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JP5014231B2 - ウェザストリップの中空シール部への穿孔方法及び装置 - Google Patents
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本発明は、自動車用ドア、トランクリッド等の車体開口部を開閉する開閉部材と、車体開口部周縁との間をシールする中空シール部を備え、中空シール部内に支柱を設けたウェザストリップにおける前記中空シール部への穿孔方法及び装置に関する。
ウェザストリップの一つに、自動車車体のドア開口部周縁に取付けられ、ドア閉時にドアと車体のドア開口部周縁との間をシールするオープニングウェザストリップが知られる。図1は、この種のオープニングウェザストリップの一例を示すもので、ドア開口部周縁のフランジ1に差込んで取付けられ、金属又は硬質樹脂製の芯材2を埋設した略U形断面のトリム部3と、該トリム部3の車外側側壁に一体形成される中空シール部4を有し、該中空シール部4内には支柱5が設けられている。
ウェザストリップ6の中空シール部4は、ドア閉時に図2に示すようにドア9により押し潰され、ドア9との間をシールするが、ドア閉時におけるウェザストリップ6からの反力を低減し、ドア閉じ性を向上させるために図1及び図2に示されるウェザストリップのように、中空シール部4及び支柱5にエア抜き孔7を形成し、中空シール部4がドア閉時に押し潰されたとき、中空シール部内のエアが図2の矢印で示すように、エア抜き孔7を通して排出されるようにしたものが知られる。図3は、オープニングウェザストリップ6の長手方向に一定間隔でエア抜き孔7を形成した例を示すもので、中空シール部4及び支柱5への穿孔加工は従来、押出機の口金より押出されたウェザストリップに対し、図4に示すように回転刃8を昇降させることにより行われている。図中、10は内装材である。なお、中空シール部への穿孔工程を備えたウェザストリップの製造方法が下記特許文献1及び2に、オープニングウェザストリップ製造用口金の一例が特許文献3に開示されている。
特開2002−154149号 特開2003−236912号 特開2007−69540号
回転刃による孔穿けは、穿孔治具を突き刺して行う孔穿けに比べ、孔周縁が窪んだり突出することのないきれいな孔穿けが行われ、形状安定性に優れる利点があるが、図5に示すように切片5aの一部が孔縁に繋がったまま残ることがあり、こうした不完全な穿孔が行われ、切片5aがエア抜き孔を塞ぐようになると、エアの排出が妨げられ、ドア閉じ性に悪影響を及ぼすようになる。中空シール部の場合、穿孔時に切片が繋がったまま残っても目視による確認が容易であり、取り除くのも容易であるが、図5に示すように切片5aが中空シール部内の支柱に残った場合、目視による確認が困難で、その取除きも容易でない。こうした問題は、前述するオープニングウェザストリップのみならず、中空シール部及び支柱を備えた他のウェザストリップにおいても中空シール部及び支柱へ穿孔する際に同様に生ずる。
本発明は、上記のような問題を生ずることがないウェザストリップの中空シール部への穿孔方法及び装置を提供することを目的とする。
請求項1に係る発明は、自動車の車体開口部を開閉する開閉部材と、前記車体開口部周縁との間をシールする中空シール部を備え、中空シール部内に支柱を設けたウェザストリップにおける前記中空シール部への穿孔方法であって、前記ウェザストリップを押出す押出し装置の口金の吐出側に中空シール部の内側を形成するコア金型より突出する穿孔治具を進退可能に設け、該穿孔治具を口金より押出されたウェザストリップの支柱に対し突き刺して孔穿けを行い、かつ同時に或いはその後に中空シール部に対し外側から回転刃による孔穿けを行うこと特徴とする。
請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明を実施する装置に関するもので、穿孔治具がワイヤー状で、口金内にU字形に組み込まれてスライド可能であり、その一端が前記コア金型の吐出側より突出すると共に、他端がウェザストリップ外側の口金の吐出側に突出し、またウェザストリップ外側の口金の吐出側には、前記穿孔治具の他端に連結され、該穿孔治具の一端を前記支柱に向かって進退させる作動装置が設けられることを特徴とし、
請求項3に係る発明は、請求項1に係る発明を実施する別の装置に関するもので、穿孔治具がワイヤー状であり、コア金型内に押出方向に組み込まれてスライド可能であり、その一端が前記コア金型の吐出側より突出すると共に、他端がコア金型の吸込側より突出し、また口金に連結されるヘッド又はその後方には、前記穿孔治具の他端に連結され、該穿孔治具を前記支柱に向かって進退させる作動装置が設けられることを特徴とする。
請求項1に係る発明によると、中空シール部を有し、中空シール部内に支柱を設けたウェザストリップの前記支柱へのエア抜き孔の穿孔が穿孔治具を突き刺すことによって行われ、穿孔が短時間で確実に行えること、そして穿孔が確実に行えることにより穿孔箇所に手入れせねばならないような後処理を不要にできるほか、エアの抜け道が確保されるため良好なドア閉じ性を確保できること、穿孔によって孔周縁が窪んだり、突出しても中空シール部内の支柱は外部から見えないため外観が損なわれることがないこと、外部から目に付く中空シール部への穿孔は回転刃による穿孔によって行われるため外観を損なうことがなく形状が安定し、仮に切片の一部が繋がって残る不完全な穿孔が行われるようなことがあったとしても目視による確認が容易にでき、取り除きも容易にできること等の効果を奏する。
また請求項2及び3記載の発明の装置を用いることにより、中空シール部内の支柱への穿孔を行うことができる。
以下、本発明の実施形態について図面により説明する。図中、図1〜図4に示すウェザストリップ6と同一構造部分には同一符号を付して、その説明を省略する。
図6は、ウェザストリップ製造装置の全体構成を示すもので、先端に口金11を取付けたヘッド12には、トリム部3用の押出機13と、中空シール部4用の押出機14が連結され、押出機の口金11より押出されたウェザストリップ6は、該ウェザストリップ6がEPDM等のゴム製である場合の加硫炉又はウェザストリップ6が熱可塑性エラストマーTPE製である場合の冷却槽15に通されて加硫又は冷却されたのち、引取機16により引取られるようになっている。
図7は、口金11を取付けた押出機のヘッド12の詳細を示すものであり、図8はウェザストリップ6押出し直後の口金11の吐出側、図9は同ウェザストリップ6を示すもので、口金11内にはU字管18が埋設して組み込まれ、U字管18の一端は、口金11のコア金型19より突出してL字形に屈折し、他端は押出されるウェザストリップ6外側の口金11の吐出側より突出している。
口金11の吐出側にはまた、口金11より押出されたウェザストリップ6外側に作動装置21が取付けられ、該作動装置21には前記U字管18にスライド可能に通したワイヤー状の穿孔治具22が連結され、該治具22をU字管18を通して進退させ、その一端をU字管18の一端より押出し方向と直交する方向に出入りさせてウェザストリップ6の中空シール部内の支柱5に突き刺し、エア抜き孔の穿孔を行えるようにしてある。
なお、図6には図示していないが、加硫炉又は冷却槽15と引取機16との間に図4に示す回転刃8を進退可能に備えたエア抜き孔の穿孔装置が配置されている。
本装置は以上のように構成され、口金11より押出された直後のウェザストリップ6に対しては、押出し方向と直交する方向に進退するワイヤー状の穿孔治具22が中空シール部内の支柱5に突き刺して穿孔を行い(図7)、穿孔後は支柱と干渉しない位置に後退する。こうした穿孔加工が一定時間ごとに行われ、支柱5の長手方向に穿孔が一定間隔で形成される。支柱5に穿孔されたウェザストリップ6は、その材質によって加硫炉又は冷却槽14に通され、加硫又は冷却されたのち、穿孔装置の回転刃8(図4参照)により中空シール部4への穿孔が行われ、ついで引取機14により引取られる。
以上のような支柱5及び中空シール部4への穿孔によりエアの抜け道が確保される。
図10に示すウェザストリップの製造装置では、口金吐出側に突出する部分を前記U字管18と同様、L字状に屈折した図示しない管が口金11のコア金型19及びヘッド12の押出し方向に通してあり、作動装置21がヘッド後方に設けられて、前記管にスライド可能に通したワイヤー状の穿孔治具22に連結され、前記実施形態と同様、該治具先端を管端より出入りさせて中空シール部内の支柱5へのエア抜き孔の穿孔を行えるようにしてある。このように、作動装置21を押出方向の直線上でヘッド後方に配置させることで作動装置自体を押出方向に進退可能とし、穿孔時に作動装置21を押出方向に押出速度と同一速度で進退させることにより穿孔治具22によるウェザストリップの押出方向への干渉(引っかかり等)を排除し、穿孔治具22と同一断面の孔あけを行うことができる。
前記実施形態において、支柱5への穿孔は、穿孔治具22を支柱5に突き刺して行われるが、突き刺しによる穿孔は回転刃8による回し切りに比べ穿孔時間が短くてすみ、穿孔も確実に行える。なお、穿孔加工時に穿孔の周縁が突き刺さる方向に突出するが、支柱5は外部から見えないため、これにより外観が損なわれることはない。
中空シール部4へのエア抜き孔の穿孔は、回転刃8によってきれいに行われ、外観が損なわれることがない。この場合、仮に切片の一部が繋がって残る不完全な穿孔が行われるようなことがあっても、切片の取り除きは容易であり、切片の有無の点検も容易である。
図示する実施形態は、ウェザストリップがオープニングウェザストリップを示すが、中空シール部内に支柱を備えた他のウェザストリップについても中空シール部への穿孔を同様にして行うことができる。
中空シール部に支柱を備えたオープニングウェザストリップの断面図。 ドア閉め時の同オープニングウェザストリップの断面図。 長手方向に一定間隔でエア抜き孔を形成したオープニングウェザストリップの一部を切り欠いた斜視図。 回転刃により穿孔されたウェザストリップの断面図。 切片が繋がった不完全な穿孔が行われた場合のウェザストリップの断面図。 ウェザストリップ製造装置の全体構成を示す概略図。 口金を取付けたヘッドの要部側面図。 口金の正面図。 口金より押出された直後のウェザストリップの断面図。 ウェザストリップ製造装置の別の態様の概略図。
符号の説明
1・・フランジ
2・・芯材
3・・トリム部
4・・中空シール部
5・・支柱
6・・ウェザストリップ
7・・エア抜き孔
8・・回転刃
9・・ドア
10・・内装材
11・・口金
12・・ヘッド
13、14・・押出機
15・・加硫炉又は冷却槽
16・・引取機
18・・U字管
19・・コア金型
21・・作動装置
22・・ワイヤー状の穿孔治具

Claims (3)

  1. 自動車の車体開口部を開閉する開閉部材9と、前記車体開口部周縁との間をシールする中空シール部4を備え、中空シール部内に支柱5を設けたウェザストリップ6における前記中空シール部4への穿孔方法であって、前記ウェザストリップ6を押出す押出機の口金11の吐出側に中空シール部4の内側を形成するコア金型19より突出する穿孔治具22を進退可能に設け、該穿孔治具22を口金11より押出されたウェザストリップ6の支柱5に対し突き刺して孔穿けを行い、かつ同時に或いはその後に中空シール部4に対し外側から回転刃8による孔穿けを行うこと特徴とする穿孔方法。
  2. 請求項1記載の穿孔方法を実施する装置であって、前記穿孔治具22がワイヤー状で、口金内にU字形に組み込まれてスライド可能であり、その一端が前記コア金型19の吐出側より突出すると共に、他端がウェザストリップ外側の口金11の吐出側に突出し、またウェザストリップ外側の口金11の吐出側には、前記穿孔治具22の他端に連結され、該穿孔治具22の一端を前記支柱5に向かって進退させる作動装置21が設けられることを特徴とする穿孔装置。
  3. 請求項1記載の穿孔方法を実施する装置であって、前記穿孔治具22がワイヤー状であり、コア金型内に押出方向に組み込まれてスライド可能であり、その一端が前記コア金型19の吐出側より突出すると共に、他端がコア金型19の吸込側より突出し、また口金11に連結されるヘッド12又はその後方には、前記穿孔治具22の他端に連結され、該穿孔治具22を前記支柱5に向かって進退させる作動装置22が設けられることを特徴とする穿孔装置。
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