以下に本発明の一実施形態を示す。以下で説明される個別の実施形態は、本発明の上位概念、中位概念及び下位概念など種々の概念を理解するために役立つであろう。また、本発明の技術的範囲は、特許請求の範囲によって確定されるのであって、以下の個別の実施形態によって限定されるわけではない。
本発明は、センサ(光電変換手段)の回路規模を縮小させることを前提に、本来ならばR,G,Bラインセンサ個々に用意すべき走査(取得)回路を共通に用いる。例えば、3分割した1,2,3のブロックを同時に1ブロック:R,2ブロック:G,3ブロック:Bで制御する。また、ブロック内の出力を出し終えた後に、1ブロック:G,2ブロック:B,3ブロック:Rとし制御する。さらに、1ブロック:B,2ブロック:R,3ブロック:Gの順序で取得するように、時分割で制御する。
したがって、R、G、Bの出力は以下のようになる。
R出力:1ブロック⇒3ブロック⇒2ブロック
G出力:2ブロック⇒1ブロック⇒3ブロック
B出力:3ブロック⇒2ブロック⇒1ブロック
このように、1/3の回路でセンサの読み出し制御が可能となる。したがって、常に3ブロックが異なる色走査に用いられる。上記構成を取れば、少なからずセンサを形成するウェファサイズを縮小でき、センサのコストを低減することができる。
<第1の実施形態>
以下、図1乃至10を参照して、第1の実施形態を詳細に説明する。図1は、ブロック濃度段差イメージと、ブロック間の繋ぎスジイメージを説明する図である。101は、Red,Green,Blueの読み取りレベルがリニアに変化した無段階(グラデーション)イメージを示している。ここで、点線部102に沿って、Red,Green,Blueの読み取り特性をグラフ化したものが103となる。グラフ103では、横軸が画素数、縦軸が読み取りレベルを示している。
104は、問題となる画像イメージである。点線部105に沿って、Red,Green,Blueの読み取り特性をグラフ化したものが106となる。さらに、106を色毎に分解したものが、107、108、109となり、各々、Red,Green,Blueの読み取り特性を示したものである。グラフ106〜109では、横軸が画素数、縦軸が読み取りレベルを示している。
グラフ107に示すように、Redの特性が、70画素目から180画素目の間(ブロック)で読み取りレベルが“1”レベル高くなっている。一方、グラフ108に示すように、逆に、Greenの特性は、70画素目から180画素目の間(ブロック)で読み取りレベルが“1”レベル低くなっている。また、グラフ109に示すように、Blueの特性はブロック段差も無くリニアである。
しかし、現実的に“1”レベルのズレは104に示す画像では、ブロック濃度段差を引き起こしており、画像に影響を与えないように補正を行うためには、Red,Green,Blueのリニア特性(線形特性)を合わせ込むことが必要となる。
なお、ここでは、便宜上70−180画素区間を1ブロックとして説明したが、本実施形態では、7500画素からなる光電変換部を6等分するブロック単位を前提としている。つまり、各ブロックは、1250画素となる。
図2は、センサの構成例を示す図である。センサ201は、3ラインのカラーセンサ202及び白黒センサ203を備え、4ラインセンサである。この系の出力形態は、Type1で示す通り、R,G,Bのカラーセンサ202の出力が各出力をodd,evenパラレル出力として,206_O,206_E,207_O,207_E,208_O,208_Eの6出力で構成される。一方、白黒センサ203の出力は、出力をodd,evenパラレル出力とするとともに、中央分割され左右に209_O1,209_E1,209_O2,209_E2の4出力で構成される。このType1のセンサの特徴は、4ラインのセンサが同時動作できることが最大の特徴であるが、10系統の出力信号を処理するため、回路規模が大きくなる。また、上述の出力とは、原稿の画像情報に相当する。
センサ204は、3ラインのカラーセンサ205のみで構成された3ラインセンサである。センサ204には、Type2に示すように、各々、210,211,212に示すシリアル3出力構成のセンサが存在する。さらに、Type3に示すように、R,G,Bの各出力をodd,evenパラレル出力として,213_O,213_E,214_O,E214_E,215_O,215_Eに示す6出力構成のセンサが存在する。Type3は最も一般的な構成である。
次に、図4を参照して、シフトゲートの制御について説明する。図4は、第1の実施形態に係るシフトゲート制御を説明する図である。
センサ308は、走査(画像情報の取得)制御を切り替える位置によって、第1ブロック402、第2ブロック403、第3ブロック404の3(走査)ブロックを有する。センサ308は、RED,GREEN,BLUEの3ラインのラインセンサ321、322、323で構成されている。また、1ラインのセンサ出力は中央を境に、先頭の1画素目からと、最終画素の7500画素目からとの2出力で出力される。即ち、センサの前半(first_half),センサの後半(second_half)に分解されているため、計6ブロックの出力制御となる。
405は、電荷蓄積時間を規定するパルスであり、センサ308のスタートパルスを示す。406は、センサの走査ブロック切替パルスを示す。
ブロック切替パルス406は、3パルスで構成されており、1パルス目の動作を413の[R,G,Bセンサの走査順説明図]におけるRed−first half部(407_1)とRed−second half部(407_2)の1回目の走査制御動作に示す。同様に、2パルス目の動作を413の2回目の走査制御動作に示し、3パルス目の動作を413の3回目の走査制御動作に示す。本実施形態では、この3回の走査制御を1セットとして1ラインの走査とする。
次に、1ライン走査を行う際のセンサ制御(出力制御)について説明する。ここで、first−half,second−halfは、407_1,407_2に示すような1ラインのセンサを前後半に二分した前半信号_(first_half)、後半信号 (second−half)を表している。このように、3ラインセンサの内部は、各色センサの前後半の計6ラインで並列処理される。
本実施形態によれば、1ラインを走査するために、3分割されたブロックが3回に分けて走査制御される。本実施形態に係るセンサ308は、1ライン分の走査制御部しか備えていないため、1回目、2回目、3回目の走査で、第1ブロック、第2ブロック、第3ブロックが異なる色の異なる分割ブロックを同時走査している。
例えば、1回目の走査(取得処理)で、第1走査ブロックはRed−first half部(407_1),Red−second half部(407_2)のRed−1_1250,Red−7500_6251のセンサ(前部)が走査される。
同時に、Green−first half部(407_3)とGreen−second half部(407_4)のGreen−2501_3750,Green−4999_3751のセンサ(後部)が走査され、Blue−first half部(407_5)とBlue−second half部(407_6)のBlue−1251_2500,Blue−6250_5000のセンサ(中部)が走査される。
同様に、2回目の走査(取得処理)では、Red−first half部(407_1), Red−second half部(407_2)のRed−1251_2500,Red−6250_5000のセンサ(中部)が走査される。また、Green−first half部(407_3)とGreen−second half部(407_4)のGreen−1_1250,Green−7500_6251のセンサ(前部)が走査される。さらに、Blue−first half部(407_5)とBlue−second half部(407_6)のBlue−2501_3750,Blue−4999_3751のセンサ(後部)が走査される。
最後に、3回目の走査(取得処理)では、Red−first half部(407_1),Red−second half部(407_2)のRed−2501_3750,Red−4999_3751のセンサ(後部)が走査される。また、Green−first half部(407_3)とGreen−second half部(407_4)のGreen−1251_2500,Green−6250_5000のセンサ(中部)が走査される。さらに、Blue−first half部(407_5)とBlue−second half部(407_6)のBlue−1_1250,Blue−7500_6251のセンサ(前部)が走査される。
このような一連の走査を3回繰り返すことによって、412の[R、G、Bセンサの出力順]に示す配列で、R出力(408_1,408_2),G出力(408_3,408_4)、B出力(408_5,408_6)の並びで信号が出力される。つまり、本実施形態では、First_half_前半(1−3750)、Second_half_後半(3751−7500)のセンサ出力に対して、第1ブロック、第2ブロック及び第3ブロックに分割して走査を行う。しかし、通常3ライン分の走査部を有するところ、1ライン分の走査部で全出力を読み出しているため、1ラインのセンサ信号を全て走査するためには、第1ブロック〜第3ブロックまで同時動作を3回繰り返すことになる。
これは、Red,Green,Blueの出力回路が同時動作する部分を1/3にする効果がある。即ち、各センサの画素データを吐き出す回路が通常のセンサより少なく構成でき、センサ308を構成するチップサイズの小型化、コストダウンに繋がる。407_1〜407_6を比較すると、各ブロック402,403,404で前部、中央部、後部が各2箇所ずつ動作していることが解る。
412には、実際のRed,Green,Blueの信号出力順(画素データの出力順)408_1〜408_6が示されている。このように、センサ308の回路規模を小さくする代わりに、信号の並び順がブロック単位で出力チャネル毎に異なってしまう弊害が生じてしまう。しかし、本実施形態では、画素データを原稿の画像順に並べ替える作業を不図示のメモリ制御部を用いることによって容易に実現できることから、センサ308における回路規模の小型化を優先している。
次に、図5を参照して、画像読取装置の構成について説明する。図5は、第1の実施形態に係る画像読取装置501の構成例を示すブロック図である。
画像読取装置501は、コントローラ502、センサ制御部503、原稿照明部514、515、結像部516、光電変換部517、シェーディング板522、光学モータ523及びターゲット板524を備える。また、コントローラ502は、CPU504、EEPROM505、ROM506、RAM507、アドレス/データバス、画像処理用ASIC509、SDRAM510及び外部I/F511を備える。センサ制御部503は、制御部512、調光部513及びAFE−IC518を備える。
CPU504は、全体をコントロールする中央演算処理装置である。アドレス/データバス508を介して、ROM506、RAM507及び画像処理用ASIC509と接続される。また、画像処理用ASIC509は、画像メモリとして用いるSDRAM510に読み取った画像を書き込み、所定のタイミングで読み出す制御を実行する。また、画像処理用ASIC509は、書き込み順、読み出し順も制御可能であり、上述したブロック単位で入れ替わっている画像データの並び順を入れ替えることも可能である。さらに、画像処理用ASIC509は、隣接データを結合するための補間処理として一般的な線形補間処理、マトリックス演算による画像フィルタ処理も可能である。
EEPROM505は、画像読取装置501内の調整値等のバックアップ用途で用いられる。外部I/F511は、プリント手段である画像形成部519のシステム制御部520との通信用I/Fである。また、システム制御部520に接続された操作部521は、コピー枚数や縮小、拡大等のオペレータの入力を取得する。
センサ制御部503は、制御部512、調光部513及びAFE−IC518を備える小規模ASICである。制御部512は、センサ308に対する駆動制御を行う。AFE−IC518は、アナログ信号処理を行う。なお、画像処理用ASIC509と制御部512とは、シリアル通信ラインで接続されている。調光部513は、原稿照明部(照明手段)514、515の点灯制御、光量制御を行い、必要に応じて1灯制御、2灯制御のどちらでも可能としている。
結像部516は、不図示の原稿から原稿照明部514、515によって照射された原稿照射光の反射光を光電変換部517に結像する。即ち、結像部516は集光レンズを示している。また、光電変換部517は、図3に示すセンサ308に相当する。シェーディング板522は、原稿照明部514、515の白基準として用いられ、ターゲット板524は、異なる反射効率を有する複数の板を備え、本実施形態では、原稿照明部514、515の光量調整を省略するために用いられる。また、光学モータ523は、光学読取ユニットを走査する際のモータである。
制御部512は、スタートパルス405及びブロック切替パルス406を、光電変換部517に供給する。また、光電変換部517は、AFE−IC518に対して、R,G,B−out(odd,even)を出力する。
本実施形態によれば、CMOSセンサの回路構成を簡略化するために、センサのブロックを3ブロックに分割した駆動構成で制御する。ここで、この駆動構成について525,526を参照して説明する。525は従来型のカラーセンサを示している。即ち、R,G,B各々のラインを走査する走査(取得)回路527が3ラインに併設されている。これに対して、526は本実施形態で使用する3ラインセンサである。即ち、走査回路528が3ラインで1個しか設けられていないため、R,G,B各々のラインの同一画素ブロックを同時に読み出すことができない。即ち、本実施形態に係る走査回路528では、同時動作中に、各色で異なるブロックを読み出す。
次に、図6を参照して、多分割センサで生じる不具合について説明する。図6は、多分割センサで生じる不具合について説明する図である。601〜608に示した画素の並び順は、センサ308のGreenラインの並び順を示している。しかし、上述したように、センサ308からの出力順は609〜614に示した順となる。
図6には、センサ308の出力特性を、グラフ630に示す。例えば、グラフ630に示すような出力特性が得られる条件としては、616に示すセンサ基板上にセットされたセンサ308の温度分布特性が考えられる。この温度特性については、温度センサ615によって測定される。光電変換を行う不図示のフォトダイオードは、暗電流の発生量が温度条件によって変化することが挙げられる。一般的にセンサ308は、ドライバ回路部と出力アンプ部が電流を消費することもあり、センサ308の両端部618、620では中央部619より温度が高くなる傾向にある。そのため、特に処理を施すことなく並び順だけを戻した場合には、グラフ630に示すように、暗電流の大きくなる両端部618、620の出力レベルが大きくなったような出力となる場合がある。
ただし、センサの温度分布による影響は、端部から順番に出力を得ることのできる構成を有するセンサにおいては、連続的に画素出力が徐々に変化することから段差等、一目で解るようなレベル差となることはない。イメージとしては、621に示す黒レベルに対してセンサ308の遮光部レベルを622に合わせ込んだとしても、623で示す出力波形が黒レベルとして僅かな段差626、628が発生する。この段差がセンサ構造上の画素アンプ、画素スイッチの製造バラツキに起因したレベルであったとしても、全域に固定増幅率α(625)を掛けた出力信号624において、段差は627、629に示すように、大幅に大きくなってしまう。また、センサには、複数のアンプ回路が構成されており、画素毎に用意された列アンプ、出力段に用意された出力アンプには少なからず得性差が生じている場合がある。したがって、リニアに一直線に出力が増加するアンプ回路の場合や、上凸、下凸等の特性が出力チャネル毎に生じる可能性はゼロではない。
次に、図7A乃至図7Cを参照して、出力信号レベルの単純な補正方法を説明する。図7A乃至図7Cは、第1の実施形態に係る出力信号レベルの補正方法を示す図である。補正方法には何通りか考えられるが、入力信号レベルと1対1で対応をとったLook−Up−tableを使用する方法が最も考えやすい。しかし、この場合、分割されたブロック数の2倍(odd,even分)の6個分のテーブルが必要となり、システムとしてのコストが増大してしまう。本実施形態では、入力信号領域を4領域に分けた折れ線近似補正を行うことを前提に説明する。また、以下で説明する補正処理は、結合手段及び補正手段の一例である。
グラフ752にセンサ出力753を示す。グラフ752において、横軸はセンサの主走査画素位置を示し、縦軸は出力レベルを示す。図7Aに示す(a)は、前部754、中央部755、後部756の3ブロック、かつ、odd,evenの計6ブロックに分割されたときのセンサの入出力特性を示す。なお、ここでは、説明を容易にするため、現存するセンサのリニア特性とは、かけ離れた現象を強調したグラフで説明している。図7A乃至図7Cの(a)〜(g)の各グラフは、横軸を入力(input),縦軸を出力(output)として表している。
理論上は、input”1”に対してoutput”1”,input”20”に対してoutput”20”となる直線のグラフとなることが好ましい。しかしながら、上述したように、製造プロセス上の問題や実使用環境の影響を受け、常に理想的な特性を維持することは難しい。以上のことから、前o701,前e702,中o703,中o704,後e705,後e706を所定の特性となるように補正する。
図7Bに示す(b),(c),(d)は、それぞれ前部、中央部、後部の入出力関係を示しており、各々のセンサch毎にA、B、C、Dの4ブロックに分割した補正を行うものとする。これは入力信号の領域でブロック分割しており、ブロック数が増えれば増えた分だけ補正精度は向上するが、処理が複雑なため、ブロック数を増やし過ぎるとLook−Up−tableを使用する場合に対するメリットが低減するため4ブロック程度が妥当である。
図7Bに示す(b)を参照して、前部の補正について説明する。横軸を入力信号とした場合、X1,X2,X3をブロック分割のためのポイントとする。即ち、X1未満をブロックA713、X2未満をブロックB714、X3未満をブロックC715、X3以上をブロックD716と分ける。画像処理用ASIC509は、この入力条件によって処理を切り替えるように予め設計されている。ここで、予め前o701、前e702の信号は黒レベル調整が行われて707に合わせ込まれ、同様に白ターゲット調整が行われて708に合わせ込まれた状態で701’,702’として図示している。
図7Bに示す(c)に示すように、中o703,中e704の信号も黒レベル調整が行われて709に合わせ込まれ、同様に白ターゲット調整が行われて710に合わせ込まれた状態で703’,704’として図示している。なお、ブロック分割の条件は前部、中央部、後部で全て同じ領域を用いるものとする。また、中央部に関しては、X1未満をブロックA717,X2未満をブロックB718,X3未満をブロックC719,X3以上をブロックD720と分ける。
図7Bに示す(d)に示すように、後o705,後e706の信号も黒レベル調整が行われて711に合わせ込まれ、同様に白ターゲット調整が行われて712に合わせ込まれた状態で705’,706’として図示している。後部に関しては、X1未満をブロックA721,X2未満をブロックB722,X3未満をブロックC723,X3以上をブロックD724と分ける。
次に、図7Cに示す(e)を参照して、前部の補正方法を説明する。ブロックA713に対して、この例では、701’は元々ほぼ直線となっているので実質補正は行わないのと同じ結果になる。しかし、702’は大きく特性がずれており、以下の処理を施す。具体的には、input726に対するoutputが725となるように係数A1eを算出し、ブロックA713の補正係数とする。すると、707と725を結ぶ線としてブロックAの区間が補正される。ブロックB714に関しては、702’に対してブロックBの部分を切り出した702’_2を処理する。この際、725と726の差分はオフセット値727_OfA2eとしてASICレジスタに保存される。
続いて、ブロックB714の後端である729の出力値を728とする係数A2eを算出する。以下同様にしてブロックC715のオフセット値730_OfA3eを求める。728から伸ばした702’_3のブロックCの後端732と731より係数A3eを算出する。
最後に、ブロックD716のオフセット値733_OfA4e、を求め、702’_4の交点708’が白ターゲット708と等しくなる係数A4eを算出し、ASICレジスタに格納する。上記説明ではeven側だけ説明したが、odd側も同様の係数算出を行う。もちろん、リニア特性として直線に載っている場合には、係数1、オフセット0となることは言うまでもない。以下では、前部の補正係数とオフセット値を表1に示す。
次に、図7Cに示す(f)を参照して、中央部の補正方法を説明する。ブロックA717に対して、この例では、704’は元々ほぼ直線となっているので実質補正は行わないのと同じ結果になる。しかし、703’は大きく特性がずれており、以下の処理を施す。具体的には、input734に対するoutputが735となるように係数B1eを算出し、ブロックA717の補正係数とする。すると、709と735を結ぶ線としてブロックAの区間が補正される。図7Cに示す(f)では、急激な曲線となっているが、実際のセンサでは不具合品となる。実際には使用上問題の無いレベルに調整される。ブロックB718に関しては、703’に対してブロックBの部分を切り出した703’_2を処理する。この際、735と734の差分はオフセット値736_OfB2eとしてASICレジスタに保存される。
続いて、ブロックB718の後端である738の出力値を737とする係数B2eを算出する。以下同様にしてブロックC719のオフセット値739_OfB3eを求める。737から伸ばした703’_3のブロックCの後端値741と740より係数B3eを算出する。
最後に、ブロックD720のオフセット値742_OfB4e、を求め、703’_4の交点710’が白ターゲット710と等しくなる係数B4eを算出し、ASICレジスタに格納する。上記説明ではodd側だけ説明したが、even側も同様の係数算出を行う。もちろん、リニア特性として直線に載っている場合には、係数1、オフセット0となることは言うまでもない。以下では、中央部の補正係数とオフセット値を表2に示す。
次に、図7Cに示す(g)を参照して、後部の補正方法を説明する。ブロックA721に対して、この例では、706’は元々ほぼ直線となっているので実質補正は行わないのと同じ結果になる。しかし、705’は大きく特性がずれており、以下の処理を施す。具体的には、input_743に対するoutputが744となるように係数C1eを算出し、ブロックA721の補正係数とする。すると、711と744を結ぶ線としてブロックAの区間が補正される。ブロックB_722に関しては、705’に対してブロックBの部分を切り出した705’_2を処理する。この際、743と744の差分はオフセット値745_OfC2eとしてASICレジスタに保存される。
続いて、ブロックB722の後端である746の出力値を745とする係数C2eを算出する。以下同様にしてブロックC_723のオフセット値748_OfC3eを求める。747から伸ばした705’_3のブロックCの後端値749と750より係数C3eを算出する。
最後に、ブロックD724のオフセット値751_OfC4e、を求め、705’_4の交点712’が白ターゲット712と等しくなる係数C4eを算出し、ASICレジスタに格納する。上記説明ではodd側だけ説明したが、even側も同様の係数算出を行う。もちろん、リニア特性として直線に載っている場合には、係数1、オフセット0となることは言うまでもない。以下では、後部の補正係数とオフセット値を表3に示す。
上述したように、本実施形態では、補正係数を自動調整タイミングで算出し、画像処理用ASIC509のレジスタに係数を保持する。これにより、図7B及び図7C中の(X1)未満の領域、(X2)未満の領域、(X3)未満の領域、(x3)以上の領域に対応した入力信号に対して、自動的にリニア特性補正の演算処理を行うことが可能である。
次に、図8を参照して、画像読取装置のリニアリティ自動調整制御について説明する。図8は、第1の実施形態に係る画像読取装置におけるシェーディング板を用いた読み取り特性の自動調整制御を示すフローチャートである。なお、以下で説明する処理は、主に画像処理用ASIC509によって実行される。
読み取り特性の自動調整が開始されると、ステップS801において、画像処理用ASIC509は、電源投入後の時間をモニタし、所定時間を経過しているか否かを判定する。ここで、画像処理用ASIC509は、所定時間が経過するまで、定期的にS801の判定を繰り返す。また、ここでの判定は、センサ308の通電時間を判定してもよい。
所定時間に達している場合、ステップS802において、画像処理用ASIC509は、原稿走査中であるか否か判定する。原稿走査中であれば、原稿走査が終了するまでS802の判定を定期的に繰り返す。原稿走査中でない場合、ステップS803において、画像処理用ASIC509は、読取り特性自動調整モード、即ち、リニアリティ特性補正モードを開始する。
続いて、ステップS804において、画像処理用ASIC509は、原稿照明部514、515を消灯状態で黒レベルを所定のレベルに合わせ込む。さらに、ステップS805において、画像処理用ASIC509は、シェーディング板522を参照し、白ターゲットレベルに対して合わせ込みの制御を行う。
次に、ステップS806において、画像処理用ASIC509は、シェーディング板522を使用して、中間輝度濃度1に相当する照度(光量)において補正係数とオフセット補正値を求める。続いて、ステップS807において、画像処理用ASIC509は、シェーディング板522を使用して、画像処理用ASIC509は、中間輝度濃度2に相当する照度において補正係数とオフセット補正値を求める。ステップS808において、画像処理用ASIC509は、シェーディング板522を使用して、中間輝度濃度nに相当する照度において補正係数とオフセット補正値を求める。ここで、図7A乃至図7Cで示したように4段階補正を行う場合、S808のnは3となる。S806乃至S808の補正処理は、図7A乃至図7Cを用いて説明した方法を用いて実行される。
また、リニア特性で問題となりやすいのは、低輝度領域と高輝度領域であるため、S806で中間輝度濃度1として、原稿照明部の照度(光量)10%にてシェーディング板522を読取った値を用いる。また、S807で中間輝度濃度2として、原稿照明部の照度50%にてシェーディング板522を読取った値を用いる。さらに、S808で中間輝度濃度n(=3)として、原稿照明部の照度80%にてシェーディング板522を読取った値を用いる。最後に、ステップS809において、画像処理用ASIC509は、算出された補正係数、オフセット補正値を保存する。したがって、ここでは、異なる照度で照明するために、原稿照明部514、515の光量調整を必要とする。
次に、図9を参照して、ターゲット濃度板を用いたリニアリティ自動調整について説明する。図9は、第1の実施形態に係る画像読取装置におけるターゲット濃度板を用いた読み取り特性の自動調整制御を示すフローチャートである。なお、以下で説明する処理は、主に画像処理用ASIC509によって実行される。また、図8のフローチャート同様の処理については、同一のステップ番号を付し、説明を省略する。即ち、ステップS801〜S805の処理については、説明を省略する。
ステップS901において、画像処理用ASIC509は、ターゲット板1の読み取り位置に原稿走査ユニットを移動させる。ステップS902において、画像処理用ASIC509は、ターゲット板524を使用して、中間輝度濃度1に相当する照度において補正係数とオフセット補正値を求める。
次に、ステップS903において、画像処理用ASIC509は、ターゲット板2の読み取り位置に原稿走査ユニットを移動させる。ステップS904において、画像処理用ASIC509は、ターゲット板524を使用して、画像処理用ASIC509は、中間輝度濃度2に相当する照度において補正係数とオフセット補正値を求める。
次に、ステップS905において、画像処理用ASIC509は、ターゲット板nの読み取り位置に原稿走査ユニットを移動させる。ステップS906において、画像処理用ASIC509は、ターゲット板524を使用して、中間輝度濃度nに相当する照度において補正係数とオフセット補正値を求める。ここで、図7A乃至図7Cで示したように4段階補正を行う場合、S905及びS906のnは3となる。S902、S904、S906の原稿照明部の制御は、それぞれS806、S807、S808と同様であるため説明を省略する。最後に、ステップS907において、画像処理用ASIC509は、算出された補正係数、オフセット補正値を保存する。このように、ターゲット板を用いることによって、本画像読取装置は、原稿照明部の光量を調整する処理を省略でき、処理負荷を低減させることができる。
次に、図10を参照して、本実施形態に係る画像読取装置の原稿走査ユニットについて説明する。図10は、第1の実施形態に係る原稿走査ユニット1000の構成例を示す斜視図である。
1001は、図5に示すセンサ制御部503に相当する制御基板を示す。1002は、センサ308のチップを示す。センサ308には、一般的にCMOSセンサ等、主として二次元センサが用いられる。1003は、コントローラ502の基板とセンサ用の制御基板1001を接続するケーブルである。1004は、IFケーブル用のコネクタである。1006は、原稿照明部への給電ケーブルである。1005はコネクタである。
1008は原稿照明部の基板を示し、1009がサイドビュータイプの白色LED素子を示す。例えば、本実施形態によれば、複数の白色LED素子1009がアレイ状に配置され、線光源を構成する。1007は、正反射を抑制する拡散型反射ミラーであり、輝度濃度の高い白色系の反射板で構成されている。この原稿照明部によって照射された原稿照明光は、原稿によって反射され、1010の鏡筒BOXに導光され、センサチップ1002上に結像される。
1015は原稿走査ユニット1000が移動する方向を示す。即ち、原稿走査ユニット1000は、ターゲット板1011に対して移動自在に設けられる。1011は、ターゲット板を示す。ターゲット板1011は、1015の走査方向の延長線上に位置している。また、1012、1013、1014の板は、図9のフローチャートで説明したターゲット板1、ターゲット板2、ターゲット板3を示す。
以上説明したように、本実施形態に係る画像読取装置は、原稿を照明し、当該原稿から反射された反射光を受光して画像情報を出力する複数の光電変換部を備える。また、本画像読取装置は、各光電変換部から出力される画像情報を当該光電変換部の主走査方向に対して複数のブロックに分割し、各光電変換部毎に異なるブロックの順序で当該画像情報を取得する。さらに、本画像読取装置は、分割して取得した複数のブロック毎の画像情報を結合する。さらに、本画像読取装置は、結合するとともに、各ブロック間の線形特性を補正する。
具体的には、本画像読取装置は、複数の光電変換部に対して、1つの取得回路を備え、各光電変換部におけるブロックごとの画像情報を、時分割で取得する。例えば、光電変換部に第1光電変換部、第2光電変換部、及び第3光電変換部が含まれると、当該取得回路は、1回目の取得処理で、第1光電変換部の第1ブロック、第2光電変換部の第2ブロック及び第3光電変換部の第3ブロックを取得する。また、2回目の取得処理で、第1光電変換部の第2ブロック、第2光電変換部の第3ブロック及び第3光電変換部の第1ブロックを取得する。さらに、3回目の取得処理で、第1光電変換部の第3ブロック、第2光電変換部の第1ブロック及び第3光電変換部の第2ブロックを取得する。このようにブロック毎の画像情報を時分割で取得することにより、本画像読取装置は、画像読取部の回路規模を縮小させることができる。さらに、各ブロック間の線形特性を補正することにより、読み取り特性の低下を抑制することができる。
また、各ブロックに分割して取得した画像情報を結合する際に、線形特性を補正することにより、スジ画像(段差)などの不具合を抑制することができる。また、本画像読取装置は、センサの温度を測定するための温度センサを設け、当該温度センサによって測定された温度に応じて、線形特性を補正してもよい。これにより、熱による黒レベル変動や、自己発熱によるアンプ特性の変化によって発生する画像の不具合を抑制することができる。
<第2の実施形態>
次に、図11を参照して、第2の実施形態について説明する。本実施形態は、温度センサ615の測定結果を読取り特性の自動調整時のトリガとする。温度センサ615は、チップ抵抗と同程度のサイズであり、制御基板とシリアル通信を行うことで温度情報をリアルタイムに通知することができる汎用的な部品である。本実施形態では、温度センサ615を、センサ308とセンサ基板616の間に挟み込むように実装し、センサ308の実際の温度に近い温度を検出できるように実装する。
図11は、第2の実施形態に係る画像読取装置における温度センサ615の測定結果をトリガとした読み取り特性の自動調整制御を示すフローチャートである。なお、以下で説明する処理は、主に画像処理用ASIC509によって実行される。また、図8のフローチャート同様の処理については、同一のステップ番号を付し、説明を省略する。即ち、ステップS803〜S809の処理については、説明を省略する。
読み取り特性の自動調整が開始されると、ステップS1101において、画像処理用ASIC509は、センサ308の近傍に設けられた温度センサ615の測定温度がの所定範囲内にあるか否かを判定する。この判定は、測定温度が所定温度の範囲外となるまで定期的に行われる。測定温度が所定範囲外になると、ステップS1102に進む。
ステップS1102において、画像処理用ASIC509は、原稿読取中のジョブであるか否かを判定する。ここで、ジョブの実行中である場合には、ステップS1103において、画像処理用ASIC509は、当該JOBを中断させ、調整中のメッセージ表示を操作部の表示装置に表示させ、ステップS803に進む。一方、S1102でJOBの実行中でないと判定された場合には、S803へ進む。その後、ステップS803〜S809で自動調整処理が実行される。
ステップS809の処理が実行されると、ステップS1104において、画像処理用ASIC509は、自動調整開始前のジョブが中断中であるか否かを判定する。ジョブが中断されている場合には、ステップS1105において、画像処理用ASIC509は、ジョブを再開させをる。一方、S1114で、自動調整開始前の状態がジョブ中でない場合には、そのまま自動調整処理を終了する。このように、画像処理用ASIC509は、ジョブ実行制御手段の一例である。
以上説明したように、本画像読取装置は、センサの温度を測定するための温度センサを設け、当該温度センサによって測定された温度に応じて、自動調整処理を実行する。これにより、本画像読取装置は、環境変動や連続駆動による自己発熱に起因した読み取り特性の低下を抑制することができる。