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JP5074942B2 - 扉の構造 - Google Patents
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本発明は、電気錠の配線保護用の通電管を内蔵した電気錠付扉の構造に関するものである。
一般に軽量鋼板ドアでは、ドア枠体の表裏に張られる鋼板からなる表面材の間に強化されたハニカムペーパコア製の芯材を全面に装填することによって、軽量性を保ちつつ、表面材間の間隙を保持し、表面材の平滑状態を保つようにしている。
ところで、最近では防盗性向上のために、カードリーダや、指紋、虹彩認証装置などによる個人認証システムに連繋した電気錠が実用化されている。この電気錠を実装した扉では、下記特許文献1に示すように、配線保護用の通電管を扉内部に配管し、この通電管の内部を通じて電気錠の配線を扉内部から屋内側に引出すようにしている。
この種の通電管を内蔵した扉では、配管経路に沿って芯材を切除することによって、相互の干渉を防止しているが、次に述べる課題があった。
特開2005−171622号公報
すなわち、この構造では、通電管の配管経路に沿った箇所が芯材の非装填領域となっているため、この部分に沿って表面材の凹凸が発生しやすく、外観に不具合が生ずるおそれがあった。また、通電管は一端を電気錠側に連結され、他端を枠材のヒンジ側端部に連結されているが、ドアの開閉毎に、通電管の両端に開閉衝撃や振動が加わるため、配線の保護の観点からも好ましいものではなかった。
本発明は、以上の課題を解決するものであり、その目的とするところは、通電管の配置個所における表面材の凹凸を防止し、また、通電管に加わる局部衝撃や、振動なども抑制できるようにした扉の構造を提供するものである。
前記目的を達成するため、本発明の電気錠付扉の構造は、扉の外形となる枠体2と、枠体2の表裏に張設された表面材3と、枠体2の内側一側部に配置された電気錠4と、一端を電気錠4に連結され、他端を枠体2の他側部に連結され、かつ前記電気錠4と外部とを接続する配線7を挿通した通電管6と、枠体2の内側にあって、通電管6の配管部位を避けた状態でその全面に装填されて前記表裏の表面材3,3の間隙を保持する芯材9とを備えた扉において、
前記芯材9と同一高さのシート材を略ジグザグ状に伸縮自在に形成するとともに、その略ジグザグ状の各片に通電管挿通用の保持孔10bを形成した支持材兼用のスペーサ10を具備し、該スペーサ10の保持孔10bに通電管6を挿通した状態で、前記枠体2の内部に配置したことを特徴としている。
また、本発明にあっては、前記スペーサ10は、略ジグザグ状に形成した上下又は左右一対ののスペーサ片20,21(20’,21’)を互いに重ね合わせたものであり、それぞれの対向内縁に通電管挿通用の略U字形溝よりなる保持溝20a,21a(20a’,21a’)を設け、両スペーサ片20,21(20’,21’)の重合状態で前記保持溝20a,21a(20a’,21a’)同士の重なり合いによる溝内部により、前記通電管挿通用の保持孔が形成されるようにしても良い。
前記スペーサ10を構成するシート材は、縮小状態において蛇腹状に長手方向への反発性を有する、プラスチック、厚紙又は金属箔などによる略ジグザグ状のテープ材により構成され、その配置状態において、両端部が対向する前記枠体2の内部位置に当接された構成とすることができる。
前記芯材9の前後幅と、前記スペーサ10の配置状態における前後幅とは略同幅であり、芯材9の前後面とスペーサ10の前後面により、前記表裏の表面材3の内面が略均等に支持されている。
前記芯材9は、ハニカムペーパーコアや発泡樹脂材などにより分割状に形成され、前記通電管6が設けられる部分に沿って、前記枠体2の内部に分割して配置されるように、予め、複数のピースに分割された構成とすることができる。
本発明によれば、通電管の配管箇所には、芯材と略同じ高さ若しくは前後(表裏)厚さのスペーサが配置されているため、この位置で段差が生ずることがなく、段差を原因とした表面材の凹凸を未然に防止できるとともに、通電管もスペーサにより多数箇所支持されているため、扉開閉毎の衝撃や、振動が緩和され、配線の保護の観点からも好ましいものとなる。
スペーサを上下又は左右の分離構造とすることにより、スペーサの保持孔内部に通電管を挿通してから枠体内部に配管するなどの、工程上の制約を解消できる。
芯材を分割構造とすることにより、枠体内部への通電管の配設後に通電管の外周に容易に芯材のピースを装着でき、扉の組立製造が一層容易となる。
図1〜図3は本発明の第1実施形態を示し、図1(a)〜(c)は本発明による電気錠付の扉の全体を示している。
図1(a)において、この扉1は外形を構成する所要縦横寸法に形成された縦長の枠体2と、枠体2の表裏に張設される表面材3と、枠体2の内側にあって、高さ方向(長手方向)一側部におけるほぼ中央に配置された電気錠4と、枠体2の外側部における高さ方向他側部の上下2箇所に配置され、図示しない扉枠サッシュに回動可能に結合される1対のヒンジ5と、一端を電気錠4に連結され、斜めに立ち上げられた状態で他端を枠体2の他側部における上部側ヒンジ5の近傍に連結された絶縁体からなるパイプ状の通電管6と、一端を電気錠4に接続されるとともに、通電管6内に挿通され、かつ枠体2の他側部より外部に引出された複数の接続用ケーブル7とを備えている。この接続用ケーブル7の他端側は、屋内側に引込まれ、前述した各種個人認証システムおよび電源などに接続している。
枠体2は、アルミ、鋼材などから構成されるものであり、また表面材3はカラー鋼板などの薄鋼板から構成されるものであり、接着、溶接、ビス止め、あるいはこれら取付手段を併用して枠体2に固定される。
また、電気錠4は、円内に拡大して示すように、枠体2を貫通して扉枠サッシ側に突出する閉鎖ロック用の閂4a、並びに図示しないドアノブに連繋して扉枠サッシ側に出没可能に突出するラッチピン4bを備えている。また枠体2の内側において、電気錠4には、通電管6の取付用アタッチメント8が固定されており、通電管6の一端部はこのアタッチメント8を介して電気錠4側に固定されている。
以上に加え、枠体2および表面材3で囲われた内部には、図1(b),(c)に示すように、前記通電管6の配置部位を除く全面に、ハニカムペーパコア製の芯材9が接着手段などによって配置され、表面材3間の間隙を保持している。この芯材9は、表面材3間の隙間に応じた高さの厚紙を適宜縦横に組合わせるとともに、樹脂含浸などにより強化した素材からなるものである。なお、図では縦横格子状に組合わせているが、エクスパンドなどにより平面視四角形状や平面視六角形状又はロール形状に形成しても良い。
芯材9は、予め、分割状に形成され、通電管6の配設位置の上下に分割されたピースが設けられている。芯材9は、発泡樹脂材など、適宜の材質により形成させることができる。
これに加え、通電管6の周囲には、プラスチックや厚紙、又は金属箔などによる厚さ方向に定形成のある硬質のテープが、略ジグザグ状に折曲げ形成されたスペーサ10が配置され、通電管6はこのスペーサ10を貫通してこれに支持されている。スペーサ10は、蛇腹状に伸縮性があり、配置状態において、枠体2の内部の対向面に弾性的に当接されている。
図2,3はスペーサ10の作成手順の一例を示している。まず図2に示すように、硬質で可撓性のある厚紙やプラスチックシート又は金属箔からなる原紙10’に、縦横に折畳み用および切離し用ミシン目よりなる目印線10aを形成するとともに、各目印線10aで囲われた内部に打抜き成形などによりそれぞれ長孔よりなる保持孔10bを形成しておき、一方の目印線10aをカッターなどを用いて切離し、図3(a)に示すように、他方の目印線10aに沿って各片をジグザグに折畳むことにより、スペーサ10が形成される。なお、長孔よりなる保持孔10bの短径は通電管6の外径に等しく、長径の長さは各片折畳み角度に応じて設定しておくことは言うまでもない。
次いで図3(b)に示すように、通電管6を保持孔10bに差込めば、予めスペーサ10で周囲を囲われた通電管6となる。なお、スペーサ10の高さ寸法Hは、芯材9と略同一の高さであり、これによって通電管9の配置部位と他の部位の段差はなく、この段差を原因として表面材3に凹凸を生ずることが未然に防止されるとともに、通電管6はスペーサ10によって多数箇所が支持されてるため、扉1の閉止時において、通電管6の両端に加わる振動衝撃などを緩和することができ、通電管6の内部に挿通されるケーブル7を保護する上でも好ましいものとなる。
なお、図1においては、表面側の表面材3を張合わせた状態を一部切り欠いて示しているが、当然ながら、表面側の表面材3は取外した状態で一般部芯材9の装填作業と通電管6に対するスペーサ10の装着作業および通電管6の電気錠4および枠体2に対する取付作業を行った後に、表面材の張り合せ作業がなされることになる。
図4,5は本発明の第2実施形態を示す。なお、図において第1実施形態と同一箇所には同一符号を付し、異なる箇所にのみ異なる符号を用いて説明する。図4(a),(b)に示すように、スペーサ10は、ジグザグ状に形成された下部のスペーサ片20と、同じくジグザグ状に形成され、かつ下部のスペーサ片20に重ねられる上部のスペーサ片21とから2分割されている。下部のスペーサ片20の各片には、通電管6が上方から嵌め込まれる上向き略U字状溝よりなる保持溝20aが形成され、上部のスペーサ片21の各片には通電管6の上方から嵌め込まれる下向き略U字状溝よりなる保持溝21aが形成されている。
従って、予め下部のスペーサ片20を通電管6の取付位置に固定しておき、その上から通電管6を設置し、次いでその上から上部のスペーサ片21の保持溝21aを通電管6の上部外周に嵌め込みつつ下部のスペーサ片20に重ね合せることにより、図5に示すごとく通電管6の周囲に上下のスペーサ片20,21が配置されることになる。なお、重ね合せ状態ではその高さHは一般部の芯材9の高さと同じであり、従って、枠体2上下に張合わされる表面材3の平滑性を保つことができる。重ね合わされた上下のスペーサ片20,21の対向内底部が通電管6の保持溝となる。
本実施形態では、先に通電管6を枠体2内に配置してから芯材9の配置及び貼付け加工などを行う場合に下部のスペーサ片20に通電管6を設置しておけば良いため、工程上の制約を回避できる。
図6乃至図8は第3実施形態を示している。第3実施形態では、ジグザグ状若しくは蛇腹状に形成され、重ね合される左右のスペーサ片20’,21’の各片にそれぞれ左右方向を向く略U字状の保持溝20a’,21a’を形成し、それぞれの保持溝20a’,21a’に通電管6の外周を嵌合したものである。本実施形態においても、前記と同一効果を得られるほか、通電管6を枠体2内に配置してからスペーサをその外周に配置する場合に好適であり、工程上の制約がない。
さらに、図8(a)(b)(c)に示すように、使用する通電管6の長さが、短い状態(a)から長い状態(b)(c)に変更(D)された場合、左右のスペーサ片20’,21’の重ねしろを、密着状態(a)から、軸方向にずらした状態(b)又は分離した状態(c)に変えて軸方向に引き延ばすことにより、上記通電管6の長さ変更(D)に容易に対応できる。
(a)〜(c)は、本発明に係る電気錠付扉の組立状態を示す全体斜視図である。 スペーサの原紙を示す斜視図である。 (a),(b)はスペーサを折畳んだ状態と、通電管を嵌め込んだ状態を示す斜視図である。 (a),(b)は、スペーサの第2実施形態を示す分解斜視図である。 同スペーサを通電管に組込んだ状態における扉組立状態を示す一部拡大正断面図である。 (a),(b)は、スペーサの第3実施形態を示す分解斜視図である。 第3実施形態の一部拡大正断面図である。 (a),(b),(c)は、第3実施形態の作用を説明する説明図である。
符号の説明
1 扉
2 枠体
3 表面材
4 電気錠
5 ヒンジ
6 通電管
7 ケーブル
8 アタッチメント
9 芯材
10 スペーサ
10a 目印線
10b 保持孔
20,21,20’,21’ スペーサ片
20a,21a,20a’,21a’ 保持溝

Claims (5)

  1. 扉の外形となる枠体と、枠体の表裏に張設された表面材と、枠体の内側一側部に配置された電気錠と、一端を電気錠に連結され、他端を枠体の他側部に連結され、かつ前記電気錠と外部とを接続する配線を挿通した通電管と、枠体の内側にあって、通電管の配管部位を避けた状態でその全面に装填されて前記表裏の表面材の間隙を保持する芯材とを備えた扉において、
    前記芯材と略同一高さのシート材を略ジグザグ状に伸縮自在に形成するとともに、その略ジグザグ状の各片に通電管挿通用の保持孔を形成した支持材兼用のスペーサを具備し、該スペーサの保持孔に通電管を挿通した状態で、前記枠体の内部に配置したことを特徴とする電気錠付扉の構造。
  2. 前記スペーサは、略ジグザグ状に形成した上下又は左右一対のスペーサ片を互いに重ね合わせたものであり、それぞれの対向内縁に通電管挿通用の略U字形溝よりなる保持溝を設け、両スペーサ片の重合状態で前記保持溝同士の重なり合いによる溝内部により、前記通電管挿通用の保持孔が形成されていることを特徴とする請求項1記載の電気錠付扉の構造。
  3. 前記スペーサを構成するシート材は、縮小状態において蛇腹状に長手方向への反発性を有する略ジグザグ状のテープ材により構成され、その配置状態において、両端部が対向する前記枠体の内部位置に当接されていることを特徴とする請求項1又は2記載の電気錠付扉の構造。
  4. 前記芯材の前後幅と、前記スペーサの配置状態における前後幅とは略同幅であり、芯材の前後面とスペーサの前後面により、前記表裏の表面材の内面が略均等に支持されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載の電気錠付扉の構造。
  5. 前記芯材は、ハニカムペーパーコアや発泡樹脂材などにより分割状に形成され、前記通電管が設けられる部分に沿って、前記枠体の内部に分割して配置されるように、予め、複数のピースに分割されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項記載の電気錠付扉の構造。
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