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JP5076582B2 - データ通信装置 - Google Patents
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JP5076582B2 - データ通信装置 - Google Patents

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本発明は、データ通信装置及びデータ通信方法、並びに試験体分類装置及び試験体分類方法に関し、特に、可搬性を有するデータ記憶媒体との間でデータ通信を行うデータ通信装置、及びデータ通信方法、並びに複数の試験体をカテゴリ別に分類する試験体分類装置及び試験体分類方法に関する。
水などの流体が流れる流路の健全性を検証するための通水試験を、試験体を用いて行う方法が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。この通水試験方法では、建築物の排水配管などの流路内を流れる水に所定の試験体を供給し、流体の滞留や流路の分岐等により試験体が紛失するか否かを検証したり、試験体を流路へ投入するためのスタート位置から試験体が目標のゴール位置に到達するまでに要する時間を通水時間として計測したりしている。
上記試験体は、例えば、リーダライタとの間で無線を用いたデータ通信を行うことが可能なデータキャリア(データ記憶媒体)で構成される。リーダライタは、データ通信を行うことにより、データキャリアへのデータの書き込みや、データキャリアに記憶されているデータの読み込みを行う。
したがって、通水試験における通水時間の計測は、まず、スタート位置で試験体を流路へ投入するスタート時刻の情報を試験体に書き込んでおき、その後、ゴール位置に到達した後で、ゴール位置に到達したゴール到達時刻と、試験体から読み込んだスタート時刻とから算出することにより、容易に行うことができる。また、試験体が多数である場合には、ゴール位置において、試験体にゴール到達時刻の情報を書き込むことにより、通水時間を算出するためのスタート時刻及びゴール到達時刻を容易にデータ化することができる。
特開2006−257745号公報
しかしながら、リーダライタでは、データキャリアに書き込まれたデータを読み込む際に、データの読み込み不良(読み取りエラー)が発生することがある。読み取りエラーの原因としては、流路内においてデータキャリアに書き込まれていたデータそのものが損傷したという理由(第1の理由)や、データキャリアにおいてデータが書き込まれているデータ書き込み面の水平方向と、データを読み込む際に用いる無線のデータ書き込み面に対する入射方向とが平行になったという理由(第2の理由)が考えられる。したがって、リーダライタの読み取りエラーを低減させて読み取り率を向上させることが求められている。同様に、データキャリアにデータを書き込む際の書き込み率を向上させることも求められている。
また、読み取りエラーが発生した場合、リーダライタは、読み取りエラーの原因を1種類の理由に特定することができない。このため、ゴール位置に到達した多数の試験体を所定のカテゴリ別に分類する際に、データが損傷しているデータキャリア(試験体)を迅速に抽出することは非常に困難である。したがって、従来の試験体分類方法では、複数の試験体の分類を確実に行うことができない。
本発明は、上述したような従来の問題に鑑みなされたものであり、データ通信の確立の成功率を向上させることができるデータ通信装置を提供することにある。
上記の目的を達成するために、本発明のデータ通信装置は、
球形の試験体との間でデータ通信を行うデータ通信装置であって、
前記試験体との間で無線を用いたデータ通信を行うデータ通信部と、
中空円筒形状を有し、天板と側壁と底板を備えた筐体と、
前記筐体内において旋回自在に配置された回転テーブルと、
を備えており、
前記天板は、上方から供給される前記試験体が通過する供給管を有し、
前記回転テーブルは、上部プレートと、下部プレートと、前記上部プレートと前記下部プレートとの間に立設された複数の保持管を有し、
前記上部プレートには、各保持管に連通する孔が形成されており、
前記下部プレートには、各保持管に連通する孔が形成されており、
上方から前記供給管を介して供給された前記試験体は、前記上部プレートの上面により前記保持管への進入が規制され、
前記回転テーブルが旋回することにより前記進入の規制が解除されて、前記試験体は、前記上部プレートに形成された孔を介して、複数の前記保持管のうちの一つの保持管に進入して前記底板に向けて自由落下し、
前記試験体は、前記上部プレートに形成された孔から前記保持管に進入してから前記下部プレートに形成された孔から出るまでの間において、前記回転テーブルが旋回を継続することによって前記保持管の内面から圧力を受けつつ前記保持管とともに旋回し、
前記下部プレートに形成された孔から出て前記底板に自由落下した前記試験体は、前記圧力を受けたことによって、前記底板上に移動軌跡を描いて移動し、
前記データ通信部は、前記移動軌跡上を移動中の前記試験体との間でデータ通信を行うことを特徴とする。
前記底板は、前記移動軌跡において、前記試験体の移動方向の前記データ通信部よりも下流側に、第1ゲートと第2ゲートを有し、
前記データ通信部が前記試験体との間のデータ通信の確立に失敗したときには、前記試験体は前記第1ゲートを通過し、
前記データ通信部が前記試験体との間のデータ通信の確立に成功したときには、前記試験体は前記第2ゲートを通過することとしてもよい。
前記保持管が上方を通過したことを検知するセンサを有し、
前記センサは、前記移動軌跡において、前記試験体の移動方向の前記データ通信部よりも下流側に設けられており、
前記保持管が上方に到達したことを前記センサが検知した時点において、前記データ通信部が前記試験体と間のデータ通信を確立できていないときは、当該データ通信が失敗したことを示すフラグをセットすることとしてもよい。
本発明によれば、データ通信の確立の成功率を向上させることができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しつつ説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係るデータ通信装置を含む試験体分類装置の構成を概略的に示す分解斜視図である。
図1に示す試験体分類装置100は、複数の試験体10をカテゴリ別に分類するための装置であり、例えば剛性の高いプラスチックで構成される。
試験体分類装置100は、図1に示すように、中空円筒形状を有する筐体と、該筐体内において旋回自在に配置された回転テーブル130とを備える。筐体は、天板110、側壁120、及び底板140を備える。図1において、試験体10は、試験体分類装置100の上方(矢印A方向)から筐体内部へ供給され、試験体分類装置100の下方(矢印B,C方向)へ排出される。
試験体10は、例えば半径13mmの球形をなす転がり体であって、板状形状を有するRFID(Radio Frequency Identification)タグ11を内包する(図3の断面図参照)。RFIDタグ11は、無線アンテナ付きのICチップ(ICタグ)であり、具体的には、略矩形のループ状に巻回されたコイルで形成された無線アンテナと、無線を用いたデータの書き込み/読み込みが可能に構成されたデータ保持部とを備える。無線アンテナは、周波数が例えば13.56MHzの無線の送受信を行う。RFIDタグ11のデータ保持部には、少なくとも試験体10を特定可能な識別情報(ID)が予め書き込まれている。したがって、試験体10は、RFIDタグ11でデータを保持した状態で搬送が可能であるため、可搬性を有するデータキャリア(データ記憶媒体)として機能する。
図1において、試験体分類装置100の天板110は、筐体の蓋として機能するプレート111と、プレート111に形成されている孔に連通する孔112aが形成された供給管112とを備える。この孔112aを介して、試験体10が試験体分類装置100の筐体内に供給される。孔112aの内径(直径)は、例えば30mmであるが、2つの試験体10が内径方向に並んで入らないように設定されていればよい。
側壁120は、例えば内径(直径)160mmの中空円筒形状をなす壁体であって、筐体の剛性を高めるべく、天板110及び底板140の間に配置される。また、側壁120は、回転テーブル130の外周を包囲するように配置され、これにより、試験体分類装置100の安全性を向上させている。
回転テーブル130は、上部プレート131と、下部プレート132と、中空円筒形状をなす保持管133,134,135とを備え、不図示のモータにより駆動されて図1の矢印W方向へ等速で旋回する。
保持管133,134,135は、上部プレート131及び下部プレート132の間に立設しており、これにより、上部プレート131及び下部プレート132は、図1に示すように、距離d、例えば30mmだけ離間する。この距離dは、試験体10の直径よりも大きい。また、距離dの上限値は、1つの保持管内部に同時に2つ以上の試験体が入らず、且つ回転テーブル130の旋回により2つ目の試験体が保持管内部に入ろうとしたときに保持管と天板に挟まれて引っかかることのないように設定されていればよい。
また、3つの保持管133,134,135は、1つの円周上で等間隔となるように、下部プレート132の上面に配置されている。なお、等間隔に限られることはないが、読取領域146aに2つ以上の保持管間が同時に進入しないように配置される。これにより、後述するリーダライタ146による読み取り動作が1つの試験体10に対して行われる。
また、保持管133,134,135には、それぞれ、孔112aと同径の孔133a,134a,135aが形成されており、各孔133a,134a,135aに連通するように上部プレート131及び下部プレート132にも孔が形成されている。各孔133a,134a,135aは、回転テーブル130の旋回により、上記供給管112の孔112aと連通する。したがって、各孔133a,134a,135aには、供給管112の孔112aを介して供給された試験体10が進入する。これにより、保持管133,134,135は、試験体10を保持する保持部材として機能する。
ここで、保持管133(内径30mm)の内面と試験体10(直径26mm)の外面との間には最大4mmのクリアランス(スペース)が生じる。クリアランスの大きさは、保持管133の内において試験体10が転動可能で、1つの保持管内部に同時に2つ以上の試験体が入らず、且つ回転テーブル130の旋回により2つ目の試験体が保持管内部に入ろうとしたときに保持管と天板に挟まれて引っかかることのないように設定されていればよい。この条件を満たすように、保持管133,134,135の内径が設定され、本実施の形態では、保持管133,134,135は互いに同一の内径を有する。
試験体10の半径がrであるとき、保持管の高さを上記距離dにほぼ等しいdとし且つ保持管の直径(内径)をSとしたときの上記条件について詳述する。
保持管の高さdは、試験体の直径2rよりも大きく、直径の1.5倍よりも小さい値となるという条件(即ち、2r < d <3r)を満たし、且つ、保持管内部で互いに隣接する2つの試験体10の中心の最短距離を考えた場合に得られる等式(2r)2=(S−2r)2+(d−r)2を満たすdの値よりも高さdが小さい値となるという条件を満たす。
また、保持管の内径Sは、試験体の直径2rよりも大きいという条件(即ち、2r < )を満たし、且つ、上記等式(2r)2=(S−2r)2+(d−r)2を満たすSの値よりも保持管の内径Sが小さい値となるという条件を満たす。ここで、保持管の高さdが最小値2rに等しいとき(d=2r)、内径Sの最大値は(2+√3)となり、したがって、保持管の内径Sの値の取り得る値の範囲は、2r < S < (2+√3)rとなる。
底板140は、筐体の底部をなすベースプレート141と、ベースプレート141に埋設された第1センサ145及び第2センサ147並びにリーダライタ(R/W)146と、スライドバー150とを備える。
ベースプレート141の周縁部には、側壁120の下面に当接する上面141bを有する段差部が形成されており、これにより、側壁120が支持される。
また、ベースプレート141の下面には、第1排出管142及び第2排出管143が立設している。第1排出管142には、孔112aと同径の孔142aが形成されており、ベースプレート141は、孔142aに連通するように形成された孔を規定する内面(以下、「第1ゲート」という)を有する。同様に、第2排出管143には、孔112aと同径の孔143aが形成されており、ベースプレート141は、孔143aに連通するように形成された孔を規定する内面(以下、「第2ゲート」という)を有する。
第1ゲートは、回転テーブル130の旋回により、上記回転テーブル130の保持管133,134,135の孔133a,134a,135aのいずれか1つと、第1排出管142の孔142aとを連通させる。第2ゲートは、回転テーブル130の旋回により、上記回転テーブル130の保持管133,134,135の孔133a,134a,135aのいずれか1つと、第2排出管143の孔143aとを連通させる。
さらに、ベースプレート141の下面には、通気管148が立設している。通気管148に形成されている孔は、ベースプレート141を鉛直方向に貫通するように形成された9つの孔で構成される通気孔160と連通している。
第1センサ145及び第2センサ147は、保持管133,134,135のいずれかが第1センサ145の上方を通過したことを検知する位置センサである。位置センサとしては、非接触型の磁気センサを用いることが好ましいが、接触型のセンサを用いてもよい。
リーダライタ(R/W)146は、試験体分類装置100のデータ通信部であって、略矩形のループ状に巻回されたコイルで形成された無線アンテナを備える。無線アンテナは、周波数が例えば13.56MHzの無線の送受信を行う。リーダライタ146及び試験体10のRFIDタグ11間のデータ通信は、リーダライタ146がRFIDタグ11へ無線を送信することによって開始され、次いで、リーダライタ146からの無線を受信したRFIDタグ11がリーダライタ146に無線を用いた返信を行うことでデータ通信が確立する。その後、リーダライタ146は、データキャリアである試験体10から無線を用いてデータを読み取ると共に、試験体10のRFIDタグ11に無線を用いてデータを書き込むことが可能である。なお、RFIDタグ11から返信がなかった場合には、リーダライタ146はRFIDタグ11との間におけるデータ通信の確立に失敗し、データの読み取り及び書き込みができない。
図2及び図3には、リーダライタ146の読取領域146aが示されている。読取領域146aは、試験体10内のデータを読み取るときのベースプレート141の上面141aでのデータ読取可能範囲を示す。この読取領域146aを上面141aに設定するための設定方法については後述する。
スライドバー150は、第1排出管142の孔142a及び第1ゲートの近傍においてベースプレート141に埋設されており、不図示のモータによって駆動される。スライドバー150は、ベースプレート141の水平方向にスライド自在な板状部材から構成されており、図1に示す位置(以下、「収納位置」という)と、図2に示す位置(以下、「突出位置」という)との間で移動する。スライドバー150用のモータは、第1センサ145及び第2センサ147の検知結果及びリーダライタ146の読取結果に応じて、スライドバー150の移動位置を収納位置と突出位置との間で切り替える制御を行う。
スライドバー150は、収納位置にあるときに第1ゲートをオープン状態に維持し(図1)、一方、突出位置にあるときに第1ゲートをクローズ状態に維持する(図2)。したがって、スライドバー150は第1ゲートのオープン/クローズの状態を切り替える切替部材として機能する。
図1の構成によれば、底板140、回転テーブル130、側壁120、及び天板110を、この順番で配置することにより試験体分類装置100の組み立てを容易に行うことができると共に、逆の順番で試験体分類装置100の分解を容易に行うことができる。したがって、ユーザは、試験体分類装置100の清掃や設計変更などのメンテナンスを容易に行うことができるだけでなく、試験体分類装置100の運搬を容易にすることができる。
なお、試験体分類装置100の構成要素のうち、試験体10が通過する通路を含む構成要素を透明材料で構成することが好ましい。このような構成要素としては、供給管112、側壁120、保持管133,134,135、第1排出管142、及び第2排出管143を挙げることができる。これにより、ユーザは、筐体内部を通過する試験体10を試験体分類装置100の外部から視認することができる。
次に、図1乃至図3を用いて、試験体分類装置100の上方から試験体10が供給された際の試験体10の移動軌跡及び試験体分類装置100の動作を説明する。
図2は、図1における線II−IIに沿う底板140の平面図である。なお、図2におけるスライドバー150は、図1の収納位置と異なる突出位置にある。また、図3は、図2における線III−IIIに沿う底板140の断面図である。なお、図3には、図2における点Cに位置していたときの試験体10が試験体10’として仮想線で示されていると共に、点Dに位置しているときの試験体10が実線で示されている。
まず、図1において、試験体分類装置100の上方(図1の矢印A方向)から試験体10が供給される。なお、試験体10の供給は、ユーザによる投入で行われてもよい。
このとき、試験体10は、筐体内部へ進入しようとするが、回転テーブル130の上部プレート131の上面により、進入の規制を受ける。この試験体10の進入に対する規制は、回転テーブル130が図1の矢印W方向への旋回を継続することによって解除される。
具体的には、回転テーブル130が旋回した結果、図2に示す点Aの上方において、例えば保持管133の孔133aが孔112aと連通することによって、試験体10の進入に対する規制が解除される。これにより、試験体10は、ベースプレート141の上面141aに向かって自由落下して、その後、保持管133の内面及び上面141aにより支持される。この間にも回転プレート130の旋回は継続されているので、試験体10は、保持管133の内面によって保持管133の移動方向への圧力を受け、この結果、上面141上を転動する。したがって、上面141aは、試験体10が転動可能な軌道面を含む。
ここで、保持管133の長手方向に関する中心線が上面141aに形成する移動軌跡は、図2に示す上面141aの中心点Oを中心とした半径R〔m〕の円弧となる。この半径Rは例えば60mmである。また、試験体10の移動軌跡T(図2)も、保持管133の移動軌跡に沿ったものとなる。図2に示す移動軌跡Tは、試験体10が上面141aとの間でなす当接点の集合で表されており、太い矢印は、移動軌跡Tの方向を示している。実際には、試験体10の外面と保持管133の内面との間には上記クリアランスが設定されているので、保持管133の中心線がなす移動軌跡と試験体10の移動軌跡10は完全には一致しないが、少なくとも、保持管133の底面全体がなす移動軌跡(領域)は、試験体10の移動軌跡Tを含む。
図2に示すように、試験体10の移動軌跡Tは、上記点Aを含み、さらに、上面141a上の点B,点C,点D,点E,点F,点Gを含む。試験体10の移動軌跡Tは、スライドバー150が図2に示す突出位置にあるときに、点Hを含む。
点Bから点Fまでの区間を試験体10が転動している間に、リーダライタ146がRFIDタグ11からデータを読み取るための読み取り動作及びその関連動作が行われる。このデータ読み取り動作及びその関連動作については後述する。
その後、試験体10は、図2に示す点Gに到達する。このとき、保持管133の孔133aが第1排出管142の孔142aと連通する。ところが、スライドバー150は、図2に示すような突出位置にあるために、孔142aの上方にある第1ゲートはクローズ状態にある。この結果、試験体10は、第1ゲートを通過することができず、孔142aへ進入(自由落下)することができない。したがって、試験体10は、スライドバー150の上方を通過することになる。
続いて、試験体10は、図2に示す点Hに到達する。このとき、保持管133の孔133aが第2排出管143の孔143aと連通する。孔142aの上方にある第2ゲートにはスライドバー150のようなものが配設されていないので、第2ゲートは常時オープン状態にある。この結果、試験体10は、第2ゲートを通過して孔143aへ進入し、第2排出管143の下方(図1に示す矢印C方向)へ自由落下する。第2排出管143の下方にはメインの回収ボックス(図示せず)が配設されており、これにより、試験体10をメインの回収ボックス内に格納することができる。
なお、図2に示す点Gにおいて、スライドバー150が、図1に示すような収納位置にある場合には、第1ゲートがオープン状態にあるため、試験体10は、第1ゲートを通過して孔142aへ進入し、第1排出管142の下方(図1に示す矢印B方向)へ自由落下する。第1排出管142の下方にも上記メインの回収ボックスとは別の回収ボックス(以下、「サブの回収ボックス」という)が配設されており、これにより、試験体10をサブの回収ボックス内に格納することができる。
以上詳細に説明したように、試験体分類装置100は、スライドバー150の位置を突出位置と収納位置で切り替えることにより、1つの試験体10を2種類の回収ボックスのいずれかに分類することができる。
なお、試験体分類装置100には、多数の試験体10をまとめて供給することが可能である。この場合には、幾つかの試験体10が上部プレート131の上面により上記同様の進入規制を受けるが、保持管133,135,134の孔133a,135a,134aが断続的に孔112aと連通するため、進入規制が解除される。
ここで、上記距離d及び上記クリアランスの大きさは上述したように試験体10が1つの保持管内部に同時に2つ以上進入しないような大きさに設定されており、且つ2つ以上の保持管間が同時に読取領域146aに進入しないように配置されているので、リーダライタ146の上方の読取領域146aに到達する試験体10の数を1つに限定することができ、リーダライタ146が複数のRFIDタグ11からデータを読み込む必要がなくなる。この結果、読み取り率を向上させることができる。
次に、図2を用いて試験体分類装置100において実行される読み取り動作及びその関連動作を説明する。
まず、図2に示す点Bにおいて、試験体分類装置100の第1センサ145は、保持管133が第1センサ145の上方に到達したことを検出する。このとき、試験体分類装置100は、リーダライタ146による試験体10からのデータの読み取りを開始する準備を開始すると共に、スライドバー150が突出位置にあるか否かを判別し、スライドバー150が突出位置にない場合には、スライドバー150を突出位置に移動させる。
続く点Cでは、リーダライタ146から送信された無線が試験体10のRFIDタグ11に到達するようになり、リーダライタ146はRFIDタグ11との間におけるデータ通信を開始する。この点Cは、後述するように設定されたリーダライタ146の読取領域146a内へ試験体10が進入した時の位置に該当する。
その後、試験体10は、点Dを経由して、点Eに到達する。この点Eでは、リーダライタ146から送信された無線が試験体10のRFIDタグ11に到達しなくなり、リーダライタ146とRFIDタグ11との間におけるデータ通信が終了する。この点Eは、試験体10が読取領域146a外へ移動した時の位置に該当する。
したがって、上記点Cから点Dを経由して点Eまでの読取区間を含む読取領域146aにおいて、リーダライタ146がRFIDタグ11との間でデータ通信の確立に失敗した場合には、データの読み取りを行うことができないことになる。
しかしながら、リーダライタ146は、試験体10が読取領域146aの外へ移動したか否かを判別することができないので、RFIDタグ11との間における通信の確立が失敗したか否かを判断する位置又は時間の基準がない。この基準を設定するために、読取領域146aの外にある点Fの下方に配設した第2センサ147の検出結果を用いている。
点Fでは、第2センサ147は、保持管133が第2センサ147の上方に到達したことを検出する。保持管133が第2センサ147の上方に到達したことが検出された時点において、リーダライタ146及びRFIDタグ11との間においてデータ通信が確立できていないときは、試験体分類装置100は、リーダライタ146によるデータの読み取りに失敗した旨を示すべく失敗フラグをONにセットする。一方、データ通信が確立できたときには、試験体分類装置100は、失敗フラグをOFFにし、リーダライタ146は、読み込んだデータの解析を行う。このデータ解析では、少なくとも、試験体10の識別情報(ID情報)に基づいて試験体10の特定を行う。
また、このとき、試験体分類装置100は、失敗フラグONにセットされたか否かを判別し、失敗フラグがONであるときには、突出位置にあるスライドバー150を収納位置に退避させて第1ゲートをオープン状態にし、一方、失敗フラグがONでないときには、スライドバー150を突出位置に移動させて第1ゲートをクローズ状態にする。なお、ONにセットされた失敗フラグは、次の保持管135が点Fに到達する前までにリセットされOFFとなる。
本実施の形態の試験体分類装置100によれば、リーダライタ146及びRFIDタグ11との間におけるデータ通信の確立に成功した場合には第1ゲートがクローズ状態になり、一方、データ通信の確立に失敗した場合には第1ゲートがオープン状態になる。この結果、リーダライタ146によるデータの読み取りに失敗したというカテゴリに属する試験体10は、第1ゲートを通過して、サブの回収ボックスに回収され、一方、データの読み取りに成功したというカテゴリに属する試験体10は、第2ゲートを通過して、メインの回収ボックスに回収される。
換言すれば、試験体分類装置100は、多数の試験体10を、データの読み取りに成功したというカテゴリに属する試験体と、読み取りに失敗したというカテゴリに属する試験体とに分類することができる。
次に、リーダライタ146の読取領域146aの設定方法について説明する。
図2及び図3に示す読取領域146aは、上述したように、リーダライタ146のデータ読取可能範囲を示しており、読取領域146aの外縁は、リーダライタ146の無線アンテナがなす矩形と同様に略矩形をなす。なお、リーダライタ146及びRFIDタグ間のデータ通信がリーダライタ146からの無線送信により開始されるため、読取領域146aの面積は、リーダライタ146に内蔵されている無線アンテナからの無線の拡散方向(指向性)に依存し、図3に示すように、リーダライタ146(無線アンテナ)の上面の面積よりも若干広い。
ここで、リーダライタ146がRFIDタグ11との間でのデータ通信を確立するために必要な条件(以下、「通信確立条件」という)を考える。
図3の試験体10’に示すように、RFIDタグ11の平面がリーダライタ146の無線の放射方向と実質的に平行である場合、RFIDタグ11は、リーダライタ146からの無線が到達していてもRFIDタグ11の無線アンテナはそれを受信することができないため、リーダライタ146及びRFIDタグ11間のデータ通信の確立に失敗する。
一方、図3の試験体10に示すように、RFIDタグ11の平面がリーダライタ146の無線の放射方向に対して平行ではない回転角θ2〔ラジアン〕、例えばπ/6ラジアン(即ち、30°)を有する場合、RFIDタグ11の無線アンテナはリーダライタ146からの無線を受信することができ、データ通信の確立に成功する。
したがって、通信確立条件としては、試験体10’のような試験体が読取領域146a上を転動している間に、回転角θ2がある下限値θAを上回る(即ち、θ2>θA)場面が1回でも発生すればよいことになる。しかしながら、試験体10’のような試験体が図3における横方向(x方向)に垂直な方向に何回回転しても回転角θ2がその下限値θAを上回る場面が発生することはない。
そこで、本実施の形態では、試験体10’のような試験体に対してx方向への回転力を付与すべく、試験体10を保持管133の移動軌跡である円弧に沿って移動させている。円弧に限らず曲線であればよい。これにより、試験体が試験体10’のような状態で読取領域146a内に進入した場合であったとしても、読取領域146aの面積が十分に広ければ、読取領域146a上を転動している間に、回転角θ2がその下限値θAを上回る場面が少なくとも1回は発生する。
したがって、読取領域146aの面積(広さ)の設定は、リーダライタ146によるデータ通信の確立の成功率、ひいてはデータの読み取り率を向上させる上で重要である。
本実施の形態では、上述した読取区間の始点C、中間点D、及び終点Eの配置を予め決定し、これらの点を含むように読取領域146aを設定する。ここで、始点C、中間点D及び終点Eが単一の円弧(移動軌跡T)上に配置されていると仮定する。なお、読取区間の中間点Dは、図2に示すように、始点C及び終点Eの移動軌跡T上における中点である。
第1に、読取区間の始点C及び終点Eを決定するために、図2において上面141aの中心点Oを中心とする円弧CEを考える。円弧CEの中心角COEの角度をθ1〔ラジアン〕とする。
第2に、試験体10が図2において点Cから点Eまでの間の経路を直進的に転動せずに、中間点Dを経由した曲線軌道上を転動するのに必要な横方向(図3のx方向)の移動を考える。
そのため、まず、図3に示す点Cから点Dまでの断面上の距離xを考える。この距離xは、円弧CEの弦CEから中間点Dまでの最短距離に該当する(図2参照)。ここで、移動軌跡Tを含む円弧の半径はR〔m〕である。このとき、距離xは、中心角θ1の関数f(θ1)であって、下記式1で表される。
x=f(θ1)=R−Rcosα …(1)
なお、式2において、角度α〔ラジアン〕は上記中心角θ1の半分(θ1/2)に等しく、図2における角COD又は角DOEに該当する。
次に、試験体10は、点Cから点Dまでの間の距離(円弧CD)を転動している間に、様々な方向に回転するが、x方向に関する回転角θ2だけを考える。この回転角θ2は、図3に示すように、RFIDタグ11の長手方向と、ベースプレート141の上面141aと垂直な方向(鉛直方向)とがなす角のx方向に関する成分に該当する。試験体10の半径がr〔m〕であるとき、回転角θ2を中心角とする円弧の長さlはrθ2に等しい。ここで、回転角θ2の最大値をβ〔ラジアン〕とすると、円弧の最大長さLは、下記式2によって表される。
L=rβ …(2)
ここで、円弧の最大長さLは、x方向に関するものであるから、上記距離xに等しいので、下記式3,4が成立する。
L=x=rβ …(3)
β=f(θ1)/r …(4)
したがって、回転角θ2の最大値βは、中心角θ1で表すことができる。
ここで、図3を用いて説明したように、通信確立条件は、試験体10が読取領域146a上で転動した結果、回転角θ2及びその最大値βが下限値θAを上回ることである(β > θA)。本実施の形態では、通信確立条件として、下記の関係式5を設定している。
β > 2θA …(5)
この関係式5のβに上記式1,4を適用すると、θ1とθAの間の関係を示す下記関係式6が求められる。
(1−cos(θ1/2))R/r > 2θA …(6)
なお、式6において、θAとしてπ/12ラジアン(15°)を用いると右辺の値は定数(約0.523)となる。
したがって、式6において、保持管133,134,135の中心線の移動軌道の半径Rの値と、試験体10の半径rの値が定まれば、中心角θ1の値を決定できる。決定した中心角θ1の値に基づいて、始点C及び終点Eの位置を決定すると共に、中間点Dの位置又は円弧CEを決定し、これらの始点C、中間点D、及び終点E(円弧CE)を含むように読取領域146aを設定する。そして、このように設定した読取領域146aを含むようにリーダライタ146(無線アンテナ)をベースプレート141に埋設する。
なお、試験体分類装置100に用いるリーダライタ146の形状及びその無線アンテナの無線送信範囲が予め決まっている場合には、その無線送信範囲で決まる点C及び点Eから中心角θ1を算出し、算出した中心角θ1が、上記関係式6に示す通信確立条件を満足するか否かを検証すればよい。本実施の形態では、中心角θ1の値としてπ/6ラジアン(60°)が設定されている。
本実施の形態によれば、上述したように読取領域146a及びその広さが設定されているので、試験体10は、点Cから点Dを経由して点Eまでの読取区間を転動する間に、上記回転角θ2が下限値θAを上回る場面がほぼ100%の確率で発生する。これは、転動(自転)可能な試験体10が、弦CEよりもベースプレート141の外縁側(x方向)に配置された点Dを通過することにより実現される。すなわち、転動(自転)可能な試験体10の移動軌跡Tが直線ではなく曲線をなすことによって実現されている。
この結果、データキャリアにおいてデータが書き込まれているデータ書き込み面(無線アンテナ)の水平方向と、データ読み取り部がデータを読み込む際に用いる無線のデータ書き込み面に対する入射方向とが平行になることを理由とする読み取りエラーが解消される。よって、本実施の形態の試験体分類装置100によれば、リーダライタ146の読み取り率を大幅に向上させてほぼ100%にすることができる。なお、RFIDタグ11に格納されているデータが破損している場合にはこの限りでない。
また、リーダライタ146の読み取り率がほぼ100%であるため、読み取り失敗の原因を、RFIDタグ11内でのデータ破損によるものとして扱うことができる。すなわち、上述したように読み取り失敗のカテゴリに分類された試験体(サブの回収ボックス内の試験体)は、RFIDタグ11のデータが破損している可能性が非常に高いと云える。従って、本実施の形態によれば、RFIDタグ11のデータが破損しているか否かの判別を、リーダライタ146と同様のリーダライタを用いてユーザがマニュアル的に行うよりも迅速且つ簡便に行うことができる。
なお、上記実施の形態では、主として、データの読み取りについて説明したが、データの書き込みについても同様に説明される。
また、上記実施の形態では、3つの保持管133,134,135が等間隔に配置されるとしたが、保持管の数は、1つ以上であればいくつであってもよく、この場合、少なくとも1つの保持管に試験体10が保持される。また、保持管の数が複数である場合には、読取領域146aに2つ以上の保持管間が同時に進入しないように保持管の間隔が設定される。
さらに、上記実施の形態では、多数の試験体10を、データの読み取り結果(成否)に応じた2種類のカテゴリに分類したが、これに代えて、試験体10から読み込んだデータの属性などの内容に応じた2種類のカテゴリに分類してもよい。このときのカテゴリの決定は、リーダライタ146がRFIDタグ11から受信したデータを解析することによって行う。なお、この場合、データの読み取りに失敗した試験体10は、スライドバー150が設けられていない第2排出管143(第2ゲート)側のメインの回収ボックスに回収されるが、メインの回収ボックスに回収された試験体10に対して、データ読み取り結果に応じた分類を再度行うことで、データの読み取りに失敗した試験体10を抽出することができる。これにより、データの内容に応じた分類を迅速に行うことができる。
また、データの内容に応じた分類とデータの読み取り結果に応じた分類とを組み合わせてもよい。このためには、排出管を3つ設けて、これらのうち試験体10の移動方向の手前側の2つの排出管に上記スライドバー150と同様のスライドバーが設置される。これにより、データの読み取りに失敗した試験体10の分類も同時に分類することができる。
さらに、データの内容に応じた分類を行う場合には、分類可能なカテゴリの数は2種類に限られることはなく、3種類以上であってもよい。このためには、カテゴリの数に合わせて排出管及びスライドバー150が設置される。
また、本実施の形態では、軌道面上を転動する試験体10の移動軌跡Tが曲線をなすように、回転テーブル130を用いたが、これに代えて、ベースプレート141の上面141aに、曲線形状をなすスリット(溝)又は一対のレールなどにより構成される試験体10用の案内路を設けてもよいし、これらを組み合わせてもよい。
次に、図1の試験体分類装置100の使用例を説明する。
本使用例では、試験体分類装置100は、通水試験の際に用いた試験体10をカテゴリ別に分類するために使用される。
図4は、図1の試験体分類装置100が接続された試験体回収装置の概略的な構成を示す部分断面図である。
図4に示す試験体回収装置200は、通水試験の際に、商業ビルやマンション等の建築物に配設された排水配管に投入した試験体10を排水配管内から回収するための装置である。排水配管内には水が流れているので、試験体回収装置200は、試験体10を回収する際に同時に回収される水の分離が可能となるように構成されている。
通水試験の際、試験体10のRFIDタグ11には、排水配管に試験体10が投入される前に、スタート地点に関する情報が書き込まれ、排水配管から回収された後に、ゴール地点に関する情報が書き込まれる。例えば、RFIDタグ11に時刻に関する情報を書き込むことにより、スタート地点からゴール地点に到達するまでに要した通水時間を計測することができる。また、スタート地点に関する情報は、試験体10を投入する担当者が携帯していたリーダライタを特定するためのIDや、目標とするゴール地点を特定するためのIDなども含まれる。ゴール地点に関する情報は、実際に試験体10を回収したゴール地点を特定するためのIDなども含まれる。これにより、目標としていたゴール地点と試験体10を回収したゴール地点とが一致しているか否かを容易に判別することができる。
試験体回収装置200は、回収ホース210と、液体回収管220と、気体と液体を分離する気液分離装置230と、不図示の真空ポンプを含む吸引機240と、吸引管250とを備える。図4に示す矢印A,B,C,D,E,Fは、吸引機240による吸引経路を示している。
回収ホース210は、その一端210aが、例えば排水桝(マンホール)を介して地下2mの排水配管に挿入され、一端210aから回収した試験体10が通過するためのホースであり、柔軟性の高い樹脂材料で構成されている。回収ホース210は、その他端210bにおいて、試験体分類装置100の上部に設けられている供給管112と気密に接続される。また、回収ホース210の他端210b側には、後述する羽根体300が気密性を保持すべく回転可能に内嵌されている。なお、回収ホース210は、ホースに限られることはなく、塩化ビニル樹脂などで構成されたパイプであってもよい。
液体回収管220は、回収ホース210から分岐するためにその一端220aにおいて回収ホース210と気密に接続されており、他端220bにおいて気液分離装置230と気密に接続されている。
また、液体回収管220の一端220aと回収ホース210の分岐点には、一端220aの開口を覆うフィルタ215が配設されている。フィルタ215は、試験体10の直径よりも小さい直径の孔が多数形成されており、これにより、試験体10と試験体10に伴って回収された水とが分離される。フィルタ215により分離された水は、液体回収管220を通過する。なお、フィルタ215は、試験体10と試験体10に伴って回収された水とを分離できればいかなるものであってもよく、例えば試験体10の直径よりも小さい間隔で離間した一対のレールであってもよい。
気液分離装置230は、気体や液体を取り込む取込口231と、気体を排出するための排気口232と、液体を排出するための排液口233とを有する。取込口231は、液体回収管220の他端220bと気密に接続され、排気口232は、吸引機240と気密に接続される。
また、気液分離装置230は、排液口233上方に弁235が配設されている。弁235の板状部材235aの上方のスペースには、取込口231を介して取り込んだ液体が蓄積される。蓄積した液体が所定量を超えると、弁235の軸235aが作動して、排液口233を介して液体が排出される。
吸引管250は、一端250aにおいて、試験体分類装置100の下部に設けられた通気管148と気密に接続され、他端250bにおいて、液体回収管220と気密に接続される。
吸引機240は、矢印G方向に排気を行うための排気口241を備え、真空ポンプを用いて排気を行うことにより、図4に示す矢印A,B,D,E,Fで特定される吸引経路を介した吸引、及び矢印A,C,E,Fで特定される吸引経路を介した吸引を行う。
羽根体300は、不図示のモータによって回転駆動される回転軸310と、回転軸310に固定された複数の羽根320とを備える。互いに隣接する一対の羽根320の間のスペースには、回収ホース210の一端210aから回収した複数の試験体10が個別に収納される。個別に収納された複数の試験体10は、回転軸310の回転に伴って、順次、回収ホース210の他端210bに向かって自由落下する。これにより、試験体分類装置100の供給管112に試験体10が1つずつ供給される。
図4における作動を説明する。
まず、試験体回収装置200は、排水配管に回収ホース210の一端210aが挿入された状態で、吸引機240により吸引を開始し、これにより、回収ホース210を介して試験体10を排水配管から回収する。このとき、試験体10に伴って回収された水は、液体回収管220を介して気液分離装置230に回収される。排水配管から回収された試験体10は、試験体分類装置100に供給される。
次に、試験体分類装置100は、供給された試験体10を図1乃至図3を用いて説明したように分類する。試験体10を分類するためのカテゴリは、通水試験の結果に応じたものである。例えば、試験体分類装置100は、試験体回収装置200が回収した複数の試験体10を、通水時間が予め設定した設定時間を超えるというカテゴリに属する試験体と、通水時間が設定時間内であるというカテゴリに属する試験体とに分類する。
なお、試験体分類装置100に進入した水は、試験体分類装置100に形成された通気孔160及び上記吸引管250を介して気液分離装置230に回収される。
図4の構成によれば、試験体10の排水配管からの回収から、カテゴリ別の分類までの一連の作業を、人手を掛けずに自動的に行うことができる。
また、図4の構成によれば、試験体回収装置200は、各接続部が気密に接続されているので、内部の圧力を低い状態で維持することができ、連続的な吸引を行うことができる。また、試験体分類装置100には通気孔160が設けられているので、試験体分類装置100の筐体内部の圧力も低い状態で維持することができる。これらにより、試験体10の排水配管からの回収を確実に行うことができると共に、回収した試験体10の排水配管への逆流を防止することができる。
なお、試験体回収装置200は、気液分離装置230を備えるとしたが、備えていなくてもよい。この場合には、吸引機240として、排水機能を有するものを用いる。これにより、試験体回収装置200の構成を簡略化することができる。
また、図4に示す試験体回収装置200は、回収ホース210に内嵌された羽根体300を備えるとしたが、本使用例のように試験体分類装置100を用いる場合には、気密性が十分に高いので、羽根体300を備えている必要はない。
なお、上述した実施の形態において、板状形状を有するRFIDタグ11は、ラベル型、カード型、又はスティック型などのタグがあり、いずれであってもよい。
また、上記実施の形態では、切替部材として、スライドバー150を用いたが、これに限られることはなく、スライド式の蓋や、開閉式の扉を用いてもよい。
さらに、本実施の形態における試験体10は、略球形をなすとしたが、試験体10の形状は、試験体10が転動可能な形状であればいかなる形状であってもよく、例えば、多面体であってもよい。また、試験体が転動困難な形状を有する場合には、該試験体を略球形などの転動容易な形状に成形することが好ましい。
また、本実施の形態では、試験体10は、ベースプレート141の上面141aに含まれる軌道面上を転動するとしたが、試験体10が転動する場所は面上に限られることはない。例えば、液体又は気体などの流体に試験体10が浮遊する場合、試験体10はその形状に拘わらず転動(自転)可能であるため、試験体10が転動する場所は、流体の流れる軌道線上であればどこであってもよい。この場合には、流体の軌道線を規定する流路(例えば、水路や排気路)が曲線となるように形成される。
本発明の実施の形態に係るデータ通信装置を含む試験体分類装置の構成を概略的に示す分解斜視図である。 図1における線II−IIに沿う底板の平面図である。 図2における線III−IIIに沿う底板の断面図である。 図1の試験体分類装置が接続された試験体回収装置の概略的な構成を示す部分断面図である。
符号の説明
10 試験体
11 RFIDタグ
100 試験体分類装置
110 天板
112 供給管
130 回転テーブル
133,134,135 保持管
140 底板
142 第1排出管
143 第2排出管
146 リーダライタ
148 通気管
150 スライドバー
200 試験体回収装置

Claims (3)

  1. 球形の試験体との間でデータ通信を行うデータ通信装置であって、
    前記試験体との間で無線を用いたデータ通信を行うデータ通信部と、
    中空円筒形状を有し、天板と側壁と底板を備えた筐体と、
    前記筐体内において旋回自在に配置された回転テーブルと、
    を備えており、
    前記天板は、上方から供給される前記試験体が通過する供給管を有し、
    前記回転テーブルは、上部プレートと、下部プレートと、前記上部プレートと前記下部プレートとの間に立設された複数の保持管を有し、
    前記上部プレートには、各保持管に連通する孔が形成されており、
    前記下部プレートには、各保持管に連通する孔が形成されており、
    上方から前記供給管を介して供給された前記試験体は、前記上部プレートの上面により前記保持管への進入が規制され、
    前記回転テーブルが旋回することにより前記進入の規制が解除されて、前記試験体は、前記上部プレートに形成された孔を介して、複数の前記保持管のうちの一つの保持管に進入して前記底板に向けて自由落下し、
    前記試験体は、前記上部プレートに形成された孔から前記保持管に進入してから前記下部プレートに形成された孔から出るまでの間において、前記回転テーブルが旋回を継続することによって前記保持管の内面から圧力を受けつつ前記保持管とともに旋回し、
    前記下部プレートに形成された孔から出て前記底板に自由落下した前記試験体は、前記圧力を受けたことによって、前記底板上に移動軌跡を描いて移動し、
    前記データ通信部は、前記移動軌跡上を移動中の前記試験体との間でデータ通信を行うことを特徴とするデータ通信装置。
  2. 請求項1に記載のデータ通信装置において、
    前記底板は、前記移動軌跡において、前記試験体の移動方向の前記データ通信部よりも下流側に、第1ゲートと第2ゲートを有し、
    前記データ通信部が前記試験体との間のデータ通信の確立に失敗したときには、前記試験体は前記第1ゲートを通過し、
    前記データ通信部が前記試験体との間のデータ通信の確立に成功したときには、前記試験体は前記第2ゲートを通過することを特徴とするデータ通信装置。
  3. 請求項2に記載のデータ通信装置において、
    前記保持管が上方を通過したことを検知するセンサを有し、
    前記センサは、前記移動軌跡において、前記試験体の移動方向の前記データ通信部よりも下流側に設けられており、
    前記保持管が上方に到達したことを前記センサが検知した時点において、前記データ通信部が前記試験体と間のデータ通信を確立できていないときは、当該データ通信が失敗したことを示すフラグをセットすることを特徴とするデータ通信装置。
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