本発明の一実施形態に係るパチンコ遊技機について、図面に基づいて説明する。
図1及び図2に示すように、実施形態のパチンコ遊技機は、枠ランプ17、スピーカ18、及び、演出ボタン90が配設された前面枠10と、前面枠10の内側に配設された遊技盤1とを備え、遊技盤1には、誘導レール5で囲まれて遊技球が打ち込まれる遊技領域2が形成されている。遊技領域2には、遊技盤本体70に装着されて遊技盤本体70の前面側に設けられる遊技盤面部材として、複数の遊技釘6、遊技用風車7、ゲート8の他、入賞口を構成する入賞口構成部材9が配設されている。入賞口としては、第1始動口51、第2始動口55、第1大入賞口41、左右の第2大入賞口31、31、及び、普通入賞口60a、60b、60c、60d(区別しないときは「普通入賞口60」と表記する。)がある。また、遊技盤1には、図2に示すように、普通図柄表示器13、第1特別図柄表示器14a、第2特別図柄表示器14b、普通図柄保留ランプ15、第1特別図柄保留ランプ16a、及び、第2特別図柄保留ランプ16bが配設されている。
遊技領域2の中央部にはセンター役物3が配設されている。センター役物3には第2大入賞装置30が設けられ、第2大入賞装置30内にはVゾーンと称される特定領域35が設けられている。上述した第2大入賞口31、31は、第2大入賞装置30に設けられている。センター役物3の中央部には、画像表示器4の液晶画面4aが配設されている。
図3に示すように、遊技盤1は、遊技盤本体70、センター役物3、遊技領域形成部材71、表示器配置部材72、装飾フィルムに相当する印刷フィルム73、スペーサ(補助板部材)74、背面装飾部材76、第1始動入賞装置50、第1大入賞装置40、及び、第2始動入賞装置52を備えている。遊技盤本体70は、透光性を有する合成樹脂(本実施形態ではアクリル樹脂)により無色透明な略矩形の板状に形成され、遊技盤本体70の後方を視認可能に構成されている。遊技盤本体70の中央部には、センター役物3が配置される貫通孔77がルーター加工により形成されている。また、第1始動入賞装置50、第1大入賞装置40、第2始動入賞装置52、各普通入賞口60、及び、ゲート8を配置するための各貫通孔も、ルーター加工により遊技盤本体70に形成されている。遊技盤本体70には、前面に誘導レール5が取着され、遊技領域2が形成されている。
遊技領域形成部材71は、遊技盤本体70の前面左側に取着されて、遊技領域2の範囲を決めるものであり、透明な部材とされている。なお、本明細書において、左右とは遊技盤1に向かって左右をいうものとする。表示器配置部材72は、遊技盤本体70の前面右上側に取着されて、遊技領域2の範囲を決めるとともに、上述した普通図柄表示器13等の各種図柄表示器や保留ランプを、前方から目視可能に収納するものである。
第1始動入賞装置50は、第1始動口51を備えるものであり、遊技球の第1始動口51への入賞を契機として、メイン制御基板20(図11参照)において大当たり抽選が行われ、その抽選結果が大当たりであれば、第1大入賞口41を所定回数開閉する大当たり遊技が行われる。
第2始動入賞装置52は、第2始動口55を備えるものであり、遊技球の第2始動口55への入賞を契機として、メイン制御基板20において大当たり抽選が行われ、その抽選結果が大当たりであれば、第1大入賞口41を所定回数開閉する大当たり遊技が行われ、小当たりであれば、第2大入賞口31、31を所定回数開閉する小当たり遊技が行われる。そして、小当たり遊技中にいずれかの第2大入賞口31に入賞した遊技球が特定領域35(図2参照)を通過すれば、第1大入賞口41を所定回数開閉する大当たり遊技が行われる。第2始動入賞装置52には、遊技領域2の範囲を決める遊技領域形成部材78が取着されている。遊技領域形成部材78は透明な部材とされている。
遊技盤本体70の後面(背面)には、印刷フィルム73が貼着されている。印刷フィルム73は、透光性を有する合成樹脂製フィルム(本実施形態では、無色透明なPETフィルムであり、二軸延伸フィルムである。)に絵柄を印刷したものであり、厚さ約75μmで、前面が粘着層とされ、後面に印刷が施されて、図4に示すように、それぞれ印刷により着色された第1の印刷部73aと第2の印刷部73bと第3の印刷部73cとを有している。第1の印刷部73aは、飛行機の絵柄が印刷された部分であり、透光性のない不透明部分とされ、第2の印刷部73bは、爆発時の赤い光の絵柄が印刷された部分であり、第1の印刷部73aよりも透光性が高い半透明部分とされ、第3の印刷部73cは、爆発時の橙色の光の絵柄が印刷された部分であり、第2の印刷部73bよりも透光性が高い半透明部分とされている。なお、図4では、網掛けの色が濃い程、透光性が低いことを示している。また、印刷フィルム73は、格子の絵柄が印刷された格子印刷部73d、及び、飛行機の絵柄が印刷された飛行機印刷部73eを有し、格子印刷部73d及び飛行機印刷部73eは、透光性のない不透明部分とされている。
遊技盤本体70は、後面に印刷フィルム73を貼着後、ルーター加工により上述した貫通孔77等の孔が形成される。図5は、印刷フィルム73を後面に貼付し貫通孔77等の孔を形成した遊技盤本体70の背面図であるが、図5に示すように、貫通孔77の形成後の印刷フィルム73は、貫通孔77から遊技盤本体70の外周縁70aまで延びる縁75を有している。縁75には、貫通孔77側の始点75aと外周縁70a側の終点75bとを結ぶ直線を基準線Lとしたとき、基準線Lの長さよりも長くなるように、曲線状とされている。印刷フィルム73の縁75に沿った縁近傍部75cは、縁75の半分以上に亘って(本実施形態では、縁75の全部に亘って)無色透明とされている。また、遊技盤本体70には、後面に印刷フィルム73を貼着後、遊技釘6を植設するための下穴79が、遊技盤本体70及び印刷フィルム73を貫通するように(すなわち、遊技盤本体70の前面から印刷フィルム73の後面まで貫通して)設けられる。
また、図3に示すように、印刷フィルム73が貼付された遊技盤本体70の後面には、無色透明な合成樹脂製のスペーサ74が、遊技盤本体70に螺子止めされることにより、取着される。スペーサ74は、左上部スペーサ74a、右上部スペーサ74b、左下部スペーサ74c、及び、右下部スペーサ74dに分割され、印刷フィルム73は、遊技盤本体70と、左下部スペーサ74c及び右下部スペーサ74dとの間に挟まれる。遊技盤本体70は、既製のアクリル板を利用可能とするとともに、重量を抑制するために、従来のベニヤ板製遊技盤本体よりも厚みが薄くされている。スペーサ74は、かかる遊技盤本体70を従来のベニヤ板製遊技盤本体と同等の厚さにして、従来の遊技盤取付枠に取付け可能とするためのものである。
スペーサ74が取着された遊技盤本体70の後方には、背面装飾部材76が配置される。背面装飾部材76は、中央部に画像表示器4の液晶画面4aを配置するための貫通孔76aを有し、周辺部に格子状の装飾部(以下、「格子部」という。)76b、上部にロゴを表した装飾部(以下、「ロゴ部」という。)76cを有している。格子部76bは、複数の桟76d(図6参照)が放射状に配置されて、全体として略円環状をなし(但し、第1大入賞装置40及び第2始動入賞装置52が配置される部分は欠落している。)、内縁部から外縁部に行くに従って遊技盤本体70に近付くように湾曲している。
図6は、遊技盤本体70を透かして見える部分を実線表示した遊技盤1の正面図であるが、遊技盤本体70は透明であるため、印刷フィルム73に印刷された第1の印刷部73a、第2の印刷部73b、第3の印刷部73c、格子印刷部73d等の絵柄は正面から目視可能である。また、背面装飾部材76の格子部76b及びロゴ部76cも、遊技盤本体70を透かして、正面から目視可能である。ここで、印刷フィルム73の格子印刷部73dは、正面視において格子部76bと連続して見えるような格子の絵柄とされている。このため、正面視において、格子印刷部73dと格子部76bとは連続して見える。しかも、格子部76bの外縁部は、上述したように遊技盤本体70の後面に接近しており、特に、正面視において格子印刷部73dと連続して見える部分である、格子部76bの左右の下部の外縁部76e、76fは、格子印刷部73dに近付くように遊技盤本体70の後面に接近して配置されていることから、格子印刷部73dは、正面視において、違和感なく、格子部76bと連続して見えることとなる。
図7に示すように、各下穴79には、遊技釘6が植設されている。また、図7及び図8に示すように、遊技釘6や、普通入賞口60dを構成する入賞口構成部材9等の遊技盤面部材が、遊技盤本体70の前面側に設けられ、その後方に第1の印刷部73a、第2の印刷部73b、及び、第3の印刷部73cからなる絵柄が配置され、その後方に背面装飾部材76の格子部76bが配置されている。すなわち、遊技盤面部材の後方に、透明な遊技盤本体70を介して、絵柄が見え、その後方に格子部76bが見えることとなる。
また、図7に示すように、第1の印刷部73aの後方には、印刷フィルム73に向けて光を照射可能なLEDからなる盤ランプ19(発光部に相当。)が配置されている。盤ランプ19は、不透明部分である第1の印刷部73aの後方に配置されているため、正面からは目視できない。
また、図9に示すように、遊技盤本体70の後方には、演出用の可動役物装置11が備える可動体11aが配置されている。可動体11aとは、遊技者に見せる部分であり、本実施形態では、パラシュートを模した形状とされている。可動体11aの待機位置は、印刷フィルム73の飛行機印刷部73eの後方とされ、可動役物装置11は、可動体11aを、図9及び図10(a)に示す待機位置から、図10(b)に示す登場位置まで移動させるように構成されている。可動体11aは、図10(a)に示すように、待機位置では飛行機印刷部73eと重なって、正面からは目視できないが、図10(b)に示すように、登場位置では飛行機印刷部73eと重ならず、正面から目視可能となる。可動役物装置11は、後述するように、演出制御基板22(図11参照)により、装飾図柄変動演出中に演出ボタン90が押下され、しかも、その装飾図柄変動演出が大当たりを報知するものである場合にのみ、可動体11aを登場位置まで移動させるように制御される。
図11に示すように、実施形態のパチンコ遊技機は、メイン制御基板(遊技制御基板)20、払出制御基板21、サブ制御基板25を備え、サブ制御基板25は、演出制御基板22、画像制御基板23、及び、ランプ制御基板24を備えている。そして、払出制御基板21及び演出制御基板22はメイン制御基板20に接続され、画像制御基板23及びランプ制御基板24は演出制御基板22に接続されている。各制御基板は、CPU、ROM、RAM等を備えている。
メイン制御基板20には、第1始動入賞装置50に設けられて第1始動口51に入賞した遊技球を検出する第1始動口SW(スイッチ)54a、第2始動入賞装置52に設けられて第2始動口55に入賞した遊技球を検出する第2始動口SW54b、第2始動口55を開閉する電チューソレノイド53、ゲート8内に設けられてゲート8を通過した遊技球を検出するゲートSW81、第1大入賞装置40に設けられて第1大入賞口41に入賞した遊技球を検出する第1大入賞口SW44、第2大入賞装置30に設けられて第2大入賞口31、31に入賞した遊技球を検出する第2大入賞口SW34、34、第1大入賞口41を開閉する第1大入賞口ソレノイド42、第2大入賞口31、31を開閉する第2大入賞口ソレノイド32、特定領域35に設けられて特定領域35を通過した遊技球を検出する特定領域SW36、各普通入賞口60内にそれぞれ設けられてその普通入賞口60に入賞した遊技球を検出する普通入賞口SW61、第1特別図柄保留ランプ16a、第2特別図柄保留ランプ16b、普通図柄保留ランプ15、第1特別図柄表示器14a、第2特別図柄表示器14b、普通図柄表示器13がそれぞれ接続され、図2の矢印で示すように、各スイッチからはメイン制御基板20に信号が入力され、各ソレノイドやランプ等にはメイン制御基板20から信号が出力される。
そして、メイン制御基板20は、第1始動口51または第2始動口55への遊技球の入賞を契機として大当たり抽選を行い、第1始動口51への入賞であれば第1特別図柄表示器14a、第2始動口55への入賞であれば第2特別図柄表示器14bにおいて、特別図柄の変動表示を経て大当たり抽選の結果に応じた特別図柄を停止表示する特別図柄変動を実行し、特別図柄が大当たりを示す図柄で停止した場合には、第1大入賞口41を所定回数開放する大当たり遊技を、小当たりを示す図柄で停止した場合には第2大入賞口31、31を所定回数開放する小当たり遊技を実行する。
また、メイン制御基板20は、払出制御基板21に各種コマンドを送信するとともに、払い出し監視のために払出制御基板21から信号を受信する。払出制御基板21には、図示しない払出装置を駆動する払出駆動モータ26が接続され、払出制御基板21は、メイン制御基板20から受信したコマンドに従って払出駆動モータ26を動作させ、賞球の払出を行わせる。
さらに、メイン制御基板20は、演出制御基板22に対し各種コマンドを送信し、演出制御基板22は、画像制御基板23及びランプ制御基板24との間でコマンドや信号の送受信を行う。演出制御基板22には、演出ボタン90が押下されたことを検出する演出ボタン検出SW91が接続されている。画像制御基板23には画像表示器4及びスピーカ18が接続され、画像制御基板23は、演出制御基板22から受信したコマンドに従って、画像表示器4の液晶画面4aに装飾図柄その他の画像を表示し、スピーカ18から音声を出力する。ランプ制御基板24には枠ランプ17、盤ランプ19、及び、可動役物装置11が接続され、ランプ制御基板24は、演出制御基板22から受信したコマンドに従って、枠ランプ17や盤ランプ19を点灯・消灯し、可動役物装置11を動作させる。
以上のように構成された実施形態のパチンコ遊技機の演出動作について、次に説明する。
[サブ側タイマ割込処理]演出制御基板22は、図12に示すようなサブ側タイマ割込処理を所定の短時間毎に繰り返す。サブ側タイマ割込処理では、後述するコマンド受信処理(S1201)及び演出ボタン処理(S1202)と、セットしたコマンドを画像制御基板23やランプ制御基板24に送信するコマンド送信処理(S1203)とを行う。
[コマンド受信処理]図13に示すように、コマンド受信処理では、演出制御基板22は、メイン制御基板20から変動開始コマンドを受信していれば後述する演出選択処理を行い(S1301,S1302)、変動停止コマンドを受信していれば後述する変動演出終了中処理を行う(S1303,1304)。そして、演出制御基板22は、オープニングコマンドを受信していれば、オープニングコマンドを解析して、当たり演出パターンを選択し、オープニング演出開始コマンドをセットする当たり演出選択処理を行い(S1305,1306)、エンディングコマンドを受信していれば、エンディングコマンドを解析し、モードフラグを参照してエンディング演出パターンを選択し、エンディング演出開始コマンドをセットするエンディング演出選択処理を行う(S1307,1308)。
[演出選択処理]図14に示すように、演出選択処理では、演出制御基板22は、メイン制御基板20から受信した変動開始コマンドを解析する(S1401)。変動開始コマンドには、現在の遊技状態を示す情報、大当たり抽選において選択された特別図柄及び変動パターンを示す情報が含まれている。次に、演出制御基板22は、演出モードを示すモードフラグを参照して(S1402)、装飾図柄変動演出のパターンを選択する変動演出パターン選択処理を行う(S1403)。装飾図柄変動演出とは、数字等の装飾図柄と装飾図柄以外の画像とからなり、変動表示を経て停止表示された装飾図柄により大当たり抽選の結果を報知する演出である。また、演出モードとは、画像表示器4における演出の態様であり、演出モードが異なると、登場するキャラクタや背景が異なる等、画像表示器4に表示される動画が異なり、装飾図柄変動演出も演出モードに応じたものが選択される。また、演出制御基板22は、盤ランプ19の点灯パターンを選択する盤ランプ演出パターン選択処理(S1404)を行う。盤ランプ19の点灯パターンとしては、例えば、装飾図柄が大当たりを示す図柄で停止するときは盤ランプ19を所定回数点滅させた後に連続して点灯させ、ハズレを示す図柄で停止するときは盤ランプ19を所定回数点滅させた後に消灯するパターン等がある。そして、演出制御基板22は、装飾図柄変動演出を開始するための変動演出開始コマンドをセットするとともに(S1405)、盤ランプ演出(選択した点灯パターンに従って盤ランプ19を点灯させる演出)を行うための盤ランプ演出開始コマンドをセットする(S1406)。
[変動演出終了中処理]図15に示すように、変動演出終了中処理では、演出制御基板22は、変動停止コマンドを解析し(S1501)、モードフラグを参照する(S1502)。次に、今終了しようとする装飾図柄変動演出が当たり(大当たりまたは小当たり)を報知するものか否かを判定して(S1503)、当たりを報知するものであればモードフラグ変更処理を行う(S1508)。モードフラグ変更処理では、その当たりの種類に応じた演出モードを示すものにモードフラグを変更するとともに、変更後の演出モードが通常モードでない場合には、その演出モードに対応するカウンタの値Mに上限回数をセットする。
一方、演出制御基板22は、今終了しようとする装飾図柄変動演出が当たりを報知するものでなければ(S1503でNO)、モードフラグが0か否かを判定し(S1504)、0であればステップS1509に進む。なお、モードフラグが0とは通常モードであることを示し、初期状態では(即ち、電源が投入されて最初の遊技が開始されるときは)モードフラグは0である。一方、モードフラグが0でなければ、現在の演出モード用のカウンタの値Mを1減少させて(S1505)、その値Mが0にならなければ(S1506でNO)、ステップS1509に進むが、0になれば(S1506でYES)、通常モードに戻すためにモードフラグを0として(S1507)、ステップS1509に進む。ステップS1509では、演出制御基板22は、装飾図柄変動演出を終了させるための変動演出終了コマンドをセットする。そして、演出制御基板22は、盤ランプ演出を終了させるための盤ランプ演出終了コマンドをセットする(S1510)。
[演出ボタン処理]図16に示すように、演出ボタン処理では、演出制御基板22は、演出ボタン検出SW91からの信号により、演出ボタン90が押下されたか(ONされたか)否かを判定し(S1601)、ONされていなければ処理を終え、ONされていれば装飾図柄変動演出中か否かを判定する(S1602)。そして、装飾図柄変動演出中でなければ処理を終え、装飾図柄変動演出中であれば、その装飾図柄変動演出が大当たりを報知するものであるか否かを判定する(S1603)。そして、大当たりを報知するものでなければ処理を終え、大当たりを報知するものであれば、可動役物装置11を作動させるための可動役物作動コマンドをセットして処理を終える(S1604)。
可動役物作動コマンドは、上述したコマンド送信処理(S1203)によりランプ制御基板24に出力される。可動役物作動コマンドを受信したランプ制御基板24は、可動役物装置11に、可動体11aを登場位置まで移動して所定時間経過後待機位置に戻す動作を実行させる。
以上のように動作することにより、実施形態のパチンコ遊技機では、装飾図柄変動演出に並行して盤ランプ演出が行われ、盤ランプ19が点灯し、印刷フィルム73に向けて光が照射される。また、装飾図柄変動演出中に演出ボタン90が押下された場合、その装飾図柄変動演出が大当たりを報知するものであれば、可動役物装置11が作動して可動体11aが飛行機印刷部73eと重ならない位置に移動する。
上述したように、実施形態のパチンコ遊技機では、遊技盤本体70の中央の貫通孔77から外周縁70aまで延びる印刷フィルム73の縁75が、貫通孔77側の始点75aと外周縁70a側の終点75bとを結ぶ基準線Lよりも長くなるように、曲線状に形成されている。
印刷フィルム73のような延伸フィルムは、分子配向が延伸方向に高められているので、再加熱により分子配向に基づく内部応力が緩和されて、延伸前の寸法に収縮しようとする性質を有している。したがって、盤ランプ19等の裏機構が発生する熱により、印刷フィルム73は収縮しようとする。一方、遊技盤本体70は、厚みがあり剛性を有しているので、盤ランプ19等の裏機構の熱程度では収縮しない。貫通孔77から外周縁70aまで伸びる縁75は、遊技領域2に現れているので、縁75がめくれると装飾性を損なうこととなるが、縁75の長さを、貫通孔77側の始点75aと外周縁70a側の終点75bとを結ぶ基準線Lの長さ(すなわち、始点75aと終点75bとの最短距離)より長くすることにより、印刷フィルム73が収縮しても、その収縮をある程度吸収できるため、縁75がめくれ難く、装飾性を損なう虞を低減可能である。
また、実施形態のパチンコ遊技機では、印刷フィルム73の縁75に沿った縁近傍部75cが、縁75の全部に亘って無色透明とされているので、仮に縁75がめくれたとしても、遊技者には見え難いため、装飾性を損なう虞をより低減できる。但し、縁75の少なくとも半分以上に亘って無色透明とすればよい。仮に縁75がめくれたとしても、縁75に沿った部分に無色透明な部分が多ければ、遊技者に見え難く、また、センター役物3の枠部等他の機構に隠れるような部分は、無色透明としなくても、めくれた場合に見えないからである。
なお、実施形態のパチンコ遊技機では、遊技盤本体70の後面に印刷フィルム73を貼付したが、遊技盤本体70の前面に貼付してもよい。但し、後面に貼付すれば、印刷フィルム73が遊技球の流れを妨げる虞がない。
また、実施形態では、装飾フィルムを絵柄を印刷した印刷フィルム73としたが、装飾フィルムは、絵柄を印刷したものに限らず、例えば、単色のフィルムとしたり、有色透明なフィルムとしたりしてもよい。要するに、装飾フィルムは、装飾に用いられるフィルムであればよい。
また、印刷フィルム73が、実施形態のようにセンター役物3が配置される貫通孔77から外周縁70aまで延設された縁75を有する場合のみならず、貫通孔77以外の役物が配置される貫通孔(例えば、第1大入賞装置40が配置される貫通孔)から外周縁70aまで延設された縁を有する場合には、その縁の貫通孔側の始点と外周縁70a側の終点とを結んだ基準線よりも、その縁が長くなるように形成すれば、印刷フィルム73の収縮をある程度吸収できて、縁がめくれ難くくなる。