JP5033405B2 - 掘削装置及び掘削方法 - Google Patents
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そして、鋼管杭を地盤に圧入する際に、その鋼管杭の内部に土砂が閉塞してしまうと、図8に示すように、その杭50の先端に圧力球根と呼ばれるたまねぎ状の圧密土100が生じてしまうことがある。このような圧密土100が杭50の先端に発生してしまうと、その杭50を地中に押し込むために非常に大きな力を要することとなったり、その杭50の圧入が不可能になったりすることがある。
また、鋼管杭50の内部に配置可能なケーシング40のサイズは比較的小さく、そのケーシング40内に取り込める排土の量は少ないので、掘削した地盤の排土を杭50の外に排出する排土処理の回数が増えてしまうために、排土効率が悪いという問題があった。
また、オーガ21a自体は回転しつつ地盤に揉み込んでいくが、ケーシング40は単に押し込まれるため地盤や土砂に対する強度が必要となる。そのためにケーシング40の板厚を厚くするなどして、そのケーシング40に必要な剛性を確保するようにすると、ケーシング40の重量が増えてしまうので、そのオーガ装置20aを支えて使用する掘削の作業性が悪化してしまうという問題があった。
筒状の杭(50)を地盤に圧入する際に、その地盤を掘削する掘削装置(1)であって、
前記杭の上端部に接続可能で、地盤を掘削するオーガスクリューを格納できる筒状の接続部材(例えば、打下げ装置10)と、
前記接続部材と前記杭の内部を移動可能に備えられ、前記杭の内部及び前記杭の下端側の地盤を掘削する前記オーガスクリュー(21)を有するオーガ装置(20)と、
を備え、
前記オーガ装置は、
前記オーガスクリューの軸線方向に離間した位置に設けられ、前記接続部材と前記杭の内面の把持と解除をそれぞれ切り替えることができる上クランプ部(24)と下クランプ部(25)と、
前記上クランプ部と前記下クランプ部の間に設けられ、前記オーガスクリューの軸線方向に伸縮することで前記上クランプ部と前記下クランプ部を離接するようにその配置を切り替えることができるシリンダ部(26)と、
を備えており、
前記上クランプ部と前記下クランプ部による前記接続部材と前記杭の内面の把持と解除、及び前記シリンダ部の伸縮を所定順に繰り返すことで、当該オーガ装置が前記接続部材と前記杭の内部を下降したり上昇したりすることを特徴とする。
つまり、従来技術のオーガ装置のように、杭の内部に配置可能なサイズのケーシング(カプセルパイプ)を用いて排土処理を行うことに比べて、杭の上端部に接続可能な比較的太いサイズの接続部材を利用して排土処理を行うことができるので、排土効率の向上を図ることができる。
また、この掘削装置が杭の内部の地盤を掘削したことによって、その杭を地盤にスムーズに圧入することができるようになる。
地盤の所定の箇所に仮設した前記杭(50)の上端部に前記掘削装置(1)の接続部材(例えば、打下げ装置10)を接続し、次いで、前記掘削装置のオーガ装置(20)の前記上クランプ部(24)と前記下クランプ部(25)と前記シリンダ部(26)との動作を所定順に繰り返して当該オーガ装置を下降させ、前記接続部材側から前記杭側に移動させて前記地盤を掘削した後、前記オーガ装置の前記上クランプ部と前記下クランプ部と前記シリンダ部との動作を所定順に繰り返して当該オーガ装置を上昇させ、前記杭側から前記接続部材側に移動させて、前記接続部材内に前記オーガスクリューを格納することで、前記杭の内部の排土を前記接続部材内に収容して外部に排出することを特徴とする。
また、この掘削装置のオーガ装置が掘削を終えた後に、そのオーガ装置が接続部材側に移動して、その接続部材の内部にオーガスクリューを格納する際に、掘削した地盤の排土を接続部材内に収容するようにして、その排土を杭の内部から効率よく排出することができる。つまり、従来技術のオーガ装置のように、杭の内部に配置可能なサイズのケーシング(カプセルパイプ)を用いて排土処理を行うことに比べて、杭の上端部に接続可能な比較的太いサイズの接続部材を利用して排土処理を行うことができるので、排土効率の向上を図ることができる。
従って、この掘削装置を用いる掘削方法は、より好適な掘削作業を行うことができる掘削方法であるといえる。
そして、この掘削装置のオーガ装置は、オーガスクリューの径のサイズを地盤に圧入する杭の内径に応じたサイズとすることができるので、効率よく地盤の掘削を行うことができる。
特に、地盤の掘削後、オーガ装置が接続部材側に移動する際に、掘削した地盤の排土を接続部材内に収容するようにして、その排土を杭の内部から排出することができる。そして、杭の上端部に接続可能な比較的太いサイズの接続部材を利用して排土処理を行うことによって、排土効率の向上を図ることができる。
従って、この掘削装置や、この掘削装置を用いる掘削方法は、より好適な掘削作業を行うことができる技術であるといえる。
この掘削装置1は、杭圧入機30によって杭50を所定の箇所に圧入する際に、その杭圧入機30に保持されている杭50の内部の地盤を掘削する装置であって、杭圧入機30による杭50の圧入をスムーズに行うことを可能にする。
接続クランプ部11は、杭50の上端部を把持して、その杭50に打下げ装置10を接続させるようになっている。
この打下げ装置10は、オーガ装置20が備えている後述するオーガスクリュー21を格納したり、そのオーガスクリュー21が掘削した地盤の排土を収容したりするようになっている。
なお、この打下げ装置10の内径は、杭50の内径とほぼ同じサイズであることが好ましい。
また、オーガ装置20の上端部には、オーガ装置20を吊り下げる際に、クレーンのフックなどを掛けるための懸架部27が設けられている。
なお、オーガスクリュー21は、打下げ装置10の内部に格納可能なサイズであって、地盤の掘削効率のポイントからはより大きな径を有することが好ましい。つまり、オーガスクリュー21のオーガ羽根の径は、打下げ装置10の内径とほぼ同じサイズであって、その内径より僅かに小さな径であることが好ましい。
具体的には、上クランプ部24と下クランプ部25は、それぞれ図示しない油圧シリンダにより水平方向に広げられることにより、所定の密接部が打下げ装置10や杭50の内壁面を押圧して把持するようになって、オーガ装置20を打下げ装置10や杭50の内部の任意の位置に固定して配置させることを可能にする。
なお、上クランプ部24は、オーガ装置20における上側である駆動モータ22側に備えられており、下クランプ部25は、オーガ装置20における下側であるオーガスクリュー21の基部側あって、上クランプ部24の下方に備えられている。
このシリンダ部26が伸縮することによって、上クランプ部24と下クランプ部25とが離接するように、その配置が切り替わるようになっている。
また、下クランプ部25が打下げ装置10や杭50の内壁面を把持し、上クランプ部24が解放された状態で、シリンダ部26を伸縮させると、駆動モータ22がオーガスクリュー21に対して離接されるようになる。
そして、杭圧入機30は、杭50を保持したチャック装置35を下降させることと、杭50を離してチャック装置35を上昇させることを繰り返すことによって、1ストローク分ずつ杭50を圧入することを繰り返して、杭50を地盤に圧入するようになっている。
なお、杭圧入機30の構成や動作は従来公知のものと同様であるので、ここでは詳述しない。
なお、本実施形態において、掘削装置1や掘削方法を説明するにあたり、掘削装置1の形態変化がわかり易いように、杭50や打下げ装置10内のオーガ装置20を透視した状態を図示した図面を用いている。
この杭圧入機30のチャック装置35に新たな杭50を保持させるとともに、その杭50を任意の深さまで埋入させて、地盤の所定の箇所に仮設する。
なお、掘削装置1は、オーガ装置20の下クランプ部25が打下げ装置10の上端部の内面において拡径し、その下クランプ部25が打下げ装置10を把持することによって、オーガ装置20と打下げ装置10とが一体となり、オーガスクリュー21が打下げ装置10内に格納された状態で、クレーンにより吊り下げられている。
そして、この掘削装置1は、打下げ装置10に配されているオーガ装置20を杭50側に移動可能に備えている。
なお、掘削装置1の打下げ装置10を杭50の上端部に接続することによって、その杭50に対して掘削装置1を位置合わせすることができる。
なお、ステップS1において、杭50に対して掘削装置1が位置合わせされているので、杭50の内部に掘削装置1のオーガ装置20をスムーズに送り込むことができる。
次いで、オーガ装置20の駆動モータ22を駆動により、オーガスクリュー21を回転させて杭50の内部の地盤を掘進して、その地盤を掘削する(ステップS3)。
そして、オーガスクリュー21が地盤にある程度揉み込まれた状態で、オーガ装置20の上クランプ部24を拡径させて杭50の内面を把持させ、更に、下クランプ部25による杭50の把持を解除させた後にシリンダ部26を伸ばすようにして、下クランプ部25をオーガスクリュー21側に下降させる。また、再度、下クランプ部25を拡径させて杭50を把持した後、上クランプ部24による杭50の把持を解除するとともに、シリンダ部26を縮めるようにして、上クランプ部24を下クランプ部25側に引き寄せる。
このように、オーガスクリュー21による地盤の掘進と、上クランプ部24と下クランプ部25による杭50の把持と解除及びシリンダ部26の伸縮とを適宜繰り返して、図4(e)に示すように、任意の位置までオーガ装置20を下降させつつ地盤を掘削し、例えば、杭50の下端部に相当する深さまで掘進する。
そして、上クランプ部24と下クランプ部25による杭50の把持と解除及びシリンダ部26の伸縮を、地盤の掘進に伴うオーガ装置20の下降の場合とは逆の手順で繰り返して行ってオーガ装置20を上昇させるか、上クランプ部24と下クランプ部25とをともに解除した状態で、クレーンによってオーガ装置20を巻き上げるようにして、オーガ装置20を杭50側から打下げ装置10側に移動させて、図4(g)に示すように、オーガスクリュー21が打下げ装置10の内部に格納されるまでオーガ装置20を上昇させる(ステップS4)。
なお、オーガスクリュー21が打下げ装置10の内部に格納された状態で、下クランプ部25が打下げ装置10の上端部の内面において拡径されて、その下クランプ部25が打下げ装置10を把持するようになっている。
また、打下げ装置10の内部には、オーガスクリュー21とともに、オーガスクリュー21によって掘削された地盤の土砂が排土として収容されている。
なお、打下げ装置10の下端開口は、オーガスクリュー21によって閉蓋されるようになっており、打下げ装置10の内部に収容された排土は、こぼれ難くなっている。
そして、シリンダ部26を伸縮させることで、打下げ装置10内でオーガスクリュー21を上下させるようにして、打下げ装置10の内部から排土を外部に排出させる(ステップS6)。
なお、この排土を排出する際に、オーガスクリュー21を掘削時とは逆方向に回転させるようにしてもよい。
これに対し、従来のオーガ装置のオーガスクリューは、図6(b)に示すように、外筒であるカプセルパイプを備えており、例えば、そのカプセルパイプの径は660[mm]であって、そのカプセルパイプ内のオーガスクリューのオーガ羽根の径は約600[mm]であり、そのリフティング面積は約2400[cm2]である。
つまり、従来のオーガ装置に比べて本発明の掘削装置1のオーガ装置20は、約1.6倍のリフティング面積を有しているので、その排土効率は1.6倍程度向上しているといえる。
ここで、掘削装置1によって、杭50の内部の地盤が掘削されているので、杭50を杭圧入機30によって地盤に圧入する際に、杭50の先端に圧密土が発生することはなく、その杭50を地盤に圧入しやすくなっている。
そして、図5(k)に示すように、杭50が地盤の所定の深さに達したことで、その杭50の圧入は終了する。
一方、所定数の杭50の圧入を終えていない場合、杭圧入機30は、その圧入を終えたばかりの杭50側に杭1本分移動するとともに、その杭50に並べるように新たな杭50を仮設する。そして、ステップS1からステップS6の掘削を同様に繰り返しつつ、杭50を地盤に圧入することによって、所望する杭列を完成させるようにする。
特に、掘削装置1によって杭50の内部の地盤を掘削した際に、オーガ装置20の打下げ装置10に、地盤の掘削により生じた土砂などの排土を収容して、杭50の外部に排出することができる。つまり、打下げ装置10をカプセルパイプ40代わりに使用することによって、排土の排出を良好に行うことができ、排土効率を向上させることができる。
例えば、図7に示すように、排土シュート12が設けられた打下げ装置10aを備える掘削装置であってもよい。
この排土シュート12が設けられた打下げ装置10aを備えていれば、前述したステップS5、ステップS6のように、圧入中の杭50と掘削装置を分離して排土処理を行わずに、ステップS4の状態で、排土シュート12から外部に排土を排出することが可能になる。
10、10a 打下げ装置(接続部材)
11 接続クランプ部
12 排土シュート
20 オーガ装置
21 オーガスクリュー
22 駆動モータ
23 スイベルジョイント部
24 上クランプ部
25 下クランプ部
26 シリンダ部
27 懸架部
30 杭圧入機
50 杭
Claims (2)
- 筒状の杭を地盤に圧入する際に、その地盤を掘削する掘削装置であって、
前記杭の上端部に接続可能で、地盤を掘削するオーガスクリューを格納できる筒状の接続部材と、
前記接続部材と前記杭の内部を移動可能に備えられ、前記杭の内部及び前記杭の下端側の地盤を掘削する前記オーガスクリューを有するオーガ装置と、
を備え、
前記オーガ装置は、
前記オーガスクリューの軸線方向に離間した位置に設けられ、前記接続部材と前記杭の内面の把持と解除をそれぞれ切り替えることができる上クランプ部と下クランプ部と、
前記上クランプ部と前記下クランプ部の間に設けられ、前記オーガスクリューの軸線方向に伸縮することで前記上クランプ部と前記下クランプ部を離接するようにその配置を切り替えることができるシリンダ部と、
を備えており、
前記上クランプ部と前記下クランプ部による前記接続部材と前記杭の内面の把持と解除、及び前記シリンダ部の伸縮を所定順に繰り返すことで、当該オーガ装置が前記接続部材と前記杭の内部を下降したり上昇したりすることを特徴とする掘削装置。 - 請求項1に記載の掘削装置を用いて、地盤を掘削する掘削方法であって、
地盤の所定の箇所に仮設した前記杭の上端部に前記掘削装置の接続部材を接続し、次いで、前記掘削装置のオーガ装置の前記上クランプ部と前記下クランプ部と前記シリンダ部との動作を所定順に繰り返して当該オーガ装置を下降させ、前記接続部材側から前記杭側に移動させて前記地盤を掘削した後、前記オーガ装置の前記上クランプ部と前記下クランプ部と前記シリンダ部との動作を所定順に繰り返して当該オーガ装置を上昇させ、前記杭側から前記接続部材側に移動させて、前記接続部材内に前記オーガスクリューを格納することで、前記杭の内部の排土を前記接続部材内に収容して外部に排出することを特徴とする掘削方法。
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