以下に添付図面を参照して、この発明にかかる画像形成装置、濃度ずれ補正方法、およびプログラムの最良な実施の形態を詳細に説明する。以下の実施の形態では、本発明の画像形成装置をカラー複写機に適用した例を示す。但し、カラー複写機に限られず、ファクシミリ、スキャナ機能やコピー、ファックス、プリンタなどの複数の機能を一つの筐体に収納した複合機等の画像処理を行うものであれば、本発明を適用することができる。また、以下では、本発明が適用されるカラー複写機の構成と補正処理について説明した後に、本発明の実施の形態について説明する。
(カラー複写機の構成と補正処理について)
まず、カラー複写機の作像原理について図1を参照して説明する。図1は、カラー複写機の作像原理を説明するための画像プロセス部、露光部および転写ベルトの正面図である。カラー複写機は、電子写真方式の画像形成による転写紙上への画像を形成する装置である。
このカラー複写機は、各々異なる色(Y、M、C、K)の画像を形成する画像プロセス部1の内部の4個の作像ユニット1Y、1M、1C、1Kが、転写媒体としての転写紙2を搬送する転写ベルト3に沿って一列に配置されたタンデム型となっている。転写ベルト3は、駆動回転する駆動ローラ4と従動回転する従動ローラ5との間に架設されており、駆動ローラ4の回転によって、図中矢印の方向に回転駆動される。転写ベルト3の下部には、転写紙2が収納された給紙トレイ6が備えられる。この給紙トレイ6に収納された転写紙2のうち最上位置にある転写紙2が、画像形成時に転写ベルト3に向けて給紙され、静電吸着によって転写ベルト3上に吸着される。吸着された転写紙2は、作像ユニット1Yに搬送され、ここで最初にY色の画像形成が行われる。
作像ユニット1Y、1M、1C、1Kは、それぞれ感光体ドラム7Y、7M、7C、7Kと、感光体ドラム7Y、7M、7C、7Kの周囲に配置された帯電器8Y、8M、8C、8Kと、現像器10Y、10M、10C、10Kと、感光体クリーナ11Y、11M、11C、11Kと、転写器12Y、12M、12C、12Kと、を備える。
作像ユニット1Yの感光体ドラム7Yの表面は、帯電器8Yで一様に帯電された後、露光部9によりY色の画像に対応したレーザ光LYで露光され、静電潜像が形成される。形成された静電潜像は、現像器10Yで現像され、感光体ドラム7Y上にトナー像が形成される。このトナー像は、感光体ドラム7Yと転写ベルト3上の転写紙2とが接する位置(転写位置)で、転写器12Yによって転写紙2に転写され、これによって、転写紙2上に単色(Y色)の画像が形成される。転写が終わった感光体ドラム7Yでは、ドラム表面に残った不要なトナーが感光体クリーナ11Yによってクリーニングされ、つぎの画像形成に備えることとなる。
このように、作像ユニット1Yで単色(Y色)が転写された転写紙2は、転写ベルト3によって作像ユニット1Mに搬送される。ここでも同様に、感光体ドラム7M上に形成されたM色のトナー像が転写紙2上に重ねて転写される。転写紙2は、その後さらに作像ユニット1Cと作像ユニット1Kとに順に搬送され、同様に、形成されたC色とK色のトナー像が転写紙2に転写され、これによって転写紙2上にカラー画像が形成されてゆく。
そして、作像ユニット1Kを通過してカラー画像が形成された転写紙2は、転写ベルト3から剥離され、定着器13で定着された後、排紙される。
タンデム方式のカラー複写機においては、その構成上、各色間の位置合わせが重要である。各色間の色ずれには、主走査方向(感光体ドラム7K、7M、7C、7Yの回転軸に平行な方向)のレジストレーションずれ、副走査方向(感光体ドラム7K、7M、7C、7Yの回転軸に垂直な方向)のレジストレーションずれ、主走査倍率ずれ、スキューずれなどがある。そこで、このカラー複写機では、転写紙2に対して実際のカラー画像形成動作を行うに先立ち、補正パターンを用いた各色間の位置ずれ補正を行うことにしている。
図2は、補正パターンが形成された状態を示す転写ベルトの斜視図である。このカラー複写機では、位置ずれ補正のため、転写ベルト3上に各色の色ずれ補正用の補正パターン14を各作像ユニット1Y、1M、1C、1Kで形成し、この補正パターン14を複数の検知用の検知センサ15、16で検出する。この図2の例では、複数の検知センサ15、16を転写ベルト3における主走査方向の両端に配置し、転写ベルト3には、各々の検知センサ15、16の配置位置に対応して補正パターン14が形成されている。このような補正パターン14は、転写ベルト3が同図に示す搬送方向に転動移動し、検知センサ15、16を順に通過することによって検出される。この補正パターン14を検出すると、その検出結果から、種々のずれ量(主走査倍率ずれ量、主走査レジストレーションずれ量、副走査レジストレーションずれ量、スキューずれ量、歪み量)を算出するための演算処理が行われ、その色ずれ量から各ずれ成分の補正量が算出される。
つぎに、カラー複写機の制御動作に関連するブロックとその動作について説明する。図3は、カラー複写機の書込み制御と位置ずれ補正を行う機構の構成の一例を示すブロック図である。このカラー複写機で位置ずれ補正処理を行う処理部は、検知センサ15、16、プリンタコントローラ111、スキャナコントローラ112、エンジン制御部113、およびK、M、C、Y各色のLD(Laser Diode)制御部114K、114M、114C、114Yである。
検知センサ15、16は、各色の画像の位置ずれを算出するために、転写ベルト3に転写された補正パターン14を検知するためのものである。検知センサ15、16は、補正パターン14の位置を検出してアナログの検知信号をエンジン制御部113に出力する。
また、検知センサ15、16は、濃度ずれ補正処理の際に用いる濃度補正値を算出するために、転写ベルト3に転写された濃度補正決定用パッチの濃度を検知するためのものでもある。検知センサ15、16は、濃度補正決定用パッチの濃度を検出してアナログの検知信号をエンジン制御部113に出力する。濃度補正決定用パッチについては、後ほど詳しく説明する。
プリンタコントローラ111は、外部装置(たとえばパーソナルコンピュータ(以下、PCという))からネットワークを介して送信された画像データを受信するためのものである。プリンタコントローラ111は、受信した画像データを画像処理部124へ転送する。
スキャナコントローラ112は、図示しないスキャンで読み取った原稿画像を取得するためのものである。スキャナコントローラ112は、取得した画像データを画像処理部124へ転送する。
エンジン制御部113は、大別して、パターン検知部121と、CPU(Central Processing Unit)122と、RAM(Random Access Memory)123と、画像処理部124と、書込み制御部125と、を有する。
パターン検知部121は、検知センサ15、16から出力された検知信号(位置検出信号)を増幅し、増幅されたアナログの検知信号をデジタルデータへ変換し、変換したデジタルデータをRAM123に格納する。
また、パターン検知部121は、検知センサ15、16から出力された検知信号(濃度検出信号)を増幅し、増幅されたアナログの検知信号をデジタルデータへ変換し、変換したデジタルデータをRAM123に格納する。
CPU122は、RAM123に格納された補正パターン14の位置の検知信号であるデジタルデータから色ずれ量を算出し、算出した色ずれ量から色ずれを補正するための色ずれ補正量を算出する。ここで、色ずれ量としては、各色の歪み量、主走査方向の倍率誤差量、主走査方向レジストレーションずれ量および副走査方向レジストレーションずれ量(以下、主/副レジストずれ量という)、スキューずれ量などがある。また、色ずれ補正量としては、これらの各種ずれ量から、各色の歪み補正量、主走査倍率補正量、主走査方向レジストレーション補正量および副走査方向レジストレーション補正量(以下、主/副レジスト補正量という)、スキュー補正量などがある。
また、CPU122は、画像データの解像度、および算出した各色(Y、M、C、K)の歪み量に基づいて、K色を基準色とする場合のY色、M色、およびC色の歪みライン量を算出し、これらの基準色に対する各色の歪みライン量に基づいて、ラインメモリのライン数を決定する。なお、基準色とは、各色の歪み量を算出する際の基準位置となる色をいい、この例ではK色を基準色としている。
さらに、CPU122は、RAM123に格納された濃度補正決定用パッチの濃度の検知信号であるデジタルデータから濃度補正値Xを算出し、算出した濃度補正値XをRAM123に格納する。CPU122による濃度補正値Xの算出方法については、後ほど詳しく説明する。
RAM123は、パターン検知部121からCPU122を介して取得した補正パターン14のデジタルデータ、パターン検知部121からCPU122を介して取得した濃度補正決定用パッチの濃度データ、および、濃度データから算出した濃度補正値Xを一時的に記憶するためのものである。なお、このRAM123を不揮発性メモリに代替し、不揮発性メモリに補正パターン14のデジタルデータ、濃度補正決定用パッチの濃度データ、および、濃度データから算出した濃度補正値Xを記憶する構成としてもよい。
画像処理部124は、プリンタコントローラ111によって受信した各画像データ、またはスキャナコントローラ112から取得した各画像データに応じた種々の画像処理を施す。また、画像処理部124は、書込み制御部125から送信された各色の副走査タイミング信号(K,M,C,Y)_FSYNC_Nを受信して、各色の主走査ゲート信号(K,M,C,Y)_IPLGATE_Nと副走査ゲート信号(K,M,C,Y)_IPFGATE_Nおよびこれら同期信号に伴う画像信号(K,M,C,Y)_IPDATA_Nを書込み制御部125に送信する。
書込み制御部125は、画像処理部124から転送された画像データを受け取り、受け取った画像データについて各種書込み処理を施して画像信号(K,M,C,Y)_LDDATAを生成し、それぞれLD制御部114K、114M、114C、114Yに送信する。
LD制御部114K、114M、114C、114Yは、露光部9内に備えられ、露光部9による感光体ドラム7Y、7M、7C、7Kへのレーザ光LY、LM、LC、LKの照射を制御するためのものである。レーザ光LY、LM、LC、LKが照射されることによって、感光体ドラム7Y、7M、7C、7K上にトナー画像が形成される。形成されたトナー画像は、転写紙2に転写され出力される。
このようなカラー複写機におけるカラー画像形成処理の概要について説明する。PCからのプリンタ画像はプリンタコントローラ111で、コピー画像はスキャナコントローラ112でそれぞれ処理され、エンジン制御部113の画像処理部124に転送される。画像処理部124では、各画像データに応じた種々の画像処理を行い、カラー各色の画像データに変換して書込み制御部125に転送する。書込み制御部125では、各色の印字タイミングを生成し、副走査タイミングに合わせて画像データを受け取り、各種書込み画像処理を施した後にLD発光データに変換し、各色のLD制御部114K、114M、114C、114YにてLDを発光し、感光体ドラム上に画像を形成する。
ここで、エンジン制御部113内の書込み制御部125について図4を参照してさらに説明する。図4は、書込み制御部の構成の一例を示すブロック図である。書込み制御部125は、大別して、K、M、C、Y各色の書込み制御部126K、126M、126C、126Yと、入力画像制御部127K、127M、127C、127Yと、ラインメモリ128K、128M、128C、128Yと、を備えている。
さらに、基準色のK色の書込み制御部126Kは、書込画像処理部131K、位置ずれ補正パターン生成部132K、LDデータ出力部133Kを備える。また、他のM、C、Y色の書込み制御部126M、126C、126Yは、K色と同様の構成である書込画像処理部131M、131C、131Y、位置ずれ補正パターン生成部132M、132C、132Y、LDデータ出力部133M、133C、133Yに加えて、スキュー補正処理部135M、135C、135Yを備える。
なお、この図4においては、説明を簡略にするために、図3で説明した各色の主走査ゲート信号(K,M,C,Y)_IPLGATE_Nと副走査ゲート信号(K,M,C,Y)_IPFGATE_Nおよびこれら同期信号に伴う画像信号(K,M,C,Y)_IPDATA_Nの3信号をあわせて書き込み制御信号(K,M,C,Y)_IPDATA[7:0]_Nと表記している。
書込画像処理部131K、131M、131C、131Yは、ラインメモリ128K、128M、128C、128Yに格納された画像データを用いて各種の画像処理を行うものである。
位置ずれ補正パターン生成部132K、132M、132C、132Yは、転写ベルト3上での各色の色ずれを補正するための補正値を算出するために、転写ベルト3に転写する補正パターン14の画像データを生成するためのものである。
LDデータ出力部133K、133M、133C、133Yは、CPU122によって算出された主副レジスト補正量に応じて補正書き込み指令(LDDATA)をLD制御部114K、114M、114C、114Yに送出し、レーザ光照射による書き込みタイミングのずれを補正する制御を行うものである。また、LDデータ出力部133K、133M、133C、133Yは、CPU122によって算出された主走査倍率補正量に応じた画像周波数の変更指令(LDDATA)をLD制御部114K、114M、114C、114Yに送出し、主走査方向の倍率誤差の補正制御を行うものである。さらに、LDデータ出力部133K、133M、133C、133Yは、位置ずれ補正パターン生成部132K、132M、132C、132Yから得られる補正パターン14を転写ベルト3上に形成する指令(LDDATA)を、LD制御部114K、114M、114C、114Yに送出するものである。また、LDデータ出力部133K、133M、133C、133Yは、出力周波数を非常に細かく設定できるデバイス、たとえば電圧制御発信器(VCO:Voltage Controlled Oscillator)を利用したクロックジェネレータなどが各色について備えられている。
入力画像制御部127K、127M、127C、127Yは、画像処理部124から転送された画像データを受け取り、受け取った画像データをラインメモリ128K、128M、128C、128Yに格納し、格納した画像データを各色の書込み制御部126K、126M、126C、126Yに転送するものである。また、入力画像制御部127K、127M、127C、127Yは、CPU122により算出された歪みライン量に基づいて、各色のラインメモリ128K、128M、128C、128Yへの格納を行う。本実施の形態にかかる入力画像制御部127K、127M、127C、127Yでは、画像処理部124から1ビットの2値画像の画像データを受信し、受信した画像データを書込み制御部126K、126M、126C、126Yに転送する。なお、本実施の形態では、2値画像の画像データを書込み制御部126K、126M、126C、126Yに転送しているが、これに限定するものではない。例えば、2値画像の画像データを4ビットの濃度値(0(=白画素)〜15(=黒画素))を取る画像データに変換して書込み制御部126K、126M、126C、126Yに転送してもよい。
ラインメモリ128K、128M、128C、128Yは、画像処理部124から転送された画像データを順次格納するためのメモリである。
スキュー補正処理部135M、135C、135Yは、K色を基準として画像データのスキュー補正を行うものである。本実施の形態では、主走査方向を1ラインとして副走査方向の画像データ(画像)を複数に分割して、ラインメモリ128M、128C、128Yに格納し、主走査方向の1ラインの画像を表現する画素を分割し、分割した画素をスキューとは逆の副走査方向にシフトさせて出力する。これにより、トナー画像が形成される際に生じるスキューを補正する。以下、書込み制御部126K、126M、126C、126Yによる画像書込み処理について詳細に説明する。
まず、この図4のK色における画像書込み処理について説明する。まず、画像信号K_IPDATA[7:0]_Nが、画像処理部124から入力画像制御部127Kに送信される。入力画像制御部127Kは、ラインメモリ128Kに画像信号を一時記憶しながら、書込み制御部126Kに画像信号を送信する。書込み制御部126K内部では、書込画像処理部131Kが、入力画像制御部127Kから送信された画像信号をLDデータ出力部133Kに送信する。LDデータ出力部133Kは、K色書き込み画像信号K_LDDATAを生成しLD制御部114Kに送信する。
次に、図4のM色、C色、Y色における画像書込み処理について説明する。まず、画像信号(M,C,Y)_IPDATA[7:0]_Nが、画像処理部124から入力画像制御部127M、127C、127Yに送信される。ついで、入力画像制御部127M、127C、127Yは、RAM123に記憶されたスキュー補正量に基づいてスキュー量補正を行うために、それぞれラインメモリ128M、128C、128Yに画像信号を一時記憶する。スキュー補正処理部135M、135C、135Yは、一時記憶された画像信号にスキュー補正量によるスキュー量補正処理を実行した後、書込画像処理部131M、131C、131Yにそれぞれの画像信号を送信する。そして、K色の動作と同様に、各色の書込画像処理部131M、131C、131Yから画像信号を受信した各色のLDデータ出力部133M、133C、133Yは、書き込み画像信号(M,C,Y)_LDDATAを生成し各色のLD制御部114M、114C、114Yにそれぞれ送信する。上記スキュー補正量については、後に詳細を説明する。
なお、位置ずれ補正パターン14を出力する際には、位置ずれ補正パターン生成部132K、132M、132C、132YからK、M、C、Y各色のパターン画像信号が各色のLDデータ出力部133K、133M、133C、133Yに送信される。その後は、上記における説明と同様の動作を行う。
上述したように、カラー画像を形成するためには、K、M、C、Yの各色の位置合わせが行われていなければならない。そこで、位置ずれ補正の動作処理について、図5のフローチャートを参照しながら説明する。以下の位置ずれ補正処理は、基準色をK色とした場合について説明する。基準色とは補正の基準となる色で、他の色を基準色に合わせることで各色間の位置ずれを補正するものである。
位置ずれ補正処理が開始されると、まずステップS11で、図4の各色の書込み制御部126K、126M、126C、126Y内の位置ずれ補正パターン生成部132K、132M、132C、132Yで生成した位置ずれ補正パターンを転写ベルト3上に形成する。ついで、ステップS12では、検知センサ15、16によって、転写ベルト3上に形成された補正パターン14が検出される。
その後、ステップS13では、パターン検知部121で検出された補正パターン14がデジタルデータへと変換された後、CPU122によって、デジタルデータ化された補正パターンから基準色(K色)に対する主走査倍率補正量と、主レジスト補正量と、副レジスト補正量と、が算出される。同時に、ステップS14では、基準色(K色)に対する各色のスキュー補正量が算出され、ステップS15では、スキュー補正を行うための主走査方向の分割位置と補正方向(画像シフト位置情報と画像シフト方向情報)が算出される。
そして、ステップS16では、算出した主走査倍率補正量、主レジスト補正量、および副レジスト補正量と、スキュー補正量と、スキュー補正用の主走査の分割位置および補正方向と、を含む情報をRAM123(または不揮発性メモリ)に保存し、位置ずれ補正処理が終了する。なお、RAM123に保存した補正量は、次回の位置ずれ補正処理を実施するまで、印刷時の補正量として使用される。
以上のように、主走査倍率補正量、主レジスト補正量、副レジスト補正量、およびスキュー補正量と、M、C、Y各色のスキュー補正用の主走査の分割位置および補正方向と、を保存した後に、印刷処理が行われる。図6は、印刷の処理手順の一例を示すフローチャートである。
まず、印刷要求を受信すると、ステップS31では、書込み制御部125は、前述した主走査倍率補正量に基づき、K、M、C、Y各色の画素クロック周波数を設定する。ついで、ステップS32では、RAM123に保存された主レジスト補正量に基づいて、各色の主走査遅延量を設定し、さらにステップS33では、RAM123に保存された副レジスト補正量に基づいて、各色の副走査遅延量を設定する。
その後、ステップS34では、各色のスキュー補正量と階調数情報に基づいて、基準色(K色)に対するM、CおよびY色のスキュー補正量を設定する。そして、ステップS35では、設定されたK、M、C、Y各色の主走査画素クロック周波数、主走査遅延量、副走査遅延量、スキュー補正量に基づいて画像補正を実行しながら印刷動作を開始し、印刷処理が終了する。
なお、主走査方向の色ずれの補正は、主走査倍率と主走査の書き出しタイミングを補正することによって行われ、主走査倍率補正は、書込み制御部125で検出した各色の倍率誤差量に基づく画像周波数を変更することによって行う。ただし、書込み制御部125には、周波数を非常に細かく設定できるデバイス、たとえばVCOを利用したクロックジェネレータなどが備えられている。また、主走査方向の書き出しタイミングは、各色の同期検知信号をトリガにして動作する主走査カウンタのどの位置からLDがデータを出力するかによって調整を行う。
さらに、副走査方向の色ずれ補正は、副走査方向の書き出しタイミングを調整することで行う。図7は、書込み制御部による副走査方向の書き出しタイミング補正の一例を示すタイミングチャートである。図7において、書込み制御部125は、CPU122からのスタート信号STTRIG_Nを基準として、ライン数をカウントし、画像処理部124に対して副走査タイミング信号(Y,M,C,K)_FSYNC_Nを出力する。
その後、画像処理部124では、副走査タイミング信号(Y,M,C,K)_FSYNC_Nの受信をトリガにして、副走査ゲート信号(Y,M,C,K)_IPFGATE_Nを書込み制御部125に出力し、画像データ(Y,M,C,K)_IPDATA[7:0]_Nを転送する。そして、各色の書込み制御部126Y、126M、126C、126Kでは、画像信号(Y,M,C,K)_LDDATAをLD制御部114Y、114M、114C、114Kに送信する。
なお、副走査方向のレジストを補正する場合には、スタート信号からの副走査遅延量(Y,M,C,K)_mfcntldを検出した位置ずれ量に応じて変更する。通常は、K色を基準としての位置ずれ量をカラー(M、C、Y)の副走査遅延量に反映して、(Y,M,C,K)_FSYNC_Nのタイミングを変更して副走査方向の位置合わせを行う。
つぎに、カラー複写機における位置ずれ量の検出とその補正処理について説明する。図8−1は、転写ベルトに形成された位置ずれ補正パターンの一例を示す図である。転写ベルト3上に形成された補正パターン14は検知センサ15、16で検知され、得られた信号は、パターン検知部121によってアナログデータからデジタルデータへと変換され、データがサンプリングされ、サンプリングされたデータはRAM123に格納される。一通り補正パターン14の検知が終了した後、RAM123に格納されていたデータを用いて、CPU122で種々の色ずれ量(主走査倍率、主レジストずれ量、副レジストずれ量、スキュー)を算出するための演算処理を行い、その色ずれ量から各ずれ成分の補正量を算出する。
ここでは、スキュー補正について説明する。図8−2は、スキュー量の算出方法の一例を示す図である。ここでは、K色を基準色とした場合の各色の歪量を算出する方法の一例を示している。スキュー補正については、まず基準色であるK色に対するカラー各色(M、C、Y)のスキュー量を求める。例えば、図8−2のようにC色の画像の右側が通常の位置よりも下にずれている場合を例に挙げて説明すると、左側の検知センサ15は、転写ベルト3に形成された左側パターンK11とC11の位置を検出し、その位置関係からK色とC色の左側距離KC_Lを算出する。一方、右側の検知センサ16は、転写ベルト3に形成された右側パターンK21とC21の位置を検出し、その位置関係からK色とC色の右側距離KC_Rを算出する。以上により、C色のK色に対するスキュー量:KC_Skewは、次式(1)のように求められる。
KC_Skew=KC_R−KC_L ・・・(1)
また、M色、Y色についても同様に、パターン検出によって次式(2)、(3)からそれぞれのスキュー量KM_Skew、KY_Skewが算出される。
KM_Skew=KM_R−KM_L ・・・(2)
KY_Skew=KY_R−KY_L ・・・(3)
以上のようにして、K色を基準としたC色、M色、Y色のスキュー量、KC_Skew、KM_Skew、KY_Skewが算出される。
ここで、スキュー量とスキュー補正量の関係についての詳細を説明する。図9−1は、副走査方向の解像度が600dpi時のK色基準の各色のスキュー量の一例を示す図である。上記の(1)〜(3)式を用いて、カラー各色のスキュー量が図9−1のように求められたものとする。すなわち、K色基準で各色のスキュー量が、M:−110[μm]、C:−130[μm]、Y:30[μm]であったとする。ここで、副走査方向の解像度が600dpiであるので、1ラインシフトすることによって、25、400[μm]/600=42.3[μm]移動する。したがって、スキュー補正量は、それぞれのずれ量(スキュー量)を1ラインあたりの移動量で割って、小数点以下は四捨五入して整数単位の値にし、符号を反転したものとして求めることができる。図9−2は、図9−1の場合のスキュー補正量の一例を示す図である。この図9−2に示されるように、図9−1に示されるスキュー量の場合のスキュー補正量は、それぞれM:+3ライン、C:+3ライン、Y:−1ラインとなる。
図10−1〜図10−6は、スキュー補正方法(スキュー補正量算出方法)の一例を示す図である。図10−1は、入力画像図を示す図であり、8ライン分の入力画像が示されている。ここで、1つのラインは1つのラインメモリに格納される画像を示している。図10−2は、スキューを補正しないで図10−1の入力画像図をそのままLDデータとして出力した状態を示す図である。この図に示されるように、走査ビームのスキューにより、入力画像図をそのままLDデータとして出力した場合には、図10−1と比較して用紙上で右側が上方向に3ラインに相当する量だけずれている(つまり、スキュー量のライン数は3である)。
このように、右側画像が上に3ラインずれている場合には、図10−3に示されるように、主走査方向を{(スキュー量のライン数)+1}等分割、すなわち4等分割する。ここで、ライン上の主走査方向に分割した位置(分割位置)をシフト位置といい、シフト位置で区切られるライン上の主走査方向の領域をシフト領域というものとする。
そして、図10−4に示されるように、右側のシフト領域に移る度に1ラインずつ下方向にシフトさせて画像を出力すれば、図10−5に示すように、用紙上で左右の画像位置を平行にさせることができる。つまり、ラインメモリに画像の一部を蓄積し、読み出し位置を切り替えながら読み出し、主走査方向に分割した画像(シフト領域)を副走査方向にシフトすることで各色のスキューを補正する。この副走査方向にシフトすることをシフトという。
図11−1〜図11−6は、スキュー補正方法(スキュー補正量算出方法)の他の例を示す図であり、入力画像図に対して、スキュー補正をしない場合に用紙上で右側の画像が通常の位置よりも下方向に1ラインずれている場合のスキュー補正方法を示している。この場合も上述した図10−1〜図10−5の場合と同様に処理を行うことで、スキューを補正することができる。つまり、主走査方向に2等分割し、右側のシフト領域に移る度に1ラインずつシフト領域を上方向にシフトさせることで、図11−5に示すように用紙上で左右の画像位置が平行になる。
実際のスキュー補正では、スキュー補正用のラインメモリに入力画像データを順次蓄積しておき、スキュー補正処理部135M、135C、135Yで、分割した各領域でどのラインメモリ128M、128C、128Yのデータをリードするかを切り替えることで、図10−4や図11−4の画像を出力する構成とする。そのため、図10−6と図11−6に示されるように、各色での主走査方向のシフト位置のアドレスと、それぞれのシフト位置で副走査方向の+方向か−方向にシフトするかの情報を求めておけばよい。この主走査方向のシフト位置のアドレスと、それぞれのシフト位置での副走査方向の+方向か−方向へのシフト方向を含む情報をシフト補正情報という。
たとえば、図10−3に示すように走査方向の画素数を4、800画素とした場合、左端に対して右端では3ライン上方向にシフトしているので、主走査方向に4分割される。そこで、1〜1、200画素、1、201〜2、400画素、2、401〜3、600画素、3、601〜4、800画素のシフト領域に分割し、それぞれのシフト領域を1ブロック目、2ブロック目、3ブロック目、4ブロック目というものとする。
その結果、図10−4のように1ライン目の0〜1、200画素までは1本目のラインメモリの画像データの1ブロック目を出力し、1、201〜4、800画素までは白画素を出力する。また、2ライン目の0〜1、200画素までは2本目のラインメモリの画像データの1ブロック目を出力し、1、201〜2、400画素では1本目のラインメモリの画像データの2ブロック目を出力し、2、401〜4、800画素までは白画素を出力する。このような画像データ出力処理を繰り返し実行することで、出力画像は図10−5に示すように左右の画像位置が平行になるように補正することができる。
図12−1〜図12−2は、ラインメモリのスキュー補正時のタイミングチャートである。ここでは、K色は基準色であるので分割なしであり、M色およびC色はスキュー補正量が3ドットであるので4分割補正であり、Y色はスキュー補正量が1ドットであるので、2分割補正であるものとする。
図12−1〜図12−2において、入力画像制御部127K、127M、127C、127Yは、CPU122からのスタート信号からの副走査遅延量(K,M,C,Y)_mfcntldによるタイミングで印刷動作を開始する。印刷動作が開始すると、ラインメモリK−1、M−1、C−1、Y−1に画像が記憶される。
ついで、ラインメモリK−2、M−2、C−2、Y−2に画像が記憶されると同時に、ラインメモリK−1、M−1、C−1、Y−1から画像が読み出される。そして、書込み制御部126Kを経てK色書込み信号K_LDDATAに全画素が出力され、書込み制御部126Mを経てM色書込み信号M_LDDATAに4分割の1ブロック目の画素が出力され、書込み制御部126Cを経てC色書込み信号C_LDDATAに4分割の1ブロック目の画素が出力され、書込み制御部126Yを経てY色書込み信号Y_LDDATAに2分割の1ブロック目の画素が出力される。
その後、ラインメモリK−1、M−3、C−3、Y−3に画像が記憶されると同時に、ラインメモリK−2、M−1、M−2、C−1、C−2、Y−1、Y−2から画像が読み出される。そして、書込み制御部126Kを経てK色書込み信号K_LDDATAに全画素が出力され、書込み制御部126Mを経てM色書込み信号M_LDDATAにラインメモリM−1の4分割の2ブロック目の画素とラインメモリM−2の4分割の1ブロック目の画素が出力される。また、書込み制御部126Cを経てC色書込み信号C_LDDATAにラインメモリC−1の4分割の2ブロック目の画素とラインメモリC−2の4分割の1ブロック目の画素が出力され、書込み制御部126Yを経てY色書込み信号Y_LDDATAにラインメモリY−1の2分割の2ブロック目の画素とラインメモリY−2の2分割の1ブロック目の画素が出力される。
ついで、ラインメモリK−2、M−4、C−4、Y−1に画像が記憶されると同時に、ラインメモリK−1、M−1、M−2、M−3、C−1、C−2、C−3、Y−2、Y−3から画像が読み出される。そして、書込み制御部126Kを経てK色書込み信号K_LDDATAに全画素が出力され、書込み制御部126Mを経てM色書込み信号M_LDDATAにラインメモリM−1の4分割の3ブロック目の画素とラインメモリM−2の4分割の2ブロック目の画素とラインメモリM−3の4分割の1ブロック目の画素が出力される。また、書込み制御部126Cを経てC色書込み信号C_LDDATAにラインメモリC−1の4分割の3ブロック目の画素とラインメモリC−2の4分割の2ブロック目の画素とラインメモリC−3の4分割の1ブロック目の画素が出力され、書込み制御部126Yを経てY色書込み信号Y_LDDATAにラインメモリY−2の2分割の2ブロック目の画素とラインメモリY−3の2分割の1ブロック目の画素が出力される。
その後、ラインメモリK−1、M−5、C−5、Y−2に画像が記憶されると同時に、ラインメモリK−2、M−1、M−2、M−3、M−4、C−1、C−2、C−3、C−4、Y−1、Y−3から画像が読み出される。書込み制御部126Kを経てK色書込み信号K_LDDATAに全画素が出力され、書込み制御部126Mを経てM色書込み信号M_LDDATAにラインメモリM−1の4分割の4ブロック目の画素とラインメモリM−2の4分割の3ブロック目の画素とラインメモリM−3の4分割の2ブロック目の画素とラインメモリM−4の4分割の1ブロック目の画素が出力される。また、書込み制御部126Cを経てC色書込み信号C_LDDATAにラインメモリC−1の4分割の4ブロック目の画素とラインメモリC−2の4分割の3ブロック目の画素とラインメモリC−3の4分割の2ブロック目の画素とラインメモリC−4の4分割の1ブロック目の画素が出力され、書込み制御部126Yを経てY色書込み信号Y_LDDATAにラインメモリY−3の2分割の2ブロック目の画素とラインメモリY−1の2分割の1ブロック目の画素が出力される。以上の処理が繰り返して実行され、スキュー補正された画像データが印刷される。
以上説明したスキュー補正では、主走査方向に分割を行っているので、シフト位置において画素の隣接関係が変化する。この場合、シフト位置において局所的な濃度変化が生じる。この局所的な濃度変化を濃度ずれと呼ぶことにする。この濃度ずれは、ディザ法などの擬似階調処理によって表現された画像に対し特に顕著となる。ディザ処理を施した画像では、シフト位置において副走査方向へ周期的に局所的な濃度変化が発生するため濃度ずれが顕著に確認される。
そこで、ここではディザ処理について説明する。カラーレーザプリンタなどのカラー複写機では、滑らかな階調性を表現するため、色毎、または写真用/文字用、または画像データのビット数、または解像度毎にそれぞれディザマトリクスを持っている。これらのディザマトリクスのサイズ、形状は互いに異なる場合が多々ある。
ディザ処理とは、多階調画像を2値で表現するもので、N×M画素(N、Mともに自然数)の閾値からなるディザマトリクスと呼ばれるマトリクスを元画像に重ね合わせて、2値化を行う処理である。個々の画素(ディザマトリクスサイズ)は非常に小さいため、人間の目には異なった階調として見える。このような処理を施すことにより、2値により多階調を表現する処理がディザ処理である。また、ディザ処理で用いる出力の階調数を2値ではなく、3から16階調程度の多階調とする多値のディザ処理も存在する。以下では、2値画像の例について記載するが、本発明は多値画像に対しても同様に適用することができる。
電子写真記録では、通常、レーザ光のビーム径が画素サイズより大きく広がっているため、画像データを出力すると、記録画像(印刷用紙上)においてトナー付着面積が画素サイズ以上に膨らむ。そのため、シフトが行われると、シフト位置においてトナーが重なり合う面積が変化し、シフトの前後でトナー付着面積が変化する。
例えば、シフトによりトナー付着面積が増加する場合(つまり、トナー画像が重なり合う面積が減少する場合)、シフト位置付近の局所的な濃度は濃くなる。一方、シフトによりトナー付着面積が減少する場合(つまり、トナー画像が重なり合う面積が増加する場合)、シフト位置付近の局所的な濃度は薄くなる。このトナー付着面積の変化は、シフト位置においてのみ発生するため、シフトの前後においてシフト位置付近の画像が劣化する。特に、上述したディザ処理などの擬似階調処理が施された画像においては、シフトによりトナー付着面積の変化が頻繁に生じると、副走査方向へすじ状のノイズの原因となる。
ここで、このシフトによるトナー付着面積の変化の一例を具体的に説明する。図13−1〜図13−2は、シフトが施され、シフト位置において画素の隣接関係が変化した画像の一例を示す説明図である。なお、図13−1は、右下がりにシフトした場合、図13−2は、右上がりにシフトした場合を示す。
副走査方向へのシフトは、1ラインずつ行われるため、副走査方向へのシフトの前後において、シフト位置の画像が1画素分ずれることとなる。そのため、副走査方向へのシフトが施されると、シフト位置における画素の隣接関係が変化する場合が生じる。例えば、図13−1の場合、シフト前では黒画素の画素Aに隣接する画素Bは黒画素である。しかし、シフト後には黒画素の画素Aに隣接する画素Bは白画素になる。このように、隣接する画素がシフト前後で変化した画像を出力すると、図13−1のシフト後に示すように、格子部分のトナー付着面積がシフトの前後で変化する。
例えば、シフト前における画素Aに対するトナー付着面積を1とすると、図13−1のようにシフト位置において下方向へのシフトを施すと、シフト前における画素Aに対するトナー付着部分と画素Bに対するトナー付着部分とが重なり合う部分が無くなり、トナー付着面積が0.09×2=0.18(図13−1の斜線の部分)増加し、濃度増加を生じる。このようなトナー付着面積の増加は、シフト位置において副走査方向に対し周期的にあらわれると、黒いすじ状のノイズとなり画質を劣化させる。
同様に、図13−2の場合、シフト前では黒画素の画素Aに隣接する画素Bは白画素である。しかし、シフト後には黒画素の画素Aに隣接する画素Bは黒画素になる。このように、隣接する画素がシフト前後で変化した画像を出力すると、図13−2のシフト後に示すように、格子部分のトナー付着面積がシフトの前後で変化する。
従って、図13−2のようにシフト位置において上方向へのシフトを施すと、シフト前における画素Aに対するトナー付着部分と画素Bに対するトナー付着部分の重なり合いが生じて、トナー付着面積が0.09×2=0.18(図13−2の斜線の部分)減少し、濃度現象を生じる。このようなトナー付着面積の減少は、シフト位置において副走査方向に対し周期的にあらわれると、白いすじ状のノイズとなり画質を劣化させる。
画像シフトによる濃度ずれに起因するすじ状のノイズを低減するためには、濃度ずれが発生している画素を検出し、濃度ずれを補正する必要がある。濃度ずれの検出方法として、注目画素とその周囲数画素から成る濃度ずれ検出マッチングパターンを予め用意しておき、これを用いて濃度ずれを検出する方法が知られている。特許第3715349号公報には、2値画像に対して、マッチングパターンを用いて濃度ずれを検出する方法が開示されている。図14は、濃度ずれ検出マッチングパターンの一例を示す図である。この方法では、図14に示すように画像シフト位置の一画素後方の画素を注目画素とし、注目画素とその周囲画素から成るマッチングパターンにより濃度ずれ検出を行う。
上方向への画像シフトにおいて、注目画素とその周囲2×2画素が図14(a)、(b)に示す濃度ずれ検出マッチングパターンと一致した場合、注目画素は画像シフトにより濃度増加(トナー付着量増加)が生じていることが検出できる。同様に、図14(c)、(d)に示す濃度ずれ検出マッチングパターンと一致した場合、注目画素は画像シフトにより濃度減少(トナー付着量減少)が検出できる。
また、下方向への画像シフトにおいて、注目画素とその周囲2×2画素が図14(e)、(f)に示す濃度ずれ検出マッチングパターンと一致した場合、注目画素は画像シフトにより濃度増加(トナー付着量増加)が生じていることが検出できる。同様に、図14(g)、(h)に示す濃度ずれ検出マッチングパターンと一致した場合、注目画素は画像シフトにより濃度減少(トナー付着量減少)が生じていることが検出できる。
上記検出結果に基づいて濃度ずれを生じる注目画素(または注目画素の隣接画素)の出力濃度を加減させることにより濃度補正を行い、画像シフトによる濃度ずれに起因するすじ状ノイズを低減する。
この方法では、検出した濃度ずれ画素に対して常に一定の濃度補正値を加減する。しかし、電子写真記録の特性上、温度変化や時間経過等の環境変化によって、記録画像(印刷用紙上)の濃度に変化が生じる。そのため、画像シフトによる濃度ずれ画素に対して常に一定の濃度補正値を加減したのでは最適な濃度補正を行うことができず、すじ状のノイズを精度良く低減することができないという問題があった。
そこで、以下の本発明の実施の形態では、画像処理によるスキュー補正時の画像シフトの位置におけるすじ状のノイズを常に精度良く低減することができる濃度補正値を決定することにより、最適な画像補正を行うことができるカラー複写機について説明する。
(第1の実施の形態)
図15は、第1の実施の形態にかかるスキュー補正処理部のブロック図である。このスキュー補正処理部135は、データセレクタ1351と、スキューブロック制御部1352と、濃度補正部1353と、を備える。なお、この図では、M色の場合のスキュー補正処理部135を示しているが、他のC色とY色のスキュー補正処理部も同様の構造を有している。
データセレクタ1351は、入力画像制御部127Mから転送される画像データをスキューブロック制御部1352からのスキュー補正値に基づいて補正を行って、濃度補正部1353に補正した画像データを渡す。
スキューブロック制御部1352は、シフト補正情報(画像シフト位置と画像シフト方向)をRAM123から受け取り、スキュー補正値を算出する。そして、算出したスキュー補正値をデータセレクタ1351に対して出力する。
濃度補正部1353は、データセレクタ1351から受信した画像データについて、RAM123から受け取ったシフト補正情報に基づいて、画像シフト位置周辺でノイズ画像が認識される位置を抽出する(濃度ずれ画素を検出する)。そして、ノイズが発生しないように、濃度ずれ画素に対して、RAM123から受け取った濃度補正値Xを用いて濃度補正を行い、その結果を書込画像処理部131Mに出力する。なお、濃度補正値Xは、あらかじめ算出しておいたものであり、算出方法については、後ほど説明する。
濃度補正部1353は、具体的には、特許請求の範囲に記載されるように、シフト位置に接する注目画素が、画素の隣接関係の変化による局所的な濃度の増減を起こすノイズ発生画素となっているか否かを判定するノイズ発生判定機能と、注目画素がノイズ発生画素と判定された場合、注目画素または注目画素に隣接する画素に対して、濃度補正値Xを加減することにより濃度補正処理を行う濃度補正処理機能と、を有している。
図16は、第1の実施の形態による濃度ずれ補正処理の手順の一例を示すフローチャートである。なお、この図16に示される処理は、濃度補正部1353で行われる。まず、ステップS1601では、図5のステップS15で求めた画像シフト位置情報と画像シフト方向情報、および、画像データを読み込む。
つぎのステップS1602では、画像シフト位置情報、画像シフト方向情報、および、画像データを用いて、画像シフト位置に接し、一画素後方の注目画素で濃度ずれが発生しているかを判定する。具体的には、画像シフト方向情報と、図14に示す濃度ずれ検出マッチングパターンとを用いて、注目画素を含む画像シフト位置を中心とした所定の範囲の画素からなる注目領域の画素配列が、濃度ずれ検出マッチングパターンのいずれに一致しているか、または一致していないかを判定する。
ステップS1602における判定がNoの場合、すなわち、注目画素を含む注目領域の画素配列が、濃度ずれ検出マッチングパターンのいずれに一致しておらず、濃度ずれが発生していない場合には、そのまま何も濃度補正に関する処理を行わずに処理が終了する。
ステップS1602における判定がYesの場合、すなわち、注目画素を含む注目領域の画素配列が、濃度ずれ検出マッチングパターンのいずれに一致しており、濃度ずれが発生している場合には、ステップS1603で注目画素または注目画素に隣接する画素について濃度補正処理を実施した後、処理が終了する。具体的には、注目画素または注目画素に隣接する画素について、あらかじめ算出しておいた濃度補正値Xを加減する。
(濃度補正値の算出方法)
次に濃度補正値Xの算出方法について説明する。前述したように、濃度補正値Xの算出は、検知センサ15、16が転写ベルト3に転写された濃度補正決定用パッチの濃度を検知し、パターン検知部121がアナログの検知信号(濃度検出信号)を増幅するとともにデジタルデータへ変換し、CPU122が検知信号であるデジタルデータから濃度補正値Xを算出することにより行われる。
図17は、本実施の形態で用いられる濃度補正値決定用パッチを示す図である。図のように、濃度補正値決定用パッチは、パッチDとパッチEの2つのパッチからなる。そして、各パッチ内の点線で囲まれた範囲は、検知センサ15、16が濃度補正決定用パッチの濃度を検出する範囲を表す。なお、この範囲は説明のため便宜的に設定したものであり、実際に検出可能な範囲は、検知センサ15、16の性能により異なる。
パッチDは、同じ画素配列の繰り返しからなり、パッチDの点線で囲まれた範囲を拡大すると、画素配列D’が規則正しく並んで配置されている。
これに対して、パッチEは、矢印Fの右側と左側は、それぞれ同じ画素配列の繰り返しとなっているが、矢印Fを境に右側の画素配列が左側の画素配列に対して下側に一画素分ずれている。そのため、パッチEの点線で囲まれた範囲を拡大すると、矢印Fの右側および左側は、画素配列D’が規則正しく並んで配置されているが、矢印Fの部分だけは画素配列E’が上下方向に規則正しく並んで配置されている。
ここで、パッチDの画素配列D’とパッチEの画素配列E’に注目すると、画素配列D’は、図13−1のシフト前の画素Aと画素Bからなる画素配列(図13−2のシフト後の画素Aと画素Bからなる画素配列)と同じである。また、画素配列E’は、図13−1のシフト後の画素Aと画素Bからなる画素配列(図13−2のシフト前の画素Aと画素Bからなる画素配列)と同じである。このため、画素配列D’から画素配列E’への変更は、画像シフトによる濃度増加(トナー付着面積の増加)を意味し、画素配列E’から画素配列D’への変更は、画像シフトによる濃度減少(トナー付着面積の減少)を意味する。
従って、画素配列D’のみが配列されたパッチDの濃度と、画素配列E’と画素配列D’とが配列されたパッチEの濃度とから、画像シフトによる濃度増加(濃度減少)が発生した場合の濃度補正値Xを算出することが可能となる。そして、濃度補正値Xは、次式(4)のように求められる。
X=(α/β)×(|XD−XE|) ・・・(4)
ここでαは、1画素(ドット)を表現する階調数であり、例えば、0〜15の16段階で表すように構成されている場合α=16となる。またβは、濃度検知センサの分解能である。またXDは、パッチDの濃度を検知センサ15、16で検知した濃度値であり、XEは、パッチEの濃度を検知センサ15、16で検知した濃度値である。
図18は、濃度補正部1353で濃度増加が検出された場合に、実際にスキュー補正処理部135で行われる補正(スキュー補正および濃度補正)を説明する図である。濃度補正部1353で濃度増加が検出されたとき、濃度補正部1353は、注目画素のスキュー補正前の画素濃度値がGであれば、注目画素のスキュー補正後の画素濃度値をG’=G−Xとする。
ただし、注目画素の画素濃度値が増減できない値であるとき、注目画素の隣接画素の画素濃度値を変更する。ここで、画素濃度値とは、1画素の濃度値であり、プリンタコントローラ111またはスキャナ112からエンジン制御部113へ、そして、エンジン制御部113からLD制御部114へ送られる濃度データ値のことを意味する。そして、スキュー補正処理部135は、スキュー補正(と濃度補正)をした結果を書込画像処理部131Mに出力する。なお、画素濃度値を小さくすることは、実際の用紙上では画素の描画面積を小さくすることを意味する。
また、図19は、濃度補正部1353で濃度減少が検出された場合に、実際にスキュー補正処理部135で行われる補正(スキュー補正および濃度補正)を説明する図である。濃度補正部1353で濃度減少が検出されたとき、濃度補正部1353は、注目画素のスキュー補正前の画素濃度値がGであれば、注目画素のスキュー補正後の画素濃度値をG”=G+Xと決定する。ただし、注目画素の画素濃度値が増減できない値であるとき、注目画素の隣接画素の画素濃度値を変更する。そして、スキュー補正処理部135は、スキュー補正(と濃度補正)をした結果を書込画像処理部131Mに出力する。なお、画素濃度値を大きくすることは、実際の用紙上では画素の描画面積を大きくすることを意味する。
図20は、第1の実施の形態による濃度補正値算出処理の手順の一例を示すフローチャートである。初めに、転写ベルト3上に、濃度補正値決定用パッチDおよびEを形成する(ステップS2001)。次に、検知センサ15、16は、濃度補正値決定用パッチDの濃度値(XD)を検知する(ステップS2002)。次に、検知センサ15、16は、濃度補正値決定用パッチEの濃度値(XE)を検知する(ステップS2003)。次に、CPU122は、濃度補正値決定用パッチDの濃度値(XD)と濃度補正値決定用パッチEの濃度値(XE)から、濃度補正値Xを算出する(ステップS2004)。最後に、算出した濃度補正値XをRAM123に保存し(ステップS2005)、濃度補正値算出処理を終了する。
この濃度補正値算出処理は、電源投入時、省電力モード復帰時、一定時間経過後、または、温度変化後等にあわせて実行する。そうすることにより、電子写真の特性である環境変化による記録画像(印刷用紙上)の濃度変化に伴った濃度補正値を得ることができる。
なお、本手順では、濃度補正値決定用パッチDの濃度値(XD)を検知後、濃度補正値決定用パッチEの濃度値(XE)を検知しているが、逆の手順で行ってもよく、あるいは、濃度補正値決定用パッチDの濃度値(XD)の検知と濃度補正値決定用パッチEの濃度値(XE)の検知とを、別々の検知センサを使用して同時に行ってもよい。
さらに、スキュー補正(と濃度補正)前の画像とスキュー補正(と濃度補正)後の画像とを転写ベルト3上に形成し、検知センサ15、16が各画像の当該部分の濃度値を検知し、両方の濃度値が等しい(または近い)ことを確認することにより、適切に濃度補正が行われていることを確認することができる。
このように、第1の実施の形態にかかる画像形成装置によれば、スキュー補正に伴うノイズ(濃度ずれ)が発生しても、ノイズが発生した画素に対して、濃度補正決定用パッチから算出した濃度補正値を加減することにより濃度補正処理を行うことができるので、すじ状のノイズを十分に低減してスキュー補正後の画質の劣化を防ぐことが可能である。
(第2の実施の形態)
画像処理によるスキュー補正に伴う濃度ずれは、濃度ずれ発生画素の隣接画素数により記録画像(印刷用紙上)におけるすじ状ノイズの見え方が異なる場合がある。そのため、第2の実施の形態では、濃度補正値決定用パッチに、画像処理によるスキュー補正処理に伴う濃度ずれ発生画素とその隣接画素とを考慮した画素配列のパッチを用いて濃度補正値を算出する場合について説明する。なお、本実施の形態にかかるカラー複写機の構成は、第1の実施の形態と同様の構成であるものとする。
図21は、本実施の形態で用いられる濃度ずれ発生画素に隣接画素が1画素ある場合の画素配列の濃度補正値決定用パッチである。図のように、濃度補正値決定用パッチは、パッチHとパッチIの2つのパッチからなる。そして、各パッチ内の点線で囲まれた範囲は、検知センサ15、16が濃度補正決定用パッチの濃度を検出する範囲を表す。なお、この範囲は説明のため便宜的に設定したものであり、実際に検出可能な範囲は、検知センサ15、16の性能により異なる。
パッチHは、同じ画素配列の繰り返しからなり、パッチHの点線で囲まれた範囲を拡大すると、画素配列H’が規則正しく並んで配置されている。
これに対して、パッチIは、矢印Fの右側と左側は、それぞれ同じ画素配列の繰り返しとなっているが、矢印Fを境に右側の画素配列が左側の画素配列に対して下側に一画素分ずれている。そのため、パッチIの点線で囲まれた範囲を拡大すると、矢印Fの右側および左側は、画素配列H’が規則正しく並んで配置されているが、矢印Fの部分だけは画素配列I’が上下方向に規則正しく並んで配置されている。
ここで、パッチHの画素配列H’とパッチIの画素配列I’に注目すると、画素配列H’は、1画素の隣接画素を除くと、図13−1のシフト前の画素Aと画素Bからなる画素配列(図13−2のシフト後の画素Aと画素Bからなる画素配列)と同じである。また、画素配列I’は、1画素の隣接画素を除くと、図13−1のシフト後の画素Aと画素Bからなる画素配列(図13−2のシフト前の画素Aと画素Bからなる画素配列)と同じである。このため、画素配列H’から画素配列I’への変更は、画像シフトによる濃度増加(トナー付着面積の増加)を意味し、画素配列I’から画素配列H’への変更は、画像シフトによる濃度減少(トナー付着面積の減少)を意味する。
また、図22は、本実施の形態で用いられる濃度ずれ発生画素に隣接画素が2画素ある場合の画素配列の濃度補正値決定用パッチである。図のように、濃度補正値決定用パッチは、パッチJとパッチLの2つのパッチからなる。そして、各パッチ内の点線で囲まれた範囲は、検知センサ15、16が濃度補正決定用パッチの濃度を検出する範囲を表す。なお、この範囲は説明のため便宜的に設定したものであり、実際に検出可能な範囲は、検知センサ15、16の性能により異なる。
パッチJは、同じ画素配列の繰り返しからなり、パッチJの点線で囲まれた範囲を拡大すると、画素配列J’が規則正しく並んで配置されている。
これに対して、パッチLは、矢印Fの右側と左側は、それぞれ同じ画素配列の繰り返しとなっているが、矢印Fを境に右側の画素配列が左側の画素配列に対して下側に一画素分ずれている。そのため、パッチLの点線で囲まれた範囲を拡大すると、矢印Fの右側および左側は、画素配列J’が規則正しく並んで配置されているが、矢印Fの部分だけは画素配列L’が上下方向に規則正しく並んで配置されている。
ここで、パッチJの画素配列J’とパッチLの画素配列L’に注目すると、画素J’は、2画素の隣接画素を除くと、図13−1のシフト前の画素Aと画素Bからなる画素配列(図13−2のシフト後の画素Aと画素Bからなる画素配列)と同じである。また、画素配列L’は、2画素の隣接画素を除くと、図13−1のシフト後の画素Aと画素Bからなる画素配列(図13−2のシフト前の画素Aと画素Bからなる画素配列)と同じである。このため、画素配列J’から画素配列L’への変更は、画像シフトによる濃度増加(トナー付着面積の増加)を意味し、画素配列L’から画素配列J’への変更は、画像シフトによる濃度減少(トナー付着面積の減少)を意味する。
本実施の形態では、このような濃度ずれ発生画素に隣接画素が1〜n画素ある場合の画素配列の濃度補正値決定用パッチを複数転写ベルト3にそれぞれ転写し、これらすべての濃度補正値決定用パッチの濃度値を検知センサ15、16により検知する。そして、CPU122が、それぞれの濃度補正値決定用パッチごとの濃度補正値Xを算出し、算出した濃度補正値XをRAM123に格納する。なお、nの値は、カラー複写機の性能等に応じて、任意に設定可能である。
ここで、濃度ずれ発生画素に隣接画素が0個の場合の濃度補正値をX0、隣接画素が1個の場合の濃度補正値をX1、隣接画素が2個の場合の濃度補正値をX2、以下同様に、隣接画素がn個の場合の濃度補正値をXnとする。例えば、図22の濃度補正決定用パッチJの濃度値をXJ、濃度補正決定用パッチLの濃度値をXLとすると、濃度補正値X2は、第1の実施の形態で説明した式(4)より、X2=(α/β)×(|XJ−XL|)となる。そして、濃度補正部1353は、プリンタコントローラ111からの指示により、濃度補正値X0〜Xnのいずれかの値を使用して濃度ずれ補正処理を行う。
この場合、濃度補正部1353が、RAM123から濃度補正値X0〜Xnをすべて受け取り、さらに、プリンタコントローラ111からいずれの濃度補正値を使用するのか指示を受け取る方法と、RAM123からプリンタコントローラ111の指示を受けた濃度補正値のみを受け取る方法が考えられる。
図23は、第2の実施の形態による濃度補正値算出処理の手順の一例を示すフローチャートである。初めに、z=0と設定し(ステップS2301)、転写ベルト3上に、隣接画素がz画素ある場合の画素配列の濃度補正値決定用パッチを形成する(ステップS2302)。なお、実際には、濃度補正値決定用パッチは2種類形成する。次に、検知センサ15、16は、隣接画素がz画素ある場合の画素配列の濃度補正値決定用パッチの濃度値を検知する(ステップS2303)。なお、実際には、2種類の濃度補正値決定用パッチの濃度値を検知する。
次に、CPU122は、2種類の濃度補正値決定用パッチの各濃度値から、濃度補正値Xzを算出する(ステップS2304)。次に、算出した濃度補正値XzをRAM123に保存する(ステップS2305)。次に、z=nではない場合、すなわち、設定していた全ての濃度補正値決定用パッチに対する濃度補正値を算出していない場合(ステップS2306:No)、z=z+1と設定し(ステップS2307)、ステップS2302へ戻る。z=nである場合、すなわち、設定していた全ての濃度補正値決定用パッチに対する濃度補正値を算出している場合(ステップS2306:Yes)、濃度補正値算出処理を終了する。
この濃度補正値算出処理は、電源投入時、省電力モード復帰時、一定時間経過後、または、温度変化後等にあわせて実行する。そうすることにより、電子写真の特性である環境変化による記録画像(印刷用紙上)の濃度変化に伴った濃度補正値を得ることができる。
このように、第2の実施の形態にかかる画像形成装置によれば、濃度補正値決定用パッチに、画像処理によるスキュー補正処理に伴う濃度ずれ発生画素とその隣接画素とを考慮した画素配列のパッチを用いて濃度補正値を算出することができるので、適切な濃度補正処理を行うことができ、すじ状のノイズを十分に低減してスキュー補正後の画質の劣化を防ぐことが可能である。
(第3の実施の形態)
画像処理によるスキュー補正に伴う濃度ずれは、画像の階調処理方法により印刷用紙上でのすじ状ノイズの見え方が異なる場合がある。そのため、第3の実施の形態では、濃度補正値決定用パッチに、様々な階調処理方法でのスキュー補正前後の画素配列のパッチを用いて濃度補正値を算出する場合について説明する。なお、本実施の形態にかかるカラー複写機のスキュー補正処理部以外の構成は、第1の実施の形態と同様の構成であるものとする。
図24は、第3の実施の形態にかかるスキュー補正処理部のブロック図である。このスキュー補正処理部135は、データセレクタ1351と、スキューブロック制御部1352と、濃度補正部1354と、を備える。なお、この図では、M色の場合のスキュー補正処理部135を示しているが、他のC色とY色のスキュー補正処理部も同様の構造を有している。
濃度補正部1354は、データセレクタ1351から受信した画像データについて、RAM123から受け取ったシフト補正情報(画像シフト位置と画像シフト方向)に基づいて、画像シフト位置周辺でノイズ画像が認識される位置を抽出する(濃度ずれ画素を検出する)。そして、ノイズが発生しないように、濃度ずれ画素に対して、プリンタコントローラ111から受け取った画像の階調処理情報に基づいて、RAM123から受け取った濃度補正値を用いて濃度補正を行い、その結果を書込画像処理部131Mに出力する。なお、本実施の形態における階調処理情報とは、ドット集中型のディザ法、または、万線型のディザ法等の実際に行う画像の階調処理方法である。
濃度補正部1354は、具体的には、特許請求の範囲に記載されるように、シフト位置に接する注目画素が、画素の隣接関係の変化による局所的な濃度の増減を起こすノイズ発生画素となっているか否かを判定するノイズ発生判定機能と、注目画素がノイズ発生画素と判定された場合、注目画素または注目画素に隣接する画素に対して、濃度補正値Xを加減することにより濃度補正処理を行う濃度補正処理機能と、を有している。
図25は、本実施の形態で用いられるドット集中型のディザ法による階調処理を用いた場合の濃度補正値決定用パッチである。図のように、濃度補正値決定用パッチは、パッチNとパッチOの2つのパッチからなる。そして、各パッチ内の点線で囲まれた範囲は、検知センサ15、16が濃度補正決定用パッチの濃度を検出する範囲を表す。なお、この範囲は説明のため便宜的に設定したものであり、実際に検出可能な範囲は、検知センサ15、16の性能により異なる。
パッチNは、同じ画素配列の繰り返しからなり、パッチNの点線で囲まれた範囲を拡大すると、画素配列N’が規則正しく並んで配置されている。
これに対して、パッチOは、矢印Fの右側と左側は、それぞれ同じ画素配列の繰り返しとなっているが、矢印Fを境に右側の画素配列が左側の画素配列に対して下側に一画素分ずれている。そのため、パッチOの点線で囲まれた範囲を拡大すると、矢印Fの右側および左側は、画素配列N’が規則正しく並んで配置されているが、矢印Fの部分だけは画素O’が上下方向に規則正しく並んで配置されている。
ここで、パッチNの画素配列N’とパッチOの画素配列O’に注目すると、第1および第2の実施の形態で説明したのと同様に、これらは画像シフト前後の画素配列関係となっているので、画素配列N’から画素配列O’への変更は、画像シフトによる濃度増加(トナー付着面積の増加)を意味し、画素配列O’から画素配列N’への変更は、画像シフトによる濃度減少(トナー付着面積の減少)を意味する。
また、図26は、本実施の形態で用いられる万線型のディザ法による階調処理を用いた場合の濃度補正値決定用パッチである。図のように、濃度補正値決定用パッチは、パッチPとパッチQの2つのパッチからなる。そして、各パッチ内の点線で囲まれた範囲は、検知センサ15、16が濃度補正決定用パッチの濃度を検出する範囲を表す。なお、この範囲は説明のため便宜的に設定したものであり、実際に検出可能な範囲は、検知センサ15、16の性能により異なる。
パッチPは、同じ画素配列の繰り返しからなり、パッチPの点線で囲まれた範囲を拡大すると、画素が規則正しく並んで配置されている。
これに対して、パッチQは、矢印Fの右側と左側は、それぞれ同じ画素配列の繰り返しとなっているが、矢印Fを境に右側の画素配列が左側の画素配列に対して下側に一画素分ずれている。そのため、パッチQの点線で囲まれた範囲を拡大すると、矢印Fが指す境界線の右側と左側とで、画素配列が1画素分上下方向にずれていることがわかる。
ここで、パッチPの境界線を境とした左右の各1画素と、パッチQの境界線を境とした左右の各1画素とに注目すると、第1および第2の実施の形態で説明したのと同様に、これらは画像シフト前後の画素配列関係となっているので、パッチPからパッチQへの変更は、画像シフトによる濃度増加(トナー付着面積の増加)を意味し、パッチQからパッチPへの変更は、画像シフトによる濃度減少(トナー付着面積の減少)を意味する。
本実施の形態では、ドット集中型のディザ法による階調処理を用いた場合の濃度補正値決定用パッチ、および、万線型のディザ法による階調処理を用いた場合の濃度補正値決定用パッチを転写ベルト3にそれぞれ転写し、これらすべての濃度補正値決定用パッチの濃度値を検知センサ15、16により検知する。そして、CPU122が、それぞれの濃度補正値決定用パッチごとの濃度補正値Xを算出し、算出した濃度補正値XをRAM123に格納する。そして、濃度補正部1354は、プリンタコントローラ111からの指示(階調処理情報)により、ドット集中型のディザ法の場合の濃度補正値X、または、万線型のディザ法の場合の濃度補正値Xのいずれかの値を使用して濃度ずれ補正処理を行う。
なお、濃度補正部1353が、RAM123からプリンタコントローラ111の指示を受けた階調処理方法での濃度補正値Xのみを受け取って、濃度ずれ補正処理を行うようにしてもよい。
このように、第3の実施の形態にかかる画像形成装置によれば、濃度補正値決定用パッチに、様々な階調処理方法でのスキュー補正前後の画素配列のパッチを用いて濃度補正値を算出することができるので、適切な濃度補正処理を行うことができ、すじ状のノイズを十分に低減してスキュー補正後の画質の劣化を防ぐことが可能である。
(第4の実施の形態)
画像処理によるスキュー補正に伴う濃度ずれは、画像の階調処理方法が万線型ディザ法である場合、ディザの線数、スクリーン角(角度)により印刷用紙上でのすじ状ノイズの見え方が異なる場合がある。そのため、第4の実施の形態では、濃度補正値決定用パッチに、様々なディザの線数、スクリーン角でのスキュー補正前後の画素配列のパッチを用いて濃度補正値を算出する場合について説明する。なお、本実施の形態にかかるカラー複写機の構成は、第3の実施の形態と同様の構成であるものとする。
図27は、本実施の形態で用いられる万線型のディザ法による階調処理を用いた場合の濃度補正値決定用パッチである。図のように、濃度補正値決定用パッチは、第3の実施の形態の図26で説明した濃度補正決定用パッチから万線型ディザ法の線数を減らしたパッチとなっており、パッチRとパッチTの2つのパッチからなる。そして、各パッチ内の点線で囲まれた範囲は、検知センサ15、16が濃度補正決定用パッチの濃度を検出する範囲を表す。なお、この範囲は説明のため便宜的に設定したものであり、実際に検出可能な範囲は、検知センサ15、16の性能により異なる。
パッチRは、同じ画素配列の繰り返しからなり、パッチRの点線で囲まれた範囲を拡大すると、画素が規則正しく並んで配置されている。
これに対して、パッチTは、矢印Fの右側と左側は、それぞれ同じ画素配列の繰り返しとなっているが、矢印Fを境に右側の画素配列が左側の画素配列に対して下側に一画素分ずれている。そのため、パッチTの点線で囲まれた範囲を拡大すると、矢印Fが指す境界線の右側と左側とで、画素配列が1画素分上下方向にずれていることがわかる。
ここで、パッチRの境界線を境とした左右の各1画素と、パッチTの境界線を境とした左右の各1画素とに注目すると、第1〜第3の実施の形態で説明したのと同様に、これらは画像シフト前後の画素配列関係となっているので、パッチRからパッチTへの変更は、画像シフトによる濃度増加(トナー付着面積の増加)を意味し、パッチTからパッチRへの変更は、画像シフトによる濃度減少(トナー付着面積の減少)を意味する。
また、図28は、本実施の形態で用いられる万線型のディザ法による階調処理を用いた場合の濃度補正値決定用パッチである。図のように、濃度補正値決定用パッチは、図27で説明した濃度補正決定用パッチから万線型ディザ法のスクリーン角を変更したパッチとなっており、パッチUとパッチVの2つのパッチからなる。そして、各パッチ内の点線で囲まれた範囲は、検知センサ15、16が濃度補正決定用パッチの濃度を検出する範囲を表す。なお、この範囲は説明のため便宜的に設定したものであり、実際に検出可能な範囲は、検知センサ15、16の性能により異なる。
パッチUは、同じ画素配列の繰り返しからなり、パッチUの点線で囲まれた範囲を拡大すると、画素が規則正しく並んで配置されている。
これに対して、パッチVは、矢印Fの右側と左側は、それぞれ同じ画素配列の繰り返しとなっているが、矢印Fを境に右側の画素配列が左側の画素配列に対して下側に一画素分ずれている。そのため、パッチVの点線で囲まれた範囲を拡大すると、矢印Fが指す境界線の右側と左側とで、画素配列が1画素分上下方向にずれていることがわかる。
ここで、パッチUの境界線を境とした左右の各1画素と、パッチVの境界線を境とした左右の各1画素とに注目すると、第1〜第3の実施の形態で説明したのと同様に、これらは画像シフト前後の画素配列関係となっているので、パッチUからパッチVへの変更は、画像シフトによる濃度増加(トナー付着面積の増加)を意味し、パッチVからパッチUへの変更は、画像シフトによる濃度減少(トナー付着面積の減少)を意味する。
本実施の形態では、図26〜図28で説明したような様々な線数およびスクリーン角で構成された、万線型ディザ法による階調処理を用いた場合の濃度補正値決定用パッチを転写ベルト3にそれぞれ転写し、これらすべての濃度補正値決定用パッチの濃度値を検知センサ15、16により検知する。そして、CPU122が、それぞれの濃度補正値決定用パッチごとの濃度補正値Xを算出し、算出した濃度補正値XをRAM123に格納する。そして、濃度補正部1354は、プリンタコントローラ111からの指示(階調処理情報)により、万線型のディザ法の場合の濃度補正値Xのいずれかの値を使用して濃度ずれ補正処理を行う。なお、本実施の形態における階調処理情報とは、画像の階調処理方法が万線型ディザ法である場合、万線型ディザ法の線数、または、スクリーン角等の情報である。
なお、濃度補正部1353が、RAM123からプリンタコントローラ111の指示を受けた種類の万線型ディザ法での濃度補正値Xのみを受け取って、濃度ずれ補正処理を行うようにしてもよい。
このように、第4の実施の形態にかかる画像形成装置によれば、濃度補正値決定用パッチに、階調処理方法が万線型のディザ法である場合、様々なディザの線数、スクリーン角でのスキュー補正前後の画素配列のパッチを用いて濃度補正値を算出することができるので、適切な濃度補正処理を行うことができ、すじ状のノイズを十分に低減してスキュー補正後の画質の劣化を防ぐことが可能である。
(第5の実施の形態)
画像処理によるスキュー補正に伴う濃度ずれは、画像の画素濃度値により記録画像(印刷用紙上)におけるすじ状ノイズの見え方が異なる場合がある。そのため、第5の実施の形態では、濃度補正値決定用パッチに、複数の画素濃度値を変更して形成したパッチを用いて濃度補正値を算出する場合について説明する。なお、本実施の形態にかかるカラー複写機の構成は、第1の実施の形態と同様の構成であるものとする。
図29は、本実施の形態で用いられる画素濃度を16階調(画素濃度値0〜15)で表現する場合の濃度補正値決定用パッチを示す図である。なお、本図の濃度補正値決定用パッチの形状は、第1の実施の形態の図17で説明したパッチDおよびパッチEと同じであるが、画素濃度の違いにより、パッチDは、D15〜D1の15種類、パッチEは、E15〜E1の15種類存在する。なお、第1の実施の形態で説明したように、画素濃度値の違いとは、実際の用紙上では画素の描画面積の違いとなる。
ここで、パッチD15およびE15は、全ての画素の画素濃度値が15と一番濃度値が高いパッチであり、以下、パッチD14およびE14は、全ての画素の画素濃度値が14と二番目に濃度値が高いパッチ、パッチD13およびE13は、全ての画素の画素濃度値が13と三番目に濃度値が高いパッチ、パッチD1およびE1は、全ての画素の画素濃度値が1と二番目に濃度値が低いパッチである。なお、全ての画素の画素濃度値が0(ゼロ)、すなわち、一番濃度値が低いパッチとは何も描かれていないパッチであるので、実際には不要であり、画素濃度を16階調で表現する場合、パッチは全部で15×2=30種類となる。
本図では、便宜上各パッチの拡大部には、矢印Fが指す境界線上に存在する画素配列の一つのみが表されている。パッチD15は、同じ画素配列の繰り返しからなり、画素配列D15’が規則正しく並んで配置されている。これに対して、パッチE15は、矢印Fの右側と左側は、画素配列D15’が規則正しく並んでいるが、矢印Fの部分だけは画素配列E15’が上下方向に規則正しく並んで配置されている。また、パッチD14〜D1、および、パッチE14〜E1も同様の配置である。
本実施の形態では、このようなパッチD15〜D1、および、パッチE15〜E1からなる濃度補正値決定用パッチを転写ベルト3にそれぞれ転写し、これらすべての濃度補正値決定用パッチの濃度値を検知センサ15、16により検知する。そして、CPU122が、それぞれの濃度補正値決定用パッチごとの濃度補正値Xを算出し、算出した濃度補正値XをRAM123に格納する。なお、濃度補正値Xの算出式は、第1の実施の形態で説明した式(4)と同じである。
ここで、画素濃度値が15の場合の濃度補正値をXN15、画素濃度値が14の場合の濃度補正値をXN14、画素濃度値が13の場合の濃度補正値をXN13、以下同様に、画素濃度値が1の場合の濃度補正値をXN1とする。なお、画素濃度値が0の場合の濃度補正値XN0は、0(ゼロ)とする。そして、濃度補正部1353は、プリンタコントローラ111からの指示により、濃度補正値XN15〜XN0のいずれの値を使用して濃度ずれ補正処理を行う。
なお、今までの第1〜第5の実施の形態で説明した濃度補正値決定用パッチを任意に組み合わせて濃度補正値を算出し、算出した濃度補正値を用いて濃度ずれ補正処理を行うことが可能である。
このように、第5の実施の形態にかかる画像形成装置によれば、濃度補正値決定用パッチに、複数の画素濃度値を変更して形成したパッチを用いて濃度補正値を算出することができるので、適切な濃度補正処理を行うことができ、すじ状のノイズを十分に低減してスキュー補正後の画質の劣化を防ぐことが可能である。
(第6の実施の形態)
第5の実施の形態では、あらかじめスキュー補正前に相当する画素配列の濃度値とスキュー補正後に相当する画素配列の濃度値との差分から濃度補正値を算出しておき、注目画素のスキュー補正前の画素濃度値にこの濃度補正値を加減した値をスキュー補正後の注目画素の画素濃度値として濃度ずれ補正処理を行う。これに対して、第6の実施の形態では、あらかじめスキュー補正前に相当する画素配列の濃度値と同じ濃度値になるスキュー補正後の画素配列を選択し、選択した画素配列の画素濃度値から濃度補正値を算出しておき、この濃度補正値をそのままスキュー補正後の画素濃度値として濃度ずれ補正処理を行う。なお、本実施の形態にかかるカラー複写機の構成は、第1の実施の形態と同様の構成であるものとする。
図30は、本実施の形態で用いられる画素濃度を16階調(画素濃度値0〜15)で表現する場合の濃度補正値決定用パッチの一例を示す図である。図の左側のパッチD15(第5の実施の形態で説明したパッチD15と同じ)は、スキュー補正を行う画素濃度値15の画素について、スキュー補正を行う前(シフト位置における隣接関係が変化する前)の画素配列を規則正しく並べたものである。本例では、第1の実施の形態で説明した図13−1のシフト前の画素Aと画素Bからなる画素配列と同じである。図の右側のパッチE15〜E1(第5の実施の形態で説明したパッチE15〜E1と同じ)は、スキュー補正を行った後(シフト位置における隣接関係が変化した後)の画素濃度値0〜15の画素について、画素配列を規則正しく並べたものである。本例では、第1の実施の形態で説明した図13−1のシフト後の画素Aと画素Bからなる画素配列と同じである。
そして、図30のようなパッチD15、および、パッチE15〜E1からなる濃度補正値決定用パッチを転写ベルト3にそれぞれ転写し、これらすべての濃度補正値決定用パッチの濃度値を検知センサ15、16により検知する。そして、CPU122が、パッチD15とおなじ濃度であるパッチをE14〜E1から選択し、そのパッチの濃度値から濃度補正値Wを算出し、算出した濃度補正値WをRAM123に格納する。そして、濃度補正値Wは、次式(5)のように求められる。
W=(α/β)×(|XEx|) ・・・(5)
ここでαは、1画素(ドット)を表現する階調数であり、例えば、0〜15の16段階で表すように構成されている場合α=16となる。またβは、濃度検知センサの分解能である。またXExは、パッチExを検知センサ15、16で検知した濃度値であり、本例では、パッチD15と同じ濃度値であるパッチE(15〜0)の濃度値である。
そして本例では、濃度補正部1353で濃度増加が検出されたとき、濃度補正部1353は、注目画素のスキュー補正前の画素濃度値が15であれば、注目画素のスキュー補正後の画素濃度値をWとする。すなわち、本実施の形態では、算出した濃度補正値Wをそのままスキュー補正後の画素濃度値としている。
実際には、パッチD15〜D1、および、パッチE15〜E1の全てについて転写ベルト3に転写し、これらすべての濃度補正値決定用パッチの濃度値を検知センサ15、16により検知する。そして、画像シフトにより濃度が増加した場合のシフト前の濃度(画素濃度値0〜15)とシフト後の濃度(画素濃度値0〜15)の関係、および、画像シフトにより濃度が減少した場合のシフト前の濃度(画素濃度値0〜15)とシフト後の濃度(画素濃度値0〜15)の全ての関係における濃度補正値Wを算出しておく。濃度補正部1353は、プリンタコントローラ111からの指示により、濃度補正値Wのいずれかの値を使用して濃度ずれ補正処理を行う。
このように、第6の実施の形態にかかる画像形成装置によれば、あらかじめスキュー補正前に相当する画素配列の濃度値と同じ濃度値になるスキュー補正後の画素配列を選択し、選択した画素配列の画素濃度値から濃度補正値を算出しておくことができるので、この濃度補正値をそのままスキュー補正後の画素濃度値として濃度ずれ補正処理を行うことができ、すじ状のノイズを十分に低減してスキュー補正後の画質の劣化を防ぐことが可能である。