JP5080038B2 - 金属錯体を含む発光材料及びそれを用いた光電素子 - Google Patents
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Description
例えば有機エレクトロルミネッセンス(EL)発光素子の発光層に用いる発光材料としては、三重項励起状態からの発光を示す金属錯体が研究されており、Irを中心金属とした、オルトメタル化錯体が高発光効率を示すことが知られている(非特許文献1)。
また、リン原子を含む二座配位子が一つだけPt(II)に配位した白金錯体も知られている(特許文献2)。
APPLIED PHYSICS LETTERS、75,1、4,(1999)
1.下記一般式(1)で表される構造を部分構造として有し、少なくとも2つの多座配位子を有する、中性の金属錯体と電荷輸送性材料とを含む組成物であるか、又は該金属錯体の残基と該電荷輸送性材料の残基とを分子内に含む高分子であることを特徴とする材料。
(上記式中、Mは遷移金属又はランタノイドを表す。Ar1及びAr2は各々独立に置換基を有していてもよい2価の芳香環を表し、X1及びX2は各々独立に、P(Ar3)(Ar4)、S、又はOを表す。ここでAr3及びAr4は各々独立に置換基を有していてもよい1価の芳香環を表す。上記式中の破線は多座配位子と金属との配位結合を表す。)
2.前記一般式(1)で表される構造を部分構造として有する金属錯体と、電荷輸送性材料とを含む組成物である上記1.記載の材料。
3.前記電荷輸送性材料が低分子有機化合物である上記2.記載の材料。
4.前記電荷輸送性材料が高分子である上記2.記載の材料。
5.前記高分子が共役系高分子である上記4.記載の材料。
6.前記一般式(1)で表される構造を部分構造として有する金属錯体の残基と電荷輸送性材料の残基とを分子内に含む高分子である、上記1.記載の材料。
7.前記電荷輸送性材料が、前記一般式(1)で表される構造を部分構造として有する金属錯体の残基と電荷輸送性材料の残基とを分子内に含む高分子である上記4.記載の材料。
8.前記高分子が共役系高分子である上記6.記載の材料。
9.前記高分子が共役系高分子である上記7.記載の材料。
10.上記6.又は8.に記載の材料と、さらに正孔輸送材料、電子輸送材料及び発光材料からなる群から選ばれる少なくとも1種類の材料とを含む混合物であることを特徴とする材料。
11.上記7.又は9.に記載の材料と、さらに正孔輸送材料、電子輸送材料及び発光材料からなる群から選ばれる少なくとも1種類の材料とを含む混合物であることを特徴とする材料。
12.前記電荷輸送性材料が、芳香族アミン、カルバゾール誘導体、ポリパラフェニレン誘導体、オキサジアゾール誘導体、アントラキノジメタン若しくはその誘導体、ベンゾキノン若しくはその誘導体、ナフトキノン若しくはその誘導体、アントラキノン若しくはその誘導体、テトラシアノアンスラキノジメタン若しくはその誘導体、フルオレノン誘導体、ジフェニルジシアノエチレン若しくはその誘導体、ジフェノキノン誘導体、又は8−ヒドロキシキノリン若しくはその誘導体の金属錯体、低分子有機EL素子に用いられるホスト化合物、電荷注入輸送化合物、ポリビニルカルバゾール、主鎖に芳香環を含むポリマーであって、置換基を有していてもよいフェニレン基、フルオレン、ジベンゾチオフェン、ジベンゾフラン、又はジベンゾシロールを繰り返し単位として主鎖に含むもの、それらのユニットとの共重合体からなる群から選ばれる、上記2.〜5.、7.、9.及び11.のいずれか一項に記載の材料。
13.前記高分子が、芳香族アミン、カルバゾール誘導体、ポリパラフェニレン誘導体、オキサジアゾール誘導体、アントラキノジメタン若しくはその誘導体、ベンゾキノン若しくはその誘導体、ナフトキノン若しくはその誘導体、アントラキノン若しくはその誘導体、テトラシアノアンスラキノジメタン若しくはその誘導体、フルオレノン誘導体、ジフェニルジシアノエチレン若しくはその誘導体、ジフェノキノン誘導体、又は8−ヒドロキシキノリン若しくはその誘導体の金属錯体、低分子有機EL素子に用いられるホスト化合物、電荷注入輸送化合物、ポリビニルカルバゾール、主鎖に芳香環を含むポリマーであって、置換基を有していてもよいフェニレン基、フルオレン、ジベンゾチオフェン、ジベンゾフラン、又はジベンゾシロールを繰り返し単位として主鎖に含むもの、それらのユニットとの共重合体からなる群から選ばれる構造を含む、上記1.、6.、8.及び10.のいずれか一項に記載の材料。
14.置換基を有していてもよいベンゼン環、及び/又は、下記一般式(2)を部分構造として有する、上記12.又は13.記載の材料。
(上記式中、Xは、N、O、S、Se、B、Si、P、C、C−C、O−C、S−C、N−C、Si−C、Si−Si、C=C、又はSi=Cを表し、価数により置換基を有してもよい。R1及びR2は各々独立に、水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アルコキシ基、アリール基又は他の原子との結合手を表す。m及びnは各々独立に0〜4の整数を表す。)
15.前記式(2)中、−X−は、−O−、−S−、−Se−、−B(R31)−、−Si(R32)(R33)−、−P(R34)−、−PR36(=O)−、−C(R37)(R38)−、−C(R51)(R52)−C(R53)(R54)−、−O−C(R55)(R56)−、−S−C(R57)(R58)−、−N−C(R59)(R60)−、−Si(R61)(R62)−C(R63)(R64)−、−Si(R65)(R66)−Si(R67)(R68)−、−C(R69)=C(R70)−、−N(R35)−、−N=C(R71)−、又は−Si(R72)=C(R73)−を表し、R31〜R38、R51〜R73は、それぞれ独立に、アルキル基、アルコキシ基、アルキルチオ基、アリール基、アリールオキシ基、アリールチオ基、アリールアルキル基、アリールアルコキシ基、アリールアルキルチオ基、アリールアルケニル基、アリールアルキニル基、1価の複素環基又はハロゲン原子を表す、上記14.記載の材料。
16.前記式(2)中の−X−が、下記式(3)である、請求項14記載の材料。
(上記式中、R3及びR4はそれぞれ独立に、フッ素で置換されていてもよいアルキル基、アルコキシ基、アリール基、又はハロゲン原子を表し、同一単位内で、同じでなくてもよい。pは0又は1である。)
17.前記金属錯体が下記一般式(1A)で表される構造である上記1.〜16.のいずれか一項記載の材料。
(上記式中、Mは遷移金属又はランタノイドを表す。Ar1及びAr2は各々独立に置換基を有していてもよい2価の芳香環を表し、X1及びX2は各々独立に、P(Ar3)(Ar4)、S、又はOを表す。ここでAr3及びAr4は各々独立に置換基を有していてもよい1価の芳香環を表す。上記式中の破線は多座配位子と金属との配位結合を表す。)
18.前記金属錯体が下式で表される上記1.〜16.のいずれか一項記載の材料。
(上記式中のMは、Ru、Rh、Pd、W、Ir、Pt、及びAuからなる群から選ばれ、Rは、ハロゲン原子、アルキル基、アルキルオキシ基、アルキルチオ基、アリール基、アリールオキシ基、アリールチオ基、アリールアルキル基、アリールアルキルオキシ基、アリールアルキルチオ基、アシル基、アシルオキシ基、アミド基、酸イミド基、イミン残基、置換アミノ基、置換シリル基、置換シリルオキシ基、置換シリルチオ基、置換シリルアミノ基、1価の複素環基、ヘテロアリールオキシ基、ヘテロアリールチオ基、アリールアルケニル基、及びアリールエチニル基からなる群から選ばれ、複数個のRは同一であっても異なっていてもよい。)
19.上記1.〜17.のいずれか一項記載の材料を含有することを特徴とするインク組成物。
20.粘度が25℃において1〜100mPa・sである上記18.記載のインク組成物。
21.上記1.〜17.のいずれか一項記載の材料を含有することを特徴とする発光性薄膜。
22.上記1.〜17.のいずれか一項記載の材料を含有することを特徴とする導電性薄膜。
23.上記1.〜17.のいずれか一項記載の材料を含有することを特徴とする有機半導体薄膜。
24.下記一般式(1)で表される構造を部分構造として有する中性の金属錯体を含むことを特徴とする光電素子。
(上記式中、Mは遷移金属又はランタノイドを表す。Ar1及びAr2は各々独立に置換基を有していてもよい2価の芳香環を表し、X1及びX2は各々独立に、P(Ar3)(Ar4)、S、又はOを表す。ここでAr3及びAr4は各々独立に置換基を有していてもよい1価の芳香環を表す。上記式中の破線は多座配位子と金属との配位結合を表す。)
25.上記1.〜17.のいずれか一項記載の材料を含むことを特徴とする光電素子。
26.陽極及び陰極からなる電極の間に、前記金属錯体又は上記1.〜17.のいずれか一項記載の材料を含む層を有することを特徴とする上記23.又は24.記載の光電素子。
27.陽極及び陰極からなる電極の間に、さらに電荷輸送層又は電荷阻止層を含む上記25.記載の光電素子。
28.前記光電素子が発光素子である上記23.〜26.のいずれか一項記載の光電素子。
29.前記光電素子がスイッチング素子である上記23.〜26.のいずれか一項記載の光電素子。
30.前記光電素子が光電変換素子である上記23.〜26.のいずれか一項記載の光電素子。
31.上記27.に記載の発光素子を用いたことを特徴とする面状光源。
32.上記27.に記載の発光素子を用いたことを特徴とするセグメント表示装置。
33.上記27.に記載の発光素子を用いたことを特徴とするドットマトリックス表示装置。
34.上記27.に記載の発光素子をバックライトとすることを特徴とする液晶表示装置。
35.上記27.に記載の発光素子を用いた照明。
36.上記28.に記載のスイッチング素子から主に構築されるアクティブマトリックス駆動回路を有する液晶又は発光表示装置。
37.上記29.記載の光電変換素子を用いた太陽電池。
まず、本発明は、下記一般式(1)で表される構造を部分構造として有し、少なくとも2つの多座配位子を有する、中性の金属錯体又は金属錯体の構造を含み、電荷輸送性を有することを特徴とする材料に関する。
(上記式中、Mは遷移金属又はランタノイドを表す。Ar1及びAr2は各々独立に置換基を有していてもよい2価の芳香環を表し、X1及びX2は各々独立に、P(Ar3)(Ar4)、S、又はOを表す。ここでAr3及びAr4は各々独立に置換基を有していてもよい1価の芳香環を表す。上記式中の破線は多座配位子と金属との配位結合を表す。)
まず本発明で用いられる金属錯体について説明する。
上記金属錯体は、上記一般式(1)で示される構造を部分構造として有する。上記式(1)の金属Mは、遷移金属又はランタノイドから選ばれる金属であり、その具体例としては、Sc、Ti、Cr、Mn、Fe、Co、Ni、Cu、Zn、Y、Zr、Nb、Mo、Tc、Ru、Rh、Pd、Ag、Hf、Ta、W、Os、Ir、Pt、Au、La、Ce、Pr、Nd、Pm、Sm、Eu、Gd、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、Yb、及びLuが例として挙げられ、高効率を得るという観点から、Ru、Rh、Pd、W、Ir、Pt、及びAuが好ましい。
上記式(1)中のAr3及びAr4は、各々独立に置換基を有していてもよい1価の芳香環を表す。具体的には、フェニル基、ビフェニル基、ナフチル基、ピリジル基、ピリミジル基などが挙げられる。
上記(1)式中のAr1及びAr2は、各々独立に置換基を有していてもよい2価の芳香環を表す。芳香環としては、芳香族炭化水素環、複素芳香環が挙げられる。芳香環は単環であっても、縮合環であってもよい。具体的には、フェニレン基、ビフェニレン基、ナフチレン基、ピリジルレン基、ピリミジレン基などが挙げられ、Ar1及びAr2は相互に結合している。
Ar1、Ar2、Ar3、及びAr4が有していてもよい置換基は特に限定されないが、ハロゲン原子、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アルキルチオ基、アリールチオ基、アリールアルキル基、アリールアルキルオキシ基、アリールアルキルチオ基、アシル基、アシルオキシ基、1価の複素環基、ヘテロアリールオキシ基、ヘテロアリールチオ基、アリールアルケニル基、アリールエチニル基等が例示される。
C1〜C12アルコキシとして具体的には、メトキシ、エトキシ、プロピルオキシ、イソプロピルオキシ、ブトキシ、イソブトキシ、t−ブトキシ、ペンチルオキシ、ヘキシルオキシ、シクロヘキシルオキシ、ヘプチルオキシ、オクチルオキシ、2−エチルヘキシルオキシ、ノニルオキシ、デシルオキシ、3,7−ジメチルオクチルオキシ、ラウリルオキシなどが例示される。
C1〜C12アルキルフェニル基として具体的には、メチルフェニル基、エチルフェニル基、ジメチルフェニル基、プロピルフェニル基、メシチル基、メチルエチルフェニル基、イソプロピルフェニル基、ブチルフェニル基、イソブチルフェニル基、t−ブチルフェニル基、ペンチルフェニル基、イソアミルフェニル基、ヘキシルフェニル基、ヘプチルフェニル基、オクチルフェニル基、ノニルフェニル基、デシルフェニル基、ドデシルフェニル基などが例示される。
C1〜C12アルコキシとして具体的には、メトキシ、エトキシ、プロピルオキシ、イソプロピルオキシ、ブトキシ、イソブトキシ、t−ブトキシ、ペンチルオキシ、ヘキシルオキシ、シクロヘキシルオキシ、ヘプチルオキシ、オクチルオキシ、2−エチルヘキシルオキシ、ノニルオキシ、デシルオキシ、3,7−ジメチルオクチルオキシ、ラウリルオキシなどが例示される。
C1〜C12アルキルフェノキシ基として具体的には、メチルフェノキシ基、エチルフェノキシ基、ジメチルフェノキシ基、プロピルフェノキシ基、1,3,5−トリメチルフェノキシ基、メチルエチルフェノキシ基、イソプロピルフェノキシ基、ブチルフェノキシ基、イソブチルフェノキシ基、t−ブチルフェノキシ基、ペンチルフェノキシ基、イソアミルフェノキシ基、ヘキシルフェノキシ基、ヘプチルフェノキシ基、オクチルフェノキシ基、ノニルフェノキシ基、デシルフェノキシ基、ドデシルフェノキシ基などが例示される。
C1〜C12アルコキシとして具体的には、メトキシ、エトキシ、プロピルオキシ、イソプロピルオキシ、ブトキシ、イソブトキシ、t−ブトキシ、ペンチルオキシ、ヘキシルオキシ、シクロヘキシルオキシ、ヘプチルオキシ、オクチルオキシ、2−エチルヘキシルオキシ、ノニルオキシ、デシルオキシ、3,7−ジメチルオクチルオキシ、ラウリルオキシなどが例示される。
C1〜C12アルキルピリジルオキシ基として具体的には、メチルピリジルオキシ基、エチルピリジルオキシ基、ジメチルピリジルオキシ基、プロピルピリジルオキシ基、1,3,5−トリメチルピリジルオキシ基、メチルエチルピリジルオキシ基、イソプロピルピリジルオキシ基、ブチルピリジルオキシ基、イソブチルピリジルオキシ基、t−ブチルピリジルオキシ基、ペンチルピリジルオキシ基、イソアミルピリジルオキシ基、ヘキシルピリジルオキシ基、ヘプチルピリジルオキシ基、オクチルピリジルオキシ基、ノニルピリジルオキシ基、デシルピリジルオキシ基、ドデシルピリジルオキシ基などが例示される。
他の構造の配位子としては、特に限定されるものではないが、例えばアルキル基やハロゲン原子で置換されていてもよいフェニルピリジン、フェナントロリン、フェニルキノリンや、特表2003−515897に記載の2座配位子などが挙げられ、これらは多座配位子の例である。
本発明に用いる金属錯体は、例えばInorganic Chemistry、vol.43、663−673(2004)、Journal of the Chemistry Society Chemical Communications、2273−2274頁(1995)に記載の方法に準じて合成できる。
反応混合液からの目的物の取り出しと精製条件は、錯体によって異なるが、通常の錯体精製の手法、例えば再結晶などが使われる。
化合物の同定・分析はCHN元素分析及びNMRにより行う事ができる。
好ましくは、本発明の材料は、上記金属錯体と電荷輸送性材料とを含む組成物である。
正孔輸送材料としては、芳香族アミン、カルバゾール誘導体、ポリパラフェニレン誘導体など、これまで有機EL素子に正孔輸送材料として使われているようなものが挙げられる。
電子輸送材料としては、同様にこれまで有機EL素子に電子輸送材料として使われているような、オキサジアゾール誘導体アントラキノジメタン若しくはその誘導体、ベンゾキノン若しくはその誘導体、ナフトキノン若しくはその誘導体、アントラキノン若しくはその誘導体、テトラシアノアンスラキノジメタン若しくはその誘導体、フルオレノン誘導体、ジフェニルジシアノエチレン若しくはその誘導体、ジフェノキノン誘導体、又は8−ヒドロキシキノリン若しくはその誘導体の金属錯体が挙げられる。
電荷輸送材料としての低分子有機化合物とは、低分子有機EL素子に用いられるホスト化合物、電荷注入輸送化合物を表し、具体的には、例えば「有機ELディスプレイ」(時任静士、安達千波矢、村田英幸 共著、オーム社)、107頁、月刊ティスプレイ、vol9、No9、2003年、26−30頁、特開2004−244400、特開2004−277377等に記載の化合物を挙げることができる。
非共役系高分子としては、ポリビニルカルバゾールなどが挙げられる。
共役系高分子としては、主鎖に芳香環を含むポリマーが例として挙げられ、例えば置換基を有していてもよいフェニレン基、フルオレン、ジベンゾチオフェン、ジベンゾフラン、又はジベンゾシロールなどを繰り返し単位として主鎖に含むものや、それらのユニットとの共重合体が例示される。さらに具体的には、置換基を有していてもよいベンゼン環、及び/又は、下記一般式(2)を部分構造として有することを特徴とする高分子化合物が挙げられ、具体的には、たとえば特開2003−231741、2004−059899、特開2004−002654、特開2004−292546、US5708130、WO9954385,WO0046321,WO02077060、「有機ELディスプレイ」(時任静士、安達千波矢、村田英幸 共著、オーム社)、111頁、月刊ディスプレイ、vol9、No9、2002年47−51頁等に記載の高分子が挙げられる。
上記式中、Xは、N、O、S、Se、B、Si、P、C、C−C、O−C、S−C、N−C、Si−C、Si−Si、C=C、又はSi=Cを表し、価数により置換基を有してもよく、N、O、S、Se、B、Si、P、Cであることが好ましい。好ましくは、−X−は、−O−、−S−、−Se−、−B(R31)−、−Si(R32)(R33)−、−P(R34)−、−PR36(=O)−、−C(R37)(R38)−、−C(R51)(R52)−C(R53)(R54)−、−O−C(R55)(R56)−、−S−C(R57)(R58)−、−N−C(R59)(R60)−、−Si(R61)(R62)−C(R63)(R64)−、−Si(R65)(R66)−Si(R67)(R68)−、−C(R69)=C(R70)−、−N(R35)−、−N=C(R71)−、又は−Si(R72)=C(R73)−を表し、R31〜R38、R51〜R73は、それぞれ独立に、アルキル基、アルコキシ基、アルキルチオ基、アリール基、アリールオキシ基、アリールチオ基、アリールアルキル基、アリールアルコキシ基、アリールアルキルチオ基、アリールアルケニル基、アリールアルキニル基、1価の複素環基又はハロゲン原子を表す。R1及びR2は各々独立に、水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アルコキシ基、アリール基又は他の原子との結合手を表す。m及びnは各々独立に0〜4の整数を表す。
なお、アルキル基、アルコキシ基、アルキルチオ基、アリール基、アリールオキシ基、アリールチオ基、アリールアルキル基、アリールアルコキシ基、アリールアルキルチオ基、アリールアルケニル基、アリールアルキニル基、1価の複素環基又はハロゲン原子の具体例としては、各々前記の例示を挙げることができる。
(式(4)は、2、7位が結合手である繰り返し単位を表す。式(4)中、Xは、N、O、S、Se、B、Si、P、又はCを表し、価数により置換基を有してもよい。R1及びR2は各々独立に、水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アルコキシ基、又はアリール基を表す。m’及びn’は各々独立に0〜3の整数を表す。式(5)中、R3、R4はそれぞれ独立に、フッ素で置換されていてもよいアルキル基、アルコキシ基、アリール基、又はハロゲン原子を表し、pは0又は1である。)
式(4)の中で、XはO、S、−N(R35)−又はC(R37)(R38)であることが好ましい。上記R35、R37、R38はそれぞれ独立に、アルキル基、アルコキシ基、アルキルチオ基、アリール基、アリールオキシ基、アリールチオ基、アリールアルキル基、アリールアルコキシ基、アリールアルキルチオ基、アリールアルケニル基、アリールアルキニル基、1価の複素環基又はハロゲン原子を表す。
−Ar1− (6)
(式中、Ar1、Ar2、Ar3、Ar4及びAr5はそれぞれ独立にアリーレン基又は2価の複素環基を示す。Ar5、Ar6、Ar7及びAr8はそれぞれ独立にアリール基、又は1価の複素環基を示す。Ar1、Ar6、Ar7及びAr8は置換基を有していてもよい。x及びyはそれぞれ独立に0又は1をs示し、0≦x+y≦1である。)
(上式中、Rは上記RX1〜RX6と同じものを表し、1つの基の中で同一でなくてもよい。)
高分子(A)の主鎖に前記一般式(1)で表される構造を部分構造として有する金属錯体の構造(B)の構造を有する高分子;
高分子(A)の末端に前記一般式(1)で表される構造を部分構造として有する金属錯体の構造(B)の構造を有する高分子;
(A)の側鎖に前記一般式(1)で表される構造を部分構造として有する金属錯体の構造(B)の構造を有する高分子;
が挙げられる。
(式中Ar18は、二価の芳香族基、又は、酸素原子、ケイ素原子、ゲルマニウム原子、スズ原子、リン原子、ホウ素原子、硫黄原子、セレン原子及びテルル原子からなる群から選ばれる原子を一つ以上有する二価の複素環基を表し、該Ar18は、−L−Xで示される基1個以上4個以下を有し、Xは前記一般式(1)で表される構造を部分構造として有する金属錯体の構造を含む一価の基を表し、Lは、単結合、−O−、−S−、―CO−、−CO2−、−SO−、−SO2−、−SiR68R69−、NR70−、−BR71−、−PR72−、−P(=O)(R73)―、置換されていてもよいアルキレン基、置換されていてもよいアルケニレン基、置換されていてもよいアルキニレン基、置換されていてもよいアリーレン基、又は置換されていてもよい2価の複素環基を表し、該アルキレン基、該アルケニレン基、該アルキニレン基が−CH2−基を含む場合、該アルキレン基に含まれる−CH2−基の一つ以上、該アルケニレン基に含まれる−CH2−基の一つ以上、該アルキニレン基に含まれる−CH2−基の一つ以上がそれぞれ、−O−、−S−、―CO−、−CO2−、−SO−、―SO2―、−SiR74R75−、NR76−、−BR77−、−PR78−、及び−P(=O)(R79)―からなる群から選ばれる基と置き換えられていてもよい。R68、R69、R70、R71、R72、R73、R74、R75、R76、R77、R78、R79は、それぞれ独立に、水素原子、アルキル基、アリール基、1価の複素環基及びシアノ基からなる群から選ばれる基を示す。Ar18は、―L−Xで示される基以外にさらに、アルキル基、アルコキシ基、アルキルチオ基、アリール基、アリールオキシ基、アリールチオ基、アリールアルキル基、アリールアルコキシ基、アリールアルキルチオ基、アリールアルケニル基、アリールアルキニル基、アミノ基、置換アミノ基、シリル基、置換シリル基、ハロゲン原子、アシル基、アシルオキシ基、イミン残基、アミド基、酸イミド基、1価の複素環基、カルボキシル基、置換カルボキシル基及びシアノ基からなる群から選ばれる置換基を有していてもよい。Ar18が複数の置換基を有する場合、それらは同一であってもよいし、それぞれ異なっていてもよい。)
ここで、2価の芳香族基とは、フェニレン、ピリジニレン、ピリミジレン、ナフチレン、又は上記一般式(2)で表されるような環が例として挙げられる。
(式中L1、L2は燐光性発光性分子の構造を示し、式中の2価又は3価の結合基は、前記一般式(1)で表される構造を部分構造として有する金属錯体の構造が、高分子主鎖を形成する繰り返し単位と結合している。)
(式中L3は前記一般式(1)で表される構造を部分構造として有する金属錯体の構造(B)の構造を含む一価の基を表し、1価の結合基は、この構造(B)が有していて、Xと結合している。Xは単結合、置換されていてもよいアルケニレン基、置換されていてもよいアルキニレン基、置換されていてもよいアリーレン基、又は置換されていてもよい2価の複素環基を表す。)
金属錯体の構造を分子内に含む高分子としては、本発明の材料に用いる高分子として上記に記載した高分子、例えば一般式(4)を繰り返し単位として含む高分子が同様に例示される。
本発明の組成物及び高分子化合物は、特に液状組成物として高分子発光素子等の発光素子や有機トランジスタの作製に有用である。液状組成物は、本発明の組成物が必要に応じて溶媒を含んでなるもの、又は本発明の高分子化合物と溶媒とを含んでなるものである。本明細書において、「液状組成物」とは、素子作製時において液状であるものを意味し、典型的には、常圧(即ち、1気圧)、25℃において液状のものを意味する。また、液状組成物は、一般的には、インク、インク組成物、溶液等と呼ばれることがある。
(上記式中、M、Ar1、Ar2、X1及びX2は上述の通りである。)
本発明は、また、上記の本発明の材料を含むことを特徴とする光電素子にも関する。
本発明の光電素子は、陽極及び陰極からなる電極間に、本発明の金属錯体又は本発明の材料を含む層を有することを特徴とし、例えば、発光素子、スイッチング素子、光電変換素子として用いることができる。該素子が発光素子の場合は、本発明の金属錯体を含む層が、発光層であることが好ましい。
また、本発明の光電素子としては、陽極及び陰極からなる電極間に、さらに電荷輸送層又は電荷阻止層を含んでいてもよい。電荷輸送層とは、正孔輸送層又は電子輸送層を意味し、電荷阻止層とは、ホール阻止層又は電子阻止層を意味する。陰極と光電層との間に、電子輸送層又はホール阻止層を設けた発光素子、陽極と光電層との間に、正孔輸送層又は電子阻止層を設けた発光素子、陰極と光電層との間に、電子輸送層又はホール阻止層を設け、かつ陽極と光電層との間に、正孔輸送層又は電子阻止層を設けた発光素子等が挙げられる。ここで、電子輸送層とホール阻止層は、「有機ELのすべて」162頁(城戸淳二著、日本実業出版)に記載されているように、同じ機能を持ち、たとえば電子輸送層とホール阻止層を構成する材料は同じものを用いることができ、材料の特性により、どちらかの機能がより強く反映される場合がある。正孔輸送層と電子阻止層も同様である。本発明の発光素子には、例えば特許文献(Journal of the SID 11/1,161−166,2003)記載の素子構造が例に挙げられる。
また、上記少なくとも一方の電極と光電層との間に該電極に隣接して導電性高分子を含む層を設けた発光素子、少なくとも一方の電極と光電層との間に該電極に隣接して平均膜厚2nm以下のバッファー層を設けた発光素子が挙げられる。
a)陽極/光電層/陰極
b)陽極/正孔輸送層/光電層/陰極
c)陽極/光電層/電子輸送層/陰極
d)陽極/正孔輸送層/光電層/電子輸送層/陰極
(ここで、/は各層が隣接して積層されていることを示す。以下同じ。)
ここで、光電層とは、光電機能を有する層、すなわち発光性、導電性、光電変換機能を有する薄膜であり、正孔輸送層とは、正孔を輸送する機能を有する層であり、電子輸送層とは、電子を輸送する機能を有する層である。なお、電子輸送層と正孔輸送層を総称して電荷輸送層と呼ぶ。
光電層、正孔輸送層、電子輸送層は、それぞれ独立に2層以上用いてもよい。
また、電極に隣接して設けた電荷輸送層のうち、電極からの電荷注入効率を改善する機能を有し、素子の駆動電圧を下げる効果を有するものは、特に電荷注入層(正孔注入層、電子注入層)と一般に呼ばれることがある。
さらに、電子を輸送し、かつ正孔を閉じ込めるために光電層との界面に正孔阻止層を挿入してもよい。
積層する層の順番や数、及び各層の厚さについては、発光効率や素子寿命を勘案して適宜用いることができる。
例えば、具体的には、以下のe)〜p)の構造が挙げられる。
e)陽極/電荷注入層/光電層/陰極
f)陽極/光電層/電荷注入層/陰極
g)陽極/電荷注入層/光電層/電荷注入層/陰極
h)陽極/電荷注入層/正孔輸送層/光電層/陰極
i)陽極/正孔輸送層/光電層/電荷注入層/陰極
j)陽極/電荷注入層/正孔輸送層/光電層/電荷注入層/陰極
k)陽極/電荷注入層/光電層/電荷輸送層/陰極
l)陽極/光電層/電子輸送層/電荷注入層/陰極
m)陽極/電荷注入層/光電層/電子輸送層/電荷注入層/陰極
n)陽極/電荷注入層/正孔輸送層/光電層/電荷輸送層/陰極
o)陽極/正孔輸送層/光電層/電子輸送層/電荷注入層/陰極
p)陽極/電荷注入層/正孔輸送層/光電層/電子輸送層/電荷注入層/陰極
通常は該導電性高分子の電気伝導度を10-5S/cm以上103S/cm以下とするために、該導電性高分子に適量のイオンをドープする。
ドープするイオンの種類は、正孔注入層であればアニオン、電子注入層であればカアミノンである。アニオンの例としては、ポリスチレンスルホン酸イオン、アルキルベンゼンスルホン酸イオン、樟脳スルホン酸イオンなどが例示され、カアミノンの例としては、リチウムイオン、ナトリウムイオン、カリウムイオン、テトラブチルアンモニウムイオンなどが例示される。
電荷注入層に用いる材料は、電極や隣接する層の材料との関係で適宜選択すればよく、ポリアニリン及びその誘導体、ポリアミノフェン及びその誘導体、ポリピロール及びその誘導体、ポリフェニレンビニレン及びその誘導体、ポリチエニレンビニレン及びその誘導体、ポリキノリン及びその誘導体、ポリキノキサリン及びその誘導体、芳香族アミン構造を主鎖又は側鎖に含む重合体などの導電性高分子、金属フタロシアニン(銅フタロシアニンなど)、カーボンなどが例示される。
具体的には、例えば、以下のq)〜ab)の構造が挙げられる。
q)陽極/膜厚2nm以下の絶縁層/光電層/陰極
r)陽極/光電層/膜厚2nm以下の絶縁層/陰極
s)陽極/膜厚2nm以下の絶縁層/光電層/膜厚2nm以下の絶縁層/陰極
t)陽極/膜厚2nm以下の絶縁層/正孔輸送層/光電層/陰極
u)陽極/正孔輸送層/光電層/膜厚2nm以下の絶縁層/陰極
v)陽極/膜厚2nm以下の絶縁層/正孔輸送層/光電層/膜厚2nm以下の絶縁層/陰極
w)陽極/膜厚2nm以下の絶縁層/光電層/電子輸送層/陰極
x)陽極/光電層/電子輸送層/膜厚2nm以下の絶縁層/陰極
y)陽極/膜厚2nm以下の絶縁層/光電層/電子輸送層/膜厚2nm以下の絶縁層/陰極
z)陽極/膜厚2nm以下の絶縁層/正孔輸送層/光電層/電子輸送層/陰極
aa)陽極/正孔輸送層/光電層/電子輸送層/膜厚2nm以下の絶縁層/陰極
ab)陽極/膜厚2nm以下の絶縁層/正孔輸送層/光電層/電子輸送層/膜厚2nm以下の絶縁層/陰極
正孔阻止層の膜厚としては、例えば1nm〜100nmであり、2nm〜50nmが好ましい。
具体的には、例えば、以下のac)〜an)の構造が挙げられる。
ac)陽極/電荷注入層/光電層/正孔阻止層/陰極
ad)陽極/光電層/正孔阻止層/電荷注入層/陰極
ae)陽極/電荷注入層/光電層/正孔阻止層/電荷注入層/陰極
af)陽極/電荷注入層/正孔輸送層/光電層/正孔阻止層/陰極
ag)陽極/正孔輸送層/光電層/正孔阻止層/電荷注入層/陰極
ah)陽極/電荷注入層/正孔輸送層/光電層/正孔阻止層/電荷注入層/陰極
ai)陽極/電荷注入層/光電層/正孔阻止層/電荷輸送層/陰極
aj)陽極/光電層/正孔阻止層/電子輸送層/電荷注入層/陰極
ak)陽極/電荷注入層/光電層/正孔阻止層/電子輸送層/電荷注入層/陰極
al)陽極/電荷注入層/正孔輸送層/光電層/正孔阻止層/電荷輸送層/陰極
am)陽極/正孔輸送層/光電層/正孔阻止層/電子輸送層/電荷注入層/陰極
an)陽極/電荷注入層/正孔輸送層/光電層/正孔阻止層/電子輸送層/電荷注入層/陰極
具体的には、例えば特開昭57−51781号、同59−194393号公報に記載されているもの等、公知のものが使用可能である。
具体的には、該正孔輸送材料として、特開昭63−70257号公報、同63−175860号公報、特開平2−135359号公報、同2−135361号公報、同2−209988号公報、同3−37992号公報、同3−152184号公報に記載されているもの等が例示される。
これらの中で、正孔輸送層に用いる正孔輸送材料として、ポリビニルカルバゾール若しくはその誘導体、ポリシラン若しくはその誘導体、側鎖若しくは主鎖に芳香族アミン化合物基を有するポリシロキサン誘導体、ポリアニリン若しくはその誘導体、ポリアミノフェン若しくはその誘導体、ポリ(p−フェニレンビニレン)若しくはその誘導体、又はポリ(2,5−チエニレンビニレン)若しくはその誘導体等の高分子正孔輸送材料が好ましく、さらに好ましくはポリビニルカルバゾール若しくはその誘導体、ポリシラン若しくはその誘導体、側鎖若しくは主鎖に芳香族アミンを有するポリシロキサン誘導体である。低分子の正孔輸送材料の場合には、高分子バインダーに分散させて用いることが好ましい。
該陽極の材料としては、導電性の金属酸化物膜、半透明の金属薄膜等が用いられる。具体的には、酸化インジウム、酸化亜鉛、酸化スズ、及びそれらの複合体であるインジウム・スズ・オキサイド(ITO)、インジウム・亜鉛・オキサイド等からなる導電性ガラスを用いて作成された膜(NESAなど)や、金、白金、銀、銅等が用いられ、ITO、インジウム・亜鉛・オキサイド、酸化スズが好ましい。作製方法としては、真空蒸着法、スパッタリング法、イオンプレーティング法、メッキ法等が挙げられる。また、該陽極として、ポリアニリン若しくはその誘導体、ポリアミノフェン若しくはその誘導体などの有機の透明導電膜を用いてもよい。
光電素子としては、たとえば光電変換素子があり、少なくとも一方が透明又は半透明な二組の電極間に本発明の金属錯体又は組成物を含む層を挟持させた素子や、基板上に製膜した本発明の高分子化合物又は高分子組成物を含む層上に形成した櫛型電極を有する素子が例示される。特性を向上するために、フラーレンやカーボンナノチューブ等を混合してもよい。
光電変換素子の製造方法としては、特許第3146296号公報に記載の方法が例示される。具体的には、第一の電極を有する基板上に高分子薄膜を形成し、その上に第二の電極を形成する方法、基板上に形成した一組の櫛型電極の上に高分子薄膜を形成する方法が例示される。第一又は第二の電極のうち一方が透明又は半透明である。
高分子薄膜の形成方法やフラーレンやカーボンナノチューブを混合する方法については特に制限はないが、発光素子で例示したものが好適に利用できる。
本発明はまた、スイッチング素子である上記光電素子、光電変換素子である上記光電素子、上記発光素子を用いたことを特徴とする面状光源、上記発光素子を用いたことを特徴とするセグメント表示装置、上記発光素子を用いたことを特徴とするドットマトリックス表示装置、上記発光素子をバックライトとすることを特徴とする液晶表示装置、上記発光素子を用いた照明、上記スイッチング素子から主に構築されるアクティブマトリックス駆動回路を有する液晶又は発光表示装置、及び上記光電変換素子を用いた太陽電池にも関する。
下記金属錯体(1−1)を下記化合物(H−1)に5wt%の割合で添加してなる混合物の、0.8wt%クロロホルム溶液を調製した。
スパッタ法により150nmの厚みでITO膜を付けたガラス基板に、ポリ(エチレンジオキシチオフェン)/ポリスチレンスルホン酸の溶液(バイエル社、BaytronP)を用いて、スピンコートにより50nmの厚みで該溶液の成膜を行い、ホットプレート上で200℃で10分間乾燥した。次に、上記調製したクロロホルム溶液を用いてスピンコートにより3000rpmの回転速度で、下記金属錯体(1−1)と電荷輸送性材料(H−1)の混合物を成膜した。膜厚は約100nmであった。さらに、これを減圧下80℃で1時間乾燥した後、陰極バッファー層として、LiFを約4nm、陰極として、カルシウムを約5nm、次いでアルミニウムを約80nm蒸着して、EL素子を作製した。なお真空度が、1×10-4Pa以下に到達したのち、金属の蒸着を開始した。得られた素子に電圧を引加することにより、オレンジ色のEL発光が得られた。
なお、金属錯体化合物(1−1)はJournal of the Chemistry Society Chemical Communications、2273−2274頁(1995)記載の方法に準じて合成し、化合物(H−1)は東京化成社製を用いた。
下記金属錯体(1−2)を下記高分子化合物(H−2)に5wt%の割合で添加してなる混合物の、1.5wt%トルエン溶液を調製し、実施例1と同様にして、該混合物を製膜し、素子を作製した。製膜時のスピンコーター回転数は1800rpm、膜厚は約100nmであった。得られた素子に電圧を引加することにより、オレンジ色のEL発光が得られた。
なお、金属錯体化合物(1−2)はJournal of the American Chemical Society、122巻、4618−4630頁(2000)記載の方法に準じて合成し、化合物(H−2)は特開2004−59899記載の方法で合成した。
Claims (12)
- 下式
(上記式中のMは、Pd又はPtを表し、Rは、ハロゲン原子、アルキル基、アルキルオキシ基、アルキルチオ基、アリール基、アリールオキシ基、アリールチオ基、アリールアルキル基、アリールアルキルオキシ基、アリールアルキルチオ基、アシル基、アシルオキシ基、アミド基、酸イミド基、イミン残基、置換アミノ基、置換シリル基、置換シリルオキシ基、置換シリルチオ基、置換シリルアミノ基、1価の複素環基、ヘテロアリールオキシ基、ヘテロアリールチオ基、アリールアルケニル基、及びアリールエチニル基からなる群から選ばれ、複数個のRは同一であっても異なっていてもよい。)
で表される金属錯体と、下記一般式(2)
(上記式中、Xは、N、O、S、Se、B、Si、P、又はCを表し、価数により置換基を有してもよい。R 1 及びR 2 は各々独立に、水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アルコキシ基、アリール基又は他の原子との結合手を表す。m及びnは各々独立に0〜4の整数を表す。)
を部分構造として有する共役系高分子である電荷輸送性材料とを含む組成物である発光材料。 - 前記式(2)中、−X−は、−O−、−S−、−Se−、−B(R31)−、−Si(R32)(R33)−、−P(R34)−、−PR36(=O)−、−C(R37)(R38)−、又は−N(R35)−を表し、R31〜R38は、それぞれ独立に、アルキル基、アルコキシ基、アルキルチオ基、アリール基、アリールオキシ基、アリールチオ基、アリールアルキル基、アリールアルコキシ基、アリールアルキルチオ基、アリールアルケニル基、アリールアルキニル基、1価の複素環基又はハロゲン原子を表す、請求項1記載の発光材料。
- 請求項1又は2に記載の発光材料を含有することを特徴とする液状組成物。
- 粘度が25℃において1〜100mPa・sである請求項3記載の液状組成物。
- 請求項1又は2に記載の発光材料を含有することを特徴とする発光性薄膜。
- 陽極及び陰極からなる電極の間に、請求項1又は2に記載の発光材料を含む層を有することを特徴とする発光素子。
- 陽極及び陰極からなる電極の間に、さらに電荷輸送層又は電荷阻止層を含む請求項6記載の発光素子。
- 請求項6又は7に記載の発光素子を用いたことを特徴とする面状光源。
- 請求項6又は7に記載の発光素子を用いたことを特徴とするセグメント表示装置。
- 請求項6又は7に記載の発光素子を用いたことを特徴とするドットマトリックス表示装置。
- 請求項6又は7に記載の発光素子をバックライトとすることを特徴とする液晶表示装置。
- 請求項6又は7に記載の発光素子を用いた照明。
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