JP5037293B2 - ワーク加工システム - Google Patents
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Description
さらに、複数台の旋盤を並設し、反転装置でワークを反転しながら前記複数台の旋盤間で順次ワークを受け渡して加工を行う加工システムも公知である(例えば特許文献3参照)。
この際ローディング装置は、半加工材を半加工材反転装置に供給した後、半加工材の第2主軸への供給終了まで第1主軸に供給する新たなワークを取りに行くことができない。これにより1つのワークを2つの主軸に連続的に供給して加工を行う場合、第1主軸へのワークの供給が遅れ、ワークの加工効率が低下するという欠点があった。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたもので、複数の主軸間でワークを受け渡しながら連続して加工を行うワーク加工システムにおいて、各主軸へのワーク供給が無駄時間なく行うことができ、かつ、ワークを反転させる際にも、その構成が複雑にならず、加工効率とコスト性に優れたワーク加工システムの提供を目的とする。
この構成によれば、ワークの加工と主軸への供給、搬出は、個別に設けられたワーク搬送装置が行うので、各主軸へのワーク供給が無駄時間なく行うことができる。また、本発明の中継装置は、ワーク搬送装置との間でワークを縦向き姿勢で授受するため、ワーク保持部のチャックは少なくともワーク搬送装置との間でワークの授受を行う際に開放されていればよく、開閉のタイミングを厳密に設定する必要はなくなる。そのため、中継装置の構成及び制御が簡単になる。
前記保持部回動手段によって前記ワーク保持部を回動させることで前記ワークを縦向き姿勢と横向き姿勢との間で姿勢変更を行い、前記保持部進退移動手段によって前記ワーク保持部を互いに接近する方向に相対移動させ、横向き姿勢の前記ワークを前記一対のワーク保持部間で授受するように構成してもよい。
そして、隣合う二つの主軸で順次ワークの加工を行う場合において、隣合う二つの主軸で順次ワークの加工を行う場合において、
(1) 前記一方の主軸に加工すべきワークを受け渡した後、前記一方の主軸に対して次に加工すべきワークを準備する一方のワーク搬送装置の動作,
前記一方の主軸から取り出した加工済みのワークを前記中継装置のワーク保持部に受け渡した後、前記一方の主軸に対して次に加工すべきワークを準備する一方のワーク搬送装置の動作
又は、前記一方の主軸から取り出した加工済みのワークを前記中継装置のワーク保持部に受け渡す一方のワーク搬送装置の動作
(2) 一方のワーク搬送装置によって加工すべきワークが供給された後に、前記ワークの加工を行う前記一方の主軸の動作
(3) 前記中継装置から前記一方の主軸で加工されたワークを受け取り、このワークを他方の主軸に受け渡す他方のワーク搬送装置の動作
又は、前記他方の主軸で加工されたワークを、前記他方の主軸から取り出し所定位置まで搬送する前記他方のワーク搬送装置の動作
(4) 前記他方のワーク搬送装置によって供給されたワークを加工する前記他方の主軸の動作
(5) 一方のワーク搬送装置から受け取ったワークを他方のワーク搬送装置に受け渡すための準備をする中継装置の動作
の各動作を独立して行う制御装置を設けることで、それぞれの動作を独立して同時並行的に行うことができる。
なお、上記の(5)の動作には、ワークを反転させる動作が含まれていてもよい。
この構成によれば、ワーク搬送装置や主軸において待機時間が短くなり、ワークの加工効率を高めることができる。
この場合中継装置を、隣合う旋盤の少なくとも一方のフレームに着脱可能に取り付けられるようにユニット化することによって、中継装置の脱着が容易となり、システムの構築は更に容易に行うことができる。ただしワーク供給搬送装置とワーク供給装置とが異なる装置であった場合でも、並設された複数台の旋盤と隣合う旋盤の少なくとも一方のフレームに着脱可能に取り付けられるようにユニット化された中継装置によって本システムを比較的容易に且つ低コストで構築することはできる。
図1は、本発明のワーク加工システムの一実施形態にかかり、その正面図である。また、図2は、本発明のワーク加工システムの一実施形態にかかり、その平面図である。
図1,図2に示されるように、この実施形態のワーク加工システムは、並べて配置された2台のNC旋盤1,2と、両NC旋盤1,2の間に配置される中継装置である反転中継装置3と、各NC旋盤1,2のそれぞれに対応して設けられた2つのワーク搬送装置であるワークローダ4,6とを備えている。
第1NC旋盤1には、未加工のワークが収容される供給パレット7が設けられている。上記供給パレット7には、複数の未加工ワークが、第1NC旋盤1の主軸1Aのコレットチャックに把持される側の端部を下にして、倒立姿勢で並べて収容される。なお、この供給パレット7は、従来公知のものであるため、詳細な説明は省略する。
さらに、第1ワークローダ4は、第1NC旋盤1によって加工されたワーク(半加工ワークという)を主軸1Aから取り出し、反転中継装置3に受け渡す。反転装置3は、受け取った半加工ワークを反転させる。また、第2ワークローダ6は、反転中継装置3によって反転された半加工ワークを反転中継装置3から受け取り、第2NC旋盤2の主軸2Aのコレットチャックに受け渡す。
このようにして、一つのワークの両端部分が、二台のNC旋盤1,2によって順次加工されるわけである。
横ガイドレール9は、図示しない支柱やブラケット等を介して、第1NC旋盤1のフレームに固定されている。縦ガイドレール11は、横ガイドレール9案内されながらX方向に移動自在なスライダに取り付けられている。チャックユニット12は、縦ガイドレール11に案内されながらY方向に移動(昇降)自在なスライダに取り付けられている。
これによりチャックユニット12は、縦ガイドレール11に沿ってY方向に、横ガイドレール9に沿ってX方向に各々第1NC旋盤1の主軸1Aの軸線と直交する方向に移動することができる。
なお、以下の説明において、Z方向におけるNC旋盤1,2の機械正面側を「前」とし、その反対側を「後」とする。
チャックユニット12は、縦ガイドレール11(図1参照)側に取り付けられるフレーム13と、該フレーム13側に取り付けられるロータリシリンダ14と、主軸1A,2Aの軸線と同方向であるZ方向及びこれに直交する上下方向であるY方向を向くワークチャックとしての2つのチャック16,17と、該チャック16,17を支持するとともにロータリシリンダ14の駆動によって回転し、回転することでチャック16,17の位置を入れ替える支持体18とを備えている。
上記フレーム13は、縦ガイドレール11の昇降自在なスライダに取り付けられるベースフレーム13aと、該ベースフレーム13a側に上下スライド可能に取り付けられる縦移動フレーム13bと、該縦移動フレーム13bに前後(Z方向)スライド可能に取り付けられる前後移動フレーム13cとからなる。
縦移動フレーム13bと前後移動フレーム13cとの間には、弾性部材としてスプリング22が前後方向に介設されている。該スプリング22は、縦移動フレーム13bに対して前方に移動する前後移動フレーム13cを初期位置に復帰させるように後方に付勢している。前後移動フレーム13cと縦移動フレーム13bとの間には、前後移動フレーム13cの移動量を検出することができる近接スイッチ等の前後移動検出手段23が設けられている。
そして、前後移動フレーム13cが、予め設定された値を超えて縦移動フレーム13bに対して相対的に後退すると、この前後移動検出手段23が、その移動を検出し、主軸1A,2Aの前進動作を停止させるための信号を出力する。
両スプロケット25,26の間にはタイミングベルト27が介設されている。支持体18は、ロータリシリンダ14の駆動による回転軸14aの回転によって支軸24をその軸線の回りに回転させる。支持体18はロータリシリンダ14の駆動によって180度揺動する。
前述の両チャック16,17は、開閉自在な複数の爪28からなる把持部29が一端面側に形成されている。両チャック16,17の把持部29は、チャック16,17の軸線とワークの軸線とが一致した状態で開状態の爪28の間にワークが挿入され、この状態から爪28を閉じることによって、爪28の間に挿入されたワークを把持する。
上記両チャック16,17は、各々の把持部29が外側を向き、互いに90度向きが異なるように支持体18に装着されている。これにより一方のチャック(例えばチャック17)の把持部29が下方(Y方向)を向いているときには、他方のチャック(同チャック16)の把持部29が後方向を向いている。そして、支軸24を軸線とする支持体18の180度揺動によって両チャック16,17は、互いにその位置が入れ替わる。
なお、ロータリシリンダ14側には、回転軸14aの回転角度を検出し、両チャック16,17が下方向き及び後方向きのどちらを向いているかチェックする角度検出手段31が構成されている。また両チャック16,17側には、各チャック16,17のオーバーストロークを検出するオーバーストローク検出手段32が設けられていて、ワークの有無やワークが正常に把持されたか否かを検出するようにしている。
なお、上記チャックユニット12は、前述のようにX方向及びY方向の二軸方向のみに移動可能である。そのため、供給パレット7はZ方向に移動可能なテーブル上に載置されていて、並べて収容された未加工ワークのX方向列を一列ずつ順にチャックユニット12のX方向の移動経路上に位置させることができるようになっている。このようにすることで、次に供給パレット7から取り出すべき未加工ワークを、下向きのチャック16の真下に位置させることができる。
第1ワークローダ4は、図4(A)に示されるように、未加工ワークNWの真上に下方向きのチャック16を位置させた状態から、図4(B)に示されるように、チャックユニット12を下方に移動させて下向きのチャック16の把持部29に上記のように未加工ワークNWを挿入させ、開状態の爪28を閉じることによって、上記未加工ワークNWの上端部分をチャック16によって把持することができる。
第1ワークローダ4は、上記のように供給パレット7から未加工ワークNWを取り出した後、支持体18を180度揺動させて、図4(D)に示されるように、両チャック16,17の位置の入れ替えを行うことによって、チャック16に下向きに把持された未加工ワークNWの姿勢を、横向きの姿勢に変更することができる。
第1ワークローダ4は、チャックユニット12をX方向とY方向に移動させて、横向きの姿勢の未加工ワークNWの軸線と上記主軸1Aの軸線とを一致させる。
これにより第1NC旋盤1は、図5(A)に示されるように、未加工ワークNWの軸線と主軸1Aの軸線とが一致した状態から、図5(B)に示されるように、上記主軸1Aを前方に移動させ、未加工ワークNWの自由端側を主軸1A(コレットチャック1B)のワーク挿入孔Hに挿入し、主軸1Aのコレットチャック1Bを閉じることによって、未加工ワークNWの自由端を把持することができる。
第1ワークローダ4は、主軸1Aに未加工ワークNWを受け渡した後は、上記と同様の動作を繰り返すことによってチャック16の爪28に未加工ワークNWを把持し、主軸1Aの上方位置で、先に主軸1Aに受け渡した未加工ワークNWの加工が終了するまで待機する。このとき、第1ワークローダ4は、未加工ワークNWを下向き把持した状態であり、従って、未加工ワークNWを把持しない空のチャック17が、図4のときと同様に前後方向(Z方向)を差し向いている。
上記のようにチャック17の把持部29に半加工ワークHWが挿入された状態からチャック17の爪28を閉じることによって、第1ワークローダ4はチャック17により上記半加工ワークHWを把持することができる。上記のようにチャック17に半加工ワークHWが把持された後、図6(C)に示されるように、第1NC旋盤1の主軸1Aのコレットチャック1Bを開き、且つ主軸1Aを後方に移動させることによって、第1ワークローダ4は、チャック17によって第1NC旋盤1の主軸1Aから半加工ワークHWを取り出すことができる。
これにより未加工ワークNWのチャック部分の径と半加工ワークHWのチャック部分の径が加工等によって異なった場合であっても供給チャック16の把持径と搬出チャック17の把持径を別々に設定しておくことによって、未加工ワークNW及び半加工ワークHWの両方を確実に把持することができる。
また、第2ワークローダ6が反転中継装置3から受け取った半加工ワークNWを第2NC旋盤2の主軸2Aに受け渡す手順については後述するものとし、まず、第2NC旋盤2の主軸2Aで加工が終了した加工完了のワークFWを第2ワークローダ6が搬出する手順について、図7及び図8を参照しつつ説明する。
第2ワークローダ6は、図7(A)に示されるように、第2ワークローダ6の後方を向く空のチャック37により、第1ワークローダ4が半加工ワークを取り出す場合の動作と同様の動作によって、第2NC旋盤2の主軸2Aから第2NC旋盤2による加工が終了した加工完了ワークFWを取り出す。
これにより図8に示されるように、第2NC旋盤2の主軸2Aから取り出した加工完了ワークFWの真下に収納パレット8における当該加工完了ワークFWの収納部分が位置するようにチャックユニット36をスライド移動させると、前記第1ワークローダ4が供給パレット7から未加工ワークNWを取り出す場合の反対の作動によって、第2ワークローダ6は加工完了ワークFWを収納パレット8の所定位置に収容し、第2NC旋盤2の主軸2Aから収納パレット8に加工完了ワークFWを搬出することができる。
また、第1ワークローダ4と第1NC旋盤1(主軸1A)とによる未加工ワークNWを第1NC旋盤1の主軸1Aに供給する作動と同様の作動によって、第2ワークローダ6は、チャック39により反転中継装置3から取り出したワークを第2NC旋盤2の主軸2Aに供給することができる。
なお、第2ワークローダ6及び第2NC旋盤2は、第2ワークローダ6のチャックユニット36が第1ワークローダのチャックユニット12に、第2ワークローダ6の搬出チャック37が、第1ワークローダ6の搬出チャック17に、第2ワークローダ6の供給チャック39が、第1ワークローダ6の供給チャック16に、第2ワークローダ6の支持体38が、第1ワークローダ6の支持体18に、第2NC旋盤2の主軸2Aが第1NC旋盤1の主軸1Aに、第2NC旋盤2(主軸2A)のコレットチャック2Bが第1NC旋盤1(主軸1A)のコレットチャック1Bに、加工完了ワークFWが半加工ワークHWに各々対応して、各第1ワークローダ4及び第1NC旋盤1と同様の動作を行う。
この実施形態の反転中継装置3の詳細を図9〜図11に示す。
図9は、反転中継装置3の平面図、図10は主軸1A,1B及び反転中継装置3の正面図、図11は反転中継装置におけるワークの反転受け渡しの手順を説明する図で、(A)は、反転中継装置における反転受けチャック及び反転渡しチャックの横向き姿勢を示す正面図、(B)は、反転受けチャックが反転渡しチャック側に近接した状態を示す要部正面図である。
反転中継装置3は、図9,図10に示されるように、第1NC旋盤1と第2NC旋盤2との間に架設されたベース板41上に構成されている。該ベース板41はブラケット40A,40Bを介して、ボルト等で両NC旋盤1,2のフレーム1F,2Fに着脱可能に取り付けられている。これにより、反転中継装置3は、主軸1A,2Aの軸線よりも高い位置であって、且つ主軸1A,2Aの前端より前方に、一体のユニットとして固定的に配置されることになる。
上記ベース板41上には左右方向(X方向)にロッドレスシリンダ42が取り付けられている。該ロッドレスシリンダ42の前方には、ガイドレール43が設けられている。該ガイドレール43はロッドレスシリンダ42に対して平行に配置されている。ガイドレール43にはブロック状のスライド体44がスライド自在に設けられている。
一方(左側)のアーム49Lとブロック47との間には軸49Lに外嵌された圧縮バネ51が介設されている。上記アーム49Lは軸48Lの端部に設けられたストッパ52に弾力的に押接されている。両アーム49L,49Rの前端部分は連結体53によって連結されている。
一方ブロック47には、上記近接センサ55L,55Rの作動用のセンシング板60L,60Rが取り付けられている。センシング板60は、左側の近接センサ55L用の検知突起60Lと右側の近接センサ55R用の検知突起60Rとを備えている。
左側の近接センサ55Lによる検知突起60Lの検出及び非検出と右側の近接センサ55Rによる検知突起60Rの検出及び非検出との組み合わせによって、ブロック47に対するスライド体44のスライド位置を検出することができる。両近接センサ55L,55Rとセンシング板60とによってスライド体44の上記スライド位置を検出する位置検出手段が構成されている。すなわち、ロッドレスシリンダ42の駆動によってピストン46とともにブロック47及びスライド体44が図9中の左方に移動し、スライド体44が左端限界に達してその移動が規制されると、ブロック47がスライド体44に対して相対的に移動し、近接センサ55L用の検知突起60L及び検知突起60Rとそれぞれに対応する近接センサ55L,55Rとの位置関係が変わって、近接センサ55L,55Rの信号出力が変化する。この信号を受けて、後述するワーク保持手段としての反転受けチャック58と反転渡しチャック66との間でのワークの授受が正常に行われたか否かが判断できる。
例えば、反転受けチャック58と反転渡しチャック66との間でのワークの授受が正常に行われたときの近接センサ55L,55Rの信号出力パターンはON−OFF、ワーク無しのときの同信号出力パターンがOFF−OFF、ワークが途中で引っ掛かる等の挿入ミスが生じたときの同信号出力パターンがON−ONとなるように、予め検知突起60L,60Rと近接センサ55L,55Rとの位置関係を設定しておくことで、反転受けチャック58と反転渡しチャック66との間でのワークの授受が正常に行われたか否かを判断することができる。
該プレート62側にはアーム63が取り付けられている。該アーム63には、ベース板41に基部が上下揺動自在に取り付けられたエアシリンダ64のX方向に伸縮自在なピストンロッド64aが連結されている。上記プレート62には、反転渡しチャック66が取り付けられている。
前述のエアシリンダ64の駆動によってプレート62がZ方向の軸62aを中心に回動する。またエアシリンダ57の駆動によってプレート65がZ方向の軸65aを中心に回動する。そして、反転渡しチャック66から反転受けチャック58に半加工ワークHWの向きが変更される。
なお、図10において符号69は、プレート65にY方向に取り付けられたアジャストボルトで、プレート65から突出するアジャストボルト69の先端がベース板41の表面に当接することで、エアシリンダ57のピストンロッド57aが伸長したときにおけるチャック58の回転角度位置を決定するものである。
図12(A)に示されるように、半加工ワークHWをチャックした第1ワークローダ4の下向きの搬出チャック17の軸線と、倒立姿勢Yの反転渡しチャック66の軸線とを一致させる。この状態から、図12(B)に示されるように、第1ワークローダ4がチャックユニット12を下降させ、半加工ワークHWの自由端側を反転渡しチャック66の把持部68に前述のように挿入し、反転渡しチャック66の爪67を閉じることによって、反転渡しチャック66が半加工ワークHWの自由端側を把持する。
上記のように反転渡しチャック66が半加工ワークHWの自由端側を把持した状態から、図12(C)に示されるように、第1ワークローダ4の搬出チャック17の爪28を開き、チャックユニット12を上方にスライド移動させることによって、第1ワークローダ4が前述のように第1NC旋盤1の主軸1Aから取り出した半加工ワークHWを反転中継装置3に搬出して供給し、反転渡しチャック66に引き渡すことができる。
一方、反転中継装置3は、図13(A)に示されるように、半加工ワークHWの一端側が反転渡しチャック66の把持部68に把持されている状態から、図13(B)に示されるように、両チャック66,58を横向き姿勢Xに姿勢変更して対向させ、図13(C)に示されるように、反転受けチャック58を反転渡しチャック66に近接するようにスライド移動させることによって、半加工ワークHWの自由端を反転受けチャック58の把持部61に挿入することができ、この状態で反転受けチャック58の爪59を閉じることによって反転受けチャック58が半加工ワークHWの自由端側を把持することができる。
反転受けチャック58は上記半加工ワークHWの授受完了時には、スライド方向の位置は初期位置に復帰する。半加工ワークHWは反転渡しチャック66から反転受けチャック58への引き渡しによって、反転渡しチャック66に把持されていた端部の反対側の端部(第1ワークローダ4の搬出チャック17に把持されていた側の端部)が反転受けチャック58に把持される。
その後図13(E)に示されるように、両チャック66,58は、上向き姿勢Yに姿勢変更され、第1ワークローダ4又は第2ワークローダ6との間のワークの授受の準備状態となる。
半加工ワークHWは反転中継装置3から第2ワークローダ6への引渡し(供給)によって、反転受けチャック58に把持されていた端部(第1ワークローダ4の搬出チャック17に把持されていた側の端部)の反対側の端部が供給チャック39に把持される。上記のように反転中継装置3は、第1ワークローダ4から第2ワークローダ6に半加工ワークHWを反転して受け継がせる。
第1ワークローダ4においては、図15に示されるように、ステップS1として前述のようにチャックユニット12を供給パレット7上にスライド移動させ、ステップS2として供給チャック16によって供給パレット7から未加工ワークNWを取り出す。次にステップS3として前述のように上記チャックユニット12を第1NC旋盤1の主軸1Aの前方に移動させ、ステップS4として支持体18(図3参照)を180度揺動させ、供給チャック16と搬出チャック17の位置を入れ替える。
次にステップS9として前述のようにチャックユニット12を第1NC旋盤1の主軸1Aの前方に移動させ、ステップS10として前述のように搬出チャック17による第1NC旋盤1の主軸1Aからの半加工ワークHWの取り出しを行う。一方第1NC旋盤1は、上記ステップS6の開始時点(ステップS5の終了時点)では、主軸1Aへの未加工ワークNWの供給が完了しているため、加工を開始することができる。
一方第1NC旋盤1は、上記ステップS13の開始時点(ステップS12の終了時点)では、主軸1Aへの未加工ワークNWの供給が完了しているため、加工を開始することができる。ただしステップS18から戻るステップS10において主軸1Aからの半加工ワークHWの取り出しが行われるため、加工はステップS13の開始時点からステップS18の終了時点までの間で行う。
なおステップS6,S15のチャック16,17の入れ替え作業は、ステップS8又はS17の未加工ワークNWの取り出しを開始するまでに終了していればよいため、ステップS6とステップS7とが入れ替わる場合や、ステップS15とステップS16とが入れ替わる場合、あるいはチャックユニット12が供給パレット7上に移動しながらチャック16,17の入れ替え作業を行う場合等も考えられる。
次にステップS23として前述のように反転受けチャック58をスライド移動させ、反転渡しチャック66から反転受けチャック58に半加工ワークHWを引渡して反転渡しチャック66と反転受けチャック58との間のワークの授受を行う。
次にステップS24として第2ワークローダ6の供給チャック39に半加工ワークHWを引渡すために、反転受けチャック58を上向き姿勢Yに姿勢変更するとともに、第1ワークローダ4からの半加工ワークHWの受取りのために、反転渡しチャック66を上向き姿勢Yに姿勢変更する。
第2ワークローダにおいては、前述のステップS24の特に反転受けチャック58の上向き姿勢Yへの姿勢変更終了時点で作動を開始し、図17に示されるように、ステップS31として前述のようにチャックユニット36を反転中継装置3上にスライド移動させ、ステップS32として反転中継装置3の反転受けチャック58から供給チャック39が半加工ワークHWを受け取る。
次にステップS33として前述のようにチャックユニット36を第2NC旋盤2の主軸2Aの前方に移動させ、ステップS34として支持体38を180度揺動させ、供給チャック39と搬出チャック37の位置を入れ替える。
次にステップS37として再度前述のようにチャックユニット36を反転中継装置3上にスライド移動させ、ステップS38として供給チャック39によって反転中継装置3の反転受けチャック58から半加工ワークHWを受け取る。
次にステップS39として前述のようにチャックユニット36を第2NC旋盤2の主軸2Aの前方に移動させ、ステップS40として前述のように排出チャック37による第2NC旋盤2の主軸2Aからの加工完了ワークFWの取り出しを行う。
次に第2ワークローダ6側においては、ステップS41として支持体36を180度回転させ、供給チャック39と搬出チャック37の位置を入れ替え、ステップS42として前述のように後方向きに姿勢が入れ替えられた供給チャック39から第2NC旋盤2の主軸2Aに半加工ワークHWを供給する。
次にステップS43として、前述のようにチャックユニット36を収納パレット8上に移動させ、ステップS44として下方向きに姿勢が入れ替えられた搬出チャック37によって収納パレット8に加工完了ワークFWを収納する。次にステップS45として支持体36を180度揺動させ、供給チャック39と搬出チャック37の位置を入れ替え、ステップS46として前述のようにチャックユニット36を反転中継装置3上にスライド移動させる。
一方第2NC旋盤2は、上記ステップS43の開始時点(ステップS42の終了時点)では、主軸2Aへの半加工ワークHWの供給が完了しているため、加工を開始することができる。ただしステップS48から戻るステップS40において主軸2Aからの加工完了ワークFWの取り出しが行われるため、加工はステップS43の開始時点からステップS48の終了時点までの間で行われる。
なおステップS36,S45のチャック39,37の入れ替え作業は、ステップS38又はS47の半加工ワークHWの取り出しを開始するまでに終了していればよいため、ステップS36とステップS37とが入れ替わる場合や、ステップS45とステップS46とが入れ替わる場合、あるいはチャックユニット36が反転中継装置3上に移動しながらチャック39,37の入れ替え作業を行う場合等も考えられる。
このため主軸1Aによる未加工ワークNWの加工終了時、及び主軸2Aによる半加工ワークHWの加工終了時に、次加工用のワークを主軸1A及び主軸2Aの前方に把持して待機することができる。これにより加工が終了したワークを主軸1A,2Aの前方で待機したチャックユニット12,36によって短時間に且つ円滑に搬出することができるとともに、次加工用のワークを短時間に且つ円滑に主軸1A,2Aに供給することができ、これにより加工効率が向上する。
また反転中継装置3における反転渡しチャック66と反転受けチャック58との間の半加工ワークHWの授受は、位置検出手段によってチェックされ、例えば半加工ワークHWの授受が正常に行われた場合は、右側の近接センサ55Rのみが検知突起60Rを検出するように構成することにより、容易に半加工ワークHWの授受ミスを検出することができる。
例えば、複数の主軸が並設された複数主軸タイプの旋盤等の工作機械の隣合う主軸間に上記反転中継装置を配置して本システムを構築することもできる。これにより省スペース且つ低コスト化を図ることができる。
1A 主軸
2 第2NC旋盤(旋盤)
2A 主軸
3 反転中継装置(中継装置)
4 第1ワークローダ(ワーク供給搬出装置)
6 第2ワークローダ(ワーク供給装置)
16 供給チャック
17 搬出チャック
37 搬出チャック
39 供給チャック
58 反転受けチャック(ワーク保持手段)
66 反転渡しチャック(ワーク保持手段)
NW 未加工ワーク(ワーク)
HW 半加工ワーク(ワーク)
FW 加工完了ワーク(ワーク)
X 上向き姿勢(ワーク授受姿勢)
Y 横向き姿勢(中継姿勢)
Claims (6)
- 加工するワークを横向きの姿勢で把持するチャックを備えた主軸を隣接して設け、この主軸に対してワークの供給と搬出を行うワーク搬送装置を、各主軸に対応させて設け、両主軸の間に、一方の主軸で加工の終了したワークを一方の前記ワーク搬送装置から受け取り、他方の前記ワーク搬送装置に受け渡す中継装置を設けたワーク加工システムにおいて、
前記中継装置は、両前記ワーク搬送装置との間で前記ワークを縦向きの姿勢で授受するワーク保持部を備え、
前記ワーク搬送装置は、
前記ワークを縦向きの姿勢及び横向きの姿勢で把持する二つの把持部と、両把持部に把持されるワークの姿勢が互いに入れ替わるように、両ワークを同時に姿勢変更する姿勢変更手段とを備え、
一方の把持部により未加工のワークを縦向きの姿勢で受け取って前記主軸まで搬送し、他方の把持部により前記主軸から加工済みワークを横向きの姿勢で受け取った後に、姿勢変更して未加工ワークを前記主軸に受け渡し、前記姿勢変更によって縦向きとなった加工済みワークを、縦向き姿勢のまま搬送して授受するように構成されていること、
を特徴とするワーク加工システム。 - 前記中継装置が、隣合う2つの主軸のうちの一方の主軸側と前記他方の主軸側の両側に一対の前記ワーク保持部を備え、この一対のワーク保持部間で、前記ワークを反転させるワーク反転手段と、反転したワークを前記一対のワーク保持部間で授受可能にするワーク授受手段とを備えることを特徴とする請求項1に記載のワーク加工システム。
- 前記ワーク反転手段が、前記一対のワーク保持部を互いに接近する方向及び互い離間する方向に回動させる保持部回動手段を備え、前記ワーク授受手段が前記一対のワーク保持部を相対的に接近する方向及び離間する方向に進退移動させる保持部進退移動手段を備え、
前記保持部回動手段によって前記ワーク保持部を回動させることで前記ワークを縦向き姿勢と横向き姿勢との間で姿勢変更を行い、前記保持部進退移動手段によって前記ワーク保持部を互いに接近する方向に相対移動させ、横向き姿勢の前記ワークを前記一対のワーク保持部間で授受すること、
を特徴とする請求項2に記載のワーク加工システム。 - 前記主軸が、併設された複数台の工作機械の主軸であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のワーク加工システム。
- 隣合う二つの主軸で順次ワークの加工を行う場合において、以下の各動作を独立して制御する制御装置を備えたことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のワーク加工システム。
(1) 前記一方の主軸に加工すべきワークを受け渡した後、前記一方の主軸に対して次に加工すべきワークを準備する一方のワーク搬送装置の動作,前記一方の主軸から取り出した加工済みのワークを前記中継装置のワーク保持部に受け渡した後、前記一方の主軸に対して次に加工すべきワークを準備する一方のワーク搬送装置の動作、又は、前記一方の主軸から取り出した加工済みのワークを前記中継装置のワーク保持部に受け渡す一方のワーク搬送装置の動作
(2) 一方のワーク搬送装置によって加工すべきワークが供給された後に、前記ワークの加工を行う前記一方の主軸の動作
(3) 前記中継装置から前記一方の主軸で加工されたワークを受け取り、このワークを他方の主軸に受け渡す他方のワーク搬送装置の動作、又は、前記他方の主軸で加工されたワークを、前記他方の主軸から取り出し所定位置まで搬送する前記他方のワーク搬送装置の動作
(4) 前記他方のワーク搬送装置によって供給されたワークを加工する前記他方の主軸の動作
(5) 一方のワーク搬送装置から受け取ったワークを他方のワーク搬送装置に受け渡すための準備をする中継装置の動作 - 請求項5に記載のワーク加工システムにおいて、(5)の中継装置の動作には、ワークを反転させる動作が含まれることを特徴とするワーク加工システム。
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