JP5044453B2 - イネ育苗箱施用粒状物 - Google Patents
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Description
(1)農薬活性成分、オルトリン酸、無水芒硝および固体担体を含有することを特徴とするイネ育苗箱施用粒状物。
(2)イネ育苗箱施用粒状物中におけるオルトリン酸と無水芒硝の含有量の重量比が1:0.3〜1:10であることを特徴とする前記(1)に記載のイネ育苗箱施用粒状物。
a)農薬活性成分について
本発明に使用可能な農薬活性成分は通常イネの栽培に用いられるものであればよく、1種または2種以上を併用しても良い。このような農薬活性成分としては、次のようなものが挙げられる。
殺虫剤としては、例えば、有機リン系、カーバメート系(例えばベンフラカルブ、フェノブカルブなど)、ピレスロイド系、ネライストキシン系(例えばカルタップなど)、ネオニコチノイド系(例えばチアメトキサムなど)、クロロニコチノイド系、フェニルピラゾール系およびベンゾイルフェニル尿素系の合成殺虫剤、並びに、天然殺虫剤などが挙げられる。
殺菌剤としては、例えば、無機銅剤、有機銅剤、無機硫黄剤、有機硫黄剤、メラニン生合成阻害剤(例えばピロキロンなど)、有機リン系、ベンゾイミダゾール系、ジカルボキシイミド系、酸アミド系、トリアゾール系、イミダゾール系、メトキシアクリレート系、ストロビルリン系、アニリノピリミジン系、ジチオラン系、キノキサリン系、アミノピリミジン系、フェニルピロール系、トリアジン系、シアノアセトアミド系、アニリド系、グアニジン系の殺菌剤および抗生物質系殺菌剤(例えばカスガマイシンなど)、並びに天然物殺菌剤などが挙げられる。
これらに含まれる個々の具体的な農薬活性成分は、例えば「農薬ハンドブック2005年版」(財団法人 日本植物防疫協会 平成17年10月11日発行)などに記載されている。
本発明において使用される農薬活性成分としては、上記に限定されることはなく、必要があれば上記以外の成分を適用することができる。
これらの農薬活性成分の含有量は、製剤に対して通常0.01〜90重量%、好ましくは0.1〜50重量%、さらに好ましくは0.5〜30重量%である。
本発明に使用できるオルトリン酸としては、リン酸特級(純度85%以上、関東化学株式会社製)のように市販されているものであればよく、なんら限定されるものではない。また、本発明におけるオルトリン酸の含有量としては、含有量が少なすぎると薬害軽減および根の発根伸張促進効果が得られず、また含有量が多すぎると製剤のpHが強酸性側に傾いてしまい植物や作業者に悪影響を及ぼしたり、有効成分によっては安定性が悪くなってしまうなどの問題があることから、0.05〜5重量%であることが好ましく、さらには0.1〜2重量%であることが好ましい。
本発明に使用できる無水芒硝としては、硫酸ナトリウム特級(純度99%以上、関東化学株式会社製)のように無水硫酸ナトリウムとして市販されているものであればよく、なんら限定されるものではない。
本発明で使用できる固体担体としては、非水溶性固体担体と水溶性固体担体を挙げることができる。
非水溶性固体担体としては、クレー、ケイ砂およびその粉砕物、ケイソウ土、ベントナイト、タルク、ジークライト、セリサイト、酸性白土、活性白土、珪石、軽石、ゼオライト、バーミキュライト、ホワイトカーボン、シラスバルーンなどを粉砕したガラス質粉末などの無機担体、並びにセルロース、パルプ、モミガラ、木粉、デンプン、大豆粉などの有機担体が挙げられる。
水溶性固体担体としては、硫酸アンモニウム、塩化カリウム、炭酸カルシウム、尿素、ブドウ糖、ショ糖、果糖、乳糖などが挙げられる。
固体担体は、これらに限定されるものではなく、また、これらの1種あるいは2種以上を併用しても構わない。
これらの固体担体の含有量は、製剤に対して通常0.1〜99重量%、好ましくは0.5〜99重量%、さらに好ましくは1〜99重量%である。
例えば、非イオン界面活性剤としては、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルアリールエーテル、ポリオキシエチレンスチニルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエステル、ポリオキシエチレンソルビタンアルキレート、ポリオキシエチレンフェニルエーテルポリマー、ポリオキシエチレンアルキレンアリールフェニルエーテル、ポリオキシエチレンアルキレングリコール、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックポリマーなどが挙げられる。
陰イオン界面活性剤としては、リグニンスルホン酸塩、アルキルアリールスルホン酸塩、ジアルキルスルホサクシネート、ポリオキシエチレンアルキルアリールエーテルサルフェート、アルキルナフタレンスルホン酸塩、ポリオキシエチレンスチニルフェニルエーテルサルフェート、ラウリル硫酸塩などが挙げられる。
陽イオン界面活性剤としては、アルキルトリメチルアンモニウム塩、アルキルジメチルベンジルアンモニウム塩、アルキルピリジニウム塩などが挙げられる。
両面活性剤としては、ジアルキルジアミノエチルベタイン、アルキルジメチルベンジルベタインなどが挙げられる。ただし、本発明において使用できる界面活性剤としてはこれらの例示に限られるものではなく、1種または2種以上を併用しても何ら問題はない。
[実施例1]カスガマイシン原体2.0部、オルトリン酸0.5部、無水芒硝0.5部、クレー97.0部で合計100部とし、ハンマーミル(不二パウダル株式会社製)にて均一になるよう混合した。この混合粉砕物に水11.0部を添加して双腕ニーダー(不二パウダル株式会社製)で混練した。
次に、この加水混練物を孔径1.0mmのバスケット型スクリーンを付けた押し出し造粒機で造粒した。得られた造粒物を流動層乾燥機(不二パウダル株式会社製)で乾燥した後、1.7mm〜850μmのフルイで篩別してイネ育苗箱施用粒状物を得た。
[実施例3]実施例1の無水芒硝の添加量を 5.0部、クレーを92.5部とした以外は、実施例1の調製法に準じて調製し、イネ育苗箱施用粒状物を得た。
[実施例4]実施例1のオルトリン酸の添加量を0.1部、クレーを97.4部とした以外は、実施例1の調製法に準じて調製し、イネ育苗箱施用粒状物を得た。
[実施例5]実施例1のオルトリン酸の添加量を2.0部、無水芒硝の添加量を2.0部、クレーを94.0部とした以外は、実施例1の調製法に準じて調製し、イネ育苗箱施用粒状物を得た。
[実施例6]実施例1のオルトリン酸の添加量を5.0部、無水芒硝の添加量を2.0部、クレーを91.0部とした以外は、実施例1の調製法に準じて調製し、イネ育苗箱施用粒状物を得た。
[実施例8]実施例1の無水芒硝の添加量を7.0部、クレーを90.5部とした以外は、実施例1の調製法に準じて調製し、イネ育苗箱施用粒状物を得た。
[実施例9]実施例1に界面活性剤としてポリオキシエチレンアルキルエーテル0.5部を添加し、クレーを96.5部とした以外は、実施例1の調製法に準じて調製し、イネ育苗箱施用粒状物を得た。
[実施例10]実施例1に界面活性剤としてジオクチルスルホサクシネート0.5部を添加し、クレーを96.5部とした以外は、実施例1の調製法に準じて調製し、イネ育苗箱施用粒状物を得た。
[実施例11]実施例1に結合剤としてポリビニルアルコール 5.0部を添加し、クレーを92.0部とした以外は、実施例1の調製法に準じて調製し、イネ育苗箱施用粒状物を得た。
[実施例13]実施例1に界面活性剤としてポリオキシエチレンアルキルエーテル
0.5部、結合剤としてポリビニルアルコール 5.0部を添加し、 クレーを91.5部とした以外は、実施例1の調製法に準じて調製し、イネ育苗箱施用粒状物を得た。
[実施例14〜17]実施例1の固体担体をそれぞれケイソウ土97.0部、ゼオライト97.0部、炭酸カルシウム97.0部、乳糖97.0部とした以外は、実施例1の調製法に準じて調製し、イネ育苗箱施用粒状物を得た。
[実施例18]実施例1の農薬活性成分をピロキロン12.0部とし、クレーを87.0部とした以外は、実施例1の調製法に準じて調製し、イネ育苗箱施用粒状物を得た。
[実施例19]実施例3の農薬活性成分をピロキロン12.0部とし、クレーを82.5部とした以外は、実施例1の調製法に準じて調製し、イネ育苗箱施用粒状物を得た。
[実施例21]実施例16の農薬活性成分をピロキロン12.0部とし、炭酸カルシウムを87.0部とした以外は、実施例1の調製法に準じて調製し、イネ育苗箱施用粒状物を得た。
[実施例22〜29]実施例1〜8の農薬活性成分をカルタップ4.0部とし、合計が100部となるようクレーの量を調整した以外は、実施例1の調製法に準じて調製し、イネ育苗箱施用粒状物を得た。
[実施例30]実施例9の農薬活性成分をカルタップ4.0部とし、クレーを94.5部とした以外は、実施例1の調製法に準じて調製し、イネ育苗箱施用粒状物を得た。
[実施例31]実施例11の農薬活性成分をカルタップ4.0部とし、クレーを90.0部とした以外は、実施例1の調製法に準じて調製し、イネ育苗箱施用粒状物を得た。
[実施例33〜36]実施例22の固体担体をそれぞれケイソウ土95.0部、ゼオライト95.0部、炭酸カルシウム95.0部、乳糖95.0部とした以外は、実施例1の調製法に準じて調製し、イネ育苗箱施用粒状物を得た。
[実施例37]実施例1の農薬活性成分をチアメトキサム2.0部とした以外は、実施例1の調製法に準じて調製し、イネ育苗箱施用粒状物を得た。
[実施例38]実施例3の農薬活性成分をチアメトキサム2.0部とした以外は、実施例1の調製法に準じて調製し、イネ育苗箱施用粒状物を得た。
[実施例39]実施例6の農薬活性成分をチアメトキサム2.0部とした以外は、実施例1の調製法に準じて調製し、イネ育苗箱施用粒状物を得た。
[実施例40]実施例16の農薬活性成分をチアメトキサム2.0部とした以外は、実施例1の調製法に準じて調製し、イネ育苗箱施用粒状物を得た。
次に、この加水混練物を孔径1.0mmのバスケット型スクリーンを付けた押し出し造粒機で造粒した。得られた造粒物を流動層乾燥機(不二パウダル株式会社製)で乾燥した後、1.7mm〜850μmのフルイで篩別してイネ育苗箱施用粒状物を得た。
[比較例3]比較例2のオルトリン酸を0.5部とし、クレーを97.5部とした以外は、実施例1の調製法に準じて調製し、イネ育苗箱施用粒状物を得た。
[比較例4]比較例2のオルトリン酸を5.0部とし、クレーを93.0部とした以外は、実施例1の調製法に準じて調製し、イネ育苗箱施用粒状物を得た。
[比較例5]比較例2のオルトリン酸を10.0部とし、クレーを88.0部とした以外は、実施例1の調製法に準じて調製し、イネ育苗箱施用粒状物を得た。
[比較例6]比較例1に無水芒硝0.1部を添加し、クレーを97.9部とした以外は、実施例1の調製法に準じて調製し、イネ育苗箱施用粒状物を得た。
[比較例8]比較例6の無水芒硝を5.0部とし、クレーを93.0部とした以外は、実施例1の調製法に準じて調製し、イネ育苗箱施用粒状物を得た。
[比較例9]比較例1の農薬活性成分をピロキロン12.0部とし、クレーを88.0部とした以外は、実施例1の調製法に準じて調製し、イネ育苗箱施用粒状物を得た。
[比較例10]比較例3の農薬活性成分をピロキロン12.0部とし、クレーを87.5部とした以外は、実施例1の調製法に準じて調製し、イネ育苗箱施用粒状物を得た。
[比較例11]比較例7の農薬活性成分をピロキロン12.0部とし、クレーを87.5部とした以外は、実施例1の調製法に準じて調製し、イネ育苗箱施用粒状物を得た。
[比較例20〜22]比較例9〜11の農薬活性成分をチアメトキサム2.0部とし、合計が100部になるようクレーの量を調整した以外は、実施例1の調製法に準じて調製し、イネ育苗箱施用粒状物を得た。
[比較例23〜37]実施例1のオルトリン酸をそれぞれ蟻酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、蓚酸、クエン酸、マロン酸、コハク酸、マレイン酸、フマル酸、リンゴ酸、酒石酸、塩酸、硝酸、硫酸とした以外は、実施例1の調製法に準じて調製し、イネ育苗箱施用粒状物を得た。
[比較例38〜39]実施例18のオルトリン酸をそれぞれ蟻酸、クエン酸とした以外は実施例1の調製法に準じて調製し、イネ育苗箱施用粒状物を得た。
[比較例40〜41]実施例22のオルトリン酸をそれぞれ蟻酸、クエン酸とした以外は実施例1の調製法に準じて調製し、イネ育苗箱施用粒状物を得た。
[比較例42〜43]実施例37のオルトリン酸をそれぞれ蟻酸、クエン酸とした以外は実施例1の調製法に準じて調製し、イネ育苗箱施用粒状物を得た。
[水稲薬害試験]
育苗箱に培養土4Lを充填し、イネ種籾(品種:コシヒカリ)180gを播種した後、調製した粒状農薬組成物50gを施用した。播種から20日後(本田への移植時期に相当)にイネ苗の地上部の生育および根の伸張程度を調査し、薬害程度をイネ・ムギ等殺菌剤圃場試験法(平成2年5月(社)日本植物防疫協会出稿)に準拠した下記の評価基準にて評価した。
3:無処理区と同等の背丈(無処理区対比で90%以上)。
2:無処理区の生育より僅かに劣るが、問題ない程度(無処理区の89〜80%)。
1:生育にバラツキが認められる(無処理区の79〜50%)。
0:実用上問題となる薬害(無処理区の49%以下)。
3:無処理区と同等の生育(無処理区対比で90%以上)。
2:無処理区の生育より僅かに劣るが、問題ない程度(無処理区の89〜80%)。
1:生育にバラツキが認められる(無処理区の79〜50%)。
0:実用上問題となる薬害(無処理区の49%以下)。
なお、表中において発明区の試験No.1〜40は実施例1〜40に、比較区の試験No.1〜43は、比較例1〜43に対応する。
Claims (2)
- 農薬活性成分、製剤中の含有量が0.05〜5重量%であるオルトリン酸、無水芒硝および固体担体を含有することを特徴とするイネ育苗箱施用粒状物。
- イネ育苗箱施用粒状物中におけるオルトリン酸と無水芒硝の含有量の重量比が1:0.3〜1:10であることを特徴とする請求項1に記載のイネ育苗箱施用粒状物。
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| JP2008063780A JP5044453B2 (ja) | 2008-03-13 | 2008-03-13 | イネ育苗箱施用粒状物 |
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| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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| JP2008063780A JP5044453B2 (ja) | 2008-03-13 | 2008-03-13 | イネ育苗箱施用粒状物 |
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