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JP5089709B2 - 指向性制御システム、制御装置、協力局装置、受信局装置、指向性制御方法 - Google Patents
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指向性制御システム、制御装置、協力局装置、受信局装置、指向性制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、アレーアンテナを備えていない小型の受信局装置(例えば、携帯電話機等)であっても、アンテナ指向性制御による干渉抑圧を行うことができる指向性制御システム、制御装置、協力局装置、受信局装置、指向性制御方法に関する。
本願は、2008年2月20日に、日本に出願された特願2008−038878号と、2008年2月27日に、日本に出願された特願2008−046012号と、2008年2月27日に、日本に出願された特願2008−046013号とに基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。
利用可能な周波数枯渇の問題は今後さらに深刻となるため、周波数利用効率を改善する検討が多種多様に行われている。ひとつのアプローチとしてコグニティプ無線(非特許文献1を参照)のように既存システムが使用していない時間・場所を検知(Cognitiye)し、別のシステムが既存システムの邪魔をしないように控え目に送受信することで、一つの周波数を異なるシステムが共用する方法が検討されている。
しかしながらコグニティブ無線においては既存システムの検出精度は非常に高いものが要求され、実際には既存システムと別システム間の干渉の問題は避けられない。そこで干渉問題を解決する方法の一つにアレーアンテナのアンテナ指向性制御による干渉抑圧方法がある(非特許文献2、3を参照)。
例えば、図43は、従来のアレーアンテナ干渉抑圧方法について説明するための図である。図43において、受信局1121は、2つのアンテナ1131、1132で構成されるアレーアンテナを備えている。そして、受信局1121は、干渉局1011から送信される干渉信号Uと、送信局1012から送信される所望信号Dとを同時に受信する。
この場合に、受信局1121では、各アンテナ1131、1132で受信した所望信号Dと干渉信号Uの合成された受信信号X1、X2、または干渉信号Uから、受信局1121内蔵の制御回路部1122においてアレーアンテナ位相を重み付けして、受信局1121から見た干渉方向にヌル及び所望信号方向に高い指向性を向ける、ように構成されている。
この制御回路部1122においては、適応アルゴリズムにより最適な指向性パターンP40を形成するための重み係数(ウエイト)を計算する。その適応アルゴリズムは、例えば、簡易で効果の大きい方法としてパワーインバージョンアダプティブアレーアンテナ(PIアンテナ)の手法が用いられる(例えば、非特許文献2を参照)。このパワーインバージョンアダプティブアレーアンテナは、希望波に比べて強い干渉波が存在する場合に有効な方法であり、希望波と干渉波のS/N比が逆転した出力信号が得られる。しかも、基準波が不要で、かつ希望波の到来方向が既知である必要が無いという特徴を持つ。なお、パワーインバージョンアダプティブアレーアンテナのアルゴリズムについては後述する。
このパワーインバージョンアダプティブアレーアンテナ(PIアンテナ)により、受信局1121から見た干渉方向にヌル及び所望信号方向に高い指向性を向けることができる。
しかしながら、このアレーアンテナは、その指向性を制御することで、干渉方向にヌルを向けたり、希望波方向に指向性を振り向けることで干渉抑圧することができるが、干渉抑圧効果とアンテナ規模とがトレードオフの関係にあり、また、アレーアンテナはアンテナハードの規模が装置規模・価格に大きく影響するため、小型の携帯端末等には適用が困難であるという問題があった。
上述したように、アレーアンテナは、その指向性を制御することで、干渉方向にヌルを向けたり、希望波方向に指向性を振り向けることで干渉抑圧することができるが、干渉抑圧効果とアンテナ規模とがトレードオフの関係にあり、また、アレーアンテナはアンテナハードの規模が装置規模・価格に大きく影響するため、小型の携帯端末等には適用が困難であるという問題があった。
S.Haykin,"Cognitive Radio:Brain-Empowered Wireless Communications,"IEEE JSAC,VOL23.NO.2.pp.201-220,Feb.2005. 菊間 信良 「アレーアンテナによる適応信号処理」第6章,科学技術出版,1998年 Winters,J.H.,"Smart antennas for wireless systems," IEEE Wireless Communications,Vol.5,Issue.1 pp.23-27,Feb.1998.
本発明は、斯かる実情に鑑みなされたものであり、本発明の目的は、アレーアンテナを備えていない小型の受信局装置であっても、アンテナ指向性制御による干渉抑圧を行うことができる指向性制御システム、制御装置、協力局装置、受信局装置、指向性制御方法を提供することにある。
(1) 本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、干渉信号と所望信号とを受信する第1の受信局装置と、前記第1の受信局装置とは異なる場所に配置され、アンテナにより信号を受信する協力局装置と、前記第1の受信局装置のアンテナの指向性を制御する制御装置とを備える指向性制御システムであって、前記制御装置は、前記第1の受信局装置のアンテナと前記協力局装置のアンテナとを合わせて1つのアレーアンテナと見なし、前記第1の受信局装置のアンテナで受信した受信信号と、前記協力局装置のアンテナで受信した受信信号とを重み付け加算することにより、前記アレーアンテナにおいて干渉信号の到来方向にヌルを有する指向性パターンを合成する。

(2) また、本発明の指向性制御システムでは、前記制御装置は、前記第1の受信局装置のアンテナで受信された第1の受信信号X1を前記第1の受信局装置から受信し、前記協力局装置のアンテナで受信された第2の受信信号X2を前記協力局装置から受信する受信信号受信部と、前記受信信号受信部により受信された第1および第2の受信信号X1、X2を基に、前記第1の受信局装置のアンテナと前記協力局装置のアンテナとで形成されるアレーアンテナの指向性パターンが、前記アレーアンテナにおいて干渉信号の到来方向にヌルを有するように、前記第1の受信信号X1に対する第1の重み係数W1と、前記第2の受信信号X2に対する第2の重み係数W2を算出する重み係数算出部と、前記第1の重み係数W1を前記第1の受信局装置に送信すると共に、前記第2の重み係数W2を前記協力局装置に送信する重み係数送信部と、前記第1の受信局装置から前記第1の受信信号X1と前記第1の重み係数W1の乗算値W1・X1の信号を受信すると共に、前記協力局装置から前記第2の受信信号X2と前記第2の重み係数W2の乗算値W2・X2の信号を受信する乗算信号受信部と、前記乗算値W1・X1と、前記乗算値W2・X2との合成値Yの信号、Y=W1・X1+W2・X2、を生成する合成信号生成部と、前記合成信号生成部により生成された合成値Yの信号を前記第1の受信局装置に送信する合成信号送信部とを備えても良い。
(3) また、本発明の指向性制御システムでは、前記制御装置は、前記第1の受信局装置のアンテナで受信された第1の受信信号X1を前記第1の受信局装置から受信し、前記協力局装置のアンテナで受信された第2の受信信号X2を前記協力局装置から受信する受信信号受信部と、前記受信信号受信部により受信された第1および第2の受信信号X1、X2を基に、前記第1の受信局装置のアンテナと前記協力局装置のアンテナとで形成されるアレーアンテナの指向性パターンが、前記アレーアンテナにおいて干渉信号の到来方向にヌルを有するように、前記第1の受信信号X1に対する第1の重み係数W1と、前記第2の受信信号X2に対する第2の重み係数W2を算出する重み係数算出部と、前記第1の受信信号X1と前記第1の重み係数W1の乗算値W1・X1を算出すると共に、前記第2の受信信号X2と前記第2の重み係数W2の乗算値W2・X2を算出し、乗算値W1・X1と乗算値W2・X2との合成値Yの信号、Y=W1・X1+W2・X2、を生成する合成信号生成部と、前記合成信号生成部により生成された合成値Yの信号を前記第1の受信局装置に送信する合成信号送信部とを備えても良い。

(4) また、本発明の指向性制御システムでは、前記協力局装置に代えて第2の受信局装置を配置し、前記第1の受信局装置は第1の送信信号を、前記第2の受信局装置は第2の送信信号をそれぞれの所望信号とするとともに、他の受信局装置に対する送信信号を干渉信号とみなし、前記制御装置は、前記第1の受信局装置のアンテナと前記第2の受信局装置のアンテナとを合わせて1つのアレーアンテナと見なし、前記第1の受信局装置のアンテナで受信した受信信号と、前記第2の受信局装置のアンテナで受信した受信信号とを重み付け加算することにより、前記アレーアンテナにおいて、第1の受信局装置が受信する時には、第1の受信局装置にとっての干渉信号の到来方向にヌルを有する指向性パターンを形成し、第2の受信局装置が受信する時には、第2の受信局装置にとっての干渉信号の到来方向にヌルを有する指向性パターンを形成する指向性制御部を備えても良い。
(5) また、本発明の指向性制御システムでは、前記第1の受信局装置が信号を受信する第1のタイミングにおいて、前記アレーアンテナの指向性パターンが、前記第1の受信局装置において干渉信号の到来方向にヌルを形成するように、前記第1の受信局装置の受信信号X1に対する重み係数W1と、前記第2の受信局装置の受信信号X2に対する重み係数W2を算出すると共に、前記第1のタイミングとは異なり前記第2の受信局装置が信号を受信する第2のタイミングにおいて、前記アレーアンテナの指向性パターンが、前記第2の受信局装置において干渉信号の到来方向にヌルを形成するように、前記1の受信局装置の受信信号X1’に対する重み係数W1’と、前記第2の受信局装置の受信信号X2’に対する重み係数W2’を算出する重み係数算出部と、前記第1のタイミングにおいて、前記重み係数W1を前記第1の受信局装置に送信し、かつ前記重み係数W2を前記第2の受信局装置に送信すると共に、前記第2のタイミングにおいて、前記重み係数W1’を前記第1の受信局装置に送信し、かつ前記重み係数W2’を前記第2の受信局装置に送信する重み係数送信部と、前記第1のタイミングにおいて、前記第1の受信局装置から前記受信信号X1と重み係数W1の乗算値W1・X1の信号を受信し、前記第2の受信局装置から前記受信信号X2と重み係数W2の乗算値W2・X2の信号を受信して、合成値Y(Y=W1・X1+W2・X2)の信号を生成すると共に、前記第2のタイミングにおいて、前記第1の受信局装置から前記受信信号X1’と重み係数W1’の乗算値W1’・X1’の信号を受信し、前記第2の受信局装置から前記受信信号X2’と重み係数W2’の乗算値W2’・X2’の信号を受信し、合成値Y’(Y=W1’・X1’+W2’・X2’)の信号を生成する合成信号生成部と、前記第1のタイミングにおいて、前記合成値Yの信号を前記第1の受信局装置に送信すると共に、前記第2のタイミングにおいて、前記合成値Y’の信号を前記第2の受信局装置に送信する合成信号送信部とを備えても良い。
(6) また、本発明の指向性制御システムでは、前記第1の受信局装置が信号を受信する第1のタイミングにおいて、前記アレーアンテナの指向性パターンが、前記第1の受信局装置において干渉信号の到来方向にヌルを形成するように、前記第1の受信局装置の受信信号X1に対する重み係数W1と、前記第2の受信局装置の受信信号X2に対する重み係数W2を算出すると共に、前記第1のタイミングとは異なり前記第2の受信局装置が信号を受信する第2のタイミングにおいて、前記アレーアンテナの指向性パターンが、前記第2の受信局装置において干渉信号の到来方向にヌルを形成するように、前記1の受信局装置の受信信号X1’に対する重み係数W1’と、前記第2の受信局装置の受信信号X2’に対する重み係数W2’を算出する重み係数算出部と、前記第1のタイミングにおいて、前記受信信号X1と重み係数W1の乗算値W1・X1と、前記受信信号X2と重み係数W2の乗算値W2・X2とを算出し、合成値Y(Y=W1・X1+W2・X2)の信号を生成すると共に、前記第2のタイミングにおいて、前記受信信号X1’と重み係数W1’の乗算値W1’・X1’と、前記受信信号X2’と重み係数W2’の乗算値W2’・X2’とを算出し、合成値Y’(Y’=W1’・X1’+W2’・X2’)の信号を生成する合成信号生成部と、前記第1のタイミングにおいて、前記合成値Yの信号を前記第1の受信局装置に送信すると共に、前記第2のタイミングにおいて、前記合成値Y’の信号を前記第2の受信局装置に送信する合成信号送信部とを備えても良い。
(7) また、本発明の指向性制御システムでは、前記第1の受信局装置は複数の干渉信号と前記所望信号を受信するとともに、前記協力局装置は複数配置され、前記制御装置は、前記第1の受信局装置が検知した干渉波数の情報と前記協力局装置における前記干渉波の受信状態の情報とに基づき、1または2以上の協力局装置を選択する協力局選択部を備え、前記第1の受信局装置のアンテナと前記選択した1または2以上の協力局装置のアンテナとを合わせて1つのアレーアンテナと見なし、前記第1の受信局装置および選択した協力局装置の各アンテナで受信した信号を重み付け加算することにより、前記アレーアンテナにおいて各干渉信号の到来方向にヌルを有する指向性パターンを形成しても良い。
(8) また、本発明の指向性制御システムでは、前記制御装置は、前記第1の受信局装置のアンテナで受信された受信信号X1を前記第1の受信局装置から受信すると共に、前記協力局選択部により選択されたn個(n≧1)の協力局装置のそれぞれのアンテナで受信された受信信号X2、X3・・・、Xn+1を前記各協力局装置から受信する受信信号受信部と、前記受信信号受信部により受信された受信信号X1および受信信号X2、・・・、Xn+1を基に、前記第1の受信局装置のアンテナと前記選択されたn個の協力局装置のアンテナとで形成されるアレーアンテナの指向性パターンが、前記各干渉信号の到来方向にヌルを形成するように、前記第1の受信局装置の受信信号X1に対する重み係数W1と、前記協力局装置の受信信号X2、X3、・・・、Xn+1に対するぞれぞれの重み係数W2、W3、・・・、Wn+1を算出する重み係数算出部と、前記重み係数W1を前記第1の受信局装置に送信すると共に、前記重み係数W2、W3、・・・、Wn+1のそれぞれを該当する協力局装置に送信する重み係数送信部と、前記第1の受信局装置から受信信号X1と受信局重み係数W1の乗算値W1・X1の信号を受信すると共に、前記各協力局装置から受信信号X2、X3、・・・、Xn+1と重み係数W2、W3・・・、Wn+1とのそれぞれの乗算値W2・X2、W3・X3、・・・、Wn+1・Xn+1の信号を受信する乗算信号受信部と、前記第1の受信局装置から受信した乗算値W1・X1と、前記各協力局装置のそれぞれから受信した乗算値W2・X2、W3・X3、・・・、Wn+1・Xn+1との合成値Yの信号、Y=W1・X1+W2・X2+W3・X3+・・・+Wn+1・Xn+1、を生成する合成信号生成部と、前記合成信号生成部により生成された合成値Yの信号を前記第1の受信局装置に送信する合成信号送信部と、を備えても良い。
(9) また、本発明の指向性制御システムでは、前記制御装置は、前記第1の受信局装置のアンテナで受信された受信信号X1を前記第1の受信局装置から受信すると共に、前記協力局選択部により選択されたn個(n≧1)の協力局装置のそれぞれのアンテナで受信された受信信号X2、X3・・・、Xn+1を前記各協力局装置から受信する受信信号受信部と、前記受信信号受信部により受信された受信信号X1および受信信号X2、・・・、Xn+1を基に、前記第1の受信局装置のアンテナと前記選択されたn個の協力局装置のアンテナとで形成されるアレーアンテナの指向性パターンが、前記各干渉信号の方向にヌルを形成するように、前記第1の受信局装置の受信信号X1に対する重み係数W1と、前記協力局装置の受信信号X2、X3、・・・、Xn+1に対するぞれぞれの重み係数W2、W3、・・・、Wn+1を算出する重み係数算出部と、前記第1の受信局装置から受信した受信信号X1と重み係数W1の乗算値W1・X1を算出するとともに、前記各協力局装置から受信した受信信号X2、X3、・・・、Xn+1と前記重み係数W2、W3・・・、Wn+1とのそれぞれの乗算値W2・X2、W3・X3、・・・、Wn+1・Xn+1を算出し、合成値Yの信号、Y=W1・X1+W2・X2+W3・X3+・・・+Wn+1・Xn+1、を生成する合成信号生成部と、前記合成信号生成部により生成された合成値Yの信号を前記第1の受信局装置に送信する合成信号送信部とを備えても良い。
(10) また、本発明の指向性制御システムでは、前記制御装置は、前記第1の受信局装置のアンテナと前記協力局装置のアンテナとを合わせて1つのアレーアンテナと見なし、前記第1の受信局装置のアンテナで受信した受信信号と、前記協力局装置のアンテナで受信した受信信号とを重み付け加算することにより、前記アレーアンテナにおいて干渉信号の到来方向にヌルを有し、かつ前記所望信号の到来方向に高い指向性を有する指向性パターンを合成するようにしても良い。

(11) 本発明の制御装置は、干渉信号と所望信号とを受信する第1の受信局装置のアンテナの指向性を制御する制御装置であって、前記第1の受信局装置のアンテナと、前記第1の受信局装置とは異なる場所に配置される協力局装置のアンテナとを合わせて1つのアレーアンテナと見なし、前記第1の受信局装置のアンテナで受信した受信信号と、前記協力局装置のアンテナで受信した受信信号とを重み付け加算することにより、前記アレーアンテナにおいて干渉信号の到来方向にヌルを有する指向性パターンを合成する。

(12) また、本発明の制御装置では、前記第1の受信局装置のアンテナで受信された第1の受信信号X1を前記第1の受信局装置から受信し、前記協力局装置のアンテナで受信された第2の受信信号X2を前記協力局装置から受信する受信信号受信部と、前記受信信号受信部により受信された第1および第2の受信信号X1、X2を基に、前記第1の受信局装置のアンテナと前記協力局装置のアンテナとで形成されるアレーアンテナの指向性パターンが、前記アレーアンテナにおいて干渉信号の到来方向にヌルを有するように、前記第1の受信信号X1に対する第1の重み係数W1と、前記第2の受信信号X2に対する第2の重み係数W2を算出する重み係数算出部と、前記第1の重み係数W1を前記第1の受信局装置に送信すると共に、前記第2の重み係数W2を前記協力局装置に送信する重み係数送信部と、前記第1の受信局装置から前記第1の受信信号X1と前記第1の重み係数W1の乗算値W1・X1の信号を受信すると共に、前記協力局装置から前記第2の受信信号X2と前記第2の重み係数W2の乗算値W2・X2の信号を受信する乗算信号受信部と、前記乗算値W1・X1と、前記乗算値W2・X2との合成値Yの信号、Y=W1・X1+W2・X2、を生成する合成信号生成部と、前記合成信号生成部により生成された合成値Yの信号を前記第1の受信局装置に送信する合成信号送信部とを備えても良い。

(13) また、本発明の制御装置では、前記第1の受信局装置のアンテナで受信された第1の受信信号X1を前記第1の受信局装置から受信し、前記協力局装置のアンテナで受信された第2の受信信号X2を前記協力局装置から受信する受信信号受信部と、前記受信信号受信部により受信された第1および第2の受信信号X1、X2を基に、前記第1の受信局装置のアンテナと前記協力局装置のアンテナとで形成されるアレーアンテナの指向性パターンが、前記アレーアンテナにおいて干渉信号の到来方向にヌルを有するように、前記第1の受信信号X1に対する第1の重み係数W1と、前記第2の受信信号X2に対する第2の重み係数W2を算出する重み係数算出部と、前記第1の受信信号X1と前記第1の重み係数W1の乗算値W1・X1を算出すると共に、前記第2の受信信号X2と前記第2の重み係数W2の乗算値W2・X2を算出し、乗算値W1・X1と乗算値W2・X2との合成値Yの信号、Y=W1・X1+W2・X2、を生成する合成信号生成部と、前記合成信号生成部により生成された合成値Yの信号を前記第1の受信局装置に送信する合成信号送信部とを備えても良い。

(14) また、本発明の制御装置では、前記協力局装置に代えて第2の受信局装置が配置され、前記第1の受信局装置は第1の送信信号を、前記第2の受信局装置は第2の送信信号をそれぞれの所望信号とするとともに、他の受信局装置に対する送信信号を干渉信号とみなし、前記第1の受信局装置のアンテナと前記第2の受信局装置のアンテナとを合わせて1つのアレーアンテナと見なし、前記第1の受信局装置のアンテナで受信した受信信号と、前記第2の受信局装置のアンテナで受信した受信信号とを重み付け加算することにより、前記アレーアンテナにおいて、第1の受信局装置が受信する時には、第1の受信局装置にとっての干渉信号の到来方向にヌルを有する指向性パターンを形成し、第2の受信局装置が受信する時には、第2の受信局装置にとっての干渉信号の到来方向にヌルを有する指向性パターンを形成する指向性制御部を備えても良い。
(15) また、本発明の制御装置では、前記第1の受信局装置は複数の干渉信号と前記所望信号を受信するとともに、前記協力局装置は複数配置され、前記第1の受信局装置が検知した干渉波数の情報と前記協力局装置における前記干渉波の受信状態の情報とに基づき、1または2以上の協力局装置を選択する協力局選択部を備え、前記第1の受信局装置のアンテナと前記選択した1または2以上の協力局装置のアンテナとを合わせて1つのアレーアンテナと見なし、前記第1の受信局装置および選択した協力局装置の各アンテナで受信した信号を重み付け加算することにより、前記アレーアンテナにおいて各干渉信号の到来方向にヌルを有する指向性パターンを形成しても良い。
(16) 本発明の協力局装置は、干渉局からの干渉信号と送信局からの所望信号とをアンテナにより受信する受信局装置とは異なる場所に配置される協力局装置であって、前記受信局装置のアンテナで受信された第1の受信信号X1を受信する協力局内受信信号受信部と、前記第1の受信信号X1と、協力局装置自身のアンテナで受信された第2の受信信号X2とを基に、前記受信局装置のアンテナと前記協力局装置自身のアンテナとで形成されるアレーアンテナの指向性パターンが、前記アレーアンテナにおいて干渉信号の到来方向にヌルを有するように、前記第1の受信信号X1に対する第1の重み係数W1と、前記第2の受信信号X2に対する第2の重み係数W2を算出する協力局内重み係数算出部と、前記第1の受信信号X1と、前記第1の重み係数W1と、前記第2の受信信号X2と、前記第2の重み係数W2とに基づいて生成される合成値Yの信号、Y=W1・X1+W2・X2、を前記受信局装置に送信する協力局内合成信号送信部とを備える。
(17) 本発明の協力局装置では、前記第1の重み係数W1を前記受信局装置に送信する協力局内重み係数送信部と、前記受信局装置から前記第1の受信信号X1と前記第1の重み係数W1の乗算値W1・X1の信号を受信する協力局内乗算信号受信部と、前記第2の受信信号X2と前記第2の重み係数W2の乗算値W2・X2とを算出すると共に、該乗算値W2・X2と前記受信局装置から受信した乗算値W1・X1との合成値Yの信号、Y=W1・X1+W2・X2、を生成する協力局内合成信号生成部とを更に備えても良い。
(18) 本発明の協力局装置では、前記第1の受信信号X1と前記第1の重み係数W1の乗算値W1・X1を算出すると共に、前記第2の受信信号X2と前記第2の重み係数W2の乗算値W2・X2を算出し、乗算値W1・X1と乗算値W2・X2との合成値Yの信号、Y=W1・X1+W2・X2、を生成する協力局内合成信号生成部を、更に備えても良い。
(19) 本発明の協力局装置では、前記協力局内重み係数算出部は、前記受信局装置のアンテナと、前記協力局装置自身のアンテナと、他の協力局装置とで形成されるアレーアンテナの指向性パターンが、前記アレーアンテナにおいて干渉信号の到来方向にヌルを有するように、前記受信局装置と前記協力局自身と前記他の協力局装置それぞれの重み係数を算出し、前記協力局内合成信号送信部は、前記受信局装置と前記協力局自身と前記他の協力局装置それぞれの受信信号と、前記協力局内重み係数算出部が算出したそれぞれの重み係数とに基づいて生成される合成値を前記受信局装置に送信しても良い。
(20) 本発明の受信局装置は、干渉局からの干渉信号と送信局からの所望信号とをアンテナにより受信する受信局装置であって、前記受信局装置とは異なる場所に配置されると共に前記干渉信号と所望信号とを受信する協力局装置のアンテナで受信された第2の受信信号X2を受信する受信局内受信信号受信部と、前記第2の受信信号X2と、受信局装置自身のアンテナで受信された第1の受信信号X1とを基に、前記協力局局装置のアンテナと前記受信局装置自身のアンテナとで形成されるアレーアンテナの指向性パターンが、前記アレーアンテナにおいて干渉信号の到来方向にヌルを有するように、前記第1の受信信号X1に対する第1の重み係数W1と、前記第2の受信信号X2に対する第2の重み係数W2を算出する受信局内重み係数算出部と、前記第1の受信信号X1と、前記第1の重み係数W1と、前記第2の受信信号X2と、前記第2の重み係数W2とに基づいて、合成値Yの信号、Y=W1・X1+W2・X2、を生成する受信局内合成信号生成部とを備える。
(21) また、本発明の受信局装置では、前記第2の重み係数W2を前記協力局装置に送信する受信局内重み係数送信部と、前記協力局装置から前記第2の受信信号X2と前記第2の重み係数W2の乗算値W2・X2の信号を受信する受信局内乗算信号受信部とを更に備え、前記受信局内合成信号生成部は、前記第1の受信信号X1と前記第1の重み係数W1の乗算値W1・X1を算出すると共に、当該乗算値W1・X1と前記協力局装置から受信した乗算値W2・X2との合成値Yの信号、Y=W1・X1+W2・X2、を生成しても良い。
(22) また、本発明の受信局装置では、前記受信局内合成信号生成部は、前記第1の受信信号X1と前記第1の重み係数W1の乗算値W1・X1を算出すると共に、前記第2の受信信号X2と前記第2の重み係数W2の乗算値W2・X2を算出し、乗算値W1・X1と乗算値W2・X2との合成値Yの信号、Y=W1・X1+W2・X2、を生成しても良い。
(23) また、本発明の受信局装置では、前記受信局内受信信号受信部は、前記受信局装置とは異なる場所に配置されると共に前記干渉信号と所望信号とを受信する第1及び第2の協力局装置の各アンテナで受信された各受信信号を受信し、前記受信局内重み係数算出部は、前記第1及び第2の協力局装置の各アンテナで受信された各受信信号と、受信局装置自身のアンテナで受信された受信信号とを基に、前記第1及び第2の協力局局装置のアンテナと前記受信局装置自身のアンテナとで形成されるアレーアンテナの指向性パターンが、前記アレーアンテナにおいて干渉信号の到来方向にヌルを有するように、前記第1及び第2の協力局局装置と前記受信局装置自身それぞれの重み係数を算出し、前記受信局内合成信号生成部は、前記第1及び第2の協力局装置の各アンテナで受信された各受信信号と、受信局装置自身のアンテナで受信された受信信号と、前記第1及び第2の協力局局装置と前記受信局装置自身それぞれの重み係数とに基づいて、合成値を生成しても良い。
(24) また、本発明の受信局装置では、検知した干渉波数の情報と前記協力局装置における前記干渉波の受信状態の情報とに基づき、1または2以上の協力局装置を選択する協力局選択部を備え、自受信局装置のアンテナと前記選択した1または2以上の協力局装置のアンテナとを合わせて1つのアレーアンテナと見なし、自受信局装置および選択した協力局装置の各アンテナで受信した信号を重み付け加算することにより、前記アレーアンテナにおいて各干渉信号の到来方向にヌルを有する指向性パターンを形成しても良い。

(25) 本発明の指向性制御方法は、干渉信号と所望信号とを受信する第1の受信局装置と、前記第1の受信局装置とは異なる場所に配置され、アンテナにより信号を受信する協力局装置と、前記第1の受信局装置のアンテナの指向性を制御する制御装置とを用いる指向性制御方法であって、前記制御装置は、前記第1の受信局装置のアンテナと前記協力局装置のアンテナとを合わせて1つのアレーアンテナと見なし、前記第1の受信局装置のアンテナで受信した受信信号と、前記協力局装置のアンテナで受信した受信信号とを重み付け加算することにより、前記アレーアンテナにおいて干渉信号の到来方向にヌルを有する指向性パターンを合成する。

(26) また、本発明の指向性制御方法では、前記制御装置は、前記第1の受信局装置のアンテナで受信された第1の受信信号X1を前記第1の受信局装置から受信し、前記協力局装置のアンテナで受信された第2の受信信号X2を前記協力局装置から受信する受信信号受信過程と、前記受信信号受信過程で受信された第1および第2の受信信号X1、X2を基に、前記第1の受信局装置のアンテナと前記協力局装置のアンテナとで形成されるアレーアンテナの指向性パターンが、前記アレーアンテナにおいて干渉信号の到来方向にヌルを有するように、前記第1の受信信号X1に対する第1の重み係数W1と、前記第2の受信信号X2に対する第2の重み係数W2を算出する重み係数算出過程と、前記第1の重み係数W1を前記第1の受信局装置に送信すると共に、前記第2の重み係数W2を前記協力局装置に送信する重み係数送信過程と、前記第1の受信局装置から前記第1の受信信号X1と前記第1の重み係数W1の乗算値W1・X1の信号を受信すると共に、前記協力局装置から前記第2の受信信号X2と前記第2の重み係数W2の乗算値W2・X2の信号を受信する乗算信号受信過程と、前記乗算値W1・X1と、前記乗算値W2・X2との合成値Yの信号、Y=W1・X1+W2・X2、を生成する合成信号生成過程と、前記合成信号生成過程で生成された合成値Yの信号を前記第1の受信局装置に送信する合成信号送信過程とを有しても良い。

(27) また、本発明の指向性制御方法では、前記制御装置は、前記第1の受信局装置のアンテナで受信された第1の受信信号X1を前記第1の受信局装置から受信し、前記協力局装置のアンテナで受信された第2の受信信号X2を前記協力局装置から受信する受信信号受信過程と、前記受信信号受信過程で受信された第1および第2の受信信号X1、X2を基に、前記第1の受信局装置のアンテナと前記協力局装置のアンテナとで形成されるアレーアンテナの指向性パターンが、前記アレーアンテナにおいて干渉信号の到来方向にヌルを有するように、前記第1の受信信号X1に対する第1の重み係数W1と、前記第2の受信信号X2に対する第2の重み係数W2を算出する重み係数算出過程と、前記第1の受信信号X1と前記第1の重み係数W1の乗算値W1・X1を算出すると共に、前記第2の受信信号X2と前記第2の重み係数W2の乗算値W2・X2を算出し、乗算値W1・X1と乗算値W2・X2との合成値Yの信号、Y=W1・X1+W2・X2、
を生成する合成信号生成過程と、前記合成信号生成過程で生成された合成値Yの信号を前記第1の受信局装置に送信する合成信号送信過程とを有しても良い。

(28) また、本発明の指向性制御方法では、前記協力局装置に代えて第2の受信局装置を配置し、前記第1の受信局装置は第1の送信信号を、前記第2の受信局装置は第2の送信信号をそれぞれの所望信号とするとともに、他の受信局装置に対する送信信号を干渉信号とみなし、前記制御装置は、前記第1の受信局装置のアンテナと前記第2の受信局装置のアンテナとを合わせて1つのアレーアンテナと見なし、前記第1の受信局装置のアンテナで受信した受信信号と、前記第2の受信局装置のアンテナで受信した受信信号とを重み付け加算することにより、前記アレーアンテナにおいて、第1の受信局装置が受信する時には、第1の受信局装置にとっての干渉信号の到来方向にヌルを有する指向性パターンを形成し、第2の受信局装置が受信する時には、第2の受信局装置にとっての干渉信号の到来方向にヌルを有する指向性パターンを形成する指向性制御過程を有しても良い。
(29) また、本発明の指向性制御方法では、前記第1の受信局装置は複数の干渉信号と前記所望信号を受信するとともに、前記協力局装置は複数配置され、前記制御装置は、前記第1の受信局装置が検知した干渉波数の情報と前記協力局装置における前記干渉波の受信状態の情報とに基づき、1または2以上の協力局装置を選択する協力局選択過程を有し、前記第1の受信局装置のアンテナと前記選択した1または2以上の協力局装置のアンテナとを合わせて1つのアレーアンテナと見なし、前記第1の受信局装置および選択した協力局装置の各アンテナで受信した信号を重み付け加算することにより、前記アレーアンテナにおいて各干渉信号の到来方向にヌルを有する指向性パターンを形成しても良い。
本発明の指向性制御システム、制御装置、協力局装置、受信局装置、指向性制御方法では、アレーアンテナを備えていない小型の受信局装置(例えば、携帯電話機等)であっても、アンテナ指向性制御による干渉抑圧を行うことができる。
本発明の第1の実施の形態に係わる指向性制御システムの構成を示す図である。 図1に示す指向性制御システムおける各部の構成例を示す図である。 本発明の第2の実施の形態に係わる指向性制御システムの構成を示す図である。 図3に示す指向性制御システムおける各部の構成例を示す図である。 本発明の第3の実施の形態に係わる指向性制御システムの構成を示す図である。 図5に示す指向性制御システムおける各部の構成例を示す図である。 本発明の第4の実施の形態に係わる指向性制御システムの構成を示す図である。 図7に示す指向性制御システムおける各部の構成例を示す図である。 本発明の第5の実施の形態に係わる指向性制御システムの構成を示す図である。 図9に示す指向性制御システムおける各部の構成例を示す図である。 本発明の第6の実施の形態に係わる指向性制御システムの構成を示す図である。 図11に示す指向性制御システムおける各部の構成例を示す図である。 本発明の第7の実施の形態に係わる指向性制御システムの構成を示す図である。 図13に示す指向性制御システムおける各部の構成例を示す図である。 本発明の第8の実施の形態に係わる指向性制御システムの構成を示す図である。 図15に示す指向性制御システムおける各部の構成例を示す図である。 本発明の第9の実施の形態に係わる指向性制御システムの構成を示す図である。 TDMA方式における重み係数の送信タイミングを示す図である。 図17に示す指向性制御システムおける各部の構成例を示す図である。 本発明の第10の実施の形態に係わる指向性制御システムの構成を示す図である。 本発明の第11の実施の形態に係わる指向性制御システムの構成を示す図である。 本発明の第12の実施の形態に係わる指向性制御システムの構成を示す図である。 図20に示す指向性制御システムおける各部の構成例を示す図である。 本発明の第13の実施の形態に係わる指向性制御システムの構成を示す図である。 CSMA方式における重み係数の送信タイミングを示す図である。 図24に示す指向性制御システムおける各部の構成例を示す図である。 本発明の第14の実施の形態に係わる指向性制御システムの構成を示す図である。 図26に示す指向性制御システムおける各部の構成例を示す図である。 本発明の第15の実施の形態に係わる指向性制御システムの構成を示す図である。 図29に示す指向性制御システムおける処理の流れの概要を示す図である。 図29に示す指向性制御システムにおける各局装置の処理の流れを示すシーケンス図である。 図29に示す指向性制御システムおける各部の構成例を示す図である。 本発明の第16の実施の形態に係わる指向性制御システムの構成を示す図である。 図33に示す指向性制御システムおける各部の構成例を示す図である。 図33に示す指向性制御システムにおける各局装置の処理の流れを示すシーケンス図である。 本発明の第17の実施の形態に係わる指向性制御システムの構成を示す図である。 図36に示す指向性制御システムにおける各局装置の処理の流れを示すシーケンス図である。 図36に示す指向性制御システムおける各部の構成例を示す図である。 本発明の第18の実施の形態に係わる指向性制御システムの構成を示す図である。 本発明の第19の実施の形態に係わる指向性制御システムの構成を示す図である。 図40に示す指向性制御システムおける各部の構成例を示す図である。 図40に示す指向性制御システムにおける各局装置の処理の流れを示すシーケンス図である。 従来のアレーアンテナ干渉抑圧方法について説明するための図である。
符号の説明
1011・・・干渉局、1012、1012A、1012B・・・送信局、1101、1101A〜1101G・・・受信局、1102・・・アンテナ、1111・・・受信局内受信信号送信部、1112・・・受信局内重み係数受信部、1113・・・受信局内乗算部、1114・・・受信局内乗算信号送信部、1115・・・受信局内合成信号受信部、1201、1201A〜1201G・・・協力局、1202・・・アンテナ、1211・・・協力局内受信信号送信部、1212・・・協力局内重み係数受信部、1213・・・協力局内乗算部、1214・・・協力局内乗算信号送信部、1301、1301A・・・制御装置、1301B、1301C・・・協力局内制御装置、1301D、1301E・・・送信局内制御装置、1301F、1301G・・・受信局内制御装置、1311・・・受信信号受信部、1312・・・重み係数算出部、1313・・・重み係数送信部、1314・・・乗算信号受信部、1315・・・合成信号生成部、1316・・・合成信号送信部、1321・・・協力局内受信信号受信部、1322・・・協力局内重み係数算出部、1323・・・協力局内重み係数送信部、1324・・・協力局内乗算信号受信部、1325・・・協力局内合成信号生成部、1326・・・協力局内合成信号送信部、1331・・・送信局内受信信号受信部、1332・・・送信局内重み係数算出部、1333・・・送信局内重み係数送信部、1334・・・送信局内乗算信号受信部、1335・・・送信局内合成信号生成部、1336・・・送信局内合成信号送信部、1341・・・受信局内受信信号受信部、1342・・・受信局内重み係数算出部、1343・・・受信局内重み係送信部、1344・・・受信局内乗算信号受信部、1345・・・受信局内合成信号生成部、2011・・・干渉局、2021、2022、2021A、2022A・・・送信局、2101、2101A、2101B、2101C・・・受信局、2102・・・アンテナ、2110・・・第1受信局内TDMA通信制御部、2110B・・・第1受信局内CSMA通信制御部、2111・・・第1受信局内受信信号送信部、2112・・・第1受信局内重み係数受信部、2113・・・第1受信局内乗算部、2114・・・第1受信局内乗算信号送信部、2115・・・第1受信局内合成信号受信部、2201、2201A、2201B、2201C・・・受信局、2202・・・アンテナ、2210・・・第2受信局内TDMA通信制御部、2210B・・・第2受信局内CSMA通信制御部、2211・・・第2受信局内受信信号送信部、2212・・・第2受信局内重み係数受信部、2213・・・第2受信局内乗算部、2214・・・第2受信局内乗算信号送信部、2215・・・第2受信局内合成信号受信部、2301、2301A、2301B、2301C・・・指向性制御装置、2310・・・TDMA通信制御部、2310B・・・CSMA通信制御部、2311・・・受信信号受信部、2312・・・重み係数算出部、2313・・・重み係数送信部、2314・・・乗算信号受信部、2315・・・合成信号生成部、2316・・・合成信号送信部、3011・・・干渉局、3021・・・送信局、3022・・・協力局選択部、3023・・・干渉波数受信部、3024・・・協力局干渉波情報受信部、3025・・・協力要請部、3101、3101A〜3101C・・・受信局、3102・・・アンテナ、3111・・・受信局内干渉波検出部、3112・・・受信局内受信信号送信部、3113・・・受信局内重み係数受信部、3114・・・受信局内乗算部、3115・・・受信局内乗算信号送信部、3116・・・受信局内合成信号受信部、3201・・・協力局、3202・・・アンテナ、3211・・・第1協力局内受信状態通知部、3212・・・第1協力局内要請信号受信部、3213・・・第1協力局内受信信号送信部、3214・・・第1協力局内重み係数受信部、3215・・・第1協力局内乗算部、3216・・・第1協力局内乗算信号送信部、3301・・・協力局、3302・・・アンテナ、3311・・・第2協力局内受信状態通知部、3312・・・第2協力局内要請信号受信部、3313・・・第2協力局内受信信号送信部、3314・・・第2協力局内重み係数受信部、3315・・・第2協力局内乗算部、3316・・・第2協力局内乗算信号送信部、3401、3401A、3401B、3401C・・・制御装置、3411・・・受信信号受信部、3412・・・重み係数算出部、3413・・・重み係数送信部、3414・・・乗算信号受信部、3415・・・合成信号生成部、3416・・・合成信号送信部、3417・・・協力局選択部、3418・・・干渉波数受信部、3419・・・協力局干渉波情報受信部、3420・・・協力要請部
以下、本発明の実施の形態を添付図面を参照して説明する。
なお、本明細書では、干渉局から送信される1または2以上の干渉波の信号を、「干渉信号」と呼ぶことがあり、また、送信局装置から送信される所望波の信号を、「所望信号」と呼ぶことがある。また、以下の説明において、前述の「送信局装置」は、単に「送信局」と呼ばれ、前述の「受信局装置」は、単に「受信局」と呼ばれ、前述の「協力局装置」は、単に「協力局」と呼ぶことがある。
[第1の実施の形態]
図1は、本発明の第1の実施の形態に係わる指向性制御システムの全体構成を示す図であり、同一時間、同一場所において複数セル/システムが同一周波数を共用する場合の例を示している。
図1に示す例では、ともにアレーアンテナ構成でない受信局1101と協力局1201を合わせて一つのアレーアンテナシステムと見なすように構成されている。そして、双方で受信した所望信号Dと干渉信号Uの合成信号、または干渉信号から、制御装置1301においてアレーアンテナ位相を重み付けして、アレーアンテナにおいて、干渉信号の到来方向にヌルを有し、かつ所望信号の到来方向に高い指向性を有する指向性パターンP10を形成するように構成されている。または、アレーアンテナにおいて、干渉信号の到来方向にヌルを有する指向性パターンP10を形成するように構成されている。
上記制御装置1301において、重み付けを行なう(重み係数を求める)場合には、例えば、パワーインバージョンアダプティブアレーアンテナ(PIアンテナ)の手法を使用することができる。以下、パワーインバージョンアダプティブアレーアンテナ(PIアンテナ)の手法を使用する手順について説明する。
図1において、受信局1101では、アンテナ1102により所望信号Dと干渉信号Uを受信する。アンテナ1102で受信された受信信号X1は制御装置1301に送信される。また、協力局1201では、アンテナ1202により所望信号Dと干渉信号Uを受信する。アンテナ1202で受信された受信信号X2は制御装置1301に送信される。なお、第1の実施の形態においては、受信局1101から制御装置1301への受信信号X1の送信と、協力局1201から制御装置1301への受信信号X2の送信とは、重み係数の算出の際にだけ行なわれる。
制御装置1301では、受信信号X1およびX2を基に、受信局1101における受信電力が最小になるように、下記計算式により、重み係数Wを計算する。
最初に、受信信号X1、X2の相関行列Rを求める。
Figure 0005089709
続いて、相関行列Rの逆行列とステアリングベクトルS(1、0)の転置行列から、最適重み係数をWを求める。このステアリングベクトルS(1、0)は、一方のアンテナの重み係数を固定にするために使用される。
Figure 0005089709
そして、最適重み係数Wから、受信信号X1に対する重み係数W1と、受信信号X2に対する重み係数W2が算出される。
Figure 0005089709
上記手順により、受信信号X1に対する重み係数W1と、受信信号X2に対する重み係数W2が算出されると、制御装置1301は、受信信号X1に対する重み係数W1を受信局1101に送信し、受信信号X2に対する重み係数W2を協力局1201に送信する。
受信局1101では、制御装置1301から受信した重み係数W1と、受信信号X1とを乗算(W1・X1)し、この乗算値W1・X1の信号を制御装置1301に送信する。一方、協力局1201は、制御装置1301から受信した重み係数W2と、受信信号X2とを乗算(W2・X2)し、この乗算値W2・X2の信号を制御装置1301に送信する。
制御装置1301は、受信局1101から受信した乗算値W1・X1の信号と、協力局1201から受信した乗算値W2・X2の信号とを基に、合成値Yを求める。
合成値Y=W1・X1+W2・X2
そして、制御装置1301は、合成値Y(Y=W1・X1+W2・X2)の信号を受信局1101に送信する。受信局1101は、制御装置1301から受信した、合成値Yの信号を受信信号とする。
これにより、アレーアンテナを有していない受信局1101でも周辺の協力局1201のアンテナと合わせて一つのアレーアンテナを構成することができ、アレーアンテナにおいて、干渉信号の到来方向にヌルを有し、かつ所望信号の到来方向に高い指向性を有する指向性パターンP10を形成することができる。または、アレーアンテナにおいて、干渉信号の到来方向にヌルを有する指向性パターンP10を形成することができる。このように、装置規模に影響なくアレーアンテナの干渉抑圧効果を得ることができるため、受信局1101がアレーアンテナを備えていない小型の受信局装置(例えば、携帯電話等)であっても、アンテナ指向性制御による干渉抑圧を行うことができる。また、受信局1101の信号受信時に形成したアレーアンテナの指向性パターンP10は、受信局1101の信号送信時に使用することも可能である。
なお、制御装置1301における重み係数を求めるアルゴリズムは、前述したパワーインバージョンアダプティブアレーアンテナ(PIアンテナ)の手法に限らない。例えば、制御アルゴリズムとして、ゼロフォーシング(ZF)や、最小2乗誤差法(MMSE)等、何でも構わない。さらに、制御指標としては、受信電力、受信SI、受信誤り率等、何でも構わない。
また、図2は、本発明の第1の実施の形態に係わる指向性制御システムにおける、受信局1101、協力局1201、および制御装置1301の構成例を示す図である。
最初に、制御装置1301の構成について説明する。
制御装置1301内の受信信号受信部1311は、受信局1101のアンテナ1102で受信された受信信号X1を受信局1101から受信すると共に、協力局1201のアンテナ1202で受信された受信信号X2を協力局1201から受信する処理を行なう。なお、受信局1101から制御装置1301への受信信号X1の送信と、協力局1201から制御装置1301への受信信号X2の送信は、受信信号X1、X2に対する重み係数の算出の際にだけ行なわれる。
重み係数算出部1312は、受信信号受信部1311により受信された受信信号X1およびX2を基に、アンテナ1102とアンテナ1202とで形成されるアレーアンテナの指向性パターンが、干渉信号の到来方向にヌルを有し、かつ所望信号の到来方向に高い指向性を有するように、受信信号X1の重み係数W1と、受信信号X2の重み係数W2を算出する処理を行なう。または、アレーアンテナの指向性パターンが、干渉信号の到来方向にヌルを有するように、受信信号X1の重み係数W1と、受信信号X2の重み係数W2を算出する処理を行なう。この重み係数の算出には、前述のパワーインバージョンアダプティブアレーアンテナ(PIアンテナ)の手法を使用することができる。
重み係数送信部1313は、重み係数算出部1312により算出した重み係数W1を受信局1101に送信すると共に、重み係数W2を協力局1201に送信する処理を行なう。
乗算信号受信部1314は、受信局1101から、受信信号X1と重み係数W1の乗算値W1・X1の信号を受信すると共に、協力局1201から、受信信号X2と重み係数W2の乗算値W2・X2の信号を受信する処理を行なう。
合成信号生成部1315は、受信局1101から受信した乗算値W1・X1と、協力局1201から受信した乗算値W2・X2との合成値Y、「Y=W1・X1+W2・X2」の信号を生成する処理を行なう。
合成信号送信部1316は、合成信号生成部1315で生成された合成値Yの信号を受信局1101に送信する処理を行なう。
次に、受信局1101の構成について説明する。
受信局1101内の受信局内受信信号送信部1111は、アンテナ1102により受信した干渉信号Uおよび所望信号Dの受信信号X1を、制御装置1301に送信する処理を行なう。
受信局内重み係数受信部1112は、制御装置1301から重み係数W1を受信する処理を行なう。
受信局内乗算部1113は、制御装置1301から受信した重み係数W1と受信信号X1とを乗算(W1・X1)する処理を行なう。
受信局内乗算信号送信部1114は、受信局内乗算部1113により算出した乗算値(W1・X1)の信号を制御装置1301に送信する処理を行なう。受信局内合成信号受信部1115は、制御装置1301から合成値Y(Y=W1・X1+W2・X2)の信号を受信する処理を行なう。
次に、協力局1201の構成について説明する。
協力局1201内の協力局内受信信号送信部1211は、アンテナ1202により受信した干渉信号Uおよび所望信号Dの受信信号X2を、制御装置1301に送信する処理を行なう。
協力局内重み係数受信部1212は、制御装置1301から重み係数W2を受信する処理を行なう。協力局内乗算部1213は、制御装置1301から受信した重み係数W2と受信信号X2とを乗算(W2・X2)する処理を行なう。
協力局内乗算信号送信部1214は、協力局内乗算部1213により算出した乗算値(W2・X2)の信号を制御装置1301に送信する処理を行なう。
上記構成により、受信局1101がアレーアンテナを備えていない小型の受信局装置(例えば、携帯電話機等)であっても、干渉信号の到来方向にヌルを有し、かつ所望信号の到来方向に高い指向性を有する指向性パターンを形成することができる。または、干渉信号の到来方向にヌルを有する指向性パターンを形成することができる。すなわち、装置規模に影響なくアレーアンテナの干渉抑圧効果を得ることができる。
[第2の実施の形態]
図3は、本発明の第2の実施の形態に係わる指向性制御システムの全体構成を示す図である。
図3に示す例は、図1に示す例と同様に、ともにアレーアンテナ構成でない受信局1101Aと協力局1201Aを合わせて一つのアレーアンテナシステムと見なすように構成されている。そして、双方で受信した所望信号Dと干渉信号Uの合成信号、または干渉信号から、制御装置1301Aにおいてアレーアンテナ位相を重み付けして、アレーアンテナにおいて、干渉信号の到来方向にヌルを有し、かつ所望信号の到来方向に高い指向性を有する指向性パターンを形成するように構成されている。または、アレーアンテナにおいて、干渉信号の到来方向にヌルを有する指向性パターンを形成するように構成されている。
図3に示す構成例が、図1に示す第1の実施の形態の構成例と構成上異なるのは、図3において、制御装置1301Aが重み係数W1を受信局1101Aに送信せず、また、制御装置1301Aが重み係数W2を協力局1201Aに送信しない点が異なる。また、制御装置1301Aにおいて、重み係数W1と受信信号X1とを乗算すると共に、重み係数W2と受信信号X2とを乗算する点が異なる。さらに、受信局1101Aは、受信信号X1を常時、制御装置1301Aに送信する点が異なり(図1では乗算値W1・X1を常時送信する)、また、協力局1201Aは、受信信号X2を常時、制御装置1301Aに送信する点が異なる(図1では乗算値W2・X2を常時送信する)。他の構成は、図1に示す構成と同様である。
このように、制御装置1301Aにおいて、重み係数W1と受信信号X1の乗算、および重み係数W2と受信信号X2の乗算を行なうことにより、制御装置1301Aから受信局1101Aおよび協力局1201Aに対して重み係数の信号を送信する必要がなくなる。また、受信局1101Aおよび協力局1201Aにおいて、重み係数と受信信号との乗算処理をなくすことができ、受信局1101Aおよび協力局1201Aにおける処理を簡略化できるようになる。
また、図4は、本発明の第2の実施の形態に係わる指向性制御システムにおける、受信局1101A、協力局1201A、および制御装置1301Aの構成例を示す図である。
図4に示す構成例では、図2に示す第1の実施の形態の構成例と比較して、図2に示す制御装置1301内の重み係数送信部1313と、乗算信号受信部1314とが省略されている。また、図2に示す受信局1101内の受信局内重み係数受信部1112と、受信局内乗算部1113と、受信局内乗算信号送信部1114とが省略されている。さらに、図2に示す協力局1201内の協力局内重み係数受信部1212と、協力局内乗算部1213と、協力局内乗算信号送信部1214とが省略されている。
すなわち、図4に示す構成例では、制御装置1301Aから受信局1101Aおよび協力局1201Aに対し重み係数W1、W2の信号を送信せず、また、受信局1101Aおよび協力局1201Aにおいて重み係数と受信信号の乗算処理が行なわれないため、これらに関連する処理部が省略されている。この重み係数と受信信号の乗算処理は、制御装置1301A内の合成信号生成部1315で行なわれる。他の構成は図2に示す構成と同様である。このため、同一の構成部分には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
[第3の実施の形態]
図5は、本発明の第3の実施の形態に係わる指向性制御システムの全体構成を示す図であり、同一時間、同一場所において複数セル/システムが同一周波数を共用する場合の例を示している。
図5に示す例では、ともにアレーアンテナ構成でない受信局1101Bと協力局1201Bを合わせて一つのアレーアンテナシステムと見なすように構成されている。そして、双方で受信した所望信号Dと干渉信号Uの合成信号、または干渉信号から、協力局1201B内に設備された協力局内制御装置1301Bにおいてアレーアンテナ位相を重み付けして、アレーアンテナにおいて、干渉信号の到来方向にヌルを有し、かつ所望信号の到来方向に高い指向性を有する指向性パターンを形成するように構成されている。または、アレーアンテナにおいて、干渉波の到来方向にヌルを有する指向性パターンを形成するように構成されている。
上記協力局内制御装置1301Bでは、受信局1101Bのアンテナ1102で受信された受信信号X1を受信局1101Bから受信する。なお、第3の実施の形態においては、受信局1101Bから協力局内制御装置1301Bへの受信信号X1の送信は、重み係数W1の算出の際にだけ行なわれる。
そして、協力局内制御装置1301Bでは、例えば、前述のパワーインバージョンアダプティブアレーアンテナ(PIアンテナ)の手法を使用して、協力局1201Bのアンテナ1202で受信した受信信号X2と、受信局1101Bのアンテナ1102で受信した受信信号X1を基に、受信信号X1に対する重み係数W1と、受信信号X2に対する重み係数W2を算出する。この重み係数W1、W2は、アンテナ1102とアンテナ1202とで形成されるアレーアンテナの指向性パターンが、干渉信号の到来方向にヌルを有し、かつ所望信号の到来方向に高い指向性を有するように算出される。または、アレーアンテナの指向性パターンが干渉信号の到来方向にヌルを有するように算出される。
そして、協力局内制御装置1301Bは、受信信号X1に対する重み係数W1を受信局1101Bに送信する。受信局1101Bでは、協力局内制御装置1301Bから受信した重み係数W1と、受信信号X1とを乗算(W1・X1)し、この乗算値W1・X1の信号を協力局内制御装置1301Bに送信する。
協力局内制御装置1301Bは、協力局自身のアンテナ1202で受信した受信信号X2と重み係数W2との乗算値W2・X2を算出する。そして、この乗算値W2・X2と、受信局1101Bから受信した乗算値W1・X1とを基に、合成値Y(Y=W1・X1+W2・X2)を求める。
そして、協力局内制御装置1301Bは、合成値Yの信号を受信局1101Bに送信する。
受信局1101Bは、協力局内制御装置1301Bから受信した、合成値Y(Y=W1・X1+W2・X2)の信号を受信信号とする。
これにより、アレーアンテナを有していない受信局1101Bでも周辺の協力局1201Bのアンテナと合わせて一つのアレーアンテナを構成することができ、アレーアンテナにおいて、干渉信号の到来方向にヌルを有し、かつ所望信号の到来方向に高い指向性を有する指向性パターンを形成することができる。または、アレーアンテナにおいて、干渉信号の到来方向にヌルを有する指向性パターンを形成することができる。このため、受信局1101Bがアレーアンテナを備えていない小型の受信局装置(例えば、携帯電話機等)であっても、装置規模に影響なくアレーアンテナの干渉抑圧効果を得ることができる。また、受信局1101Bの信号受信時に形成したアレーアンテナの指向性パターンは、受信局1101Bの信号送信時に使用することも可能である。
また、第1の実施の形態および第2の実施の形態のように、制御装置を別置きにする必要がなく、協力局1201Bを利用して、重み係数W1、W2の算出および合成値Y(Y=W1・X1+W2・X2)の信号の生成を行なうことができる。
なお、協力局内制御装置1301Bにおける重み係数を求めるアルゴリズムは、前述したパワーインバージョンアダプティブアレーアンテナ(PIアンテナ)の手法に限らない。
例えば、制御アルゴリズムとして、ゼロフォーシング(ZF)や、最小2乗誤差法(MMSE)等、何でも構わない。さらに、制御指標としては、受信電力、受信SI、受信誤り率等、何でも構わない。
また、図6は、本発明の第3の実施の形態に係わる指向性制御システムにおける、受信局1101B、協力局1201Bおよび協力局内制御装置1301Bの構成例を示す図である。
最初に、協力局1201Bの構成について説明する。
協力局1201Bでは、アンテナ1202により干渉信号Uと所望信号Dを受信信号X2として受信する。また、協力局1201B内には協力局内制御装置1301Bが設備されている。
協力局内制御装置1301Bの協力局内受信信号受信部1321は、受信局1101Bのアンテナ1102で受信された受信信号X1を受信局1101Bから受信する処理を行なう。
協力局内重み係数算出部1322は、協力局内受信信号受信部1321により受信した受信信号X1、およびアンテナ1202により受信した受信信号X2を基に、アンテナ1102とアンテナ1202とで形成されるアレーアンテナの指向性パターンが、干渉信号の到来方向にヌルを有し、かつ所望信号の到来方向に高い指向性を有するように、受信信号X1の重み係数W1と、受信信号X2の重み係数W2を算出する処理を行なう。または、アレーアンテナの指向性パターンが干渉信号の到来方向にヌルを有するように、受信信号X1の重み係数W1と、受信信号X2の重み係数W2を算出する処理を行なう。
協力局内重み係数送信部1323は、協力局内重み係数算出部1322により算出した重み係数W1を受信局1101Bに送信する処理を行なう。
協力局内乗算信号受信部1324は、受信信号X1と重み係数W1との乗算値W1・X1の信号を、受信局1101Bから受信する処理を行なう。
協力局内合成信号生成部1325は、アンテナ1202で受信した受信信号X2と重み係数W2との乗算値W2・X2を算出し、この乗算値W2・X2と、受信局1101Bから受信した乗算値W1・X1とを基に、合成値Y(Y=W1・X1+W2・X2)の信号を生成する処理を行なう。
協力局内合成信号送信部1326は、協力局内合成信号生成部1325で生成された合成値Yの信号を受信局1101Bに送信する処理を行なう。
なお、受信局1101Bの構成については、図2に示す受信局1101と同様な構成であり、図2に示す受信局1101の通信先である制御装置1301が、図6に示す協力局内制御装置1301Bに変更された点だけが異なる。このため、同一の構成部分には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
[第4の実施の形態]
図7は、本発明の第4の実施の形態に係わる指向性制御システムの全体構成を示す図である。
図7に示す例は、図5に示す例と同様に、ともにアレーアンテナ構成でない受信局1101Cと協力局1201Cを合わせて一つのアレーアンテナシステムと見なすように構成されている。そして、双方で受信した所望信号Dと干渉信号Uの合成信号、または干渉信号から、協力局内制御装置1301Cにおいてアレーアンテナ位相を重み付けして、アレーアンテナにおいて、干渉信号の到来方向にヌルを有し、かつ所望信号の到来方向に高い指向性を有する指向性パターンを形成するように構成されている。または、アレーアンテナにおいて、干渉信号の到来方向にヌルを有する指向性パターンを形成するように構成されている。
図7に示す構成例が、図5に示す第3の実施の形態の構成例と構成上異なるのは、図7において、協力局内制御装置1301Cが重み係数W1を受信局1101Cに送信しない点が異なる。そして、協力局内制御装置1301Cにおいて、重み係数W1と受信信号X1との乗算を行なう点が異なる。さらに、受信局1101Cは、受信信号X1を常時、協力局内制御装置1301Cに送信する点が異なる(図5では、乗算値W1・X1を常時送信する)。他の構成は、図5に示す構成と同様である。
このように、協力局内制御装置1301Cにおいて、重み係数W1と受信信号X1の乗算を行なうことにより、協力局内制御装置1301Cから受信局1101Cに重み係数W1の信号を送る手順を省略できると共に、受信局1101Cにおける重み係数W1と受信信号X1の乗算処理をなくし、受信局1101Cにおける処理を簡略化できるようになる。
また、図8は、本発明の第4の実施の形態に係わる指向性制御システムにおける、受信局1101C、協力局1201Cおよび協力局1201C内の協力局内制御装置1301Cの構成例を示す図である。
図8に示す構成例では、図6に示す第3の実施の形態の構成例と比較して、図6に示す協力局内制御装置1301B内の協力局内重み係数送信部1323と、協力局内乗算信号受信部1324とが省略されている。また、図6に示す受信局1101B内の受信局内重み係数受信部1112と、受信局内乗算部1113と、受信局内乗算信号送信部1114とが省略されている。
すなわち、図8に示す構成例では、協力局内制御装置1301Cから受信局1101Cに対して重み係数W1の信号を送信せず、また、受信局1101Cにおいて重み係数W1と受信信号X1の乗算処理が行なわれないため、これらに関連する処理部が省略されている。なお、重み係数W1と受信信号X1の乗算処理は、協力局内制御装置1301C内の協力局内合成信号生成部1325で行なうように構成される。他の構成については、図6に示す構成と同様である。
[第5の実施の形態]
図9は、本発明の第5の実施の形態に係わる指向性制御システムの全体構成を示す図であり、同一時間、同一場所において複数セル/システムが同一周波数を共用する場合の例を示している。
図9に示す例では、ともにアレーアンテナ構成でない受信局1101Dと協力局1201Dを合わせて一つのアレーアンテナシステムと見なすように構成されている。そして、双方で受信した所望信号Dと干渉信号Uの合成信号、または干渉信号から、送信局1012Aに設備された送信局内制御装置1301Dにおいてアレーアンテナ位相を重み付けして、アレーアンテナにおいて、干渉信号の到来方向にヌルを有し、かつ所望信号の到来方向に高い指向性を有する指向性パターンを形成するように構成されている。または、アレーアンテナにおいて、干渉信号の到来方向にヌルを有する指向性パターンを形成するように構成されている。
図9において、受信局1101Dでは、アンテナ1102により所望信号Dと干渉信号Uを受信する。アンテナ1102で受信された受信信号X1は送信局内制御装置1301Dに送信される。また、協力局1201Dでは、アンテナ1202により所望信号Dと干渉信号Uを受信する。アンテナ1202で受信された受信信号X2は送信局内制御装置1301Dに送信される。なお、第5の実施の形態において、受信局1101Dから送信局内制御装置1301Dへの受信信号X1の送信と、協力局1201Dから送信局内制御装置1301Dへの受信信号X2の送信とは、重み係数の算出の際にだけ行なわれる。
そして、送信局内制御装置1301Dでは、例えば、前述のパワーインバージョンアダプティブアレーアンテナ(PIアンテナ)の手法を使用して、協力局1201Dのアンテナ1202で受信した受信信号X2と、受信局1101Dのアンテナ1102で受信した受信信号X1とを基に、受信信号X1に対する重み係数W1と、受信信号X2に対する重み係数W2を算出する。この重み係数W1、W2は、アンテナ1102とアンテナ1202とで形成されるアレーアンテナの指向性パターンが、干渉信号の到来方向にヌルを有し、かつ所望信号の到来方向に高い指向性を有するように算出される。または、アレーアンテナの指向性パターンが干渉信号の到来方向にヌルを有するように算出される。
そして、送信局内制御装置1301Dは、受信信号X1に対する重み係数W1を受信局1101Dに送信し、受信信号X2に対する重み係数W2を協力局1201Dに送信する。
受信局1101Dでは、送信局内制御装置1301Dから受信した重み係数W1と、受信信号X1とを乗算(W1・X1)し、この乗算値W1・X1の信号を送信局内制御装置1301Dに送信する。一方、協力局1201Dは、送信局内制御装置1301Dから受信した重み係数W2と、受信信号X2とを乗算(W2・X2)し、この乗算値W2・X2の信号を送信局内制御装置1301Dに送信する。
送信局内制御装置1301Dは、受信局1101Dから受信した乗算値W1・X1の信号と、協力局1201Dから受信した乗算値W2・X2の信号とを基に、合成値Y(Y=W1・X1+W2・X2)を求める。
そして、送信局内制御装置1301Dは、合成値Yの信号を受信局1101Dに送信する。
受信局1101Dは、送信局内制御装置1301Dから受信した、合成値Y(Y=W1・X1+W2・X2)の信号を受信信号とする。
これにより、アレーアンテナを有していない受信局1101Dでも周辺の協力局1201Dのアンテナと合わせて一つのアレーアンテナを構成することができ、アレーアンテナにおいて、干渉信号の到来方向にヌルを有し、かつ所望信号の到来方向に高い指向性を有する指向性パターンを形成することができる。または、アレーアンテナにおいて、干渉信号の到来方向にヌルを有する指向性パターンを形成することができる。このため、受信局1101Dがアレーアンテナを備えていない小型の受信局装置(例えば、携帯電話機等)であっても、装置規模に影響なくアレーアンテナの干渉抑圧効果を得ることができる。また、受信局1101Dの信号受信時に形成したアレーアンテナの指向性パターンは、受信局1101Dの信号送信時に使用することも可能である。
また、第1の実施の形態および第2の実施の形態のように、制御装置を別置きにする必要がなく、送信局1012Aを利用して、重み係数W1、W2の算出および合成値Y(Y=W1・X1+W2・X2)の信号の生成を行なうことができる。
なお、送信局内制御装置1301Dにおける重み係数を求めるアルゴリズムは、前述したパワーインバージョンアダプティブアレーアンテナ(PIアンテナ)の手法に限らない。
例えば、制御アルゴリズムとして、ゼロフォーシング(ZF)や、最小2乗誤差法(MMSE)等、何でも構わない。さらに、制御指標としては、受信電力、受信SI、受信誤り率等、何でも構わない。
また、図10は、本発明の第5の実施の形態に係わる指向性制御システムにおける、受信局1101D、協力局1201D、および送信局内制御装置1301Dの構成例を示す図である。
最初に、送信局1012A内の送信局内制御装置1301Dの構成について説明する。
送信局内制御装置1301D内の送信局内受信信号受信部1331は、受信局1101Dのアンテナ1102で受信された受信信号X1を受信局1101Dから受信すると共に、協力局1201Dのアンテナ1202で受信された受信信号X2を協力局1201Dから受信する処理を行なう。なお、受信局1101Dから送信局内制御装置1301Dへの受信信号X1の送信と、協力局1201Dから送信局内制御装置1301Dへの受信信号X2の送信とは、重み係数の算出の際にだけ行なわれる。
送信局内重み係数算出部1332は、送信局内受信信号受信部1331により受信された受信信号X1およびX2を基に、アンテナ1102とアンテナ1202とで形成されるアレーアンテナの指向性パターンが、干渉信号の到来方向にヌルを有し、かつ所望信号の到来方向に高い指向性を有するように、受信信号X1の重み係数W1と、受信信号X2の重み係数W2を算出する処理を行なう。または、アレーアンテナの指向性パターンが干渉信号の到来方向にヌルを有するように、受信信号X1の重み係数W1と、受信信号X2の重み係数W2を算出する処理を行なう。
送信局内重み係数送信部1333は、送信局内重み係数算出部1332により算出した重み係数W1を受信局1101Dに送信すると共に、重み係数W2を協力局1201Dに送信する処理を行なう。
送信局内乗算信号受信部1334は、受信局1101Dから受信信号X1と重み係数W1の乗算値W1・X1の信号を受信すると共に、協力局1201Dから受信信号X2と重み係数W2の乗算値W2・X2の信号を受信する処理を行なう。
送信局内合成信号生成部1335は、受信局1101Dから受信した乗算値W1・X1と、協力局1201Dから受信した乗算値W2・X2との合成値Y(Y=W1・X1+W2・X2)の信号を生成する処理を行なう。
送信局内合成信号送信部1336は、送信局内合成信号生成部1335で生成された合成値Yの信号を受信局1101Dに送信する処理を行なう。
なお、受信局1101Dの構成については、図2に示す第1の実施の形態における受信局1101と同様な構成であり、図2に示す受信局1101の通信先である制御装置1301が、図10に示す送信局内制御装置1301Dに変更された点だけが異なる。同様に、協力局1201Dの構成についても、図2に示す協力局1201と同様な構成であり、図2に示す協力局1201の通信先である制御装置1301が、図10に示す送信局内制御装置1301Dに変更された点だけが異なる。このため、同一の構成部分には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
[第6の実施の形態]
図11は、本発明の第6の実施の形態に係わる指向性制御システムの全体構成を示す図である。
図11に示す例は、図9に示す例と同様に、ともにアレーアンテナ構成でない受信局1101Eと協力局1201Eを合わせて一つのアレーアンテナシステムと見なすように構成される。そして、双方で受信した所望信号Dと干渉信号Uの合成信号、または干渉信号から、送信局1012Bに設備された送信局内制御装置1301Eにおいてアレーアンテナ位相を重み付けして、アレーアンテナにおいて、干渉信号の到来方向にヌルを有し、かつ所望信号の到来方向に高い指向性を有する指向性パターンを形成するように構成される。または、アレーアンテナにおいて、干渉信号の到来方向にヌルを有する指向性パターンを形成するように構成される。
図11に示す構成例が、図9に示す第5の実施の形態の構成例と異なるのは、図11においては、送信局内制御装置1301Eが重み係数W1を受信局1101Eに送信せず、また、送信局内制御装置1301Eが重み係数W2を協力局1201Eに送信しない点が異なる。
また、送信局内制御装置1301Eにおいて、重み係数W1と受信信号X1とを乗算する点と、重み係数W2と受信信号X2とを乗算する点が異なる。さらに、受信局1101Eは、受信信号X1を常時、送信局内制御装置1301Eに送信する点が異なり(図9では乗算値W1・X1を常時送信する)、また、協力局1201Eは、受信信号X2を常時、送信局内制御装置1301Eに送信する点が異なる(図9では乗算値W2・X2を常時送信する)。他の構成は、図9に示す構成と同様である。
このように、送信局内制御装置1301Eにおいて、重み係数W1と受信信号X1の乗算と、重み係数W2と受信信号X2の乗算とを行なうことにより、送信局内制御装置1301Eから受信局1101Eおよび協力局1201Eに重み係数W1、W2の信号を送る手順を省略できる。また、受信局1101Eおよび協力局1201Eにおける重み係数と受信信号の乗算処理をなくすことで、受信局1101Eおよび協力局1201Eにおける処理を簡略化できるようになる。
また、図12は、本発明の第6の実施の形態に係わる指向性制御システムにおける、受信局1101E、協力局1201E、および送信局内制御装置1301Eの構成例を示す図である。
図12に示す構成例は、図10に示す第5の実施の形態の構成例と比較して、図10に示す送信局内制御装置1301D内の送信局内重み係数送信部1333と、送信局内乗算信号受信部1334とが省略されている。また、図10に示す受信局1101D内の受信局内重み係数受信部1112と、受信局内乗算部1113と、受信局内乗算信号送信部1114とが省略されている。さらに、図10に示す協力局1201D内の協力局内重み係数受信部1212と、協力局内乗算部1213と、協力局内乗算信号送信部1214とが省略されている。
すなわち、図12に示す構成例では、送信局内制御装置1301Eから受信局1101Eおよび協力局1201Eに対し重み係数の信号を送信せず、また、受信局1101Eおよび協力局1201Eにおいて重み係数と受信信号の乗算処理が行なわれないため、これらに関連する処理部が省略されている。なお、重み係数と受信信号の乗算処理は、送信局内制御装置1301E内の送信局内合成信号生成部1335で行なうように構成されている。他の部分については、図10に示す構成と同様である。
[第7の実施の形態]
図13は、本発明の第7の実施の形態に係わる指向性制御システムの全体構成を示す図であり、同一時間、同一場所において複数セル/システムが同一周波数を共用する場合の例を示している。
図13に示す例では、ともにアレーアンテナ構成でない受信局1101Fと協力局1201Fを合わせて一つのアレーアンテナシステムと見なすように構成されている。そして、双方で受信した所望信号Dと干渉信号Uの合成信号、または干渉信号から、受信局1101Fに設備された受信局内制御装置1301Fにおいてアレーアンテナ位相を重み付けして、アレーアンテナにおいて、干渉信号の到来方向にヌルを有し、かつ所望信号の到来方向に高い指向性を有する指向性パターンを形成するように構成されている。または、アレーアンテナにおいて、干渉信号の到来方向にヌルを有する指向性パターンを形成するように構成されている。
図13において、協力局1201Fでは、アンテナ1202により所望信号Dと干渉信号Uを受信する。アンテナ1202で受信された受信信号X2は受信局内制御装置1301Fに送信される。なお、第7の実施の形態において、協力局1201Fから受信局内制御装置1301Fへの受信信号X2の送信は、重み係数の算出の際にだけ行なわれる。
受信局内制御装置1301Fでは、例えば、前述のパワーインバージョンアダプティブアレーアンテナ(PIアンテナ)の手法を使用して、協力局1201Fのアンテナ1202で受信した受信信号X2と、受信局1101Fのアンテナ1102で受信した受信信号X1とを基に、受信信号X1に対する重み係数W1と、受信信号X2に対する重み係数W2を算出する。この重み係数W1、W2は、アンテナ1102とアンテナ1202とで形成されるアレーアンテナの指向性パターンが、干渉信号の到来方向にヌルを有し、かつ所望信号の到来方向に高い指向性を有するように算出される。または、アレーアンテナの指向性パターンが干渉信号の到来方向にヌルを有するように算出される。
そして、受信局内制御装置1301Fは、受信信号X2に対する重み係数W2を協力局1201Fに送信する。協力局1201Fでは、受信局内制御装置1301Fから受信した重み係数W2と、受信信号X2とを乗算(W2・X2)し、この乗算値W2・X2の信号を受信局内制御装置1301Fに送信する。
受信局内制御装置1301Fは、アンテナ1102で受信した受信信号X1と重み係数W1との乗算値W1・X1を算出すると共に、この乗算値W1・X1と、協力局1201Fから受信した乗算値W2・X2の信号とを基に、合成値Y(Y=W1・X1+W2・X2)を求める。
そして、受信局1101Fは、合成値Y(Y=W1・X1+W2・X2)の信号を受信信号とする。
これにより、アレーアンテナを有していない受信局1101Fでも周辺の協力局1201Fのアンテナと合わせて一つのアレーアンテナを構成することができ、アレーアンテナにおいて、干渉信号の到来方向にヌルを有し、かつ所望信号の到来方向に高い指向性を有する指向性パターンを形成することができる。または、アレーアンテナにおいて、干渉信号の到来方向にヌルを有する指向性パターンを形成することができる。このため、受信局1101Fがアレーアンテナを備えていない小型の受信局装置(例えば、携帯電話機等)であっても、装置規模に影響なくアレーアンテナの干渉抑圧効果を得ることができる。また、受信局1101Fの信号受信時に形成したアレーアンテナの指向性パターンは、受信局1101Fの信号送信時に使用することも可能である。
また、第1の実施の形態および第2の実施の形態のように、制御装置を別置きにする必要がなく、受信局自身で、重み係数W1、W2の算出および合成値Y(Y=W1・X1+W2・X2)の信号の生成を行なうことができる。
なお、受信局内制御装置1301Fにおける重み係数を求めるアルゴリズムは、前述したパワーインバージョンアダプティブアレーアンテナ(PIアンテナ)の手法に限らない。
例えば、制御アルゴリズムとして、ゼロフォーシング(ZF)や、最小2乗誤差法(MMSE)等、何でも構わない。さらに、制御指標としては、受信電力、受信SI、受信誤り率等、何でも構わない。
また、図14は、本発明の第7の実施の形態に係わる指向性制御システムにおける、協力局1201F、受信局1101Fおよび受信局内制御装置1301Fの構成例を示す図である。
最初に、受信局1101Fの構成について説明する。
受信局1101Fでは、アンテナ1102により干渉信号Uと所望信号Dを受信信号X1として受信する。また、受信局1101F内には受信局内制御装置1301Fが設備されている。
受信局内制御装置1301Fの受信局内受信信号受信部1341は、協力局1201Fのアンテナ1202で受信された受信信号X2を協力局1201Fから受信する処理を行なう。
受信局内重み係数算出部1342は、受信局内受信信号受信部1341により受信した受信信号X2、およびアンテナ1102により受信した受信信号X1を基に、アンテナ1102とアンテナ1202とで形成されるアレーアンテナの指向性パターンが、干渉信号の到来方向にヌルを有し、かつ所望信号の到来方向に高い指向性を有するように、受信信号X1の重み係数W1と、受信信号X2の重み係数W2を算出する処理を行なう。または、アレーアンテナの指向性パターンが干渉信号の到来方向にヌルを有するように、受信信号X1の重み係数W1と、受信信号X2の重み係数W2を算出する処理を行なう。
受信局内重み係数送信部1343は、受信局内重み係数算出部1342により算出した重み係数W2を協力局1201Fに送信する処理を行なう。
受信局内乗算信号受信部1344は、受信信号X2と重み係数W2との乗算値W2・X2の信号を、協力局1201Fから受信する処理を行なう。
受信局内合成信号生成部1345は、アンテナ1102で受信した受信信号X1と重み係数W1との乗算値W1・X1を算出すると共に、この乗算値W1・X1と、協力局1201Fから受信した乗算値W2・X2の信号とを基に、合成値Y(Y=W1・X1+W2・X2)の信号を生成する処理を行なう。
受信局1101Fでは、受信局内合成信号生成部1345で生成された合成値Yの信号を受信信号とする。
なお、協力局1201Fの構成については、図2に示す第1の実施の形態の協力局1201と同様な構成であり、図2に示す協力局1201の通信先である制御装置1301が、図14に示す受信局内制御装置1301Fに変更された点だけが異なる。このため、同一の構成部分には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
[第8の実施の形態]
図15は、本発明の第8の実施の形態に係わる指向性制御システムの全体構成を示す図である。
図15に示す例は、図13に示す例と同様に、ともにアレーアンテナ構成でない受信局1101Gと協力局1201Gを合わせて一つのアレーアンテナシステムと見なすように構成されている。そして、双方で受信した所望信号Dと干渉信号Uの合成信号、または干渉信号から、受信局内制御装置1301Gにおいてアレーアンテナ位相を重み付けして、アレーアンテナにおいて、干渉信号の到来方向にヌルを有し、かつ所望信号の到来方向に高い指向性を有する指向性パターンを形成するように構成されている。または、アレーアンテナにおいて、干渉信号の到来方向にヌルを有する指向性パターンを形成するように構成されている。
図15に示す構成例が、図13に示す第7の実施の形態の構成例と構成上異なるのは、図15においては、受信局内制御装置1301Gが重み係数W2を協力局1201Gに送信せず、受信局内制御装置1301Gにおいて、重み係数W2と受信信号X2との乗算を行なう点が異なる。また、協力局1201Gは、受信信号X2を常時、受信局内制御装置1301Gに送信する点が異なる(図13では、乗算値W2・X2を常時送信する)。他の構成は、図13に示す構成と同様である。
このように、受信局内制御装置1301Gにおいて、重み係数W2と受信信号X2の乗算を行なうことにより、受信局内制御装置1301Gから協力局1201Gに重み係数W2の信号を送る手順を省略できると共に、協力局1201Gにおける重み係数W2と受信信号X2の乗算処理をなくし、協力局1201Gにおける処理を簡略化できるようになる。
また、図16は、本発明の第8の実施の形態に係わる指向性制御システムにおける、協力局1201G、受信局1101Gおよび受信局内制御装置1301Gの構成例を示す図である。
図16に示す構成例では、図14に示す第7の実施の形態の構成例と比較して、図14に示す受信局内制御装置1301F内の受信局内重み係数送信部1343と、受信局内乗算信号受信部1344とが省略されている。また、図14に示す協力局1201F内の協力局内重み係数受信部1212と、協力局内乗算部1213と、協力局内乗算信号送信部1214とが省略されている。
すなわち、図16に示す構成例では、受信局内制御装置1301Gから協力局1201Gに対して重み係数の信号を送信せず、また、協力局1201Gにおいて重み係数W2と受信信号X2の乗算処理が行なわれないため、これらに関連する処理部が省略されている。なお、重み係数と受信信号の乗算処理は、受信局内制御装置1301G内の受信局内合成信号生成部1345で行なうように構成される。他の部分については、図14に示す構成と同様である。
以上、本発明の第1の実施の形態から第8の実施の形態について説明したが、これらの実施の形態おいては、受信局が送信局から送信される所望信号を受信する例についてのみ説明したが、これに限られるものではなく、受信局は所望信号の受信と送信を行なうようにしてもよい。同様に、第1の実施の形態から第8の実施の形態においては、送信局が受信局に対して所望信号を送信する例についてのみ説明したが、これに限られず、送信局は所望信号の送信と受信を行なうようにしてもよい。
[第9の実施の形態]
図17は、本発明の第9の実施の形態に係わる指向性制御システムの全体構成を示す図である。図17に示す例は、同一時間、同一場所において複数セル/システムが同一周波数を共用する場合の例であり、複数の受信局が協調して干渉信号を抑圧する例を示している。
図17においては、通信方式としてTDMA方式が使用されている。このTDMA方式では、図18に示すように、送信局2021と受信局2101との通信と、送信局2022と受信局2201の通信とが、同一周波数の電波のTDAMフレーム2031中の固定されたプリアンブル2030a及びTDMAスロット2032と、プリアンブル2030b及びTDMAスロット2033とにそれぞれ割り当てられる。すなわち、受信局2101は送信局2021から所望信号D1を、受信局2201は送信局2022から所望信号D2を、それぞれ異なる通信スロットのタイミングで受信する。
なお、以下の説明では、「送信局2021と受信局2101とが通信を行う通話スロット」を「TDMAスロット2032」と呼ぶことがあり、「送信局2022と受信局2201とが通信を行うTDMAスロット」を「TDMAスロット2033」と呼ぶことがある。また、前述の第1のタイミングは、例えば、TDMAスロット2032のタイミングが相当し、また、前述の第2のタイミングは、例えば、TDMAスロット2033のタイミングが相当する。
図17に示す例では、受信局2101は、TDMAスロット2032において、送信局2021から本来の所望信号D1の他に、干渉局2011からの干渉信号Uも受信する。また、受信局2101は、TDMAスロット2033において、送信局2022から本来の所望信号でない所望信号D2および干渉局2011からの干渉信号Uを受信する。
一方、受信局2201は、TDMAスロット2033において、送信局2022から本来の所望信号である所望信号D2の他に、干渉局2011からの干渉信号Uを受信する。また、TDMAスロット2032において、送信局2021から本来の所望信号でない所望信号D1および干渉局2011からの干渉信号Uを受信する。
指向性制御装置2301では、TDMAスロット2032のタイミングにおいて、受信局2101おける受信信号X1を受信局2101から受信し、また、受信局2201における受信信号X2を受信局2201から受信する。そして、受信信号X1対する重み係数W1と、受信信号X2に対する重み係数W2を算出する。すなわち、受信局2101のアンテナ2102と受信局2201とを1つのアレーアンテナとみなし、受信信号X1、X2に対する重み付けを行なう。
この重み付けにより、送信局2021から受信局2101への送信タイミングにおいて、受信局2101における干渉信号の到来方向にヌルを有し、かつ送信局2021からの所望信号D1の到来方向に高い指向性を有する指向性パターンP21を形成する。または、受信局2101における干渉信号の到来方向にヌルを有する指向性パターンを形成する。
また、指向性制御装置2301では、TDMAスロット2033のタイミングにおいて、受信局2101おける受信信号X1’を受信局2101から受信し、また、受信局2201における受信信号X2’を受信局2201から受信する。そして、受信信号X1’対する重み係数W1’と、受信信号X2’に対する重み係数W2’を算出する。すなわち、受信信号X1’、X2’に対する重み付けを行なう。
この重み付けにより、送信局2022から受信局2201への送信タイミングにおいて、受信局2201における干渉信号の到来方向にヌルを有し、送信局2022からの所望信号D2の到来方向に高い指向性を有する指向性パターンP22を形成する。または、受信局2201における干渉信号の到来方向にヌルを有する指向性パターンを形成する。
上記指向性制御装置2301において、重み付けを行なう(重み係数を求める)場合には、例えば、パワーインバージョンアダプティブアレーアンテナ(PIアンテナ)の手法を使用することができる。以下、パワーインバージョンアダプティブアレーアンテナ(PIアンテナ)の手法を使用する手順について説明する。
図17において、TDMAスロット2032のタイミングにおいて、受信局2101は、アンテナ2102により所望信号D1と干渉信号Uを受信する。アンテナ2102で受信された受信信号X1は指向性制御装置2301に送信される。また、受信局2201では、アンテナ2202により所望信号D1(本来の所望信号はD2)と干渉信号Uを受信する。アンテナ2202で受信された受信信号X2は指向性制御装置2301に送信される。なお、第9の実施の形態において、受信局2101から指向性制御装置2301への受信信号X1の送信と、受信局2201から指向性制御装置2301への受信信号X2の送信とは、重み係数W1、W2の算出の際にだけ行なわれる。
指向性制御装置2301では、受信信号X1およびX2を基に、受信局2101における受信電力が最小になるように、下記計算式により、重み係数Wを計算する。
最初に、受信信号X1、X2の相関行列Rを求める。
Figure 0005089709
続いて、相関行列Rの逆行列とステアリングベクトルS(1、0)の転置行列から、最適重み係数をWを求める。このステアリングベクトルS(1、0)は、一方のアンテナの重み係数を固定にするために使用される。
Figure 0005089709
そして、最適重み係数Wから、受信信号X1に対する重み係数W1と、受信信号X2に対する重み係数W2が算出される。
Figure 0005089709
また、TDMAスロット2033のタイミングにおいて、受信局2101では、アンテナ2102により送信局2022から送信される所望信号D2(本来の所望信号はD1)と干渉信号Uを受信する。アンテナ2102で受信された受信信号X1’は指向性制御装置2301に送信される。また、受信局2201では、アンテナ2202により本来の所望信号D2と干渉信号Uを受信する。アンテナ2202で受信された受信信号X2’は指向性制御装置2301に送信される。なお、第9の実施の形態においては、受信局2101から指向性制御装置2301への受信信号X1’の送信と、受信局2201から指向性制御装置2301への受信信号X2’の送信とは、重み係数の算出の際にだけ行なわれる。
そして、上述したパワーインバージョンアダプティブアレーアンテナ(PIアンテナ)の手法により、受信信号X1’に対する重み係数W1’と、受信信号X2’に対する重み係数W2’が算出される。
上記手順により、受信信号X1に対する重み係数W1と、受信信号X2に対する重み係数W2と、受信信号X1’に対する重み係数W1’と、受信信号X2’に対する重み係数W2’とが算出される。
指向性制御装置2301は、TDMAスロット2032のタイミングにおいて、重み係数W1を受信局2101に送信し、重み係数W2を受信局2201に送信する。また、TDMAスロット2033のタイミングにおいて、重み係数W1’を受信局2101に送信し、重み係数W2’を受信局2201に送信する。
受信局2101では、TDMAスロット2032のタイミングにおいて、指向性制御装置2301から受信した重み係数W1と、受信信号X1とを乗算(W1・X1)し、この乗算値(W1・X1)の信号を、指向性制御装置2301に送信する。また、TDMAスロット2033のタイミングにおいて、指向性制御装置2301から受信した重み係数W1’と、受信信号X1’とを乗算(W1’・X1’)し、この乗算値(W1’・X1’)の信号を、指向性制御装置2301に送信する。
一方、受信局2201では、TDMAスロット2032のタイミングにおいて、指向性制御装置2301から受信した重み係数W2と、受信信号X2とを乗算(W2・X2)し、この乗算値(W2・X2)の信号を、指向性制御装置2301に送信する。また、TDMAスロット2033のタイミングにおいて、指向性制御装置2301から受信した重み係数W2’と、受信信号X2’とを乗算(W2’・X2’)し、この乗算値(W2’・X2’)の信号を、指向性制御装置2301に送信する。
指向性制御装置2301は、TDMAスロット2032のタイミングにおいて、受信局2101から受信した乗算値W1・X1の信号と、受信局2201から受信した乗算値W2・X2の信号とを基に、合成値Yを求める。
合成値Y=W1・X1+W2・X2
そして、指向性制御装置2301は、合成値Y(Y=W1・X1+W2・X2)の信号を受信局2101に送信する。受信局2101は、指向性制御装置2301から受信した、合成値Yの信号を受信信号とする。
また、指向性制御装置2301は、TDMAスロット2033のタイミングにおいて、受信局2101から受信した乗算値W1’・X1’の信号と、受信局2201から受信した乗算値W2’・X2’の信号とを基に、合成値Y’を求める。
合成値Y’=W1’・X1’+W2’・X2’
そして、指向性制御装置2301は、合成値Y’(Y’=W1’・X1’+W2’・X2’)の信号を受信局2201に送信する。受信局2201は、指向性制御装置2301から受信した、合成値Y’の信号を受信信号とする。
これにより、アレーアンテナを有していない受信局2101であっても、周辺の受信局2201のアンテナと合わせて一つのアレーアンテナを構成することができ、装置規模に影響なくアレーアンテナの干渉抑圧効果を得ることができる。同様にして、アレーアンテナを有していない受信局2201であっても、周辺の受信局2101のアンテナと合わせて一つのアレーアンテナを構成することができ、装置規模に影響なくアレーアンテナの干渉抑圧効果を得ることができる。
このため、受信局2101および受信局2201がアレーアンテナを備えていない小型の受信局装置(例えば、携帯電話機等)であっても、アンテナ指向性制御による干渉抑圧を行うことができる。なお、受信局2101および受信局2201の信号受信時に形成したアンテナ指向性は、信号の送信時において使用することも可能である。
また、指向性制御装置2301における重み係数を求めるアルゴリズムは、前述したパワーインバージョンアダプティブアレーアンテナ(PIアンテナ)の手法に限らない。例えば、制御アルゴリズムとして、ゼロフォーシング(ZF)や、最小2乗誤差法(MMSE)等、何でも構わない。さらに、制御指標としては、受信電力、受信SI、受信誤り率等、何でも構わない。
なお、図18は、TDMA方式における重み係数の送信タイミングを示す図であり、上述したTDMA方式における制御装置と受信局との間の重み係数の送受信処理の流れを図で示したものである。
図18に示す例は、送信局2021と送信局2022が同期している場合(TDMA方式で通信する場合)の例であり、指向性制御装置2301が重み係数W1、W2、W1、W2を記憶し、この重み係数を受信局2101および受信局2201へ送信する例を示している。
図18において、TDMAフレーム2031には、送信局2021から受信局2101へ送信されるプリアンブル2030aと、送信局2022から受信局2201へ送信される2030bが含まれている。また、TDMAフレーム2031は、プリアンブル2030a及び2030bの後ろに、送信局2021から受信局2101へ信号が送信されるTDMAスロット2032と、送信局2022から受信局2201へ信号が送信されるTDMAスロット2033とが続く。プリアンブル2030aは、受信局2101へ割り当てられた信号であり、プリアンブル2030bは、受信局2201へ割り当てられた信号である。
プリアンブル2030aには、指向性制御装置2301で計算された重み係数W1が含まれており、受信局2101は、その重み係数W1を使用して、TDMAスロット2032を受信する際の指向性を設定する。
また、プリアンブル2030bには、指向性制御装置2301で計算された重み係数W2が含まれており、受信局2201は、その重み係数W2を使用して、TDMAスロット2033を受信する際の指向性を設定する。
本実施形態のように、通信方式として、TDMAを用いる場合には、受信局2101は、プリアンブル2030aに含まれる重み係数W1を、指向性制御装置2301から一度受信すると、その重み係数W1を記憶する。そして、受信局2101は、TDMAスロット2032を受信するたびに、その重み係数W1を使用して、指向性を設定する。
また、受信局2201は、プリアンブル2030bに含まれる重み係数W2を、指向性制御装置2301から一度受信すると、その重み係数W2を記憶する。そして、受信局2201は、TDMAスロット2033を受信するたびに、その重み係数W1を使用して、指向性を設定する。
なお、通信方式として、TDMAではなく、CSMAを使用する場合には、受信局2101が受信するプリアンブルには、指向性制御装置2301で計算された重み係数W1が含まれており、受信局2101は、その重み係数W1を使用して、CSMAスロットを受信する際の指向性を設定する。
また、受信局2201が受信するプリアンブルには、指向性制御装置2301で計算された重み係数W2が含まれており、受信局2201は、その重み係数W2を使用して、CSMAスロットを受信する際の指向性を設定する。
なお、通信方式として、CSMAを用いる場合には、指向性制御装置2301は、CSMAスロット毎に、受信局2101の重み係数W1を計算する。受信局2101は、その重み係数W1を使用して、各CSMAスロットを受信する際の指向性を設定する。また、指向性制御装置2301は、CSMAスロット毎に、受信局2201の重み係数W2を計算する。受信局2201は、その重み係数W2を使用して、各CSMAスロットを受信する際の指向性を設定する。
このTDMAフレームのプリアンブルPAにより、送信局2021と受信局2101との間の同期が確立され、また、送信局2022と受信局2201との同期が確立される(ステップS101)。また、受信局2101と指向性制御装置2301との間の同期と、受信局2201と指向性制御装置2301との間の同期が確立される(ステップS102)。
受信局2101と、受信局2201と、指向性制御装置2301との間の同期が確立されると、前述したパワーインバージョンアダプティブアレーアンテナ(PIアンテナ)の手法により、指向性制御装置2301おいて、受信局2101からの受信信号X1、X1’および受信局2201からの受信信号X2、X2’を基に、重み係数W1、W2、W1’、W2’が計算される(ステップS103)。指向性制御装置2301では、この重み係数W1、W2、W1’、W2’を保持する。
なお、重み係数W1、W2を算出する際に必要となる受信信号X1、X2や、重み係数W1’、W2’を算出する際に必要となる受信信号X1’、X2’について、プリアンブル信号を利用できる場合は、このプリアンブル信号を利用して重み係数を算出するようにしてもよい。
そして、TDMAスロット2032の最初のタイミングにおいて、受信局2101から指向性制御装置2301に対して、指向性パターンP21を形成するための重み係数W1、W2の呼び出し信号が送信される(ステップS104)。指向性制御装置2301は重み係数W1,W2を受信局2101に送信する(ステップS105)。以後、この重み係数W1、W2の送信処理は、送信局2021と受信局2101との間の通信が中断されるまで継続される。
また、TDMAスロット2033の最初のタイミングにおいて、受信局2201から指向性制御装置2301に対して、指向性パターンP22を形成するための重み係数W1’、W2’の呼び出し信号が指向性制御装置2301に送信される(ステップS106)。指向性制御装置2301は重み係数W1’,W2’を受信局2201に送信する(ステップS107)。以後、この重み係数W1’,W2’の送信処理は、送信局2022と受信局2201との間の通信が中断されるまで継続される。
また、図19は、本発明の第9の実施の形態に係わる指向性制御システムにおける、受信局2101、受信局2201、および指向性制御装置2301の構成例を示す図である。
最初に、指向性制御装置2301の構成について説明する。
指向性制御装置2301内のTDMA通信制御部2310は、TDMAフレームのプリアンブルを検出し、TDMAフレームとの同期を確立するための制御部である。この同期確立後、指向性制御装置2301と受信局2101との通信と、指向性制御装置2301と受信局2201との通信とは、TDMAフレーム内の通信スロットを利用して行なわれる。
受信信号受信部2311は、TDMAスロット2032のタイミングにおいて、受信局2101のアンテナ2102で受信された受信信号X1を、受信局2101から受信する。また、受信局2201のアンテナ2202で受信された受信信号X2を受信局2201から受信する処理を行なう。また、TDMAスロット2033のタイミングにおいて、受信局2101のアンテナ2102で受信された受信信号X1’を受信局2101から受信すると共に、受信局2201のアンテナ2202で受信された受信信号X2’を受信局2201から受信する処理を行なう。
なお、受信局2101から指向性制御装置2301への受信信号X1の送信と、受信局2201から指向性制御装置2301への受信信号X2の送信は、受信信号X1、X2に対する重み係数W1、W2の算出の際にだけ行なわれる(常時は、受信信号と重み係数の乗算値の信号が送信される)。同様に、受信局2101から指向性制御装置2301への受信信号X1’の送信と、受信局2201から指向性制御装置2301への受信信号X2’の送信は、受信信号X1’、X2’に対する重み係数W1’、W2’の算出の際にだけ行なわれる。
重み係数算出部2312は、受信信号受信部2311により受信された受信信号X1およびX2を基に、アンテナ2102とアンテナ2202とで形成されるアレーアンテナの指向性パターンが、受信局2101において干渉信号の到来方向にヌルを有し、かつ送信局2021からの所望信号D1の到来方向に高い指向性を有するように、受信信号X1の重み係数W1と、受信信号X2の重み係数W2を算出する処理を行なう。または、アレーアンテナの指向性パターンが、受信局2101のアンテナ2102において干渉信号の到来方向にヌルを有するように、受信信号X1の重み係数W1と、受信信号X2の重み係数W2を算出する処理を行なう。
さらに、重み係数算出部2312は、受信信号受信部2311により受信された受信信号X1’およびX2’を基に、アンテナ2102とアンテナ2202とで形成されるアレーアンテナの指向性パターンが、受信局2201において干渉信号の到来方向にヌルを有し、かつ送信局2022からの所望信号D2の到来方向に高い指向性を有するように、受信信号X1’の重み係数W1’と、受信信号X2’の重み係数W2’を算出する処理を行なう。または、アレーアンテナの指向性パターンが、受信局2201において干渉信号の到来方向にヌルを有するように、受信信号X1’の重み係数W1’と、受信信号X2’の重み係数W2’を算出する処理を行なう。
なお、この重み係数W1、W2、W1’、W2’の算出には、前述のパワーインバージョンアダプティブアレーアンテナ(PIアンテナ)の手法を使用することができる。
重み係数送信部2313は、重み係数算出部2312により算出した重み係数W1、W2を、TDMAスロット2032のタイミングにおいて、受信局2101に送信する処理を行なう。また、重み係数送信部2313は、重み係数算出部2312により算出した重み係数W1’、W2’を、TDMAスロット2033のタイミングにおいて、受信局2201に送信する処理を行なう。
乗算信号受信部2314は、受信局2101から、受信信号X1と重み係数W1の乗算値W1・X1の信号、および受信信号X1’と重み係数W1’の乗算値W1’・X1’の信号を受信する処理を行なう。また、乗算信号受信部2314は、受信局2201から、受信信号X2と重み係数W2の乗算値W2・X2の信号、および受信信号X2’と重み係数W2’の乗算値W2’・X2’の信号を受信する処理を行なう。
合成信号生成部2315は、受信局2101から受信した乗算値W1・X1と、受信局2201から受信した乗算値W2・X2との合成値Y、「Y=W1・X1+W2・X2」の信号を生成する処理を行なう。また、合成信号生成部2315は、受信局2101から受信した乗算値W1’・X1’と、受信局2201から受信した乗算値W2’・X2’との合成値Y’、「Y’=W1’・X1’+W2’・X2’」の信号を生成する処理を行なう。
合成信号送信部2316は、TDMAスロット2032のタイミングにおいて、合成信号生成部2315で生成された合成値Yの信号を受信局2101に送信する処理を行なう。また、合成信号送信部2316は、TDMAスロット2033のタイミングにおいて、合成信号生成部2315で生成された合成値Y’の信号を受信局2201に送信する処理を行なう。
次に、受信局2101の構成について説明する。
受信局2101内の第1受信局内TDMA通信制御部2110は、TDMAフレームのプリアンブルを検出し、TDMAフレームとの同期を確立するための制御部である。
この同期確立後、指向性制御装置2301と受信局2101との通信はTDMAフレームの通信スロットを利用して行なわれる。
第1受信局内受信信号送信部2111は、TDMAスロット2032のタイミングにおいて、アンテナ2102により受信した干渉信号Uおよび所望信号D1の受信信号X1を、指向性制御装置2301に送信する処理を行なう。また、TDMAスロット2033のタイミングにおいて、アンテナ2102により受信した干渉信号Uおよび所望信号D2の受信信号X1’を、指向性制御装置2301に送信する処理を行なう。
第1受信局内重み係数受信部2112は、TDMAスロット2032のタイミングにおいて、重み係数W1を指向性制御装置2301から受信する処理を行なう。また、第1受信局内重み係数受信部2112は、TDMAスロット2033のタイミングにおいて、重み係数W1’を指向性制御装置2301から受信する処理を行なう。
第1受信局内乗算部2113は、指向性制御装置2301から受信した重み係数W1と受信信号X1とを乗算(W1・X1)する処理を行なう。また、第1受信局内乗算部2113は、指向性制御装置2301から受信した重み係数W1’と受信信号X1’とを乗算(W1’・X1’)する処理を行なう。
第1受信局内乗算信号送信部2114は、TDMAスロット2032のタイミングにおいて、第1受信局内乗算部2113により算出した乗算値(W1・X1)の信号を指向性制御装置2301に送信する処理を行なう。また、第1受信局内乗算信号送信部2114は、TDMAスロット2033のタイミングにおいて、第1受信局内乗算部2113により算出した乗算値(W1’・X1’)の信号を指向性制御装置2301に送信する処理を行なう。
第1受信局内合成信号受信部2115は、TDMAスロット2032のタイミングにおいて、指向性制御装置2301から合成値Y(Y=W1・X1+W2・X2)の信号を受信する処理を行なう。
次に、受信局2201の構成について説明する。
受信局2201内の第2受信局内TDMA通信制御部2210は、TDMAフレームのプリアンブルを検出し、TDMAフレームとの同期を確立するための制御部である。
この同期確立後、指向性制御装置2301と受信局2201との通信はTDMAフレームの通信スロットを利用して行なわれる。
第2受信局内受信信号送信部2211は、TDMAスロット2032のタイミングにおいて、アンテナ2202により受信した干渉信号Uおよび所望信号D1の受信信号X2を、指向性制御装置2301に送信する処理を行なう。また、TDMAスロット2033のタイミングにおいて、アンテナ2202により受信した干渉信号Uおよび所望信号D2の受信信号X2’を、指向性制御装置2301に送信する処理を行なう。
第2受信局内重み係数受信部2212は、TDMAスロット2032のタイミングにおいて、重み係数W2を指向性制御装置2301から受信する処理を行なう。また、第2受信局内重み係数受信部2112は、TDMAスロット2033のタイミングにおいて、重み係数W2’を指向性制御装置2301から受信する処理を行なう。
第2受信局内乗算部2213は、指向性制御装置2301から受信した重み係数W2と受信信号X2とを乗算(W2・X2)する処理を行なう。また、第2受信局内乗算部2213は、指向性制御装置2301から受信した重み係数W2’と受信信号X2’とを乗算(W2’・X2’)する処理を行なう。
第2受信局内乗算信号送信部2214は、TDMAスロット2032のタイミングにおいて、第2受信局内乗算部2213により算出した乗算値(W2・X2)の信号を指向性制御装置2301に送信する処理を行なう。また、第2受信局内乗算信号送信部2114は、TDMAスロット2033のタイミングにおいて、第1受信局内乗算部2113により算出した乗算値(W2’・X2’)の信号を指向性制御装置2301に送信する処理を行なう。
第2受信局内合成信号受信部2215は、TDMAスロット2033のタイミングにおいて、指向性制御装置2301から合成値Y(Y’=W1’・X1’+W2’・X2’)の信号を受信する処理を行なう。
なお、前述の指向性制御部は、指向性制御装置2301が相当し、前述の重み係数算出部は、重み係数算出部2312が相当し、前述の重み係数送信部は重み係数送信部2313が相当する。また、前述の合成信号生成部は合成信号生成部2315が相当し、前述の合成信号送信部は合成信号送信部2316が相当する。
なお、本実施形態では、TDMAフレーム2031に含まれるプリアンブル2030a及び2030bを使用して、重み係数W1及びW2を計算する場合について説明したが、これに限定されるものではない。例えば、プリアンブル2030a及び2030b以外の他の同期信号、トレーニング信号、データ信号などを使用して重み係数W1及びW2を計算しても良い。
[第10の実施の形態]
次に、本発明の第10の実施の形態について説明する。第9の実施の形態では、送信局2021が所望信号D1を受信局2101と受信局2201とに送信し、送信局2022が所望信号D2を受信局2101と受信局2201とに送信していた。第10の実施の形態では、送信局2021のみが所望信号D1を受信局2101と受信局2201とに送信する場合について説明する。
なお、第10の実施の形態が、第9の実施の形態と同様な構成をとる部分、または、同様の処理を行う部分については、それらの説明を省略する。
図20に示す例では、受信局2101は、TDMAスロット2032において、送信局2021から本来の所望信号D1の他に、干渉局2011からの干渉信号Uも受信する。また、受信局2101は、TDMAスロット2033において、干渉局2011からの干渉信号Uを受信する。
一方、受信局2201は、TDMAスロット2033において、干渉局2011からの干渉信号Uを受信する。また、TDMAスロット2032において、送信局2021から本来の所望信号でない所望信号D1および干渉局2011からの干渉信号Uを受信する。
指向性制御装置2301では、TDMAスロット2032のタイミングにおいて、受信局2101おける受信信号X1を受信局2101から受信し、また、受信局2201における受信信号X2を受信局2201から受信する。そして、受信信号X1対する重み係数W1と、受信信号X2に対する重み係数W2を算出する。すなわち、受信局2101のアンテナ2102と受信局2201とを1つのアレーアンテナとみなし、受信信号X1、X2に対する重み付けを行なう。
この重み付けにより、送信局2021から受信局2101への送信タイミングにおいて、受信局2101における干渉信号の到来方向にヌルを有し、かつ送信局2021からの所望信号D1の到来方向に高い指向性を有する指向性パターンP21を形成する。または、受信局2101における干渉信号の到来方向にヌルを有する指向性パターンを形成する。
[第11の実施の形態]
次に、本発明の第11の実施の形態について説明する。第9の実施の形態では、指向性制御装置2301が、受信局2101、受信局2201、送信局2021、送信局2022とは異なる場所に設けられていた。第11の実施の形態では、指向性制御装置2301が、受信局2101に設けられている場合について説明する。
なお、第11の実施の形態が、第9の実施の形態と同様な構成をとる部分、または、同様の処理を行う部分については、それらの説明を省略する。
図21に示す例では、受信局2101は、TDMAスロット2032において、送信局2021から本来の所望信号D1の他に、干渉局2011からの干渉信号Uも受信する。また、受信局2101は、TDMAスロット2033において、送信局2022から本来の所望信号でない所望信号D2および干渉局2011からの干渉信号Uを受信する。
一方、受信局2201は、TDMAスロット2033において、送信局2022から本来の所望信号である所望信号D2の他に、干渉局2011からの干渉信号Uを受信する。また、TDMAスロット2032において、送信局2021から本来の所望信号でない所望信号D1および干渉局2011からの干渉信号Uを受信する。
受信局2101が備える指向性制御装置2301では、TDMAスロット2032のタイミングにおいて、受信局2101おける受信信号X1を取得し、また、受信局2201における受信信号X2を受信局2201から受信する。そして、受信信号X1対する重み係数W1と、受信信号X2に対する重み係数W2を算出する。すなわち、受信局2101のアンテナ2102と受信局2201とを1つのアレーアンテナとみなし、受信信号X1、X2に対する重み付けを行なう。
この重み付けにより、送信局2021から受信局2101への送信タイミングにおいて、受信局2101における干渉信号の到来方向にヌルを有し、かつ送信局2021からの所望信号D1の到来方向に高い指向性を有する指向性パターンP21を形成する。または、受信局2101における干渉信号の到来方向にヌルを有する指向性パターンを形成する。
また、受信局2101が備える指向性制御装置2301では、TDMAスロット2033のタイミングにおいて、受信局2101おける受信信号X1’を取得し、また、受信局2201における受信信号X2’を受信局2201から受信する。そして、受信信号X1’対する重み係数W1’と、受信信号X2’に対する重み係数W2’を算出する。すなわち、受信信号X1’、X2’に対する重み付けを行なう。
この重み付けにより、送信局2022から受信局2201への送信タイミングにおいて、受信局2201における干渉信号の到来方向にヌルを有し、送信局2022からの所望信号D2の到来方向に高い指向性を有する指向性パターンP22を形成する。または、受信局2201における干渉信号の到来方向にヌルを有する指向性パターンを形成する。
なお、第11の実施の形態では、指向性制御装置2301を、受信局2101に設ける場合について説明したが、これに限定されるものではない。例えば、指向性制御装置2301を、送信局2021、送信局2022、受信局2201に設けるようにしても良い。
[第12の実施の形態]
図22は、本発明の第12の実施の形態に係わる指向性制御システムの全体構成を示す図である。図22に示す例は、図17に示す例と同様に、TDMA方式を利用する例である。
図17に示す第9の実施の形態では、指向性制御装置2301が重み係数W1、W1’を受信局2101に送信し、かつ、重み係数W2、W2’を受信局2201に送信する例を示した。本発明の第12の実施の形態では、指向性制御装置2301が重み係数W1、W1’を受信局2101に送信することなく、また重み係数W2、W2’を受信局2201に送信しない例について説明する。
図22に示す指向性制御システムでは、図17に示す例と同様に、ともにアレーアンテナ構成でない受信局2101Aと受信局2201Aのアンテナを合わせて一つのアレーアンテナシステムと見なし、受信局2101Aおよび受信局2201Aの双方で受信した所望信号と干渉信号Uの合成信号、または干渉信号から、指向性制御装置2301Aにおいてアレーアンテナ位相を重み付けする。
この重み付けにより、受信局2101Aおける干渉信号の到来方向にヌルを有し、かつ送信局2021からの所望信号D1の到来方向に高い指向性を有する指向性パターンP21を形成する。または、受信局2101Aおける干渉信号の到来方向にヌルを有する指向性パターンを形成する。
また、受信局2201Aのおける干渉信号の到来方向にヌルを有し、かつ送信局2022からの所望信号D2の到来方向に高い指向性を有する指向性パターンP22を形成する。または、受信局2201Aにおける干渉信号の到来方向にヌルを有する指向性パターンを形成する。
この指向性パターンを形成するために、受信局2101Aは、TDMAスロット2032のタイミングにおいて受信信号X1を指向性制御装置2301Aに送信し、TDMAスロット2033のタイミングにおいて、受信信号X1’を指向性制御装置2301Aに送信する。また、受信局2201Aは、TDMAスロット2032のタイミングにおいて受信信号X2を指向性制御装置2301Aに送信し、TDMAスロット2033のタイミングにおいて、受信信号X2’を指向性制御装置2301Aに送信する。
そして、指向性制御装置2301Aは、TDMAスロット2032のタイミングにおいて、受信局2101Aから受信した受信信号X1と、受信局2201Aから受信した受信信号X2とに対し、重み係数W1、W2をそれぞれ乗算し、合成値Y(Y=W1・X1+W2・X2)の信号を生成して受信局2101Aに送信する。
また、指向性制御装置2301Aは、TDMAスロット2033のタイミングにおいて、受信局2201Aから受信した受信信号X1’と、受信局2201Aから受信した受信信号X2’とに対し、重み係数W1’、W2’をそれぞれ乗算し、合成値Y’(Y’=W1’・X1’+W2’・X2’)の信号を生成して受信局2201Aに送信する。
上述したように、図22に示す構成例が、図17に示す第9の実施の形態の構成例と構成上異なるのは、図22において、指向性制御装置2301Aが重み係数を受信局2101Aおよび受信局2201Aに送信しない点が異なる。また、指向性制御装置2301Aにおいて、重み係数と受信信号とを乗算する点が異なる。
このように、指向性制御装置2301Aにおいて、重み係数と受信信号の乗算を行なうことにより、指向性制御装置2301Aから受信局2101Aおよび受信局2201Aに対して重み係数の信号を送信する必要がなくなる。また、受信局2101Aおよび受信局2201Aにおいて、重み係数と受信信号との乗算処理を行なう必要がなくなり、受信局2101Aおよび受信局2201Aにおける処理を簡略化できるようになる。
また、図23は、本発明の第12の実施の形態に係わる指向性制御システムにおける、受信局2101A、受信局2201A、および指向性制御装置2301Aの構成例を示す図である。
図23に示す構成例は、図19に示す第9の実施の形態の構成例と比較して、図19に示す指向性制御装置2301内の重み係数送信部2313と、乗算信号受信部2314とが省略されている。また、図19に示す受信局2101内の第1受信局内重み係数受信部2112と、第1受信局内乗算部2113と、第1受信局内乗算信号送信部2114とが省略されている。さらに、図19に示す受信局2201内の第2受信局内重み係数受信部2212と、第2受信局内乗算部2213と、第2受信局内乗算信号送信部2214とが省略されている。
すなわち、図23に示す構成例では、指向性制御装置2301Aから受信局2101Aおよび受信局2201Aに対し重み係数W1、W2、W1’、W2’の信号を送信せず、また、受信局2101Aおよび受信局2201Aにおいて重み係数と受信信号の乗算処理が行なわれないため、これらに関連する処理部が省略されている。
この重み係数と受信信号の乗算処理は、指向性制御装置2301A内の合成信号生成部2315で行なわれる。他の構成は図19に示す構成と同様である。このため、同一の構成部分には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
[第13の実施の形態]
図24は、本発明の第13の実施の形態に係わる指向性制御システムの全体構成を示す図である。
図24に示す例は、CSMA方式を利用して通信を行う例を示しており、複数のクライアントは同じ回線を共用し、通信を開始する前に、一度受信を試みることで現在通信をしているホストが他にあるかどうか確認し、他者が通信をしていなければ自分の通信を開始する例を示している。
図24に示す第13の実施の形態に係わる指向性制御システムが、図17に示す第9の実施の形態に係わる指向性制御システムと異なる点は、図17に示す例では、通信方式としてTDMA方式(同期方式)を用いており、図24に示す例では、通信方式としてCSMA方式(非同期方式)を用いている点が異なる。その他の構成は同様である。
図24に示す例においては、図25に示すように、受信局2101Bは、送信局2021Bから送信される所望信号D1を、送信局2021と受信局2101とが通信を行うCSMAフレーム2041で受信する。
また、受信局2201Bは、送信局2022Bから送信される所望信号D2を、送信局2022と受信局2201とが通信を行うCSMAフレーム2042で受信する。
このように、受信局2101Bおよび受信局2201Bは、送信局からの信号を、それぞれ異なるCSMAフレームにより異なるタイミングで受信するように構成されている。なお、前述の第1のタイミングは、例えば、CSAMフレーム2041のタイミングが相当し、また、前述の第2のタイミングは、例えば、CSAMフレーム2042のタイミングが相当する。
そして、図24において、受信局2101Bは、送信局2021Bと受信局2101Bとが通信を行うCSMAフレーム2041のタイミングにおいて、送信局2021Bから本来の所望信号D1の他に、干渉局2011からの干渉信号Uも受信する。また、受信局2101Bは、送信局2022Bと受信局2201Bが通信を行うCSMAフレーム2042のタイミングにおいて、送信局2022Bから本来の所望信号でない所望信号D2および干渉局2011からの干渉信号Uを受信する。
一方、受信局2201Bは、送信局2022Bと受信局2201Bとが通信を行うCSMAフレーム2042のタイミングにおいて、送信局2022Bから本来の所望信号D2の他に、干渉局2011からの干渉信号Uも受信する。また、受信局2201Bは、送信局2021Bと受信局2101Bが通信を行うCSMAフレーム2041のタイミングにおいて、送信局2021Bから本来の所望信号でない所望信号D1および干渉局2011からの干渉信号Uを受信する。
そして、図24に示す例では、図17に示す例と同様に、ともにアレーアンテナ構成でない受信局2101Bと受信局2201Bのアンテナを合わせて一つのアレーアンテナシステムと見なし、受信局2101Bおよび受信局2201Bの双方で受信した所望信号と干渉信号Uの合成信号、または干渉信号から、指向性制御装置2301Bにおいてアレーアンテナ位相を重み付けする。
この重み付けにより、送信局2021Bからの信号を受信局2101Bで受信する際に、受信局2101Bにおける干渉信号の到来方向にヌルを有し、かつ送信局2021Bからの所望信号D1の到来方向に高い指向性有する指向性パターンP21を形成する。または、受信局2101Bにける干渉信号の到来方向にヌルを有する指向性パターンを形成する。
また、送信局2022Bからの信号を受信局2201Bで受信する際に、受信局2201Bにおける干渉信号の到来方向にヌルを有し、かつ送信局2022Bからの所望信号D2の到来方向に高い指向性を有する指向性パターンP22を形成する。または受信局2201Bにおける干渉信号の到来方向にヌルを有する指向性パターンを形成する。
上記指向性制御装置2301において、重み付けを行なう(重み係数を求める)場合には、前述した、パワーインバージョンアダプティブアレーアンテナ(PIアンテナ)の手法を使用することができる。
上記手順により、指向性制御装置2301Bにおいて、受信信号X1に対する重み係数W1と、受信信号X2に対する重み係数W2と、受信信号X1’に対する重み係数W1’と、受信信号X2’に対する重み係数W2’とが算出される。
指向性制御装置2301Bは、CSMAフレーム2041のタイミングにおいて、受信局2101Bに重み係数W1を送信し、受信局2201Bに重み係数W2を送信する。また、指向性制御装置2301Bは、CSMAフレーム2042のタイミングにおいて、受信局2101Bに重み係数W1’を送信し、受信局2201Bに重み係数W2’を送信する。
受信局2101Bでは、CSMAフレーム2041のタイミングにおいて、指向性制御装置2301から受信した重み係数W1と、受信信号X1とを乗算(W1・X1)し、この乗算値(W1・X1)の信号を、指向性制御装置2301Bに送信する。また、CSMAフレーム2042のタイミングにおいて、指向性制御装置2301Bから受信した重み係数W1’と、受信信号X1’とを乗算(W1’・X1’)し、この乗算値(W1’・X1’)の信号を指向性制御装置2301Bに送信する。
一方、受信局2201Bでは、CSMAフレーム2041のタイミングにおいて、指向性制御装置2301Bから受信した重み係数W2と、受信信号X2とを乗算(W2・X2)し、この乗算値(W2・X2)の信号を指向性制御装置2301Bに送信する。また、CSMAフレーム2042のタイミングにおいて、指向性制御装置2301Bから受信した重み係数W2’と、受信信号X2’とを乗算(W2’・X2’)し、この乗算値(W2’・X2’)の信号を指向性制御装置2301Bに送信する。
指向性制御装置2301Bは、CSMAフレーム2041のタイミングにおいて、受信局2101Bから受信した乗算値W1・X1の信号と、受信局2201Bから受信した乗算値W2・X2の信号とを基に、合成値Yを求める。
合成値Y=W1・X1+W2・X2
そして、指向性制御装置2301Bは、合成値Y(Y=W1・X1+W2・X2)の信号を受信局2101Bに送信する。受信局2101Bは、指向性制御装置2301Bから受信した、合成値Yの信号を受信信号とする。
また、指向性制御装置2301Bは、CSMAフレーム2042のタイミングにおいて、受信局2101Bから受信した乗算値W1’・X1’の信号と、受信局2201Bから受信した乗算値W2’・X2’の信号とを基に、合成値Y’を求める。
合成値Y’=W1’・X1’+W2’・X2’
そして、指向性制御装置2301Bは、合成値Y’(Y’=W1’・X1’+W2’・X2’)の信号を受信局2201Bに送信する。受信局2201Bは、指向性制御装置2301Bから受信した、合成値Y’の信号を受信信号とする。
これにより、CSMA方式を使用した通信システムにおいて、アレーアンテナを有していない受信局2101Bであっても、周辺の受信局2201Bのアンテナと合わせて一つのアレーアンテナを構成することができ、装置規模に影響なくアレーアンテナの干渉抑圧効果を得ることができる。同様にして、アレーアンテナを有していない受信局2201Bであっても、周辺の受信局2101Bのアンテナと合わせて一つのアレーアンテナを構成することができ、装置規模に影響なくアレーアンテナの干渉抑圧効果を得ることができる。
このため、受信局2101Bおよび受信局2201Bがアレーアンテナを備えていない小型の受信局装置(例えば、携帯電話機等)であっても、アンテナ指向性制御による干渉抑圧を行うことができる。なお、受信局2101Bおよび受信局2201Bの信号受信時に形成したアンテナ指向性は、信号の送信時において使用することも可能である。
また、指向性制御装置2301Bにおける重み係数を求めるアルゴリズムは、前述したパワーインバージョンアダプティブアレーアンテナ(PIアンテナ)の手法に限らない。例えば、制御アルゴリズムとして、ゼロフォーシング(ZF)や、最小2乗誤差法(MMSE)等、何でも構わない。さらに、制御指標としては、受信電力、受信SI、受信誤り率等、何でも構わない。
なお、図25は、CSMA方式における重み係数の送信タイミングを示す図であり、上述したCSMA方式における制御装置と受信局との間の重み係数の送受信処理の流れを図で示したものである。
図25に示す例は、図24に示す送信局2021Bと送信局2022Bが非同期の場合(CSMA方式で通信する場合)の例であり、指向性制御装置2301Bが重み係数W1、W2、W1’、W2’を記憶し、この重み係数を受信局2101Bおよび受信局2201Bへ送信する例を示している。
図25において、送信局2021Bと受信局2101Bとが通信を行うCSMAフレーム2041は、プリアンブル2041Aとデータブロック2041Bとで構成されている。また、送信局2022Bと受信局2201Bとが通信を行うCSMAフレーム2042は、プリアンブル2042Aとデータブロック2042Bとで構成されている。
そして、CSMAフレーム2041のプリアンブル2041Aにより、受信局2101Bは送信局2021Bを検知する(ステップS111)。また、CSMAフレーム2042のプリアンブル2042Aにより、受信局2201Bは送信局2022Bを検知する(ステップS112)。
その後、送信局2021Bと受信局2101Bとの通信が開始され、送信局2022Bと受信局2201Bとの通信が開始される。送信局と受信局の通信が開始されると、受信局2101Bと指向性制御装置2301Bとの通信、および受信局2201Bと指向性制御装置2301Bとの通信も開始される。
そして、指向性制御装置2301Bでは、CSMAフレーム2041のタイミングにおいて、受信局2101Bから受信信号X1を受信し、受信局2201Bから受信信号X2を受信する。指向性制御装置2301Bは、この受信信号X1、X2を基に、前述のパワーインバージョンアダプティブアレーアンテナ(PIアンテナ)の手法により、重み係数W1、W2を計算する(ステップS113)。
なお、重み係数を算出する際に必要となる受信信号について、プリアンブル信号を利用できる場合は、このプリアンブル信号を利用して重み係数を算出するようにしてもよい。
重み係数W1、W2が算出されると、CSMAフレーム2041の最初のタイミングにおいて、受信局2101Bから指向性制御装置2301Bに対して、指向性パターンP21を形成するための重み係数W1、W2の呼び出し信号が送信され(ステップS114)、指向性制御装置2301Bから重み係数W1,W2が受信局2101Bに送信される(ステップS115)。以後、この重み係数W1、W2の送信処理は、送信局2021Bと受信局2101Bとの間の通信が中断されるまで継続される。
また、指向性制御装置2301Bでは、CSMAフレーム2042のタイミングにおいて、受信局2101Bから受信信号X1’を受信し、受信局2201Bから受信信号X2’を受信し、この受信信号X1’、X2’を基に、前述のパワーインバージョンアダプティブアレーアンテナ(PIアンテナ)の手法により、重み係数W1’、W2’を計算する(ステップS116)。この重み係数W1’、W2’は指向性制御装置2301内に記憶される。
重み係数W1’、W2’が算出されると、CSMAフレーム2042の最初のタイミングにおいて、受信局2201Bから指向性制御装置2301Bに対して、指向性パターンP22を形成するための重み係数W1’、W2’の呼び出し信号が指向性制御装置2301Bに送信され(ステップS117)、指向性制御装置2301Bから重み係数W1’,W2’が受信局2201Bに送信される(ステップS118)。以後、この重み係数W1’、W2’の送信処理は、送信局2021Bと受信局2201Bとの間の通信が中断されるまで継続される。
また、図26は、本発明の第13の実施の形態に係わる指向性制御システムにおける、受信局2101B、受信局2201B、および指向性制御装置2301Bの構成例を示す図である。
図26に示す第13の実施の形態の指向性制御システムの構成が、図19に示す第9の実施の形態の構成例と構成上異なるのは、図19に示す指向性制御装置2301内のTDMA通信制御部2310が、図26に示す指向性制御装置2301B内のCSMA通信制御部2310Bに変わった点が異なる。また、図19に示す受信局2101内の第1受信局内TDMA通信制御部2110が、図26に示す受信局2101B内の第1受信局内CSMA通信制御部2110Bに変わった点が異なる。また、図19に示す受信局2201内の第2受信局内TDMA通信制御部2210が、図26に示す受信局2201B内の第2受信局内CSMA通信制御部2210Bに変わった点が異なる。他の構成は同様である。このため、同一の構成部分には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
指向性制御装置2301B内のCSMA通信制御部2310Bは、CSMA方式の受信局2101Bおよび受信局2201Bに対して、信号を送受信するための通信制御処理を行なう。他の構成部分は、図19に示す構成と同様である。
また、第1の受信局2101B内の第1受信局内CSMA通信制御部2110Bは、CSMAフレームにより送信局2021Bと通信を行うための処理を行なう。また、指向性制御装置2301Bと通信を行う場合の通信制御処理を行なう。他の構成部分は、図19に示す構成と同様である。
また、第2の受信局2201B内の第2受信局内CSMA通信制御部2210Bは、CSMAフレームにより送信局2022Bと通信を行うための処理を行なう。また、指向性制御装置2301Bと通信する場合の通信制御処理を行なう。他の構成部分は、図19に示す構成と同様である。
[第14の実施の形態]
図27は、本発明の第14の実施の形態に係わる指向性制御システムの全体構成を示す図である。図27に示す例は、図24に示す例と同様に、CSAM方式を利用する例である。
図24に示す第13の実施の形態では、指向性制御装置2301Bが重み係数W1、W1’を受信局2101Bに送信し、重み係数W2、W2’を受信局2201Bに送信する例を示した。図27に示す本発明の第14の実施の形態では、指向性制御装置2301Cが重み係数W1、W1’を受信局2101Cに送信することなく、また重み係数W2、W2’を受信局2201Cに送信しない例について説明する。
図27に示す指向性制御システムでは、図24に示す例と同様に、ともにアレーアンテナ構成でない受信局2101Cと受信局2201Cを合わせて一つのアレーアンテナシステムと見なし、受信局2101Cおよび受信局2201Cの双方で受信した所望信号と干渉信号Uの合成信号、または干渉信号から、指向性制御装置2301Cにおいてアレーアンテナ位相を重み付けする。
この重み付けにより、受信局2101Cにおける干渉信号の到来方向にヌルを有し、かつ送信局2021Bからの所望信号D1の到来方向に高い指向性を有する指向性パターンP21を形成する。または、受信局2101Cにおける干渉信号の到来方向にヌルを有する指向性パターンを形成する。
また、受信局2201Cにおける干渉信号の到来方向にヌルを有し、かつ送信局2022Bからの所望信号D2の到来方向に高い指向性を有する指向性パターンP22を形成する。または受信局2201Cにおける干渉信号の到来方向にヌルを有する指向性パターンを形成する。
この指向性パターンを形成するために、受信局2101Cは、CSAMフレーム2041のタイミングにおいて受信信号X1を指向性制御装置2301Cに送信し、CSAMフレーム2042のタイミングにおいて、受信信号X1’を指向性制御装置2301Cに送信する。また、受信局2201Cは、CSAMフレーム2041のタイミングにおいて受信信号X2を指向性制御装置2301Aに送信し、CSAMフレーム2042のタイミングにおいて、受信信号X2’を指向性制御装置2301Cに送信する。
そして、指向性制御装置2301Cは、CSAMフレーム2041のタイミングにおいて、受信局2101Cから受信した受信信号X1と、受信局2201Cから受信した受信信号X2とに対し、重み係数W1、W2をそれぞれ乗算し、合成値Y(Y=W1・X1+W2・X2)の信号を生成して受信局2101Cに送信する。
また、指向性制御装置2301Cは、CSAMフレーム2042のタイミングにおいて、受信局2201Cから受信した受信信号X1’と、受信局2201Cから受信した受信信号X2’とに対し、重み係数W1’、W2’をそれぞれ乗算し、合成値Y’(Y’=W1’・X1’+W2’・X2’)の信号を生成して受信局2201Cに送信する。
上述したように、図27に示す構成例が、図24に示す第13の実施の形態の構成例と構成上異なるのは、図24に示す例では、指向性制御装置2301Bが重み係数W1、W1’を受信局2101Bに送信し、重み係数W2、W2’を受信局2201Bに送信するが、図27に示す例では、指向性制御装置2301Cが重み係数W1、W1’を受信局2101Cに送信せず、また、重み係数W2、W2’を受信局2201Cに送信しない点が異なる。また、指向性制御装置2301Cにおいて、重み係数と受信信号とを乗算する点が異なる。
このように、指向性制御装置2301Cにおいて、重み係数と受信信号の乗算処理を行なうことにより、指向性制御装置から受信局に対して重み係数の信号を送信する必要がなくなる。また、受信局において、重み係数と受信信号との乗算処理をなくすことができ、受信局における処理を簡略化できるようになる。
また、図28は、本発明の第12の実施の形態に係わる指向性制御システムにおける、受信局2101C、受信局2201C、および指向性制御装置2301Cの構成例を示す図である。
図28に示す構成例では、図26に示す第13の実施の形態の構成例と比較して、図26に示す指向性制御装置2301B内の重み係数送信部2313と、乗算信号受信部2314とが省略されている。また、図26に示す受信局2101B内の第1受信局内重み係数受信部2112と、第1受信局内乗算部2113と、第1受信局内乗算信号送信部2114とが省略されている。さらに、図26に示す受信局2201B内の第2受信局内重み係数受信部2212と、第2受信局内乗算部2213と、第2受信局内乗算信号送信部2214とが省略されている。
すなわち、図28に示す構成例では、指向性制御装置2301Cから受信局2101Cおよび受信局2201Cに対し重み係数W1、W2、W1’、W2’の信号を送信せず、また、受信局2101Cおよび受信局2201Cにおいて重み係数と受信信号の乗算処理が行なわれないため、これらに関連する処理部が省略されている。この重み係数と受信信号の乗算処理は、指向性制御装置2301C内の合成信号生成部2315で行なわれる。他の構成は図26に示す構成と同様である。このため、同一の構成部分には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
以上、本発明の第9の実施の形態から第14の実施の形態について説明したが、これらの実施の形態おいては、受信局が送信局から送信される所望信号を受信する例についてのみ説明したが、これに限られるものではなく、受信局は所望信号の受信と送信を行なうようにしてもよい。同様に、第9の実施の形態から第14の実施の形態においては、送信局が受信局に対して所望信号を送信する例についてのみ説明したが、これに限られず、送信局は所望信号の送信と受信を行なうようにしてもよい。
[第15の実施の形態]
図29は、本発明の第15の実施の形態に係わる指向性制御システムの全体構成を示す図でる。図29に示す例は、同一時間、同一場所において複数セル/システムが同一周波数を共用する場合の例であり、複数の干渉信号が到来する例である。
図29に指向性制御システムでは、受信局3101が受信する干渉波の数を検知して送信局3021内の協力局選択部3022に干渉波通知信号Aとして送信する。協力局選択部3022は、配下の協力局(この例では、協力局3201と協力局3301)から干渉波の受信状態の情報を受信状態通知信号B1およびB2として受信する。
協力局選択部3022では、受信局3101から通知された干渉波数と各協力局における干渉波の受信状態の情報から協力可能な協力局を選択し、協力要請信号を選択された協力局に通知する。図29に示す例では、協力局3201と協力局3301を選択して、送信局3021から協力要請信号を送信する。
これにより、アレーアンテナ構成でない受信局3101のアンテナ3102と、受信局3101で受信される干渉波数に応じて選択された協力局3201のアンテナ3202と、協力局3301のアンテナ3302とを合わせて一つのアレーアンテナシステムを形成する。そして、それぞれで受信した所望信号Dと干渉信号U1およびU2の合成信号、または干渉信号U1およびU2から制御装置3401においてアレーアンテナ位相を重み付けして、アレーアンテナにおいて、各干渉信号U1およびU2の到来方向にヌルを有し、かつ所望信号Dの到来方向に高い指向性を有する指向性パターンP30を形成する。または、アレーアンテナにおいて、各干渉信号U1およびU2の到来方向にヌルを有する指向性パターンを形成する。
制御装置3401において、各局装置の受信信号に対して重み付けを行なうための重み係数を算出する際には、例えば、パワーインバージョンアダプティブアレーアンテナ(PIアンテナ)の手法を使用することができる。以下、パワーインバージョンアダプティブアレーアンテナ(PIアンテナ)の手法を使用する手順について説明する。
図29において、受信局3101では、アンテナ3102により送信局3021からの所望信号Dと、干渉局3011からの干渉信号U1と、干渉局3012からの干渉信号U2とを受信する。アンテナ3102で受信された受信信号X1は制御装置3401に送信される。
また、協力局3201では、アンテナ3202により送信局3021からの所望信号Dと、干渉局3011からの干渉信号U1と、干渉局3012からの干渉信号U2とを受信する。アンテナ3202で受信された受信信号X2は制御装置3401に送信される。また、協力局3301では、アンテナ3302により送信局3021からの所望信号Dと、干渉局3011からの干渉信号U1と、干渉局3012からの干渉信号U2とを受信する。アンテナ3302で受信された受信信号X3は制御装置3401に送信される。
なお、第15の実施の形態においては、受信局3101から制御装置3401への受信信号X1の送信と、協力局3201から制御装置3401への受信信号X2の送信と、協力局3301から制御装置3401への受信信号X3送信と、は、重み係数の算出の際にだけ行なわれる(常時は、後述する重み係数と受信信号の乗算値の信号が送信される)。
制御装置3401では、受信信号X1、X2、およびX3を基に、受信局3101における受信電力が最小になるように、下記計算式により、重み係数Wを計算する。
最初に、受信信号X1、X2、X3の相関行列Rを求める。
Figure 0005089709
続いて、相関行列Rの逆行列とステアリングベクトルS(1、0、0)の転置行列から、最適重み係数をWを求める。このステアリングベクトルS(1、0、0)は、一つのアンテナの重み係数を固定にするために使用される。
Figure 0005089709
そして、最適重み係数Wから、受信信号X1に対する重み係数W1と、受信信号X2に対する重み係数W2と、受信信号X3に対する重み係数W3とが算出される。
Figure 0005089709
上記手順により、受信信号X1に対する重み係数W1と、受信信号X2に対する重み係数W2と、受信信号X3に対する重み係数W3とが算出されると、制御装置3401は、受信信号X1に対する重み係数W1を受信局3101に送信し、受信信号X2に対する重み係数W2を協力局3201に送信し、受信信号X3に対する重み係数W3を協力局3301に送信する。
受信局3101では、制御装置3401から受信した重み係数W1と、受信信号X1とを乗算(W1・X1)し、この乗算値W1・X1の信号を制御装置3401に送信する。一方、協力局3201は、制御装置3401から受信した重み係数W2と、受信信号X2とを乗算(W2・X2)し、この乗算値W2・X2の信号を制御装置3401に送信する。また、協力局3301は、制御装置3401から受信した重み係数W3と、受信信号X3とを乗算(W3・X3)し、この乗算値W3・X3の信号を制御装置3401に送信する。
制御装置3401は、受信局3101から受信した乗算値W1・X1の信号と、協力局3201から受信した乗算値W2・X2の信号と、協力局3301から受信した乗算値W3・X3の信号とを基に、合成値Yを求める。
合成値Y=W1・X1+W2・X2+W3・X3
そして、制御装置3401は、合成値Y(Y=W1・X1+W2・X2+W3・X3)の信号を受信局3101に送信する。受信局3101は、制御装置3401から受信した、合成値Yの信号を受信信号とする。
これにより、アレーアンテナを有していない受信局3101であっても周辺の協力局3201および協力局3301のアンテナと合わせて一つのアレーアンテナを構成することができる。このため、このアレーアンテナにおいて、複数の干渉信号の到来方向にヌルを有し、かつ所望信号の到来方向に高い指向性を有する指向性パターンを形成することができる。または、アレーアンテナにおいて、複数の干渉信号の到来方向にヌルを有する指向性パターンを形成することができる。このように、装置規模に影響なくアレーアンテナの干渉抑圧効果を得ることができるため、受信局3101がアレーアンテナを備えていない小型の受信局装置(例えば、携帯電話等)であっても、アンテナ指向性制御による干渉抑圧を行うことができる。
なお、協力局は他の受信局であってもよく、また、受信局での信号受信時に形成したアレーアンテナの指向性パターンは、受信局の信号送信時に使用することも可能である。
また、制御装置3401における重み係数を求めるアルゴリズムは、前述したパワーインバージョンアダプティブアレーアンテナ(PIアンテナ)の手法に限らない。例えば、制御アルゴリズムとして、ゼロフォーシング(ZF)や、最小2乗誤差法(MMSE)等、何でも構わない。さらに、制御指標としては、受信電力、受信SI、受信誤り率等、何でも構わない。
図30は、図29に示す指向性制御システムにおける処理の流れの概要を示す図である。
以下、図30を参照して、その処理の流れの概要について説明する。
最初に、受信局3101は検知した干渉波数の情報を送信局3021内の協力局選択部3022へ送信する(ステップS201)。
受信局3101は、所望のシステムと通信していない時に受信波を検出したり、その受信波のエネルギーを評価したり、干渉源となる無線局に固有の信号(例えば、符号化された信号)の相関検出を行ったり、同一エリアに存在する複数のシステム間で接続端末数の情報共有などをしたりすることによって、干渉波数を検知する。
また、受信局3101は、干渉補償制御に用いる協力局の数を変化させて所望のシステムの受信局で残留干渉量を検出し、最適な協力局数の最適値を試行的に求めることで、干渉波数を検知しても良い。
協力局選択部3022では、受信局3101からの干渉波数の情報の送信があった場合に、干渉波数の情報と、配下の協力局の受信状態(当該干渉波の受信可否および受信レベル)の情報から、干渉波の受信が可能であり、かつ干渉波の受信レベルが高い協力局から必要な数の協力局を選択する。この協力局の選択情報は協力要請信号して、選択された協力局に送信される(ステップS202)。図29に示す例では、協力局3201と協力局3301の2つの協力局が選択される。なお、協力局を選択する場合には、受信局と選択された協力局とをあわせた数が、「干渉波の数+1」以上となるようにする。また、協力の選択情報は制御装置3401にも送信される。
協力局3201と協力局3301が選択されると、受信局3101は受信信号X1を、協力局3201は受信信号X2を、協力局3301は受信信号X3を、それぞれ制御装置3401に送信する(ステップS203)。
制御装置3401では、各局の受信信号X1、X2、X3から重み係数W1、W2、W3を計算し、受信局3101に重み係数W1を送信し、協力局3201に重み係数W2を送信し、協力局3301に重み係数W3を送信する(ステップS204)。
受信局3101は受信信号X1と重み係数W1とを乗算(W1・X1)して制御装置3401に送信し、協力局3201は受信信号X2と重み係数W2とを乗算(W2・X2)して制御装置3401に送信し、協力局3301は受信信号X3と重み係数W3とを乗算(W3・X3)して制御装置3401に送信する(ステップS205)。
制御装置3401は、各局から受信した乗算値(W1・X1、W2・X2、W3・X3)を合成し、合成値Y(Y=W1・X1+W2・X2+W3・X3)の信号を受信局3101に送信する(ステップS206)。受信局3101は、合成値Yの信号を受信信号とする。
その後、受信局3101は干渉波の検出を継続し(ステップS207)、干渉波の情報を含む受信状態の情報を送信局3021の協力局選択部3022に通知する。協力局選択部3022は、受信局3101の受信状態に変化があったかどうかを判定する(ステップS208)。
協力局選択部3022において、受信状態に変化がない判定された場合は(ステップS208:No)、ステップS205に移行し、受信局3101は現在の重み係数により干渉波を抑制して受信を続ける。
一方、協力局選択部3022において、受信状態に変化があったと判定された場合は(ステップS208:Yes)、受信局3101において、干渉波の数の増減があったかどうかが判定される。すなわち、受信局3101おいて、干渉波抑圧が十分行なわれなくなった場合に、受信局3101は干渉波数の増減があったかどうかを判定する(ステップS209)。
受信局3101において、干渉波数の増減がなかったと判定された場合は(ステップS209:No)、受信状態には変化があったため(ステップS208でYesであったため)、ステップS202に移行し、協力局選択部3022は現在の干渉波数の受信状態において、再度協力局の選択を行なう。また、受信局3101において、干渉波数の増減があったと判定された場合は(ステップS209:Yes)、ステップS201に移行し、受信局3101は干渉波数を協力局選択部3022に通知し、協力局選択部3022はあらたな干渉波数を基に、再度協力局の選択を行なう(ステップS202)。
また、図31は、図29に示す指向性制御システムにおける各局装置の処理の流れを示すシーケンス図であり、図30に示す処理の流れを、より詳細に示したものである。以下、図31を参照して、その処理の流れについて説明する。なお、図31に示す例では、協力局として、協力局3201と協力局3301が選択されるものとする。
最初に、受信局3101は干渉波数の情報を送信局3021内の協力局選択部3022に送信する(ステップS311)。
協力局選択部3022は、受信局3101から受信した干渉波数の情報を基に、配下の協力局に対し受信状態送信要求信号を送信し、対象となる干渉波の受信状態の情報の送信を要求する(ステップS312)。
協力局3201は、協力局選択部3022からの受信状態送信要求信号を受信すると(ステップS313)、対象となる干渉波の受信状態の情報を協力局選択部3022に送信する(ステップS314)。同様にして、協力局3301は、協力局選択部3022からの受信状態送信要求信号を受信すると(ステップS315)、対象となる干渉波の受信状態の情報を協力局選択部3022に送信する(ステップS316)。
協力局選択部3022は、協力局3201および協力局3301から干渉波の受信状態の情報を受信し(ステップS317)、これらの協力局における干渉波の受信状態の情報を基に、アレーアンテナを構成して干渉波を抑圧するための協力局を選択する(ステップS318)。協力局選択部3022は、選択した協力局に対して協力局要請信号を送信する(ステップS319)。この例では、協力局3201と協力局3301とが選択され、協力局3201に対して協力要請信号が送信され(ステップS320)、また協力局3301に対して協力要請信号が送信される(ステップS321)。また、協力局の選択情報は、制御装置3401に対しても送信される(ステップS322)。
上記処理により、協力局の選択が完了し、以後、受信局3101のアンテナと、協力局3201のアンテナと、協力局3301のアンテナとでアレーアンテナを構成し、受信局3101における所望信号の受信処理が開始される。
最初に、受信局3101は自身のアンテナ3102で受信した受信信号X1を制御装置3401に送信し(ステップS323)、協力局3201は自身のアンテナ3202で受信した受信信号X2を制御装置3401に送信し(ステップS324)、協力局3301は自身のアンテナ3302で受信した受信信号X3を制御装置3401に送信する(ステップS325)。
制御装置3401は、受信局3101から受信信号X1を受信し、協力局3201から受信信号X2を受信し、協力局3301から受信信号X3を受信する(ステップS326)。そして、受信信号X1、X2、X3を基に、アレーアンテナの指向性パターンが、受信局3101において複数の干渉信号U1およびU2の到来方向に対してヌルを有し、所望信号Dの到来方向に対して高い指向性を有するように、受信信号X1に対する重み係数W1と、受信信号X2に対する重み係数W2と、受信信号X3に対する重み係数W3とを算出する(ステップS327)。
制御装置3401で算出された重み係数W1,W2、W3はそれぞれ各局に送信される(ステップS328)。受信局3101は重み係数W1を受信し(ステップS329)、協力局3201は重み係数W2を受信し(ステップS330)、協力局3301は重み係数W3を受信する(ステップS331)。
受信局3101は、制御装置3401から受信した重み係数W1と受信信号X1とを乗算(W1・X1)し、この乗算値の信号を制御装置3401に送信する(ステップS332)。協力局3201は、制御装置3401から受信した重み係数W2と受信信号X2とを乗算(W2・X2)し、この乗算値の信号を制御装置3401に送信する(ステップS333)。また、協力局3301は、制御装置3401から受信した重み係数W3と受信信号X3とを乗算(W3・X3)し、この乗算値の信号を制御装置3401に送信する(ステップS334)。
制御装置3401では、受信局3101から乗算値(W1・X1)を受信し、協力局3201から乗算値(W2・X2)を受信し、協力局3301から乗算値(W3・X3)を受信する(ステップS335)。そして、乗算値(W1・X1)と、乗算値(W2・X2)と、乗算値(W3・X3)から、合成値Y(Y=W1・X1+W2・X2+W3・X3)の信号を生成する(ステップS336)。そして、合成値Yの信号を、受信局3101に送信し(ステップS337)、受信局3101では合成値Yの信号を受信信号とする(ステップS338)。
その後、受信局3101から協力局選択部3022に対して、干渉波の情報の送信が継続される(ステップS339)。協力局選択部3022では、受信局3101において受信状態に変化があったかどうかを判定する(ステップS340)。
受信状態に変化がなかった場合は(ステップS340:No)、ステップS332に移行し、現在の協力局と重み係数による干渉波抑圧が継続される。一方、受信状態に変化があった場合は(ステップS340:Yes)、受信局3101において、干渉波数の増減があったかどうかが判定される(ステップS341)。
干渉波の増減がなかった場合は(ステップS341:No)、受信状態には変化があるので(ステップS340:Yesであったので)、ステップS312に移行し、協力局選択部3022は、再度各協力局における干渉波の受信状態を判定し、必要な場合には、協力局の選択の見直しを行なう。
干渉波の増減があった場合は(ステップS341:Yes)、ステップS311に移行し、受信局3101から協力局選択部3022に新たな干渉波数を通知し、協力局選択部3022は、協力局の選択を再度行なう。
また、図32は、本発明の第15の実施の形態に係わる指向性制御システムにおける、受信局3101、協力局3201、協力局3301、および制御装置3401の構成例を示す図である。
図32において、送信局3021内の協力局選択部3022は、受信局3101から受信した干渉波数の情報と、配下の協力局における干渉波の受信状態の情報を基に、アレーアンテナを形成するための協力局を選択する。このために、協力局選択部3022は、干渉波数受信部3023と協力局干渉波情報受信部3024と協力要請部3025とを有している。
干渉波情報受信部3023は、受信局3101から干渉波数の情報を干渉波通知信号Aとして受信する。協力局干渉波情報受信部3024は、配下の協力局から干渉波の受信状態の信号を、受信状態通知信号B1およびB2として受信する。
また、協力要請部3025は、アレーアンテナを形成するために選択された協力局(この例では、協力局3201と協力局3301)に対して協力要請信号を送信する処理を行なう。この選択された協力局の情報は制御装置3401にも送信される。
次に、制御装置3401の構成について説明する。
制御装置3401内の受信信号受信部3411は、受信局3101のアンテナ3102で受信された受信信号X1を受信局3101から受信し、協力局3201のアンテナ3202で受信された受信信号X2を協力局3201から受信し、協力局3301のアンテナ3302で受信された受信信号X3を協力局3301から受信する処理を行なう。なお、受信局3101から制御装置3401への受信信号X1の送信と、協力局3201から制御装置3401への受信信号X2の送信と、協力局3301から制御装置3401への受信信号X3の送信とは、受信信号X1、X2、X3に対する重み係数の算出の際にだけ行なわれる(常時は、重み係数と受信信号の乗算値の信号が送信される)。
重み係数算出部3412は、受信信号受信部3411により受信された受信信号X1、X2、およびX3を基に、アンテナ3102とアンテナ3202とアンテナ3302とで形成されるアレーアンテナの指向性パターンが、複数の干渉信号の到来方向にヌルを有し、かつ所望信号の到来方向に高い指向性を有するように、受信信号X1の重み係数W1と、受信信号X2の重み係数W2と、受信信号X3の重み係数W3を算出する処理を行なう。または、アレーアンテナの指向性パターンが、複数の干渉信号の到来方向にヌルを有するように、受信信号X1の重み係数W1と、受信信号X2の重み係数W2と、受信信号X3の重み係数W3を算出する処理を行なう。この重み係数の算出には、前述のパワーインバージョンアダプティブアレーアンテナ(PIアンテナ)の手法を使用することができる。
重み係数送信部3413は、重み係数算出部3412により算出した重み係数W1を受信局3101に送信し、重み係数W2を協力局3201に送信し、重み係数W3を協力局3301に送信する処理を行なう。
乗算信号受信部3414は、受信局3101から、受信信号X1と重み係数W1の乗算値W1・X1の信号を受信し、協力局3201から、受信信号X2と重み係数W2の乗算値W2・X2の信号を受信し、協力局3301から、受信信号X3と重み係数W3の乗算値W3・X3の信号を受信する処理を行なう。
合成信号生成部3415は、受信局3101から受信した乗算値W1・X1と、協力局3201から受信した乗算値W2・X2と、協力局3301から受信した乗算値W3・X3から、合成値Y(Y=W1・X1+W2・X2+W3・X3)の信号を生成する処理を行なう。
合成信号送信部3416は、合成信号生成部3415で生成された合成値Yの信号を受信局3101に送信する処理を行なう。
次に、受信局3101の構成について説明する。
受信局3101内の受信局内干渉波検出部3111は、受信局3101における干渉波数等の干渉信号の受信状態を検出すると共に、この干渉波数の情報を送信局3021内の協力局選択部3022に送信する処理を行なう。
受信局内受信信号送信部3112は、アンテナ3102により受信した干渉信号U(U1とU2)および所望信号Dの受信信号X1を、制御装置3401に送信する処理を行なう。
受信局内重み係数受信部3113は、制御装置3401から重み係数W1を受信する処理を行なう。
受信局内乗算部3114は、制御装置3401から受信した重み係数W1と受信信号X1とを乗算(W1・X1)する処理を行なう。
受信局内乗算信号送信部3115は、受信局内乗算部3114により算出した乗算値(W1・X1)の信号を制御装置3401に送信する処理を行なう。受信局内合成信号受信部3116は、制御装置3401から合成値Y(Y=W1・X1+W2・X2+W3・X3)の信号を受信する処理を行なう。
次に、協力局3201の構成について説明する。
協力局3201内の第1協力局内受信状態通知部3211は、送信局3021内の協力局選択部3022からの要求により、協力局3201における干渉波の受信状態の情報を協力局選択部3022に送信する処理を行なう。
第1協力局内要請信号受信部3212は、自身がアレーアンテナを形成する協力局として選択された場合に、送信局3021内の協力局選択部3022から協力要請信号C1を受信する処理を行なう。
第1協力局内受信信号送信部3213は、アンテナ3202により受信した干渉信号U(U1とU2)および所望信号Dの受信信号X2を、制御装置3401に送信する処理を行なう。
第1協力局内重み係数受信部3214は、制御装置3401から重み係数W2を受信する処理を行なう。第1協力局内乗算部3215は、制御装置3401から受信した重み係数W2と受信信号X2とを乗算(W2・X2)する処理を行なう。
第1協力局内乗算信号送信部3216は、第1協力局内乗算部3215により算出した乗算値(W2・X2)の信号を制御装置3401に送信する処理を行なう。
次に、協力局3301の構成について説明する。
協力局3301内の第2協力局内受信状態通知部3311は、送信局3021内の協力局選択部3022からの要求により、協力局3301における干渉波の受信状態の情報を受信状態通知信号B2として協力局選択部3022に送信する処理を行なう。
第2協力局内要請信号受信部3312は、自身がアレーアンテナを形成する協力局として選択された場合に、送信局3021内の協力局選択部3022から協力要請信号C2を受信する処理を行なう。
第2協力局内受信信号送信部3313は、アンテナ3302により受信した干渉信号U(U1とU2)および所望信号Dの受信信号X3を、制御装置3401に送信する処理を行なう。
第2協力局内重み係数受信部3314は、制御装置3401から重み係数W3を受信する処理を行なう。第2協力局内乗算部3315は、制御装置3401から受信した重み係数W3と受信信号X3とを乗算(W3・X3)する処理を行なう。
第2協力局内乗算信号送信部3316は、第2協力局内乗算部3315により算出した乗算値(W3・X3)の信号を制御装置3401に送信する処理を行なう。
上記構成により、受信局3101がアレーアンテナを備えていない小型の受信局装置(例えば、携帯電話機等)であっても、複数の干渉信号の到来方向にヌルを有し、かつ所望信号の到来方向に高い指向性を有する指向性パターンを形成することができる。または、複数の干渉信号の到来方向にヌルを有する指向性パターンを形成することができる。すなわち、装置規模に影響なくアレーアンテナの干渉抑圧効果を得ることができる。
[第16の実施の形態]
図33は、本発明の第16の実施の形態に係わる指向性制御システムの全体構成を示す図である。
図33に示す例は、図29に示す例と同様に、ともにアレーアンテナ構成でない受信局3101Aと、協力局3201Aと、協力局3301Aとを合わせて一つのアレーアンテナシステムと見なすように構成されている。そして、各局で受信した所望信号Dと干渉信号U1およびU2の合成信号、または干渉信号U1およびU2から、制御装置3401Aにおいてアレーアンテナ位相を重み付けして、アレーアンテナにおいて、複数の干渉波U1およびU2の到来方向にヌルを有し、かつ所望信号Dの到来方向に高い指向性を有する指向性パターンを形成するように構成されている。または、アレーアンテナにおいて、複数の干渉波U1およびU2の到来方向にヌルを有する指向性パターンP30を形成するように構成されている。
図33に示す構成例が、図29に示す第15の実施の形態の構成例と構成上異なるのは、図33に示す例では、制御装置3401Aが重み係数W1を受信局3101Aに送信せず、制御装置3401Aが重み係数W2を協力局3201Aせず、また、制御装置3401Aが重み係数W3を協力局3301Aに送信しない点が異なる。また、図33に示す制御装置3401Aにおいて、重み係数W1と受信信号X1とを乗算し、重み係数W2と受信信号X2とを乗算し、重み係数W3と受信信号X3とを乗算する点が異なる。さらに、受信局3101Aが、受信信号X1を常時、制御装置3401Aに送信する点が異なり(図29では乗算値W1・X1を常時送信する)、協力局3201Aが、受信信号X2を常時、制御装置3401Aに送信する点が異なり(図29では乗算値W2・X2を常時送信する)、協力局3301Aが、受信信号X2を常時、制御装置3401Aに送信する点が異なる(図29では乗算値W3・X3を常時送信する)。他の構成は、図29に示す構成と同様である。
このように、制御装置3401Aにおいて、重み係数W1と受信信号X1の乗算、重み係数W2と受信信号X2の乗算、および重み係数W3と受信信号X3の乗算を行なうことにより、制御装置3401Aから受信局3101A、協力局3201A、および協力局3301Aに対して重み係数の信号を送信する必要がなくなる。また、受信局3101A、協力局3201A、および協力局3301Aにおいて、重み係数と受信信号との乗算処理をなくすことができ、受信局3101A、協力局3201A、および協力局3301Aにおける処理を簡略化できるようになる。
また、図34は、本発明の第16の実施の形態に係わる指向性制御システムにおける、受信局3101A、協力局3201A、協力局3301A、および制御装置3401Aの構成例を示す図である。
図34に示す構成例では、図32に示す第15の実施の形態の構成例と比較して、図32に示す制御装置3401内の重み係数送信部3413と、乗算信号受信部3414とが省略されている。また、図32に示す受信局3101内の受信局内重み係数受信部3113と、受信局内乗算部3114と、受信局内乗算信号送信部3115とが省略されている。また、図32に示す協力局3201内の第1協力局内重み係数受信部3214と、第1協力局内乗算部3215と、第1協力局内乗算信号送信部3216とが省略されている。さらに、図32に示す協力局3301内の第2協力局内重み係数受信部3314と、第2協力局内乗算部3315と、第2協力局内乗算信号送信部3316とが省略されている。
すなわち、図34に示す構成例では、制御装置3401Aから、受信局3101Aと協力局3201Aと協力局3301Aとに対して重み係数W1、W2、W3の信号を送信せず、また、受信局3101A、協力局3201A、および協力局3301Aにおいて重み係数と受信信号の乗算処理が行なわれないため、これらに関連する処理部が省略されている。この重み係数と受信信号の乗算処理は、制御装置3401A内の合成信号生成部3415で行なわれる。他の構成は図32に示す構成と同様である。このため、同一の構成部分には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
また、図35は、図33に示す指向性制御システムにおける各局装置の処理の流れを示すシーケンス図である。
図34に示すシーケンス図は、図31に示す第15の実施の形態におけるシーケンス図と比較して、ステップS311〜S327、およびステップS336〜S341は共通であり、図31に示すステップS328〜S335が省略され、変わりにステップS335Aの処理(制御装置における重み係数と受信信号の乗算処理)が追加された点が異なる。
すなわち、制御装置3401Aが重み係数の送信を行なわず、制御装置3401Aにおいて、重み係数と受信信号Xの乗算処理を行なう点だけが異なる。このため、同一の処理内容の同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
[第17の実施の形態]
図36は、本発明の第17の実施の形態に係わる指向性制御システムの全体構成を示す図である。図36に示す例は、図29に示す例と同様に、同一時間、同一場所において複数セル/システムが同一周波数を共用する場合の例であり、複数の干渉信号が到来する例である。
図29に示す第15の実施の形態、および図33に示す第16の実施の形態においては、協力局を選択する協力局選択部が送信局内に設備される例を示したが、図36に示す第17の実施の形態では、協力局選択部を制御装置内に設備する例を示したものである。
図36に示す指向性制御システムでは、受信局3101Bが受信する干渉波の数を検知して制御装置3401B内の協力局選択部3417に干渉波通知信号Aとして送信する。協力局選択部3417は、配下の協力局(この例では、協力局3201Bと協力局3301B)から干渉波の受信状態の情報を受信状態通知信号B1およびB2として受信する。
協力局選択部3417では、受信局3101Bから通知された干渉波数と各協力局における干渉波の受信状態の情報から協力可能な協力局を選択し、協力要請信号を選択された協力局に通知する。図36に示す例では、協力局3201Bと協力局3301Bを選択して、それぞれに協力要請信号C1、C2を送信する。
これにより、アレーアンテナ構成でない受信局3101Bのアンテナ3102と、選択された協力局3201Bのアンテナ3202と、協力局3301Bのアンテナ3302とを合わせて一つのアレーアンテナを形成する。そして、それぞれで受信した所望信号Dと干渉信号U1およびU2の合成信号、または干渉信号U1およびU2から制御装置3401においてアレーアンテナ位相を重み付けして、アレーアンテナにおいて、各干渉信号U1およびU2の到来方向にヌルを有し、かつ所望信号Dの到来方向に高い指向性を有する指向性パターンを形成する。または、アレーアンテナにおいて、各干渉信号U1およびU2の到来方向にヌルを有する指向性パターンP30を形成する。
制御装置3401Bにおいて、各局装置の受信信号に対して重み付けを行なうための重み係数を算出する際には、前述したパワーインバージョンアダプティブアレーアンテナ(PIアンテナ)の手法を使用することができる。
制御装置3401Bにおいて、受信信号X1に対する重み係数W1と、受信信号X2に対する重み係数W2と、受信信号X3に対する重み係数W3とが算出されると、制御装置3401Bは、受信信号X1に対する重み係数W1を受信局3101Bに送信し、受信信号X2に対する重み係数W2を協力局3201Bに送信し、受信信号X3に対する重み係数W3を協力局3301Bに送信する。
受信局3101Bでは、制御装置3401Bから受信した重み係数W1と受信信号X1とを乗算(W1・X1)し、この乗算値W1・X1の信号を制御装置3401Bに送信する。一方、協力局3201Bは、制御装置3401Bから受信した重み係数W2と受信信号X2とを乗算(W2・X2)し、この乗算値W2・X2の信号を制御装置3401Bに送信する。また、協力局3301Bは、制御装置3401Bから受信した重み係数W3と受信信号X3とを乗算(W2・X2)し、この乗算値W3・X3の信号を制御装置3401Bに送信する。
制御装置3401Bは、受信局3101Bから受信した乗算値W1・X1の信号と、協力局3201Bから受信した乗算値W2・X2の信号と、協力局3301Bから受信した乗算値W3・X3の信号とを基に、合成値Yを求める。
合成値Y=W1・X1+W2・X2+W3・X3
そして、制御装置3401Bは、合成値Y(Y=W1・X1+W2・X2+W3・X3)の信号を受信局3101Bに送信する。受信局3101Bは、制御装置3401Bから受信した、合成値Yの信号を受信信号とする。
これにより、アレーアンテナを有していない受信局3101Bであっても周辺の協力局3201Bおよび協力局3301Bのアンテナと合わせて一つのアレーアンテナを構成することができる。このため、アレーアンテナにおいて、複数の干渉信号の到来方向にヌルを有し、かつ所望信号の到来方向に高い指向性を有する指向性パターンを形成することができる。または、アレーアンテナにおいて、複数の干渉信号の到来方向にヌルを有する指向性パターンを形成することができる。このように、装置規模に影響なくアレーアンテナの干渉抑圧効果を得ることができるため、受信局3101Bがアレーアンテナを備えていない小型の受信局装置(例えば、携帯電話等)であっても、アンテナ指向性制御による干渉抑圧を行うことができる。
なお、協力局は他の受信局であってもよく、また、受信局での信号受信時に形成したアレーアンテナの指向性パターンは、受信局の信号送信時に使用することも可能である。
また、制御装置3401Bにおける重み係数を求めるアルゴリズムは、前述したパワーインバージョンアダプティブアレーアンテナ(PIアンテナ)の手法に限らない。例えば、制御アルゴリズムとして、ゼロフォーシング(ZF)や、最小2乗誤差法(MMSE)等、何でも構わない。さらに、制御指標としては、受信電力、受信SI、受信誤り率等、何でも構わない。
また、図37は、図36に示す指向性制御システムにおける各局装置の処理の流れを示すシーケンス図である。以下、図37を参照して、その処理の流れについて説明する。なお、図31に示す例では、協力局として、協力局3201Bと協力局3301Bが選択されるものとする。
最初に、受信局3101Bは干渉波数の情報を制御装置3401B内の協力局選択部3417に送信する(ステップS401)。
協力局選択部3417は、受信局3101Bから受信した干渉波数の情報を基に、配下の協力局に対し受信状態送信要求信号を送信し、対象となる干渉波の受信状態の情報の送信を要求する(ステップS402)。
協力局3201Bは、協力局選択部3417からの受信状態送信要求信号を受信すると(ステップS403)、対象となる干渉波の受信状態の情報を協力局選択部3417に送信する(ステップS404)。同様にして、協力局3301Bは、協力局選択部3417からの受信状態送信要求信号を受信すると(ステップS405)、対象となる干渉波の受信状態の情報を協力局選択部3417に送信する(ステップS406)。
協力局選択部3417は、協力局3201Bおよび協力局3301Bから干渉波の受信状態の情報を受信し(ステップS407)、これらの協力局における受信状態の情報を基に、アレーアンテナを構成して干渉波を抑圧するための協力局を選択する(ステップS408)。協力局選択部3417は、選択した協力局に対して協力局要請信号を送信する。この例では、協力局3201Bと協力局3301Bとが選択され、協力局3201Bと協力局3301Bに対して協力要請信号が送信される(ステップS409、S410、S411)。
上記処理により、協力局の選択が完了し、以後、受信局3101Bのアンテナと、協力局3201Bのアンテナと、協力局3301Bのアンテナとでアレーアンテナを構成し、受信局3101Bにおける所望信号の受信処理が開始される。
最初に、受信局3101Bは自身のアンテナ3102で受信した受信信号X1を制御装置3401Bに送信し(ステップS412)、協力局3201Bは自身のアンテナ3202で受信した受信信号X2を制御装置3401Bに送信し(ステップS413)、協力局3301Bは自身のアンテナ3302で受信した受信信号X3を制御装置3401Bに送信する(ステップS414)。
制御装置3401Bは、受信局3101Bから受信信号X1を受信し、協力局3201Bから受信信号X2を受信し、協力局3301Bから受信信号X3を受信する(ステップS415)。そして、受信信号X1、X2、X3を基に、アレーアンテナの指向性パターンが、受信局3101Bにおいて複数の干渉信号の到来方向に対してヌルを有し、所望信号Dの到来方向に対して高い指向性を有するように、受信信号X1に対する重み係数W1と、受信信号X2に対する重み係数W2と、受信信号X3に対する重み係数W3とを算出する(ステップS416)。または、アレーアンテナの指向性パターンが、受信局3101Bにおいて複数の干渉信号の到来方向に対してヌルを有するように、重み係数W1、W2、W3を算出する。
制御装置3401で算出された重み係数W1,W2、W3はそれぞれ各局に送信される(ステップS417)。受信局3101Bは重み係数W1を受信し(ステップS418)、協力局3201Bは重み係数W2を受信し(ステップS419)、協力局3301Bは重み係数W3を受信する(ステップS420)。
受信局3101Bは、制御装置3401Bから受信した重み係数W1と受信信号X1とを乗算(W1・X1)し、この乗算値の信号を制御装置3401Bに送信する(ステップS421)。協力局3201Bは、制御装置3401Bから受信した重み係数W2と受信信号X2とを乗算(W2・X2)し、この乗算値の信号を制御装置3401Bに送信する(ステップS422)。また、協力局3301Bは、制御装置3401Bから受信した重み係数W3と受信信号X3とを乗算(W3・X3)し、この乗算値の信号を制御装置3401Bに送信する(ステップS423)。
制御装置3401Bでは、受信局3101Bから乗算値(W1・X1)を受信し、協力局3201Bから乗算値(W2・X2)を受信し、協力局3301Bから乗算値(W3・X3)を受信する(ステップS424)。そして、乗算値(W1・X1)と、乗算値(W2・X2)と、乗算値(W3・X3)から、合成値Y(Y=W1・X1+W2・X2+W3・X3)の信号を生成する(ステップS425)。そして、合成値Yの信号を、受信局3101に送信し(ステップS426)、受信局3101Bでは合成値Yの信号を受信信号とする(ステップS427)。
その後、受信局3101Bにおいて干渉波の検出が継続され、検出された干渉波の情報は協力局選択部3417に送信される(ステップS428)。協力局選択部3417では、受信局3101Bにおいて受信状態に変化があったかどうかを判定する(ステップS429)。
受信状態に変化がなかった場合は(ステップS429:No)、ステップS424に移行し、現在選択された協力局と重み係数による干渉波抑圧が継続される。一方、受信状態に変化があった場合は(ステップS429:Yes)、受信局3101Bにおいて、干渉波数の増減があったかどうかが判定される(ステップS430)。
干渉波の増減がなかった場合は(ステップS430:No)、受信状態には変化があるので(ステップS429でYesであったので)、ステップS402に移行し、再度各協力局における干渉波の受信状態を判定し、必要な場合には、協力局の選択の見直しを行なう。
干渉波の増減があった場合は(ステップS430:Yes)、ステップS401に移行し、受信局3101Bから協力局選択部3417に新たな干渉波数を通知し、協力局選択部3417では、協力局の選択を再度行なう。
また、図38は、本発明の第17の実施の形態に係わる指向性制御システムにおける、受信局3101B、協力局3201B、協力局3301B、および制御装置3401Bの構成例を示す図である。
図38に示す指向性制御システムの構成例が、図32に示す第15の実施の形態の構成例と構成上異なるのは、図32に示す送信局3021内の協力局選択部3022が、図38に示す制御装置3401B内の協力局選択部3417に移設された点が異なり、他の構成は図32に示す指向性制御システムの構成と同様である。このため、同一の構成部分には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
すなわち、図38に示す構成例では、制御装置3401B内の協力局選択部3417が協力局の選択等の処理を行なうため、受信局3101Bから協力局選択部3417に対して干渉波通知信号Aが送信される。
制御装置3401B内の協力局選択部3417は、干渉波数受信部3418と協力局干渉波情報受信部3419と協力要請部3420とを有している。干渉波情報受信部3418は、受信局3101Bから干渉波数の情報を干渉波通知信号Aとして受信する。協力局干渉波情報受信部3419は、配下の協力局から干渉波の受信状態の信号を、受信状態通知信号B1およびB2として受信する。
また、協力要請部3025は、アレーアンテナを形成する協力局として選択された協力局(この例では、協力局3201と協力局3301)に対し、協力要請信号C1およびC2を送信する処理を行なう。
上記構成により、受信局3101Bがアレーアンテナを備えていない小型の受信局装置(例えば、携帯電話機等)であっても、複数の干渉信号の到来方向にヌルを有し、かつ所望信号の到来方向に高い指向性を有する指向性パターンを形成することができる。または、複数の干渉信号の到来方向にヌルを有する指向性パターンを形成することができる。すなわち、装置規模に影響なくアレーアンテナの干渉抑圧効果を得ることができる。
[第18の実施の形態]
図39は、本発明の第18の実施の形態に係わる指向性制御システムの全体構成を示す図である。図39に示す例は、図29に示す例と同様に、同一時間、同一場所において複数セル/システムが同一周波数を共用する場合の例であり、複数の干渉信号が到来する例である。
なお、第18の実施の形態が、第17の実施の形態と同様な構成をとる部分、または、同様の処理を行う部分については、それらの説明を省略する。
図36に示す第17の実施の形態では、制御装置3401Bが、送信局3021B、受信局3101B、協力局3201B、協力局3301Bとは、異なる場所に設置される場合について説明した。第18の実施の形態では、図39に示すように、制御装置3401Bが、協力局3301Bに設けられる場合について説明する。
図39に示す指向性制御システムでは、受信局3101Bが受信する干渉波の数を検知して、協力局3301Bが備える制御装置3401B内の協力局選択部3417に干渉波通知信号Aとして送信する。協力局選択部3417は、配下の協力局(この例では、協力局3201Bと協力局3301B)から干渉波の受信状態の情報を受信状態通知信号B1およびB2として受信する。
協力局選択部3417では、受信局3101Bから通知された干渉波数と各協力局における干渉波の受信状態の情報から協力可能な協力局を選択し、協力要請信号を選択された協力局に通知する。図36に示す例では、協力局3201Bと協力局3301Bを選択して、協力要請信号C1を協力局3201Bに送信する。協力局3301Bは、協力要請信号C2は自協力局宛ての信号なので送信しない。
これにより、アレーアンテナ構成でない受信局3101Bのアンテナ3102と、選択された協力局3201Bのアンテナ3202と、協力局3301Bのアンテナ3302とを合わせて一つのアレーアンテナを形成する。そして、それぞれで受信した所望信号Dと干渉信号U1およびU2の合成信号、または干渉信号U1およびU2から制御装置3401においてアレーアンテナ位相を重み付けして、アレーアンテナにおいて、各干渉信号U1およびU2の到来方向にヌルを有し、かつ所望信号Dの到来方向に高い指向性を有する指向性パターンを形成する。または、アレーアンテナにおいて、各干渉信号U1およびU2の到来方向にヌルを有する指向性パターンP30を形成する。
協力局3301Bが備える制御装置3401Bにおいて、各局装置の受信信号に対して重み付けを行なうための重み係数を算出する際には、前述したパワーインバージョンアダプティブアレーアンテナ(PIアンテナ)の手法を使用することができる。
制御装置3401Bにおいて、受信信号X1に対する重み係数W1と、受信信号X2に対する重み係数W2と、受信信号X3に対する重み係数W3とが算出されると、制御装置3401Bは、受信信号X1に対する重み係数W1を受信局3101Bに送信し、受信信号X2に対する重み係数W2を協力局3201Bに送信し、受信信号X3に対する重み係数W3を協力局3301Bに送信する。
受信局3101Bでは、協力局3301Bの制御装置3401Bから受信した重み係数W1と受信信号X1とを乗算(W1・X1)し、この乗算値W1・X1の信号を、協力局3301Bの制御装置3401Bに送信する。一方、協力局3201Bは、重み係数W2と受信信号X2とを乗算(W2・X2)し、この乗算値W2・X2の信号を記憶する。また、協力局3301Bは、重み係数W3と受信信号X3とを乗算(W2・X2)し、この乗算値W3・X3の信号を記憶する。
協力局3301Bが備える制御装置3401Bは、受信局3101Bから受信した乗算値W1・X1の信号と、記憶している乗算値W2・X2の信号と、記憶している乗算値W3・X3の信号とを基に、合成値Yを求める。
合成値Y=W1・X1+W2・X2+W3・X3
そして、協力局3301Bの制御装置3401Bは、合成値Y(Y=W1・X1+W2・X2+W3・X3)の信号を受信局3101Bに送信する。受信局3101Bは、協力局3301Bの制御装置3401Bから受信した、合成値Yの信号を受信信号とする。
これにより、アレーアンテナを有していない受信局3101Bであっても周辺の協力局3201Bおよび協力局3301Bのアンテナと合わせて一つのアレーアンテナを構成することができる。このため、アレーアンテナにおいて、複数の干渉信号の到来方向にヌルを有し、かつ所望信号の到来方向に高い指向性を有する指向性パターンを形成することができる。または、アレーアンテナにおいて、複数の干渉信号の到来方向にヌルを有する指向性パターンを形成することができる。このように、装置規模に影響なくアレーアンテナの干渉抑圧効果を得ることができるため、受信局3101Bがアレーアンテナを備えていない小型の受信局装置(例えば、携帯電話等)であっても、アンテナ指向性制御による干渉抑圧を行うことができる。
なお、協力局は他の受信局であってもよく、また、受信局での信号受信時に形成したアレーアンテナの指向性パターンは、受信局の信号送信時に使用することも可能である。
また、制御装置3401Bにおける重み係数を求めるアルゴリズムは、前述したパワーインバージョンアダプティブアレーアンテナ(PIアンテナ)の手法に限らない。例えば、制御アルゴリズムとして、ゼロフォーシング(ZF)や、最小2乗誤差法(MMSE)等、何でも構わない。さらに、制御指標としては、受信電力、受信SI、受信誤り率等、何でも構わない。
なお、上述した第18の実施の形態では、制御装置3401Bを協力局3301Bに設ける場合について説明したが、これに限定されるものではない。例えば、制御装置3401Bを、協力局3201Bや、受信局3101Bに設けるようにしても良い。
[第19の実施の形態]
図40は、本発明の第19の実施の形態に係わる指向性制御システムの全体構成を示す図である。
図40に示す例は、図36に示す第17の実施の形態と同様に、ともにアレーアンテナ構成でない受信局3101Cと、協力局3201Cと、協力局3301Cとを合わせて一つのアレーアンテナシステムと見なすように構成されている。そして、各局で受信した所望信号Dと干渉信号U1およびU2の合成信号、または干渉信号U1およびU2から、制御装置3401Cにおいてアレーアンテナ位相を重み付けして、アレーアンテナにおいて、複数の干渉波U1およびU2の到来方向にヌルを有し、かつ所望信号Dの到来方向に高い指向性を有する指向性パターンを形成するように構成されている。または、アレーアンテナにおいて、複数の干渉波U1およびU2の到来方向にヌルを有する指向性パターンP30を形成するように構成されている。
図40に示す構成例が、図36に示す第17の実施の形態の構成例と構成上異なるのは、図40に示す例では、制御装置3401Cが重み係数W1を受信局3101Cに送信せず、制御装置3401Cが重み係数W2を協力局3201Cに送信せず、また、制御装置3401Cが重み係数W3を協力局3301Aに送信しない点が異なる。
また、図40に示す制御装置3401Cにおいて、重み係数W1と受信信号X1とを乗算し、重み係数W2と受信信号X2とを乗算し、重み係数W3と受信信号X3とを乗算する点が異なる。さらに、受信局3101Cが、受信信号X1を常時、制御装置3401Cに送信する点が異なり(図36では乗算値W1・X1を常時送信する)、協力局3201Cが、受信信号X2を常時、制御装置3401Cに送信する点が異なり(図36では乗算値W2・X2を常時送信する)、協力局3301Cが、受信信号X3を常時、制御装置3401Cに送信する点が異なる(図36では乗算値W3・X3を常時送信する)。他の構成は、図36に示す構成と同様である。このため、重複する説明は省略する。
このように、制御装置3401Cにおいて、重み係数W1と受信信号X1の乗算、重み係数W2と受信信号X2の乗算、および重み係数W3と受信信号X3の乗算を行なうことにより、制御装置3401Cから受信局3101C、協力局3201C、および協力局3301Cに対して重み係数の信号を送信する必要がなくなる。また、受信局3101C、協力局3201C、および協力局3301Cにおいて、重み係数と受信信号との乗算処理をなくすことができ、受信局3101C、協力局3201C、および協力局3301Cにおける処理を簡略化できるようになる。
また、図41は、本発明の第19の実施の形態に係わる指向性制御システムにおける、受信局3101C、協力局3201C、協力局3301C、および制御装置3401Cの構成例を示す図である。
図41に示す構成例では、図38に示す第17の実施の形態の構成例と比較して、図38に示す制御装置3401C内の重み係数送信部3413と、乗算信号受信部3414とが省略されている。また、図38に示す受信局3101B内の受信局内重み係数受信部3113と、受信局内乗算部3114と、受信局内乗算信号送信部3115とが省略されている。また、図38に示す協力局3201B内の第1協力局内重み係数受信部3214と、第1協力局内乗算部3215と、第1協力局内乗算信号送信部3216とが省略されている。さらに、図38に示す協力局3301内の第2協力局内重み係数受信部3314と、第2協力局内乗算部3315と、第2協力局内乗算信号送信部3316とが省略されている。
すなわち、図41に示す構成例では、制御装置3401Cから、受信局3101Cと協力局3201Cと協力局3301Cとに対して重み係数W1、W2、W3の信号を送信せず、また、受信局3101C、協力局3201C、および協力局3301Cにおいて重み係数と受信信号の乗算処理が行なわれないため、これらに関連する処理部が省略されている。この重み係数と受信信号の乗算処理は、制御装置3401C内の合成信号生成部3415で行なわれる。他の構成は図38に示す第17の実施の形態の構成と同様である。このため、同一の構成部分には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
また、図42は、図40に示す指向性制御システムにおける各局装置の処理の流れを示すシーケンス図である。
図42に示すシーケンス図は、図37に示す第17の実施の形態におけるシーケンス図と比較して、ステップS401〜S416、およびステップS425〜S430は共通であり、図37示すステップS417〜S424が省略され、変わりにステップS424Aの処理(制御装置3401Cにおける重み係数と受信信号の乗算処理)が追加された点が異なる。
すなわち、制御装置3401Cが重み係数の送信を行なわず、制御装置3401Cにおいて、重み係数Wと受信信号Xの乗算処理を行なう点だけが異なる。このため、同一の処理内容の同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
以上、本発明の第15の実施の形態から第19の実施の形態について説明したが、これらの実施の形態おいては、受信局が送信局から送信される所望信号を受信する例についてのみ説明したが、これに限られるものではなく、受信局は所望信号の受信と送信を行なうようにしてもよい。同様に、第15の実施の形態から第19の実施の形態においては、送信局が受信局に対して所望信号を送信する例についてのみ説明したが、これに限られず、送信局は所望信号の送信と受信を行なうようにしてもよい。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明の指向性制御システム、制御装置、受信局(受信局装置)、協力局(協力局装置)、および送信局は、上述の図示例にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
本発明は、アレーアンテナを備えていない小型の受信局装置であっても、アンテナ指向性制御による干渉抑圧を行うことができる指向性制御システム、制御装置、協力局装置、受信局装置、指向性制御方法などに適用できる。

Claims (29)

  1. 干渉信号と所望信号とを受信する第1の受信局装置と、
    前記第1の受信局装置とは異なる場所に配置され、アンテナにより信号を受信する協力局装置と、
    前記第1の受信局装置のアンテナの指向性を制御する制御装置と、
    を備える指向性制御システムであって、
    前記制御装置は、
    前記第1の受信局装置のアンテナと前記協力局装置のアンテナとを合わせて1つのアレーアンテナと見なし、前記第1の受信局装置のアンテナで受信した受信信号と、前記協力局装置のアンテナで受信した受信信号とを重み付け加算することにより、前記アレーアンテナにおいて干渉信号の到来方向にヌルを有する指向性パターンを合成する指向性制御システム。
  2. 前記制御装置は、
    前記第1の受信局装置のアンテナで受信された第1の受信信号X1を前記第1の受信局装置から受信し、前記協力局装置のアンテナで受信された第2の受信信号X2を前記協力局装置から受信する受信信号受信部と、
    前記受信信号受信部により受信された第1および第2の受信信号X1、X2を基に、前記第1の受信局装置のアンテナと前記協力局装置のアンテナとで形成されるアレーアンテナの指向性パターンが、前記アレーアンテナにおいて干渉信号の到来方向にヌルを有するように、前記第1の受信信号X1に対する第1の重み係数W1と、前記第2の受信信号X2に対する第2の重み係数W2を算出する重み係数算出部と、
    前記第1の重み係数W1を前記第1の受信局装置に送信すると共に、前記第2の重み係数W2を前記協力局装置に送信する重み係数送信部と、
    前記第1の受信局装置から前記第1の受信信号X1と前記第1の重み係数W1の乗算値W1・X1の信号を受信すると共に、前記協力局装置から前記第2の受信信号X2と前記第2の重み係数W2の乗算値W2・X2の信号を受信する乗算信号受信部と、
    前記乗算値W1・X1と、前記乗算値W2・X2との合成値Yの信号、
    Y=W1・X1+W2・X2、
    を生成する合成信号生成部と、
    前記合成信号生成部により生成された合成値Yの信号を前記第1の受信局装置に送信する合成信号送信部と、
    を備える請求項1記載の指向性制御システム。
  3. 前記制御装置は、
    前記第1の受信局装置のアンテナで受信された第1の受信信号X1を前記第1の受信局装置から受信し、前記協力局装置のアンテナで受信された第2の受信信号X2を前記協力局装置から受信する受信信号受信部と、
    前記受信信号受信部により受信された第1および第2の受信信号X1、X2を基に、前記第1の受信局装置のアンテナと前記協力局装置のアンテナとで形成されるアレーアンテナの指向性パターンが、前記アレーアンテナにおいて干渉信号の到来方向にヌルを有するように、前記第1の受信信号X1に対する第1の重み係数W1と、前記第2の受信信号X2に対する第2の重み係数W2を算出する重み係数算出部と、
    前記第1の受信信号X1と前記第1の重み係数W1の乗算値W1・X1を算出すると共に、前記第2の受信信号X2と前記第2の重み係数W2の乗算値W2・X2を算出し、乗算値W1・X1と乗算値W2・X2との合成値Yの信号、
    Y=W1・X1+W2・X2、
    を生成する合成信号生成部と、
    前記合成信号生成部により生成された合成値Yの信号を前記第1の受信局装置に送信する合成信号送信部と、
    を備える請求項1記載の指向性制御システム。
  4. 前記協力局装置に代えて第2の受信局装置を配置し、前記第1の受信局装置は第1の送信信号を、前記第2の受信局装置は第2の送信信号をそれぞれの所望信号とするとともに、他の受信局装置に対する送信信号を干渉信号とみなし、
    前記制御装置は、
    前記第1の受信局装置のアンテナと前記第2の受信局装置のアンテナとを合わせて1つのアレーアンテナと見なし、前記第1の受信局装置のアンテナで受信した受信信号と、前記第2の受信局装置のアンテナで受信した受信信号とを重み付け加算することにより、前記アレーアンテナにおいて、第1の受信局装置が受信する時には、第1の受信局装置にとっての干渉信号の到来方向にヌルを有する指向性パターンを形成し、第2の受信局装置が受信する時には、第2の受信局装置にとっての干渉信号の到来方向にヌルを有する指向性パターンを形成する指向性制御部を備える請求項1記載の指向性制御システム。
  5. 前記第1の受信局装置が信号を受信する第1のタイミングにおいて、前記アレーアンテナの指向性パターンが、前記第1の受信局装置において干渉信号の到来方向にヌルを形成するように、前記第1の受信局装置の受信信号X1に対する重み係数W1と、前記第2の受信局装置の受信信号X2に対する重み係数W2を算出すると共に、前記第1のタイミングとは異なり前記第2の受信局装置が信号を受信する第2のタイミングにおいて、前記アレーアンテナの指向性パターンが、前記第2の受信局装置において干渉信号の到来方向にヌルを形成するように、前記1の受信局装置の受信信号X1’に対する重み係数W1’と、前記第2の受信局装置の受信信号X2’に対する重み係数W2’を算出する重み係数算出部と、
    前記第1のタイミングにおいて、前記重み係数W1を前記第1の受信局装置に送信し、かつ前記重み係数W2を前記第2の受信局装置に送信すると共に、前記第2のタイミングにおいて、前記重み係数W1’を前記第1の受信局装置に送信し、かつ前記重み係数W2’を前記第2の受信局装置に送信する重み係数送信部と、
    前記第1のタイミングにおいて、前記第1の受信局装置から前記受信信号X1と重み係数W1の乗算値W1・X1の信号を受信し、前記第2の受信局装置から前記受信信号X2と重み係数W2の乗算値W2・X2の信号を受信して、合成値Y(Y=W1・X1+W2・X2)の信号を生成すると共に、前記第2のタイミングにおいて、前記第1の受信局装置から前記受信信号X1’と重み係数W1’の乗算値W1’・X1’の信号を受信し、前記第2の受信局装置から前記受信信号X2’と重み係数W2’の乗算値W2’・X2’の信号を受信し、合成値Y’(Y=W1’・X1’+W2’・X2’)の信号を生成する合成信号生成部と、
    前記第1のタイミングにおいて、前記合成値Yの信号を前記第1の受信局装置に送信すると共に、前記第2のタイミングにおいて、前記合成値Y’の信号を前記第2の受信局装置に送信する合成信号送信部と、
    を備える請求項4記載の指向性制御システム。
  6. 前記第1の受信局装置が信号を受信する第1のタイミングにおいて、前記アレーアンテナの指向性パターンが、前記第1の受信局装置において干渉信号の到来方向にヌルを形成するように、前記第1の受信局装置の受信信号X1に対する重み係数W1と、前記第2の受信局装置の受信信号X2に対する重み係数W2を算出すると共に、前記第1のタイミングとは異なり前記第2の受信局装置が信号を受信する第2のタイミングにおいて、前記アレーアンテナの指向性パターンが、前記第2の受信局装置において干渉信号の到来方向にヌルを形成するように、前記1の受信局装置の受信信号X1’に対する重み係数W1’と、前記第2の受信局装置の受信信号X2’に対する重み係数W2’を算出する重み係数算出部と、
    前記第1のタイミングにおいて、前記受信信号X1と重み係数W1の乗算値W1・X1と、前記受信信号X2と重み係数W2の乗算値W2・X2とを算出し、合成値Y(Y=W1・X1+W2・X2)の信号を生成すると共に、前記第2のタイミングにおいて、前記受信信号X1’と重み係数W1’の乗算値W1’・X1’と、前記受信信号X2’と重み係数W2’の乗算値W2’・X2’とを算出し、合成値Y’(Y’=W1’・X1’+W2’・X2’)の信号を生成する合成信号生成部と、
    前記第1のタイミングにおいて、前記合成値Yの信号を前記第1の受信局装置に送信すると共に、前記第2のタイミングにおいて、前記合成値Y’の信号を前記第2の受信局装置に送信する合成信号送信部と、
    を備える請求項4記載の指向性制御システム。
  7. 前記第1の受信局装置は複数の干渉信号と前記所望信号を受信するとともに、前記協力局装置は複数配置され、
    前記制御装置は、
    前記第1の受信局装置が検知した干渉波数の情報と前記協力局装置における前記干渉波の受信状態の情報とに基づき、1または2以上の協力局装置を選択する協力局選択部を備え、
    前記第1の受信局装置のアンテナと前記選択した1または2以上の協力局装置のアンテナとを合わせて1つのアレーアンテナと見なし、前記第1の受信局装置および選択した協力局装置の各アンテナで受信した信号を重み付け加算することにより、前記アレーアンテナにおいて各干渉信号の到来方向にヌルを有する指向性パターンを形成する請求項1記載の指向性制御システム。
  8. 前記制御装置は、
    前記第1の受信局装置のアンテナで受信された受信信号X1を前記第1の受信局装置から受信すると共に、前記協力局選択部により選択されたn個(n≧1)の協力局装置のそれぞれのアンテナで受信された受信信号X2、X3・・・、Xn+1を前記各協力局装置から受信する受信信号受信部と、
    前記受信信号受信部により受信された受信信号X1および受信信号X2、・・・、Xn+1を基に、前記第1の受信局装置のアンテナと前記選択されたn個の協力局装置のアンテナとで形成されるアレーアンテナの指向性パターンが、前記各干渉信号の到来方向にヌルを形成するように、前記第1の受信局装置の受信信号X1に対する重み係数W1と、前記協力局装置の受信信号X2、X3、・・・、Xn+1に対するぞれぞれの重み係数W2、W3、・・・、Wn+1を算出する重み係数算出部と、
    前記重み係数W1を前記第1の受信局装置に送信すると共に、前記重み係数W2、W3、・・・、Wn+1のそれぞれを該当する協力局装置に送信する重み係数送信部と、
    前記第1の受信局装置から受信信号X1と受信局重み係数W1の乗算値W1・X1の信号を受信すると共に、前記各協力局装置から受信信号X2、X3、・・・、Xn+1と重み係数W2、W3・・・、Wn+1とのそれぞれの乗算値W2・X2、W3・X3、・・・、Wn+1・Xn+1の信号を受信する乗算信号受信部と、
    前記第1の受信局装置から受信した乗算値W1・X1と、前記各協力局装置のそれぞれから受信した乗算値W2・X2、W3・X3、・・・、Wn+1・Xn+1との合成値Yの信号、
    Y=W1・X1+W2・X2+W3・X3+・・・+Wn+1・Xn+1、
    を生成する合成信号生成部と、
    前記合成信号生成部により生成された合成値Yの信号を前記第1の受信局装置に送信する合成信号送信部と、
    を備える請求項7記載の指向性制御システム。
  9. 前記制御装置は、
    前記第1の受信局装置のアンテナで受信された受信信号X1を前記第1の受信局装置から受信すると共に、前記協力局選択部により選択されたn個(n≧1)の協力局装置のそれぞれのアンテナで受信された受信信号X2、X3・・・、Xn+1を前記各協力局装置から受信する受信信号受信部と、
    前記受信信号受信部により受信された受信信号X1および受信信号X2、・・・、Xn+1を基に、前記第1の受信局装置のアンテナと前記選択されたn個の協力局装置のアンテナとで形成されるアレーアンテナの指向性パターンが、前記各干渉信号の方向にヌルを形成するように、前記第1の受信局装置の受信信号X1に対する重み係数W1と、前記協力局装置の受信信号X2、X3、・・・、Xn+1に対するぞれぞれの重み係数W2、W3、・・・、Wn+1を算出する重み係数算出部と、
    前記第1の受信局装置から受信した受信信号X1と重み係数W1の乗算値W1・X1を算出するとともに、前記各協力局装置から受信した受信信号X2、X3、・・・、Xn+1と前記重み係数W2、W3・・・、Wn+1とのそれぞれの乗算値W2・X2、W3・X3、・・・、Wn+1・Xn+1を算出し、合成値Yの信号、
    Y=W1・X1+W2・X2+W3・X3+・・・+Wn+1・Xn+1、
    を生成する合成信号生成部と、
    前記合成信号生成部により生成された合成値Yの信号を前記第1の受信局装置に送信する合成信号送信部と、
    を備える請求項7に指向性制御システム。
  10. 前記制御装置は、前記第1の受信局装置のアンテナと前記協力局装置のアンテナとを合わせて1つのアレーアンテナと見なし、前記第1の受信局装置のアンテナで受信した受信信号と、前記協力局装置のアンテナで受信した受信信号とを重み付け加算することにより、前記アレーアンテナにおいて干渉信号の到来方向にヌルを有し、かつ前記所望信号の到来方向に高い指向性を有する指向性パターンを合成する請求項1から9までのいずれかの項記載の指向性制御システム。
  11. 干渉信号と所望信号とを受信する第1の受信局装置のアンテナの指向性を制御する制御装置であって、
    前記第1の受信局装置のアンテナと、前記第1の受信局装置とは異なる場所に配置される協力局装置のアンテナとを合わせて1つのアレーアンテナと見なし、前記第1の受信局装置のアンテナで受信した受信信号と、前記協力局装置のアンテナで受信した受信信号とを重み付け加算することにより、前記アレーアンテナにおいて干渉信号の到来方向にヌルを有する指向性パターンを合成する制御装置。
  12. 前記第1の受信局装置のアンテナで受信された第1の受信信号X1を前記第1の受信局装置から受信し、前記協力局装置のアンテナで受信された第2の受信信号X2を前記協力局装置から受信する受信信号受信部と、
    前記受信信号受信部により受信された第1および第2の受信信号X1、X2を基に、前記第1の受信局装置のアンテナと前記協力局装置のアンテナとで形成されるアレーアンテナの指向性パターンが、前記アレーアンテナにおいて干渉信号の到来方向にヌルを有するように、前記第1の受信信号X1に対する第1の重み係数W1と、前記第2の受信信号X2に対する第2の重み係数W2を算出する重み係数算出部と、
    前記第1の重み係数W1を前記第1の受信局装置に送信すると共に、前記第2の重み係数W2を前記協力局装置に送信する重み係数送信部と、
    前記第1の受信局装置から前記第1の受信信号X1と前記第1の重み係数W1の乗算値W1・X1の信号を受信すると共に、前記協力局装置から前記第2の受信信号X2と前記第2の重み係数W2の乗算値W2・X2の信号を受信する乗算信号受信部と、
    前記乗算値W1・X1と、前記乗算値W2・X2との合成値Yの信号、
    Y=W1・X1+W2・X2、
    を生成する合成信号生成部と、
    前記合成信号生成部により生成された合成値Yの信号を前記第1の受信局装置に送信する合成信号送信部と、
    を備える請求項11記載の制御装置。
  13. 前記第1の受信局装置のアンテナで受信された第1の受信信号X1を前記第1の受信局装置から受信し、前記協力局装置のアンテナで受信された第2の受信信号X2を前記協力局装置から受信する受信信号受信部と、
    前記受信信号受信部により受信された第1および第2の受信信号X1、X2を基に、前記第1の受信局装置のアンテナと前記協力局装置のアンテナとで形成されるアレーアンテナの指向性パターンが、前記アレーアンテナにおいて干渉信号の到来方向にヌルを有するように、前記第1の受信信号X1に対する第1の重み係数W1と、前記第2の受信信号X2に対する第2の重み係数W2を算出する重み係数算出部と、
    前記第1の受信信号X1と前記第1の重み係数W1の乗算値W1・X1を算出すると共に、前記第2の受信信号X2と前記第2の重み係数W2の乗算値W2・X2を算出し、乗算値W1・X1と乗算値W2・X2との合成値Yの信号、
    Y=W1・X1+W2・X2、
    を生成する合成信号生成部と、
    前記合成信号生成部により生成された合成値Yの信号を前記第1の受信局装置に送信する合成信号送信部と、
    を備える請求項11記載の制御装置。
  14. 前記協力局装置に代えて第2の受信局装置が配置され、
    前記第1の受信局装置は第1の送信信号を、前記第2の受信局装置は第2の送信信号をそれぞれの所望信号とするとともに、他の受信局装置に対する送信信号を干渉信号とみなし、
    前記第1の受信局装置のアンテナと前記第2の受信局装置のアンテナとを合わせて1つのアレーアンテナと見なし、前記第1の受信局装置のアンテナで受信した受信信号と、前記第2の受信局装置のアンテナで受信した受信信号とを重み付け加算することにより、前記アレーアンテナにおいて、第1の受信局装置が受信する時には、第1の受信局装置にとっての干渉信号の到来方向にヌルを有する指向性パターンを形成し、第2の受信局装置が受信する時には、第2の受信局装置にとっての干渉信号の到来方向にヌルを有する指向性パターンを形成する指向性制御部を備える請求項11記載の制御装置。
  15. 前記第1の受信局装置は複数の干渉信号と前記所望信号を受信するとともに、前記協力局装置は複数配置され、
    前記第1の受信局装置が検知した干渉波数の情報と前記協力局装置における前記干渉波の受信状態の情報とに基づき、1または2以上の協力局装置を選択する協力局選択部を備え、
    前記第1の受信局装置のアンテナと前記選択した1または2以上の協力局装置のアンテナとを合わせて1つのアレーアンテナと見なし、前記第1の受信局装置および選択した協力局装置の各アンテナで受信した信号を重み付け加算することにより、前記アレーアンテナにおいて各干渉信号の到来方向にヌルを有する指向性パターンを形成する請求項11記載の制御装置。
  16. 干渉局からの干渉信号と送信局からの所望信号とをアンテナにより受信する受信局装置とは異なる場所に配置される協力局装置であって、
    前記受信局装置のアンテナで受信された第1の受信信号X1を受信する協力局内受信信号受信部と、
    前記第1の受信信号X1と、協力局装置自身のアンテナで受信された第2の受信信号X2とを基に、前記受信局装置のアンテナと前記協力局装置自身のアンテナとで形成されるアレーアンテナの指向性パターンが、前記アレーアンテナにおいて干渉信号の到来方向にヌルを有するように、前記第1の受信信号X1に対する第1の重み係数W1と、前記第2の受信信号X2に対する第2の重み係数W2を算出する協力局内重み係数算出部と、
    前記第1の受信信号X1と、前記第1の重み係数W1と、前記第2の受信信号X2と、前記第2の重み係数W2とに基づいて生成される合成値Yの信号、
    Y=W1・X1+W2・X2、
    を前記受信局装置に送信する協力局内合成信号送信部と、
    を備える協力局装置。
  17. 前記第1の重み係数W1を前記受信局装置に送信する協力局内重み係数送信部と、
    前記受信局装置から前記第1の受信信号X1と前記第1の重み係数W1の乗算値W1・X1の信号を受信する協力局内乗算信号受信部と、
    前記第2の受信信号X2と前記第2の重み係数W2の乗算値W2・X2とを算出すると共に、該乗算値W2・X2と前記受信局装置から受信した乗算値W1・X1との合成値Yの信号、
    Y=W1・X1+W2・X2、
    を生成する協力局内合成信号生成部と、
    を更に備える請求項16記載の協力局装置。
  18. 前記第1の受信信号X1と前記第1の重み係数W1の乗算値W1・X1を算出すると共に、前記第2の受信信号X2と前記第2の重み係数W2の乗算値W2・X2を算出し、乗算値W1・X1と乗算値W2・X2との合成値Yの信号、
    Y=W1・X1+W2・X2、
    を生成する協力局内合成信号生成部を、更に備える請求項16記載の協力局装置。
  19. 前記協力局内重み係数算出部は、前記受信局装置のアンテナと、前記協力局装置自身のアンテナと、他の協力局装置とで形成されるアレーアンテナの指向性パターンが、前記アレーアンテナにおいて干渉信号の到来方向にヌルを有するように、前記受信局装置と前記協力局自身と前記他の協力局装置それぞれの重み係数を算出し、
    前記協力局内合成信号送信部は、前記受信局装置と前記協力局自身と前記他の協力局装置それぞれの受信信号と、前記協力局内重み係数算出部が算出したそれぞれの重み係数とに基づいて生成される合成値を前記受信局装置に送信する請求項16記載の協力局装置。
  20. 干渉局からの干渉信号と送信局からの所望信号とをアンテナにより受信する受信局装置であって、
    前記受信局装置とは異なる場所に配置されると共に前記干渉信号と所望信号とを受信する協力局装置のアンテナで受信された第2の受信信号X2を受信する受信局内受信信号受信部と、
    前記第2の受信信号X2と、受信局装置自身のアンテナで受信された第1の受信信号X1とを基に、前記協力局局装置のアンテナと前記受信局装置自身のアンテナとで形成されるアレーアンテナの指向性パターンが、前記アレーアンテナにおいて干渉信号の到来方向にヌルを有するように、前記第1の受信信号X1に対する第1の重み係数W1と、前記第2の受信信号X2に対する第2の重み係数W2を算出する受信局内重み係数算出部と、
    前記第1の受信信号X1と、前記第1の重み係数W1と、前記第2の受信信号X2と、前記第2の重み係数W2とに基づいて、合成値Yの信号、
    Y=W1・X1+W2・X2、
    を生成する受信局内合成信号生成部と、
    を備える受信局装置。
  21. 前記第2の重み係数W2を前記協力局装置に送信する受信局内重み係数送信部と、
    前記協力局装置から前記第2の受信信号X2と前記第2の重み係数W2の乗算値W2・X2の信号を受信する受信局内乗算信号受信部とを更に備え、
    前記受信局内合成信号生成部は、前記第1の受信信号X1と前記第1の重み係数W1の乗算値W1・X1を算出すると共に、当該乗算値W1・X1と前記協力局装置から受信した乗算値W2・X2との合成値Yの信号、
    Y=W1・X1+W2・X2、
    を生成する請求項20記載の受信局装置。
  22. 前記受信局内合成信号生成部は、前記第1の受信信号X1と前記第1の重み係数W1の乗算値W1・X1を算出すると共に、前記第2の受信信号X2と前記第2の重み係数W2の乗算値W2・X2を算出し、乗算値W1・X1と乗算値W2・X2との合成値Yの信号、
    Y=W1・X1+W2・X2、
    を生成する請求項20記載の受信局装置。
  23. 前記受信局内受信信号受信部は、前記受信局装置とは異なる場所に配置されると共に前記干渉信号と所望信号とを受信する第1及び第2の協力局装置の各アンテナで受信された各受信信号を受信し、
    前記受信局内重み係数算出部は、前記第1及び第2の協力局装置の各アンテナで受信された各受信信号と、受信局装置自身のアンテナで受信された受信信号とを基に、前記第1及び第2の協力局局装置のアンテナと前記受信局装置自身のアンテナとで形成されるアレーアンテナの指向性パターンが、前記アレーアンテナにおいて干渉信号の到来方向にヌルを有するように、前記第1及び第2の協力局局装置と前記受信局装置自身それぞれの重み係数を算出し、
    前記受信局内合成信号生成部は、前記第1及び第2の協力局装置の各アンテナで受信された各受信信号と、受信局装置自身のアンテナで受信された受信信号と、前記第1及び第2の協力局局装置と前記受信局装置自身それぞれの重み係数とに基づいて、合成値を生成する請求項20記載の受信局装置。
  24. 検知した干渉波数の情報と前記協力局装置における前記干渉波の受信状態の情報とに基づき、1または2以上の協力局装置を選択する協力局選択部を備え、
    自受信局装置のアンテナと前記選択した1または2以上の協力局装置のアンテナとを合わせて1つのアレーアンテナと見なし、自受信局装置および選択した協力局装置の各アンテナで受信した信号を重み付け加算することにより、前記アレーアンテナにおいて各干渉信号の到来方向にヌルを有する指向性パターンを形成する請求項20記載の受信局装置。
  25. 干渉信号と所望信号とを受信する第1の受信局装置と、
    前記第1の受信局装置とは異なる場所に配置され、アンテナにより信号を受信する協力局装置と、
    前記第1の受信局装置のアンテナの指向性を制御する制御装置とを用いる指向性制御方法であって、
    前記制御装置は、
    前記第1の受信局装置のアンテナと前記協力局装置のアンテナとを合わせて1つのアレーアンテナと見なし、前記第1の受信局装置のアンテナで受信した受信信号と、前記協力局装置のアンテナで受信した受信信号とを重み付け加算することにより、前記アレーアンテナにおいて干渉信号の到来方向にヌルを有する指向性パターンを合成する指向性制御方法。
  26. 前記制御装置は、
    前記第1の受信局装置のアンテナで受信された第1の受信信号X1を前記第1の受信局装置から受信し、前記協力局装置のアンテナで受信された第2の受信信号X2を前記協力局装置から受信する受信信号受信過程と、
    前記受信信号受信過程で受信された第1および第2の受信信号X1、X2を基に、前記第1の受信局装置のアンテナと前記協力局装置のアンテナとで形成されるアレーアンテナの指向性パターンが、前記アレーアンテナにおいて干渉信号の到来方向にヌルを有するように、前記第1の受信信号X1に対する第1の重み係数W1と、前記第2の受信信号X2に対する第2の重み係数W2を算出する重み係数算出過程と、
    前記第1の重み係数W1を前記第1の受信局装置に送信すると共に、前記第2の重み係数W2を前記協力局装置に送信する重み係数送信過程と、
    前記第1の受信局装置から前記第1の受信信号X1と前記第1の重み係数W1の乗算値W1・X1の信号を受信すると共に、前記協力局装置から前記第2の受信信号X2と前記第2の重み係数W2の乗算値W2・X2の信号を受信する乗算信号受信過程と、
    前記乗算値W1・X1と、前記乗算値W2・X2との合成値Yの信号、
    Y=W1・X1+W2・X2、
    を生成する合成信号生成過程と、
    前記合成信号生成過程で生成された合成値Yの信号を前記第1の受信局装置に送信する合成信号送信過程と、
    を有する請求項25記載の指向性制御方法。
  27. 前記制御装置は、
    前記第1の受信局装置のアンテナで受信された第1の受信信号X1を前記第1の受信局装置から受信し、前記協力局装置のアンテナで受信された第2の受信信号X2を前記協力局装置から受信する受信信号受信過程と、
    前記受信信号受信過程で受信された第1および第2の受信信号X1、X2を基に、前記第1の受信局装置のアンテナと前記協力局装置のアンテナとで形成されるアレーアンテナの指向性パターンが、前記アレーアンテナにおいて干渉信号の到来方向にヌルを有するように、前記第1の受信信号X1に対する第1の重み係数W1と、前記第2の受信信号X2に対する第2の重み係数W2を算出する重み係数算出過程と、
    前記第1の受信信号X1と前記第1の重み係数W1の乗算値W1・X1を算出すると共に、前記第2の受信信号X2と前記第2の重み係数W2の乗算値W2・X2を算出し、乗算値W1・X1と乗算値W2・X2との合成値Yの信号、
    Y=W1・X1+W2・X2、
    を生成する合成信号生成過程と、
    前記合成信号生成過程で生成された合成値Yの信号を前記第1の受信局装置に送信する合成信号送信過程と、
    を有する請求項25記載の指向性制御方法。
  28. 前記協力局装置に代えて第2の受信局装置を配置し、前記第1の受信局装置は第1の送信信号を、前記第2の受信局装置は第2の送信信号をそれぞれの所望信号とするとともに、他の受信局装置に対する送信信号を干渉信号とみなし、
    前記制御装置は、
    前記第1の受信局装置のアンテナと前記第2の受信局装置のアンテナとを合わせて1つのアレーアンテナと見なし、前記第1の受信局装置のアンテナで受信した受信信号と、前記第2の受信局装置のアンテナで受信した受信信号とを重み付け加算することにより、前記アレーアンテナにおいて、第1の受信局装置が受信する時には、第1の受信局装置にとっての干渉信号の到来方向にヌルを有する指向性パターンを形成し、第2の受信局装置が受信する時には、第2の受信局装置にとっての干渉信号の到来方向にヌルを有する指向性パターンを形成する指向性制御過程を有する請求項25記載の指向性制御方法。
  29. 前記第1の受信局装置は複数の干渉信号と前記所望信号を受信するとともに、前記協力局装置は複数配置され、
    前記制御装置は、
    前記第1の受信局装置が検知した干渉波数の情報と前記協力局装置における前記干渉波の受信状態の情報とに基づき、1または2以上の協力局装置を選択する協力局選択過程を有し、
    前記第1の受信局装置のアンテナと前記選択した1または2以上の協力局装置のアンテナとを合わせて1つのアレーアンテナと見なし、前記第1の受信局装置および選択した協力局装置の各アンテナで受信した信号を重み付け加算することにより、前記アレーアンテナにおいて各干渉信号の到来方向にヌルを有する指向性パターンを形成する請求項25記載の指向性制御方法。
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