図1は本実施の形態の原票自動分割送受信整理システムの概略構成図である。図1に示す原票自動分割送受信整理システムは、中小企業等のクライアント側において、情報入出力端末10(クライアント端末ともいう)とスキャナー機能付きの情報入出力デバイス11(複合コピー機ともいう)と情報入出力端末10に接続されたデジタルカメラ12等を備え、センター側では制御サーバ20とサーバ管理端末30とを備え、制御サーバ20とクライアント側の情報入出力端末10とは通信ネットワークを介して接続され、また制御サーバ20は、通信ネットワークを介して外部のワーカ端末に接続された構成である。
この構成において、原票自動分割送受信整理システムは、クライアント側の情報入出力デバイス11が原票(保険加入申込書、カード申込書等)を順次読み込み、この原票イメージデータAi(以下原票イメージAiという)をクライアント側の情報入出力端末10に送出し、情報入出力端末10は原票イメージデータを後述する識別情報に基づいて仕分けして、これをバラバラに分割(例えば、住所、氏名を分割)してセンター側の制御サーバ20に送信する。これにより、センター側に送信しても個人データが外部から認識できないようにしている。
そして、センター側の制御サーバ20は、通信ネットワークを介して外部のワーカ端末(図示せず)にバラバラのデータを送信して、外部のワーカにデータ変換(例えば手書き文字をカタカナ入力で変換)させる。
外部のワーカ端末は、データ変換したデータをバラバラにして(以下ワーカ入力完了データBiという)、センター側の制御サーバ20に送信する。また、制御サーバ20は、クライアント側からワーカ側が入力したワーカ入力完了データBiの送信要求があったとき、ワーカ入力完了データBiを、この送信要求に示されている帳票形式(アプリケーションソフトの形式)にしてクライアント側に送信する。
この送信要求を送信するときは、クライアント側の情報入出力端末10は、ワーカの入力完了データの送信要求にはデジタルカメラ12で撮影された写真が添付されているかどうかを判定し、写真が添付されたときにワーカ側の入力完了データの送信要求を受け付けてセンター側の制御サーバ20に写真と共に(以下総称して写真付き入力完了データ要求識別情報Diという)送信している。
図2は本実施の形態の原票自動分割送受信整理システムの具体的構成図である。図2に示すように、センター側は制御サーバ20と、サーバ管理端末30とを備え、制御サーバ20に通信ネットワーク50によってクライアント側の情報入出力端末10が接続され、また、外部の複数のワーカ端末(以下データ入力端末40という)が通信ネットワーク50で接続されている。
制御サーバ20および各端末は、ハードディスクや一時記憶メモリ等の記憶手段と、通信ネットワーク50を介してデータ通信するための通信手段を有したコンピュータであるが、記憶手段や通信手段としては、図には特に明記はしていない。
クライアント側の情報入出力デバイス11は、スキャナとプリンタの機能を備えた装置(複合コピー機)であることが好ましいが、スキャナとプリンタをそれぞれ情報入出力端末10に接続した構成でも構わない。
データ漏洩を防ぐために、センター側の制御サーバ20とクライアント側の情報入出力端末10およびセンター側のサーバ管理端末30が、1社の企業内に存在する場合などは、接続する通信ネットワークは、専用回線であることが好ましく、制御サーバ20とデータ入力端末40を接続する通信ネットワークは、遠隔地の複数のデータ入力端末40を必要時に接続できる点から、インターネットであることが好ましい。
ただし、本発明の原票自動分割送受信整理システムでは、通信データを分割して別々に送信する方法をとっているので、センター側の制御サーバ20とクライアント側の情報入出力端末10、センター側のサーバ管理端末30および外部のデータ入力端末40を接続する通信ネットワークの全てがインターネットであっても構わない。
<クライアント側、センター側の主要な記憶手段の構成>
記憶手段として、クライアント側の情報入出力端末10は、原票イメージ分割登録表105、原票別フォルダ106およびワーカ入力完了データメモリ107、ワーカ入力完了データ要求情報di及び顔画像dh(総称して入力完了データ要求識別情報Di)を一時記憶するためのメモリ108等を備えている。
<クライアント側及びセンター側並びにワーカ側の主要な各処理部の構成>
また、センター側の制御サーバ20は、暗号化分割イメージメモリ205、ワーカ入力データ用のメモリ(暗号化入力データメモリ)206、作業者情報登録表203および作業記録表204を備える。
クライアント側の情報入出力端末10は、イメージ分割登録処理部102と、イメージ仕分け・補正処理部101と、イメージ分割処理部103と、ワーカ入力完了データ処理部104を含む。
一方、センター側の制御サーバ20は、イメージ転送処理部201とワーカ入力データ受信処理部202と、ワーカ入力完了データ識別情報受信処理部207を含む。
また、センター側のサーバ管理端末30は、作業者情報登録処理部301と、作業進捗管理処理部302と、ワーカ入力データ変換処理部303を含む。
外部ワーカのデータ入力端末40は、データ入力処理部401を含む。
以上が、本発明の原票自動分割送受信整理システム構成の概要である。
<クライアント側の詳細構成>
次に、クライアント側の構成について説明する。
(クライアント側の情報入出力端末10)
情報入出力端末10(パソコン)は、接続される情報入出力デバイス11に指示を出してセットされている原票を読み込みさせて、この原票イメージAiを取り込み、これをバラバラにしてセンターの制御サーバ20に送信(分割イメージ識別情報eiを付与したクライアント側からの暗号化分割イメージGi)する。
また、情報入出力端末10は、センター側の制御サーバ20に指示(写真付きワーカ入力完了データ要求識別情報Di)を出して、ワーカによって入力された帳票の、ワーカ入力完了データBiを転送させて、情報入出力デバイス11に指示を出して指定の帳票として印刷出力させる。
前述の写真付きワーカ入力完了データ要求識別情報Diの送出にあたっては、後述するワーカ入力完了データ要求情報di及び帳票形式を入力させるための画面を表示し、さらに写真撮影が必要であることをメッセージ表示する。
また、情報入出力端末10は、ビデオキャプチャーボード(図示せず)を有して、デジタルカメラ12で撮影した画像を内部に取り込んでいる。
(クライアント側のデジタルカメラ12)
情報入出力端末10に接続されるデジタルカメラ12(以下単にカメラ12という)は、情報入出力端末10を操作する人物の認証を行うために、情報入出力端末10からの指示によって顔画像dhを撮影する。
(クライアント側の情報入出力デバイス11)
情報入出力端末10に接続される情報入出力デバイス11は、スキャナ等の情報入力部によって、原票をスキャニングまたは原票の画像を撮影することで、原票イメージAiを取り込む。また、情報入出力デバイス11は、プリンタ等の情報出力部によって、ワーカ入力完了データBiを指定の帳票として印刷出力する。
具体的な情報入出力デバイス11としては、大量の枚数の原票を扱うために、1枚ずつ手差しで原票を読み取り面に置く方式のスキャナではなく、原票を読み取り面に自動フィードできるフィーダーの備わったものが好ましい。
<センター側の構成>
(センター側の制御サーバ20)
制御サーバ20は、クライアント側の情報入出力端末10から送信されてくる後述する分割イメージ識別情報eiを付与したクライアント側の暗号化分割イメージEiを、暗号化分割イメージメモリ205に記憶し、作業者情報登録表203の作業者情報kiに基づいて指定の外部のデータ入力端末40に転送する。
また、制御サーバ20は、外部のワーカのデータ入力端末40から送信されてくる分割イメージ識別情報eiを付与した暗号化されているワーカ側からの暗号化入力データFi(Fii)をクライアント側の形式に変換して、これをワーカ入力完了データBiとしてワーカ入力データ用のメモリ(暗号化入力データメモリ)206に記憶する。
さらに、制御サーバ20は、クライアント側の情報入出力端末10からのワーカ入力完了データ要求情報diに対して、サーバ管理端末30からの指示に従って、記憶されているワーカ入力完了データBiを情報入出力端末10に送信する。
(センター側のサーバ管理端末30)
サーバ管理端末30は、センター側の制御サーバ20がデータ転送を行うために必要な情報を登録したり、制御サーバ20が蓄積した情報を元に作業の進捗管理を行ったり、作業命令を出したりする。
<ワーカ側の構成>
(外部ワーカのデータ入力端末40)
データ入力端末40は、センター側の制御サーバ20から受信した原票を分割して暗号化したクライアント側からの暗号化分割イメージEiを画面に表示し、表示されたイメージ(氏名や住所等の手書き文字情報)をワーカによって、キーボードから例えばカタカナ入力させる。そして、入力された文字データ(例えばカタカナ)をワーカ入力完了データBiとして制御サーバ20に送信する。
<情報入出力端末10の記憶手段の構成>。
(イメージ分割登録表105)
イメージ分割登録表105は、クライアント側の情報入出力端末10の記憶手段に実装されている。このイメージ分割登録表105は、情報入出力デバイス11から取り込まれる原票イメージAiをどのように分割するかを定義した情報を記録した表(テーブル)である。
1枚の原票イメージAi上に表示される複数の情報イメージを、意味のある単位毎に分割単位として定義され、その分割単位の表示されている区画の位置が原票イメージAi上の位置情報として登録されている。
つまり、原票の種類毎に、各分割イメージの情報種別と位置情報が、全てイメージ分割登録表105に記録される。登録された情報は、原票イメージAiから分割イメージを抽出する処理で使用される。
ここで、分割単位は、例えば「氏名」、「氏名のふりがな」、「郵便番号」、「住所」、「住所のふりがな」、「生年月日」等の情報種別毎の単位とする。分割単位を意味のある単位毎とするのは、ワーカがデータ入力端末40から文字データを入力する際の効率を上げるためである。原票イメージAiを細分化するほど、セキュリティは増すが、無意味な数文字の文字列にまで分割してしまうと、ワーカは入力した文字データが正しいのか判断できない。
しかし、「氏名」等、意味を持つ文字列であることをワーカが把握できていれば、イメージを目視するときの誤りは減り、入力もしやすくなる。
図3は分割イメージ登録表105に記憶される原票イメージ分割登録情報fiを説明する説明図である。
図3に示すように、イメージ分割登録表105に登録される原票イメージ分割登録情報fiの要素には、原票種別(フォーマットID)、情報種別(グループID)、分割区画番号(フィールドID)、始点位置情報(X1,Y1)、終点位置情報(X2,Y2)、および原票イメージフォームが含まれる。
原票種別(フォーマットID)は原票の種類(例えば保険申し込み)を示し、情報種別(グループID)は分割イメージの情報種類を示し、例えば「氏名」は1、「住所」は2と定義する。
分割区画番号(フィールドID)は、1枚の原票イメージAiに含まれる複数の分割区画に順番に番号を割り振り、互いの分割区画を識別する番号である。
始点位置情報(X1,Y1)と終点位置情報(X2,Y2)は、例えば、分割区画の左上角の原票イメージAi上の位置と右下角の原票イメージAi上の位置をそれぞれ示す。
ここでは、位置情報としてイメージ上の座標を利用しているが、位置が特定できる他の情報を利用しても構わない。
そして、原票イメージAiのフォームは、新たに読込まれる原票の種類を判断するための照合に使用される。
本明細書では、最良の形態の例として、分割単位を情報種別毎として説明するが、分割単位を情報種別毎に限定するものではない。
(原票別フォルダ106)
情報入出力端末10の記憶手段に実装される原票別フォルダ106は、情報入出力デバイス11から取り込まれる複数の原票イメージAiを、原票の種類毎に仕分けられたイメージを記憶するためのメモリである。
(ワーカ入力完了データメモリ107)
情報入出力端末10の記憶手段に実装されるワーカ入力完了データメモリ107は、センター側の制御サーバ20から送信されてくる欄識別情報giを付与したワーカ入力完了データBi(ワーカによって打ち込まれた完了データ)を記憶するためのメモリである。
図4は欄識別情報giを説明する説明図である。
図4に示すように、欄識別情報giには、原票番号(ユニークID)、帳票種別、および欄番号が含まれる。欄番号は、帳票を構成する複数の欄に、順に番号を割り振り、それぞれの欄を識別するための番号である。この欄識別情報giによって、クライアント側の情報入出力端末10に実装されているワーカ入力データ処理部104が1帳票の各欄に入力された項目をバラバラに送信してきたワーカ入力完了データBiであっても、識別情報の原票番号からどんな帳票の入力完了データかが分かり、かつ欄番号があるので原票のどこの欄のワーカの入力完了データBiかが分かる。
(入力完了データ要求情報用のメモリ108)
情報入出力端末10の記憶手段に実装される入力完了データ要求情報用のメモリ108は、カメラ12で撮影した画像(顔写真dh)とワーカ入力完了データ要求情報diと(総称して写真付き入力完了データ要求識別情報Di)が一時記憶されるメモリである。
図5は写真付き入力完了データ要求識別情報Diを説明する説明図である。
図5に示すように写真付き入力完了データ要求識別情報Diは、ワーカ入力完了データ要求情報di(原票番号、原票種別、会社識別番号、操作者識別番号)と、顔写真データdh(年月日、時刻付き)と帳票形式識別情報hi(帳票処理アプリケーション名、バージョン名、帳票種別)等からなり、クライアント側が用いているアプリケーションの形式に変換させてセンター側より、ワーカ入力完了データBiを送信させることを可能とするものである。
帳票形式識別情報hiは、図5に示すように帳票処理アプリケーション名、バージョン名、帳票種別等からなる。)
前述のワーカ入力完了データ要求情報diと帳票形式識別情報hiとを総称して原票送信識別情報ともいう。
<クライアント側の情報入出力端末10の詳細構成>
(イメージ仕分け・補正処理部101)
情報入出力端末10に実装されるイメージ仕分け・補正処理部101は、情報入出力端末10に接続される情報入出力デバイス11に複数の原票の一括読込みを指示して原票を連続して読み込ませる。そして、読み込まれた原票イメージAiのパターンマッチング、イメージの位置補正、ノイズ除去とスムージングを実施した後に、原票別フォルダ106に仕分ける出力を行う処理である。
また、イメージ仕分け・補正処理部101はパターンマッチングによらないで、原票イメージAiの帳票識別情報ji(図6参照)を読み込み、この帳票識別情報jiによって仕分けを行う機能を有している。
(イメージ分割登録処理部102)
情報入出力端末10に実装されるイメージ分割登録処理部102は、情報入出力端末10に接続される情報入出力デバイス11から原票を読み込ませて、これを画面に表示する(イメージ分割登録画面)。そして、この表示された原票イメージAi上の分割区域(図10のイメージ分割登録画面の斜線部)を定義して、登録する処理部である。
(イメージ分割処理部103)
情報入出力端末10に実装されるイメージ分割処理部103は、原票フォルダ106に記憶された原票イメージAiを読み出し、イメージ分割登録表105のイメージ分割登録情報fiに従って原票イメージAiを分割し、この分割イメージ(図10を参照)を抽出して暗号化した後に、分割イメージ識別情報ei(識別ID)を付与した暗号化分割イメージEi(分割イメージ+分割イメージ識別情報ei)をセンターの制御サーバ20に送信する。
図7は分割イメージ識別情報eiを説明する説明図である。図7に示すように、分割イメージ識別情報eiは、原票番号と、原票種別と、情報種別と、分割区画と、会社識別番号と、操作者識別番号等からなる。
(ワーカ入力完了データ処理部104)
情報入出力端末10に実装されるワーカ入力完了データ処理部104は、ワーカが入力した帳票のワーカ入力完了データ要求情報diの送信指示に伴って、カメラ12からの顔画像dhと予め記憶されている人の顔パターンとの比較で、人間の顔かどうかを判断し、人間の顔の場合は、ワーカ入力完了データ要求情報diを受け付け、顔画像dhとワーカ入力完了データ要求情報diとを組みとした写真付き入力完了データ要求識別情報Diをセンターの制御サーバ20に送信する処理部である。
<センター側の記憶手段の構成)>
(暗号化分割イメージメモリ205)
センター側の制御サーバ20の記憶手段に実装される暗号化分割イメージメモリ205は、情報入出力端末10から送信されてくる分割イメージ識別情報ei(図7参照)を付与したクライアント側からの暗号化分割イメージGiを記憶するためのメモリである。
(作業者情報登録表203)
センター側の制御サーバ20の記憶手段に実装される作業者情報登録表203は、センター側のサーバ管理端末30から入力されるデータ入力端末40のワーカに関する情報を登録するためのメモリである(図8(a)参照)。
図8(a)に示すように、作業者(ワーカ)情報(ki)として、作業者識別番号(作業者ID)毎に、操作するデータ入力端末識別情報、担当作業種別、作業計画、作業者の氏名等が登録される。
制御サーバ20は、情報入出力端末10から送信されてくる暗号化分割イメージEiを復号化して、この作業者情報kiに従って各ワーカに割り振る。
(作業記録表204)
センター側の制御サーバ20の記憶手段に実装される作業記録表204は、クライアント側からの暗号化分割イメージEiをワーカのデータ入力端末40に送信する際、そしてデータ入力端末40からワーカ側からの暗号化入力データFi(Fii)を受信する際、制御サーバ20が各送受信データ毎の進捗状況を逐次記録していくためのメモリ(図8(b)参照)である。
図8(b)に示すように、作業記録表204に記録される作業記録情報miには、原票番号(ユニークID)、原票種別(フォーマットID)、情報種別(グループID)、分割区画(フィールドID)、会社識別番号、担当作業者識別番号(作業者ID:ワーカ)、および進捗情報が含まれる。
原票番号(ユニークID)は、どの原票に関するデータかを識別するための番号であり、情報種別(グループID)と分割区画(フィールドID)は、イメージ分割登録情報fiの要素と同じである。
会社識別番号は、データ入力を依頼した顧客を識別する番号である。
担当作業者識別番号(作業者ID)は、作業者情報登録表203に登録された作業者識別番号(作業者ID)を使用し、データ入力を実際に実施したワーカを特定する暗号である。
進捗情報は、該当するデータの入力作業の現在の状況を示す。具体的には、データ入力端末に「送信済」とか、データ入力端末から入力データを「受信済」とか、入力データ間に誤りがある場合は、「不一致」等が記録される。
作業記録表204に記録された進捗情報は、サーバ管理端末30から参照され作業の管理が行われる。
また、作業の管理のみならず、作業記録表204を元に各ワーカの作業効率や誤り率など、ワーカの作業状況の管理も行う。
(センター側の写真・入力完了データ要求情報用のメモリ208)
センター側の写真・入力完了データ要求情報用のメモリ208は、クライアント側の情報入出力端末10から送信された入力完了データ要求識別情報Diを保存する(図5参照)。
次に、制御サーバ20の各処理部を説明する。
<制御サーバ20の各処理部の詳細構成>
(イメージ転送処理部201)
制御サーバ20に実装されるイメージ転送処理部201は、情報入出力端末10から送信されてくクライアント側の暗号化分割イメージEiを受信して表示させ、オペレータがこの分割イメージEiの情報種別、原票種別によって作業者情報登録表203の作業者情報により担当作業者を決定し、そのワーカのデータ入力端末40に暗号化分割イメージEiを転送(以下ワーカ宛の暗号化分割イメージGi(分割イメージ識別情報ei+帳票の所定の欄の分割イメージ(手書き)という)するとともに、作業記録表204に「送信済」と記録する処理部である。
また、図示していないが、同一のワーカ宛の暗号化分割イメージGiを複数のデータ入力端末40に送信して入力させることで、入力データの誤りをなくすようにすることが好ましい。入力データの誤り検出は、後述する制御サーバ20に実装されるワーカ入力データ受信処理部202にて自動で行われ、入力データの誤り訂正は、サーバ管理端末30に実装される作業進捗管理処理部302で行われる。
(ワーカ入力データ受信処理部202)
制御サーバ20に実装されるワーカ入力データ受信処理部202は、データ入力端末40からのワーカ側からの暗号化入力データFiを受信し、入力データに不一致がないか検証する処理部である。不一致があれば、それを画面に表示させる。
(ワーカ入力完了データ識別情報受信処理部207)
制御サーバ20に実装されているワーカ入力完了データ識別情報受信処理部207は、クライアント側からの写真付き入力完了データ要求識別情報Diを受信し、これをメモリ208に書き換え不可能にして順次記憶する。
そして、受信した写真付き入力完了データ要求識別情報Diに写真が付加されている場合は、ワーカ入力完了データ要求情報diを受け付けて、このワーカ入力完了要求情報diの原票番号、原票種別会社識別番号を有するワーカ入力完了データBiをワーカ入力データ用のメモリ(暗号化入力データメモリ)206から抽出して、これをクライアント側のワーカ入力完了データ処理部104に送信する。このワーカ入力完了データBiの生成については後述する。
(作業者情報登録処理部301)
後述する作業者情報一覧画面を示すように、サーバ管理端末30に実装される作業者情報登録処理部301は、入力される作業者情報kiを、制御サーバ20の記憶手段に実装される作業者情報登録表203に登録し、また更新・削除を行う処理部である。
(作業進捗管理処理部302)
サーバ管理端末30に実装される作業進捗管理処理部302は、制御サーバ20の記憶手段に実装される作業記録表204をサーバ管理端末30の画面に表示することで、作業の進捗状況と、入力データ誤りの有無の確認・訂正指示を行う処理部である。
ここで、送信先のワーカのデータ入力端末40は、以前に同じ分割イメージを依頼したデータ入力端末40としてもよいし、訂正を専門に行う責任者が操作するデータ入力端末40としてもよい。
(ワーカ入力データ変換処理部303)
サーバ管理端末30に実装されるワーカ入力データ変換処理部303は、メモリ208に写真付き入力完了データ要求情報Diが受信されたことがワーカ入力完了データ識別情報受信処理部207から知らせられると、この情報Diに付加されているワーカ入力完了データ要求情報diの現況番号、原票種別、会社識別番号を有するワーカ側からの暗号化入力データFi(Fii)をワーカ入力データ用のメモリ(暗号化入力データメモリ)206から読み出し、これを復号化した後に、文字データ(例えば、カタカナ、ひらがな)をいったんCSV形式に統合し、クライアント側の指定形式に変換したのちワーカ入力完了データBiとして、これをバラバラにして暗号化してクライアント側のワーカ入力完了データ処理部104に送信する処理部である。
<全体動作の説明>
上記のように構成された原票自動分割送受信整理システムの動作を図9、図11、図13、図16、図17、図20、図22、図24、図25のシーケンス図を用いて以下に説明する。
また、図10はクライアント側の情報入出力端末10のイメージ分割登録処理の画面を説明する説明図である。
図12はクライアント側の情報入出力端末10のファイル一覧画面とイメージ仕分け画面と各処理を説明する説明図である。
図14はクライアント側の情報入出力端末10の仕分け済みファイル一覧画面とイメージ分割画面と各処理を説明する説明図である。
図15はセンター側の制御サーバの各処理を説明する説明図である。
図18はワーカのデータ入力画面を説明する説明図である。
図19はセンター側の制御サーバの検証処理と、サーバ管理端末に表示される検証画面を説明する説明図である。
図21はサーバ管理端末の作業者情報登録処理画面を説明する説明図である。
図23はサーバ管理画面のジョブ管理画面を説明する説明図である。
図27はクライアント側の情報入出力端末のワーカ入力完了データ処理部を説明する説明図である。
図28はセンター側のサーバ管理端末の変換処理を説明する説明図である。
<クライアント側の説明>
図9に示すように、オペレータが原票を情報入出力デバイス11(複合コピー機)にセットする(d1)。クライアント側の情報入力端末10のイメージ分割登録処理部102は、情報入出力端末10に接続される情報入出力デバイス11に原票の読込み指示を出す(d2)。
情報入出力デバイス11は、原票の読み込み指示に伴って、セットされた原票を読み込む(S11a:図10参照)。
次に、読み込まれた原票イメージAiを情報入出力端末10に送信する(d3)。情報入出力端末10は、受信した原票イメージAiを画面(図10のイメージ分割登録画面)に表示する(d4)。次に、イメージ分割登録処理部102は、画面に表示された原票イメージAiをその原票のイメージフォームとしてイメージ分割登録表105に登録する(S10a)。
次に、画面に表示された原票イメージAi上で、各分割イメージの領域の位置を1箇所ずつ設定して、その分割単位の情報種別を付加してイメージ分割登録表105に登録する(s10b:図10参照)。
(イメージ仕分け・補正処理部101)
次に、イメージ分割登録表105にイメージ分割登録情報fiが記憶されると、イメージ仕分け・補正処理部101は、図11に示した処理シーケンスを行う。
まず、イメージ仕分け・補正処理部101は、情報入出力端末10に接続される情報入出力デバイス11に複数の原票の一括読込み指示を出力する(d7)。情報入出力デバイス11は、一括読込み指示に伴って、セットされた複数の原票を連続して読み込む(S11a)。
情報入出力デバイス11は、読込まれた原票イメージAiを情報入出力端末10に随時送信する(d8)。この原票イメージデータAiは、図に示してはいないが、情報入出力端末10の作業用の一時記憶メモリ等にいったん記憶される。読込まれた原票イメージAiの一覧を表示すると、図12に示したファイル一覧画面のようになる。
引き続き、イメージ仕分け・補正処理の実行が指示されると、イメージ仕分け・補正処理部101は図12に示すイメージ仕分け画面を表示しながら一時記憶メモリ等に記憶された原票イメージAiを1ファイルずつ読み出し、予めイメージ分割登録表105に登録しておいた原票イメージAiのイメージフォームとパターンマッチングを実施し、その原票の種類を特定する(図11のS10c、図12のS10c)。
次に、情報入出力デバイス11で原票を読込む際に、特に自動で読込む場合は、原票が傾いてしまうことが多いため、読込まれた原票イメージAiには傾きや上下左右への位置の偏りが生じてしまう。その傾きや偏りを、登録されているイメージフォームを基準にして、イメージの位置補正をする(図11のS10d、図12のS10c)。
さらに、情報入出力デバイス11で原票を読込む際に、原票の汚れやゴミの付着などにより、原票イメージAiに不要なノイズが生じる。そのノイズの除去と、原票イメージ全体の濃淡等を均一にするスムージングを実施する(図11のS10e、図12のS10e)。
これらの、位置補正、ノイズ除去とスムージングを行うことで、鮮明な分割イメージを抽出することが可能となる。
原票イメージAiの処理が完了すると、原票の種類毎に区分された原票別フォルダ106の該当する区分に、原票イメージAi(原票イメージデータ)を記憶する(図11のS10f、図12のS10f)。
ここでは、複数の原票を全て読込んでから処理する手順を説明しているが、原票を1枚読込む毎に、仕分け・補正処理を実行する手順であっても構わない。
また、原票に記載されている帳票識別情報ji(例えば987654321)を読み込み、この帳票識別情報jiによって仕分けしてもよい(d9、d10)。帳票識別情報jiで仕分けする場合は、帳票識別情報jiに、その帳票の種類を対応させて、この種類で仕分けする。
(イメージ分割処理部103)
原票別フォルダ106に原票イメージAiが記憶されると、イメージ分割送信処理部103は、図13に示すシーケンスの処理を行う。
まず、情報入出力端末10に実装されるイメージ分割送信処理部103は、イメージ仕分け・補正処理部101によって原票別フォルダ106の内容を画面に表示し(図14の仕分け済みファイル一覧画面参照)、この原票イメージAiを読み出し(d11)、その原票イメージAiに対応するイメージ分割登録情報fiをイメージ分割登録表105から読み出す(d12)。
そして、イメージ分割登録情報fiに従って、原票イメージAiを分割し、分割イメージ(図14のイメージ分割画面参照)を抽出する(図13のS10g、図14のS10g)。
抽出した分割イメージは、セキュリティを上げるため、それぞれ暗号化される(図13のS10h、図14のS10h)。
暗号化された分割イメージは、クライアント側の暗号化分割イメージEiとして制御サーバ20に送信される(図13のS10i、図14のS10i)が、その際に、イメージ登録票105のイメージ分割登録情報fiに基づいて以下の工夫を行う。
(i)どの原票の、どの分割位置の、どのような情報種別のイメージであるかを示す分割イメージ識別情報eiを暗号化分割イメージEi毎に付与する。
(ii)分割イメージ識別情報ei(識別ID)を付与した暗号化分割イメージEiを制御サーバ20に送信する際は、1枚または複数の原票イメージAi分の暗号化分割イメージを一括して送信するのではなく、分割イメージ識別情報eiを付与した暗号化分割イメージ毎に、1つずつ単独に送信する(d13)。
この分割イメージ識別情報eiには、図7に示すように、原票番号(ユニークID)、原票種別(フォーマットID)、情報種別(グループID)、分割区画(フィールドID)が含まれる。
さらに、データ入力を依頼する顧客を識別する会社識別番号と、依頼操作を行った操作者を識別する操作者識別番号を追加してもよい。
暗号化分割イメージEiを1つずつ単独に送信するのは、データの漏洩による被害をなくすためである。個々の分割イメージだけでは、情報としては有効ではないので、第三者に渡ったとしても意味をなさない。一方、もし暗号化分割イメージEiを一括して送信した場合は、第三者に原票を復元されてしまう可能性がある。
(センター側の動作)
クライアント側の情報入出力端末10から1つずつ単独に送信される分割イメージ識別情報eiを付与した暗号化分割イメージEiは、センター側の制御サーバ20のイメージ転送処理部201が受信して暗号化分割イメージメモリ205に保存する(図13のS20a、図15のS20a)
次に、センター側の制御サーバ20は、暗号化分割イメージメモリ205に分割イメージ識別情報eiを保存すると、図16に示すシーケンスの処理を行う。
まず、イメージ転送処理部201は、クライアント側の情報入出力端末10に実装されるイメージ分割処理部103から1つずつ単独に送信されてくるクライアント側の暗号化分割イメージEiを記憶した暗号化分割イメージメモリ205から、クライアント側の暗号化分割イメージEiを復号化して読み出し画面に表示する(図16のS20b)。
次に、オペレータは、作業者情報登録表203に登録された作業者情報kiを参照する(d15)。そして、作業者情報kiの担当作業種別と、転送しようとしている暗号化分割イメージEiの分割イメージ識別情報eiの情報種別を比較し、担当可能な分割イメージかを判断し、作業者情報kiの作業計画から、現在作業を受け付け可能である場合、作業者情報kiの操作するデータ入力端末識別情報から通信ネットワーク上の送信先アドレスを特定し、外部のワーカである作業担当者を決定する(図15のS20c、図16のS20c)。
そして、この担当者(ワーカ)宛に分割イメージ識別情報eiを付与した暗号化分割イメージ(ワーカ宛の暗号化分割イメージGi)を送信する(図15のS20d、図16のS20d)。
分割イメージ識別情報eiを付与したワーカ宛の暗号化分割イメージGi(ei+暗号化分割イメージデータ)をワーカのデータ入力端末40に送信する場合も、クライアント側の情報入出力端末10から受信したときと同様に、分割イメージ識別情報eiを付与したワーカ宛の暗号化分割イメージGi毎に、1つずつ単独に送信する。
作業者情報kiの担当作業種別と分割イメージ識別情報eiの情報種別を比較してから送信するのは、ワーカの作業効率を高める効果をねらった工夫である。
つまり、各作業者に常に同種の分割イメージを分配し入力させたほうが、入力作業に慣れ、効率がよくなる。例えば、図16に示したように、あるワーカには「氏名」の分割イメージ、別のワーカには「住所」の分割イメージ、また別のワーカには「生年月日」の分割イメージを送信する(d16、d17、d18)。
そして、センター側のイメージ転送処理部201は、分割イメージ識別情報eiを付与したワーカ宛の暗号化分割イメージGiをワーカのデータ入力端末40に送信すると同時に、作業記録表204に「送信済」と記録する(図16のS20d、図15のS20d)。
また、図示していないが、同一の暗号化分割イメージを複数のデータ入力端末40に送信して入力させることで、入力データの誤りをなくすようにすることが好ましい。入力データの誤り検出は、後述する制御サーバ20に実装されるワーカ入力データ受信処理部202にて自動で行われ、入力データの誤り訂正は、サーバ管理端末30に実装される作業進捗管理処理部302で行われる。
(データ入力処理部401)
一方、ワーカ側の各データ入力端末40では、図17に示すシーケンスのように、データ入力端末40に実装されるデータ入力処理部401が、センター側の制御サーバ20から送信されてくる分割イメージ識別情報eiを付与したワーカ宛の暗号化分割イメージGiを受信し、これを復号化してデータ入力端末40の画面に分割イメージを表示する(図17のS40a、図18参照)。
そして、ワーカは、画面に表示された分割イメージGiを目視しながら、データ入力端末40のキーボードからイメージ通りに文字データ(例えばカタカナ)を入力する(図17のS40a、図18参照)。
次に、入力が済むと、入力データに受信した分割イメージ識別情報eiを付与して、制御サーバ20に送信(ワーカ側からの暗号化入力データFi:暗号化されている)する(図17のS40b)。
図17に示すように、各データ入力端末40から、「氏名」、「住所」、「生年月日」等の入力担当した分割イメージに対する暗号化入力データFiを個別にセンター側の制御サーバ20に送信する(d20、d21、d22)。
分割イメージ識別情報eiを付与した暗号化入力データFiは、表示された分割イメージに対する文字データの入力が完了すると、ただちに暗号化入力データFi毎に制御サーバ20に送信され、複数の入力データをまとめて一括して送信する方法はとらない。
ここで、データ入力処理部401は、センターの制御サーバ20から受信した分割イメージ識別情報eiを付与した暗号化分割イメージGiのうち、分割イメージ識別情報eiは、ワーカが画面に表示したりして知ることができないようにする。
さらに、データ入力処理部401は、分割イメージ識別情報eiを付与した暗号化入力データFiの制御サーバ20への送信が完了すると、制御サーバ20から受信した分割イメージ識別情報eiを付与した暗号化分割イメージGiを全てデータ入力端末40から消去する。
このようにすることで、データ入力端末40には、原票に関する情報が常に保存されないようにし、情報の漏洩を防ぐ。
一方、図17に示すように、センター側の制御サーバ20に実装されるワーカ入力データ受信処理部202は、複数のデータ入力端末40から送信されてくる分割イメージ識別情報eiを付与した暗号化入力データFiを、暗号化入力データメモリ206に記憶する(図17のS20e、図19のS20e)。
次に、センター側のワーカ入力データ受信処理部202は、データ入力端末40から分割イメージ識別情報eiを付与した暗号化入力データFiを受信し(図17のS20e、図19のS20e)、入力データに不一致がないか検証する(図17のS20f、図19のS20e)。
ここで、予め複数のデータ入力端末40に同一の暗号化分割イメージを送信して入力依頼をしていた場合は、それらの複数のデータ入力端末40から返信されてきた暗号化入力データFi同士を比較する(図17のS20f、図19のS20f)。
同一の暗号化分割イメージを送信しているので、受信した暗号化入力データFiも同一でなければならない。もし不一致であれば、複数のデータ入力端末40で入力されたデータのうち、どれかが誤りであることになる。
次に、センター側のワーカ入力データ受信処理部202は、受信した暗号化入力データFiに付与されていた分割イメージ識別情報eiを検索キーにして作業記録表204を検索し、該当する作業の進捗情報を「送信済」から「受信済」と更新する(図17のS20g)。
また、不一致検証処理で不一致であると判断された作業については、作業記録表204の該当する作業の進捗情報に「不一致」と記録する(図17のS20g)。
センター側のワーカ入力データ受信処理部202は、複数のデータ入力端末40から分割イメージ識別情報eiを付与した暗号化入力データFiをワーカ側から受信する毎に、逐次以上の処理を繰り返す。
検証結果は、サーバ管理端末30から参照でき、参照時にサーバ管理端末30の画面に表示される検証画面を、図19には図示している。
(作業者情報登録処理部301)
また、センター側の制御サーバ20のサーバ管理端末30に実装される作業者情報登録処理部301は、以下に説明する処理を行っている。図20は作業者情報登録処理部301の処理を説明するシーケンス図である。
作業者情報登録処理部301は、図21に示すように、作業者情報一覧画面を表示して制御サーバ20の記憶手段に実装される作業者情報登録表203に登録し、また更新・削除を行っている(図20のS30a)。
そして、作業者情報登録処理部301はこのサーバ管理端末30から入力されるデータ入力端末40のワーカに関する情報を制御サーバ20に送信する(d25)。
制御サーバ20のワーカ入力データ受信処理部202は、記憶手段に実装される作業者情報登録表203に保存させる(図20のS20h)。
作業者情報kiには、作業者識別番号(作業者ID)毎に、操作するデータ入力端末識別情報、担当作業種別、作業計画、ワーカの氏名等が含まれる。
さらに、作業者情報登録処理部301は、図示していないが、必要に応じて作業者情報登録表203に保存された作業者情報kiの更新や削除を行う処理を含む。
(作業進捗管理処理部302)
また、サーバ管理端末30に実装される作業進捗管理処理部302は、図22のシーケンス図に示すように、作業進捗管理処理部302は、制御サーバ20に作業記録読み出し要求を行い(S30b、d30)、制御サーバ20の記憶手段に実装される作業記録表204から、作業記録情報miを読み出す(d31)。
読み出された作業記録情報miの一覧がサーバ管理端末30の画面に表示され(図23のジョブ管理画面参照)、各分割イメージの作業進捗情報を確認する。
入力データに「不一致」があると記録されている分割イメージが存在する場合は、入力データの訂正をオペレータが行い、作業進捗管理処理部302は、訂正要求を制御サーバ20経由でデータ入力端末40に送信する(S30c)。
入力データの訂正として、まず、作業進捗管理処理部302は、該当する分割イメージを示す分割イメージ識別情報eiを検索キーとして、制御サーバ20にアクセスする(d32)。
作業進捗管理処理部302は、分割イメージ識別情報eiに対応する暗号化分割イメージEiを制御サーバ20内の暗号化分割イメージメモリ205から読み出し(d33)、訂正用暗号化分割イメージとして、分割イメージ識別情報eiとともにデータ入力端末40の1台に制御サーバ20経由で送信する(d34)。
ここで、送信先のデータ入力端末40は、以前に同じ分割イメージを依頼したデータ入力端末40としてもよいし、訂正を専門に行う責任者が操作するデータ入力端末40としてもよい。
訂正用暗号化分割イメージを、分割イメージ識別情報eiとともに受信したデータ入力端末40では、正しいデータを入力して訂正する。訂正後、訂正済み暗号化入力データFiiとして、分割イメージ識別情報eiとともに制御サーバ20に返信する(d35)。
分割イメージ識別情報eiとともに訂正済み暗号化入力データFiiが制御サーバ20に返信されると、作業進捗管理処理部302は、元の暗号化入力データFiを訂正済み暗号化入力データFiiに置き換えて(d36)、訂正を完了する。
図示していないが、作業進捗管理処理部302は、訂正が完了すると、作業記録表204の作業記録情報miを、「不一致」から「訂正済」に更新する。
(ワーカ入力完了データ処理部104)
本実施の形態では、クライアント側のオペレータがセンター側の入力完了データを要求する場合は、図24〜図25のシーケンス図に示すように処理を行う。
オペレータは、ワーカ入力完了データ処理部104を起動させて画面に図26に示すように、入力完了データ要求情報diと帳票形式情報hi等(原票送信識別情報)を入力させる(d40)。
図26に示すようにワーカ入力完了データ要求情報diは、原票番号(ユニークID)、原票種別(フォーマットID)、会社識別番号、および操作者識別番号が含まれ、帳票形式情報hiには、帳票処理アプリケーション名、バージョン、および帳票種別が含まれる。
帳票種別は、帳票処理アプリケーションが複数の種類の帳票を扱うことができる場合に、そのうちのどの帳票を使用するかを特定する情報である。
オペレータは、ワーカ入力完了データ要求情報diを入力すると、送信指示を行う(d41)。ワーカ入力完了データ処理部104は、送信指示が入力すると、送信処理部(図示せず)に対して、送信停止コマンドを送信してワーカ入力完了データ要求情報diの送信を一旦停止させる(d42)。
ワーカ入力完了データ処理部104は、画面に顔写真を撮影するメッセージを表示する(d43)。
オペレータは、カメラ12に顔を向けて撮影指示を行う。これによって、ワーカ入力完了データ処理部104は、撮影コマンドをカメラ12に送信して(d44)、写真データを内部に取り込む(d45、図27のS10j参照)。
次に、ワーカ入力完了データ処理部104は、写真データをパターン化し、予め記憶されている人の顔パターン(人の顔の輪郭(目、鼻、口、耳付き)と比較して人の顔かどうかを判定する(d46)。
人の顔と判定したときは、写真データと入力完了データ識別情報とを写真付き入力完了データ識別情報としてメモリ108に記憶して(d47)、送信停止を解除する(d48)。これによって、送信処理部は、メモリ108の写真付き入力完了データ識別情報Diをセンター側の制御サーバ20に送信する(d49)。
センター側の制御サーバ20のワーカ入力完了データ識別情報受信処理部207は、写真付き入力完了データ識別情報をメモリ208に保存する(d50)。
これによって後日、誰かどんな完了データの送信要求を行ったかを写真付きで管理することができる。
次に、センター側の制御サーバ20に実装されているワーカ入力完了データ識別情報受信処理部207は、メモリ208に入力完了データ識別情報が記憶されたかどうかを判定し(d51)、記憶されている場合は、それば写真付きかどうかを判定する(d52)。
写真付きの場合は、サーバ管理端末30のワーカ入力データ変換処理部303が図25に示すように、作業記録情報miの読込みを行う(図25のS30e)。
この読込み処理は、図25に示すように、サーバ管理端末30のワーカ入力データ変換処理部303が制御サーバ20のワーカ入力完了データ識別受信処理部207にワーカ作業記録読み出し要求を行う(d55)。
次に、制御サーバ20のワーカ入力完了データ受信処理部207は、制御サーバ20の記憶手段に実装されるワーカ作業記録表204から、入力完了データ識別情報diの識別情報に該当する作業記録情報miを読み出して(d56)、サーバ管理端末30のワーカ入力データ変換処理部303に送信させる(d57)。
そして、サーバ管理端末30の入力データ変換処理部303は、完了した入力データの抽出処理(図25のS30f)及び入力データの変換処理(S30g)を行う。
これらの処理は、図25に示すように、サーバ管理端末30の入力データ変換処理部303は、読み出された識別情報に該当する作業記録情報miから、指定された原票に含まれる全分割イメージの作業進捗が「受信済」であることを確認し、制御サーバ20のワーカ入力完了データ識別情報受信処理部207に対して識別情報diを有する入力完了データFi(Fii)の抽出要求を行う(d58)。制御サーバ20のワーカ入力完了データ識別情報受信処理部207は、この入力完了データFi(Fii)をメモリ208から抽出して(d59)、サーバ管理端末30の入力データ変換処理部303に送信する(d60)。
次に、サーバ管理端末30の入力データ変換処理303は、抽出した入力データFi(Fii)を、一旦CSV形式に変換(図28のS30f)した後で顧客指定書式の形式に変換して、制御サーバ20のワーカ入力完了データ識別情報受信処理部207に送信する(図25のd61、S30g、図28のS30g))。
前述の顧客指定形式の変換は、識別情報が示す帳票形式であり、例えば会計ソフトの形式に変換する。受信した制御サーバ20は、この顧客指定形式に変換されたCSVデータをワーカ入力完了データBiとしてクライアントの入出力端末10に送信する(d62)。
このとき、単に情報入出力端末10に送信するのではなく、指定された帳票のどの欄に入力されるデータであるかを示した欄識別情報gi、ワーカ入力完了データ要求情報di、帳票形式情報hi、変換データ(図29参照)をそれぞれ付与して、個別に情報入出力端末10に送信する(d62)。
一方、クライアント側の情報入出力端末10は、個別に送信されてくるワーカ入力完了データBiを受信し、これをワーカ入力完了データメモリ107に記憶したのち(図25のS10k)、帳票処理アプリケーション(例えば会計ソフト)を起動し、欄識別情報giをもとにワーカ入力完了データメモリ107から帳票の各欄に入力データを取り込み、情報入出力端末10に接続される情報入出力デバイス11によって帳票を印刷する(S10m)。
なお、クライアント側の情報入出力端末10とセンタ側の制御サーバ20とは、データを互いにバラバラに送信するときはタイマーを用いてこの時刻でバラバラに送信してもよい。また、制御サーバ20がワーカの入力端末40に送信するときをタイマーの時刻を用いてバラバラにしてもよい。タイマーの時間は刻々変化しているのでセキュリティーが向上する。
<第1の実施例>
図30を参照しながら、上記した発明を実施するための最良の形態を適用した第1の実施例について説明する。
原票イメージAiを取り込む情報入出力デバイス11とカメラ12が接続された情報入出力端末10は、データ入力依頼社(顧客)500に設置される。
制御サーバ20とサーバ管理端末30は、システム運営社600に設置される。
データ入力端末40は、データ入力サービス社700の各センターや、データ入力サービス社700に登録しているワーカの自宅に設置される。
そして、全拠点がインターネットで接続され、データの送受信をインターネット経由で行うことになる。
システム運営社600は、複数のデータ入力依頼社500と複数のデータ入力サービス社700と契約を結んでシステムを運営することになるため、制御サーバ20には複数の情報入出力端末10と複数のデータ入力端末40が接続される。
処理能力と負荷を考慮して、制御サーバ20を複数台設置することも可能である。
データ入力依頼社(顧客)500に設置される情報入出力端末10とデータ入力サービス社700の拠点に設置されるデータ入力端末40に必要な各処理部のプログラムは、システム運営社600が提供する。
提供方法としては、各処理部のプログラムを制御サーバ20に保存しておき、システム運営社600と契約後に、登録された各端末に対して、インターネット経由でダウンロードする方法がある。この方法によれば、登録された各端末のIPアドレス等が正しいことの確認もできる。
また、この方法により、分割イメージや入力データの暗号化・復号化に必要なキー情報をシステム運営社600が容易に管理でき、キー情報の流出も防げる。
また、CDやDVD等の記憶媒体に各処理部のプログラムを記憶し、データ入力依頼社500とデータ入力サービス社700に配布する方法であってもよい。
データ入力依頼社500は、システム運営社600に、社名や会社識別番号、連絡先、情報入出力端末10の操作者識別番号と顔画像dhを予め顧客登録しておく。また、帳票出力のための形式変換を依頼する際の、帳票処理アプリケーション名とバージョンを予め登録しておいたほうが好ましく、システム運営社600では、形式変換処理に必要な情報を制御サーバ20に入力しておくことができる。
第1の実施例での処理について、作業の流れに沿って説明する。
(イ)データ入力サービス社700は、システム運営社600に作業者登録を依頼する。
システム運営社600は、上記の処理シーケンスに従って、データ入力サービス社700から登録依頼のあったデータ入力端末40のワーカに関する情報を、サーバ管理端末30から入力し、作業者情報登録処理部301によって制御サーバ20に送信し、制御サーバ20の記憶手段に実装される作業者情報登録表203に保存させる。
作業者情報kiとして、作業者識別番号(作業者ID)毎に、操作するデータ入力端末識別情報、担当作業種別、作業計画、作業者の氏名等が含まれる。
(ロ)データ入力依頼社500は、データ入力依頼を行う前に、情報入出力端末10のイメージ分割登録表105にデータの登録を行う必要がある。
データ入力依頼社500は、上記の処理シーケンスに従って、まず、情報入出力端末10のイメージ分割登録処理部102によって、情報入出力端末10に接続される情報入出力デバイス11に読込み指示を出し、情報入出力デバイス11に原票を読み込ませる。
読み込まれた原票イメージAiは、情報入出力端末10に送られ、情報入出力端末10の画面に表示される。画面に表示された原票イメージAiをその原票のイメージフォームとしてイメージ分割登録表105に登録する。
次に、画面に表示された原票イメージAi上で、各分割イメージの領域の位置を1箇所ずつ設定して、その分割単位の情報種別を付加してイメージ分割登録表105に登録する。
(ハ)データ入力依頼社500は、イメージ分割登録表105の準備が完了すると、実際に原票を読込み、データ入力依頼を実施する。
データ入力依頼社500は、上記の処理シーケンスに従って、まず、情報入出力端末10のイメージ仕分け・補正処理部101によって、情報入出力端末10に接続される情報入出力デバイス11に原票の一括読込み指示を出し、情報入出力デバイス11に複数の原票を連続して読み込ませる。
読込まれた原票イメージAiは、情報入出力端末10に随時送られ、図に示してはいないが、情報入出力端末10の作業用の一時記憶メモリ等に記憶される。読込まれた原票イメージAiの一覧を表示すると、図3に示したファイル一覧画面のようになる。
引き続き、イメージ仕分け・補正処理の実行を指示されると、一時記憶メモリ等に記憶された原票イメージAiが1ファイルずつ読み出され、予めイメージ分割登録表105に登録しておいた原票イメージAiのイメージフォームとパターンマッチングを実施し、その原票の種類を特定する。
次に、情報入出力デバイス11で原票を読込む際に、特に自動で読込む場合は、原票が傾いてしまうことが多い。そのため、読込まれた原票イメージAiには傾きや上下左右への位置の偏りが生じてしまう。その傾きや偏りを、登録されているイメージフォームを基準にして補正する。
さらに、情報入出力デバイス11で原票を読込む際に、原票の汚れやゴミの付着などにより、原票イメージAiに不要なノイズが生じる。そのノイズの除去と、原票イメージ全体の濃淡等を均一にするスムージングを実施する。
原票イメージAiの処理が完了すると、原票の種類毎に区分された原票別フォルダ106の該当する区分に、原票イメージAiを記憶する。
引き続き、データ入力依頼社500では、上記の処理シーケンスに従って、まず、情報入出力端末10のイメージ分割処理部103によって、原票別フォルダ106に記憶された原票イメージAiを読み出し、その原票イメージAiに対応するイメージ分割登録情報fiをイメージ分割登録表105から読み出す。そして、イメージ分割登録情報fiに従って、原票イメージAiを分割し、分割イメージを抽出する。
抽出した分割イメージは、セキュリティを上げるため、それぞれ暗号化される。
暗号化された分割イメージは、暗号化分割イメージEiとして制御サーバ20に送信されるが、その際に、以下の工夫を行う。
(i)どの原票の、どの分割位置の、どのような情報種別のイメージであるかを示す分割イメージ識別情報eiを暗号化分割イメージEi毎に付与する。
さらに、分割イメージ識別情報eiに、予めシステム運営社600に登録しておいた会社識別番号や操作者識別番号を含めることで、依頼社を認識できるようにする。
(ii)分割イメージ識別情報eiを付与した暗号化分割イメージを制御サーバ20に送信する際は、1枚、または複数の原票イメージAi分の暗号化分割イメージEiを一括して送信するのではなく、分割イメージ識別情報eiを付与した暗号化分割イメージEi毎に、1つずつ単独に送信する。
情報入出力端末10から1つずつ単独に送信される分割イメージ識別情報eiを付与した暗号化分割イメージEiは、制御サーバ20で暗号化分割イメージメモリ205に保存される。
(ニ)システム運営社600では、データ入力依頼を受けて、依頼された分割イメージをデータ入力サービス社700のデータ入力端末40に転送する。
システム運営社600では、上記の処理シーケンスに従って、まず、制御サーバ20のイメージ転送処理部201によって、情報入出力端末10に実装されるイメージ分割処理部103から1つずつ単独に送信されてくる分割イメージ識別情報eiを付与した暗号化分割イメージEiを記憶した暗号化分割イメージメモリ205から、分割イメージ識別情報eiを付与した暗号化分割イメージEiを読み出す。
次に、作業者情報登録表203に登録された作業者情報kiを参照する。まず、作業者情報kiの担当作業種別と、転送しようとしている暗号化分割イメージEiに付与された分割イメージ識別情報eiの情報種別を比較し、担当可能な分割イメージかを判断する。そして、作業者情報kiの作業計画から、現在作業を受け付け可能である場合、作業者情報kiの操作するデータ入力端末識別情報から通信ネットワーク上の送信先アドレスを特定し、分割イメージ識別情報eiを付与した暗号化分割イメージEiを送信する。
分割イメージ識別情報eiを付与した暗号化分割イメージEiをデータ入力端末40に送信する場合も、情報入出力端末10から受信したときと同様に、分割イメージ識別情報eiを付与した暗号化分割イメージEi毎に、1つずつ単独に送信する。
作業者情報kiの担当作業種別と分割イメージ識別情報eiの情報種別を比較してから送信するのは、ワーカの作業効率を高める効果をねらった工夫である。
つまり、各ワーカに常に同種の分割イメージを分配し入力させたほうが、入力作業に慣れ、効率がよくなる。例えば、あるワーカには「氏名」の分割イメージ、別のワーカには「住所」の分割イメージ、また別のワーカには「生年月日」の分割イメージを送信して入力させる。
イメージ転送処理部201は、分割イメージ識別情報eiを付与した暗号化分割イメージEiをデータ入力端末40に送信すると同時に、作業記録表204に「送信済」と記録する。
また、図示していないが、同一の暗号化分割イメージEiを複数のデータ入力端末40に送信して入力させることで、入力データの誤りをなくすようにすることが好ましい。
ここで、暗号化分割イメージEiとともにデータ入力端末40に送信する分割イメージ識別情報eiは、情報入出力端末10から送信されてきた分割イメージ識別情報eiをそのまま使用することを基本とするが、送信データ量を減らすため、データ入力依頼社500の会社識別番号や操作者識別番号を除いて付与しても構わないし、情報入出力端末10から送信されてきた分割イメージ識別情報eiとリンクがとれるようなキー情報に変換して付与しても構わない。
(ホ)データ入力サービス社700のデータ入力端末40では、受信した分割イメージの文字データの入力を行う。
まず、データ入力端末40のデータ入力処理部401は、制御サーバ20から受信した分割イメージ識別情報eiを付与した暗号化分割イメージEiのうち、暗号化分割イメージEiを復号化する。復号化された分割イメージはデータ入力端末40の画面に表示される。
ワーカは、画面に表示された分割イメージを目視しながら、データ入力端末40のキーボードからイメージ通りに文字データを入力する。
ワーカの入力が完了すると、入力データを暗号化し暗号化入力データFiとして、画面に表示した分割イメージに付与されていた分割イメージ識別情報eiを付与して、制御サーバ20に送信する。
分割イメージ識別情報eiを付与した暗号化入力データFiは、表示された分割イメージに対する文字データの入力が完了すると、ただちに暗号化入力データFi毎に制御サーバ20に送信され、複数の入力データをまとめて一括して送信する方法はとらない。
(へ)システム運営社600では、データ入力サービス社700のデータ入力端末40で入力が完了し、分割イメージ識別情報eiを付与した暗号化入力データFiとして送信されてきたデータを記憶しておく。
システム運営社600では、上記の処理シーケンスに従って、まず、制御サーバ20のワーカ入力データ受信処理部202によって、データ入力端末40にて入力され、暗号化された暗号化入力データFiを受信する。このときデータ入力端末40は、入力データの元となった暗号化分割イメージEiに付与されていた分割イメージ識別情報eiを暗号化入力データFiに付与して送信してくる。
ワーカ入力データ受信処理部202は、複数のデータ入力端末40からバラバラに送信されてくる分割イメージ識別情報eiを付与した暗号化入力データFiを、暗号化入力データメモリ206に記憶する。
ここで、予め複数のデータ入力端末40に同一の暗号化分割イメージEiを送信して入力依頼をしていた場合は、それらの複数のデータ入力端末40から返信されてきた暗号化入力データFi同士を比較する。同一の暗号化分割イメージEiを送信しているので、受信した暗号化入力データFiも同一でなければならない。もし不一致であれば、複数のデータ入力端末40で入力されたデータのうち、どれかが誤りであることになる。
ワーカ入力データ受信処理部202は、受信した暗号化入力データFiに付与されていた分割イメージ識別情報eiを検索キーにして作業記録表204を検索し、該当する作業の進捗情報を「送信済」から「受信済」と更新する。
また、不一致検証処理で不一致であると判断された作業については、作業記録表204の該当する作業の進捗情報に「不一致」と記録する。
ワーカ入力データ受信処理部202は、複数のデータ入力端末40から分割イメージ識別情報eiを付与した暗号化入力データFiを受信する毎に、逐次以上の処理を繰り返す。
(ト)システム運営社600では、常に作業の進捗状況の管理を実施する。
システム運営社600では、上記の処理シーケンスに従って、まず、サーバ管理端末30の作業進捗管理処理部302によって、制御サーバ20に作業記録読み出し要求を行い、制御サーバ20の記憶手段に実装される作業記録表204から、作業記録情報miを送信させる。
読み出された作業記録情報miの一覧が画面に表示され、各分割イメージの作業進捗情報を確認する。入力データに「不一致」があると記録されている分割イメージが存在する場合は、作業進捗管理処理部302は、訂正要求を制御サーバ20経由でデータ入力端末40に送信する。
入力データの訂正として、まず、作業進捗管理処理部302は、該当する分割イメージを示す分割イメージ識別情報eiを検索キーとして、制御サーバ20にアクセスする。
作業進捗管理処理部302は、分割イメージ識別情報eiに対応する暗号化分割イメージEiを制御サーバ20内の暗号化分割イメージメモリ205から読み出し、訂正用暗号化分割イメージとして、分割イメージ識別情報eiとともにデータ入力端末40の1台に制御サーバ20経由で送信する。
ここで、送信先のデータ入力端末40は、以前に同じ分割イメージを依頼したデータ入力端末40としてもよいし、訂正を専門に行う責任者が操作するデータ入力端末40としてもよい。
訂正用暗号化分割イメージを、分割イメージ識別情報eiとともに受信したデータ入力端末40では、正しいデータを入力して訂正する。訂正後、訂正済み暗号化入力データFiiとして、分割イメージ識別情報eiとともに制御サーバ20に返信する。
分割イメージ識別情報eiとともに訂正済み暗号化入力データFiiが制御サーバ20に返信されると、作業進捗管理処理部302は、元の暗号化入力データFiを訂正済み暗号化入力データFiiに置き換えて、訂正を完了する。
(チ)データ入力依頼社500は、システム運営社600に依頼した入力データの送信を要求し、システム運営社600は、データ入力依頼社500の入力データ要求に対して、該当する入力データを返信する。
データ入力依頼社500では、上記の処理シーケンスに従って、まず、情報入出力端末10に接続されるカメラ12で、情報入出力端末10の操作者の顔画像dhを撮影する。
次に、情報入出力端末10のワーカ入力完了データ処理部104は、撮影された顔画像dhを添付して、どの原票のワーカ入力完了データかを指定する写真付きワーカ入力完了データ要求識別情報Diを、制御サーバ20を経由してサーバ管理端末30に送信する。
ここでは、写真付きワーカ入力完了データ要求識別情報Diとして分割イメージ識別情報eiに含まれる原票を特定する情報を使用し、帳票の形式を指定する情報として情報入出力端末10で使用している帳票処理アプリケーション名とバージョンを使用する。
なお、予め帳票処理アプリケーション名とバージョンをシステム運営社600に登録している場合は、帳票の形式を指定する情報は付与しなくても構わない。
システム運営社600では、上記の処理シーケンスに従って、まず、サーバ管理端末30に実装されるワーカ入力データ変換処理部303によって、情報入出力端末10から受信した顔画像dhと予め登録された画像とを比較し、認証を行う。認証の結果、入力データを要求する権限がない操作者である場合は、データ要求は拒否し、通信を中止する。
ワーカ入力データ変換処理部303は、入力データを要求する権限がある操作者であると承認された場合は、制御サーバ20に作業記録読み出し要求を行い、制御サーバ20の記憶手段に実装される作業記録表204から、作業記録情報miを送信させる。
ワーカ入力データ変換処理部303は、読み出された作業記録情報miから、指定された原票に含まれる全分割イメージの作業進捗が「受信済」であることを確認し、制御サーバ20に入力データ抽出要求を行う。
入力データ抽出要求を受信した制御サーバ20は、制御サーバ20の記憶手段に実装される暗号化入力データメモリ206から、該当する暗号化入力データFiを抽出し、抽出データを統合入力データとしてCSV形式完了データ209にまとめる。
引き続き、ワーカ入力データ変換処理部303は、制御サーバ20に対して、情報入出力端末10から受信した帳票の形式に変換後に、情報入出力端末10に転送することを指示する。
変換指示を受信した制御サーバ20は、CSV形式完了データ209としてまとめた統合入力データを指定形式完了データ210に変換する。
次に、制御サーバ20は指定形式完了データ210を一括して情報入出力端末10に送信するのではなく、指定形式完了データ210の各データを、指定された帳票のどの欄に入力されるデータであるかを示した欄識別情報giをそれぞれ付与して、個別に情報入出力端末10に送信する。
情報入出力端末10は、個別に送信されてくる統合入力データを受信し、統合入力データメモリに記憶したのち、帳票処理アプリケーションを起動し、欄識別情報giをもとにワーカ入力完了データメモリ107から帳票の各欄に入力データを取り込み、情報入出力端末10に接続される情報入出力デバイス11によって帳票を印刷する。
以上の手順により、データ入力依頼社500は、原票からデータをおこし、必要とする帳票を得ることができる。
<第2の実施例>
次に、図31を参照しながら、上記した発明を実施するための最良の形態を適用した第2の実施例について説明する。
原票イメージAiを取り込む情報入出力デバイス11とカメラ12が接続された情報入出力端末10と、制御サーバ20と、サーバ管理端末30は、システム運営社600に設置される。
データ入力端末40は、データ入力サービス社700の各センターや、データ入力サービス社700に登録しているワーカの自宅に設置される。
システム運営社600の情報入出力端末10と制御サーバ20間、及び、制御サーバ20とサーバ管理端末30間は、社内の専用LANによって接続する。
制御サーバ20とデータ入力サービス社700のデータ入力端末40は、インターネットで接続され、データの送受信をインターネット経由で行うことになる。
そして、通信ネットワークを介して制御サーバ20と全く接続されていないデータ入力依頼社(顧客)500では、入力を依頼したい原票をファクシミリ501でシステム運営社600に送信し、データ入力依頼を行うことになる。
これは、データ入力依頼社500が小規模のため、データの送受信に用いるコンピュータのセキュリティ面での保守運用が困難な場合に適用できる。また、入力を依頼したい原票の枚数が多くない場合や、依頼頻度が少ない場合にも有効である。
第2の実施例での処理について、作業の流れに沿って説明する。
(イ)データ入力サービス社700は、システム運営社600に作業者登録を依頼する。
システム運営社600は、上記の処理シーケンスに従って、データ入力サービス社700から登録依頼のあったデータ入力端末40のワーカに関する情報を、サーバ管理端末30から入力し、作業者情報登録処理部301によって制御サーバ20に送信し、制御サーバ20の記憶手段に実装される作業者情報登録表203に保存させる。
作業者情報kiとして、作業者識別番号(作業者ID)毎に、操作するデータ入力端末識別情報、担当作業種別、作業計画、作業者の氏名等が含まれる。
(ロ)データ入力依頼社(顧客)500では、入力を依頼したい原票をファクシミリ501でシステム運営社600に送信し、データ入力依頼を行う。
(ハ)システム運営社600は、情報入出力端末10のイメージ分割登録表105にデータの登録を行う必要がある。
システム運営社600は、上記の処理シーケンスに従って、まず、情報入出力端末10のイメージ分割登録処理部102によって、情報入出力端末10に接続される情報入出力デバイス11に読込み指示を出し、情報入出力デバイス11にデータ入力依頼社500からファクシミリ501で送信されてきた原票を読み込ませる。
読み込まれた原票イメージAiは、情報入出力端末10に送られ、情報入出力端末10の画面に表示される。画面に表示された原票イメージAiをその原票のイメージフォームとしてイメージ分割登録表105に登録する。
次に、画面に表示された原票イメージAi上で、各分割イメージの領域の位置を1箇所ずつ設定して、その分割単位の情報種別を付加してイメージ分割登録表105に登録する。
(ニ)システム運営社600は、イメージ分割登録表105の準備が完了すると、データ入力依頼社500からファクシミリ501で送信されてきた全ての原票を読込み、制御サーバ20に分割イメージを送信する。
システム運営社600は、上記の処理シーケンスに従って、まず、情報入出力端末10のイメージ仕分け・補正処理部101によって、情報入出力端末10に接続される情報入出力デバイス11にデータ入力依頼社500からファクシミリ501で送信されてきた原票の一括読込み指示を出し、情報入出力デバイス11に複数の原票を連続して読み込ませる。
読込まれた原票イメージAiは、情報入出力端末10に随時送られ、図に示してはいないが、情報入出力端末10の作業用の一時記憶メモリ等に記憶される。読込まれた原票イメージAiの一覧を表示すると、上記のファイル一覧画面のようになる。
引き続き、イメージ仕分け・補正処理の実行を指示されると、一時記憶メモリ等に記憶された原票イメージAiが1ファイルずつ読み出され、予めイメージ分割登録表105に登録しておいた原票イメージAiのイメージフォームとパターンマッチングを実施し、その原票の種類を特定する。
次に、情報入出力デバイス11で原票を読込む際に、特に自動で読込む場合は、原票が傾いてしまうことが多い。そのため、読込まれた原票イメージAiには傾きや上下左右への位置の偏りが生じてしまう。その傾きや偏りを、登録されているイメージフォームを基準にして補正する。
さらに、情報入出力デバイス11で原票を読込む際に、原票の汚れやゴミの付着などにより、原票イメージAiに不要なノイズが生じる。そのノイズの除去と、原票イメージ全体の濃淡等を均一にするスムージングを実施する。
原票イメージAiの処理が完了すると、原票の種類毎に区分された原票別フォルダ106の該当する区分に、原票イメージAiを記憶する。
引き続き、システム運営社600では、上記の処理シーケンスに従って、まず、情報入出力端末10のイメージ分割処理部103によって、原票別フォルダ106に記憶された原票イメージAiを読み出し、その原票イメージAiに対応するイメージ分割登録情報fiをイメージ分割登録表105から読み出す。そして、イメージ分割登録情報fiに従って、原票イメージAiを分割し、分割イメージを抽出する。
抽出した分割イメージは、セキュリティを上げるため、それぞれ暗号化される。
暗号化された分割イメージは、暗号化分割イメージとして制御サーバ20に送信されるが、その際に、以下の工夫を行う。
(i)どの原票の、どの分割位置の、どのような情報種別のイメージであるかを示す分割イメージ識別情報eiを暗号化分割イメージEi毎に付与する。
さらに、分割イメージ識別情報eiに、予めシステム運営社600に登録しておいたデータ入力依頼社500の会社識別番号を含めることで、依頼社を認識できるようにする。
(ii)分割イメージ識別情報eiを付与した暗号化分割イメージを制御サーバ20に送信する際は、1枚、または複数の原票イメージAi分の暗号化分割イメージを一括して送信するのではなく、分割イメージ識別情報eiを付与した暗号化分割イメージ毎に、1つずつ単独に送信する。
情報入出力端末10から1つずつ単独に送信される分割イメージ識別情報eiを付与した暗号化分割イメージは、制御サーバ20で暗号化分割イメージメモリ205に保存される。
この後の処理手順については、第1の実施例の(ニ)〜(ト)で説明した手順と同様であるので省略する。
(ホ)システム運営社600は、データ入力依頼社500から入力が完了したデータを要求されると、データ入力依頼社500の要求してきた形態に入力データを加工して、データ入力依頼社500に届ける。
システム運営社600は、上記の処理シーケンスに従って、まず、情報入出力端末10に接続されるカメラ12で、情報入出力端末10の操作者の顔画像dhを撮影する。
次に、情報入出力端末10のワーカ入力完了データ処理部104は、撮影された顔画像dhを添付して、どの原票のワーカ入力完了データかを指定する写真付きワーカ入力完了データ要求識別情報Diを、制御サーバ20を経由してサーバ管理端末30に送信する。
ここでは、写真付きワーカ入力完了データ要求識別情報Diとして分割イメージ識別情報eiに含まれる原票を特定する情報を使用し、帳票の形式を指定する情報として情報入出力端末10で使用している帳票処理アプリケーション名とバージョンを使用する。
なお、予め帳票処理アプリケーション名とバージョンをシステム運営社600に登録している場合は、帳票の形式を指定する情報は付与しなくても構わない。
さらに、システム運営社600では、サーバ管理端末30に実装されるワーカ入力データ変換処理部303によって、情報入出力端末10から受信した顔画像dhと予め登録された画像とを比較し、認証を行う。認証の結果、入力データを要求する権限がない操作者である場合は、データ要求は拒否し、通信を中止する。
入力データ統合処理部303は、入力データを要求する権限がある操作者であると承認された場合は、制御サーバ20に作業記録読み出し要求を行い、制御サーバ20の記憶手段に実装される作業記録表204から、作業記録情報miを送信させる。
ワーカ入力データ変換処理部303は、読み出された作業記録情報miから、指定された原票に含まれる全分割イメージの作業進捗が「受信済」であることを確認し、制御サーバ20に入力データ抽出要求を行う。
入力データ抽出要求を受信した制御サーバ20は、制御サーバ20の記憶手段に実装される暗号化入力データメモリ206から、該当する暗号化入力データFiを抽出し、抽出データを統合入力データとしてCSV形式完了データ209にまとめる。
引き続き、ワーカ入力データ変換処理部303は、制御サーバ20に対して、情報入出力端末10から受信した帳票の形式に変換後に、情報入出力端末10に転送することを指示する。
変換指示を受信した制御サーバ20は、CSV形式完了データ209としてまとめた統合入力データを指定形式完了データ210に変換する。
次に、制御サーバ20は指定形式完了データ210を一括して情報入出力端末10に送信するのではなく、指定形式完了データ210の各データを、指定された帳票のどの欄に入力されるデータであるかを示した欄識別情報giをそれぞれ付与して、個別に情報入出力端末10に送信する。
情報入出力端末10は、個別に送信されてくる統合入力データを受信し、統合入力データメモリに記憶したのち、帳票処理アプリケーションを起動し、欄識別情報giをもとにワーカ入力完了データメモリ107から帳票の各欄に入力データを取り込み、情報入出力端末10に接続される情報入出力デバイス11によって帳票を印刷し、データ入力依頼社500に送付する。
または、情報入出力端末10にて、欄識別情報giをそれぞれ付与した統合入力データを、CDやDVD等の記憶媒体に出力し、データ入力依頼社500に送付する。
以上の手順により、データ入力依頼社500は、ファクシミリ501で送信した原票の入力されたデータを、必要とする帳票形式や、データ入力依頼社500で使用している帳票処理アプリケーションで読み出すことができる状態で記憶されたCDやDVDとして得ることができる。
第2の実施例では、データ入力依頼社500とシステム運営社600の間でのデータのやり取りに、第1の実施例に比べ工数が多くなってしまう。しかし、システム運営社600内で、情報入出力端末10、制御サーバ20、そしてサーバ管理端末30が専用LANで接続されるので、データの漏洩等の防止効果は増す。
さらに、システム運営社600の社員が、原票の読込みから入力データの出力を行うので、管理がしやすく、セキュリティも増す。
<その他の実施例>
次に、図32を参照しながら、上記した発明を実施するための最良の形態を適用したその他の実施例について説明する。
その他の実施例としては、第1の実施例や第2の実施例で示したデータ入力サービス社700に設置されたデータ入力端末40もシステム運営社600内に設置する形態である。
この実施例では、コンピュータを使用したデータの処理は、全てシステム運営社600内で実施されるため、外部と切り離された専用LANを介してデータの通信を行うことができる。したがって、データの漏洩を防ぐことができる。
本発明の実施の形態を説明するために各図において示したサーバや端末の機能や保持するデータの配置は、あくまでも例示であって、本発明の機能を実現するために限定したものでない。よって、本発明の機能が実現可能な範囲において、種々の処理手段の配置の組み合わせが考え得ることは言うまでもない。