JP5034818B2 - 有機光電変換素子 - Google Patents
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Description
そこで、本発明は、優れた光電変換効率を示す有機光電変換素子を提供することを目的とする。
少なくとも一方が透明又は半透明である一対の電極と、
該電極間に設けられ電子供与性化合物を含有する有機層及び電子受容性化合物を含有する有機層の組み合わせ、又は該電極間に設けられ電子供与性化合物及び電子受容性化合物を含有する有機層と、
を有する有機光電変換素子であって、
該電子供与性化合物が、下記式(1)で表される構造を一つ、下記式(2)で表される構造を一つ及び下記式(3)で表される構造を一つ又は二つ以上からなる繰り返し単位(繰り返し単位A)を含む重合体であることを特徴とする有機光電変換素子を提供する。
(式中、A環及びB環は、それぞれ独立に、置換基を有していてもよい芳香環を表し、該芳香環上に結合手を有する。R1、R2、R3及びR4は、それぞれ独立に、水素原子、炭素数1〜20のアルキル基、炭素数1〜20のアルコキシ基、又は炭素数6〜60のアリール基を表す。これらの基は、一部又は全部の水素原子がフッ素原子で置換されていてもよい。該アリール基は、さらに置換基を有していてもよい。但し、R3及びR4の少なくとも一方は水素原子でない。)
本発明の有機光電変換素子は、具体的には、以下のとおりである。
1.少なくとも一方が透明又は半透明である一対の電極と、該電極間に設けられ電子供与性化合物を含有する有機層及び電子受容性化合物を含有する有機層の組み合わせと、を有する有機光電変換素子であって、該電子供与性化合物が、前記式(1)で表される構造を一つ、前記式(2)で表される構造を一つ及び前記式(3)で表される構造を一つ又は二つ以上からなる繰り返し単位(繰り返し単位A)を含む重合体である有機光電変換素子。
2.少なくとも一方が透明又は半透明である一対の電極と、該電極間に設けられ電子供与性化合物及び電子受容性化合物を含有する有機層と、を有する有機光電変換素子であって、該電子供与性化合物が、前記式(1)で表される構造を一つ、前記式(2)で表される構造を一つ及び前記式(3)で表される構造を一つ又は二つ以上からなる繰り返し単位(繰り返し単位A)を含む重合体である有機光電変換素子。
本発明の有機光電変換素子に用いられる電子供与性化合物としての重合体は、前記式(1)で表される構造を一つ、前記式(2)で表される構造を一つ及び前記式(3)で表される構造を一つ又は二つ以上からなる繰り返し単位(繰り返し単位A)を含む重合体である。
(式中、R3及びR4は前記のとおりであり、m及びnは、それぞれ独立に、1〜3の整数を表す。但し、mとnとの和は3〜6の整数である。)
(式中、R3及びR4は前記と同じである。)
(式中、E環及びF環は、それぞれ独立に、置換基を有していてもよい芳香環を表し、該置換基を有していてもよい芳香環上に結合手を有する。R11、R12、R13及びR14は、それぞれ独立に、水素原子、炭素数1〜20のアルキル基、炭素数1〜20のアルコキシ基、又は炭素数6〜60のアリール基を表す。これらの基は、一部又は全部の水素原子がフッ素原子で置換されていてもよい。該アリール基は、置換基を有していてもよい。)
(式中、R1、R2、R3及びR4は、前記と同じである。R7及びR8は、それぞれ独立に、水素原子、直鎖状又は分岐状の炭素数1〜20のアルキル基、炭素数1〜20のアルコキシ基、又は炭素数6〜60のアリール基を表す。前記アリール基は置換基を有していてもよい。複数存在するR7及びR8は、同一であっても異なっていてもよい。)
(式中、R及びR’は、それぞれ独立に、末端基を表す。p及びqは、それぞれ独立に2〜10000の整数である。該式で表される化合物がオリゴマーである場合には、2〜9の整数であることが好ましく、該式で表される化合物がポリマーである場合には、10〜2000の整数、特には10〜200の整数であることが好ましい。各式中の二つの*は、相互に結合している状態を意味する。)
前記重合体の製造方法は、特に限定されず、如何なる方法で製造してもよいが、以下の製造方法で製造することが好ましい。
(式中、A環、B環、E環及びF環、R1〜R4、R11〜R14、m及びnは、前記と同じである。W1及びW2は、それぞれ独立に、ハロゲン原子、アルキルスルホネート基、アリールスルホネート基、アリールアルキルスルホネート基、ホウ酸エステル残基、スルホニウムメチル基、ホスホニウムメチル基、ホスホネートメチル基、モノハロゲン化メチル基、ホウ酸残基(−B(OH)2)、ホルミル基、又はビニル基を表す。)
まず、有機光電変換素子の動作機構を説明する。透明又は半透明の電極から入射した光エネルギーが電子受容性化合物及び/又は電子供与性化合物で吸収され、電子とホールの結合した励起子を生成する。生成した励起子が移動して、電子受容性化合物と電子供与性化合物が隣接しているヘテロ接合界面に達すると界面でのそれぞれのHOMO(最高被占軌道)及びLUMO(最低空軌道)エネルギーの違いにより電子とホールが分離し、独立に動くことができる電荷(電子とホール)が発生する。発生した電荷はそれぞれ電極へ移動することにより外部へ電気エネルギー(電流)として取り出すことができる。
本発明の有機光電変換素子における前記有機層(前記重合体を含有する有機層)としては、例えば、前記重合体を含有する有機薄膜を用いることができる。
本発明の有機光電変換素子は、複数集積することにより有機薄膜太陽電池モジュール、有機イメージセンサーを構成することができる。即ち、本発明の有機薄膜太陽電池モジュール、有機薄膜太陽電池モジュールは、本発明の有機光電変換素子を複数集積してなるものである。
以下の実施例において、重合体の数平均分子量は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィ(GPC、島津製作所製、商品名:LC−10Avp)により、ポリスチレン換算の数平均分子量を求めた。測定する重合体は、約0.5重量%の濃度となるようにテトラヒドロフランに溶解させ、GPCに50μL注入した。GPCの移動相は、テトラヒドロフランを用い、0.6mL/分の流速で流した。カラムは、TSKgel SuperHM−H(東ソー製)2本と、TSKgel SuperH2000(東ソー製)1本とを直列に繋げた。検出器には、示差屈折率検出器(島津製作所製、商品名:RID−10A)を用いた。
窒素置換した500ml 3口フラスコに2,7-ジブロモ-9-フルオレノン 6.65gを取り、トリフルオロ酢酸:クロロホルム=1:1(重量基準)の混合溶媒140mlに溶解した。得られた溶液に過ホウ酸ナトリウム1水和物を加え、20時間攪拌した。反応液をセライト濾過し、トルエンで洗浄した。ろ液を水、亜硫酸水素ナトリウム、飽和食塩水の順に洗浄した後、硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒留去後、6.11gの粗生成物を得た。
この粗生成物をトルエンから再結晶し、さらに、クロロホルムから再結晶し、下記式:
で表される化合物1(1.19g)を得た。
100ml 3口フラスコにマグネシウム 1.33gを取り、フレームドライ、アルゴン置換した。これに、THF10ml、1-ブロモオクタン2.3mlを加え、加熱し、反応を開始させた。2.5時間還流した後に室温まで放冷した。
窒素置換した300ml3口フラスコに化合物1 1.00gをとり、10mlのTHFに懸濁させた。0℃に冷却し、上記で調製したC8H17MgBr溶液を加えた。冷浴をはずし、還流下、5時間攪拌した。反応液を放冷後、水10ml及び塩酸を加えた。塩酸を加える前は懸濁液であったが、添加後は2相の溶液となった。分液後、有機相を水、飽和食塩水の順に洗浄した。こうして得られた有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を留去したところ、1.65gの粗生成物を得た。シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製(ヘキサン:酢酸エチル=20:1(容量基準))し、下記式:
で表される化合物2(1.30g)を得た。
で表される化合物3(0.14g)を得た。
で表される化合物3−a(0.28g)を得た。
合成例1で得られた化合物3−a(0.3281g、0.498mmol)と、5,5’’’’−3’’,4’’−ジヘキシル−αーペンタチオフェン(0.3755g、0.508mmol)とを用いて、国際公開第2005/092947号パンフレットに記載の方法に従って、下記式:
(式中、tは重合度を表す。)
で表される重合体A 0.42gを合成した。重合体Aのポリスチレン換算の数平均分子量は3.5×104であった。
PCBM(Phenyl C61-butyric acid methyl ester、フロンティアカーボン(株)製、商品名:E100)を0.050g秤量し、ジクロロベンゼンを加えて0.5gとし、10重量%の溶液を調製した。この溶液を撹拌しながら100℃に加熱することにより、PCBMは完全に溶解し、溶液を室温に戻しても析出は見られず、PCBMはジクロロベンゼンに10重量%以上(即ち、PCBMとジクロロベンゼンとの混合溶液に対して、PCBMが10重量%以上)溶解することを確認した。
有機光電変換素子Aを用い、ソーラーシュミレーターの疑似太陽光(通過空気量(AM1.5)、放射照度(100mW/cm2))を照射し、太陽電池特性を測定した。開放電圧0.91V、短絡電流5.9mA/cm2、光電変換効率2.24%の特性を得た。
<実施例2>
・有機光電変換素子の作製
実施例1と同様にして、重合体Aの1.8重量%ジクロロベンゼンを調製した。重合体AとPCBMのジクロロベンゼン1.8重量%溶液を1:2(重量基準)に混合し塗布液を調製した。スピンコート法により重合体AとPCBMとの混合膜を137nmの厚みで形成し、均質で平坦な有機膜を得た。その上に、真空蒸着法によりアルミニウム電極を70nmの厚みで蒸着し、有効面積2×2mm2の有機光電変換素子Bを作製した。
有機光電変換素子Bを用い、実施例1と同様にして太陽電池特性を測定した。開放電圧0.80V、短絡電流4.55mA/cm2、光電変換効率1.26%の特性を得た。
9,9−ジオクチルフルオレン−2,7−ジボロン酸エステル(1.06g、2.25mmol)と、5,5’’’’−3’’,4’’−ジヘキシル−α−ペンタチオフェン(1.48g、2.02mmol)を用いて、国際公開第2005/092947号パンフレットに記載の方法に従って、下記式:
(式中、tは重合度を表す。)
で表されるペンタチエニル−フルオレンコポリマー(以下、「重合体B」という) 1gを合成した。重合体Bのポリスチレン換算の数平均分子量は6.1×104であった。
・有機光電変換素子の作成
実施例1と同様にして、重合体Bの1.5重量%ジクロロベンゼン溶液を調製し、溶液を撹拌しながら100℃に加熱することにより重合体Bは完全に溶解した。この溶液を室温に戻し、メンブランフィルターで濾過を試みたところ、1μmのフィルターでも濾過することができず、溶解性は不良であった。濾過せずに、重合体BとPCBMの1.5重量%ジクロロベンゼン溶液を1:1(重量基準)に混合した溶液を調製し、スピンコート法により重合体BとPCBMとの混合膜を約80nmの厚みで形成したが、均質で平坦な有機膜は得られず、不均質であった。その上に、真空蒸着法によりアルミニウム電極を70nmの厚みで蒸着し、有効面積2×2mm2の有機光電変換素子Bを作製した。
有機光電変換素子Bを用い、実施例1と同様にして太陽電池特性を測定した。開放電圧0.58V、短絡電流0.87mA/cm2、光電変換効率0.24%の特性を得た。
実施例から分かるように、実施例で作製した有機光電変換素子は、比較例で作製した有機光電変換素子と比較して、高い光電変換効率を示した。また、前記繰り返し単位Aを含む重合体を含有する有機層と電極との間にバッファ層を設けることにより光電変換効率がより向上した。
2 電子供与性化合物及び電子受容性化合物を含む有機膜(有機層)
3 電子供与性化合物を含む有機膜(有機層)
4 電子受容性化合物を含む有機膜(有機層)
7a 第1の電極
7b 第2の電極
100 第1の実施形態に係る有機光電変換素子
110 第2の実施形態に係る有機光電変換素子
120 第3の実施形態に係る有機光電変換素子
Claims (9)
- 少なくとも一方が透明又は半透明である一対の電極と、
該電極間に設けられ電子供与性化合物を含有する有機層及び電子受容性化合物を含有する有機層の組み合わせ、又は該電極間に設けられ電子供与性化合物及び電子受容性化合物を含有する有機層と、
を有する有機光電変換素子であって、
該電子供与性化合物が、下記式(1)で表される構造を一つ、下記式(2)で表される構造を一つ及び下記式(3)で表される構造を一つ又は二つ以上からなる繰り返し単位(繰り返し単位A)を含む重合体であり、該電子受容性化合物が、フラーレン及びフラーレン誘導体からなる群から選ばれる化合物であることを特徴とする有機光電変換素子。
(式中、A環及びB環は、それぞれ独立に、置換基を有していてもよい芳香環を表し、該芳香環上に結合手を有する。R1、R2、R3及びR4は、それぞれ独立に、水素原子、炭素数1〜20のアルキル基、炭素数1〜20のアルコキシ基、又は炭素数6〜60のアリール基を表す。これらの基は、一部又は全部の水素原子がフッ素原子で置換されていてもよい。該アリール基は、さらに置換基を有していてもよい。但し、R3及びR4の少なくとも一方は水素原子でない。) - 前記R1、R2、R3及びR4が、直鎖状又は分岐状の炭素数5〜20のアルキル基であることを特徴とする請求項1に記載の有機光電変換素子。
- 前記式(3)で表される構造が、2個又は3個連続していることを特徴とする請求項1又は2に記載の有機光電変換素子。
- 前記式(2)で表される構造及び前記式(3)で表される構造が、合計4個以上連結した構造を有する繰り返し単位を含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の有機光電変換素子。
- さらに、下記式(10)で表される構造を一つ、下記式(11)で表される構造を一つ及び前記式(3)で表される構造を一つ又は二つ以上からなる繰り返し単位(繰り返し単位B)を含み、全繰り返し単位に対する前記繰り返し単位Aの比率が50モル%を超えることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の有機光電変換素子。
(式中、E環及びF環は、それぞれ独立に、置換基を有していてもよいベンゼン環又は置換基を有していてもよいナフタレン環を表し、該置換基を有していてもよいベンゼン環又は置換基を有していてもよいナフタレン環上に結合手を有する。R11、R12、R13及びR14は、それぞれ独立に、水素原子、炭素数1〜20のアルキル基、炭素数1〜20のアルコキシ基、又は炭素数6〜60のアリール基を表す。これらの基は、一部又は全部の水素原子がフッ素原子で置換されていてもよい。該アリール基は、置換基を有していてもよい。) - ポリスチレン換算の数平均分子量が103〜108であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の有機光電変換素子。
- 前記フラーレン誘導体が、ジクロロベンゼン90重量部に対して10重量部以上溶解するものであることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の有機光電変換素子。
- 請求項1〜8のいずれか一項に記載の有機光電変換素子を複数集積してなる有機薄膜太陽電池モジュール。
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