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JP5036992B2 - 固定装置及び安定化装置を有するカテーテル - Google Patents
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JP5036992B2 - 固定装置及び安定化装置を有するカテーテル - Google Patents

固定装置及び安定化装置を有するカテーテル Download PDF

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Description

開示の内容
〔発明の分野〕
本発明は、複数突起式固定装置を有する、マッピング及び/又は焼灼用カテーテルに向けられたものであり、より詳しくは、心臓の中又は近くの管状領域で使用する複数突起式固定装置を有するマッピング及び/又は焼灼用カテーテルに向けられたものである。
〔発明の背景〕
電極カテーテルは、長年にわたり医療業務で広く使われている。電極カテーテルは、心臓の電気活動を刺激し、マッピングすること、及び、電気活動が異常である場所を焼灼することに使われている。使用時には、電極が重要な血管、すなわち大動脈のような動脈に挿入され、問題となっている心室に誘導される。多くの場合、心臓の対象となる領域は、肺動脈、冠状動脈、上大静脈、及び下大静脈のような管状の領域である。
電極カテーテルは、異常な電気活動を示す心臓の領域での組織の確認及び/又は焼灼に使用されている。多くの場合、電極カテーテルは、電気活動が異常な場所の位置を特定するために組織のマッピングを行うこと、及び、確認された組織を焼灼することの両方ができる。このような組織を焼灼すると、この組織が心臓の残りの部分から分離され、これにより、異常な電気経路が心臓の他の領域に広がることが防止される。このように焼灼を行うことが通常望ましい心臓の一つの領域は、肺動脈である。米国特許第6,024,740号及び第6,117,101号に記載されているもののようないくつかのカテーテルが、肺動脈の内側に管状の傷を焼灼するように設計されている。これらのカテーテルは、超音波トランスデューサーのような焼灼素子を備えており、この焼灼素子は膨脹可能なバルーンに取り囲まれている。所望の管状の傷を焼灼するには、バルーンを膨らませて、カテーテルを肺動脈内で固定し、そしてトランスデューサーを作動させて、バルーンが係合している組織に管状の傷を形成する。
心臓の組織に管状の傷を作ることに関しては効果的であるにも拘わらず、これらのバルーンカテーテルにはいくつかの欠点がある。例えば、バルーンは、たびたび、肺動脈内で正確に配置されない、及び/又は、固定された場所から外れる。また、バルーンにより血がそこを流れることができなくなり、バルーンの遠位端に血が溜まり、血が凝固する。したがって、動かないようにした固定機構を有するマッピング用及び/又は焼灼用カテーテルであって、血流を許容し、凝固を防ぐものが求められている。
〔発明の概要〕
本発明は、カテーテルボディを有するカテーテルに向けられたものであり、カテーテルボディの遠位端は固定装置及び安定化装置を有し、この固定装置及び安定化装置は、それぞれ、肺動脈の口部のような、管状領域の開口部の中や外側に置かれるようになっている。カテーテルボディを覆うシースが固定装置及び安定化装置を形成する。詳細には、固定装置がシースに切り込まれた複数のスリットを備えており、このスリットが長さ及び幅がほぼ等しい突起部をシースに作る。同様に、安定化装置は、固定装置に近い場所でシースに切り込まれた複数のスリットを備えている。このスリットは、長さ及び幅がほぼ等しい突起部をシースに作る。安定化装置の突起部は、固定装置の突起部よりも長い。
ある実施形態では、シースがその遠位端においてカテーテルボディの遠位端に固定されている。固定装置及び安定化装置の突起部は、シースをカテーテルボディに対して遠位へ動かすことにより展開される。シースがこのように遠位へ動くことにより、固定装置及び安定化装置の突起部が外側に湾曲し、固定装置及び安定化装置が放射状に広がる。カテーテルボディの遠位端は、固定装置が肺動脈のような管状領域の中にあるように、かつ、安定化装置が同じ管状領域の外側にある口部の近くに隣接するように、心臓の中又は近くに配置される。固定装置が放射状に広がると、固定装置の突起部が管状領域の壁部に圧力をかけ、それにより管状領域の中にあるカテーテルボディの遠位端を、管状領域に対する近位への及び/又は放射方向の動きに対してほぼ固定する。安定化装置の突起部が放射状に広がると、安定化装置の突起部が管状領域の口部に圧力をかけ、それによりカテーテルボディの遠位端を、管状領域に対する遠位への及び/又は放射方向の動きについてほぼ動かないようにする。したがって、管状領域の壁部に固定装置によりかけられた圧力及び口部に安定化装置によりかけられた圧力が、カテーテルボディの遠位端の並進運動及び回転運動の両方を防止しないまでも最小にする。特に、安定化装置により管状領域の口部にかけられた圧力は、心臓の中にあるカテーテルを、焼灼エネルギーを送って心臓の希望の領域を処置するために、固定する。
代替実施形態では、カテーテルボディの遠位端が、近位側スライド伸縮部材及び遠位側スライド伸縮部材を備えたスライド伸縮部分を有する。シースが、少なくとも遠位側スライド伸縮部材の遠位端から近位側スライド伸縮部材の近位端まで延びることによって近位側及び遠位側のスライド伸縮部材を覆っている。シースの遠位端は、遠位側スライド伸縮部材の遠位端にくっつけられており、シースの近位端は、近位側スライド伸縮部材の近位にある、カテーテルボディの遠位端にくっつけられている。引きケーブルがシースの遠位端に取り付けられており、シースの遠位端は、固定装置及び安定化装置を放射状に広げるために、遠位側スライド伸縮部材の遠位端に固定されている。詳細には、引きケーブルの近位への動きが、固定装置及び安定化装置の骨格部を放射状に広げるために、遠位側及び近位側のスライド伸縮部材を引っ込める。
いずれの実施形態でも、固定装置及び安定化装置の両方における放射状の広がり具合を、シーツとカテーテルボディの間の相対的な並進運動の量を調整することで調整可能である。固定装置及び安定化装置の放射状の広がり具合を調整できるという能力により、大小さまざまな大きさの圧力を管状領域の壁部又は口部にかけることができる。したがって、固定装置及び安定化装置は、いろいろな形をした管状領域にぴったりと合わせることができる。また、管状領域の壁部に対する好ましくない損傷を防止するために、安定化装置が、固定装置に不注意でかけられた過度の圧力を全て吸収する。そのために、例えば、カテーテルボディ又はスライド伸縮部分に動かないように取り付けられたリングという形態の止め具が、固定装置及び/又は安定化装置が放射状に広がる量を制限する。
〔詳細な説明〕
本発明は、カテーテルの遠位端に、又はその近くに、配置された固定装置及び安定化装置を有するカテーテル10に向けられたものである。図1に示すように、カテーテルは、近位端13及び遠位端15を有する細長いカテーテルボディ12と、カテーテルボディの近位端にある操作ハンドル16と、カテーテルボディ12の遠位端にある固定装置17とを備えている。カテーテルは、オプションとして、カテーテルボディ12の遠位端に、固定装置17の近くに配置された安定化装置19をさらに備えていてもよい。
図5に示すように、カテーテルボディ12は細長い管状の構造部を備えており、この構造部は軸穴、すなわち中央管腔18を1つだけ有しているが、要望があれば、オプションとして複数の管腔を有することができる。カテーテルボディ12は、可撓性がある、すなわち曲げることができるが、その縦方向には実質的に圧縮することができない。カテーテル12は、適切な任意の構造とすることができ、適切な任意の材料から作ることができる。現在のところ好ましい構造は、ポリウレタン又はPEBAX(ポリエーテルブロックアミド)から作られた外壁21を備えている。外壁21には、ステンレススチールなどで編まれたメッシュが埋め込んでカテーテルボディ12のねじれ剛性を高めてあり、このため、操作ハンドル16を回すと、カテーテルボディ12の遠位端が対応して回る。
カテーテルボディ12の外径は重要ではないが、好ましくは約8フレンチ(約2.67 mm)以下であり、より好ましくは約7フレンチ(約2.33 mm)である。同様に、外壁21の厚さも重要ではないが、中央管腔18に引きワイヤ、リードワイヤ、センサーケーブル、及び他のあらゆるワイヤ、ケーブル及びチューブを入れられるように、十分に薄いことが好ましい。要望があれば、外壁21の内側面に補強用チューブ27で裏を付けて、ねじれに対する安定性を改善する。
固定装置17は、カテーテルボディ12の遠位端に配置されている。図2に示すように、固定装置17は少なくとも2つ、好ましくは少なくとも4つの骨格部(spine)20を備えており、この骨格部20は、カテーテルボディの長手方向軸にほぼ沿って伸びていて、カテーテルボディまわりに放射方向対称になっている。図示の実施形態では、固定装置17がシース23の一部の周囲にスリットを切り込むことにより形成される。シース23は、カテーテルボディのほぼ端から端まで伸びており、カテーテルボディ12を近位端13と遠位端15の間で覆っている。図2の実施形態では、シース23の遠位端がカテーテルボディ12の遠位端15に固定されており、それより近位側にあるシース23の残りは、カテーテルボディ12に対してスライド可能となっている。シース23のスリットが固定装置17の骨格部20を形成する。図示した実施形態における固定装置17の骨格部20は、長さ及び幅がほぼ等しく、かつ、十分に長くて、固定装置17を圧縮すると、この骨格部20が放射状に十分広がり、肺動脈のような管状領域25内で近位への動き及び/又は回転運動に対してカテーテルを固定する(図2a)。要望があれば、骨格部20を異なる長さ及び/又は幅で形成し、固定装置17が非対称に放射状に広がるようにしてもよいことは、当業者にとって当然のことである。
シース27の広がらない部分を介して固定装置17に近接する安定化装置19もまた少なくとも2つの、好ましくは少なくとも4つの骨格部22を備えており、この骨格部22は、カテーテルボディの長手方向軸にほぼ沿って伸びていて、カテーテルボディ12まわりに放射方向対称になっている。安定化装置19は、固定装置17と実質的に同じに作られている。スリットは、固定装置17の近位側にあるカテーテルボディ12を覆っているシース23の一部の周囲に切られている。これらのスリットが安定化装置19の骨格部22を形成する。図示の実施形態における安定化装置19の骨格部22は、長さと幅がほぼ等しいが、通常、固定装置17の骨格部20よりは長く、骨格部22が外側へ湾曲して、骨格部20よりも大きく放射状に広がるようになっている。図2aに示すように、骨格部21は、外に湾曲してより大きく放射状に広がり、安定化装置19が肺動脈の口部(ostium)31にぴったりついて、カテーテルボディの遠位端を、遠位への動き及び/又は回転運動に対して固定するようになっている。要望があれば、スリットを異なる長さ及び/又は異なる幅で形成して、安定化装置が非対称に放射方向に広がるようにしてもよいことは、当業者にとって当然のことである。
シース23は、可撓性があり、非電導性であり、かつ、非圧縮性である任意の材料から作られていて、遠位へ動かして、シース23をカテーテルボディ12の遠位端15に向けて圧縮すると、固定装置17の骨格部20が、図2に示すように、外側へ湾曲して、所望する程度まで放射状に広がるようになっている。シースは、ポリマー若しくはポリマーブレンド、又は患者の体内で使用するあらゆる他の生体適合性材料から作ることができる。図示の実施形態において、固定装置17の配置は、患者の体外にあるシースの近位端で、又はその近くで、手でシース12aをカテーテルボディに対して遠位へ前進させ、それにより、患者の体内にあるシースの残りの部分を遠位へ前進させることで行うことができ、この結果、シースの遠位端にある固定装置17が圧縮され、骨格部20が放射状に広がる。
好ましくは、カテーテルボディ12は固定装置の圧縮を制限する止め具を備えている。カテーテルボディは、安定化装置の圧縮を制限する別の止め具をさらに備えていてもよい。止め具は、シース23が遠位へ進むのを制限するのに適したどのような形状をしていてもよい。例えば、図2及び図2aに示すように、止め具は、カテーテルボディ12の予め定められた位置に動かないように配置されたリング30及び32からなることであってもよい。詳しくは、リング30がカテーテルボディの遠位端15と固定装置17の近位端との間の場所に配置されており、リング32が安定化装置19の近位端と遠位端との間に配置されている。固定装置17の近位端がリング30に達すると、固定装置はさらに縮むことはできず、放射方向に最大となる。同様に、安定化装置19の近位端がリング32に達すると、安定化装置19はさらに縮むことができず、放射方向に最大となる。このように、固定装置17及び/又は安定化装置19の放射方向の広がりは、それぞれ、リング30及び32をカテーテルボディ12に固定した位置に従って制限される。
シース23の長手方向の移動は、例えば、ユーザーが手で遠位へ前進させる、又は操作ハンドル16を適当に操作することで行う。要望があれば、操作ハンドル16は制止機構を有していてもよく、この制止機構は、固定装置17及び/又は安定化装置19が所望量放射方向に広がると、シース23をカテーテルボディに対してその場に固定する。操作ハンドルの制止機構は、固定装置17の止め具、すなわちリング30から独立して作動する。操作ハンドルの制止機構は、シース23を適所に固定し、シース12aをこれ以上遠位及び/又は近位へ移動させないことに適したどのような形状であってもよい。例えば、クランプリング34をシースの近位端に設け、このクランプリング34がシースをカテーテルボディに取り外し可能にクランプ締めして、シースの近位端を遠位及び/又は近位へ移動させないようになっていてもよい。
本発明によれば、シース23をカテーテルボディ12に対して遠位へ前進させると、安定化装置19及び/又は固定装置17が圧縮され、必ずしもではないが、通常は、固定装置17の圧縮が安定化装置19の圧縮より先に起こる。使用時には、カテーテルを、その非侵襲形状(atraumatic configuration)(図2参照)で、患者の体内を心室に届くまで前進させる。心室では、カテーテルボディの遠位端を管状領域25、例えば肺動脈、の中に配置し、シース23を遠位へと前進させて、適当なレベルまで、すなわち固定装置の近位端がリング30にであうまで固定装置17を放射状に広げる。安定化装置19もまた、適当なレベルまで、すなわち安定化装置の近位端がリング32にであうまでシースを遠位へと前進させることにより放射状に広げる。したがって、図2Aに示すように、固定装置を放射状に広げることで、固定装置が肺動脈の内側に回転運動及び/又は近位への動きに対して固定され、一方、安定化装置を放射状に広げることで、安定化装置が口部31に押し付けられ、回転運動及び/又は遠位への動きが防止される、又は少なくとも最小なる。カテーテルボディ12の遠位端15をこのように管状領域25に固定した状態では、詳細に後述するように、カテーテルが遠位電極40及び/又は超音波焼灼手段42を用いて、いつでも焼灼を行うことができる。
本発明によれば、固定装置17が放射方向に最大に広がると、安定装置19が、シース23を続けて前進させることで加わる過度の圧力を全て吸収する。このような構造は、固定装置17が過度の圧力を吸収することを防ぎ、これにより、固定装置17が管状領域の壁部に不都合な損傷を与えることを防止する。あるいは、リング30及び32のような止め具を用いて、固定装置17及び/又は安定化装置19がいかなる過度の圧力も吸収しないようにしてもよい。制止機構、例えばクランプリング34もまた、安定化装置19の放射状の広がりを固定して、肺動脈の口部に押し付けるのに用いることができる。
カテーテルボディ12の遠位端15を管状領域25から引き出す必要があるときは、クランプリング34を外し、ユーザーが手でシース23を近位の方向へ動かして、固定装置17及び安定化装置19の放射状の広がりを小さく、最小にする。非侵襲形状に戻った遠位端15は、管状領域から簡単に取り去ることができ、他の管状領域に再配置したり、全てを患者の体から取り出したりすることができる。
図3に示す代替実施形態では、シース23aがカテーテルボディ12aの遠位端15aを覆っており、このカテーテルボディ12aの遠位端15aは、2つのスライド伸縮部材56及び58を有するスライド伸縮部分54で改造されている。図示の実施形態では、シース23aが長さを短くしてあり、スライド伸縮部分54の遠位端60から伸びて、スライド伸縮部分54の近位端62を少しだけ通り過ぎている。シース23aの遠位端は、スライド伸縮部分の遠位端60に固定されており、シースの近位端は、カテーテルボディ15の遠位端に固定されている。シース23aの遠位部分から形成されている固定装置17aは、ほぼスライド伸縮部材54の上に配置されていて、シースの近位部分から形成されている安定化装置19aは、スライド伸縮部材56の上に配置されている。シースの広がらない部分27aが装置17a及び装置19aを隔てている。前述したように、シース23aの周囲にスリットが切られていて、固定装置17a及び安定化装置19aの骨格部20a及び22aを形成している。骨格部20a及び22aは、長さ及び幅がほぼ等しくしてもよく、ほぼ等しくなくてもよい。固定装置17aに近接する安定化装置19aは、固定装置17aよりも長いが、焼灼装置を安定化装置19aに近接させて取り付けるための場所がカテーテルボディ12の遠位端にあるように十分に短い。焼灼装置は、後で詳しく検討するリング電極などである。
固定装置17a及び/又は安定化装置19aをその放射状に広がった形状に展開するために、非圧縮性で、通常は固い引きケーブル(puller cable)60がスライド伸縮部分の管腔及びカテーテルボディ12aの管腔18aを通って伸びており、その遠位端において、スライド伸縮部分54の遠位端に固定されている。スライド伸縮部分54の遠位端は、さらに、シース23aの遠位端に固定されている。引きケーブル60の近位端は、操作ハンドル16の中に配置されていて、引きケーブル60を近位及び遠位へ動かす適当な操作機構に接続されている。引きケーブル60を近位へ動かすことにより、固定装置17a及び/又は安定化装置19aが圧縮される。この圧縮により、骨格部20a及び22aが外側へ湾曲し、これにより、固定装置及び安定化装置が放射状に広がる。骨格部20a及び22aの湾曲、そして、それゆえに、固定装置17a及び安定化装置19aの放射状の広がりの程度は、引きケーブル60を引く近位への距離を制御することにより調整できる。スライド伸縮部材56は、放射状の広がりが予め定められた程度に達した後に、固定装置17aがさらに放射状に広がることを防ぐためにリング30aのような止め具を有していてもよい。同様に、スライド伸縮部材58は、放射状の広がりが予め定められた程度に達した後に安定化装置19aがさらに放射状に広がることを防ぐために、リング32aのような止め具を有していてもよい。リング30a及び32aは、それぞれのスライド伸縮部材56及び58に動かないように配置されていて、リング32aがカテーテルボディ12の遠位端にであうと、スライド伸縮部材58をさらに近位へ移動させないように、及び/又は、リング30aがスライド伸縮部材58の遠位端にであうと、スライド伸縮部材56をさらに近位へ移動させないようになっている。
本発明によれば、引きケーブル60を近位へ動かし、スライド伸縮部材56の遠位端を引き込むことにより、安定化装置19a及び/又は固定装置17aが縮み、このとき、必ずしもではないが、通常、安定化装置19aの圧縮が固定装置17aの前に生じる。使用時には、カテーテルを、その非侵襲形状で(図3参照)、患者の体内をカテーテルが心室に届くまで前進させる。心室では、スライド伸縮部材56の遠位端を管状領域25、例えば肺動脈の中に配置し、引きケーブル60を、操作ハンドル16を適当に操作して近位へ引っ張り、これにより、さらにスライド伸縮部材56及び58を近位へ引っ張る。図3Aに示すように、安定化装置19aは、適当なレベルまで、すなわちリング32aがカテーテルボディ12の遠位端15にであうまで、放射状に広げられ、固定装置17aは、適当なレベルまで、すなわちリング30aがスライド伸縮部材58の近位端にであうまで、放射状に広げられる。したがって、固定装置17aが放射状に広がることで、固定装置が管状領域、例えば肺動脈の内側に回転運動及び/又は近位への動きに対して固定され、一方、安定化装置19aが放射状に広がることで、安定化装置が管状領域の口部31に押し付けられ、回転運動及び/又は遠位への動きが防止される、又は少なくとも最小になる。カテーテルボディの遠位端をこのように固定した状態では、カテーテルは、後で詳しく説明するように、遠位電極40a及び/又は超音波焼灼部材42aを用いて、いつでも焼灼を行うことができる。
固定装置17aが放射状に最大限に広がると、安定化装置19aが、シース23aを続けて前進させることで加わる過度の圧力を全て吸収する。このような構造が、固定装置17aにいかなる過度の圧力も吸収させず、これにより、固定装置17aに管状領域の壁部に不都合ないかなる損傷をも与えさせない。あるいは、リング30及び32aのような止め具を用いて、固定装置17a及び/又は安定化装置19aにいかなる過度の圧力も吸収させないようにしてもよい。引きケーブル60を操作する機構もまた、ケーブルを適所に固定して、装置17a及び19aが、肺動脈の口部又はその近くに配置された後に、遠位及び/又は近位へ動くことを防ぐように改造することができる。
したがって、シース23aの遠位端に取り付けた引きケーブル60が、固定装置17a及び安定化装置19aの両方の放射状の広がりを制御する。引きケーブル60の近位への動きにより、固定装置17a及び安定化装置19aの両方が圧縮される。このように圧縮することにより骨格部20a及び22aが外側に湾曲し、これにより、固定装置17a及び安定化装置19が放射状に広がる。骨格部20及び20aの湾曲の程度、そして、それ故に固定装置17及び安定化装置19の放射状の広がりの程度は、引きケーブル60を引っ張る近位への距離を制御することで調整できる。
スライド伸縮部分54を管状領域25から引き出す必要があるときには、操作ハンドル16を操作して、引きワイヤ60を前進させ、固定装置17及び安定化装置19の放射状の広がりを小さく、最小にする。引きケーブル60が十分な硬さを有し、及び/又は、それ自身のシースによって適切に支えられていて、カテーテルボディを患者の体の中で前進させたときに、引きケーブルが、スライド伸縮部材54をカテーテルボディの遠位端から遠位に伸びた形状に支持かつ維持できるように、かつ、スライド伸縮部材56及び58を適切に伸ばして遠位端をその非侵襲形状に戻すことができるようになっていることは、当業者にとっては当然のことである。非侵襲形状に戻ったカテーテルボディ12は、管状領域から取り去り、別の管状領域に再配置するか、全てを患者の体から取り去ることが容易にできる。
固定装置及び/又は安定化装置の圧縮量を変えたいとの要望ある場合、又はそのようにすることが適当である場合、スライド伸縮部分54をたった一つのスライド伸縮部材で構成してもよく、又は三つ以上のスライド伸縮部材で構成してもよいことは、当業者にとっては当然のことである。さらに安定化装置の圧縮量を制限したいとの要望がある場合、又はそのようにすることが適当である場合、リング30をスライド伸縮部分54の部分27aの近くに配置してもよいことは、当業者にとっては当然のことである。複数のスライド伸縮部材であっても、スライド伸縮部分の遠位への最大の伸びは、引きケーブル60の長さにより、及び/又は、隣り合うスライド伸縮部材の対応する端部に、そのスライド伸縮部材が外れることを防止する縁部、すなわちフランジを設けることにより制限する。
上記実施形態のいずれでも、固定装置及び安定化装置の放射状の広がりを調整することができる。固定装置の放射状の広がりを調整できるという能力により、管状の領域、例えば肺動脈の壁部に、いろいろな大きさの圧力をかけることが可能になる。例えば、医師は、カテーテルを操作して、カテーテルをその領域に固定するのに十分な圧力が管状領域の壁部に加わるまで装置を広げ、そして、次に制止機構を作動させて、装置をそれらの位置に固定することができる。いったん固定すると、それより大きな、又はそれよりも小さな圧力を管状領域及び/又は口部の壁部にかかることはない。固定装置の放射状の広がりを固定できるという能力により、装置をあらゆる管状領域又は口部の中で、多くの異なる形状に合わせることができる。この能力は、それ故に、極めて有益である。なぜならば、管状領域及び口部の形状及び輪郭は、心臓の中で変化し、かつ、それぞれの患者で変わるからである。さらに、管状領域及び口部の壁部にかかる圧力を制御できる能力により、並進運動及び/又は回転運動の両方に対してカテーテルを固定し、ぐらつかないようにすることが可能になる。安定化装置が固定装置に近接して配置されるので、この安定化装置は、不用意に固定装置にかけてしまうことがある過度の圧力を全て吸収することができる。このような構造が、固定装置が不適切な、すなわち過度のどのような損傷も管状領域の壁部につけてしまうことを防止する。
図8に示すように、カテーテルボディ12cが固定装置17cだけから構成されていて、この固定装置17cがシース23cから形成されていて、シース23cの遠位端がカテーテルボディの遠位端15cに固定されていることであってもよい。装置17cの放射方向の最大の広がりは、リング30cで設定され、このリング30cは、カテーテルボディ12c上に不動に配置されている。さらに、図9に示すように、カテーテルボディ12dは、固定装置17dだけから構成されていてもよく、この固定装置17dはシース23dから形成されていて、シース23dの遠位端はスライド伸縮部材56dの遠位端に固定されている。スライド伸縮部材56dは、引きケーブル60によって遠位及び近位へ動かされる。装置17dの放射方向の最大広がりは、リング30dによって設定され、このリング30dは部材56d上に不動に配置されている。これらの実施形態のいずれでも、要望があれば、超音波トランスデューサー及び保護バルーンを固定装置の近位側に取り付けることができる。
1つ以上のリング電極を、オプションとして、どのカテーテルの実施形態のシースにも取り付けることができる。特に、図2、2a、3及び3aに示すように、リング電極28をシース上に、固定装置の遠位であって安定化装置の近位に取り付けることが好ましい。リング電極28は、マッピングシステム及び/又は焼灼に使用することができる。したがって、リング電極28の各々は、適当なマッピング若しくはモニターシステム及び/又は焼灼のエネルギー源に、電極リードワイヤ29を用いて、図4及び5に示すように接続されている。各電極リードワイヤ29は、操作ハンドル16又は16aを通って伸び、カテーテルボディ12及び12aの穴を通り、そして対応する電極28に接続されている(電極28は1つだけ図4及び5に示されている)。各リードワイヤ29は、非電導性の外皮で覆われており、対応するリード電極28にいずれかの適当な手段で取り付けられている。
リードワイヤ29をリング電極28に取り付ける好ましい方法には、最初に、シース23及び23aの壁部に小さな孔を開けるということが伴う。このような孔は、例えば、針をシースに刺し通し、その針を十分に加熱して恒久的な孔を形成することにより作ることができる。次にリードワイヤ29を、マイクロフックなどを使用してその孔に引き通す。次にリードワイヤ29の端部からコーティングを全て剥がして、リング電極28の下側に溶接し、次に孔を介して適切な位置へ滑り込ませて、ポリウレタン接着剤などで適切に固定する。あるいは、各リング電極28は、リードワイヤ29をシース23及び23aのまわりに数回巻いて、リードワイヤ29の外側を向いている面のリードワイヤ29自体の絶縁被覆をリードワイヤ29から剥がすことで形成する。
図2、2a及び4のカテーテル12では、各リードワイヤ29が、リング電極と、リードワイヤの操作ハンドルへの接続部との間の長さよりもかなり長い。リードワイヤ29のこの余分な長さにより、リードワイヤ29をシース23と一緒に遠位へと動かして、固定装置17の骨格部20及び/又は安定化装置19の骨格部22を放射状に広げることができる。シースをこのように動かすと、リードワイヤ29がシース23及びカテーテルボディ12の間を通る。当業者には分かるであろうが、リードワイヤ29の余分な長さは、必要に応じてその余分な長さを出すことができる機構で操作ハンドルに収めることができる。
あるいは、図2、2A、3及び3Aに示すように、カテーテルボディは、安定化装置19及び19aの中に取り付けられた超音波トランスデューサー65のような周囲焼灼装置を備えていてもよい。このようにアレンジしたものでは、安定化装置を膨脹可能なバルーン67で覆う。この膨脹可能なバルーン67は、遠位端と近位端がシース23及び23aに固定されていて、超音波トランスデューサー65を心臓及び管状領域にある血や他の流体から密閉する。本発明で使用できるこのような超音波トランスデューサーやバルーン機構の例は、米国特許第6,780,183号に開示されており、その開示内容は、参照することにより、本明細書に導入されるものとする。超音波トランスデューサー65は、焼灼エネルギーを安定化装置の骨格部を通して伝達することができないので、安定化装置の適切な実施形態が備える骨格部は、好ましくは少なくとも2つであるが、3つを越えることはない。このような構成では、超音波トランスデューサー65が焼灼エネルギーを対象の場所に伝達でき、しかも、依然としてカテーテルを、例えば肺動脈の口部まわりに固定することができる。
代替実施形態では、図6、6A、7及び7Aに示すように、超音波トランスデューサー65がシース23及び23aに、安定化装置19及び19aの近位側で取り付けられており、かつ、膨脹可能なバルーン67で覆われている。バルーン67はその近位端及び遠位端においてシースに動かないように取り付けられている。この実施形態では、安定化装置19及び19aが備える突起は、好ましくは少なくとも2つであるが、3つを越えることはなく、トランスデューサー31が焼灼エネルギーを安定化装置19のまわりに伝達できるようにしている。
上記の実施形態のいずれの場合も、カテーテルは、オプションとして、カテーテルボディ12及び12aの遠位端を偏向する手段をさらに備えている。偏向手段は、引きワイヤ40を備えており、この引きワイヤ40は、その遠位端においてカテーテルボディの遠位端に図4及び5に示すように固定されている。引きワイヤ40は、ステンレススチール又はニチノールのような適当な任意の材料から作られ、好ましくは、テフロン(登録商標)などで被覆されている。この被覆は、引きワイヤ40に滑らかさを与える。引きワイヤは、好ましくは、0.006インチから0.010インチ(0.152mmから0.254mm)の範囲の直径を有する。
圧縮コイル42が、引きワイヤ40を取り巻くように、カテーテルボディ内に配置されている。この圧縮コイルは、カテーテルの近位端からカテーテルの遠位端まで伸びている。圧縮コイル42は、適切な任意の金属から作られており、好ましくは、ステンレススチールから作られている。圧縮コイル42は、それ自身にきつく巻かれており、可撓性がある、つまり曲げることができるが、圧縮しにくい。圧縮コイル42の内径は、好ましくは、引きワイヤ40の直径よりわずかに大きい。例えば、引きワイヤ42の直径が約0.007インチ(0.178mm)であると、圧縮コイル42は、好ましくは、内径が約0.008インチ(0.203mm)である。引きワイヤ40のテフロン(登録商標)コーティングにより、引きワイヤ40は圧縮コイル42内を自由にスライドできる。圧縮コイル42の縦方向に沿って、圧縮コイルの外面が、可撓性があり、非電導性であるシースで覆われていて、圧縮コイル42及びリードワイヤ29がカテーテルボディ12内で接触することを防止している。ポリイミドから作られた非電導性のシース44が現在のところ好ましい。
圧縮コイル42は、その近位端において、カテーテルボディ12の補強チューブの近位端に接着接合部50によって固定されており、また、その遠位端において、カテーテルボディ12の遠位端に接着接合部51によって固定されている。接着接合部50及び51のどちらも、好ましくは、ポリウレタン接着剤等からなる。接着剤は、注射器等を用いて、カテーテルボディ12の外面と単一の管腔18の間に作られた穴を通して塗布することができる。このような孔は、例えば針などで形成することができ、この針はカテーテルボディ12の壁部及び補強チューブ22に刺し、十分に加熱して恒久的な孔を作る。次に、接着剤をこの孔を通して圧縮コイル42の外面まで入れ、その外面のまわりに吸い込ませ、圧縮コイル42の周囲全体のまわりに接着接合部を形成する。
引きワイヤ40は、カテーテルボディ12の穴を通って、カテーテルボディ12の遠位端の中へと伸びている。引きワイヤ40の遠位端は、カテーテルボディ12の遠位端内に固定されている。引きワイヤ40は、プラスチック製の、好ましくはテフロン(登録商標)製のシース45を端から端まで伸びている。シース45は、カテーテルボディ12の遠位端を偏向させたときに、引きワイヤ40がカテーテルボディ12の壁部に切れ込むことを防ぐ。引きワイヤ40は、この引きワイヤ40をカテーテルボディ12に対して長手方向に動かすことによって偏向させる。
電磁センサー72をカテーテルボディ12の遠位端の中に入れることができる。この電磁センサー72は、カテーテルボディ12の遠位端から固定装置12の遠位端まで伸びていることであってもよい。あるいは、電磁センサー72は、一部が固定装置17の中に伸びていることであってもよい。電磁センサー72は、カテーテルボディ12の遠位端に、適当な任意の手段、例えばポリウレタン接着剤等によって取り付けられる。
電磁センサー72は、電磁センサーケーブル74に接続されている。電磁ケーブル74は、カテーテルボディ12の中の穴の端から端まで伸び、操作ハンドル16を通って外に出ている。電磁センサーのケーブル74は、プラスチックで覆われたシースの中に入れられた複数のワイヤからなる。操作ハンドル16では、センサーケーブル74が回路基板(不図示)に接続されている。回路基板は、電磁センサー72から入力された信号を増幅し、コンピュータへ、そのコンピュータが理解できる形式で送る。カテーテルが使い捨て用に設計されているので、回路基板にEPROMを入れて、このEPROMが回路基板をカテーテルが使用された約24時間後にシャットダウンすることとしてもよい。これにより、カテーテル、又は少なくとも電磁センサーが2回使用されることが防止される。
本発明での使用に適した電磁センサーは、例えば、米国特許第5558091号、同第5443489号、同第5480422号、同第5546951号、及び同第5391199号に記載されており、これらの開示内容は、参照することにより、本明細書に導入されたものとする。好ましい電磁センサー72は、長さが約6mmから約7mmであり、直径が約1.3mmである。
引きケーブル60及び/又は引きケーブル40を操作するのに適した操作ハンドル機構は、米国特許第6210407号、同第6171277号及び同第6198974号にあり、その開示内容は、参照することにより、本明細書に導入されるものとする。
上記の記載は、本発明の現在のところ好ましい実施形態に関連して行ったものである。本発明が属する技能、技術の当業者には、記載した構造の修正や変更を本発明の原理、趣旨及び範囲から、意味のある逸脱をすることなく行うことができることが分かるであろう。したがって、前述した説明は、記載し、かつ、添付の図面に示した、まさにその構造だけに関連していると解釈すべきではなく、むしろ、特許請求の範囲と密接に結びついており、かつ、裏付けるものとして理解すべきである。特許請求の範囲は、その最大かつ最も公平な範囲を与えなければならない。
〔実施の態様〕
(1) 心臓の管状領域で又は管状領域内部で使用可能なカテーテルであって、
近位端及び遠位端を有する細長いカテーテルボディと、
固定装置であって、前記固定装置を放射状に広げた場合に、前記管状領域に対する前記カテーテルボディの前記遠位端の回転及び近位への動きを制限するようになっている固定装置と、
前記固定装置の近位にある安定化装置であって、前記安定化装置を放射状に広げた場合に、前記管状領域に対する、前記カテーテルボディの前記遠位端の回転及び遠位への動きを制限するようになっている安定化装置と、を具備し、
前記固定装置及び前記安定化装置は、シースに切ったスリットから形成されており、前記シースは、少なくとも、前記カテーテルボディの前記遠位端に配置されており、かつ、前記カテーテルボディに対して遠位及び近位に動いて前記固定装置及び前記安定化装置を放射状に広げるようになっている、カテーテル。
(2) 実施態様1に記載のカテーテルであって、
前記固定装置は、前記管状領域の中に配置するようになっており、かつ、放射状に広げたときに、前記管状領域の周囲壁部を押圧するようになっている、カテーテル。
(3) 実施態様1に記載のカテーテルであって、
前記安定化装置は、前記管状領域の口部又は口部近くに配置するようになっており、かつ、放射状に広げたときに、前記口部を押圧するようになっている、カテーテル。
(4) 実施態様1に記載のカテーテルであって、
前記固定装置は、前記管状領域の中に配置するようになっており、かつ、放射状に広げたときに、前記管状領域の周囲壁部を押圧するようになっており、そしてさらに、前記安定化装置は、前記管状領域の口部又は口部近くに配置するようになっており、かつ、放射状に広げたときに、前記口部を押圧するようになっている、カテーテル。
(5) 実施態様1に記載のカテーテルであって、
前記シースにおける前記スリットが形成されている部分に対し、前記カテーテルボディの長手方向と直交する方向において隣接する部分が骨格部となっており、該骨格部は前記カテーテルボディの前記長手方向に延びている、カテーテル。
(6) 実施態様5に記載のカテーテルであって、
前記固定装置の各骨格部は、等しい長さを有する、カテーテル。
(7) 実施態様5に記載のカテーテルであって、
前記安定化装置の各骨格部は、等しい長さを有する、カテーテル。
(8) 実施態様5に記載のカテーテルであって、
前記固定装置の前記骨格部は、長さが前記安定化装置の前記骨格部と異なる、カテーテル。
(9) 実施態様1に記載のカテーテルであって、
前記シースを遠位へ動かして、前記固定装置及び前記安定化装置の少なくとも一方を放射状に広げる、カテーテル。
(10) 実施態様1に記載のカテーテルであって、
前記シースを近位へ動かして、前記固定装置及び前記安定化装置の少なくとも一方を放射状に広げる、カテーテル。
(11) 実施態様1に記載のカテーテルであって、
前記固定装置が前記カテーテルボディの前記遠位端に固定されており、前記シースを遠位へ動かして前記固定装置及び前記安定化装置の少なくとも一方を放射状に広げる、カテーテル。
(12) 実施態様1に記載のカテーテルであって、
前記固定装置及び前記安定化装置の少なくとも一方が、前記カテーテルボディの前記遠位端の遠位にあるスライド伸縮部分に配置されており、前記スライド伸縮部分を近位へ動かして前記固定装置及び前記安定化装置の少なくとも一方を放射状に広げる、カテーテル。
(13) 実施態様1に記載のカテーテルであって、
前記管状領域で又は近くで組織を焼灼する手段をさらに備える、カテーテル。
(14) 実施態様1に記載のカテーテルであって、
前記カテーテルボディの前記遠位端を偏向させる手段をさらに備え、前記手段は、近位端及び遠位端を有する引きワイヤを含み、前記引きワイヤの前記近位端は、操作ハンドル内に動かないように取り付けられており、前記引きワイヤの前記遠位端は、前記カテーテルボディの前記遠位端に動かないように取り付けられており、前記引きワイヤの長手方向の動きにより、前記カテーテルの前記遠位端が偏向する、カテーテル。
(15) 実施態様1に記載のカテーテルであって、
前記カテーテルボディの前記遠位端に取り付けられた電磁センサーをさらに備える、カテーテル。
(16) 実施態様1に記載のカテーテルであって、
少なくとも一つのリング電極をさらに備え、このリング電極は、前記固定装置の遠位にある前記非電導性シースに取り付けられている、カテーテル。
(17) 実施態様1に記載のカテーテルであって、
少なくとも一つのリング電極をさらに備え、このリング電極は、前記固定装置の近位近くにある前記シースに取り付けられている、カテーテル。
(18) 実施態様1に記載のカテーテルであって、
少なくとも一つのリング電極をさらに備え、このリング電極は、前記固定装置の遠位にある前記非電導性シースに取り付けられている、カテーテル。
(19) 実施態様1に記載のカテーテルであって、
少なくとも一つのリング電極をさらに備え、このリング電極は、前記安定化装置の近位にある前記シースに取り付けられている、カテーテル。
(20) 実施態様1に記載のカテーテルであって、
前記安定化装置の中に取り付けられた周囲焼灼装置をさらに備える、カテーテル。
(21) 実施態様20に記載のカテーテルであって、
前記周囲焼灼装置は、超音波トランスデューサーであり、さらに、前記安定化装置は、膨脹可能なバルーンで覆われている、カテーテル。
(22) 実施態様1に記載のカテーテルであって、
前記固定装置及び前記安定化装置の少なくとも一方の放射状の広がりを制限する止め具をさらに備える、カテーテル。
(23) 実施態様1に記載のカテーテルであって、
前記安定化装置の近位にある前記シースに取り付けられた焼灼装置をさらに備える、カテーテル。
(24) 実施態様23に記載のカテーテルであって、
前記焼灼装置は、膨脹可能なバルーンの中に入れられた超音波トランスデューサーである、カテーテル。
(25) 実施態様1に記載のカテーテルであって、
前記固定装置は、少なくとも4つの骨格部を有する、カテーテル。
(26) 実施態様4に記載のカテーテルであって、
前記安定化装置は少なくとも4つの骨格部を有する、カテーテル。
(27) カテーテルであって、
細長いカテーテルボディであって、近位端及び遠位端を有し、かつ、前記カテーテルボディの端から端まで伸びる少なくとも1つの管腔を有するカテーテルボディと、
前記カテーテルボディに、取り囲むように取り付けられた非電導性シースであって、前記カテーテルボディに対してスライド可能である非電導性シースと、
複数の骨格部を備えた固定装置であって、この骨格部が、前記非電導性シースの遠位端の周囲まわりに長手方向のスリットを切ることにより形成されている固定装置と、
複数の骨格部を備えた安定化装置であって、この骨格部が、前記非電導性シースの遠位端の周囲まわりに、前記固定装置より近位の位置で、長手方向のスリットを切ることで形成されている安定化装置と、
前記カテーテルボディの近位端に取り付けられている操作ハンドルと、を具備し、
前記カテーテルボディに対する前記非電導性シースの遠位への動きにより、前記固定装置の前記骨格部及び前記安定化装置の前記骨格部が放射状に広がる、カテーテル。
(28) カテーテルであって、
細長いカテーテルボディであって、近位端及び遠位端を有し、かつ、前記カテーテルボディの端から端まで伸びる少なくとも1つの管腔を有するカテーテルボディと、
前記カテーテルボディに、取り巻くように取り付けられた非電導性シースであって、前記非電導性シースの遠位端を除いて前記カテーテルボディに動かないように取り付けられた非電導性シースと、
複数の骨格部を備えた固定装置であって、この骨格部が、前記非電導性シースの遠位端の周囲まわりに長手方向のスリットを切ることで形成されている固定装置と、
近位端と遠位端を有する引きケーブルであって、前記引きケーブルの遠位端が前記非電導性シースの遠位端に動かないように取り付けられている引きケーブルと、
前記カテーテルボディの近位端に取り付けられた操作ハンドルと、を具備し、
前記カテーテルボディに対する前記引きケーブルの長手方向の動きにより、前記固定装置の前記骨格部が放射状に広がる、カテーテル。
(29) 実施態様28に記載のカテーテルであって、
各骨格部が等しい長さを有する、カテーテル。
(30) 実施態様28に記載のカテーテルであって、
各骨格部が等しい幅を有する、カテーテル。
(31) 実施態様28に記載のカテーテルであって、
複数の骨格部を備えた安定化装置をさらに備え、この骨格部は、前記非電導性シースの遠位端の周囲まわりに、前記固定装置の近位にある前記シース上の場所において、長手方向のスリットを切ることで形成されており、前記カテーテルボディに対する前記引きケーブルの長手方向の動きにより前記安定化装置の前記骨格部が放射状に広がる、カテーテル。
(32) 実施態様31に記載のカテーテルであって、
前記安定化装置の前記骨格部が、前記固定装置の前記骨格部より長い、カテーテル。
(33) 実施態様31に記載のカテーテルであって、
前記安定化装置の前記骨格部が同じ長さを有する、カテーテル。
(34) 実施態様31に記載のカテーテルであって、
前記安定化装置の前記骨格部が同じ幅を有する、カテーテル。
(35) 実施態様28に記載のカテーテルであって、
前記カテーテルボディの前記遠位端を偏向する手段をさらに備え、前記偏向する手段は引きワイヤを備え、前記引きワイヤは近位端及び遠位端を有し、前記引きワイヤの前記近位端は前記操作ハンドルの中に動かないように取り付けられており、前記引きワイヤの前記遠位端は前記カテーテルボディの前記遠位端に動かないように取り付けられており、前記引きワイヤの長手方向の動きにより前記カテーテルの前記遠位端が偏向する、カテーテル。
(36) 実施態様28に記載のカテーテルであって、
前記カテーテルボディの前記遠位端の中に取り付けられた電磁センサーをさらに備えている、カテーテル。
(37) カテーテルであって、
細長いカテーテルボディであって、近位端及び遠位端を有し、かつ、前記カテーテルボディの端から端まで伸びる少なくとも一つの管腔を有するカテーテルボディと、
前記カテーテルボディに、取り巻くように取り付けられている非電導性シースであって、前記非電導性シースの遠位端を除いて前記カテーテルボディに動かないように取り付けられている非電導性シースと、
複数の骨格部を備えた固定装置であって、この骨格部が、前記非電導性シースの前記遠位端の周囲まわりに長手方向のスリットを切ることで形成されている固定装置と、
複数の骨格部を備えた安定化装置であって、この骨格部が、前記非電導性シースの前記遠位端の周囲まわりに、前記固定装置に近い位置で、長手方向のスリットを切ることで形成されている安定化装置と、
近位端及び遠位端を有する引きケーブルであって、前記引きケーブルの遠位端が前記非電導性シースの前記遠位端に動かないように取り付けられている引きケーブルと、
前記カテーテルボディの前記近位端に取り付けられている操作ハンドルと、を具備し、
前記カテーテルボディに対する前記引きケーブルの長手方向の動きにより、前記固定装置の前記骨格部が放射状に広がる、カテーテル。
本発明の上記及び他の特徴及び利点は、下記の詳細な説明を参照し、添付図面と共に検討すれば、よりよく分かるであろう。
図1は、本発明によるカテーテルの実施形態の斜視図である。 図2は、本発明の一実施形態によるカテーテルボディの遠位端の拡大斜視図である。 図2Aは、患者の心臓の管状領域に配置したときの、図2のカテーテルの拡大斜視図である。 図3は、本発明の他の実施形態によるカテーテルボディの遠位端の拡大斜視図である。 図3Aは、患者の心臓の管状領域に配置したときの、図3のカテーテルの拡大斜視図である。 図4は、図2及び図2Aにおけるカテーテルボディの一部の縦断面図である。 図5は、図3及び図3Aにおけるカテーテルボディの一部の縦断面図である。 図6は、本発明の他の実施形態によるカテーテルボディの遠位端の拡大斜視図である。 図6Aは、患者の心臓の管状領域に配置したときの、図6のカテーテルの拡大斜視図である。 図7は、本発明の他の実施形態によるカテーテルボディの遠位端の拡大斜視図である。 図7Aは、患者の心臓の管状領域に配置したときの、図7のカテーテルの拡大斜視図である。 図8は、本発明のカテーテルの他の実施形態であって安定化装置のないものの斜視図である。 図9は、本発明のカテーテルのさらに別の実施形態であって安定化装置のないものの斜視図である。

Claims (23)

  1. 心臓の管状領域で又は管状領域内部で使用可能なカテーテルであって、
    近位端及び遠位端を有する細長いカテーテルボディと、
    前記カテーテルボディの前記遠位端の遠位に位置し、近位側スライド伸縮部材及び遠位側スライド伸縮部材を含むスライド伸縮部分と、
    固定装置であって、前記固定装置を放射状に広げた場合に、前記管状領域に対する前記カテーテルボディの前記遠位端の回転及び近位への動きを制限するようになっている固定装置と、
    前記固定装置の近位にある安定化装置であって、前記安定化装置を放射状に広げた場合に、前記管状領域に対する、前記カテーテルボディの前記遠位端の回転及び遠位への動きを制限するようになっている安定化装置と、を具備し、
    前記固定装置及び前記安定化装置は、シースに切込みを入れたスリットから形成されており、前記シースは、前記カテーテルボディの前記遠位端及び前記遠位側スライド伸縮部材の遠位端の間に配置されており、前記カテーテルボディに対して前記スライド伸縮部分を近位へ動かすことにより、前記固定装置及び前記安定化装置を放射状に広げるようになっている、カテーテル。
  2. 請求項1に記載のカテーテルであって、
    前記固定装置は、前記遠位側スライド伸縮部材の上に配置され、前記安定化装置は、前記近位側スライド伸縮部材の上に配置される、カテーテル。
  3. 請求項1に記載のカテーテルであって、
    前記カテーテルボディ及び前記スライド伸縮部分の内部を延在する引きケーブルをさらに備え、前記引きケーブルの遠位端が、前記遠位側スライド伸縮部材の前記遠位端に固定され、前記引きケーブルを近位へ動かすことにより、前記固定装置及び前記安定化装置を放射状に広げるようになっている、カテーテル。
  4. 請求項1に記載のカテーテルであって、
    前記固定装置及び前記安定化装置の少なくとも一方の放射状の広がりを制限する少なくとも1つの止め具をさらに備える、カテーテル。
  5. 請求項1に記載のカテーテルであって、
    前記固定装置の放射状の広がりを制限する第1の止め具、及び前記安定化装置の放射状の広がりを制限する第2の止め具をさらに備え、
    前記第1の止め具は、前記遠位側スライド伸縮部材に固定され、前記近位側スライド伸縮部材の遠位端に接触すると、前記遠位側スライド伸縮部材の近位への移動を停止させ、
    前記第2の止め具は、前記近位側スライド伸縮部材に固定され、前記カテーテルボディの前記遠位端に接触すると、前記近位側スライド伸縮部材の近位への移動を停止させる、カテーテル。
  6. 請求項1に記載のカテーテルであって、
    前記固定装置は、前記管状領域の中に配置するようになっており、かつ、放射状に広げたときに、前記管状領域の周囲壁部を押圧するようになっており、そしてさらに、前記安定化装置は、前記管状領域の口部又は口部近くに配置するようになっており、かつ、放射状に広げたときに、前記口部を押圧するようになっている、カテーテル。
  7. 請求項1に記載のカテーテルであって、
    前記シースにおける前記スリットが形成されている部分に対し、前記カテーテルボディの長手方向と直交する方向において隣接する部分が骨格部となっており、該骨格部は前記カテーテルボディの前記長手方向に延びている、カテーテル。
  8. 請求項7に記載のカテーテルであって、
    前記固定装置の各骨格部は、等しい長さを有する、カテーテル。
  9. 請求項7に記載のカテーテルであって、
    前記安定化装置の各骨格部は、等しい長さを有する、カテーテル。
  10. 請求項7に記載のカテーテルであって、
    前記固定装置の前記骨格部は、長さが前記安定化装置の前記骨格部と異なる、カテーテル。
  11. 請求項1に記載のカテーテルであって、
    前記管状領域で又は近くで組織を焼灼する手段をさらに備える、カテーテル。
  12. 請求項1に記載のカテーテルであって、
    前記カテーテルボディの前記遠位端を偏向させる手段をさらに備え、前記手段は、近位端及び遠位端を有する引きワイヤを含み、前記引きワイヤの前記近位端は、操作ハンドル内に動かないように取り付けられており、前記引きワイヤの前記遠位端は、前記カテーテルボディの前記遠位端に動かないように取り付けられており、前記引きワイヤの長手方向の動きにより、前記カテーテルの前記遠位端が偏向する、カテーテル。
  13. 請求項1に記載のカテーテルであって、
    前記カテーテルボディの前記遠位端に取り付けられた電磁センサーをさらに備える、カテーテル。
  14. 請求項1に記載のカテーテルであって、
    少なくとも一つのリング電極をさらに備え、このリング電極は、前記固定装置の遠位にある前記非電導性シースに取り付けられている、カテーテル。
  15. 請求項1に記載のカテーテルであって、
    少なくとも一つのリング電極をさらに備え、このリング電極は、前記固定装置の近位にある前記シースに取り付けられている、カテーテル。
  16. 請求項1に記載のカテーテルであって、
    少なくとも一つのリング電極をさらに備え、このリング電極は、前記固定装置の遠位にある前記非電導性シースに取り付けられている、カテーテル。
  17. 請求項1に記載のカテーテルであって、
    少なくとも一つのリング電極をさらに備え、このリング電極は、前記安定化装置の近位にある前記シースに取り付けられている、カテーテル。
  18. 請求項1に記載のカテーテルであって、
    前記安定化装置の中に取り付けられた周囲焼灼装置をさらに備える、カテーテル。
  19. 請求項18に記載のカテーテルであって、
    前記周囲焼灼装置は、超音波トランスデューサーであり、さらに、前記安定化装置は、膨脹可能なバルーンで覆われている、カテーテル。
    さらに備える、カテーテル。
  20. 請求項1に記載のカテーテルであって、
    前記安定化装置の近位にある前記シースに取り付けられた焼灼装置をさらに備える、カテーテル。
  21. 請求項20に記載のカテーテルであって、
    前記焼灼装置は、膨脹可能なバルーンの中に入れられた超音波トランスデューサーである、カテーテル。
  22. 請求項1に記載のカテーテルであって、
    前記固定装置は、少なくとも4つの骨格部を有する、カテーテル。
  23. 請求項6に記載のカテーテルであって、
    前記安定化装置は少なくとも4つの骨格部を有する、カテーテル。
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