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JP5036434B2 - 衣服 - Google Patents
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Description

本発明は、魚釣り用衣服等の衣服に関する。
一般に、釣行での釣人は状況に応じて姿勢を変化させたり、移動したりすることが頻繁に行われる。このため、例えば特許文献1に示すように、人体の着用する衣服の動きが激しい部分の生地として、伸縮性に富んだ素材を用いているものがある。
また、防寒性や防水性を要求される衣服では、一般に表地と裏地とを備えており、このような衣服では、上記のような伸縮性に富む素材を表地に設けることもある。
特開2000−14299号公報
上記従来の衣服においては、伸縮性に富む素材を表地に設けているが、裏地には設けていない。ところが実際には、衣服の動きが激しい部分の表地に伸縮性に富む素材を設けていたとしても、裏地が伸縮しなければ裏地の緊張が着用者に伝わり表地が伸縮したとしても、着用者には抵抗感(突っ張り感)を与える結果となり、着用者の動きの妨げとなっていた。
そこで、本発明は上記課題に鑑み、着用者の動きの妨げを抑制できる衣服の提供を目的とする。
本発明は、前身ごろと、後身ごろと、長袖状の袖部と、前身ごろどうしを前側で連結するスライドファスナとを備え、前記袖部は表地と、該表地に対応する裏地とを備える衣服において、前記表地のうち袖部の幅方向外側であって肩部から丈方向に亘る部分が、伸縮可能な表地側伸縮部で形成され、前記裏地の一部であって袖部の丈方向途中において着用者の肘に対応する部分のみが、伸縮可能な裏地側伸縮部で形成され、該裏地側伸縮部は、前記袖部を構成する裏地のうち袖部の丈方向両側に分割された部分の間に配設され、裏地側伸縮部は筒状に形成されていることを特徴としている。
上記構成によれば、衣服の着用者側の裏地の裏地側伸縮部が着用者の動作に応じて伸縮し、裏地側伸縮部に対応する表地側伸縮部も伸縮するから、着用者に抵抗感(突っ張り感)を与えるのが抑制され、着用者の動きの妨げを抑制して使用感の良好な衣服となる。
また、着用者の肘の動きに応じて裏地側伸縮部が伸縮するから、肘の動きの妨げを抑制して使用感の良好な衣服となる。
また、筒状の裏地側伸縮部により、頻繁に且つ複雑に動作される肘の動きに対応して裏地側伸縮部が伸縮するから着用者の肘の動作の妨げを抑制するようになる。
さらに、一般に、表地と裏地とを備えた衣服において裏地は着用者の人体が滑り易い生地で形成されることが好ましい。しかしながら、伸縮可能な生地はニットで形成されることが一般であるから、その分だけ生地自体の摩擦力は大きくなる。そこで、裏地側伸縮部を、袖の丈方向途中において着用者の肘に対応する部分のみに設けることにより、裏地の滑り易さを確保しつつ肘の動作の妨げを抑制するようになる。
本発明の衣服では、裏地側伸縮部は丈方向に伸縮可能であることを特徴としている。
上記構成において、人体の動作として肘を曲げることが頻繁に行われるが、裏地側伸縮部が丈方向に伸縮可能であることで、裏地側伸縮部がこれらの人体の動作の妨げを抑制する。
本発明の衣服では、裏地側伸縮部はトリコット素材であり、その起毛面を表地側に配置するよう設けられていることを特徴としている。
裏地側伸縮部にトリコット素材を設け、その起毛面を表地側とした裏使いをすることで表地との間で保温性を高めることができる。しかも起毛面は滑りにくいからこれを表地側に配置することで起毛面の反対側の面と人体側との間では滑り易さを確保しており、且つ起毛面の反対側の面、すなわち人体側から適度に空気が抜けることで、裏地と表地との間の空気層の厚みが調節されて、良好な装着性を確保することができる。
本発明によれば、表地に伸縮可能な表地側伸縮部を設けるとともに、裏地の表地側伸縮部に対応する一部または全部の領域に、伸縮可能な裏地側伸縮部を設けているから、衣服の着用者側である裏地の裏地側伸縮部が着用者の動作に応じて伸縮し、このとき裏地側伸縮部に対応する表地側伸縮部も伸縮するようになるから、着用者にその動作時に抵抗感を与えるのを抑制して、着用者の動きの妨げを抑制することができ、使用感の良好な衣服とすることができる。
以下、本発明に係る衣服の実施形態を、図1ないし図7に基づいて説明する。これらの図に示す衣服は、主として釣行の際などに着用される防寒用の上衣WおよびズボンPである。なお、この実施形態の衣服では、上衣WとズボンPとがセパレート型となっているが、上衣WとズボンPとが一体となっているつなぎ型の衣服にも適用可能である。
ここで、図1ないし図4に基づいて上衣Wの構成を説明する。図1に示すように、この防寒用の上衣Wは長袖タイプであり、左右一対の前身ごろ1,1と、後身ごろ2と、長袖状の両袖部3,3と、首部7を備えている。前身ごろ1,1どうしを前側で連結する前合わせ部4は、スライドファスナ20を備えており、このスライドファスナ20によって両前身ごろ1,1どうしを連結、離反させることができ、両前身ごろ1,1と後身ごろ2とで胴部5が形成される。
かかる上衣Wは、これらの図に実線と破線とで示すように、表地10と裏地9とから多層構造となっている。裏地9は胴部5のみならず袖部3にも設けられており、表地10の裏側略全体を覆っている。表地10は全体として防水性を有することが好ましい。
裏地9は所定の通気性を有する織物であることが好ましく、例えば、ポリエステルの生地が使用され、特に、50デニール×75デニールのものが好ましい。裏地9の外面、すなわち着用者の人体21(仮想線で示している)側の面は、ステンレスやチタン等の物理蒸着処理が施されることが好ましく、特にチタンのスパッタリング加工が蓄熱、輻射の点で好ましい。また、生地を熱加工することにより生地を目詰まり状にし、生地の透気度を低下させることによって、いっそう効果を向上させることができる。したがって、その生地を裏地9として使用すれば、通気性の低下と蓄熱、輻射で保温性を向上させることができる。
裏地9は、複数のパーツを縫着により一枚に連結されている。裏地9は、両袖口6,6と首部7と裾部8、並びに前合わせ部4において、それぞれ表地10と縫着により連結されており、それ以外の箇所においては表地10とは連結されずに離反可能な状態にある。
本発明の実施形態にかかる上衣W(衣服)では、着用者の動作に応じて伸縮してその動作を妨げないよう表地10の一部に表地側伸縮部30が設けられ、裏地9の一部に裏地側伸縮部31が設けられている。
裏地側伸縮部31は表地側伸縮部30に対応する領域の一部に設けられている。表地10の一部に表地側伸縮部30が設けられているとは、表地10の一部を表地側伸縮部30としているという意味であり、裏地9の一部に裏地側伸縮部31が設けられているとは、裏地9の一部を裏地側伸縮部31としているという意味であり、何れの伸縮部も伸縮性に富む生地である。
特に、裏地側伸縮部31としてトリコット素材を用いてその起毛面を表地10側(人体21の反対側)に対向させる裏使いをするように構成されている。このようにすれば、裏地側伸縮部31が編み物であっても防寒着として保温性に優れ、しかも人体21側はトリコット素材の起毛面の反対側であるから人体21側との間での摩擦力が大きくなるのを抑えることができる。
さらに、トリコット素材において起毛面の反対側の面、すなわち人体側から適度に空気が抜けることで、裏地10と表地9との間の空気層の厚みが調節されて、良好な装着性を確保することができる。
表地10の表地側伸縮部30は複数のパーツを縫着することで構成されている。すなわち、表地10の表地側伸縮部30は、表地側袖伸縮部32、表地側胴伸縮部33、および表地側肩伸縮部34から構成されている。
表地側伸縮部30のうち、表地側袖伸縮部32は、袖部3の幅方向外側であって上衣Wの肩部から丈方向に亘って設けられている。表地側袖伸縮部32は丈方向に一定幅の帯状に形成され、肩部でやや広幅に形成されている。表地側袖伸縮部32は、両袖部3,3のそれぞれの一部を構成する部分として、少なくとも丈方向(図の矢印a参照)に伸縮できるようになっている。
両袖部3,3の表地10において、表地側袖伸縮部32の内側(胴部5側)は非伸縮性の表地103から構成されている。
表地側伸縮部30のうち、表地側胴伸縮部33は、一方の前身ごろ(この場合、左前身ごろ1)と後身ごろ2の脇腹部に亘って設けられている。具体的に、表地側胴伸縮部33は、胴部の脇腹部に丈方向に設けられ、胴部5の一部を構成する部分として、少なくとも胴回り方向(図の矢印b参照)に伸縮できるようになっている。
なお、表地側胴伸縮部33は、他方の前身ごろ(右前身ごろ1)に、同様にして設けることも可能である。
表地側伸縮部30のうち、表地側肩伸縮部34は、胴部5の両表地側袖伸縮部32の上部の延長上で、且つ表地側胴伸縮部33の上部の延長上に連続した形態で設けられている。また、表地側肩伸縮部34は、両前身ごろ1,1および後身ごろ2に亘って設けられている。表地側肩伸縮部34は、少なくとも左右方向である肩幅方向(図の矢印c方向参照)に伸縮できるようになっている。さらに、表地側肩伸縮部34は、その前身ごろ1,1側(前合わせ部4)において左側、右側に分離されており、表地側肩伸縮部34は、その上部が下部に比べて胴回り方向に広くなっている。
胴部5において、表地側胴伸縮部33および表地側肩伸縮部34以外の部分は非伸縮性の表地105で構成されている。
上衣Wの表地10を構成する表地側袖伸縮部32、表地側胴伸縮部33、および表地側肩伸縮部34に一方向にのみ伸縮する生地で構成する場合で、それぞれの伸縮方向を装着者の人体21の動きに最適となる一方向に設定する場合では、表地側袖伸縮部32、表地側胴伸縮部33、および表地側肩伸縮部34をそれぞれ単一あるいは複数のパーツとして互いを最適となる方向に伸縮するよう縫着することで容易に形成することができる。
表地側袖伸縮部32、表地側胴伸縮部33、および表地側肩伸縮部34を多方向に伸縮する生地で構成する場合では、全ての伸縮部を一枚ものとして扱うことが可能であればそれでよく、縫製の都合上、一枚ものとして扱うことが困難な場合では、この実施形態のように、伸縮部を複数のパーツに分割してこれらを互いに肩部や胸部等の位置で、縫着部A1を介して縫着することで構成するようにする。
裏地側伸縮部31は、この実施形態では袖部5にのみ設けられている。裏地側伸縮部31は、袖部5の丈方向途中で、装着者の肘21Aに対応する部分に設けられている。裏地側伸縮部31は生地を筒状にして合わせ面どうしを縫着することで形成されている。裏地側伸縮部31はそれによって丈方向両側に分割される裏地9と、丈方向両側で縫着部35,36を介して縫着されて、袖部5の裏地9の一部を構成している。
このように、袖部5の表地側伸縮部として表地側袖伸縮部32が袖部5の丈方向全域に亘っているのに対して、裏地側伸縮部31は、丈方向全域ではなくその一部を占める肘21Aに対応する丈方向の領域のみに設けられている。そして、裏地側伸縮部31の伸縮できる方向は、表地側袖伸縮部32と同様に丈方向(図の矢印d方向)である。
上記構成において、着用者が上衣Wを着用して肘21Aを曲げると、裏地9において、肘21Aに対応する領域には裏地側伸縮部31があって、裏地側伸縮部31は袖部5の丈方向に伸縮することができるから、肘21Aを曲げる動作に伴って裏地9に働く張力は、裏地側伸縮部31が伸張することで吸収され、裏地9においては着用者の動作の妨げになることを抑制できる。
表地10においては、肘21Aに対応する領域を含む丈方向には丈方向に伸縮できる表地側袖伸縮部32があり、肘21Aを曲げる動作に伴って表地10に働く張力は、表地側袖伸縮部32が伸張することで吸収される。
よって、裏地9および表地10の双方で袖部3に働く張力は吸収されることになるから、着用者にその動作時に、着用者の動きの妨げを抑制することができ、生地による抵抗感を与えるのを抑制して、使用感の良好な上衣Wとなる。
上衣Wの裏地9において、これは表地10よりも人体21側にあるから、人体21側との摩擦はできるだけ小さくして人体21の動きの妨げとならないことが好ましい。そこで、裏地9は織物とすることが行われる。
裏地側伸縮部31は、丈方向全域ではなくその一部を占める肘21Aに対応する丈方向の領域のみに設けられて、できるだけ丈方向には少ない領域を占めるようにしているから、例えば裏地側伸縮部31にトリコット素材等のニットを設けてそれを裏使いした場合、その摩擦力が他の領域の裏地9に比べて大く、装着者はその肘21Aを伸ばしたり曲げたりすることで装着者の腕と裏地9とは丈方向で相対的に移動したとしても、肘21Aを含む腕全体は袖部3の裏地9から大きな摩擦力を受けることを抑制できる。
次に、ズボンPの構成について、図5ないし図7に基づいて説明する。ズボンPも上衣Wと同様に、図の実線と破線とで示すように、表地10と裏地9とから多層構造となっている。裏地9は臀部を含む腰周り部50のみならず脚部51にも設けられており、表地10の裏側略全体を覆っている。表地10は全体として防水性を有することが好ましい。
裏地9は、複数のパーツを縫着により一枚に連結されている。裏地9は、脚部51の両裾口52,52と腰周り部50の履き口53において、それぞれ表地10と縫着により連結されており、それ以外の箇所においては表地10とは連結されずに離反可能な状態にある。
本発明の実施形態にかかるズボンPでは、着用者の動作に応じて伸縮してその動作を妨げないよう表地10の一部に表地側伸縮部54が設けられ、裏地9の一部に裏地側伸縮部55が設けられている。
裏地側伸縮部55は、表地側伸縮部54に対応する領域の一部に設けられている。表地10の一部に表地側伸縮部54が設けられているとは、表地10の一部を表地側伸縮部54としているという意味であり、裏地9の一部に裏地側伸縮部55が設けられているとは、裏地9の一部を裏地側伸縮部55としているという意味であり、何れの伸縮部も伸縮性に富む生地である。
特に、裏地側伸縮部55としてトリコット素材を用いてその起毛面を表地10側(人体21の反対側)に対向させるように構成されている。このようにすれば、裏地側伸縮部55が編み物であっても防寒着として保温性に優れ、しかも人体21側との間での摩擦力が大きくなるのを抑えることができる。
ズボンPにおける裏地9は、人体21の脚21B、腰21Hを丈方向および周方向で覆うものであり、前側裏地9Aと後側裏地9Bとを左右方向端部どうしで丈方向に縫着してなる。
表地10の表地側伸縮部54は、複数のパーツを縫着することで構成されている。すなわち、表地10の表地側伸縮部54は、腰周り部50の略後半分を占める表地側臀伸縮部56と、人体21の膝21Cに対応する表地側膝伸縮部57と、表地側膝伸縮部57の下方全部の領域で人体21の脛21Dに対応する(覆う)表地側脛伸縮部58と、表地側臀伸縮部56の下方に膝後側の非伸縮性の表地10Aを介して設けられ且つ表地側脛伸縮部58の後側の全域に設けられて人体21の脹脛21Eに対応する表地側脹脛伸縮部60とから構成されている。
表地側膝伸縮部57の後側に対応する前記表地10Aは、表地側膝伸縮部57に対応する領域を含んで表地側膝伸縮部57に比べて丈方向に長く形成されている。
表地側臀伸縮部56の前側で表地側膝伸縮部57の上側の領域には、人体21の下腹21Fおよび太股21Gに対応する非伸縮性の表地10Bが設けられて、この表地10Bは、表地側臀伸縮部56に側部の縫着部56aによって縫着されるとともに、表地10Bはその下部である丈方向途中において表地側膝伸縮部57と縫着部57aによって縫着されている。
なお、表地側臀伸縮部56と表地10Bの上部とで腰周り部50の全周を構成している。また、表地側脛伸縮部58と表地側脹脛伸縮部60とでズボンPの裾に近い側の下部の全周を構成している。
表地側膝伸縮部57は、その上辺を丈方向上方に向けて凸となるよう湾曲して形成され、その下辺を丈方向下方に向けて凸となるよう湾曲して形成されている。また、表地側脹脛伸縮部60は、その下辺を丈方向下方に向けて凸となるよう湾曲して形成されている。
表地側臀伸縮部56は丈方向(図の矢印d参照)に伸縮できるものであり、表地側膝伸縮部57は丈方向(図の矢印e参照)に伸縮できるものであり、表地側脛伸縮部58および表地側脹脛伸縮部60は、図の矢印fで示す幅方向(周方向)に伸縮できるものである。
脚部51を構成する裏地9において、表地側膝伸縮部57に対応する領域のみに裏地側膝伸縮部61が設けられている。この裏地側膝伸縮部61は、前側裏地9Aの丈方向途中で膝21Cに対応する領域に設けられている。
すなわち裏地側膝伸縮部61は、その丈方向両側を縫着部61aによって前側裏地9Aに縫着され、幅方向両側を縫着部61bによって後側裏地9Bに縫着されている。
裏地側膝伸縮部61の上辺は丈方向上方に凸となるよう湾曲して形成され、裏地側膝伸縮部61の下辺は丈方向下方に凸となるよう湾曲して形成されている。裏地側膝伸縮部61は、表地側膝伸縮部57と同等か小さい面積とされている。なお、裏地側膝伸縮部61は表地側膝伸縮部57と同様に、丈方向(図の矢印e参照)に伸縮できるものである。
裏地9において、腰周り部50の履き口53に近い側で、人体21の腰21Hに対応する領域に、裏地側腰伸縮部62が設けられている。裏地側腰伸縮部62の上側には表地10および裏地9を合わせて腰周り方向に伸縮自在な絞り部63が設けられている。
裏地側腰伸縮部62は、表地側臀伸縮部56に比べてかなり小さな面積の帯状に形成されて、その四方を裏地9に縫着部62aによって縫着されている。この裏地側腰伸縮部62は丈方向(図の矢印g参照)に伸縮できるものである。腰周り部50における裏地側腰伸縮部62以外の裏地9は非伸縮性の生地である。
上記ズボンPの構成において、着用者がズボンPを着用して、膝21Cを屈伸する動作をすると、脚部51には、膝21Cに対応する裏地9として丈方向に伸縮できる裏地側膝伸縮部61があるから、膝21Cの屈伸動作に伴って裏地側膝伸縮部61が伸縮することになり、人体21の膝21Cの屈伸運動の妨げにならない。
加えて裏地側膝伸縮部61の表側には表地側膝伸縮部57があるからこれも伸縮し、したがって防寒機能を確保しつつ膝21Cの運動の妨げになるのを抑制することができる。
着用者の人体21の腰21Hの前屈運動において、腰周り部50の裏地9には裏地側腰伸縮部62があり、これは腰21Hの運動に応じて丈方向に伸縮するから前屈運動の際の妨げにならず、しかも腰周り部50の表地10には、その略後半分を占める比較的大きな面積の表地側臀伸縮部56があるから、裏地側腰伸縮部62が表地側臀伸縮部56に比べてかなり小さな面積であっても腰21Hの屈伸運動を妨げるのを抑制することができる。
この腰周り部50の裏地9の裏地側腰伸縮部62は、腰を屈めたり伸ばしたりする動作の妨げを抑制するのみならず、着用者が膝21Cの屈伸運動をした際にもその動作とともに裏地側腰伸縮部62が伸縮するようになって、使用感が極めて良好になる。
上記のように、裏地9に、人体21の運動に応じて伸縮する伸縮部を設け、且つ表地10にも裏地側伸縮部に対応する領域に表地側伸縮部を設けたことにより、人体21が動作した際に、その動作方向に応じて裏地9、表地10の一部が伸縮するから、人体21が体感する拘束感を抑えることができ、着心地のよい衣服となる。
しかも、裏地9における裏地側伸縮部を、表地10の表地側伸縮部に比べて小さな面積とすることで、仮に裏地側伸縮部の摩擦が裏地側伸縮部の他の裏地9に比べて大きかったとしても人体21側との摩擦が極力抑えられるようになるから、裏地9が人体21側へまとわりつき易いといった現象を回避することができ、着心地のよい衣服となる。
本発明の実施形態にかかる上衣を示す着用状態での正面図 同じく背面図 同じく側面図 同じく人体の肘の部分での平面断面図 同じくズボンの着用状態での背面側からの斜視図 同じく正面側からの斜視図 同じく人体の膝の部分での平面断面図
符号の説明
1…前身ごろ、3…袖部、5…胴部、9…裏地、9A…前側裏地、9B…後側裏地、10…表地、10A…表地、10B…表地、21…人体、21A…肘、21C …膝、21H …腰、30…表地側伸縮部、31…裏地側伸縮部、32…表地側袖伸縮部、33…表地側胴伸縮部、34…表地側肩伸縮部、50…腰周り部、51…脚部、54…表地側伸縮部、55…裏地側伸縮部、56…表地側臀伸縮部、57…表地側膝伸縮部、58…表地側脛伸縮部、60…表地側脹脛伸縮部、61…裏地側膝伸縮部、62…裏地側腰伸縮部、P…ズボン、W…上衣

Claims (3)

  1. 前身ごろと、後身ごろと、長袖状の袖部と、前身ごろどうしを前側で連結するスライドファスナとを備え、前記袖部は表地と、該表地に対応する裏地とを備える衣服において、
    前記表地のうち袖部の幅方向外側であって肩部から丈方向に亘る部分が、伸縮可能な表地側伸縮部で形成され、前記裏地の一部であって袖部の丈方向途中において着用者の肘に対応する部分のみが、伸縮可能な裏地側伸縮部で形成され、
    該裏地側伸縮部は、前記袖部を構成する裏地のうち袖部の丈方向両側に分割された部分の間に配設され、裏地側伸縮部は筒状に形成されていることを特徴とする衣服。
  2. 裏地側伸縮部は丈方向に伸縮可能であることを特徴とする請求項1記載の衣服。
  3. 裏地側伸縮部はトリコット素材であり、その起毛面を表地側に配置するよう設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の衣服。
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