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JP5031246B2 - 剥離処理剤、剥離剤、剥離処理層、剥離処理層の製造方法、剥離シート、粘着テープおよび粘着シート - Google Patents
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JP5031246B2 - 剥離処理剤、剥離剤、剥離処理層、剥離処理層の製造方法、剥離シート、粘着テープおよび粘着シート - Google Patents

剥離処理剤、剥離剤、剥離処理層、剥離処理層の製造方法、剥離シート、粘着テープおよび粘着シート Download PDF

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Description

本発明は、剥離処理剤、剥離剤、剥離処理層、剥離処理層の製造方法、剥離シート、粘着テープおよび粘着シートに関する。
感圧粘着テープや粘着シート等の粘着剤を用いた製品では、通常、剥離処理剤による剥離処理が実施されている。例えば、前記粘着テープでは、粘着面を保護するために、テープを巻回状態としているが、テープ背面(前記粘着面に対し裏面)に剥離処理剤による剥離処理層を形成することにより、使用性を向上させている。また、前記粘着シートでは、粘着剤層が形成された面に、その表面に剥離処理層が形成された剥離シートが配置されている。粘着テープ等に使用される剥離処理剤は、シリコーン系剥離処理剤と非シリコーン系剥離処理剤に大別することができる。
前記シリコーン系剥離処理剤としては、剥離紙用オルガノポリシロキサン組成物等が提案されている(特許文献1参照)。この剥離処理剤は、他の剥離処理剤と比較して、剥離性が良くて剥離時の耳障りな音(ノッキング)が起こらないという特性を有し、また、耐熱性、耐溶剤性、耐水性にも優れている。しかしながら、この剥離処理剤は、印字性が悪く印刷加工ができないという問題がある。また、この剥離処理剤は、マイグレートの問題もある。マイグレートとは、粘着テープのように、基材の表面に粘着剤層が形成され、裏面に剥離処理層が形成されている場合、剥離処理剤の成分が前記基材に浸透して反対側の粘着剤層にまで到達し、これにより粘着性が低下するという問題である。そして、この剥離処理剤による処理温度は、他の剥離処理剤と比較して高温(100℃以上)であり、そのため、配向ポリプロピレン(OPP)やポリエチレン(PE)等のような耐熱性の低い基材には適用できないという問題がある。
一方、前記非シリコーン系剥離処理剤としては、エチレン/ビニルアルコール共重合体とアルキルイソシアネートの反応生成物等が提案されている(特許文献2参照)。しかしながら、前記反応生成物を主体とする剥離処理剤は、印字性には優れるが、剥離性が悪く、剥離時にノッキングを起こすという問題がある。
この他に、前記非シリコーン系剥離処理剤として、エチレンオキサイド基およびプロピレンオキサイド基の少なくとも一方を20質量%含有し、溶解度パラメータが8.5〜11.0(cal/cm31/2の範囲にある重合体が提案されている(特許文献3参照)。しかしながら、前記重合体は、粘度が高いため、基材への均一な塗工が難しく、場合によっては必要以上に基材に塗工してしまい、経済的に不利となる場合がある。また、この剥離処理剤は、スチレン−イソプレン−スチレン(SIS)系粘着テープ(基材)に対する剥離性が不十分であるという問題もある。
特開平6−17006号公報 特公昭60−30355号公報 特開2002−249757号公報
本発明は、このような事情に鑑みなされたものであり、使用時に容易に剥離でき、ノッキングも起こらず、かつ、印字性、耐老化性、耐熱性に優れる剥離処理剤の提供を、その目的とする。
前記目的を達成するために、本発明の剥離処理剤は、多価アルコールと、無水マレイン酸骨格を有する高分子とを含有することを特徴とする。
本発明者等は、剥離処理剤について一連の研究を重ねた。その結果、本発明者等は、多価アルコールと、無水マレイン酸骨格を有する高分子とを含有する剥離処理剤が、剥離性、印字性、耐老化性および耐熱性の全ての特性に優れることを見出し、本発明に到達した。すなわち、本発明の剥離処理剤において、これを加熱処理し、エステル化反応させることで得られる架橋ポリマーから形成された剥離処理層は、優れた剥離性を示し、ノッキングも起こさず、印字性にも優れる。また、この剥離処理剤により形成された剥離処理層は、例えば、50℃以上の環境で加圧されても老化が進まず、耐老化性および耐熱性にも優れている。また、本発明の剥離処理剤によれば、簡単な方法で、基材に薄層の剥離処理層を形成可能である。
本発明の剥離処理剤において、前記多価アルコール(A)と前記無水マレイン酸骨格を有する高分子(B)との質量比(A/B)は、60/40〜99/1の範囲であることが好ましい。この範囲であれば、基材への塗工に適している。なお、前記質量比は、より好ましくは、70/30〜99/1の範囲であり、さらに好ましくは、80/20〜98/2の範囲である。
本発明の剥離処理剤は、剥離性をさらに向上させるという理由から、さらに、酸性触媒を含有してもよい。前記酸性触媒としては、特に制限されず、例えば、硫酸、リン酸等の無機酸、p−トルエンスルホン酸等の有機酸、ゼオライト等の固体酸等が挙げられる。これらの中でも、反応効率の観点等から、硫酸が好ましい。前記酸性触媒の含有量は、前記多価アルコールと前記無水マレイン酸骨格を有する高分子の合計量に対して、例えば、0.01〜5質量%の範囲であり、好ましくは、0.1〜2質量%の範囲であり、より好ましくは、0.5〜1.5質量%の範囲である。なお、本発明の剥離処理剤に前記酸性触媒を含有させる場合には、前記多価アルコール(A)と無水マレイン酸骨格を有する高分子(B)との質量比(A/B)は、60/40〜99/1であることが好ましく、より好ましくは、70/30〜99/1であり、さらに好ましくは、80/20〜98/2の範囲である。
つぎに、本発明の剥離剤は、前記本発明の剥離処理剤を加熱処理して製造される剥離剤であって、前記多価アルコールと前記無水マレイン酸骨格を有する高分子とのエステル化反応により形成された架橋ポリマーを含む剥離剤である。
つぎに、本発明の剥離処理層は、基材上に形成される剥離処理層であって、前記本発明の剥離剤を含む剥離処理層である。本発明の剥離処理層において、その厚みは、特に制限されないが、例えば、0を超え1μm以下の範囲である。この範囲であれば、剥離処理層の堅牢性の低下を防止でき、またべたつきも防止できる。なお、本発明において、基材に表面および裏面がある場合は、前記剥離処理層を形成するのは、それらのうちの少なくとも一方の面であり、表面若しくは裏面の一部であっても全部であってもよい。また、本発明において、前記剥離処理層は、基材上に直接形成されていてもよいし、別の種類の層を介して形成されていてもよい。
つぎに、本発明の剥離処理層の製造方法は、基材上に形成される剥離処理層の製造方法であって、前記本発明の剥離処理剤を前記基材上に塗工し、これを加熱処理することにより、前記剥離処理剤中の前記多価アルコールと前記無水マレイン酸骨格を含む高分子とをエステル化反応させて架橋ポリマーのゲルから形成された剥離処理層を製造する製造方法である。
本発明の剥離処理層の製造方法において、前記加熱処理の温度は、60〜100℃の範囲であることが好ましい。すなわち、60℃以上であれば、前記多価アルコールと前記無水マレイン酸骨格を有する高分子とのエステル化反応が速やかに進むため、剥離処理の時間短縮が達成でき、また100℃以下であれば、耐熱性が悪い基材であっても適用可能であり、例えば、基材の熱による変形に伴う平滑性喪失を防止できる。前記加熱処理の温度は、より好ましくは、80〜100℃の範囲であり、さらに好ましくは、90〜100℃の範囲である。
本発明の剥離シートは、シート基材上に剥離処理層が形成された剥離シートであって、前記剥離処理層が、前記本発明の剥離処理層である。
本発明の粘着シートは、シート基材上に粘着剤層が形成された粘着シートであって、前記粘着剤層が形成された面に、前記本発明の剥離シートが、その剥離処理層と前記粘着剤層とが対面するように配置されている。
本発明の粘着テープは、テープ基材の一方の面に粘着剤層が形成され、前記面の裏面に剥離処理層が形成された粘着テープであって、前記剥離処理層が、前記本発明の剥離処理層である。
つぎに、本発明の剥離処理剤について、例を挙げて説明する。
前述のとおり、本発明の剥離処理剤は、多価アルコールと、無水マレイン酸骨格を有する高分子とを含有する。
前記多価アルコールとしては、特に制限されず、公知の種々の多価アルコールを用いることができる。具体的には、例えば、ポリエチレングリコール(PEG)、ポリプロピレングリコールのエチレンオキシド付加物、1,3−ブチレングリコール、エチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン、ジグリセリン、トリグリセリン、ポリグリセリン、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレン、ポリプロピレングリコール等を用いることができる。これらの中でも、粘着テープ等に濡れにくい性質を有する点等から、PEGを用いることが好ましい。前記多価アルコールの質量平均分子量は、400〜20000の範囲であることが好ましい。この範囲とすることで、分子量が小さすぎて前記多価アルコールと前記無水マレイン酸骨格を有する高分子との架橋が不十分となり、剥離処理層の強度や粘着テープ等の再接着性が不十分となることや、分子量が大きすぎて前記無水マレイン酸骨格を有する高分子との相溶性が低くなり、剥離処理層が不均一になることや一部が白色化すること等を防止できる。なお、前記多価アルコールの質量平均分子量は、より好ましくは、400〜4000の範囲であり、さらに好ましくは、1000〜2000の範囲である。
前記無水マレイン酸骨格を有する高分子としては、例えば、メチルビニルエーテル無水マレイン酸共重合体、イソブチレン無水マレイン酸共重合体、スチレン無水マレイン酸共重合体、エチレン無水マレイン酸共重合体等が挙げられる。これらの中でも、剥離性等の観点から、メチルビニルエーテル無水マレイン酸共重合体が好ましい。前記無水マレイン酸骨格を有する高分子の分子量は、例えば、20万〜300万の範囲であり、好ましくは、50万〜250万の範囲であり、より好ましくは、100万〜200万の範囲である。
前記多価アルコールと前記無水マレイン酸骨格を有する高分子との比率は、前述のとおりである。また、前述のとおり、本発明の剥離処理剤は、さらに、酸性触媒を含有してもよい。
つぎに、本発明の剥離剤について、例を挙げて説明する。
前述のとおり、本発明の剥離剤は、本発明の剥離処理剤中の多価アルコールと無水マレイン酸骨格を有する高分子とのエステル化反応で得られる架橋ポリマーを含む。この架橋ポリマーは、具体的には、つぎのようにして生成する。
すなわち、まず、前記多価アルコールと前記無水マレイン酸骨格を有する高分子とを加熱処理することで、前記無水マレイン酸骨格が開環して、前記多価アルコールと1段目のエステル化反応を起こす。前記1段目のエステル化反応の一般式を、下記式(1)に示す。
Figure 0005031246
ついで、さらに、前記高分子の無水マレイン酸骨格が開環して、上記式(1)の反応生成物と2段目のエステル化反応を起こし、架橋ポリマーとなる。前記2段目のエステル化反応の一般式を、下記式(2)に示す。
Figure 0005031246
上記式(1)、(2)において、R1、R2は、任意の基であり、l、nは、任意の自然数である。例えば、前記無水マレイン酸骨格を有する高分子がメチルビニルエーテル無水マレイン酸共重合体であり、前記多価アルコールがPEGである場合には、上記式(1)、(2)において、R1は、メチルビニルエーテル基であり、R2は、エチレン基である。また、lは、例えば、1000〜20000の範囲であり、nは、例えば、5〜500の範囲である。なお、このようにして得られた架橋ポリマーは、ゲル状であり、薄膜化が可能である。
つぎに、基材における剥離処理層の製造方法について、例を挙げて説明する。
前記剥離処理層の製造方法においては、本発明の剥離処理剤をそのまま用いることも可能であるが、本発明の剥離処理剤を溶媒に溶解または分散させて用いることもできる。前記溶媒としては、例えば、アセトン、トルエン等が挙げられる。
前記基材としては、特に制限されず、例えば、ナイロン、ポリ塩化ビニル、ポリオレフィン(例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン等)、ポリエステル(例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)等)等の材料からなる樹脂フィルム、上質紙、クラフト紙、クレープ紙等の繊維状物質からなる紙等が挙げられる。前記基材が、前記樹脂フィルムである場合には、延伸されていても無延伸でもよいが、強度の点等から、延伸されたものがより好ましく、例えば、延伸ポリプロピレンフィルム、延伸ポリエステルフィルム等が好ましい。前記延伸の倍率は、特に制限されない。なお、前記基材が、前記樹脂フィルムである場合には、コロナ放電処理、プラズマ処理等の慣用の表面処理方法により表面処理が施されていてもよい。
本発明の剥離処理剤を前記基材の所定面に塗工する方法としては、従来公知の方法を用いることができ、例えば、グラビアコータ−、エアーナイフ等の慣用の塗工機を用いて塗工する方法等が挙げられる。
ついで、加熱処理により前記剥離処理剤中の多価アルコールと無水マレイン酸骨格を有する高分子とをエステル化反応させることで、前記基材の所定面に架橋ポリマーから形成されたゲル状薄膜を形成でき、これが剥離処理層となる。前記加熱処理の温度および前記剥離処理層の膜厚は、前述のとおりである。なお、前述のように、前記剥離処理層を形成する面は、基材の所定面の一部でもよいし全部でもよい。
この剥離処理層の製造方法は、例えば、剥離シート、粘着テープ、粘着シート等における剥離処理層の製造に適用できる。前記粘着テープおよび粘着シートの片面(前記剥離処理層が形成される面と反対側の面)には粘着剤層が形成されているが、その種類や製造方法等は特に制限されない。前記粘着剤層を形成する前記粘着剤としては、例えば、ゴム系粘着剤、アクリル系粘着剤等が挙げられる。前記粘着剤層は、例えば、前記粘着剤をトルエン等の溶媒に溶解し、得られる粘着剤溶液をロールコーター、グラビアコータ−、エアーナイフ等を用いて前記基材に塗工することで形成できる。
つぎに、本発明の実施例について、比較例と併せて説明する。ただし、本発明は、下記の実施例および比較例によって制限されるものではない。なお、下記実施例および比較例における各特性の測定方法は、以下に示すとおりである。
(1)剥離性(常温常圧試験)
PETフィルム(東レ社製、商品名S105#25)の非コロナ処理面に剥離処理層を形成した後、25mm幅の粘着テープ(日東電工社製、商品名クラフトテープNo.712)を2.0kgのゴムローラーを5往復させて圧着し、23℃で24時間放置して試験片を作製した。前記試験片に対して、オートグラフ(島津製作所社製、商品名S−100型)を用いて、JIS Z 0237に従い、剥離速度300mm/分で180度剥離試験を行い、剥離強度を測定した。剥離力は、0.1N/25mm未満を「◎」、0.1N/25mm以上〜4N/25mm未満を「○」、4N/25mm以上〜5N/25mm未満を「△」、5N/25mm以上を「×」、材料破壊を「××」とした。さらに、剥離形態について評価し、剥離形態がスムースなものを「無印」、ノッキングが起こるものを「*」とした。
(2)剥離性(耐老化性および耐熱性試験)
23℃で24時間放置したことに代えて、2kPaの圧力を50℃で24時間かけ続けたこと以外は、前述の常温常圧試験と同様にして、老化させた試験片を作製した。前記老化させた試験片に対して、前述の常温常圧試験と同様にして、剥離強度を測定した。
(3)印字性
油性インクで筆記した状態を目視で判定し、インクはじきしないものを「○」、インクはじきするものを「×」とした。
メチルビニルエーテル無水マレイン酸共重合体(ISP社製、商品名GANTREZ AN169、平均分子量198万)0.2質量部にアセトン90質量部を加えて完全に溶解するまで攪拌した。その後、PEG(ライオン社製、商品名PEG1000、平均分子量1000)9.8質量部を加えて均一になるまで十分に攪拌を続けた。このようにして調製した混合溶液をPETフィルム(東レ社製、商品名S105#25)の非コロナ処理面にマイヤーバーNo.0を用いてハンドコートし、90℃で1分間加熱処理を施して剥離処理層を作製した。前記剥離処理層の膜厚を薄膜測定装置(フィルメトリクス社製、商品名F20)で測定したところ、1μm以下であった。
PEGを加えた後に、さらに、硫酸0.1質量部を加えて、均一になるまで十分に攪拌したこと以外は、実施例1と同様にして、剥離処理層を作製した。前記剥離処理層の膜厚を薄膜測定装置(フィルメトリクス社製、商品名F20)で測定したところ、1μm以下であった。
前記メチルビニルエーテル無水マレイン酸共重合体を0.5質量部、前記PEGを9.5質量部としたこと以外は、実施例1と同様にして、剥離処理層を作製した。前記剥離処理層の膜厚を薄膜測定装置(フィルメトリクス社製、商品名F20)で測定したところ、1μm以下であった。
前記メチルビニルエーテル無水マレイン酸共重合体(ISP社製、商品名GANTREZ AN169、平均分子量198万)に代えて、メチルビニルエーテル無水マレイン酸共重合体(ISP社製、商品名GANTREZ AN139、平均分子量108万)1.0質量部を用いたこと、及び前記PEGを9.0質量部用いたこと以外は、実施例1と同様にして、剥離処理層を作製した。前記剥離処理層の膜厚を薄膜測定装置(フィルメトリクス社製、商品名F20)で測定したところ、1μm以下であった。
前記メチルビニルエーテル無水マレイン酸共重合体(ISP社製、商品名GANTREZ AN169、平均分子量198万)に代えて、メチルビニルエーテル無水マレイン酸共重合体(ISP社製、商品名GANTREZ AN119、平均分子量21.8万)1.0質量部を用いたこと、及び前記PEGを9.0質量部用いたこと以外は、実施例1と同様にして、剥離処理層を作製した。前記剥離処理層の膜厚を薄膜測定装置(フィルメトリクス社製、商品名F20)で測定したところ、1μm以下であった。
前記メチルビニルエーテル無水マレイン酸共重合体(ISP社製、商品名GANTREZ AN169、平均分子量198万)に代えて、メチルビニルエーテル無水マレイン酸共重合体(ISP社製、商品名GANTREZ AN139、平均分子量108万)3.0質量部を用いたこと、及び前記PEGを7.0質量部用いたこと以外は、実施例1と同様にして、剥離処理層を作製した。前記剥離処理層の膜厚を薄膜測定装置(フィルメトリクス社製、商品名F20)で測定したところ、1μm以下であった。
前記PEG(ライオン社製、商品名PEG1000、平均分子量1000)に代えて、PEG(ライオン社製、商品名PEG400、平均分子量400)を用いたこと、及び90℃で1分間加熱処理を施したことに代えて、90℃で120分間加熱処理を施したこと以外は、実施例2と同様にして、剥離処理層を作製した。前記剥離処理層の膜厚を薄膜測定装置(フィルメトリクス社製、商品名F20)で測定したところ、1μm以下であった。
90℃で1分間加熱処理を施したことに代えて、90℃で120分間加熱処理を施したこと以外は、実施例2と同様にして、剥離処理層を作製した。前記剥離処理層の膜厚を薄膜測定装置(フィルメトリクス社製、商品名F20)で測定したところ、1μm以下であった。
前記PEG(ライオン社製、商品名PEG1000、平均分子量1000)に代えて、PEG(ライオン社製、商品名PEG4000、平均分子量4000)を用いたこと、及び90℃で1分間加熱処理を施したことに代えて、90℃で120分間加熱処理を施したこと以外は、実施例2と同様にして、剥離処理層を作製した。前記剥離処理層の膜厚を薄膜測定装置(フィルメトリクス社製、商品名F20)で測定したところ、1μm以下であった。
前記PEG(ライオン社製、商品名PEG1000、平均分子量1000)に代えて、PEG(ライオン社製、商品名PEG20000、平均分子量20000)を用いたこと、及び90℃で1分間加熱処理を施したことに代えて、90℃で120分間加熱処理を施したこと以外は、実施例2と同様にして、剥離処理層を作製した。前記剥離処理層の膜厚を薄膜測定装置(フィルメトリクス社製、商品名F20)で測定したところ、1μm以下であった。
(比較例1)
オルガノポリシロキサン組成物(信越化学工業社製、商品名KS−776A、シリコーン分30%)17質量部にトルエン84質量部を加えて完全に溶解するまで攪拌した。このようにして調製した混合溶液100質量部に対して白金触媒(信越化学工業社製、商品名CAT−TL−50T)を0.8〜1.0質量部加えてさらに5分間攪拌し、シリコーン分5%のトルエン希釈溶液を調整した。前記シリコーン分5%のトルエン希釈溶液を、PETフィルム(東レ社製、商品名S105#25)の非コロナ処理面にシリコーン分が0.8〜0.9g/m2付着するようにマイヤーバーNo.0を用いてハンドコートし、100℃で1分間熱キュアして、シリコーン系剥離処理層を作製した。
(比較例2)
エチレン/ビニルアルコール共重合物とステアリルイソシアネートの反応生成物(I)
2質量部にトルエン98質量部を加えて、約40℃で加温しながら完全に溶解するまで攪拌を続けた。この反応生成物(I)の2%トルエン溶液をPETフィルム(東レ社製、商
品名S105#25)の非コロナ処理面に、固形物として0.05μg/m2付着するようにハンドコートし、100℃で1分間加熱して溶媒を除去し、前記反応生成物(I)の
剥離処理層を作製した。
(比較例3)
PEG(ライオン社製、商品名PEG1000、平均分子量1000)10質量部にアセトン90質量部を加えて均一になるまで十分に攪拌した。前記PEGのアセトン溶液をPETフィルム(東レ社製、商品名S105#25)の非コロナ処理面にマイヤーバーNo.0を用いてハンドコートし、90℃で1分間加熱処理を施して前記PEGの剥離処理層を作製した。
(比較例4)
メチルビニルエーテル無水マレイン酸共重合体(ISP社製、商品名GANTREZ AN139、平均分子量108万)10質量部にアセトン90質量部を加えて、完全に溶解するまで攪拌した。前記メチルビニルエーテル無水マレイン酸共重合体のアセトン溶液をPETフィルム(東レ社製、商品名S105#25)の非コロナ処理面にマイヤーバーNo.0を用いてハンドコートし、90℃で1分間加熱処理を施して前記メチルビニルエーテル無水マレイン酸の剥離処理層を作製した。
前記実施例1〜6および比較例1〜4で作製した剥離処理層の剥離性(常温常圧試験)および印字性を、前述の方法により評価した。その評価結果を、下記表1に示す。また、実施例7〜10については、剥離性(常温常圧試験)および剥離性(耐老化および耐熱性試験)を、前述の方法により評価した。その評価結果を、下記表2に示す。
Figure 0005031246
Figure 0005031246
上記表1より、実施例1〜6で作製した剥離処理層は、剥離性(常温常圧試験)および印字性の双方の特性に優れていることが分かる。これに対し、比較例1〜4では、剥離性(常温常圧試験)および印字性の双方若しくはいずれかの特性に問題があった。また、上記表2から分かるように、本発明の剥離処理剤によれば、耐老化性および耐熱性にも優れた剥離処理層を作製できた。
本発明の剥離処理剤は、剥離性に優れるためノッキングも起こらず、かつ、耐熱性、耐老化性、印字性に優れる。したがって、本発明の剥離処理剤は、例えば、剥離シート、粘着シート、粘着テープ等に好ましく使用できるが、その用途は制限されず、広い。

Claims (17)

  1. 多価アルコール(A)と、無水マレイン酸骨格を有する高分子(B)とを含有する剥離処理剤を加熱処理して製造される剥離剤であって、前記多価アルコールと前記無水マレイン酸骨格を有する高分子とのエステル化反応により形成された架橋ポリマーを含む剥離剤
  2. 前記加熱処理が、60〜100℃で行われる請求項1に記載の剥離剤。
  3. 前記剥離処理剤に含まれる前記多価アルコール(A)と前記無水マレイン酸骨格を有する高分子(B)との質量比(A/B)が、70/30〜99/1の範囲である請求項1または2に記載の剥離剤
  4. 前記多価アルコール(A)が、ポリエチレングリコール(PEG)、ポリプロピレングリコールおよびポリグリセリンからなる群から選択される1種類以上である請求項1〜3のいずれかに記載の剥離剤
  5. 前記多価アルコール(A)の質量平均分子量が、400〜4000の範囲である請求項1〜4のいずれかに記載の剥離剤。
  6. 前記剥離処理剤が、酸性触媒をさらに含有する請求項1〜5のいずれかに記載の剥離剤
  7. 基材上に形成される剥離処理層であって、請求項1〜6のいずれかに記載の剥離剤を含む剥離処理層。
  8. 剥離処理層の厚みが、0を超え1μm以下の範囲である請求項7記載の剥離処理層。
  9. シート基材上に剥離処理層が形成された剥離シートであって、前記剥離処理層が、請求項7または8に記載の剥離処理層である剥離シート。
  10. シート基材上に粘着剤層が形成された粘着シートであって、前記粘着剤層が形成された面に、請求項9に記載の剥離シートが、その剥離処理層と前記粘着剤層とが対面する状態で、配置されている粘着シート。
  11. テープ基材の一方の面に粘着剤層が形成され、前記面の裏面に剥離処理層が形成された粘着テープであって、前記剥離処理層が、請求項7または8に記載の剥離処理層である粘着テープ。
  12. 基材上に形成される剥離処理層の製造方法であって、多価アルコール(A)と、無水マレイン酸骨格を有する高分子(B)とを含有する剥離処理剤を前記基材に塗工し、これを加熱処理することにより、前記剥離処理剤中の前記多価アルコール(A)と前記無水マレイン酸骨格を含む高分子(B)とをエステル化反応させて架橋ポリマーのゲルから形成された剥離処理層を製造する製造方法。
  13. 前記加熱処理が、60〜100℃で行われる請求項12に記載の剥離処理層を製造する方法。
  14. 前記剥離処理剤に含まれる前記多価アルコール(A)と前記無水マレイン酸骨格を有する高分子(B)との質量比(A/B)が、70/30〜99/1の範囲である請求項12または13に記載の剥離処理層を製造する方法。
  15. 前記多価アルコール(A)が、ポリエチレングリコール(PEG)、ポリプロピレングリコールおよびポリグリセリンからなる群から選択される1種類以上である請求項12〜14のいずれかに記載の剥離処理層を製造する方法
  16. 前記多価アルコール(A)の質量平均分子量が、400〜4000の範囲である請求項12〜15のいずれかに記載の剥離処理層を製造する方法。
  17. 前記剥離処理剤が、酸性触媒をさらに含有する請求項12〜16のいずれかに記載の剥離処理層を製造する方法。
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