以下、本発明の一実施形態について、図面を参照して具体的に説明する。なお、本実施形態では、ヘッドマウントディスプレイとして、網膜走査型ディスプレイを例に挙げて説明するが、本発明は、これに限定されるものではなく、液晶ディスプレイや有機EL(electroluminescence)ディスプレイ等、他の画像表示装置を備え、利用者が頭部に装着して画像を鑑賞する他のヘッドマウントディスプレイに対して適用することができるものである。
図1は、本実施形態に係るヘッドマウントディスプレイの使用形態を示す説明図であり、図2は、報知画像の一例を示す説明図であり、図3は、本実施形態に係るヘッドマウントディスプレイを示す外観斜視図であり、図4〜図6は、報知画像と結果画像の一例を示す説明図であり、図7は、ヘッドマウントディスプレイの制御部を示す機能ブロック図であり、図8は、ヘッドマウントディスプレイの画像表示部を示す説明図であり、図9は、制御部が行う処理を示すフローチャートであり、図10は、3次元表示用画像表示部を示す説明図であり、図11は、他の実施形態に係るヘッドマウントディスプレイを示す外観斜視図であり、図12は、他の実施形態における報知画像と結果画像の一例を示す説明図である。
(ヘッドマウントディスプレイの概要の説明)
図1に示すように、本実施形態に係るヘッドマウントディスプレイ(以下、「HMD」という。)1は、利用者Aが頭部に装着した状態で画像を視認する装置であり、その内部に、利用者Aの眼に表示画像を光学的に導いて視認させる画像表示部と、この画像表示部の動作を制御する制御部とを有する網膜走査型画像表示装置を備えている。
この網膜走査型画像表示装置は、画像信号を変調したビーム光を、利用者Aの少なくとも一方の網膜に投影すると共に走査して画像を表示(投影表示)することにより、表示画像を利用者Aに視認させる装置である。
そして、このHMD1は、利用者Aがビデオゲームを行う際に、ゲームの画像を表示するディスプレイとして、また、利用者Aが映画等の映像コンテンツを鑑賞する際のディスプレイとして用いるものである。
また、このHMD1は、携帯電話機2等の電話機能を有する外部装置と接続可能なインターフェース部と、利用者Aが操作することにより、制御部に画像表示部の動作制御を含むHMD1が備える各種機能を作動させる制御を行わせる複数の操作入力部とを備えている。
これらの各操作入力部には、それぞれ異なる機能を割り当てることができ、例えば、インターフェース部を介して携帯電話機2から電話着信を示す信号が入力された場合に、携帯電話機2を着信状態から通話状態に切替える機能や、ゲーム画像において複数の選択肢が表示された場合に、複数の選択肢の中から一つを選択する機能等、様々な機能を割り当てることができるようにしている。
特に、このHMD1は、利用者Aが頭部に装着して利用している状態において、表示画像中に操作入力部の配設位置を報知させる報知画像を表示して使用者に視認させることにより、利用者Aに各操作入力部の配設位置を知らせる機能を備えている。
すなわち、このHMD1の制御部は、操作入力部の配設位置を報知する報知画像として、操作入力部の配設位置を示す文字情報画像、又は、操作入力部の配設位置の方向を指し示す指示画像を、画像表示部によって表示させて利用者Aに視認させる制御を行うようにしている。
このとき、制御部は、画像表示部によって、これら文字情報画像又は指示画像を、表示画像における操作入力部の配設位置と近接する位置に表示させて利用者Aに視認させる制御を行うようにしている。
具体的には、図2(a)に示すように、たとえば、利用者AがこのHMD1を用いてビデオゲームを行っているときに、表示画像V中に「YES」又は「NO」のいずれかを操作入力部操作することにより選択させる文字情報が表示されたとする。
ここで、「YES」を選択するための操作入力部(以下、「YESボタン」という。)が画面左上に配設されており、「NO」を選択するための操作入力部(以下、「NOボタン」という。)が画面右上に配設されている場合に、制御部は、図2(b)に示すように、YESボタンの配設位置に近接した画面左上に「YESなら画面左上のボタンを押してください。」という文字情報画像V1からなる報知画像を画像表示部に表示させると共に、NOボタンの配設位置に近接した画面右上に「NOなら画面右上のボタンをおしてください。」という文字情報画像V1からなる報知画像を画像表示部に表示させて利用者Aに視認させる制御を行う。
また、制御部は、指示画像によって操作入力部の配設位置を報知する場合には、図2(c)に示すように、YESボタンが配設された画面左上方向を指し示す指示画像V2からなる報知画像を画像表示部により表示させると共に、NOボタンが配設された画面右上方向を指し示す指示画像V2からなる報知画像を画像表示部に表示させて利用者Aに視認させる制御を行う。
このように、このHMD1は、表示画像中に各操作入力部の配設位置を示す報知画像を表示するため、HMD1を頭部に装着したままの状態で、利用者に操作入力部の配設位置を容易に把握させて、操作入力部を容易且つ確実に操作させることができるように構成している。
また、このHMD1は、図3に示すように、内部に網膜走査型画像表示装置を収納した筐体3と、この筐体3を支持する支持フレーム4と、支持フレーム4と一体に形成されてHMD1を利用者Aの頭部に装着するための頭部装着部5とを備えている。
筐体3は、内部に網膜走査型画像表示装置を収納可能な収納空間を有し、頭部装着時に利用者Aの左眼部分と左側こめかみ部分とを被覆するように配設された平面視略L字形状の箱体により構成しており、その内部に、網膜走査型画像表示装置を収納している。
支持フレーム4は、眼鏡のフロント部と同様の形状をしたゴーグル型の支持体であり、本実施形態では、HMD1を頭部に装着した際に、利用者Aの左眼と対向する部分に筐体3を取り付けるようにしている。
また、この支持フレーム4は、HMD1を頭部に装着した際に、利用者Aの右眼と対向する部分を透光性部材により構成することによって、利用者AがHMD1により画像を鑑賞している間であっても、周囲の状況を視認できるようにしている。
そして、この支持フレーム4は、利用者Aの左眼と対向する部分と、利用者Aの右眼と対向する部分との間に正面視略台形の切欠部4aを備えており、利用者AがHMD1を頭部に装着する際には、利用者Aの鼻にこの切欠部4aを掛止するようにしている。
頭部装着部5は、その基端側がゴーグル型の支持体の上部両端にそれぞれ回動自在に取付けられた、眼鏡のツル(テンプル)と同様形状の部材により構成しており、その終端側が、HMD1を頭部に装着する際に、利用者の耳に掛止できるように湾曲した形状となっている。
そして、利用者Aは、このHMD1を利用する際、支持フレーム4の切欠部4aを鼻に掛止すると共に、頭部装着部5終端側の湾曲した部分を両耳に掛止することによって両耳と鼻の3点でHMD1を支持させ、筐体3を右眼の前方に位置させるようにして頭部に装着した後、操作スイッチ6を操作することによって映像コンテンツ等を鑑賞する。
また、この筐体3は、HMD1を頭部に装着した状態において、当該筐体3の最前面部を構成する正面視略矩形状の前面3aと、当該筐体3の最上部を構成する平面視略L字形状の頂面3bとの間を、頂面3bから前面3aに向けて傾斜させた傾斜面3cにより接合させている。
そして、このHMD1は、利用者Aが頭部に装着した際に、利用者Aの左眼前に位置する部分となる筐体3の前面3aの内側に、表示画像を光学的に利用者Aの眼に導く画像表示部の導光部を配設している。
本実施形態のHMD1では、この導光部の配設されている位置が利用者Aにとって画像が表示される視界領域となる。
また、導光部の上方に位置する筐体3の傾斜面3cには、利用者Aが操作する複数の操作入力部として機能する操作スイッチ6を設け、利用者Aがこれらの操作スイッチ6を操作することによって、制御部に画像表示部の動作制御をはじめとするHMD1全体の動作制御を行わせるようにしている。
なお、ここでは、複数の操作スイッチ6を導光部の上方に位置する筐体3の傾斜面3cに設けるようにしているが、これに限らず、たとえば、筐体3の前面3aと利用者AがHMD1を頭部に装着した際に利用者Aの左側に位置する筐体3の外側面3dとを接合している左側傾斜面3eに設けても良く、好ましくは、筐体3の前面3aの周辺であって、導光部の上方、及び/又は、側方を構成している筐体3の外側面に設けることが望ましい。
このように、操作スイッチ6を、導光部の上方、及び/又は、側方を構成している筐体3の外側面に設けることによって、利用者Aの視界領域において操作スイッチ6の配設位置に最も近接した位置に報知画像を表示させることができる。
また、これら複数の操作スイッチ6は、それぞれ半押し操作、及び、全押し操作が可能な押圧型スイッチにより構成しており、制御部は、これらの操作スイッチ6が半押し操作されたことを検出する半押し検出手段及び操作スイッチ6が全押し操作されたことを検出する全押し検出手段として機能する操作検出手段を備えている。
そして、制御部は、半押し検出手段により操作スイッチ6が半押し操作されたことを検出すると、半押し操作された操作スイッチ6の配設位置を強調表示させる報知画像を画像表示部により表示して利用者Aに視認させる制御を行う。
その後、制御部は、全押し検出手段により操作スイッチ6が全押し操作されたことを検出すると、画像表示部により、報知画像に換えて、その操作スイッチ6が全押し操作されたことを示す結果画像を表示させて利用者Aに視認させると共に、全押し操作された操作スイッチ6に割り当てられている機能を作動させる制御を行う。
このとき制御部は、結果画像として、操作スイッチ6の配設位置を報知する報知画像の色、及び/又は、形状を変化させた画像を画像表示に表示させる制御を行う。
具体的には、表示画像V中に、図2(c)に示した指示画像V2が表示されている状態において、利用者がYESボタンを半押し操作すると、制御部は、図4(a)に示すように、半押し操作されているYESボタンの配設位置を報知する報知画像として、指示画像V2だけを強調表示する強調報知画像V3を、画像表示部により表示させて、利用者Aに半押し操作した操作スイッチ6が確かにYESボタンであることを報知する。
続いて、利用者Aが半押し操作した操作スイッチ6をさらに押圧して全押し操作を行うと、制御部は、図4(b)に示すように、YESボタンの配設位置を報知している強調報知画像V3に換えて、YESボタンが確かに全押し操作されたという結果を示す結果画像V4を画像表示部により表示させて、利用者Aに視認させる。
このとき表示する結果画像V4は、図4に示すように、強調報知画像V3の色及び形状を変化させた画像により構成している。
その後、制御部は、この結果画像V4を画像表示部に表示させて利用者Aに視認させる制御を行ってから所定時間が経過すると、結果画像V4を画像表示部に表示させる制御を停止して、結果画像V4を表示画像Vから消去させるようにしている。
このように、操作スイッチ6を半押し操作及び全押し操作可能に構成すると共に、利用者Aが半押し操作を行ったときに、強調報知画像V3を表示させ、全押し操作を行ったときに結果画像V4を表示させるように構成したため、利用者Aは、操作スイッチ6を全押し操作する前に半押し操作することにより、選択している操作スイッチ6が所望の操作スイッチ6であるか否かを確認することができるので、誤って別の操作スイッチ6を誤操作することを防止することができ、これにより、操作入力部の操作性を一層向上させることができる。
しかも、結果画像V4を所定時間表示させた後、表示画像Vから消去するように構成したため、結果画像V4が、利用者Aによる画像鑑賞の妨げになることを防止することができる。
また、これら複数の操作スイッチ6のうちの一つには、画像表示部により操作スイッチ6の配設位置を報知する報知画像を表示させる機能、及び/又は、操作スイッチ6の操作結果画像を表示する機能を無効にするための無効スイッチとしての機能を割り当てるようにしている。
このように、複数の操作スイッチ6の中に無効スイッチとして機能する操作スイッチ6を設けることにより、利用者Aの好みに合わせて報知画像と結果画像の表示・非表示を切替えることができる。
そのため、HMD1の操作に熟練した利用者Aは、この無効スイッチを操作して報知画像や結果画像の表示機能を無効にすることにより、操作スイッチ6の報知画像や、操作スイッチ6の結果画像を表示画像中から消去することができるので、視界全体に所望の画像を表示させて表示画像を鑑賞することができる。
一方、HMD1の操作に慣れていない利用者Aは、この無効スイッチを操作せずに、報知画像や結果画像の表示機能を有効にしておくことにより、操作スイッチ6の配設位置や、確実に操作スイッチ6を操作したか否かを容易に認識することができる。
また、これら複数の操作スイッチ6のうちの一つには、HMD1に携帯電話機2から電話着信を示す信号が入力された場合に、携帯電話機2を着信状態から通話状態に切替えるための通話スイッチとしての機能を割り当てるようにしている。
すなわち、この制御部は、HMD1に携帯電話機2から電話着信を示す信号が入力されたことを検出する電話着信検出手段と、この電話着信検出手段により電話着信を示す信号の入力を検出した場合に、携帯電話機2を着信状態から通話状態に切り替える通話切替手段として機能するのである。
そして、制御部は、携帯電話機2からインターフェース部を介して電話着信を示す信号が入力されたことを検出すると、画像表示部に通話スイッチの配設位置を報知する報知画像を表示させて利用者Aに視認させる制御を行うようにしている。
その後、制御部は、通話スイッチが操作されて携帯電話機2が着信状態から通話状態になったことを検出すると、画像表示部に通話スイッチに対応する報知画像を表示させて利用者に視認させる制御を停止するようにしている。
具体的には、通話スイッチとしての機能が、表示画像Vにおける画面左上に配設された操作スイッチ6に割り当てられている場合に、HMD1に携帯電話機2から電話着信を示す信号が入力されると、制御部は、図5(a)に示すように、表示画像V中における画面左上に、携帯電話機2が着信状態であることと、通話スイッチの配設位置とを示す報知画像としての着信報知画像V5を、画像表示部により表示させて利用者Aに視認させる制御を行う。
このように、画像表示部に着信報知画像V5を表示させることによって、利用者Aは、HMD1により画像を鑑賞している最中に、携帯電話機2に電話着信があった場合であっても、通話スイッチに対応する着信報知画像V5を視認することにより、電話着信があったことと、通話スイッチの配設位置とを容易に知ることができる。
また、通話スイッチを操作して電話を通話状態にした後には、図5(b)に示すように、通話スイッチに対応する着信報知画像V5に変えて、通話スイッチが操作されたことを示す結果画像としての通話報知画像V6を、所定時間に限り表示させた後、その表示を終了させるため、着信報知画像V5や通話報知画像V6が、利用者Aによる画像鑑賞の妨げになることがなく、携帯電話機2により通話をしながら好適に画像鑑賞を続けることができる。
また、利用者AがHMD1を頭部に装着した際に利用者Aの左側に位置する筐体3の外側面3dには、回動操作と押圧操作とが可能な他の操作入力部として機能するジョグダイヤル6aを備えており、制御部は、他の操作入力部が操作されたことを検出する操作検出手段として、このジョグダイヤルの回動位置を検出する回動位置検出手段と、ジョグダイヤルの押圧操作を検出する押圧操作検出手段とを備えている。
そして、制御部は、ジョグダイヤル6aを操作する必要がある場合に、ジョグダイヤルの配設位置を報知する報知画像を、画像表示部により表示させて利用者Aに視認させる制御を行う。
具体的には、ジョグダイヤル6aを回動操作することにより、画像表示部に行わせる複数種類の機能の中から一つの機能を選択し、回動操作により選択した機能をジョグダイヤル6aの押圧操作により決定する場合、制御部は、図6(a)に示すように、ジョグダイヤル6aの配設位置を示すジョグダイヤル位置報知画像V7を、画像表示装置により表示画像V中の画面左側に表示させて、利用者Aに視認させる制御を行う。
ここでは、画像表示部に行わせる複数種類の機能として、1〜5の5つの機能があるものとし、ジョグダイヤル6aを操作して2の機能を選択する場合について説明する。
ここで、ジョグダイヤル6aが回動操作されると、制御部は、回動位置検出手段による検出結果に基づいて画像表示部に行わせる2の機能を選択すると共に、図6(b)に示すように、ジョグダイヤル6aの回動操作結果を示す結果画像として、選択された機能を示す2の画像だけを強調表示する選択結果画像V8を画像表示部に表示させて、利用者Aに視認させる制御を行う。
次に、ジョグダイヤル6aが押圧操作されると、制御部は、図6(c)に示すように、押圧操作検出手段の検出結果に基づいて、ジョグダイヤル6aの押圧操作結果を示す結果画像として、押圧操作により決定された2の画像だけを強調表示させる決定結果画像V9を画像表示部に表示させて利用者Aに視認させる制御を行うと共に、決定した2の機能を画像表示部に実行させる制御を行う。
このように、HMD1にジョグダイヤル6aを設けたことにより、複数の操作スイッチ6を操作することなく、ジョグダイヤル6aを回動操作及び押圧操作するだけで、HMD1に複数種類の機能を実行させることができるので、操作入力部の操作性をさらに向上させることができる。しかも、HMD1を装着した状態でジョグダイヤル6aを目視せずに操作する場合に、ジョグダイヤル6aの操作状態を表示画像中に表示される結果画像によって確認することができるので、ジョグダイヤル6aの誤操作を防止することができ、HMD1の操作性をさらに向上させることができる。
なお、ここでは、ジョグダイヤル6aの回動操作結果を示す結果画像として、選択された機能を示す2の画像だけを強調表示する選択結果画像V8を表示させ、ジョグダイヤル6aの押圧操作結果を示す結果画像として、押圧操作により決定された2の画像だけを強調表示させる決定結果画像V9を表示させるようにしているが、ジョグダイヤル6aの回動操作結果を示す結果画像及びジョグダイヤル6aの押圧操作結果を示す結果画像は、これに限定するものではなく、たとえば、ジョグダイヤル6aの回動操作結果を示す結果画像として、ジョグダイヤル6aが回動操作されたことにより変位した当該ジョグダイヤル6aの外観を示す画像を表示させ、ジョグダイヤル6aの押圧操作結果を示す結果画像として、ジョグダイヤル6aが押圧操作されたことにより変位した当該ジョグダイヤル6aの外観を示す画像を表示させてもよい。
(ヘッドマウントディスプレイの制御部の説明)
次に、上記した報知画像、及び、結果画像の表示を画像表示部に行わせるHMD1の制御部について、図7を参照して具体的に説明する。
図7に示すように、制御部Bは、CPU(Central Processing Unit)7と、ROM(Read Only Memory)8と、RAM(Random Access Memory)9と、ビデオRAM10と、オーディオCODEC11と、ビデオCODEC12と、インターフェース13と、信号判別回路14と、スピーカ制御回路15と、マイク制御回路16と、操作検出回路19とを備えている。
そして、CPU7、ROM8、RAM9、ビデオRAM10、信号判別回路14、オーディオCODEC11、ビデオCODEC12、インターフェース13は、データ通信用のバスにそれぞれ接続されており、このデータ通信用のバスを介して各種情報の送受信を行う。
CPU7は、ROM8に記憶されている各種プログラムを実行することにより、オーディオCODEC11、ビデオCODEC12、信号判別回路14、操作検出回路19等の制御部Bを構成する各種回路を動作させると共に、操作検出回路19に接続されている複数の操作スイッチ6のそれぞれに所定の機能を割り当てるための演算処理を行う演算処理装置である。
ROM8は、オーディオCODEC11を動作させるための音情報再生プログラム、ビデオCODEC12を動作させるための映像情報再生プログラム、信号判別回路を動作させるための信号判別プログラム、操作検出回路19を動作させるための操作検出プログラム等、制御部Bを構成する各種回路を動作させるためにCPU7が実行する各種プログラムや、複数の各操作スイッチ6に所定の機能を割り当てるための機能割り当てプログラムの他、HMD1によって再生する音情報等を記憶する記憶手段である。
RAM9は、CPU7がROM8に記憶している各種プログラムを実行する際に作業領域として使用する一時記憶手段である。
インターフェース13は、HMD1に接続された携帯電話機2から入力される所定の信号を信号判別回路14へ出力するインターフェース部として機能するものである。
操作検出回路19は、複数の操作スイッチ6とジョグダイヤル6aとに接続されており、CPU7がROM8に記憶している操作検出プログラムを実行することにより動作して、複数の操作スイッチ6及びジョグダイヤル6aが操作されたことを検出する操作検出手段として機能し、その検出結果を示す信号を信号判別回路14へ出力する回路である。
さらに、この操作検出回路19は、押圧型の操作スイッチ6が半押し操作されたことを検出半押し検出手段として機能して、押圧型の操作スイッチ6が半押し操作されたことを示す信号を信号判別回路14へ出力すると共に、押圧型の操作スイッチ6が全押し操作されたことを検出する全押し検出手段としても機能して、押圧型の操作スイッチ6が全押し操作されたことを示す信号を信号判別回路14へ出力する。
また、この操作検出回路19は、ジョグダイヤル6aが回動操作されたときの回動位置を検出する回動位置検出手段として機能して、ジョグダイヤル6aの回動位置を示す信号を信号判別回路へ出力すると共に、ジョグダイヤル6aが押圧操作されたことを検出する押圧操作検出手段としても機能して、ジョグダイヤル6aが押圧操作されたことを示す信号を信号判別回路14へ出力する。
信号判別回路14は、CPU7がROM8に記憶している信号判別プログラムを実行することにより動作して、操作検出回路19から入力される各種信号から、その信号を出力した操作スイッチ6又はジョグダイヤル6aを特定すると共に、特定した操作スイッチ6又はジョグダイヤル6aに割り当てられている機能を判別する。
そして、この信号判別回路14は、操作検出回路19から入力された信号が、操作スイッチ6から出力されたものであると判別した場合に、その信号が、操作スイッチ6を半押し操作したことを示す信号なのか、全押し操作した信号なのかを判別する。
また、この信号判別回路14は、操作検出回路19から入力された信号がジョグダイヤル6aから出力された信号であると判別した場合に、その信号が、ジョグダイヤル6aの回動位置を示す信号なのか、ジョグダイヤル6aを押圧操作したことを示す信号なのかを判別する。
そして、信号判別回路14は、これら複数の判別結果を示す情報をRAM9の所定領域に一時的に記憶させる。ここでRAM9に一時記憶させる情報は、CPU7が操作スイッチ6又はジョグダイヤル6aの操作に対応した動作を画像表示部Cに行わせる処理を実行する際に用いられる情報である。
また、この信号判別回路14は、インターフェース13を介して携帯電話機2から入力された信号が電話着信を示す信号であるか否かを判別し、電話着信を示す信号であると判別した場合に、その判別結果を示す情報をRAM9の所定領域に記憶させる。ここでRAM9に記憶させた情報は、CPU7が画像表示部Cに着信報知画像V5を表示させる制御行う際に用いられる情報である。
ビデオRAM10は、HMD1によって再生する映像コンテンツやゲーム画像等の映像情報を記憶するために個別に設けた映像情報記憶手段である。
また、このビデオRAM10には、複数の操作スイッチ6の各配設位置を報知するための報知画像の情報や、操作スイッチ6が操作されたことを示す結果画像を示す情報等を記憶する画像情報記憶手段として機能するものであり、具体的には、図2に示す文字情報画像V1や指示画像V2の情報、図4に示す強調報知画像V3や結果画像V4の情報、図5に示す着信報知画像V5や通話報知画像V6の情報、図6に示すジョグダイヤル位置報知画像V7や選択結果画像V8や決定結果画像V9の情報等、複数種類の報知画像と結果画像とを記憶している。
オーディオCODEC11は、CPU7がROM8に記憶している音情報再生プログラムを実行することにより動作して、ROM8に記憶されている所定のファイル形式にエンコードされた音情報をデコードしてスピーカ制御回路15へ出力する他、マイク制御回路16から入力される音情報を所定のファイル形式にエンコードしてRAM9へ出力する音情報変換回路である。
スピーカ制御回路15は、オーディオCODEC11から入力されるディジタルの音情報をアナログの音信号に変換するD/Aコンバータと、D/Aコンバータにより変換したアナログの音信号を増幅するアンプとを有し、アンプにより増幅した音信号をスピーカ17へ出力することにより、スピーカ17から音声を出力させる回路である。
マイク制御回路16は、マイク18により集音した利用者Aの声や、HMD1周辺の音声を増幅するアンプと、アンプにより増幅したアナログの音信号をディジタルに変換するA/Dコンバータとを有し、A/Dコンバータにより変換した音情報をオーディオCODEC11へ出力する回路である。
ビデオCODEC12は、CPU7がROM8に記憶している映像情報再生プログラムを実行することにより動作して、ビデオRAM10に記憶されている所定のファイル形式にエンコードされた映像情報(映像コンテンツを示す情報、報知画像の情報、結果画像の情報等)をデコードして映像信号Sigを生成し、図8に示す画像表示部Cの信号処理回路21へ出力する映像情報変換回路である。
また、このビデオCODEC12は、インターフェース13を介して外部装置から入力される映像信号を所定のファイル形式にエンコードしてビデオRAM10へ出力する映像情報変換回路でもある。
このように、HMD1の制御部Bは、ビデオRAM9に記憶している報知画像の情報を読み出し、ビデオCODEC12によりデコードして映像信号Sigを生成し、この映像信号Sigを画像表示部Cへ出力することにより、画像表示部Cに報知画像を表示させて利用者Aに視認させるようにしている。
また、この制御部Bは、操作検出回路19によって、操作スイッチ6又はジョグダイヤルが操作されたことを検出すると、信号判別回路14によって、操作された操作入力部を特定すると共に、その操作内容を判別する。
そして、制御部Bは、特定した操作入力部と、判別した操作内容とに対応した報知画像や結果画像等をビデオRAM9から読み出し、ビデオCODEC12によりデコードして映像信号Sigを生成し、この映像信号Sigを画像表示部Cへ出力することにより、画像表示部Cに報知画像又は結果画像を表示させて利用者Aに視認させるようにしている。
(ヘッドマウントディスプレイの画像表示部の説明)
次に、HMD1から入力される映像信号Sigを信号処理して利用者Aの眼に向けて出射して走査することにより、利用者Aに画像を視認させる画像表示部Cについて、図8を参照して具体的に説明する。
図8に示すように、画像表示部Cは、図7に示す制御部Bから供給される映像信号Sigをドットクロック毎に読み出し、読み出した映像信号Sigに応じて強度変調された光束を生成して出射する光束生成部20を備え、さらに、その光束生成部20と利用者Aの眼Eとの間には、光束生成部20で生成され、光ファイバ100を介して出射されるレーザビーム(以下、「光束」と呼ぶ。)を平行光化するコリメート光学系61と、このコリメート光学系61で平行光化された光束を画像表示のために水平方向(1次方向)に走査する水平走査部70と、水平走査部70で水平方向に走査された光束を垂直方向(2次方向)に走査する垂直走査部80と、水平走査部70と垂直走査部80との間に設けられたリレー光学系75と、このように水平方向と垂直方向に走査された光束(以下、「走査光束」とする。)を瞳孔Eaへ出射するためのリレー光学系90を備えている。
また、光束生成部20には、制御部Bから供給される映像信号Sigが入力され、それに基づいて画像を合成するための要素となる各信号等を発生する信号処理回路21が設けられ、この信号処理回路21において、青(B)、緑(G)、赤(R)の各画像信号22a〜22cが生成され、出力される。また、信号処理回路21は、水平走査部70で使用される水平同期信号23と、垂直走査部80で使用される垂直同期信号24とをそれぞれ出力する。
さらに、光束生成部20は、信号処理回路21からドットクロック毎に出力される3つの画像信号(B,R,G)22a〜22cをそれぞれ光束にする光源部30と、これらの3つの光束を1つの光束に結合して任意の光束を生成するための光合成部40を備えている。
光源部30は、青色の光束を発生させるBレーザ34及びBレーザ34を駆動するBレーザドライバ31と、緑色の光束を発生させるGレーザ35及びGレーザ35を駆動するGレーザドライバ32と、赤色の光束を発生させるRレーザ36及びRレーザ36を駆動するRレーザドライバ33とを備えている。なお、各レーザ34、35、36は、例えば、半導体レーザや高調波発生機構付き固体レーザとして構成することが可能である。なお、半導体レーザを用いる場合は駆動電流を直接変調して、光束の強度変調を行うことができるが、固体レーザを用いる場合は、各レーザそれぞれに外部変調器を備えて光束の強度変調を行う必要がある。
光合成部40は、光源部30から入射する光束を平行光にコリメートするように設けられたコリメート光学系41、42、43と、このコリメートされた光束を合成するためのダイクロイックミラー44、45、46と、合成された光束を光ファイバ100に導く結合光学系47とを備えている。
各レーザ34、35、36から出射したレーザ光は、コリメート光学系41、42、43によってそれぞれ平行化された後に、ダイクロイックミラー44、45、46に入射される。その後、これらのダイクロイックミラー44、45、46により、各光束が波長に関して選択的に反射・透過される。
具体的には、Bレーザ34から出射した青色光束は、コリメート光学系41によって平行光化された後に、ダイクロイックミラー44に入射される。Gレーザ35から出射した緑色光束は、コリメート光学系42を経てダイクロイックミラー45に入射される。Rレーザ36から出射した赤色光束は、コリメート光学系43を経てダイクロイックミラー46に入射される。
それら3つのダイクロイックミラー44、45、46にそれぞれ入射した3原色の光束は、波長選択的に反射または透過して結合光学系47に達し、集光され光ファイバ100へ出力される。
水平走査部70及び垂直走査部80は、光ファイバ100から入射された光束を画像として投影可能な状態にするために、水平方向と垂直方向に走査して走査光束とするものである。
水平走査部70は、光束を水平方向に走査するため偏向面を有する共振型偏向素子71と、この共振型偏向素子71を共振させ、共振型偏向素子71の偏向面を揺動させる駆動信号を発生する駆動信号発生器としての水平走査駆動回路72と、共振型偏向素子71から出力される変位信号に基づいて、共振型偏向素子71の偏向面の揺動範囲及び揺動周波数等の揺動状態を検出する位相検出回路73と、共振型偏向素子71の温度を検出する温度センサ74とを有している。なお、この温度センサ74は、共振型偏向素子71の温度を検出するものであるが、共振型偏向素子71の周囲の温度を検出することで、共振型偏向素子71の温度を検出するようにしてもよい。
垂直走査部80は、光束を垂直方向に走査するための偏向素子81と、この偏向素子81を駆動させる垂直走査制御回路82とを備えている。なお、本実施形態では、垂直走査部80の偏向素子81が、光束を走査することによって利用者Aに表示画像を視認させる光スキャナに相当する。
また、水平走査駆動回路72と垂直走査制御回路82は、信号処理回路21から出力される水平同期信号23と垂直同期信号24に基づいてそれぞれ駆動する。
また、水平走査部70と垂直走査部80との間での光束を中継するリレー光学系75を備えており、共振型偏向素子71によって水平方向に走査された光は、リレー光学系75を通って、偏向素子81によって垂直方向に走査されて、走査光束として、リレー光学系90へ出射される。
リレー光学系90は、正の屈折力を持つレンズ系91、94を有している。垂直走査部80から出射された表示用走査光束は、レンズ系91によって、それぞれの光束がその光束の中心線を相互に平行にされ、かつそれぞれ収束光束に変換される。そして、レンズ系94によってほぼ平行な光束となると共に、これらの光束の中心線が利用者Aの瞳孔Eaに収束するように変換される。
また、本実施形態では、水平走査部70、リレー光学系75、垂直走査部80、リレー光学系90が、表示画像を利用者Aの眼Eに導く光学素子に相当する。
なお、本実施形態においては、光ファイバ100から入射された光束を、水平走査部70で水平方向に走査した後、垂直走査部80によって垂直方向に走査することとしたが、水平走査部70と垂直走査部80との配置を入れ替え、垂直走査部80によって垂直方向に走査した後、水平走査部70で水平方向に走査するようにしてもよい。
(ヘッドマウントディスプレイの制御部が行う処理の説明)
次に、HMD1の制御部Bが、画像表示部Cに報知画像と結果画像とを表示させる際に行う処理について、図9を参照して具体的に説明する。
ここでは、HMD1に携帯電話機2から電話着信を示す信号が入力された場合に、制御部Bが行う処理について説明する。
図9に示すように、制御部Bは、携帯電話機2に電話着信があるか否かの判断を行う(ステップS1)。
ここで、制御部Bは、外部装置である携帯電話機2からインターフェース13を介して信号が入力されると、信号判別回路14により、その信号が電話着信を示す信号であるか否かの判別を行うことによって、携帯電話機2に電話着信があるか否かの判断を行う。
そして、制御部Bは、信号判別回路14により電話着信を示す信号であると判別した場合に処理をステップS2へ移し、電話着信を示す信号でないと判別した場合には、ステップS1の処理を繰り返し行う。
ステップS2において制御部Bは、通話スイッチの設定処理を行い、その後、処理をステップS3へ移す。
ここで制御部Bでは、CPU7がROM8に記憶している機能割り当てプログラムを実行することにより、携帯電話機2を着信状態から通話状態に切替える通話スイッチの機能を割り当てる操作スイッチ6を決定する処理を行う。
ステップS3において制御部Bは、着信報知画像V5、及び、通話報知画像V6の読み込み処理を行い、その後、処理をステップS4へ移す。
ここで制御部Bは、ビデオRAM9から着信報知画像V5の情報と、通話報知画像V6の情報とを読出して、ビデオCODEC12へ入力する処理を行う。
ステップS4において制御部Bは、報知画像及び結果画像の表示機能がONに設定されているか否かの判断を行い、ONに設定されていると判断した場合に処理をステップS5へ移し、OFFに設定されていると判断した場合に、報知画像及び結果画像を表示させることなく、処理をステップS1へ戻す。
ステップS5において制御部Bは、着信報知画像V5を表示する処理を行い、その後、処理をステップS6へ移す。
ここで制御部Bでは、CPU7がROM8に記憶している映像情報再生プログラムを実行することにより、ビデオCODEC12を動作させ、ステップS3において読み出した着信報知画像V5の情報をデコードして、着信報知画像V5を画像表示部Cに表示させるための映像信号Sigを生成する。
そして、ビデオCODEC12により生成した映像信号Sigを通信用のバスを介して画像表示部Cの信号処理回路21へ出力することによって、画像表示部Cに着信報知画像V5を表示させて利用者Aに視認させる。
ステップS6において制御部Bは、電話着信が終了したか否かの判断を行い、電話着信が終了したと判断した場合に処理をステップS7へ移し、電話着信が終了していないと判断した場合に処理をステップS8へ移す。
ここで制御部Bは、信号判別回路14により、電話着信を示す信号が継続して入力されているか否かを判別することにより、電話着信が終了しているか否かの判断を行う。
ステップS7において制御部Bは、ステップS5の処理によって表示させた着信報知画像V5を表示画像Vから消去する処理を行い、その後、処理をステップS1へ移す。
また、ステップS8において制御部Bは、操作スイッチ6の半押し操作があったか否かの判断を行い、半押し操作があったと判断した場合に処理をステップS9へ移し、半押し操作がなかったと判断した場合に処理をステップS6へ移す。
ここで制御部Bは、操作検出回路19から14へ入力される信号に基づいて、ステップS2の処理により通話ボタンとしての機能を割り当てられた操作スイッチ6が半押し操作されたか否かの判断を行う。
ステップS9において制御部Bは、確認画像を表示する処理を行い、その後、処理をステップS10へ移す。ここで制御部Bは、ステップS5の処理により表示させた着信報知画像V5だけを強調表示させる処理を行うことにより、利用者Aに対して、半押し操作した操作スイッチ6が通話ボタンであることを確認させる。
その後、ステップS10において制御部Bは、操作スイッチ6が全押し操作されたか否かの判断を行い、全押し操作されたと判断した場合に処理をステップS11へ移し、全押し操作されていないと判断した場合に処理をステップS6へ移す。
ここで制御部Bは、ここで制御部Bは、操作検出回路19から14へ入力される信号に基づいて、ステップS2の処理により通話ボタンとしての機能を割り当てられた操作スイッチ6が全押し操作されたか否かの判断を行う。
ステップS11において制御部Bは、所定時間に限り通話報知画像V6を表示させる処理を行い、その後、処理をステップS1へ移す。
ここで制御部Bでは、CPU7がROM8に記憶している映像情報再生プログラムを実行することにより、ビデオCODEC12を動作させ、ステップS3において読み出した通話報知画像V6の情報をデコードして、通話報知画像V6を画像表示部Cに表示させるための映像信号Sigを生成する。
そして、ビデオCODEC12により生成した映像信号Sigを通信用のバスを介して画像表示部Cの信号処理回路21へ出力することによって、ステップS9の処理によって表示させた確認画像に換えて、画像表示部Cに通話報知画像V6を表示させて利用者Aに視認させる。
そして、制御部Bは、画像表示部Cに通話報知画像V6を表示させてから所定時間が経過した後に、画像表示部Cへの映像信号Sigの出力を停止することによって、表示画像V中から通話報知画像V6を消去させ、その後、処理をステップS1に戻す。
このように、本実施形態のHMD1では、利用者Aに映像コンテンツやゲーム画像を鑑賞させている最中に、制御部Bがこのような処理を行うようにしているため、利用者Aは、HMD1により画像を鑑賞している最中に携帯電話機2に電話着信があった場合であっても、着信報知画像V5を視認することにより、携帯電話機2が着信状態になっていることと、通話スイッチの配設位置とを容易に知ることができる。
しかも、このHMD1では、利用者Aが操作スイッチ6を半押し操作すると、その操作スイッチ6の配設位置を報知する報知画像だけを強調表示する強調報知画像V3や確認画像等を表示させるようにしているので、利用者Aに対して、半押し操作している操作スイッチ6が所望の操作スイッチ6なのかどうかを確認させることができる。
さらに、このHMD1では、利用者Aにより半押し操作された操作スイッチ6が全押し操作されると、その操作結果を示す画像として、結果画像V4、通話報知画像V6、決定報知画像V9等を表示させるようにしているので、利用者Aに操作スイッチ6が適切に操作されたことを知らせることができる。
その上、このHMD1では、操作スイッチ6の操作結果を示す画像を表示させてから所定時間が経過すると、操作スイッチ6の操作結果を示す画像を表示画像V中から消去するようにしているので、これら結果画像V4、通話報知画像V6、決定報知画像V9等の画像が、利用者Aによる画像鑑賞の妨げになることを防止することができる。
なお、ここでは、HMD1に携帯電話機2から電話着信を示す信号が入力された場合に、制御部Bが行う処理についてのみ説明したが、制御部Bは、他の報知画像や結果画像を画像表示部Cに表示させる場合にも、略同様の処理を行うことにより、各種報知画像、結果画像等を利用者Aに視認させる。
ずなわち、制御部Bは、各種報知画像、又は、各種結果画像を画像表示部Cに表示させる場合には、信号判別回路14により、操作入力部のなかでどのスイッチ(操作スイッチ6又はジョグダイヤル6a)が、どのように操作されたのかを判別し、その判別結果に基づいて、各操作入力部の配設位置を示す報知画像の情報、信号判別回路14により判別した各操作入力部の操作に応じた報知画像や結果画像を示す情報をビデオRAM9から読出し、その情報をビデオCODEC12によりデコードして、各報知画像又は結果画像に対応する映像信号Sigを生成する。
そして、制御部Bは、こうして生成した映像信号Sigを、画像表示部Cの信号処理回路21へ出力することによって、画像表示部Cにより各報知画像又は各結果画像を表示させて利用者Aに視認させるのである。
また、上記した実施形態では、各操作入力部の配設位置を示す報知画像と、各操作入力部の操作結果を示す結果画像とを、表示画像V中に2次元的に表示させるようにしているが、本発明は、これに限定されるものではなく、例えば、報知画像又は結果画像を、表示画像V中において3次元的に表示させてもよい。
そして、報知画像又は結果画像を3次元的に表示させる場合には、報知画像又は結果画像だけを、映像コンテンツやゲーム画像等の利用者Aが鑑賞する表示画像Vよりも、奥行き方向手前側に表示させるようにする。
このように報知画像又は結果画像だけを、利用者Aが鑑賞する画像よりも、奥行き方向手前側に表示させる場合には、画像表示部Cに替えて、波面曲率変調素子を備えた3次元表示用画像表示部をHMD1に設けるようにする。
ここで、3次元表示用画像表示部について、図10を参照して説明する。なお、図10に示す3次元表示用画像表示部Caにおいて、図8に示した画像表示部Cと同様の構成要件については、同一の符号を付することにより、その説明を省略する。
図10に示すように、3次元表示用画像表示部Caは、その基本的構成に関しては、図8に示す画像表示部Cと同様であるが、コリメート光学系61と、水平走査部70との間に、コリメート光学系61が出力する光束の波面曲率を変調して水平走査部70へ向けて出力する波面曲率変調素子61aを備えている点が異なる。尚、波面曲率とは、光束の拡がり具合(平行度)を示すもので、光束の平行状態が無限遠画像を示し、平行からの拡がり(拡散)具合が大きくなるほど、より近い距離の画像を示すものである。
この波面曲率変調素子61aは、コリメート光学系61から入射した光束を反射または透過させるビームスプリッタと、そのビームスプリッタを経て入射した光束を収束する収束レンズと、その収束レンズにより収束された光束を反射するミラー部と、ミラー部を駆動するミラー駆動装置とを備えている。
そして、この波面曲率変調素子61aは、コリメート光学系から入射した光束をビームスプリッタで反射して収束レンズを通過させた後、ミラー部で反射させる。そして、再度、収束レンズを通過させ、その後、ビームスプリッタを透過させて水平走査部70へ出力させる。
このとき波面曲率変調素子61aでは、上記したミラー部を駆動するミラー駆動装置を動作させて、収束レンズとミラー部との間隔を変更することにより、コリメート光学系61から入射して水平走査部70へ向かう光束の波面曲率を変更する。
そして、この波面曲率変調素子61aは、ミラー駆動装置により、ミラー部を収束レンズに接近する方向か、又は、収束レンズから離れる方向に変位させ、収束レンズとミラー部との間隔を変更することにより、利用者Aの眼Eに出射する光束の結像位置を光軸方向に調整することで、報知画像又は結果画像だけを利用者Aの視界における奥行き方向又は手前方向へ3次元的に移動させて表示することができるようにしている。
このように、3次元表示用画像表示部Caに報知画像又は結果画像を表示させる場合には、ROM8内の所定領域に、ミラー駆動装置の動作を制御するための波面曲率変調素子制御プログラムを記憶させておき、制御部Bに、この波面曲率変調素子制御プログラムを実行させることにより、3次元表示用画像表示部Caに報知画像又は結果画像を表示させる。
そして、制御部Bは、報知画像又は結果画像を表示させる場合に、ビデオRAM9から報知画像の情報又は結果画像の情報を読み出し、その情報をビデオCODEC12によってデコードして映像信号Sigを生成して3次元表示用画像表示部Caへ出力すると共に、波面曲率変調素子制御プログラムを実行して波面曲率変調素子61aを動作させることにより、報知画像又は結果画像だけを、利用者Aが鑑賞する表示画像Vよりも奥行き方向手前側に3次元的に表示させるようにしている。
このように、報知画像又は結果画像だけを、利用者Aが鑑賞する表示画像Vよりも奥行き方向手前側に表示させて利用者Aに視認させることにより、利用者Aは、鑑賞している画像と報知画像や結果画像とを混同することがなく、確実に報知画像や結果画像を視認することができる。
また、上記した実施形態では、操作入力部が備えるスイッチとして、操作スイッチ6とジョグダイヤル6aとを例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定するものではなく、傾動操作及び押圧操作が可能なジョイスティックタイプのスイッチ(以下、「ジョイスティックスイッチ」という。)等、他のスイッチを備えたHMD1に対しても適用することができる。
ここで、本発明の他の実施形態として、ジョイスティックスイッチを備えたHMD1に対して本発明を適用した場合の実施形態について、図11及び図12を参照して説明する。なお、図12において、図3に示すHMD1と同様の構成要件に関しては同一の符号を付することによりその説明を省略する。
図11に示すように、この実施形態に係るHMD1aは、その基本的構成に関して、図3に示すHMD1と同様であるが、図3に示すHMD1が備えるジョグダイヤル6aに替えて、ジョイスティックスイッチ6bを備えている。
このジョイスティックスイッチ6bは、利用者がHMD1を頭部に装着した状態で上下、前後に傾動操作することができると共に、押圧操作することができるように構成しており、利用者がこのジョイスティックスイッチ6bを傾動操作することにより、上記ジョグダイヤル6aと同様に、画像表示部に行わせる複数種類の機能の中から一つの機能を選択し、傾動操作により選択した機能をジョイスティックスイッチ6bの押圧操作により決定して、その機能を画像表示部に実行させることができるようにしている。
また、このHMD1aの制御部は、操作入力部の操作を検出する操作検出手段として、ジョイスティックスイッチ6bの傾動操作を検出する傾動操作検出手段と、ジョイスティックスイッチ6bの押圧操作を検出する押圧操作検出手段とを備えており、ビデオRAM9には、これら傾動操作検出手段及び押圧操作検出手段の検出結果にそれぞれ対応したジョイスティックスイッチ6bの外観を表す報知画像や結果画像の情報を記憶させている。
すなわち、このHMD1aの制御部Bは、CPU7がROM8に記憶されている操作検出プログラムを実行することにより操作検出回路19を動作させて、ジョイスティックスイッチ6bの傾動操作を検出する傾動操作検出手段として機能すると共に、ジョイスティックスイッチ6bの押圧操作を検出する押圧操作検出手段として機能し、これら傾動操作検出手段及び押圧操作検出手段の検出結果を示す信号を信号判別回路14へ送信する処理を行う。
そして、このHMD1aの制御部Bは、CPU7がROM8に記憶されている信号判別プログラムを実行することにより信号判別回路14を動作させて、傾動操作検出手段又は押圧操作検出手段の検出結果を示す信号を判別することにより、ジョイスティックスイッチ6bが操作された内容を判別し、その操作内容に対応した報知画像や結果画像等をビデオRAM9から読み出し、ビデオCODEC12によりデコードして映像信号Sigを生成し、この映像信号Sigを画像表示部Cへ出力することにより、画像表示部Cに報知画像又は結果画像を表示させて利用者Aに視認させるようにしている。
特に、この実施形態におけるHMD1aの制御部Bは、操作入力部であるジョイスティックスイッチ6bが操作された場合に、当該ジョイスティックスイッチ6bの操作結果を示す結果画像として、このジョイスティックスイッチ6bが操作されたことにより変位したときの当該ジョイスティックスイッチ6bの外観を表す画像を表示画像中に表示させることにより、ジョイスティックスイッチ6bの操作状態を利用者に視認させる制御を行う。
すなわち、制御部Bは、上記傾動操作検出手段によりジョイスティックスイッチ6bが傾動操作されたことを検出すると、その傾動操作結果を示す結果画像として、ジョイスティックスイッチ6bが傾動操作されたことにより変位したときの当該ジョイスティックスイッチ6bの外観を表す結果画像を利用者に視認させる制御を行うと共に、上記押圧操作検出手段によりジョイスティックスイッチ6bが押圧操作されたことを検出すると、その押圧操作結果を示す結果画像として、ジョイスティックスイッチ6bが押圧操作されたことにより変位したときの当該ジョイスティックスイッチ6bの外観を表す結果画像を利用者に視認させる処理を行うのである。
ここで、制御部Bが表示画像中に表示するジョイスティックスイッチ6bに関する報知画像や結果画像について具体的に説明する。
このHMD1aの制御部Bは、ジョイスティックスイッチ6bを操作する必要がある場合に、図12(a)に示すように、表示画像V中において、ジョイスティックスイッチ6bの配設位置と近接する位置(ここでは、表示画像Vの左隅)に、傾動操作及び押圧操作されていない状態のジョイスティックスイッチ6bの外観をデフォルメした報知画像V10を表示させる制御を行うことにより、利用者にジョイスティックスイッチ6bの配設位置を報知するようにしている。
その後、制御部Bは、ジョイスティックスイッチ6bが利用者によって上側に傾動操作されたことを検出すると、図12(b)に示すように、ジョイスティックスイッチ6bが上側に傾動操作されたことにより変位した状態を表す結果画像V11を表示させ、ジョイスティックスイッチ6bが下側に傾動操作されたことを検出すると、図12(c)に示すように、ジョイスティックスイッチ6bが下側に傾動操作されたことにより変位した状態を表す結果画像V12を表示させる制御を行う。
また、制御部Bは、ジョイスティックスイッチ6bが利用者によって前側に傾動操作されたことを検出すると、図12(d)に示すように、ジョイスティックスイッチ6bが前側に傾動操作されたことにより変位した状態を表す結果画像V13を表示させ、ジョイスティックスイッチ6bが後側に傾動操作されたことを検出すると、図12(e)に示すように、ジョイスティックスイッチ6bが後側に傾動操作されたことにより変位した状態を表す結果画像V14を表示させる制御を行う。
そして、制御部Bは、ジョイスティックスイッチ6bが利用者によって押圧操作されたことを検出すると、図12(f)に示すように、ジョイスティックスイッチ6bが押圧操作されたことにより変位した状態を表す結果画像V15を表示させる制御を行うのである。
このように、他の実施形態に係るHMD1aの制御部Bは、ジョイスティックスイッチ6bの配設位置を報知する報知画像V10や、ジョイスティックスイッチ6bが傾動操作されて変位したときのジョイスティックスイッチ6bの外観をデフォルメした結果画像V10〜V14や、ジョイスティックスイッチ6bが押圧操作されて変位したときのジョイスティックスイッチ6bの外観を表す結果画像を表示画像V中に表示させる制御を行うように構成しているため、利用者がHMD1aを頭部に装着したままの状態であっても、ジョイスティックスイッチ6bの操作状態を容易且つ確実に把握することができるので、HMD1aの操作性をより向上させることができる。