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JP5086566B2 - 蓄電素子 - Google Patents
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Description

本発明は、二次電池やキャパシタなどの蓄電素子に関する。
近年、ハイブリッド車、電気自動車、燃料電池車等の需要が高まるとともに、蓄電素子に対する更なる大電流化と小型化が求められている。蓄電素子としては、正電極部と負電極部とがセパレータを挟むように配置されてなる積層体と、正電極部と負電極部とのそれぞれから引き出された複数層の集電箔に溶接接合された板状端子とを有する構造が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−87260号公報(図2)
蓄電素子において、大電流化、すなわち、より大きな電流を充放電することを可能にする手法として、正電極部と負電極部の面積を拡大することが一般的に知られている。一方で、蓄電素子は、小型化も求められているので、少なくとも蓄電素子の体積を大きくしたくはなく、大電流が流せても短時間で寿命がきてしまうのでは困るので、いわゆる電流容量が小さくならないように、正電極部と負電極部とに形成する活物質の厚さを薄くしたくはない。以上のことから、正電極部と負電極部の面積を拡大するには、正電極部と負電極部とにおいて活物質の基板となり発生した電荷を集める集電箔を薄くすることになる。
しかし、正電極部と負電極部の面積を拡大し集電箔を薄くする場合、正電極部と負電極部とがセパレータを挟むように配置されてなる積層体の層数が多くなり、板状端子と溶接接合する集電箔の枚数が増えることになる。板状端子に一度に溶接する集電箔の枚数が多くなれば、束ねた複数の集電箔の表層側は溶けすぎて破れやすくなり、板状端子側の集電箔は溶けにくくて接合されにくくなり、溶接が困難になると考えられた。
本発明は、上記点に鑑み、集電箔の枚数が多くなっても、集電箔と板状端子とを溶接接合にて接続可能な蓄電素子を提供することを目的とする。
本発明は、正電極部と負電極部とがセパレータを挟むように配置されてなる捲回体または積層体と、前記正電極部と前記負電極部とのそれぞれが、複数層の集電箔を介して接続する板状端子とを有する蓄電素子において、前記複数層の集電箔を分けて束ねた複数の束の1つと溶接接合する集電接合部と、前記板状端子と溶接接合する端子接合部とを有する複数の補助集電板を有し、前記補助集電板には、前記集電接合部と前記端子接合部の間に曲げが設けられ、複数の前記束のそれぞれは、前記集電接合部と溶接接合する箇所において、前記板状端子の方向に傾いていることを特徴とする。
本発明によれば、複数の補助集電板毎に、複数層の集電箔を分けて溶接接合しているので、1箇所で溶接接合される集電箔の枚数を減らすことができる。具体的には、集電箔を均等に分ければ、集電箔の枚数を補助集電板の枚数で除した枚数に減らせ、溶接接合を容易に行うことができる。
前記補助集電板は、前記集電接合部と前記端子接合部の間に曲げが設けられ、複数の前記束のそれぞれは、前記集電接合部と溶接接合する箇所において、前記板状端子の方向に傾いている。その曲げによって所定の角度曲げられているので、端子接合部は板状端子に沿わせたまま、溶接接合するために束ねた集電箔を無理に曲げずに集電接合部に沿わせて接合できる。このため、集電箔を無理に曲げたことによる破損を防止することができる。
複数の前記補助集電板と前記板状端子にはそれぞれ、互いに重なった位置決め穴が設けられ、複数の前記端子接合部は、互いに重なっていることが好ましい。複数の補助集電板にはそれぞれ、位置決め穴が設けられているので、集電箔に対する溶接における位置関係を容易に再現させることができる。また、複数の補助集電板と板状端子の位置決め穴を貫通するようにガイドピンを通して、複数の補助集電板と板状端子との溶接接合を行うことにより、複数の補助集電板と板状端子の相互の位置関係を一意に決定し固定することができる。
前記補助集電板の板厚は、前記板状端子の板厚より薄いことが好ましい。集電箔の枚数が増えることにより、板状端子への溶接接合が困難になるだけでなく、集電箔の膜厚が薄くなることによっても、集電箔の板状端子への溶接接合は困難になっている。集電箔は板状端子よりもともと薄いが、板状端子の板厚に対する集電箔の膜厚の比が小さくなればなるほど集電箔の板状端子への溶接接合は困難になると考えられる。そこで、集電箔の膜厚が薄くなっても、直接溶接接合させる補助集電板の板厚を、板状端子より薄くすることにより、補助集電板の板厚に対する集電箔の膜厚の比を、板状端子の板厚に対する集電箔の膜厚の比より小さくして、溶接接合を容易にしている。
逆に、捲回体または積層体で充放電する電流は、集電箔から補助集電板を通って、板状端子を流れるが、補助集電板での電流密度が、板状端子での電流密度より高いと、補助集電板において異常な発熱が生じる場合がある。そこで、複数の補助集電板のそれぞれの板厚は、板状端子の板厚より薄くても、補助集電板での電流密度が、板状端子での電流密度より高くならないように、複数の補助集電板の板厚の合計が、板状端子の板厚に等しいか大きくなるように設定されている
本発明によれば、集電箔の枚数が多くなっても、集電箔と板状端子とを溶接接合にて接続可能な蓄電素子を提供できる。
図1に示すようには、本発明の実施形態に係る蓄電素子1は、板状端子2を両端に有する内部構造体6と、内部構造体6を浸す図示しない電解質液と、板状端子2を露出させながら内部構造体6と電解質液を密封しているラミネートフィルムの外装3とを有している。外装3は、重ねた2枚のラミネートフィルムの外周部を一周にわたり熱溶着させた熱溶着部5を設けることにより、板状端子2を露出させながら、密閉された袋部4を構成しており、この袋部4の中に、内部構造体6と電解質液を封止している。
図2と図3に示すように、内部構造体6は、充放電して電流を発生させる捲回体8と、発生した電流を集電させる補助集電板12、13と、集電された電流を外部装置に流すために外部装置に接続する板状端子2とを有している。板状端子2には、外部装置の配線に締結するための締結穴15が設けられている。捲回体8の両端には、それぞれ複数層の集電箔9が設けられ、捲回体8で発生した電流は、集電箔9を流れる。集電箔9は、補助集電板12に、集電接合部10において溶接接合している。補助集電板12は、板状端子2に、端子接合部11において溶接接合している。補助集電板12には、集電箔9に対する補助集電板12の溶接における位置関係を容易に再現させることができる位置合わせ穴14が設けられている。
図3と図4(a)に示すように、複数層の集電箔9を分けて束ねた複数の束30を形成しており、その束30の1つと補助集電板12とが、集電接合部10で溶接接合している。束30のもう1つは、補助集電板13と、集電接合部17で溶接接合している。補助集電板12、13は、端子接合部11、16において、板状端子2と溶接接合している。複数の補助集電板12、13毎に、複数層の集電箔9を分けて溶接接合しているので、1箇所で溶接接合される集電箔9の重ね枚数を減らすことができる。具体的には、集電箔を均等に2つに分けているので、重ね枚数を半分に減らせるので溶接接合を容易に行うことができる。なお、図3の範囲Cと範囲Dの構造は線対称の関係にあるので、範囲Cの拡大図である図4(a)から範囲Dの詳細を類推することができる。
また、補助集電板12には、集電接合部10と端子接合部11の間に曲げ18が設けられている。同様に、補助集電板13にも、集電接合部17と端子接合部16の間に曲げ18が設けられている。補助集電板12、13は、曲げ18によって所定の角度θだけ曲げられているので、端子接合部11、16は板状端子2に沿わせたまま、集電接合部10、17に溶接接合するために束ねた集電箔9を、無理に曲げずに、補助集電板12、13に沿わせて接合できる。このため、集電箔9を無理に曲げたことによる破損を防止することができる。なお、角度θとしては、135°以上170°以下が好ましく、このような範囲であれば、集電箔9を無理に曲げずに補助集電板12、13に沿わせて接合できる。また、補助集電板12、13の集電箔9側の端部の高さは、接続する束30の中央の高さに設定されている。このことによれば、特定の集電箔9のみを大きく曲げることがないので、破損を防止することができる。
補助集電板12、13の板厚は、板状端子2の板厚より薄くなっている。集電箔9の枚数が増えることにより、板状端子2への溶接接合が困難になるだけでなく、集電箔9の膜厚が薄くなることにより、集電箔9の板状端子2への溶接接合は困難になっている。集電箔9は板状端子2よりもともと薄いが、この集電箔9が薄くなることにより、板状端子2の板厚に対する集電箔9の膜厚の比が小さくなり、溶接においては集電箔9ばかりが溶けやすくなり、集電箔9の板状端子2への溶接接合は困難になると考えられる。そこで、集電箔9の膜厚が薄くなっても、直接溶接接合させる補助集電板12、13の板厚を、板状端子2より薄くすることにより、補助集電板12、13の板厚に対する集電箔9の膜厚の比を、板状端子2の板厚に対する集電箔9の膜厚の比より小さくして、溶接においては集電箔9ばかり溶けやすくするのでなく、補助集電板12、13も溶けやすくすることにより、溶接接合を容易にしている。
図4(b)に示すように、複数の補助集電板12、13と板状端子2にはそれぞれ、互いに重なった位置決め穴14、19、20が設けられ、位置決め穴14、19、20は連通している。複数の補助集電板12、13にはそれぞれ、位置決め穴14、19が設けられているので、集電箔9に対する溶接における位置関係を容易に再現させることができる。
次に、本発明の実施形態に係る蓄電素子の製造方法について説明する。
まず、図5により、捲回体8の製造方法について説明する。まず、+極となる帯状の集電箔9の右片側側部を除いた両面に活物質を塗布し、集電箔9上に正電極部21を形成する。同様に、−極となるもう1枚の集電箔9の左片側側部を除いた両面に活物質を塗布し、集電箔9上に負電極部25を形成する。正電極部21と負電極部25とが直接接しないように、帯状のセパレータ24の上に負電極部25がはみ出さないように負電極部25を重ねて配置し、負電極部25の上に帯状のセパレータ23が負電極部25を全て覆うように重ねて配置し、セパレータ23の上に正電極部21がはみ出さないように正電極部21を重ねて配置する。そして、セパレータ24、負電極部25付きの集電箔9、セパレータ23、正電極部21付きの集電箔9を重ねたまま扁平巻きにする。以上で捲回体8が完成する。捲回体8では、正電極部21と負電極部25とがセパレータ23とセパレータ24を交互に挟むように配置される。なお、蓄電素子1が二次電池の場合は化学反応を起こす活物質が必要になるが、蓄電素子1がキャパシタの場合は、化学反応を起こす必要がない。
図6と図9(a)に示すように、集電箔9の正電極部21あるいは負電極部25の形成されていない片側側部にはセパレータ23、24を重ねないようにして巻いているので、それぞれの集電箔9の片側側部は、セパレータ23、24とで覆われずに、捲回体8の左右側辺部に露出している。
図7(a)に示すように、補助集電板12は、金属板を曲げ18で折り曲げて作製される。曲げ18の片側には位置合わせ穴14が設けられている。同様に、補助集電板13も、図7(b)に示すように、金属板を曲げ18で折り曲げて作製される。曲げ18の片側には位置合わせ穴19が設けられている。補助集電板13は、上下を入れ替えるように回転させると、補助集電板12と合同であることがわかる。補助集電板12を複数製造しておけば、補助集電板12を補助集電板13に転用できる。
図7(c)に示すように、板状端子2は、平板の一方の片側に位置合わせ穴20が設け、他方の片側に締結穴15が設けることにより作製される。位置合わせ穴14、19、20が重なるように、補助集電板12、板状端子2、補助集電板13を重ねて位置合わせをするので、2つの位置合わせ穴14の中心から中心までの距離と、2つの位置合わせ穴19の中心から中心までの距離と、2つの位置合わせ穴20の中心から中心までの距離とは等しくなるように設定されている。さらに、位置合わせ穴14、19、20の直径を同じにすれば、同じ径のガイドピンを位置合わせ穴14、19、20に刺すことで容易に位置合わせができる。
次に、図8、図9(b)に示すように、溶接機27で、複数層の集電箔9を束ねて束30を作りながら、束30と補助集電板12とを一緒に挟み、超音波溶接により束30の集電箔9それぞれと補助集電板12を溶接接合する。この溶接による3つの溶接箇所が集電接合部10になる。溶接の前には、位置合わせ穴14を用いて、集電箔9と補助集電板12の位置関係の位置合わせを行う。具体的には、集電箔9と位置合わせ穴14との距離が所定の距離になるように、集電箔9に対して補助集電板12を配置する。
図9(c)に示すように、溶接機27で、複数層の集電箔9の残りの層を束ねてもう一つの束30を作りながら、束30と補助集電板13とを一緒に挟み、超音波溶接により束30の集電箔9それぞれと補助集電板13を溶接接合する。この溶接による溶接箇所が集電接合部17になる。なお、溶接の前には、補助集電板12の場合と同じように位置合わせを行う。
図9(d)に示すように、位置決め穴14、19、20を貫通するようにガイドピン28を通して、複数の補助集電板12、13と板状端子2の互いの位置決めを行いながら、複数の補助集電板12、13と板状端子2を重ねる。溶接機27で、複数の補助集電板12、13と板状端子2とを一緒に挟み、超音波溶接により溶接接合する。ことにより、複数の補助集電板12、13と板状端子2の相互の位置関係を一意に決定することができる。この溶接による溶接箇所が端子接合部11、16(図4(a)参照)になるが、1回の溶接で溶接接合しているので、複数の端子接合部11、16は互いに重なっている。
以上から、実施形態の蓄電素子1によれば、集電箔9の枚数が多くなっても、集電箔9を複数の束30に分けてそれぞれ補助集電板12、13に溶接接合してから、この複数の補助集電板12、13を板状端子2に溶接接合しているので、束30毎の集電箔9の枚数を減らすことができ、良好な溶接接合が可能になる。
図10に、本発明の他の実施形態に係る蓄電素子から外装と電解質を除いた内部構造体6を示す。他の実施形態の蓄電素子が、実施形態の蓄電素子と異なる点は、捲回体8を積層体29に変更している点である。ただ、積層体29も捲回体8も、両端にそれぞれ複数層の集電箔9が設けられている点では同じであり、捲回体8と同様に、積層体29の集電箔9を複数の束30にして、それぞれの束30を1つずつ複数の補助集電板12、13に溶接接合することができる。このように、積層体29にも捲回体8と同様に、本発明の実施形態を適用することができる。また、積層体29の構造も、正電極部と負電極部とが間にセパレータを挟みながら繰り返し配置される点と、正電極部と負電極部とから左右両端にそれぞれの集電箔9が引き出されている点とにおいて、捲回体8の構造を同じである。このように、他の実施形態においても、実施形態同様に本発明を実施でき、同様の効果を得ることができる。すなわち、集電箔9が薄くなり集電箔9の枚数が多くなっても、集電箔9を複数の束30に分けて補助集電板12、13に溶接接合しているので、束30毎の集電箔9の枚数を減らすことができ、良好な溶接接合が可能になる。
本発明の実施形態に係る蓄電素子の斜視図である。 蓄電素子から外装と電解質を除いた内部構造体の斜視図である。 図2のA−A方向の断面図である。 (a)は図3の範囲Cの拡大図であり、(b)は、図2のB−B方向の断面の拡大図である。 捲回体の構造図である。 捲回体の斜視図である。 (a)は第1補助集電板の斜視図であり、(b)は第2補助集電板の斜視図であり、(c)は板状端子の斜視図である。 本発明の実施形態に係る蓄電素子の製造途中の斜視図である。 (a)は図6のE−E方向の断面の集電箔の周辺の図であり、(b)は図8のF−F方向の断面の集電箔の周辺の図であり、(c)は残りの集電箔を第2補助集電板に溶接接合した図であり、(d)は第1補助集電板と第2補助集電板とを板状端子に溶接接合した図である。 本発明の他の実施形態に係る蓄電素子から外装と電解質を除いた内部構造体の斜視図である。
符号の説明
1 蓄電素子
2 板状端子
6 内部構造体
8 捲回体
9 集電箔
10 集電接合部
11 端子接合部
12、13 補助集電板
14 位置合わせ穴
16 端子接合部
17 集電接合部
18 曲げ
19、20 位置合わせ穴
21 正電極部
23、24 セパレータ
25 負電極部
29 積層体
30 束

Claims (4)

  1. 正電極部と負電極部とがセパレータを挟むように配置されてなる捲回体または積層体と、前記正電極部と前記負電極部とのそれぞれが複数層の集電箔を介して接続する板状端子とを有する蓄電素子において、
    前記複数層の集電箔を分けて束ねた複数の束の1つと溶接接合する集電接合部と、前記板状端子と溶接接合する端子接合部とを有する複数の補助集電板を有し、
    前記補助集電板には、前記集電接合部と前記端子接合部の間に曲げが設けられ、
    複数の前記束のそれぞれは、前記集電接合部と溶接接合する箇所において、前記板状端子の方向に傾いていることを特徴とする蓄電素子。
  2. 複数の前記補助集電板と前記板状端子にはそれぞれ、互いに重なった位置決め穴が設けられ、
    複数の前記端子接合部は、互いに重なっていることを特徴とする請求項1に記載の蓄電素子。
  3. 前記補助集電板の板厚は、前記板状端子の板厚より薄いことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の蓄電素子。
  4. 数の前記補助集電板の板厚の合計は、前記板状端子の板厚に等しい、又は、より大きいことを特徴とする請求項3に記載の蓄電素子。
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