JP5084517B2 - 外周層形成装置 - Google Patents
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Description
特許文献1には、外周層を形成する外周層形成装置が開示されている。この外周層形成装置は、被外周層形成部材であるハニカム構造体の外周に供給される外周層形成材料をスキージが均すことにより、均一な外周層を形成している。
また、ペースト状の外周層形成材料が落下し易いという不具合もあった。例えば、落下した外周層形成材料が外周層形成装置の回転軸に付着した場合には、回転不良などの不具合を引き起こす場合がある。このような事態を防止するためには、落下した外周層形成材料を頻繁に掃除しなければならなかった。
また、被外周層形成部材が水平に支持されているため、重力による外周層形成材料の被外周層形成部材からの落下を防止することができる。それによると、例えば落下した外周層形成材料が外周層形成装置の回転軸等に付着することを防止し、回転軸の回転不良などの不具合の発生を防止することができる。
また、外周層形成材料の被外周層形成部材からの落下が防止される結果、落下した材料を頻繁に掃除する必要がなくなるので、メンテナンスの回数を低減させることができ、ランニングコストの低減も図ることができる。
この請求項3の発明によると、外周層形成材料供給部が外周面に供給した材料が即外周層形成ヘッド(スキージ)に接触する。このため、より外周面から落下する外周層形成材料を低減することができる。
ところで、特に外周層形成開始直後には、外周層が形成されていない被外周層形成部材の硬質の外周部と外周層形成ヘッド(スキージ)とが接触し、外周層形成ヘッド(スキージ)が破損する場合がある。しかし、請求項3の発明では、外周層形成材料供給部が外周面に供給した材料が即外周形成ヘッドに接触するため、上記の問題も解決することができる。
ところで、外周層形成ヘッドと外周層形成材料供給部とが別体の場合には、両者が接触することが起こり得る。しかし、請求項4の発明のように外周層形成ヘッドと外周層形成材料供給部とを一体とすれば、両者の接触を防止することができる。
この請求項6及び7の発明によれば、具体的に被外周層形成部材の外周面に外周層を形成することができる。
特に請求項8に記載の発明のように、電子制御手段が、支持部材を作動させる第一の駆動機構及び外周層形成ヘッドを作動させる第二の駆動機構の少なくとも一方を制御する場合には、例えば外周形状が変極点を有する多角形状の場合にも、被外周層形成部材の外周形状に対する所定の角度を一定に保つことができる。
また、楕円、長円形のように外周形状の曲率が変化する形状の場合には、その曲率に応じて所定角度を変化させることもできる。これによれば、例えば曲率の大きい部分と小さい部分とで所定厚さの外周層を形成可能な角度が異なる場合であっても、より均一な外周層を形成することができる。
外周層形成装置は、支持部材と、面を持つスキージを有する外周層形成ヘッドと、外周層形成材料を外周面に供給する外周層形成材料供給部とを備えており、
支持部材がハニカムブロックをその軸が水平方向となるように軸方向の両側から挟むように支持する工程と、外周層形成材料供給部が外周面に材料を供給工程する工程と、スキージ及びハニカムブロックのうち少なくとも一方がスキージの面と、外周面上において軸方向と平行な線を含み、かつ外周面に接する仮想面とが、所定の角度を維持するように移動することにより、外周面に外周層を形成する工程とを備えている。
また、外周層形成材料のハニカムブロックからの落下が防止される結果、落下した材料を頻繁に掃除する必要がなくなるので、メンテナンスの回数を低減させることができ、ランニングコストの低減も図ることができる。
また、ハニカムブロックが水平に支持されるため、ハニカムブロックに形成された外周層が重力により落下して偏りが生じるのを防止することができ、特許文献1に比べて外周層の均一性をより向上させることができる。
電子制御手段が、所定の角度を維持するようにハニカムブロックの外周に対してスキージを相対移動させるための理想軌跡を求めるステップと、スキージを相対移動させた時のスキージの実際の移動軌跡を求めるステップと、理想軌跡と実際の移動軌跡とが一致するように第一の駆動機構および第二の駆動機構の少なくとも一方の作動を制御するステップとを含んでいる。
ところで、特許文献1に記載の外周形成装置は、カムを用いてスキージの作動を制御している。このため、煩雑な工程を有するカムの入れ替え無しでは、異なる外周形状を有するハニカムブロックの外周層を形成することができなかった。しかし、本発明は、電子制御手段が第一の駆動機構及び第二の駆動機の少なくとも一方の作動を制御するため、同一構成の外周形成装置を用いて多種多様の外周形状を有するハニカムブロックに外周層を形成することができる。
電子制御手段が、支持部材を作動させる第一の駆動機構及び外周層形成ヘッドを作動させる第二の駆動機構の少なくとも一方を制御する場合には、例えば外周形状が変極点を有する多角形状の場合にも、被外周層形成部材の外周形状に対する所定の角度を一定に保つことができる。
また、楕円、長円形のように外周形状の曲率が変化する形状の場合には、その曲率に応じて所定角度を変化させることもできる。これによれば、例えば曲率の大きい部分と小さい部分とで所定厚さの外周層を形成可能な角度が異なる場合であっても、より均一な外周層を形成することができる。つまり、種々の形状のハニカムブロックを好適に製造することができ、加えて、結果物であるハニカムブロックの仕様変更や設計変更にも簡便に対応することができる。
以下、本発明の一実施形態である第一実施形態について図を参照しながら説明する。
図1は、本発明の第一実施形態の外周層形成装置を示す正面図であり、図2は、図1に示した外周層形成装置の側面半断面図である。
なお、構成の理解を容易にするために図1においては、外周層形成ヘッドなどが省略されている。また、図2においては、図1の右側に位置する支持部材などが省略されている。
つまり、支持状態のハニカムブロック100の軸Oの軸周方向を回転方向(図7中、矢印Cの方向)とする回転運動を支持回転機構20により制御する。また、y軸方向の昇降運動を昇降制御機構40により、x軸方向での前後運動を前後運動制御機構50により制御している。
言い換えると、支持回転機構20と昇降制御機構40と前後運動制御機構50とが共同してハニカムブロック100を支持する支持部材21、22のx−z平面における上記軸Oの軸径方向(図7中、矢印Rの方向)への移動、及び、上記軸Oの軸周方向を回転方向とする回転運動を自在に制御することができる。
ここでは、構成材料の主成分としてセラミック原料である炭化ケイ素粉末を使用した場合のハニカム構造体の製造方法について説明する。
湿潤混合物を押出成形機に投入すると、湿潤混合物は押出成形により所定の形状のハニカム成形体となる。このハニカム成形体を、マイクロ波乾燥機、熱風乾燥機、誘電乾燥機、減圧乾燥機、真空乾燥機、凍結乾燥機等を用いて乾燥させ、乾燥させたハニカム成形体とする。
焼成により得られたハニカム焼成体の側面に、シール材層(接着剤層)となるシール材ペーストを均一な厚さで塗布してシール材ペースト層を形成し、このシール材ペースト層の上に、順次他のハニカム焼成体を積層する工程を繰り返し、所定の大きさのハニカム焼成体の集合体を作製する。なお、シール材ペーストとしては、例えば、無機バインダと有機バインダと無機繊維及び/又は無機粒子とからなるもの等が挙げられる。
位置センサ82は、支持部材21、22や外周層形成ヘッド61に一体的に組み込まれた内部スケールセンサであってもよい。また、サーボ27、44、54のステップ数を演算処理部81aが演算することにより位置を検出してもよい。
なお、図5は、位置センサ82が独立して設けられた場合のブロック図を示している。
S10では、作業者がハニカムブロック100を左右の支持部材21、22間に支持させる。具体的には、治具等を用いてハニカムブロック100を支持部材21、22に対して所定位置に位置させ、エアシリンダ36を使用して支持部材22を移動させる事により行う。
0点調整の方法としては、例えば、支持部材21、22により支持したハニカムブロック100と基準面としての外周層形成ヘッド60とを僅かに接触させて互いの位置を固定し、その時点でリセットボタンを押すことにより0点調整する方法がある。また、突き当て状態において、x軸サーボ、y軸サーボ及びθ軸サーボのステップ変化が無くなる位置を0点とする方法でもよい。上記のように、スキージ61を基準面として用いる場合には、変形をほとんど起こさない鉄板等により構成されたスキージ61を用いればよい。
なお、本実施形態では0点調整は、連続的に(外周層を形成するハニカムブロック1つ毎に)、又は、間欠的に(例えばハニカムブロック10個作成毎に)行えばよい。
これにより、ペースト供給装置70からスキージ61の近接面に供給されたシール材ペーストがハニカムブロック100の外周面101全体に伸ばされて、一定厚さの外周層が形成される。
以上の工程をハニカム構造体の生産計画に基づいた個数(n個)の分、すなわちn回繰り返す。
スキージ61が持つ面Bは軸方向に延びており、ハニカムブロック100の外周面101上に存在する方向(図3中、矢印Eの方向)と平行な線Lを含んでいる。さらに、面Bは、外周面101に接する仮想面A(以下、単に仮想面ともいう)に対して、所定の角度αをなしている。また、面Bの軸方向Eでの長さ、つまりスキージ61の長さは、ハニカムブロック100の軸方向Eの長さと略同一である。
なお、本明細書において、ハニカムブロック100の支持部材21、22との接触面を端面ともいい、それ以外を側面ともいう。
このようにハニカムブロック100が回転することにより、ハニカムブロック100がいずれの軌跡の状態にあっても、外周面101上における仮想面Aとスキージ61の面Bとは、仮想面Aと面Bとの間の角度がα(図7参照)が一定となっている。
2)x軸と外周とが交わる点において、スキージ61と外周とを所定角度で接触させ、その交点Aの座標を(a,0)とする(図9(a)を参照)(ステップS310)。このときの交点Aにおける外周の接線はy軸と平行になり、また、交点Aにおける接線とスキージ61との間の角度は、所定の角度αである。
3)外周上の任意の点(以下、外周点Bともいう)を座標(x,y)にとり、この外周点Bにおける接線Hをひき、外周点Bが属する円弧の中心Cを求め、この円弧中心Cの座標を(e,f)とする(ステップS315)。このときのx軸と線分BCとの間の角度をθとすると、下記式(i)が成り立つ。
θ=arctan((y−f)/(x−e)) (i)
4)外周点B(座標(x,y))を交点A(座標(a,0))の位置まで平行移動させる。これにともなって、外周点Bでの接線Hが交点Aを通るようになり、また、支持中心Oも座標(0,0)から(a−x,−y)まで平行移動することになる(図9(b)を参照)(ステップS320)。
5)そして、外周点B(図9(b)では交点Aと一致している)における接線Hがy軸と平行になるように、交点A(a,0)を中心として、移動後の支持中心O′(座標(a−x,−y))を角度θの分だけ回転させる(図9(b)、(c)を参照)(ステップS325)。交点Aを中心とした支持中心O′の回転の行列式は次式(ii)で表される。
なお、ステップS335において、ハニカムブロック100の外周面の全外周にわたって求める回転後の支持中心O′′の点数(n数)の設定については、ハニカムブロック(被外周層形成部材)100の形状に応じ、任意の判断基準に基づいて設定することができる。
以上のステップにより、被外周層形成部材としてのハニカムブロック100を上記所定の角度を維持するように移動させるための理想軌跡を予め求めることができる。
8)x軸サーボ、y軸サーボ及びθ軸サーボのそれぞれの動作を制御する制御機構(図示せず)に、ステップS345で求めた成分軌跡を入力する(ステップS505)。
9)支持部材によりハニカムブロック100を支持し、入力した成分軌跡に基づいて、実際に、x軸サーボ、y軸サーボ及びθ軸サーボを作動させるとともに、その際の支持中心の位置データ及び回転角度データを位置センサによりモニタリングしながら支持中心の軌跡を追跡する(ステップS510)。
以上のステップにより、ハニカムブロック100を所定の角度を維持するように移動させたときの軌跡を追跡して実際の追跡軌跡を求めることができる。
11)ステップS515で補正した各種データに基づいて、ステップS505〜ステップS515までの手順を所定回数繰り返し、さらに追跡軌跡と理想軌跡との差を許容範囲内に収まるように小さくする(ステップS520)。
以上のステップにより、理想軌跡と追跡軌跡との差を可及的に小さくするように追跡軌跡を補正することができる。
(1)支持部材21、22が柱状のハニカムブロック100を、その軸が水平方向となるように軸方向の両側から支持するので、外周層130が重力によって偏ることを防止することができ、外周層の均一性をより向上させることができる。
また、ハニカムブロックから落下するシール材ペーストを低減することできるため、落下したシール材ペーストが外周層形成装置の回転軸等に付着する事態を防止することができ、回転軸の回転不良などの不具合の発生を防止することができる。
これにより、回転軸を頻繁に掃除する必要がなくなるので、メンテナンスの回数を低減させることができ、ランニングコストの低減も図ることができる。
(実施例1)
平均粒径10μmのα型炭化ケイ素粉末250kgと、平均粒径0.5μmのα型炭化ケイ素粉末100kgと、有機バインダ(メチルセルロース)と30kgとを混合し、混合粉末を調製した。
次に、別途、潤滑剤(日本油脂社製 ユニルーブ)22kgと、可塑剤(グリセリン)5kgと、水65kgとを混合して液体混合物を調製し、この液体混合物と混合粉末とを湿式混合機を用いて混合し、湿潤混合物を調製した。
なお、ここで調製した湿潤混合物の水分含有量は、24重量%であった。
なお、押出成形機投入直前の湿潤混合物の水分含有量は、23.5重量%であった。
そして、押出成形により、図4に示した形状の成形体を作製した。
次いで、再び乾燥機を用いて乾燥させた後、400℃で脱脂し、常圧のアルゴン雰囲気下2200℃、3時間で焼成を行うことにより、気孔率が40%、平均気孔径が11μm、その大きさが34.3mm×34.3mm×250mm、セルの数(セル密度)が46.5個/cm2、セル壁の厚さが0.30mmの炭化ケイ素焼結体からなるハニカム焼成体を製造した。
支持面にウレタン層が形成された支持部材21、22により、ハニカムブロック100を200kgの押圧で挟持した。次いで、外周層形成ヘッド60のスキージ61の面と外周面上における仮想面との間の角度αを60°とし(図7参照)、外周面とゴム製のスキージ61とがちょうど接触するように設定した。その後、ハニカムブロック100とスキージ61との間の相対速度がほぼ7m/minとなるように、上記角度αを維持しながらハニカムブロック100をx軸サーボ、y軸サーボ、及び、θ軸サーボの作動により移動させた。この間に、外周層形成材料供給部70から上記シール材ペーストを200g供給した。このようにして、ハニカムブロック100の外周面に厚さ0.3mmの外周層130を形成した。
上記所定の角度αを表1に示す値に設定したこと以外は、実施例1と同様にハニカム構造体を作製した。
上記所定の角度αを表1に示す値に設定し、スキージの先端部分(ハニカムブロックとの近接部分)を図14に示したように斜めに切り落としたような形状として、切り落とし角度βを設定したこと以外は、実施例1と同様にハニカム構造体を作製した。
上記所定の角度α、スキージの先端部分の切り落とし加工の有無、及び、切り落とし角度βを表1に示すように設定したこと以外は、実施例1と同様にハニカム構造体を作製した。
ハニカムブロックの外周面とスキージとの間の角度を一定に維持することなく外周層を形成したこと以外は、実施例1と同様にハニカム構造体を作製した。
上記角度を一定に維持せずに外周層を形成する方法としては、ハニカムブロックの運動を制御しつつ移動させるのに、y軸サーボを作動させずにx軸サーボ及びθ軸サーボのみを作動させて外周層を形成するという手順を採用した。具体的には、ハニカムブロックの両端面をその断面の長軸が水平となるように支持部材21、22で支持し、外周面上における仮想面とスキージの面との間の初期角度が60°となるように外周層形成ヘッド60を配置した。次いで、外周面とスキージ61との最短距離を一定に維持するように、θ軸サーボによる回転とともにx軸サーボによるx軸方向での移動を行う。図9で示す断面の模式図でいうところの原点Oは、y軸方向では移動せずにx軸方向でのみ移動する。この手順では、上記最短距離が一定になるものの、外周面とスキージとの間の角度は一定ではない。
支持部材を支持するシャフトへのシール材ペーストの付着、及び、作製したハニカム構造体について、それらの外観の状態を目視にて調べた。
JIS B 0601−1982に基づき、ハニカム構造体の側面の最も曲率の小さい箇所において、触針式面粗度測定装置(東京精密社製)を用い、トレース速度0.3mm/s、カットオフ2.5mm、基準長さ2.5mm、縦倍率500倍にて円周方向に走査し、表面粗さ(Rmax)を測定した。
作製したハニカム構造体について、図11に示したような排ガス漏れ試験装置270を用いて排ガス漏れ試験を行った。図11は、排ガス漏れ試験装置の説明図である。
作製したハニカム構造体の外周層について、この外周層を任意の箇所で5等分し、それぞれ等分した外周上の5箇所で、工場顕微鏡TMM(トプコン社製)を用い、外周層においての厚さを測定した。
それぞれの評価の結果を表1に示す。
また、作用効果(7)として、角度αの値が、30〜60°の範囲であれば、さらに均一かつ偏りのない外周層を形成することができる。
図12に示す本実施形態の外周層形成装置は、シール材ペーストをハニカムブロック100の外周面に供給するペースト供給装置70の供給ノズル72が外周層形成ヘッド70と一体に配置されるとともに、スキージ61の進行方向Pに配置されている。
また、外周層形成ヘッド60とペースト供給装置70とが別体の場合に生じるような両者の接触という不測の事態を防止するという作用効果を発揮することができる。
本実施形態では、第一実施形態に加えて、外周面における周速度を制御するような手順を有している。この場合は、下記のように、θ軸サーボによる回転運動の角速度を制御することで、外周面の周速度を制御することができる。簡単には、一定値である理想角速度をωとし、円弧の集合とみなした外周において、各円弧領域が属する円の半径の値で、各円弧領域ごとに理想角速度ωを除する。これにより、一の円弧領域が属する円の半径が、外周を構成する各円弧領域ごとに変化する場合でも、角速度ωをその円の半径により除しているので、その円の円周(すなわち、外周)における周速度は一定となる。
第一実施形態では、支持回転機構20、昇降制御機構40、及び前後運動制御機構50がハニカムブロック100を移動させることにより、外周層形成ヘッドとハニカムブロック100の外周面101との相対位置を制御した例を示した。
本実施形態では、支持回転機構20、昇降制御機構40、及び前後運動制御機構50に代えて、外周層形成ヘッド60の軸方向Oへの移動、軸Oの軸径方向Rへの移動及び軸Oの軸周方向Cを回転方向とする回転運動のうち、少なくとも1つを制御可能な第二の駆動機構(θ軸サーボ、x軸サーボ、y軸サーボ、図示せず)を備えている。
これによっても、第一実施形態と同様の作動により、ハニカムブロック100に外周層130を形成することができる。
なお、第一実施形態に追加して、第二の駆動手段を備えれば、ハニカムブロック100及び外周層形成ヘッドの軸Oの軸径方向Rへの移動、及び、軸Oの軸周方向Cを回転方向とする回転運動を制御できる。これにより、より容易に曲率の大きい外周形状を有するハニカムブロック100の外周面101に均一な外周層130を形成することができる。
第一実施形態の外周層形成装置は、上記軸の軸径方向の移動のための駆動機構として、x軸サーボ及びy軸サーボを備えているが、さらに、z軸方向への移動を制御することのできるz軸サーボを備えることにより、上記軸方向Eへの移動(図1に示すz軸方向での移動)を制御することもできる。
また、例えば、樽のような軸方向に直交する断面の面積が軸方向に移動するにつれて変化するような外形状を有するハニカムブロックにも外周層を形成することができる。なお、本実施形態においても、第一実施形態の作用効果(1)〜(6)を発揮することができる。
第一実施形態では、0点調整を行った例を示したが、ハニカムブロック100を支持部材21、22の所定位置に精確に支持することができれば、0点調整を廃止することができる。ハニカムブロック100を支持部材21、22の所定位置に精確に指示する方法としては、固定治具を使用する方法がある。
上記固定用治具としては特に限定されず、例えば、ハニカムブロックの端面と同形状の凹部を有するウレタン製の固定用治具等が挙げられる。このような固定用治具を用いるには、支持部材21、22のハニカムブロック100の端面との接触面と、上記治具の凹部のハニカムブロック100の端面との接触面とが略同一面となるように支持部材の周囲に取り付ける等すればよい。
これによると、第一実施形態の作用効果(1)〜(6)を発揮することができるとともに、0点調整の煩雑さを減少させることができる。
第一実施形態の外周層形成装置を用いてハニカムブロックの外周面に外周層を形成すると、形成した外周層が均一な厚さを有し、偏りなく外周層が形成されている。従って、このような外周層を有するハニカム構造体においては、形成した外周層にクラック等が発生しにくく、外観が良好であり、製品として使用した際の排ガスの漏れを有効に防止することができる。
触媒を担持させる場合には、ハニカム構造体の表面に高い比表面積のアルミナ膜を形成し、このアルミナ膜の表面に助触媒、及び、白金等の触媒を付与することが望ましい。
これにより、排ガス中に含まれる有害なガス成分やパティキュレートを分解除去することができる。
第一実施形態で説明したハニカムブロック100は、複数のハニカム焼成体がシール材層(接着剤層)を介して結束された構成を有する集合型ハニカム構造体であるが、ハニカムブロックは、1つのハニカム焼成体から構成されている、いわゆる一体型ハニカム構造体であってもよい。
次いで、乾燥させたハニカム成形体の両端部を切断する切断工程を行う。
その後、集合型ハニカム構造体の製造と同様に、脱脂、焼成を行うことにより一のハニカム焼成体からなるハニカムブロックを製造する。そして第一実施形態の外周層形成装置を用いてハニカムブロックの外周面に外周層を形成することにより、外周層が形成された一体型ハニカム構造体を製造することができる。
ここで一体型ハニカム構造体の主な構成材料として、コージェライトやチタン酸アルミニウムを用いることができる。
また、上記一体型ハニカム構造体にも、触媒を担持させてもよい。
本実施形態においても、当然に第一実施形態の作用効果(1)〜(6)を発揮することができる。
これまで、第一実施形態のハニカムブロックとして、排ガス中のパティキュレートを補集するためのハニカムフィルタに用いられるハニカムブロックを中心に説明したが、ハニカム焼成体の目封じを行わない場合には、上記ハニカムブロックは、排ガスを浄化する触媒担体(ハニカム触媒)としても好適に使用することができる。
もちろん本実施形態においても、第一実施形態の作用効果(1)〜(7)を発揮することができる。
第一実施形態におけるハニカムブロック100の製造方法は、以下のようにしてもよい。
支持部材の支持面の面積は、被外周層形成部材の支持部材との接触面の面積よりも小さいことが望ましい。
上記支持面の面積が上記接触面の面積よりも大きくても、効率的に外周層を形成することができるが、上記支持面の面積が上記接触面の面積よりも小さいと、スキージの軸方向の長さを被外周層形成部材の軸方向(図7中、矢印Eの方向)の長さにわたるような大きさにすることができ、より効率的かつ均一に外周層を形成することができるので望ましい。
スキージの軸方向の長さは、被外周層形成部材の軸方向の長さに対して、同じであっても、長くても、短くてもよい。スキージの軸方向の長さが被外周層形成部材の軸方向の長さより短い場合には、スキージを外周面に沿って移動させた後、外周面において新たに外周層を形成する部分に位置するように、スキージを軸方向にスライドさせて、さらに、外周面に沿って移動させて外周層を形成すればよい。しかし、スキージの軸方向の長さが被外周層形成部材の軸方向の長さより長いと、スキージが被外周層形成部材の外周に沿って移動することにより、外周層形成材料を一回又は複数回の移動により外周面全体に伸ばすことができ、外周層を形成する動作の効率化を図ることができるとともに、より均一な外周層を形成することができる。
支持部材の支持面に上記緩衝層が形成されていると、被外周層形成部材を支持する際の破損を防止することができ、また、緩衝層が滑り止めの役割を果たすことができるので、被外周層形成部材を支持するのに適切な圧力で支持することができる。
外周層形成ヘッド60が有するスキージの断面形状としては、図13(a)に示したスキージ611のように矩形であってもよい。この場合には、ハニカムブロック100の軸方向に垂直な断面における接線(ここでは便宜的に接線Hとする)と矩形の長辺との間の角度が、所定の角度αとなる。
スキージがゴムで構成されていると、外周層を形成する際に被外周層形成部材の外周面における破損を防止しつつ、また、均一な外周層を形成することができる。
スキージの硬度が50〜90度であると、外周層を形成する際に被外周層形成部材の外周面における欠け等の破損を防止することができるとともに、均一な外周層を形成することができるからである。
上記最短距離が1mmを超えると、外周層を形成するのに必要な外周層形成材料の量が多くなって不経済となり、また、均一な厚さを有する外周層を形成することが困難となる場合があるからである。
上記相対速度が1m/min未満であると、外周層の形成に必要な時間が長くなって作業効率が低下する場合があり、一方、20m/minを超えると、形成された外周層の厚さが薄くなりやすいからである。
上記押圧が100kg未満であると、支持部材により支持した被外周層形成部材が、外周層を形成する間に脱落するおそれがある。一方、上記押圧が300kgを超えると、被外周層形成部材の端面においてヒビや欠け等の破損が生じる場合がある。
上記供給量が50g未満であると、外周層を形成するのに充分な量が、被外周層形成部材の外周面に供給されないことになり、外周層を形成する作業の効率性が低下するおそれが生じる。一方、上記供給量が300gを超えると、上記外周面への外周層形成材料の供給量が過剰となり、形成される外周層の厚さの均一化を充分に図ることができない場合がある。
これらのなかでは、非酸化物セラミックが好ましく、炭化ケイ素が特に好ましい。耐熱性、機械強度、熱伝導率等に優れるからである。なお、上述したセラミックに金属ケイ素を配合したケイ素含有セラミック、ケイ素やケイ酸塩化合物で結合されたセラミック等のセラミック原料も構成材料として挙げられ、これらのなかでは、炭化ケイ素に金属ケイ素が配合されたもの(ケイ素含有炭化ケイ素)が望ましい。
ハニカム焼成体の気孔径等を調節するためには、焼成温度を調節する必要があるが、無機粉末の粒径を調節することによっても、気孔径を調節することができる。
潤滑剤の具体例としては、例えば、ポリオキシエチレンモノブチルエーテル、ポリオキシプロピレンモノブチルエーテル等が挙げられる。
なお、可塑剤、潤滑剤は、場合によっては、混合原料粉末に含まれていなくてもよい。
さらに、湿潤混合物中には、成形助剤が添加されていてもよい。
成形助剤としては特に限定されず、例えば、エチレングリコール、デキストリン、脂肪酸、脂肪酸石鹸、ポリアルコール等が挙げられる。
バルーンとしては特に限定されず、例えば、アルミナバルーン、ガラスマイクロバルーン、シラスバルーン、フライアッシュバルーン(FAバルーン)、ムライトバルーン等を挙げることができる。これらのなかでは、アルミナバルーンが望ましい。
また、湿潤混合物中の有機分の割合は10重量%以下であることが望ましく、水分の含有量は8.0〜30.0重量%であることが望ましい。
21、22 支持部材、40 昇降制御機構(第一の駆動機構)
50 前後運動制御機構(第一の駆動機構)、60 外周層形成ヘッド
61、611、612 スキージ、70 ペースト供給装置(外周層形成材料供給部)
81 ECU(電子制御手段)
100、200 ハニカムブロック(被外周層形成部材)、101 外周面
110 ハニカム焼成体、111 セル、112 セル壁
130 外周層、150 ハニカム構造体
A ハニカムブロックに接する仮想面、B スキージの面
O 柱状のハニカムブロックの中心軸、E 中心軸Oの軸方向
F ハニカム焼成体の長手方向、R 中心軸Oの軸径方向、C 中心軸Oの軸周方向
α 所定の角度、P 外周面に対する外周層形成ヘッドの相対的な進行方向
Claims (9)
- 柱状の被外周層形成部材を、その軸が水平方向となるように軸方向の両側から挟むように支持する支持部材と、
前記軸方向と平行な面を持つスキージを有する外周層形成ヘッドとを備え、
前記被外周層形成部材の外周面上において前記軸方向と平行な線を含み、かつ前記外周面に接する仮想面と、前記スキージの面とは所定の角度をなしており、
前記スキージ及び前記被外周層形成部材のうち少なくとも一方が、前記所定の角度を維持するように移動することにより、前記被外周層形成部材の外周面に外周層を形成し、
前記被外周層形成部材の軸方向に直交する断面の形状が、楕円形、長円形、略三角形、凹形状、多角形、又は、略多角形である外周層形成装置。 - 外周層形成材料を前記被外周層形成部材の外周面に供給する外周層形成材料供給部を備える請求項1に記載の外周層形成装置。
- 前記外周層形成材料供給部は、前記被外周層形成部材の外周面に対する前記外周層形成ヘッドの相対的な進行方向の近傍に前記外周層形成材料を供給する請求項2に記載の外周層形成装置。
- 前記外周層形成ヘッドと前記外周層形成材料供給部とが一体である請求項2又は3に記載の外周層形成装置。
- 前記外周層形成材料供給部が、前記被外周層形成部材の支持状態における前記被外周層形成部材の上方に配置される請求項2〜4のいずれか一項に記載の外周層形成装置。
- 前記支持部材の前記軸方向への移動、前記軸の軸径方向への移動及び前記軸の軸周方向を回転方向とする回転運動のうち、少なくとも1つを制御可能な第一の駆動機構を備える請求項1〜5のいずれか一項に記載の外周層形成装置。
- 前記外周層形成ヘッドの前記軸方向への移動、前記軸の軸径方向への移動及び前記軸の軸周方向を回転方向とする回転運動のうち、少なくとも1つを制御可能な第二の駆動機構を備える請求項1〜6のいずれか一項に記載の外周層形成装置。
- 前記第一の駆動機構および前記第二の駆動機構の少なくとも一方は、電気信号が入力されることにより作動し、
前記電気信号を出力することにより、前記第一の駆動機構および前記第二の駆動機構の少なくとも一方の作動を制御する電子制御手段を備える請求項7に記載の外周層形成装置。 - 前記所定の角度は、30〜60°である請求項1〜8のいずれか一項に記載の外周層形成装置。
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