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JP5058716B2 - ロボット - Google Patents
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Description

本発明は、一軸方向に延びるフレームと、このフレームに沿って延びるように設置されたガイドレールと、このガイドレールに沿って移動可能に支持されたスライドテーブルと、このスライドテーブルを上記フレームに対し移動させる駆動装置とを備えたロボットに関する。
従来、下記特許文献1に示されるように、フレーム(固定台)に対し移動可能に支持されたスライドテーブルを、複数の永久磁石等からなる固定子と、この固定子に対し対向配置された電機子コイル等からなる可動子とを備えたリニアモータにより駆動するリニアモータ式ロボット(リニアスライダ)において、上記可動子およびこれと一体に移動する上記スライドテーブルを、その移動方向に沿って複数配置することが行われている。この特許文献1に開示されたロボットによれば、移動可能なスライドテーブルが複数設けられているため、このスライドテーブルに複数の作業用機器を取り付けることにより、これら複数の作業用機器を同時に移動させながら所望の作業を効率よく行うことができるという利点がある。
ところで、上記のようなロボットにおいて、そのフレームの内部には、塵埃等の異物が存在しており、例えばクリーンルーム内で上記ロボットを使用する場合のように、使用環境を清浄に保つ必要がある場合には、上記のような異物がロボットの外部に飛散するのを防止することが望まれる。このことは、上記スライドテーブルを移動させる手段として、上記リニアモータとは別の種類の駆動装置を用いた場合でも同様である。
そこで、下記特許文献2には、単一のスライドテーブル(スライダ)を、フレーム(ハウジング)の上面に設けられた開口部に沿って移動可能に支持するとともに、上記スライドテーブルに一体的に設けられたボールナットを、これと螺合したボールネジ軸の回転駆動に応じてネジ送りすることにより、上記スライドテーブルを上記フレームの開口部に沿って移動させるロボットにおいて、上記フレームの開口部をシールプレートで閉塞することにより、上記フレームの内部に存在する異物が上記開口部を通じて外部に飛散するのを防止することが行われている。
特開2001−211630号公報 特開2000−197304号公報
上記特許文献1に開示されたロボットでは、作業用機器を取り付け可能な複数のスライドテーブルが、その移動方向に並んで配置されているため、一方のスライドテーブルの可動範囲が、他方のスライドテーブルの移動によって影響されてしまい、これら各スライドテーブルと一体に移動する上記作業用機器の作業領域が制限されてしまうという問題がある。
一方、上記特許文献2に開示されたロボットでは、フレームの内部に存在する異物の飛散を防止することは可能であるものの、移動可能なスライドテーブルが1つしか設けられていないため、単一の作業用機器しか駆動することができず、ロボットの用途の幅がさらに制限されてしまうという問題がある。
本発明は、上記のような事情に鑑みてなされたものであり、使い勝手に優れ、しかも塵埃等の異物が外部に飛散するのを効果的に防止することが可能なロボットを提供することを目的とする。
上記課題を解決するためのものとして、本発明は、一軸方向に延びるフレームと、このフレームに沿って延びるように設置されたガイドレールと、このガイドレールに沿って移動可能に支持されたスライドテーブルと、このスライドテーブルを上記フレームに対し移動させる駆動装置とを備えたロボットであって、上記ガイドレールが、上記フレームの左右両側部にそれぞれ設けられ、上記スライドテーブルとして、上記駆動装置の駆動力に応じ上記ガイドレールに沿って個別に移動可能な左右一対のスライドテーブルが、上記フレームの幅方向に並ぶように配置され、上記左右一対のスライドテーブルの間を隔てる隔壁部材が上記フレームに設けられることにより、このフレームの一面に、上記隔壁部材により区画された一対の開口部が、上記各スライドテーブルの可動領域に対応して設けられ、上記各開口部が、一対のシャッター部材によりそれぞれ覆われたことを特徴とするものである(請求項1)。
本発明のロボットによれば、一軸方向に延びるフレームに対し、一対のスライドテーブルがフレームの幅方向に並ぶように配置され、これら各スライドテーブルが、ガイドレールに沿ってフレームの長手方向に個別に移動可能に支持されているため、上記一対のスライドテーブルを移動させる際に、両者の可動範囲が互いに影響し合うことがなく、上記フレームの長手方向に亘って上記各スライドテーブルをそれぞれ自在に移動させることができる。このため、上記各スライドテーブルに用途に応じた所定の作業用機器をそれぞれ取り付けることにより、複数の作業用機器を自在に移動させながら所望の作業を効率よく行えるという利点がある。
しかも、上記各スライドテーブルの可動領域に対応してフレームの一面に設けられた一対の開口部がシャッター部材によってそれぞれ覆われるようになっているため、上記各スライドテーブルがフレームに沿ってそれぞれ移動した場合でも、このフレームの内部に存在する塵埃等の異物が、上記各開口部を通じてフレームの外部に飛散するのを効果的に防止することが可能である。
上記スライドテーブルを移動させる駆動装置の種類は特に問わないが、本発明の構成は、例えば、上記駆動装置が、上記フレームの長手方向に沿って配列された複数の磁石を有する固定子と、上記各スライドテーブルに一体的に設けられかつ上記固定子に対し相対移動可能な可動子とを備えたリニアモータである場合に、好適に適用することができる(請求項2)。
上記駆動装置がリニアモータである場合、上記可動子として、上記各スライドテーブルに対応した一対の可動子が設けられ、これら一対の可動子に対し、上記固定子が共通に1列設けられることが好ましい(請求項3)。
この構成によれば、ロボットの構造をより簡素化できるとともに、部品コストやその組立工数をより効果的に削減できるという利点がある。
一方、上記可動子として、上記各スライドテーブルに対応した一対の可動子が設けられるとともに、上記固定子として、これら一対の可動子にそれぞれ対応した2列の固定子が設けられ、これら2列の固定子の間に上記隔壁部材が設けられることも、また好ましい(請求項4)。
この構成によれば、2列の固定子の間に上記隔壁部材を簡単な構成で容易に設置できるという利点がある。
また、上記一対のスライドテーブルが、上記隔壁部材に設けられた補助ガイド部材に沿って移動可能に支持されることが好ましい(請求項5)。
このように、フレームに設けられた上記ガイドレールとは別に、補助ガイド部材を隔壁部材に設け、これらガイドレールおよび補助ガイド部材に沿って上記各スライドテーブルを移動させるようにした場合には、上記各スライドテーブルの移動時の軌道をより正確に規定して各テーブルどうしの干渉を効果的に防止できるという利点がある。
以上説明したように、本発明によれば、使い勝手に優れ、しかも塵埃等の異物が外部に飛散するのを効果的に防止することが可能なロボットを提供することができる。
図1〜図3は、本発明のリニアモータ式ロボットの第1実施形態を示している。これらの図に示すように、当実施形態のリニアモータ式ロボット1(以下、ロボット1と略称する)は、一軸方向(図1および図3に示されるX軸方向)に延びるように設置されたフレーム2と、このフレーム2に沿って移動可能な2つのスライドテーブル3,4とを備える。なお、当明細書では以後、フレーム2の長手方向(X軸方向)を前後方向、フレーム2の幅方向(X軸方向と直交する方向)を左右方向として説明を進める。
上記フレーム2は、断面略C字状に形成されており、その開口部が上方を向く状態で設置されている。すなわち、上記フレーム2は、水平向きに設置された底壁部11と、この底壁部11の左右両端部から上方に延びる左右一対の側壁部12と、これら一対の側壁部12の上端部からそれぞれ水平方向に延びる左右一対の上壁部13とを有している。このようなフレーム2は、例えばアルミニウム合金製の押出し材等によって構成することが可能である。
また、上記フレーム2の内部には、その底壁部11の左右両側部において前後方向に延びる左右一対のガイドレール14,15が配置されているとともに、この左右のガイドレール14,15の内側に位置する上記底壁部11の中央部には、前後方向に延びる固定子5が配置されている。
上記固定子5は、前後方向に延びる平板状の固定ヨーク17と、この固定ヨーク17の上面に設けられ、交互に極性が異なるように(表面側の磁極がN,S,N,S…となるように)前後方向に配列された複数の磁石16とから構成されている。
上記磁石16は、上面視長方形をなす板状の永久磁石からなり、互いに平行に、かつ一定ピッチで前後方向に一列に並ぶように配置されている。なお、当実施形態における磁石16は、上記フレーム2の前後軸に対し所定角度傾いた状態(磁石16の短辺がフレーム2の前後軸と非平行な状態)で配置されている。
上記左右一対のガイドレール14,15には、それぞれ、レールスライダ18が摺動自在に嵌合しており、これら各レールスライダ18の上面には、上記2つのスライドテーブル3,4の下部を構成するベース部19が、それぞれボルト締結等の手段により固定されている。すなわち、上記各ガイドレール14,15上には、上記レールスライダ18を介して各スライドテーブル3,4が移動可能に支持されている。
上記スライドテーブル3,4は、上記フレーム2の上方側において左右方向に並ぶように配置されているとともに、上記各ガイドレール14,15に沿って個別に前後移動可能に支持されている。具体的に、これら左右一対のスライドテーブル3,4は、上記レールスライダ18に固定されたベース部19と、このベース部19の上面にボルト締結等の手段により固定されたテーブル本体21と、このテーブル本体21の上面を覆うテーブルカバー22とをそれぞれ有している。そして、このうちのベース部19に、上記固定子5に対して相対移動可能な左右一対の可動子6(詳細は後述する)がそれぞれ取り付けられることにより、これら各可動子6と一体に、上記スライドテーブル3,4が上記各ガイドレール14,15に沿って個別に移動するように構成されている。なお、図1では、左右のスライドテーブル3,4のうちの一方側のテーブル4を、テーブルカバー22を取り外した状態で示している。
上記スライドテーブル3,4のテーブル本体21は、その左右両側辺部に、前後方向に延びる左右一対のサイドフレーム部24を有している。これら各サイドフレーム部24の前後方向2箇所には、他の部分よりも上方に突出した取付座24aが設けられており、この取付座24aの上面に、用途に応じた各種の作業用機器が、ボルト締結等の手段により固定されるようになっている。
また、上記サイドフレーム部24のうち、上記取付座24aに隣接した前後方向2箇所には、この取付座24aよりも小さい突出量で上方に突出し、かつ上記テーブルカバー22の載置面を構成するテーブル固定部24bが設けられている。上記テーブルカバー22は、上記取付座24aの設置部を除くテーブル本体21の上面を覆うように形成されており、上記テーブル固定部24bに載置された状態でテーブル本体21に固定される。
このようなテーブル本体21およびこれを覆うテーブルカバー22等からなる上記スライドテーブル3,4は、図1に示すように、その外形が上面視で略矩形状を呈している。ただし、この矩形状のスライドテーブル3(または4)のうち、隣接する他のスライドテーブル4(または3)と対向する側の側面部(つまりフレーム2の幅方向内側に位置する側面部)には、その前後端部に、上記テーブルカバー22の角部を面取りしてなる面取り部22aが形成されている。
また、上記面取り部22aが設置されるのと同じ側のスライドテーブル3,4の側面部には、テーブル本体21に保持されて上下軸回りに回転可能な複数のローラ23が設けられている。具体的に、このローラ23は、テーブル本体21側部の凹部21b(図2参照)に収容された状態で回転可能に取り付けられており、上記スライドテーブル3,4の側面から外側にわずかに突出するように設けられている。
上記可動子6は、上記ベース部19の下面に沿って前後方向に一列に並ぶように配置された複数の板状体からなる電機子コア25と、この電機子コア25に巻装されたコイル26と、これら電機子コア25およびコイル26の周囲を覆うような形状に充填されて型成形された樹脂製の保護部27とを有している。このような可動子6は、上記左右一対のガイドレール14,15に対しフレーム2の幅方向中心側に位置するように設けられているとともに、上記可動子5の磁石16に対し所定隙間を隔てて上方側に対向配置されている。
そして、このような構造を有する可動子6において、そのコイル26に図外の制御装置から電流が供給されると、これに応じて各コイル26の周りに磁束が生じるとともに、この磁束と、上記固定子5の磁石16との相互作用により、上記可動子6を固定子5に対し相対移動させる推力が発生し、この推力によって上記可動子6が前後方向に駆動されることになる。
図1および図2に示すように、上記フレーム2の幅方向中心部には、上記左右一対のスライドテーブル3,4(およびこれに対応して設けられる左右一対の可動子6)どうしを隔てる隔壁部材7が、上記フレーム2の底壁部11から上方に起立するような状態で設けられている。この隔壁部材7は、上記固定子5の設置部の前後方向両外側(フレーム2の前後方向両端部)に位置して上記フレーム2の底壁部11に固定される脚部32と、この脚部32に支持され、上記固定子5の上方を前後方向に亘って延びるように設置された縦壁部31と、この縦壁部31の上端部から左右両側に向かって延びる上壁部33とを有している。
このような隔壁部材7がフレーム2の内部に設けられることにより、上記フレーム2の上面には、上記隔壁部材7の上壁部33と、上記フレーム2の左右の上壁部13とにより区画された左右一対の開口部35が形成されている。これら一対の開口部35は、上記一対のスライドテーブル3,4の可動領域に対応して前後方向に延びるように形成されており、これら各開口部35を介してフレーム2の上方に突出するように設けられた上記各スライドテーブル3,4が、上記各開口部35を通って前後方向に移動するように構成されている。
また、上記フレーム2の開口部35は、その開口幅と略同一の幅を有して前後方向に延びるシャッター部材37によって覆われている。このシャッター部材37は、可撓性を有する帯状体からなり、その一部が上記スライドテーブル3,4の内部を通過するように設けられている。
すなわち、上記スライドテーブル3,4のテーブル本体21には、その前後方向複数個所にローラ39(図1および図3参照)が設けられており、このローラ39によって上側に凸となるように案内された上記シャッター部材37の一部が、上記スライドテーブル3,4の内部、すなわち、上記テーブル本体21およびテーブルカバー22の間を通過するように構成されている。そして、このようにスライドテーブル3,4の内部に導入されたシャッター部材37が、上記複数のローラ39のうちテーブル本体21の前後端部に位置するローラによって下方に案内されることにより、上記スライドテーブル3,4の前後において、上記シャッター部材37がフレーム2の開口部35を覆う高さに再び戻されるようになっている。
ここで、フレーム2の上壁部13と接する高さに位置して上記開口部35を覆う上記シャッター部材37が、ローラ39により案内されて上方に遊離する(フレーム2に対し上方に離間する)位置は、上記スライドテーブル3,4の移動に伴い前後方向に変化する。そして、このようなシャッター部材37の遊離部では、その側方部が、上記サイドフレーム部24の内側壁部24cによって左右から塞がれることにより、上記のようなシャッター部材37の遊離にかかわらず、フレーム2の内部空間が外部から遮断されるように構成されている。
上記隔壁部材7の縦壁部31には、その左右両側の壁面から突出する一対の補助ガイド部材52が、上記縦壁部31に沿って前後方向に延びるように設置されている。そして、これら左右一対の補助ガイド部材52に、上記可動子6の保護部27に一体に設けられたスライダ53が摺動自在に嵌合することにより、上記可動子6と一体に移動する上記一対のスライドテーブル3,4が、上記各補助ガイド部材52に沿って前後移動可能に支持されている。すなわち、フレーム2の底壁部11上に設置された上記ガイドレール14,15に沿って移動可能な上記各スライドテーブル3,4の前後移動が、上記ガイドレール14,15とは独立に設けられた補助ガイド部材52によっても案内されることにより、上記各スライドテーブル3,4の前後移動時の軌道がより正確に規定されるようになっている。
図2に示すように、上記フレーム2の底壁部11には、その左右両側部に設けられた上記ガイドレール14,15と平行に前後方向に延びる板状の磁気スケール42が、底壁部11の略全長に亘って設けられている。一方、上記スライドテーブル3,41のベース部19には、その幅方向外側の側面部から側方かつ下方に突出するMRヘッド43が設けられている。このMRヘッド43は、上記磁気スケール42の上方に対向配置されており、上記スライドテーブル3,4の移動中に上記磁気スケール42を読取ることにより、スライドテーブル3,4の前後位置を検出するように構成されている。
上記のように一軸方向に延びるフレーム2と、このフレーム2に沿って延びるように設置されたガイドレール14,15と、このガイドレール14,15に沿って移動可能に支持されたスライドテーブル3,4とを備えるとともに、上記スライドテーブル3,4を上記フレーム2に対し移動させる駆動装置として、上記フレーム2の長手方向に沿って配列された複数の磁石16を有する固定子5と、上記スライドテーブル3,4に一体的に設けられかつ上記固定子5に対し相対移動可能な可動子6とからなる駆動装置(つまりリニアモータ)を備えたロボット1において、上記スライドテーブル3,4を、上記フレーム2の左右にそれぞれ1つずつ設けるとともに、これら左右一対のスライドテーブル3,4を、上記リニアモータの駆動力に応じ上記各ガイドレール14,15に沿って個別に移動させるようにし、さらに、上記フレーム2の上面のうち上記スライドテーブル3,4の可動領域に対応した部分に、上記各スライドテーブル3,4の間を隔てる隔壁部材7によって区画された左右一対の開口部35を設け、これら各開口部35を一対のシャッター部材37によってそれぞれ覆うようにした上記第1実施形態の構成によれば、より使い勝手に優れたロボット1を実現できるとともに、ロボット1の内部から塵埃等の異物が外部に飛散するのを効果的に防止できるという利点がある。
すなわち、上記構成のロボット1によれば、一軸方向に延びるフレーム2に対し、2つのスライドテーブル3,4が左右方向(フレーム2の幅方向)に並ぶように配置され、これら各スライドテーブル3,4が、複数列のガイドレール14,15に沿って前後方向(フレーム2の長手方向)に個別に移動可能に支持されているため、上記2つのスライドテーブル3,4を前後移動させる際に、両者の可動範囲が互いに影響し合うことがなく、上記フレーム2の長手方向に亘って上記各スライドテーブル3,4をそれぞれ自在に移動させることができる。このため、上記各スライドテーブル3,4に用途に応じた所定の作業用機器をそれぞれ取り付けることにより、複数の作業用機器を自在に前後移動させながら所望の作業を効率よく行えるという利点がある。
しかも、上記各スライドテーブル3,4の可動領域に対応してフレーム2の上面に設けられた左右一対の開口部35が、一対のシャッター部材37によってそれぞれ覆われるようになっているため、上記各スライドテーブル3,4がフレーム2に沿ってそれぞれ移動した場合でも、このフレーム2の内部に存在する塵埃等の異物が、上記各開口部35を通じてフレーム2の外部に飛散するのを効果的に防止することが可能である。
なお、上記構成のロボット1に代えて、単一のスライドテーブルを備えたロボットを並列に2つ並べて使用した場合でも、これら2つのロボットによって個別に作業用機器を駆動しながら効率よく作業を行うことが可能である。しかしながら、このようにした場合には、フレーム2やその周辺部品等の部品を別々に備える独立した2つのロボットを用意する必要があるため、上記構成のロボット1と異なり、より多くの部品コスト等がかかることが避けられないという問題がある。これに対し、上記のように単一のフレーム2に対し2つのスライドテーブル3,4を個別に移動可能に設けた上記第1実施形態の構成によれば、ロボット1の使い勝手をより安価なコストで効果的に向上させることができるという利点がある。
加えて、上記構成のロボット1は、左右一対のスライドテーブル3,4が、共通のフレーム2に設けられた複数列のガイドレール14,15に沿って移動可能に支持される構成であるため、ロボット1の製造時に、上記各スライドテーブル3,4の平行度が精度よく確保されるという利点がある。このため、上記のように単一のスライドテーブルを備えたロボットを2つ並べて使用した場合と異なり、各スライドテーブル3,4の移動時の位置精度を効果的に向上させることができ、これら各スライドテーブル3,4に取り付けられる作業用機器の駆動制御をより精度よく行えるという利点がある。
また、上記第1実施形態では、左右一対のスライドテーブル3,4に対応して設けられた一対の可動子6に対し、前後方向に延びる固定ヨーク17およびその上面に配列された複数の磁石16からなる固定子5を、共通に1列だけ設けたため、例えば上記一対の可動子6に対して固定子5を別々に設けることにより、フレーム2の内部に2列の固定子5を設けた場合と異なり、ロボット1の構造をより簡素化できるとともに、部品コストやその組立工数をより効果的に削減できるという利点がある。
また、上記第1実施形態のように、隔壁部材7の左右両側の壁面に、上記ガイドレール14,15とは独立した補助ガイド部材52を設け、この補助ガイド部材52に沿って上記各スライドテーブル3,4が移動可能に支持されるように構成した場合には、当該補助ガイド部材52と、上記ガイドレール14,15との2種類の部材によって上記各スライドテーブル3,4の前後移動を案内することにより、その移動時の軌道をより正確に規定できるため、上記各スライドテーブル3,4どうしがすれ違う際に両者が衝突または摺動して互いに干渉し合うのを効果的に防止でき、これら各テーブル3,4を上記フレーム2に沿って円滑に前後移動させることができるという利点がある。
さらに、上記第1実施形態のように、スライドテーブル3(または4)のうち、隣接する他のスライドテーブル4(または3)と対向する側の側面部に、回転可能なローラ23を設けた場合には、スライドテーブル3,4がそのすれ違い時に幅方向に傾く等により、仮に各スライドテーブル3,4の側面部どうしが互いに摺動(当接)したとしても、その摺動抵抗が上記ローラ23の回転により効果的に低減されるため、上記のようなスライドテーブル3,4どうしの摺動にかかわらず、これら各スライドテーブル3,4を上記フレーム2に沿って円滑に前後移動させることができるという利点がある。
なお、上記第1実施形態では、左右一対のスライドテーブル3,4の両方に上記ローラ23を設けたが、このうちの一方側のスライドテーブル3(または4)についてはローラ23を省略してもよい。
また、上記第1実施形態では、上記スライドテーブル3(または4)のうち、隣接する他のスライドテーブル4(または3)と対向する側の側面部に、その前後両端の角部を面取りしてなる面取り部22aを設けたため、これら各スライドテーブル3,4のすれ違い時に仮に衝突が起きたとしても、この衝突により上記スライドテーブル3,4の移動が阻害されるという事態を効果的に防止できるという利点がある。
すなわち、スライドテーブル3,4に上記のような面取り部22aが設けられていない場合には、例えば一方のスライドテーブル3が幅方向に傾いた状態で他方のスライドテーブル4とすれ違おうとしたときに、両者の角部どうしが衝突する等により、これら各スライドテーブル3,4に大きな衝撃が加わり、各スライドテーブル3,4がそれ以上移動できなくなってしまうおそれがある。これに対し、上記のようにスライドテーブル3,4の角部に面取り部22aが設けられている場合には、上記のような衝突が起きたとしても、その衝撃が効果的に緩和されるとともに、面取り部22aのテーパ面によってスライドテーブル3,4の軌道が修正されるため、スライドテーブル3,4の衝突時にその前後移動が阻止されるという事態を効果的に防止できるという利点がある。
なお、上記第1実施形態では、左右一対のスライドテーブル3,4がそのすれ違い時に互いに干渉(衝突または摺動)した場合に、両者の円滑な前後移動が阻害されるのを防止すべく、上記各スライドテーブル3,4に、面取り部22aやローラ23を設けるようにしたが、当実施形態では、ガイドレール14,15および補助ガイド部材52の2種類の部材によって上記各スライドテーブル3,4の移動が案内されることにより、これら各テーブル3,4の移動時の軌道がより正確に規定されるようになっているため、上記のような各テーブル3,4どうしの干渉が生じる心配がない場合には、上記面取り部22aやローラ23を省略してもよい。
また、上記第1実施形態では、左右一対のスライドテーブル3,4をそれぞれスライド自在に支持するガイドレール14,15および補助ガイド部材52,52を、各スライドテーブル3,4に対し1つずつ設けたが、上記ガイドレール14,15等の個数は適宜変更可能であり、例えば、各スライドテーブル3,4に対し、それぞれ2つずつガイドレールを設けるようにしてもよい。
また、上記第1実施形態では、左右一対のスライドテーブル3,4に対応して設けられた一対の可動子6に対し、固定子5を共通に1列設けたが、図4に示すように、上記各可動子6にそれぞれ対応した2列の固定子60を設けてもよい。すなわち、この図4の例では、上記フレーム2の底壁部11の上面のうち、上記一対の可動子6の下方に位置する左右2箇所に、前後方向に延びる平板状の固定ヨーク67が設置され、この固定ヨーク67の上面に前後方向に並ぶように複数の磁石66がそれぞれ配置されることにより、上記2列の固定子60が構成されている。そして、これら2列の固定子60の間に、上記各スライドテーブル3,4の間を隔てる隔壁部材70が設けられている。
このように、上記構成によれば、一対の可動子6に対応して設けられた2列の固定子60の間に隔壁部材70を設置することができるため、上記第1実施形態のように固定子5の設置部を回避するような状態で隔壁部材7を設置する必要がなく、上記隔壁部材70を簡単な構成で容易にフレーム2の内部に設置できるという利点がある。
ところで、上記第1実施形態において、スライドテーブル3,4のベース部19のうち、その下方のレールスライダ18よりも隔壁部材7側に突出するように形成された部分(可動子6が取り付けられる部分)が、上記隔壁部材7側にさらに大きく突出するように形成されている場合には、このベース部19の突出部と上記隔壁部材7とが、スライドテーブル3,4の移動時に当接するおそれがある。そこで、このような場合には、図5に示すように、上記隔壁部材7の縦壁部31と対向する部分である上記ベース部19の突出部の先端に、上記テーブル本体21に設けられたローラ23と同様のローラ45を設けるとよい。このようにすれば、上記スライドテーブル3,4の移動時にそのベース部19が上記隔壁部材7と摺動(当接)した場合でも、その摺動抵抗を低減して上記スライドテーブル3,4を円滑に移動させることができるという利点がある。
(実施形態2)
上記第1実施形態では、フレーム2の長手方向に沿って移動可能なスライドテーブル3,4を、フレーム2の左右にそれぞれ1つずつ配置したが、例えばフレーム2の左右いずれか一方側に、複数のスライドテーブル3,4を前後方向(フレーム2の長手方向)に並べるように配置してもよい。図6は、このように構成した場合の具体例を、本発明のロボットの第2実施形態として示したものである。
この図6に示されるロボット100では、フレーム2の幅方向一側(図中では+Y側)に、1つのスライドテーブル131が設けられる一方、上記フレーム2の幅方向反対側(図中では−Y側)には、前後方向(X軸方向)に並べられた2つのスライドテーブル132,133が配置されている。このうち、+Y側に設けられたスライドテーブル131は、上記第1実施形態のスライドテーブル3,4と同様に、フレーム2の内部に設けられた左右一対のガイドレール14,15のうち一方側(+Y側)のレール14に沿って前後移動可能に支持されている。一方、−Y側に設けられた2つのスライドテーブル132,133は、ともに、上記とは反対の−Y側のガイドレール15に沿って前後移動可能に支持されている。また、フレーム2の内部における隔壁部材7の壁面には補助ガイド部材52が設けられ、上記各スライドテーブル131〜133の前後移動がこの補助ガイド部材52によっても案内されるようになっている。
なお、上記各スライドテーブル131〜133を上記各ガイドレール14,15および補助ガイド部材52に沿って移動させるための機構は、上記第1実施形態と同様である。すなわち、上記各スライドテーブル131〜133の下面側には、上記第1実施形態と同様の可動子(図示省略)がそれぞれ設けられており、これら各可動子が、前後方向に一列に配置された複数の磁石16等からなる固定子5との相互作用で推力を得ることにより、上記各スライドテーブル131〜133が上記ガイドレール14,15等に沿って前後方向に移動するように構成されている。
また、上記各スライドテーブル131〜133には、上記第1実施形態と同様に、面取り部41が設けられている。なお、図6ではその図示を省略しているが、上記スライドテーブル131の内側(−Y側)の側面部、およびこれに対向する側のスライドテーブル132,133の側面部には、上記第1実施形態と同様に、転動体としてのローラ(図1等の符号23相当)が設けられることが好ましい。
上記フレーム2の上面部には、上記第1実施形態と同様の構成のシャッター部材37が、+Y側に設けられたスライドテーブル131と、−Y側に設けられたスライドテーブル132,133とにそれぞれ対応して左右一対設けられている。このうち、−Y側に設けられたシャッター部材37については、その前後方向の2箇所が、上記各スライドテーブル132,133の内部をそれぞれ通過するように配置されている。
以上のような構成の本発明の第2実施形態によれば、フレーム2の幅寸法を大きく拡大することなく、スライドテーブル131〜133の数を増やすことができるため、コンパクトな構成でありながらより多くの作業用機器を移動させることが可能なロボット100を実現できるという利点がある。また、フレーム2の上面部に設けられた上記シャッター部材37の存在により、上記フレーム2の内部からの異物の飛散を上記各スライドテーブル131〜133の移動にかかわらず効果的に防止することができる。
さらに、この第2実施形態の構成によれば、ロボット100の用途をより多様化できるという利点がある。すなわち、例えば可動範囲を長く確保したい作業用機器を、+Y側に設けられた単一のスライドテーブル131(つまり、他のスライドテーブルの移動とは関係なく広範囲に移動可能なスライドテーブル131)に取り付けるとともに、可動範囲がある程度制限されても問題のない作業用機器を、−Y側に設けられた2つのスライドテーブル132,133にそれぞれ取り付ければ、より多くの作業用機器を用途に応じた適正な可動範囲内で移動させながら、これらの作業用機器によって所望の作業を効率よく行うことができる。また例えば、−Y側に設けられた2つのスライドテーブル132,133のうちの一方を、フレーム2の長手方向一端部に固定した状態で、残りのスライドテーブル(132,133のいずれか)と、+Y側に設けられた上記スライドテーブル131とにそれぞれ作業用機器を取り付ければ、これら2つの作業用機器を、上記第1実施形態と同様に、ともに十分な可動範囲内で自在に移動させることができる。
(実施形態3)
上記第1実施形態では、前後方向に延びるフレーム2に対し、2つのスライドテーブル3,4を左右方向に並べるように配置したが、3つ以上のスライドテーブル3,4を左右方向に並設することも当然に可能である。図7は、このように構成した場合の具体例を、本発明のロボットの第3実施形態として示したものである。
この図7に示されるロボット200では、前後方向(図中のX軸方向)に延びるフレーム220に対し、4つのスライドテーブル231〜234が左右方向(フレーム2の幅方向)に並ぶように配置されている。これら4つのスライドテーブル231〜234の下面側には、上記第1実施形態と同様の可動子(図示省略)がそれぞれ設けられているとともに、これら4つの可動子に対応して、フレーム220の底壁部には、前後方向に並べられた複数の磁石260等からなる合計4列の固定子250が設けられている。そして、上記各スライドテーブル231〜234に設けられた可動子が、上記各固定子250との相互作用でそれぞれ推力を得ることにより、上記スライドテーブル231〜234が上記可動子とともに前後方向に移動するように構成されている。なお、上記のように合計4列の固定子250を設ける構成に代えて、上記第1実施形態と同様に、上記各スライドテーブル231〜234に共通の1列の固定子を設けることも当然に可能である。
上記各スライドテーブル231〜234は、それぞれ、フレーム220の底壁部に設けられた合計4列のガイドレール214〜217、および、上記各スライドテーブル231〜234の間を隔てる隔壁部材207の壁面に設けられた補助ガイド部材252に沿って個別に移動可能に支持されている。
上記各スライドテーブル231〜234のうち、互いに対向する左右両側または片側の側面部には、その前後端部に、上記第1実施形態と同様の面取り部41が設けられている。なお、図7ではその図示を省略しているが、上記各スライドテーブル231〜234の側面部には、上記第1実施形態と同様のローラ(図1等の符号23相当)が設けられることが好ましい。
また、上記フレーム220の上面部には、上記各スライドテーブル231〜234用の各開口部をそれぞれ覆う合計4列のシャッター部材237が設けられている。
このような構成の本発明の第3実施形態によれば、4つのスライドテーブル231〜234にそれぞれ作業用機器を取り付けることにより、1つのロボット200でより多くの作業用機器を個別に前後移動させることができるという利点がある。また、フレーム220の上面部に設けられた上記4つのシャッター部材237の存在により、上記フレーム220の内部からの異物の飛散を上記各スライドテーブル231〜234の移動にかかわらず効果的に防止することができる。
なお、上記第3実施形態では、フレーム220に4つのスライドテーブル231〜234を移動可能に設けたが、スライドテーブルの数をさらに増やすことにより、より多数の作業用機器を駆動し得るように構成することも当然に可能である。一方、例えば図1〜図3に示した上記第1実施形態のロボット1のように、左右一対のスライドテーブル3,4をフレーム2の幅方向に並べて配置し、フレーム2の左右両側部に設けられた左右一対のガイドレール14,15に沿って上記各スライドテーブル3,4を前後方向に移動可能に支持した場合には、より簡単かつ合理的な構成で、ロボット1の使い勝手を向上させることができるという利点がある。
また、以上説明した第1〜第3の実施形態では、スライドテーブル(3,4,131〜133、231〜234)を移動させる駆動装置として、固定子5および可動子6等を備えたリニアモータを用いたが、これとは別の種類の駆動装置として、フレームに回転自在に保持されたボールネジ軸と、上記スライドテーブルに一体的に設けられて上記ボールネジ軸と螺合するボールナットと、上記ボールネジ軸を回転駆動することにより、上記ボールナットと一体に上記スライドテーブルを移動させるサーボモータとを備えた駆動装置を用いてもよい。または、フレームに固定されたボールネジ軸と、上記スライドテーブルに回転自在に保持されて上記ボールネジ軸と螺合するボールナットと、このボールナットを回転駆動することにより、上記ボールネジ軸に沿って上記スライドテーブルを移動させる中空式のサーボモータとを備えた駆動装置を用いてもよい。
本発明の第1実施形態にかかるロボットの一部切欠き平面図である。 図1のII−II線に沿った断面図である。 図2のIII−III線に沿った断面図である。 上記ロボットの変形例を説明するための図である。 上記ロボットのさらに別の変形例を説明するための図である。 本発明のロボットの第2実施形態を示す図である。 本発明のロボットの第3実施形態を示す図である。
符号の説明
1,100,200 ロボット
2,220 フレーム
3,4,131〜133,231〜234 スライドテーブル
5,250 固定子
6 可動子
7,207 隔壁部材
14,15 ガイドレール
16,260 磁石
35 開口部
37,237 シャッター部材
52,252 補助ガイド部材

Claims (5)

  1. 一軸方向に延びるフレームと、このフレームに沿って延びるように設置されたガイドレールと、このガイドレールに沿って移動可能に支持されたスライドテーブルと、このスライドテーブルを上記フレームに対し移動させる駆動装置とを備えたロボットであって、
    上記ガイドレールが、上記フレームの左右両側部にそれぞれ設けられ、
    上記スライドテーブルとして、上記駆動装置の駆動力に応じ上記ガイドレールに沿って個別に移動可能な左右一対のスライドテーブルが、上記フレームの幅方向に並ぶように配置され
    上記左右一対のスライドテーブルの間を隔てる隔壁部材が上記フレームに設けられることにより、このフレームの一面に、上記隔壁部材により区画された一対の開口部が、上記各スライドテーブルの可動領域に対応して設けられ、
    上記各開口部が、一対のシャッター部材によりそれぞれ覆われたことを特徴とするロボット。
  2. 請求項1記載のロボットにおいて、
    上記駆動装置が、上記フレームの長手方向に沿って配列された複数の磁石を有する固定子と、上記各スライドテーブルに一体的に設けられかつ上記固定子に対し相対移動可能な可動子とを備えたリニアモータであることを特徴とするロボット。
  3. 請求項2記載のロボットにおいて、
    上記可動子として、上記各スライドテーブルに対応した一対の可動子が設けられ、これら一対の可動子に対し、上記固定子が共通に1列設けられたことを特徴とするロボット。
  4. 請求項2記載のロボットにおいて、
    上記可動子として、上記各スライドテーブルに対応した一対の可動子が設けられるとともに、上記固定子として、これら一対の可動子にそれぞれ対応した2列の固定子が設けられ、
    これら2列の固定子の間に上記隔壁部材が設けられたことを特徴とするロボット。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載のロボットにおいて、
    上記一対のスライドテーブルが、上記隔壁部材に設けられた補助ガイド部材に沿って移動可能に支持されたことを特徴とするロボット。
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