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JP5032148B2 - 半導体記憶装置 - Google Patents
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Description

本発明は、半導体記憶装置に係り、例えば、フローティングボディに格納された多数キャリアの数によってデータを記憶する半導体記憶装置に関する。
近年、DRAMに代わるメモリと期待されている半導体記憶装置として、FBC(Floating Body Cell)メモリがある。FBCメモリは、SOI(Silicon On Insulator)基板上にフローティングボディ(以下、ボディ領域ともいう)を備えたN型MOSトランジスタを有する。FBCメモリは、このボディ領域に蓄積されているホール数によってデータ“1”またはデータ“0”を記憶する。
例えば、ボディ領域内のホール数が多い状態をデータ“1”とし、ホール数が少ない状態をデータ“0”とする。この場合、データ“1”を格納するメモリセル(以下、“1”セルともいう)の閾値電圧は、データ“0”を格納するメモリセル(以下、“0”セルともいう)の閾値電圧よりも低くなる。従って、メモリセルからデータを読み出すときに、“1”セルに接続されたビット線の電位は、“0”セルに接続されたビット線の電位よりも低くなる。従って、読出しデータと同一データをメモリセルへ書き戻す場合、センスアンプは、読み出したデータを論理反転したデータに対応する電位をメモリセルへ印加する必要がある。そのため、従来のFBCメモリにおいて、センスアンプは、読出しデータをセンスノードに保持するためのラッチ回路の他に、読出し時に接続されたビット線とは異なるビット線にセンスノードを接続するためにトランスファゲートを具備する必要があった。
しかし、データをメモリセルへ書き戻す際に、書込み用の電源電圧は、トランスファゲートおよびラッチ回路を構成するトランジスタを介してビット線へ伝達される。このトランジスタおよびトランスファゲートによって電源電圧は降下する。これにより、メモリセルにデータを書き込むために十分な電流を流すことができなくなり、あるいは、データの書込み時間が長くなる。これは、データの書き込み不良の原因となり得る。従来、この電圧降下を抑制するために、ラッチ回路のトランジスタおよびトランスファゲートのそれぞれのサイズ(W(チャネル幅)/L(チャネル長))を大きく設計しなければならなかった。
また、ラッチ回路は、データの読出し/書込み時に、読出し/書込みデータを一時的に格納するDQバッファとセンスアンプとを接続するDQ線をも駆動する必要がある。このため、ラッチ回路のトランジスタのサイズ(W/L)は、充分に大きくなければならない。もし、そのサイズが小さい場合には、結果として、読出し/書込み時間を長期化させる。ラッチ回路のトランジスタおよびトランスファゲートのそれぞれのサイズが大きいと、センスアンプの回路規模が大きくなる。センスアンプはビット線対ごとに設けられているので、その回路規模が大きいことは、FBCメモリ装置全体を大きくさせる原因となる。
特開2005−302234号公報
読出し/書込み動作を遅延させることなく、回路規模の小さい半導体記憶装置を提供する。
本発明に係る実施形態に従った半導体記憶装置は、相補のデータを記憶する2つのメモリセルと、前記メモリセルのゲートに接続されたワード線と、前記2つのメモリセルに接続され、前記2つのメモリセルのデータを伝達するビット線対と、前記ビット線対に接続され、前記メモリセルのデータを伝達するセンスノード対と、前記ビット線対と前記センスノード対との間に接続された複数のトランスファゲートと、前記センスノード対の一方にハイレベル電位をラッチし、前記センスノード対の他方に第1のロウレベル電位をラッチするラッチ回路と、データの書込み時またはデータの書戻し時に、前記センスノード対にラッチされた電位に応じて、前記第1のロウレベル電位よりも低い第2のロウレベル電位を前記ビット線対のうち論理ロウを記憶するメモリセルに接続されたビット線へ印加するレベルシフタとを備えている。
本発明による半導体記憶装置は、読出し/書込み動作を遅延させることなく、回路規模を小さくすることができる。
以下、図面を参照して本発明に係る実施形態を説明する。本実施形態は、本発明を限定するものではない。
図1は、本発明に係る実施形態に従ったFBCメモリの構成を示す回路図である。FBCメモリは、メモリセルMCと、センスアンプS/Ai(iは整数)(以下、S/Aともいう)と、ワード線WLLi、WLRi(以下、WLL、WLRともいう)と、ビット線BLLi、BLRi(以下、BLL、BLRともいう)と、ビット線bBLLi、bBLRi(以下、bBLL、bBLRともいう)と、イコライジング線EQLと、イコライジングトランジスタTEQL、TEQR(以下、TEQともいう)とを備えている。
本実施形態によるFBCメモリは、2セル/ビット方式を採用している。2セル/ビット方式とは、ビット線対BLL、bBLLまたはビット線対BLR、bBLRに接続され、同一ワード線上で隣り合う2つのメモリセルMCに逆極性のデータを書き込むことによって1ビットデータを格納する方式である。逆極性のデータとは、データ“0”とデータ“1”との関係のように相補の関係を有するデータである。データの読出しでは、逆極性のデータの一方のデータを他方のデータの基準とし、かつ、他方のデータを一方のデータの基準とする。従って、ビット線対BLL、bBLLまたはビット線対BLR、bBLRは、互いに逆極性のデータを伝達する。これにより、センスアンプS/Aは、センスノードSN、bSNに流れる電流差によって、データ“1”とデータ“0”とを検出している。
メモリセルMCは、マトリクス状に配列され、メモリセルアレイMCAL、MCAR(以下、MCAともいう)を構成している。ワード線WLL、WLRは、ロウ(row)方向に延伸し、メモリセルMCのゲートに接続されている。本実施形態において、ワード線WL、WLRは、センスアンプS/Aの左右に256本ずつ設けられており、図1では、WLL0〜WLL255およびWLR0〜WLR255で示されている。ビット線BLL、BLRは、カラム方向に延伸し、メモリセルMCのソースまたはドレインに接続されている。ビット線BLL、BLRは、センスアンプS/Aの左右に512本ずつ設けられている。図1では、BLL0〜BLL511およびBLR0〜BLR511で示されている。ワード線とビット線とは、互いに直交しており、その各交点にメモリセルMCが設けられている。尚、ロウ方向とカラム方向とは互いに入れ替えても差し支えない。
イコライジング線EQLは、イコライジングトランジスタTEQのゲートに接続されている。イコライジングトランジスタTEQは、ビット線BLL、BLRとグランドとの間に接続されている。イコライジングでは、ビット線BLL、BLRをグランドに接続することによって各ビット線BLL、BLRの電位を接地電位に等しくする。
図2は、メモリセルMCの構造を示す断面図である。メモリセルMCは、支持基板10、BOX層20およびSOI層30を含むSOI基板上に設けられている。SOI層30内に、ソース60およびドレイン40が設けられている。フローティングボディ50は、ソース60とドレイン40との間のSOI層30に形成される。フローティングボディ50は、ソース60およびドレイン40とは逆導電型の半導体である。フローティングボディ50は、ソース60、ドレイン40、BOX層20、ゲート絶縁膜70およびSTI(Shallow Trench Isolation)(図示せず)によって囲まれることによって電気的に浮遊状態である。FBCメモリは、フローティングボディ50内の多数キャリアの数によってデータを記憶することができる。
本実施形態では、メモリセルMCはN型MISFETである。ボディ50に蓄積されたホールが多い状態をデータ“1”とし、ホールが少ない状態をデータ“0”と定義する。
データ“1”をメモリセルMCに書き込むためには、メモリセルMCを飽和状態で動作させる。例えば、ワード線WLを1.5Vにバイアスし、ビット線BLを1.5Vにバイアスする。ソースはグランドGND(0V)である。これにより、ドレイン近傍においてインパクトイオン化が生じ、電子−ホール対が大量に発生する。インパクトイオン化により生じた電子は、ドレインに流れ、ホールはポテンシャルの低いボディに蓄えられる。インパクトイオン化でホールが発生するときに流れる電流と、ボディ−ソース間のpn接合におけるフォワード電流が釣り合ったときに、ボディ電圧は平衡状態に達する。このボディ電圧は、約0.7Vである。
データ“0”を書き込むときには、ビット線BLを負の電圧に低下させる。例えば、ビット線BLの電位を−1.5Vに低下させる。この動作により、ボディ50−ドレイン40間のpn接合が大きく順方向にバイアスされる。ボディ50に蓄積されていたホールはドレイン40へ排出され、データ“0”がメモリセルMCに記憶される。
データの読出し動作では、ワード線WLをデータ書込み時と同様に活性にするが、ビット線BLをデータ“1”の書込み時と比べて低く設定する。例えば、ワード線WLを1.5Vとし、ビット線BLを0.2Vにする。メモリセルMCを線形領域で動作させる。データ“0”を記憶するメモリセルMCとデータ“1”を記憶するメモリセルMCとは、ボディ50に蓄積されたホール数の違いにより、メモリセルMCの閾値電圧において相違する。この閾値電圧の差を検知することによって、データ“1”とデータ“0”とを識別する。読み出し時にビット線BLを低電圧にする理由は、ビット線BLの電圧を高くしてメモリセルMCを飽和状態にバイアスしてしまうと、データ“0”を読み出す場合にインパクトイオン化によりデータ“0”がデータ“1”に変化してしまうからである。
図3は、センスアンプS/Aの構成を示す回路図である。センスアンプS/Aは、左右に設けられたビット線対BLL、bBLLおよびビット線対BLR、bBLRに接続されており、2つのビット線対に対応して設けられている。実際のデータ読出し/書込み動作では、センスアンプS/Aは、いずれか一方のビット線対からデータを受け取り、あるいは、そのビット線対へデータを送る。このとき、他方のビット線対は、トランスファゲートによってセンスノード対から切断されている。
センスアンプS/Aは、一対のセンスノードSN、bSNを含む。センスノードSNは、トランスファゲートTGL1を介してビット線BLLに接続され、トランスファゲートTGR1を介してビット線BLRに接続されている。センスノードbSNは、トランスファゲートTGL2を介してビット線bBLLに接続され、トランスファゲートTGR2を介してビット線bBLRに接続されている。トランスファゲートTGL1、TGL2、TGR2およびTGR2はN型FETで構成されている。
トランスファゲートTGL1およびTGL2は、それぞれセンスノードSNとビット線BLLとの間、センスノードbSNとビット線bBLLとの間に接続されており、信号ΦtLによってオン/オフ制御される。トランスファゲートTGR1およびTGR2は、それぞれセンスノードSNとビット線BLRとの間、センスノードbSNとビット線bBLRとの間に接続されており、ΦtRによってオン/オフ制御される。読出し/書込み動作時において、信号ΦtLまたはΦtRのいずれか一方のみが活性化され、他方は不活性である。
ここで、活性化とは素子または回路をオンまたは駆動させることを意味し、不活性化とは素子または回路をオフまたは停止させることを意味する。従って、HIGH(高電位レベル)の信号が活性信号である場合もあり、LOW(低電位レベル)の信号が活性信号である場合もあることに注意されたい。例えば、NMOSトランジスタは、ゲートをHIGHにすることによって活性化する。一方、PMOSトランジスタは、ゲートをLOWにすることによって活性化する。
センスアンプS/Aは、クロスカップル型ダイナミックラッチ回路(以下、ラッチ回路という)LC1およびLC2を含む。ラッチ回路LC1は、センスノードSNLとSNRとの間に直列に接続された2つのp型トランジスタTP1およびTP2からなる。トランジスタTP1のゲートはセンスノードbSNに接続され、トランジスタTP2のゲートはセンスノードSNに接続されている。即ち、トランジスタTP1およびTP2の各ゲートは、センスノードSNおよびbSNに対してクロスカップリングされている。ラッチ回路LC2は、センスノードSNとbSNとの間に直列に接続された2つのn型トランジスタTN1およびTN2からなる。トランジスタTN1のゲートはセンスノードbSNに接続され、トランジスタTN2のゲートはセンスノードSNに接続されている。即ち、トランジスタTN1およびTN2の各ゲートも、センスノードSNおよびbSNに対してクロスカップリングされている。ラッチ回路LC1およびLC2は、信号SAPおよびbSANの活性化によってそれぞれ駆動される。ラッチ回路LC1およびLC2は、センスノード対SAとbSNとの電位差を増幅し、ラッチする。
短絡スイッチとしてのp型トランジスタTP3は、センスノードSNとbSNとの間に接続されており、信号SHORTによって制御される。トランジスタTP3は、読出し/書込み動作前にセンスノードSNとbSNとを短絡することによってセンスノードSNとbSNとをイコライジングする。
n型トランジスタTN4は、DQ線とセンスノードSNとの間に接続され、n型トランジスタTN5はbDQ線とセンスノードbSNとの間に接続されている。トランジスタTN4およびTN5の各ゲートは、カラム選択線CSLに接続されている。DQ線およびbDQ線は、DQバッファ(図示せず)に接続されている。DQバッファは、データの読出し時にはメモリセルMCからのデータを外部へ出力するために一時的に格納し、また、データの書込み時には外部からのデータをセンスアンプS/Aへ伝達するために一時的に格納する。従って、カラム選択線CSLは、外部へデータを読み出し、あるいは、外部からデータを書き込むときに活性化され、センスノードSNおよびbSNがDQバッファに接続することを可能とする。
センスアンプS/Aは、メモリセルMCへのデータ書込み時に活性化されるフィードバック信号線FBL、FBR、bFBLおよびbFBRと、レベルシフタLSL、LSRとを備えている。第1の信号線としての信号線FBL、FBRは、メモリセルMCへデータを書き込む際に、ハイレベル電位を供給する信号線である。即ち、信号線FBL、FBRは、データ“1”の書込みに用いられる信号線である。信号線FBL、FBRのハイレベル電位は、信号線SAPのハイレベル電位VBLHと同じでよい。
第2の信号線としての信号線bFBL、bFBRは、メモリセルMCへデータを書き込む際に、ロウレベル電位を供給する信号線である。即ち、信号線bFBL、bFBRは、データ“0”の書込みに用いられる信号線である。信号線bFBL、bFBRのロウレベル電位は、データを検出する際に用いられる信号線bSANのロウレベル電位よりも低い電位である。ここで、信号線bSANのロウレベル電位をVSS1とし、信号線bFBL、bFBRのロウレベル電位をVSS2とすると、VSS1≧VSS2である。尚、VSS1およびVSS2が負である場合、|VSS1|≦|VSS2|である。
レベルシフタLSLは、p型トランジスタTP4、TP5、および、n型トランジスタTN6、TN7を備えている。トランジスタTP4およびTN6は、信号線FBLとbFBLとの間に直列に接続されている。トランジスタTP4とTN6との間の接続ノードN1は、ビット線対の一方であるビット線BLLに接続されている。トランジスタTP4のゲートは、センスノード対の一方であるセンスノードSNに接続されている。換言すると、第1のトランジスタとしてのトランジスタTP4は、信号線FBLとノードN1(ビット線BLL)との間に接続され、センスノードSNにラッチされた電位に応じて、信号線FBLをビット線BLLに接続することができるように構成されている。第3のトランジスタとしてのトランジスタTN6は、信号線bFBLとノードN1との間に接続されている。トランジスタTN6のゲートは、ノードN2に接続されている。従って、トランジスタTN6は、ノードN2(ビット線bBLL)の電位に応じて、信号線bFBLをビット線BLLに接続することができるように構成されている。
トランジスタTP5およびTN7も、信号線FBLとbFBLとの間に直列に接続されている。トランジスタTP5とTN7との間の接続ノードN2は、ビット線対の他方であるビット線bBLLに接続されている。トランジスタTP5のゲートは、センスノード対の他方であるセンスノードbSNに接続されている。従って、トランジスタTP5は、センスノードbSNにラッチされた電位に応じて、信号線FBLをノードN2(ビット線bBLL)に接続することができる。換言すると、第2のトランジスタとしてのトランジスタTP5は、信号線FBLとノードN2(ビット線bBLL)との間に接続され、センスノードbSNにラッチされた電位に応じて、信号線FBLをビット線bBLLに接続することができるように構成されている。第4のトランジスタとしてのトランジスタTN7は、信号線bFBLとノードN2との間に接続されている。トランジスタTN7のゲートは、ノードN1に接続されている。従って、トランジスタTN7、ノードN1(ビット線BLL)の電位に応じて、信号線bFBLをビット線bBLLに接続することができるように構成されている。このように、トランジスタTN6およびTN7の各ゲートは、ノードN1、N2に対してクロスカップリングされている。
ビット線BLLを介してデータ“1”をメモリセルMCへ書き込む場合、信号線FBLのハイレベル電位(VBLH)は、トランジスタTP4を介してビット線BLLに伝達される。また、ビット線BLLを介してデータ“0”をメモリセルMCへ書き込む場合、信号線bFBLのロウレベル電位(VSS2)は、トランジスタTN6を介してビット線BLLに伝達される。同様に、ビット線bBLLを介してデータ“1”をメモリセルMCへ書き込む場合、信号線FBLのハイレベル電位(VBLH)は、トランジスタTP5を介してビット線bBLLに伝達される。また、ビット線bBLLを介してデータ“0”をメモリセルMCへ書き込む場合、信号線bFBLのロウレベル電位(VSS2)は、トランジスタTN7を介してビット線BLLに伝達される。
このように、本実施形態では、データの書込みまたはデータの書戻し時に、信号線FBLまたはbFBLは、1つのトランジスタを介してビット線BLまたはbBLへ接続される。よって、トランジスタTP4、TP5、TN6、TN7のそれぞれのサイズ(W/L)は、従来のラッチ回路のトランジスタおよびトランスファゲートのサイズよりも小さくてよい。この時、ラッチ回路LC1、LC2内のトランジスタTP1、TP2、TN1、TN2は介在していない。よって、トランジスタTP1、TP2、TN1、TN2のサイズ(W/L)も、従来のラッチ回路のトランジスタおよびトランスファゲートのサイズよりも小さくすることができる。
さらに、本実施形態では、データの書込み時またはデータの書戻し時には、レベルシフタLSLがセンスノード対SN、bSNにラッチされた電位に応じて、ロウレベル電位VSS1よりも低いロウレベル電位VSS2をビット線BLLまたはbBLLへ印加する。このように、本実施形態では、ビット線対とセンスノード対とに異なる電位差を印加することができる。即ち、メモリセルMCへの書込み電圧と、データの検出およびデータのラッチに用いられる電圧とを独立に設定することができる。これは、レベルシフタLSLを設けることによってデータ検出用トランジスタTP1〜TP3、TN1〜TN5および電源電圧(SAP,bSAN)がデータ書込み用トランジスタTP4〜TP7、TN6〜TN9および電源電圧(FBL,bFBL)から分離されているからである。トランジスタTP1〜TP3、TN1〜TN5がトランジスタTP4〜TP7、TN6〜TN9から分離されているので、これらのトランジスタのサイズが小さくても、データの書込みまたはデータの書戻しの速度の低下を抑制することができる。
本実施形態では、ラッチ回路LC1、LC2がデータを検出するときに用いられる電位差(SAPとbSANとの電位差)は、書込み時にビット線対BLL,bBLLに印加される電位の差(FBLとbFBLとの電位差)よりも小さく設定されている。これにより、センスアンプS/Aは、充分に低い電圧でデータ“0”をメモリセルMCに書き込み、あるいは、書き戻すことができ、尚且つ、センスノードSNとbSNとの間に設けられたトランジスタを低耐圧トランジスタにすることができる。即ち、トランスファゲートよりセンスノード側に設けられたトランジスタTP1〜TP3、TN1〜TN5のそれぞれの耐圧は、トランスファゲートよりビット線側に設けられたトランジスタTP4〜TP7、TN6〜TN9のそれぞれの耐圧よりも低くてよい。これにより、トランジスタTP1〜TP3、TN1〜TN5のゲート絶縁膜は、トランジスタTP4〜TP7、TN6〜TN9のゲート絶縁膜よりも薄くてよい。ゲート絶縁膜が薄いと、トランジスタのサイズ(W(ゲート幅/L(ゲート長))を小さくすることができる。
当然のことながら、リストア時のビット線の振幅に比較し、センスノード間の電位振幅、DQ線の電位振幅を低電圧化できるので消費電力の削減にもつながる。
レベルシフタLSRも、レベルシフタLSLと同様に構成され、ビット線対BLR、bBLRに対して同様に動作する。従って、ここでは、レベルシフタLSRの構成および動作についての説明は省略する。尚、トランジスタTP4、TP5、TN6、TN7は、それぞれトランジスタTP6、TP7、TN8、TN9に対応し、ノードN1、N2は、それぞれノードN3、N4に対応する。
次に、本実施形態によるFBCメモリの動作を説明する。
図4(A)から図4(E)は、データ読出し動作およびリフレッシュ動作におけるデータの書戻し(リストア)動作を示すタイミング図である。リフレッシュ動作とは、一旦、読み出したデータをセンスノード対SA、bSAにラッチし、これと同一論理データをメモリセルMCへ書き戻す(リストアする)動作である。リフレッシュ動作は、チャージポンピング現象でデータ“1”が“0”に変化してしまうこと、並びに、リーク電流やGIDLによってデータ“0”が“1”に変化してしまうことを抑制する。
チャージポンピング現象とは以下の通りである。メモリセルをオン状態にしたときに反転層内の電子の一部がゲート酸化膜とボディ領域との界面にある界面準位にトラップされる。ボディ領域に蓄積されていた正孔はこの電子と再結合して消滅する。通常、ワード線が活性化された場合、非選択のメモリセルにはデータは書き戻されない。よって、選択メモリセルのデータの読出し/書込み時に非選択メモリセルのオン/オフが繰り返されると、データ“1”を記憶する非選択メモリセルのボディ領域に蓄積されていた正孔が徐々に減少してしまう。その結果、非選択メモリセルのデータ“1”の状態はデータ “0”に変化してしまう。この現象をチャージポンピング現象という。
図4(D)に示すように、t1において、信号EQLをロウレベルにすることによって、図1に示すイコライジングトランジスタTEQL、TEQRを閉じる。これにより、グランドに短絡していたビット線BLLおよびBLRを全て高インピーダンス状態にする。これと同時に、信号bSHORTをハイレベルにすることによってセンスノード対SNとbSNとの間を切断する。これにより、メモリセルアレイMCAL内のビット線BLLが相互に分離される。
当初、信号ΦTL、ΦTRは、ともに不活性(ロウレベル)であり、トランスファゲートTGL1、TGL2、TGR1、TGR2は、センスノード対とビット線対との間を切断している。信号ΦTRを不活性状態のまま、図4(C)に示すように信号ΦTLをハイレベルに活性化させる。これにより、トランスファゲートTGL1、TGL2が、ビット線対BLL、bBLLをセンスノード対SN、bSNにそれぞれ接続する。
t1の後に、図4(D)に示すようにワード線WLLが選択的に活性化される。これにより、選択ワード線に接続されたメモリセルMCが選択される。また、このとき、信号SAPをハイレベルに活性化させる(図示せず)。これにより、トランジスタTP1、TP2が導通し、ビット線対BLL、bBLLに接続された2つのメモリセルMCに電流を流す。即ち、トランジスタTP1、TP2は、電流負荷回路の役目を果たす。ビット線対BLL、bBLLに接続された2つのメモリセルMCは、互いに逆極性のデータを格納する。従って、図4(A)に示すように、センスノード対SN,bSNに逆極性の信号が発展する。本実施形態では、センスノードSNがデータ“1”をセンスし、センスノードbSNがデータ“0”をセンスしている。
センスノード対SN,bSNに充分な信号差(電位差)が生じた時点(t2)で、図4(C)に示すように信号ΦTLを低レベル(VSS1)に不活性にし、センスノード対SN、bSNをビット線対BLL,bBLLから切断する。その直後に、信号bSANを低レベルに活性化する(図示せず)。これにより、ラッチ回路LC2が駆動され、図4(A)に示すように、センスノードSNとbSNとの間の信号差が増幅される。本実施形態では、センスノードSNの電位はVSS1(例えば、1.2V)であり、センスノードbSNの電位はVBLH(例えば、2.5V)である。センスノードSNとbSNとの間の電位差Vseは、例えば、1.3Vである。ラッチ回路LC1、LC2は、センスノードSN、bSNにこの信号差(電位差)を保持する。
次に、データのリストアを実行する。t3において、図4(B)に示すように、信号線FBLがハイレベル(VBLH)に活性化される。このとき、トランジスタTP4のゲート電位は、ロウレベル(VSS1)であり、トランジスタTP5のゲート電位は、ハイレベル(VBLH)である。よって、トランジスタTP5はオフ状態のまま、トランジスタTP4のみがオンになる。従って、信号線FBLは、ノードN1を介してビット線BLLに接続される。これにより、ビット線BLLに接続されたメモリセルMCにデータ“1”がリストアされる。
その後、t4において、図4(E)に示すように、信号線bFBLがロウレベル(VSS2(例えば、0V))に活性化される。このとき、トランジスタTN7のゲート電位は、ハイレベルであるので、トランジスタTN7はオン状態である。従って、ノードN2の電位は、ロウレベル(VSS1)になり、トランジスタTN6は、オフ状態を維持する。従って、信号線bFBLは、ノードN2を介してビット線bBLLに接続される。これにより、ビット線bBLLに接続されたメモリセルMCにデータ“0”がリストアされる。
本実施形態では、リストア時のビット線BLLの電位はVBLH(例えば、2.5V)であり、ビット線bBLLの電位はVSS2(例えば、0V)である。ビット線BLLとbBLLとの間の電位差Vreは、例えば、2.5Vである。
データのラッチ時のセンスノード対SN、bSNの電位差Vseは、リストア時のビット線BLLとbBLLとの間の電位差Vreよりも小さい。電位VSS1は、VSS2よりも高く、かつ、リストア時にトランジスタTN6、TN7のいずれか一方がオン状態、他方がオフ状態となるように設定される。
信号線FBLをハイレベルへ活性化した後に、信号線bFBLをロウレベルへ活性化している。これは、ゲートがセンスノード対SN,bSNに接続されたトランジスタTP4、TP5を、ゲートがビット線対BLL,bBLLに接続されたトランジスタTN6、TN7よりも先に駆動させるためである。これにより、ビット線BLL、bBLLに接続されたメモリセルMCにデータを正しく書き込むことができる。より詳細には、図4(B)に示すように、t3において、ビット線BLLがVBLHに立ち上がっている。これにより、ビット線対の電位差が逆転し、ビット線BLLとbBLLとの間に或る程度の電位差が生じる。その後、t4において、信号bFBLを活性化させることによって、クロスカップルされたトランジスタTN6およびTN7が駆動される。これにより、ビット線BLLとbBLLとの間の電位差が拡大される。その結果、ビット線BLL,bBLLに接続されたメモリセルMCにデータを正しくリストアすることができる。もし、信号線FBLを活性化する前に、信号線bFBLを活性化した場合、データ検出時のビット線電位が残存するので、トランジスタTN6またはTN7がビット線BLLまたはbBLLに逆論理のデータを書き込んでしまう可能性がある。
以上、ビット線対BLL、bBLLおよびレベルシフタLSLのリフレッシュ動作について説明したが、ビット線対BLR、bBLRおよびレベルシフタLSRのリフレッシュ動作についても同様のことが言える。ビット線対BLR、bBLRおよびレベルシフタLSRのリフレッシュ動作は、上記記載から容易に推測できるので、ここでは省略する。
また、データをセンスアンプS/Aの外部へ読み出す動作では、カラム選択線CSLを活性化し、DQ線を駆動させる。この動作は、“0”をリストアする動作と同時に実行しても、ラッチ回路LC2に過大な電流は流れない。尚、このデータ読出し動作では、カラム選択線CSLを活性化する動作が含まれる点でリフレッシュ動作と異なる。データ読出し動作のその他の動作は、リフレッシュ動作と同様でよい。
本実施形態において、一般的には、センスアンプS/Aは、メモリセルMCと同様に、SOI基板上に形成される。この場合、図3に示すトランジスタTN1〜TN9、TP1〜TP7、トランスファゲートTGL1、TGL2、TGR1、TGR2の各ボディは、フローティング状態となる。ここで、データ検出(初期センス)に関わるトランジスタTP1、TP2、TN1、TN2、TGL1、TGL2、TGR1、TGR2は、閾値のばらつきに敏感である。よって、これらのトランジスタおよびトランスファゲートでは、ボディコンタクト(図示せず)を形成し、ボディを所定の電位に固定することによって、その閾値を安定させることが必要である。一方、データ検出に関係しないトランジスタTP4〜TP7、TN4〜TN9は、閾値のばらつきにさほど敏感ではない。従って、トランジスタTP4〜TP7、TN4〜TN9については、電流駆動能力の向上およびチップ面積の削減の観点から、ボディコンタクトを設けないことが好ましい。これにより、センスアンプS/Aは、高速かつ正確にデータを検出することができ、かつ、実装面積を小さくすることができる。
上記実施形態のセンスアンプS/Aを構成するトランジスタおよびトランスファゲートの導電型は論理的に逆であってもよい。即ち、センスアンプS/A内のP型トランジスタTP1〜TP7に代えてN型トランジスタを採用し、かつ、N型トランジスタTN1〜TN9、TGL1、TGL2、TGR1、TGR2に代えてP型トランジスタを採用してもよい。この場合、これらのトランジスタおよびトランスファゲートの制御信号の電位レベルも論理的に逆にする。
また、メモリセルは、NMOSに代えてPMOSであってもよい。この場合、電源の電位レベル(VBLH,VSS1,VSS2)は、論理的に反転させる必要がある。例えば、メモリセルがPMOSの場合、VBLHに代えて低レベル電位VSSを採用し、VSS1,VSS2に代えて、それぞれ高レベル電位VBLH1、VBLH2(VBLH1≦VBLH2)を採用してもよい。
本発明に係る実施形態に従ったFBCメモリの構成を示す回路図。 本実施形態に従ったメモリセルMCの構造を示す断面図。 本実施形態に従ったセンスアンプS/Aの構成を示す回路図。 データ読出し動作およびリフレッシュ動作におけるデータの書戻し(リストア)動作を示すタイミング図。
符号の説明
MC…メモリセル
WL…ワード線
BLL、bBLL…ビット線対
SN、bSN…センスノード対
TGL1、TGL2…トランスファゲート
LC1、LC2…ラッチ回路
LS1、LS2…レベルシフタ
VBLH…ハイレベル電位
VSS1…第1のロウレベル電位
VSS2…第2のロウレベル電位

Claims (6)

  1. 相補のデータを記憶する2つのメモリセルと、
    前記メモリセルのゲートに接続されたワード線と、
    前記2つのメモリセルに接続され、前記2つのメモリセルのデータを伝達するビット線対と、
    前記ビット線対に接続され、前記メモリセルのデータを伝達するセンスノード対と、
    前記ビット線対と前記センスノード対との間に接続された複数のトランスファゲートと、
    前記センスノード対の一方にハイレベル電位をラッチし、前記センスノード対の他方に第1のロウレベル電位をラッチするラッチ回路と、
    データの書込み時またはデータの書戻し時に、前記センスノード対にラッチされた電位に応じて、前記第1のロウレベル電位よりも低い第2のロウレベル電位を前記ビット線対のうち論理ロウを記憶するメモリセルに接続されたビット線へ印加するレベルシフタとを備えた半導体記憶装置。
  2. 前記レベルシフタは、
    データの書込み時またはデータの書戻し時に前記ハイレベル電位を供給する第1の信号線と前記ビット線対のうち第1のビット線との間に接続された第1導電型の第1のトランジスタであって、ゲートが前記第1のビット線に対応するセンスノードに接続されている第1のトランジスタと、
    前記第1の信号線と前記ビット線対のうち第2のビット線との間に接続された第1導電型の第2のトランジスタであって、該第2のトランジスタのゲートは、前記第2のビット線に対応するセンスノードに接続されている第2のトランジスタと、
    データの書込み時またはデータの書戻し時に前記第2のロウレベル電位を供給する第2の信号線と前記第1のビット線との間に接続された第2導電型の第3のトランジスタであって、該第3のトランジスタのゲートは、前記第2のビット線に接続されている第3のトランジスタと、
    前記第2の信号線と前記第2のビット線との間に接続された第2導電型の第4のトランジスタであって、該第4のトランジスタのゲートは、前記第1のビット線に接続されている第4のトランジスタとを含むことを特徴とする請求項1に記載の半導体記憶装置。
  3. データの書込み時またはデータの書戻し時に、前記第1の信号線を前記ハイレベル電位へ活性化した後に、前記第2の信号線を前記第2のロウレベル電位へ活性化することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の半導体記憶装置。
  4. データの読出し時に、前記第1の信号線は、前記第2のロウレベル電位を前記第1および第2のトランジスタへ供給し、
    データの読出し時に、前記第2の信号線は、前記ハイレベル電位を前記第3および第4のトランジスタへ供給することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の半導体記憶装置。
  5. 前記第1から前記第4のトランジスタのチャネル形成領域は浮遊状態であり、
    前記ラッチ回路を構成するトランジスタのチャネル形成領域は所定電位に固定されていることを特徴とする請求項2から請求項4のいずれかに記載の半導体記憶装置。
  6. 前記2つのメモリセルは、電気的に浮遊状態のフローティングボディを含み、該フローティングボディ内の多数キャリアの数によって相補のデータを記憶することを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の半導体記憶装置
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