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JP5072717B2 - ピンチグリップ式ボトル型容器 - Google Patents
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本発明は、ピンチグリップ式ボトル型容器に関する。
この種のピンチグリップ式ボトル型容器として、例えば下記特許文献1に示されるような、胴部において、口部の中心軸線を径方向で挟んで互いに対向して位置する一対の側面領域にそれぞれ、指当て用凹部が形成され、前記一対の側面領域同士の間に位置する背面領域を含むこれらの指当て用凹部の相互間の全領域がグリップ部とされた構成が知られている。更に、各指当て用凹部の底面には、前記中心軸線方向に間隔をあけて複数の凸リブが設けられ、これらの凸リブのうちの一つが、各指当て用凹部の底面おける前記中心軸線方向の中央部に設けられている。
これらの凸リブによって、この容器を持ち上げたときに指が引っ掛けられ、この容器が手から滑り落ちるのを抑えたり、あるいは指当て用凹部をグリップしたときに、この凹部の底面が陥没変形するのを抑えたりしている。
特開2007−119049号公報
ところで、前述したピンチグリップ式ボトル型容器では、例えば圧縮方向の軸力が作用したとき、あるいは内容物が充填された状態で落下したとき等に、指当て用凹部の底面のうち前記中央部に負荷が集中し易く、しかもこの中央部に凸リブが設けられて前述のように補強されているので、該中央部に大きな負荷が蓄積され、該中央部の変形がある程度まで進行したときにこの中央部が局所的に大きく変形し、この変形が起点となって、ピンチグリップ式ボトル型容器の全体が座屈変形したり、あるいは指当て用凹部の全体が膨出変形したりするおそれがあった。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、指当て用凹部の底面の中央部が局所的に大きく変形するのを抑制することができるピンチグリップ式ボトル型容器を提供することである。
上記課題を解決するために、この発明は以下の手段を提案している。
本発明に係るピンチグリップ式ボトル型容器は、胴部において、口部の中心軸線を径方向で挟んで互いに対向して位置する一対の側面領域にそれぞれ、指当て用凹部が形成され、前記一対の側面領域同士の間に位置する背面領域を含むこれらの指当て用凹部の相互間の全領域がグリップ部とされたピンチグリップ式ボトル型容器であって、それぞれの指当て用凹部の底面には、前記中心軸線方向に間隔をあけて一対の凸リブが備えられ、前記一対の凸リブ同士の前記中心軸線方向に沿った距離は、前記指当て用凹部の外周縁のうち前記口部側の上端縁と、前記一対の凸リブのうち前記口部側に位置する上側凸リブと、の前記中心軸線方向に沿った距離、及び前記指当て用凹部の外周縁のうちこの容器の底部側の下端縁と、前記一対の凸リブのうち前記底部側に位置する下側凸リブと、の前記中心軸線方向に沿った距離よりも大きくなっていることを特徴とするものである。
本発明に係るピンチグリップ式ボトル型容器によれば、一対の凸リブ同士の前記中心軸線方向に沿った距離が、指当て用凹部の前記上端縁と上側凸リブとの前記中心軸線方向に沿った距離、及び指当て用凹部の前記下端縁と下側凸リブとの前記中心軸線方向に沿った距離よりも大きくなっているので、指当て用凹部の底面の前記中心軸線方向の中央部に応力が集中するのを抑制することが可能になる。従って、例えば圧縮方向の軸力が作用したとき、あるいは内容物が充填された状態で落下したとき等に、指当て用凹部の底面のうち前記中央部に負荷が蓄積されるのを抑制することが可能になり、この中央部が局所的に大きく変形するのを防ぐことができる。これにより、前記中央部の局所的な変形を起点として、ピンチグリップ式ボトル型容器の全体が座屈変形したり、あるいは指当て用凹部の全体が膨出変形したりするのを防ぐことができる。
また、本発明に係るピンチグリップ式ボトル型容器では、前記指当て用凹部は、前記底面と、該底面の外周縁から径方向外方に向けて立ち上がる複数の側壁面と、を備え、前記凸リブは、前記背面領域と、前記胴部において前記背面領域の反対側に位置する正面領域と、が互いに対向する前後方向に沿って延在し、前記凸リブの前端と、前記指当て用凹部の外周縁のうち前記正面領域側の前端縁との前記前後方向に沿った距離は、前記凸リブの後端と、前記指当て用凹部の外周縁のうち前記背面領域側の後端縁との前記前後方向に沿った距離よりも大きくなっていることが好ましい。
この場合、凸リブの前端と、指当て用凹部の前記前端縁との前後方向に沿った距離が、凸リブの後端と、指当て用凹部の前記後端縁との前後方向に沿った距離よりも大きくなっているので、指当て用凹部の底面が陥没変形し易くなるのを抑制しつつ、この凹部の底面の前記中心軸線方向の中央部に応力が集中するのを一層抑制することができると共に、前記グリップ部を把持したときに、指を凸リブに引っ掛け易くすることが可能になる。
本発明に係るピンチグリップ式ボトル型容器によれば、指当て用凹部の底面の中央部が局所的に大きく変形するのを抑制することができる。
〔第1実施形態〕
以下、本発明に係る第1実施形態を、図1から図4を参照して説明する。
この実施形態に係るピンチグリップ式ボトル型容器1は、図1から図3に示すように、胴部2のうち、口部3の中心軸線Oを径方向で挟んで互いに対向して位置する一対の側面領域2aにそれぞれ、指当て用凹部4が形成され、一対の側面領域2a同士の間に位置する背面領域2bを含むこれらの指当て用凹部4の相互間の全領域がグリップ部Gとされている。
なお、本実施形態では、胴部2において背面領域2bの反対側に位置する領域を正面領域2cと称し、胴部2の側面視で正面領域2cと背面領域2bとが互いに対向する前後方向Aに沿って正面領域2c側を前側、背面領域2b側を後側とする。また、前記中心軸線Oに沿ってピンチグリップ式ボトル型容器1の口部3側を上側、底部7側を下側とする。
図示の例では、胴部2の前記中心軸線O方向の上端部に肩部5が設けられるとともに、この肩部5の上端部に口部3が設けられ、これらの肩部5、口部3および胴部2は合成樹脂により一体的に形成されている。口部3には、図示されないキャップが螺着される雄ねじ部3aが形成されている。肩部5は複数のパネル面5aが前記中心軸線O回りに稜線をなして連結されて構成されている。
また、胴部2の背面領域2bには、胴部2内の減圧に伴う復元困難な変形を防止するための減圧吸収パネル6が形成されており、この減圧吸収パネル6がグリップ部Gの一部を構成している。
ここで、指当て用凹部4は、底面8と、この底面8の外周縁から径方向外方に向けて立ち上がる複数の側壁面9と、を備えている。また、この指当て用凹部4は、胴部2の側面視で前記中心軸線O方向に長い長方形状を呈している。以下では、これらの側壁面9のうち、後側を向く側壁面9を前壁面9aと称し、前側を向く側壁面9を後壁面9bと称する。なお、前壁面9a及び後壁面9bは、底面8から径方向外側に向かうに従い漸次互いに離間するように傾斜している。
そして、本実施形態では、各指当て用凹部4の底面8には、図2から図4に示すように、前記中心軸線O方向に間隔をあけて一対の凸リブ10、11が備えられている。一対の凸リブ10、11同士の前記中心軸線O方向に沿った距離L1(以下、凸リブ間距離L1と称する)は、指当て用凹部4の外周縁のうち上側の上端縁4aと、一対の凸リブ10、11のうち上側に位置する上側凸リブ10と、の前記中心軸線O方向に沿った距離L2(以下、上側距離L2と称する)、及び指当て用凹部4の外周縁のうち下側の下端縁4bと、一対の凸リブ10、11のうち下側に位置する下側凸リブ11と、の前記中心軸線O方向に沿った距離L3(以下、下側距離L3と称する)よりも大きくなっている。そして、一対の凸リブ10、11は、底面8において前記中心軸線O方向の中央部を回避した位置に形成されている。なお、各凸リブ10、11の径方向外方端は、指当て用凹部4の外周縁よりも径方向内側に位置している。
図示の例では、各凸リブ10、11は、前後方向Aに長い長方形状を呈し、それぞれが互いにほぼ平行となって前後方向Aに延在している。これらの凸リブ10、11により、指当て用凹部4の底面8は前記中心軸線O方向に沿って3つに区画されている。また、各凸リブ10、11は、前記中心軸線O方向の大きさが互いに等しく、いずれも指当て用凹部4の底面8の前記中心軸線O方向に沿った長さの約1/12になっている。
なお、図示の例では、凸リブ間距離L1は、上側凸リブ10において底面8に連なる基端のうち下側に位置する下基端と、下側凸リブ11において底面8に連なる基端のうち上側に位置する上基端との前記中心軸線O方向に沿った距離となっている。また、上側距離L2は、上側凸リブ10において底面8に連なる基端のうち上側に位置する上基端と、指当て用凹部4の前記上端縁4aとの前記中心軸線O方向に沿った距離となっている。また、下側距離L3は、下側凸リブ11において底面8に連なる基端のうち下側に位置する下基端と、指当て用凹部4の前記下端縁4bとの前記中心軸線O方向に沿った距離となっている。そして、凸リブ間距離L1と、上側距離L2と、下側距離L3との比率は、概ね5:3:2になっている。
ここで、各凸リブ10、11はいずれも同一の形状に形成されているので、以下では、上側凸リブ10の形状について説明し、下側凸リブ11の説明を省略する。
図4に示すように、上側凸リブ10の前端部10aは、前壁面9aにおける前側の端部に連結され、上側凸リブ10の後端部10bは、後壁面9bにおける後側の端部に連結されている。また、胴部2の横断面視において、上側凸リブ10の前端部10aは凸曲面状をなし、後端部10bは凹曲面状をなし、さらにこれらの間の位置する部分は、底面8の表面形状に沿った凹曲面状をなしている。
以上説明したように、本実施形態に係るピンチグリップ式ボトル型容器1によれば、凸リブ間距離L1が、上側距離L2、及び下側距離L3よりも大きくなっているので、指当て用凹部4の底面8の前記中心軸線O方向の中央部に応力が集中するのを抑制することが可能になる。従って、例えば圧縮方向の軸力が作用したとき、あるいは内容物が充填された状態で落下したとき等に、指当て用凹部4の底面8のうち前記中央部に負荷が蓄積されるのを抑制することが可能になり、この中央部が局所的に大きく変形するのを防ぐことができる。これにより、前記中央部の局所的な変形を起点として、ピンチグリップ式ボトル型容器1の全体が座屈変形したり、あるいは指当て用凹部4の全体が膨出変形したりするのを防ぐことができる。
〔第2実施形態〕
次に、本発明に係る第2実施形態を、図5及び図6を参照して説明する。
なお、この第2実施形態においては、第1実施形態における構成要素と同一の部分については同一の符号を付しその説明を省略し、異なる点についてのみ説明する。
本実施形態に係るピンチグリップ式ボトル型容器20では、上記第1実施形態における一対の凸リブ10、11と異なる形状の一対の凸リブ21、22が、上側凸リブ21、下側凸リブ22としてそれぞれ形成されている。図5及び図6に示すように、上側凸リブ21は、前後方向Aに沿って延在し、上側凸リブ21の前端21eと、指当て用凹部4の外周縁のうち前側の前端縁4cとの前後方向Aに沿った距離L41(以下、前側距離L41と称する)は、上側凸リブ21の後端21fと、指当て用凹部4の外周縁のうち後側の後端縁4dとの前後方向Aに沿った距離L51(以下、後側距離L51と称する)よりも大きくなっている。また、下側凸リブ22も同様に、前後方向Aに沿って延在し、下側凸リブ22の前端22eと、指当て用凹部4の前記前端縁4cとの前後方向Aに沿った距離L42(以下、前側距離L42と称する)は、下側凸リブ22の後端22fと、指当て用凹部4の前記後端縁4dとの前後方向Aに沿った距離L52(以下、後側距離L52と称する)よりも大きくなっている。
ここで、各凸リブ21、22はいずれも同一の形状に形成されているので、以下では、上側凸リブ21の形状について説明し、下側凸リブ22の説明を省略する。
図6に示すように、上側凸リブ21の前端21eは、前壁面9aの後側の端部に連結され、上側凸リブ21の後端21fは、後壁面9bにおける後側の端部に連結されている。また、胴部2の横断面視において、上側凸リブ21の前端部21aは凸曲面状をなし、後端部21bは凹曲面状をなし、さらにこれらの間の位置する部分は、底面8の表面形状に沿った凹曲面状をなしている。上側凸リブ21の前端部21aは、胴部2における前後方向Aの中央部よりも後側にずれて位置している。また、上側凸リブ21は、前側を向く前端面21cを有している。この前端面21cと、前壁面9aとの前後方向Aに沿った距離は、径方向外側に向かうに従い漸次離れるようになっている。
本実施形態に係るピンチグリップ式ボトル型容器20によれば、上記第1実施形態のピンチグリップ式ボトル型容器1と同様の作用効果を奏することができる。
また、各凸リブ21、22の前側距離L41、42が、それぞれの後側距離L51、52よりも大きくなっているので、指当て用凹部4の底面8が陥没変形し易くなるのを抑制しつつ、この凹部4の底面8の前記中心軸線O方向の中央部に応力が集中するのを一層抑制することができると共に、前記グリップ部Gを把持したときに、指を各凸リブ21、22に引っ掛け易くすることが可能になる。
なお、本実施形態では、両凸リブ21、22とも、それぞれ前側距離L41、L42が後側距離L51、L52より長くなっているとしたが、いずれか一方の凸リブのみ、その前側距離がその後側距離より長くなっていても構わない。
なお、本発明の技術的範囲は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、上記実施形態では、上側距離L2と下側距離L3とを、上側距離L2が大きくなるように異ならせたが、下側距離L3が大きくなるように異ならせても構わず、また、上側距離L2と下側距離L3とを等しくしても構わない。上側距離L2と下側距離L3とを等しくした場合、指当て用凹部4において、上側と下側のいずれか一方に応力が集中するのを抑えることができる。
また、指当て用凹部4の前記上端縁4aと上側凸リブ10、21との間に他の凸リブを設けても構わない。更に、指当て用凹部4の前記下端縁4bと下側凸リブ11、22との間にも、同様に他の凸リブを設けても構わない。
また、各実施形態における各凸リブ10、11、21、22の形状は同一でなくてもよく、異ならせても構わない。
その他、本発明の趣旨に逸脱しない範囲で、上記実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、上記した変形例を適宜組み合わせてもよい。
本発明に係る第1実施形態のピンチグリップ式ボトル型容器の正面図である。 図1に示したピンチグリップ式ボトル型容器の側面図である。 図1に示したピンチグリップ式ボトル型容器の背面図である。 図2に示す断面矢視A−A図である。 本発明に係る第2実施形態のピンチグリップ式ボトル型容器の側面図である。 図5に示す断面矢視B−B図である。
符号の説明
1、20 ピンチグリップ式ボトル型容器
2 胴部
2a 側面領域
2b 背面領域
2c 正面領域
3 口部
4 指当て用凹部
4a 上端縁
4b 下端縁
4c 前端縁
4d 後端縁
7 底部
8 底面
9 側壁面
9a 前壁面
9b 後壁面
10、21 上側凸リブ
11、22 下側凸リブ
21e、22e 前端
21f、22f 後端
A 前後方向
G グリップ部
L1 凸リブ間距離(距離)
L2 上側距離(距離)
L3 下側距離(距離)
L41、L42 前側距離(距離)
L51、L52 後側距離(距離)
O 中心軸線

Claims (2)

  1. 胴部において、口部の中心軸線を径方向で挟んで互いに対向して位置する一対の側面領域にそれぞれ、指当て用凹部が形成され、前記一対の側面領域同士の間に位置する背面領域を含むこれらの指当て用凹部の相互間の全領域がグリップ部とされたピンチグリップ式ボトル型容器であって、
    それぞれの指当て用凹部の底面には、前記中心軸線方向に間隔をあけて一対の凸リブが備えられ、
    前記一対の凸リブ同士の前記中心軸線方向に沿った距離は、前記指当て用凹部の外周縁のうち前記口部側の上端縁と、前記一対の凸リブのうち前記口部側に位置する上側凸リブと、の前記中心軸線方向に沿った距離、及び前記指当て用凹部の外周縁のうちこの容器の底部側の下端縁と、前記一対の凸リブのうち前記底部側に位置する下側凸リブと、の前記中心軸線方向に沿った距離よりも大きくなっていることを特徴とするピンチグリップ式ボトル型容器。
  2. 請求項1に記載のピンチグリップ式ボトル型容器において、
    前記指当て用凹部は、前記底面と、該底面の外周縁から径方向外方に向けて立ち上がる複数の側壁面と、を備え、
    前記凸リブは、前記背面領域と、前記胴部において前記背面領域の反対側に位置する正面領域と、が互いに対向する前後方向に沿って延在し、
    前記凸リブの前端と、前記指当て用凹部の外周縁のうち前記正面領域側の前端縁との前記前後方向に沿った距離は、前記凸リブの後端と、前記指当て用凹部の外周縁のうち前記背面領域側の後端縁との前記前後方向に沿った距離よりも大きくなっていることを特徴とするピンチグリップ式ボトル型容器。
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