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JP5062691B2 - ネジ脱落防止具 - Google Patents
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Description

本発明は、単相3線式分電盤の電圧切替を行う際にネジの脱落を防止するためのネジ脱落防止具に関する。
単相3線式分電盤は、例えば特許文献1に記載されるように切替分岐バーの一端を分岐ブレーカに接続し、切替分岐バーの他端を中性極の主幹バー又は電圧極の主幹バーに選択的に接続することで電圧切替ができるようになっている。電圧切替は切替分岐バーの一端が接続された分岐ブレーカの電源側端子を緩め、主幹バーに固定するためのネジを外した状態で切替分岐バーの一端を軸として回転させることで他端が中性極の主幹バー又は電圧極の主幹バーに当接し、何れか一方の主幹バーに切替分岐バーの他端を当接させた上、切替分岐バーの他端に形成された透孔にネジを挿通させて主幹バーに形成されたネジ孔に締め付け固定することで行われていた。
特開2002−165316号公報
このように、電圧切替作業においてネジを完全に取り外してしまうため、ネジを脱落させてしまうことがあった。通常、分電盤は天井近くの高所に設置されるため、ネジが地面に落下すると作業者が脚立等から降りてネジを探さなければならず、非常に煩わしいという欠点があった。また、先端が磁化されてネジが脱落しないように吸着するドライバーを使用した場合でも、ドライバーの先端からネジの溝が外れて軸にネジが吸着してしまうことがあり、再びドライバーの先端にネジを差し込まなければならず、このとき誤ってネジを脱落させてしまうこともあり、煩わしさが解消できなかった。
本発明は、請求項1に記載の発明によれば、分岐ブレーカの電源側端子に切替分岐バーの一端を接続し、他端を電圧極の主幹バー又は中性極の主幹バーにネジにより選択的に接続することで電圧切替を行う単相3線式分電盤に用いられ、電圧切替作業時にネジの脱落を防止するネジ脱落防止具であって、ネジを回すためのドライバーの軸とネジの頭部が挿通する挿通孔を形成した本体部と、本体部の先端でネジを保持する保持部とで成ることを特徴とする。
請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載のネジ脱落防止具において、保持部は本体部の先端に形成されたスリットにより撓むようにされた弾性部と、弾性部の先端内側に突設されてネジの頭部に係止して保持する係止部と、係止部と対向してネジの頭部に係止するように本体部の先端内側に突設された突条部とを備えて成ることを特徴とする。
請求項3に記載の発明によれば、請求項2に記載のネジ脱落防止具において、係止部は先端側及び基端側とも傾斜面となるように突設させて形成したことを特徴とする。
請求項4に記載の発明によれば、請求項1乃至請求項3に記載のネジ脱落防止具において、電圧極の主幹バーに対して挿通孔が垂直となるように中性極の主幹バーに当接する当接部を設けたことを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、電圧切替作業時に取り外したネジを脱落させることがないので作業性が向上し、また、ネジを締め付ける際に本体部の挿通孔がドライバーをネジに案内するので容易にネジの溝にドライバーの刃を噛み合わせることができるという効果がある。
請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明の効果に加えて、ネジを確実に保持することができるという効果がある。
請求項3に記載の発明によれば、請求項2に記載の発明の効果に加えて、ネジ脱落防止具へのネジの保持及び離脱をスムーズに行うことができるという効果がある。
請求項4に記載の発明によれば、請求項1乃至請求項3に記載の発明の効果に加えて、電圧極の主幹バーに締め付け/緩める際にドライバー及びネジが切替分岐バーの透孔及び腕片のネジ孔に真っ直ぐになるので締め付け/緩め作業性がしやすいという効果がある。
ネジ脱落防止具は、ネジを回すためのドライバーの軸とネジの頭部が挿通する挿通孔を形成した本体部と、本体部の先端でネジを保持する保持部と、分電盤の主幹バーに当接させてネジ孔とネジとドライバーを一直線にしてネジの締め付け/緩め作業性を向上する当接部と、作業時に指で摘んで持てるようにするツマミ部とを備えて構成する。
本発明に係るネジ脱落防止具の実施例1を図1〜図9の添付図面に基づいて説明する。
単相3線式分電盤は、分電盤の取付姿勢において2本の電圧極の主幹バー1,2と1本の中性極の主幹バー3とが互いに所定間隔を有して横方向に配置され、これらの主幹バー1,2,3の上下両側に長手方向に沿って複数の分岐ブレーカ4が電源側端子5を主幹バー1,2,3側にして並設されている。分岐ブレーカ4の一方の電源側端子5には分岐バー6を介して一方の電圧極の主幹バー1,2に接続され、分岐ブレーカ4の他方の電源側端子5には切替分岐バー7を介して中性極の主幹バー3又は他方の電圧極の主幹バー2,1に接続されるようになっており、100V接続又は200V接続を選択することができる。
3本の主幹バー1,2,3は、中性極の主幹バー3が前側に配置され、電圧極の主幹バー1,2が後ろ側に上下に並んで配置されている。中性極の主幹バー3はネジ孔8を形成した舌片9が上下に突設され、電圧極の主幹バー1,2は分岐バー6が近い側の分岐ブレーカ4の電源側端子5に向けて突設され、ネジ孔10を形成した腕片11が遠い側の分岐ブレーカ4の電源側端子5に向けて突設されている。
切替分岐バー7は一端を直角に折曲してネジ13が挿通する透孔14を穿設した取付片15が形成され、他端には分岐ブレーカ4の電源側端子5に差し込み可能な棒状の結合片16が延設されている。
このように形成された切替分岐バー7は結合片16を分岐ブレーカ4の電源側端子5に差し込んだ状態で、結合片16を軸にして回転させることで取付片15の透孔14が中性極の主幹バー3の舌片9のネジ孔8又は電圧極の主幹バー1,2の腕片11のネジ孔10に選択的に一致するようになっており、100V接続をする場合は切替分岐バー7の取付片15を中性極の主幹バー3の舌片9に当接させ、取付片15の透孔14にネジ13を挿通させて舌片9のネジ孔10に締め付け固定し、200V接続をする場合は切替分岐バー7の取付片15を電圧極の主幹バー1,2の腕片11に当接させ、取付片15の透孔14にネジ13を挿通させて腕片11のネジ孔10に締め付け固定する。そして、電源側端子5の端子ネジを締め付けて結合片16を固定することで接続が完了する。
電圧切替を行う際にネジ脱落防止具20を使用することでネジ13を脱落させることなく電圧を切り替えることができる。ネジ脱落防止具20はドライバー17の軸とネジ13の頭部13aが挿通する挿通孔21を形成した筒状の本体部22と、本体部22の先端でネジ13を保持する保持部23と、電圧極の主幹バー1,2の腕片11に対して挿通孔21が垂直となり、本体部22の先端が腕片11に当接させた切替分岐バー7の取付片15と隙間を有するように中性極の主幹バー3に当接する当接部24と、作業時に指で摘んで持てるようにするツマミ部25とを備えて形成している。
また、保持部23は本体部22の先端から中間にかけて形成された2本のスリット23aにより挿通孔21の径方向に撓むようにされた弾性部23bと、弾性部23bの先端内側に先端側及び基端側とも傾斜面となるように突設してネジ13の頭部13aが係止して保持するようにした係止部23cと、係止部23cと対向してネジ13の頭部13aに係止して保持するように本体部21の先端内側に突設された突条部23dとを備えて成っている。
100Vに接続された状態から200Vに切り替える場合、始めに分岐ブレーカ4の電源側端子5に接続された切替分岐バー7の結合片16を固定する端子ネジを緩める。それから、中性極の主幹バー3の舌片9に切替分岐バー7の取付片15を固定するネジ13をネジ脱落防止具20を使用して取り外す。取り外しはツマミ部25を摘んで片手にネジ脱落防止具20を持ち、もう片方の手にドライバー17を持って行う。
手に持ったネジ脱落防止具20は挿通孔21を舌片9に固定されたネジ13の頭部13aに嵌め合わせ、本体部22の先端を取付片15に当接するまで押し込む。そして、ドライバー17を挿通孔21に挿通させてネジ13を緩めることでネジ13が次第に手前側に突出し、ネジ13の頭部13aが弾性部23bを外側に撓ませ係止部23cと突条部23dを乗り越えて係止する。ネジ13が舌片9のネジ孔8から完全に離脱するとネジ脱落防止具10にネジ13が保持された状態で取り外すことができる。
ネジ13を取り外したら、次は切替分岐バー7を結合片16を軸にして回転させ、取付片15を電圧極の主幹バー1,2の腕片11に当接させる。そして、ネジ脱落防止具20の当接部24を中性極の主幹バー3に当接させ、取付片15の透孔14にネジ脱落防止具20で保持されたネジ13の位置を合わせ、位置が合ったらドライバー17でネジ13を押し込んで取付片15の透孔14にネジ13を挿通させる。そして、ドライバー17を回してネジ13を腕片11のネジ孔10に締め付けることで切替分岐バー7の取付片15が固定される。また、最後に分岐ブレーカ4の電源側端子5の端子ネジを締め込むことで切替分岐バー7の結合片16が固定されて電圧切替が完了する。
ネジ脱落防止具20の当接部24を中性極の主幹バー3に当接させることで挿通孔21が腕片11のネジ孔10と垂直になり、ドライバー17の軸及びネジ13が取付片15の透孔14及び腕片11のネジ孔10に真っ直ぐになるのでスムーズに締め込み/緩めることができる。また、当接部24を主幹バー3に当接させた際に取付片15との間にネジ13の頭部13aの厚み分の隙間を設けるようにしているのでネジ13を締め込む際にネジ脱落防止具20の本体部22がネジ13と切替分岐バー7との間に挟まって抜けなくなるのを防止している。
また、200Vに接続された状態から100Vに切り替える場合は、逆の手順により行う。なお、電圧切替作業後、ネジ脱落防止具20はツマミ部25に形成されたダルマ孔26を分電盤内部のネジや突起などに引っ掛けて保管できるようになっている。
なお、ネジ脱落防止具20の保持部を筒状のゴムで形成してネジを保持するようにしても良く、保持部の構造について限定はない。
分電盤の主幹バー及び電圧切替構造を示す斜視図である。 本発明に係るネジ脱落防止具を用いて電圧切替を行う様子を示し、ネジ脱落防止具をネジに差し込んだ状態の斜視図である。 本発明に係るネジ脱落防止具を用いて電圧切替を行う様子を示し、主幹バーからネジを抜き取ってネジ脱落防止具にネジを保持した状態の斜視図である。 本発明に係るネジ脱落防止具を用いて電圧切替を行う様子を示し、切替分岐バーを中性極の主幹バーから電圧極の主幹バーに切り替えた状態の斜視図である。 本発明に係るネジ脱落防止具を用いて電圧切替を行う様子を示し、切替分岐バーを電圧極の主幹バーにネジで固定する状態の斜視図である。 本発明に係るネジ脱落防止具を示し、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は右側面図である。 図6のA−A断面図である。 図7のB部拡大図である。 本発明に係るネジ脱落防止具にネジが保持された状態の断面説明図である。
符号の説明
1 電圧極の主幹バー
2 電圧極の主幹バー
3 中性極の主幹バー
7 切替分岐バー
9 舌片
11 腕片
13 ネジ
14 透孔
15 取付片
16 結合片
20 ネジ脱落防止具
21 挿通孔
22 本体部
23 保持部

Claims (4)

  1. 分岐ブレーカの電源側端子に切替分岐バーの一端を接続し、他端を電圧極の主幹バー又は中性極の主幹バーにネジにより選択的に接続することで電圧切替を行う単相3線式分電盤に用いられ、電圧切替作業時に前記ネジの脱落を防止するネジ脱落防止具であって、前記ネジを回すためのドライバーの軸と前記ネジの頭部が挿通する挿通孔を形成した本体部と、該本体部の先端で前記ネジを保持する保持部とで成ることを特徴とするネジ脱落防止具。
  2. 前記保持部は前記本体部の先端に形成されたスリットにより撓むようにされた弾性部と、該弾性部の先端内側に突設されて前記ネジの頭部に係止して保持する係止部と、該係止部と対向して前記ネジの頭部に係止するように前記本体部の先端内側に突設された突条部とを備えて成ることを特徴とする請求項1に記載のネジ脱落防止具。
  3. 前記係止部は先端側及び基端側とも傾斜面となるように突設させて形成したことを特徴とする請求項2に記載のネジ脱落防止具。
  4. 前記電圧極の主幹バーに対して前記挿通孔が垂直となるように中性極の主幹バーに当接する当接部を設けたことを特徴とする請求項1乃至請求項3に記載のネジ脱落防止具。
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