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JP5074796B2 - センサ補正情報取得方法および検出装置 - Google Patents
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JP5074796B2 - センサ補正情報取得方法および検出装置 - Google Patents

センサ補正情報取得方法および検出装置 Download PDF

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Description

この発明は、例えば回転センサや圧力センサ等のセンサの出力を環境温度の変化に対応して補正するための補正情報を取得するようなセンサ補正情報取得方法、および前記補正情報を利用する検出装置に関する。
従来、回転位置を検知する回転センサや、圧力を検知する圧力センサなどの種々のセンサが提供されている。これらのセンサは、自身の温度によって出力特性が変化するという性質を有している。このため、温度による出力特性の変化を補正することで、温度変化による影響を防止して安定した出力を行う温度補償が行われている。
このような温度補償の例として、被検出物の回転とともにコイルとの重合面積が徐変する形状を有する磁性体を用いて、コイルのインダクタンスを変化させ、この変化に基づいて被検出物の回転角度を検出する回転位置検出器が提案されている(特許文献1参照)。この回転位置検出器は、コイルの近傍に負温度特性のサーミスタを備え、このサーミスタによって温度変化による出力値の変動を少なくするものである。
このようにサーミスタを利用して温度変化の出力値の変動を少なくするためには、現在の温度に対応するコイルの出力特性をメモリから取得し、この出力特性に基づいてコイルの出力値を補正し、補正した値を出力値として出力する必要がある。このため、温度によるコイルの出力特性を予め測定してメモリに記憶しておく必要がある。
一方、温度による出力特性を予め測定する方法として、恒温槽内にセンサと該センサの検査用治具を収納し、恒温槽内を所定温度にして検査用治具によりセンサの出力値を取得する方法がある。この方法は、恒温槽内の雰囲気温度を上昇または下降させて目標温度とし、その後検査用治具が目標温度となるまで雰囲気温度を維持して、ようやく出力特性を取得できるため、非常に時間のかかるものである。
この時間を短縮する方法として、圧力センサの温度特性検査における温度制御方法が提案されている(特許文献2参照)。この温度制御方法は、恒温槽内の雰囲気温度に略等しい温度の空気を検査用治具内に循環させることで、検査用治具を所定の検査温度に短時間で設定できるとされている。
しかし、このようにして検査用治具の温度の安定化を短時間にできるようにしても、図8に示すように、恒温槽内で一定温度を維持する時間t’が生じることは避けられず、温度特性の取得に時間を要するものであった。そして、このような温度特性の取得時間の短縮は、例えば−40℃から+125℃までの範囲で温度補償が要求される自動車の部品のように、広い温度範囲で多数測定して温度特性を取得する必要がある場合に、強く望まれるものであった。
特開2001−296103号公報 特開平9−178598号公報
この発明は、上述の問題に鑑み、センサの温度特性に対応してセンサの出力を補正する補正情報を短時間で取得することができるセンサ補正情報取得方法および検出装置を提案することを目的とする。
この発明は、補正対象センサを有するワークに温度を検知する温度センサを備えさせておき、前記補正対象センサのセンサ出力を取得するセンサ出力取得工程と、前記センサ出力の出力時における前記温度センサの温度出力を取得する温度出力取得工程と、開始時温度における前記補正対象センサのセンサ出力を、前記補正対象センサが本来出力すべき基準出力としてメモリに記憶する基準出力記憶工程と、前記センサ出力と前記基準出力とに基づき、温度出力と関連づけて、前記センサ出力を補正する補正情報を算出する補正情報算出工程とを有し、少なくとも前記センサ出力取得工程と前記温度出力取得工程とを、前記ワークの温度を処理開始時における開始時温度から所定範囲で連続的に変化させて、開始時温度に戻る処理終了時までの間において、処理開始時及び処理終了時に加えて、複数回実行するとともに、処理開始時におけるセンサ出力である前記基準出力と、処理終了時におけるセンサ出力を比較し、前記基準出力と処理終了時におけるセンサ出力とが一致するか判定する判定工程を有するセンサ補正情報取得方法であることを特徴とする。
前記補正対象センサは、回転センサや圧力センサなど、適宜のセンサで構成することができる。
前記所定範囲は、予め設定した低温側の目標温度である低温側目標温度から予め設定した高温側の目標温度である高温側目標温度までの範囲、常温から低温側目標温度までの範囲、高温側目標温度から常温までの範囲、あるいはこれらの複数で構成することができる。
この発明により、温度に対応して補正対象センサの出力を補正する補正情報を短時間で取得することができる。つまり、連続的に温度を変化させてその間に温度出力とセンサ出力を取得するため、従来のように一定温度で安定させる必要がなく、この一定温度で安定させるために要していた時間を短縮することができる。
また、開始時温度における前記補正対象センサのセンサ出力を、前記補正対象センサが本来出力すべき基準出力としてメモリに記憶する基準出力記憶工程と、前記センサ出力と前記基準出力とに基づき、温度出力と関連づけて、前記センサ出力を補正する補正情報を算出する補正情報算出工程とを有することにより、補正対象センサのセンサ出力と、ワークに設けさせた温度センサの温度出力に基づく精度の良い補正情報を算出することができる。
また、処理開始時における開始時温度から所定範囲で連続的に変化させて、開始時温度に戻る処理終了時までの間において、処理開始時及び処理終了時に加えて、複数回実行するとともに、処理開始時におけるセンサ出力である前記基準出力と、前記開始時温度となった処理終了時におけるセンサ出力を比較し、前記基準出力と処理終了時におけるセンサ出力とが一致するか判定する判定工程を有することにより、判定で一致すれば、センサ調整処理が正しく実行されたことを確認できる。
この発明の態様として、前記所定範囲は、予め設定した低温側の目標温度である低温側目標温度から、予め設定した高温側の目標温度である高温側目標温度までの範囲とすることができる。
低温側目標温度は、補正対象センサの動作補償が求められる低温側の温度である低温側動作補償温度より低い温度で構成することができる。
高温側目標温度は、補正対象センサの動作補償が求められる高温側の温度である高温側動作補償温度より高い温度で構成することができる。
この発明により、動作補償が求められる温度範囲全てについての補正情報を算出することができる。従って、要求される温度範囲についての動作補償を確実に実行することができる。
またこの発明は、補正情報作成指示の入力を受け付ける入力手段と、補正の対象となるセンサ出力を行う補正対象センサと、前記センサ出力の出力時に温度出力を行う温度センサと、前記補正情報作成指示が入力された場合に前記センサ出力と前記温度出力とを取得する出力取得手段と、開始時温度における前記補正対象センサのセンサ出力を、前記補正対象センサが本来出力すべき基準出力として記憶するとともに、前記センサ出力と前記基準出力とに基づき、温度出力と関連づけて、前記センサ出力を補正する補正情報を記憶する記憶手段と、処理開始時におけるセンサ出力である前記基準出力と、処理終了時におけるセンサ出力を比較し、前記基準出力と、処理終了時におけるセンサ出力とが一致するか判定する判定実行手段と、前記補正情報作成指示が入力されていない場合に前記補正対象センサによるセンサ出力に前記補正情報による補正をかける補正実行手段とを備えた検出装置であることを特徴とする。
前記補正情報は、検出装置に備えた補正情報算出手段により算出する、あるいは、前記出力取得手段で取得したセンサ出力と温度出力とを外部に出力して外部装置により算出することができる。外部装置により算出した場合は、算出した補正情報を外部装置から検出装置内の記憶手段に登録するとよい。
この発明により、温度に対応して補正対象センサの出力を補正する補正情報を短時間で取得することができる。つまり、連続的に温度を変化させてその間に温度出力とセンサ出力を取得するため、従来のように一定温度で安定させる必要がなく、この一定温度で安定させるために要していた時間を短縮することができる。
また、開始時温度における前記補正対象センサのセンサ出力を、前記補正対象センサが本来出力すべき基準出力として記憶するとともに、前記センサ出力と前記基準出力とに基づき、温度出力と関連づけて、前記センサ出力を補正する補正情報を記憶する記憶手段を備えることにより、検出装置が自身で補正情報を算出して登録することができ、各検出装置によって個別に算出してカスタマイズした補正情報を容易に登録できる。
また、処理開始時におけるセンサ出力である前記基準出力と、処理終了時におけるセンサ出力を比較し、前記基準出力と、処理終了時におけるセンサ出力とが一致するか判定する判定実行手段を備えたことにより、判定で一致すれば、センサ調整処理が正しく実行されたことを確認できる。
この発明の態様として、前記温度センサを、前記補正対象センサと同一素材で構成することができる。
この発明により、出力の温度依存性をほぼ等しくすることができる。
この発明の態様として、前記補正対象センサが、ステアリングシャフトに取り付けた回転角度検出装置における回転センサとすることができる
この発明により、回転センサのセンサ出力によって回転角度を検出することができる。
この発明により、センサの温度特性に対応してセンサの出力値を補正する補正情報を短時間で取得することができる。
この発明の一実施形態を以下図面と共に説明する。
図1は、自動車のステアリングシャフトSに取り付けた回転角度検出装置1の横断平面図を示し、図2は回転角度検出装置1のA−A矢視断面図を示す。
回転角度検出装置1は、ステアリングシャフトSに取り付けられるロータ8と、該ロータ8に2つのステー5を介して取り付けられるセンシング部6と、4つの固定コア13と、これらの固定コア13に近接配置された4つの温度センサ17と、回路基板23と、これらを収納するケース2(図2参照)とで構成されている。
ケース2は、上ケース3と下ケース4とで構成されている。
センシング部6は、アルミ、銅、銀、真鍮などの導電性を有する金属により、幅が連続的に変化するリング形状に形成されている。
固定コア13は、コアホルダ11によってケース2に固定されており、前記センシング部6の上下に2つの固定コア13が対向配置されている。この固定コア13は、内部に励磁コイル14とコア本体15とを有しており、対向配置された2つの固定コア13の励磁コイル14に交流励磁電流が流されると、励磁コイル14が周囲に交流磁界を形成し、対向するコア本体15同士が共同して磁気回路を形成する。ここで、励磁コイル14による磁束がセンシング部6を横切ると、センシング部6の表面に渦電流が誘起され、各固定コア13内の励磁コイル14のインピーダンスが変化する。このインピーダンスの変動量は、固定コア13に対応するセンシング部6の面積により変動する。これにより励磁コイル14は、インピーダンスの変動により出力値が変化するコイル出力信号を回路基板23の回転角度検出回路16(図1参照)に送信する。
回転角度検出回路16は、発振部、位相シフト部、位相シフト量検出部、コンバート部、及び信号処理部で構成されている。この回転角度検出回路16は、発振部から入力された特定周波数の発振信号の位相をセンシング部6の渦電流の大きさに応じて位相シフト部でシフトし、この位相シフト量を位相シフト量検出部で検出してコンバート部でパラメータに変換し、このパラメータから信号処理部で回転角度を検出して、検出した回転角度を制御部25に送信する。これにより、回転角度検出回路16は、励磁コイル14のコイル出力信号に基づいてロータ8の回転角度を検出できる。
温度センサ17(図2参照)は、固定コア13に直接取り付けられており、固定コア13の温度を検出して温度出力信号を回路基板23の制御部25に送信する。この温度センサ17は、補正対象のセンサである励磁コイル14と同一の素材で構成することが好ましい。これにより、出力の温度依存性をほぼ等しくすることができる。
回路基板23は、励磁コイル14のコイル出力信号に基づいてロータ8の回転角度を検出する回転角度検出回路16と、各種制御動作と情報の記憶を行う制御部25とが搭載されている。回転角度検出回路16には励磁コイル14が電気的に接続されている。制御部25には、回転角度検出回路16および温度センサ17が電気的に接続されている。
この制御部25は、メモリ26(後述の図3参照)に記憶されているプログラムに従って、回転角度検出回路16が出力する回転角度信号を、制御部25のメモリ26内に記憶している補正情報と、温度センサ17が出力する温度出力信号とに基づいて補正する補正処理も実行する。
また、この制御部25は、メモリ26に記憶されているプログラムに従って、外部から補正情報作成指示を受け付けると、回転角度検出回路16が出力する回転角度信号と温度センサ17の温度出力信号とを取得し、この回転角度信号と本来出力されるべき基準信号の差と、温度出力信号とを対応付けて補正情報としてメモリ26に記憶する補正情報作成処理も実行する。
ここで基準信号は、常温で励磁コイル14が出力するコイル出力信号に基づいて回転角度検出回路16が出力する回転角度信号を採用すると良い。なお、予め制御部25のメモリ26に本来出力されるべき回転角度信号を登録しておき、この回転角度信号を基準信号として採用してもよい。
図3は、恒温槽35内で回転角度検出装置1の温度変化による出力変化を取得して出力値を調整するセンサ調整システム30のブロック図を示す。
このセンサ調整システム30は、恒温槽35と、コントローラ33と、温度調整装置31とで構成されている。
温度調整装置31は、コントローラ33から受信する温度調整信号に従って、恒温槽35内の雰囲気温度を連続的に下降および上昇させ、必要に応じて雰囲気温度を一定温度に維持する。
コントローラ33は、内部に記憶されているプログラムに従って、温度調整装置31を制御して恒温槽35内の雰囲気温度を変化させる温度調整処理と、複数接続されている各回転角度検出装置1に補正情報の作成を指示する補正情報作成指示処理とを実行する。
回転角度検出装置1は、インターフェース24を介してコントローラ33に接続され、コントローラ33から、補正情報作成指示信号を受信し、電力供給も受ける。この回転角度検出装置1は、制御部25が、前記補正情報作成指示信号に従って、上述した補正情報作成処理を実行する。
図4は、回転角度検出装置1の制御部25が実行する補正情報作成処理のフローチャートを示す。
制御部25は、コントローラ33からインターフェース24を介して補正情報作成指示信号を受信すると、励磁コイル14のコイル出力信号に基づいて回転角度検出回路16から回転角度信号を取得し、温度センサ17から温度出力信号を取得する(ステップS1)。この回転角度信号と温度出力信号の取得は同時もしくはほぼ同時に実行する。このほぼ同時とは、回転角度信号の取得と温度出力信号の取得とを、時間間隔をそれほどあけずに順番に実行することを差す。
制御部25は、メモリ26に記憶している基準信号を読み出し(ステップS2)、この基準信号と前記回転角度信号とに基づいて補正値を算出する(ステップS3)。この補正値は、回転角度信号と補正値を加算あるいは減算すれば前記基準信号となる単純な値、あるいは適宜の計算式に用いる係数で構成することができる。
制御部25は、算出した補正値をメモリ26に登録し(ステップS4)、補正情報作成処理を終了する。
図5は、センサ調整システム30のコントローラ33が実行するセンサ調整処理のフローチャートを示す。
コントローラ33は、回転角度検出装置1に基準信号登録指示信号を送信し、基準信号をメモリ26に登録させる(ステップS10)。このとき、回転角度検出装置1の制御部25は、励磁コイル14のコイル出力信号に基づいて回転角度検出回路16から回転角度信号を取得し、この回転角度信号を常温での基準信号としてメモリ26に登録する。
コントローラ33は、回転角度検出装置1に補正情報作成指示信号を送信し、補正情報作成処理を実行させる(ステップS11)。このとき、恒温槽35の雰囲気温度は、図6のタイミングチャートに示すように常温であり、この常温のタイミングT1で補正情報作成処理を実行させる。
コントローラ33は、温度調整装置31に温度調整信号を送信し、恒温槽35の雰囲気温度を、回転角度検出装置1の低温側動作補償温度(例えば−40℃)より少し低い温度である低温側目標温度(例えば−42℃〜−50℃の任意の温度)まで下降させる(ステップS12)。
コントローラ33は、回転角度検出装置1の温度が低温側動作補償温度以下の温度で安定するまで(ステップS13:NO)、恒温槽35の雰囲気温度を低温側目標温度で維持する。
回転角度検出装置1の温度が安定すれば(ステップS13:YES)、コントローラ33は、回転角度検出装置1に補正情報作成指示信号を送信し、補正情報作成処理を実行させる(ステップS14)。このとき、恒温槽35の雰囲気温度は、図6のタイミングチャートに示すように低温側動作補償温度より少し低い温度であり、回転角度検出装置1の温度がこの温度に安定したタイミングT2で補正情報作成処理を実行させる。
コントローラ33は、温度調整装置31に温度調整信号を送信し、恒温槽35の雰囲気温度が一定の温度上昇直線に沿って上昇するように、雰囲気温度を連続的に上昇させる(ステップS15)。
コントローラ33は、予め定められた測定時間(例えば10分間隔などの一定時間)が経過するまで待機し(ステップS16:NO)、測定時間が経過すると(ステップS16:YES)、回転角度検出装置1に補正情報作成指示信号を送信し、補正情報作成処理を実行させる(ステップS17)。このとき、恒温槽35の雰囲気温度は、図6のタイミングチャートに示すように低温側目標温度から高温側目標温度の間で連続的に変化しており、この間のタイミングT3で補正情報作成処理を実行させる。ここで、高温側目標温度とは、回転角度検出装置1の高温側動作補償温度(例えば100℃)より少し高い温度(例えば102℃〜110℃の任意の温度)である。
コントローラ33は、恒温槽35の雰囲気温度が高温側目標温度に到達するまでステップS15〜S17を繰り返し(ステップS18:NO)、高温側目標温度に到達すれば(ステップS18:YES)、恒温槽35の雰囲気温度を高温側目標温度で維持する(ステップS19)。
回転角度検出装置1の温度が高温側動作補償温度以上の温度で安定するために必要な時間が経過すれば(ステップS20:YES)、コントローラ33は、回転角度検出装置1に補正情報作成指示信号を送信し、補正情報作成処理を実行させる(ステップS21)。このとき、恒温槽35の雰囲気温度は、図6のタイミングチャートに示すように高温側目標温度であり、回転角度検出装置1の温度が高温側動作補償温度以上の温度に安定したタイミングT4で補正情報作成処理を実行させる。
コントローラ33は、温度調整装置31に温度調整信号を送信し、恒温槽35の雰囲気温度を常温まで下降させる(ステップS22)。
雰囲気温度が常温になれば、コントローラ33は、恒温槽35の雰囲気温度を常温で維持する(ステップS23)。回転角度検出装置1の温度が常温で安定すると(ステップS24:YES)、コントローラ33は、回転角度検出装置1に補正情報作成指示信号を送信し、補正情報作成処理を実行させ(ステップS25)、処理を終了する。このとき、恒温槽35の雰囲気温度は、図6のタイミングチャートに示すように常温であり、回転角度検出装置1の温度がこの常温に安定したタイミングT5で補正情報作成処理を実行させる。
なお、この実施形態では、ステップS16〜S17による補正情報の作成と登録を、低温側目標温度から高温側目標温度まで上昇させる間に実行したが、これに限らず、常温から低温側目標温度まで下降させるまでの間(ステップS12とS13の間)に補正情報の作成と登録を実行する、あるいは高温側目標温度から常温へ下降させるまでの間(ステップS22とS23の間)に補正情報の作成と登録を実行する構成にしてもよい。
また、第1温度としての低温側目標温度から第2温度としての高温側目標温度まで上昇させるのとは逆に、第1温度としての高温側目標温度から第2温度としての低温側目標温度まで下降させ、この間に補正情報の作成と登録を実行する構成にしてもよい。ただし、温度は下降させるより上昇させる方が容易であるため、本実施形態のように上昇させる方が補正情報の作成と登録を効率良く実行できる。
図7は、上述したセンサ調整処理がなされた回転角度検出装置1の制御部25が実行する回転角度出力処理のフローチャートを示す。
制御部25は、固定コア13および回転角度検出回路16によりロータ8の回転角度を検出して回転角度信号を取得し(ステップS31)、温度センサ17で固定コア13の温度を検出して温度出力信号を取得する(ステップS32)。
制御部25は、メモリ26から補正情報を取得し(ステップS33)、前記ステップS32で取得した温度出力信号の値に対応する補正値を前記ステップS31で取得した回転角度信号の値に適用して、回転角度を補正する(ステップS34)。
制御部25は、補正後の回転角度である補正後回転角度を、図示省略する外部出力端子から外部に出力し(ステップS35)、処理を終了する。この外部に出力した補正後回転角度は、例えば回転角度検出装置1が備えられた自動車により利用される。
以上に説明した構成および動作により、回転角度検出装置1内の励磁コイル14や回転角度検出回路16の温度特性に対応して回転角度検出回路16の出力値である回転角度信号を補正する補正情報を短時間で取得することができる。
つまり、低温側目標温度から高温側目標温度まで連続的に温度を変化させることができ、従来のように低温側目標温度と高温側目標温度以外の一定温度で安定するまで温度維持する時間(例えば1温度につき2時間程度)を短縮することができる。
コントローラ33は、複数の回転角度検出装置1に補正情報作成指示信号を送信するだけで、各回転角度検出装置1が自己の回転角度信号と温度出力信号を取得して補正情報を作成するため、複数の回転角度検出装置1について個別対応した補正情報を同時に作成することができる。従って、高精度な補正情報を短時間で作成することができる。
補正情報は、回転角度検出装置1に搭載されている励磁コイル14、回転角度検出回路16、および温度センサ17に基づいて作成されるため、作成した補正情報と実際に必要な補正に差がなく、高精度な補正情報を作成することができる。
温度センサ17は、固定コア13に近接させたため、固定コア13の実温度と温度センサ17が検出する温度との差をほぼ無くすことができ、高精度な補正情報を作成することができる。
また、上述した補正情報作成処理と回転角度出力処理とで、同一の温度センサ17が出力する温度出力信号を用いるため、実用時に出力する回転角度信号について、正しい補正値を確実に適用することができる。
なお、回転角度検出装置1は、インターフェース24により外部のコントローラ33から補正情報作成指示の入力を受け付ける構成にしたが、押下ボタンなどの適宜の入力装置を回路基板23に設け、この入力装置への入力を補正情報作成指示の入力とする構成にしてもよい。
また、タイミングT1で取得した情報とタイミングT5で取得した情報とを比較して両情報が一致するか否か判定する構成にしてもよい。この場合、判定で一致すれば、センサ調整処理が正しく実行されたことを確認できる。
また、補正情報は、回転角度検出回路16が出力する回転角度信号を補正する情報として構成したが、励磁コイル14が出力するコイル出力信号を補正する情報で構成し、補正後のコイル出力信号を回転角度検出回路16に入力する構成としてもよい。
また、温度センサ17は、固定コア13に直接取り付けるのではなく、回路基板23上の固定コア13に近い位置に設けても良い。この場合も、励磁コイル14近傍の温度を検出することができ、固定コア13内の励磁コイル14の実温度との誤差を極力排除できる。
上述した実施例1では、回転角度検出装置1の制御部25が補正情報作成処理を全て実行する構成としたが、図8のフローチャートに示すように、補正情報の算出処理をコントローラ33で実行する構成としてもよい。
この場合、PC(パーソナルコンピュータ)などで構成されるコントローラ33は、まず回転角度信号および温度出力信号の取得を指示する信号取得指示信号を、インターフェース24から制御部25に送信する(ステップS41)。
制御部25は、信号取得指示信号を受信すると、励磁コイル14のコイル出力信号に基づいて回転角度検出回路16から回転角度信号を取得し、温度センサ17から温度出力信号を取得する(ステップS42)。そして、制御部25は、取得した回転角度信号および温度出力信号をコントローラ33に送信する(ステップS43)。
コントローラ33は、自身に設けられた記憶部(またはメモリ26、若しくは通信回線で接続されたサーバ等の他の装置の記憶部)に記憶されている回転角度検出装置1の基準信号を読み出し(ステップS44)、この基準信号と前記回転角度信号とに基づいて補正値を算出する(ステップS45)。
そして、コントローラ33は、算出した補正値を前記温度出力信号に対応する補正値として登録するように指示する補正値登録指示信号を制御部25に送信する(ステップS46)。
制御部25は、受信した補正値をメモリ26に登録し(ステップS47)、補正情報作成処理を終了する。
その他の構成および動作は、実施例1と同一であるので、その詳細な説明を省略する。
以上の処理により、回転角度検出装置1のメモリ26の容量が少ない場合でも、コントローラ33で補正値を算出し、算出した補正値をメモリ26に登録することができる。
なお、この実施例2では、図5と共に説明した測定のタイミング(ステップS11,S14,S17,S21,S25)の都度に補正値を算出してメモリ26に登録する構成としたが、メモリ26への登録は最後にまとめて行う構成としてもよい。この場合でも、メモリ26に補正値を登録することができる。
この発明の構成と、上述の実施形態との対応において、
この発明のワークおよび検出装置は、実施形態の回転角度検出装置1に対応し、
以下同様に、
補正対象センサは、励磁コイル14に対応し、
出力取得手段は、ステップS1を実行する制御部25に対応し、
入力手段は、インターフェース24に対応し、
補正情報算出手段は、ステップS3を実行する制御部25に対応し、
補正実行手段は、ステップS31〜S35を実行する制御部25に対応し、
記憶手段は、メモリ26に対応し、
センサ出力取得工程および温度出力取得工程は、ステップS1に対応し、
補正情報算出工程は、ステップS3に対応し、
センサ出力は、回転角度信号に対応し、
温度出力は、温度出力信号に対応し、
基準出力は、基準信号に対応し、
所定範囲は、低温側目標温度から高温側目標温度に対応し、
補正情報作成指示は、補正情報作成指示信号に対応するも、
この発明は、上述の実施形態の構成のみに限定されるものではなく、多くの実施の形態を得ることができる。
ステアリングシャフトに取り付けた回転角度検出装置の横断平面図。 回転角度検出装置のA−A矢視断面図。 センサ調整システムのブロック図。 補正情報作成処理のフローチャート。 センサ調整処理のフローチャート。 温度変化と補正情報取得のタイミングチャート。 回転角度出力処理のフローチャート。 従来の温度変化と補正情報取得のタイミングチャート。 実施例2の補正情報作成処理のフローチャート。
1…回転角度検出装置
14…励磁コイル
16…回転角度検出回路
17…温度センサ
24…インターフェース
25…制御部
26…メモリ

Claims (5)

  1. 補正対象センサを有するワークに温度を検知する温度センサを備えさせておき、
    前記補正対象センサのセンサ出力を取得するセンサ出力取得工程と、
    前記センサ出力の出力時における前記温度センサの温度出力を取得する温度出力取得工程と、
    開始時温度における前記補正対象センサのセンサ出力を、前記補正対象センサが本来出力すべき基準出力としてメモリに記憶する基準出力記憶工程と、
    前記センサ出力と前記基準出力とに基づき、温度出力と関連づけて、前記センサ出力を補正する補正情報を算出する補正情報算出工程とを有し、
    少なくとも前記センサ出力取得工程と前記温度出力取得工程とを、前記ワークの温度を処理開始時における開始時温度から所定範囲で連続的に変化させて、開始時温度に戻る処理終了時までの間において、処理開始時及び処理終了時に加えて、複数回実行するとともに、
    処理開始時におけるセンサ出力である前記基準出力と、処理終了時におけるセンサ出力を比較し、前記基準出力と処理終了時におけるセンサ出力とが一致するか判定する判定工程を有する
    センサ補正情報取得方法。
  2. 前記所定範囲は、予め設定した低温側の目標温度である低温側目標温度から、予め設定した高温側の目標温度である高温側目標温度までの範囲とする
    請求項1記載のセンサ補正情報取得方法。
  3. 補正情報作成指示の入力を受け付ける入力手段と、
    補正の対象となるセンサ出力を行う補正対象センサと、
    前記センサ出力の出力時に温度出力を行う温度センサと、
    前記補正情報作成指示が入力された場合に前記センサ出力と前記温度出力とを取得する出力取得手段と、
    開始時温度における前記補正対象センサのセンサ出力を、前記補正対象センサが本来出力すべき基準出力として記憶するとともに、前記センサ出力と前記基準出力とに基づき、温度出力と関連づけて、前記センサ出力を補正する補正情報を記憶する記憶手段と、
    処理開始時におけるセンサ出力である前記基準出力と、前記開始時温度となった処理終了時におけるセンサ出力を比較し、前記基準出力と、処理終了時におけるセンサ出力とが一致するか判定する判定実行手段と、
    前記補正情報作成指示が入力されていない場合に前記補正対象センサによるセンサ出力に前記補正情報による補正をかける補正実行手段とを備えた
    検出装置。
  4. 前記温度センサを、前記補正対象センサと同一素材で構成した
    請求項記載の検出装置。
  5. 前記補正対象センサが、ステアリングシャフトに取り付けた回転角度検出装置における回転センサである
    請求項記載の検出装置。
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