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JP5070974B2 - 飲料調理用の原料混合装置および飲料調理装置 - Google Patents
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JP5070974B2 - 飲料調理用の原料混合装置および飲料調理装置 - Google Patents

飲料調理用の原料混合装置および飲料調理装置 Download PDF

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本発明は、飲料ディスペンサやカップ式自動販売機などに適用され、コーヒーや湯などの飲用液と、砂糖・クリームや粉末茶などの粉末原料とを混合し、粉末原料を飲用液に溶かすことによって、砂糖・クリーム入りコーヒーや茶系飲料などの飲料を調理する飲料調理用の原料混合装置、および飲料調理装置に関する。
従来、飲料調理用の原料混合装置として、例えば特許文献1に開示されたものが知られている。この原料混合装置は、茶系飲料を供給する給茶機に適用されたものであり、内部に攪拌羽根を有する混合容器を備えている。混合容器は、縦長ボックス状に形成されており、後壁の下部から前方に水平に突出する支軸に、攪拌羽根が回転自在にかつ着脱自在に支持されている。混合容器の前壁の下部には、攪拌羽根の最大径よりも若干大きな円形の開口が形成されるとともに、この開口の縁部に対応するリング状のシールを有するキャップが、開口を閉鎖した状態で着脱自在に取り付けられている。また、混合容器の上部には、粉末茶および湯を投入するための投入口がそれぞれ設けられる一方、底部には、吐出口が設けられている。また、攪拌羽根には、混合容器の後壁側に磁石が設けられており、この磁石が、後壁の背面に設けられかつモータに回転自在に連結されたマグネットカップリングに吸引されている。したがって、攪拌羽根は、マグネットカップリングを介してモータに連結され、このモータによって回転駆動される。
このように構成された原料混合装置では、茶系飲料の提供時に、粉末茶および湯がそれぞれの投入口から混合容器に供給されるとともに、モータが作動することによって、攪拌羽根が回転する。これにより、混合容器内の粉末茶および湯が攪拌されることによって、粉末茶が湯に溶解し、茶系飲料が調理される。そして、この茶系飲料は、混合容器の吐出口を介して、外部に送り出される。
このような原料混合装置では、茶系飲料が繰り返し調理されると、攪拌羽根や混合容器の内面が汚れるため、メンテナンス時にそれらを洗浄することが好ましい。この場合、まず、混合容器の前壁からキャップを取り外し、前壁の開口を開放する。次いで、その開口から混合容器内に指を入れ、攪拌羽根を取り出す。そして、この攪拌羽根を丸洗いなどによって洗浄する。また、混合容器については、前壁の開口から洗浄水やブラシなどを入れることによって洗浄する。以上のようにして、攪拌羽根および混合容器を洗浄した後、キャップおよび攪拌羽根を、上記と逆の手順で取り付ける。
以上のように、この原料混合装置では、攪拌羽根および混合容器を洗浄する場合、混合容器の前壁からキャップを取り外し、さらに攪拌羽根を混合容器から取り出さなければならない。この場合、前壁の開口が比較的小さいため、その開口を介して行われる攪拌羽根の取外しや取付けが煩雑である。また、小さい開口には、洗浄水やブラシが入れにくく、そのため、混合容器の内面を隅々まできれいにしようとすると、その洗浄が非常に煩雑である。もちろん、開口をより大きくすることによって、攪拌羽根の取外しおよび取付けを行い易くしたり、混合容器への洗浄水やブラシを入れ易くすることは可能である。しかし、開口を拡大すると、キャップによるシール面積が大きくなり、そのため、開口のシールが不十分になりやすく、水漏れを生じるおそれがある。
本発明は、以上のような課題を解決するためになされたものであり、メンテナンス時に、攪拌羽根に容易にアクセスできることによって攪拌羽根を容易に洗浄できるとともに、混合容器も容易にかつきれいに洗浄することができる飲料調理用の原料混合装置、およびこの原料混合装置を備えた飲料調理装置を提供することを目的とする。
特開2001−43439号公報
上記の目的を達成するために、請求項1に係る発明は、飲用液と粉末原料を混合することによって飲料を調理する飲料調理用の原料混合装置であって、直立した壁部を有するホルダと、壁部の前面側に配置され、ホルダに水平軸線を中心として回転自在に支持された攪拌羽根と、壁部の背面側に配置され、攪拌羽根を回転駆動する駆動部と、開口部および吐出口を有し、開口部に攪拌羽根を収容するとともに開口部が壁部の前面に密着した状態で、ホルダに着脱自在に取り付けられ、供給された飲用液および粉末原料を、攪拌羽根の回転によって混合しながら、吐出口から吐出するための混合容器と、を備え、混合容器は、上下方向に延びる筒状に形成され、供給された飲用液および粉末原料を受容する受容部と、開口部を有し、受容部の下側に連なり、攪拌羽根を収容するとともに、受容部から送られた飲用液および粉末原料を攪拌するための攪拌部と、を有し、受容部の上部には、上方に開放し、粉末原料を投入するための原料投入口が設けられ、受容部の側壁には、周方向に対して斜めに延び、飲用液を供給するための飲用液供給口が設けられており、攪拌羽根は、水平軸線と同軸状に延びる軸部と、軸部の周囲に同心状に配置された複数の羽根部と、を有しており、攪拌部は、その内部の所定位置に、攪拌羽根の回転に伴い、複数の羽根部の各々が水平軸線の径方向に対向するフィンを有していることを特徴とする。
この構成によれば、ホルダの直立した壁部の前面側に、攪拌羽根が水平軸線を中心として回転自在に支持されるとともに、壁部の背面側に、攪拌羽根を回転駆動する駆動部が配置されている。また、開口部を有する混合容器は、その開口部に攪拌羽根を収容するとともに開口部が壁部の前面に密着した状態で、ホルダに着脱自在に取り付けられている。飲用液および粉末原料が混合容器に供給されると、それらの飲用液および粉末原料は、攪拌羽根の回転によって混合されながら、混合容器の吐出口から吐出される。すなわち、混合容器内では、飲用液および粉末原料が混合されることにより、粉末原料が飲用液に溶解し、それによって調理された飲料が、吐出口から吐出される。
上述したように、混合容器は、ホルダに支持された攪拌羽根を開口部に収容した状態で、ホルダに着脱自在に取り付けられているので、ホルダから取り外されると、攪拌羽根全体が外部に露出する。したがって、メンテナンス時に、混合容器をホルダから取り外すことにより、攪拌羽根に容易にアクセスでき、これを容易に洗浄することができる。また、ホルダから取り外された混合容器は、丸洗いすることができ、したがって、混合容器も容易にかつきれいに洗浄することができる。さらに、混合容器の開口部は、攪拌羽根を収容し得る程度の大きさで十分であり、したがって、ホルダの壁部に密着する開口部のシール面積を比較的小さくでき、その結果、開口部におけるシールを十分に確保することができる。
また、上記の構成によれば、混合容器に供給された飲用液および粉末原料は、受容部に受容された後、その下側に連なる攪拌部に送られ、それに収容されている攪拌羽根の回転によって混合される。受容部は、上下方向に延びる筒状に形成されており、その上部には、上方に開放する原料投入口が設けられる一方、側壁には、その周方向に対して斜めに延びる飲用液供給口が設けられている。したがって、飲用液が飲用液供給口から受容部に供給されると、その飲用液は、受容部内面の周方向に沿って渦流を生じながら、比較的ゆっくりと攪拌部に送られる。またこの際に、粉末原料が原料投入口から受容部に供給されると、その粉末原料は、攪拌羽根の回転による飲用液との混合の前に、受容部における飲用液自体の渦流によっても飲用液と混合される。以上のようにして、飲用液と粉末原料が混合されることにより、粉末原料が飲用液に良好に溶解し、その結果、良質の飲料を調理することができる。
さらに、上記の構成によれば、攪拌羽根において、前記水平軸線と同軸状に延びる軸部の周囲に、複数の羽根部が同心状に配置される一方、この攪拌羽根を収容する攪拌部には、その内部の所定位置に、上記フィンが設けられている。このフィンには、攪拌羽根の回転に伴い、各羽根部が上記水平軸線の径方向に対向する。この場合、飲用液および粉末原料の混合によって調理される飲料は、羽根部とフィンとによって、剪断が繰り返されるように攪拌される。これにより、攪拌部において飲料が泡立ちやすくなり、いわゆるフォーミング飲料を容易に調理することができる。例えば、飲用液としてコーヒーを用いるとともに、粉末原料としてクリームを用い、これらが攪拌部において混合されることにより、泡立ったクリームを有するカプチーノを調理でき、さらに、カプチーノ用のフォーミングクリームを飲料の調理終了直前に調理することにより、コーヒーの上にフォーミングクリームが載った本格的なカプチーノを容易に得ることができる。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の飲料調理用の原料混合装置において、攪拌羽根は、ホルダに着脱自在に支持されていることを特徴とする。
この構成によれば、メンテナンス時に、ホルダから混合容器を取り外した後、攪拌羽根も取り外し、これを丸洗いすることができ、それにより、攪拌羽根をより一層容易にかつきれいに洗浄することができる。また、攪拌羽根の取外しの際には、攪拌羽根全体が外部に露出する一方、攪拌羽根の取付けの際には、その取付けの邪魔になるものが、攪拌羽根を取り付けるべきホルダの壁部の周囲に存在しない。そのため、従来の原料混合装置に比べて、攪拌羽根の取外しおよび取付けを容易に行うことができる。
請求項に係る発明は、請求項1または2に記載の飲料調理用の原料混合装置において、複数の羽根部の各々は、軸部との間に空間を隔てて配置されており、フィンは、その空間に配置されていることを特徴とする。
この構成によれば、上記フィンが、軸部と羽根部の間の空間に配置されているので、フィンを羽根部の外側に配置する場合に比べて、攪拌部をコンパクトに構成することができる。
請求項に係る発明は、請求項1ないし3のいずれかに記載の飲料調理用の原料混合装置において、原料投入口を介して混合容器の内部に連通する湯気通路を有し、混合容器がホルダから取外し不能な状態で、混合容器に係合するとともに、ホルダに着脱自在に取り付けられ、混合容器内の湯気を、湯気通路を介して排出するための湯気排出部材を、さらに備えていることを特徴とする。
この構成によれば、湯気排出部材が、原料投入口を介して混合容器の内部に連通する湯気通路を有しており、その湯気通路を介して、混合容器内の湯気が排出される。また、湯気排出部材は、混合容器がホルダから取外し不能な状態で、混合容器に係合するとともに、ホルダに着脱自在に取り付けられている。つまり、混合容器および湯気排出部材がホルダに取り付けられた状態において、メンテナンス時に混合容器のみがホルダから取り外されることはなく、換言すると、ホルダから湯気排出部材を取り外した後でなければ、混合容器を取り外すことができない。
例えば、メンテナンスを開始したときに、混合容器がホルダから直ちに取り外されるように構成されていると、メンテナンスの作業者が、混合容器を取り外した状態で、誤操作により混合容器への飲用液の供給を実行させた場合、その飲用液によって原料混合装置の周囲が汚れてしまうことがある。しかし、本発明によれば、メンテナンス時に混合容器をホルダから取り外す場合、その前に、湯気排出部材をホルダから取り外すという工程があるために、メンテナンス開始直後よりも、作業者自身の注意の度合が高まりやすく、その結果、作業者による誤操作を低減することができる。また、メンテナンス開始直後などにおいて、作業者が、湯気排出部材をホルダから取り外した状態で、混合容器への飲用液の供給を誤って実行させた場合、混合容器がホルダに取り付けられたままであれば、飲用液で原料混合装置の周囲を汚したり、作業者の手などを汚したりすることはない。
請求項に係る発明は、請求項に記載の飲料調理用の原料混合装置において、湯気排出部材は、上下方向に延びる筒状に形成され、上方から供給された粉末原料を原料投入口に案内する原料シュート部を有していることを特徴とする。
この構成によれば、上下方向に延びる筒状に形成された原料シュートにより、上方から供給された粉末原料を原料投入口に円滑に案内することができる。また、原料シュートは、湯気排出部材に設けられているので、メンテナンス時に、湯気排出部材をホルダから取り外し、これを丸洗いすることなどによって洗浄することにより、汚れが集約される原料シュートおよび湯気排出部材を、容易にかつきれいに洗浄することができる。
請求項に係る発明は、請求項4または5に記載の飲料調理用の原料混合装置において、湯気通路は、水平に延びる水平通路部を有しており、この水平通路部の下壁には、水平通路部を横切るとともに上方に突出する第1の突出壁が設けられ、水平通路部の上壁には、水平通路部を横切るとともに、第1の突出壁と異なる平面位置から垂下する垂下壁が設けられていることを特徴とする。
この構成によれば、湯気通路が水平に延びる水平通路部を有していて、この水平通路部の下壁に、水平通路部を横切るとともに上方に突出する第1の突出壁が設けられる一方、上壁に、水平通路部を横切るとともに、第1の突出壁と異なる平面位置から垂下する垂下壁が設けられている。これらの第1の突出壁および垂下壁により、湯気を捕集するためのいわゆるトラップが構成される。したがって、湯気通路を介して排出される湯気は、水平通路部において、上下方向に蛇行するように流れる。この場合、水平通路部を流れる湯気が、第1の突出壁および垂下壁に当たって付着し、結露すると、水平通路部において、液体の状態(以下、この液体を「結露水」という)でとどまる。なお、水平通路部の下流側において、湯気を吸引するファンを設けることなどにより、水平通路部にとどまった結露水を、乾燥によって除去することができる。また、湯気には、混合容器に供給された粉末原料の微粉が含まれることが多く、その微粉は、結露水とともに水平通路部にとどまりやすい。これにより、上記の微粉が、水平通路部の下流側に流れるのを抑制でき、上記ファンのフィルタの目詰まりなどを防止することができる。
請求項に係る発明は、請求項に記載の飲料調理用の原料混合装置において、第1の突出壁には、切欠きが形成されていることを特徴とする。
この構成によれば、水平通路部の下壁の上面にとどまった結露水は、第1の突出壁に形成された切欠きを介して、水平通路部の上流側および下流側の一方から他方に流れることによって、下壁の上面全体に広がりやすくなる。その結果、水平通路部内の結露水の乾燥が促進され、その結露水を比較的短時間で除去することができる。
請求項に係る発明は、請求項6または7に記載の飲料調理用の原料混合装置において、水平通路部の下壁には、第1の突出壁よりも上流側に、水平通路部を横切り、水平通路部の側壁に連なるとともに上方に突出する第2の突出壁が設けられていることを特徴とする。
この構成によれば、水平通路部の下壁には、前記第1の突出壁よりも上流側に、第2の突出壁が設けられており、この第2の突出壁は、水平通路部を横切り、その側壁に連なるとともに上方に突出している。したがって、この第2の突出壁よりも下流側にとどまった結露水が、上流側に流れようとしても、第2の突出壁によって堰き止められ、混合容器に流れ込むことはない。
請求項に係る発明は、請求項6ないし8のいずれかに記載の飲料調理用の原料混合装置において、水平通路部の下壁と上壁は、互いに着脱自在に取り付けられていることを特徴とする。
この構成によれば、メンテナンス時に、ホルダから湯気排出部材を取り外し、さらに、水平通路部の下壁と上壁を分離することにより、水平通路部内の汚れを外部から視認できるとともに、水平通路部内に手などを容易に入れることが可能になる。したがって、上記の下壁と上壁を分離した状態で、湯気排出部材を洗浄することにより、粉末原料の微粉などが付着することで比較的汚れやすい水平通路部を、容易にかつきれいに洗浄することができる。
請求項10に係る発明は、請求項1ないしのいずれかに記載の飲料調理用の原料混合装置を備えた飲料調理装置であって、混合容器に粉末原料を供給する原料供給装置と、混合容器に飲用液を供給する飲用液供給装置と、駆動部、原料供給装置および飲用液供給装置を制御する制御装置と、をさらに備え、制御装置は、飲料の調理時に、飲用液供給装置および駆動部と、原料供給装置とを、その順に互いに異なるタイミングで作動させ、その後、原料供給装置、飲用液供給装置および駆動部を、その順に互いに異なるタイミングで停止させることを特徴とする。
この構成によれば、飲料の調理時に、飲用液供給装置および駆動部と、原料供給装置とが、その順に互いに異なるタイミングで作動するように制御されるので、混合容器への飲用液の供給および攪拌羽根の回転が開始した後、混合容器への粉末原料の供給が開始される。その後、原料供給装置、飲用液供給装置および駆動部が、その順に互いに異なるタイミングで停止するように制御されるので、混合容器への粉末原料の供給終了後に、飲用液の供給が終了し、その後で攪拌羽根の回転が停止する。以上により、混合容器への粉末原料の供給中の間、混合容器には常に、飲用液が存在し、したがって、飲用液が存在しない混合容器に粉末原料が供給されることがない。
例えば、上記と異なり、混合容器への粉末原料の供給が開始された後で飲用液の供給が開始されると、両者が十分に混合されないまま、飲料が混合容器から吐出されることがあり、その場合には、粉末原料が溶け残った低品質の飲料が提供されるおそれがある。また、混合容器への飲用液の供給終了後にも、粉末原料が供給されると、粉末原料が混合容器に残留することがあり、その場合には、混合容器内が不衛生な状態になるおそれがある。したがって、上述したようにして、飲用液供給装置および原料供給装置の作動および停止を制御することにより、粉末原料の溶け残りがない高品質の飲料を提供できるとともに、混合容器内を衛生的に保つことができる。また、混合容器への飲用液の供給終了後に、攪拌羽根の回転が停止するので、混合容器からの飲料の吐出終了まで攪拌羽根の回転を継続させることにより、粉末原料を飲用液に良好に溶解させながら、調理した飲料を混合容器から円滑に吐出させることができる。
請求項11に係る発明は、請求項10に記載の飲料調理装置において、混合容器および攪拌羽根をリンスするために、混合容器に水を供給する水供給装置を、さらに備え、制御装置は、駆動部の停止の後、水供給装置および駆動部を所定時間、作動させることを特徴とする。
この構成によれば、駆動部の前記停止の後、すなわち、混合容器からの飲料の吐出が終了し、攪拌羽根の回転が停止した後、水供給装置および駆動部を所定時間、作動させる。このように、飲料の吐出終了後、混合容器に水を供給するとともに攪拌羽根を回転させることにより、混合容器および攪拌羽根を容易にリンスすることができる。また、このようなリンス動作を、混合容器からの飲料の吐出終了直後に実行することにより、飲料の調理ごとに混合容器および攪拌羽根をリンスでき、次回の飲料の調理時に、清浄な混合容器および攪拌羽根で飲料の調理を行うことができる。
以下、図面を参照しながら、本発明の好ましい実施形態を詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態による原料混合装置を備えた飲料ディスペンサの内部構造を模式的に示している。この飲料ディスペンサ1(飲料調理装置)は、飲料の提供時に、所定の飲用液と粉末原料を混合し、粉末原料を飲用液に溶かすことによって調理された飲料をカップCに供給するものである。飲用液は、抽出されたコーヒーや湯(水を含む)であり、一方、粉末原料は、砂糖やクリーム、粉末茶、粉末ジュース、粉末ココアなどである。上記のような飲用液と粉末原料が混合されることにより、砂糖・クリーム入りコーヒー、茶系飲料、ジュースまたはココアなどが調理される。
図1に示すように、この飲料ディスペンサ1は、コーヒー抽出装置2(飲用液供給装置)、給水装置3(飲用液供給装置、水供給装置)、原料供給装置4および原料混合装置5を備えており、これらがマイクロコンピュータを有する制御装置6によって制御される。
コーヒー抽出装置2は、コーヒー豆および湯を用いてコーヒーを抽出するものであり、コーヒーの提供時に、所定量のコーヒーを抽出し、原料混合装置5に供給する。また、給水装置3は、水を貯留する水タンクや貯留した水を加熱する湯タンク(いずれも図示せず)などを備えており、茶系飲料などの提供時や原料混合装置5のリンス時に、所定量の湯を原料混合装置5に供給する。さらに、原料供給装置4は、各種の粉末原料を原料ごとに収納する複数のキャニスター(図示せず)を備えており、調理すべき飲料に応じて、対応するキャニスターから所定量の粉末原料を原料混合装置5に供給する。また、原料混合装置5は、コーヒー抽出装置2または給水装置3から供給された飲用液と、原料供給装置4から供給された粉末原料とを混合することにより、各種の飲料を調理するものである。この原料混合装置5は、複数のキャニスターまたは調理される複数の飲料にそれぞれが対応するように、複数(例えば5〜6個)のミキシングボウル7で構成されている。なお、図示は省略するが、これらのミキシングボウル7は、複数のキャニスターの下方において、それらの並び方向と同じ方向(例えば左右方向)に並設されている。
図2および図3は、ミキシングボウル7を示しており、また図4は、後述する混合容器15および湯気排出器16を取り外した状態を示している。これらの図に示すように、ミキシングボウル7は、自身を飲料ディスペンサ1の内部に取り付けるための取付けプレート11に組み付けられたホルダ12と、このホルダ12の前面側に、回転自在に支持された攪拌羽根13と、ホルダ12の背面側に配置され、攪拌羽根13を回転駆動する攪拌モータ14(駆動部)と、攪拌羽根13を収容した状態で、ホルダ12に着脱自在に取り付けられた混合容器15と、この混合容器15の上側において、ホルダ12に着脱自在に取り付けられた湯気排出器16(湯気排出部材)とを備えている。
図5および図6に示すように、取付けプレート11は、金属板などによって構成されており、垂直に延びる直立部11aと、その下端部において直角に屈曲し、水平に延びる水平部11bとで、側面形状がL字状に形成されている。この取付けプレート11には、直立部11aから水平部11bにわたり、正面形状がほぼ縦長矩形状の開口11cが形成されており、この開口11cを貫通した状態で、ホルダ12が組み付けられている。
ホルダ12は、プラスチックで構成されており、直立した壁状でかつ正面形状が縦長矩形状に形成され、攪拌羽根13、攪拌モータ14および混合容器15を支持する支持壁21(壁部)と、この支持壁21の上側に連なり、前方に開放するとともに後方に大きく張り出すように形成され、湯気排出器16を収容した状態で支持する支持凹部22とを有している。
図5および図6に示すように、支持壁21の前面下部には、正面形状がリング状でかつ前方に若干突出するリング凸部23が形成されるとともに、その中心部に、軸穴24aを有する軸受け部24が突設されている。また、支持壁21の背面下部には、リング凸部23よりも一回り大きく、後方に延びる円筒状のスリーブ壁25(図7、8参照)が設けられるとともに、このスリーブ壁25の左右両側に係止爪25a、25aが設けられている。そして、支持壁21の前面側に攪拌羽根13が、背面側に攪拌モータ14が取り付けられている。具体的には、攪拌羽根13は、リング凸部23の内側において、軸受け部24に回転自在に支持される一方、攪拌モータ14は、その前部がスリーブ壁25に挿入された状態で、左右両側から係止爪25a、25aによって係止されている。
攪拌羽根13は、プラスチックで構成されており、円柱状の円盤部31と、この円盤部31の中心から水平に前方に延びる前軸32(水平軸線、軸部)と、円盤部31の前面に設けられ、前軸32の周囲に同心状にかつ等角度で、前軸32から所定のスペースを隔てて配置された4つの羽根部33を有している。図7に示すように、円盤部31の背面の中心部には、支持壁21側の軸受け部24よりも一回り大きい凹部31aが形成されている。この凹部31aの内側には、上記前軸32と同軸状に延びる後軸31bが設けられており、この後軸31bが、上記軸受け部24の軸穴24aに遊挿されている。これにより、攪拌羽根13は、回転自在に支持されるのに加えて、軸受け部24に着脱自在に支持されている。また、円盤部31には、ドーナツ型の磁石34が埋設されている。
攪拌モータ14は、前後方向に延びる円筒状のケース35と、このケース35に収容されたモータ本体36と、ケース35内の前部に配置され、モータ本体36に回転自在に支持された円柱状の磁石37とを有している。この磁石37は、攪拌羽根13と同軸状に配置されており、攪拌羽根13の磁石34を、ホルダ12の支持壁21を間にした状態で吸引している。したがって、攪拌羽根13は、攪拌モータ14の作動時に磁石37が回転するのに伴って回転する。なお、攪拌羽根13および攪拌モータ14の磁石34、37の一方を、磁性を有する材料(例えば鉄)で構成してもよい。
また、図5および図6に示すように、ホルダ12の支持壁21の前面上部には、上下方向に延びるとともに前方に突出する凸部26が左右端部にそれぞれ設けられ、両凸部26、26の間に湾曲した凹部27が設けられている。上記左右の凸部26、26の上端部の内面には、混合容器15をホルダ12に対して着脱する際に案内するためのガイドレール26a、26aが、互いに対向しかつ前後方向に水平に延びるように突設されている。
また、支持壁21の左端部には、飲用液を混合容器15に供給するための飲用液供給部28が設けられている。図7および図8に示すように、飲用液供給部28は、前下がりに前後方向に延びる湯通路28aと、この湯通路28aの上側に設けられ、湯通路28aの途中に合流するコーヒー通路28bとを有している。そして、湯通路28aおよびコーヒー通路28bはそれぞれ、飲用液搬送用のチューブ(図示せず)を介して、給湯装置3およびコーヒー抽出装置2に接続されている。なお、図5、図6および図8に示すように、支持壁21の左側の凸部26には、湯通路28aに連なる供給口20aを有するゴム製の接続部材20が埋設されている。
図5および図6に示すように、ホルダ12の支持凹部22は、前後方向に延び、横長矩形状の断面を有する矩形収容部29と、この矩形収容部29の後ろ側に連なり、平面形状が半円形に形成されるとともに上方に開放する半円形収容部30とを有している。矩形収容部29の上壁29aには、湯気排出器16を係止するためのU字溝29bが形成されている。
また、ホルダ12の前記ガイドレール26a、26a間の奥側、および支持壁21の下端部には、上係止爪12aおよび下係止爪12bがそれぞれ設けられており、これらの係止爪12a、12bによって、混合容器15がその上下端部において係止されている。
混合容器15は、プラスチックで構成されており、図2〜図4に示すように、上下方向に延びる円筒状に形成されるとともに下部が下方に向かってテーパ状に形成され、供給された飲用液および粉末原料を受容する受容部41と、この受容部41の下側に連なるとともに湾曲して後方に延び、受容部41から送られた飲用液および粉末原料を、攪拌羽根13によって攪拌するための攪拌部42とを有している。
受容部41の上部には、上方に開放し、粉末原料を投入するための原料投入口43が設けられている。また、この原料投入口43の周縁部には、前半部の径方向の外側に、一段低い低段部43aが形成され、後半部の径方向の外側に、一段高い高段部43bが形成されている。さらに、受容部41の上端部には、後方に突出し、ホルダ12に係合する係合突出部44が設けられている。この係合突出部44の後端部には、上方に若干突出し、ホルダ12の上係止爪12aに係止される係止凸部44aが設けられている。
図9は、混合容器15を斜め後ろから見たときの状態を示している。同図に示すように、受容部41の周壁の所定位置には、後方に若干突出し、飲用液を受容部41内に流入させるための飲用液流入部45が設けられている。図8および図10に示すように、この飲用液流入部45は、前下がりに前後方向に延び、受容部41の内外を連通する流入通路45a(飲用液供給口)を有している。この流入通路45aは、受容部41の側壁との関係においては、その周方向に対して斜めに延びている。また、飲用液流入部45は、その後端面がホルダ12側の前記接続部材20に水密な状態で当接し、流入通路45aが接続部材20の供給口20aに接続している。
なお、図9および図10に示すように、受容部41には、上記飲用液流入部45と同一の外形を有する当接部40が、左右対称な位置に形成されており、飲用液流入部45が接続部材20に当接するのに加えて、当接部40が支持壁21の右側の凸部26に当接している。また、受容部41の後部が、支持壁21の凹部27にぴったりと当接している。以上により、混合容器15は、ホルダ12の支持壁21に安定した状態でしっかりと支持されている。
一方、攪拌部42は、図7および図9に示すように、後方に開放する開口部46を有するとともに、攪拌羽根13の外形よりも一回り大きく、攪拌羽根13を収容するドーム状に形成されている。また、攪拌部42内の所定位置には、軸穴47aを有する軸受け部47が設けられている。そして、この軸穴47aに、攪拌羽根13の前軸32の先端部が遊挿されている。このように、攪拌羽根13は、ホルダ12側の前記軸受け部24に加えて、上記軸受け部47によっても回転自在に支持されており、安定して回転可能である。
また、上記軸受け部47には、下側に連なるフィン48が設けられている。図7に示すように、このフィン48は、攪拌羽根13の前軸32と羽根部33の間のスペースに位置し、攪拌羽根13の回転に伴い、各羽根部33が、前軸32の径方向に対向するように設けられている。
さらに、攪拌部42の開口部46の周縁部には、後方に開放するリング状の係合溝46aが形成されており、この係合溝46aにOリング46bが装着されている。そして、開口部46は、支持壁21のリング凸部23が係合溝46aに挿入した状態で、支持壁21に密着し、水密にシールされている。
また、攪拌部42の下部には、下側に連なり、前下がりに延びる吐出部が49が設けられている。この吐出部49は、攪拌部42の内外を連通する吐出通路49a(吐出口)を有しており、攪拌部42内で攪拌され、調理された飲料が、吐出通路49aを介して、外部に吐出される。なお、吐出部49には、飲料搬送用のチューブ(図示せず)が接続されており、このチューブを介して、吐出された飲料がカップCに供給される。
次に、湯気排出器16について説明する。この湯気排出器16は、混合容器15内の湯気を外部に排出するためのものであり、また、原料供給装置4によって上方から供給された粉末原料を混合容器15に案内するものである。図2〜図4に示すように、湯気排出器16は、全体として、前後方向に延びるボックス状に形成されており、前部に原料シュート51(原料シュート部)を有するとともに、内部に後述する湯気通路52を有し、この湯気通路52を介して、その下流端である後部の排気口53から、湯気を外部に排出する。なお、図示しないが、複数のミキシングボウル7の湯気排出器16には、それぞれの排気口53を介して、共通のダクトが接続されており、そのダクトの途中に、湯気を吸引し、飲料ディスペンサ1の外部に排出するフィルタ付きのファンが設けられている。
湯気排出器16は、上面が開放したケース部材54と、このケース部材54の上面を覆う蓋部材55との2部品で構成されている。両部材54、55は、いずれもプラスチックで構成され、互いに着脱自在に組み付けられている。図11は、ケース部材54および蓋部材55を分離した状態を示している。同図に示すように、ケース部材54は、上下方向に延びる円筒状に形成された円筒部61と、この円筒部61の後ろ側に連なって後方に延び、平面形状がほぼ矩形状の矩形部62と、この矩形部62の後ろ側に連なり、平面形状が半円状の半円部63とを有している。
円筒部61は、混合容器15の受容部41の上部と同じ径を有している。また、円筒部61の底壁61aには、所定の径を有する孔61bが形成されている。さらに、円筒部61の底部周縁部は、受容部41の原料投入口43の周縁部に対し、相補的な形状を有している。すなわち、円筒部61の底部周縁部には、前半部の径方向の外側に、一段下がった低段部61cが形成され、後半部の径方向の外側に、一段上がった高段部61dが形成されている。図2および図7に示すように、これらの低段部61cおよび高段部61dがそれぞれ、受容部41の低段部43aおよび高段部43bにぴったりと嵌った状態で係合している。
図11に示すように、矩形部62の底壁62aの前端部には、矩形部62の左右の側壁62b、62bに連なるとともに、上方に若干突出する前壁62c(第2の突出壁)が設けられている。また、底壁62aの後端寄りの位置には、両側壁62b、62bの間に延び、上方に突出する後壁62d(第1の突出壁)が設けられている。この後壁62dは、両側壁62b、62b間の長さよりも短く形成され、各側壁62bとの間に隙間62e(切欠き)を有するように配置されている。
半円部63は、支持凹部22の半円収容部30の内面に対し、相補的な形状を有している。また、半円部63の底壁63aは、前下がりに傾斜するように形成されている。
一方、蓋部材55は、前部および後端部にそれぞれ、前記原料シュート51および排気口53を有し、ケース部材54の上面に対し、相補的な形状を有している。また、蓋部材55には、原料シュート51を除く下面周縁部に沿って、下方に若干垂下する嵌め代71が設けられており、蓋部材55がケース部材54に組み付けられた状態では、嵌め代71およびその嵌め代71に連なる原料シュート51の外面上端部が、ケース部材54の上部にぴったりと嵌っている。
図7および図11に示すように、原料シュート51は、下方に向かってテーパの円筒状に形成されるとともに、ケース部材54の底壁61aおよび受容部41の原料投入口43まで延びている。また、原料シュート51の下端部の径は、ケース部材54の孔61bよりも一回り小さく形成されている。また、蓋部材55の原料シュート51の後方には、互いに前後方向に間隔を隔てて配置され、左右方向に延びかつ下方に垂下する前垂下壁72aおよび後垂下壁72bが設けられている。前者72aは、ケース部材54の前壁62cと後壁62dの間に位置する一方、後者72bは、後壁62dの後方に位置している。
また、蓋部材55には、湯気排出器16をホルダ12の支持凹部22に係止するための係止部73が設けられている。この係止部73は、排気口53の前側に、平面形状がU字状に切り欠かれることによって形成された可撓片73aと、この可撓片73の前端部に突設された係止凸部73bとで構成されている。この係止凸部73bが、支持凹部22の係止溝29bに下方から入り込むことによって、湯気排出器16が、支持凹部22に係止されている。
以上のように構成された湯気排出器16内には、図7に示すように、ケース部材54の底壁61aから、上面後部の排気口53に連なる湯気通路52が画成されている。具体的には、混合容器15内の湯気は、ケース部材54の底壁61aの孔61bと、蓋部材55の原料シュート51との間の隙間から、湯気排出器16内に入り、ケース部材54の矩形部62の底壁62aと蓋部材55とで画成されかつ前後方向にほぼ水平に延びる水平通路部52aを流れ、排気口53から排出される。そして、上記水平通路部52aでは、ケース部材54の後壁62dと、蓋部材55の前垂下壁72aおよび後垂下壁72bとにより、湯気およびそれに含まれる粉末原料の微粉を捕集するためのいわゆるトラップが構成されている。
次に、図12を参照しながら、飲料ディスペンサ1における飲料の提供動作について説明する。図12(a)は、コーヒー抽出装置2、給水装置3、ミキシングボウル7の攪拌モータ14および原料供給装置4の動作タイミングを示している。飲料ディスペンサ1の利用者によって所望の飲料が選択されると、制御装置6により、飲料提供の指令有りと判定され、コーヒー抽出装置2、給水装置3、ミキシングボウル7の攪拌モータ14および原料供給装置4が、以下のように制御される。なお、以下の説明におけるコーヒー抽出装置2および給水装置3の作動は、抽出されたコーヒーおよび湯をそれぞれミキシングボウル7の混合容器15に供給する動作を意味しており、これらの動作タイミングは、基本的に同じである。したがって、以下の説明では、飲用液として、抽出されたコーヒーを用いる場合について説明するものとする。
まず、飲料提供指令があった後、コーヒー抽出装置2が作動を開始する(時刻t1)。これにより、コーヒー抽出装置2で抽出されたコーヒーは、ミキシングボウル7のコーヒー通路28bおよび流入通路45aを介して、一定の流入速度で混合容器15の受容部41に流入し始める。また、コーヒー抽出装置2の作動開始とほぼ同時に、ミキシングボウル7の攪拌モータ14も作動を開始し、攪拌羽根13が回転し始める。この場合、流入通路45aを介して受容部41に流入するコーヒーは、流入通路45aが受容部41の周方向に対して斜めに延びているために、受容部41の内面の周方向に沿って渦流を生じながら、比較的ゆっくりと攪拌部42に送られる。
その後、原料供給装置4が作動を開始し(時刻t2)、所定時間、経過後に停止する(時刻t3)。これにより、所定量の砂糖やクリームなどの粉末原料が、ミキシングボウル7の原料シュート51を介して、原料投入口43から混合容器15の受容部41に供給される。そして、受容部41から攪拌部42に送られたコーヒーおよび粉末原料は、攪拌羽根13によって攪拌され、粉末原料がコーヒーに溶解する。このようにして、砂糖・クリーム入りのコーヒーが調理されながら、吐出通路49aから吐出され、カップCに供給される。
次いで、コーヒー抽出装置2が停止し(時刻t4)、それにより、混合容器15へのコーヒーの供給が終了する。その後、攪拌モータ14も停止し(時刻t5)、攪拌羽根13が停止する。以上により、砂糖・クリーム入りコーヒーの提供が終了する。
以上のようにして、混合容器15内で飲料を調理する場合、混合容器15内で発生した湯気は、湯気排出器16の湯気通路52を介して、図示しない前記ファンに吸引され、外部に排出される。この場合、湯気通路52を介して排出される湯気は、トラップを有する水平通路部52aにおいて、上下方向に蛇行するように流れる。この際に、湯気が、前垂下壁72aや後垂下壁72b、後壁62dに当たって付着し、結露すると、その結露水が、水平通路部52aにとどまる。そして、上記の結露水は、ファンによる乾燥によって除去される。また、湯気には、混合容器15に供給された粉末原料の微粉が含まれることが多く、その微粉は、結露水とともに水平通路部52aにとどまりやすい。これにより、上記の微粉が、水平通路部52aの下流側に流れるのを抑制でき、上記ファンのフィルタの目詰まりなどを防止することができる。
また、水平通路部52aにおいて、ケース部材54の底壁62a上にとどまった結露水は、後壁62dと側壁62bとの隙間62eを介して、上流側および下流側の一方から他方に流れることによって、底壁62a全体に広がりやすくなる。その結果、水平通路部52a内の結露水の乾燥が促進され、その結露水を比較的短時間で除去することができる。なお、上記隙間62eとともに、あるいはこれに代えて、後壁62dの長さ方向の途中に切欠きを形成してもよい。さらに、水平通路部52aの上流側に、前壁62cが設けられているので、底壁62a上にとどまった結露水が、上流側に流れようとしても、前壁62cによって堰き止められ、混合容器15に流れ込むことはない。
また、前述したようにして、砂糖・クリーム入りのコーヒーをカップCに供給した後、ミキシングボウル7において、リンスを実行するようにしてもよい。図12(b)は、上述したコーヒーの提供後に、リンスを実行したときの動作タイミングを示している。同図に示すように、攪拌モータ14の停止(時刻t5)後に、給水装置3および攪拌モータ14を、所定時間(時刻t6〜t7)、作動させる。これにより、混合容器15の内面や攪拌羽根13の表面に付着していたコーヒーを、湯で洗浄することができる。このようなリンス動作を、コーヒーの提供直後や、次回のコーヒーの提供までの間に実行することにより、次回のコーヒーの提供時に、清浄な混合容器15および攪拌羽根13でコーヒーの調理を行うことができる。
次に、メンテナンス時におけるミキシングボウル7の分解および組立方法について説明する。ミキシングボウル7を分解する場合にはまず、図2および図7に示す状態において、湯気排出器16の係止部73の係止凸部73bを押し下げながら、湯気排出器16を前方に引き出す。これにより、湯気排出器16がホルダ12の支持凹部22から取り外される。次いで、混合容器15の上端後部の係合突出部44を押し下げることによって、ホルダ12側の上係止爪12aとの係合を解除し、混合容器16を前方に引き出す。これにより、混合容器15がホルダ12の支持壁21から取り外されるとともに、攪拌羽根13が外部に露出する(図4参照)。次いで、攪拌羽根13を、磁石34、37間の吸引力に抗して、前方に引き出すことによって、攪拌羽根13も、ホルダ12の支持壁21から取り外される。
以上のように、湯気排出器16、混合容器15および攪拌羽根13を順に取り外した後、これらを丸洗いなどによって洗浄する。また、湯気排出器16を洗浄する際には、ケース部材54と蓋部材55とに分離することによって、湯気排出器16の内部を容易にかつきれいに洗浄することができる。
一方、湯気排出器16、混合容器15および攪拌羽根13の洗浄後、上述した取外しと逆の手順で、これらをホルダ12に取り付ける。特に、混合容器15をホルダ12に取り付ける場合には、攪拌部42の開口部46の下端部を、ホルダ12の下係止爪12bに係合させた後、これを支点として、上端後部の係合突出部44を、ガイドレール26a、26aに沿って、それらの下側を通るように、後方へ押し込む。これにより、混合容器15を、その上下端部において、ホルダ12の上下係止爪12a、12bに容易に係止させることができる。
以上詳述したように、本実施形態によれば、メンテナンス時に、湯気排出器16、混合容器15および攪拌羽根13をホルダ12から取り外すことにより、これらを丸洗いすることができ、それにより、湯気排出器16、混合容器15および攪拌羽根13を容易にかつきれいに洗浄することができる。また、攪拌羽根13の取外しの際には、攪拌羽根13全体が外部に露出する一方、攪拌羽根13の取付けの際には、その取付けの邪魔になるものが、ホルダ12の支持壁21の周囲に存在しないため、従来に比べて、攪拌羽根13の取外しおよび取付けを容易に行うことができる。さらに、混合容器15の攪拌部42の開口部46は、攪拌羽根13を収容し得る程度の大きさで十分であるので、ホルダ12の支持壁21に密着する開口部46のシール面積を比較的小さくでき、その結果、開口部46におけるシールを十分に確保することができる。
また、混合容器15の受容部41に供給される飲用液は、受容部41の内面の周方向に沿って渦流を生じ、そこに粉末原料が供給されるので、その粉末原料は、攪拌羽根13の回転による飲用液との混合の前に、受容部41における飲用液自体の渦流によっても飲用液と混合される。これにより、粉末原料を飲用液に良好に溶かすことができ、良質の飲料を調理することができる。
さらに、攪拌部42において、飲用液および粉末原料が、回転する攪拌羽根13の羽根部33とフィン48とにより、剪断が繰り返されるように攪拌されるので、飲料が泡立ちやすくなり、例えばカプチーノなどのフォーミング飲料を容易に調理することができる。
また、ミキシングボウル7は、メンテナンス時に、ホルダ12から湯気排出器16を取り外した後でなければ、混合容器15を取り外すことができない構造になっている。そのため、混合容器15をホルダ12から取り外す場合、その前に、湯気排出器16をホルダ12から取り外すという工程があるために、メンテナンス開始直後よりも作業者の注意の度合が高まりやすく、その結果、作業者による誤操作を低減することができる。また、メンテナンス開始直後などにおいて、作業者が、湯気排出器16をホルダ12から取り外した状態で、混合容器15への飲用液の供給を誤って実行させた場合、混合容器15がホルダ12に取り付けられたままであれば、飲用液でミキシングボウル7の周囲や作業者の手などを汚すことはない。
また、混合容器15への粉末原料の供給は、混合容器15内に飲用液が存在しているときに行われるので、粉末原料の溶け残りがない高品質の飲料を提供できるとともに、混合容器15内を衛生的に保つことができる。また、混合容器15への飲用液の供給終了後に、攪拌羽根13の回転が停止するので、混合容器15からの飲料の吐出終了まで攪拌羽根13の回転を継続させることにより、粉末原料を飲用液に良好に溶解させながら、調理した飲料を混合容器15から円滑に吐出させることができる。
なお、本発明は、説明した上記実施形態に限定されることなく、種々の態様で実施することができる。例えば、実施形態では、本発明を飲料ディスペンサに適用した場合について説明したが、飲用液と粉末原料を混合し、飲料を調理するための各種機器(例えばカップ式自動販売機など)に適用できることはもちろんである。また、実施形態で示したミキシングボウル7の細部の構成などは、あくまで例示であり、本発明の趣旨の範囲内で適宜、変更することができる。
本発明の一実施形態による原料混合装置を備えた飲料ディスペンサを模式的に示すブロック図である。 ミキシングボウルを示す斜視図である。 ミキシングボウルを示す正面図である。 混合容器および湯気排出器を取り外した状態のミキシングボウルを示す分解斜視図である。 混合容器および湯気排出器を省略した状態を示す図であり、(a)は平面図、(b)は正面図である。 取付けプレートからホルダを取り外すとともに、ホルダから攪拌羽根および攪拌モータを取り外した状態を示す分解斜視図である。 図3のVII−VII線に沿う断面図である。 図3のVIII−VIII線に沿う断面図である。 混合容器を斜め後ろから見たときの状態を示す斜視図である。 図3のX−X線に沿う断面図である。 湯気排出器のケース部材と蓋部材を分離した状態を示す斜視図である。 飲料ディスペンサの各機器の動作タイミングを示すタイムチャートである。
符号の説明
1 飲料ディスペンサ(飲料調理装置)
2 コーヒー抽出装置(飲用液供給装置)
3 給湯装置(飲用液供給装置、水供給装置)
4 原料供給装置
5 原料混合装置
6 制御装置
7 ミキシングボウル
12 ホルダ
13 攪拌羽根
14 攪拌モータ(駆動部)
15 混合容器
16 湯気排出器(湯気排出部材)
21 支持壁(壁部)
22 支持凹部
31b 後軸
32 前軸(水平軸線、軸部)
33 羽根部
41 受容部
42 攪拌部
43 原料投入口
45a 流入通路(飲用液供給口)
46 開口部
48 フィン
49a 吐出通路(吐出口)
51 原料シュート(原料シュート部)
52 湯気通路
52a 水平通路部
53 排気口
62c 前壁(第2の突出壁)
62d 後壁(第1の突出壁)
62e 隙間(切欠き)
72a 前垂下壁
72b 後垂下壁

Claims (11)

  1. 飲用液と粉末原料を混合することによって飲料を調理する飲料調理用の原料混合装置であって、
    直立した壁部を有するホルダと、
    前記壁部の前面側に配置され、前記ホルダに水平軸線を中心として回転自在に支持された攪拌羽根と、
    前記壁部の背面側に配置され、前記攪拌羽根を回転駆動する駆動部と、
    開口部および吐出口を有し、前記開口部に前記攪拌羽根を収容するとともに当該開口部が前記壁部の前面に密着した状態で、前記ホルダに着脱自在に取り付けられ、供給された飲用液および粉末原料を、前記攪拌羽根の回転によって混合しながら、前記吐出口から吐出するための混合容器と、
    を備え
    前記混合容器は、
    上下方向に延びる筒状に形成され、供給された飲用液および粉末原料を受容する受容部と、
    前記開口部を有し、前記受容部の下側に連なり、前記攪拌羽根を収容するとともに、前記受容部から送られた飲用液および粉末原料を攪拌するための攪拌部と、を有し、
    前記受容部の上部には、上方に開放し、粉末原料を投入するための原料投入口が設けられ、前記受容部の側壁には、周方向に対して斜めに延び、飲用液を供給するための飲用液供給口が設けられており、
    前記攪拌羽根は、
    前記水平軸線と同軸状に延びる軸部と、
    当該軸部の周囲に同心状に配置された複数の羽根部と、を有しており、
    前記攪拌部は、その内部の所定位置に、前記攪拌羽根の回転に伴い、前記複数の羽根部の各々が前記水平軸線の径方向に対向するフィンを有していることを特徴とする飲料調理用の原料混合装置。
  2. 前記攪拌羽根は、前記ホルダに着脱自在に支持されていることを特徴とする請求項1に記載の飲料調理用の原料混合装置。
  3. 前記複数の羽根部の各々は、前記軸部との間に空間を隔てて配置されており、
    前記フィンは、前記空間に配置されていることを特徴とする請求項1または2に記載の飲料調理用の原料混合装置。
  4. 前記原料投入口を介して前記混合容器の内部に連通する湯気通路を有し、前記混合容器が前記ホルダから取外し不能な状態で、当該混合容器に係合するとともに、前記ホルダに着脱自在に取り付けられ、前記混合容器内の湯気を、前記湯気通路を介して排出するための湯気排出部材を、さらに備えていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の飲料調理用の原料混合装置。
  5. 前記湯気排出部材は、上下方向に延びる筒状に形成され、上方から供給された粉末原料を前記原料投入口に案内する原料シュート部を有していることを特徴とする請求項に記載の飲料調理用の原料混合装置。
  6. 前記湯気通路は、水平に延びる水平通路部を有しており、
    この水平通路部の下壁には、当該水平通路部を横切るとともに上方に突出する第1の突出壁が設けられ、
    前記水平通路部の上壁には、前記水平通路部を横切るとともに、前記第1の突出壁と異なる平面位置から垂下する垂下壁が設けられていることを特徴とする請求項4または5に記載の飲料調理用の原料混合装置。
  7. 前記第1の突出壁には、切欠きが形成されていることを特徴とする請求項に記載の飲料調理用の原料混合装置。
  8. 前記水平通路部の下壁には、前記第1の突出壁よりも上流側に、前記水平通路部を横切り、当該水平通路部の側壁に連なるとともに上方に突出する第2の突出壁が設けられていることを特徴とする請求項6または7に記載の飲料調理用の原料混合装置。
  9. 前記水平通路部の前記下壁と前記上壁は、互いに着脱自在に取り付けられていることを特徴とする請求項6ないし8のいずれかに記載の飲料調理用の原料混合装置。
  10. 請求項1ないしのいずれかに記載の飲料調理用の原料混合装置を備えた飲料調理装置であって、
    前記混合容器に粉末原料を供給する原料供給装置と、
    前記混合容器に飲用液を供給する飲用液供給装置と、
    前記駆動部、前記原料供給装置および前記飲用液供給装置を制御する制御装置と、をさらに備え、
    前記制御装置は、飲料の調理時に、前記飲用液供給装置および前記駆動部と、前記原料供給装置とを、その順に互いに異なるタイミングで作動させ、その後、前記原料供給装置、前記飲用液供給装置および前記駆動部を、その順に互いに異なるタイミングで停止させることを特徴とする飲料調理装置。
  11. 前記混合容器および前記攪拌羽根をリンスするために、当該混合容器に水を供給する水供給装置を、さらに備え、
    前記制御装置は、前記駆動部の前記停止の後、前記水供給装置および前記駆動部を所定時間、作動させることを特徴とする請求項10に記載の飲料調理装置。
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