以下に添付図面を参照して、この発明にかかるプリンタの好適な実施の形態を詳細に説明する。この実施の形態においては、この発明にかかるプリンタを備えたプリンタ装置への適用例を示す。
(実施の形態1)
まず、この発明にかかる実施の形態1のプリンタ装置について説明する。図1、図2、図3および図4は、この発明にかかる実施の形態1のプリンタ装置を示す説明図である。図1、図2および図3においては、この発明にかかる実施の形態1のプリンタ装置の外観を示している。図4においては、この発明にかかる実施の形態1のプリンタ装置を、図1におけるA−A線に沿って切断した断面を示している。
図1、図2、図3および図4において、この発明にかかる実施の形態1のプリンタ装置100は、略箱形状をなすケーシング101を備えている。ケーシング101の内側には、プリンタ201が設けられている。
ケーシング101の一面には操作パネル102が設けられており、操作パネル102にはプリンタ装置100に対する各種の操作を受け付ける操作キー108、プリンタ装置100の状態を示すLEDランプ109およびプリンタ装置100の状態を文字または記号によって示す液晶表示部110が設けられている。また、ケーシング101の別の一面にはプリンタ装置100の電源のON/OFFを切り替える電源スイッチ103が設けられている。
プリンタ装置100の電源が投入されて印刷待機状態になった場合や、プリンタ装置100においてエラーが発生した場合、またはプリンタ装置100が保持する記録媒体202の残量が所定以下になった場合などに、LEDランプ109を点灯または点滅させ、さらに液晶表示部110に情報を表示して報知する。
また、プリンタ装置100は、所定の音声を出力する音声出力装置を備えている。音声出力装置は、プリンタ装置100においてエラーが発生した場合や、プリンタ装置100が保持する記録媒体202の残量が所定以下になった場合などに、音声ガイダンスあるいは警告音を出力する。
具体的には、音声出力装置は、たとえばスピーカによって実現することができる。あるいは、具体的には、音声出力装置は、たとえばブザーなどによって実現してもよい。音声出力装置については、公知の各種の技術を用いて容易に実現可能であるため、説明を省略する。記録媒体202は、長尺状をなし、巻芯の周囲において長手方向の一端側から回巻されたロール状をなしている。
ケーシング101は、プリンタ201を保持するケーシング本体104と、当該ケーシング本体104に連結されたプリンタカバー105とによって構成されている。プリンタカバー105は、ケーシング本体104の内部を開放可能に閉塞するようにケーシング本体104に連結されている。
ケーシング本体104とプリンタカバー105との間には、図示を省略するロック機構が設けられている。ロック機構は、プリンタカバー105がケーシング本体104の内部を閉塞する位置に位置付けられている場合に係合し、ケーシング本体104に対するプリンタカバー105の位置を固定する。
ケーシング101においては、プリンタカバー105によってケーシング本体104の内部を閉塞した場合に、ケーシング本体104とプリンタカバー105との間に形成される隙間によって記録媒体排出口106が形成される。記録媒体排出口106は、ケーシング101の内部と外部とを連通し、ケーシング101内に収容されたプリンタ201が備えた印字部401によって印字がなされた記録媒体202をケーシング101の外部に排出する。記録媒体202は、ロール状に回巻された状態で、プリンタ装置100が備えた記録媒体収納部301に収納される。記録媒体収納部301は、ロール状に回巻された記録媒体202の外周部を保持する。
ケーシング101の一面には、プリンタ装置100の利用者などによって操作された場合に、ロック機構における係合を解除するロック解除レバー107が設けられている。プリンタカバー105は、ロック解除レバー107が操作されてロック機構における係合が解除された場合に、ケーシング本体104に対して記録媒体排出口106を広げるような方向に移動して、外部に対して記録媒体収納部301を開放する。
プリンタカバー105を開き方向に移動させ、記録媒体収納部301を外部に対して開放した状態においては、ロール状に回巻された記録媒体202を記録媒体収納部301に収納したり、記録媒体収納部301に収納された記録媒体202を記録媒体収納部301から取り出したりすることができる。ロック解除レバー107は、たとえば記録媒体収納部301に収納されている記録媒体202の残量が少なくなり、新しい記録媒体201をセットする場合などに操作される。
記録媒体収納部301は、箱状部材302と、収納部用リブ303と、によって構成されている。箱状部材302は、ケーシング101に保持され、略半円形状に湾曲した底面部を備え、底面部に対向する一面が開放された形状をなしている。収納部用リブ303は、プリンタカバー105に設けられて、箱状部材302側に突出している。箱状部材302および収納部用リブ303は、プリンタカバー105がケーシング本体104に固定された状態において、断面が略円形をなす記録媒体収納部301を形成する。
記録媒体収納部301は、第1の記録媒体保持部402と第2の記録媒体保持部403とを備えている。第1の記録媒体保持部402は、プリンタ装置100すなわちプリンタ201が第1の設置状態にあるときに記録媒体202を保持する。第2の記録媒体保持部403は、プリンタ装置100すなわちプリンタ201が第1の設置状態とは異なる第2の設置状態にあるときに記録媒体202を保持する。
この実施の形態1において、第1の設置状態は、プリンタ装置100における記録媒体排出口106が、鉛直方向上側を向いて設置される状態とする。また、この実施の形態1において、第2の設置状態は、プリンタ装置100における記録媒体排出口106が、鉛直方向に交差する方向すなわちプリンタ201の利用者に対して正面側に向いて設置される状態とする。
第1の記録媒体保持部402は、記録媒体収納部301に収容されるロール状に回巻された記録媒体202の最大外径と同等以上の曲率で湾曲するとともに、プリンタ201が第1の設置状態にある場合に下端となる位置が下方に向かって突出する曲面形状をなす部材であって、記録媒体収納部301における底面部の一部によって実現することができる。
これにより、プリンタ201が第1の設置状態にある場合、ロール状に回巻された記録媒体202は、当該記録媒体202の消費にともない、自重によって第1の記録媒体保持部402がなす曲面の下端に収まるように移動する。この実施の形態1において、第1の記録媒体保持部402は、プリンタカバー105に正対し、中央部ほどプリンタカバー105から離反するように湾曲した曲面であって、記録媒体収納部301における底面部の一部によって実現することができる。
第2の記録媒体保持部403は、記録媒体収納部301に収容されるロール状に回巻された記録媒体202の最大外径と同等以上の曲率で湾曲するとともに、プリンタ201が第2の設置状態にある場合に下端となる位置が下方に向かって突出する曲面形状をなす部材によって実現することができる。
これにより、プリンタ201が第2の設置状態にある場合、ロール状に回巻された記録媒体202は、当該記録媒体202の消費にともない、自重によって第2の記録媒体保持部403がなす曲面の下端に収まるように移動する。この実施の形態1において、第2の記録媒体保持部403は、プリンタカバー105に交差するように立設された壁面によって実現することができる。
プリンタカバー105がケーシング本体104に固定された状態においては、ケーシング101内に記録媒体搬送経路404が形成される。記録媒体搬送経路404は、記録媒体収納部301と記録媒体排出口106とを連通する。また、記録媒体搬送経路404は、記録媒体収納部301から印字部401を介して記録媒体排出口106を連通する。
印字部401は、記録媒体収納部301から記録媒体排出口106に搬送される記録媒体202に対して文字などの印字をおこなう。印字部401は、文字を印字するものに限らず、記号や所定のロゴマークやその他の画像など、文字以外を印字することができる。この実施の形態1において、印字部401はサーマル方式の印字をおこなう。
印字部401は、プリントヘッド401aとプラテン401bとを備えている。プリントヘッド401aおよびプラテン401bは、記録媒体搬送経路404を間にして対向配置されている。たとえばサーマル方式の印字をおこなう印字部401は、サーマル方式のプリントヘッド(サーマルヘッド)401aとプラテン401bとによって構成することができる。
サーマル方式のプリントヘッド(サーマルヘッド)401aは、たとえば記録媒体202の幅方向にライン状に配列された複数の発熱素子を備え、各発熱素子に対して選択的に通電し、各発熱素子を選択的に発熱させることによって文字などの印字をおこなう。このように、サーマル方式の印字をおこなう印字部401を備えたプリンタ201においては、感熱発色性を備えた記録媒体202を用いる。サーマル方式のプリントヘッド401aおよび当該プリントヘッド401aの制御方法については、公知の各種技術を用いて容易に実現可能であるため説明を省略する。
プラテン401bは、記録媒体202の搬送方向(図4における紙面表裏方向)を軸心方向とする略円柱形状をなす。プラテン401bの軸の一端には、ギア203が取り付けられている。このギア203は、ケーシング本体104に設けられたモータMの駆動力が伝達されることによって回転する。プラテン401bは、ギア203の回転にともなって回転する。モータMとギア203とは、図示を省略するギア列を介して連結されている。
プラテン401bは、記録媒体搬送経路404中を搬送される記録媒体202を間にしてプリントヘッド401aに対向し、印字に際してプリントヘッド401aによって印字圧が加えられる記録媒体202を裏面側から支持する。また、プラテン401bは、軸心回りに回転することによって、印字がなされた記録媒体202を、記録媒体収納部301側から記録媒体排出口106側へ搬送する。
記録媒体搬送経路404において、印字部401よりも記録媒体排出口106側には、カッタ機構405が設けられている。カッタ機構405は、位置が固定された固定刃405aと、記録媒体搬送経路404を間にして固定刃405aに対向する位置に設けられた可動刃(図示を省略する)と、を備えている。固定刃405aは、プリンタカバー105に設けられている。可動刃は、固定刃405aに対して接離する方向に移動可能に設けられている。可動刃は、ケーシング本体104に設けられている。
この実施の形態1において、可動刃は、可動刃および当該可動刃を移動させる各機構部を1つのユニットに集約した可動刃ユニット405bに設けられている。可動刃ユニット405bは、ケーシング本体104に対して取り外し可能に設けられている。可動刃が摩耗した場合や、可動刃を移動させる各機構部が劣化した場合は、可動刃ユニット405bを交換することができる。
カッタ機構405は、固定刃405aと可動刃との間に記録媒体202が位置付けられている状態で固定刃405aに対して可動刃を接近させることによって、固定刃405aと可動刃との間に位置付けられた記録媒体202をカットする。これにより、印字部401において印字がなされた記録媒体202を、任意の長さでカットすることができる。
また、カッタ機構405は、記録媒体202を切断した後、固定刃405aから離反する方向に可動刃を移動させ、固定刃405aと可動刃との間に隙間を形成する。この状態でプラテン401bを回転させることによって、記録媒体収納部301に収納された記録媒体202が記録媒体排出口106に向かって繰り出される。これにより、次回の印字が可能な状態とされる。
記録媒体収納部301に収納されたロール状に回巻された記録媒体202は、当該記録媒体202を記録媒体排出口106に向かって繰り出すようなプラテン401bの回転によって、外周側から引き出され、印字部401に供給される。ロール状に回巻された記録媒体202は、外周側から引き出されることによって記録媒体収納部301において回転する。ロール状に回巻された記録媒体202は、記録媒体収納部301において、記録媒体202がロール状に回巻される軸を中心として回転する。
このため、記録媒体収納部301は、ロール状に回巻された記録媒体202が当該記録媒体202の軸を中心として回転することが可能な状態で、ロール状に回巻された記録媒体202を収納し、保持している。ロール状に回巻された記録媒体202は、記録媒体収納部301に収納された場合に、設置状態に応じて、第1の記録媒体保持部402あるいは第2の記録媒体保持部403によって鉛直方向下側から支持される。
プリンタ201は、記録媒体収納部301に収納された、ロール状に回巻された記録媒体202の残量を検知(検出)する残量検知機構を備えている。残量検知機構は、第1の記録媒体保持部402に保持されたロール状に回巻された記録媒体202の残量を検知する第1の検知部と、第2の記録媒体保持部403に保持されたロール状に回巻された記録媒体202の残量を検知する第2の検知部と、を備えている。第1の検知部および第2の検知部は、いずれか一方のみの検知が有効となるように設けられている。
また、プリンタ201は、第1の検知部あるいは第2の検知部のいずれか一方の検知を有効とするように、残量検知機構の状態を切り替える切り替え操作を受け付ける切り替えレバー410を備えている。第1の検知部あるいは第2の検知部のいずれを有効とするかは、プリンタ装置100すなわちプリンタ201の設置状態に応じて、プリンタ装置100の利用者によって決定される。
プリンタ装置100の利用者は、プリンタ装置100すなわちプリンタ201の設置状態に応じて切り替えレバー410を操作して、第1の検知部あるいは第2の検知部のいずれかを有効とするように残量検知機構の状態を切り替える。また、プリンタ装置100においては、切り替えレバー410を操作することによって、第1の検知部および第2の検知部の両方の検知を無効とするように残量検知機構の状態を切り替えることができる。残量検知機構および切り替え機構については、説明を後述する(図5、図6、図7および図8を参照)。
残量検知機構は、ケーシング本体104の内側であって、記録媒体収納部301の外側に設けられている。残量検知機構における第1の検知部は、記録媒体収納部301に設けられた第1の窓部406を介して、第1の記録媒体保持部402に保持されたロール状に回巻された記録媒体202の残量を検知する。残量検知機構における第2の検知部は、記録媒体収納部301に設けられた第2の窓部407を介して、第2の記録媒体保持部403に保持されたロール状に回巻された記録媒体202の残量を検知する。図4においては、第1の検知部が有効とされている状態を示している。
(残量検知機構の構成)
つぎに、残量検知機構の構成について説明する。図5、図6、図7および図8は、残量検知機構を示す説明図である。図5においては、残量検知機構を分解した状態およびプリンタ201における残量検知機構の位置を示している。図6においては、プリンタ201に取り付けられた状態の残量検知機構を示している。図7においては、図5における残量検知機構部分を拡大して示している。図8においては、プリンタ201に取り付けられた状態の残量検知機構の一部を示している。
図5、図6、図7および図8において、残量検知機構500は、プリンタ201において、記録媒体収納部301の近傍に設けられている。残量検知機構500は、ユニットカバー部材501、ユニットフレーム部材502、第1の検知レバー503、第2の検知レバー504、連動検知レバー505、および検知センサ506を備えている。
この実施の形態においては、第1の検知レバー503および第2の検知レバー504によって検出レバーを実現することができる。また、この実施の形態においては、検知センサ506および連動検知レバー505によって検出スイッチを実現することができる。ユニットカバー部材501は、プリンタ201の本体フレーム510に設けられた開口部510aを介して、記録媒体収納部301をなす箱状部材302に設けられている。
ユニットフレーム部材502は、ユニットカバー部材501と箱状部材302との間に設けられ、ユニットカバー部材501と箱状部材302とによって形成される空間内において移動可能とされている。上記の切り替えレバー410は、ユニットフレーム部材502に一体的に設けられている。切り替えレバー410は、箱状部材302に設けられたスリット511に係合しており、当該スリット511を介して記録媒体収納部301側に貫通している。
切り替えレバー410は、スリット511に沿って移動可能な状態で当該スリット511に係合している。スリット511に沿って切り替えレバー410を移動させた場合、記録媒体収納部301に対するユニットフレーム部材502の位置が変化する。スリット511は略L字形状をなしており、これによりユニットフレーム部材502は略L字形状の軌道上を移動する。
スリット511において、屈曲部と2箇所の両端部との間には、それぞれ、係止用の凹部701が設けられている。切り替えレバー410は、係止用の凹部701に係止可能な係止用の突起(図示を省略する)を備えている。係止用の突起を係止用の凹部701に引っかけることによって、スリット511内における切り替えレバー410の位置を停止させることができる。
このような構成により、記録媒体収納部301に対するユニットフレーム部材502の位置を調整するとともに、記録媒体収納部301に対するユニットフレーム部材502の位置を固定することができる。
この実施の形態1において、係止用の凹部701は、2箇所の両端部と、スリット511における屈曲部と、当該屈曲部および2箇所の両端部の間と、の5箇所に設けられている。これにより、記録媒体収納部301に対するユニットフレーム部材502の位置を5箇所において固定することができる。
係止用の凹部701の位置は、上記の5箇所に限るものではない。係止用の凹部701は、2箇所の両端部とスリット511における屈曲部との3箇所に設けてもよいし、上記の5箇所よりも多くの箇所に設けてもよい。係止用の凹部701の箇所を多くすることにより、記録媒体収納部301に対するユニットフレーム部材502の位置を細かく調整することができる。
ユニットフレーム部材502は、ユニットカバー部材501に設けられたスリット501a、501bに係合する突起502a、502bを備えている。スリット501a、501bは、切り替えレバー410の操作によってユニットフレーム部材502とともに移動する突起502a、502bの移動位置を案内するように、上記のスリット511と同様の略L字形状をなしている。
ユニットフレーム部材502に設けられた突起502a、502b、および、当該突起502a、502bが係合されるスリット501a、501bは、ユニットカバー部材501とユニットフレーム部材502とが重なる方向において、上記のスリット511および切り替えレバー410とは異なる位置に設けられている。
記録媒体収納部301側においてスリット511と切り替えレバー410とを係合させ、記録媒体収納部301とは反対側においてスリット501a、501bと突起502a、502bとを係合させることによって、箱状部材302とユニットカバー部材501との間にユニットフレーム部材502を挟持した状態で、ユニットフレーム部材502の移動位置を案内することができる。これによって、ユニットフレーム部材502を安定、かつ精度良く移動させることができる。
第1の検知レバー503は、ユニットフレーム部材502に対向して設けられた一対の突起702a、702bからなる第1軸部702に孔708を嵌合させてユニットフレーム部材502に連結されている。同様に、第2の検知レバー504は、ユニットフレーム部材502に対向して設けられた一対の突起707a、707bからなる第2軸部707に孔709を嵌合させてユニットフレーム部材502に連結されている。そして、第1の検知レバー503および第2の検知レバー504は、それぞれ、第1軸部702および第2軸部707を支点としてユニットフレーム部材502に対して揺動可能に設けられている。
第1の検知レバー503および第2の検知レバー504は、それぞれ、第1軸部702と第2軸部707の軸心方向が交差するような状態でユニットフレーム部材502に連結されている。この実施の形態1において、第1の検知レバー503および第2の検知レバー504は、揺動に際しての第1の検知レバー503が嵌合する第1軸部702と第2の検知レバー504が嵌合する第2軸部707の軸心方向が90度で交差するように設けられている。
第1の検知レバー503は、プリンタ201が第1の設置状態にある場合に、ロール状に回巻された記録媒体202の軸が、記録媒体202の消費にともなって移動する際の移動方向に平行な状態で揺動するように設けられている。第2の検知レバー504は、プリンタ201が第2の設置状態にある場合に、ロール状に回巻された記録媒体202の軸が、記録媒体202の消費にともなって移動する際の移動方向に平行な状態で揺動するように設けられている。
第1の検知レバー503の一端には、第1の窓部406側すなわち記録媒体収納部301側に向かって突出する第1の突起部703が設けられている。第1の検知レバー503に設けられた円筒状突起710とユニットフレーム部材502との間には、図示を省略する第1の圧縮コイルバネが設けられている。第1の検知レバー503は、第1の圧縮コイルバネの復元力によって、第1の突起部703を第1の窓部406から突出させる方向に付勢されている。
第2の検知レバー504の一端には、第2の窓部407側すなわち記録媒体収納部301側に向かって突出する第2の突起部704が設けられている。第2の検知レバー504に設けられた円筒状突起711とユニットフレーム部材502との間には、図示を省略する第2の圧縮コイルバネが設けられている。第2の検知レバー504は、第2の圧縮コイルバネの復元力によって、第2の突起部704を第2の窓部407から突出させる方向に付勢されている。
連動検知レバー505は、中央付近の両側面に突出して形成された軸部801をユニットフレーム部材502に設けられた孔に係合させて連結されており、軸部801を支点としてユニットフレーム部材502に対して揺動可能に設けられている。連動検知レバー505は、一端部505aが第1の検知レバー503の第1の突起部703と反対側の端部および第2の検知レバー504の第2の突起部704と反対側の端部に対向し、他端部505bが検知センサ506に対向するように設けられている。
連動検知レバー505の軸部801には、図示を省略するねじりコイルバネが設けられている。このねじりコイルバネは、連動検知レバー505の他端部505bが検知センサ506から離間した状態を維持しつつ、連動検知レバー505の一端部505aを第1の検知レバー503の第1の突起部703と反対側の端部および第2の検知レバー504の第2の突起部704と反対側の端部に当接させるように、連動検知レバー505を付勢している。
ねじりコイルバネが連動検知レバー505を付勢する付勢力は、第1の圧縮コイルバネが第1の検知レバー503を付勢する付勢力および第2の圧縮コイルバネが第2の検知レバー504を付勢する付勢力よりも弱く設定されている。そのため、連動検知レバー505は、第1の検知レバー503の第1の突起部703と反対側の端部あるいは第2の検知レバー504の第2の突起部704と反対側の端部に付勢され、他端部505bが検知センサ506に近接するように揺動する。
検知センサ506は、透過型の光電センサによって実現することができる。検知センサ506は、検知センサ506に対する連動検知レバー505の位置に応じて出力が変化する。検知センサ506は、連動検知レバー505の一端部505aが第1の検知レバー503の第1の突起部703と反対側の端部または第2の検知レバー504の第2の突起部704と反対側の端部に付勢されて他端部505bが検知センサ506に近接して検知センサ506の発光部と受光部を遮蔽した位置に位置付けられている場合と、第1の検知レバー503が第1の圧縮コイルバネの復元力に抗して揺動し、かつ第2の検知レバー504が第2の圧縮コイルバネの復元力に抗して揺動して連動検知レバー505がねじりコイルバネの付勢力により他端部505bを検知センサ506から離間させる位置に揺動した場合と、で出力が変化する。
この実施の形態1においては、第1の検知レバー503、および、当該第1の検知レバー503の揺動に連動して動作する第1の圧縮コイルバネや連動検知レバー505とこれらの各部を支持するユニットフレーム部材502やユニットカバー部材501などによって第1の検知部が構成されている。また、この実施の形態1においては、第2の検知レバー504、および、当該第2の検知レバー504の揺動に連動して動作する第2の圧縮コイルバネや連動検知レバー505とこれらの各部を支持するユニットフレーム部材502やユニットカバー部材501などによって第2の検知部が構成されている。
第1の検知レバー503は、第1の検知部が有効とされている状態において、第1の突起部703が第1の窓部406に対向するように設けられている。また、第1の検知レバー503は、第1の検知レバー503と連動検知レバー505との積層方向において、第1の突起部703と反対側の端部が連動検知レバー505の一端部505aに対向するように設けられている。
第2の検知レバー504は、第2の検知部が有効とされている状態において、第2の突起部704が第2の窓部407に対向するように設けられている。また、第2の検知レバー504は、第2の検知レバー504と連動検知レバー505との積層方向において、第2の突起部704と反対側の端部が連動検知レバー505の一端部505aに対向するように設けられている。
第1の突起部703は、第1の検知部が有効とされている状態において、第1の窓部406を介して記録媒体収納部301内に突出する。第1の突起部703は、第1の検知部が有効とされ、かつ、記録媒体収納部301に収納されている記録媒体202の残量が十分に多い場合に、ロール状に回巻された記録媒体202の側面に当接する。第1の検知レバー503は、第1の突起部703がロール状に回巻された記録媒体202の側面に当接している状態においては、第1の圧縮コイルバネの復元力に抗して第1の突起部703と反対側の端部が連動検知レバー505の一端部505aから離間する方向に揺動する。
第2の突起部704は、第2の検知部が有効とされている状態において、第2の窓部407を介して記録媒体収納部301内に突出する。第2の突起部704は、第2の検知部が有効とされ、かつ、記録媒体収納部301に収納されている記録媒体202の残量が十分に多い場合に、ロール状に回巻された記録媒体202の側面に当接する。第2の検知レバー504は、第2の突起部704がロール状に回巻された記録媒体202の側面に当接している状態においては、第2の圧縮コイルバネの復元力に抗して第2の突起部704と反対側の端部が連動検知レバー505の一端部505aから離間する方向に揺動する。
残量検知機構500においては、切り替えレバー410がユニットフレーム部材502に設けられており、第1の検知レバー503および第2の検知レバー504はユニットフレーム部材502に設けられているため、切り替えレバー410を操作してユニットフレーム部材502を移動させた場合、第1の検知レバー503および第2の検知レバー504が連動して移動する。
このため、第1の検知レバー503が第1の窓部406から突出する状態では、第2の検知レバー504が第2の窓部407から退避した位置に位置付けられる。同様に、第2の検知レバー504が第2の窓部407から突出する状態では、第1の検知レバー503が第1の窓部406から退避した位置に位置付けられる。
このように、残量検知機構500においては、切り替えレバー410を操作することによって、第1の検知部および第2の検知部のいずれか一方のみの検知を有効とするような位置に、第1の検知部および第2の検知部を移動させることができる。この実施の形態1においては、切り替えレバー410およびスリット511によって移動機構が構成されている。
箱状部材302には、第1の退避用リブ705が設けられている。第1の退避用リブ705は、切り替えレバー410の操作にともなって移動する第1の突起部703に干渉する位置において、第1の検知レバー503側に突出するように設けられている。第1の退避用リブ705は、第1の窓部406側から離間するほど突出量が多くなるような第1の斜面部705aを備えている。
これにより、第1の突起部703が第1の窓部406から突出した状態において、当該第1の突起部703が第1の窓部406から退避する位置に移動するように切り替えレバー410が操作されると、第1の検知レバー503は第1の斜面部705aによって押されて、第1の突起部703がユニットカバー部材501に近づく方向に揺動する。第1の突起部703がユニットカバー部材501に近づくようにして第1の検知レバー503が揺動することにより、第1の検知レバー503の第1の突起部703と反対側の端部は、連動検知レバー505の一端部505aから離間する方向に移動する。
また、箱状部材302には、第2の退避用リブ706が設けられている。第2の退避用リブ706は、切り替えレバー410の操作にともなって移動する第2の突起部704に干渉する位置において、第2の検知レバー504側に突出するように設けられている。第2の退避用リブ706は、第2の窓部407側から離間するほど突出量が多くなるような第2の斜面部706aを備えている。
これにより、第2の突起部704が第2の窓部407から突出した状態において、当該第2の突起部704が第2の窓部407から退避する位置に移動するように切り替えレバー410が操作されると、第2の検知レバー504は第2の斜面部706aによって押されて、第2の突起部704がユニットカバー部材501に近づく方向に揺動する。第2の突起部704がユニットカバー部材501に近づくようにして第2の検知レバー504が揺動することにより、第2の検知レバー504の第2の突起部704と反対側の端部は、連動検知レバー505の一端部505aから離間する方向に移動する。
このように、第1の退避用リブ705および第2の退避用リブ706によって、第1の検知レバー503の第1の突起部703と反対側の端部あるいは第2の検知レバー504の第2の突起部704と反対側の端部の位置を、ユニットフレーム部材502の位置に応じて連動検知レバー505の一端部505aから離間する方向に移動させることにより、有効とされていない検知部における第1の検知レバー503あるいは第2の検知レバー504が不用意に揺動することに連動して連動検知レバー505が誤って揺動することを防止できる。
(残量の検知)
つぎに、残量検知機構500における検知方法について説明する。図9および図10は、残量検知機構500における検知方法を示す説明図である。図9においては、記録媒体収納部301に収納されている、ロール状に回巻された記録媒体202の残量が所定量以下になった状態におけるプリンタ装置100を、図1におけるA−A線に沿って切断した断面を示している。図10においては、記録媒体収納部301に収納されている、ロール状に回巻された記録媒体202の軸心を通り、当該軸心に平行であってかつ第1の検知レバー503の揺動方向に平行な平面でプリンタ装置100を切断した断面を示している。
図9および図10において、ロール状に回巻された記録媒体202の中心の巻芯部分によって形成される空間900は、第1の記録媒体保持部402に保持された記録媒体202の消費にともなって、記録媒体202の自重によって第1の記録媒体保持部402がなす曲面の下端に収まるように移動する。第1の突起部703は、記録媒体収納部301に収納されている記録媒体202の残量が十分に多い場合、ロール状に回巻された記録媒体202の側面に当接している。
記録媒体収納部301に収納されている記録媒体202の残量が所定量以下になると、記録媒体202の中心の巻芯部分がなす空間900に、第1の突起部703が対向する状態となる。第1の検知レバー503は、第1の圧縮コイルバネによって第1の突起部703が記録媒体収納部301側に突出する方向に付勢されているため、巻芯部分がなす空間900に第1の突起部703が対向する状態となった時点で、当該空間900に第1の突起部703を入り込ませるようにして揺動する(図10を参照)。
第1の検知レバー503が、巻芯部分がなす空間900に第1の突起部703を入り込ませるようにして揺動すると、第1の検知レバー503の第1の突起部703と反対側の端部は、当接している連動検知レバー505の一端部505aをねじりコイルバネの付勢力に抗してユニットカバー側に移動させる。これにより、連動検知レバー505は、他端部505bが検知センサ506に近づくように揺動する。
連動検知レバー505の他端部505bが近づくことによって、検知センサ506の出力が変化する。具体的には、たとえば連動検知レバー505の他端部505bが近づくことによって、検知センサ506の出力がLowレベルからHighレベルに変化する。残量検知機構500は、検知センサ506からの出力値あるいは検知センサ506の出力変化に基づいて、記録媒体収納部301に収納されている記録媒体202の残量が所定量以下になったことを検知する。
このように、この実施の形態1の残量検知機構500は、記録媒体202の消費にともなってロール状に回巻された記録媒体202の巻き数が減り、これにともなって記録媒体202の直径が小さくなるために巻芯部分が移動することを利用して、巻芯部分の位置を検知することによって記録媒体202の残量が所定量以下になったか否かを検知することができる。
プリンタ装置100は、残量検知機構500によって、記録媒体収納部301に収納されている記録媒体202の残量が所定量以下になったことを検知した場合、液晶表示部110に警告を表示するとともに、LEDランプ109を赤色に点滅させる。そして、音声出力装置を駆動して、所定の報知音を出力する。これによって、記録媒体202が所定の残量以下になったことを報知することができる。
上記の説明においては、残量検知機構500における検知方法を、第1の記録媒体保持部402に保持された記録媒体202の残量を第1の検知部を用いて検知する場合を例にして説明したが、残量検知機構500における検知方法は、第2の記録媒体保持部403に保持された記録媒体202の残量を第2の検知部を用いて検知する場合も同様に説明することができる。
第2の記録媒体保持部403に保持された記録媒体202の残量を第2の検知部を用いて検知する方法については、上記の第1の検知部による残量検知と同じであるため説明を省略する。第2の記録媒体保持部403に保持された記録媒体202の残量を第2の検知部を用いて検知する場合、第2の検知レバー504が第2の窓部407から突出する状態とされる。
この実施の形態1のプリンタ装置100におけるプリンタ201は、プリンタ201が備える各部を駆動制御する制御部(図示を省略する)を備えている。制御部は、プリンタ装置100のケーシング101内に設けられ、たとえばROMやRAMなどの各種のメモリとCPUとによって構成されるマイクロコンピュータによって実現することができる。
制御部は、残量検知機構500による検知結果に基づいて液晶表示部110、LEDランプ109および音声出力装置を制御する。具体的には、制御部は、検知センサ506からの出力に基づいてロール状に回巻された記録媒体202の残量が所定量以下になったことを検知した場合に、液晶表示部110に警告を表示するように駆動制御し、LEDランプ109を赤色に点滅させるように駆動制御する。また、音声出力装置から音声ガイダンスあるいは警告音が出力されるように、当該音声出力装置を制御する。
このように、ロール状に回巻された記録媒体202の残量が所定量以下になった場合に、液晶表示部110に警告を表示し、LEDランプ109を赤色に点滅させ、音声出力装置から音声ガイダンスあるいは警告音を出力することによって、プリンタの利用者に対して、記録媒体が所定の残量以下になったことを確実に伝達することができる。記録媒体が所定の残量以下になったことを音声によって報知することによって、利用者がプリンタ装置100から離れた場所にいる場合にも、記録媒体202のニアエンドを確実に案内することができる。
つぎに、第1の検知部が無効とされている場合の第1の検知レバー503について説明する。図11は、第1の検知部が無効とされている場合の第1の検知レバー503およびその近傍を示す説明図である。図11において、第1の検知部が無効とされている場合、第1の検知レバー503に設けられた第1の突起部703は第1の窓部406から退避した位置に位置付けられる。
第1の検知レバー503は、第1の突起部703が第1の窓部406に対向する位置から、第1の窓部406から退避した位置に移動する際、第1の退避用リブ705における第1の斜面部705aに当接する。第1の斜面部705aは、第1の窓部406側から離間するほど突出量が多くなるように設けられているため、第1の窓部406から退避した位置への第1の検知レバー503の移動にともなって、第1の突起部703は斜面部に沿ってユニットカバー部材501に近づく方向に移動する。
これによって、第1の検知レバー503は、第1の突起部703と反対側の端部が連動検知レバー505の一端部から離間する方向に移動するように揺動する。これによって、第1の検知レバー503の第1の突起部703と反対側の端部と、連動検知レバー505の一端部505aとを確実に離間させることができ、有効とされていない第1の検知部における第1の検知レバー503が揺動することに連動して連動検知レバー505が誤って揺動することを防止できる。
この実施の形態1のプリンタ装置100すなわちプリンタ201は、残量検知機構500による、記録媒体の残量の検知機能を無効にすることができる。残量検知機構500による記録媒体の残量の検知機能は、第1の突起部703が第1の窓部406から退避し、かつ、第2の突起部704が第2の窓部407から退避する状態において無効とされる。
この実施の形態1においては、切り替えレバー410を、スリット511における屈曲部に位置づけることによって、第1の突起部703が第1の窓部406から退避する位置に第1の検知レバー503を位置づけるとともに、第2の突起部704が第2の窓部407から退避する位置に第2の検知レバー504を位置づけることができる。
このように、この実施の形態1のプリンタ装置100すなわちプリンタ201においては、切り替えレバー410を操作するだけで、容易かつ確実に第1の検知部および第2の検知部の両方を無効とすることができる。これによって、ニアエンドの検知機能を利用せず、たとえばロール状に回巻された記録媒体の終端部分(巻き始め部分)に設けられたマーキングを目視することによって記録媒体の残量を把握するようにしてプリンタ装置100を利用する利用者に対して、当該利用者が必要としていないニアエンドの報知をおこなうことがない。
このように、この実施の形態1のプリンタ装置100すなわちプリンタ201によれば、たとえば利用者の使用態様に応じて設置姿勢を調整し、各設置姿勢においてニアエンドを報知するとともに、ニアエンドの検知を無効にすることもできるので、様々なプリンタの使用形態に対応することができる。これによって、プリンタ装置100すなわちプリンタ201の汎用性の向上を図ることができる。
上記の実施の形態1においては、透過型の光電センサによって検知センサ506を実現した場合について説明したが、検知センサ506は透過型光電センサに限るものではない。検知センサ506は、具体的には、たとえば連動検知レバー505の接触の有無に応じて出力が変化するマイクロスイッチによって実現してもよい。
また、上述した実施の形態1においては、記録媒体202のニアエンドを液晶表示部110への警告表示、LEDランプ109の点滅、および音声出力装置からの音声出力によって報知するようにしたが、これらの報知手段を同時に動作させるものに限らない。たとえば、いずれか一つの報知手段のみで報知するようにしてもよいし、いずれか二つの報知手段を組み合わせて報知するようにしてもよい。
以上説明したように、この実施の形態1のプリンタ201は、ロール状に回巻された記録媒体202を収納する記録媒体収納部301から印字部401に記録媒体202を供給して印字する。記録媒体収納部301には、プリンタ201が第1の設置状態にあるときに記録媒体202を保持する第1の記録媒体保持部402と、プリンタ201が第1の設置状態とは異なる第2の設置状態にあるときに記録媒体202を保持する第2の記録媒体保持部403とが形成されている。また、この実施の形態1のプリンタ201は、第1の記録媒体保持部402に保持された記録媒体202の消費にともなって記録媒体202の中心の巻芯部分が所定の位置に達したことを検知する第1の検知部と、第2の記録媒体保持部403に保持された記録媒体202の消費にともなって記録媒体202の中心の巻芯部分が所定の位置に達したことを検知する第2の検知部と、第1の検知部および第2の検知部のいずれか一方のみの検知を有効とするような位置に第1の検知部および第2の検知部を移動させる移動機構と、を備えたことを特徴としている。
この実施の形態1のプリンタ201によれば、プリンタ201の設置方向に応じて、第1の検知部および第2の検知部を移動させることによって第1の検知部あるいは第2の検知部のいずれか一方のみの検知を有効とすることができる。これによって、複雑な制御をともなうことなく、プリンタ201の設置方向に応じて、有効とされない他方の検知部の機能を容易かつ確実に無効にすることができる。
このように、プリンタ201の設置方向に応じて、有効とされない他方の検知部の機能を確実に無効にすることにより、第1の検知部あるいは第2の検知部のうちプリンタ201の設置方向に適したいずれか一方のみの検知結果に基づいて記録媒体202の残量を検知することができる。これによって、プリンタ201の設置方向にかかわらず記録媒体202の残量を精度良く検知することができる。
また、この実施の形態1のプリンタ201は、第1の検知部または第2の検知部によって検知された結果に基づいて、記録媒体202が所定の残量以下になったことを報知する報知部を備えたことを特徴としている。具体的には、この実施の形態1のプリンタ201においては、記録媒体202が所定の残量以下になったことを、液晶表示部110にニアエンドメッセージを表示することによって報知している。
この実施の形態1のプリンタ201によれば、記録媒体202の消費にともなって記録媒体202の中心の巻芯部分が所定の位置に達した場合に、記録媒体202が所定の残量以下になったことを報知することができる。これによって、プリンタ201の利用者に対して、記録媒体202が所定の残量以下になったことを確実に伝達することができる。
また、この実施の形態1のプリンタ201は、第1の検知部および第2の検知部を一つのユニットによって構成し、移動機構が、ユニットを移動させることを特徴としている。この実施の形態1のプリンタ201によれば、第1の検知部および第2の検知部を一体的に移動させることができる。これによって、容易かつ確実に、第1の検知部あるいは第2の検知部のいずれか一方のみの検知を有効とすることができる。
また、この実施の形態1のプリンタ201は、第1の検知部および第2の検知部が、記録媒体202の側面に付勢して当接する第1の突起部703および第2の突起部704を備え、記録媒体202の中心の巻芯部分が移動することによって第1の突起部703および第2の突起部704が巻芯部分の空間に入り込むことを検知することを特徴としている。
この実施の形態1のプリンタ201によれば、第1の突起部703および第2の突起部704の機械的な動作を検出対象とすることにより、印字に際する記録媒体202の搬送にともなう記録媒体202の動き(記録媒体収納部301における記録媒体202のあばれなど)に左右されることなく、記録媒体202の消費にともなって記録媒体202の中心の巻芯部分が所定の位置に達したことを検知することができる。これによって、記録媒体202が所定の残量以下になったことを精度良く検知することができる。
また、この実施の形態1のプリンタ201は、第1の検知部および第2の検知部が、記録媒体202の中心の巻芯部分が移動することによって巻芯部分が所定の位置に達することを光学的に検出することを特徴としている。この実施の形態1のプリンタ201によれば、第1の検知部および第2の検知部の物理的な大きさを、記録媒体202の消費にともなう当該記録媒体202の中心の巻芯部分の位置にかかわらず、一定とすることができる。これによって、記録媒体202の残量の検知にかかる機構の小型化を図ることができる。
また、この実施の形態1のプリンタ201は、ロール状に回巻された記録媒体202を収納する記録媒体収納部301から印字部401に記録媒体202を供給して印字し、記録媒体収納部301には、プリンタ201が第1の設置状態にあるときに記録媒体202を保持する第1の記録媒体保持部402と、プリンタ201が第1の設置状態とは異なる第2の設置状態にあるときに記録媒体202を保持する第2の記録媒体保持部403とが形成されている。また、この実施の形態1のプリンタ201は、第1の記録媒体保持部402に保持された記録媒体202の消費にともなって記録媒体202の中心の巻芯部分が所定の位置に達したことを検知する第1の検知部と、第2の記録媒体保持部403に保持された記録媒体202の消費にともなって記録媒体202の中心の巻芯部分が所定の位置に達したことを検知する第2の検知部と、第1の検知部および第2の検知部の両方の検知を無効とするような位置に第1の検知部および第2の検知部を移動させる移動機構と、を備えたことを特徴としている。
この実施の形態1のプリンタ201によれば、第1の検知部および第2の検知部を移動させることによって第1の検知部あるいは第2の検知部の両方の検知を無効とすることができる。これによって、複雑な制御をともなうことなく容易かつ確実に第1の検知部および第2の検知部の両方の検知を無効にすることができる。
また、この実施の形態1のプリンタ201によれば、プリンタ201の利用状況(プリンタ201の設置方向など)に応じて第1の検知部および第2の検知部の両方の検知を無効にすることができるので、プリンタ201の汎用性の向上を図ることができる。
(実施の形態2)
つぎに、この発明にかかる実施の形態2のプリンタ装置について説明する。実施の形態2においては、上述した実施の形態1と同一部分は同一符号で示し、説明を省略する。実施の形態2のプリンタ装置は、上述した実施の形態1と比較して、残量検知機構に反射型光電センサを用いた点が異なる。
図12は、この発明にかかる実施の形態2のプリンタ装置を示す説明図である。図12は、この発明にかかる第2の実施の形態2のプリンタ装置を、図1におけるA−A線に沿って切断した断面を示している。図12において、この発明にかかる第2の実施の形態2のプリンタ装置100は、残量検知機構1500を備えている。
残量検知機構1500は、第1の検知部と第2の検知部とを備えている。残量検知機構1500において、第1の検知部は、基板上に実装された発光素子と受光素子とで構成された反射型光電センサからなる第1の検知センサ1503で構成されている。また、残量検知機構1500において、第2の検知部は、基板上に実装された発光素子と受光素子とで構成された反射型光電センサからなる第2の検知センサ1504で構成されている。
残量検知機構における第1の検知部は、記録媒体収納部301に設けられた第1の窓部1406を介して、第1の記録媒体保持部402に保持されたロール状に回巻された記録媒体202の残量を検知する。残量検知機構における第2の検知部は、記録媒体収納部301に設けられた第2の窓部1407を介して、第2の記録媒体保持部403に保持されたロール状に回巻された記録媒体202の残量を検知する。図12においては、第1の検知部が有効とされている状態を示している。
第1の検知センサ1503および第2の検知センサ1504はユニットフレーム部材1502にそれぞれ固定されている。ユニットフレーム部材1502には切替えレバー410が一体的に設けられている。
ユニットフレーム部材1502は、ユニットカバー部材501と箱状部材302との間に設けられ、ユニットカバー部材501と箱状部材302とによって形成される空間内において移動可能とされている。上記の切り替えレバー410は、ユニットフレーム部材502に一体的に設けられている。切り替えレバー410は、箱状部材302に設けられたスリット511に係合しており、当該スリット511を介して記録媒体収納部301側に貫通している。
切り替えレバー410は、スリット511に沿って移動可能な状態で当該スリット511に係合している。スリット511に沿って切り替えレバー410を移動させた場合、記録媒体収納部301に対するユニットフレーム部材1502の位置が変化する。スリット511は略L字形状をなしており、これによりユニットフレーム部材1502は略L字形状の軌道上を移動する。
スリット511において、屈曲部と2箇所の両端部との間には、それぞれ、係止用の凹部701が設けられている。切り替えレバー410は、係止用の凹部701に係止可能な係止用の突起を備えている。係止用の突起を係止用の凹部701に引っかけることによって、スリット511内における切り替えレバー410の位置を停止させることができる。
このような構成により、記録媒体収納部301に対するユニットフレーム部材1502の位置を調整するとともに、記録媒体収納部301に対するユニットフレーム部材1502の位置を固定することができる。
第1の検知センサ1503は、記録媒体収納部301に収納されている記録媒体202の残量が十分に多い場合、ロール状に回巻された記録媒体202の側面に対向している。そして、第1の検知センサ1503の発光素子から照射された光は、ロール状に回巻された記録媒体202の側面で反射して第1の検知センサ1503の受光素子で受光される。この状態において、第1の検知センサ1503の出力値はLowレベルを出力する。
記録媒体収納部301に収納されている記録媒体202の残量が所定量以下になると、記録媒体202の中心の巻芯部分がなす空間900に、第1の検知センサ1503が対向する状態となる。この状態では第1の検知センサ1503の発光素子から照射された光は受光素子で受光されなくなり、第1の検知センサ1503の出力値はHighレベルを出力する。
残量検知機構1500は、第1の検知センサ1503からの出力値あるいは第1の検知センサ1503の出力変化に基づいて、記録媒体収納部301に収納されている記録媒体202の残量が所定量以下になったことを検知する。第2の検知センサ1504の動作は、第1の検知センサ1503と同様であるため、説明を省略する。
残量検知機構1500においては、切り替えレバー410がユニットフレーム部材1502に設けられており、第1の検知センサ1503および第2の検知センサ1504はユニットフレーム部材1502に設けられているため、切り替えレバー410を操作してユニットフレーム部材1502を移動させた場合、第1の検知センサ1503および第2の検知センサ1504が連動して移動する。
このため、第1の検知センサ1503が第1の窓部1406から露出する状態では、第2の検知センサ1504が第2の窓部1407から退避した位置に位置付けられる。同様に、第2の検知センサ1504が第2の窓部1407から露出する状態では、第1の検知センサ1503が第1の窓部1406から退避した位置に位置付けられる。
第1の検知センサ1503が第1の窓部1406から退避した位置に位置付けられた状態では、第1の検知センサ1503の発光素子から照射された光は、記録媒体収納部1301をなす箱状部材1302の壁面で反射して第1の検知センサ1503の受光素子で受光される。この状態において、第1の検知センサ1503の出力値はLowレベルを出力する。
同様に、第2の検知センサ1504が第2の窓部1407から退避した位置に位置付けらたれ状態において、第2の検知センサ1504の発光素子から照射された光は、記録媒体収納部1301をなす箱状部材1302の壁面で反射して第2の検知センサ1504の受光素子で受光される。この状態において、第2の検知センサ1504の出力値はLowレベルを出力する。
このように、残量検知機構1500においては、切り替えレバー410を操作することによって、第1の検知部および第2の検知部のいずれか一方のみの検知を有効とするような位置あるいは第1の検知部および第2の検知部の双方を無効とするような位置に、第1の検知部および第2の検知部を移動させることができる。
以上説明したように、この実施の形態2のプリンタ201は、第1の検知部および第2の検知部が、基板上に実装された発光素子と受光素子とで構成された反射型光電センサからなる第1の検知センサ1503および第2の検知センサ1504によって実現され、巻芯部分が所定の位置に達することを光学的に検出することを特徴としている。
この実施の形態2のプリンタ201によれば、反射型光電センサからなる第1の検知センサ1503および第2の検知センサ1504を用いて記録媒体202の残量を検知することにより、残量の検知にかかる機構の小型化を図ることができる。これによって、プリンタ201および当該プリンタ201を備えたプリンタ装置100の小型化を図ることができる。