JP5088063B2 - 電極パターンの形成方法 - Google Patents
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Description
本発明の目的は、凹版オフセット印刷による連続印刷において印刷パターンの形状変動を低減し得る印刷用インキを用いた塗膜の製造方法により電極パターンを形成する方法を提供することにある。
本発明の別の目的は、凹版オフセット印刷を用いて連続印刷を行う際に生じるパイリング現象に起因する、膜厚の減少やばらつき、線幅のばらつきなどを解消し得る、電極パターンの形成方法を提供することにある。
その特徴ある構成は、インキが銀粉末を含む無機粉末成分と;アクリル−スチレン共重合体、アクリル−ウレタン共重合体、アクリル−エポキシ共重合体、エポキシアクリレート又はウレタンアクリレートを含む樹脂成分と;1,3プロパンジオール、2,4ペンタンジオール、1,2プロパンジオール、1,2エタンジオール、1,3ブタンジオール、1,5ペンタンジオール、1,4ペンタンジオール、1,2ペンタンジオール又は1,2,3プロパントリオールからなる溶剤成分とを含み、前記印刷版がライン幅W:10〜1000μm、深さD:5〜50μm、ピッチP:10〜1000μmの複数の凹状パターンを有する平面凹版からなり、印刷用ブランケットが表面に厚さ0.1〜3mmのシリコーンゴムシートが取り付けられたブランケットロールからなり、前記印刷用インキを前記平面凹版に充填し、前記充填したインキをブランケットロールへ転写した後、ブランケットロールからガラス基板へインキを転写することにより、ガラス基板表面に所定のパターンを有する塗膜を印刷する凹版オフセット印刷をガラス基板2〜1000枚のいずれか1について連続印刷したとき、得られた各2〜1000枚について連続印刷したとき、得られた各1〜1000枚の印刷されたガラス基板について、各ガラス基板の所定位置における3〜12箇所のライン幅Wをそれぞれ測定したときの測定値の平均値が0.9W〜1.1Wの範囲内であり、かつ測定値の標準偏差値が1〜5の範囲内であるところにある。
請求項1に係る発明では、ジオール系溶剤又は1,2,3プロパントリオールは印刷用インキ中の樹脂成分を溶解することが可能であり、かつ印刷用ブランケット表面のシリコーンゴムシートを膨潤させることがないため、印刷用インキに使用することで、凹版オフセット印刷による連続印刷において印刷パターンの形状変動を低減することができる。また凹版オフセット印刷を用いて連続印刷を行う際に生じるパイリング現象に起因する、膜厚の減少やばらつき、線幅のばらつきなどを解消することができる。
得られた各2〜1000枚の印刷されたガラス基板について、各ガラス基板の所定位置における3〜12箇所のライン幅Wをそれぞれ測定したときの測定値の平均値が0.9W〜1.1Wの範囲内であり、かつ測定値の標準偏差値が1〜5の範囲内であることを特徴とする。これらのジオール系溶剤又は1,2,3プロパントリオールは印刷用インキ中の樹脂成分を溶解することが可能であり、かつ印刷用ブランケット表面のシリコーンゴムシートを膨潤させることがないため、本発明の印刷用インキを使用することで、凹版オフセット印刷による連続印刷において印刷パターンの形状変動を低減することができるという利点がある。また本発明の電極パターンの形成方法によれば、凹版オフセット印刷を用いて連続印刷を行う際に生じるパイリング現象に起因する、膜厚の減少やばらつき、線幅のばらつきなどを解消することができる。
本発明者らは、印刷用インキに使用される溶剤について、溶剤が印刷用ブランケット表面のシリコーンゴムシートに及ぼす影響に関して鋭意検討した結果、溶剤として一般的に使用されているアルコール類やアルキルエーテル類に代わり、ジオール系溶剤又は1,2,3プロパントリオールを使用することによって、印刷用インキ中の樹脂成分を溶解することが可能であり、かつ印刷用ブランケット表面のシリコーンゴムシートを膨潤させることがないことを確認し、本発明に至った。
先ず、図1(a)に示すように、所望の凹状パターン10aを有する平面凹版10を印刷版として用意し、この平面凹版10表面に本発明の印刷用インキ11を所定量供給する。供給した印刷用インキ11は、スキージ12を平面凹版10表面にあててスライドさせることにより、凹状パターン10aに埋め込む。次に、図1(b)に示すように、表面にシリコーンゴムシート13aが取り付けられたブランケットロール13を印刷用ブランケットとして用意し、このブランケットロール13をインキ11が凹状パターン10aに埋め込まれた平面凹版10上に圧接し、この状態でブランケットロール13を回転させ、平面凹版10上でスライドさせることにより、平面凹版10の凹状パターン10aに埋め込まれたインキ11の一部をブランケットロール13のシリコーン樹脂シート13a表面に転写する。このときの転写率は平面凹版の凹状パターンやインキに含まれる成分やその比率、ブランケットの圧接の強弱によっても異なるが、ほぼ50〜60%程度の割合である。最後に、図1(c)に示すように、インキ11を転写したブランケットロール13をガラス基板14のような被転写体に圧接し、この状態でブランケットロール13を回転させ、ガラス基板14上でスライドさせることにより、図1(d)に示すように、ガラス基板14表面に所望のパターンが転写される。なお、ブランケットロール表面にはシリコーンゴムシートの代わりにシリコーン樹脂シートを取り付けてもよい。溶剤にジオール系溶剤を用いた本発明の印刷用インキ11は、溶剤がブランケットロール13表面に使用したシリコーンゴムシート13aに浸透しにくく、シリコーンゴムシート13aを膨潤させることがないため、連続印刷において印刷パターンの形状変動を低減することができる。
<実施例1〜45、比較例1>
次の表1〜表10に示す粉末成分、樹脂成分、溶剤成分及び分散剤をミキサーにて混合し、更に三本ロールミルにて5〜10Pa・s程度混練することにより、ペースト状の印刷用インキを得た。
凹版オフセット印刷に使用する印刷版としてライン幅100μm、深さ25μm、ピッチ360μmの複数の凹状パターンを有する42アロイ製平面凹版を、被転写体としてガラス基板をそれぞれ用意した。また、印刷用ブランケットとして表面に厚さ0.3mmのシリコーン樹脂シートが取り付けられたブランケットロールを用いた。先ず、平面凹版表面に得られた印刷用インキを所定量供給し、SUS製スキージを用いて平面凹版の凹状パターンにインキを埋め込んだ。次に、ブランケットロールを平面凹版上に圧接した状態で回転させ、平面凹版上でスライドさせることにより、平面凹版の凹状パターンに埋め込まれたインキの一部をブランケットロールのシリコーン樹脂シート表面に転写した。最後に、ブランケットロールをガラス基板に圧接した状態で回転させ、ガラス基板上でスライドさせることにより、ガラス基板表面に所定のパターンを有する印刷基板を得た。上記凹版オフセット印刷を基板500枚について連続印刷を行った。
実施例1〜45及び比較例1で得られた各500枚の印刷基板のうち、1枚目、100枚目、200枚目、300枚目、400枚目及び500枚目の基板について、各基板の所定位置における9箇所の線幅をそれぞれ測定し、測定値の平均値と標準偏差値を算出した。その結果を表11〜表16に示す。
10a 凹状パターン
11 印刷用インキ
12 スキージ
13 ブランケットロール
13a シリコーンゴムシート
14 ガラス基板
Claims (1)
- 印刷用インキを凹状のパターンを有する印刷版に充填し、前記充填したインキを表面にシリコーンゴムシートを有する印刷用ブランケットへ転写した後、前記印刷用ブランケットからガラス基板からなる被転写体へ前記インキを転写して塗膜を製造することにより、電極パターンを形成する方法において、
前記インキは、銀粉末を含む無機粉末成分と;アクリル−スチレン共重合体、アクリル−ウレタン共重合体、アクリル−エポキシ共重合体、エポキシアクリレート又はウレタンアクリレートを含む樹脂成分と;1,3プロパンジオール、2,4ペンタンジオール、1,2プロパンジオール、1,2エタンジオール、1,3ブタンジオール、1,5ペンタンジオール、1,4ペンタンジオール、1,2ペンタンジオール又は1,2,3プロパントリオールからなる溶剤成分とを含み、
前記印刷版がライン幅W:10〜1000μm、深さD:5〜50μm、ピッチP:10〜1000μmの複数の凹状パターンを有する平面凹版からなり、前記印刷用ブランケットが表面に厚さ0.1〜3mmのシリコーンゴムシートが取り付けられたブランケットロールからなり、
前記印刷用インキを前記平面凹版に充填し、前記充填したインキを前記ブランケットロールへ転写した後、前記ブランケットロールから前記ガラス基板へインキを転写することにより、前記ガラス基板表面に所定のパターンを有する塗膜を印刷する凹版オフセット印刷をガラス基板2〜1000枚のいずれか1について連続印刷したとき、
得られた各2〜1000枚の印刷されたガラス基板について、各ガラス基板の所定位置における3〜12箇所のライン幅Wをそれぞれ測定したときの測定値の平均値が0.9W〜1.1Wの範囲内であり、かつ測定値の標準偏差値が1〜5の範囲内であることを特徴とする電極パターンの形成方法。
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