JP5089358B2 - ウエハ加工用テープ - Google Patents
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(1)基材フィルム上に中間樹脂層、粘着剤層がこの順に積層されているウエハ加工用テープであって、該基材フィルムが、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリフェニレンサルファイド、ポリエーテルイミド、及びポリイミドからなる群から選ばれる少なくとも1種のポリマーを含有する樹脂組成物からなり、該基材フィルム上に有する層が、中間樹脂層と粘着剤層のみであって、該中間樹脂層の厚さが30〜100μmであり、該中間樹脂層のガラス転移点(Tg)が0〜50℃であって、かつ該中間樹脂層が粘着成分として(A)アクリル系粘着剤と(B)ポリイソシアネートとを含有し、該粘着成分中の含有量が、(A)アクリル系粘着剤を80〜95質量%、該(B)ポリイソシアネートを20〜5質量%であって、この割合で該基材フィルム上に塗工した後、硬化させることによって形成されてなることを特徴とするウエハ加工用テープ。
(2)前記基材フィルムの厚さが5〜75μmであることを特徴とする(1)に記載のウエハ加工用テープ。
(3)前記中間樹脂層の主成分がn−BMA(メタクリル酸n−ブチル)であることを特徴とする(1)または(2)に記載のウエハ加工用テープ。
(4)前記中間樹脂層が3次元網状構造を有するアクリル系樹脂であることを特徴とする(1)〜(3)のいずれか1項に記載のウエハ加工用テープ。
ウエハ加工用テープを構成する基材フィルムについて説明する。
基材フィルムとしては、公知のプラスチック、ゴム等を用いることができるが、ビカット軟化点が120℃以上であることが好ましく、150℃以上であることがより好ましい。基材フィルムは、放射線透過性であることが好ましく、特に粘着剤層に放射線硬化性の粘着剤を使用する場合には、その粘着剤が硬化する波長での放射線透過性の良いものを選択するのがよい。このような基材として選択し得るポリマーの例としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体、ポリブテン−1、ポリ−4−メチルペンテン−1、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−アクリル酸エチル共重合体、エチレン−アクリル酸メチル共重合体、エチレン−アクリル酸共重合体、アイオノマー等のα−オレフィンの単独重合体または共重合体あるいはこれらの混合物、ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネート、ポリメチルメタクリレート等のエンジニアリングプラスチック、ポリウレタン、スチレン−エチレン−ブテンもしくはペンテン系共重合体、ポリアミド−ポリオール共重合体等の熱可塑性エラストマー、およびこれらの混合物を列挙することができる。また、これらを複層にしたものを使用してもよい。本発明においては、基材フィルムがポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリフェニレンサルファイド、ポリエーテルイミド、及びポリイミドからなる群から選ばれる少なくとも1種の化合物を含有する樹脂組成物からなるものである。基材フィルムの厚みは、強伸度特性(引張強さ及び伸び)、放射線透過性、熱による収縮の観点から通常5〜100μmが適当であり、5〜75μmであるものが好ましい。
ウエハ加工用テープを構成する中間樹脂層は、特に制限は無く、粘着剤層より硬いものがよい。典型的には、前記中間樹脂層の80℃における貯蔵弾性率は、粘着剤層の80℃における貯蔵弾性率よりも大きいものである。常温での剛性をもたせるために中間樹脂層のガラス転移点(Tg)の好ましい範囲は、−20℃〜100℃であり、より好ましくは0℃〜50℃であり、本発明では0℃〜50℃のものを使用する。中間樹脂層は、例えば、粘着成分と硬化成分とを含む混合物を基材フィルム上に塗工した後、硬化させることによって設けられる。中間樹脂層には、室温で1週間程度放置することによって徐々に硬化し、好ましい範囲の弾性率となるような材料を用いることが好ましい。中間樹脂層を硬くする方法としては、主成分として使用される粘着成分のガラス転移点(Tg)を高くする、中間樹脂層に添加される硬化剤量を多く配合する、無機化合物フィラーを加える等の方法が挙げられるが、これらに限定されるものではない。また、放射線照射によって硬化する材料を使用し、放射線照射によって硬化させて中間樹脂層の硬さを調整してもよい。なお、ここで、放射線とは、例えば、紫外線のような光、あるいはレーザ光、または電子線のような電離性放射線を総称して言うものであり、(以下、これらを総称して放射線と言う。)中間樹脂層の厚さは、少なくとも20μm以上である必要があるが、30μm以上であることが好ましい。ウエハ切削工程でのクッション性の観点から、厚さ20〜200μmであるものが好ましく、30〜100μmであるものがより好ましく、40〜60μmであるものが更に好ましく、本発明では、厚さは30〜100μmである。前記中間樹脂層が3次元網状構造を有するアクリル系樹脂であるものは十分なフィルム化強度が得られるので好ましい。なお、中間樹脂層は複数の層が積層された構成であってもよい。
粘着成分は、中間樹脂層中80〜100質量%であることが好ましい。残りの成分としては、粘着成分と相溶性があるもので、粘着性を殆ど変化させないものであれば、0から20%の範囲内で、他の樹脂を配合した樹脂とすることができる。
中間樹脂層を熱硬化性樹脂とすることも好ましい。熱硬化樹脂としては、例えばエポキシ樹脂・フェノール樹脂などが挙げられる。熱硬化性樹脂とすることで、耐熱性の高い中間樹脂層を有した基材フィルムをえることができる。
また、中間樹脂層をフィルム状とし、その上に粘着剤層を積層したものであっても良い。この場合、中間樹脂層としては、例えばアクリル樹脂として、n-BMAが主成分の場合フィルム状のものを用いることができる。中間樹脂層をフィルム状とすることで加熱時の寸法変形を抑えつつ高い厚さ均一性を両立することができる。
以上のように基材フィルムに中間樹脂層が形成された後、中間樹脂層上にさらに粘着剤層が形成され、本発明の表面保護テープが製造される。粘着剤層の形成は、通常の表面保護テープの基材フィルムに形成された中間樹脂層上に粘着剤を塗工して製造してよく、粘着剤の塗工は、中間樹脂層が塗工された後であればよいが、中間樹脂層が放射線照射によって貯蔵弾性率が調整されるものであれば、中間樹脂層が放射線によって硬化された後に塗工するのがよい。本発明の表面保護テープを構成する粘着剤層は、特に制限は無く、バックグラインディング時にウエハ割れを起こさない、パターン表面が研削時のダスト浸入で汚染されない程度の密着性をもっているものがよい。好ましくは、ウエハの薄化に伴って粘着剤の紫外線硬化収縮によりウエハ割れが発生する危険もあるため、紫外線硬化後の収縮が小さいもの、加熱工程により発生するガスが少ないもの、加熱工程を経た後でも紫外線照射により十分に粘着力が低下するものがよい。例えば、本発明では、分子中にヨウ素価0.5〜20の放射線硬化性炭素−炭素二重結合を有する化合物(A)と、ポリイソシアネート類、メラミン・ホルムアルデヒド樹脂、およびエポキシ樹脂から選ばれる化合物(B)とを含むアクリル系粘着剤を用いた。すなわち、前記粘着剤層が、分子中にヨウ素価0.5〜20の放射線硬化性炭素−炭素二重結合を有する化合物(A)と、ポリイソシアネート類、メラミン・ホルムアルデヒド樹脂、およびエポキシ樹脂からなる群から選ばれる少なくとも1種の化合物(B)とを含有しているのが好ましい。
実施例1
厚さ12.5μmのポリエチレンナフタレート基材フィルム(PEN12.5)の片面に中間樹脂層組成物1Aを50μm(dry)の厚さで塗布、乾燥させ、さらに、中間樹脂層上に粘着剤層組成物2Aを30μm(dry)の厚さで塗布、乾燥させ厚さ92.5μmのウエハ加工用テープとした。
厚さ25μmのポリエチレンナフタレート基材フィルム(PEN25)の片面に中間樹脂層組成物1Aを50μm(dry)の厚さで塗布、乾燥させた。さらに、中間樹脂層上に粘着剤層組成物2Aを30μm(dry)の厚さで塗布乾燥させ厚さ105μmのウエハ加工用テープとした。
実施例3〜7
厚さ25μmのポリエチレンナフタレート基材フィルム(PEN25)の片面に、それぞれ表1に記載の中間樹脂層組成物1A、1B、1C、1Dを、それぞれ50μm(dry)の厚さで塗布、乾燥させた。さらに、それぞれの中間樹脂層上にそれぞれ表1に記載の粘着剤層組成物2A、2Bを、30μm(dry)の厚さで塗布乾燥させ、それぞれ厚さ105μmのウエハ加工用テープとした。
厚さ25μmのポリエチレンナフタレートフィルム(PEN25)を基材フィルムとして用い、この基材フィルムの一方の面に粘着剤組成物2Aを30μm(dry)の厚さで塗布、乾燥しウエハ加工用テープとした。
比較例2〜3
表1に記載の基材樹脂を基材フィルムとして用い、この基材フィルムの一方の面に粘着剤組成物2Aをそれぞれ30μm(dry)の厚さで塗布、乾燥しウエハ加工用テープとした。
中間樹脂層組成物1A
アクリル樹脂(質量平均分子量:20万、ガラス転移温度20℃)100質量部、硬化剤としてポリイソシアネート化合物(旭化成ケミカルズ(株)製、商品名:TPO-100)10質量部を混合して中間樹脂層組成物1Aを得た。
中間樹脂層組成物1B
アクリル樹脂(質量平均分子量:20万、ガラス転移温度20℃)100質量部、硬化剤としてポリイソシアネート化合物(日本ポリウレタン(株)製、商品名:コロネートL)10質量部を混合して中間樹脂層組成物1Bを得た。
中間樹脂層組成物1C
アクリル樹脂(質量平均分子量:20万、ガラス転移温度20℃)100質量部、オリゴマーとして分子中にヨウ素価0.5〜20の光重合性炭素−炭素二重結合を有するアクリレート系オリゴマー30質量部、光重合開始剤として2,2−ジメトキシ−2−フェニルアセトフェノン1質量部、硬化剤としてポリイソシアネート化合物(日本ポリウレタン(株)製、商品名:コロネートL)10質量部を混合して放射線硬化性の中間樹脂層組成物1Cを得た。
粘着剤層組成物2A
溶媒のトルエン400g中に、n−ブチルアクリレート128g、2−エチルヘキシルアクリレート307g、メチルメタアクリレート67g、メタクリル酸1.5g、重合開始剤としてベンゾイルペルオキシドの混合液を、適宜、滴下量を調整し、反応温度および反応時間を調整し、官能基をもつ化合物(1)の溶液を得た。次にこのポリマー溶液に、放射線硬化性炭素−炭素二重結合および官能基を有する化合物(2)として、別にメタクリル酸とエチレングリコールから合成した2−ヒドロキシエチルメタクリレート2.5g、重合禁止剤としてハイドロキノンを、適宜滴下量を調整して加え、反応温度および反応時間を調整して、放射線硬化性炭素−炭素二重結合を有する化合物(A)の溶液を得た。続いて、化合物(A)溶液中の化合物(A)100質量部に対してポリイソシアネート(B)として日本ポリウレタン社製:コロネートLを、2質量部を加え、光重合開始剤として日本チバガイギー社製:イルガキュアー184を0.5質量部、溶媒として酢酸エチル150質量部を化合物(A)溶液に加えて混合して、放射線硬化性の粘着剤層組成物2Aを調製した。
粘着剤層組成物2B
アクリル樹脂(質量平均分子量:120万、ガラス転移温度−20℃)100質量部、硬化剤としてポリイソシアネート化合物(日本ポリウレタン(株)製、商品名:コロネートL)10質量部を混合して粘着剤層組成物2Bを得た。
実施例1〜6、比較例1〜3のウエハ加工用テープを作成し、特性評価試験を下記のように行った。
作製したテープの貼合性は、自動ラミネータ(日東電工製DR−8500II)で8インチ(inch)Siベアウエハへ貼合・カットを行いテープの貼合性、カットした後のフィードでの不具合(テープ破断)を確認した。
ウエハ反り
ウエハ裏面研削後の反りは、DISCO社製フルオートグラインダDFG8540を用いて、表面保護テープ貼合済み8インチ(inch) Siベアウエハを100μm,50μmの厚さまで研削した場合の平置き反りを測定した。
ウエハ加工精度(TTV)
ウエハ加工精度は上記フルオートグラインダにて350μm厚まで研削加工した後に表面保護テープを剥離しウエハ面内の厚さばらつきを測定することでTTVとした。
加熱収縮:加熱後反り
加熱後の反り(収縮)は上記グラインダにて研削加工した後に180℃に加熱したホットプレートへとテープ面を下にして乗せ、30分(min)加熱したのちに放冷し平置き反りを測定することで収縮の指標とした。
2 中間樹脂層
3 粘着剤層
4 ウエハパターン表面(配線層)
5 ウエハSi層
Claims (4)
- 基材フィルム上に中間樹脂層、粘着剤層がこの順に積層されているウエハ加工用テープであって、該基材フィルムが、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリフェニレンサルファイド、ポリエーテルイミド、及びポリイミドからなる群から選ばれる少なくとも1種のポリマーを含有する樹脂組成物からなり、該基材フィルム上に有する層が、中間樹脂層と粘着剤層のみであって、該中間樹脂層の厚さが30〜100μmであり、該中間樹脂層のガラス転移点(Tg)が0〜50℃であって、かつ該中間樹脂層が粘着成分として(A)アクリル系粘着剤と(B)ポリイソシアネートとを含有し、該粘着成分中の含有量が、(A)アクリル系粘着剤を80〜95質量%、該(B)ポリイソシアネートを20〜5質量%であって、この割合で該基材フィルム上に塗工した後、硬化させることによって形成されてなることを特徴とするウエハ加工用テープ。
- 前記基材フィルムの厚さが5〜75μmであることを特徴とする請求項1に記載のウエハ加工用テープ。
- 前記中間樹脂層の主成分がn−BMA(メタクリル酸n−ブチル)であることを特徴とする請求項1または2に記載のウエハ加工用テープ。
- 前記中間樹脂層が3次元網状構造を有するアクリル系樹脂であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のウエハ加工用テープ。
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