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JP5064566B2 - ロボットハンドおよび板状物品のハンドリング方法 - Google Patents
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JP5064566B2 - ロボットハンドおよび板状物品のハンドリング方法 - Google Patents

ロボットハンドおよび板状物品のハンドリング方法 Download PDF

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Description

本発明は、皿などの食器類、フライパンなどの調理用具、その他の板状物品を確実に把持して持ち上げて目的の場所に移送することのできるロボットハンド、および、当該ロボットハンドを用いた板状物品のハンドリング方法に関する。
近年においては各種のロボットハンドが提案されているが、皿、椀などの食器類、調理鍋、フライパン等の調理用具のハンドリングに適したロボットハンドについては殆ど提案されていないのが現状である。例えば、飲食店などの調理場においては、残飯などが付着した皿が積み上げられ、定期的に洗浄機、シンクなどに移されて洗浄が行われる。積み上げられた皿を一枚ずつ把持して、洗浄機、シンクなどの目的とする場所まで移送する作業をロボットハンドに行わせることは極めて困難である。
例えば、特許文献1に開示されているような一対の把持爪を備えた典型的なロボットハンドを用いて皿を把持しようとすると、皿の表面に付着している汚れなどによって皿が滑りやすいので、確実に皿を握ることができず、移送中に落下させて破損してしまう可能性が高い。皿を落下しないように把持するために把持力を強くすると、皿を把持する際に大きな力が皿に加わり、皿を破損するおそれがある。また、特許文献2に記載されているような触覚センサ付きの指を用いて皿を破損しないように把握することも考えられるが、皿に付着している残飯などに触覚センサが当たった場合には適切な把持力によって皿を把持できず、皿を落としてしまうおそれがある。
特開2006−297514号公報 特開2006−297542号公報
従来においては、皿などを簡単な機構により確実に把持して目的とする場所に移送することのできる食器類などの板状部品のハンドリング方法が提案されていない。また、食器類などの板状部品を簡単な機構により確実に把持可能なロボットハンドも提案されていない。
本発明の課題は、皿などの食器類、フライパンなどの調理用具、その他の板状物品を簡単な機構により確実に把持しても目的とする場所に移送することのできる板状物品のハンドリング方法を提案することにある。
また、本発明の課題は、かかる板状物品のハンドリング方法に用いるのに適したロボットハンドを提案することにある。
図1ないし図6は本発明による板状物品のハンドリング方法およびロボットハンドを示す説明図である。以下の説明は、本発明の理解を容易にするために図1ないし図6を参照して本発明を説明するものであり、本発明を図1〜図6の構成に限定することを意図したものではない。
まず、図1に示すように、本発明の方法に用いるロボットハンド1は、掌部材2と、前記掌部材2に所定の間隔で取り付けた第1係合部材3および第2係合部材4と、前記掌部材2に取り付けた指部材5とを有している。ハンドリング対象の板状物品6は例えば皿である。
本発明のロボットハンド1を用いた板状物品6のハンドリング方法では、図2に示すように、前記ロボットハンド1を把持対象の板状物品6に向けて移動して、前記第1係合部材3および前記第2係合部材4の間に前記板状物品6の部分6aを差し込む。
ここで、前記板状物品6の差し込み動作に先立って、あるいは、前記差し込み動作の後に、前記第1係合部材3が前記第2係合部材4の下側に位置するように前記ロボットハンド1の向き、あるいは、姿勢を変更する。図示の例では、図1に示すように、予めロボットハンド1をこのような姿勢に保持し、しかる後に差し込み動作を行っている。例えば、縦に並んでいる板状物品6に対して、上側から垂直にロボットハンド1を降下させて、差し込み動作を行った場合には、差し込み動作の後に、ロボットハンド1を水平に旋回させて第1係合部材が下側になるように姿勢を変更すればよい。
差し込み動作の後に、図3に示すように、第1係合部材3が下側の状態のまま、前記ロボットハンド1を持ち上げる。これにより、下側の前記第1係合部材3によって支持される部位を支点6bとして、前記板状物品6がその自重Wによって旋回して、当該板状物品6における前記第1、第2係合部材3、4の間に差し込まれている部分6aの端部6cが上側の前記第2係合部材4に下側から押し付けられる。この結果、前記板状物品6が自重Wによって前記第1、第2係合部材3、4の間に保持された保持状態が形成される。
次に、図4に示すように、前記第1、第2係合部材3、4の間から突出している前記板状物品6の部分を上側から前記指部材5によって押し付ける。これにより、前記第1および第2係合部材3、4によって前記板状物品6が上下から確実に把持された把持状態が形成される。
把持状態が形成された後は、図5に示すように、ロボットハンド1を更に持ち上げて、板状物品6を吊り下げた状態で把持しながら、目的の場所まで板状物品6を移送することができる。
本発明の板状物品のハンドリング方法は、把持対象の前記板状物品の寸法に応じて、前記第1係合部および前記第2係合部の間隔を調整することを特徴としている。図6に示すように、異なる形状の板状物品6を把持する場合には、各板状物品6A〜6Cを第1、第2係合部材3、4の間に差し込むことができるように、これらの間隔を調整できることが望ましい。また、把持した板状物品を第1、第2係合部材の間から開放する際にも、これらを開くことにより、板状物品を速やかに開放することができるので望ましい。
本発明の板状物品のハンドリング方法によれば、例えば、図5の状態において、前記指部材5を前記板状物品6から離すと共に、前記第1係合部材3および前記第2係合部材4を相対的に開くことにより、前記把持状態の前記板状物品6を前記第1係合部材3および前記第2係合部材4の間から開放して所定の場所に置くことができる。
本発明の板状物品のハンドリング方法は、図1〜6に示すような皿などの食器類、または、同様な形状をした鍋、フライパンなどの調理用具のハンドリングのために用いるのに適している。
次に、本発明のロボットハンド1は、
掌部材2と、
掌部材に取り付けた第1係合部材3と、
前記掌部材に取り付けた第2係合部材4と、
前記第1係合部材3および前記第2係合部材4によって規定され、これらの間に形成されている物品差込溝Aと、
前記掌部材2に取り付けた第1指部材5とを有しており、
前記第1指部材5は、前記物品差込溝Aに対して前記第2係合部材4と同一の側に位置しており、
前記第1指部材5の先端部は、前記第2係合部材4の側の初期位置から前記第1係合部材3の側に向けて移動可能であり、
前記第1係合部材3が前記第2係合部材4よりも下側に位置する状態において、前記板状物品6の一部6aが前記物品差込溝Aに差し込まれると、当該板状物品6は、前記第1係合部材3の先端部を支点として自重によって旋回して、当該板状物品6における前記物品差込溝A内に位置している端部6cが下側から前記第2係合部材4に押し付けられて、当該板状物品6が前記第1、第2係合部材3、4の間に保持された保持状態が形成され、
前記第1、第2係合部材3、4の間に前記板状物品6が保持された状態において、前記第1指部材5の先端部を前記初期位置から前記第1係合部材3の側に移動させて前記板状物品6における前記物品差込溝Aから突出している部位に押し付けると、前記第1係合部材3および前記第2係合部材4に前記板状物品6が押し付けられた物品把持状態が形成されることを特徴としている。
本発明のロボットハンド1は、前記第1係合部材3および前記第2係合部材4は相対的に開閉可能であることが望ましい。
本発明のロボットハンド1は、前記第1指部材5として、多関節型の指部材を用いることができる。各関節部を中心として第1指部材5を折り曲げることにより、その先端部の移動範囲を大きくとることができるので、形状および大きさの異なる各種の板状物品を確実に先端部によって押し付けることができる。
本発明のロボットハンド1は、前記第1指部材5として、前記第2係合部材4の両側に配置された少なくとも2本の指部材を備えていることが望ましい。第2係合部材の両側から板状物品を押し付けることにより、確実に板状物品の把持状態を形成できる。
次に、本発明のロボットハンド1は、後述の実施の形態に示すように、前記掌部材2に取り付けた少なくとも1本の第2指部材を有し、前記第2指部材は、前記第1指部材に対して、前記物品差込溝とは反対側から当該第1指部材に所定の間隔で対峙しており、前記第1指部材および前記第2指部材は相対的に開閉可能であることを特徴としている。
この構成のロボットハンドでは、第1指部材と第2指部材の間に、コップ、球などを把持することができる。
この場合、前記第1指部材は少なくとも一つの関節部を中心としてその先端部が前記物品差込溝の側および前記第2指部材の側の双方に折り曲げ可能であり、前記第2指部材は少なくとも一つの関節部を中心としてその先端部が前記第1指部材の側に折り曲げ可能であることが望ましい。第1指部材は関節部を中心として一方の側に折り曲げることにより板状物品を把持でき、反対側に折り曲げることにより、第2指部材との間にカップ、球体などの物品を把持することができる。
また、前記掌部材は、前記第1指部材および前記第2指部材の取り付け位置の中心からオフセットした位置を中心として旋回可能であることが望ましい。このようにすると、掌部材の旋回に伴う第1、第2指部材の移動範囲を大きくできるので、物品把持作業に有利である。
さらに、前記第1係合部材は、本体部と、前記板状物品を支持する前記支点となる先端部とを備え、前記先端部は前記本体部に対して取り外し可能な状態で取り付けられていることが望ましい。把持対象の板状物品の形状、大きさに応じて、先端部を交換することにより、各種形状の板状物品を確実に把持できる。
本発明では、一対の第1係合部材および第2係合部材の間に板状部材の一部を差し込み、板状部材の自重を利用して、第1、第2係合部材の間に板状部材を保持した状態を形成している。しかる後に、指部材によって保持されている板状部材を押し付けることにより、第1、第2係合部材によって確実に板状部材が把持された状態を形成している。
本発明によれば、一対の把持爪を用いて板状部材を両側から直接に把持する場合には、把持爪によって把持される板状物品の表面形状、表面状態などに起因して、把持爪の間から板状物体が滑り落ちる可能性が高い。これに対して、本発明によれば、一対の第1、第2係合部材の間に板状物品を保持した状態を形成し、しかる後に指部材を押し付けるようにしているので、簡単かつ確実に板状物品を把持した状態を形成できる。
特に、本発明の方法およびロボットハンドは、皿などの食器類、フライパンなどの調理用具のハンドリングに適している。
本発明のロボットハンドを示す説明図である。 ロボットハンドの係合部材の間に皿の外周縁部分を差し込んだ状態を示す説明図である。 皿を持ち上げて係合部材の間に保持した状態を示す説明図である。 指部材によって皿を押し付けた把持状態を示す説明図である。 把持した皿を移送する状態を示す説明図である。 係合部材の間隔調整機能を示す説明図である。 本発明を適用したロボットハンドの正面図である。 図7のロボットハンドの側面図である。 図7のロボットハンドの底面図である。 図7のロボットハンドの可動側係合指の側面図である。 指ユニットの関節部を示す断面図、および、その側面図である。 図7のロボットハンドにより皿を把持した状態を示す説明図である。 図7のロボットハンドによりコップを把持した状態を示す説明図である。
以下に、図7ないし図12を参照して、本発明を適用したロボットハンドの一例を説明する
(構造の説明)
図7ないし図10は本発明を適用したロボットハンドの一例を示す正面図、側面図、底面図および部分側面図である。本例のロボットハンド10は掌板12を備えており、この掌板12の表面12aの下端には前方に向けて直角に延びる固定側係合板13(第1係合部材)が取り付けられている。掌板12の表面12aの中央部分には1関節型の可動側係合指14(第2係合部材)が取り付けられている。可動側係合指14は、掌板12の表面12aから直角に前方に延びており、固定側係合板13に対して一定の間隔で対峙しており、これらの間に物品差込溝Aが規定されている。この可動側係合指14の左右には、2関節型の第1指ユニット15、16が配置されており、これら第1指ユニット15、16は、掌板12の表面12aに取り付けられ、そこから前方に向けて直角に延びている。可動側係合指14の上側には、2関節型の第2指ユニット17が配置されており、この第2指ユニット17も掌板12の表面12aに取り付けられ、そこから前方に向けて直角に延びている。
掌板12は、上記の各部材が取り付けられている部位から斜め上方に突出した手首関節部12bを備えており、この手首関節部12bの裏面側には、想像線で示す腕ユニット18が連結されている。腕ユニット18に連結された掌板12は、腕ユニット側の駆動機構によって、手首関節部12bの旋回軸線12cを中心として旋回可能である。
固定側係合板13は、全体として一定幅および一定厚さの板であり、掌板12に後端が固定されたアルミニウムなどの金属製の本体板13aと、この本体板13aの先端に取り付けたポリアセタールなどの樹脂製のアタッチメント13bとを備えており、アタッチメント13bはビス13cによって本体板13aに固定されており、簡単に交換することが可能である。本例では、ハンドリング対象の板状物品が円形の皿であるので、アタッチメント13bの先端輪郭形状は僅かに凹円弧状となっている。
可動側係合指14は、図10に示すように、掌板12に後端が固定された根元部14aと、この根元部14aの先端に、関節部14Aを介して連結した先端部14bとを備えている。先端部14bは、関節部14Aの関節軸14cを中心として図における水平に延びた初期位置から下方向に折り曲げ可能であり、例えば、最大で45度折り曲げ可能となっている。先端部14bは、固定側係合指14に対峙する面が、先端に向かうに連れて固定側係合13に突出した傾斜面となっており、この傾斜面は、弾性板あるいはラバー板などの柔軟性素材14dが貼り付けられた皿係合面14eとなっている。
左右の第1指ユニット15、16は同一構造であり、左右対称な状態に配置されている。これらの第1指ユニット15、16は、掌板12に固定された根元指部15a、16aと、これらの先端に関節部15A、16Aを介して連結された中間指部15b、16bと、これら中間指部15b、16bの先端に関節部15B、16Bを介して連結された先端指部15c、16cとを備えている。中間指部15b、16bは、関節部15A、16Aの関節軸15d、16dを中心として図8における上下方向(固定側係合板13の側および第2指ユニット17の側)に折り曲げ可能である。先端指部15c、16cも、関節部15B、16Bの関節軸15e、16eを中心として図8における上下方向(固定側係合板13の側および第2指ユニット17の側)に折り曲げ可能である。図8から分かるように、先端指部15c、16cの先端部分は側方から見た場合に半円形輪郭をしており、可動側係合指14の皿係合面14eと同様な柔軟性素材15f、16fが貼り付けられている。この先端部分における固定側係合板13の側の面が皿押し付け面15g、16gとして機能する。また、後述のように、第2指ユニット17の側の面がコップ把持面15h、16hとして機能する。
第2指ユニット17も第1指ユニット15、16と同一構造のものであり、掌板12に固定された根元指部17aと、この先端に関節部17Aを介して連結された中間指部17bと、この中間指部17bの先端に関節部17Bを介して連結された先端指部17cとを備えている。中間指部17bは、関節部17Aの関節軸17dを中心として図8における上下方向(第1指ユニット15、16に対して接近および離れる方向)に折り曲げ可能である。先端指部17cも、関節部17Bの関節軸17eを中心として図8における上下方向(第1指ユニット15、16に対して接近および離れる方向)に折り曲げ可能である。先端指部17cの先端部分は側方から見た場合に半円形輪郭をしており、柔軟性素材17fが貼り付けられたコップ把持面17hとして機能する。
(指ユニットの関節部の構造)
図11(a)は第1指ユニット15の関節部15Aの内部構造を示す断面図であり、図11(b)は関節部15Aの側面図である。他の関節部15B、16A、16B、17A、17Bおよび関節部14Aも同一構造である。
関節部15Aは、モータ21および減速機22が内蔵されているハウジング23と、このハウジング23に、関節軸15dを中心として旋回可能な状態で連結されている連結腕24とを有している。ハウジング23は第1指ユニット15の根元指部15aに同軸状態に連結固定されており、連結腕24は第1指ユニット15の中間指部15bに同軸状態に連結固定されている。
モータ21の回転力は、駆動側歯車25、これに噛み合っている伝達歯車26、および、この伝達歯車26に噛み合っている従動側歯車27からなる減速歯車列を介して、減速機22に伝達される。駆動側歯車25はモータ21の出力軸28に同軸状態に連結固定されており、従動側歯車27は減速機22の入力軸29に同軸状態に連結固定されている。
本例の減速機22は波動歯車減速機であり、ハウジング23に固定した円環状の剛性内歯歯車31と、この内側に同軸状態に配置されているカップ形状の可撓性外歯歯車32と、この内側に嵌めた楕円形輪郭の波動発生器33とを備えている。波動発生器33は、この中心を貫通して延びている入力軸29に連結固定されている。入力軸29はベアリング34を介してハウジング23によって回転自在の状態で支持されている。入力軸29の先端部は、カップ形状の可撓性外歯歯車32のカップ底部を規定しているボス32aの部分にベアリング35を介して回転自在の状態で支持されている。
可撓性外歯歯車32のボス32aには同軸状態に出力軸32bが形成されており、この出力軸32bは、連結腕24の一方の側の部位24aに連結固定されている。また、ボス32aは、ベアリング36を介して、ハウジング23によって回転自在の状態で支持されている。連結腕24の他方の側の部位24bは、ベアリング37を介して、入力軸29を中心として回転自在の状態に支持されている。関節軸15dは出力軸32bによって規定されている。
モータ21が回転すると、その回転が減速歯車列(25、26、27)を介して減速されて減速機22の入力軸29に伝達される。入力軸29に同軸状態に連結固定されている波動発生器33が回転すると、可撓性外歯歯車32と剛性内歯歯車31の噛み合い位置が円周方向に移動して、これら両歯車の間には、これらの歯数差に応じた相対回転が発生する。剛性内歯歯車31は固定側となっているので、可撓性外歯歯車32が回転し、ここに連結されている出力軸32bに連結されている連結腕24が、当該出力軸32b(関節軸15d)を中心として旋回する。
なお、図10から分かるように、関節部14Aの場合には、可撓性外歯歯車32が固定側とされ、剛性内歯歯車31が取り付けられているハウジング23が旋回するようになっている。
(皿の把持動作の説明)
図12を参照してロボットハンド10を用いて浅い円盤状の皿20を把持する動作の一例を説明する。図12(a)は皿20を把持した状態を示す正面図であり、図12(b)は側面図である。
まず、固定側係合板13と可動側係合指14を水平の状態でハンドリング対象の皿20に向けて移動して、それらの間に、皿20の外周縁側の部分を差し込む。次に、可動側係合指14の先端部14bを皿20の側に所定量だけ折り曲げ、しかる後に、ロボットハンド10を持ち上げる。この結果、図12に示すように、皿20が把持された状態が形成される。この後は、左右の第1指ユニット15、16を皿20の側に折り曲げて、それらの皿押し付け面15g、16gによって皿20を押し付ける。これによって皿20が固定側係合板13と可動側係合指14の間の確実に把持された状態が形成される。
(コップの把持動作の説明)
次に、本例のロボットハンド10はコップなどを把持することもできる。すなわち、第1指ユニット15、16と、第2指ユニット17とを用いて、各種の物品を把持することができる。
図13はロボットハンド10を用いてコップを把持した状態を示す説明図であり、(a)はその正面図であり、(b)はその平面図である。例えば、机に乗っているコップ30を把持する場合には、ロボットハンド10を旋回軸線12cを中心として図12(a)に示す状態から90度旋回させる。この結果、第1指ユニット15、16と第2指ユニット17とが左右に水平に並んだ状態になる。この状態で、コップ30がこれらの間に入るように、第1指ユニット15、16と、第2指ユニット17を開く。しかる後に、ロボットハンド10を降下させて、これらの間にコップ30を位置決めする。そして、第1指ユニット15、16と第2指ユニット17を閉じて、これらの間にコップ21を把持する。このように、第1指ユニット15、16は、固定側係合板13の側に移動して皿20を押し付け、逆方向に移動してコップ30などを把持する。
このように、本例のロボットハンド10は、皿類を把持できると共にコップ類も把持できる。また、掌板12は、3本の指ユニットの中心からオフセットした位置(12c)を中心として旋回する手首関節軸を備えているので、指ユニットの移動範囲が広く、把持動作に有利である。
(その他の実施の形態)
なお、上記の例では、皿、コップの把持について説明したが、これ以外の板状物品、球体、筒状体などを把持するために本発明のロボットハンドを用いることができることは勿論である。
また、第1指ユニットを2本配置し、第2指ユニットを1本配置してあるが、1本の第1指ユニット、3本以上の第1指ユニットを配置してもよい。同様に、2本以上の第2指ユニットを配置してもよい。さらに、指ユニットとして2関節型のものを用いたが、1関節型のものであってもよく、3関節以上の多関節型のものであってもよい。同様に、可動側係合指14も1関節型ではなく多関節型のものとしてもよい。
さらに、本発明の特徴は、第1係合部材(3、13)と第2係合部材(4、14)の間に把持対象の板状物品(6、20)を差し込み、これらの間に板状物品を引っ掛けて持ち上げることである。したがって、第1係合部材と第2係合部材の間に差し込まれた板状物品を押し付けるための指部材(5、15,16)は、上記のような2関節型の指ユニット以外の押し付け部材を用いることも可能である。例えば、エアシリンダ等の駆動機構によって移動する指部材(押さえ部材)を用いても良いことは勿論である。
上記の例では、固定側係合板13と可動側係合指14の組み合わせとしたが、双方を可動式としてもよく、固定側と可動側を逆にしてもよい。

Claims (12)

  1. 掌部材(2、12)と、前記掌部材(2、12)に所定の間隔で取り付けた第1係合部材(3、13)および第2係合部材(4、14)と、前記掌部材(2、12)に取り付けた指部材(5、15,16)とを有するロボットハンド(1、10)を用いた板状物品(6、20)のハンドリング方法であって、
    前記ロボットハンド(1、10)を把持対象の板状物品(6、20)に向けて移動して、前記第1係合部材(3、13)および前記第2係合部材(4、14)の間に把持対象の板状物品(6、20)の一部(6a)を差し込み、
    前記板状物品(6、20)の差し込み動作に先立って、あるいは、前記差し込み動作の後に、前記第1係合部材(3、13)が前記第2係合部材(4、14)の下側に位置するように前記ロボットハンド(1、10)の向き、あるいは、姿勢を変更し、
    前記ロボットハンド(1、10)を持ち上げることによって、下側の前記第1係合部材(3、13)によって支持される部位を支点(6b)として、前記板状物品(6、20)をその自重によって旋回させ、当該板状物品(6)における前記第1、第2係合部材(3、4)の間に差し込まれている部分(6a)の端部(6c)を上側の前記第2係合部材(4)に押し付けて、前記板状物品(6)が自重によって前記第1、第2係合部材(3,4、13,14)の間に保持された保持状態を形成し、
    前記第1、第2係合部材(3,4、13,14)の間から突出している前記板状物品(6、20)の部分を上側から前記指部材(5、15,16)によって押し付けることにより、前記第1および第2係合部材(3,4、13,14)によって前記板状物品(6、20)が把持された把持状態を形成することを特徴とする板状物品のハンドリング方法。
  2. 請求項1に記載の板状物品のハンドリング方法において、
    把持対象の前記板状物品(6、20)の寸法に応じて、前記第1係合部材(3、13)および前記第2係合部材(4、14)の間隔を調整することを特徴とする板状物品のハンドリング方法。
  3. 請求項1または2に記載の板状物品のハンドリング方法において、
    前記指部材(5、15,16)を前記板状物品(6、20)から離すと共に、前記第1係合部材(3、13)および前記第2係合部材(4、14)を相対的に開くことにより、前記把持状態の前記板状物品(6、20)を前記第1係合部材(3、13)および前記第2係合部材(4、14)の間から開放することを特徴とする板状物品のハンドリング方法。
  4. 請求項1ないし3のうちのいずれかの項に記載の板状物品のハンドリング方法において、
    前記板状物品(6、20)は、皿、椀などの食器類、または、鍋、フライパンなどの調理用具であることを特徴とする板状物品のハンドリング方法。
  5. 掌部材(2、12)と、
    掌部材(2、12)に取り付けた第1係合部材(3、13)と、
    前記掌部材(2、12)に取り付けた第2係合部材(4、14)と、
    前記第1係合部材(3、13)および前記第2係合部材(4、14)によって規定され、これらの間に形成されている物品差込溝(A)と、
    前記掌部材(2、12)に取り付けた第1指部材(5、15,16)とを有し、
    前記第1指部材(5、15,16)は、前記物品差込溝(A)に対して前記第2係合部材(4、14)と同一の側に位置しており、
    前記第1指部材(5、15,16)の先端部は、前記第2係合部材(4、14)の側の初期位置から前記第1係合部材(3、13)の側に向けて移動可能であり、
    前記第1係合部材(3、13)が前記第2係合部材(4、14)よりも下側に位置する状態において、前記板状物品(6、20)の一部(6a)が前記物品差込溝(A)に差し込まれると、当該板状物品(6、20)は、前記第係合部材(3、13)の先端部を支点として自重によって旋回して、当該板状物品(6、20)における前記物品差込溝(A)内に位置している端部(6c)が下側から前記第2係合部材(4、14)に押し付けられて、当該板状物品(6、20)が前記第1、第2係合部材(3,4、13,14)の間に保持された保持状態が形成され、
    前記第1、第2係合部材(3,4、13,14)の間に前記板状物品(6、20)が保持された状態において、前記第1指部材(5、15,16)の先端部を前記初期位置から前記第1係合部材(3、13)の側に移動させて前記板状物品(6、20)における前記物品差込溝(A)から突出している部位に押し付けると、前記第1係合部材(3、13)および前記第2係合部材(4、14)に前記板状物品(6、20)が押し付けられた物品把持状態が形成されることを特徴とするロボットハンド(1、10)。
  6. 請求項5に記載のロボットハンド(1、10)において、
    前記第1係合部材(3、13)および前記第2係合部材(4、14)は相対的に開閉可能であることを特徴とするロボットハンド(1、10)。
  7. 請求項5または6に記載のロボットハンド(1、10)において、
    前記第1指部材(5、15,16)は多関節型の指部材であることを特徴とするロボットハンド(1、10)。
  8. 請求項5ないし7のうちのいずれかの項に記載のロボットハンド(1、10)において、
    前記第1指部材(5、15,16)として、前記第2係合部材(4、14)の両側に配置された少なくとも2本の指部材を備えていることを特徴とするロボットハンド(1、10)。
  9. 請求項5ないし8のうちのいずれかの項に記載のロボットハンド(10)において、
    前記掌部材(12)に取り付けた少なくとも1本の第2指部材(17)を有しており、
    前記第2指部材(17)は、前記第1指部材(15、16)に対して、前記物品差込溝(A)とは反対側から当該第1指部材(15、16)に所定の間隔で対峙しており、
    前記第1指部材(15、16)および前記第2指部材(17)は相対的に開閉可能であることを特徴とするロボットハンド(10)。
  10. 請求項9に記載のロボットハンド(10)において、
    前記第1指部材(15、16)は少なくとも一つの関節部を中心としてその先端部が前記物品差込溝(A)の側および前記第2指部材(17)の側の双方に折り曲げ可能であり、
    前記第2指部材(17)は少なくとも一つの関節部を中心としてその先端部が前記第1指部材(15、16)の側に折り曲げ可能であることを特徴とするロボットハンド(10)。
  11. 請求項9または10に記載のロボットハンド(10)において、
    前記掌部材(12)は、前記第1指部材(15、16)および前記第2指部材(17)の取り付け位置の中心からオフセットした位置を中心として旋回可能であることを特徴とするロボットハンド(10)。
  12. 請求項5ないし11のうちのいずれかの項に記載のロボットハンド(1、10)において、
    前記第1係合部材(3、13)は、本体部(13a)と、前記板状物品を支持する前記支点となる先端部(13b)とを備えており、
    前記先端部(13b)は前記本体部(13a)に対して取り外し可能な状態で取り付けられていることを特徴とするロボットハンド(1、10)。
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