆動部45とを備えている。通常、主軸は切削動力を伝える軸でありZ軸として表わし、テーブル42を移動させる互いに直交する2つの送り軸をX軸とY軸として表す。X軸およびY軸はZ軸と直交している。
図2に示すように、駆動部45は、加工制御装置3から各軸を制御する軸制御データAを受取る軸制御データ受信部46と、軸制御データAに従って主軸41であるZ軸の移動信号とテーブル42の送り軸43,44であるX軸とY軸の移動信号を生成する信号生成部47と、主軸を駆動するモータ48aに生成した信号を伝達する主軸アンプ48と、送り軸を駆動するモータ49a,49bに生成した信号を伝達するサーボアンプ49とを備える。なお、図2では回転型のモータが示されているが、リニアモータの場合も同様である。また、サーボアンプ49は、X軸とY軸のそれぞれにあるが、便宜上、図2のブロック図では1つにして示している。
加工制御装置3は、高性能のマイクロコンピュータとメモリが内蔵されており、メモリに記憶されているプログラムをマイクロコンピュータが実行して、X軸、Y軸、Z軸の各軸を駆動する軸制御データAを生成する。プログラムは加工機4から発生するノイズなどの影響を受けて書き換えられることがないようにROMなどの書き換え不可能なメモリ上に記憶するのが望ましいが、加工機4が発生するノイズの影響を受けないような構成になっていれば、書き換え可能なメモリにプログラムをロードして実行するようにしてもよい。
また、加工制御装置3は、加工シミュレーション装置としても機能するものである。すなわち、加工制御装置3は、軸制御データAを用いて工具位置が移動した工具軌跡をシミュレーションして表示させる機能を備えている。更に、加工制御装置3は、軸制御データAに基づく工具軌跡に対応するワークの切削状態をシミュレーションして表示させる機能を備えている。
CAD装置2は、汎用コンピュータ(例えばワークステーション等)の補助記憶装置に読み込まれたCADプログラムが実行されることにより実現される。本実施の形態のCAD装置2は、オペレータが入力したワークの加工形状を、三次元のソリッドモデルMのデータとして出力するものである。
図3に示すように、加工制御装置3は、軸制御データAの生成に必要な情報として各種パラメータ、指定された工具移動速度である指定工具移動速度(以下、指定加工速度という)F、加工形状をオフセットするオフセット値d、ワークを加工する工具を移動させる間隔であるピックフィードPickなどの入力、シミュレーション表示に際し必要な情報として工具およびワークの形状や寸法およびワークをシミュレーション要素に分割するための分割情報などの入力、更にはシミュレーション表示に際して必要な各種操作を行う操作パネル31と、各種データの確認およびシミュレーション表示などを行うための表示装置315と、設定されたパラメータを記憶するパラメータ記憶手段311と、指定加工速度Fを記憶する工具移動速度記憶手段(以下、加工速度記憶手段という)312と、オフセット値dを記憶するオフセット値記憶手段313と、ピックフィードPickを記憶するピックフィード記憶手段314と、CAD装置2で生成されたソリッドモデルMのデータを入力する入力手段32と、ソリッドモデルMのデータを記憶するモデルデータ記憶手段321と、ソリッドモデルMをオフセット値d分ほどオフセットした形状(曲面や曲線などで定義される)を生成するオフセット形状生成手段33と、オフセット形状からワークを加工するときに工具位置を移動させる軌跡を指定工具軌跡として求める工具軌跡生成手段34と、指定工具軌跡を記憶する工具軌跡記憶手段341と、指定工具軌跡の曲率に応じて指定工具軌跡を分割した分割軌跡を求める分割軌跡算出手段35と、工具を指定加工速度Fに従う速度で分割軌跡上を移動させるときの各軸の軸制御データAを求める軸制御データ算出手段36と、軸制御データAを記憶する軸制御データ記憶手段361と、軸制御データAを駆動部45に出力する出力手段37と、軸制御データAを用いてワークを加工するときの工具軌跡のシミュレーションやワークの切削状態のシミュレーションを行なって表示装置315上にシミュレーション結果を表示するシミュレーション手段38と、シミュレーションにより生成されるデータに基づいて工具軌跡やワークの切削状態を再度シミュレーション表示する再シミュレーション手段39と、を備える。
パラメータには、各加工機に依存する物理特性に関するパラメータ、特に最大加速度、最大加加速度など加速の許容限度を示すパラメータがあり、パラメータに応じて各軸の制御が行われる。また、取り付けられている工具によって最大加速度や最大加加速度などは異なるため、工具に応じてそれぞれパラメータを設定するようにしたものが好ましい。
オフセット形状生成手段33は、オフセット値記憶手段313に記憶されたオフセット値d分ほどソリッドモデルMの形状をオフセットした形状を生成する。通常、CAD装置2には仕上げ形状が加工形状として入力され、CAD装置2からは仕上げ形状のソリッドモデルMのデータが出力される。しかし、加工機4に取り付けられた工具で加工を行う際、工具の中心が工具位置となるように各軸を移動させるため、仕上げ形状の表面形状を工具の中心を移動させて加工を行うと、ワークは仕上げ形状より工具半径分余分に切削されることになる。そこで、工具半径分をオフセット値dを用いてソリッドモデルMの表面形状をオフセットした形状を求める。例えば、図4に示すようなソリッドモデルMの表面形状E0を、ボールエンドミルを用いて加工する場合には、表面形状E0を法線方向tにオフセット値d分ほどオフセットした形状E1(以下、オフセット形状という)を求める。
工具軌跡生成手段34は、オフセット形状E1の上を工具を移動させる指定工具軌跡を生成する。ここでは、等高線加工でワークを加工する場合について説明する。ワークを加工する際には、図5に示すように、オフセット形状E1をXY平面に平行な等高平面Q上で切った交線Gに沿って工具を移動させながらワークを切削し、さらに、一定のピックフィードPickでZ軸方向(上→下)に等高平面Qを移動させながら彫り進めて行く。
ピックフィードPickは、工具径やワークの材質に応じて加工に適した値が操作パネル31から入力されてピックフィード記憶手段314に記憶され、XY平面と平行な等高平面Qを指定されたピックフィードPick分動かしながらオフセット形状E1との交線Gを算出して指定工具軌跡を求める。等高平面Qとオフセット形状E1との交線GはBスプラインなどのパラメトリック曲線で表し、パラメトリック曲線を指定工具軌跡Gとしてメモリ(工具軌跡記憶手段341)に記憶する。
あるいは、ZX平面、YZ平面に平行な平面とオフセット形状E1との交線を求めて、X軸方向あるいはY軸方向に一定のピックフィードで平面を移動させて彫り進めて行くようにしてもよい。その他、走査加工やスパイラル加工などの加工方法に応じて指定工具軌跡Gを生成するようにしてもよい。
分割軌跡算出手段35は、指定工具軌跡Gの曲率に応じて指定工具軌跡Gを分割した分割軌跡を求める。加工機4は、指定された2点間を各軸の速度を制御しながら工具位置を移動させてワークを加工するが、指定工具軌跡Gの曲率が大きい部分では、加工機4の慣性モーメントや剛性などに影響されて、指定工具軌跡Gに沿って工具位置を移動させるのが難しい場合がある。また、加工機4に指定した2点間を結ぶ指定工具軌跡Gが、直線から大きく外れることがない方が好ましい。そこで、指定工具軌跡Gの曲率を求め、図6に示すように、指定工具軌跡Gを曲率が小さいところは大きい間隔で分割し、曲率が大きくなるに従って小さい間隔で分割し、指定工具軌跡G上の点P1,P2,P3,・・・,Pi,Pi+1,・・・で分割した複数の分割軌跡g1,g2,g3,・・・,gi,・・・に分ける。
つまり、指定工具軌跡Gの曲率が小さく(曲率が0に近い)略直線になるところでは長い分割軌跡gを加工するようなデータを加工機に指示し、曲率が大きいところは短い分割軌跡gを加工するようなデータを加工機に指示できるように分割する。
軸制御データ算出手段36は、分割した各分割軌跡g1,g2,g3,・・・,gi,・・・に沿って工具を指定された指定加工速度Fで移動させるときの分割軌跡g上の各軸位置と所定の時間間隔で求めた各軸方向の工具移動速度(以下、軸速度という)の時間変化とを軸制御データAとして求める。軸制御データAには、分割軌跡上の各軸位置として、分割軌跡上の少なくとも1点の各軸の位置を含むものであればよい。例えば、軸制御データAに分割軌跡g上の始点の位置と分割軌跡に沿って移動させるときの各軸の速度変化とが記録されている場合には、始点の位置から各軸を速度変化に従うように各軸を制御することによって、分割軌跡gに沿って工具位置を移動させることができる。
例えば、図7に示すような分割軌跡gに沿って、指定された指定加工速度Fでワークを加工するには、工具位置を分割軌跡gの接線方向に指定加工速度Fで移動させることになる。つまり、指定加工速度Fを分割軌跡gの接線ベクトルのX,Y,Zの各成分に分け、X軸をX方向の速度成分で移動させ、Y軸をY方向の速度成分で移動させ、Z軸をZ方向の速度成分で移動させる。図7では、分割軌跡g上の始点の位置P1での各軸の速度成分(軸速度)は(V1x、V1y、V1z)となり、終点の位置P2での各軸の速度成分は(V2x、V2y、V2z)となるので、各軸を位置P1からP2に移動する間に各軸の軸速度をV1x→V2x、V1y→V2y、V1z→V2zに変化させる。また、分割軌跡gに沿うように工具を移動させるには、工具の進行方向が分割軌跡の接線方向に向くように短い時間間隔で各軸の軸速度を変える必要がある。
そこで、図8に示すように、各分割軌跡g上を指定加工速度Fで工具を移動させるときの各軸を移動させる軸速度Vx,Vy,Vzの時間変化を表す速度曲線を求める。図8は、Z方向の移動がなくXY平面でのみの移動がある場合を示している。各軸の軸速度をこの速度曲線に従うように制御することにより、工具位置を分割軌跡gに沿って移動させることができる。そこで、軸制御データAに、例えば、各軸の速度曲線を短い一定の時間間隔Δt(以下、セグメントタイムという)で分割した点における各軸の軸速度(つまり、一定の時間間隔で求めた各軸方向の軸速度の時間変化)と、分割軌跡gの開始点を記録する。このような軸制御データAでは、時間T0から時間Tnまでの速度曲線の積分値が時間T0から時間Tnまでに移動した距離となるので、時間Tnにおける各軸の位置は、分割軌跡gの開始点P0に速度曲線のT0〜Tn間の積分値を加えた位置になる。
分割軌跡算出手段35では分割軌跡が直線から大きく外れることがないように指定工具軌跡Gの分割を行うが、加工機4には加速度や加加速度に限界があるため指定された指定加工速度Fを維持したまま、分割軌跡gに沿って工具位置を移動させることができないところがある。そこで、最大加速度や最大加加速度など加速の許容限度を示すパラメータに基づいて、工具位置における分割軌跡gの曲率が大きく、指定加工速度Fで加工を行ったときに分割軌跡gに沿って加工できないと予測される部分では、指定された指定加工速度Fより小さくなるように各軸方向の軸速度を求める。具体的には、指定された指定加工速度Fで各軸を移動させたときの加速度と加加速度を求めて、パラメータより加工機4の最大加速度や最大加加速度を超えていると判断される部分では、工具位置の移動速度を加工速度記憶手段312に記憶された指定加工速度Fよりも小さい速度にして最大加速度や最大加加速度を超えないように各軸方向の軸速度を求めて軸制御データAを生成する。
軸制御データ記憶手段361は、ハードディスクなどの大容量記憶装置上に形成され、軸制御データ算出手段36で生成した軸制御データAを記憶する。また、加工物は、複数の加工工程(荒加工、中仕上加工、仕上加工など)を経て仕上げられるが、軸制御データ記憶手段361には軸制御データAが各加工工程に分けて記憶される。
加工機4の信号生成部47は、軸制御データAの速度変化に従って各軸の移動信号を生成して主軸アンプ48,サーボアンプ49に出力する。例えば、図8に示すように、軸制御データAにΔtの間隔で速度を変化させるためのデータが記録され、時間TiのときX軸方向の軸速度がVxiで、時間Ti+1のときX軸方向の軸速度がVx(i+1)であるときには、移動信号は時間Ti〜時間Ti+1の間で、X軸方向の軸速度がVxiからVx(i+1)に変化するような移動信号をサーボアンプ49に出力する。同様に、時間TiのときY軸方向の軸速度がVyiで、時間Ti+1のときY軸方向の軸速度がVy(i+1)であるときには、移動信号は時間Ti〜時間Ti+1の間で、Y軸方向の軸速度がVyiからVy(i+1)に変化するような移動信号をサーボアンプ49に出力する。図8の例では、Z軸方向の軸速度はないので、主軸アンプ48に対する移動信号の出力はない。このように各軸の速度を変えることで、分割軌跡gに沿って工具位置を始点の位置P1から終点の位置P2まで移動させることができる。
シミュレーション手段38は、上述したセグメントタイムをシミュレーションステップ単位として軸制御データAに従って工具が加工物を加工する際の工具軌跡や該工具軌跡に対応するワークの切削状態を表示装置315の画面上にシミュレーション表示する機能を有しており、図9に示すように、ワーク要素分割手段381、ステップデータ生成手段382、表示手段383、ステップデータ積算手段384、データ記憶制御手段385、データ記憶手段386、計数手段387を有している。
ワーク要素分割手段381は、操作パネル31から入力されたワークの形状や寸法およびシミュレーション要素の分割情報に基づいてワークを多数の要素に分割する。この分割情報には、例えば、シミュレーション要素の形状や寸法が含まれる。図10に示すように、本第1実施形態にあっては、ワークはZ軸方向に延びる四角柱形状の多数の要素に分割される。
ステップデータ生成手段382は、図11に示すように、シミュレーション表示するために必要なステップデータ(シミュレーションデータ)として、軸制御データAに基づいてシミュレーションステップ単位で工具位置データを生成するとともに、同じくシミュレーションステップ単位でワークが工具により切削される箇所を特定する切削位置データを生成する。
すなわち、軸制御データAには、図8に示すように、Δtの間隔で速度を変化させるデータが記録されているが、各軸の移動量はこの速度曲線を積分した値と一致する。例えば、時間TiのときX軸方向の軸速度がVxiで、時間Ti+1のときX軸方向の軸速度がVx(i+1)であるときには、時間Ti〜Ti+1の間の略台形(斜線部)の面積が時間Ti〜Ti+1の間のX軸方向の工具位置の移動量になる(図8参照)。各軸の工具位置は、各軸制御データAの開始点T0に移動量を加えたところに移動するので、ステップデータ生成手段382は、各加工工程の先頭の軸制御データAから順番に速度曲線を積分しながら各軸が移動する工具位置をシミュレーションステップ単位で求めて工具位置データを生成する。
また、ステップデータ生成手段382は、求められた工具位置とその工具の形状や寸法から工具と重なるワークのシミュレーション要素および該要素における切削部分の上下のZ軸座標をシミュレーションステップ単位で特定して切削位置データを生成する。なお、計数手段387によりシミュレーションステップ数(以下単にステップ数とする)が計数されており、ステップデータの生成に際しては、該ステップデータに計数されたステップ数が付加される。
表示手段383は、ステップデータ生成手段382により求められた工具位置を逐次つないで工具軌跡を表示装置315に表示させる。このようにして求めた工具軌跡は工具の中心位置が移動する軌跡と一致し、図12に示すような、ワイヤーフレームで表示を行なう。また、表示手段383は、ステップデータ生成手段382により求められた工具と重なるワークのシミュレーション要素の切削部分を除くことにより、図13に示すようにワークの切削状態を表示装置315に表示させる。
ステップデータ積算手段384は、ステップデータ生成手段382により生成されたステップデータを積算して積算データ(シミュレーションデータ)を生成する。すなわち、ステップデータ積算手段384は、ステップデータのうち工具位置データや切削位置データについてはシミュレーションの進行に伴って逐次積算するとともに、各データに付加されているステップ数については逐次更新して最後のステップ数のみを積算データとして引き継ぐ。この積算データは図14に示すように加工工程ごとに生成される。ここで、切削位置データの積算についてより詳しく説明すると、図15に示すように、ステップデータ積算手段384は、加工工程ごとに積算データを生成する際に、切削される部分が同一の要素でZ軸方向において連続しているときは、その要素における切削部分を示すZ軸の上下位置座標は連続している切削部分の上下位置座標のみとし中間のZ軸座標を省略する等、一まとめのデータとして編集する。
データ記憶制御手段385は、シミュレーションにより生成されたデータを、ステップデータ記憶手段386a、ステップデータ群記憶手段386b、および積算データ記憶手段386cからなるデータ記憶手段386に適宜記憶させる。
すなわち、図16に示すように、データ記憶制御手段385は、シミュレーションにより生成されたステップデータをまずステップデータ記憶手段386aに記憶させる。このステップデータ記憶手段386aへのステップデータの記憶数は計数手段387により計数され、データ記憶制御手段385は、ステップデータ記憶手段386aにおける記憶数が所定の許容記憶数MSに達するごとに、このステップデータ群をステップデータ群記憶手段386bに移し変える。ステップデータ群記憶手段386bにステップデータ群が移し変えられる回数(ステップデータ群記憶手段386bにステップデータ群が記憶される回数)は更に計数手段387により計数され、データ記憶制御手段385は、ステップデータ群が記憶される順に1,…,Nの如くファイル名を付する。
このようにステップデータを記憶させることで図16に示すように例えばシミュレーション終了時のステップ数LがMSよりも大きい場合はステップデータ記憶手段386aにはステップ数がMS×N+1からLまでのステップデータが記憶され、ステップデータ群記憶手段386bにはステップ数が1からMS×Nまでのステップデータが記憶されることになる。そして、ステップデータ群記憶手段386bにおいて、ファイル名1にはステップ数が1からMSまでのステップデータ、…、ファイル名Nにはステップ数がMS×(N−1)+1からMS×Nまでのステップデータが記憶される。
つまり、ステップデータ記憶手段386aおよびステップデータ群記憶手段386bとステップデータとはステップ数により関連づけられており、上述の如く各ステップデータにはステップ数が付加されているので、任意のステップ数におけるステップデータがステップデータ記憶手段386aおよびステップデータ群記憶手段386bのいずれに記憶されているかを容易に特定することができる。
更にステップデータ群記憶手段386bにおいてもステップデータ群のファイル名と該ファイルに含まれるステップデータがステップ数により関連づけられているので、任意のステップ数におけるステップデータがいずれのファイルに記憶されているかを容易に特定することができる。後に詳述するようにステップ数/MSなる演算の演算値をもって任意のステップ数におけるステップデータが記憶されているファイル名を特定することができる。
なお、ステップデータ群記憶手段386bにステップデータ群が移し変えられたとき、該ステップデータ群に含まれるステップデータと同一のステップデータはステップデータ記憶手段386aから消去されるとともに、計数手段387におけるステップデータ記憶手段386aの記憶数の計数値がリセットされることはいうまでもない。
また、データ記憶制御手段385は、ステップデータ積算手段384により加工工程ごとに生成された積算データを積算データ記憶手段386cに記憶させる。これにより積算データ記憶手段386cには、工具位置データや切削位置データについては加工工程ごとの積算値が記憶され、ステップ数については各加工工程終了時点のステップ数のみが記憶される。なお、本第1実施形態にあっては、ステップデータ記憶手段386aはメモリ上に形成され、ステップデータ群記憶手段386bおよび積算データ記憶手段386cはハードディスクのディスクスペース上に形成される。
再シミュレーション手段39は、シミュレーション手段38によるシミュレーションの終了後にデータ記憶手段386に記憶されているデータに基づいて工具軌跡やワークの切削状態を再度シミュレーションして表示させるべく、再表示ステップ数演算手段391、再表示用データ読み出し手段392、再表示用データ生成手段393、再表示手段394を有している。
再表示ステップ数演算手段391は、操作パネル31により再表示操作が行われたときに再表示するステップ数を演算する。すなわち、本第1実施形態にあっては、図12および図13に示すように、表示画面上にUndo/Redoキーが設けられており、再表示操作としてUndo/Redo操作が行われたときは、再表示ステップ数演算手段391は、シミュレーション終了時のステップ数からUndo/Redo操作回数に応じたステップ数を加算または減算することにより再表示ステップ数を演算する。なお、本第1実施形態においては、1回のUndo/Redo操作で戻したり進めたりするステップ数や時間を操作パネル31から適宜設定することができる。
更に、本第1実施形態にあっては、同じく図12および図13に示すように、表示画面には現在表示されているシミュレーションが全体の中でどこまで進んだかがわかるようにステップ数に応じた長さのバー表示がされており、再表示操作としてバー操作を行うことによっても表示を戻したり進めたりすることができる。このようにバー操作が行われたときには、再表示ステップ数演算手段391は、バーの全移動可能長さB1と再表示操作後のバーの表示長さB2との割合および全ステップ数から再表示ステップ数を演算する。
再表示用データ読み出し手段392は、再表示ステップ数演算手段391により演算された再表示ステップ数に基づいて再表示に必要な全てのステップデータを読み出す。この再表示用データ読み出し手段392によるデータの読み出しは、図16を例に次のように説明される。
すなわち、図16は仕上げ加工途中の状態を再表示する場合を示しており、再表示用データ読み出し手段392は、まず再表示ステップ数LCと積算データに含まれる各加工工程終了時のステップ数LA,LB,Lとを比較して再表示ステップ数LCに最も近いステップ数を含む加工工程の積算データおよび該当する場合はその前の加工工程の積算データを積算データ記憶手段386cから読み出す。つまり例示においては、再表示ステップ数は中仕上げ加工工程終了時のステップ数LBに近いので、中仕上げ加工の積算データおよび荒加工の積算データが読み出される。
次いで、再表示用データ読み出し手段392は、ステップ数LB+1から再表示ステップ数LCまでの全てのステップデータを読み出す。すなわち、図16に示すように、最後に生成されたステップデータ群のファイル名をNとしたとき、上述の如くステップデータ群記憶手段386bには最初のステップ数1からステップ数MS×Nまでのステップデータが記憶され、ステップデータ記憶手段386には最後のステップ数LからL−MS×N+1までのステップデータつまりMS×Nよりも大きいステップ数のステップデータが記憶されているので、再表示用データ読み出し手段392は、まずステップ数LB+1およびLCとMS×Nとの大小関係を比較する。例示においては、ステップ数LB+1およびLCはともにMS×Nよりも小さいので、いずれのステップデータもステップデータ群記憶手段386bにあることが特定される。よって、再表示用データ読み出し手段392は、ステップデータ群記憶手段386bからステップ数LB+1からLCまでの全てのステップデータを検索して読み出す。
この検索方法を更に詳しく説明すると次のようになる。すなわち、再表示用データ読み出し手段392は、ステップ数LB+1およびLCのステップデータが記憶されたファイル名を特定すべく、(LB+1)/MSおよびLC/MSなる演算を行う。この演算値が小数部分を含まず過不足なく整数値で得られる場合は当該整数値によりファイル名を特定する。一方、演算値が少数部分を含んでいる場合は整数部分に1を加えることによりファイル名を特定する。例示においては、ステップ数LB+1についてはファイルNBが特定され、ステップ数LCについてはファイルNCが特定される。したがって、再表示用データ読み出し手段392は、ファイルNBの中からステップ数LB+1以後の全てのステップデータを読み出すとともに、ファイルNCの中からステップ数LC以前の全てのステップデータを読み出し、更にファイルNBとファイルNCとの間のステップデータはファイルごと全て読み出す。つまり、再表示用データ読み出し手段392は、再表示ステップ数に基づいて該当するファイルをまず検索し、次いで検索したファイルの中から必要なステップデータを検索する。
再表示用データ生成手段393は、再表示用データ読み出し手段392により読み出されたステップデータおよび積算データに基づいて再表示用データを生成する。すなわち、再表示用データ生成手段393は、工具位置データおよび切削位置データについてはそれぞれ荒加工の積算値と中仕上げ加工の積算値とステップ数LB+1からLCにある全てのステップデータとを足し合わせるとともに、ステップ数は再表示ステップ数LCのみを引き継ぐ。なお、上述したステップデータ積算手段384と同様の手法で、切削位置データについては、切削部分が同一の要素でZ軸方向において連続しているときは、その要素における切削部分を示すZ軸の上下位置座標は連続している切削部分の上下位置座標のみとし、中間のZ軸座標を省略する等、一まとめのデータとして編集する。
再表示手段394は、再表示用データに含まれる工具位置を逐次つないで表示ステップ数における工具軌跡を再表示する。また再表示手段394は、再表示用データに含まれる切削位置データに基づいてワークの各シミュレーション要素の切削部分を除くことにより再表示ステップ数におけるワークの切削状態を再表示する。
ここで、本発明の加工システム1でワークを加工する流れについて、図17〜図20のフローチャートを用いて説明する。
加工を行う際、加工機4や用いる工具によって、最大加速度、最大加加速度などに違いがあるため、加工を行う際に一定の加工精度を維持するには、加工機4や用いられる工具に応じて制御方法を調整しなければならない。そこで、まず、加工制御装置3の操作パネル31から、オペレータが最大加速度、最大加加速度などに関する種々のパラメータを設定して、パラメータ記憶手段311に記憶する(S100)。
また、オペレータはCAD装置2を用いて仕上げ形状を加工形状として入力し(S200)、入力された形状に基づいてCAD装置2からソリッドモデルMのデータを出力する(S201)。ソリッドモデルMのデータはネットワーク5を介して加工制御装置3に送信され、加工制御装置3の入力手段32でCAD装置2から送信されたソリッドモデルMを入力してモデルデータ記憶手段321に記憶する(S101)。
ワークは荒加工、中仕上げ加工、仕上げ加工などの複数の加工工程を経て加工されるが、これらの加工工程の順番や回数は、加工制御装置3の操作パネル31から入力され、荒加工、中仕上げ加工、仕上げ加工などの各加工工程に用いられる工具や主軸の回転速度に応じた指定加工速度F、オフセット値d、ピックフィードPickが加工速度記憶手段312、パラメータ記憶手段311、ピックフィード記憶手段314、オフセット値記憶手段313に複数記憶される。あるいは、CAD装置2からその加工工程の順番や回数と、各加工工程で使われる指定加工速度F、オフセット値d、ピックフィードPickを受け取るようにしてもよい(S102)。
加工制御装置3は、オフセット形状生成手段33でソリッドモデルMをオフセット値d分ほどオフセットしたオフセット形状E1を、各加工工程に応じて生成し(S103)、工具軌跡生成手段34でオフセット形状E1の上をピックフィードPick分ずつZ軸方向にXY平面に平行な加工面を移動させながらワークを加工するときの指定工具軌跡Gを生成して工具軌跡記憶手段341に記憶させる(S104)。実際に加工を行う際には、複数の加工工程(荒加工、中仕上加工、仕上加工など)を経て加工が行なわれるため、上述のオフセット形状生成手段33は、各加工工程で用いられる工具に応じたオフセット値を用いてオフセット形状を生成し、工具軌跡生成手段34では、各加工工程で用いられる工具に応じたピックフィードを用いて指定工具軌跡Gを生成する。
次に、分割軌跡算出手段35で、指定工具軌跡Gの曲率に応じて指定工具軌跡Gを分割した分割軌跡gを求める(S105)。さらに、軸制御データ算出手段36で、分割軌跡gに沿って工具位置を指定された指定加工速度Fに従った速度で移動させるための軸制御データAを、各加工工程ごとに生成して軸制御データ記憶手段361に記憶する(S106)。
次に、生成された軸制御データAを用いて工具軌跡やワークの切削状態のシミュレーションを行なう。
まず、オペレータが加工制御装置3の操作パネル31から工具およびワークの形状や寸法、ワークをシミュレーション要素に分割するための分割情報、およびステップデータ記憶手段386aにおける許容記憶数MSを入力するとともに、シミュレーションの開始操作を行う(S301)。
続いて、ワーク要素分割手段381がシミュレーション要素の分割情報に基づいて図10の如くワークを多数のシミュレーション要素に分割する(S302)。
次いで、ステップデータ生成手段382がステップデータを生成する(S303)。すなわち、図11に示すように、ステップデータ生成手段382は指定された軸制御データAを軸制御データ記憶手段361から読み出し、先頭の軸制御データAから順に各軸の移動量を算出してシミュレーションステップ単位で工具位置を求め工具位置データを生成するとともに、同じくシミュレーションステップ単位で求められた工具位置と重なるワークのシミュレーション要素の切削部分を特定して切削位置データを生成する。このステップデータの生成に際しては各ステップデータにステップ数を付加する。
そして、加工制御装置3は、表示装置315へのシミュレーション表示、ステップデータの記憶、ステップデータの積算を並行して行う。
すなわち、表示手段383は、図12および図13に示すように、求められた工具位置を逐次つないで工具軌跡として表示装置315に表示させるとともに、切削位置データとして求められた工具位置と重なるワークのシミュレーション要素の切削部分を逐次除くことによりワークの切削状態を表示装置315に表示させる(S304)。
また、表示手段383における表示に並行して、データ記憶制御手段385は、図16に示すように、生成されたステップデータを許容記憶数MSに達するまでステップデータ記憶手段386aに記憶させる(S305)。
そして、更にデータ記憶制御手段385はステップデータ記憶手段386aにおける記憶数が許容記憶数MSに達するごとに、図16に示すようにこれらステップデータ(ステップデータ群)をステップデータ群記憶手段386bに移し変える。このステップデータ群の移し変え動作に際しては、ステップデータ群記憶手段386bにステップデータ群が移し変えられた回数をファイル名に付する(S306)。
更に、表示手段383における表示に並行して、ステップデータ積算手段384は、ステップデータを積算して積算データを生成する(S307)。すなわち、図14に示すように、ステップデータ積算手段384は、加工工程ごとに積算データを生成し、工具位置データや切削位置データについては逐次積算するとともに、各データに付加されているステップ数については逐次更新して最後のステップ数のみを積算データとして引き継ぐ。図15に示すように、同一要素の連続している切削部分におけるZ軸の上下位置座標は一まとめのデータとして編集される。
次いで、データ記憶制御手段385は、図16のように、積算データを加工工程ごとに積算データ記憶手段386cに記憶させる(S308)。
このように工具軌跡およびワークの切削状態のシミュレーションを行った後に、不適切な状態を発見したときは、再度シミュレーション表示を行う。再シミュレーションは以下のように行う。
すなわち、まずオペレータが操作パネル31より上述したUndo/Redo操作やバー操作等の再表示操作を行う(S401)。
次いで、再表示ステップ数演算手段391が再表示するステップ数を演算する(S402)。すなわち、再表示ステップ数演算手段391は、積算データ記憶手段386cに記憶された仕上げ加工の積算データからシミュレーション終了時のステップ数を読み出すとともに、読み出したシミュレーション終了時のステップ数とUndo/Redo操作回数や操作パネル31からの再表示操作後のバー表示長さに基づいて再表示ステップ数を演算する。
続いて、再表示用データ読み出し手段392は再表示に必要な全てのステップデータを読み出す。すなわち、図16の例示においては、再表示用データ読み出し手段382は、再表示ステップ数LCに最も近いステップ数LBを含む中仕上げ加工の積算データと中仕上げ加工の前の荒加工の積算データを積算データ記憶手段386cから読み出す(S403)。そして、再表示用データ読み出し手段392は、(LB+1)/MSおよびLC/MSなる演算を行いステップ数LB+1およびLCのステップデータが記憶されているファイルNBおよびNCを特定する(S404)。そして、更に、再表示用データ読み出し手段392は、再表示に必要なステップデータとしてステップ数LB+1からLCまでの全てのステップデータを全て読み出す(S405)。
次に、再表示用データ生成手段393は、読み出されたステップデータおよび積算データに基づいて再表示用データを生成する。すなわち、図16の例示においては、工具位置データおよび切削位置データについてはそれぞれ荒加工の積算値と中仕上げ加工の積算値とステップ数LB+1からLCにある全てのステップのデータとを足し合わせることにより、再表示用データを生成する。同一要素の連続している切削部分におけるZ軸の上下位置座標は、ステップデータ積算手段384と同様の手法で、一まとめのデータとして編集される(S406)。
そして、再表示手段394が、再表示用データの工具位置を逐次つないで工具軌跡を再表示するとともに、再表示用データの切削位置データに基づいて当該位置に相当するワークのシミュレーション要素の切削部分を除いてワークの切削状態を再表示する(S407)。
このようにして、工具軌跡やワークの切削状態を確認して、加工に適さないと思われる部分があった場合には、その部分のソリッドモデルMの形状を変えて再度軸制御データAを生成するようにしてもよい。あるいは、特定の場所の指定加工速度Fを変えてもよい。
各加工工程の工具軌跡やワークの切削状態などの確認を行った後に加工機で加工を行なう。加工制御装置3は、各加工工程ごとに軸制御データ記憶手段361に記憶されている軸制御データAを読み出し(S111)、出力手段37で工具軌跡に沿った順番で分割軌跡g1,g2,g3,・・・,gi,・・・の各軸制御データAを加工機4の駆動部45に出力する(S112)。駆動部45の軸制御データ受信部46で軸制御データAを受取り(S501)、信号生成部47で受け取った順に従って軸制御データAから各軸を駆動する信号を生成して主軸アンプ48、サーボアンプ49に出力する(S502)。この軸制御データAには分割軌跡の始点と一定の時間間隔Δtで各軸の速度変化が記録されており、各軸を各分割軌跡gの始点から一定の時間間隔Δtで各軸の軸速度を変えることで分割軌跡gに沿って工具位置を移動させる。このようにして全ての加工工程を指定された順番に実行して加工を行う。
このように本第1実施形態においては、シミュレーションで生成されたシミュレーションデータを記憶し、該記憶されたシミュレーションデータに基づいて工具軌跡やワークの切削状態を再度シミュレーション表示することとしたので、シミュレーションデータを生成し直すことなく効率よく再シミュレーションを行うことができる。
また、本第1実施形態においては、シミュレーションで生成されたステップデータを許容記憶数ごとにステップデータ群のファイルとして区分けし、該ステップデータ群のファイルと該ファイルに含まれるステップデータとをステップ数により関連させて記憶することとしたので、再度シミュレーション表示する際に必要なステップデータを読み出すときには、再表示ステップ数に基づいて必要なステップデータを含むステップデータ群のファイルをまず検索し、次いで該ファイルの中から必要なステップデータを検索する等、膨大にステップデータが生成される場合にあってもデータ検索の効率化が図られ更に効率よく再シミュレーションを行うことができる。
更に、本第1実施形態においては、シミュレーションで生成されたステップデータを積算して積算データを生成し、該生成された積算データに基づいて再シミュレーションすることとしたので、再シミュレーションの際にデータ処理時間の短縮が図られ、更に効率よく再シミュレーションを行うことができる。
更にまた、積算データは加工工程ごとに生成されるので、各加工工程終了時の加工状態を効率よく再シミュレーションすることができる。つまり、図12および図13に示すように、本第1実施形態においては、表示画面上に加工工程の切り替えキー315aが設けられており、該切り替えキー315aを操作パネル31より所要に操作することにより各加工工程終了時の加工状態が再表示可能となっている。なお、この再表示に際しては、再表示ステップ数演算手段391による再表示ステップ数の演算処理を介さずに、再表示用データ読み出し手段392が必要な積算データを直接読み出し、該読み出した積算データに基づいて再表示手段394が加工状態を再表示する。
また更に、本第1実施形態においては、シミュレーションで生成されたステップデータを許容記憶数MSに達するごとにメモリ上に形成されたステップデータ記憶手段386aからハードディスク上に形成されたステップデータ群記憶手段386bに移し変えて記憶させることとしたので、膨大にステップデータが生成される場合にあってもメモリ容量を過度に増加させる必要がなく、加工制御装置(加工シミュレーション装置)3のコストダウンを図ることができる。
続いて、本発明の第2実施形態について図21乃至図24に基づいて説明する。すなわち、本発明の第2実施形態はシミュレーションを途中で中断させた場合に、中断時までの積算データを生成する構成を示している。
より詳しくは、オペレータが操作パネル31を所要に操作することにより、例えば、図21に示すように、仕上げ加工におけるシミュレーションを途中で中断した場合、ステップデータ積算手段384は、荒加工の積算データおよび中仕上げ加工の積算データを生成するとともに、仕上げ加工における最初のステップ数LB+1から中断ステップ数Lまでの積算データを生成する。そして、図22に示すように、データ記憶制御手段385は、仕上げ加工における中断時までの積算データを荒加工および中仕上げ加工の積算データとともに積算データ記憶手段386cに記憶させる。
つまり、オペレータがシミュレーションにおいて工具の食い込み等の不適切な加工状態を発見してシミュレーションを強制的に中断させた場合には、戻って再表示させたい不適切な加工状態と中断時点との時間差は通常は僅か数秒に過ぎない。
したがって、本第2実施形態の如くシミュレーション中断時までの積算データを生成して記憶することで、シミュレーション中断後の再表示に際し、再表示用データ読み出し手段392および再表示用データ生成手段393等は中断時までの積算データ等と僅か数秒間のステップデータを読み出して再表示用データの生成処理をすれば足り、より一層のデータ処理時間の短縮が図られる。
ここで、図21および図22においては、仕上げ加工における最初のステップ数LB+1から中断ステップ数Lまでの積算データを生成することとしているが、図23および図24に示すように、シミュレーションの中断時において、シミュレーション開始時のステップ数1から中断ステップ数Lまでの積算データを生成することとしても勿論構わない。この場合においては、再表示に際しての積算データの読み出しは中断時までの積算データのみで足り、荒加工および中仕上げ加工における積算データの読み出しは省略することができるので、更に一層のデータ処理時間の短縮が図られる。
なお、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、必要に応じて種々の応用実施または変形実施が可能であることは勿論である。例えば、上述の実施形態では再表示ステップ数をUndo/Redo操作やバー操作の状況に基づいて演算することとしているが、例えば、表示画面上で直接再表示ステップ数を設定したり、あるいは再表示する切削時間を設定して再シミュレーションを行うこととしてもよい。本実施形態にあっては、セグメントタイムをシミュレーションステップ単位としているので、切削時間を設定して再表示する際にも容易に相当するステップ数を演算することができる。
更に上述の実施の形態では、一定の時間間隔で速度変化を記録した軸制御データを用いて制御する場合について説明したが、決められた時間間隔であれば、一定の時間間隔でなくてもよい。
また、軸制御データにはある時間間隔で各軸の軸速度を記録する場合について説明したが、速度の変化分を記録するようにしてもよい。
上述の実施の形態では、一定の時間間隔で速度変化を記録した軸制御データを駆動部に出力する場合について説明したが、各軸方向の速度の時間変化を表す数式のデータを軸制御データとして駆動部に出力し、駆動部で受け取った数式に従って各軸の軸速度を変化させるようにしてもよい。
本実施の形態では、ワークの分割要素は、直方体形状としているが、このような形状に限らず、例えば、立法体(図25)やZ軸方向に延びる三角錐(図26)等の形状を採用してもよい。
また、本実施の形態では、加工制御装置にソリッドモデルを入力して、軸制御データを生成する場合について説明したが、CAD装置から出力したソリッドモデルをCAM装置に出力して、CAM装置に軸制御データ生成手段を設けて軸制御データを生成して加工制御装置に出力するようにしてもよい。また、CAM装置で軸制御データを生成する場合には、CAM装置側にさらにシミュレーション手段および再シミュレーション手段を設けて、軸制御データを用いたシミュレーションをCAM装置で行うようにしてもよい。
CAM装置は、汎用コンピュータ(例えばワークステーション等)の補助記憶装置に軸制御データを生成する機能を備えたプログラムが読み込まれて実行されることにより実現される。上記機能を備えたプログラムは記録媒体やネットワークを介して配布されてコンピュータにインストールされる。
本発明は、加工シミュレーション装置において工具軌跡やワークの切削状態のシミュレーションを行う場合に役立つ。
加工システムの概略構成図 加工機の駆動部の構成図 加工制御装置(加工シミュレーション装置)の構成図 加工形状のオフセットした形状の求め方を説明するための図 指定工具軌跡の求め方を説明するための図 指定工具軌跡を分割した分割軌跡の求め方を説明するための図 分割軌跡と加工速度の関係を表す図 各軸の速度変化を表した図 シミュレーション手段および再シミュレーション手段の構成図 ワークを分割した要素の一例(その1) ステップデータを示す図で、(a)は工具位置のステップデータ、(b)は切削位置のステップデータ、を示す図 工具軌跡の表示の一例 ワークの切削状態の表示の一例 積算データ(各加工工程ごと)の生成状態を説明するための図で、(a)は工具位置の積算データの生成状態、(b)は切削位置の積算データの生成状態、を説明するための図 切削位置の積算データの編集方法を説明するための図 データ記憶手段におけるデータの記憶状態を説明するための図 加工システムの動作を説明するための第1のフローチャート 加工システムの動作を説明するための第2のフローチャート 加工システムの動作を説明するための第3のフローチャート 加工システムの動作を説明するための第4のフローチャート シミュレーション中断時の積算データの生成状態を説明するための第1の図 シミュレーション中断時の積算データのデータ記憶手段における記憶状態を説明するための第1の図 シミュレーション中断時の積算データの生成状態を説明するための第2の図 シミュレーション中断時の積算データのデータ記憶手段における記憶状態を説明するための第2の図 ワークを分割した要素の一例(その2) ワークを分割した要素の一例(その3)
符号の説明
1 加工システム
2 CAD装置
3 加工制御装置
4 加工機
5 ネットワーク
31 操作パネル
32 入力手段
33 オフセット形状生成手段
34 工具軌跡生成手段
35 分割軌跡算出手段
36 軸制御データ算出手段
38 シミュレーション手段
39 再シミュレーション手段
41 主軸
42 テーブル
43,44 送り軸
45 駆動部
46 軸制御データ受信部
47 信号生成部
48 主軸アンプ
48a モータ
49 サーボアンプ
49a,49b モータ
311 パラメータ記憶手段
312 加工速度記憶手段(工具移動速度記憶手段)
313 オフセット値記憶手段
314 ピックフィード記憶手段
315 表示装置
315a 切り替えキー
321 モデルデータ記憶手段
341 工具軌跡記憶手段
361 軸制御データ記憶手段
381 ワーク要素分割手段
382 ステップデータ生成手段
383 表示手段
384 ステップデータ積算手段
385 データ記憶制御手段
386 データ記憶手段
386a ステップデータ記憶手段
386b ステップデータ群記憶手段
386c 積算データ記憶手段
387 計数手段
391 再表示ステップ数演算手段
392 再表示用データ読み出し手段
393 再表示用データ生成手段
394 再表示手段
M ソリッドモデル
MS 許容記憶数
d オフセット値
A 軸制御データ
L シミュレーションステップ数
N ステップデータ群がステップデータ記憶手段に記憶される回数(ステップデータ群のファイル名)

Claims (6)

  1. 工具がワークを加工する工具位置を複数の軸方向に移動させる加工機を用いて前記ワークを所定の形状に加工する際の予め指定された指定工具軌跡を記憶する工具軌跡記憶手段と、
    前記工具が前記ワークを加工する際の予め指定された指定工具移動速度を記憶する工具移動速度記憶手段と、
    最大加速度を前記加工機の加速の許容限度を示すパラメータとして記憶するパラメータ記憶手段と、
    前記指定工具軌跡を、該指定工具軌跡の曲率が小さい部分は大きい間隔で分割し、該指定工具軌跡の曲率が大きくなるに従って小さい間隔で分割して複数の分割軌跡を求める分割軌跡算出手段と、
    工具移動速度を変えながら前記工具位置を前記分割軌跡上で移動させる前記加工機の駆動部に出力するための、前記工具位置を前記指定工具移動速度に従った速度で各分割軌跡上を移動させて前記ワークを加工するときの該分割軌跡上における始点の各軸位置と、該各軸位置から前記曲率に応じて前記加速の許容限度を超えないように所定の時間間隔Δtで求めた各軸方向の工具移動速度と、を軸制御データとして求める軸制御データ算出手段と、
    前記工具が前記ワークを加工する際の工具軌跡または該工具軌跡に対応するワークの切削状態をシミュレーション表示するためのシミュレーションデータを前記軸制御データに基づいて生成するデータ生成手段と、
    前記シミュレーションデータを記憶するデータ記憶手段と、
    前記データ記憶手段により記憶されたシミュレーションデータに基づいて前記工具軌跡または前記ワークの切削状態をシミュレーション表示するシミュレーション手段と、
    を備え、
    前記所定の時間間隔Δtで求めた各軸方向の工具移動速度が、前記分割軌跡上の接線方向に前記工具が移動するよう決められたものであり、
    前記駆動部が、前記軸制御データの前記所定の時間間隔Δtで求めた時間Tiにおける前記各軸方向の工具移動速度Viが次の時間Ti+1(=Ti+Δt)までに次の時間Ti+1(=Ti+Δt)における前記各軸方向の工具移動速度Vi+1になるように前記各軸方向の工具移動速度を変えるものであることを特徴とする加工シミュレーション装置。
  2. 工具がワークを加工する工具位置を複数の軸方向に移動させる加工機を用いて前記ワークを所定の形状に加工する際の予め指定された指定工具軌跡を記憶する工具軌跡記憶手段と、
    前記工具が前記ワークを加工する際の予め指定された指定工具移動速度を記憶する工具移動速度記憶手段と、
    最大加速度を前記加工機の加速の許容限度を示すパラメータとして記憶するパラメータ記憶手段と、
    前記指定工具軌跡を、該指定工具軌跡の曲率が小さい部分は大きい間隔で分割し、該指定工具軌跡の曲率が大きくなるに従って小さい間隔で分割して複数の分割軌跡を求める分割軌跡算出手段と、
    工具移動速度を変えながら前記工具位置を前記分割軌跡上で移動させる前記加工機の駆動部に出力するための、前記工具位置を前記指定工具移動速度に従った速度で各分割軌跡上を移動させて前記ワークを加工するときの該分割軌跡上における始点の各軸位置と、該各軸位置から前記曲率に応じて前記加速の許容限度を超えないように所定の時間間隔Δtで求めた各軸方向の工具移動速度と、を軸制御データとして求める軸制御データ算出手段と、
    前記工具が前記ワークを加工する際の工具軌跡または該工具軌跡に対応するワークの切削状態をシミュレーション表示するためのシミュレーションデータを前記軸制御データに基づいて生成するデータ生成手段と、
    前記シミュレーションデータに基づいて前記工具軌跡または前記ワークの切削状態をシミュレーション表示するシミュレーション手段と、
    前記シミュレーションデータを記憶するデータ記憶手段と、
    前記データ記憶手段に記憶されたシミュレーションデータに基づいて前記工具軌跡または前記ワークの切削状態を再度シミュレーション表示する再シミュレーション手段と、
    を備え、
    前記所定の時間間隔Δtで求めた各軸方向の工具移動速度が、前記分割軌跡上の接線方向に前記工具が移動するよう決められたものであり、
    前記駆動部が、前記軸制御データの前記所定の時間間隔Δtで求めた時間Tiにおける前記各軸方向の工具移動速度Viが次の時間Ti+1(=Ti+Δt)までに次の時間Ti+1(=Ti+Δt)における前記各軸方向の工具移動速度Vi+1になるように前記各軸方向の工具移動速度を変えるものであることを特徴とする加工シミュレーション装置。
  3. 工具がワークを加工する工具位置を複数の軸方向に移動させる加工機を用いて前記ワークを所定の形状に加工する際の予め指定された指定工具軌跡を記憶する工具軌跡記憶手段と、
    前記工具が前記ワークを加工する際の予め指定された指定工具移動速度を記憶する工具移動速度記憶手段と、
    最大加速度を前記加工機の加速の許容限度を示すパラメータとして記憶するパラメータ記憶手段と、
    前記指定工具軌跡を、該指定工具軌跡の曲率が小さい部分は大きい間隔で分割し、該指定工具軌跡の曲率が大きくなるに従って小さい間隔で分割して複数の分割軌跡を求める分割軌跡算出手段と、
    工具移動速度を変えながら前記工具位置を前記分割軌跡上で移動させる前記加工機の駆動部に出力するための、前記工具位置を前記指定工具移動速度に従った速度で各分割軌跡上を移動させて前記ワークを加工するときの該分割軌跡上における始点の各軸位置と、該各軸位置から前記曲率に応じて前記加速の許容限度を超えないように所定の時間間隔Δtで求めた各軸方向の工具移動速度と、を軸制御データとして求める軸制御データ算出手段と、
    前記工具が前記ワークを加工する際の工具軌跡または該工具軌跡に対応するワークの切削状態をシミュレーション表示するために必要なシミュレーションステップ単位のデータを前記軸制御データに基づいてステップデータとして生成するステップデータ生成手段と、
    前記ステップデータに基づいて前記工具軌跡または前記ワークの切削状態をシミュレーション表示するシミュレーション手段と、
    前記ステップデータを所定のシミュレーションステップ数ごとにステップデータ群として区分し、該ステップデータ群の区分けと該ステップデータ群に含まれるステップデータとを関連させて記憶するデータ記憶手段と、
    前記データ記憶手段に記憶されたステップデータに基づいて前記工具軌跡または前記ワークの切削状態を再度シミュレーション表示する再シミュレーション手段と、
    を備え、
    前記所定の時間間隔Δtで求めた各軸方向の工具移動速度が、前記分割軌跡上の接線方向に前記工具が移動するよう決められたものであり、
    前記駆動部が、前記軸制御データの前記所定の時間間隔Δtで求めた時間Tiにおける前記各軸方向の工具移動速度Viが次の時間Ti+1(=Ti+Δt)までに次の時間Ti+1(=Ti+Δt)における前記各軸方向の工具移動速度Vi+1になるように前記各軸方向の工具移動速度を変えるものであることを特徴とする加工シミュレーション装置。
  4. 工具がワークを加工する工具位置を複数の軸方向に移動させる加工機を用いて前記ワークを所定の形状に加工する際の予め指定された指定工具軌跡を記憶する工具軌跡記憶手段と、
    前記工具が前記ワークを加工する際の予め指定された指定工具移動速度を記憶する工具移動速度記憶手段と、
    最大加速度を前記加工機の加速の許容限度を示すパラメータとして記憶するパラメータ記憶手段と、
    前記指定工具軌跡を、該指定工具軌跡の曲率が小さい部分は大きい間隔で分割し、該指定工具軌跡の曲率が大きくなるに従って小さい間隔で分割して複数の分割軌跡を求める分割軌跡算出手段と、
    工具移動速度を変えながら前記工具位置を前記分割軌跡上で移動させる前記加工機の駆動部に出力するための、前記工具位置を前記指定工具移動速度に従った速度で各分割軌跡上を移動させて前記ワークを加工するときの該分割軌跡上における始点の各軸位置と、該各軸位置から前記曲率に応じて前記加速の許容限度を超えないように所定の時間間隔Δtで求めた各軸方向の工具移動速度と、を軸制御データとして求める軸制御データ算出手段と、
    前記工具が前記ワークを加工する際の工具軌跡または該工具軌跡に対応するワークの切削状態をシミュレーション表示するために必要なシミュレーションステップ単位のステップデータを前記軸制御データに基づいてステップデータとして生成するステップデータ生成手段と、
    前記ステップデータに基づいて前記工具軌跡および前記ワークの切削状態をシミュレーション表示するシミュレーション手段と、
    前記ステップデータを積算して積算データを生成する積算データ生成手段と、
    前記積算データを記憶するデータ記憶手段と、
    前記データ記憶手段に記憶された積算データに基づいて前記工具軌跡および前記ワークの切削状態を再度シミュレーション表示する再シミュレーション手段と、
    を備え、
    前記所定の時間間隔Δtで求めた各軸方向の工具移動速度が、前記分割軌跡上の接線方向に前記工具が移動するよう決められたものであり、
    前記駆動部が、前記軸制御データの前記所定の時間間隔Δtで求めた時間Tiにおける前記各軸方向の工具移動速度Viが次の時間Ti+1(=Ti+Δt)までに次の時間Ti+1(=Ti+Δt)における前記各軸方向の工具移動速度Vi+1になるように前記各軸方向の工具移動速度を変えるものであることを特徴とする加工シミュレーション装置。
  5. 前記積算データ生成手段は、加工工程ごとに前記積算データを生成することを特徴とする請求項4に記載の加工シミュレーション装置
  6. 前記積算データ生成手段は、シミュレーションを中断した場合において該中断時までのステップデータを積算した積算データを生成することを特徴とする請求項4または請求項5に記載の加工シミュレーション装置。
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