一般的なPOSシステムや上記特許文献1や2等で示される従来技術では、管理対象の物品に予めバーコード等の識別ラベルを貼付しておくことが前提となる。即ち、対象物品を識別するためのコード情報を予め生成しておき、これをバーコードのシールなどにして物品に付しておく(若しくは、物品の包装などに予め印刷しておく)ことが必要となるものである。また、バーコード等の汚損などが生じると、読み取りエラーによる管理ミスや作業の煩雑化を伴うおそれのあるものである。管理対象の物品の種別によっては、物品に付されているバーコード等の汚損があまり発生しないようなものも考えられるが、例えばある企業の保有する情報処理装置(代表的な例としてはPC)の管理業務を行おうとした場合、管理対象物品(PC等)が比較的長期に亘り継続して使用されるものであるため、バーコード等を貼付して管理する方式ではバーコード等の汚損が比較的発生し易い傾向となる。
また、PC等の情報処理装置のような実際に使用されている物品の管理を行う場合には、稼動状態を維持するためのメンテナンス等にも考慮した管理が望まれるが、単に物品を識別するための識別情報を持たせたバーコード等を付して管理する方式では、このような要請に答えることはできない。なお、特許文献3に機器のエラーコードを2次元バーコードによって画面出力させてこれを携帯電話で読み取ることで、エラー内容がサービスセンタ側へ送信される技術が開示されているが、当該システムは物品を管理(資産管理)するためのシステムではなく、又、エラー(障害)が生じた際に動作するシステムであるため、障害を未然に防止し得る技術ではなかった。
本発明は上述した点に鑑み、情報処理装置を管理するための管理システムであって、資産たる情報処理装置の管理作業の容易化及び作業ミスの防止等が図られ、また、情報処理装置の稼動状態の維持(障害発生の抑止)が図られ、また、情報処理装置の廃棄時などにおいて情報処理装置内のデータ消去の証跡の管理も同時に行えるようにした管理システムを提供することを目的とする。
本発明に関する第1の情報処理装置管理システムは、管理対象となる情報処理装置と、管理サーバと、当該管理サーバとネットワークを介して情報を送受信できる携帯端末装置と、を備える情報処理装置管理システムであって、前記管理サーバは情報処理装置管理テーブルを備え、前記情報処理装置は出力装置を備え、前記情報処理装置内に保持されている情報処理装置識別情報を抽出してこれを前記出力装置に出力させる出力ツールを前記情報処理装置に適用することによって前記出力部に出力される情報処理装置識別情報が、これを読み取り可能な読取部を備える前記携帯端末装置によって読み取られることにより前記ネットワークを介して前記管理サーバへと送信され、これを受信した前記管理サーバにおいて前記情報処理装置管理テーブルを参照することにより、受信した情報処理装置識別情報に対応する情報処理装置が既に管理されているか否かを判別し、管理されていないと判断された場合にはその旨の情報を前記携帯端末装置へと返信する若しくは前記受信した情報処理装置識別情報を用いて前記情報処理装置管理テーブルを更新することを特徴とする。
上記構成によれば、出力ツールが情報処理装置に適用されることによって情報処理装置の出力部に情報処理装置識別情報(情報処理装置内に保持されている情報)が出力され、これを携帯端末装置で読み取とることで管理サーバへ送信され、管理サーバにおいて情報処理装置管理テーブルを参照した登録処理などが行われる。なお、管理サーバにおいて情報処理装置管理テーブルを参照した際の対象情報処理装置が管理されているか否かの判断は、例えば、当該テーブルに対象情報処理装置のレコードがあるか無いかを判別することに基づくものであり、従って、この場合の「情報処理装置管理テーブルの更新処理」とは、レコードの追加作成処理となる。
本発明に関する第2の情報処理装置管理システムは、上記第1の情報処理装置管理システムであって、前記情報処理装置がBIOSを実装した装置であって装置の起動時のブート媒体を選択可能な装置若しくはネットワークブート可能な装置であり、前記出力ツールはBIOS上で動作するプログラムであって媒体に格納されている若しくは前記情報処理装置とネットワークで接続されるサーバ上に格納されており、当該プログラムは、前記情報処理装置の記憶領域に保存されている機器型番情報若しくは製造番号情報をBIOSを介して取得する処理又は前記情報処理装置に備えられるネットワークインターフェースカードからMACアドレスをBIOSを介して取得する処理を実行することで前記情報処理装置識別情報を取得するものであることにより、前記情報処理装置の起動時に若しくは予めブート媒体もしくはネットワークブートが選択されることで前記出力ツールであるプログラムが実行され、前記出力装置に情報処理装置識別情報が出力されることを特徴とする。
上記構成によれば、情報処理装置の起動時(若しくは予め)にブート媒体もしくはネットワークブートが選択されることで、出力ツールである“情報処理装置の記憶領域に保存されている機器型番情報若しくは製造番号情報をBIOSを介して取得する処理又は情報処理装置に備えられるネットワークインターフェースカードからMACアドレスをBIOSを介して取得する処理を実行するプログラム”が実行され、情報処理装置識別情報としての機器型番情報若しくは製造番号情報又はMACアドレスが出力される。従って、PCなどの情報処理装置においてもOS等を介することなく情報処理装置識別情報を取得する(ひいては管理業務を行う)ことが可能となる。
本発明に関する第3の情報処理装置管理システムは、上記第1又は第2の情報処理装置管理システムであって、前記出力ツールに正常性確認ツールが含まれていることにより、当該ツールの適用によって前記出力部に情報処理装置のステータス情報が出力され、当該ステータス情報が前記携帯端末装置によって読み取られることにより前記ネットワークを介して前記管理サーバへと送信され、これを受信した前記管理サーバにおいて、前記情報処理装置識別情報に対応付けて当該ステータス情報を管理することを特徴とする。
上記構成によれば、正常性確認ツールが情報処理装置に適用されることによって情報処理装置の出力部にステータス情報が出力され、これを携帯端末装置で読み取とることで管理サーバへ送信され、管理サーバにおいて情報処理装置識別情報に対応づけた管理が行われる。
本発明に関する第4の情報処理装置管理システムは、上記第3の情報処理装置管理システムであって、前記情報処理装置がBIOSを実装した装置であって装置の起動時のブート媒体を選択可能な装置若しくはネットワークブート可能な装置であり、前記正常性確認ツールはBIOS上で動作するプログラムであって媒体に格納されている若しくは前記情報処理装置とネットワークで接続されるサーバ上に格納されており、当該プログラムは、前記情報処理装置に備えられるメモリ若しくはハードディスクに対する読み取りテスト処理又は前記情報処理装置に備えられるCPUに対して所定の計算を行わせて計算結果が正しいものであるか否かを判別する処理を実行することで、前記ステータス情報を取得するものであることにより、前記情報処理装置の起動時に若しくは予めブート媒体もしくはネットワークブートが選択されることで前記正常性確認ツールであるプログラムが実行され、前記出力装置にステータス情報が出力されることを特徴とする。
上記構成によれば、情報処理装置の起動時に若しくは予めブート媒体もしくはネットワークブートが選択されることで、正常性確認ツールである“情報処理装置に備えられるメモリ若しくはハードディスクに対する読み取りテスト処理又は前記情報処理装置に備えられるCPUに対して所定の計算を行わせて計算結果が正しいものであるか否かを判別する処理を実行するプログラム”が実行され、ステータス情報としてのテスト処理結果等が出力される。
本発明に関する第5の情報処理装置管理システムは、上記第3又は第4の情報処理装置管理システムであって、前記管理サーバに若しくは前記管理サーバとネットワークを介して接続される障害事例サーバに、前記ステータス情報と予防交換の有無を示す情報とが対応付けられて蓄積された予防交換判別テーブルが備えられることにより、前記管理サーバが前記ステータス情報を受信した際に、当該ステータス情報に基づいて前記予防交換判別テーブルを参照して予防交換が必要であるか否かを判別し、その結果情報を前記情報処理装置識別情報に対応付けて管理する若しくは結果情報を前記携帯端末装置へと返信することを特徴とする。
上記構成によれば、管理サーバにおいて、受信したステータス情報に基づいて予防交換判別テーブルを参照して予防交換が必要であるか否かが判別され、その結果情報が情報処理装置識別情報に対応付けて管理若しくは結果情報が前記携帯端末装置へと返信される。
本発明に関する第6の情報処理装置管理システムは、上記第1乃至第5の何れか1つの情報処理装置管理システムであって、前記情報処理装置がBIOSを実装した装置であって装置の起動時のブート媒体を選択可能な装置若しくはネットワークブート可能な装置であり、前記出力ツールにデータ消去ツールが含まれており、当該データ消去ツールはBIOS上で動作するプログラムであって媒体に格納されている若しくは前記情報処理装置とネットワークで接続されるサーバ上に格納されており、当該プログラムは、前記情報処理装置に備えられるメモリ若しくはハードディスクに対するデータ消去処理と、当該データ消去の処理結果に関する情報であるデータ消去実行結果情報を前記出力部に出力する処理を実行するものであり、前記情報処理装置の起動時に若しくは予めブート媒体もしくはネットワークブートが選択されることで前記データ消去ツールであるプログラムが実行され、これにより出力される前記データ消去実行結果情報が前記携帯端末装置によって読み取られることにより前記ネットワークを介して前記管理サーバへと送信され、これを受信した前記管理サーバにおいて、前記情報処理装置識別情報に対応付けて当該データ消去実行結果情報を管理することを特徴とする。
上記構成によれば、情報処理装置の起動時(若しくは予め)にブート媒体もしくはネットワークブートが選択されることで、データ消去ツールである“情報処理装置に備えられるメモリ若しくはハードディスクに対するデータ消去処理と、当該データ消去の処理結果に関する情報であるデータ消去実行結果情報を前記出力部に出力する処理を実行するプログラム”が実行され、当該データ消去実行結果情報が情報処理装置の出力部に出力され、これを携帯端末装置で読み取とることで管理サーバへ送信され、管理サーバにおいて情報処理装置識別情報に対応付けた管理が行われる。
本発明に関する第7の情報処理装置管理システムは、上記第6の情報処理装置管理システムであって、前記管理サーバに若しくは前記管理サーバとネットワークを介して接続される障害事例サーバに、前記データ消去実行結果情報と別手段による消去処理の必要性の有無を示す情報とが対応付けられた消去代替手段判別テーブルが備えられることにより、前記管理サーバが前記データ消去実行結果情報を受信した際に、当該データ消去実行結果情報に基づいて前記消去代替手段判別テーブルを参照して別手段による消去処理が必要であるか否かを判別し、その結果情報を前記情報処理装置識別情報に対応付けて管理する若しくは結果情報を前記携帯端末装置へと返信することを特徴とする。
上記構成によれば、管理サーバにおいて、受信したデータ消去実行結果情報に基づいて消去代替手段判別テーブルを参照して別手段による消去処理が必要であるか否かが判別され、その結果情報が情報処理装置識別情報に対応付けて管理若しくは結果情報が前記携帯端末装置へと返信される。
本発明に関する第1の情報処理装置管理サーバは、情報処理装置を管理するための情報処理装置管理サーバであって、前記情報処理装置のステータス情報と予防交換の有無を示す情報とが対応付けられて蓄積された予防交換判別テーブルを備えることにより、前記情報処理装置を識別する情報処理装置識別情報と前記ステータス情報の入力があった際には、当該ステータス情報に基づいて前記予防交換判別テーブルを参照して予防交換が必要であるか否かを判別し、その結果情報を前記情報処理装置識別情報に対応付けて管理する若しくは結果情報を出力することを特徴とする。
本発明に関する第2の情報処理装置管理サーバは、情報処理装置を管理するための情報処理装置管理サーバであって、前記情報処理装置に備えられるメモリ若しくはハードディスクに対するデータ消去処理の処理結果に関する情報であるデータ消去実行結果情報と別手段による消去処理の必要性の有無を示す情報とが対応付けられた消去代替手段判別テーブルが備えられることにより、前記情報処理装置を識別する情報処理装置識別情報と前記データ消去実行結果情報の入力があった際には、当該データ消去実行結果情報に基づいて前記消去代替手段判別テーブルを参照して予防交換が必要であるか否かを判別し、その結果情報を前記情報処理装置識別情報に対応付けて管理する若しくは結果情報を出力することを特徴とする。
本発明に関する第1の情報処理装置管理サービス提供方法は、顧客の使用する情報処理装置の管理を行う情報処理装置管理サービス提供方法であって、前記情報処理装置内に保持されている情報処理装置識別情報を抽出してこれを前記出力装置に出力させる出力ツールを前記情報処理装置に適用することによって前記情報処理装置の出力部に情報処理装置識別情報が出力されるステップと、これを読み取り可能な読取部を備える前記携帯端末装置によって前記情報処理装置識別情報が読み取られ、ネットワークを介して携帯端末装置から管理サーバへと送信されるステップと、これを受信した前記管理サーバにおいて、情報処理装置管理テーブルを参照することにより受信した情報処理装置識別情報に対応する情報処理装置が既に管理されているか否かを判別し、管理されていないと判断された場合には当該情報処理装置を新規登録するか否かの指示を求める情報を前記携帯端末装置へと返信してこれに対して新規登録指示があった場合には前記受信した情報処理装置識別情報を用いて前記情報処理装置管理テーブルを更新する処理が実行されるステップ、又は、前記受信した情報処理装置識別情報を用いて前記情報処理装置管理テーブルを自動的に更新する処理が実行されるステップを有することを特徴とする。
本発明に関する第2の情報処理装置管理サービス提供方法は、上記第1の情報処理装置管理サービス提供方法であって、前記情報処理装置がBIOSを実装した装置であって装置の起動時のブート媒体を選択可能な装置若しくはネットワークブート可能な装置であり、前記出力ツールはBIOS上で動作するプログラムであって媒体に格納されている若しくは前記情報処理装置とネットワークで接続されるサーバ上に格納されており、当該プログラムは、前記情報処理装置の記憶領域に保存されている機器型番情報若しくは製造番号情報をBIOSを介して取得する処理又は前記情報処理装置に備えられるネットワークインターフェースカードからMACアドレスをBIOSを介して取得する処理を実行することで前記情報処理装置識別情報を取得するものであることにより、前記情報処理装置の起動時に若しくは予めブート媒体もしくはネットワークブートが選択されるステップと、これにより前記出力ツールであるプログラムが実行されて前記出力装置に情報処理装置識別情報が出力されるステップとを有することを特徴とする。
本発明に関する第3の情報処理装置管理サービス提供方法は、上記第1又は第2に記載の情報処理装置管理サービス提供方法であって、前記出力ツールに正常性確認ツールが含まれていることにより、当該ツールの適用によって前記出力部に情報処理装置のステータス情報が出力されるステップと、当該ステータス情報が前記携帯端末装置によって読み取られることにより前記ネットワークを介して前記管理サーバへと送信されるステップと、これを受信した前記管理サーバにおいて、前記情報処理装置識別情報に対応付けて当該ステータス情報を管理するステップとを有することを特徴とする。
本発明に関する第4の情報処理装置管理サービス提供方法は、上記第3の情報処理装置管理サービス提供方法であって、前記情報処理装置がBIOSを実装した装置であって装置の起動時のブート媒体を選択可能な装置若しくはネットワークブート可能な装置であり、前記正常性確認ツールはBIOS上で動作するプログラムであって媒体に格納されている若しくは前記情報処理装置とネットワークで接続されるサーバ上に格納されており、当該プログラムは、前記情報処理装置に備えられるメモリ若しくはハードディスクに対する読み取りテスト処理又は前記情報処理装置に備えられるCPUに対して所定の計算を行わせて計算結果が正しいものであるか否かを判別する処理を実行することで、前記ステータス情報を取得するものであることにより、前記情報処理装置の起動時に若しくは予めブート媒体もしくはネットワークブートが選択されるステップと、これにより前記正常性確認ツールであるプログラムが実行されて前記出力装置にステータス情報が出力されるステップとを有することを特徴とする。
本発明に関する第5の情報処理装置管理サービス提供方法は、上記第3又は第4の情報処理装置管理サービス提供方法であって、前記管理サーバに若しくは前記管理サーバとネットワークを介して接続される障害事例サーバに、前記ステータス情報と予防交換の有無を示す情報とが対応付けられて蓄積された予防交換判別テーブルが備えられることにより、前記管理サーバが前記ステータス情報を受信した際に当該ステータス情報に基づいて前記予防交換判別テーブルを参照して予防交換が必要であるか否かを判別する処理が前記管理サーバにおいて実行されるステップと、その判別結果情報を前記情報処理装置識別情報に対応付けて管理する処理が実行されるステップ若しくは判別結果情報を前記携帯端末装置へと返信する処理が実行されるステップとを有することを特徴とする。
本発明に関する第6の情報処理装置管理サービス提供方法は、上記第1乃至第5の何れか1つの情報処理装置管理サービス提供方法であって、前記情報処理装置がBIOSを実装した装置であって装置の起動時のブート媒体を選択可能な装置若しくはネットワークブート可能な装置であり、前記出力ツールにデータ消去ツールが含まれており、当該データ消去ツールはBIOS上で動作するプログラムであって媒体に格納されている若しくは前記情報処理装置とネットワークで接続されるサーバ上に格納されており、当該プログラムは、前記情報処理装置に備えられるメモリ若しくはハードディスクに対するデータ消去処理と、当該データ消去の処理結果に関する情報であるデータ消去実行結果情報を前記出力部に出力する処理を実行するものであることにより、前記情報処理装置の起動時に若しくは予めブート媒体もしくはネットワークブートが選択されるステップと、これにより前記データ消去ツールであるプログラムが実行されることで出力される前記データ消去実行結果情報が前記携帯端末装置によって読み取られ、前記ネットワークを介して前記管理サーバへと送信されるステップと、これを受信した前記管理サーバにおいて、前記情報処理装置識別情報に対応付けて当該データ消去実行結果情報を管理する処理が実行されるステップとを有することを特徴とする。
本発明に関する第7の情報処理装置管理サービス提供方法は、上記第6の情報処理装置管理サービス提供方法であって、前記管理サーバに若しくは前記管理サーバとネットワークを介して接続される障害事例サーバに、前記データ消去実行結果情報と別手段による消去処理の必要性の有無を示す情報とが対応付けられた消去代替手段判別テーブルが備えられることにより、前記管理サーバが前記データ消去実行結果情報を受信した際に当該データ消去実行結果情報に基づいて前記消去代替手段判別テーブルを参照して別手段による消去処理が必要であるか否かを判別する処理が前記管理サーバにおいて実行されるステップと、その結果情報を前記情報処理装置識別情報に対応付けて管理する処理が実行されるステップ若しくは結果情報を前記携帯端末装置へと返信する処理が実行されるステップとを有することを特徴とする。
本発明に関する第8の情報処理装置管理サービス提供方法は、上記第3乃至第7の何れか1つの情報処理装置管理サービス提供方法であって、前記管理サーバに若しくは前記管理サーバとネットワークを介して接続される障害事例サーバに、前記ステータス情報と予防交換の有無を示す情報とが対応付けられて蓄積された予防交換判別テーブルが備えられることにより、顧客が使用している前記情報処理装置を使用状態から保管状態へと移行させる際に、前記正常性確認ツールを当該情報処理装置に適用させるステップと、当該ツールの適用によって前記出力部に情報処理装置のステータス情報が出力されるステップと、当該ステータス情報が前記携帯端末装置によって読み取られることにより前記ネットワークを介して前記管理サーバへと送信されるステップと、これを受信した前記管理サーバにおいて当該ステータス情報に基づいて前記予防交換判別テーブルを参照して予防交換が必要であるか否かを判別する処理が実行されるステップと、その判別結果情報を前記情報処理装置識別情報に対応付けて管理する処理が実行されるステップ若しくは判別結果情報を前記携帯端末装置へと返信する処理が実行されるステップと、前記判別の結果予防交換が不要であると判断された場合に当該情報処理装置を保管状態とするステップとを有することを特徴とする。
上記構成によれば、情報処理装置を使用状態から保管状態へと移行させる際に、正常性確認ツールが情報処理装置に適用されることによって情報処理装置の出力部にステータス情報が出力され、これを携帯端末装置で読み取とることで管理サーバへ送信され、受信したステータス情報に基づいて予防交換判別テーブルを参照して予防交換が必要であるか否かが判別され、その結果情報が情報処理装置識別情報に対応付けて管理若しくは結果情報を前記携帯端末装置へと返信される。又、予防交換が必要であるか否かの判別処理の結果、予防交換が不要であると判断された場合に当該情報処理装置が保管状態とされる。
本発明に関する第1の情報処理装置管理システムによれば、出力ツールが情報処理装置に適用されることによって情報処理装置の出力部に情報処理装置識別情報が出力され、これを携帯端末装置で読み取とることで管理サーバへ送信されて管理サーバにおいて情報処理装置管理テーブルを参照した登録処理などが行われる。即ち、情報処理装置の記憶部に格納されている情報を出力部に出力させてこれを物品の識別情報として使用するため、識別情報を持たせたバーコード等を付して管理する方式におけるバーコード等の汚損に基づく不具合や、バーコードの貼り間違い等の人為的なミスの発生などを抑止することが可能となる。また、予め管理のための識別番号を生成して管理しておくというような作業を不要とすることができる。
本発明に関する第2の情報処理装置管理システムによれば、情報処理装置の起動時に若しくは予めブート媒体もしくはネットワークブートが選択されることで、情報処理装置の記憶領域に保存されている機器型番情報若しくは製造番号情報をBIOSを介して取得する処理又は情報処理装置に備えられるネットワークインターフェースカードからMACアドレスをBIOSを介して取得する処理が実行され、これが出力部に出力される。従って、PCなどの情報処理装置においても業務用OS等を介することなく情報処理装置識別情報を取得する(ひいては管理業務を行う)ことが可能となるものである。例えば、ある企業のPCを管理するような場合に、業務用OSの起動を要するようなシステムであると、当該OSへのログイン等を必要とすることとなってしまい、管理作業を行う作業者に全てのPCのログインパスワードを教えるか、PCの使用者に作業に立ち会ってもらう必要が生じることとなり、セキュリティ上の問題若しくは作業効率の問題を生じることとなる。これに対し本発明によれば、業務用OS等を介することなく管理業務を行うことが可能となるため非常に有用なものとなる。
本発明に関する第3の情報処理装置管理システムによれば、正常性確認ツールが情報処理装置に適用されることによって情報処理装置の出力部にステータス情報が出力されて、管理サーバにおいて情報処理装置識別情報に対応づけた管理が行われる。従って、管理サーバにおいて情報処理装置の状態を管理することができる。
本発明に関する第5の情報処理装置管理システムによれば、管理サーバにおいて、受信したステータス情報に基づいて予防交換判別テーブルを参照して予防交換が必要であるか否かが判別され、その結果情報が情報処理装置識別情報に対応付けて管理若しくは結果情報が前記携帯端末装置へと返信される。当該結果情報を利用することによって、情報処理装置の稼動状態の維持(障害発生の抑止)を図ることが可能となる。
本発明に関する第6の情報処理装置管理システムによれば、情報処理装置の起動時に若しくは予めブート媒体もしくはネットワークブートが選択されることで、情報処理装置に備えられるメモリ若しくはハードディスクに対するデータ消去処理と、当該データ消去の処理結果に関する情報であるデータ消去実行結果情報を前記出力部に出力する処理が実行され、管理サーバにおいて当該データ消去実行結果情報が情報処理装置識別情報と対応付けて管理される。従って、例えば情報処理装置の廃棄時などにおいて実行される情報処理装置内のデータ消去作業の証跡の管理を管理サーバにおいて容易に行うことが可能となる。
本発明に関する第7の情報処理装置管理システムによれば、管理サーバにおいて、受信したデータ消去実行結果情報に基づいて消去代替手段判別テーブルを参照して別手段による消去処理が必要であるか否かが判別され、その結果情報が情報処理装置識別情報に対応付けて管理若しくは結果情報が前記携帯端末装置へと返信される。ソフトウェア的なデータ消去処理の場合、ハード的な問題などが原因となってデータ消去が完全になされない場合が生じ得るが、本発明によれば、判別結果情報に基づいて別手段による消去処理を実行することにより、データ消去漏れの発生を抑止することが可能となる。
本発明に関する第8の情報処理装置管理サービス提供方法によれば、情報処理装置を使用状態から保管状態へと移行させる際に、正常性確認ツールが情報処理装置に適用されることによって情報処理装置の出力部にステータス情報が出力され、管理サーバにおいて当該ステータス情報に基づいて予防交換判別テーブルを参照して予防交換が必要であるか否かが判別され、予防交換が必要であるか否かの判別処理の結果、予防交換が不要であると判断された場合に当該情報処理装置が保管状態とされる。従って、保管状態の情報処理装置を再度使用状態にするような場合に、“保管状態”とされている情報処理装置を割り当てることで、使用開始後に不具合が発生する危険性を低減させることが可能となる(予防交換が不要であると判断された情報処理装置だけが“保管状態”とされているため)。
本実施例の情報処理装置管理システムは、顧客である企業が有する情報処理装置(代表的にはPC)の管理を代行するサービスを提供するためのシステムである。即ち、企業内では人事異動や組織改変などに伴ってPCなどの情報処理装置の新規導入・廃棄・入れ替え等が比較的頻繁に生じ得るものであり、情報処理装置の数が多量になるとその管理も煩雑になるため、これを効率よく行うためのシステムである。
図1は本実施例の情報処理装置管理システムの概略を示すブロック図である。顧客側には本システムの管理対象物である情報処理装置31が備えられる。なおここでは簡単化のため顧客の支店の1つである顧客支店30内に情報処理装置31が1つあるような図としているが、実際には複数の支店(さらに支店内の各フロア、各部屋)のそれぞれに多数の情報処理装置が備えられるものである。携帯端末装置40は、後に説明するように管理作業を実施する作業員が有するものであり、本実施例ではカメラ機能と2次元バーコード解読機能を有するものである。本実施例では携帯端末装置の一例として携帯電話を用いており、携帯端末装置40は携帯基地局21とネットワーク(電話網やインターネットなどを含む概念)20を介して管理センタ10と情報を送受信可能なものである。
管理センタ10は、情報処理装置管理サービスを提供する企業が有するシステムであり、ファイアウォール108を介した内部ネットワーク111内に、管理サーバ101と、管理対象物である情報処理装置に関する各種情報がデータベースとして格納される管理DB102と、情報処理装置に関する過去の障害事例情報などが蓄積されている障害事例DB103と、端末装置たるPC105と、その他各種業務処理を行う業務サーバなどである内部サーバ107と、等が備えられる。また、公開側ネットワーク(DMZ)に、携帯端末装置40に対する接続サーバとなる携帯受付サーバ104と、その他メールサーバやウェブサーバなどの公開サーバ106が備えられる。
管理DB102には、情報処理装置31に関する各種情報が格納されるものであり、基本的には端末であるPC105(若しくは管理サーバ101に備えられる入出力部)を使用して各種情報の入力(新規登録や更新・削除など)がなされることにより、情報が登録・更新されるものである。
図7には管理DB102に備えられる“情報処理装置31に関する各種情報”たる情報処理装置管理テーブル70の一例を示した。“情報処理装置31に関する各種情報”とは、管理番号として用いられる“端末管理番号”や、情報処理装置の製造メーカによって付与されている“型番”や、同じく製造メーカによって付与されている“シリアル番号(製造番号)”や、当該情報処理装置が設置されている部署を示す情報である“所属コード”や、情報処理装置の種別を示す“端末識別コード”や、当該情報処理装置が設置されている所在地を示す“拠点コード”や、情報の更新日情報や、情報処理装置にネットワークインターフェースカードが備えられている場合の“MACアドレス”や、棚卸の対象であるか否かを示す“棚卸対象区分”や、当該装置の親機の端末管理番号が登録される“親機コード”や、棚卸作業実施日の情報となる“棚卸結果”などが格納される。“親機コード”とは、相互に接続される機器同士における上下関係を定めるようなものであり、例えば、プリンタのレコードには当該プリンタが接続されるPCの端末管理番号が“親機コード”として設定されることにより、プリンタの親機であるPCが特定されることとなる。なお、紙面の都合上ここでは図7に示したような項目のみを例として用いているが、情報処理装置管理テーブルの内容をこれに限るものではなく、例えば棚卸作業者を実施する作業者の名前や、ユーザ(該当情報処理装置の使用者)に関する情報や資産としての情報(例えば機器がリース品であるような場合のリースに関する諸条件の情報)、情報処理装置の構成に関する情報(例えばインストールされているソフトウェアに関する情報やハードに関する情報)等のその他の情報も対応付けられているものであってよい。さらにこれらの情報についても、以下で説明する作業処理における登録内容の確認や変更の対象とするようにしてもよい。
図8〜図10には、それぞれ“所属コード”と“端末識別コード”と“拠点コード”の詳細情報が格納されるテーブルの一例を示した。なお、図7における拠点コードの“H”は、機器保管場所であることを示す。企業の保有する情報処理装置はその全てが使用状態にあるとは限らないため、使用されていない機器は倉庫で保管状態となる。“H”は当該装置が倉庫(機器保管場所)に保管されている状態であることを示すものであり、各拠点コードが入っている場合には、図10で示される建物(ビル)のフロアに当該装置が設置されていることを示すものである。
これらの“情報処理装置31に関する各種情報”は、前述のごとく基本的には管理センタ10において入力・更新されているものである。即ち、顧客である企業からの連絡(例えば設置場所の変更の連絡)を受ける、若しくはサービス提供側の作業員による調査報告を受けること等により、当該情報をPC105などから入力することで管理サーバ101によって管理DB102の情報が更新されるものである。
障害事例DB103には、情報処理装置に関する過去の障害事例情報(障害の内容とこれに対する対策・復旧方法等の情報)などが蓄積されると共に、情報処理装置のステータス情報と予防交換の有無を示す情報とが対応付けられて蓄積された予防交換判別テーブルが備えられる。“情報処理装置のステータス情報”とは情報処理装置から採取可能な各種の情報であり、本実施例では、メモリ若しくはハードディスクに対する読み取りテスト処理やCPUに対する演算テストの結果情報を例としている。予防交換判別テーブルには、例えば、ハードディスクの読み取り不良領域が何パーセント以上である場合には、“HDDの交換(予防交換)が必要”というような情報が対応付けられて格納されるものである。図19に当該予防交換判別テーブルの一例を示した。これはHDDに関する予防交換判別テーブルの一例であり、不良領域が閾値を超えた場合には即交換(フラグ“1”)が対応付けられ、閾値を超えてはいないが不良領域が1%を超えた場合にはユーザ確認後に交換(フラグ“2”)が対応付けられ、転送速度の低下を示すステータスコードであった場合には、最適化処理を実施させる旨の情報(フラグ“3”)が対応付けられている。
以上の構成を有する情報処理装置管理システムの本発明に関する処理手順の概略を図2のフローチャートに示した。当該処理手順は、作業員(サービス提供側の従業員又は顧客側の従業員の何れでも構わない)が行う棚卸作業(資産である情報処理装置の棚卸)に関するものである。
作業者は携帯端末装置(携帯電話)40を所持して棚卸作業現場(顧客支店30)に赴き、情報処理装置31に対して出力ツールを適用する(ステップ201)。“出力ツール”とは、以下で説明するように、情報処理装置31を特定するための情報(型番・製造番号・MACアドレス)と、ステータス情報を出力(本実施例では2次元バーコードとして画面出力)させるためのものである。以下では情報処理装置31の具体例としてPCを用いた説明としており、ここでの“出力ツール”は、媒体(例えば光ディスク媒体)に格納されたプログラムである。
図3はステップ201(図2)の“PCへの出力ツールの適用処理”の概略(情報処理装置31において実行される処理の概略)を示すフローチャートである。
ステップ301においてPC(情報処理装置31)の起動処理が行われる。PC(情報処理装置31)は、内蔵する不揮発性メモリにBIOS(Basic Input/Output System)が記録されており、通常はデフォルトのブート媒体からOS等を起動することで装置の起動を行うものであるが、立ち上げ時に所定の操作をすることでブート媒体を選択することが可能なものである。図4は当該起動処理の概略を示したフローチャートである。
電源がONとされることにより(ステップ401)、先ずBIOSが起動され(ステップ402)、所定期間内に所定の操作(ブート媒体選択操作)が無かった場合にはデフォルトの媒体での起動処理が実行される(ステップ403→ステップ404→ステップ406)。一方、所定期間内にブート媒体の選択があった場合には、選択された媒体にて起動処理が実行される(ステップ403→ステップ405)。よって、本発明に関する“出力ツール”を起動させるために、ステップ403において対応する媒体(光ディスク媒体である場合には光ディスクドライブ)を選択する操作が行われることとなる。
図3に戻って説明を続ける。ステップ301における操作により“出力ツール”の媒体が選択され、これによって出力ツールの起動処理が行われる(ステップ302)。
ステップ303〜ステップ307は“出力ツール”によって行われる処理(BIOSを介して、PC(情報処理装置31)に備えられる各ハードたるメモリ・HDD・CPU・ネットワークインターフェースカードなどに対して行われる処理)である。その中のステップ304とステップ305は、“正常性確認ツール”としての処理動作となる。
ステップ303では、メーカが製造時にPC(情報処理装置31)の不揮発性メモリに格納している情報である、“型番”情報と“製造番号”情報とを取得する。また、PC(情報処理装置31)にネットワークインターフェースカードが実装されている場合には、当該NICからMACアドレスを取得する処理を実行する。なお、図7のテーブルでは、“MACアドレス(有線)”としているが、有線・無線のそれぞれのMACアドレスがあるような場合にはそれぞれ取得し、これを管理するものであってよい。
ステップ304では、メモリとHDD(ハードディスクドライブ)に対する読み取りテストを実行してその結果情報(例えば不良領域の情報など)を取得する。
ステップ305では、CPUに対して所定の計算を行わせて計算結果が正しいものであるか否かを判別する処理(予め計算式と計算結果とを対応付けておき、CPUに実際に行わせた計算結果がこれと同じか否かを判別するなど)を実行してその結果情報を取得する。なお、ステップ304とステップ305の“正常性確認ツール”については実行させる処理を選択可能とする等してもよい(予めの設定若しくは作業者による指示(設定)により、メモリ、HDD、CPUの何れか若しくは全部のテストを省略する等)。
なお、ステップ303〜ステップ305の処理は何れを先に実行しても構わない(ステップ303〜ステップ305の処理順番は任意で構わないし、並列的な処理が可能なのであれば同時実行されるようなものであっても構わない)。
ステップ303〜ステップ305によって情報処理装置31を特定するための情報処理装置識別情報(型番・製造番号・MACアドレス)とステータス情報(各テスト結果)とを取得した後のステップ306では、これら取得した情報を2次元バーコードに変換する処理と、これを情報処理装置31の出力部に出力(例えばモニタに画面表示)する処理が行なわれる。なお、2次元バーコードだけでなく、作業者の目視確認用として情報処理装置識別情報やステータス情報などをテキスト情報として同時に画面表示させるものであってもよい。
終了指示(PCに対する操作)があった際には(ステップ307)、電源オフ処理を行って終了する。
図2に戻って説明を続ける。上述したように情報処理装置31への出力ツールの適用(ステップ201))により、情報処理装置31の出力部に2次元バーコードが表示される。作業者は、当該出力された2次元バーコードを携帯端末装置(携帯電話)40によって読み取る(ステップ202)。
携帯端末装置40では、読み取った(カメラ撮影した)2次元バーコードをデコードして管理サーバ101へと送信する処理が実行される(ステップ203)。なお、携帯端末装置40と管理サーバ101との間の情報の送受信は、携帯基地局21やネットワーク20や携帯受付サーバ104などを介して行われるものであるが、以降これらの中間の構成要素には特に付言することなく「携帯端末装置40と管理サーバ101とで情報を送受信する」というような説明とする。
上記2次元バーコードの読み取り処理により、PC(情報処理装置31)に2次元バーコードを出力させる必要がなくなった後は、図3のステップ307の終了指示により、PCの電源はオフとしてよい。
ステップ204以下は、上記情報処理装置識別情報(型番・製造番号・MACアドレス)によって特定される情報処理装置31について管理センタ10(管理DB102)に登録されている情報の確認・更新を行うための処理である。
ステップ204では、後に説明する管理サーバ101側の処理(図6)によって管理サーバ101から送られてくるDB照合結果を受信する。作業者は当該管理サーバ101から送られてきた登録内容(携帯端末装置40の表示部に表示される)を参照して、当該情報に加工・修正(若しくは新規登録)の必要がある場合には、携帯端末装置40に備えられる入力部から加工・修正作業を行い、これを管理サーバ101へと送信する(ステップ205→ステップ206)。一方、加工・修正の必要が無い場合には、登録内容を承認する旨の情報を管理サーバ101へと送って処理を終了する(ステップ205→ステップ207)。(図2の一連の作業が、特定の情報処理装置31に対して行われることで、当該情報処理装置31に対する棚卸確認作業が終了し、次の情報処理装置31に対する棚卸確認作業へと移行する。)なお、情報処理装置31のモニタやキーボード、マウスなどの動作確認を人手にて実施する処理を行い、ステップ205〜ステップ207における管理センタ10(管理DB102)に登録されている情報の加工・修正処理の中で、当該動作確認結果を管理センタ10(管理DB102)に登録するようなものであってもよい。
次に図5を参照しつつ、管理サーバ101における本発明に関する処理の概略を説明する。
携帯端末装置40から情報(情報処理装置31を特定するための情報処理装置識別情報(型番・製造番号・MACアドレス)とステータス情報(各テスト結果))を受信した際には(ステップ501)、「管理DB照合更新処理」が実行される(ステップ502)。
図6は、図5のステップ502で実行される「管理DB照合更新処理」の概略を示したフローチャートである。
ステップ601では、携帯端末装置40から受信した情報処理装置識別情報(型番・製造(シリアル)番号・MACアドレス)に基づいて、管理DB102の情報処理装置管理テーブル70(図7)を参照して該当する装置を判別する。
管理DB102に該当するデータがあった場合には、当該データを携帯端末装置40へ返信する処理を行い(ステップ602→ステップ603)、管理DB102に該当するデータが無いと判断された場合には、管理DB102に当該機器(情報処理装置31)を新規登録するか否かの指示を求める情報を携帯端末装置40へ返信する(ステップ602→ステップ604)。ステップ603において携帯端末装置40へ送信される情報は、所属部署に関する情報や、設置場所に関する情報、情報処理装置の種別を示す情報などである(それぞれ、情報処理装置管理テーブル70のコード情報を元に、図8〜図10のテーブルを参照して、所属部署として“総務部/総務課”という情報や、設置場所として“厚木ビル”という情報や、情報処理装置の種別として“一体型デスクトップ”というような情報が送られる)。なお、棚卸対象外である場合(情報処理装置管理テーブル70の棚卸対象区分のフラグが0である場合)には、その旨の情報を返信する。
当該情報を受信した携帯端末装置40によって情報の加工・修正若しくは新規登録が行われて(図2ステップ205・206)、当該修正情報を受信した場合には、当該受信した情報にて管理DB102の情報を更新し(この時点で実際にDBの内容を更新してもよいが、この時点で実際にDBの内容を書き換えるのではなく、この後の“承認の旨の情報”を受信した際にDB更新を行う)、更新後の内容を確認のため再度携帯端末装置40へと送信する(ステップ605→ステップ606→ステップ603)。
ステップ603で送信した情報(管理DB102の登録内容)に対して、携帯端末装置40から承認の旨の情報(図2ステップ207)を受信した場合には、「管理DB照合更新処理」を終了する(ステップ605)。
図5に戻って説明を続ける。「管理DB照合更新処理」に続くステップ503では、情報処理装置識別情報に対応づけて(受信した型番・製造(シリアル)番号・MACアドレスの何れかに対応付けるものであってもよいし、これらの情報から情報処理装置管理テーブル70を参照して得られる“端末管理番号”に対応付けてもよい)、受信したメモリ・HDD・CPUのテスト結果情報(ステータス情報)をログとして管理DB102に蓄積する。即ち、棚卸作業が行われるごとに当該日時情報と共にテスト結果情報が蓄積されていくものである。
ステップ504では、受信したステータス情報に基づいて障害事例DB103の予防交換判別テーブル190を参照して、予防交換が必要であるか否かを判別する。前述のごとく、予防交換判別テーブルには例えばハードディスクの読み取り不良領域が何パーセント以上である場合には、“HDDの交換(予防交換)が必要”というような情報が対応付けられているものであり、受信したステータス情報に基づいて“メモリ交換必要”といような情報が得られるものである。
続くステップ505では、ステップ504の判別結果情報を情報処理装置識別情報に対応づけて保存すると共に、当該情報を携帯端末装置40へと送信する。なお、図2の処理では“予防交換の要・不要”の情報を受信する場合の処理を特に記載していないが、棚卸作業者が必要なスキルと部品を有している場合には、当該“予防交換の要・不要”の情報を携帯端末装置40で受信して確認することで、これに対応する交換作業を実施し、交換作業後に再度“出力ツール”の適用からの作業を実施するようにしてもよい。このようにすることで棚卸作業と同時に情報処理装置の保守作業も実施することができる。
なお、ステップ502の処理は、ステップ503〜ステップ505の処理の後でも構わない。
図11〜図13には、棚卸作業における携帯端末装置40の表示画面例を示した。フローチャートに沿った処理の説明では、「〜情報を受信してこれを表示し、修正が必要な場合にはこれを修正して送信」というように、一括して処理が行われるような説明としているが、実際には、携帯端末装置(携帯電話)40の表示領域の制約などもあるため、“一部の情報を表示して修正”というような作業を繰り返すこととなる。
図11(a)は作業開始時の最初の画面となる。図11(b)は情報処理装置31から出力された2次元バーコードを読み取った際の画面となる。図11(c)は情報処理装置識別情報に基づいて管理DBを検索した結果を受信した際の最初の画面であり、棚卸対象区分(棚卸対象であるか否か)の情報と、棚卸結果(棚卸実行日時情報)が表示される。
次に図12(a)の画面において、図に表示されるような情報処理装置に関する各種の情報が表示される。ここで携帯端末装置40の“数字キー”である1〜6の入力があると、これに対応する項目の修正画面に移行する。図13が、情報修正画面の一例を示した図である。設置先情報のような選択項目が予め定まっている情報については、図13(b)に示されるようなプルダウンリストによって設置先の情報(図10のテーブルに基づく)を表示して選択させるようにしてもよい。図13(c)のように任意に情報を入力させるようなものであっても構わない。
情報修正が必要な場合とは、例えば、PCの移動があったにも関わらずその情報がDBに反映されていなかったような場合において、移動後の部署で棚卸を実施した際に登録内容が移動前の設置場所情報のままであることが携帯端末装置40で確認できるものであり、このような場合に、現在の(移動後の)設置場所情報を入力して修正するようなものである。このように、現物である情報処理装置そのものから吸い上げた識別情報に基づいて、現場にて確認しながら作業を行うことができるため、2重登録やA装置の情報として登録すべきものをB装置の情報として登録してしまうといったミスの発生を抑止することができる。
図12(a)で「次へ(数字キーの“9”)」が選ばれると、図12(b)の画面へ遷移し、主に情報処理装置31から取得して管理サーバ101へと送信した情報についての表示画面となる。ここでは「xxxxxxxx」とした表示が管理DB102に登録されている情報であり、これと実際に情報処理装置31から取得した情報が相違する場合には、当該実際に取得した情報を「yyyyyyyy」として並べて表示するものを例としている。実際に取得した情報でDBを更新する場合には、「内容修正(数字キーの“1〜6”)」によって変更を反映させる。
図12(b)で「次へ」が選ばれると、図12(c)の画面へ遷移する。当該画面は情報処理装置31に接続されている機器(例えばプリンタ)に関する情報を確認(及び修正)するための画面である。前述のごとく、処理装置管理テーブル70(図7)には、“親機コード”が格納されており、当該テーブルの情報処理装置31に該当するレコードの“親機コード”を参照することによって、情報処理装置31に親機がある場合にはこれが取得され、当該テーブルの“親機コード”に、情報処理装置31の端末管理番号が設定されているレコードがあった場合には、当該レコードに該当する装置が情報処理装置31の子機として取得される(図6:ステップ603において取得される)。これ(管理センタ10で登録されている情報)に基づいて情報処理装置31に接続されている機器の一覧が生成され、携帯端末装置40に図12(c)の画面として表示されるものである。作業者は現場で情報処理装置31と他の機器との接続状況を確認し、必要に応じて情報の修正などを行う。
図12(c)に続く図12(d)は登録確認の画面であり、当該画面における“登録終了”の選択が、図2のステップ207における“承認の旨の情報の送信”に該当し、当該情報送信によって登録作業が完了する(図12(e))。
以上のごとく、本実施例の情報処理装置管理システム(若しくは情報処理装置管理サービス提供方法)によれば、出力ツールが情報処理装置に適用されることによって情報処理装置の出力部(例えばPCのモニタ)に情報処理装置識別情報が出力され、これを携帯端末装置で読み取とることで管理サーバへ送信されて管理サーバにおいて情報処理装置管理テーブルを参照した登録処理などが行われる。即ち、情報処理装置の記憶部に格納されている情報を出力部に出力させてこれを物品の識別情報として使用するため、識別情報を持たせたバーコード等を付して管理する方式におけるバーコード等の汚損に基づく不具合や、バーコードの貼り間違い等の人為的なミスの発生などを抑止することが可能となる。また、予め管理のための識別番号を生成して管理しておくというような作業を不要とすることもできる。即ち、従来の棚卸作業とは、先ず資産に関する台帳があって当該台帳と現物とのつき合せを行うのが原則であるため、資産管理をする際には先ず台帳を作る必要がある。本実施例においても基本的には当該台帳たる管理DB102があること前提として説明しているが、“新規登録”に関する説明からもわかるように、本発明を台帳をつくるための手段として用いることもできる。全く台帳の無いような顧客に対してサービス(情報処理装置管理サービス)の提供を開始するような場合に、顧客の各情報処理装置に対して上記説明した処理(新規登録)を実行することで、作業の煩雑さやミスの発生が低減されながら台帳(管理DB)の生成が行われることとなる。なお且つ、当該サービスの提供において、顧客側に新たな装置等を設置することなく機械的に情報処理装置の情報を吸い上げて管理センタで管理することが可能となる。
また、情報処理装置の起動時に(若しくは予め)ブート媒体もしくはネットワークブートが選択されることで、情報処理装置の記憶領域に保存されている情報処理装置識別情報をBIOSを介して取得する処理が実行され、これが出力部に出力される。従って、PCなどの情報処理装置においても業務用OS等を介することなく情報処理装置識別情報を取得する(ひいては管理業務を行う)ことが可能となるものである。例えば、ある企業のPCを管理するような場合に、業務用OSの起動を要するようなシステムであると、当該OSへのログイン等を必要とすることとなってしまい、管理作業を行う作業者に全てのPCのログインパスワードを教えるか、PCの使用者に作業に立ち会ってもらう必要等が生じることとなり、セキュリティ上の問題若しくは作業効率の問題を生じることとなる。これに対し本発明によれば、業務用OS等を介することなく管理業務を行うことが可能となるためセキュリティ上の面からも作業効率の面からも非常に有用なものとなる。
また、メモリやHDD、CPUに対するテスト(正常性確認ツール)が適用されることによって情報処理装置の出力部にステータス情報(テスト結果情報)が出力されて、管理サーバにおいて情報処理装置識別情報に対応づけた管理が行われる(履歴として保存)。従って、管理サーバにおいて情報処理装置の状態を管理することができる。
さらに、管理サーバにおいて受信したステータス情報に基づいて予防交換判別テーブルを参照して予防交換が必要であるか否かが判別され、その結果情報が情報処理装置識別情報に対応付けて管理され、当該結果情報が前記携帯端末装置へと返信される。当該結果情報を利用することによって、情報処理装置の稼動状態の維持(障害発生の抑止)を図ることが可能となる(障害が発生してしまった後の対応ではなく、障害発生前に“予防”をすることが可能となる)。また、上記したステータス情報の履歴情報を利用することにより、例えば、実際に障害が発生した情報処理装置の当該障害が発生するまでのステータス情報の履歴情報を参照して各事例の蓄積・分析をすることで、「特定のステータスに至るとその後障害につながる可能性が高い」というような情報も得ることができる。当該情報を“予防交換判別テーブル”にフィードバックすることで、“障害発生の予防効果”がより高まることも期待できる。
なお、本実施例では、情報処理装置の具体例として主にPCを想定した説明としたが、その他の出力部を備える各種情報処理装置に対して本発明を有効に適用できる。情報処理装置の種別によっては、“出力ツール”として実施例で説明したような「ブート媒体を選択して起動」という手法が採れない場合もあるが、装置自体に予めそういう機能(情報処理装置識別情報やステータス情報を取得・出力する機能)を持たせておくようにすればよい(例えばファームウェアで当該機能を実現させるなど)。
本実施例では、画面上に2次元バーコードで“情報処理装置識別情報やステータス情報”を表示させるものを例(携帯端末装置に備えられるカメラが読取部に相当)として説明したが、2次元バーコードに限るものではなく、その他のコード形態(例えば1次元バーコード)や、テキストそのものを出力させて文字認識させるものであっても構わない。出力部もモニタなどの画面に限るものではなく、情報処理装置がプリンタであるような場合において紙に出力(印刷)させるもの等であってもよい。本実施例では、携帯端末装置においてデコード(2次元バーコード解読)して管理サーバ101へ情報を送信するものを例としたが、2次元バーコード(若しくはその他のコードやテキスト)の映像情報をそのまま管理サーバ101へと送信して、管理サーバ101側でデコードするものであっても構わない。また、光学的に情報を読み取る(カメラ撮影する)ものに限られず、その他の形態で情報を出力して携帯端末装置で読み取るものであってもよい。例えば、ICタグ(及びICライタ)を情報処理装置に備えさせ、そこに情報を書き込んでICリーダ(読取部に相当)を備える携帯端末装置によって情報を読み取る(若しくは逆に携帯端末側にICタグを備えさせる)ようなものであってもよい。
また、本実施例では、携帯端末装置の具体例として携帯電話を想定した説明としている。現在の携帯電話はカメラ機能及び2次元バーコードのデコード機能を備えるものが多数存在しているためこれを利用することで必要機器の追加的なコストが不要となり、実施例の説明のごとく本発明の適用に好適なものの1つであるが、本発明における携帯端末装置を携帯電話に限るものではない。例えば、PDAや携帯ゲーム機や通信機能を搭載したデジタルカメラ等のその他の携帯端末装置についても上記の情報の出力形態に合わせた“読取部”を備え、ネットワークを介して管理センタとの情報の送受信をすることが可能な装置であればよい。
本実施例では、光ディスク媒体などで“出力ツール”が提供され、当該媒体を挿入するとともに当該媒体が挿入されたドライブが“ブート媒体”として選択されることで出力ツールがOSを介さずに起動されるものを例示しているが、同様の出力ツールを備えたサーバを、情報処理装置と同一のローカルなネットワークに接続して、“ネットワークブート”の選択によって“出力ツール”を起動させるものとしてもよい。この場合にはいちいち光ディスク媒体等を全ての情報処理装置に挿入する必要が無い点で作業性に優れる。ただし、ルータを跨いだセグメントには適用困難である(各セグメントごとに出力ツールを備えたサーバを接続する必要がある)。“出力ツール”はBIOS上で動作させるものであり、高位の通信プロトコルを使用できないのが一般的だからである。
本実施例では、新規の情報処理装置が見つかった場合(管理DB102に登録情報が無い場合)には、DBに登録するか否かを作業者に確認する(携帯端末装置へと情報送信する)ようにしているが、自動的に登録するものであっても構わない。
また、本実施例では、予防交換が必要であるか否かの情報を携帯端末装置へと送信してDBに登録するものとしているが、サポートセンタなどの窓口がある場合にはそこに情報を自動的に送信するものや、当該情報処理装置を保有する顧客に情報を自動的に送信するもの、若しくは管理サーバ101(又は担当者の端末であるPC105)の出力部などに警告として表示するようなものであってもよい。
本実施例では、資産である情報処理装置を使用する者(顧客)と、管理サービスを行う者が別である場合(企業が企業にサービスを提供するもの)を例としているが、自己の有する資産について自己が管理を行うために本発明を用いるものであっても構わない。また、“顧客”が個人ユーザであるような場合であって、ユーザ登録や定期的な正常性チェックのためにユーザが出力ツールを情報処理装置に適用し、携帯端末装置(携帯電話)で情報をセンタに送信するようなものであってもよい。作業自体には特に専門的な知識も特別な装置も必要なく、且つ、センタ側で蓄積された情報(予防交換判別テーブル)に基づいて、予防交換の必要性を知ることができるため、個人ユーザにとっても有益なものとなり得る。
次に、情報処理装置(代表的にはPC)の管理において、使用中の情報処理装置が不要になり廃棄若しくは倉庫保管にする場合、又は、障害の発生により修理が必要になった場合について説明する。
図14は本実施例の情報処理装置管理システムの概略を示すブロック図である。基本的な構成は実施例1(図1)と同様であるため、同様の構成要素については同一の符号を使用しここでの説明を省略する。図14に示されるように、使用されない情報処理装置を保管するための倉庫50がある。なお、倉庫50は顧客側の管理下にあるものであっても良いし、サービス提供側の管理下にあるものであっても構わない。
本実施例の情報処理装置管理システムには、情報処理装置のステータス情報と別手段によるデータ消去処理の必要性の有無を示す情報とが対応付けられて蓄積された消去代替手段判別テーブルが備えられる。図20に当該テーブルの一例である消去代替手段判別テーブル200を示した。ここでいう“情報処理装置のステータス情報”とは、“HDDのデータ消去処理の実行結果に関する情報”である。図20の例では、“情報処理装置のステータス情報(=HDDのデータ消去処理の実行結果に関する情報)”としてのステータスコードとそのコードの意味内容が示されており、不良領域が1%を超えている場合(消去失敗)には物理破壊を指示する旨の情報が対応付けられ、転送速度の低下を示すステータスコードであった場合には、ホワイトニング処理の再実施を指示する旨の情報が対応付けられている。なお、消去代替手段判別テーブルは、管理DB102に備えられるものであってもよいし、障害事例DB103に備えられるものであっても構わない。
図15は、情報処理装置撤去要請があった場合の現地(顧客内)の作業者が行う処理手順の概略を示したフローチャートである。なお、実施例1(図2)と同様の処理概念については同一の符号を使用しここでの説明を簡略化若しくは省略する。
情報処理装置撤去要請があった場合には(ステップ1501)、該当する情報処理装置31への出力ツールの適用処理が行われ(ステップ201)、これによって出力される2次元バーコード化された情報処理装置識別情報を携帯電話40で読取る(ステップ202)。“情報処理装置撤去要請”とは、情報処理装置が不要になったことにより廃棄する場合と、倉庫へ保管する場合と、障害発生により修理に出す場合とがある。“情報処理装置撤去要請”は原則的には顧客の意思表示に基づくものであるが、修理や廃棄については現場の作業者によって判断される場合も生じ得る。
廃棄・保管の何れの場合にも、使用されていた情報処理装置に記録されている情報はセキュリティの観点から消去される。また、修理の場合にも本実施例では、修理を要する情報処理装置のバックアップをとり、倉庫から出荷される代替機へとインストールして以後代替機を使用させることとなる(即ち修理に出した装置は修理後に元の使用場所に戻すのではなく、倉庫で保管するものであり、装置の入れ替えになる)ため、修理機も情報の消去が行われる。情報の消去は倉庫50で行っても良いが、搬送過程における情報の漏洩の防止という観点から、顧客内部(現地)で行うことがセキュリティ上優れるものであり、その要請も強い。よって、本実施例のステップ201で実行される出力ツールは図16のものとなる(データ消去ツールが含まれる)。なお、実施例1(図3)と同様の処理概念については同一の符号を使用しここでの説明を簡略化若しくは省略する。
図16では、情報処理装置識別情報の取得処理(ステップ303)の後に、HDDのデータを消去する処理が実行される(ステップ1601)。続くステップ1602では、情報処理装置識別情報と、HDDのデータ消去処理の実行結果に関する情報とが2次元バーコード化されて出力される。これにより、図15のステップ202では、情報処理装置識別情報とHDDのデータ消去処理の実行結果に関する情報とが読み込まれることとなる。なお、“HDDのデータ消去処理の実行結果に関する情報”とは、「消去の完了(正常終了)」や、「HDD不良(不良領域が閾値を超えた場合など)」や、「消去完了(不良領域があるが閾値以下の場合など)」や、「HDD転送速度低下」などを示す情報(具体的にはコード情報)として得られるものである。
図15に戻って説明を続ける。情報処理装置撤去要請が廃棄でない場合には、ステップ202で取得した情報を管理サーバへと送信する処理を行い(ステップ203)、これに対する応答として管理サーバから「代替手段実施指示」があった場合には(ステップ1503)、当該指示に従った代替手段によるデータの消去処理作業を実施する(ステップ1504)。「代替手段実施指示」とは、後に説明する図18のステップ1801の処理によって管理サーバから送信される情報である。当該情報は“HDDのデータ消去処理の実行結果に関する情報”に基づいてデータ消去処理が不完全であると判断された場合に、“物理破壊(ディスクを取り出して破壊したり、強力な磁力をかける等)”や“データ消去処理の再実行”を指示するものである。ステップ1504の代替手段によるデータの消去処理作業の後(若しくは代替手段実施指示が無かった場合)には、情報処理装置の搬送作業を行う(ステップ1505)。なお、“データ消去処理の再実行”の場合には、ステップ201へと戻って処理を繰り返すようなもの(即ち、出力ツールの再度の適用により消去処理を再実行させるもの)であってもよい。一方、廃棄であった場合には(ステップ1502)、当該情報も対応付けて管理サーバへと送信する処理を行う(ステップ1506)。続くステップ1507〜ステップ1508は、ステッププ1503〜ステップ1504と同様の処理である。当該処理の後に廃棄作業を行う(1509)。なお、廃棄作業は一旦倉庫へ搬送してその後行うようなもの(顧客先での実際の作業としては修理・保管と同様)であってもよい。廃棄・修理・保管の何れの場合も一旦倉庫へと搬送する場合には、ステップ1502→ステップ1506〜1509を行わずに、ステップ203において“倉庫へ搬送”という情報も管理サーバへと送信し、以下で説明する倉庫内での作業において廃棄・修理・保管の別に応じた処理としてもよい(逆にここで廃棄・修理・保管の別を示す情報を管理サーバへ送信しても構わない)。
図15では、簡単化のため図2におけるステップ204〜207の処理を記載していないが、同様の処理(登録情報を修正したり対象装置が新規である場合に登録する等)をここで行うものであっても構わない。また、物理破壊などの代替手段を実行した後に、「代替手段によるデータ消去完了」の旨の情報を携帯端末装置40から管理サーバ101へと送信して、当該情報を情報処理装置識別情報に対応付けて管理DB102に蓄積させるようにしてもよい。
図17は、倉庫の作業者が行う処理手順の概略を示したフローチャートである。実施例1(図2)と同様の処理概念については同一の符号を使用している。なお、倉庫50にて使用する携帯端末装置40は顧客支店30で使用した携帯端末装置40と同様のものである。
情報処理装置(倉庫で既に保管状態にある情報処理装置ではなく、上記処理により搬送されてきた情報処理装置)への出力ツールの適用処理が行われ(ステップ201)、これによって出力される2次元バーコード化された情報処理装置識別情報とステータス情報を携帯電話40で読み取る(ステップ202)。なおここのステップ201の処理は実施例1(図3)と同様である。
続くステップ1701では、対象装置が保管若しくは修理予定の装置である旨の情報と、情報処理装置識別情報とステータス情報を管理サーバへ送信する(全てを同時に送信する必要は無く別々に送信するものであってもよい)。なお、前述したように廃棄の旨の情報を顧客先で送信しない場合にはここで送信する(逆に既に廃棄・修理・保管の別を示す情報が管理サーバに送信済みである場合には不要)。
対象装置が“修理”である場合には(ステップ1702)、後に説明する図18の処理によって管理サーバ101から送信される情報を受信して(ステップ1703)、ベンダに修理を依頼する作業を行う(ステップ1704)。“管理サーバ101からの情報”とは、当該情報処理装置に関するステータス情報に基づき予防交換が必要であるか否かを判別した結果情報(若しくは、当該装置のステータス情報の履歴情報)であり、「予防交換が必要である=障害発生が予見される」という情報をベンダ(修理を実行する者)に提供して該当部品も同時に交換して貰うことで、現実に障害が発生した部位の交換だけでなく、障害が発生しそうな部位の交換も同時に行えるものである。又は、障害発生が予見される部位に関する情報や、ステータス情報の履歴情報(実施例1で説明したように管理DB102に蓄積されている)を、修理を実行する者に提供することで障害原因の特定等に有益なものとなり得るものである。
対象装置が“保管”である場合には(ステップ1702)、後に説明する図18の処理によって管理サーバ101から送信される情報を受信して(ステップ1705)、当該受信情報が“保管OK”である場合には(ステップ1706)、保管作業(倉庫内に保管する作業)を行う(ステップ1707)。一方、“保管OK”でない場合(予防交換が必要である旨の情報を受信し場合)には、ステップ1704へと移行して、“修理”時と同様の作業を行う。
図18は、管理サーバ101における本実施例に関する処理の概略を示したフローチャートである。実施例1(図5)と同様の処理概念となるものについては同一の符号を使用し、ここでの説明を簡略化若しくは省略する。
携帯端末装置40から受信した情報に“HDDのデータ消去処理の実行結果に関する情報”(図17のステップ1701によって送信される情報)があった場合には、当該情報を情報処理装置識別情報に対応付けて管理DB102に蓄積する。また、受信した“HDDのデータ消去処理の実行結果に関する情報”に基づいて消去代替手段判別テーブル200(図20)を参照し、代替手段が設定されている場合には、当該情報を携帯端末装置40へと送信する(ステップ1801)。図16のステップ1601で実行されるHDDの消去処理はソフトウェアによって実行される処理であるが、HDDのハード的な問題などが原因となって、データ消去処理がソフトウェアでは完全には行えない場合が生じ得る。よって、“HDDのデータ消去処理の実行結果に関する情報”に基づいてデータ消去処理が不完全であると判断されるような場合に、代替手段による消去の実施を指示するものである(物理的な破壊や消去処理の再実行など)。
携帯端末装置40から受信した情報に“廃棄”である旨の情報(図15のステップ1506(若しくは図17のステップ1701)によって送信される情報)があった場合には、当該装置の情報処理装置識別情報に廃棄の旨の情報を対応付けて管理DB102に格納する(ステップ1802→ステップ1803)。なお、ステップ1803の処理は、管理DB102にある該当装置のデータを削除するような処理であってもよい。
携帯端末装置40から受信した情報に“修理”である旨の情報(図17のステップ1701(若しくは図15のステップ1506)によって送信される情報)があった場合には、ステップ504の判別結果(予防交換の要不要)情報を携帯端末装置40へと送信し、ステップ504の判別結果情報と“修理中”である旨の情報を、情報処理装置識別情報に対応付けて管理DB102に格納する(ステップ1804→ステップ1805)。
携帯端末装置40から受信した情報に“保管”である旨の情報(図17のステップ1701(若しくは図15のステップ1506)によって送信される情報)があった場合には、ステップ504の判別結果が「予防交換必要」であったか否かを判別し、予防交換不要であった場合には保管OKの旨の情報を携帯端末装置40へと送信して、ステップ504の判別結果情報と“保管状態”である旨の情報を、情報処理装置識別情報に対応付けて管理DB102に格納する(ステップ1804→ステップ1806→ステップ1807→ステップ1808)。一方、ステップ1806の判別の結果、予防交換必要であった場合にはステップ1805へと移行して上記説明した処理を行う。なお、ステップ504の判別において、予防交換判別テーブルのフラグが3(即ちユーザ確認後に交換)であった場合には、即座にステップ1805へと移行して修理扱いとするのではなく、ユーザである顧客に確認をとった後にステップ1805へと移行させるもの等であってよい。
以上のごとく本実施例の情報処理装置管理システム(若しくは情報処理装置管理サービス提供方法)によれば、情報処理装置に備えられるHDDに対するデータ消去処理と、当該データ消去が正常に終了したか否かを示すデータ消去実行結果情報が2次元バーコードとして出力される処理が実行され、管理サーバにおいて当該データ消去実行結果情報が情報処理装置識別情報と対応付けて管理される。従って、例えば情報処理装置の廃棄時などにおいて実行される情報処理装置内のデータ消去作業の証跡の管理を管理サーバにおいて容易に行うことが可能となる。例えば、廃棄される情報処理装置について管理サーバにおいて“データ消去作業の証跡”が無い場合には、消去作業が実行されていないと判断できるため作業漏れなどのミスの発生を防止できるものである。
また、本実施例によれば、HDDの消去処理をソフトウェア的に実行したのみでは不完全であるような場合に、「物理破壊を実行せよ」といような指示がなされるため、データの消去漏れ等が発生することを抑止することが可能となる。
また、本実施例によれば、保管要請のあった情報処理装置についてもステータス情報の取得及びこれに基づく予防交換の必要性の判断処理が実行され、予防交換不要と判断された場合に装置を保管状態とし、予防交換を要するものについては交換措置がとられるため、倉庫に保管される装置の中に機能故障品が混入してしまうことが防止される。保管状態の情報処理装置を使用状態にする場合に、“保管状態”という情報が対応付けられた装置であれば、予防診断が良好であった装置であることを意味するものであり、故障機(若しくは故障が起き易いであろう装置)が倉庫から出荷されるようなことが抑止される。
なお、本実施例では、修理・保管・廃棄の何れかであるのかについての情報が、携帯端末装置40に入力されて管理サーバ101へ送信されるものを例として説明しているが、当該情報の元である情報処理装置撤去要請(若しくは修理依頼など)が顧客から管理センタ10へと通知され、管理センタ10内においてPC105や管理サーバ101の入出力部を使用して「修理・保管・廃棄」の情報が登録されるものであってもよい。このように既に「修理・保管・廃棄」の情報が管理DB102に登録された状態で、顧客先や倉庫で作業する場合には、作業者が現場で携帯端末装置40からこれらの情報を入力する必要は無く、情報処理装置識別情報を管理サーバに送信した応答として当該装置に関する作業(修理・保管・廃棄の別)が携帯端末装置に送られ、作業者がこれを確認するようなものであってもよい(必要に応じて作業者が当該情報を修正するものであってもよい)。
また、本実施例では、修理の場合にベンダ(外部)に依頼するようなものを例としたが、内部に修理体制があるのであれば当該部署に上記説明した情報(予防交換情報など)を自動送信するようなものであってもよい。
なお、管理センタ10内の内部サーバ107の1つとして、作業者(上記各説明の作業者)の作業スケジュールの管理を行うスケジューラがある場合には、当該スケジューラと本発明のシステムを連動させるようにしてもよい。スケジューラでは作業者と作業場所、作業内容、作業時間に関する情報が対応付けられて管理されている。よって、携帯端末装置40の識別情報に基づいてその所有者(作業者)を判別することにより、若しくは管理センタ101との間の情報の送受信の前提としてログインさせる(作業者のIDを送信させる)ことにより、管理サーバ側で作業者を判別できるようにし、当該作業者のスケジュール情報から、現時刻における作業場所(即ち情報処理装置がある場所)を判別し、当該場所情報を、図13(b)の修正画面等において修正後の情報(設置場所情報)のデフォルトとして入力した画面を送信するようなものであってもよい。また、作業者のスケジュール情報から、現時刻における作業内容を判別して、上記で説明した“修理・保管・廃棄”の何れであるかの情報を取得するようなものであってもよい。
実施例中では、具体的なテーブルの構成などを例として示して説明したが、本発明をこれらの具体的な構成に限る趣旨ではない。上述した本発明の趣旨に基づいて必要な情報が相互に対応付けられて保持されていればよいものであり、各テーブルの正規化をどの程度のレベルで行うのかや、各DBに格納する情報を何にするのか等といったことは、実装の際の必要性(要求)に応じて適宜定めることができるものである。